医 療 情 報 の 標 準 化 システム 同 士 が 会 話 ( 通 信 )するための 標 準 語 を 定 めなければならない 多 くのベンダが 共 通 に 使 う べき 医 療 情 報 の 標 準 を 定 めることが 大 事 である Ø DICOM Michio Kimura, MD, PhD, FACMI, Hamamatsu University Ø HL7 Michio Kimura, MD, PhD, FACMI, Hamamatsu University Ø IHE
DICOMによる 機 器 の 接 続 DICOM 策 定 前 患 者 情 報 検 査 オーダ A 社 放 射 線 部 門 システム 独 自 規 格 独 自 規 格 B 社 CT 装 置 実 施 情 報 < 数 千 万 円 > 独 自 規 格 D 社 ワークステーション 独 自 規 格 画 像 データ C 社 PACS DICOM 策 定 後 A 社 放 射 線 部 門 システム D 社 ワークステーション 患 者 情 報 検 査 オーダ マルチベンダシステム を 比 較 的 容 易 に 実 現 できるようになった DICOM DICOM B 社 CT 装 置 実 施 情 報 < 数 十 万 円 > DICOM DICOM 画 像 データ C 社 PACS
DICOM [ダイコム] Digital Imaging and Communications in Medicine ACR( 米 国 放 射 線 学 会 )とNEMA( 米 国 電 気 機 器 工 業 会 )が 合 同 で 制 定 した 医 療 情 報 交 換 のための 標 準 規 格 医 療 分 野 における 通 信 プロトコルのデファクトスタンダード ( 事 実 上 の 標 準 )のひとつとなっている 情 報 交 換 の 媒 体 としてネットワークまたはオフラインメディア (CD DVD 等 の 可 搬 媒 体 )を 使 用 する 医 用 画 像 のやり 取 りのみでなく 画 像 検 査 全 体 に 関 わる ワークフローの 改 善 を 目 的 として 拡 張 が 進 められている DICOMはオープンな 規 格 であり 企 画 書 はインターネットか ら 無 償 で 入 手 可 能
病院情報 システム HIS HIS server 検査オーダ情報 患者情報 検査オーダ情報 レポート情報を WEB配信 検査実施情報 HL7 放射線情報 システム RIS PC端末 診療情報 RIS端末 画像管理 システム PACS DICOM DICOM 患者情報 検査オーダ情報 Modality Image/Report Viewer レポート 情報 RIS server モダリティ 画像情報を WEB配信 画像情報 DICOM 検査実施情報 画像情報 Report Server DICOM Image Server
DICOM 規 格 の 構 成 DICOM 規 格 書 は 複 数 のパートから 構 成 されている DICOM 規 格 書 は 現 在 以 下 の20のパート( 分 冊 )からなる Part 1 : Introduction and Overview( 序 文 と 概 要 ) Part 2 : Conformance( 適 合 性 ) Part 3 : Information Object Definitions( 情 報 オブジェクト 定 義 ) Part 4 : Service Class Specifications(サービスクラス 仕 様 ) Part 5 : Data Structures and Encoding(データ 構 造 と 符 号 化 ) Part 6 : Data Dictionary(データ 辞 書 ) Part 7 : Message Exchange(メッセージ 交 換 ) Part 8 : Network Communication Support for Message Exchange (メッセージ 交 換 のためのネットワーク 通 信 サポート) Part 9 : Point-to-Point Communication Support for Message Exchange (メッセージ 交 換 のための2 点 間 通 信 サポート) Part 10 : Media Storage and File Format for Media Interchange ( 可 搬 電 子 媒 体 を 用 いたデータ 交 換 のための 保 存 とファイルフォーマット)
