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School Inspections by OFSTED and the Professionalism of School Education Part 3: Reform of School Inspection in mid-2000s Kyousuke KUBOKI School Self-evaluation Children Act
Education Act Every Child Matters Every Child Matters ECM ECM be healthy stay safeenjoy and achieve make a positive contribution achieve economic well-being Victoria Climbie Loard Laming Every Child Matters Children s Trust ECM ECM ECM
joined-up government The Future of Inspection ECM ECM
DfES New Relationship with Schools school improvement partner single conversation central nervous system of the school
New Relationships with Schools : Next Steps ECM criteria School Improvement Partner
HC. Education and Skills Committee NUT The Work of OF- STED : Sixth Report of Session LEA LSC GCSE
NUT NUT NUT NUT NUT high-staking
NUT NUT NUT Schools speak for themselves=ssft NUT SSFT Macbeath, J. formative SSFT NUT NUT NUT
to raise standards of attainment to provide teachers with tools which help them evaluate pupils learning KS KS a critical friend
Inspection and Self-Evaluation A New Relationship SSFT NUT Section Inspection
NFER NUT NUT
Accountability drives everything NUT NFER NUT
ECM TES gradings CVA TES NUT SIP SIP SIP NUT a critical friend NUT SIP SIP NFER reduced-tariff ECM ECM ECM ECM NUT ECM
well-being engagement on-going ECM ECM NUT ECM ECM ECM NPM NUT SSFT
SSFT NUT ECM OFSTED (2005), Every Child Matters : summary of the arrangement. (http : //www.ofsted.gov.uk/resources/everychild-matters-summary-of-arrangements) House of Commons Education and Skills Committee (2004), Every Child Matters : Ninth Report of Session 2004-05, pp.7-8. CM 5860 (2003), Every Child Matters ; Presented to Parliament by the Chief Secretary to the Treasury by Command of Her Majesty September 2003. Department of Education, Every Child Matters Outcomes Framework : Set of 5Posters (https : //www.education.gov.uk/publications/ standard/publicationdetail/page 1/ECMoutcomes/kit). Stay Safe enjoy and achieve
make a positive contribution achieve economic wellbeing OFSTED (2004), The Future of Inspection : A Consultation Paper. ibid., para 23. ibid., para.25. ibid., para.26. DfES and OFSTED (2004), A New Relationship with Schools : Next Steps. DfES. ibid., p.2. ibid., p.4. ibid., p.6. ibid., p.20. ibid., p.19. ibid., pp.21-22. ibid., p.24. Education and Skills Committee (2004), The Work of OFSTED : Sixth Report of Session 2003-04, p.3. ibid., para.54, 53, 55, 61. ibid., para.82. Memorandum of Second Headteacher Association in The Work of OFSTED : 2003-04 ibid., para.87. NUT (2003), The Response of The National Union of Teachers to The OFSTED Consultation : The Future of Inspection. ibid., para.13. ibid., para.45, 46, 47. ibid., para.15. ibid., para.51, 52. NUT (2004), Memorandum submitted by the National Union of Teachers, in Education and Skills Committee (2004), The Work of OFSTED : Sixth Report of Session 2003-04, Ev 46.
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A Preliminary Ruling for the Commencement of Public Assistance from a View of the Study of Social Welfare! Hiroshi TAKAGI A A A
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The Intellectual Footprints of Itaru Miyashita and Yoshio Horigome on the Characteristics of the Ueda Free University Students Shinichi NAGASHIMA
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長 野 大 学 紀 要 第 33 巻 第 2 3 号 合 併 号 43 53 頁 (95 105 頁 )2012 流 行 語 から 見 る 中 国 社 会 の 表 現 の 変 化 Changing Social Expressions as Reflected in Current Vogue Words in China ビラール イリヤス Bilal ILYAS * 姜 雪 寧 JIANG Xuening ** 概 要 各 々の 時 代 にその 時 の 社 会 を 反 映 する 流 行 語 が はやる 特 に 中 国 では 時 代 や 社 会 の 変 動 期 に 大 量 に 流 行 語 が 生 み 出 されてきた 1920 ~ 30 年 代 の 動 乱 期 や 1960 ~ 70 年 代 にかけての 文 化 大 革 命 期 特 に 改 革 開 放 路 線 を 実 施 し 始 めて から 中 国 社 会 に 流 行 語 が 大 量 に 飛 び 交 っている 流 行 語 は 歴 史 の 記 録 時 代 の 反 映 とは 言 え その 大 半 が 一 時 的 なもので 変 化 が 早 い もしそ れらを 記 録 せず 無 関 心 の 態 度 をとると 跡 形 も なく 消 え 去 る 可 能 性 がある 歴 史 的 な 角 度 から 見 ても 言 語 表 現 の 角 度 から 見 ても 流 行 語 の 研 究 や 記 録 には 一 定 の 価 値 があると 言 える 流 行 語 を 言 語 学 の 角 度 から 見 たとき 流 行 語 の 定 義 語 源 構 造 や 流 行 性 などを 一 つの 研 究 課 題 として 扱 うことができる 流 行 語 を 歴 史 や 社 会 学 的 な 角 度 から 見 たときには 流 行 語 の 由 来 や 使 用 階 層 や 社 会 背 景 などを 一 つの 研 究 課 題 としてとら えることができる だが 本 論 文 では 流 行 語 を 言 語 表 現 的 な 側 面 からとらえ 中 国 社 会 に 広 く 流 布 している 最 近 の 面 白 い 表 現 を 紹 介 し その 表 現 に 隠 れている 表 現 の 変 化 と 人 々の 文 化 意 識 の 変 化 を 探 る ひとことで 流 行 語 と 言 ってもその 範 囲 は 非 常 に 多 岐 にわたるので ここでは 最 近 中 国 社 会 で 最 も 注 目 されている 食 品 住 宅 教 育 若 者 生 活 文 化 環 境 や 災 害 の 五 つの 分 野 で 起 こっている 変 化 を 表 す 流 行 語 を 言 語 表 現 の 角 度 から 紹 介 する ま た 流 行 語 を 作 りやすく はやりやすくする 中 国 語 の 特 徴 についても 論 じることにする 本 論 文 の 目 的 は 中 国 ではやっている 新 しい 表 現 を 紹 介 することである よって ここで 紹 介 する 用 例 は 流 行 語 のみに 限 らず 一 部 の 新 語 や 流 行 語 から 新 語 になった 用 語 も 含 まれているこ とを 付 け 加 えたい 1. 