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資 金 決 済 に 関 する 法 律 の 制 定 について 平 成 21 年 6 月 24 日 資 金 決 済 に 関 する 法 律 ( 平 成 21 年 法 律 第 59 号 ) 1 ( 以 下 資 金 決 済 法 とい う )が 公 布 された 本 法 律 は 公 布 の 日 から 起 算 して1 年 を 超 えない 範 囲 内 において 政 令 で 定 め る 日 から 施 行 される( 資 金 決 済 法 附 則 第 1 条 ) 資 金 決 済 法 は 金 融 庁 の 金 融 審 議 会 金 融 分 科 会 第 二 部 会 報 告 ( 資 金 決 済 に 関 する 制 度 整 備 に ついて イノベーションの 促 進 と 利 用 者 保 護 )( 以 下 第 二 部 会 報 告 という )に 沿 って 前 払 式 証 票 の 規 制 等 に 関 する 法 律 ( 平 成 元 年 法 律 第 92 号 以 下 プリカ 法 という )の 後 継 法 として 制 定 された 資 金 決 済 法 は 1 前 払 式 支 払 手 段 に 対 する 法 規 制 の 整 備 2 現 在 銀 行 等 の 預 金 取 扱 金 融 機 関 のみが 営 むことができる 送 金 業 務 を 他 の 業 態 にも 認 めることについての 法 制 度 の 導 入 及 び 3 銀 行 等 相 互 間 の 資 金 決 済 システムへの 新 たな 業 規 制 の 導 入 を 主 な 内 容 とす る なお 同 法 附 則 第 2 条 により プリカ 法 は 廃 止 される 以 下 順 にその 内 容 を 概 観 する 2 1. 前 払 式 支 払 手 段 に 対 する 法 規 制 の 整 備 資 金 決 済 法 では 前 払 式 支 払 手 段 に 関 し 基 本 的 にプリカ 法 の 規 制 枠 組 みを 維 持 しつつ 次 の ような 点 につき 新 たに 整 備 している 1 サーバ 型 の 電 子 マネーを 新 たに 規 制 対 象 化 ( 資 金 決 済 法 第 3 条 第 1 項 ) 2 保 有 者 に 対 する 前 払 式 支 払 手 段 の 払 戻 しの 原 則 的 禁 止 ( 同 法 第 20 条 ) 3 発 行 者 の 資 産 保 全 手 段 として 発 行 保 証 金 信 託 の 追 加 ( 同 法 第 16 条 ) 4 情 報 の 安 全 管 理 のための 措 置 の 導 入 ( 同 法 第 21 条 ) 5 自 家 型 発 行 者 に 対 する 監 督 の 強 化 ( 同 法 第 25 条 第 26 条 等 ) 詳 細 は 以 下 のとおりである (1) サーバ 型 の 電 子 マネーの 規 制 対 象 化 プリカ 法 は 前 払 式 支 払 手 段 のうち 価 値 が 紙 やICチップ 等 の 証 票 に 記 録 されるもの( 証 票 型 例 えば 商 品 券 Edy 等 がこれに 該 当 すると 整 理 されている 3 )にのみ 適 用 され サーバ 1 本 法 律 の 具 体 的 な 内 容 については 以 下 を 参 照 のこと http://www.fsa.go.jp/common/diet/171/01/hou.pdf 2 本 法 律 の 立 法 過 程 における 金 融 審 議 会 等 での 議 論 については 以 下 を 参 照 のこと 第 二 部 会 報 告 ( 本 文 参 照 ) http://www.fsa.go.jp/singi/singi_kinyu/tosin/20090114-1/01.pdf( 日 本 語 版 のみ) 決 済 に 関 する 論 点 の 中 間 的 な 整 理 について ( 座 長 メモ) http://www.fsa.go.jp/frtc/kenkyu/20071218.pdf( 日 本 語 ) http://www.fsa.go.jp/frtc/english/seika/sgr/20080611.pdf( 英 訳 ) 3 現 行 のプリカ 法 の 下 では このほか ギフト 券 図 書 券 ICOCA PASMO 等 も 証 票 型 として 整 理 されて いる( 下 記 3 頁 参 照 ) http://www.fsa.go.jp/singi/singi_kinyu/dai2/siryou/20080530-1/03.pdf

