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2012/02/22 ワクチン分科会 The Foundation of Medical and Veterinary Virology by utmb より 国内の天然痘発生状況 2012/02/22 ワクチン分科会引用 : 臨床とウイルス Vol 木村三生夫他 2

2. 定期接種ンの 接種方法等について ( 表 2) ンの 種類 1 歳未満 生 BCG MR 麻疹風疹 接種回数接種方法接種回数 1 回上腕外側のほぼ中央部に菅針を用いて2か所に圧刺 ( 経皮接種 ) 1 期は1 歳以上 2 歳未満 2 期は5 歳以上 7 歳未満で小学校入学前の 1 年間 ( 年

(資料1-1)わが国のワクチン産業と市場の動向ver3_4

第1 入間市の概要

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ロタウイルスワクチンは初回接種を1 価で始めた場合は 1 価の2 回接種 5 価で始めた場合は 5 価の3 回接種 となります 母子感染予防の場合のスケジュール案を示す 母子感染予防以外の目的で受ける場合は 4 週間の間隔をあけて2 回接種し 1 回目 の接種から20~24 週あけて3 回目を接種生

00【議連提出資料】B型肝炎ワクチンの定期接種化について

DPT, MR等混合ワクチンの推進に関する要望書

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H30_業務の概要18.予防接種

生ワクチン 不活化ワクチン ジフテリア 百日咳 破傷風 不活化ポリオ混合ワクチン の接種から20~24 週あけて3 回目を接種 別の種類のワクチンを接種する場合は 中 27 日 ( いわゆる4 週間 ) 以上あけて受けます 別の種類のワクチンを接種する場合は 中 6 日 ( いわゆる1 週間 ) 以

事務連絡平成 28 年 2 月 5 日 各都道府県衛生主管部 ( 局 ) 御中 厚生労働省健康局健康課 厚生科学審議会予防接種 ワクチン分科会基本方針部会の審議について 本日開催された厚生科学審議会予防接種 ワクチン分科会基本方針部会における審議の結果 B 型肝炎ワクチンの定期接種化について 以下の

日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュール

日本脳炎不活化ワクチン ( シード ) 平成 24 年 7 月 4 日 ( 告示第 1622 号 ) 新規追加 1 定義シードロット規格に適合した日本脳炎ウイルスを同規格に適合した株化細胞で増殖させて得たウイルス液を不活化したワクチンである 2 製法 2.1 製造用株 名称日本脳炎ウイル

再生医療の制度的な対応の検討について 薬事法等制度改正についてのとりまとめ平成 24 年 1 月 24 日厚生科学審議会医薬品制度改正部会 1 再生医療製品については 今後も 臓器機能の再生等を通じて 重篤で生命を脅かす疾患等の治療等に ますます重要な役割を果たすことが期待される 特に ips 細胞

次の人は 医師が健康状態や体質に基づいて 接種の適否を判断します 心臓や血管 腎臓 肝臓 血液の障害や発育の障害などの基礎疾患がある人 他のワクチンの接種を受けて 2 日以内に発熱があった人や全身性の発疹などアレルギーが疑われる症状が出たことがある人 過去にけいれんをおこしたことがある人 過去に免疫

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ヒブ ( インフルエンザ菌 b 型 ) 対象者 : 生後 2ヶ月から5 歳未満までのお子さん標準的な接種開始期間は 生後 2ヶ月から7ヶ月未満です 生後 2ヶ月を過ぎたら 早目に接種しましょう 接種方法 : 接種開始時の年齢により接種方法が異なります 接種開始が生後 2ヶ月から7ヶ月未満の場合 (

このワクチンの接種前に 確認すべきことは? ワクチン接種を受ける人または家族の方などは このワクチンの効果や副反応などの注意すべき点について十分理解できるまで説明を受けてください 説明に同意した上で接種を受けてください 医師が問診 検温および診察の結果から 接種できるかどうか判断します 次の人は こ

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9 予防接種

日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュール 014 年 10 月 1 日版日本小児科学会 乳児期幼児期学童期 / 思春期 ワクチン 種類 直後 6 週 以上 インフルエンザ菌 b 型 ( ヒブ )

日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュールの主な変更点 2014 年 1 月 12 日 1)13 価結合型肺炎球菌ワクチンの追加接種についての記載を訂正 追加しました 2)B 型肝炎母子感染予防のためのワクチン接種時期が 生後 か月 から 生直後 1 6 か月 に変更と なりました (

