決 済 WG4-2 ポイント 及 びプリペイドカードに 関 する 会 計 処 理 について ( 改 訂 ) 平 成 20 年 7 月 2 日 金 融 庁
1.ポイントについての 会 計 処 理 例 (1) 会 計 基 準 等 の 状 況 我 が 国 においては ポイントについて 個 別 の 会 計 処 理 の 基 準 等 は 存 在 しておらず ポイント 発 行 企 業 は 企 業 会 計 原 則 等 に 則 り 会 計 処 理 をしている 具 体 的 な 会 計 処 理 は ポイント 発 行 企 業 等 の 事 業 内 容 や 個 別 のポイントの 性 質 や 内 容 などにより 異 なっているが 実 務 上 大 別 すると 以 下 のような 会 計 処 理 が 行 われていると 考 えられる 1 ポイントを 発 行 した 時 点 で 費 用 処 理 2 ポイントが 使 用 された 時 点 で 費 用 処 理 するとともに 期 末 に 未 使 用 ポイント 残 高 に 対 して 過 去 の 実 績 等 を 勘 案 して 引 当 金 計 上 3 ポイントが 使 用 された 時 点 で 費 用 処 理 ( 引 当 金 計 上 しない) 近 時 は ポイント 制 度 が 定 着 し 過 去 の 実 績 データも 蓄 積 してきたこと 等 により 上 記 のうち2の 会 計 処 理 が 多 くなっており 例 えば 未 使 用 ポイント 残 高 に 対 して 過 去 の 使 用 実 績 等 を 勘 案 して 将 来 使 用 が 見 込 まれる 部 分 を 適 切 に 見 積 もり 当 該 部 分 を 貸 借 対 照 表 上 引 当 金 として 負 債 に 計 上 するとともに 損 益 計 算 書 上 費 用 に 計 上 する 会 計 処 理 を 行 っている (2) 期 末 に 未 使 用 ポイント 残 高 に 対 して 引 当 金 計 上 する 会 計 処 理 例 ( 上 記 2の 処 理 ) ( 前 提 ) 1,000 円 の 商 品 を 現 金 で 販 売 し 10%(100 円 分 )のポイントを 付 与 ポイントは 当 期 に 40 円 分 が 当 社 商 品 の 購 入 に 使 用 され 未 使 用 残 高 については 過 去 の 使 用 実 績 から 翌 期 以 降 に 50 円 分 の 使 用 が 見 込 ま れる 商 品 の 原 価 率 は 70% ア)ポイント 発 行 時 点 ポイントについては 特 段 の 会 計 処 理 は 行 わない 現 金 売 上 原 価 *1 1,000 700 売 上 高 商 品 *1 *1 商 品 の 販 売 額 1,000 円 商 品 の 原 価 率 70%=700 円 1,000 700 イ)ポイント 使 用 時 点 ポイント 使 用 時 点 において 費 用 処 理 売 上 原 価 *2 28 商 品 *2 28 ( 又 は 販 売 促 進 費 ) *2 利 用 ポイント 40 円 分 商 品 の 原 価 率 70%=28 円 ウ) 期 末 未 使 用 残 高 について 引 当 処 理 ポイント 引 当 金 繰 入 額 *3 35 ポイント 引 当 金 *3 35 *3 翌 期 以 降 に 使 用 見 込 のポイント 50 円 分 商 品 の 原 価 率 70%=35 円 1
