第 3 章 インターネットでの 情 報 検 索 一 次 情 報 と 二 次 情 報 の 違 いに 注 意 しよう 一 般 に 情 報 を オリジナルな 情 報 それ 自 体 と その 情 報 は 何 に 関 する 情 報 なのか あるいはその 情 報 がどこにあるか どうやって 入 手 できるかな どに 関 する 情 報 ( 情 報 に 関 する 情 報 )の 2 つに 分 けて 考 えることができま す 前 者 を 一 次 情 報 後 者 を 二 次 情 報 とします 例 えば 本 に 書 かれてい る 内 容 これを 一 次 情 報 とすると その 本 がどこの 図 書 館 にあるのか ど の 出 版 社 から 出 版 され どの 書 店 で 購 入 できるのか その 本 が 何 について 書 かれた 本 であるか というような 情 報 は 二 次 情 報 と 考 えることができま す インターネットの 上 には 世 界 における 様 々な 二 次 情 報 の 大 半 はありま すし( 但 し 日 本 語 で 書 かれているとは 限 りません) また 二 次 情 報 の 多 くは インターネットでしか 入 手 できないものです そういう 意 味 で 今 日 インタ ーネットはあらゆる 情 報 検 索 の 最 初 の 窓 口 であると 言 えます しかしながら 一 次 情 報 は 必 ずしもインターネットの 上 にあるわけではありません 本 に 関 する 二 次 情 報 はインターネットでたやすく 入 手 できますが 本 の 内 容 それ 自 体 が インターネットに 載 せられていることは もちろん 青 空 文 庫 (http://www.aozora.gr.jp/ 著 作 権 切 れ もしくは 著 者 の 許 諾 を 得 た 書 籍 の 全 文 をインターネットに 公 開 しているサイト)のような 取 り 組 み もありますが 多 くはありません というのは 一 次 情 報 の 多 くは 著 作 権 に よって 保 護 されており このことが 一 次 情 報 がインターネットの 上 に 載 ることを 阻 んでいるからです しかし 私 たちがレポートや 論 文 などを 書 く ときは 二 次 情 報 で 済 ませるのではなく きちんと 一 次 情 報 まであたる 必 要 があります -18-
インターネット 上 情 報 の 信 頼 性 をどう 考 えるか またインターネット 上 の 情 報 は だれでも 発 信 できるため 必 ずしもそ の 情 報 のクオリティや 信 憑 性 が 保 証 されているとは 限 りません 傾 聴 に 値 することが 書 かれているサイトもあれば いい 加 減 なことが 書 かれている サイトもあります 例 えば インターネットを 検 索 してみると 時 々どこ かの 大 学 の 学 生 が 自 分 が 書 いた 授 業 のレポートなどを 公 開 しているケー スがあります たまたま 自 分 の 授 業 のレポートの 課 題 に 近 いからといって そういった 内 容 をそのまま 自 分 のレポートに 丸 写 ししてしまっていいので しょうか 第 一 に 他 人 の 成 果 を 丸 写 しすることで 著 作 物 の 盗 用 に 当 たりま す 第 二 に 果 たしてその 学 生 の 考 察 の 内 容 が 適 切 なものであるかどうか 何 の 保 障 もありません 但 しそのレポートに 参 考 文 献 が 載 せられていれば それは 大 いに 活 用 すべきでしょう 従 って 私 たちがインターネット 上 の 情 報 を 利 用 する 時 は その 信 憑 性 を 見 極 める 眼 が 必 要 になってきます これは 難 しいことですが 少 なくとも その 情 報 の 出 典 はどこなのかを 確 認 することは 必 要 です またその 情 報 が 一 次 情 報 なのか 二 次 情 報 なのか また 一 次 情 報 そのものではなくても 一 次 情 報 にきちんと 当 たって 書 かれたものなのかを 確 認 しましょう 孫 引 き 曾 孫 引 きで 構 成 されているような 情 報 は なるべくオリジナルに 近 い 情 報 にさかのぼって 確 認 すべきです なぜなら 孫 引 き 曾 孫 引 きされてい るうちに 伝 言 ゲーム 状 況 が 発 生 し 本 来 の 意 味 とは 全 く 異 なった 文 脈 意 味 で 引 用 されることも 珍 しくないからです 一 般 的 には 公 的 機 関 学 術 機 関 あるいは 研 究 者 などが 直 接 公 表 してい る 情 報 であればある 程 度 信 頼 性 があるとはいえます とはいえインターネ ットの 面 白 さは 一 介 の 個 人 であっても 時 に 専 門 家 顔 負 けの 情 報 を 公 開 して いる 場 合 があることです 逆 に 著 名 人 であっても 信 頼 性 に 疑 問 符 のつく 主 張 を 公 言 している 場 合 もあり このような 情 報 の 信 頼 性 を 確 認 するマニュ アルは 存 在 しません したがって 私 たちがインターネットを 利 用 する 際 は インターネットに 溺 れるのではなく きちんと 使 いこなせるメディア -19-