に 価 値 が 記 録 される 前 払 式 支 払 手 段 ( サーバ 型 主 にインターネット 上 で 利 用 される 電 子 マ ネー 等 )には 適 用 されなかった 証 票 型 とサーバ 型 のいずれも 前 払 式 支 払 手 段 である 点 は 共 通 であり 唯 一 の 違 いはどのように 価 値 が 記 録 されるかという 点 であることから 資 金 決 済 法 で は 現 行 のプリカ 法 における 前 払 式 証 票 を 前 払 式 支 払 手 段 として 新 たに 定 義 してその 範 囲 を 拡 大 し( 資 金 決 済 法 第 3 条 第 1 項 ) サーバ 型 の 電 子 マネーも 証 票 型 の 電 子 マネーと 同 様 に 規 制 の 対 象 としている (2) 保 有 者 に 対 する 前 払 式 支 払 手 段 の 払 戻 しの 原 則 的 禁 止 資 金 決 済 法 では 前 払 式 支 払 手 段 の 発 行 業 務 の 廃 止 等 の 一 定 の 例 外 的 場 合 ( 資 金 決 済 法 第 20 条 第 1 項 )を 除 き 前 払 式 支 払 手 段 について 払 戻 しが 禁 止 されている( 同 条 第 2 項 ) これは 電 子 マネーの 換 金 返 金 のサービスが 行 われる 場 合 には 出 資 の 受 入 れ 預 り 金 及 び 金 利 等 の 取 締 りに 関 する 法 律 ( 昭 和 29 年 法 律 第 195 号 ) 第 2 条 によって 禁 止 されている 預 り 金 に 該 当 する 可 能 性 があるとの 従 前 の 議 論 を 受 けたものである 4 (3) 資 産 保 全 手 段 として 発 行 保 証 金 信 託 の 追 加 資 金 決 済 法 では プリカ 法 と 同 様 に 前 払 式 支 払 手 段 発 行 者 の 資 産 保 全 義 務 が 規 定 されている ( 基 準 日 未 使 用 残 高 が 政 令 で 定 める 額 を 超 える 場 合 に 当 該 未 使 用 残 高 の2 分 の1 以 上 の 額 に 相 当 する 額 の 発 行 保 証 金 の 供 託 義 務 が 課 されている 資 金 決 済 法 第 14 条 )が 1 銀 行 等 と 発 行 保 証 金 保 全 契 約 を 締 結 し その 旨 を 内 閣 総 理 大 臣 に 届 け 出 た 場 合 ( 同 法 第 15 条 )には 同 契 約 で 保 全 さ れている 金 額 の 範 囲 でかかる 供 託 をしないことができる 5 さらに 資 金 決 済 法 のもとでは 2 信 託 会 社 等 と 発 行 保 証 金 信 託 契 約 を 締 結 し 内 閣 総 理 大 臣 の 承 認 を 受 けた 場 合 ( 同 法 第 16 条 )にも かかる 供 託 義 務 が 免 除 されることとなった また 前 払 式 支 払 手 段 発 行 者 のうち 政 令 で 定 める 要 件 を 満 たす 銀 行 等 については かかる 供 託 義 務 が 免 除 されている( 同 法 第 35 条 ) (4) 情 報 の 安 全 管 理 のための 措 置 の 導 入 前 払 式 支 払 手 段 発 行 者 が 発 行 業 務 に 係 る 情 報 の 安 全 管 理 ( 情 報 漏 えい 滅 失 又 はき 損 の 防 止 等 )のための 措 置 を 講 じる 義 務 が 導 入 された 具 体 的 な 内 容 は 内 閣 府 令 において 規 定 される( 資 金 決 済 法 第 21 条 ) (5) 自 家 型 発 行 者 に 対 する 監 督 の 強 化 プリカ 法 では 自 家 型 発 行 者 6 については 規 定 されていなかった 業 務 改 善 命 令 ( 資 金 決 済 法 第 25 条 ) 業 務 停 止 命 令 ( 同 法 第 26 条 ) 等 の 規 定 が 設 けられ 自 家 型 発 行 者 への 監 督 が 強 化 されてい る 4 預 り 金 の 範 囲 については 金 融 庁 事 務 ガイドライン 第 三 分 冊 2-1-1 を 参 照 のこと