序 論 中 国 政 府 が 改 革 開 放 路 線 を 実 施 して 以 来 のこの 三 十 数 年 中 国 社 会 はさまざまな 問 題 を 抱 えながら 急 激 な 社 会 発 展 を 成 し 遂 げてきた 改 革 開 放 路 線 に 伴 う 計 画 経 済 体 制 から 市 場 経 済 体 制 への 転 換 を 背 景 に 中 国 社 会 にさま ざまな 新 しい 事 物 や 思 想 が 生 まれ 人 々の 文 化 意 識 や 日 常 生 活 スタイルにも 多 大 な 変 化 をもたら した それと 同 時 に 生 活 水 準 の 向 上 や 外 来 文 化 の 影 響 に 加 え 情 報 伝 達 技 術 の 発 展 と 普 及 もあっ て 社 会 の 各 分 野 に 起 こっている 変 化 や 出 来 事 を 反 映 する 新 語 流 行 語 やユーモラスな 言 い 回 しなどの 表 現 がかつてないほど 多 く 生 み 出 され 急 速 に 広 がり 多 くの 人 々に 盛 んに 使 用 されて いる まず 東 日 本 大 震 災 直 後 に 現 れた 対 聨 を 紹 * 環 境 ツーリズム 学 部 教 授 ** 中 国 海 洋 大 学 外 国 語 学 院 日 本 語 学 科 大 学 院 生 43
96 長 野 大 学 紀 要 第 33 巻 第 2 3 号 合 併 号 2012 介 したい 対 聯 とは 語 格 や 意 味 などの 相 対 した 語 句 を 用 いて 対 句 になるように 書 いた 掛 け 物 で 上 聨 下 聯 横 額 の 三 句 で 構 成 される 上 聨 と 下 聯 は 言 葉 の 意 味 が 対 照 的 になる 対 句 であ り 横 額 は 対 句 の 意 味 をまとめたり 他 の 意 味 に 転 じたりする 短 い 句 となる 主 に 紙 や 布 に 書 かれるが 竹 や 板 に 書 くこともある 建 物 の 入 り 口 または 部 屋 に 飾 る 上 聨 は 向 かって 右 側 に 下 聯 を 向 かって 左 側 に 横 額 を 上 に 飾 る さて 地 震 直 後 に 現 れた 対 聯 は 次 のようなもので ある まず 原 文 のままで 掲 げる 上 聨 : 日 本 是 大 核 民 族 下 聯 : 中 国 是 盐 荒 子 孙 横 額 : 有 碘 意 思 その 字 通 りの 意 味 つまり 表 面 上 の 意 味 は 日 本 是 大 核 民 族 ( 日 本 は 核 を 多 く 持 つ 民 族 ) 中 国 是 盐 荒 子 孙 ( 中 国 人 は 深 刻 な 塩 不 足 の 子 孫 ) 有 碘 意 思 (ヨウ 素 に 意 義 がある) しかしこれ は 中 国 語 に 多 数 存 在 する 同 音 異 議 語 を 利 用 した 洒 落 になっている 大 核 は 大 和 と 同 音 で 盐 荒 子 孙 ( 塩 不 足 民 族 )は 炎 黄 子 孙 ( 古 代 中 国 伝 説 上 の 皇 帝 である 炎 帝 黄 帝 の 子 孫 )と 同 音 である また 横 額 の 有 碘 意 思 は 有 点 意 思 (ちょっと 面 白 い)と 同 音 となる この 対 聯 は 東 日 本 大 震 災 による 原 発 の 放 射 能 拡 散 が 原 因 で 海 が 汚 染 されるので 安 全 な 食 塩 が 手 に 入 らな くなるとの 噂 が 中 国 で 急 に 広 がり 一 夜 のうちに 中 国 沿 海 地 域 で 食 塩 が 売 り 切 れ 状 態 になったこと を 風 刺 して 作 られたものである 人 々が 競 って 食 塩 を 買 い 占 めた 出 来 事 の 理 由 について 食 塩 に 含 まれているヨウ 素 が 放 射 線 汚 染 防 止 になるという うわさもあったようだ 上 記 の 対 聯 は 現 在 中 国 で 流 行 っているユーモラ スな 言 い 回 しの 中 の 一 例 にすぎないが 今 日 の 中 国 社 会 では このように 社 会 のさまざまな 出 来 事 を 反 映 する 流 行 語 が 飛 び 交 っている かつて 流 行 語 そのものの 存 在 はあまり 注 目 され なかったが 最 近 では 中 国 政 府 関 連 機 関 もその 存 在 を 重 視 し 整 理 して 公 表 するようになった た とえば 2010 年 12 月 末 中 国 新 聞 網 ( 中 国 ニュー スサイト)に 中 国 教 育 部 が 2010 年 度 中 国 媒 体 十 大 流 行 语 榜 单 及 解 读 (2010 年 度 中 国 メディア 十 大 流 行 語 リストおよびその 解 読 )を 公 表 したと 報 道 した この 記 事 では 中 国 の 国 内 国 際 科 学 技 術 経 済 など 15 領 域 を 取 り 上 げ 各 領 域 で この 一 年 間 メディアに 最 も 多 く 取 り 上 げられた 流 行 語 を 上 位 10 個 ずつ 選 出 し 計 150 語 を 解 説 付 きで 公 表 した ([1] 参 照 ) 冒 頭 には 流 行 語 は 歴 史 の 記 録 社 会 の 反 映 時 代 の 透 視 である 2010 年 中 国 メディア 十 大 流 行 語 は 2010 年 度 の 世 界 万 象 および 社 会 の 移 り 変 わりを 如 実 に 記 録 したも のであり 時 代 発 展 のさなかにある 国 際 社 会 や 国 内 社 会 のいろいろなホットな 話 題 を 客 観 的 に 映 し 出 したものである と 付 け 加 え 流 行 語 の 社 会 性 を 強 調 している 一 般 的 に 言 えば 流 行 語 は 一 時 的 なものであ り 一 つの 国 や 社 会 でその 時 期 に 人 々の 関 心 や 注 目 を 浴 びている 事 物 や 社 会 問 題 を 反 映 するもので ある 言 語 学 的 に 見 ると 流 行 語 は 一 種 の 語 彙 現 象 でもある そのため 流 行 語 の 定 義 や 分 類 ある いは 流 行 語 の 流 行 性 やそれを 使 う 人 口 の 社 会 階 層 などに 関 して 行 われている 研 究 もある もちろん 今 では 流 行 語 に 関 する 書 物 も 少 なくない( [2], [3] 参 照 ) だが ここでは 研 究 角 度 を 変 え 言 語 表 現 の 視 点 から 中 国 社 会 ではどんな 言 葉 がは やっているかについて 論 じることにする 具 体 的 には 最 近 中 国 社 会 で 最 も 注 目 されている 食 品 住 宅 教 育 若 者 生 活 文 化 自 然 環 境 の 5 分 野 で 起 こっている 変 化 を 表 す 流 行 語 を 言 葉 表 現 の 角 度 から 扱 い それらを 紹 介 することを 通 じて 中 国 社 会 で 起 こっている 表 現 の 変 化 や 人 々の 文 化 意 識 の 変 化 を 紹 介 する ここでは 社 会 的 にはやっている 流 行 語 を 分 野 別 に 分 類 整 理 し その 中 から 上 記 の 各 分 野 に 関 わる 新 しいかつ 代 表 的 なものを 取 りあげること によって 言 語 表 現 が 変 わってきていることを 示 す 2. 流 行 語 の 流 行 性 について 言 語 は 時 代 の 鏡 である 社 会 歴 史 の 移 り 変 わり から 生 活 の 変 化 まで あらゆるものが 言 語 によっ て 表 現 される その 中 で 特 に 際 立 つのは 流 行 語 である 流 行 語 は 一 般 的 には ある 時 期 興 味 を 持 たれて 多 くの 人 に 盛 んに 使 用 される 語 や ある 一 時 的 に 多 くの 人 々の 間 で 興 味 をもって 盛 んに 使 用 される 単 語 や 句 と 定 義 される また 流 行 語 には 時 代 や 社 会 の 変 化 期 に 大 量 に 44
