資 料 No.3 SPARC 2014 Open Access Meeting 報 告 2014.3.3-4 米 カンザスシティ http://sparc.arl.org/events/oa14 鹿 児 島 大 学 附 属 図 書 館 西 薗 由 依 国 立 情 報 学 研 究 所 後 迫 久 美 SPARC 2014 Open Access Meeting 報 告 1
SPARCが 取 り 組 む 課 題 ( 配 布 物 より) 会 議 のテーマ Convergence SPARC 2014 Open Access Meeting 報 告 2
会 議 概 要 前 回 の 同 会 議 (2012 年 ) 以 後 のOAの 展 開 今 後 の 展 望 北 米 を 中 心 に 約 240 名 が 参 加 基 調 講 演 テーマ 別 4セッション ポスター 発 表 ベンダー 展 示 SPARC 2014 Open Access Meeting 報 告 3
プログラム 3/3 Welcome and Meeting Keynote Session: Advocacy & Policy Session: Practical Implementation 3/4 Session: Professional Development Session: Blue Sky & The Big Picture SPARC 2014 Open Access Meeting 報 告 4
基 調 講 演 Dr. Philip E. Bourne Where is Open Going? Associate Director for Data Science at the National Institutes of Health ( NIH Data Czar ) 科 学 の 民 主 化 へ - さらなる 精 査 を 可 能 に(データ 再 現 性 の 問 題 ) - 新 たな 報 奨 の 仕 組 みを( 被 引 用 数 だけでなく) - 研 究 に 関 与 する 者 すべてに 同 等 の 価 値 づけを - 部 署 のような 人 為 的 な 壁 の 除 去 を 各 機 関 はデジタル 資 産 を 扱 う 事 業 者 へ - データセット 論 文 ソフトウェア 実 験 ノート 到 達 点 に 向 かって 研 究 ライフサイクル(ひいては 学 術 コミュニケーション) をどのように 完 成 させるか - 研 究 ライフサイクル 内 のエレメンツは 共 通 フレームワークでより 結 び つくように SPARC 2014 Open Access Meeting 報 告 5
Session: Advocacy & Policy Donna K. Arnett American Heart Association Open Science Policies アメリカ 心 臓 協 会 (AHA)のOpen Science 方 針 論 文 のOA - 内 部 発 表 論 文 (AHA 刊 行 誌 ) 購 読 型 の 雑 誌 :6~12か 月 のエンバーゴ 期 間 の 後 OAへ OA 誌 ( 著 者 支 払 型 )も 刊 行 - 外 部 発 表 論 文 (AHA 助 成 による 研 究 成 果 ) 出 版 後 1 年 以 内 にPMCで 公 開 することを 求 める(2015~) オープンデータ 助 成 申 請 時 にデータ 共 有 計 画 を 提 出 し 助 成 期 間 終 了 後 1 年 以 内 に OAにすることを 要 求 (2014.7~ 申 請 分 から) 課 題 ポリシーの 浸 透 (オリエンテーション 素 材 やFAQの 作 成 ) 他 機 関 におけるOpen Science 対 応 について 情 報 収 集 し 自 機 関 におけ る 対 応 に 柔 軟 に 活 かす SPARC 2014 Open Access Meeting 報 告 6
Session: Advocacy & Policy José Cotta A Digital Science Vision 欧 州 委 員 会 (EC)のデジタルサイエンス 展 望 - より 創 造 性 革 新 性 効 率 性 インパクト 信 頼 性 の 高 いサイエンスへ 公 的 助 成 を 受 けた 研 究 成 果 のインパクトを 最 適 化 させるためのポリシー ヨーロッパにおけるポリシーは 複 雑 EC:ポリシー 制 定 者 / 助 成 機 関 /キャパシティ ビルダー 助 成 プログラム Horizon 2020 (2012.7.12 発 表. 2014-2020 実 施 ) - 出 版 物 : 助 成 研 究 成 果 のOA 義 務 化 (Gold/Greenいずれか 一 方 の 推 奨 はしていない) - データ: 試 験 的 に 取 り 組 み OAは それ 自 体 がゴールなのではない しかしOAは デジタルサイエ ンスを 通 してよりよい 研 究 や 革 新 を 促 進 させるための 一 つの 重 要 な 要 素 SPARC 2014 Open Access Meeting 報 告 7
Session: Advocacy & Policy Timothy Vollmer The Exchange between Open Access and Open Educational Resources : What Can We Learn? Public Policy Manager, Creative Commons コンテンツ:OA OER - OAコンテンツがOERとして 再 利 用 されている: PLOSable, OA Media Importer Bot ポリシー:OER OA - OERのポリシーで 重 要 な4Rs: Reuse, Redistribute, Revise, Remix - OER 作 成 に20 億 ドルの 公 的 助 成 が 行 われ すべてCC-BYで 公 開 された 例 - 一 方 BOAI10ではライセンスや 再 利 用 について 言 及 されているが OAに 関 す る 公 的 なポリシーでそれらがカバーされているとは 言 えない OAは OERのポ リシーを 参 考 にするとよいのでは テキスト&データマイニングの 権 利 についても 確 立 を 進 めていくべき SPARC 2014 Open Access Meeting 報 告 8
