業 務 依 頼 に 基 づく 部 局 等 Web サイトの 構 築 および 管 理 三 原 修 広 島 大 学 技 術 センター( 情 報 部 門 ) 1 はじめに( 概 要 ) 本 学 技 術 センターに 所 属 する 職 員 ( 教 室 系 技 術 職 員 )は 現 在, 主 配 属 ( 派 遣 ) 先 の 部 局 等 で 携 わってきた 従 来 の 日 常 業 務 に 加 えて, 必 要 に 応 じて 他 の 部 局 等 あるいは 全 学 的 な 業 務 依 頼 (ニーズ)に 基 づく 業 務 にも 携 われるようになっており,そのような 形 態 の 業 務 が 今 後 さらに 増 加 するものと 考 えられている その 具 体 的 事 例 として, 著 者 を 含 む 情 報 系 の 技 術 職 員 が 携 わってきた, 各 部 局 等 からの 業 務 依 頼 による Web サイト 構 築 および 保 守 管 理 業 務 ( 広 報 活 動 支 援 )に 関 する 過 去 の 成 果 および 現 状 について, 現 在 の 学 内 情 報 基 盤 (サービス)の 概 略 と 共 に, 技 術 的 側 面 を 中 心 に 紹 介 する 2 現 在 の 学 内 情 報 基 盤 における Web サイト 管 理 方 法 本 学 の 学 内 情 報 基 盤 は, 情 報 メディア 教 育 研 究 センター(IMC)が 主 体 になり, 平 成 21 年 3 月 末 に 現 在 の ネットワーク(HINET2007 [1] )に 移 行 を 完 了 した ちなみに,HINET2007 への 移 行 作 業 ( 新 フロアスイッチ への LAN ケーブルの 差 し 替 えや 接 続 確 認 等 )には 技 術 センター 職 員 ( 情 報 以 外 の 部 門 に 所 属 する 職 員 も 含 む) が 協 力 して 全 学 的 な 支 援 を 行 っており, 現 時 点 では 特 に 大 きなトラブルも 無 く 運 用 されている [2][3] 他 方, 各 部 局 講 座 等 では 以 前 からオリジナルの Web サイトが 開 設 されているが,その 多 くは 各 研 究 室 の 教 員 や 学 生 によって 保 守 管 理 が 過 去 に 行 われていた しかし,このような 作 業 負 担 が 本 来 の 教 育 研 究 業 務 や 学 業 への 支 障 になり, 定 期 的 な 保 守 管 理 ( 更 新 作 業,Web サーバの 管 理 等 )が 困 難 であることから, 技 術 職 員 がその 業 務 を 担 う 場 合 もあり,Web サイトの 構 築 管 理 方 法 については 検 討 する 必 要 がある 以 下,HINET2007 の 構 成 と 部 局 等 でのネットワーク 管 理 の 現 状,さらに Web サイト 管 理 に 関 連 した IMC が 提 供 するサービス(ホスティングサービス [1] 他 )について,その 現 状 について 俯 瞰 してみる 2.1 HINET2007 の 構 成 とネットワーク Web サーバ 管 理 の 現 状 HINET2007 は VLAN 技 術 によって 図 1 のように 構 成 されており, 講 座 や 研 究 室 等 の 組 織 内 で 用 途 に 応 じた ゾーン(フロアスイッチから 先 の 部 分 )を IMC に 設 定 してもらい,ゾーン 管 理 者 ( 教 員 または 職 員 )が 管 理 する HINET2007 移 行 前 の 旧 ネットワーク(HINET2001)では, 各 部 局 講 座 等 で 申 請 したサブネット 毎 の 管 理 者 に 対 する 負 担 が 大 きかったが,HINET2007 ではゾーン 管 理 者 に 対 する 負 担 がが 軽 減 されている ゾーンの 種 別 は,A(グローバルゾーン),B(ファイアウォールゾーン),C(ローカルゾーン),D( 公 衆 ゾーン)がある( 但 し,ゾーン A および B の 場 合 は 端 末 認 証 に MAC アドレスの 登 録 が,ゾーン C および D の 場 合 は Web 認 証 ( 但 し,ゾーン C でファイルサーバやプリンタ 等 の 場 合 は MAC アドレスの 登 録 )が 必 須 である) ここでゾーン A を 選 択 すれば, 学 外 向 けの Web サーバを 個 別 に 立 ち 上 げることが 可 能 ではあるが, セキュリティ 管 理 上 の 問 題 ( 不 正 アクセス 等 のリスク)からあまり 推 奨 されておらず, 全 学 に 点 在 する 学 外 向 けのサーバを IMC で 一 元 管 理 してもらうことが 望 ましいとされている