ビラール イリヤス 姜 雪 寧 流 行 語 から 見 る 中 国 社 会 の 表 現 の 変 化 97 集 中 的 に 出 現 し 社 会 の 多 くの 人 々に 使 われ 広 がっていく 特 徴 がある 流 行 語 は 時 期 的 なものである その 一 部 が 新 語 として 定 着 し 一 部 は 時 期 が 過 ぎると 忘 れられ やがて 消 失 する 例 えば 今 日 常 用 語 彙 として 使 われている 明 星 や 爱 人 は 流 行 語 から 転 じ た 語 彙 である 明 星 は 西 洋 から 導 入 された 言 葉 であり 今 は 人 々から 注 目 を 浴 びている 大 物 映 画 スターや 球 技 スターを 指 す 本 来 西 洋 では 各 業 界 で 成 功 を 成 し 遂 げた 大 物 をほめるときには star を 用 いていた[3] star には 燦 然 と 光 を 放 っている という 意 味 から 転 じた 皆 知 っ ている というニュアンスが 含 まれている 中 国 語 では 燦 然 と 光 を 放 っている というイメー ジを 明 瞭 に 出 すために star の 中 国 語 訳 星 の 前 に 更 に 明 るく 光 る という 修 飾 語 明 を 付 け 加 えた この 明 星 は 1920 年 代 の 中 国 で は 大 物 映 画 スターの 代 名 詞 としてはやっていた それが 定 着 して 今 はもうすでに 常 用 語 となって いる 同 様 に 今 中 国 本 土 で 広 く 使 われている 爱 人 ( 配 偶 者 )という 語 も 戦 時 中 解 放 区 ( 抗 日 戦 争 および 解 放 戦 争 の 時 期 に 紅 軍 により 解 放 さ れた 共 産 党 政 権 の 統 治 地 区 を 指 す)ではやってい た 新 しい 表 現 であった それが 今 は 常 用 語 として 定 着 している 勿 論 忘 れ 去 られている 一 時 的 な 流 行 語 も 数 多 くある 流 行 語 が 流 行 している 主 な 要 因 には 流 行 語 の 斬 新 性 と 通 俗 性 が 大 きな 役 割 を 果 たしていると 言 える 流 行 語 はその 時 期 のさまざまな 社 会 現 象 を 生 き 生 きとした 表 現 で 如 実 に 表 しているので 民 衆 の 間 で 共 感 度 が 高 まり 社 会 的 にはやって 広 がっていく 特 に 中 国 語 の 場 合 表 現 方 法 がより いっそう 豊 かになる これは 中 国 語 の 特 徴 に 由 来 する 中 国 語 では 一 音 節 が 一 字 に 対 応 し 一 つの 意 味 を 表 す 中 国 語 の 発 音 は 音 節 と 声 調 から 構 成 され トータルで 千 三 百 三 十 数 個 ある これが 発 音 の ベースになるもので 日 本 語 の 五 十 音 図 に 相 当 す るものである が これらの 発 音 に 対 応 する 漢 字 の 総 数 はこれよりはるかに 多 い 漢 字 の 総 数 につ いて さまざまな 説 があるが 少 なく 見 積 もって も 5 万 字 以 上 であることは 間 違 いない 言 い 換 え ると これは 中 国 語 に 数 多 くの 同 音 異 義 の 漢 字 があることを 意 味 する 漢 字 の 多 さこそが 中 国 語 の 言 語 表 現 を 豊 かにする 最 強 の 武 器 でもある 流 行 語 にも 中 国 語 のこの 特 徴 を 生 かし 表 現 に 斬 新 感 ユーモア 感 を 出 し 語 呂 合 わせや 言 い 回 しを 流 暢 にしている 例 えば 上 記 の 対 聯 では 大 和 を 同 音 の 大 核 に 炎 黄 を 同 音 の 盐 荒 に 有 点 を 同 音 の 有 碘 に 置 き 換 え ることによって 表 現 に 新 味 を 出 すと 同 時 にユー モラスにしている また 元 となった 用 語 はだ れもが 知 っている 慣 用 語 であるので 一 回 耳 に するだけですぐに 覚 えられる しかも 表 現 自 体 が 社 会 的 に 起 こっているこの 不 自 然 現 象 の 急 所 をずばりと 捉 えているので 聞 いている 人 には 大 きなインパクトを 与 える 流 行 語 の 表 現 方 法 は 字 を 置 き 換 えたものだけ ではなく 実 にさまざまである 例 えば 炒 鱿 鱼 はその 一 例 である 炒 鱿 鱼 の 直 訳 は イカを 炒 める ということになる だが イカを 炒 める と 布 団 を 丸 めたような 形 になることから 中 国 語 では 卷 铺 盖 走 人 ( 布 団 を 巻 き 上 げ 人 が 去 る) を 指 す 言 葉 を 連 想 させる つまり 炒 鱿 鱼 は 首 にする ということである このような 比 喩 や 連 想 手 法 を 用 いた 具 体 的 で 生 き 生 きした 表 現 も 今 日 の 流 行 語 の 中 に 数 多 くある 勿 論 他 の 表 現 手 法 を 用 いた 表 現 も 数 多 くある だが この 論 文 の 主 旨 は 流 行 語 に 現 れる 表 現 作 法 の 分 析 ではなく 流 行 語 を 通 して 中 国 社 会 に 現 れた 表 現 の 変 化 を 紹 介 することなので 以 下 では 主 に 食 品 住 宅 教 育 若 者 生 活 文 化 自 然 環 境 などに 関 わる 流 行 語 を 紹 介 することに 留 める 上 記 では 主 に 流 行 語 に 限 定 した 論 述 をしてき たが この 論 文 の 目 的 は 中 国 ではやっている 新 表 現 を 紹 介 することによって 中 国 社 会 で 起 こっ ている 表 現 の 変 化 や 人 々の 文 化 意 識 の 変 化 を 紹 介 することであるため 以 下 で 扱 う 語 句 の 中 に 一 部 の 新 語 が 混 ざっていることを 了 承 していた だきたい 3. 中 国 社 会 の 各 分 野 における 流 行 語 今 日 の 中 国 社 会 では 食 品 問 題 住 宅 問 題 教 育 問 題 環 境 災 害 問 題 や 若 者 生 活 文 化 問 題 が 常 時 人 びとの 関 心 を 集 める 問 題 である そのた 45
98 長 野 大 学 紀 要 第 33 巻 第 2 3 号 合 併 号 2012 めか これらの 各 分 野 に 関 わる 流 行 語 や 新 語 が 数 多 く 生 み 出 されている 以 下 では これらの 各 分 野 に 関 わる 流 行 語 や 新 語 の 中 から 代 表 的 なものを 選 び 出 し 紹 介 することにする 3.1 食 品 安 全 この 節 では 食 品 関 連 の 流 行 語 の 中 から 一 部 代 表 的 なもののみを 選 んで 紹 介 する まず 食 品 安 全 に 関 するユーモラスな 表 現 を 見 てみよう 脚 环 鸡 jiǎo huán jī 名 詞 脚 环 は 一 見 すると インド 式 の 着 飾 り 用 の 装 飾 品 の 脚 輪 を 連 想 させるが 予 想 と 違 い ここでの 脚 环 鸡 は 足 に 動 物 検 疫 部 門 が 統 一 発 行 した 番 号 と 産 地 名 を 表 記 した 環 が 付 いている 鶏 のことである 2006 年 3 月 中 国 広 州 で 鶏 インフルエンザがはやって いた 時 期 安 全 の 印 として 検 査 基 準 に 達 した 食 用 鶏 の 足 に 環 をつけて 出 荷 していた 例 えば 2006 年 3 月 29 日 人 民 网 の 記 事 に 用 いられた 文 脚 环 鸡 可 放 心 吃 ( 脚 輪 付 き 鶏 を 安 心 して 食 べられる )がその 一 例 である 大 肚 子 经 济 dà dù zi jīng jì 名 詞 大 肚 子 には 身 重 妊 婦 という 意 味 と 大 食 漢 という 意 味 がある が 大 肚 子 经 济 と 言 ったと きには 前 者 の 意 味 となり 妊 婦 産 婦 嬰 児 関 連 の 用 品 を 指 す 妊 婦 経 済 に 限 定 された 言 葉 に なる 中 国 は 世 界 一 人 口 の 多 い 国 であることに 注 目 すると 中 国 の 妊 婦 や 産 婦 に 関 わる 産 業 は 巨 大 かつ 安 定 した 市 場 であることが 分 かる 中 国 人 口 与 劳 动 问 题 报 告 ( 中 国 人 口 および 労 働 問 題 報 告 )には 在 2005 ~ 2020 年 期 间, 每 年 中 国 的 孕 妇 和 产 妇 至 少 有 2800 3000 万 之 多, 形 成 一 个 数 量 庞 大 且 稳 定 的 新 妈 妈 市 场, 即 大 肚 子 经 济 (2005 ~ 2020 年 の 間 中 国 では 毎 年 妊 婦 と 産 婦 は 少 なくとも 2800 ~ 3000 万 人 に 達 し 膨 大 かつ 安 定 な 新 ママ 市 場 つまり 大 肚 子 经 济 を 形 成 している )との 報 道 がある 脑 白 金 Nǎo bái jīn 名 詞 中 国 の 高 齢 者 向 け の 健 康 ドリンク 白 金 は 字 の 通 り プラチナ であり 脳 白 金 という 表 記 には 字 の 通 り 脳 がプラチナのように 永 久 不 変 というニュアンスが ある 中 国 では 脳 白 金 のテレビ CM はかな り 有 名 である 旧 正 月 などの 帰 省 時 に 敬 老 用 品 として 人 気 が 高 い テレビコマーシャルで 今 年 过 年 不 收 礼, 收 礼 只 收 脑 白 金 ( 今 年 新 年 祝 いの お 礼 は 断 るが 脳 白 金 だけは 頂 く )との 宣 伝 文 言 がよく 流 れている 次 に 食 品 安 全 に 対 する 不 満 や 不 信 感 から 生 ま れた 表 現 の 中 から 代 表 的 なものを 取 り 上 げる 周 知 のように 食 品 管 理 機 関 の 執 ってきている 厳 しい 管 理 制 度 にも 関 わらず 中 国 では 食 品 安 全 を 犯 す 不 法 行 為 が 続 発 している その 中 には 大 き な 事 件 に 発 展 し 政 府 の 厳 しい 制 裁 を 受 けたケー スもある 以 下 に 挙 げた 流 行 語 の 字 の 表 面 上 の 意 味 やその 流 行 語 を 用 いた 用 例 からも 分 かるよ うに これらの 表 