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市 町 村 税 の 概 況 市 町 村 税 の 概 況 は 平 成 25 年 度 地 方 財 政 状 況 調 査 平 成 26 年 度 市 町 村 税 の 課 税 状 況 等 の 調 及 び 平 成 26 年 度 固 定 資 産 の 価 格 等 の 概 要 調 書 等 報 告 書 等 の 資 料 に

福 岡 厚 生 年 金 事 案 4486 第 1 委 員 会 の 結 論 申 立 人 の 申 立 期 間 については その 主 張 する 標 準 報 酬 月 額 に 基 づく 厚 生 年 金 保 険 料 を 事 業 主 により 給 与 から 控 除 されていたことが 認 められることから 申 立 期

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2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 2 年 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 ( 注 ) 給 料 月 額 は 給 与 抑 制 措 置 を 行 う 前 のものです ( 単 位 : ) 3 職 員 の 平 均 給 与 月

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スライド 1

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2 県 公 立 高 校 の 合 格 者 は このように 決 まる (1) 選 抜 の 仕 組 み 選 抜 の 資 料 選 抜 の 資 料 は 主 に 下 記 の3つがあり 全 高 校 で 使 用 する 共 通 の ものと 高 校 ごとに 決 めるものとがあります 1 学 力 検 査 ( 国 語 数

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( 別 途 調 査 様 式 1) 減 損 損 失 を 認 識 するに 至 った 経 緯 等 1 列 2 列 3 列 4 列 5 列 6 列 7 列 8 列 9 列 10 列 11 列 12 列 13 列 14 列 15 列 16 列 17 列 18 列 19 列 20 列 21 列 22 列 固 定

Ⅰ 人 口 の 現 状 分 析 Ⅰ 人 口 の 現 状 分 析 1 人

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も た ら そ う と す る 効 標 標 名 標 設 定 考 え 方 単 位 4 年 度 実 績 5 年 度 見 込 6 年 度 計 画 7 年 度 計 画 8 年 度 計 画 法 規 定 に 基 づく 選 挙 事 務 ため 標 というような は 困 難 である 事 業 実 施 妥 当 性 活 動

検 討 検 討 の 進 め 方 検 討 状 況 簡 易 収 支 の 世 帯 からサンプリング 世 帯 名 作 成 事 務 の 廃 止 4 5 必 要 な 世 帯 数 の 確 保 が 可 能 か 簡 易 収 支 を 実 施 している 民 間 事 業 者 との 連 絡 等 に 伴 う 事 務 の 複 雑

Ⅰ 調 査 の 概 要 1 目 的 義 務 教 育 の 機 会 均 等 その 水 準 の 維 持 向 上 の 観 点 から 的 な 児 童 生 徒 の 学 力 や 学 習 状 況 を 把 握 分 析 し 教 育 施 策 の 成 果 課 題 を 検 証 し その 改 善 を 図 るもに 学 校 におけ

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二 資本金の管理

( 別 紙 ) 以 下 法 とあるのは 改 正 法 第 5 条 の 規 定 による 改 正 後 の 健 康 保 険 法 を 指 す ( 施 行 期 日 は 平 成 28 年 4 月 1 日 ) 1. 標 準 報 酬 月 額 の 等 級 区 分 の 追 加 について 問 1 法 改 正 により 追 加

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は 共 有 名 義 )で 所 有 権 保 存 登 記 又 は 所 有 権 移 転 登 記 を された も の で あ る こと (3) 居 室 便 所 台 所 及 び 風 呂 を 備 え 居 住 の ために 使 用 す る 部 分 の 延 べ 床 面 積 が 5 0 平 方 メ ー ト ル 以 上

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就 業 規 則 ( 福 利 厚 生 ) 第 章 福 利 厚 生 ( 死 亡 弔 慰 金 等 ) 第 条 法 人 が 群 馬 県 社 会 福 祉 協 議 会 民 間 社 会 福 祉 施 設 等 職 員 共 済 規 程 に 基 づき 群 馬 県 社 会 福 祉 協 議 会 との 間 において 締 結 す

