ホワイトペーパー Citrix XenServer:スナップショットについて Citrix XenServer スナップショットについて www.citrix.com
目 次 はじめに...3 各 種 類 のストレージリポジトリにおけるスナップショットの 動 作...4 1 ボリュームベースのストレージリポジトリ... 4 2 ファイルベースのストレージリポジトリ...10 3 StorageLink Gateway ストレージリポジトリ... 16 高 度 な 結 合 プロセスのシナリオ...19 推 奨 事 項...21 2 ページ
はじめに スナップショットは 特 定 の 時 点 におけるディスクの 状 態 を 記 録 する XenServer の 重 要 な 機 能 です この 機 能 は 仮 想 マシンのバックアップに 役 立 つだけでなく テスト 環 境 や 開 発 環 境 でも 便 利 です スナップショット の 動 作 とストレージ 消 費 量 は 使 用 するストレージリポジトリ(SR)の 種 類 によって 決 まります SR には 次 の 3 種 類 があり どの 種 類 の SR を 使 用 するかがスナップショットの 動 作 に 関 係 します ボリュームベース:ローカルディスク iscsi およびハードウェア HBA( 通 常 ファイバチャネル) ファイルベース:NFS StorageLink:Citrix Essentials for XenServer にて 提 供 まず XenServer の 仮 想 マシンによってストレージ 容 量 がどのように 消 費 および 報 告 されるかを 理 解 すること が 大 切 です XenServer で 仮 想 マシンを 作 成 するときには 仮 想 マシンのディスクのことを 仮 想 ディスクイメ ージ(VDI)と 呼 びます たとえば 10GB のディスクを 持 つ Linux VM は 1 つの XenServer VDI を 保 持 しま す 消 費 および 報 告 されるストレージ 容 量 は VDI が 格 納 される SR によって 異 なります 以 降 では 各 種 類 のストレージリポジトリにおける VDI ストレージとスナップショットの 動 作 について 詳 しく 説 明 します 3 ページ
各 種 類 のストレージリポジトリにおけるスナップショットの 動 作 1 ボリュームベースのストレージリポジトリ この 節 では ボリュームベース(LVHD)のストレージリポジトリでの 動 作 について 説 明 します ボリュームベースのストレージリポジトリには iscsi ハードウェア HBA( 通 常 ファイバチャネル) およびローカルディスクがあります 注 :この 節 では XenServer 5.5 で 作 成 したストレージリポジトリの 動 作 について 説 明 します XenServer の 以 前 のバージョンからアップグレードした SR の 動 作 については 付 録 A を 参 照 してください 例 として 20GB 未 満 の 容 量 の 空 の iscsi ストレージリポジトリ(SR)を 取 り 上 げます この SR を XenCenter で 作 成 すると 次 のスクリーンショットの 内 容 が XenServer に 報 告 されます 消 費 されている 容 量 (4MB)は SR のフォーマット 情 報 によるもののみです
ここでは 1 つの 5GB ディスクを 持 つ Linux VM を 作 成 して 容 量 がどのように 消 費 されるかを 説 明 します VM とそのディスクを 作 成 すると SR の[Storage]タ ブに 右 のように 表 示 されます XenCenter には SR の 使 用 容 量 が 右 のように 報 告 されます iscsi SR では VDI で 必 要 となる 5GB の 容 量 すべてが プロビジョニング 時 点 で 消 費 されます これは iscsi(およびハードウェア HBA) SR では シックプロビジョニング が 使 用 されるから です( 注 :XenServer の 今 後 のリリースでは 現 在 NFS SR で 使 用 されているものと 類 似 の シンプロビ ジョニング も 使 用 できるようになる 予 定 です) CLI から 表 示 した 詳 細 な VDI 情 報 は 右 のようにな ります iscsi SR では 物 理 使 用 量 (physicalutilisation)が 仮 想 サイズ(virtual-size)より 若 干 大 き くなることに 着 目 してください これは 物 理 使 用 量 の 計 算 には ( 実 際 のディスクデータだけでなく) VHD のヘッダー 情 報 とメタデータ 情 報 が 含 まれるか らです 5 ページ
スナップショットを 作 成 すると コンソールに 次 のように 表 示 されます スナップショット SR ディスク SR レベルの 消 費 量 6 ページ