現 自 体 に 悪 徳 業 者 に 対 する 強 烈 な 不 満 や 諷 刺 が 強 く 表 れている 毒 奶 粉 dú nǎi fěn 名 詞 乳 児 用 の 粉 ミルク に 有 害 物 質 メラミンが 混 入 していた 毒 ミルク 2008 年 中 国 で 乳 児 用 の 粉 ミルクに 有 害 物 質 メ ラミンが 混 入 された 毒 ミルク 事 件 があった 三 鹿 ブランドの 粉 ミルクを 飲 んだ 乳 児 の 一 部 が 腎 臓 結 石 を 発 症 した この 事 件 後 外 国 人 喝 牛 奶 结 实 了, 中 国 人 喝 牛 奶 结 石 了 ( 外 国 人 がミルク を 飲 んで 丈 夫 になった 中 国 人 がミルクを 飲 んで 結 石 になった )という 風 刺 表 現 が 一 時 期 はやっ ていた これも 结 实 と 结 石 の 同 音 性 を 利 用 して 作 られた 言 い 回 しである 瘦 肉 精 shòu ròu jīng 名 詞 瘦 肉 精 は 動 物 用 薬 で 種 類 はいくつかある この 薬 を 家 畜 の 餌 に 混 ぜると 肉 の 赤 身 の 量 が 増 え 餌 の 使 用 量 が 減 る しかも 肉 の 生 産 周 期 を 短 縮 することができ るので 製 品 のコスト 削 減 にもつながる だが 人 体 に 有 害 であるため 中 国 では 塩 酸 クレンブテ ロールやラクトパミンなどの 7 種 類 の 薬 品 を 痩 肉 精 類 に 指 定 し 不 正 使 用 を 禁 止 している に もかかわらず 中 国 では 最 近 家 畜 飼 料 に 痩 肉 精 が 使 用 された 食 肉 が 流 通 していたことが 発 覚 し 食 肉 を 問 題 視 する 声 があがった 好 好 的 羊 肉, 让 瘦 肉 精 给 废 了 (けっこうよい 羊 肉 は 痩 肉 精 のせいで 台 無 しになった )を 用 例 として 挙 げる ことができる 福 寿 螺 患 者 fú shòu luó huàn zhě 名 詞 福 寿 螺 という 食 用 貝 による 広 州 管 円 線 虫 病 患 者 患 者 には 高 熱 や 頭 痛 などの 症 状 が 現 れる 2006 年 広 州 の 人 気 料 理 に 使 われた 福 寿 螺 (マキガイ) 46
ビラール イリヤス 姜 雪 寧 流 行 語 から 見 る 中 国 社 会 の 表 現 の 変 化 99 から 広 州 管 原 線 虫 という 寄 生 虫 が 検 出 され 北 京 市 衛 生 監 督 所 は 当 日 から 市 内 の 飲 食 店 に 福 寿 螺 の 加 工 販 売 を 禁 じる 行 政 令 を 出 した その 時 期 の 注 意 書 き 食 用 未 充 分 加 热 的 福 寿 螺, 可 能 引 起 寄 生 虫 在 人 体 内 感 染 ( 十 分 加 熱 してないマキ ガイを 食 すると 体 内 で 寄 生 虫 による 被 害 を 受 け 可 能 性 がある ) が 一 つの 用 例 である 染 色 馒 头 rǎn sè mán tou 名 詞 賞 味 期 限 の 切 れたマントウを 回 収 し 機 械 に 入 れ 粉 や 色 素 を 使 って 手 を 施 し 再 び 出 荷 するマントウのこと である 2011 年 04 月 12 日 新 华 网 で 上 海 华 联 等 超 市 被 曝 多 年 销 售 染 色 馒 头 ( 上 海 華 聯 な どのスーパーマーケットで 長 年 染 色 饅 頭 が 販 売 されていた 事 が 発 覚 )と 取 り 上 げられている 苏 丹 红 Sū dān hóng 名 詞 合 成 着 色 料 の 一 つ 工 業 用 染 料 2005 年 中 国 ではカップ 麺 や 漬 物 ファストフードなどから 発 がん 性 が 指 摘 されてい る 着 色 料 のスーダンレッド 1 が 次 々と 発 見 され たことから 苏 丹 红 という 語 が 注 目 を 浴 びた 2007 年 01 月 22 日 北 京 日 报 で 取 り 上 げた 国 家 质 检 总 局 发 布 预 警 公 告, 称 在 35 种 辣 椒 制 品 中 检 出 苏 丹 红 ( 中 国 の 国 家 品 質 検 査 総 局 は 35 種 類 の 唐 辛 子 製 品 の 中 にスーダンレッドが 混 入 され ていたことを 発 表 した )がその 一 例 である 特 記 すべきこととして 上 記 の 流 行 語 から 分 か るように 今 日 の 中 国 社 会 で 使 われている 言 論 表 現 は 一 昔 と 大 きく 変 わり 比 較 的 自 由 になって きている 一 例 として レストランの 排 水 溝 の 汚 水 を 集 め 加 工 処 理 して 取 り 出 された 油 を 指 す 言 葉 地 沟 油 dì gōu yóu を 挙 げると 中 国 青 年 报 の 2010 年 03 月 17 日 の 記 事 には 据 统 计, 中 国 人 每 年 食 用 用 下 水 道 污 水 制 造 的 地 沟 油 300 万 吨 ( 調 査 によると 中 国 人 は 下 水 道 の 汚 水 で 作 られた 地 溝 油 を 年 間 300 万 トンも 食 べて いるようである )という 誇 張 記 述 も 現 れるほど 言 論 には 自 由 の 傾 向 が 見 られる 3.2 住 宅 この 節 では 住 宅 問 題 に 関 わる 流 行 語 の 中 から 一 部 代 表 的 なもののみを 取 りあげることにする 房 奴 fáng nú 名 詞 高 額 の 住 宅 ローンに 喘 ぐ 人 を 指 す 日 本 の ローン 地 獄 に 相 当 する 表 現 である 中 国 では 不 動 産 バブルにより 大 都 市 の 不 動 産 価 格 は 暴 騰 し 続 け 一 般 市 民 の 年 収 の 数 十 倍 に 跳 ね 上 がっている よって 中 流 階 級 以 下 の 層 では 所 持 金 で 住 宅 を 購 入 することは 不 可 能 であるので 長 期 ローンを 組 むことが 強 い られる この 住 宅 ローンに 苦 しむ 人 々を 房 奴 と 言 っている 例 えば 现 代 都 市 生 活 中 有 很 多 人 是 房 奴 ( 現 代 都 市 生 活 者 の 中 で 房 奴 が 数 多 くいる )を 用 例 として 挙 げることができる 房 魔 fáng mó 名 詞 不 動 産 バブルに 乗 っかっ て さまざまな 手 段 で 荒 稼 ぎする 悪 徳 悪 質 な 不 動 産 業 者 を 指 す 例 えば 房 魔 衍 生 于 房 奴 之 后, 高 房 价 的 压 力 导 至 房 奴 的 愤 怒, 矛 头 直 接 对 准 房 地 产 开 发 商, 贬 损 开 发 商 为 房 魔 ( 房 魔 は 房 奴 か ら 生 まれた 言 葉 であるが 高 すぎる 住 宅 価 格 の 圧 力 から 房 奴 の 怒 りが 爆 発 し 矛 先 が 直 接 不 動 産 開 発 商 に 向 けられ 不 動 産 開 発 商 をけなして 房 魔 と 呼 んでいる )が 房 魔 の 一 例 である 限 购 令 xiàn gòu lìng 名 詞 不 動 産 投 機 を 抑 制 するために 各 地 でさまざまな 不 動 産 購 入 規 制 が 設 けられている これらの 不 動 産 購 入 規 制 をひっくるめて 限 购 令 という 例 えば 最 严 厉 的 限 购 令 已 经 在 北 京 上 海 深 圳 实 行 (もっとも 厳 しい 限 購 令 はすでに 北 京 上 海 深 圳 の3 都 市 で 実 行 された )が 限 购 令 の 用 法 の 一 例 である 公 司 蛀 虫 gōng sī zhù chong 名 詞 食 住 のほ とんどは 社 内 あるいはその 周 辺 で 行 う 会 社 員 を 指 す 蛀 虫 はもともと 木 衣 類 書 籍 穀 物 などにつく 虫 の 総 称 であるが 組 織 や 集 団 に 陰 で 害 を 与 える 者 という 比 喩 の 意 味 でも 使 われる 例 えば 2006 年 7 月 22 日 発 行 の 地 方 新 聞 金 阳 时 讯 の 記 事 に 用 いられた 文 当 上 公 司 蛀 虫 是 因 为 工 作 压 力 大, 消 费 高 ( 公 司 蛀 虫 となっ たのは 仕 事 のプレッシャーと 高 消 費 だからで ある )との 記 述 がある 村 证 房 cūn zhèng fáng 名 詞 一 部 の 町 村 が 村 所 有 の 共 有 土 地 を 住 宅 地 として 開 発 し 村 民 に 低 価 額 で 分 譲 する 住 宅 を 指 す 村 证 房 には 日 本 でいう 不 動 産 所 有 権 に 相 当 する 房 产 证 がない 例 えば 村 证 房 很 受 广 大 农 民 欢 迎 ( 村 证 房 47