(3)ポイント 交 換 の 会 計 処 理 例 (A 社 のポイントを B 社 のポイントに 交 換 する 事 例 ) A 社 (ポイント 交 換 元 企 業 ) 3ポイント 交 換 の 依 頼 4ポイントの 対 価 の 支 払 B 社 (ポイント 交 換 先 企 業 ) 1ポイント の 発 行 2B 社 ポイント への 交 換 依 頼 (ポイントの 使 用 ) 5B 社 ポイン トの 発 行 6B 社 の 商 品 と 交 換 会 員 C(A 社 B 社 双 方 の 会 員 ) 1 A 社 は 会 員 C に 対 してポイントを 発 行 2 会 員 CがA 社 に 対 して A 社 のポイントを B 社 のポイントに 交 換 するよう 依 頼 3 A 社 は B 社 に 対 して 会 員 C に 対 する B 社 のポイントの 発 行 を 依 頼 4 A 社 は B 社 に 対 して B 社 が 発 行 したポイントの 対 価 を 支 払 5 B 社 は A 社 からの 依 頼 を 受 け 会 員 C に 対 して B 社 のポイントを 発 行 6 会 員 C は B 社 ポイントを 使 用 して B 社 の 商 品 と 交 換 ポイント 交 換 の 会 計 処 理 については 経 済 実 態 に 応 じて 行 う 必 要 があるが 実 務 上 以 下 のような 処 理 が 行 われている 事 例 があるとされている A 社 は B 社 に 対 し 予 め 決 めておいた 規 定 等 により A 社 の 依 頼 に 基 づいて B 社 が 会 員 C に 対 して 発 行 したポイントの 対 価 を 支 払 う A 社 は B 社 への 支 払 対 価 を 販 売 促 進 費 として 費 用 処 理 するとともに 対 応 するポイント 引 当 金 を 取 り 崩 す 一 方 B 社 は A 社 から 受 領 した 金 額 を 売 上 として 計 上 する その 後 の 会 計 処 理 は ( 通 常 のポイント 発 行 した 場 合 と 同 様 に )ポイントが 使 用 された 時 点 で 対 応 する 商 品 の 原 価 を 費 用 処 理 するとともに 期 末 時 には 未 使 用 ポイント 残 高 に 対 して 引 当 金 計 上 なお ポイント 交 換 自 体 を 業 とする 企 業 が ポイント 交 換 元 企 業 又 はポイント 交 換 先 企 業 の 場 合 であっても 上 記 A 社 B 社 と 同 様 の 会 計 処 理 を 行 うことになる 2
会 計 処 理 例 (1)A 社 ( 前 提 )ポイントが 使 用 された 時 点 で 費 用 処 理 するとともに 期 末 に 未 使 用 ポイン ト 残 高 に 対 して 引 当 金 計 上 している 会 社 の 場 合 ポイント 交 換 時 点 (ポイント 使 用 ) B 社 への 支 払 対 価 を 費 用 処 理 販 売 促 進 費 現 金 預 金 対 応 するポイント 引 当 金 残 高 を 取 崩 し ポイント 引 当 金 ポイント 引 当 金 戻 入 益 (2)B 社 ( 前 提 )ポイントが 使 用 された 時 点 で 費 用 処 理 するとともに 期 末 に 未 使 用 ポイン ト 残 高 に 対 して 引 当 金 計 上 している 会 社 の 場 合 ポイント 交 換 時 点 (ポイント 発 行 ) A 社 から 対 価 として 受 領 した 金 額 を 売 上 に 計 上 現 金 預 金 売 上 高 ポイント 使 用 時 点 ポイント 使 用 時 点 において 費 用 処 理 売 上 原 価 ( 又 は 販 売 促 進 費 ) 商 品 期 末 未 使 用 残 高 について 引 当 処 理 ポイント 引 当 金 繰 入 額 ポイント 引 当 金 3