図 1. HINET2007 の 構 成 ( 全 体 構 成 図 および 部 局 等 管 理 部 分 のゾーン 構 成 図 ) 2.2 ホスティングサービス(HDE Controller ) 前 節 で 述 べた 現 状 により,IMC では 各 部 局 等 に 対 して,サーバ 設 定 管 理 ソフトウェア HDE Controller (ISP Edition)を 導 入 したホスティングサービスを 提 供 している このサービスを 利 用 する 場 合 は, 所 属 する 部 局 の 承 認 を 経 た 後 にバーチャルドメインを IMC に 申 請 取 得 することによって,Web サーバ,FTP サーバ,DNS サーバ,メールサーバ,アカウント 管 理 機 能,ログ 管 理 機 能,DB 機 能 等 が,それぞれ 利 用 申 請 に 応 じて 使 用 できる( 但 し,DNS は 新 規 申 請 時 のみ 利 用 可 能 で, 利 用 開 始 後 の 追 加 申 請 は 不 可 である) これらの 機 能 は Web ブラウザ 上 の GUI から 容 易 に 実 行 することが 可 能 であるため, 従 来 のコマンドベースの 場 合 には 難 解 で ある 設 定 も 容 易 である さらに,メンテナンスは IMC で 一 括 して 管 理 されているため, 著 者 のような 利 用 者 側 にとって,インシデント 発 生 時 にも 迅 速 に 対 応 してもらえることは 大 きなメリットである [4] なお,このサービスで DNS の 初 期 利 用 申 請 をしておけば,その DNS レコードを 設 定 変 更 ことによって, オリジナル( 自 前 )の Web サーバ 等 も 利 用 可 能 にはなるが,このサービスの 場 合 は 逆 引 きが 不 可 であること に 加 え, 本 学 の 場 合 には HINET2007 のコネクタ ID 申 請 およびゾーン 申 請 が 必 要 がある 点 で 注 意 しなければ ならない( 特 に, 有 効 期 限 に 対 する 年 度 更 新 等 の 対 応 が 必 要 になる) 2.3 広 島 大 学 Web マネジメントシステム 前 節 のホスティングサービスを 利 用 しない 場 合, 本 学 における Web サイトの 構 築 管 理 には, 広 島 大 学 Web マネジメントシステムを 利 用 することが, 法 人 本 部 ( 情 報 化 推 進 グループ)によって 推 奨 されている このシステムを 利 用 すれば, 本 学 で 定 めている 公 式 Web サイト 管 理 運 用 指 針 および Web アクセシビリティ 指 針 に 従 った Web サイトが 構 築 できる [5] 現 在, 本 学 全 体 の 公 式 Web サイトの 他 に, 各 研 究 科 学 部 全 体 の
公 式 Web サイトも,このシステムで 構 築 されたものに 置 き 換 えられている( 図 2) その 一 方 で, 学 科 講 座 等 の 公 式 Web サイトや 研 究 室 等 におけるオリジナルの Web サイトの 多 くは,このシステムを 利 用 しない 方 法 で Web サイトを 構 築 管 理 している その 理 由 として,このシステムを 利 用 した 場 合 には, 構 築 できる Web サイトにさまざまな 制 約 が 存 在 すること,デザインが 画 一 的 であるために Web サイトの 個 性 が 失 われること が 推 察 される( 但 し, 過 去 に 構 築 したものが 更 新 されずに 残 っているだけの Web サイトも 存 在 する) 上 記 のような 理 由 により, 著 者 自 身 がこれまで 構 築 に 携 わった Web サイトでは,このシステムは 利 用 して いないが, 今 後 引 き 受 ける 可 能 性 のある 業 務 依 頼 によっては,このシステムを 利 用 した Web サイトの 構 築 が 必 要 になる 場 合 も 考 えられるため, 利 用 方 法 を 習 得 した 上 でその 可 用 性 を 検 討 しなければならない なお,このシステムは IMC の Web サーバで 管 理 されている ( 本 学 のトップページ) ( 各 研 究 科 学 部 のトップページ) 図 2. 