この 時 点 で xe vdi-list コマンドを 使 って 土 台 となる VDI を 表 示 する と 有 益 な 情 報 が 得 られます これらの 追 加 VDI の 作 成 について 説 明 するために ここでは 各 VDI を VDI A VDI B VDI C と 呼 ぶことにします スナップショットの 作 成 によって 次 の 処 理 が 実 行 さ れました VDI A( base copy というラベルが 付 けられています)が 親 ノ ード となり この VDI に 新 しい UUID が 割 り 当 てられました こ の VDI の 物 理 使 用 量 は VM のゲストオペレーティングシステム による 実 際 の 使 用 量 と 等 しくなります この 例 の 場 合 Linux OS は 5GB ディスクの 約 14%の 容 量 のみを 使 用 しています そのた め ストレージ 容 量 を 節 約 するために XenServer によってこの VDI のサイズが 縮 小 されます( 注 :このサイズ 縮 小 処 理 はバック グラウンドプロセスとして 実 行 されるため VDI の 物 理 消 費 量 に はすぐには 反 映 されません) 割 り 当 て 済 みの 5GB の 容 量 すべ てがゲストオペレーティングシステムによって 使 用 されている 場 合 は VDI の 物 理 使 用 量 も 5GB になります ボリュームベース のストレージリポジトリを 使 用 している 場 合 は VM のスナップシ ョットに ベースとなる VDI の 仮 想 サイズ( 割 り 当 てサイズ)の 最 大 100%が 必 要 となる 可 能 性 があることに 注 意 してください 以 降 の 書 き 込 みデータを 格 納 するための 新 しい VDI B が 作 成 さ れ 以 前 VDI A に 割 り 当 てられていた UUID( 52d434b0- から 始 まる UUID)が VDI B に 割 り 当 てられます この 処 理 は VDI の 再 マッピング と 呼 ばれます このようにして スナップショット の 作 成 前 と 同 じ UUID が VM によって 引 き 続 き 参 照 されます スナップショットへの 書 き 込 みをサポートするために 新 しい VDI C が VDI A の 子 ノードとして 作 成 されます 実 行 した CLI コマンド: 1. xe sr-list:sr の UUID を 取 得 2. xe vdi-list sr-uuid=< 手 順 1 で 確 認 した SR の UUID> params=uuid,namelabel,name-description,virtual-size,physical-utilisation,is-a-snapshot,sr-namelabel 7 ページ
スナップショットを 削 除 すると コンソールに 次 のように 表 示 されます SR ディスク SR レベルの 消 費 量 の 画 面 は 右 のようになります スナ ップショットの 作 成 前 であるため デフォルトでは SR 上 の ストレージ 使 用 量 ( 現 在 5.7GB)は 5GB に 戻 らないことに 着 目 してください 割 り 当 て 済 みディスク 容 量 (5GB)のす べてがゲストオペレーティングシステムによって 使 用 され ている 場 合 この 時 点 における SR 上 での 消 費 量 は 最 大 10GB(2 5GB)になります ストレージのプランニング 時 には この 違 いを 考 慮 する 必 要 があります xe vdi-list コマンドで VDI の 詳 細 を 表 示 すると 右 のよう になります この 時 点 で スナップショットを 表 す VDI は 既 に 削 除 されています スナップショット 操 作 時 に UUID の 再 マッピング 処 理 が 実 行 されるため VM には 2 つの VDI が 関 連 付 けられています 元 の UUID(52d434b0-)を 持 つ VDI は ディスクへの 書 き 込 み 時 にまだ VM によって 参 照 されています 2 つ 目 の VDI( base copy というラベル の VDI)は XenCenter には 表 示 されません 注 : XenServer 5.5 Update 1 以 降 を 適 用 した 環 境 では VDI base copy はストレージスペースを 再 利 用 するため に アクティブなVDIと 手 動 で 融 合 できます 詳 しくは Knowledge Centerの 文 書 CTX124761を 参 照 してくださ い 8 ページ
以 上 の 手 順 の 結 果 は 次 のように 図 示 することもできます 以 下 の 図 では 右 のイラストを 使 用 します VM の 作 成 後 VM は 5GB の 1 つの VDI を 保 持 します この VDI で はシックプロビジョニングが 使 用 され UUID が 割 り 当 てられます スナップショットを 作 成 すると 次 の 処 理 が 行 われます VDI A には スナップショット 作 成 時 点 までのデータが 格 納 されま す 容 量 を 節 約 するために この VDI のサイズが 縮 小 されます VDI A から VDI B への UUID の 再 マッピングが 行 われ VDI B が アクティブノードになります VDI C には (VHD ヘッダー 情 報 を 除 く)データが 格 納 されていま せん スナップショットを 削 除 すると 次 の 処 理 が 行 われます VDI C が 削 除 されます VDI A は 変 更 されず 引 き 続 きスナップショット 作 成 時 点 までのデ ータを 保 持 します(スナップショットが 実 際 に 削 除 されてもデータが 保 持 されます) VDI B は 引 き 続 き 書 き 込 みに 使 用 され 消 費 量 は 次 第 に 大 きくなり ます 9 ページ