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経 常 収 支 差 引 額 の 状 況 平 成 22 年 度 平 成 21 年 度 対 前 年 度 比 較 経 常 収 支 差 引 額 4,154 億 円 5,234 億 円 1,080 億 円 改 善 赤 字 組 合 の 赤 字 総 額 4,836 億 円 5,636 億 円 800 億 円 減

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を 行 わなければならない 適 正 な 運 用 方 針 を 厳 格 に 運 用 することによっては じめて 人 がみだりにその 容 ぼう 等 を 撮 影 されない 自 由 や 権 利 の 保 護 と 犯 罪 発 生 の 抑 止 という 防 犯 カメラの 設 置 目 的 との 調 和 が 実 現 され

主要生活道路について

根 本 確 根 本 確 民 主 率 運 民 主 率 運 確 施 保 障 確 施 保 障 自 治 本 旨 現 資 自 治 本 旨 現 資 挙 管 挙 管 代 表 監 査 教 育 代 表 監 査 教 育 警 視 総 監 道 府 県 警 察 本 部 市 町 村 警 視 総 監 道 府 県 警 察 本 部

「節電に対する生活者の行動・意識

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26 順 天 堂 スポーツ 健 康 科 学 研 究 第 3 巻 第 1 号 ( 通 巻 59 号 ),26~31 (2011) 報 告 平 行 棒 における 前 方 開 脚 5/4 宙 返 り 腕 支 持 の 技 術 に 関 する 研 究 小 川 泰 弘 加 納 實 A Study of the Techniques of ``5/4 Salto Forward Straddled to Upper Arm Hang'' in Parallel Bars Yasuhiro OGAWAand Minoru KANO 表 1. 緒 言 体 操 競 技 の 演 技 は F.I.G( 国 際 体 操 連 盟 )によっ て 作 成 された Code of Points( 採 点 規 則 )に 基 づき 評 価 し, 採 点 が 行 われる 2). 採 点 規 則 は 4 年 に 一 度 の 周 期 で 改 訂 され, 現 在 は2006 年 版 採 点 規 則 4) に 一 部 修 正 を 加 えた2009 年 版 採 点 規 則 を 採 用 している 5). 技 の 難 度 については,2009 年 のルール 改 訂 により 新 たに G 難 度 が 加 わり,A 難 度 から G 難 度 までの 7 段 階 となっている( 表 1 参 照 ). 平 行 棒 においては2006 年 以 降, 技 と 技 を 組 み 合 わ せることによって 加 点 を 得 ることのできる 組 み 合 わせ 加 点 が 廃 止 された.