2.プリペイドカードについての 会 計 処 理 例 (1) 会 計 基 準 等 の 状 況 我 が 国 においては プリペイドカードや 同 様 の 性 格 を 有 する 商 品 券 について 個 別 の 会 計 処 理 の 基 準 等 は 存 在 しておらず 発 行 企 業 は 企 業 会 計 原 則 等 に 則 り 会 計 処 理 をしている 具 体 的 な 会 計 処 理 は プリペイドカードの 性 質 や 内 容 などによりに 異 なるため 一 概 には 言 えないが 一 般 的 には 以 下 のような 会 計 処 理 が 行 われていると 考 えら れる (2) 自 家 型 プリペイドカードの 会 計 処 理 例 自 社 でのみ 使 用 することができる 自 家 型 のプリペイドカードについては プ リペイドカードの 販 売 額 について 貸 借 対 照 表 上 前 受 金 等 として 負 債 に 計 上 し そ の 使 用 に 応 じて 売 上 を 計 上 する 会 計 処 理 が 行 われていると 考 えられる ( 前 提 ) 当 期 に 券 面 額 1,000 円 の 商 品 券 (プリペイドカード)を 現 金 1,000 円 で 販 売 商 品 券 は 当 期 に 500 円 分 が 当 社 商 品 の 購 入 に 使 用 された 商 品 の 原 価 率 は 70% ア) 商 品 券 の 発 行 時 点 販 売 額 で 負 債 に 計 上 現 金 1,000 前 受 金 ( 商 品 券 ) 1,000 イ) 商 品 券 の 使 用 時 点 商 品 券 の 使 用 に 応 じて 売 上 計 上 前 受 金 ( 商 品 券 ) 売 上 原 価 * 500 350 売 上 高 商 品 * * 商 品 の 販 売 額 500 円 商 品 の 原 価 率 70%=350 円 500 350 ウ) 期 末 特 段 の 会 計 処 理 は 要 しない ( 仕 訳 なし) 参 考 長 期 未 使 用 の 商 品 券 の 取 扱 い ( 前 提 ) 未 使 用 の 商 品 券 の 残 高 は 500 円 商 品 券 の 発 行 後 相 当 程 度 の 期 間 が 経 過 しており 将 来 の 使 用 見 込 みの 可 能 性 が 低 いと 判 断 未 使 用 の 商 品 券 について 将 来 の 使 用 見 込 みの 可 能 性 が 低 いと 判 断 した 場 4
合 には 負 債 への 計 上 を 中 止 し 収 益 に 計 上 前 受 金 ( 商 品 券 ) 500 雑 益 500 また 負 債 計 上 を 中 止 した 後 に 将 来 の 使 用 見 込 みの 可 能 性 が 高 くなった と 判 断 した 場 合 には 将 来 使 用 が 見 込 まれる 部 分 を 適 切 に 見 積 もり 当 該 部 分 を 貸 借 対 照 表 上 負 債 計 上 するとともに 損 益 計 算 書 上 費 用 計 上 商 品 券 回 収 損 引 当 商 品 券 回 収 損 引 当 金 金 繰 入 額 5
(3) 第 三 者 型 プリペイドカードの 会 計 処 理 例 (プリペイドカードを 発 行 企 業 A 社 ( 直 接 販 売 ) 又 は 委 託 を 受 けた B 社 が 販 売 ( 委 託 販 売 )し C 社 で 使 用 する 事 例 ) A 社 ( 発 行 企 業 ) 直 接 販 売 委 託 販 売 1 プリカ の 販 売 を 委 託 3プリカ 代 金 相 当 額 の 支 払 5 請 求 5 請 求 額 の 支 払 ( 決 済 ) 1プリカ の 販 売 2プリカ 代 金 の 支 払 B 社 ( 加 盟 店 ) C 社 ( 加 盟 店 ) 1 プリカ の 販 売 2 プリカ 代 金 の 支 払 4 商 品 の 購 入 (プリカ の 使 用 ) 4 商 品 の 販 売 プリカの 購 入 者 D 直 接 販 売 1 A 社 が 自 社 発 行 のプリカを 購 入 者 D に 直 接 販 売 2 プリカ 購 入 者 DはA 社 にプリカ 代 金 を 支 払 委 託 販 売 1 B 社 が A 社 のプリカを A 社 から 受 託 して 購 入 者 D に 販 売 2 プリカ 