園 芸 学 11( 花 卉 ) 1. 花 卉 とは 果 樹 蔬 菜 : 副 食 物, 嗜 好 食 品 などの 食 用 に 利 用. 花 卉 : 観 賞 用 植 物 ((oorrnnaammeennttaall ppllaanntt))の 総 称 (( 樹 木 シダ 類 も 含 む)). 生 活 環 境 の 美 化, 贈 答 用, 冠 婚 葬 祭 などに 利 用. 利 用 面 の 多 様 化 :ガーデニング, 園 芸 療 法, 都 市 園 芸,フラワーアレンジメントなど. 花 卉 生 産 の 特 徴 : 1 種 類 品 種 の 多 様 性 が 大 きい 2 高 度 な 栽 培 技 術 が 必 要 3 情 報 の 重 要 性 が 高 い 4 集 約 性 が 高 い 5 種 苗 生 産 と 商 品 生 産 との 分 業 化 日 本 の 花 卉 生 産 の 特 徴 : 1 市 場 価 格 が 高 い 2 施 設 建 設 費 が 高 い(( 欧 米 の 約 22 倍 )) 3 生 産 地 と 市 場 が 離 れているため 出 荷 経 費 が 高 い 4 欧 米 は 束 売 りが 多 いが 日 本 は 一 本 売 りが 多 い 5 生 産 形 態 が 主 に 季 節 生 産 日 本 の 花 卉 消 費 の 特 徴 : 年 間 平 均 切 り 花 消 費 本 数 4466 本, 鉢 物 22..44 鉢. 切 り 花 の 6600%は 業 務 用,ギフト 用, 稽 古 用, 墓 地 仏 壇 用. 自 分 用 に 購 入 する 割 合 が 低 い((イベントに 付 随 して 購 入 )). オランダやドイツは 自 分 用 に 購 入 する 割 合 が 高 い. 花 卉 の 園 芸 的 分 類 自 然 分 類 : 植 物 分 類 学 による 分 類 (( 界, 門, 綱, 目, 科, 属, 種, 品 種 )) 園 芸 的 (( 人 為 的 )) 分 類 : 形 態 生 育 習 性 利 用 特 性 による 分 類 一 二 年 草 : 一 年 (( 非 耐 寒 性, 耐 寒 性 ))または 二 年 以 内 の 生 活 環 を 持 つ. 宿 根 草 : 株 全 体 または 一 部 が 生 き 残 り 22 年 以 上 生 育 開 花 を 繰 り 返 す(( 植 物 学 では 多 年 草 )) 球 根 類 : 植 物 体 の 一 部 が 貯 蔵 器 官 となり 次 世 代 に 残 る(( 植 物 学 では 多 年 草. リン 茎 球 茎 塊 茎 根 茎 塊 根 に 分 類 )) 花 木 : 花, 葉, 果 実 などを 観 賞 する 木 本 植 物 ラン 類 :ラン 科 植 物. 種 類 が 非 常 に 多 いので 独 立 のグループとする. 着 生 地 生 ラン. (( 植 物 学 では 多 年 草 )) 多 肉 植 物 サボテン: 茎 葉 が 多 肉 化 して 貯 蔵 器 官 となる. 観 葉 植 物 : 茎 葉 の 形 色 などを 観 賞 する. その 他 : 温 室 植 物, 水 生 植 物, 食 虫 植 物, 高 山 植 物, 山 野 草 など. 2. 花 卉 の 特 徴 観 賞 性 花 卉 の 観 賞 性 : 花 (( 形 色 香 り)), 茎, 葉 などの 器 官 の 形 態,バランス,ボリュームが 評 価 対 象. 時 代 と 共 に 変 化. 葉 の 形 態 色 :つき 方 葉 序, 常 緑 性 落 葉 性, 斑 入 り((クロロフィルが 含 まれない)) 花 の 形 態 : 一 つの 花 全 体 または 花 序 全 体 が 観 賞 の 対 象. 花 弁 以 外 のがく 片 やほう 葉 を 観 賞 する 場 合 も 多 い. 花 色 :フラボノイド カロテノイド ベタレイン クロロフィル 色 素. 香 り: 茎, 葉, 花 に 含 まれる 精 油 ((エッセンシャルオイル)) 由 来. 精 油 はアロマテラピーに 利 用.