また2009 年 のルール 改 訂 以 前 は, 多 くの 選 手 が 両 手 を 離 し 身 体 を 空 中 で 回 転 させてから 再 び 支 持 腕 支 持 になる 宙 返 り 技 を 複 数 回, 演 技 に 組 み 入 れてきた.しかし,2009 年 の ルール 改 訂 により, 宙 返 り 技 は 異 なった 体 勢 であっ ても 同 じ 種 類 の 宙 返 り 技 として 認 定 され, 演 技 に 一 度 しか 組 み 入 れることができなくなった 5).そこで 2009 年 版 採 点 規 則 難 度 価 値 点 難 度 A B C D E F G 価 値 点 0.1 0.2 0.3 0.4 0.5 0.6 0.7 順 天 堂 大 学 大 学 院 スポーツ 健 康 科 学 研 究 科 Graduate School of Health and Sports Science, Juntendo University 選 手 は D スコア( 演 技 の 価 値 点 )を 高 めるため, これまで 以 上 に 様 々な 技 を 習 得 しなければならなく なった. 本 研 究 で 取 り 上 げる 前 方 開 脚 5/4 宙 返 り 腕 支 持 は 現 在 施 行 されている2009 年 版 採 点 規 則 においてグ ループ( 両 棒 での 支 持 技 )に 属 しており,D 難 度 に 位 置 付 けられ,0.4の 難 度 点 が 与 えられてい る.この 技 は, 平 行 棒 の 基 本 技 術 となる 支 持 振 動 か ら 前 方 宙 返 りを 行 い, 空 中 で 身 体 を 屈 曲 すると 同 時 に 開 脚 し, 宙 返 り 後 に 再 び 脚 を 閉 じて 腕 支 持 姿 勢 に なる 宙 返 り 技 であり,2009 年 のルール 改 訂 以 降, 実 施 の 増 加 傾 向 が 徐 々に 見 られ,D スコアを 高 める ために 多 くの 選 手 が 実 施 をする 傾 向 にある 技 のひと つである. 平 行 棒 における 技 の 運 動 特 性 を 金 子 は 現 代 的 な 平 行 棒 の 演 技 は, 幅 広 い 技 のグループから 主 に 振 動 技 や 空 中 局 面 を 伴 う 技 を 組 み 合 わせて 構 成 される. そして, 十 分 な 種 目 特 性 を 示 すひとつの 方 法 とし て, 様 々な 懸 垂 や 支 持 姿 勢 の 技 を 連 続 して 行 うこと が 挙 げられる 3) と 述 べている. 前 方 開 脚 5/4 宙 返 り 腕 支 持 の 基 本 技 術 の 一 つ は 支 持 振 動 であり, 支 持 後 ろ 振 りについて 金 子 は 支 持 後 ろ 振 りの 強 力 なエネルギーは 身 体 を 反 るよ うにして 足 先 から 振 り 上 げるあふりによって 得 られ る 3) と 述 べている.また, 旧 ソ 連 のアレクペロフ 1) は 支 持 後 ろ 振 り 技 群 の 技 として, 前 方 宙 返 り 下 り について 力 強 い 後 ろ 振 りから 倒 立 に 近 い 姿 勢 で 手