広 島 大 学 Web マネジメントシステムで 構 築 された Web サイトの 例 3 主 配 属 先 での 業 務 依 頼 による Web サイト 構 築 管 理 の 事 例 主 配 属 先 における Web サイト 構 築 管 理 の 事 例 として, 著 者 自 身 の 主 配 属 先 である 大 学 院 工 学 研 究 科 社 会 環 境 システム 専 攻 工 学 部 第 四 類 ( 主 に 輸 送 機 器 環 境 工 学 グループの 支 援 を 中 心 とした 業 務 )にかかわる Web サイトについて,これまでの 構 築 管 理 における 実 績 を 紹 介 する 3.1 広 島 大 学 工 学 部 第 四 類 公 式 Web サイト 広 島 大 学 工 学 部 第 四 類 では, 平 成 18 年 度 より 社 会 基 盤 環 境 工 学, 輸 送 機 器 環 境 工 学, 建 築 の 3 つ の 教 育 プログラムを 提 供 しており, 入 学 生 は 2 年 次 進 級 時 にこの 中 からいずれか 1 つを 選 択 して 配 属 される 仕 組 みになっている しかし, 教 育 プログラムの 選 択 には 定 員 等 による 制 約 がある( 特 定 の 教 育 プログラム に 希 望 者 が 偏 った 場 合 には 1 年 次 の 成 績 によって 配 属 先 が 決 定 する) 上 に, 各 教 育 プログラムの 特 徴 ( 教 育 研 究 内 容 や 進 路 先 等 )が 大 きく 異 なるため,この 仕 組 みが 正 確 に 理 解 できるようにする 必 要 がある そこで,2.2 節 のホスティングサービスを 類 共 通 単 位 で 利 用 申 請 して(サブドメインは eng4 で 取 得 ), 図 3 に 示 すような 形 で, 類 の 公 式 Web サイトを 構 築 した [4][6]
図 3. 工 学 部 第 四 類 公 式 Web サイトの 構 造 ( 各 教 育 プログラム Web サイトへのリンク) (1) アカウント 管 理 とリンクの 構 成 Web サイト(コンテンツ)の 管 理 は, 類 全 体 については 共 通 のアカウント(global)で, 各 教 育 プログラム については 個 別 のアカウント( 社 会 基 盤 環 境 工 学 は ceep, 輸 送 機 器 環 境 工 学 は vesp, 建 築 は absp)で 行 って いる また,URL をわかりやすくするため, 必 要 に 応 じてシンボリック リンクも 使 用 した なお, 図 3 に 示 すように, 類 のトップページ(ホーム)から 各 教 育 プログラム Web サイトへは 直 接 リンク せず, 教 育 プログラム 選 択 配 属 に 関 する 注 意 事 項 を 掲 載 したページを 経 由 するようにしている (2) スタイルシート(CSS)と 共 通 画 像 ボタン,JavaScript の 適 用 Web サイト 全 体 でデザインを 統 一 するため,CSS ファイルをサイト 内 の 全 ページに 適 用 しており,サイト 内 の 各 リンクに 対 応 する 共 通 画 像 ボタン(JPG ファイル)を 各 ページの 上 部 に 配 置 している( 各 プログラム Web サイトにおいては,その 中 での 各 リンクに 対 応 する 共 通 画 像 ボタンを, 各 ページの 下 部 に 配 置 している) さらに,これらの 共 通 画 像 ボタンにおけるスワッピング 機 能 や,PR 用 の Flash ムービーのプラグイン 機 能 を
実 行 するための JavaScript(JS ファイル)も 使 用 している これらのファイルは, 共 通 アカウント global の public_html 内 に 1 つのディレクトリを 作 成 して,その 中 で まとめて 管 理 している( 同 様 に, 各 プログラム 内 で 共 通 のものはそのアカウントの 中 で 管 理 している) (3) 検 索 エンジン 対 策 類 の 中 に 異 なる 3 つの 教 育 プログラムが 存 在 することを 周 知 ( 広 報 )する 必 要 があるため,Web サイト 内 の 各 ページ( 特 に 類 と 各 教 育 プログラムのトップページ)が 検 索 エンジンの 対 象 として 検 索 結 果 でより 上 位 に 現 れるように, 各 ページに META タグを 記 述 した 例 えば 類 のトップページの 場 合,その HTML ファイル の 中 (HEAD タグ 内 )で,キーワードの 記 述 と 検 索 結 果 のコメントの 記 述 を, 以 下 のように 追 加 している <meta name="keywords" content=" 広 島 大 学, 工 学 部, 第 四 類, 第 4 類, 建 設 環 境 