３ 花卉の栽培 利用 ① 花卉の成長 開花 花卉栽培の基本 原産地((77 つの気候型に分類))に近い環境を作る 光 光合成量に影響する((陽生 陰生植物によって好適な光条件あり)) 温度 成長 光合成 呼吸に影響する((原産地によって生育適温が異なる)) 無機養分 適量を与えない場合 欠乏 過剰症となる 多量要素((窒素 リン 硫黄 カリウム マグネシウム)) 微量要素((鉄 銅 マンガン 亜鉛 モリブデン ホウ素 塩素)) 生活環 栄養成長((茎 葉の成長)) 花芽分化 生殖成長((開花 結実)) 主に 11 年草花卉 発育相 栄養成長((休眠 ロゼット相 幼若相 花熟相)) 生殖成長((花芽形成相 花芽休眠相 開花 結実相)) 休眠 成長に適した環境条件下でも成長が停止している状態 ロゼット相 花芽が伸張せず葉を地面に広げている状態 幼若相 花芽分化に適した条件下でも栄養成長している状態 多年生 木本性植物は長い 花熟相 幼若相が終了し花芽分化が可能な状態 温度と花芽の分化 発達 一定の温度を基準として花芽分化開始 春化((バーナリゼーション)) 低温処理による花芽分化の促進((耐寒性 11 年草 宿根草 秋植え球根)) 日長と花芽分化 日長による花芽の分化((光周性)) 長日植物 短日植物 中性植物 開花調節 温度 日長の管理により各発育相の期間を制御する((促成栽培 半促成栽培 抑制栽培など)) ② 花卉の繁殖方法 種子繁殖((有性繁殖)) 受精により新たな遺伝子型の個体ができる((11,,22 年草と宿根草 球根の一部)) 栄養繁殖((無性繁殖)) 同じ遺伝子型の個体ができる((茎 葉 株 ランナー 地下茎 球根 珠芽 木子)) 組織培養による繁殖 器官や組織を無菌的に培養する((無菌播種 大量増殖 ウイルスフリー苗)) ③ 花卉の育種 特徴 食用作物などに比べ品種の寿命が短い((消費者 市場のニーズが多様化)) 育種目標 利用適性 生産性向上 流通適性 育種技術 交雑育種((品種 種 属間交雑 一代雑種((雑種強勢))など)) 突然変異育種((自然突然変異 人為突然変異((γ線 イオンビーム))など)) 倍数性育種((コルヒチンによる染色体の倍加)) 組織培養による育種((胚培養 葯培養 細胞融合など)) 遺伝子組み換えによる育種((花色 形態形成 エチレン合成 感受性など))
4. 主 要 花 卉 の 性 質 1 切 り 花 類 (( 日 本 の 33 大 切 り 花 :キク,カーネーション,バラ)) キク(( 栽 培 ギク,, 宿 根 草 )) 学 名 :DDeennddrraanntthheemmaa ggrraannddiifflloorruumm, 英 名 :cchhrryyssaanntthheemmuumm, 科 名 :キク 科, 原 種 : 日 本 DDeennddrraanntthheemmaa iinnddiiccuumm ((シマカンギク))または 中 国 原 産 の 数 種 の 野 生 種 自 生 地 : 亜 熱 帯 から 寒 帯 (( 北 緯 2222--7700 度 )). 主 に 日 本 を 含 む 東 アジアとヨーロッパ,シベリア,アラスカ,カナダの 一 部 )) 日 本 での 栽 培 : 平 安 時 代 ((775500 年 代 ))より 栽 培. 中 国 または 朝 鮮 から 伝 来? 江 戸 時 代 に 多 くの 品 種 が 育 種 され 日 本 の 伝 統 的 な 花 卉 の 一 つ 染 色 体 数 : 野 生 種 は 22nn==1188,, 3366,, 5544,, 7722,, 9900. 栽 培 菊 は 22nn==5544 が 多 い((22nn==3366 8855 まであり,22nn==5533,, 5555 などの 異 数 体 もあり)) 花 卉 としての 特 徴 : 多 数 の 小 花 からなる 集 合 花 (( 頭 状 花 序 )). 花 弁 は 管 状 花 または 舌 状 花. 輪 ギク 小 ギク スプ レーギクに 大 別 される. 絶 対 的 (( 質 的 )) 短 日 植 物. 