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(3) 職 員 の 初 任 給 の 状 況 ( 平 成 5 年 月 日 現 在 ) 決 定 初 任 給 採 用 年 経 過 後 給 料 月 額 大 学 卒 7, 8, 一 般 行 政 職 短 大 卒 9,8 6, 高 校 卒, 8,5 () 職 員 の 経 験 年 数 別 学 歴 別 平 均 給 料

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている 総 合 的

3 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 (23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与 月 額

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 級 の 給 料 月 額 最 高 号 級 の 給 料 月 額 1 級 ( 単 位 : ) 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 8 級 9 級 1 級 135,6 185,8 222,9 261,

技 能 労 務 職 公 務 員 民 間 参 考 区 分 平 均 年 齢 職 員 数 平 均 給 与 月 額 平 均 給 与 月 額 平 均 給 料 月 額 (A) ( 国 ベース) 平 均 年 齢 平 均 給 与 月 額 対 応 する 民 間 の 類 似 職 種 東 庄 町 51.3 歳 18 77

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平 成 2 1 年 度 か ら 新 留 萌 市 財 政 健 全 化 計 画 に 基 づ く 給 与 抑 制 措 置 を 実 施 し て い る が 平 成 2 4 年 度 及 び 平 成 2 6 年 度 に 見 直 し を 行 っ た こ と に よ り 平 成 2 6 年 4 月 1 日 の ラ

ができます 4. 対 象 取 引 の 範 囲 第 1 項 のポイント 付 与 の 具 体 的 な 条 件 対 象 取 引 自 体 の 条 件 は 各 加 盟 店 が 定 めます 5.ポイントサービスの 利 用 終 了 その 他 いかなる 理 由 によっても 付 与 されたポイントを 換 金 すること

スライド 1

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平成21年10月30日

Transcription:

11. 新 しい 変 数 を 作 る 社 会 調 査 データを 分 析 する 場 合 に 素 データの 変 数 をそのまま 使 うだけでなく ある 変 数 のカテゴリーをまとめなおしたり 複 数 の 変 数 を 組 み 合 わせて 新 しい 変 数 や 尺 度 を 作 っ たりすることがしばしばあります このような 場 合 compute, recode, if などのコマンド を 使 います 11.1 再 コード( recode)による 新 しい 変 数 の 生 成 ひとつの 変 数 の 値 をいくつかまとめて カテゴリーを 作 り 直 す 場 合 に recode コマンド が 便 利 です ただし recode コマンドをそのまま 使 うと 変 数 名 を 変 えずに 値 の 区 切 り 方 だけが 変 わってしまうので もとのデータが SPSS データファイル 上 からは 失 われて しまいます 達 人 方 式 では 素 データファイルが 残 っているので それでもかまわないのですが や っぱり 混 乱 のもとなので 新 しい 変 数 名 を compute コマンドを 使 って 用 意 しておく 方 がよ いでしょう 標 準 的 な 書 式 は compute 新 変 数 名 = 旧 変 数 名. recode 新 変 数 名 ( 旧 値, 旧 値 = 新 値 )( 旧 値 旧 値 = 新 値 ). となります たとえば 回 答 者 の 年 齢 を5 歳 刻 みで 示 す q42a という 変 数 をもとに 年 齢 10 歳 刻 みの 新 しい 変 数 age10 を 作 る 場 合 つぎのようになります compute age10=q42b. recode age10 (1,2=1) (3,4=2) (5,6=3) (7,8=4) (9,10=5). value labels age10 1 "20-29" 2 "30-39" 3 "40-49" 4 "50-59" 5 "60-69". 1 行 目 の compute は 新 しい 変 数 age10 を 用 意 して まず 年 齢 5 歳 刻 みの q42b と 同 じ 値 を 与 えます この 段 階 では age10 は q42b と 同 じ 内 容 ( 値 )をもっています 2 行 目 の recode で 1( 20-24 歳 )と 2( 25-29 歳 )は 1 に 3( 30-34歳 )と 4( 35-39歳 )は2に... という 具 合 に 値 が 組 み 替 えられます q42b に 欠 損 値 が 指 定 されていれば 欠 損 値 は そのままシステム 欠 損 値 として 引 き 継 がれます システム 欠 損 値 は 欠 損 値 解 除 ができま せんので 注 意 してください 4~5 行 目 は 新 しくこしらえた 変 数 age10 に 値 ラベルを 貼 るコマンドです 必 要 なら ば 変 数 ラベルもつけておくとよいでしょう -32-