Part 11 : Media Storage Application Profiles ( 可 搬 電 子 媒 体 保 存 応 用 プロファイル) Part 12 : Media Formats and Physical Media for Media Interchange ( 可 搬 電 子 媒 体 を 用 いたデータ 交 換 のための 媒 体 フォーマットと 物 理 媒 体 ) Part 13 : Print Management Point-to-Point Communication Support (プリンタ 管 理 2 点 間 通 信 サポート) Part 14 : Grayscale Standard Display Function (グレースケール 標 準 表 示 関 数 ) Part 15 : Security Profiles(セキュリティ プロファイル) Part 16 : Content Mapping Resource(コード 等 のマッピング) Part 17 : Explanatory Information( 説 明 情 報 ) Part 18 : Web Access to DICOM Persistent Object (DICOMオブジェクトへのWebアクセス) Part 19 : Application Hosting (アプリケーションホスティング) Part 20 : Transformation of DICOM to and from HL7 Standards (HL7 標 準 への そしてHL7 標 準 からのDICOM 変 換 )
DICOM 規 格 の 成 り 立 ち 最 新 のDICOMは 20 巻 (リタイアを 除 くと18 巻 )のDICOM Base Standard( 規 格 書 本 体 ) と 複 数 のSupplement( 補 遺 )および Correction Proposal( 修 正 提 案 )からなる DICOM Base Standard ( 規 格 書 本 体 ) + Supplement ( 補 遺 ) + Correction Proposal ( 修 正 提 案 ) これらの 規 格 書 は 毎 年 更 新 追 加 されている 1 対 1の 機 器 同 士 を 接 続 し 通 信 させる 方 法 の 標 準 化 1985 年 ACR-NEMA300-1985 (Ver.1.0) 1988 年 ACR-NEMA300-1988 (Ver.2.0) 1993 ACR-NEMA(Ver.3.0) とならずに DICOM と 名 付 けられる 複 数 台 のコンピュータ& 機 器 をつないだネットワーク 通 信 に 対 応 した 標 準 化
DICOMの 特 徴 1) 標 準 的 なネットワーク 環 境 (イーサネット 等 )に 対 応 している ü OSI 参 照 モデルに 準 じるかたで 通 信 プロトコルを 定 めている ü 既 に 国 際 的 に 普 及 している 規 格 をサポートすることは システムの 信 頼 性 と 普 遍 性 を 高 め 製 造 者 の 開 発 負 担 を 最 小 限 に 抑 える 2) オブジェクト 指 向 に 基 づいて 情 報 が 定 義 されている ü オブジェクト 指 向 はコンピュータプログラミング 手 法 のひとつ ü 扱 われる 医 用 情 報 の 構 造 が 細 部 に 渡 って 明 確 に 定 義 された ( 曖 昧 さの 排 除 ) 3) Conformance Statement( 適 合 性 宣 言 書 :コンフォーマンス ステートメント)によるサポート 範 囲 の 明 確 化 が 必 要 である 1) 可 搬 電 子 媒 体 を 利 用 したオフライン 通 信 が 可 能 である ü ネットワーク 通 信 だけでなく 電 子 媒 体 への 画 像 データ 記 録 について 定 めている 2) 追 加 / 拡 張 / 修 正 が 継 続 的 に 行 われている ü 新 機 能 の 追 加 や 比 較 的 大 きな 変 更 は Supplement( 補 遺 )を 作 成 ü 比 較 的 小 さな 変 更 は Correction Proposal( 修 正 提 案 )を 作 成
