2015 年 2 月 12 日 日 本 電 信 電 話 株 式 会 社 アラクサラネットワークス 株 式 会 社 株 式 会 社 日 立 製 作 所 シスコシステムズ 合 同 会 社 日 本 電 気 株 式 会 社 日 本 アルカテル ルーセント 株 式 会 社 サービスチェイニングについて IETF 1 新 方 式 での 6 社 相 互 接 続 を 世 界 に 先 駆 けて 実 証 ~サービス 識 別 タグを 用 いた 転 送 で 自 由 自 在 にサービスチェインを 構 成 ~ 日 本 電 信 電 話 株 式 会 社 ( 東 京 都 千 代 田 区 代 表 取 締 役 社 長 : 鵜 浦 博 夫 以 下 NTT ) アラクサラネットワーク ス 株 式 会 社 ( 神 奈 川 県 川 崎 市 代 表 取 締 役 社 長 : 南 川 育 穂 以 下 アラクサラ ) 株 式 会 社 日 立 製 作 所 ( 東 京 都 千 代 田 区 代 表 執 行 役 執 行 役 社 長 兼 COO: 東 原 敏 昭 以 下 日 立 ) シスコシステムズ 合 同 会 社 ( 東 京 都 港 区 社 長 :アーヴィン タン 以 下 シスコ ) 日 本 電 気 株 式 会 社 ( 東 京 都 港 区 代 表 取 締 役 執 行 役 員 社 長 : 遠 藤 信 博 以 下 NEC ) 日 本 アルカテル ルーセント 株 式 会 社 ( 東 京 都 品 川 区 代 表 取 締 役 社 長 :ニコラ ブーベロ 以 下 日 本 アルカテル ルーセント )は 適 切 なサービス 機 能 に 適 切 な 順 序 でパケットを 転 送 させるサービスチェイニングを 実 現 するた めのパケット 転 送 方 式 の 一 つである Service Function Chaining(SFC)の 相 互 接 続 実 験 に 成 功 しました SFC は サービスを 識 別 するタグをパケットに 付 与 し それに 基 づいて 転 送 を 行 う 方 式 で 現 在 IETF で 標 準 化 のための 議 論 が 行 われています 2015 年 2 月 19 日 ~20 日 に NTT 武 蔵 野 研 究 開 発 センタにて 開 催 される NTT R&D フォーラム 2015 にて 相 互 接 続 性 のデモンストレーションを 行 う 予 定 です また 本 施 策 は 欧 州 の 標 準 化 団 体 である ETSI 2 の NFV ISG 3 へ ETSI 公 認 のコンセプト 実 証 (Proof of Concept)として 登 録 申 請 中 です 1. 背 景 と 実 験 の 目 的 従 来 ルータやゲートウェイなど 専 用 ハードウェアで 実 現 されていた ネットワークサービスに 関 する 機 能 ( 以 下 サー ビス 機 能 )を 汎 用 サーバ 上 のソフトウェアとして 動 作 ( 仮 想 化 )させる NFV(Network Functions Virtualisation) に 注 目 が 集 まっており 国 際 的 にも ETSI を 中 心 に 技 術 検 討 が 進 められています 仮 想 化 されたサービス 機 能 を 柔 軟 に 組 み 合 わせてユーザが 利 用 できるようにするためには 適 切 なサービス 機 能 に 適 切 な 順 序 でパケットを 転 送 させるサービスチェイニング 技 術 が 必 要 であり 標 準 化 団 体 IETF などでも 活 発 な 議 論 がなされています NTT では サービスチェイニングを 実 現 するためのパケット 転 送 方 式 について 複 数 案 の 比 較 分 析 を 進 めており これまでにも 分 析 結 果 に 関 するドラフトを IETF SFC WG 4 の 議 長 であるシスコ 等 と 協 調 して 当 WG に 投 稿 してい ます 本 実 験 では サービスチェイニングを 実 現 するためのパケット 転 送 方 式 の 一 つであり 現 在 IETF SFC WG で 議 論 されている SFC について SFC で 定 義 されている 4 つの 機 能 (Classifier SFF SFC Proxy Controller)を 1
NTT およびベンダ 5 社 で 分 担 して 準 備 し その 相 互 接 続 性 と 柔 軟 なサービスチェイニングの 実 現 性 を 確 認 することを 目 的 としています 2. SFC の 特 徴 ( 図 ) サービスチェイニング 技 術 では 一 連 のトラヒックの 流 れをユーザごと サービスごとに 分 割 したフローに 対 し 提 供 する サービス 機 能 を 数 珠 つなぎにした サービスチェイン を 定 義 し サービスチェインに 沿 って 適 切 なサービス 機 能 にパケット を 転 送 します 本 実 験 における SFC は サービス 機 能 の 種 別 および 提 供 する 順 序 を 識 別 する 新 たなタグをパケットに 付 与 し そのタグをもとにパケット 転 送 を 行 う 方 式 です 以 下 SFC で 定 義 されている 4 つの 機 能 について 説 明 しま す Classifier サービスチェインの 入 り 口 に 置 かれ フローの 識 別 および フローに 適 用 するサービス(サービス 機 能 の 種 別 と 順 序 ) の 決 定 を 行 います また 決 定 されたサービスを 識 別 するタグをパケットに 付 与 します 本 実 験 では タグ(SFC のヘ ッダ)として IETF において 国 際 標 準 化 をめざしている NSH(Network Service Header)を 採 用 しました Service Function Forwarder (SFF) ネットワーク 上 に 置 かれ タグを 見 てパケットを 適 切 なサービス 機 能 に 転 送 します SFC Proxy SFC のタグに 対 応 していないサービス 機 能 と SFF の 間 に 置 かれ タグの 取 り 外 しと 再 付 与 を 行 います Controller Classifier と SFF の 管 理 およびテーブルの 管 理 を 行 います SFC では Classifier において タグを 付 け 替 えるという 簡 単 な 処 理 で フローに 適 用 するサービス 機 能 を 追 加 した り 変 更 したりすることができます また サービス 機 能 の 処 理 結 果 に 応 じて タグを 付 け 替 えることで チェインを 分 岐 さ せることもできます このように 自 由 自 在 なサービスチェインの 構 成 を 可 能 とします そして SFF における 経 路 テーブ ルのエントリー 数 は 制 御 するフローの 数 に 係 わらず サービス 機 能 の 種 別 と 順 序 の 組 み 合 わせの 数 だけで 済 むという 特 徴 があります 3. 