順 天 堂 スポーツ 健 康 科 学 研 究 第 3 巻 第 1 号 ( 通 巻 59 号 ) (2011) 27 を 棒 から 離 す と 述 べている. 前 方 開 脚 5/4 宙 返 り 腕 支 持 の 理 想 像 は, 宙 返 りが 高 く, 開 脚 抜 き 後 に 余 裕 を 持 って 腕 支 持 体 勢 に なることであると 考 えられる. 前 方 開 脚 5/4 宙 返 り 腕 支 持 の 運 動 経 過 を 観 察 すると, 準 備 局 面 での 支 持 後 ろ 振 りの 肩 の 移 動 幅, 離 手 局 面 での 肩 角 度, 宙 返 りの 高 さなどに 違 いが 見 られる. そこで 本 研 究 は, 前 方 開 脚 5/4 宙 返 り 腕 支 持 をモルフォロギー 的 観 点 から 比 較 考 察 を 行 い, 前 方 開 脚 5/4 宙 返 り 腕 支 持 の 技 術 解 明 を 目 的 とした.. 方 法. 演 技 構 成 ( 宙 返 り 技 群 )の 調 査 資 料 を 基 に2007 年 から2010 年 の 国 内 二 次 選 考 会 に 出 場 した 選 手, 合 計 147 名 の 平 行 棒 における 宙 返 り 技 のグループ, 難 度, 実 施 数 を 調 査 した.. 実 験 撮 影 は 縦 方 向 と 横 方 向 の 2 方 向 から 客 観 的 資 料 を 作 成 するために,デジタルビデオカメラ(CASIO 社 製,EXFH25)2 台 を 使 用 して 撮 影 を 行 った. 運 動 経 過 の 観 察 および 考 察 は 主 として, 横 方 向 から 収 録 した 局 面 図 によって 行 った.なお 縦 方 向 と 横 方 向 のデジタルビデオカメラに 正 確 な 局 面 を 抽 出 する ために LED 型 シンクロナイザ(PH106)を 取 り 付 けた. デジタルビデオカメラ(CASIO 社 製,EXFH25) においては30コマ/sec で,シャッタースピード 1/ 500 sec に 設 定 して 撮 影 した.また, 撮 影 の 際, 局 面 図 を 作 成 する 際 の 基 準 となる 基 準 板 4 個 を 同 時 に 撮 影 した. 被 験 者 は 前 方 開 脚 5/4 宙 返 り 腕 支 持 を 競 技 会 で 実 施 している 被 験 者 4 名 ( 被 験 者 A B C D) を 熟 練 者 とし, 前 方 開 脚 5/4 宙 返 り 腕 支 持 の 習 得 を 目 指 し 現 在 練 習 段 階 にある 者 1 名, 競 技 会 で 実 施 しているものの 実 施 減 点 が 多 い 者 1 名 ( 被 験 者 E F)をここでは 便 宜 上, 未 熟 練 者 として 選 出 し た. 実 験 は 各 被 験 者 が 平 行 棒 の 前 方 開 脚 5/4 宙 返 り 腕 支 持 をそれぞれの 方 法 で 2 回 実 施 を 行 い, 財 日 本 体 操 協 会 公 認 1 種 審 判 員 3 名 による 評 価 で 最 も 良 い 実 施 を 採 用 した. 撮 影 した 映 像 を 基 に, 準 備 局 面 である 支 持 後 ろ 振 り 局 面 と 離 手 局 面, 宙 返 りの 腰 点 の 高 さの 3 つの 考 察 視 点 を 設 け, 前 方 開 脚 5/ 4 宙 返 り 腕 支 持 の 比 較 考 察 を 行 った. 支 持 後 ろ 振 りについて 図 1 は 前 方 開 脚 5/4 宙 返 り 腕 支 持 における 支 持 後 ろ 振 りを 図 式 化 したものである. 平 行 棒 の 支 持 運 動 を 行 っている 中 で, 支 持 している 手 首 点 を 中 心 として, 最 も 肩 点 が 後 方 に 移 動 した 局 面 と, 最 も 肩 点 が 前 方 に 移 動 した 局 面 の 最 大 幅 を 抽 出 し, 手 首 点 を 中 心 として 肩 点 が 前 後 に 移 動 した 距 離 をここでは 便 宜 上, 肩 の 振 り 幅 と 定 義 して 計 測 した. 図 1 支 持 後 ろ 振 り 局 面 の 計 測 模 式 図 図 2 肩 角 度 計 測 模 式 図 図 3 腰 の 最 高 到 達 点 の 計 測 模 式 図