100 長 野 大 学 紀 要 第 33 巻 第 2 3 号 合 併 号 2012 は 農 民 たちに 歓 迎 される )を 用 例 として 挙 げる ことができる 保 障 房 bǎo zhàng fáng 名 詞 政 府 が 中 低 収 入 の 家 庭 を 対 象 に 提 供 する 価 格 が 限 定 される 住 宅 例 えば 保 障 房 由 廉 租 住 房 经 济 适 用 住 房 和 政 策 性 租 赁 住 房 构 成 ( 保 障 房 は 廉 租 住 房 ( 貧 困 層 向 けの 低 家 賃 の 賃 貸 住 宅 ) 经 济 适 用 住 房 ( 中 低 所 得 者 層 向 けの 低 価 格 分 譲 住 宅 ) 政 策 性 租 赁 住 房 ( 経 済 的 に 困 難 な 家 庭 や 立 ち 退 き 世 帯 や 登 用 したハイレベルの 技 術 者 などの 住 宅 問 題 を 解 決 するための 政 策 的 な 賃 貸 住 宅 )で 構 成 さ れる)がその 一 例 である 胶 囊 公 寓 Jiāo náng gōng yù 名 詞 カプセル アパート 例 えば 老 黄 在 六 郎 庄 建 了 8 间 胶 囊 公 寓, 他 说 这 是 给 刚 毕 业 的 大 学 生 住 的 ( 黄 さんは 六 郎 庄 に 八 部 屋 のカプセルアパートを 建 てた これは 大 学 を 卒 業 したばかりの 大 学 生 用 であると 彼 は 言 っている )がその 一 例 である 二 奶 专 家 èr nǎi zhuān jiā 名 詞 二 奶 は 中 国 で 二 号 さん 愛 人 現 地 妻 を 指 す 言 葉 で ある 学 者 のあるべき 公 正 な 立 場 や 厳 格 な 科 学 態 度 を 捨 て 開 発 商 やそれに 関 連 する 利 益 集 団 の 代 弁 者 となる 不 良 学 者 をさげすむようにして 二 奶 专 家 と 言 っている 例 えば 二 奶 专 家 表 面 上 看 似 与 开 发 商 唱 反 调, 背 后 却 与 开 发 商 勾 肩 搭 背 ( 二 奶 专 家 はうわ べは 開 発 商 と 対 立 しているように 見 えるが 裏 で は 開 発 商 と 密 接 に 絡 んでいる )がこの 語 の 一 例 である 3.3 学 歴 職 歴 教 育 この 節 では 学 歴 職 歴 教 育 に 関 わる 流 行 語 の 中 から 一 部 代 表 的 なもののみを 選 んで 紹 介 す る 感 恩 红 包 gǎn ēn hóng bāo 名 詞 建 前 は 生 徒 が 先 生 に 患 者 が 医 者 に 感 謝 の 意 を 込 めて 好 意 で 贈 る 礼 金 のことを 指 す が 実 際 には 半 ば 強 制 的 に 支 払 わされることが 多 くなり 社 会 問 題 に なっている 例 えば 半 强 制 支 付 的 感 恩 红 包 最 近 成 为 了 一 项 社 会 问 题 ( 半 ば 強 制 的 に 支 払 わせている 感 恩 红 包 は 最 近 一 つの 社 会 問 題 となっている ) がこの 語 を 用 いた 一 例 である 高 薪 跳 蚤 gāo xīn tiào zao 名 詞 ここの 薪 は 俸 給 のことである 直 訳 すると 高 給 蚤 とい うことになるが ここでは より 高 い 給 料 を 求 め て 職 場 をまるで 蚤 のように 一 つの 大 学 からもう ひとつの 大 学 に 次 々 移 り 変 えていく 教 授 を 指 す 例 えば 高 薪 跳 蚤 の 解 説 文 高 薪 跳 蚤 一 般 用 于 为 了 追 求 高 薪 而 在 各 大 学 之 间 来 去 匆 匆 的 教 授, 现 在 也 扩 大 使 用 于 公 司 之 间 ( 一 般 的 には 高 薪 跳 蚤 はより 良 い 収 入 を 追 い 求 めて 大 学 間 で 転 々と 職 場 を 変 える 教 授 のことを 指 す 言 葉 だっ たが 今 は 広 げて 一 般 企 業 間 にも 使 われるように なった )がその 一 例 である 学 历 门 xué lì mén 名 詞 偽 の 学 歴 を 作 ること ここでの ~ 門 は 政 治 上 のスキャンダル 大 き な 社 会 的 事 件 などを 指 す この 言 い 方 は 1972 年 アメリカの 一 番 大 きなスキャンダル 水 門 事 件 (Watergate Case) からきたものである 例 えば 学 历 门 已 成 为 一 项 严 重 的 社 会 问 题 ( 学 歴 門 はすでに 重 大 な 社 会 問 題 となった ) がその 一 例 である 高 考 移 民 gāo kǎo yí mín 名 詞 教 育 レベル の 高 い 地 域 から あえて 教 育 レベルの 低 い 地 域 に 移 り 住 み 大 学 受 験 する 学 生 例 えば 2008 年 07 月 23 日 新 京 报 に 记 者 从 青 海 省 考 试 管 理 中 心 了 解 到, 今 年 青 海 省 高 考 文 科 状 元 已 被 证 实 为 高 考 移 民, 目 前, 有 关 部 门 已 决 定 取 消 其 在 青 海 的 高 考 录 取 资 格 ( 記 者 が 青 海 省 入 試 管 理 センターから 得 た 情 報 によると 今 年 の 青 海 省 大 学 入 学 試 験 最 優 秀 者 が 高 考 移 民 だったことが 判 明 され 関 連 部 門 が 青 海 からの 採 用 資 格 の 取 り 消 しを 決 めた )との 記 述 がある 飞 鱼 族 fēi yú zú 名 詞 国 内 ですでに 抜 群 の 実 績 を 得 ているにも 関 わらず すべてを 放 棄 し 外 国 の 名 門 大 学 に 行 く 人 たち 例 えば 飞 鱼 族 在 认 识 到 身 为 飞 鱼 的 痛 苦 时, 也 就 孕 育 了 飞 离 水 面 的 未 来 ( 飞 鱼 族 は 飞 鱼 (トビウオ)の 身 であることの 苦 痛 を 味 わったときには もうすでに 水 面 を 離 れること の 結 末 を 孕 んでいた )を 用 例 として 挙 げること ができる 自 主 招 生 zì zhǔ zhāo shēng 動 詞 中 国 の 高 48
ビラール イリヤス 姜 雪 寧 流 行 語 から 見 る 中 国 社 会 の 表 現 の 変 化 101 等 教 育 機 関 の 独 自 の 学 生 募 集 制 度 を 指 す 例 えば 高 校 自 主 招 生 在 各 高 校 进 行 改 革 试 点 以 来, 对 突 破 长 期 大 一 统 的 高 考 模 式 起 到 了 积 极 的 作 用, 逐 步 得 到 了 高 校 社 会 和 考 生 的 认 可 ( 大 学 の 自 主 招 生 政 策 は 長 期 間 にわたって 行 わ れてきた 統 制 入 試 パターンを 突 き 破 ることに 効 果 的 な 役 割 を 果 たし 大 学 や 社 会 および 受 験 生 から ひろく 理 解 を 得 つつある )を 用 例 として 挙 げる ことができる 复 古 学 堂 fù gǔ xué táng 名 詞 中 国 古 代 の 私 塾 を 模 倣 した 民 間 運 営 の 学 堂 例 えば 复 古 学 堂 の 解 説 文 复 古 学 堂 是 一 种 新 型 的 民 办 学 校, 在 此 类 学 校 中, 不 仅 师 生 的 服 饰 礼 仪 模 仿 古 人, 连 所 学 的 内 容 都 是 古 代 典 籍 ( 复 古 学 堂 は 新 しいタイプの 民 間 運 営 学 校 であ る この 種 の 学 校 では 教 師 と 生 徒 の 服 装 はもちろ ん 礼 儀 作 法 に 至 るまで 古 人 をまね 学 ぶ 内 容 で さえも 古 代 の 書 籍 である )がその 一 例 である 奖 骚 扰 jiǎng sāo rǎo 名 詞 協 会 や 業 界 団 体 が 関 連 機 関 に 対 して 業 績 評 価 を 名 目 に 行 われる 表 彰 活 動 のことである これは 実 は 一 種 の 奨 を 名 目 に 仕 立 てた 金 を 請 求 する 手 法 である ここの 奖 は 励 ます 奨 励 褒 賞 のことで 骚 扰 は 騒 がす かき 乱 す の 意 味 である この 語 の 用 例 として 近 年 来 企 业 受 奖 骚 扰 严 重 ( 近 年 企 業 が 奖 骚 扰 に 大 いに 悩 まさ れている )を 挙 げることができる 灰 色 技 能 huī sè jì néng 名 詞 中 国 大 学 の 卒 業 生 が 就 職 活 動 の 一 環 として 酒 やカラオケ マー ジャン 等 の 接 待 に 使 える 技 能 を 身 につけることを 指 す 言 葉 である この 語 の 用 例 には 灰 色 技 能 是 年 青 一 代 为 融 入 社 会 而 进 行 的 努 力 ( 灰 色 技 能 は 若 者 たち の 社 会 に 溶 け 込 むために 行 う 努 力 である )を 挙 げることができる 中 国 では 灰 色 という 語 句 を あいまいである はっきりしない とい う 意 味 で 比 喩 によく 使 う 例 えば 合 法 と 非 合 法 の 中 間 にある 一 連 の 経 済 活 動 を 中 国 語 で 灰 色 经 济 という 洋 插 队 yángchāduì 動 詞 主 に 外 国 の 辺 鄙 なところにある 大 学 に 留 学 することを 指 す 插 队 とは 文 革 時 の 用 語 であり 主 に 都 会 の 若 者 や 知 識 人 が 農 村 に 行 き 人 民 公 社 の 生 産 隊 に 入 るこ とを 指 す 言 葉 である 插 队 には 苦 しいとこ ろに 行 く 辺 鄙 なところに 行 くというニュアンス が 含 まれている 海 外 外 国 の という 意 味 の 洋 を 插 队 の 修 飾 語 に 用 いて 作 り 上 げた 洋 插 队 には 海 外 の 辺 鄙 なところに 行 くという ニュアンスもある 例 えば 不 在 国 内 上, 非 要 去 洋 插 队 简 直 是 自 找 苦 吃 ( 国 内 の 大 学 に 行 かず わざわざ 洋 插 队 に 行 くなんて 全 く 自 業 自 得 である ) を 用 例 として 挙 げることができる 3.4 環 境 災 害 環 境 災 害 などは 中 国 で 社 会 的 に 注 目 を 浴 び ている 問 題 の 一 つである よって 環 境 や 災 害 関 連 の 流 行 語 や 新 語 がかなり 流 行 っている こ の 節 では これらの 流 行 語 の 中 から 一 部 代 表 的 なもののみを 取 りあげる 垃 圾 分 类 lā jī fēn lèi 動 詞 ごみの 分 類 回 収 例 えば 在 中 国 实 行 垃 圾 分 类 艰 难 依 旧 ( 中 国 ではごみの 分 類 回 収 は 