系 "> <meta name="description" content=" 社 会 基 盤 環 境 工 学 プログラム(CEEP), 輸 送 機 器 環 境 工 学 プログラム(VESP), 建 築 プログラム(ABSP)"> この 記 述 によって, 現 在 世 界 で 最 も 利 用 されている 検 索 エンジンである Google TM の 場 合 は,サイト 登 録 を 行 った 後, 検 索 結 果 の 上 位 に 現 れるようになった [7] しかし, 日 本 国 内 でよく 利 用 されている 検 索 エンジン である Yahoo! (JAPAN)の 場 合 は, 独 自 の 検 索 アルゴリズムによって, 単 純 なサイトの 登 録 だけでは 検 索 結 果 の 上 位 に 現 れない そこで, Yahoo!カテゴリ へのサイト 登 録 を 行 った [8] さらに, 類 のトップページ を 検 索 したときに, 各 教 育 プログラムの 名 称 が 表 記 されるように, 後 に 登 録 情 報 を 修 正 した また,Web サイト 内 の 各 ページには 最 終 更 新 日 時 を 明 記 しており,さらにトップページの 中 では 更 新 頻 度 の 高 い 情 報 を 掲 載 しているが,これらも 検 索 結 果 の 上 位 に 現 れる 要 因 になっているものと 考 えられる (4) サイトマップの 作 成 と Web サイトの 解 析 Web サイト 全 体 のサイトマップと 関 連 リンクのページをそれぞれ HTML ファイルで 作 成 して,Web サイト 内 に 含 めて 公 開 しているが,これとは 別 に,XML ファイルでサイトマップ 作 成 して,それを 著 者 個 人 で 取 得 した Google アカウントの ウェブマスター ツール に 登 録 ( 送 信 )している [7] これにより, 検 索 クエリ やサイトへのリンク,クロールの 統 計 情 報 等 を 収 集 できるようにしている また,Google Analytics を 利 用 することにより,より 高 度 な Web サイトの 解 析 を 行 うことが 可 能 であるが, このサービスを 利 用 するためには,Web サイト 内 の 各 ページ(HTML ファイル)に,Analytics 側 で 登 録 時 に 生 成 される 共 通 のトラッキングコード(JS ファイル)を 埋 め 込 む [7] これにより,Web サイト 全 体 のページ ビューをはじめとする 各 種 情 報 の 解 析 に 加 え, 自 分 で 設 定 した 目 標 到 達 プロセス( 目 標 のページに 到 達 した ユーザ 数 )の 解 析 も 行 える 3.2 輸 送 機 器 環 境 工 学 グループ 独 自 の Web サイト 前 節 のような 公 式 サイト 以 外 にも, 著 者 自 身 が 主 に 支 援 を 行 っている 輸 送 機 器 環 境 工 学 グループの 中 には, 以 下 で 述 べるような Web サイトを 構 築 しており, 現 在 もその 管 理 を 行 っている グループ 全 体 の Web サイトについては, 以 前 は 古 いパソコンを 転 用 した 自 前 の Web サーバの 中 で 管 理 して いたが,グループ 内 の 情 報 基 盤 (ネットワーク)を HINET2007 へ 移 行 したのを 機 に,Web サーバも 2.2 節 の ホスティングサービスに 移 行 した(サブドメインは 以 前 から 使 用 している naoe のまま 継 続 ) また, 輸 送 機 器 環 境 工 学 プログラムで 提 供 している 授 業 の 中 には, 工 学 的 手 法 を 用 いて 実 際 に 物 を 設 計 計 画 製 作 性 能 評 価 させる 創 成 型 プロジェクト 科 目 があり, 過 去 の 受 講 生 の 成 果 を 紹 介 ( 写 真,ムービー, プレゼン 資 料 等 のコンテンツを 公 開 )するために,オリジナルの Web サイトを 構 築 したが,こちらの Web