11.2 算 術 式 による 新 しい 変 数 の 生 成 ( compute) 上 の 例 で 用 いた compute コマンドは 新 変 数 =( 既 存 の 変 数 を 用 いた) 算 術 式 によって 新 しい 変 数 を 生 成 します 算 術 式 に 用 いることのできる 記 号 は 以 下 の 通 りです 例 加 法 ( 足 し 算 ):+ 減 法 ( 引 き 算 ):- 乗 法 (かけ 算 ):* 除 法 (わり 算 ):/ compute nx1=v1+v2. compute nx1=5-v1. compute nx1=v1*v2. compute nx1=v1/v2. また ()を 使 って 演 算 の 優 先 関 係 を 示 すことが 可 能 で カッコは 何 重 にも 使 えます この 他 にエクセルのような 関 数 を 使 うこともできます 主 な 関 数 は 以 下 の 通 り 例 平 方 根 : SQRT compute nx1=sqrt( v1 ). 自 然 対 数 : LN compute nx1=ln( v1+1 ). 常 用 対 数 : LG10 compute nx1=lg10( v1+v2+1 ). 指 数 関 数 : EXP compute nx1=exp( v1 ). 絶 対 値 : ABS compute nx1=abs( v1-v2 ). わかりやすくするために 関 数 部 分 を 大 文 字 にしてありますが 実 際 には 大 文 字 と 小 文 字 の 区 別 はありません compute を 使 った 変 数 変 換 の 実 例 以 下 では compute コマンドを 使 った 変 数 変 換 の 実 例 をいくつか 紹 介 します 例 1 ID 番 号 の 生 成 1 桁 の 地 点 番 号 chiten と3 桁 のサンプル 番 号 sample を 組 み 合 わせ てサンプル 全 体 の ID 番 号 を 生 成 する( 9.2 参 照 ) compute ID=chiten*1000+sample. 例 2 合 計 値 の 生 成 同 居 きょうだい 数 q13a からその 他 のきょうだい 数 q13f までの6つ の 変 数 を 合 算 して きょうだい 数 という 新 しい 変 数 を 生 成 する( 欠 損 値 は 99 最 後 に 変 数 ラベルをつけている ) missing values q13a to q13f (99). compute siblings=q13a+q13b+q13c+q13d+q13e+q13f. variable labels siblings "きょうだい 数 ". 例 3 コードの 逆 転 q24i は 夫 婦 は 同 じ 姓 を 名 乗 った 方 が 良 い に 関 する 意 識 を 尋 ね -33-