依 然 として 難 行 してい る )がこの 語 の 一 例 である 豆 腐 渣 工 程 dòu fu zhā gōng chéng 名 詞 手 抜 き 工 事 1998 年 揚 子 江 水 害 の 際 堤 防 の 決 壊 が 手 抜 き 工 事 に 起 因 するものだったことを 知 った 当 時 の 朱 镕 基 首 相 が 豆 腐 渣 工 程 と 罵 倒 したことに 由 来 する 例 えば 杜 绝 豆 腐 渣 工 程 的 再 次 出 现, 就 要 强 化 管 理, 对 违 反 规 定 的 建 造 者 严 惩 不 贷 ( 豆 腐 渣 工 程 を 防 ぐためには 管 理 システムを 強 化 し 規 則 違 反 をした 業 者 を 容 赦 なく 厳 罰 に 処 する ) がその 一 例 である 清 洁 能 源 qīng jié néng yuán 名 詞 クリー ンエネルギー 地 球 環 境 に 対 して 負 荷 の 少 ない 自 然 界 のエネルギーを 指 す 例 えば 随 着 世 界 各 国 对 能 源 需 求 的 不 断 增 长 和 环 境 保 护 的 日 益 加 强, 清 洁 能 源 的 推 广 应 用 已 成 必 然 趋 势 ( 世 界 各 国 のエネルギー 需 要 の 伸 び と 環 境 保 護 意 識 の 高 まりにつれ 清 洁 能 源 の 普 及 は 避 けて 通 れない 動 向 となる )がその 一 例 である 新 能 源 车 xīn néng yuán chē 名 詞 新 能 源 とは 太 陽 エネルギー 地 熱 エネルギー 風 力 エネルギーなど 伝 統 的 なもの 以 外 の 新 しいタ 49
102 長 野 大 学 紀 要 第 33 巻 第 2 3 号 合 併 号 2012 イプのエネルギー 源 のことである 日 本 語 で 総 称 してクリーンエネルギーと 言 う クリーンエネル ギーを 燃 料 とする 車 を 新 能 源 车 と 言 う 例 えば 2010 年 杭 州 新 能 源 汽 车 展 销 会 上 共 展 出 来 自 国 内 各 地 知 名 汽 车 生 产 企 业 研 发 生 产 的 42 种 车 型 84 余 辆 新 能 源 汽 车 (2010 年 杭 州 で 開 催 された 新 能 源 车 展 示 即 売 会 で 全 国 各 地 の 有 名 な 自 動 車 メーカーが 開 発 した 42 種 類 84 台 余 りの 新 能 源 车 を 展 示 した )がその 一 例 である 动 车 事 故 dòng chē shì gu 名 詞 中 国 浙 江 省 温 州 市 で 2011 年 7 月 23 日 夜 起 こった 高 速 鉄 道 の 追 突 脱 線 事 故 のことである 例 えば 7 23 特 大 动 车 事 故 调 查 目 前 已 全 面 展 开 28 日, 国 务 院 总 理 温 家 宝 赶 赴 温 州, 察 看 事 故 现 场, 悼 念 遇 难 者 ( 7 23 动 车 事 故 の 調 査 活 動 はすでに 全 面 的 に 行 われた 28 日 温 家 宝 首 相 が 温 州 に 赴 き 事 故 現 場 を 観 察 し 遭 難 者 を 追 悼 した )がその 一 例 である 浒 苔 Hǔ tái 名 詞 スジアオノリというア オノリの 一 種 英 名 Enteromorpha 山 東 省 青 島 市 の 沖 合 で 大 量 発 生 し 海 水 浴 場 一 帯 を 埋 め 尽 く し た そ の 様 子 は http://baike.baidu.com/ view/87141.htm から 見 ることができる その 大 量 発 生 の 原 因 は 大 陸 部 からの 廃 水 などによる 海 水 の 富 栄 養 化 だと 見 られている 例 えば 青 岛 沿 海 海 岸 各 海 水 浴 场 沙 滩 均 不 同 程 度 发 现 浒 苔 堆 积 ( 青 島 の 海 水 浴 場 の 沿 岸 と 砂 浜 に 浒 苔 の 積 み 上 げが 散 在 していること が 分 かった )がその 一 例 である 四 川 地 震 sì chuān dì zhèn 名 詞 2008 年 5 月 12 日 四 川 省 で 発 生 したマグニチュード 7.8 の 大 地 震 のことである この 地 震 は 震 源 周 辺 に 多 大 な 被 害 をもたらした 地 震 による 死 者 も 6 万 人 を 超 え 忘 れがたい 自 然 災 害 となった 例 えば 2008 年 的 四 川 地 震 时, 包 括 日 本 救 援 队 在 内 的 各 国 救 援 组 织 奔 赴 灾 区, 与 中 国 人 民 共 同 抗 击 震 灾 (2008 年 の 四 川 地 震 の 際 日 本 救 援 隊 を 含 む 各 国 の 救 援 組 織 が 被 災 地 に 駆 けつ け 中 国 の 人 々とともに 救 援 活 動 を 行 った )が その 一 例 である 3.5 若 者 生 活 改 革 開 放 路 線 および 情 報 通 信 技 術 の 発 展 によ り 中 国 の 若 者 たちの 言 葉 やファッションなどが 変 わってきている 若 者 の 生 活 スタイルや 言 語 表 現 などに 関 連 する 流 行 語 や 新 語 がかなりはやって いる この 節 では 言 語 表 現 インターネット ファッションなどの 分 野 から 選 んだ 若 者 関 連 の 流 行 語 を 紹 介 する 3.5.1 インターネット 给 力 gěi lì 形 容 詞 興 味 が 出 る 素 晴 らしい 面 白 い すごい という 意 味 で 使 う 中 国 の 北 方 方 言 に 由 来 する 2010 年 ワールドカップ 期 間 中 インターネットではやっていた 这 首 歌 真 给 力 (この 歌 は 素 晴 らしい )がその 一 例 である 换 客 huàn kè 名 詞 自 分 の 不 要 となった 生 活 用 品 をインターネットを 通 して 他 の 人 と 交 換 する 人 々のことを 指 す 中 国 には 换 客 専 門 の ネットサイトがある 国 内 有 很 多 为 换 客 提 供 的 专 门 网 站 ( 国 内 に は 換 客 のために 提 供 している 専 用 サイトがた くさんある )がその 一 例 である 牛 逼 niú bī 形 容 詞 と 副 詞 として 使 う すご い という 賞 賛 の 意 味 で 使 われる 相 手 を 褒 める ことば 中 国 山 東 省 の 方 言 に 由 来 する 牛 B NB 牛 とも 言 う 这 个 司 机 太 牛 逼 了 (この 運 転 手 さんはすご いですね )がその 一 例 である 杯 具 bēi jù 形 容 詞 名 詞 悲 劇 の 代 用 語 である 中 国 では 悲 剧 と 杯 具 の 発 音 が 同 じであるので 悲 剧 の 代 わりにわざと 杯 具 を 使 っている 人 生 是 个 茶 几, 上 边 摆 满 了 杯 具 ( 人 生 は 茶 卓 で 上 に 杯 具 がいっぱい 置 いてある )が この 語 を 用 いたユーモラスな 一 例 である 谷 歌 gǔ gē 名 詞 アメリカ Google 社 の 社 名 の 中 国 語 表 記 である 例 えば 用 谷 歌 搜 索 最 方 便 了 (Google で 検 索 するのが 一 番 便 利 )がその 一 例 である 3.5.2 中 国 製 英 語 ungeilivable 形 容 詞 予 想 外 かっこよく ない という 意 味 中 国 製 英 語 英 語 の 否 定 を 表 50
ビラール イリヤス 姜 雪 寧 流 行 語 から 見 る 中 国 社 会 の 表 現 の 変 化 103 す 接 頭 要 素 un- と 英 語 の ~できる ~が 可 能 な ~するに 適 する を 表 す 接 尾 要 素 -able の 間 に 中 国 語 给 力 のピンイン geili を 入 れ ることで 不 给 力 の 中 国 製 英 単 語 ungeilivable を 作 っている 予 想 とかけ 離 れている という ときに 使 う ungeilivable の 代 わりに 不 给 力 を 使 うことも 多 い 公 交 不 给 力 引 乘 客 不 满 ( 公 共 交 通 が 不 便 乗 客 が 不 満 )がその 一 例 である Out man 名 詞 時 代 遅 れの 人 という 意 味 中 国 製 英 語 はやっている 受 けている 今 流 行 中 の という 意 味 の in の 反 対 語 out を 用 いて 人 を 表 す 英 単 語 man を 修 飾 する 形 で 時 代 遅 れの 人 という 中 国 製 英 語 作 っている 往 々に Out man を 略 して Out という 形 でも 使 う 你 Out 了 (あなたは 時 代 遅 れだよ )がそ の 一 例 である niubility 名 詞 すごい かっこいい とい う 意 味 相 手 を 褒 める 詞 中 国 製 英 語 牛 逼 ( す ごい)のピンイン niubi に 英 語 の -lity をつ けて 作 られた 語 である 他 很 niubility. (この 人 はすごいよ )がその 一 例 である 3.5.3 外 来 語 日 本 のアニメ ドラマ 漫 画 やゲームなどの 影 響 で 少 数 だが 日 本 語 の 語 の 音 訳 あるいはその ままの 表 記 を 中 国 語 として 使 う 傾 向 が 若 者 の 間 で はやっている 以 下 では 今 頃 よく 使 われているい くつかの 語 を 紹 介 する 卡 哇 伊 kǎ wā yi 形 容 詞 かわいい とい う 意 味 日 本 語 の かわいい の 音 訳 語 日 本 の ドラマとアニメの 流 行 によって 若 者 間 でよく 使 われるようになった 例 えば 这 个 小 女 孩 可 真 卡 哇 伊! (この 女 の 子 かわいいね )がその 一 例 である 欧 巴 桑 ōu bā sāng 名 詞 中 年 女 性 とい う 意 味 日 本 語 の おばさん の 音 訳 例 えば 很 多 中 年 妇 女 不 喜 欢 被 称 作 欧 巴 桑 ( 多 くの 中 年 の 女 性 たちは おばさん と 呼 ばれ るのを 嫌 がる )がその 一 例 である 尼 桑 ní sāng 名 詞 兄 お 兄 さん という 意 味 日 本 語 の 兄 さん の 音 訳 例 えば 我 也 想 要 个 尼 桑 啊 ( 私 もお 兄 さん がほしい )がその 一 例 である 撒 鼻 息 sǎ bí xī 形 容 詞 日 本 語 の さびしい を 音 訳 した 語 である 例 えば 今 天 很 撒 鼻 息 地 一 个 人 吃 饭 ( 今 日 はさびしく 一 人 で 食 事 をした )がその 一 例 であ る 基 可 修 jī kě xiū 名 詞 日 本 語 の ちくしょう を 音 訳 して 作 った 語 である 例 えば 基 可 修! 