http://www.fsa.go.jp/common/law/guide/kaisya/02.pdf 5 現 行 のプリカ 法 第 13 条 第 2 項 に 相 当 6 資 金 決 済 法 上 前 払 式 支 払 手 段 は 自 家 型 と 第 三 者 型 に 分 けられる(この 点 は プリカ 法 上 の 前 払 式 証 票 と 同 様 ) 自 家 型 前 払 式 支 払 手 段 とは 前 払 式 支 払 手 段 を 発 行 する 者 ( 当 該 発 行 者 の 密 接 関 係 者 を 含 む )から 物 品 の 購 入 若 しくは 借 受 けを 行 い 若 しくは 役 務 の 提 供 を 受 ける 場 合 に 限 り これらの 代 価 の 弁 済 のために 使 用 す ることができる 前 払 式 支 払 手 段 又 は 前 払 式 支 払 手 段 を 発 行 する 者 に 対 してのみ 物 品 の 給 付 若 しくは 役 務 の 提 供 を 請 求 することができる 前 払 式 支 払 手 段 をいい( 資 金 決 済 法 第 3 条 第 4 項 ) 第 三 者 型 前 払 式 支 払 手 段 とは 自 家 型 前 払 式 支 払 手 段 以 外 の 前 払 式 支 払 手 段 をいう( 同 条 第 5 項 ) 自 家 型 発 行 者 とは 自 家 型 前 払 式 支 払 手 段 のみを 発 行 する 者 のうち 資 金 決 済 法 第 5 条 第 1 項 の 届 出 書 を 提 出 した 者 をいう 2

2. 送 金 業 務 2.1. 概 要 現 在 銀 行 法 ( 昭 和 56 年 法 律 第 59 号 ) 上 の 免 許 を 得 た 銀 行 その 他 の 預 金 取 扱 金 融 機 関 ( 以 下 銀 行 等 という )のみが 為 替 取 引 を 営 むことが 認 められている( 銀 行 法 第 2 条 第 2 項 第 2 号 第 4 条 第 1 項 等 ) 銀 行 法 上 の 為 替 取 引 とは 裁 判 例 において 顧 客 から 隔 地 者 間 で 直 接 現 金 を 輸 送 せず に 資 金 を 移 動 する 仕 組 みを 利 用 して 資 金 を 移 動 することを 内 容 とする 依 頼 を 受 けて これを 引 き 受 けること 又 はこれを 引 き 受 けて 遂 行 すること と 定 義 されている( 平 成 13 年 3 月 12 日 最 判 第 三 小 法 廷 決 定 刑 集 55 巻 2 号 97 頁 ) そこで 典 型 的 な 送 金 業 務 は 為 替 取 引 の 定 義 に 該 当 するので 銀 行 等 以 外 の 者 は 日 本 にお いては 送 金 業 務 を 営 むことができないことになる 7 この 点 について 銀 行 等 により 現 在 営 まれている 送 金 業 務 は 安 全 で 確 実 であるが 顧 客 (と りわけ 外 国 人 居 住 者 )により 送 金 手 数 料 が 高 いことや 銀 行 等 の 営 業 時 間 が 限 られていることに ついて 不 満 が 呈 されているところである 米 国 やEU 諸 国 に 目 を 転 じて 見 ると 送 金 業 務 は 規 制 当 局 により 許 可 等 を 前 提 として ( 米 国 では 送 金 業 務 8 として EU 諸 国 では 決 済 業 務 として) 事 業 会 社 等 にも 開 放 されているようである そこで 資 金 決 済 法 により 一 定 の 規 制 のもと 銀 行 等 以 外 の 会 社 が 資 金 移 動 業 者 として 送 金 業 務 を 行 うことが 認 められることとなった( 資 金 決 済 法 第 37 条 ) 2.2. 