る 項 目 で 1. 賛 成 2.やや 賛 成 3.やや 反 対 4. 反 対 となっている これを 点 数 が 高 いほど 肯 定 的 になるように4 3 2 1となる 変 数 v24i を 生 成 する(ただし 欠 損 値 9はシステム 欠 損 値 とする ) ( do repeat の 項 も 参 照 ) missing values q24i(9). compute v24i=5-q24i. 例 4 対 数 変 換 30 分 から1 時 間 の 友 人 数 q18b と1 時 間 から2 時 間 の 友 人 数 q18c をあ わせて 中 距 離 友 人 数 を 計 算 し これに1を 加 えて 常 用 対 数 に 変 換 する ( 欠 損 値 は 99 中 距 離 友 人 数 が0になる 場 合 に 対 数 変 換 後 の 値 が0になるように1を 加 えてある 最 後 に 変 数 ラベルをつける ) missing values q18b q18c (99). compute lfrd302h=lg10(q18b+q18c+1). variable labels lfrd302h " 中 距 離 友 人 数 ". 11.3 論 理 式 による 変 数 変 換 if 特 定 の 条 件 を 満 たす 場 合 にだけ 特 定 の 変 数 変 換 を 施 したい 場 合 には if コマンドを 使 います 一 般 的 な 書 式 は 以 下 のように if の 後 のカッコ 内 に 論 理 式 をおき カッコの 外 に 算 術 式 をおきます if ( 論 理 式 ) 算 術 式. 論 理 式 のシンタックスは 以 下 の 通 りです 算 術 式 とは 異 なるので 注 意 が 必 要 です また 論 理 式 の 優 先 関 係 を 示 すカッコ()は 何 重 にも 使 えます 関 係 演 算 子 = なら eq <なら lt >なら gt なら le なら ge なら ne 論 理 演 算 子 かつ なら and または なら or if 文 を 使 った 変 数 変 換 の 実 例 -34-

例 1 特 定 の 値 を 欠 損 値 に 繰 り 入 れる 例 婚 姻 状 態 q1 が 1. 未 婚 である 場 合 配 偶 者 の 両 親 の 所 在 地 q10 は 8. 配 偶 者 はいない に 割 り 当 てます これは 本 来 データクリーニン グで 素 データファイルを 修 正 すべきところを プログラム 上 で 一 括 して 修 正 しています if (q1 eq 1) q10=8. 例 2 職 業 コードをまとめて 新 しい 職 業 変 数 を 作 る 例 ここで q48 は 職 種 です ここで は つぎのようにまとめ 直 して 新 しい 変 数 ocp をつくりたい 職 種 q48 職 業 ocp 1. 専 門 職 1. 専 門 管 理 技 術 職 2. 管 理 職 3. 事 務 職 2. 事 務 職 4. 販 売 営 業 職 3. 販 売 サービス 職 5.サービス 職 6. 技 能 職 労 務 職 4. 技 能 労 務 農 林 職 7. 保 安 職 8. 農 林 漁 業 従 事 者 9. その 他 9. 欠 損 値 コード 0.( 欠 損 値 コード) プログラム 上 は まず compute コマンドで ocp = 0 を 用 意 します ついで if コマンドで 条 件 にかなうものについてひとつずつ 値 を 指 定 していきます compute ocp=0. if (q48 eq 1) ocp=1. if (q48 eq 2) ocp=1. if (q48 eq 3) ocp=2. if (q48 eq 4) ocp=3. if (q48 eq 5) ocp=3. if (q48 eq 6) ocp=4. if (q48 eq 7) ocp=4. if (q48 eq 8) ocp=4. if (q48 eq 9) ocp=9. if (q48 eq 0) ocp=9. value labels ocp 1 " 専 門 管 理 技 術 " 2 " 事 務 " 3 " 販 売 サービス" 4 " 技 能 労 務 農 林 " 9 " 欠 損 値 コード". -35-