購 入 者 DはB 社 にプリカ 代 金 を 支 払 3 B 社 は プリカ 購 入 者 D から 受 け 取 ったプリカ 代 金 を A 社 に 支 払 4 購 入 者 D は 購 入 したプリカを 使 用 して C 社 の 商 品 を 購 入 5 A 社 は C 社 からの 請 求 に 基 づいて C 社 が 販 売 した 商 品 の 販 売 額 相 当 額 を C 社 に 支 払 自 社 以 外 の 第 三 者 の 店 舗 ( 加 盟 店 )においても 使 用 することができる 第 三 者 型 の プリペイドカードの 会 計 処 理 については 一 般 的 に 次 のように 行 われているものと 考 え られる 6
会 計 処 理 例 ( 注 ) 手 数 料 等 は 考 慮 していない (1)A 社 直 接 販 売 1 プリペイドカードを 購 入 者 D に 販 売 した 時 に 販 売 額 を 預 り 金 として 負 債 計 上 委 託 販 売 3 B 社 から 受 け 取 ったプリカ 代 金 相 当 額 を 預 り 金 として 負 債 計 上 5 C 社 との 決 済 時 に C 社 への 支 払 額 を 預 り 金 から 減 額 (2)B 社 1 プリペイドカードを 購 入 者 D に 販 売 した 時 に 販 売 額 を 預 り 金 として 負 債 計 上 3 プリカ 代 金 の A 社 への 支 払 時 に A 社 への 支 払 額 に 対 応 する 預 り 金 を 減 額 (3)C 社 4 プリペイドカードを 使 用 した 商 品 の 販 売 額 に 応 じて 売 上 計 上 するが 現 金 等 が 入 金 されていないため 未 収 金 として 処 理 5 A 社 との 決 済 時 に A 社 からの 入 金 により 未 収 金 を 減 額 7
直 接 販 売 1プリペイドカード 販 売 時 点 A 社 ( 発 行 企 業 ) B 社 ( 加 盟 店 ) C 社 ( 加 盟 店 ) 販 売 額 で 預 り 金 として 負 債 に 計 上 委 託 販 売 1 プリペイドカード 販 売 時 点 現 金 預 金 / 預 り 金 販 売 額 で 預 り 金 として 負 債 に 計 上 3B 社 から A 社 への 支 払 ( 委 託 販 売 の 精 算 ) B 社 からの 入 金 額 を 預 り 金 として 負 債 に 計 上 現 金 預 金 / 預 り 金 現 金 預 金 / 預 り 金 A 社 への 支 払 により 預 り 金 を 減 額 預 り 金 / 現 金 預 金 4プリペイドカード 使 用 時 点 プリペイドカードを 使 用 し た 商 品 の 販 売 額 に 応 じて 売 上 計 上 5A 社 から C 社 への 支 払 (プリ ペイドカード 使 用 代 金 の 精 算 ) C 社 への 支 払 により 預 り 金 を 減 額 預 り 金 / 現 金 預 金 未 収 金 / 売 上 高 売 上 原 価 / 商 品 A 社 からの 入 金 により 未 収 金 を 減 額 現 金 預 金 / 未 収 金 8
我 が 国 における 開 示 例 1.ポイント (1)ヤフー 株 式 会 社 [2007 年 3 月 期 有 価 証 券 報 告 書 ] 3 ポイント 引 当 金 販 売 促 進 を 目 的 とするポイント 制 度 に 基 づき 顧 客 へ 付 与 したポイントの 利 用 に 備 えるため 当 連 結 会 計 年 度 末 において 将 来 利 用 されると 見 込 まれる 額 を 計 上 しており ます (2) 株 式 会 社 エヌ ティ ティ ドコモ[2007 年 3 月 期 有 価 証 券 報 告 書 ] (4) ポイントサービス 引 当 金 将 来 の ドコモポイントサービス 