品 種 群 : 夏 ギク, 夏 秋 ギク, 秋 ギク, 寒 ギク,スプレーギクなど(( 開 花 習 性 が 異 なる)) ポットマム((PPootttteedd CChhrryyssaanntthheemmuumm))は 鉢 植 えのキク 栽 培 管 理 : 挿 し 芽 育 苗 による 栄 養 繁 殖. 育 種 目 標 : 周 年 生 産 用 品 種 花 持 ち 性 が 高 い 品 種 病 害 抵 抗 性 品 種 新 花 色 品 種 (( 青 や 濃 いオレンジ))などの 作 出. 無 病 苗 の 作 出 :ウイルスやウイロイド 病 ((キクわい 化 病 など)) 感 染 苗 を 除 去 するため, 検 定 ((エライザ 法,ハイブリ ダイゼーション 法,RRTT--PPCCRR 法 など)) 後, 組 織 培 養 (( 茎 頂 培 養 ))により 苗 を 増 殖. 新 技 術 の 利 用 :γ 線, 重 イオンビームなどを 用 いた 突 然 変 異 育 種 カーネーション(( 宿 根 草 )) 学 名 :DDiiaanntthhuuss ccaarryyoopphhyyllllss, 英 名 :ccaarrnnaattiioonn, 科 名 :ナデシコ 科, 原 種 : 南 ヨーロッパ, 北 アフリカ, 西 アジアを 含 む 地 中 海 沿 岸 地 方. 自 生 地 : 北 半 球 の 温 帯 を 中 心 に 熱 帯 から 寒 帯 まで. ヨーロッパ, 地 中 海 沿 岸,アジア, 南 アフリカの 山 地. 日 本 での 栽 培 : 明 治 時 代 末 にアメリカの 品 種 が 導 入. ほとんどが 温 室 栽 培. 染 色 体 数 :22nn==3300,, 6600,, 9900. 種 系 統 品 種 により 異 なる. 花 卉 としての 特 徴 : 原 種 は 55 枚 の 離 弁 花 からなる 一 重 咲 き. 現 在 は 花 弁 原 基 が 多 数 形 成 される 八 重 咲 き((1155 7700 枚 ))が 多 い. 開 花 に 低 温 要 求 はないが 相 対 的 (( 量 的 )) 長 日 植 物. 四 季 咲 き 系 が 多 い. 品 種 群 :スタンダードタイプ,スプレータイプ,ダイアンサスタイプ(( 鉢 物 用 ))など. 栽 培 管 理 : 挿 し 芽 育 苗 による 栄 養 繁 殖 ((ほとんどの 品 種 は 品 種 登 録 されているため 農 家 は 11,,22 年 ごとに 苗 を 購 入 )). 育 種 目 標 : 萎 凋 細 菌 病 (( 立 ち 枯 れ 性 土 壌 伝 染 病 ))の 抵 抗 性 品 種, 花 持 ち 性 が 高 い 品 種 などの 作 出. 花 持 ち 性 の 向 上 :エチレン 感 受 性 阻 害 剤 の SSTTSS((チオ 硫 酸 銀 錯 塩 )) 使 用. 抵 抗 性 品 種 の 作 出 : 抵 抗 性 野 生 種 との 交 配, 抵 抗 性 にリンクした DDNNAA マーカーの 開 発 など. 新 技 術 の 利 用 : 遺 伝 子 組 み 換 えによる 新 花 色 の 作 出 ((サントリーの ムーンダスト )) バラ(( 花 木 )) 学 名 :RRoossaa sspppp, 英 名 :RRoossee, 科 名 :バラ 科, 原 種 : 北 半 球 の 亜 熱 帯 から 寒 帯 の 広 範 囲. 自 生 地 : 北 半 球 の 各 地 に 野 生 種 が 生 育 日 本 での 栽 培 : 大 正 時 代 にアメリカの 品 種 が 導 入. 温 室 栽 培. 染 色 体 数 :22nn==1144 5566, 野 生 種 には 異 数 体 あり. 花 卉 としての 特 徴 : 落 葉 または 常 緑 の 木 本 性 植 物. 低 温 で 休 眠 するが 現 在 の 品 種 は 四 季 咲 き 性 が 強 い(( 日 長 に 関 係 なく 開 花 )). 原 種 は 一 重 または 八 重 咲 き. 現 在 の 品 種 は 八 重 咲 きが 多 い. 