28 順 天 堂 スポーツ 健 康 科 学 研 究 第 3 巻 第 1 号 ( 通 巻 59 号 ) (2011) 離 手 時 肩 角 度 について 図 2 は 前 方 開 脚 5/4 宙 返 り 腕 支 持 における 離 手 局 面 を 図 式 化 したものである. 両 手 が 平 行 棒 から 離 手 した 局 面 を 抽 出 し, 肩 点 と 腰 点 を 結 んだ 線 分 と 肩 点 と 手 首 点 を 結 んだ 線 分 との 成 す 角 度 を 肩 角 度 と 定 義 し, 計 測 した. 宙 返 りの 高 さについて 図 3 は 前 方 開 脚 5/4 宙 返 り 腕 支 持 における 宙 返 りの 腰 点 の 高 さを 図 式 化 したものである. 離 手 後 の 腰 点 の 軌 跡 をたどり, 腰 点 の 最 高 到 達 点 と 平 行 棒 上 部 水 平 線 を 結 んだ 高 さを 計 測 した.なお,ここで は 身 長 差 や 腕 の 長 さの 差 は 考 慮 せず 計 測 を 行 ったも のである.. 結 果 及 び 考 察. 演 技 構 成 ( 宙 返 り 技 群 )の 調 査 表 2, 表 3 から, 平 行 棒 における 宙 返 り 技 では, グループに 属 する 前 方 開 脚 5/4 宙 返 り 腕 支 持 を 実 施 する 選 手 が 増 加 の 傾 向 にあることがみられた.. 実 験 支 持 後 ろ 振 りについて この 局 面 は, 支 持 前 振 りから 支 持 後 ろ 振 りを 行 う ための 初 動 動 作 であり, 肩 の 振 り 幅 手 首 点 を 中 心 として 後 方 への 肩 移 動 手 首 点 を 中 心 として 前 方 へ の 肩 移 動 の 3 つに 分 けて 表 した. 表 4 より, 全 被 験 者 において 振 り 幅 が 最 も 大 きかった 被 験 者 は, 熟 練 者 である 被 験 者 B の60 cm であり, 最 も 小 さかった 被 験 者 は, 未 熟 練 者 である 被 験 者 F の36 cm であっ た. 次 に 手 首 点 を 中 心 として 後 方 への 肩 移 動 におい て 最 も 大 きかった 被 験 者 は 被 験 者 A B C E の 21 cm であり, 最 も 小 さかった 被 験 者 は 未 熟 練 者 で ある 被 験 者 F の16 cm であった. 次 に 手 首 点 を 中 心 として 前 方 への 肩 移 動 において 最 も 大 きかった 被 験 者 は, 熟 練 者 である 被 験 者 B の39 cm であり, 最 も 小 さかった 被 験 者 は 未 熟 練 者 である 被 験 者 F の19 cm であった. 手 首 点 を 中 心 として 後 方 への 肩 の 移 動 について は, 熟 練 者 と 未 熟 練 者 では 顕 著 な 差 は 確 認 されなか った.しかし, 手 首 点 を 中 心 として 前 方 への 肩 の 移 表 2 グ ル ー プ 国 内 二 次 選 考 会 における 平 行 棒 の 宙 返 り 技 の 実 施 数 難 実 施 数 技 名 度 2007 年 2008 年 2009 年 2010 年 後 方 かかえ 込 み 2 回 宙 返 り 腕 支 持 D 8 11 7 8 後 方 屈 身 2 回 宙 返 り 腕 支 持 E 3 2 3 1 前 方 開 脚 5/4 宙 返 り 腕 支 持 D 3 4 5 8 前 振 り 上 がり 後 方 かかえ 込 み 2 回 宙 返 り 腕 支 持 懸 垂 前 振 り 後 方 かかえ 込 み 2 回 宙 返 り 腕 支 持 懸 垂 前 振 り 後 方 屈 身 2 回 宙 返 り 腕 支 持 懸 垂 前 振 り 後 方 かかえ 込 み 宙 返 りひねり 腕 支 持 棒 下 宙 返 り 直 接 かかえ 込 み 宙 返 り 腕 支 持 表 3 E 2 2 4 8 D 30 25 23 20 E 10 7 3 1 D 3 1 5 5 D 0 0 1 0 国 内 二 次 選 考 会 における 前 方 開 脚 5/4 宙 返 り 腕 支 持 の 実 施 数 および 割 合 年 演 技 者 数 ( 名 ) 実 施 回 数 ( 回 ) 実 施 率 () 2007 36 3 8.3 2008 33 4 12.1 2009 36 5 13.8 2010 42 8 19.0 表 4 支 持 後 ろ 振 りの 肩 の 振 り 幅 被 験 者 振 り 幅 (cm) 後 方 (cm) 前 方 (cm) A 57 21 36 B 60 21 39 C 57 21 36 D 53 20 33 E 48 21 27 F 35 16 19 動 については, 熟 練 者 は 前 方 への 肩 の 振 り 幅 を 大 き くし, 肩 を 前 方 に 傾 け 足 先 を 遠 くに 振 り 上 げていた. 前 方 開 脚 5/4 宙 返 り 腕 支 持 においては, 支 持 後 ろ 振 りで 肩 を 前 方 に 大 きく 移 動 し, 出 された 肩 を 倒 立 位 方 向 へ 押 し 戻 しながら 離 手 を 行 うことがその