及 び ドコモプレミアムクラブ の 利 用 による 費 用 負 担 に 備 えるため 利 用 実 績 率 に 基 づき 翌 事 業 年 度 以 降 に 利 用 されると 見 込 まれ るポイントに 対 する 所 要 額 を 計 上 しております (3) 株 式 会 社 セブン&アイ ホールディングス[2008 年 2 月 期 有 価 証 券 報 告 書 ] 2 販 売 促 進 引 当 金 販 売 促 進 を 目 的 とするポイントカード 制 度 に 基 づき 顧 客 へ 付 与 したポイントの 利 用 に 備 えるため 当 連 結 会 計 年 度 末 において 将 来 利 用 されると 見 込 まれる 額 を 計 上 し ております なお 百 貨 店 事 業 では 将 来 のお 買 物 券 発 行 費 用 発 生 に 備 えるため 当 連 結 会 計 年 度 末 におけるポイント 残 高 に 対 する 将 来 のお 買 物 券 発 行 見 積 額 のうち 費 用 負 担 となる 原 価 相 当 額 を 計 上 しております 2. 商 品 券 (プリペイドカード) (1) 株 式 会 社 セブン&アイ ホールディングス[2008 年 2 月 期 有 価 証 券 報 告 書 ] 3 商 品 券 回 収 損 引 当 金 一 部 の 連 結 子 会 社 が 発 行 している 商 品 券 の 未 回 収 分 について 一 定 期 間 経 過 後 収 益 に 計 上 したものに 対 する 将 来 の 回 収 に 備 えるため 過 去 の 実 績 に 基 づく 将 来 の 回 収 見 込 額 を 計 上 しております ( 会 計 方 針 の 変 更 ) 一 部 の 連 結 子 会 社 は 従 来 当 該 会 社 が 発 行 した 商 品 券 について 一 定 期 間 経 過 後 負 債 計 上 を 中 止 し 収 益 計 上 してまいりましたが 当 連 結 会 計 年 度 において 租 税 特 別 措 置 法 上 の 準 備 金 及 び 特 別 法 上 の 引 当 金 又 は 準 備 金 並 びに 役 員 退 職 慰 労 引 当 金 等 に 関 する 監 査 上 の 取 り 扱 い ( 日 本 公 認 会 計 士 協 会 平 成 19 年 4 月 13 日 監 査 保 証 実 務 委 員 会 報 告 第 42 号 )が 公 表 され 負 債 計 上 を 中 止 した 項 目 に 係 る 引 当 金 の 考 え 方 が 整 理 されたことに 伴 い 収 益 計 上 後 の 回 収 により 発 生 する 損 失 に 備 えるため 商 品 券 回 収 損 引 当 金 を 計 上 する 方 法 に 変 更 しております なお この 変 更 により 7,085 百 万 円 を 商 品 券 回 収 損 引 当 金 繰 入 額 として 特 別 損 失 に 計 上 し 税 金 等 調 整 前 当 期 純 利 益 は 同 額 減 少 しております 9
別 紙 1 1.ポイントについての 会 計 処 理 の 国 際 比 較 日 本 基 準 米 国 基 準 国 際 会 計 基 準 ポイン トに 関 する 会 計 基 準 等 個 別 の 会 計 基 準 等 は 存 在 しない 一 般 的 な 会 計 基 準 等 に 則 り 会 計 処 理 EITF00-21 複 数 要 素 のある 販 売 契 約 の 会 計 処 理 EITF00-22 ポイント 及 びその 他 の 期 間 又 は 量 に 基 づくセール ス インセンティブの 会 計 処 理 EITF01-9 売 手 が 買 手 に 与 えた 対 価 に 関 す る 会 計 処 理 会 計 処 理 ( 例 ) 発 行 時 ポイント 発 行 の 対 ポイント 相 当 分 に 象 となる 商 品 の 