<B 型肝炎 (HBV)> ~ 平成 28 年 10 月 1 日から定期の予防接種になりました ~ このワクチンは B 型肝炎ウイルス (HBV) の感染を予防するためのワクチンです 乳幼児感染すると一過性感染あるいは持続性感染 ( キャリア ) を起こします そのうち約 10~15 パーセントは

ロタテック内用液ワクチン接種を受ける人へのガイド

馬ロタウイルス感染症 ( アジュバント加 ) 不活化ワクチン ( シード ) 平成 24 年 7 月 4 日 ( 告示第 1622 号 ) 新規追加 1 定義シードロット規格に適合した馬ロタウイルス (A 群 G3 型 ) を同規格に適合した株化細胞で増殖させて得たウイルス液を不活化し アジュバント

1. 今回の変更に関する整理 効能 効果及び用法 用量 ( 添付文書より転載 ) 従来製剤 ( バイアル製剤 ) と製法変更製剤 ( シリンジ製剤 ) で変更はない 効能 効果 用法 容量 B 型肝炎の予防通常 0.5mL ずつ4 週間隔で2 回 更に 20~24 週を経過した後に1 回 0.5mL

株化細胞 + 生ウイルスワクチン 特定の株名及びロット番号を記載 株変更は新規 また 6 製造方法ロットの更新は 事項変更 6.1 製造用株 名称弱毒 ウイルス 株 ( マスターシードウイルスロット〇 ) 株名 本数 継代方法等は GMP 省令第 7 条の 3 に基づく記録に関する文 書

Microsoft Word - 【発送版】製造所の登録通知

横浜市感染症発生状況 ( 平成 30 年 ) ( : 第 50 週に診断された感染症 ) 二類感染症 ( 結核を除く ) 月別届出状況 該当なし 三類感染症月別届出状況 1 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月計 細菌性赤痢

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豚繁殖 呼吸障害症候群生ワクチン ( シード ) 平成 24 年 3 月 13 日 ( 告示第 675 号 ) 新規追加 1 定義シードロット規格に適合した弱毒豚繁殖 呼吸障害症候群ウイルスを同規格に適合した株化細胞で増殖させて得たウイルス液を凍結乾燥したワクチンである 2 製法 2.1 製造用株

医師が問診 検温および診察の結果から 接種できるかどうか判断します 次の人は このワクチンの接種を受けることはできません 明らかに発熱 ( 通常 37.5 以上 ) している人 重篤な急性疾患にかかっている人 過去にこのワクチンに含まれている成分でアナフィラキシーをおこしたことがある人 上記以外に医

法律 出典 医薬品 医療機器等の品質 有効性及び安全性の確保等に関する法律 ( 昭和 35 年 8 月 10 日法律第 145 号 ) 政令 医薬品 医療機器等の品質 有効性及び安全性の確保等に関する法律施行令 ( 昭和 36 年 1 月 26 日政令第 11 号 ) 省令 医薬品 医療機器等の品質

<4D F736F F F696E74202D208E9197BF375F90DA8EED94EF977082CC82A082E895FB82C982C282A282C42E B93C782DD8EE682E890EA97705D>

はじめに 予防接種は感染症を予防するために最も特異的でかつ効果的な方法の一つです わが国では 1990 年代以降 新しいワクチンの導入が少なく 海外では受けられるワクチンが国内では受けることができないといった いわゆる ワクチンギャップ が問題になっていました しかし 近年の予防接種法の改正により

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本日 お話しすること 予防接種行政の振り返り 平成 25 年予防接種法改正が目指したもの 現在の取り組み 今後の取り組み

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2018ワクチンの基礎_H1-H4

平成 24 年 7 月改定版 すべての予防接種につきましては 次のページに記載してあります 平成 24 年度予防接種日程表 ( 国の通知により 内容が変わる場合があります 毎月の 広報みなみちた でご確認ください 新 麻しん風しん混合 3 期 4 期 ( 個別 ) 対象 :3 期 ( 中学 1 年生

感染症対策・予防接種行政の 最近の動向について

VACCINE PART.2 VACCINE PART.2 VACCINE PART.2 VACCINE PART.2 VACCINE 第 1 章 その魔力は薬か毒か ワクチンの効果を高める目的で添加されている補助剤がです しかし よいことだけではありません とはいったいどのようなもので ワクチンの

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アレルギー疾患対策基本法 ( 平成二十六年六月二十七日法律第九十八号 ) 最終改正 : 平成二六年六月一三日法律第六七号 第一章総則 ( 第一条 第十条 ) 第二章アレルギー疾患対策基本指針等 ( 第十一条 第十三条 ) 第三章基本的施策第一節アレルギー疾患の重症化の予防及び症状の軽減 ( 第十四条