リテラシーが 求 められるのです 検 索 エンジンを 活 用 しよう 検 索 エンジンとは 情 報 検 索 を 主 に 行 うことを 目 的 とした WWW サイ トのことです 日 本 で 現 在 最 も 人 気 のある 検 索 エンジンは Yahoo JAPAN 2 番 目 に 人 気 のあるサイトは Google Japan と 言 われています これ 以 外 にインターネットエクスプローラーの 初 期 設 定 でホームサイトとなってい る MSN Japan(www.msn.com)や NTT の 関 連 会 社 が 運 営 している Goo (www.goo.ne.jp)などがあります 本 学 の 学 生 諸 君 の 間 でも 人 気 の 高 いサイ トは Yahoo のようです Yahoo Japan の 画 面 (http://www.yahoo.co.jp) Google Japan の 画 面 (http://www.google.co.jp) -20-
今 日 利 用 されている 多 くの 検 索 エンジンはロボット 型 検 索 エンジンとい われ 自 動 的 に 世 界 中 の Web から 情 報 を 収 集 しインデックスを 作 成 して います 日 本 で 人 気 の 高 い Yahoo はロボット 型 とディレクトリ 型 検 索 エン ジン( 人 手 で 情 報 を 登 録 して 作 成 した 検 索 エンジン)の 併 用 型 となっていま す 各 検 索 エンジンのしくみは 異 なっていますので 一 つの 検 索 エンジン で 求 める 情 報 が 得 られなくても 別 の 検 索 エンジンで 見 つかる 場 合 もあり ます 検 索 エンジンで 情 報 を 検 索 する 際 より 自 分 が 知 りたいものに 情 報 を 得 たい 場 合 は1つのキーワードで 検 索 するのではなく なるべく 多 くのキー ワードを 組 み 合 わせて 検 索 するとより 効 率 的 に 探 せます また 日 本 語 のサイトでは 情 報 が 得 られなくても 英 語 その 他 の 外 国 語 の サイトだと 情 報 が 得 られる 場 合 も 多 いです 翻 訳 サイトはどの 程 度 使 えるか インターネットにはかなりの 情 報 があるとはいえ 必 ずしも 日 本 語 で 情 報 を 得 られるとは 限 りません 英 語 もしくはその 他 の 外 国 語 でしか 得 られ ない 情 報 のほうがむしろ 多 いと 言 えます これらの 情 報 を 見 るにはもちろ ん 英 語 やその 他 の 外 国 語 ができるに 越 したことはありませんが 苦 手 意 識 を 持 っている 方 も 多 いと 思 います そういった 方 の 味 方 になってくれるの が 翻 訳 サイトです 但 し 現 在 の 機 械 翻 訳 の 水 準 はまだまだ 不 十 分 なものであり 文 法 的 に 近 いと 言 われる 韓 国 語 でさえ 同 音 異 義 語 の 翻 訳 などでつまずいて 意 味 不 明 な 文 が 続 出 する 水 準 です 文 の 概 略 を 大 雑 把 に 把 握 する 程 度 にしか 役 立 ちま せんので 厳 密 な 意 味 解 釈 が 必 要 な 場 合 は 必 ず 自 分 自 身 で 原 文 に 当 たって 下 さい 以 下 無 料 で 使 える 代 表 的 なサイトのみ 紹 介 します Excit 翻 訳 (http://www.excite.co.jp/world/) 日 本 語 英 語 中 国 語 韓 国 語 の 翻 訳 が 可 能 -21-