[OSI 参 照 モデル] [TCP/IPモデル] アプリケーション 層 プレゼンテーション 層 セッション 層 トランスポート 層 ネットワーク 層 データリンク 層 物 理 層 アプリケーション 通 信 サービスの 提 供 データ 表 現 と 形 式 の 管 理 通 信 モード( 半 二 重 / 全 二 重 同 期 )の 管 理 通 信 品 質 が 不 十 分 な 時 の 処 理 データ 通 信 網 の 管 理 伝 送 路 の 誤 り 時 の 処 理 伝 送 路 の 情 報 ビットを 送 る 物 理 媒 体 FTP, NFS, TELNET, など アプリケーション 層 (HTTP, SMTP など) SOCKET トランスポート 層 (TCP) インターネット 層 (IP) ネットワーク インタフェース 層 (Ethernet など)
TCP/IP TCPは Transmission Control Protocol の 略 称 である IPは Internet Protocol の 略 称 である プロトコルとは コンピュータ 同 士 のデータのやり 取 りの 方 法 を 厳 格 に 定 めた 規 格 ( 規 約 )のことである TCP/IPは インターネットで 標 準 的 に 用 いられる 通 信 プロトコ ル( 通 信 手 順 )で TCPとIPを 組 み 合 わせたものである TCP/IPは 通 信 の 世 界 において 事 実 上 の 標 準 となっている TCPは 配 達 ( 人 )の 仕 様 のようなものである IPは 送 付 人 受 取 人 を 明 確 にする 仕 様 のようなものである はがきで 例 をとると 宛 先 ( 住 所 )がIP 実 際 に 配 達 するのが TCPの 役 割 である
DICOM 通 信 モデル DICOMはTCP/IPより 上 位 層 のみを 規 定 ( 標 準 的 なネット ワーク 環 境 に 適 合 ) DICOM セッション/ トランスポート/ ネットワーク 層 (STN) アプリケーション 層 (DICOM 上 位 層 ) トランスポート 層 (TCP) インターネット 層 (IP) アプリケーション 層 プレゼンテーション 層 セッション 層 トランスポート 層 ネットワーク 層 DICOMデータリンク 層 DICOM 物 理 層 (50ピン) DICOM Point-to-Pointモデル [リタイア] ネットワーク インタフェース 層 (Ethernet, FDDI, etc) DICOM Networkモデル [ 現 実 のDICOM 通 信 モデル] データリンク 層 物 理 層 OSI 参 照 モデル
DICOMの 情 報 モデルとオブジェクト DICOMは 対 象 とする 画 像 データや 情 報 をオブジェクト(object) として 定 義 し それらに 対 する 操 作 処 理 をサービス(service)とし て 定 義 して 実 行 する オブジェクト 指 向 モデルに 基 づく サービス オブジェクト 対 Service Object Pair (SOP) Object 情 報 オブジェクト 定 義 (データ) Information Object Definition(IOD) 例 :CT 画 像 + Service 操 作 コマンド (サービス) 例 : 格 納 する 何 を どうする
DICOM 規 格 :SOP 機 能 別 必 須 条 件 転 送 情 報 取 得 ほか データ 別 必 須 条 件 CT 画 像 患 者 情 報 ほか メディア 規 格 (データ 交 換 ) CD-R DVD DICOM 通 信 方 式 一 般 的 なネットワーク 通 信 (TCP/IP) DICOM メディア
オブジェクトとしてのDICOMデータ Ø IODはDICOMにおけるさまざまな 通 信 操 作 の 対 象 として 位 置 づけられる Ø IODには 要 素 を 定 義 する 属 性 群 が 定 められている Ø DICOMでは 要 素 のある 側 面 を 表 す 一 塊 の 属 性 を 情 報 モジュール と 呼 び その 組 み 合 わせによってIODを 定 義 する Ø 情 報 モジュールは 複 数 の 属 性 とそれら 属 性 に 対 する 実 際 の 値 で 構 成 さ れる ( 例 えば 属 性 = 患 者 氏 名 実 際 の 値 = 新 潟 太 郎 ) Ø 属 性 は2つの4 桁 の 数 字 の 組 みで 定 義 される Ø 例 えば 検 査 IDは(0020,0010) 受 付 番 号 は(0008,0050)などである この 数 字 の 組 みを タグ という Ø 情 報 モジュールの 属 性 のぞれぞれに 実 際 の 値 例 えば 具 体 的 な 患 者 名 や 検 査 日 付 担 当 医 指 名 などが 設 定 されると 具 体 的 な 実 例 として 対 応 するオブジェクトが 定 義 されることになる Ø このような 実 例 を インスタンス と 呼 ぶ