資 金 移 動 業 に 係 る 法 規 制 の 内 容 資 金 移 動 業 に 関 しては 概 ね 次 のような 法 規 制 が 導 入 される 1 資 金 移 動 業 者 の 登 録 ( 資 金 決 済 法 第 37 条 ) 2 資 産 保 全 義 務 ( 同 法 第 43 条 等 ) 3 情 報 の 安 全 管 理 のための 措 置 ( 同 第 49 条 ) 等 4 資 金 移 動 業 者 に 対 する 監 督 ( 同 法 第 52 条 以 下 ) 5 本 人 確 認 義 務 等 ( 犯 罪 による 収 益 の 移 転 防 止 に 関 する 法 律 ( 平 成 19 年 法 律 第 22 号 )( 以 下 犯 収 法 という ) 外 国 為 替 及 び 外 国 貿 易 法 ( 昭 和 24 年 法 律 第 228 号 )( 以 下 外 為 法 と いう )) 詳 細 は 以 下 のとおりである (1) 資 金 移 動 業 者 の 登 録 銀 行 等 以 外 の 会 社 が 資 金 移 動 業 を 行 うためには 資 金 移 動 業 者 の 登 録 をする 必 要 がある ここで 資 金 移 動 業 とは 銀 行 等 以 外 の 者 が 為 替 取 引 ( 少 額 の 取 引 として 政 令 で 定 めるもの 9 7 但 し 銀 行 代 理 業 の 許 可 を 受 けた 事 業 会 社 であれば 所 属 銀 行 のために 為 替 取 引 を 内 容 とする 契 約 の 締 結 の 代 理 又 は 媒 介 を 業 として 行 うことはできる( 銀 行 法 第 52 条 の 36 第 2 条 第 14 項 第 3 号 ) 8 米 国 では 州 によって 制 度 が 異 なることに 注 意 する 必 要 がある 9 少 額 の 取 引 として 政 令 で 定 めるもの については これを 50 万 円 から 100 万 円 程 度 を 妥 当 とする 旨 の 平 成 3

に 限 る )を 業 として 営 むことをいう( 同 法 第 2 条 第 2 項 ) 銀 行 法 上 の 銀 行 は 他 業 を 行 うことが 禁 じられ( 銀 行 法 第 10 条 乃 至 第 12 条 ) 原 則 として 事 業 会 社 の 議 決 権 を5% 超 保 有 することが 禁 じられており( 同 法 第 16 条 の3) また 主 要 株 主 規 制 ( 同 法 第 52 条 の9)にも 服 するが このような 制 限 は 資 金 移 動 業 者 には 課 せられない なお 登 録 の 要 件 として 資 金 移 動 業 を 適 正 かつ 確 実 に 遂 行 するために 必 要 と 認 められる 財 産 的 基 礎 ( 資 金 決 済 法 第 40 条 第 1 項 第 3 号 ) 資 金 移 動 業 を 適 正 かつ 確 実 に 遂 行 する 体 制 の 整 備 ( 同 項 第 4 号 ) 法 令 遵 守 体 制 の 整 備 ( 同 項 第 5 号 ) 等 が 挙 げられる かかる 財 産 的 基 礎 や 体 制 としてどの 程 度 のものが 要 求 されるかについては 今 後 の 当 局 等 による 検 討 状 況 を 注 視 していく 必 要 がある (2) 資 産 保 全 義 務 資 金 移 動 業 者 が 破 綻 した 際 の 利 用 者 保 護 を 図 り その 社 会 的 経 済 的 影 響 を 最 小 限 に 抑 えるた め 資 金 移 動 業 者 は 要 履 行 保 証 額 ( 送 金 途 中 にある 滞 留 資 金 の 全 額 + 還 付 の 手 続 に 要 する 費 用 ) の 最 高 額 以 上 の 額 の 履 行 保 証 金 を 供 託 しなければならない( 資 金 決 済 法 第 43 条 ) 10 要 履 行 保 証 額 の 具 体 的 な 計 算 方 法 は 内 閣 府 令 において 規 定 される なお 資 金 移 動 業 者 の 負 担 を 考 慮 し 事 業 者 が 資 金 移 動 業 に 参 入 しやすいよう 配 慮 した 制 度 を 設 ける 必 要 があること 等 に 鑑 み 1 銀 行 等 と 履 行 保 証 金 保 全 契 約 を 締 結 し その 旨 を 内 閣 総 理 大 臣 に 届 け 出 た 場 合 ( 同 法 第 44 条 ) 又 は 2 信 託 会 社 等 と 履 行 保 証 金 信 託 契 約 を 締 結 し 内 閣 総 理 大 臣 の 承 認 を 受 けた 場 合 ( 同 法 第 45 条 )には かかる 供 託 義 務 が 免 除 されることとなった (3) 情 報 の 安 全 管 理 のための 措 置 等 資 金 移 動 業 者 は 資 金 移 動 業 に 係 る 情 報 の 漏 えい 滅 失 又 はき 損 の 防 止 その 他 の 情 報 の 安 全 管 理 のために 必 要 な 措 置 を 講 じなければならない( 資 金 決 済 法 第 49 