Session: Advocacy & Policy Nick Shockey Two Years, Two Big Steps Forward Director of Student Advocacy, SPARC 学 生 のアドボカシー 活 動 Right to Research Coalition (R2RC) (2009 年 夏 発 表 ): 必 要 な 研 究 成 果 に 対 するアクセスを 求 める OAをめぐる 最 近 の 動 向 - OAアドボカシーは 新 しい 局 面 へ( 州 レベルのOAポリシー 制 定 の 動 き) - OERの 興 隆 新 しいシステムのデザインに 学 生 を 関 与 させよう 学 生 はOAを 促 進 させるために 行 うあらゆることの 触 媒 となる - Open Access Button SPARC 2014 Open Access Meeting 報 告 9
Session: Practical Implementation Richard Baraniuk Open Access for educational publishing Founder and Director, Connexions and OpenStax College, Rice University OER = 技 術 + 知 的 財 産 Rice 大 学 では 1999 年 にConnexionsを 創 設 1,400のオープンテキストの コレクションなどを 提 供 OER 興 隆 の 背 景 には 米 国 の 学 生 の 経 済 的 困 窮 がある 学 生 の 負 債 総 額 は1 兆 ドルを 超 え 70%の 学 生 がテキスト 購 入 を 控 え その 結 果 78%の 学 生 がパフォーマンスが 悪 化 している Rice 大 学 におけるOERは 次 の 段 階 へ(OER2.0):OpenStax College - 目 標 : 質 が 高 く(ピアレビューを 行 っている) 操 作 が 分 かりやすく 無 料 でオープンなテキストを 提 供 すること - 多 くの 利 用 やテキスト 採 用 機 関 を 得 ている - 複 数 の 慈 善 基 金 団 体 の 支 援 を 得 て 運 営 SPARC 2014 Open Access Meeting 報 告 10
( 補 足 )OERが 求 められている 背 景 会 議 配 布 資 料 のOpen Educationについてのリーフレットでも 言 及 あり 学 生 の 経 済 的 困 窮 65%の 学 生 が 価 格 の 高 さを 理 由 にテキストを 購 入 しないとの 調 査 結 果 [1] テキストの 価 格 高 騰 2003 年 から2013 年 にかけて 価 格 が82% 上 昇 [2] OERは 必 然 的 な 需 要 [1] U.S. PIRG Education Fund and the Student PIRGs. 2014. Fixing the Broken Textbook Market. http://www.studentpirgs.org/reports/sp/fixing-brokentextbook-market [2] Bureau of Labor Statistics. 2014. Consumer Price Index Databases. http://www.bls.gov/cpi/data.htm SPARC 2014 Open Access Meeting 報 告 11
Session: Practical Implementation Cameron Neylon Managing a (Different) Data Deluge Advocacy Director, Public Library of Science 増 え 続 けるOA 出 版 ( 及 びそれに 伴 うAPC 取 引 の 増 加 ) 助 成 団 体 によるOAポリシーの 遵 守 機 関 はコンテンツではなくサービスを 購 入 するように OA 出 版 の 規 模 の 拡 大 [ 効 率 的 な] 管 理 が 重 要 各 機 関 や 出 版 社 がばらばらのシステムを 使 うのではなく 識 別 子 システム 転 送 プロトコル 等 を 利 用 し 共 通 イ ンフラの 構 築 データの 共 有 を 行 うべき SPARC 2014 Open Access Meeting 報 告 12
Session: Professional Development Connie Broughton OER Professional Development Director of elearning and Open Education, Washington State Board for Community and Technical Colleges 学 生 の 学 習 成 果 の 向 上 と 時 間 お 金 の 節 約 のため デジタル 技 術 の 利 用 促 進 を 技 術 系 教 員 と 協 力 し 低 コストの 教 材 を 作 成 オープン/ 低 コストの リソースが 学 生 に 悪 影 響 をもたらすことはない OERを 普 及 させていくには? - 教 員 は OERの 使 い 方 ( 見 つけ 方 評 価 管 理 利 用 共 有 )や 質 著 作 権 ライセンスについての 情 報 を 求 めている - 教 員 は OERイニシアティブへの 関 与 を 望 んでおり 機 関 や 部 局 からの 支 援 を 求 めている SPARC 2014 Open Access Meeting 報 告 13