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はじめて医療機器を製造販売または製造される方へ

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審査結果 平成 26 年 2 月 7 日 [ 販売名 ] 1 ヘプタバックス-Ⅱ 2 ビームゲン 同注 0.25mL 同注 0.5mL [ 一般名 ] 組換え沈降 B 型肝炎ワクチン ( 酵母由来 ) [ 申請者名 ] 1 MSD 株式会社 2 一般財団法人化学及血清療法研究所 [ 申請年月日 ]

出典 : 一般社団法人日本ワクチン産業協会 ( 予防接種に関する Q& 集 Q4 ついて不活化ワクチンは 大量に培養されたウイルスや細菌からウイルス粒子や細菌の菌体を集めて精製した後 ホルマリン等の薬剤を用いて処理し 病原体の活力を失わせて不活化し


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【資料1】結核対策について

3-2 全国と札幌市の定点あたり患者報告数の年平均値流行状況の年次推移を 全国的な状況と比較するため 全国と札幌市の定点あたり患者報告数の年平均値について解析した ( 図 2) 全国的には 調査期間の定点あたり患者報告数の年平均値は その年次推移にやや増減があるものの大きな変動は認められなかった 札

感染症対策

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02別添:日本脳炎ワクチン接種に関するQ&A[H28.3月版]

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北海道における日本脳炎に係る定期の予防接種を実施することについての検討(概要)

員長及び医薬品医療機器等法登録認証機関協議会代表幹事宛て送付するこ ととしていることを申し添えます 記 1. 基本要件基準第 13 条第 5 項及び第 6 項への適合性確認の基本的な考え方について (1)2023 年 ( 平成 35 年 )2 月 28 日 ( 以下 経過措置期間終了日 という )

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バリデーション基準 1. 医薬品 医薬部外品 GMP 省令に規定するバリデーションについては 品質リスクを考慮し 以下の バリデーション基準 に基づいて実施すること 2. バリデーション基準 (1) バリデーションの目的バリデーションは 製造所の構造設備並びに手順 工程その他の製造管理及び品質管理の

審査結果 平成 23 年 4 月 11 日 [ 販 売 名 ] ミオ MIBG-I123 注射液 [ 一 般 名 ] 3-ヨードベンジルグアニジン ( 123 I) 注射液 [ 申請者名 ] 富士フイルム RI ファーマ株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 22 年 11 月 11 日 [ 審査結果

薬事法における病院及び医師に対する主な規制について 特定生物由来製品に係る説明 ( 法第 68 条の 7 平成 14 年改正 ) 特定生物由来製品の特性を踏まえ 製剤のリスクとベネフィットについて患者に説明を行い 理解を得るように努めることを これを取り扱う医師等の医療関係者に義務づけたもの ( 特

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オクノベル錠 150 mg オクノベル錠 300 mg オクノベル内用懸濁液 6% 2.1 第 2 部目次 ノーベルファーマ株式会社

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バイオ医薬品は生物を用いて製造されます 通常 細菌や動物細胞などの生体の中で目的とするタンパク質を産生させます バイオ医薬品の特性は製造プロセスの状態に依存するところが大きく しばしば プロセスが製品 と喩えられます 事実 製造プロセスにおける小さな変更でも 最終製品の違いにつながる可能性があります

0 歳 0カ月 乳幼児の予防接種スケジュール ( 例 : その 1) 同時接種を希望するが 1 回に受ける数は 2 種類以下を希望する場合 ( 受診回数 : インフルエンザを除いて 18 回 ) 1 歳 カ月 日本小児科学会推奨案 ジフテリア 百日咳 破傷風混合ワクチン生ワクチン別の種類のワクチンを

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Taro-再製造単回使用医療機器基準

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次の人は このワクチンの接種を受けることはできません 明らかに発熱 ( 通常 37.5 以上 ) している人 重篤な急性疾患にかかっている人 過去にこのワクチンに含まれている成分 ( ジフテリアトキソイドを含む ) でアナフィラキシーをおこしたことがある人 上記以外に医師が予防接種を行うことが不適当

BSL4の稼働合意について

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ワクチンの研究開発促進と生産基盤確保

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健発 0622 第 5 号 平成 28 年 6 月 22 日 各都道府県知事殿 厚生労働省健康局長 ( 公印省略 ) 予防接種法第 5 条第 1 項の規定による予防接種の実施について の一部改正について 予防接種法 ( 昭和 23 年法律第 68 号 ) 第 5 条第 1 項の規定により市町村長が行