条 ) その 他 資 金 決 済 法 では 資 金 移 動 業 者 について 委 託 先 に 対 する 指 導 等 の 措 置 ( 同 法 第 50 条 ) 及 び 資 金 移 動 業 に 係 る 契 約 の 内 容 についての 情 報 の 提 供 等 の 利 用 者 の 保 護 等 に 関 する 措 置 ( 同 法 第 51 条 ) を 講 ずる 義 務 が 規 定 されている いずれについても 具 体 的 な 内 容 は 内 閣 府 令 において 規 定 される (4) 資 金 移 動 業 者 に 対 する 監 督 資 金 決 済 法 では 資 金 移 動 業 者 に 対 する 監 督 措 置 として 資 金 移 動 業 者 の 帳 簿 書 類 の 作 成 保 存 義 務 ( 資 金 決 済 法 第 52 条 ) 資 金 移 動 業 者 に 対 する 立 入 検 査 ( 同 法 第 54 条 ) 業 務 改 善 命 令 ( 同 法 第 55 条 ) 登 録 の 取 消 し 及 び 業 務 停 止 命 令 ( 同 法 第 56 条 ) 等 が 規 定 されている また 資 金 移 動 業 者 らが 自 主 規 制 団 体 を 設 立 する 場 合 は 金 融 庁 はかかる 団 体 を 認 定 することができるものと されているが( 認 定 資 金 決 済 事 業 者 協 会 同 法 第 87 条 ) かかる 団 体 には 自 主 ルールの 策 定 等 が 期 待 されている (5) 本 人 確 認 義 務 等 資 金 移 動 業 者 は 犯 収 法 における 特 定 事 業 者 として 同 法 に 定 める 本 人 確 認 方 法 により 本 21 年 6 月 4 日 付 け 参 議 院 財 政 金 融 委 員 会 における 内 藤 純 一 政 府 参 考 人 の 答 弁 がある 10 このような 資 産 保 全 義 務 が 課 せられた 反 面 上 記 (1)のとおり 免 許 制 でなく 登 録 制 が 採 用 され 新 規 参 入 のハードルはある 程 度 低 く 設 定 された( 平 成 21 年 4 月 21 日 の 衆 議 院 財 務 金 融 委 員 会 における 内 藤 純 一 政 府 参 考 人 の 答 弁 を 参 照 のこと) 4

人 確 認 を 行 う 必 要 がある( 資 金 決 済 法 附 則 第 31 条 による 改 正 後 の 犯 収 法 第 2 条 第 2 項 第 28 号 の2 第 4 条 ) また 犯 収 法 第 9 条 に 規 定 される 疑 わしい 取 引 の 届 出 等 の 義 務 も 課 されることになる なお 資 金 移 動 業 者 が 非 居 住 者 ( 外 為 法 第 6 条 第 1 項 第 6 号 )との 間 の 資 金 移 動 に 係 る 為 替 取 引 を 行 う 場 合 には 外 為 法 に 定 める 本 人 確 認 方 法 による 本 人 確 認 を 行 う 必 要 がある( 資 金 決 済 法 附 則 第 20 条 による 改 正 後 の 外 為 法 第 18 条 の5 第 18 条 ) 11 2.3. 資 金 移 動 業 の 今 後 の 展 望 資 金 移 動 業 への 新 規 参 入 に 際 しては 事 業 者 間 の 資 金 決 済 の 仕 組 みの 整 備 状 況 各 事 業 者 における 資 金 決 済 システムの 構 築 コスト 等 が 参 入 障 壁 として 考 えられるほか 今 後 制 定 される 政 令 内 閣 府 令 の 具 体 的 内 容 によっては 資 金 決 済 法 自 体 が 参 入 障 壁 となる 場 合 も 考 えられ 今 後 の 政 令 内 閣 府 令 の 整 備 の 動 向 が 引 き 続 き 注 目 される 具 体 的 には 上 記 のとおり 要 履 行 保 証 額 の 算 出 方 法 資 金 移 動 業 者 に 求 められる 情 報 の 安 全 管 理 のための 措 置 等 の 具 体 的 内 容 等 が 今 後 内 閣 府 令 で 規 定 されることになっているほか 資 金 移 動 業 を 適 正 かつ 確 実 に 遂 行 する 体 制 等 の 登 録 の 要 件 に 関 する 議 論 にも 注 視 を 要 する 3. 