情 報 モジュールの 概 念 情 報 実 体 情 報 モジュール 属 性 画 像 要 素 モジュール 患 者 情 報 検 査 情 報 一 般 検 査 モジュール 患 者 モジュール 患 者 検 査 モジュール 行 / 列 サイズ 濃 淡 解 釈 シリーズ 情 報 一 般 シリーズ モジュール 参 照 フレーム モジュール 一 般 検 査 装 置 モジュール 実 例 ( 画 像 ) 情 報 一 般 画 像 モジュール 画 像 モジュール 画 像 プレーン モジュール オーバレイ プレーン モジュール 造 影 / ポーラス モジュール VOI LUT モジュール 画 像 要 素 モジュール SOP 共 通 モジュール
DICOM 規 格 :オブジェクトのデータ 構 造 CT Image Object SOP Common Module Patient Module Image Info. Module : Image Pixel Module SOP Class ID (0008, 0016) 必 須 SOP Instance UID (0008, 0018) 必 須 : Patient Name (0010, 0010) 任 意 Patient ID (0010, 0020) 任 意 Patient Birth data (0010, 0030) 任 意 : Rows (0028, 0010) 必 須 Columns (0028, 0011) 必 須 Pixel Spacing (0028, 0030) 必 須 : Pixel Data (7FE0, 0010) 必 須
: ヘッダー : :
Tag [タグ] (もともとは 荷 札 の 意 味 ) DICOMデータエレメント(データ 要 素 )の 属 性 を 識 別 するためのもの 2つの16 進 数 (グループ 番 号 とエレメント 番 号 )の 組 み 合 わせで 表 現 される 全 てのデータエレメントには それらを 識 別 するための タグ が 付 けられる Tag (タグ) Attribute Name ( 属 性 名 ) ( 0010, 0010 ) Patient s Name ( 患 者 氏 名 ) ( 0010, 0020 ) Patient ID ( 患 者 識 別 子 ) ( 0010, 0030 ) Patient s Birth Data ( 患 者 生 年 月 日 ) グループ 番 号 (0010: 患 者 情 報 グループ) エレメント 番 号
固 有 識 別 子 (Unique Identifier:UID) すべての 画 像 にはユニークな 番 号 が 振 られる SOP Instance UIDの 振 り 方 の 例 国 際 標 準 化 機 構 ISO 1. 所 属 加 盟 機 関 ( 経 済 産 業 省 ) 2. 国 日 本 392. 団 体 日 本 画 像 医 療 システム 工 業 会 (JIRA) 20036. 企 業 東 芝 メディカルシステムズ( 株 ) 9116 装 置 機 種 固 有 識 別 番 号 : : : 任 意 東 芝 製 CT 装 置 のSOP Instance UID( 画 像 ID) 1.2.392.20036.9116.XXXX.YYYY.ZZZZ CT Image StorageのSOP Class UIDは1.2.840.10008.5.1.4.1.1.2
データ 要 素 data element ひとつのDICOM object ( 一 枚 の 画 像 一 人 の 患 者 情 報 ) 伝 送 の 順 序 Data Element Data Element Data Element Tag VR Value Length Value Field (グループ 番 号 ) (エレメント 番 号 ) 属 性 タグ (0010, 0010) (7FE0, 0010) 以 降 に 続 くValue Fieldのデータ 長 value representation( 値 表 現 ) 暗 黙 的 VR: 値 表 現 を 省 略 する 明 示 的 VR: 値 表 現 を 省 略 しない 具 体 的 なデータ 値 例 : 氏 名 画 素 値 など
DICOM 基 本 用 語 1 AE [エー イー] Application Entity [アプリケーション エンティティ の 略 DICOM 通 信 を 行 うアプリケーションの 実 体 そのAEを 識 別 するために 付 けられる 名 前 を AE Title という 通 信 を 開 始 する( 呼 びかける) 側 のAEを Calling AE と 呼 ぶ 通 信 を 受 け 入 れる( 呼 ばれる) 側 のAEを Called AE と 呼 ぶ Calling AE お 話 しませんか Called AE