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東京大会と感染症サーベイランス ~ 普段とどこがちがうのか ~ 疾患疫学が変化する可能性 多数の訪日外国人の流入 多くのマスギャザリングイベント 事前のリスク評価に基づいたサーベイランスと対応の強化の必要性を検討する 体制構築の観点から 行政と大会組織委員会の責任範囲と協力体制の構築が必要 国内移動

成人用 (65 歳以上 ) 予防接種予診票 任意接種用 本冊子は 肺炎球菌ワクチン 沈降 13 価肺炎球菌結合型ワクチン ( 無毒性変異ジフテリ ア毒素結合体 ) プレベナー 13 水性懸濁注 の接種をご希望の方への説明文書および 予診票 ( 複写式 2 枚綴り ) で 1 セットになっております

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豚丹毒 ( アジュバント加 ) 不活化ワクチン ( シード ) 平成 23 年 2 月 8 日 ( 告示第 358 号 ) 新規追加 1 定義シードロット規格に適合した豚丹毒菌の培養菌液を不活化し アルミニウムゲルアジュバントを添加したワクチンである 2 製法 2.1 製造用株 名称豚丹

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医療用医薬品最新品質情報集 ( ブルーブック ) 初版 有効成分 ニカルジピン塩酸塩 品目名 ( 製造販売業者 ) 1 ニカルジピン塩酸塩徐放カプセル20mg 日医工 日医工 後発医薬品 2 ニカルジピン塩酸塩徐放カプセル40mg 日医工 日医工 品目名 ( 製造販売業者 )

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資料 10 HPV ワクチンの有効性及び安全性に関する疫学研究の概要 1. 研究事業名 厚生労働科学研究費補助金新興 再興感染症及び予防接種政策推進事業 2. 研究課題名 子宮頸がんワクチンの有効性と安全性の評価に関する疫学研究 3. 研究予定期間 平成 27 年 7 月 7 日から 3 年計画 (

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Transcription:

KGRI ミニシンポジウム ~ 冬期感染症対策について ~ 日本におけるワクチン産業 2019 年 12 月 13 日 ( 金 ) バイオシュート株式会社横手公幸 1 2019 年 8 月 7 日 : 第 21 回厚生科学審議会予防接種 ワクチン分科会研究開発及び生産 流通部会資料より 2 1

2019 年 8 月 7 日 : 第 21 回厚生科学審議会予防接種 ワクチン分科会研究開発及び生産 流通部会資料より 3 ワクチンの誕生 ジェンナー種痘像 ( ジェノア博物館 ) 最初の天然痘予防接種 1796 年 Vaccine Vacca( 雌牛 ) ine( 薬剤 ) ハ スツールによる命名 4 2

ワクチンとは 免疫が脆弱または未成熟な人 及び特定の免疫を有しない人に対して 感染症の予防または治療を目的として投与され 免疫を賦活させるもの ( 私見 ) 抗癌ワクチン等は意味が異なる 5 Public Health とワクチン 保健衛生 (Public Health) は 地域性 ( 自給の必要性 ) の高さについて 国の果たすべき役割と重なります およそ国のような地域共同体の最も基本的かつ必須の役割の一つは その地域共同体における人々の生活や活動の源泉である保健衛生 (Public Health) の維持 向上を図ることにあります がん 糖尿病 高血圧症等多くの疾病は 個体における 正常な生命活動の内的破綻 が原因であり 地域を問わず グローバルな課題として医薬品の開発 製造 供給が行われます 一方ワクチンは 人や動物に無差別に襲いかかり その健康を脅かす 病原微生物等のような外的脅威 による感染症流行等から共同体をいかに防御するかに端を発しています 外的脅威 は必然的に地域特有であることが多く ワクチンや抗毒素等を防御手段として地域共同体が自ら守る責務があります 6 6 3

関連法律 種痘法 ( 法律 35 号 ): 明治 42 年 (1909 年 ) 予防接種法 : 昭和 23 年 (1948 年 ) 予防接種施行令 ( 政令 197):(1948 年 ) 予防接種法施行規則 ( 厚生省令 36):(1948 年 ) 予防接種法実施規則 ( 厚生省令 27):(1958 年 ) 結核予防法 7 予防接種とは 予防接種法 : 昭和 23 年 (1948 年 ) 第一条 ( 目的 ): 伝染のおそれがある疾病の発生及びまん延を予防するために公衆衛生の見地から予防接種の実施その他必要な措置を講ずることにより 国民の健康の保持に寄与するとともに 予防接種による健康被害の迅速な救済を図ること 集団 ( 社会 ) 防衛 人が感染してそれによって自ら感染源となることを防ぐ 伝染病 天然痘 インフルエンザ 百日咳 個人防衛 疾病の悪性と対処法として予防が最も効果がある 伝染性がない 日本脳炎 破傷風 ジフテリア 8 4