来 不 及 了 (ちくしょう! 間 に 合 わない!)がその 一 例 である 达 人 dá rén 名 詞 日 本 語 の 達 人 を 中 国 語 読 みで 使 っている 語 である 例 えば 李 小 姐 是 时 尚 界 的 达 人 ( 李 さんは ファッション 界 の 達 人 である )がその 一 例 である 腹 黑 fù hēi 名 詞 日 本 語 の 腹 黒 い を 中 国 語 読 みで 使 っている 語 である 例 えば 这 个 人 外 表 憨 厚, 实 则 腹 黑 ( こ の 人 は 一 見 温 厚 篤 実 に 見 えるが 実 は 腹 黒 だ )が その 一 例 である 3.5.3 ファッションと 時 代 性 用 語 冻 容 dòng róng 動 詞 20 代 の 女 性 がその 若 さを 保 つため 化 粧 品 と 現 代 美 容 技 術 を 利 用 し て 早 々にして 老 化 防 止 に 励 むことを 表 す 容 は 美 しい 容 姿 で 冻 はここで 凍 らす 冷 凍 の 意 味 で 使 われている つまり 自 分 の 青 春 と 美 しさを 冷 凍 保 存 のように 永 く 保 つことを 意 味 する この 語 の 出 ところはアメリカのファッ ション 誌 ハーパーズバザー に 由 来 する 张 曼 玉 的 冻 容 修 炼 最 到 位 ( 张 曼 玉 の 凍 容 修 行 は 完 璧 である )がその 一 例 である 合 吃 族 hé chī zú 名 詞 地 域 やコミュニティ のウェブページでの 呼 びかけで 集 まって 一 緒 に 食 事 する 見 知 らぬ 人 たちのことを 言 う 料 理 代 金 を 割 勘 する このやり 方 では 食 事 出 費 の 節 約 とともに 新 しい 友 達 を 作 ることもできる 例 えば 合 吃 族 花 最 低 的 钱, 吃 最 美 的 饭 ( 合 吃 族 は 一 番 安 い 料 金 で 一 番 美 味 しい 料 理 を 食 べる )がその 一 例 である 独 二 代 dú èr dài 名 詞 一 人 っ 子 世 代 の 人 た ちから 生 まれた 子 供 たちを 指 す 51
104 長 野 大 学 紀 要 第 33 巻 第 2 3 号 合 併 号 2012 例 えば 2006 年 9 月 7 日 泉 州 晚 报 で 使 わ れた 独 二 代 都 比 较 有 个 性, 以 自 我 为 中 心 ( 独 二 代 の 子 供 たちはみんな 比 較 的 に 個 性 的 であり 自 己 中 心 である )がその 一 例 である 搞 怪 gǎo guài 动 词 人 々の 関 心 を 引 くため 面 白 いことや 奇 妙 な 創 意 を 駆 使 することを 指 す 例 えば 2006 年 6 月 8 日 网 易 で 使 われた 美 国 全 国 广 播 公 司 记 者 调 查 发 现, 这 个 火 星 脚 印 原 来 是 火 星 车 自 己 搞 怪 留 下 的! (NBC 記 者 の 調 査 によると この 火 星 の 表 面 の 火 星 足 跡 は 火 星 車 が 残 したものだった )がその 一 例 である 半 糖 夫 妻 bàn táng fū qī 名 詞 結 婚 倦 怠 期 を 回 避 するため 結 婚 後 も 平 日 は 同 居 せず 週 末 だ け 一 緒 に 過 ごすという 新 しい 結 婚 のスタイル 日 本 の 単 身 赴 任 とは 違 って 同 じ 都 市 に 住 んでいなが ら お 互 いのプライベートを 大 事 にし 新 鮮 さを 保 つため 別 居 するというのが 特 徴 である 例 えば 半 糖 夫 妻 在 高 收 入 高 学 历 的 夫 妻 间 逐 渐 增 多 ( 半 糖 夫 妻 は 高 収 入 高 学 歴 のエリー トカップルの 間 で 増 えてきている )がその 一 例 である 4.まとめと 今 後 の 課 題 社 会 は 転 換 期 に 差 し 掛 かったとき さまざまな 問 題 に 直 面 し それを 乗 り 越 えて 変 化 発 展 して いくものである その 視 点 から 見 ると 流 行 語 は 社 会 発 展 過 程 で 必 然 的 に 現 れる 人 々の 文 化 意 識 価 値 観 日 常 生 活 スタイルなどの 変 化 を 表 す 産 物 であることが 容 易 に 分 かる また 流 行 語 はその 時 期 のさまざまな 社 会 現 象 を 生 き 生 きとした 表 現 で 如 実 に 表 しているものな ので 流 行 語 を 通 してその 社 会 のその 時 代 での 経 済 や 文 化 を 含 めたあらゆる 変 化 と 言 論 の 進 展 や 表 現 の 変 化 状 況 を 読 み 取 ることができる つまり 流 行 語 の 研 究 は 中 国 社 会 の 現 状 分 析 現 代 中 国 社 会 への 理 解 中 国 経 済 文 化 方 面 での 発 展 や 変 化 な どの 研 究 および 日 中 両 国 の 相 互 理 解 を 深 めるため に 大 きな 役 割 を 果 たす 上 記 では 今 頃 はやっている 流 行 語 新 語 の 中 から 食 品 安 全 住 宅 学 歴 就 職 教 育 環 境 災 害 若 者 生 活 といった 五 つの 社 会 領 域 に 限 定 し たものから 一 部 のみを 選 んで 紹 介 した 本 論 文 で 取 り 上 げた 用 例 は 範 囲 が 限 定 されたものであり 中 国 社 会 に 現 れた 全 ての 変 化 に 対 応 できるもので はない だが この 研 究 手 法 は 今 日 の 中 国 社 会 を 理 解 する 上 で 新 たなアングルを 提 供 していると 言 える 上 記 の 用 例 から 中 国 社 会 は 飛 躍 的 な 発 展 を 成 し 遂 げていると 同 時 に 発 展 途 上 で 避 けられない さまざまな 社 会 問 題 を 抱 えていることが 分 かる 例 えば 食 品 安 全 では 政 府 管 理 機 関 の 厳 しい 対 応 にも 関 わらず 偽 物 作 りが 多 発 し 国 民 の 食 安 全 に 対 する 不 信 感 を 引 き 起 こしている 住 宅 に 関 して 言 えば 住 宅 不 足 に 由 来 する 不 動 産 投 機 によ る 不 動 産 価 格 の 高 騰 が 結 果 的 に 購 入 者 を 圧 迫 する ことになり その 不 満 から 住 宅 に 関 する 流 行 語 が 数 多 くある 教 育 の 面 でも 学 歴 偽 装 事 件 が 多 発 し 教 育 体 制 管 理 のより 一 層 の 強 化 策 が 必 要 と なってきている 自 然 環 境 管 理 の 面 では 環 境 管 理 合 理 化 のペースが 経 済 発 展 のテンポに 追 い 着 か ない 現 象 が 見 られる また グローバル 化 および インターネットの 影 響 を 受 け 若 者 の 生 活 や 意 識 が 大 きく 変 わっている 彼 らは 時 代 の 趨 勢 を 追 い 求 め 古 い 伝 統 的 な 思 想 を 一 掃 している 流 行 語 新 語 は 造 語 法 から 見 るといくつかの 特 徴 を 持 っている まず 流 行 語 新 語 の 中 には 同 音 異 字 語 を 用 いて 発 音 をもじり 表 現 を 調 和 的 にしているのが 特 徴 の 一 つである この 同 音 異 字 語 を 用 いる 手 法 は 表 現 を 面 白 くかつ 覚 えやすく している この 手 法 はネット 上 でもよく 使 われて いる 文 字 入 力 の 変 換 ミスをあえて 使 って 表 現 に ユーモア 性 をもたらしている 例 えば 悲 剧 の 代 わりに 杯 具 を 使 っているのもその 一 例 であ る もう 一 つの 特 徴 として 外 来 語 の 影 響 が 挙 げ られる 流 行 語 新 語 になんらかの 形 で 外 国 語 の 要 素 を 取 り 入 れているケースが 多 く 見 られる 特 に 英 語 と 日 本 語 からが 多 い また 外 国 語 の 取 り 入 れと 同 時 に 外 国 語 の 造 語 特 徴 をうまく 利 用 し て 新 たな 外 国 語 を 作 り 上 げているケースもある 例 えばネットではやっている 用 語 ungeilivable はその 一 例 である その 他 に 独 特 の 字 を 表 情 符 号 として 使 っていることがもう 一 つの 特 徴 と 言 える 例 えば 囧 (jiǒng) がその 一 例 である この 字 の 本 来 の 意 味 は 光 明 輝 き であるが 2008 年 からインターネットユーザ 間 では 字 形 52