DICOM 基 本 用 語 2 Abstract Syntax [アブストラクト シンタックス] DICOMでは SOP Classに 相 当 する CT Image Storage SOP Class ( 抽 象 構 文 ) SOP Classとは 保 存 や 検 索 などのサービスと それらで 使 われる 値 (IOD)を 規 定 したもののことである いわゆる DICOMプロトコルの 内 部 で 使 われるコマンドとデータの 定 義 のことである SOP Classを1つ 以 上 使 って 実 際 に 使 えるサービス( 機 能 化 )したもの をService Classという Abstract Syntax = DICOM SOP Classの 例 MR Image Storage SOP Class CT 画 像 保 存 SOPクラス MR 画 像 保 存 SOPクラス Ultrasound Image Storage SOP Class 超 音 波 画 像 保 存 SOPクラス Image Storage SOP Class Modality Worklist Information Model FIND SOP Class 画 像 保 存 SOPクラス モダリティ ワークリスト 情 報 取 得 SOP Class
DICOM 基 本 用 語 3 Transfer Syntax [トランスファー シンタックス] ( 転 送 構 文 ) DICOMで 通 信 するデータの 符 号 化 方 法 の 定 義 データを 送 る 際 には 相 手 がサポートする 符 号 化 方 法 を 用 い る 必 要 がある デフォルト DICOM Transfer Syntax の 例 Implicit VR Little Endian 暗 黙 的 VRリトル エンディアン( 非 圧 縮 ) Explicit VR Little Endian 明 示 的 VRリトル エンディアン( 非 圧 縮 ) Explicit VR Big Endian JPEG Lossless JPEG Lossy 明 示 的 VRビッグ エンディアン( 非 圧 縮 ) JPEG( 可 逆 圧 縮 ) JPEG( 非 可 逆 圧 縮 )
DICOM 基 本 用 語 4 Association Negotiation [アソシエーション ネゴシエーション] AE 同 士 が 取 り 交 わすDICOM 通 信 の 最 初 のフェーズ 要 求 するサービスの 種 別 や 符 号 化 方 法 等 に 関 する 折 衝 を Association Negotiation (アソシエーション 折 衝 ) 折 衝 の 成 立 を Association Establishment (アソシエーション 確 立 )という この 折 衝 の 成 立 によりDICOM 通 信 路 が 確 立 され 以 降 AE 間 でデータのやり 取 りが 可 能 となる 一 連 のデータ 通 信 の 最 後 には Association Release (アソシエーション 解 放 ) により 通 信 路 を 解 放 ( 通 信 終 了 )する
DICOM 通 信 の 流 れ Association Negotiation アソシエーション 折 衝 モダリティ Association Establishment アソシエーション 確 立 画 像 サーバ AE DICOM Message Data AE Association Release アソシエーション 解 放
Association Negotiation モダリティ 私 は と 申 します さんに のサービスを か の 書 式 ( 符 号 化 ) でお 願 いしたいのですが Calling AE Title Called AE Title SOP Class Transfer Syntax 画 像 サーバ アソシエーション 確 立 要 求 アソシエーション 確 立 応 答 Requestor Acceptor Calling AE Title Called AE Title SOP Class Transfer Syntax です さんに のサービスを 提 供 します 書 式 は でお 願 いします 交 渉 成 立 アソシエーション 確 立