銀 行 間 の 資 金 決 済 銀 行 等 相 互 間 の 資 金 決 済 については 民 間 により 運 営 されている 資 金 決 済 システムにより 行 わ れており 全 国 銀 行 データ 通 信 システム( 全 銀 システム )が 個 人 や 会 社 等 の 顧 客 の 間 の 送 金 という 内 国 における 資 金 決 済 システムの 中 核 を 担 っている 現 在 全 銀 システムは 銀 行 を 構 成 員 とする 社 団 法 人 東 京 銀 行 協 会 によって 運 営 されている 全 銀 システムの 運 営 主 体 は 複 数 の 銀 行 間 の 資 金 決 済 に 係 る 債 務 の 引 受 けを 行 う 清 算 機 関 としての 役 割 を 果 たしている 全 銀 システ ムの 清 算 機 関 としての 機 能 を 一 層 確 実 にするために 法 的 安 定 性 を 図 ることが 望 ましい そこで 資 金 決 済 法 においては かかる 銀 行 間 の 決 済 網 を 運 営 する 機 関 を 資 金 清 算 機 関 12 ( 資 金 決 済 法 第 2 条 第 6 項 )と 定 義 し 内 閣 総 理 大 臣 の 免 許 を 受 けなければならないとした( 同 法 第 64 条 ) その 他 資 金 清 算 機 関 について 帳 簿 書 類 の 作 成 保 存 義 務 ( 同 法 第 78 条 ) 立 入 検 査 ( 同 法 第 80 条 ) 業 務 改 善 命 令 ( 同 法 第 81 条 ) 免 許 の 取 消 し 及 び 業 務 停 止 命 令 ( 同 法 第 82 条 ) 等 の 監 督 措 置 が 新 たに 規 定 された 4. 今 回 規 制 が 見 送 られた 事 項 4.1. ポイント サービスに 対 する 法 規 制 電 子 マネーにおけるポイント サービスについては ポイントが 財 サービスの 利 用 に 充 てら れる 点 で 前 払 式 支 払 手 段 と 同 様 の 機 能 を 有 することから 消 費 者 保 護 の 観 点 から 規 制 すべきと の 議 論 がある これに 対 しては ポイントは 基 本 的 に 景 品 おまけであり 消 費 者 保 護 を 図 る 必 要 はないという 強 い 反 対 意 見 がある 11 上 記 のほか 非 居 住 者 との 間 の 資 金 移 動 に 係 る 為 替 取 引 を 行 う 場 合 には 外 為 法 第 17 条 に 規 定 される 確 認 義 務 も 準 用 される( 資 金 決 済 法 附 則 第 20 条 による 改 正 後 の 外 為 法 第 17 条 の 3) 12 資 金 決 済 法 は 資 金 清 算 機 関 の 業 務 ( 為 替 取 引 に 係 る 債 権 債 務 の 清 算 のため 債 務 の 引 受 け 更 改 その 他 の 方 法 により 銀 行 等 の 間 で 生 じた 為 替 取 引 に 基 づく 債 務 を 負 担 することを 業 として 行 うこと)を 資 金 清 算 業 と 定 義 している( 資 金 決 済 法 第 2 条 第 5 項 ) 5

また ポイント 交 換 に 関 しては ユーザーがポイントAを 支 払 うことによりポイントBを 取 得 する 場 合 ポイントBの 発 行 者 はユーザーの 支 払 った 価 格 (すなわちポイントA)を 対 価 として ポイントBを 発 行 したものと 看 做 されるとの 見 解 がある これに 対 しては ポイントAがポイン トBに 変 換 されたとしても ポイントAが 景 品 おまけであるという 性 質 を 変 えるものではなく ポイントBも 同 様 に 景 品 おまけと 考 えるべきであるという 強 い 反 対 意 見 がある ポイント サービスに 対 して 新 たな 規 制 を 導 入 することについては 強 い 反 対 意 見 があったため 第 二 部 会 報 告 は 新 たな 規 制 を 設 けることについての 賛 否 両 論 を 併 記 するにとどまり 結 論 を 見 送 った 資 金 決 済 法 においては 基 本 的 に かかるポイント サービスを 直 接 の 規 制 対 象 とした 制 度 整 備 は 行 われていない もっとも ポイント サービスの 中 でも 対 価 を 得 て 発 行 されるポイント については 前 払 式 支 払 手 段 ( 資 金 決 済 法 第 3 条 )として 整 理 されていることに 留 意 が 必 要 で ある 1314 4.2. 