品 種 群 :ハイブリッド ティー 系 (( 大 輪 咲 きで 一 茎 一 花 )),フロリバンダ 系 (( 中 輪 咲 きで 一 茎 数 花 )),ミニチュア 系 (( 鉢 物 用 )) 栽 培 管 理 : 挿 し 木, 接 ぎ 木 による 栄 養 繁 殖. 切 り 上 げ ハイラックス アーチング 方 式 と 摘 心 によりシュート(( 切 り 花 部 分 ))を 誘 導. 培 養 液 を 使 うロックウール 栽 培 も 普 及 中. 育 種 目 標 : 花 持 ち 性 の 向 上, 鉢 物 用 わい 化 品 種, 覆 輪 系 品 種 新 技 術 の 利 用 : 遺 伝 子 組 み 換 えによる 新 花 色 の 作 出 ((サントリーの 青 いバラ))
2 鉢 物 類 シクラメン 学 名 :CCyyccllaammeenn ppeerrssiiccuumm, 英 名 :CCyyccllaammeenn, 和 名 :カガリビバナ, 科 名 :サクラソウ 科 原 種 自 生 地 :ヨーロッパ, 北 アフリカ, 中 近 東 の 地 中 海 沿 岸. 山 間 部 の 森 林 や 山 岳 などの 冷 涼 な 地 域 に 自 生. 日 本 での 栽 培 :11887700 11990000 年 代 にヨーロッパで 育 種 が 進 み, 大 正 時 代 から 日 本 でも 出 荷 された. 温 室 栽 培. 染 色 体 数 :22nn==4488,9966. 22 倍 体 は 多 花 性 や 芳 香 性 あり. 44 倍 体 は 大 輪 性 や 複 輪 あり. 野 生 種 には 異 数 体 あり. 花 卉 としての 特 徴 : 多 年 生 球 根 (( 塊 茎 )) 植 物. 種 子 繁 殖 ((1122 1133 ヶ 月 で 開 花 )). 一 茎 一 花 で 55 枚 の 離 弁 花. 通 常 は 1166 前 後 で 開 花. 特 殊 な 発 芽 と 初 期 生 育 (( 下 胚 軸 が 肥 大 し 塊 茎 を 形 成. 第 一 葉 展 開 時 期 まで 22 ヶ 月 )). 主 芽 を 中 心 に 葉 が 展 開 しその 基 部 に 花 芽 が 形 成. 品 種 群 : 普 通 種,パステル 種 (( 複 輪, 淡 い 色 )),ミニシクラメン((より 耐 寒 性 のあるガーデンシクラメンも)),FF11 種 栽 培 管 理 :ほとんどの 農 家 は 種 子 繁 殖 (( 自 家 採 種 )). 夏 期 の 高 温 強 光 線 を 避 ける. 植 物 ホルモン((ジベレリンや サイトカイニン))による 開 花 促 進 も 可 能. 育 種 目 標 : 耐 暑 性 品 種, 新 花 色 (( 青, 濃 い 黄 色 ))の 作 出 新 技 術 の 利 用 : 胚 珠 培 養 による CC.. ppeerrssiiccuumm 種 以 外 の 種 との 種 間 交 配 による 多 様 化 洋 ラン 学 名 : 多 数 あり((22 万 種 以 上 )), 英 名 :OOrrcchhiidd, 科 名 :ラン 科 原 種 自 生 地 : 熱 帯 から 寒 帯 までの 広 範 囲. 洋 ランのほとんどは 熱 帯 原 産. 日 本 にも 自 生 する((シラン,サギソ ウ,エビネ,ネジバナなど)) 日 本 での 栽 培 :11990000 年 頃 からヨーロッパやアメリカで 育 種 されはじめ, 日 本 には 昭 和 3300 年 代 に 生 産 開 始. 染 色 体 数 :22nn==4444. 属 種 により 全 く 異 なる 花 卉 としての 特 徴 : 生 育 により 着 生 地 生 腐 生 ランに 分 類. 茎 は 球 茎 (( 偽 鱗 茎 偽 球 茎 ))を 形 成 し 複 茎 性 また は 単 茎 性. 多 肉 化 した 葉 を 持 つ((CCAAMM 植 物 )). 根 は 気 根 が 発 達. 花 の 形 状 大 きさ 色 は 多 種 多 様. 