DICOMの 機 能 DICOMの 機 能 は 操 作 の 対 象 となる 情 報 オブジェクト 定 義 (IOD) とそれ に 対 するサービスの 組 み 合 わせによって 定 義 される SCU (Service Class User) [サービスクラス 利 用 者 ] DICOMのサービスを 利 用 する( 要 求 する) 側 の 呼 び 方 SCP (Service Class Provider) [サービスクラス 提 供 者 ] DICOMのサービスを 提 供 する 側 の 呼 び 方 画 像 を 送 りますので 保 存 してください 画 像 を 受 け 取 って 保 存 します SCU Storage Service Class SCP
サービスクラス Service Class DICOMで 提 供 されるサービスの 種 別 のこと DICOM Service Classの 例 Verification Service Class Basic Worklist Management Service Class Study Management Service Class Storage Service Class Storage Commitment Service Class Query / Retrieve Service Class Print Management Service Class 交 信 確 認 基 本 ワークリスト 管 理 スタディ( 検 査 ) 管 理 データ 保 存 データ 保 存 委 託 データ 問 合 せ/ 検 索 ( 取 得 ) プリント 出 力 管 理
Verification 交 信 確 認 モダリティ DICOM 語 で 話 せますか? = もしもし 聞 こえますか? 装 置 の 据 付 時 やトラブル 発 生 時 などの 接 続 確 認 に 用 いられることが 多 い 画 像 サーバ SCU はい 聞 こえますよ SCP = DICOM 語 で 話 せますよ!
Basic Worklist Management 基 本 ワークリスト 管 理 Modality Worklist Management (MWM) モダリティ 本 日 のCT( )の 予 約 検 査 リ ストをください RIS SCU 本 日 予 約 されている 検 査 は 10 時 00 分 さん 頭 部 10 時 30 分 さん 腹 部 11 時 00 分 さん 胸 部 : SCP 種 々の 条 件 (ex. 日 付 患 者 ID モダリティ 種 別 など)で 検 査 リストの 検 索 をかけることが 可 能
Study Management スタディ( 検 査 ) 管 理 Modality Performed Procedure Step (MPPS) モダリティ 検 査 を 開 始 します 患 者 氏 名 : 撮 影 部 位 : 頭 部 撮 影 開 始 時 刻 :10 時 00 分 : 了 解! RIS SCU 検 査 が 終 了 しました 撮 影 終 了 時 刻 :10 時 20 分 撮 影 条 件 : : SCP 了 解!
Storage データ 保 存 画 像 ( )を 送 りますので 保 存 してください モダリティ 画 像 サーバ SCU 画 像 ( )を 受 け 取 りました 保 存 します SCP Storage Service の 対 象 となるデータは 画 像 に 限 らない レポートデータ 波 形 データ 等 も Storage Service の 対 象 オブジェクトとなる
Storage Commitment データ 保 管 委 託 指 定 した 画 像 を 確 実 に 保 管 してくだ さい (ローカルディスクから 削 除 し たいのです) モダリティ 要 求 を 受 け 付 けました 画 像 サーバ SCU 指 定 された 画 像 を 確 かにお 預 かり しました ( 確 実 に 保 管 します) よろしくお 願 いします SCP
Query/Retrieve データ 問 合 せ/ 検 索 ( 取 得 ) 以 下 の 条 件 で 画 像 検 索 してください 患 者 ID : P1000392A 検 査 UID :1.2.3.456.789 シリーズUID :1.2.3.456.789.2 画 像 ビューア/ ワークステーション SCU はい 検 索 結 果 です 画 像 UID :1.2.3.456.789.2.1 画 像 UID :1.2.3.456.789.2.2 では この 画 像 を 送 ってください 画 像 UID :1.2.3.456.789.2.2 画 像 サーバ SCP はい お 望 みの 画 像 を 送 ります