@Nifty 翻 訳 (http://tool.nifty.com/globalgate/) 日 本 語 英 語 中 国 語 韓 国 語 の 翻 訳 が 可 能 Livedoor 翻 訳 (http://translate.livedoor.com/ ) 日 本 語 英 語 中 国 語 韓 国 語 の 他 英 語 独 仏 伊 西 葡 の 翻 訳 が 可 能 OCN 翻 訳 (http://www.ocn.ne.jp/translation/) 日 本 語 英 語 中 国 語 韓 国 語 の 翻 訳 ワールドリンゴ (http://www.worldlingo.com/ja/products_services/computer_translation.html) アメリカのサイト 日 本 語 英 伊 蘭 韓 西 希 独 仏 葡 露 の 各 国 語 に 対 応 インフォシーク 楽 天 (http://translation.infoseek.co.jp/) 日 本 語 英 韓 中 仏 独 伊 西 葡 の 各 国 語 に 対 応 有 益 な 辞 書 サイト 翻 訳 だけではなくオンラインの 辞 書 も 広 く 提 供 されています ここでは 無 料 で 利 用 できる 代 表 的 な 辞 書 サイトを 紹 介 します エキサイト 辞 書 (http://www.excite.co.jp/dictionary/) 英 和 / 和 英 国 語 中 日 / 日 中 が 利 用 可 能 英 和 / 和 英 は 研 究 社 新 英 和 和 英 中 辞 典 国 語 は 三 省 堂 大 辞 林 中 日 / 日 中 は 三 省 堂 デイリーコンサイス 中 日 / 日 中 辞 典 -22-
Yahoo 辞 書 (http://dic.yahoo.co.jp/) 英 和 / 和 英 および 国 語 辞 書 が 利 用 可 能 英 和 / 和 英 は 小 学 館 のプログレッシブ 英 和 / 和 英 中 辞 典 または 三 省 堂 の 新 グローバル 英 和 ニューセンチュリー 和 英 国 語 は 小 学 館 の 大 辞 泉 もしくは 三 省 堂 の 大 辞 林 Goo 辞 書 (http://dictionary.goo.ne.jp/) Infoseek マルチ 辞 書 (http://dictionary.www.infoseek.co.jp/) 英 和 / 和 英 および 国 語 辞 書 が 利 用 可 能 いずれも 三 省 堂 の EXCEED 英 和 / 和 英 辞 典 および 大 辞 林 NATE 日 語 辞 典 (http://dic.nate.com/jap/) Paran 日 語 辞 書 (http://jpdic.paran.com/) 韓 国 のサイト 韓 日 / 日 韓 辞 書 が 利 用 可 能 特 筆 すべきなのは 辞 書 が 韓 日 辞 書 としては 最 高 峰 と 言 われる 日 本 の 小 学 館 と 韓 国 の 金 星 出 版 社 が 共 同 編 集 した NewAce 韓 日 / 日 韓 辞 典 を 使 っていること NewAce 韓 日 辞 典 の 同 等 品 は 日 本 で 小 学 館 から 朝 鮮 語 辞 典 として 出 版 されているが 日 韓 辞 典 の 方 は 日 本 国 内 では 本 の 形 で 出 版 されていない オンラインでしか 引 けない 最 高 の 日 韓 辞 書 である NAVER 日 語 辞 典 (http://jpdic.naver.com/) EMPAS 日 語 辞 典 (http://jpdic.empas.com/) Daum 日 語 辞 典 (http://jpdic.daum.net/) いずれも 韓 国 のサイト 韓 日 / 日 韓 辞 書 が 利 用 可 能 辞 書 は 東 亜 斗 山 プライム 韓 日 / 日 韓 辞 典 収 録 語 数 は 多 いが 日 本 人 にはいま 一 つ 使 いにくい -23-
Dictionnaire français-japonais 仏 和 辞 典 (http://dico.fj.free.fr/index.php) フランスのサイト ボランティアベースで 構 築 されている 仏 日 / 日 仏 辞 典 WEB で 情 報 を 収 集 する 際 のチェックポイント WEB ページの 執 筆 者 は 誰 か もしくはどの 団 体 等 が WEB ページの 情 報 提 供 元 であるか? 掲 載 されている 情 報 はいつ 更 新 されたものか? そのページで 提 供 されている 情 報 はオリジナルな(1 次 ) 情 報 である か? なるべく 情 報 源 にまで 遡 ってみたか? 孫 引 き 曾 孫 引 きの 情 報 ではな いか? 信 頼 できそうな 情 報 かどうか 良 く 検 討 してみたか? レポートや 論 文 を 執 筆 する 際 に WEB の 情 報 を 安 易 にコピーしていな いか? 引 用 の 際 は 引 用 部 分 を 明 確 にし きちんと 出 典 を 明 記 しているか? -24-