予防接種の意義づけ 予防接種体制 強制接種 勧奨接種 ( 日本脳炎 MR DPT/IPV 等 ) 定期接種 (HPV 等 ) 臨時接種 ( 天然痘 ) 予防接種対策の対象疾患 集団 ( 社会 ) 防疫 ( インフルエンザ 麻しん 百日咳等 ) 個人防疫 ( 日本脳炎 B 型肝炎等 ) 費用負担 予防接種の副反応と補償 9 予防接種の法体系 2019 年 11 月 8 日 : 第 35 回厚生科学審議会予防接種 ワクチン分科会予防接種基本方針部会資料より 10 5

定期接種の対象疾患 対象者 2019 年 11 月 8 日 : 第 35 回厚生科学審議会予防接種 ワクチン分科会予防接種基本方針部会資料より 11 12 予防接種に関する基本的な計画厚生労働省告示第百二十一号 : 平成 26 年 3 月 28 日付 第五 - 四ワクチンの生産体制及び流通体制 ワクチンの生産体制については 危機管理の観点から 国は パ ンデミックが発生し世界的に供給が不足するおそれがあるワクチン を国内で製造できる生産体制を整備する必要がある その他のワクチンについても 危機管理の観点から 国内で製造 できる生産体制を確保する必要はあるものの 費用対効果の観点 から 基本的には国内外問わずより良いワクチンがより低価格で供 給されることが望ましい また 安定供給及び価格競争の観点から 同種のワクチンが複数のワクチン製造販売業者により供給されるこ とが望ましい 6

生産業者 :12 団体製品 :33 品目 (7) 日本のワクチン第 2 版 13 13 痘瘡ワクチンの生産量の推移日本のワクチン第 2 版より参照 14 7

コレラワクチンの生産量の推移日本のワクチン第 2 版より参照 15 腸チフス パラチフスワクチンの生産量の推移 日本のワクチン第 2 版より参照 16 8

Vaccines/the manufacturers in Japan Product Kitasato Takeda Kaketsuken Biken Denka Japan BCG MSD SP Pfizer GSK Influenza A A A A Japanese encephalitis (JE) A A A: domestic manuf. B: import Rabies A HB A B HA DPT A A A A A DPT/IPV A A A A TT A A A A A Live polio MR A A Chickenpox BCG Smallpox A A A A 国内生産生産業者 :6 団体製品 :19 品目 (12) gas gangrene antitoxin botulinus antitoxin diphtheria antitoxin Antivenenum Agkistrodon halys equinum A A A A Government Purchase Products Antivenenum Trimeresurus flavoviridis equinum A Pneumococcus B B(Heptavalent) Hib B HPV B B Yellow fever vaccine Rota B B B 17 17 生物学的製剤基準収載ワクチン 改正 : 平成 25 年 6 月 18 日厚生労働省告示第 205 号白 : 国内発緑 : 海外発赤 : 国内外発黄 : 遺伝子組換え技術青 : 生産中止 インフルエンザワクチンインフルエンザ HA ワクチン沈降インフルエンザワクチン (H5N1 株 ) 乾燥組織培養不活化 A 型肝炎ワクチン乾燥弱毒生おたふくかぜワクチンガスえそウマ抗毒素 ( ガスえそ抗毒素 ) 乾燥ガスえそウマ抗毒素 ( 乾燥ガスえそ抗毒素 ) 不活化狂犬病ワクチン乾燥組織培養不活化狂犬病ワクチンコレラワクチン乾燥ジフテリアウマ抗毒素 ( 乾燥ジフテリア抗毒素 ) ジフテリアトキソイド沈降ジフテリアトキソイド成人用沈降ジフテリアトキソイドジフテリア破傷風混合トキソイド沈降ジフテリア破傷風混合トキソイド乾燥弱毒生水痘ワクチン腸チフスパラチフス混合ワクチン精製ツベルクリン痘そうワクチン ( 痘苗 ) 乾燥痘そうワクチン ( 乾燥痘苗 ) 細胞培養痘そうワクチン乾燥細胞培養痘そうワクチン日本脳炎ワクチン乾燥日本脳炎ワクチン乾燥細胞培養日本脳炎ワクチン肺炎球菌ワクチン沈降 7 価肺炎球菌結合型ワクチン ( 無毒性変異ジフテリア毒素結合体 ) 沈降 13 価肺炎球菌結合型ワクチン ( 無毒性変異ジフテリア毒素結合体 ) 破傷風トキソイド沈降破傷風トキソイド沈降はぶトキソイド沈降 B 型肝炎ワクチン沈降 B 型肝炎ワクチン (hugk-14 細胞由来 ) 組換え沈降 B 型肝炎ワクチン ( 酵母由来 ) 組換え沈降 B 型肝炎ワクチン ( チャイニーズハムスター卵巣細胞由来 ) 組換え沈降 pre-s2 抗原 HBs 抗原含有 B 型肝炎ワクチン ( 酵母由来 ) 乾燥 BCG 膀胱ぼうこう内用 ( コンノート株 ) 乾燥 BCG 膀胱ぼうこう内用 ( 日本株 ) 乾燥 BCG ワクチン組換え沈降 2 価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン ( イラクサギンウワバ細胞由来 ) 組換え沈降 4 価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン ( 酵母由来 ) 経口弱毒生ヒトロタウイルスワクチン百日せきワクチン沈降精製百日せきワクチン百日せきジフテリア混合ワクチン百日せきジフテリア破傷風混合ワクチン沈降精製百日せきジフテリア破傷風混合ワクチン沈降精製百日せきジフテリア破傷風不活化ポリオ ( セービン株 ) 混合ワクチン乾燥弱毒生風しんワクチン乾燥ヘモフィルス b 型ワクチン ( 破傷風トキソイド結合体 ) 発しんチフスワクチン経口生ポリオワクチン乾燥弱毒生麻しんワクチン乾燥弱毒生麻しんおたふくかぜ風しん混合ワクチン乾燥弱毒生麻しん風しん混合ワクチン 5 価経口弱毒生ロタウイルスワクチンワイル病秋やみ混合ワクチン 18 9