販 ついては 将 来 使 用 売 額 を 売 上 に 計 上 が 見 込 まれる 部 分 について 売 上 から ポイント 相 当 分 につ 控 除 するとともに いては 発 行 時 に 会 計 負 債 に 計 上 又 は 費 処 理 を 行 わない 用 処 理 使 用 時 ポイント 使 用 に 応 (ポイント 発 行 時 じて 費 用 に 計 上 点 売 上 から 控 除 し ていた 場 合 )ポイ ント 使 用 に 応 じて 売 上 に 計 上 期 末 時 未 使 用 残 高 につい なし て 将 来 使 用 が 見 込 まれる 部 分 を 引 当 処 理 IFRIC13 カスタマ ー ロイヤリティ プ ログラム ポイント 相 当 分 に ついては 将 来 使 用 が 見 込 まれる 部 分 について 売 上 から 控 除 するとともに 負 債 に 計 上 ポイント 使 用 に 応 じて 売 上 に 計 上 なし ( 注 ) 日 本 基 準 の 会 計 処 理 ( 例 )については ポイントが 使 用 された 時 点 で 費 用 処 理 するとともに 期 末 に 未 使 用 ポイント 残 高 に 対 して 過 去 の 実 績 等 を 勘 案 して 引 当 金 計 上 する 場 合 を 記 載 して いる 10
2.プリペイドカードについての 会 計 処 理 の 国 際 比 較 日 本 基 準 米 国 基 準 国 際 会 計 基 準 プリペイ ドカード に 関 する 会 計 基 準 等 個 別 の 会 計 基 準 等 は 存 在 しない 一 般 的 な 会 計 基 準 等 に 則 り 会 計 処 理 ( 実 務 上 は 商 品 券 と 同 様 の 会 計 処 理 が 行 われているも のと 考 えられる ) 会 計 処 理 ( 例 ) 発 行 時 商 品 券 の 販 売 対 価 を 負 債 に 計 上 使 用 時 商 品 券 の 使 用 に 応 じて 売 上 に 計 上 期 末 時 商 品 券 の 使 用 見 込 みの 可 能 性 が 低 い と 判 断 した 場 合 に は 負 債 計 上 を 中 止 し 収 益 に 計 上 11
関 係 する 会 計 基 準 及 び 法 令 別 紙 2 ( 参 考 1) 関 係 する 会 計 基 準 企 業 会 計 原 則 第 三 貸 借 対 照 表 原 則 四 ( 二 ) 負 債 負 債 は 流 動 負 債 に 属 する 負 債 と 固 定 負 債 に 属 する 負 債 とに 区 分 しなければならない 仮 受 金 未 決 算 等 の 勘 定 を 貸 借 対 照 表 に 記 載 するには その 性 質 を 示 す 適 当 な 科 目 で 表 示 しなければならない 注 16 A 取 引 先 との 通 常 の 商 取 引 によって 生 じた 支 払 手 形 買 掛 金 等 の 債 務 及 び 期 限 が 一 年 以 内 に 到 来 する 債 務 は 流 動 負 債 に 属 するものとする 引 当 金 のうち 賞 与 引 当 金 工 事 補 償 引 当 金 修 繕 引 当 金 のように 通 常 一 年 以 内 に 使 用 される 見 込 みのものは 流 動 負 債 に 属 するものとする 注 18 B 社 債 長 期 借 入 金 等 の 長 期 債 務 は 固 定 負 債 に 属 するものとする 引 当 金 のうち 退 職 給 与 引 当 金 特 別 修 繕 引 当 金 のように 通 常 一 年 をこえて 使 用 される 見 込 のものは 固 定 負 債 に 属 するものとする 注 18 企 業 会 計 原 則 注 解 注 16 流 動 資 産 又 は 流 動 負 債 と 固 定 資 産 又 は 固 定 負 債 とを 区 別 する 基 準 について( 貸 借 対 照 表 