2 ファイルベースのストレージリポジトリ この 節 では ファイルベースのストレージリポジトリ( 通 常 NFS)での 動 作 について 説 明 します 注 :この 節 の 内 容 は CTX120867に 記 載 されている 手 順 に 従 って 作 成 したext3 形 式 のローカルディスクにも 当 てはまります 例 として 20GB 未 満 の 容 量 の 空 の NFS ストレージリポジトリ(SR)を 取 り 上 げます この SR を XenCenter で 作 成 すると 次 のスクリーンショットの 内 容 が XenServer に 報 告 されます 消 費 されている 容 量 (576KB)は SR のフォーマット 情 報 によるもののみです 10 ページ
ここでは 1 つの 5GB ディスクを 持 つ Linux VM を 作 成 して SR 上 の 容 量 がどのように 消 費 されるかを 説 明 します VM とそのディスクを 作 成 すると SR の[Storage]タブに VM の 5GB のディスクが 右 のように 表 示 されます XenCenter では SR の 使 用 容 量 が 右 のように 報 告 されます ここ に 示 されているように 割 り 当 てられている 容 量 は 5GB ですが 実 際 に 消 費 されている 容 量 は 644MB です そのため 上 のスクリー ンショットのように この VDI のサイズは 14% on disk と 表 示 され ます このように 実 際 のストレージ 使 用 量 と 割 り 当 て 容 量 の 間 に 違 いが 生 じるのは XenServer の NFS SR の シンプロビジョニング 機 能 が 使 用 されているからです この 機 能 では VDI によって 現 在 必 要 とされていない 容 量 は 単 に 割 り 当 てられ VM によって 必 要 とさ れるまで 実 際 には 消 費 されません XenServer の CLI で xe vdi-list コマンドを 実 行 すると VDI に 関 す るさらに 詳 しい 情 報 を 表 示 できます 右 に この Linux VM の VDI に 対 してこのコマンドを 実 行 した 結 果 を 示 します 実 行 した CLI コマンド: 1. xe sr-list:sr の UUID を 取 得 2. xe vdi-list sr-uuid=< 手 順 1 で 確 認 した SR の UUID> params=uuid,namelabel,name-description,virtual-size,physical-utilisation,is-a-snapshot,sr-namelabel 11 ページ
この VM のスナップショットを 作 成 すると コンソールに 次 の 情 報 が 表 示 されます [VM snapshot]タブには サイズが 14.5KB と 報 告 され ます( 注 :この 値 は バックグラウンドの 結 合 プロセスの 完 了 後 に 参 照 する 必 要 があります) SR の[Storage]タブには 右 のようにストレージ 全 体 の 容 量 が 報 告 されます ここには base copy 仮 想 ディスク ( 後 述 )が 表 示 されていないことに 着 目 してください スナップショットを 作 成 すると それにより 一 部 の 容 量 が 消 費 されるため SR の 使 用 容 量 が スナップショット 作 成 前 より 若 干 大 きい 644.1MB になります 12 ページ
この 時 点 で xe vdi-list コマンドを 使 って 土 台 とな る VDI を 表 示 すると 有 益 な 情 報 が 得 られます これらの 追 加 VDI の 作 成 について 説 明 するため に ここでは 各 VDI を VDI A VDI B VDI C と 呼 ぶことにします スナップショットの 作 成 に よって 次 の 処 理 が 実 行 されました VDI A( base copy というラベルが 付 けられ ています)が 親 ノード となり この VDI に 新 しい UUID が 割 り 当 てられました VDI A の 物 理 使 用 量 は スナップショット 作 成 前 に VM によって 消 費 されていた 容 量 と 等 しくなりま す 以 降 の 書 き 込 みデータを 格 納 するための 新 しい VDI B が 作 成 され 以 前 VDI A に 割 り 当 てられていた UUID( 67f45eaf- から 始 ま る UUID)が VDI B に 割 り 当 てられます こ の 処 理 は VDI の 再 マッピング と 呼 ばれま す このようにして スナップショットの 作 成 前 と 同 じ UUID が VM によって 引 き 続 き 参 照 さ れます VDI B による 物 理 使 用 量 はわずか です NFS ストレージリポジトリでは VHD ヘッダー 情 報 のみによって 容 量 が 消 費 されま す 新 しい VDI C が VDI A の 子 ノードとして 作 成 され スナップショットのコンテナとなります ( is-a-snapshot が true となります) 実 行 した CLI コマンド: 1. xe sr-list:sr の UUID を 取 得 2. xe vdi-list sr-uuid=< 手 順 1 で 確 認 した SR の UUID> params=uuid,name-label,namedescription,virtual-size,physical-utilisation,is-a-snapshot,sr-name-label 13 ページ