各ワクチンの年間生産量と接種人数等 19 2019 年 11 月 8 日 : 第 35 回厚生科学審議会予防接種 ワクチン分科会予防接種基本方針部会資料より 2019 年 11 月 8 日 : 第 35 回厚生科学審議会予防接種 ワクチン分科会予防接種基本方針部会資料より 20 10

2019 年 11 月 8 日 : 第 35 回厚生科学審議会予防接種 ワクチン分科会予防接種基本方針部会資料より 21 ウイルスワクチン 生ワクチン痘そうワクチン ( 痘苗 ) 経口生ポリオワクチン乾燥弱毒生風しんワクチン乾燥弱毒生麻しんワクチン乾燥弱毒生おたふくかぜワクチン乾燥弱毒水痘ワクチン 不活化ワクチンインフルエンザワクチン乾燥組織培養不活化 A 型肝炎ワクチン不活化狂犬病ワクチン日本脳炎ワクチン沈降 B 型肝炎ワクチン組換え沈降 2 価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン 22 11

ウイルスワクチンの細胞培養 動物個体培養 孵化鶏卵 乳のみマウス 成熟マウス ウシ ヒツジ 細胞培養 / 組織培養初代細胞ニワトリ胚細胞 ウサギ腎細胞 アフリカミドリザル腎細胞継代細胞 株化細胞 MRC-5 GL37 Vero, CHO, hugk-14 イラクサギンウワバ由来細胞 23 ワクチンの製造の流れ 出典 : ワクチンの基礎 2018 資料より 24 12

他の医薬品との生産システムの違い 有効成分 製造方法上流工程下流工程 品質試験 Life Time 化 学 医 薬 品 MW: 数 K 純度 : 単一 合成 発酵 再結晶 工程数 :2-5 理化学分析ガスクロ 5 年 バイオテク医薬品 生物学的製剤 ( ワクチン ) 分子量 : 20K ~ 十数万 純度 :95% 以上 分子量 : 数 100~ 数 K 万 純度 :10~90% 継代細胞培養 動物個体培養初代細胞培養継代細胞培養細菌培養 クロマト膜沪過 工程数 : 10-20 沈殿クロマト遠心不活化 工程数 : 20-50 In vitro 試験 ELISA レセプター活性 In vivo 試験免疫原性感染防御感染価不活化確認中和抗体 7 ー 10 年 15-20 年 25 25 2019 年 11 月 8 日 : 第 35 回厚生科学審議会予防接種 ワクチン分科会予防接種基本方針部会資料より 26 13

2019 年 11 月 8 日 : 第 35 回厚生科学審議会予防接種 ワクチン分科会予防接種基本方針部会資料より 27 欧米のワクチンの調達状況 2019 年 11 月 8 日 : 第 35 回厚生科学審議会予防接種 ワクチン分科会予防接種基本方針部会資料より 28 14