サーバは HINET2007 移 行 後 も 2.1 節 で 述 べたゾーン A での 申 請 登 録 を 行 い, 現 在 も 自 前 での 運 用 を 継 続 して いる(ちなみに,グループ 内 のメールサーバについても, 諸 事 情 により 同 様 である) その 他 にも, 輸 送 機 器 環 境 工 学 グループが 主 体 となっている 本 学 の 人 力 飛 行 機 設 計 製 作 チームの 活 動 を 紹 介 するための 特 設 Web サイト 鳥 人 間 コンテストへの 挑 戦 も,ホスティングサービスをグループ 単 位 で 利 用 申 請 して(サブドメインは birdman で 取 得 ),その 構 築 管 理 を 行 っている 4 主 配 属 先 以 外 での 業 務 依 頼 による Web サイト 構 築 管 理 の 事 例 主 配 属 先 以 外 における Web サイト 構 築 管 理 の 事 例 として,ここでは( 主 に 情 報 系 の) 技 術 センター 職 員 が 協 力 して 携 わっている Web サイトについて,これまでの 構 築 管 理 における 実 績 を 紹 介 する 4.1 医 歯 薬 学 総 合 研 究 科 等 支 援 室 ( 病 院 を 除 く 霞 キャンパス 6 部 局 )からの 業 務 依 頼 医 歯 薬 学 総 合 研 究 科 等 支 援 室 より, 霞 キャンパスの 6 部 局 ( 病 院 を 除 く)の 各 講 座 を 紹 介 するための Web サイト(ホームページ)の 構 築 管 理 に 関 する 業 務 依 頼 が, 平 成 20 年 度 より 技 術 センターに 申 請 されている そこで 現 在, 歯 学 部 ガイドブック 2008 の 講 座 案 内 を 基 に, 歯 学 部 各 講 座 の Web サイト( 学 科 別 研 究 室 一 覧 および 各 研 究 室 概 要 のページ)を 試 験 的 に 構 築 しており, 作 成 したサンプルを 担 当 部 署 に 提 示 しながら 修 正 作 業 を 進 めているところである(そのサンプルページの 例 を 図 4 に 示 す) [2] なお,この 業 務 依 頼 で 受 けた Web サイトも,2.2 節 のホスティングサービスを 利 用 する 予 定 であり, 残 り の 5 部 局 の 各 講 座 についても,その Web サイトの 構 築 管 理 を 進 めていく 予 定 である 図 4. 試 験 的 に 作 成 している Web サイトのサンプルページ( 例 ) 4.2 技 術 センター 公 式 Web サイト 前 章 や 前 節 のような 業 務 依 頼 に 基 づく Web サイトの 他 にも, 技 術 センター( 自 組 織 )の Web サイトの 構 築 管 理 も, 技 術 センターの 中 でホームページ 運 用 WG を 立 ち 上 げて, 職 員 が 協 力 して 行 っている このホーム ページ 運 用 WG での 議 論 を 基 にしながら, 実 際 に 2.2 節 のホスティングサービスを 技 術 センターで 利 用 申 請 して(サブドメインは techc で 取 得 ), 技 術 センターの 公 式 Web サイトを 構 築 し 改 良 を 進 めてきた [3][9] この
一 連 の 作 業 は, 各 職 員 がそれぞれの 配 属 先 の 部 局 等 における 業 務 の 合 間 に 自 主 的 に 進 めているものであるが, このことは 職 員 間 相 互 のスキル 向 上 に 寄 与 しており, 業 務 依 頼 による 他 の Web サイトの 構 築 や 各 種 サーバの 保 守 管 理 において, 実 際 に 役 立 てることができることも 事 実 である 最 近 では, 平 成 20 年 4 月 の 組 織 改 組 を 受 けて,Web サイト 全 体 の 大 幅 なリニューアルを 行 っている その トップページを 図 5 に 示 しているが,この 中 では, 別 の HTML ファイルで 作 成 した 特 集 記 事 のページと PHP ファイルで 作 成 した 新 着 記 事 (NEWS)のページを 読 み 込 み,それらを 含 めた 各 種 のコンテンツを,ページ 全 体 にスタイルシートを 適 用 することによりブラウザに 表 示 させる 等,さまざまな Web 作 成 技 術 を( 実 験 的 に) 試 す 場 としても 活 用 されている この Web サイトの 中 で, 技 術 センターを 紹 介 するための 必 要 な 情 報 は 掲 載 しているが, 各 職 員 の 業 務 の 都 合 上,トップページ 以 外 のほとんどのページについては 突 貫 作 業 で 作 成 した 簡 素 なものとなっており, 技 術 的 にもデザイン 的 にも 改 善 の 余 地 は 多 く 残 されている ちなみに, 技 術 センターは 平 成 22 年 4 月 に 再 び 組 織 改 組 を 行 う 予 定 であり,それに 合 わせたコンテンツの 更 新 作 業 ( 特 に, 改 組 後 の 部 門 概 要 ページの 作 成 等 )を 現 在 進 めているところである 図 5. 技 術 センター 公 式 Web サイトのトップページ 5 おわりに(まとめと 今 後 の 課 題 ) 本 稿 では, 技 術 センターへの 業 務 依 頼 として,これまで 実 際 に 構 築 管 理 を 行 っている 本 学 内 の 各 部 局 等 における Web サイトについて, 学 内 情 報 基 盤 等 の 現 状 ( 背 景 )を 交 えながら 紹 介 したが, 現 在 も 保 守 管 理 を