次 に スナップショットの 削 除 時 のデフォルト 動 作 を 理 解 することが 重 要 です スナップショットを 削 除 すると コンソールに 次 のように 表 示 されます XenCenter には ディスクが 右 のように 表 示 されます ここに 表 示 されるディス クは VM の 作 成 後 に 表 示 されていたディスクとは 異 なることに 着 目 してくださ い この 画 面 には 書 き 込 みに 使 用 される 再 マップ 済 み の VDI が 表 示 されま す SR の 使 用 容 量 が スナップショット 作 成 前 の 644MB に 戻 ります xe vdi-list コマンドで VDI の 詳 細 を 表 示 すると 右 のようになります この 時 点 で スナップショットを 表 す VDI は 既 に 削 除 されています スナップショット 操 作 時 に UUID の 再 マッピング 処 理 が 実 行 されるため VM にはまだ 2 つの VDI が 関 連 付 けられています 元 の UUID(67f56eaf-)を 持 つ VDI は ディスクへ の 書 き 込 み 時 にまだ VM によって 参 照 されています 2 つ 目 の VDI( base copy というラベルの VDI)には VM ディスク 上 の 大 量 のデータが 実 際 に 格 納 されるため 物 理 使 用 量 は 1 つ 目 の VDI よりかなり 大 きくなります この base copy VDI は XenCenter には 表 示 されません これら 2 つの VDI の 仮 想 サイズは 5 GB ですが 物 理 使 用 量 は スナップショ ット 操 作 の 実 行 前 と 実 質 的 に 同 じであることに 注 意 してください 実 行 した CLI コマンド: 1. xe sr-list:sr の UUID を 取 得 2. xe vdi-list sr-uuid=< 手 順 1 で 確 認 した SR の UUID> params=uuid,name-label,name-description,virtual-size,physicalutilisation,is-a-snapshot,sr-name-label 14 ページ
以 上 の 手 順 の 結 果 は 次 のように 図 示 することもできます 以 下 の 図 では 右 のイラストを 使 用 します VM の 作 成 後 VM は 1 つの VDI を 保 持 します この VDI ではシンプ ロビジョニングが 使 用 され UUID が 割 り 当 てられます スナップショットを 作 成 すると 次 の 処 理 が 行 われます VDI A には スナップショット 作 成 時 点 までのデータが 格 納 されま す VDI B および VDI C には (VHD ヘッダー 情 報 を 除 く)データが 格 納 されていません VDI A から VDI B への UUID の 再 マッピングが 行 われます スナップショットを 削 除 すると 次 の 処 理 が 行 われます VDI C が 削 除 されます VDI A は 変 更 されず 引 き 続 きスナップショット 作 成 時 点 までのデ ータを 保 持 します(スナップショットが 実 際 に 削 除 されてもデータが 保 持 されます) VDI B は 引 き 続 き 書 き 込 みに 使 用 され 消 費 量 は 次 第 に 大 きくなり ます 15 ページ
3 StorageLink Gatewayストレージリポジトリ StorageLink Gateway は XenServer とブロックベースのストレージシステムを 仲 介 するサービスです ここでは 例 として iscsi 経 由 で StorageLink Gateway によって 仲 介 される NetApp システムに 対 して 実 行 したスナップショットの 動 作 について 説 明 します StorageLink Gateway の 利 点 の 1 つは SAN 固 有 のスナップショット 機 能 を 使 用 できることです それにより パフォーマンスとストレージ 使 用 量 を 最 適 化 することができます 1. 1 つの 5GB ディスクを 持 つ Linux VM を 作 成 すると コンソールに 次 のように 表 示 されます XenCenter に 表 示 されるストレージリポジトリの 全 般 的 な 情 報 は 右 のようになります XenCenter に 表 示 されるストレージリポジトリのディ スク 情 報 は 右 のようになります コマンドラインから VDI の 詳 細 を 表 示 すると 右 のよ うになります NetApp の FilerView には LUN の 情 報 が 右 のよう に 表 示 されます 1 つの 5 GB の LUN が この VM に 対 して 自 動 的 にプロビジョニングされていることが わかります 16 ページ