品 種 群 :770000 880000 属 のうち 日 本 では 次 の 55 属 が 栽 培 されることが 多 い. カトレア((CCaattttlleeyyaa)),シンビジウム ((CCyymmbbiiddiiuumm)),デンドロビウム((DDeennddoorroobbiiuumm)),オンシジウム((OOnncciiddiiuumm)),コチョウラン ((PPhhaallaaeennooppssiiss)) 栽 培 管 理 : 種 子 は 共 生 菌 ((ラン 菌 ))と 共 に 発 芽. 生 育 適 温 は 2200 2255. 比 較 的 強 い 日 射 量 が 必 要. 多 肥 多 水 分 を 避 ける. 繁 殖 は 種 子 繁 殖 または 組 織 培 養. 農 家 は 培 養 苗 を 購 入 する 場 合 が 多 い. 育 種 目 標 :ウイルス 細 菌 病 抵 抗 性 品 種, 栽 培 しやすい 品 種, 環 境 適 応 性 の 高 い 品 種 新 技 術 の 利 用 : 無 菌 播 種, 組 織 培 養 による 苗 の 増 殖 ベゴニア 学 名 :BBeeggoonniiaa sspppp, 英 名 :BBeeggoonniiaa, 科 名 :シュウカイドウ 科 原 種 自 生 地 : 亜 熱 帯 から 熱 帯 地 域 に 自 生. 主 に 南 米. 原 種 だけでも 22000000 種 以 上. 様 々な 種 間 雑 種 から 品 種 に なったものが 多 い. 日 本 での 栽 培 :11997700 年 頃 から 普 及. 路 地 または 温 室 栽 培 染 色 体 数 :22nn==2288, 種 品 種 により 異 なる 花 卉 としての 特 徴 : 宿 根 草 または 一 年 草. 種 類 が 多 く 多 種 多 様. 花 (( 雄 花 雌 花 がありそれぞれの 形 花 弁 数 な どが 異 なる)) 葉 (( 左 右 非 対 称 ))が 特 徴 的. 花 色 が 豊 富. 品 種 群 :エラチオールベゴニア((リーガスベゴニア)); 生 育 温 度 内 の 短 日 条 件 で 開 花 促 進. 低 温 で 休 眠. 開 花 調 節 で 周 年 開 花 可 能. 中 型 の 花. ベゴニアセンパフローレセンス(( 四 季 咲 きベゴニア)); 光 と 温 度 が あれば 開 花. 比 較 的 丈 夫 で 露 地 栽 培 向 き. 小 型 の 花. 球 根 ベゴニア; 長 日 条 件 で 生 育 開 花. 日 長 1122 時 間 以 下 で 休 眠. 大 型 の 花. 木 立 性 観 葉 ベゴニア; 生 育 適 温 は 1100 2255. 小 型 の 花. 栽 培 管 理 : 種 類 によって 異 なる. エラチオールベゴニアは 葉 挿 しや 芽 挿 し,センパフローレンス 球 根 ベゴニア は 種 子, 木 立 性 観 葉 ベゴニアは 茎 挿 しや 株 分 けで 繁 殖 させる. 育 種 目 標 : 耐 暑 性 耐 寒 性 品 種 ((センパフローレンス 以 外 は 環 境 ストレスに 弱 い)), 耐 病 性 品 種, 球 根 ベゴニアの 周 年 開 花
3 球 根 類 ユリ 学 名 :LLiilliiuumm sspppp.., 英 名 :lliilliiyy, 科 名 :ユリ 科 原 種 自 生 地 : 北 米,ヨーロッパ, 中 国, 東 南 アジア, 韓 国, 日 本 などの 北 半 球 の 寒 帯 から 亜 熱 帯 地 域. 日 本 固 有 種 あり((サクユリ,テッポウユリ,ウケユリ,タモトユリ,オトメユリ,ササユリ,ヤマユリ)) 日 本 での 栽 培 : 原 種 がそのまま 利 用 されてきたが,オランダやアメリカで 育 種 が 進 み 11994400 年 頃 から 日 本 でも 育 種 球 根 生 産 が 開 始. 染 色 体 数 :22nn==2244. 種 品 種 により 33,44 倍 体 あり. 花 卉 としての 特 徴 : 秋 植 え 球 根 ((リン 茎 )) 植 物. 切 り 花 や 球 根 販 売. 