順 天 堂 スポーツ 健 康 科 学 研 究 第 3 巻 第 1 号 ( 通 巻 59 号 ) (2011) 29 表 5 離 手 時 肩 角 度 図 4 支 持 後 ろ 振 り 局 面 における 被 験 者 B と 被 験 者 F の 比 較 被 験 者 離 手 時 肩 角 度 ( ) A 153.9 B 123.3 C 121.0 D 127.3 E 100.6 F 98.4 後 の 宙 返 りの 高 さにつながると 考 えられる.そのた めには 準 備 局 面 である 支 持 後 ろ 振 りの 肩 の 振 り 幅 を 大 きくする 必 要 がある. 図 4 は, 最 も 顕 著 な 差 が 見 られる 熟 練 者 である 被 験 者 B と 未 熟 練 者 である 被 験 者 F の 支 持 後 ろ 振 り 局 面 における 最 も 肩 が 前 傾 した 局 面 の 図 を 合 成 した ものである.この 図 からも, 未 熟 練 者 である 被 験 者 F は 肩 を 前 方 に 大 きく 移 動 することが 出 来 ていない ことが 見 られる. 支 持 後 ろ 振 りにおいて 肩 を 前 方 に 大 きく 移 動 することが 出 来 なかったため, 次 の 離 手 局 面 では 肩 を 倒 立 位 方 向 へ 押 し 戻 すことが 出 来 ずに 離 手 を 行 っていると 考 えられる. 一 方, 熟 練 者 であ る 被 験 者 B は 肩 を 前 方 へ 大 きく 移 動 させている. 支 持 後 ろ 振 りにおいて 肩 を 前 方 へ 大 きく 移 動 させ, 肩 の 振 り 幅 を 大 きくし, 出 された 肩 を 倒 立 位 方 向 へ 強 く 押 し 戻 しながら 離 手 を 行 っていると 推 察 される. また, 熟 練 者 と 未 熟 練 者 の 支 持 後 ろ 振 りの 肩 の 振 り 幅 と 離 手 時 肩 角 度 を 比 較 すると, 肩 の 振 り 幅 が 大 きかった 熟 練 者 は 離 手 時 に 肩 角 度 を 大 きく 広 げなが ら 離 手 を 行 っていた. 一 方, 未 熟 練 者 は 肩 の 振 り 幅 が 小 さく, 離 手 時 肩 角 度 も 小 かった.この 原 因 とし ては, 前 方 開 脚 5/4 宙 返 り 腕 支 持 の 基 本 動 作 で ある 支 持 後 ろ 振 りの 一 連 の 動 作 がスムーズに 行 われ ていないことが 考 えられる. 支 持 後 ろ 振 りでは 平 行 棒 を 支 持 している 手 首 を 支 点 として 肩 を 前 方 に 大 き く 移 動 させ, 前 方 に 移 動 した 肩 を 強 く 押 し 戻 すこと により 上 体 を 倒 立 位 方 向 へ 移 行 することが 重 要 であ り, 前 方 への 肩 の 移 動 が 小 さければ 肩 を 強 く 押 し 戻 図 5 離 手 局 面 における 被 験 者 A と 被 験 者 F の 比 較 すことが 出 来 ず, 倒 立 位 方 向 への 移 行 もうまく 行 わ れない.そのため 未 熟 練 者 は, 離 手 時 肩 角 度 が 小 さ くなっていると 推 察 される. このことから, 準 備 局 面 である 支 持 後 ろ 振 りにお いては, 肩 の 前 後 の 振 り 幅 を 大 きくすることが 有 効 な 技 術 であると 考 えられる. 離 手 時 肩 角 度 について 表 5 より, 全 被 験 者 において 最 も 肩 角 度 が 大 きい 被 験 者 は 熟 練 者 である 被 験 者 A の153.9 であり, 最 も 肩 角 度 が 小 さい 被 験 者 は 未 熟 練 者 である 被 験 者 F の98.4 であった. 熟 練 者 である 被 験 者 B C D は 類 似 しており, 未 熟 練 者 である 被 験 者 E F につい ても 類 似 した 傾 向 が 見 られた. 図 5 は, 最 も 顕 著 な 差 が 見 られる 熟 練 者 である 被 験 者 A と 未 熟 練 者 である 被 験 者 F の 離 手 局 面 の 図 を 合 成 したものである.この 図 から 両 者 を 比 較 する と, 未 熟 練 者 である 被 験 者 F は 肩 角 度 が 小 さい. すなわち 肩 角 度 を 大 きく 広 げることなく 離 手 を 行 っ