収 納 代 行 サービス 及 び 代 金 引 換 サービス 収 納 代 行 サービスとは 商 品 やサービスの 提 供 者 のために 第 三 者 (コンビニエンス ストア 等 )が 自 ら 又 はその 関 連 会 社 の 店 頭 において 料 金 を 現 金 で 受 け 取 るサービスである( 例 えば 公 共 料 金 の 受 取 サービスがこれに 該 当 する ) 代 金 引 換 サービスとは 宅 配 業 者 が 顧 客 の 代 金 の 支 払 いと 引 き 換 えに 商 品 やサービスを 引 き 渡 すサービスである 収 納 代 行 サービスと 代 金 引 換 サービスのいずれにも 現 在 規 制 は 設 けられていない 従 前 から これらのサービスは 法 律 上 為 替 取 引 ( 上 記 2 参 照 )に 該 当 するのではないか との 議 論 がある また これらのサービス 提 供 者 の 破 綻 や 詐 欺 的 行 為 の 防 止 のため 何 らかの 措 置 を 講 じるべきではないかとの 議 論 もあった しかしながら 過 去 消 費 者 保 護 の 見 地 からこれらのサービスについて 重 大 な 問 題 が 生 じたこ とはないことや これらのサービスに 対 する 規 制 は 利 用 者 の 利 便 性 を 損 なう 恐 れがある 等 の 強 い 批 判 を 受 け 第 二 部 会 報 告 は 新 たな 規 制 を 設 けることについての 賛 否 両 論 を 併 記 するにとどまり 結 論 を 見 送 った 資 金 決 済 法 においては これらのサービスを 直 接 の 規 制 対 象 とした 制 度 整 備 は 行 われていない 15 以 上 13 平 成 21 年 4 月 14 日 の 衆 議 院 財 務 金 融 委 員 会 における 内 藤 純 一 政 府 参 考 人 の 答 弁 及 び 第 二 部 会 報 告 5 頁 を 参 照 のこと 14 なお ポイント サービスに 関 しては 経 済 産 業 省 の 企 業 ポイントの 法 的 性 質 と 消 費 者 保 護 のあり 方 に 関 す る 研 究 会 の 報 告 書 及 びガイドラインが 平 成 21 年 1 月 20 日 付 けで 公 表 されているので こちらも 参 照 のこと 企 業 ポイントの 法 的 性 質 と 消 費 者 保 護 のあり 方 に 関 する 研 究 会 報 告 書 http://www.meti.go.jp/press/20090120005/20090120005-3.pdf 企 業 ポイントに 関 する 消 費 者 保 護 のあり 方 (ガイドライン) http://www.meti.go.jp/press/20090120005/20090120005-4.pdf 15 平 成 21 年 4 月 15 日 の 衆 議 院 財 務 金 融 委 員 会 における 内 藤 純 一 政 府 参 考 人 の 答 弁 を 参 照 のこと 但 し 同 答 弁 中 では 制 度 整 備 を 行 わないことは 収 納 代 行 サービス 等 が 銀 行 法 に 抵 触 する 疑 義 がないことを 意 味 するもの でもない との 指 摘 がされている 点 に 留 意 が 必 要 である 6

* 本 ニュースレターの 内 容 は 一 般 的 な 情 報 提 供 であり 具 体 的 な 法 的 アドバイスではありません Anderson Mori & Tomotsune 2009 < 連 絡 先 > アンダーソン 毛 利 友 常 法 律 事 務 所 106-6036 東 京 都 港 区 六 本 木 一 丁 目 6 番 1 号 泉 ガーデンタワー 弁 護 士 戸 塚 貴 晴 電 話 : 03-6888-1156 Eメール: 弁 護 士 久 山 亜 耶 子 電 話 : 03-6888-5812 Eメール: 弁 護 士 中 村 俊 弘 電 話 : 03-6888-5848 Eメール: 7 TEL: +81-3-6888-1000 URL: http://www.andersonmoritomotsune.com