原 則 四 の( 一 ) 及 び( 二 )) 受 取 手 形 売 掛 金 前 払 金 支 払 手 形 買 掛 金 前 受 金 等 の 当 該 企 業 の 主 目 的 たる 営 業 取 引 により 発 生 した 債 権 及 び 債 務 は 流 動 資 産 又 は 流 動 負 債 に 属 するものとする ただし これらの 債 権 のうち 破 産 債 権 更 正 債 権 及 びこれに 準 ずる 債 権 で 一 年 以 内 に 回 収 されないことが 明 らかなものは 固 定 資 産 たる 投 資 その 他 の 資 産 に 属 するもの とする 前 払 費 用 については 貸 借 対 照 表 日 の 翌 日 から 起 算 して 一 年 以 内 に 費 用 となるもの は 流 動 資 産 に 属 するものとし 一 年 をこえる 期 間 を 経 て 費 用 となるものは 投 資 そ の 他 の 資 産 に 属 するものとする 未 収 収 益 は 流 動 資 産 に 属 するものとし 未 払 費 用 及 び 前 受 収 益 は 流 動 負 債 に 属 するものとする 注 18 引 当 金 について( 貸 借 対 照 表 原 則 四 の( 一 )のDの 一 項 ( 二 )のAの 三 項 及 びBの 二 項 ) 将 来 の 特 定 の 費 用 又 は 損 失 であって その 発 生 が 当 期 以 前 の 事 象 に 起 因 し 発 生 の 可 能 性 が 高 く かつ その 金 額 を 合 理 的 に 見 積 ることができる 場 合 には 当 期 の 負 担 に 属 する 金 額 を 当 期 の 費 用 又 は 損 失 として 引 当 金 に 繰 入 れ 当 該 引 当 金 の 残 高 を 貸 借 対 照 表 の 負 債 の 部 又 は 資 産 の 部 に 記 載 するものとする 製 品 保 証 引 当 金 売 上 割 戻 引 当 金 返 品 調 整 引 当 金 賞 与 引 当 金 工 事 補 償 引 当 金 退 職 給 与 引 当 金 修 繕 引 当 金 特 別 修 繕 引 当 金 債 務 保 証 損 失 引 当 金 損 害 補 償 損 失 引 当 金 貸 倒 引 当 金 等 がこれに 該 当 する 発 生 の 可 能 性 の 低 い 偶 発 事 象 に 係 る 費 用 又 は 損 失 については 引 当 金 を 計 上 するこ とはできない 12
( 参 考 2) 関 係 法 令 財 務 諸 表 等 の 用 語 様 式 及 び 作 成 方 法 に 関 する 規 則 ( 重 要 な 会 計 方 針 の 記 載 ) 第 八 条 の 二 財 務 諸 表 作 成 のために 採 用 している 会 計 処 理 の 原 則 及 び 手 続 並 びに 表 示 方 法 その 他 財 務 諸 表 作 成 のための 基 本 となる 事 項 ( 次 条 において 会 計 方 針 という )で 次 の 各 号 に 掲 げる 事 項 は キャッシュ フロー 計 算 書 の 次 に 記 載 しなければならない ただし 重 要 性 の 乏 しいものについては 記 載 を 省 略 することができる 一 ~ 五 ( 略 ) 六 引 当 金 の 計 上 基 準 七 ~ 十 ( 略 ) ( 流 動 負 債 の 範 囲 ) 第 四 十 七 条 次 に 掲 げる 負 債 は 流 動 負 債 に 属 するものとする 一 二 ( 略 ) 三 前 受 金 ( 受 注 工 事 受 注 品 等 に 対 する 前 受 金 をいう 以 下 同 じ ) 四 引 当 金 ( 資 産 に 係 る 引 当 金 を 除 く 以 下 この 目 及 び 第 三 目 において 同 じ ) ただし 一 年 内 に 使 用 されないと 認 められるものを 除 く 五 通 常 の 取 引 に 関 