2019 年 11 月 8 日 : 第 35 回厚生科学審議会予防接種 ワクチン分科会予防接種基本方針部会資料より 29 2019 年 11 月 8 日 : 第 35 回厚生科学審議会予防接種 ワクチン分科会予防接種基本方針部会資料より 30 15

予防接種に関する基本的な計画厚生労働省告示第百二十一号 : 平成 26 年 3 月 28 日付 第五ー三研究開発を促進するための関係者による環境作りワクチンの研究開発には 基礎研究から臨床研究まで幅広い知見が必要とされるものであり 国の関係機関 関係団体及びワクチン製造販売業者との間において十分かつ適切な連携が図られることが重要である 国立感染症研究所においては ワクチン候補株の開発を始めとする基礎研究から臨床研究への橋渡し等を実施するとともに 新しい品質管理手法の開発と確立を行っているところである また 独立行政法人医薬基盤研究所においても 新規ワクチンの創出に必要な基盤的技術の研究開発を行っている さらに 関係機関との連携の下 国内の有望な基礎研究の成果を革新的新薬の創出につなげるための取組が実施されている 今後もこれらの研究開発を促進するための取組が継続されることが期待される 国は 以下の事項について 引き続き検討する必要がある (1) ワクチンの需給の見通しに関する情報提供 (2) 感染症対策の目標設定ワクチン製造販売業者が感染症に対する新たなワクチンの研究開発に着手するか否かの重要な判断材料となるため 国は 特定の感染症について目標を設定し 排除 撲滅を計画的に推進する必要がある (3) 感染症の疫学情報の整備 (4) 小児の治験を実施する環境の整備予防接種の対象者には小児が多いため 国は 小児の被験者の確保等 治験が円滑に実施できる体制を整備するよう努める必要がある (5) ワクチンの基礎研究並びに実用化に向けた支援及び産学官の協力新たなワクチンを開発するためには 基礎研究に対する支援及び基礎研究の成果を企業の臨床開発研究へと橋渡しすることが重要である また ワクチンの実用化を円滑に行えるよう 大学 企業 研究機関等の共同研究を推進する必要がある 31 順位 厚生労働省 : ワクチン分科会研究開発及び生産 流通部会 分類 ワクチン 国内の優先度 (5 点 ) 平均 疾病負荷 1 混合ワクチン MMR/MMRV/MRV 5.00 2 混合ワクチン DPT-IPV-HBV-Hib/DPT-IPV-Hib 4.83 /DPT-IPV-HBV 3 その他 インフルエンザ ( 経鼻 ) 3.83 4 その他 帯状疱疹ワクチン 3.83 5 渡航者ワクチン A ー B 型肝炎混合ワクチン 3.67 6 その他 髄膜炎菌ワクチン 3.00 7 渡航者ワクチン 腸チフスワクチン 2.50 8 渡航者ワクチン ダニ媒介性脳炎ワクチン 2.50 9 渡航者ワクチン コレラワクチン 2.17 優先度を以下の基準で評価する 国内の必要性について 1 点 ~5 点の 5 段階で評価する 世界の必要性について 1 点 ~3 点の 3 段階で評価する ワクチン開発の実現性について -1 点 ( 開発が困難と考えられるもの ) 0 点 ( 開発の実現性が不明なもの ) 1 点 ( 開発の実現性が高いと考えられるもの ) の 3 段階で評価する 32 : 患者又は死亡者が多くみられる : 患者又は死亡者が一定程度みられる : 患者又は死亡者の数は多くない 16

ワクチンの開発状況 分類 開発企業 開発状況 MRを含んだ混合ワクチン MMRワクチン 第一三共 /GSK 第 3 相 KMB/Merck 承認申請中 DPT-IPVワクチンを含んだ混 DPT-IPV-Hib 微研 / 田辺三菱 第 3 相 合ワクチン KMB 第 3 相 サノフィ 第 3 相 第一三共 第 3 相 経鼻投与ワクチンなど現行 経鼻 第一三共 /AZ 承認申請中 のワクチンよりも優れたインフルエンザワクチン 微研 第 3 相 高用量 サノフィ 第 1/2 相 不活化全粒子 KMB 第 1/2 相 RSVワクチン Janssen 海外第 2b 相 Pfizer 海外第 2 相 GSK 海外第 1 相 ノロウイルスワクチン 武田 海外第 2 相 日本製薬工業資料より 33 ワクチン開発のパイプライン ( IFPMA Inquiry July 2009) 34 34 17