Session: Professional Development Jill Emery Breaking Silos : Staffing for the Open Access Library Collection Development Librarian, Portland State University OAとは: 無 料 ではない(コストがかかる)/ 管 理 が 必 要 / 事 業 であ り 副 業 や 特 殊 なものなどではない 新 しいサービス 企 画 が 必 要 従 来 の 各 業 務 で 培 ってきたスキルを OAに 対 応 するために 適 用 し 図 書 館 全 体 で 取 り 組 んでいく - 受 入 /ILL~ローカル 目 録 へのOAコンテンツ 追 加 APC 管 理 - 目 録 ~ORCID 取 入 れ, DOI 付 与 - 収 書 ~ 適 切 なOAの 選 別 OAに 応 じた 割 引 交 渉 等 セクショナリズムの 打 破 が 必 要 既 存 のスキルの 活 用 を 全 員 が 関 与 した 時 最 高 の 状 態 のアドボカシーが 起 こる SPARC 2014 Open Access Meeting 報 告 14
Session: Blue Sky & The Big Picture Brett Bobley 人 文 系 のオープンデータとOAに ついて Director, Office of Digital Humanities, National Endowment for the Humanities 人 文 学 分 野 では 持 続 可 能 で 相 互 運 用 性 があ り 再 利 用 可 能 なデータとはどのようなものであ るべきか について 明 確 な 概 念 はない 様 々な 分 野 でオープンデータのプロジェクトが 存 在 - パピルス 古 文 書 学 金 石 学 考 古 学 地 理 学 人 類 学 哲 学 美 術 史 学 人 文 学 分 野 の 研 究 者 は 専 門 分 野 内 外 での データ 共 有 を 望 むようになってきている SPARC 2014 Open Access Meeting 報 告 15
Session: Blue Sky & The Big Picture Dave Ernst Open Textbook Initiative Executive Director, Open Academics Textbook Initiative 学 生 にとって 高 価 なテキストは 負 担 古 い 版 を 購 入 する 購 入 を 遅 らせ る 購 入 しない といった 対 応 がなされている 単 位 取 得 を 諦 める 学 生 も いる オープンテキストは コスト 情 報 へのアクセス 将 来 的 な 持 続 可 能 性 の 面 から 機 関 学 生 教 員 すべてにとってメリットがあり 進 めていく 必 要 が ある オープンテキストが 存 在 するからといって 教 員 がそれを 採 用 するわけで はない 費 用 対 効 果 を 分 析 普 及 のためには? - ファカルティ ディベロップメント(テキスト 代 の 高 負 担 についての 意 識 向 上 open についての 理 解 向 上 ) - プラットフォーム 提 供 - ピアレビューにより 質 への 懸 念 を 解 消 SPARC 2014 Open Access Meeting 報 告 16
( 補 足 )COAPI - Coalition of Open Access Policy Institutions - SPARC2014の 前 日 (3/2 12:00-17:00)に COAPIの 会 議 が 開 催 され た アメリカの 大 学 関 係 者 を 中 心 に 約 30 名 が 参 加 COAPIの 概 要 : 2011 年 に 発 足 したSPARCの 関 連 組 織 OAポリ シー 実 行 のための 戦 略 等 を 検 討 することがミッション 活 動 内 容 : メールでの 意 見 情 報 交 換 が 中 心 年 数 回 程 度 SPARC 等 の 会 議 に 合 わせ 対 面 でのディスカッションも 実 施 SPARC2014での 会 議 の 概 要 : OAポリシー 実 行 の 戦 略 や 方 法 COAPI Principlesの 文 面 等 を 検 討 [ 会 議 で 出 された 戦 略 の 意 見 ( 例 )] OAの 概 念 や 最 新 の 情 報 OERの 効 果 等 について 関 係 者 ( 教 員 学 生 他 部 署 等 )へ 簡 潔 な 啓 蒙 各 大 学 の 取 り 組 みや 情 報 の 共 有 研 究 者 がIRに 登 録 しやすいシステムの 整 備 (ORCID 等 ) SPARC 2014 Open Access Meeting 報 告 17
所 感 オープンアクセスに 関 わる 様 々な 活 動 が 結 集 することの 重 要 性 アドボカシーは 常 に 重 要 問 題 の 分 析 とその 対 策 持 続 可 能 性 相 互 運 用 性 効 率 性 OERへの 関 心 の 高 さ アクセスのみでなく 共 有 へ SPARC 2014 Open Access Meeting 報 告 18