連 して 発 生 する 未 払 金 又 は 預 り 金 で 一 般 の 取 引 慣 行 として 発 生 後 短 期 間 に 支 払 われるもの 六 その 他 の 負 債 で 一 年 内 に 支 払 又 は 返 済 されると 認 められるもの ( 流 動 負 債 の 区 分 表 示 ) 第 四 十 九 条 流 動 負 債 に 属 する 負 債 は 次 に 掲 げる 項 目 の 区 分 に 従 い 当 該 負 債 を 示 す 名 称 を 付 した 科 目 をもつて 掲 記 しなければならない ただし 未 払 配 当 金 又 は 期 限 経 過 の 未 償 還 社 債 で その 金 額 が 負 債 及 び 純 資 産 の 合 計 額 の 百 分 の 一 を 超 えるものについては 当 該 負 債 を 示 す 名 称 を 付 した 科 目 をもつて 別 に 掲 記 しなければならない 一 ~ 四 ( 略 ) 五 未 払 金 六 ~ 八 ( 略 ) 九 前 受 金 十 預 り 金 ただし 株 主 役 員 又 は 従 業 員 からの 預 り 金 を 除 く 十 一 ( 略 ) 十 二 引 当 金 十 三 その 他 2 前 項 の 規 定 は 同 項 各 号 の 項 目 に 属 する 負 債 で 別 に 表 示 することが 適 当 であると 認 めら れるものについて 当 該 負 債 を 示 す 名 称 を 付 した 科 目 をもつて 別 に 掲 記 することを 妨 げない 3 ( 略 ) 4 第 一 項 第 十 二 号 の 引 当 金 は 修 繕 引 当 金 その 他 当 該 引 当 金 の 設 定 目 的 を 示 す 名 称 を 付 した 科 目 をもつて 掲 記 しなければならない 第 五 十 条 前 条 第 一 項 第 十 三 号 の 負 債 のうち 株 主 役 員 若 しくは 従 業 員 からの 短 期 借 入 金 等 の 短 期 債 務 又 はその 他 の 負 債 で その 金 額 が 負 債 及 び 純 資 産 の 合 計 額 の 百 分 の 一 を 超 えるもの については 当 該 負 債 を 示 す 名 称 を 付 した 科 目 をもつて 掲 記 しなければならない 13
( 固 定 負 債 の 範 囲 ) 第 五 十 一 条 社 債 長 期 借 入 金 関 係 会 社 からの 長 期 借 入 金 引 当 金 ( 第 四 十 七 条 第 四 号 に 掲 げる 引 当 金 を 除 く ) 負 ののれん 及 びその 他 の 負 債 で 流 動 負 債 に 属 しないものは 固 定 負 債 に 属 するものとする ( 固 定 負 債 の 区 分 表 示 ) 第 五 十 二 条 固 定 負 債 に 属 する 負 債 は 次 に 掲 げる 項 目 の 区 分 に 従 い 当 該 負 債 を 示 す 名 称 を 付 した 科 目 をもつて 掲 記 しなければならない 一 ~ 五 ( 略 ) 六 引 当 金 七 ( 略 ) 八 その 他 2 第 四 十 九 条 第 二 項 の 規 定 は 前 項 の 場 合 に 準 用 する 3 第 一 項 第 六 号 の 引 当 金 は 退 職 給 付 引 当 金 その 他 当 該 引 当 金 の 設 定 目 的 を 示 す 名 称 を 付 し た 科 目 をもつて 掲 記 しなければならない 第 五 十 三 条 第 五 十 二 条 第 一 項 第 八 号 の 負 債 のうち 株 主 役 員 若 しくは 従 業 員 からの 長 期 借 入 金 又 はその 他 の 負 債 で その 金 額 が 負 債 及 び 純 資 産 の 合 計 額 の 百 分 の 一 を 超 えるものについ ては 当 該 負 債 を 示 す 名 称 を 付 した 科 目 をもつて 掲 記 しなければならない 14