30 順 天 堂 スポーツ 健 康 科 学 研 究 第 3 巻 第 1 号 ( 通 巻 59 号 ) (2011) ている. 肩 角 度 が 小 さいことにより 上 体 を 倒 立 位 方 向 へ 移 行 することが 出 来 ず, 次 の 空 中 局 面 である 宙 返 りの 高 さを 十 分 に 得 ることができないと 考 えられ る. 一 方, 熟 練 者 である 被 験 者 A は 離 手 を 行 うた めの 準 備 局 面 である 支 持 後 ろ 振 りにおいて 肩 の 前 後 の 振 り 幅 を 大 きくし, 離 手 局 面 では 肩 角 度 を 大 きく 広 げ, 上 体 を 倒 立 位 方 向 へ 移 行 しながら 離 手 を 行 っ ている. また, 熟 練 者 と 未 熟 練 者 の 離 手 時 肩 角 度 と 宙 返 り の 腰 の 最 高 到 達 点 を 比 較 すると, 熟 練 者 は 離 手 時 に 肩 角 度 を 大 きく 広 げながら 離 手 を 行 っており, 宙 返 りの 腰 の 最 高 到 達 点 も 高 かった. 一 方, 未 熟 練 者 は 離 手 時 肩 角 度 が 小 さく, 宙 返 りの 腰 の 最 高 到 達 点 が 低 かった.この 原 因 として 熟 練 者 は, 支 持 後 ろ 振 り において 肩 を 前 方 へ 大 きく 移 動 させ, 出 された 肩 を 強 く 押 し 戻 すことにより, 倒 立 位 に 近 い 位 置 で 離 手 を 行 うことが 出 来 ているため, 宙 返 りの 腰 の 最 高 到 達 位 置 が 高 いと 推 察 される. このことから 熟 練 者 は, 支 持 後 ろ 振 りの 肩 の 前 後 の 振 り 幅 を 大 きくし, 離 手 時 に 肩 角 度 を 大 きく 広 げ ることによって 離 手 後 の 宙 返 りの 高 さを 得 ることが できていると 推 察 され, 離 手 局 面 においては 肩 角 度 を 大 きく 広 げながら 離 手 することが 有 効 な 技 術 であ ると 考 えられる. 宙 返 りの 高 さについて 表 6 より, 全 被 験 者 において 最 も 高 さがあった 被 験 者 は 熟 練 者 である 被 験 者 D の89 cm であり, 最 も 高 さが 低 い 被 験 者 は 未 熟 練 者 である 被 験 者 E の 64 cm であった. 熟 練 者 である A B C は 類 似 し ており, 未 熟 練 者 である 被 験 者 E F についても 類 似 した 傾 向 が 見 られた.また, 熟 練 者 の D と 未 熟 練 者 の E では25 cm の 差 があった. 図 6 は, 空 中 局 面 の 腰 の 最 高 到 達 点 において 最 も 顕 著 な 差 が 見 られる 被 験 者 D と 被 験 者 E の 比 較 図 である. 未 熟 練 者 である 被 験 者 E は, 支 持 後 ろ 振 りにおいて 肩 の 前 後 の 振 り 幅 が 小 さく, 肩 を 前 方 に 大 きく 移 動 することが 出 来 なかったため, 出 された 肩 を 倒 立 位 方 向 へ 強 く 押 し 戻 すことが 出 来 ず, 離 手 時 に 肩 角 度 を 大 きく 広 げることなく 離 手 を 行 ってい 図 6 表 6 最 高 到 達 点 の 腰 の 高 さ 被 験 者 高 さ (cm) A 81 B 80 C 82 D 89 E 64 F 69 空 中 局 面 の 腰 の 最 高 到 達 点 における 被 験 者 D と 被 験 者 E の 比 較 るため 宙 返 りの 高 さが 低 くなったと 考 えられる. 一 方, 熟 練 者 である 被 験 者 D においては, 支 持 後 ろ 振 りの 肩 の 前 後 の 振 り 幅 を 大 きくし, 肩 を 前 方 へ 大 きく 移 動 させ, 前 に 出 された 肩 を 強 く 押 し 戻 すこと により 倒 立 位 に 近 い 位 置 で 離 手 を 行 うことが 出 来 て いるため, 宙 返 りの 腰 の 最 高 到 達 点 が 高 いと 考 えら れる. このことから 熟 練 者 は, 宙 返 りの 高 さを 得 るため に 支 持 後 ろ 振 りにおいて 肩 を 前 方 へ 大 きく 移 動 さ せ, 前 に 出 された 肩 を 倒 立 位 方 向 へ 強 く 押 し 戻 し, 離 手 時 に 肩 角 度 を 大 きく 広 げながら 離 手 を 行 うこと で 宙 返 りの 高 さを 得 ていると 考 えられ, 支 持 後 ろ 振 りから 離 手 に 至 るまでの 一 連 の 動 作 がスムーズに 行 われていると 推 察 される.. 結 論 本 研 究 により, 次 のような 前 方 開 脚 5/4 宙 返 り 腕 支 持 の 有 効 な 技 術 が 示 唆 された.