ビラール イリヤス 姜 雪 寧 流 行 語 から 見 る 中 国 社 会 の 表 現 の 変 化 105 が 困 った 顔 に 似 ていることから 気 がふさぐ 心 が 晴 れない 悲 しい しようがない 仕 方 がな い などうなだれた 様 子 落 胆 した 様 子 という 意 味 で 使 われ 21 世 紀 最 もはやっていた 一 字 と 言 われている その 背 景 もあり この 字 を 日 本 語 の Wikipedia でも 取 り 上 げている 流 行 語 の 多 くには ほどよく 韻 を 踏 み 半 分 ふ ざけのユーモアがある また 一 部 には 風 刺 性 が 強 く 社 会 問 題 の 急 所 を 生 き 生 きとした 表 現 で 指 し 示 している この 側 面 から 見 ると 流 行 語 新 語 の 研 究 は 中 国 社 会 発 展 を 理 解 する 上 で 大 きな 役 割 を 果 たすことが 分 かる 一 方 流 行 語 新 語 の 迅 速 な 更 新 発 展 から 人 々の 言 語 表 現 や 言 論 の 自 由 度 の 向 上 および 人 々の 社 会 問 題 への 関 心 度 の 高 まりが 読 み 取 れる つまり 流 行 語 新 語 の 研 究 は 社 会 文 化 言 語 表 現 の 変 化 を 知 る 上 で 重 要 であることが 分 かる 今 後 さらに 外 国 から 中 国 に 新 たに 入 ってきた 語 彙 言 葉 中 国 から 外 国 に 伝 わっている 語 彙 言 葉 を 対 象 とした 研 究 を 続 ける 予 定 である 参 考 文 献 [1] 中 华 人 民 共 和 国 教 育 部 サイト http://www.moe.edu.cn/publicfiles/business/ htmlfiles/moe/moe_1485/201012/113648.html [2] 古 越 龙 e 时 代 流 行 语 四 川 人 民 出 版 社 2001 年 [3] 黄 涛 流 行 语 与 社 会 时 尚 文 化 上 海 辞 书 出 版 社 2004 年 [4] 亢 世 勇 刘 海 润 最 新 流 行 语 小 辞 典 上 海 辞 书 出 版 社 2002 年 11 月 [5] 周 荐 2006 汉 语 新 词 语 商 务 印 书 馆 2007 年 12 月 [6] 罗 传 伟 关 于 流 行 语 的 研 究 及 启 示 日 语 学 习 与 研 究 2000 年 1 月 [7] 穆 克 娅 浅 议 从 日 本 传 入 中 国 的 日 汉 同 形 词 科 教 文 汇 2008 年 3 月 [8] 祁 伟 试 论 社 会 流 行 语 和 坊 络 语 言 语 言 与 翻 译 ( 汉 文 版 ) 2002 年 3 月 [9] http://t.sina.com.cn( 新 浪 微 博 ) [10] http://www.baidu.com/( 中 国 百 度 ) [11] 丹 藤 佳 紀 中 国 現 代 ことば 事 情 岩 波 書 店 2000 年 2 月 53
Toward a Continuous Creation of Innovation with Invisible Value Dimensions Shunya MORI a
WTP Willingness To Pay IBM in
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A B C ASNS B C
A SNS my STARBUCKS IDEA Wi-Fi Starbucks Card B C Starbucks VIA Coffee Essence Taste Promise SNS CEO st and Pike Roy Street Coffee &Tea CEO
JT
Ansoff, H. I. Corporate Strategy, McGraw-Hill. Ansoff, H. I., The New Corporate Strategy, Wiley. Arora, A., Fosfuri, A., and Gambardella, A., Markets for Technology : The Economics of Innovation and Corporate Strategy, The MIT Press. Burgelman, R.A. and Sayles, L.R., Inside Corporate Innovation, The Free Press. Burke, W.W. and Trahant, W., Business Climate Shifts, Butterworth-Heinemann. Christensen, C.M., The Innovator s Dilemma, Harvard Business School Press. Drucker, P.F., The Practice of Management, Harper Business. Drucker, P.F., Management : Task,. Responsibilities, Practices, Harper Business. Drucker, P.F., Innovation and Entrepreneurship, Heinemann. BP pp a pp b pp pp BP! Scotchmer, S., Innovation and Incentives, MIT Press. Sherman, H.J., Open Boundaries : Creating Business Innovation Through Complexity, Basic Books.
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Jervis early senile dementia Lai Tyrrell Coppus
mental retardation intellectual disabilities Down s syndrome Baird PA, Sadovnick AD : Life expectancy in Downsyndrome adults. Lancetpp Coppus A, Evenhuis H, Verberne GJ et al : Dementia and mortality in persons with Down s syndrome. Journal of Intellectual Disability Reseach pp DSM R Jervis, G.A. : Early senile dementia in mongoloid idiocy. American Journal of Psychiatry
No Lai F,Williams R : A prospective study of Alzheimer disease in Down s syndrome. Arch Neurol DSM TR ICD Tyrrell J, Cosgrave M, Mccarron M. : Dementia in people with Down s syndrome. Int J geriatr Psychiatry pp
A Message from a Small Classroom of Transactional Analysis in a Community Structured by the Warm Relationships To Be a New Self to Live with Peaceful Minds Akiko OOE Eric Berne! NPO
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Articles School Inspections by OFSTED and the Professionalism of School Education Part 3: Reform of School Inspection in mid-2000s Kyousuke KUBOKI A Preliminary Ruling for the Commencement of Public Assistance from a View of the Study of Social Welfare Hiroshi TAKAGI The Intellectual Footprints of Itaru Miyashita and Yoshio Horigome on the Characteristics of the Ueda Free University Students Shinichi NAGASHIMA Changing Social Expressions as Reflected in Current Vogue Words in China Bilal ILYAS JIANG Xuening Toward a Continuous Creation of Innovation with Invisible Value Dimensions Shunya MORI On Cases with Down s Syndrome Entering their Old Age Chuichi UWADAIRA Notes A Message from a Small Classroom of Transactional Analysis in a Community Structured by the Warm Relationships : To Be a New Self to Live with Peaceful Minds Akiko OOE