国際感染症対抗医薬品開発の支援 国際感染症対抗医薬品の開発体制 ( 官 学 産 ) の強化 新薬の臨床開発には膨大な時間と莫大な費用を要するため 企業単独ではリスクと負担が大きい シードから基礎研究 開発までの一環した体制とその支援が必要 国際感染症対抗医薬品の開発促進 使用に関する法整備 非臨床試験から臨床研究の段階を経て最終的な新薬申請書提出まで一連の開発プロセスに当局が関与し 新薬審査の迅速化 合理化を推進する 開発段階の医薬品の備蓄及び使用に関する基準 ( ガイドライン ) の作成 国主導の基礎 臨床研究ネットワークの整備 : 有効性 安全性に関する継続的な研究の維持 特殊性及び緊急度を評価し 必要に応じて国が主導となり臨床研究ネットワークを構築し 臨床開発の迅速化を支援する 35 35 日本における規制強化 生物原料基準 製造販売承認書の記載要求 GMP 情報の承認書への記載要求 36 18

生物学的製剤基準 37 生物学的製剤基準 ( 通則 ) 22 医薬品各条の規定のうち, 小分製品の試験は, 通常, 同一製造番号ごとに行う. ただし, 21 項に該当する小分製品群については, 製造工程のバリデーション及び適切な管理と品質試験検査に関する記録より恒常的にその品質が均一であり生物学的製剤基準に適合することが保証されてい場合には, 医薬品各条の小分試験を省略できる. 34 生物学的製剤基準に規定する試験法に代わる方法で, それが規程以上の正確さと精密がある場合にはその方法を用いることができる. 35 生物学的な試験法の規定は, 本質に影響い限り方細部について変更することができる. 38 19

生物学的製剤基準の製品各条の一例 ( 沈降インフルエンザワクチン (H5N1 株 )) 39 承認申請書と CTD 文書の関係 承認申請書 許可申請 第二部 承認事項 ( 概要 ) 第三部 ( 添付資料 ) GMP 要件 生データ 実験室レベル パイロットプラントレベル 実製造レベル 40 20

承認申請書イメージ : 細胞培養 ( 生産培養 ) 薬事法改正前のテキスト部分続けて生産培地 ( 培地 3) を用いた生産培養を37 で行う. 生産培養においては, 総細胞濃度 1 10E6 細胞 /ml 以上になった時点で, 培養液を抜き取り, 同量の生産培地を添加し, 培養を継続する. 改正薬事法後のテキスト部分種培養液を 1200 L の無血清培地( 培地 2) を有する連続培養装置 ( 容量 1.5 m 3 ) に播種し 37 で培養する. 総細胞濃度 10 10E5 細胞 /ml 以上 になった時点で, 培養液約 1000 L を抜き取る. 生産培地 ( 培地 3) を同量添加し 37 で培養を継続する. 41 41 承認申請書イメージ : 精製工程 ( 疎水クロマト ) 薬事法改正前のテキスト部分この溶出液を疎水クロマトカラムに展開し, 非吸着たんぱく質を洗浄除去後, 塩化ナトリウムを含むリン酸緩衝液で溶出する 改正薬事法後のテキスト部分これを 4L のブチル系疎水クロマトカラム 基材 : アガロース系樹脂 に展開し, 非吸着たん白質を洗浄除去後, 0.4mol/L の塩化ナトリウムを含む 0.01mol/L リン酸緩衝液 ( ph 7.0 ) で溶出する 42 42 21

他の医薬品との生産システムの違い 有効成分 製造方法上流工程下流工程 品質試験 Life Time 化 学 医 薬 品 MW: 数 K 純度 : 単一 合成 発酵 再結晶 工程数 :2-5 理化学分析ガスクロ 5 年 バイオテク医薬品 生物学的製剤 ( ワクチン ) 分子量 : 20K ~ 十数万 純度 :95% 以上 分子量 : 数 100~ 数 K 万 純度 :10~90% 継代細胞培養 動物個体培養初代細胞培養継代細胞培養細菌培養 クロマト膜沪過 工程数 : 10-20 沈殿クロマト遠心不活化 工程数 : 20-50 In vitro 試験 ELISA レセプター活性 In vivo 試験免疫原性感染防御感染価不活化確認中和抗体 7 ー 10 年 15-20 年 43 43 まとめ 日本おけるワクチンの供給体制と開発体制は 脆弱である 人の交流と国際化において 再興感染症 ( 赤痢 コレラ等 ) と新興感染症 ( デング エボラ等 ) の流行の可能性が高まりつつある ワクチンを国家安全保障の対抗医薬品と位置付けて その観点からの入札や供給備蓄体制を検討する 44 22