相 互 接 続 実 験 に 参 加 した 企 業 の 役 割 と 実 験 の 成 果 本 実 験 では SFC で 定 義 されている 4 つの 機 能 (Classifier SFF SFC Proxy Controller)を 以 下 の 通 り NTT およびベンダ 5 社 で 分 担 して 提 供 し 相 互 接 続 性 が 確 認 できました NTT:SFF SFC Proxy Controller の 提 供 アラクサラ:Classifier SFF SFC Proxy の 提 供 日 立 :Classifier SFF SFC Proxy の 提 供 シスコ:Classifier SFF SFC Proxy の 提 供 NEC:Classifier SFF SFC Proxy の 提 供 日 本 アルカテル ルーセント:Classifier の 提 供 また タグの 付 け 替 えによるチェイン 経 路 の 変 更 サービス 機 能 の 処 理 結 果 に 応 じたチェイン 分 岐 の 動 作 を 実 機 に て 確 認 できました 2
4. 今 後 の 予 定 と 展 望 引 き 続 き サービスチェイニング 技 術 の 早 期 活 用 に 向 けて 国 内 外 のテレコムキャリア ベンダと 協 力 しながら グロ ーバルな 普 及 および 国 際 標 準 化 に 貢 献 してまいります そして 将 来 のネットワークにおいて 最 適 なパケット 転 送 方 式 を 使 ったサービスチェイニングにより 柔 軟 なネットワークサービスの 提 供 を 可 能 とする 世 界 をめざします < 用 語 解 説 > 1 IETF(Internet Engineering Task Force) インターネットで 利 用 される 技 術 の 標 準 仕 様 を 策 定 する 標 準 化 団 体 2 ETSI(European Telecommunications Standards Institute) ヨーロッパ 圏 の 電 気 通 信 における 標 準 仕 様 を 策 定 するために 設 立 された 標 準 化 団 体 3 NFV ISG(Network Functions Virtualisation Industry Specification Group) 2012 年 12 月 世 界 のキャリアが 中 心 となり ETSI 内 に 設 立 したキャリア 主 導 のネットワーク 仮 想 化 技 術 に 関 する 検 討 を 推 進 するグループ 4 SFC WG(Service Function Chaining Working Group) 第 88 回 IETF 会 合 (2013 年 11 月 )で 発 足 が 決 定 され 第 89 回 IETF 会 合 (2014 年 3 月 )で 初 会 合 が 行 われた サービスチェイニングに 関 する 検 討 を 行 うグループ < 商 標 > 記 載 されている 社 名 などの 固 有 名 詞 は 各 社 の 商 標 または 登 録 商 標 です < 別 紙 参 考 資 料 > 図 SFC の 特 徴 < 本 件 に 関 するお 問 い 合 わせ 先 > 日 本 電 信 電 話 株 式 会 社 情 報 ネットワーク 総 合 研 究 所 企 画 部 広 報 担 当 TEL:0422-59-3663 E-mail:inlg-pr@lab.ntt.co.jp アラクサラネットワークス 株 式 会 社 広 報 担 当 ( 担 当 : 新 井 ) TEL:044-549-1706 URL:http://www.alaxala.com/jp/contact/ 株 式 会 社 日 立 製 作 所 情 報 通 信 システム 社 広 報 部 ( 担 当 : 藤 井 ) TEL: 03-5471-8900 E-mail:koho@itg.hitachi.co.jp 3
シスコシステムズ 合 同 会 社 コーポレートコミュニケーション ( 担 当 : 岡 本 ) TEL: 03-6434-2426 E-mail: press-jp@cisco.com 日 本 電 気 株 式 会 社 コーポレートコミュニケーション 部 TEL:03-3798-6511 日 本 アルカテル ルーセント 株 式 会 社 コミュニケーション 部 ( 担 当 :クルザーチエ キャロリーヌ) TEL:03-6431-7000 FAX:03-6431-7024 E-mail:jpmarcom@alcatel-lucent.com 以 上 4
添 付 別 紙 図 SFCの 特 徴 サービス 機 能 の 種 別 や 提 供 する 順 序 を 示 す タグ を 用 いたパケット 転 送 SFFにおける 経 路 テーブルのエントリー 数 は 制 御 するフローの 数 に 係 わらず サービス 機 能 の 種 別 と 順 序 の 組 み 合 わせの 数 だけで 済 む SFC Proxy タグの 削 除 付 与 Service Function ネットワーク 機 能 を 提 供 ( 例 :トラヒック 分 析 Firewall 映 像 オプティマイザ) Classifier フロー 毎 にタグを 付 与 異 なるタグを 付 与 することで フロー 毎 にサービスチェインを 構 成 タグ Service Function Forwarder(SFF) タグを 見 て 転 送 先 を 決 定 Controller タグ 設 定 と 経 路 設 定 以 上 5
------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------