継 続 している Web サイトについては, 構 築 面 においても 管 理 面 においても, 新 たに 検 討 改 善 すべき 問 題 が 想 定 されるため,それに 合 わせて 可 能 な 限 り 柔 軟 に 対 応 できるような 体 制 を 確 立 する 必 要 がある また, 本 稿 で 紹 介 した Web サイト 構 築 管 理 について, 著 者 自 身 の 主 配 属 先 におけるものに 関 しては 一 定 の 実 績 があるものと 考 えて 良 いかもしれないが, 主 配 属 先 以 外 で 業 務 依 頼 を 受 けて 現 在 取 り 組 んでいるもの に 関 しては 試 行 錯 誤 の 段 階 であり, 今 後 その 実 績 を 積 み 重 ねていくことになるものと 考 えている 本 学 では 教 室 系 技 術 職 員 の 所 属 組 織 が 技 術 センターに 一 元 化 されたことによって 組 織 的 な 横 のつながりも 深 くなって おり, 部 門 や 班 ( 従 事 している 業 務 分 野 )の 枠 を 超 えた 職 員 間 での 協 力 ( 例 えば, 上 記 のホームページ 運 用 WG による 活 動 )が 可 能 であるため,それを 最 大 限 に 活 用 しながら, 技 術 センター 職 員 全 体 での 実 績 として 積 み 重 ねていきたい 参 考 文 献 等 [1] 広 島 大 学 情 報 メディア 教 育 研 究 センター(http://www.media.hiroshima-u.ac.jp/) HINET2007 情 報 (http://home.hiroshima-u.ac.jp/infra/hinet2007info/) ホスティングサービス(http://www.media.hiroshima-u.ac.jp/modules/tinyd0/index.php?id=135) [2] 村 上 義 博 : 組 織 活 動 報 告 ( 情 報 部 門 ), 平 成 20 年 度 広 島 大 学 技 術 センター 報 告 集 ( 第 5 回 技 術 センター 研 修 会 報 告 ),pp.37 39,2009 [3] 寸 田 祐 樹, 京 泉 敬 太, 久 元 恵 美 子 他 : 情 報 基 盤 グループ 活 動 報 告, 平 成 19 年 度 広 島 大 学 技 術 センター 報 告 集 ( 第 4 回 技 術 センター 研 修 会 報 告 ),pp.13 17,2008 [4] 三 原 修 :ホスティングサービスを 利 用 した Web サイトの 構 築, 平 成 18 年 度 情 報 教 育 研 究 集 会 講 演 論 文 集 (セッション G4),pp.663 666,2006 [5] 広 島 大 学 (http://www.hiroshima-u.ac.jp/index-j.html) 広 島 大 学 公 式 Web サイト 管 理 運 用 指 針 (http://www.hiroshima-u.ac.jp/top/koho/p_e17c0f.html) 広 島 大 学 Web アクセシビリティ 指 針 (http://www.hiroshima-u.ac.jp/top/koho/p_52b24e.html) [6] 広 島 大 学 工 学 部 第 四 類 (http://eng4.hiroshima-u.ac.jp/) [7] Google TM ( 日 本 )(http://www.google.co.jp/) Google Webmaster Central(http://www.google.co.jp/webmasters/) Google Analytics(http://www.google.co.jp/analytics/) [8] Yahoo! JAPAN(http://www.yahoo.co.jp/) Yahoo!カテゴリ 掲 載 ガイド(http://dir.yahoo.co.jp/pg/submit/guide/) [9] 広 島 大 学 技 術 センター(http://techc.hiroshima-u.ac.jp/)