花 色 は 白 赤 黄 色 ピンクなど. りん 片 木 子 種 子 で 繁 殖. ほとんどのユリ 冬 休 眠 型,テッポウユリ ウケユリ 夏 休 眠 型 (( 自 生 地 )). 品 種 群 :アジアティックハイブリッド((スカシユリ 系 ;スカシユリ,オニユリ,ヒメユリなど)),オリエンタ ルハイブリッド((ウケユリ,ヤマユリ,ササユリなど 主 に 日 本 固 有 種 との 交 雑 種. 大 輪 上 向 き)),ロン ギフローラムハイブリッド((シンテッポウユリ;テッポウユリ タカサゴユリ)),LLAA ハイブリッド((テ ッポウユリ アジアティック)),LLOO ハイブリッド((テッポウユリ オリエンタル)),OOAA ハイブリッド((オ リエンタル アジアティック)) 栽 培 管 理 : 品 種 群 ごとに 開 花 習 性 が 異 なる. オリエンタル アジアティック; 秋 に 掘 り 上 げた 球 根 を 低 温 処 理 ((44 88WW))で 休 眠 打 破 し 植 え 付 ける. 抑 制 栽 培 は 氷 温 貯 蔵 で 開 花 期 を 調 節. テッポウユリ; 高 温 処 理 ((4455 6600 分 ))により 休 眠 打 破 し, 植 え 付 ける. 育 種 目 標 : 休 眠 性 がなく 冷 蔵 感 度 が 良 い, 強 健 で 栽 培 しやすい, 球 根 肥 大 が 良 く 耐 病 虫 性 ありなど. 新 技 術 の 利 用 :オランダから 輸 入 される 冷 凍 球. 花 柱 切 断 法 や 胚 胚 珠 培 養 による 種 間 雑 種 獲 得. リン 片 培 養 による 大 量 増 殖. EELLIISSAA 法 によるウイルス 検 定. チューリップ 学 名 :TTuulliippaa ggeessnneerriiaannaa, 英 名 :TTuulliipp, 科 名 :ユリ 科 原 種 自 生 地 : 地 中 海 沿 岸 および 中 央 アジア. 冬 期 の 湿 潤 な 気 候 を 好 む. 日 本 での 栽 培 :11880000 年 代 にオランダで 育 種 が 進 み,その 後 日 本 でも 導 入. 日 本 海 側 が 球 根 生 産 に 適 する. 染 色 体 数 :22nn==2244. 種 品 種 により 33,44 倍 体 あり. 花 卉 としての 特 徴 : 秋 植 え 球 根 ((リン 茎 )) 植 物. 切 り 花 や 球 根 販 売. 花 色 は 白 赤 黄 色 ピンクなど. 分 球 に よって 繁 殖. 開 花 後 ((44--55 月 )) 地 上 部 が 枯 死 し 夏 期 に 休 眠 する. 77 月 以 降 から 花 芽 分 化 開 始, 花 茎 も 少 しずつ 伸 長 する. 低 温 遭 遇 後 に 花 茎 伸 長 開 花 する. 品 種 群 : 早 生 (( 一 重 咲 き 八 重 咲 き)), 中 生 ((トライアンフ 系 ダーウインハイブリッド 系 )), 晩 生 (( 一 重 咲 き ユ リ 咲 き ビリデフローラ 系 など)), 原 種 ((カウフマニアナ 系 フォステリアナ 系 など)) 栽 培 管 理 : 休 眠 は 3333--3355 33--55 日 で 打 破. 77--88 月 に 花 芽 分 化 開 始. 花 茎 の 伸 長 には 低 温 が 必 要. 十 分 に 花 芽 分 化 した 球 根 を 低 温 処 理 ((44 88WW))し 植 え 付 けることで 作 型 を 調 節 可 能. 花 芽 分 化 の 充 実 植 え 付 け 後 の 管 理 を 怠 ると 花 飛 び((ブラインド))になる. オランダから 輸 入 される 冷 凍 球 ((アイスチューリッ プ)) を 用 いた 抑 制 栽 培 もあり. 育 種 目 標 : 球 根 腐 敗 病 ((フザリウム 菌 )), 褐 色 斑 点 病 ((ボトリチス 菌 )),アブラムシ 耐 性 など 新 技 術 の 利 用 : 組 織 培 養 による 球 根 の 増 殖 (( 実 用 化 はまだ))