順 天 堂 スポーツ 健 康 科 学 研 究 第 3 巻 第 1 号 ( 通 巻 59 号 ) (2011) 31 1. 準 備 局 面 となる 支 持 後 ろ 振 りにおいて 肩 の 前 後 の 振 り 幅 を 大 きくすること. 2. 離 手 局 面 においては 肩 角 度 を 大 きく 広 げなが ら 離 手 を 行 うことが 宙 返 りの 高 さにつながるも のと 推 察 される. ( 当 論 文 は, 平 成 22 年 度 順 天 堂 大 学 大 学 院 スポーツ 健 康 科 学 研 究 科 の 修 士 論 文 を 基 に 作 成 されたもので ある) 文 献 1) C A アレクペロフ 著, 加 藤 澤 男 監 修, 小 野 耕 三 訳 (1978)ソ 連 体 操 トレーニング シリーズ 1 平 行 棒, 東 京,ベースボール マガジン 社,7381. 2) F.I.G (2009) Code of Points 2009 Edition. Mens tech nical Committee of FIG. 3) 金 子 明 友 (1974) 体 操 競 技 のコーチング, 第 1 版, 東 京, 大 修 館 書 店,99106, 464466. 4) 日 本 体 操 協 会 (2006) 採 点 規 則 男 子 2006 年 版, 審 判 委 員 会 体 操 競 技 男 子 部, 東 京, 財 日 本 体 操 協 会,15 27, 135. 5) 日 本 体 操 協 会 (2009) 採 点 規 則 男 子 2009 年 版, 審 判 委 員 会 体 操 競 技 男 子 部, 東 京, 財 日 本 体 操 協 会,15 26, 122124. 平 成 23 年 5 月 19 日 平 成 23 年 7 月 29 日 受 付 受 理