病院情報 システム HIS HIS server 患者情報 検査オーダ情報 放射線情報 システム RIS 検査オーダ情報 患者情報 検査オーダ情報 MWM Modality 画像情報を WEB配信 レポート情報を WEB配信 検査実施情報 画像管理 システム PACS Image/Report Viewer RIS端末 Query/ Retrieve Report RIS server モダリティ PC端末 診療情報 MPPS 検査実施情報 Storage Image 画像情報 画像保存委託 画像情報 レポート情報 Query/ Retrieve Image Storage Report Report Server Image Server Storage Commitment
留 意 すべきこと 残 念 ながら DICOMは 万 能 ではない DICOM 対 応 機 器 同 士 であっても サポート 範 囲 が 異 なれば 通 信 (データ 交 換 )できない サポート 範 囲 の 明 確 化 が 必 要 コンフォーマンス ステートメント DICOMフルサポート の 機 器 は 存 在 しない DICOMは システムの 運 用 そのものを 規 定 していない 良 く 言 えば 柔 軟 悪 く 言 えば 曖 昧 (いわゆるケースばいケース) つながる だけでは 運 用 できない システムの 運 用 仕 様 を 明 確 にした 上 で DICOMをどう 使 うか が 重 要 とはいえ 個 々の 装 置 に 対 する 要 求 仕 様 を 明 確 にすることは 容 易 ではない 一 つの 有 用 な アプローチ IHE
OSI 参 照 モデルの7 階 層 物 理 層 ー 第 1 層 通 信 するデータを 電 気 信 号 に 変 換 して 送 り 出 し 伝 送 し 受 信 するハードウェア 具 体 的 にはネットワークインタフェースやケーブルのこと データリンク 層 ー 第 2 層 ネットワーク 層 から 指 示 されたコンピュータと 通 信 する 物 理 的 な 経 路 を 確 立 し 通 信 中 のデータが 正 しく 送 られているかチェックし エラー 次 はデータを 再 送 する ネットワーク 上 の 機 器 を 一 意 に 識 別 するためのMACアドレスが 該 当 する ネットワーク 層 ー 第 3 層 複 雑 に 組 み 合 わさったネットワークでも 相 手 先 のコンピュータにデータを 確 実 に 通 信 を 行 う 働 きする Internet protocolによって 実 現 される IPアドレス
トランスポート 層 ー 第 4 層 セッション 層 から 渡 されたデータを 相 手 に 確 実 に 送 り 届 ける 層 相 手 からの 応 答 や 伝 達 確 認 を 行 いながら 伝 送 するTCP(transmission control protocol)や 確 認 を 省 略 して 高 速 にデータ 転 送 するUDP(user datagram protocol)などがある セッション 層 ー 第 5 層 相 手 のコンピュータとのコネクションを 確 立 させたり 不 要 になったらコネクションを 解 放 したりする また 通 信 量 をコントロールし ネットワーク 全 体 のスループットを 向 上 させる 機 能 を 持 つ プレゼンテーション 層 ー 第 6 層 データの 変 換 や 加 工 を 行 い ネットワーク 通 信 に 使 用 するデータとユーザが 理 解 できるデータのインタフェースを 行 う アプリケーション 層 ー 第 7 層 ネットワークを 利 用 するユーザに 色 々なサービスを 提 供 する
MACアドレス (Media Access Control address) MACアドレスは,NIC(Network Interface Card)の ROMに 書 き 込 まれている 物 理 アドレスであり,NICごと に 固 有 のアドレスである. MACアドレス の 例 00:04:26:B5:FC:24 イーサネットアドレスともよばれ,48ビットで 構 成 される. 通 常,16 進 数 で 表 記 され, 前 半 の24ビットは, 製 造 メー カに 割 り 振 られた 番 号, 後 半 の24ビットは,そのメーカが 個 別 に 管 理 し 割 り 振 ったシリアル 番 号 である.
IPアドレス(IPv4)の 構 造 ネットワークでつながったPCを 特 定 するための 住 所 のようなもの 物 理 的 なIPアドレスの 範 囲 0.0.0.0 ~ 255.255.255.255 ただし,0と255は 使 用 しない