例 3 雇 用 形 態 q44 と 従 業 先 の 規 模 q45 を 合 成 して 従 業 上 の 地 位 という 変 数 を 生 成 する 例 ここでは 雇 用 形 態 の 自 営 業 と 経 営 者 を 従 業 規 模 を 基 準 に 再 分 類 して 従 業 員 4 人 以 下 なら 自 営 業 5 人 以 上 なら 経 営 者 として 自 営 業 と 自 由 業 を 同 じカテ ゴリーにまとめ 直 すことを 意 図 しています まず1 行 目 で 新 変 数 emp をとりあえず q44 と 等 置 します 次 に2 行 目 で 自 営 業 ( q44 eq1)で 従 業 員 1人 のみ ( q45eq1)と 従 業 員 4 人 以 下 ( q45le3)の 場 合 を 自 営 業 自 由 業 とします 3 行 目 では 経 営 者 ( q44eq4) で 5 人 以 上 の 業 主 (( q45ge 4) and ( q45 le 8))を 経 営 者 としています( q45 eq 9 は 欠 損 値 であるため 上 限 を 押 さえ ていることに 注 意 ) 同 様 に 5 行 目 以 降 は q45 の 経 営 者 について 同 じ 基 準 で 分 類 し 直 しています compute emp=q44. if ((q44 eq 1) and ((q45 ge 1) and (q45 le 3))) emp=1. if ((q44 eq 4) and ((q45 ge 1) and (q45 le 3))) emp=1. if ((q44 eq 1) and (q45 ge 4)) emp=2. if ((q44 eq 4) and (q45 ge 4)) emp=2. if (q44 eq 2) emp=3. if (q44 eq 3) emp=4. if (q44 eq 5) emp=5. if (q44 eq 6) emp=6. if (q44 eq 7) emp=7. if (q44 eq 8) emp=8. variable labels emp " 従 業 上 の 地 位 ". value labels emp 1 " 自 営 業 主 " 2 " 経 営 者 " 3 " 家 族 従 業 者 " 4 " 正 社 員 " 5 " 嘱 託 派 遣 " 6 "ハ ート アルハ イト" 7 " 自 由 業 " 8 " 無 職 学 生 主 婦 ". 11.4 変 数 変 換 の 繰 り 返 し do repeat/end repeat 同 じタイプの 変 数 変 換 を 多 くの 変 数 について 行 う 場 合 do repeat/end repeat 使 ってまとめて 実 行 することができます いくつかの 例 を 紹 介 します コマンドを 例 1 コードの 逆 転 q24a ~ q24i までの 9 つの 変 数 について 1,2,3, 4 の 値 をそ れぞれ 4,3,2,1に 逆 転 させる missing values q24a to q24i (9). do repeat q24=q24a to q24i /v24=v24a v24b v24c v24d v24e v24f v24g v24h v24i. compute v24=5-q24. end repeat. 1 行 目 は たんに 欠 損 値 を 指 定 しているだけです -36-

2 行 目 はふたつのマクロ 変 数 を 定 義 しています q24 はここで 新 たに 定 義 されるマクロ 変 数 で 既 存 の q24a から q24i を 指 します v24 も 新 たに 定 義 されるマクロ 変 数 で v24a v24b...v24i という 新 変 数 を 指 します 新 変 数 は 定 義 されていないので to 表 記 を 使 うこと ができません 新 しい 変 数 の 名 称 は 何 でもよいのですが q24 が 9 つの 変 数 を 指 示 してま すので 新 変 数 を 9 つ 用 意 しなければなりません 3 行 目 は マクロ 変 数 を 使 った compute コマンドです 9 つの 変 数 の 組 について 順 次 この 計 算 式 による 変 数 変 換 が 施 されます 4 行 目 は マクロ 変 数 によるルーチンを 終 了 させることを 意 味 しています 例 2 つぎは if 文 による 変 数 変 換 を 繰 り 返 す 例 q44 が 8 の 場 合 q50_1 から q50_14 を 一 律 に 8( 非 該 当 )とする 一 括 処 理 です do repeat q50=q50_1 to q50_14. if (q44 eq 8) q50=8. end repeat. 11.5 変 数 変 換 を 行 う 場 合 の 作 業 上 の 注 意 点 recode, compute, if, do repeat などを 使 って 変 数 変 換 を 行 う 場 合 必 ず 事 前 に 変 数 変 換 の 対 象 となる 既 存 変 数 について 度 数 分 布 を 出 し 欠 損 値 の 様 態 などを 把 握 しておきまし ょう また 変 換 後 は 新 変 数 の 度 数 分 布 や 旧 変 数 とのクロス 集 計 などを 出 して 変 換 がうま くいっているかどうか 確 認 しましょう -37-