2. VM のスナップショットを 作 成 すると 次 のようになります XenCenter に 表 示 されるストレージリポジトリのディ スク 情 報 は 右 のようになります Backup (snapshot) というラベルの 新 しいディスク(VDI)が 作 成 されていることに 着 目 してください コマンドラインから VDI の 詳 細 を 表 示 すると 右 のよ うになります 一 覧 に 表 示 される 新 しい VDI では is-a-snapshot プロパティが true に 設 定 されてい ます 1 つの 追 加 VDI のみが 作 成 されるため スナ ップショット 作 成 時 の VDI に 関 する 動 作 は NFS や iscsi HBA の SR の 場 合 とは 大 きく 異 なります こ れは このケースでは NetApp 固 有 のスナップショ ット 機 能 が 使 用 されるからです NetApp の FilerView には LUN の 情 報 が 右 のよう に 表 示 されます この 画 面 には スナップショット 用 に 作 成 された LUN が 表 示 されています この LUN の ラベルには 末 尾 に snap00 という 文 字 列 が 追 加 さ れています 17 ページ
3. スナップショットを 削 除 すると コンソールに 次 のように 表 示 されます XenCenter に 表 示 されるストレージリポジトリのディ スク 情 報 は 右 のようになります この 時 点 で スナッ プショットディスクは 表 示 されなくなります コマンドラインから VDI の 詳 細 を 表 示 すると 右 のよ うになります ベース VDI のみが 維 持 されており ス ナップショットを 表 す VDI は 削 除 されていることに 着 目 してください NetApp の FilerView には LUN の 情 報 が 右 のよう に 表 示 されます ベース LUN は 維 持 されており ス ナップショット LUN は 削 除 されています このように StorageLink は ストレージ 使 用 量 の 観 点 から 見 て 最 も 簡 便 かつ 効 率 的 なスナップショット 機 能 を 提 供 し ます 18 ページ
高 度 な 結 合 プロセスのシナリオ XenServer には スナップショットの 作 成 と 削 除 の 結 果 生 じた 余 分 なノードを 除 去 するために VDI チェーンを 縮 約 する 機 能 があります この 処 理 は 合 併 (coalescing)と 呼 ばれ バックグラウンドで 実 行 されます この 節 では この 結 合 プロセスについて 詳 しく 説 明 します 例 1: 以 下 の 図 では 右 のイラストを 使 用 します 例 として VDI C と D の 2 つのスナップショットを 持 つ VM を 取 り 上 げます スナップショット C を 削 除 すると 親 ノード B は 不 要 に なり A に 合 併 されます 最 終 的 に この VM では 3 つの VDI が 維 持 されます 19 ページ
さらにスナップショット E を 削 除 すると 2 つの VDI が 残 ります その 後 スナップショット G を 作 成 すると 親 ノード D は A+B に 合 併 されます この 時 点 で この VM に 存 在 す る VDI は 3 つになります 20 ページ
推 奨 事 項 XenServer 仮 想 化 環 境 で 広 範 にスナップショットを 使 用 する 場 合 は StorageLinkの 使 用 をお 勧 めします ただし そのためには 使 用 するアレイがStorageLink でサポートされており 必 要 なスナップショット 機 能 が 提 供 されている 必 要 があります StorageLinkには 特 定 のアレイ 機 能 が 密 接 に 統 合 されているため StorageLinkを 使 用 すると 全 体 的 に 最 高 のパフォーマンスが 得 られるとともに スナップショット 用 ストレージの 使 用 効 率 が 最 も 高 くなります iscsi Hardware HBA(ファイバチャネル)などのボリュームベース 方 式 では 優 れたパフォーマンスと ストレージベンダーによる 広 範 なサポートが 得 られます ただし これらの XenServer ストレージリポジトリでは 現 在 シックプロビジョニングが 使 用 されているため ファイルベースのストレージリポジトリより 多 くのスナッ プショット 用 容 量 が 必 要 となります そのため この 容 量 の 消 費 を 考 慮 してプランニングを 行 う 必 要 があります サイズ 縮 小 機 能 は 5.5 固 有 のストレージリポジトリ でのみ 提 供 されるため( 詳 しくは 付 録 A を 参 照 ) 5.0 から 5.5 にアップグレードしたボリュームベースのストレージリポジトリでは 最 も 多 くのストレージ 容 量 が 必 要 となります 5.0 のボリュームベースのストレージリポジトリから 5.5 固 有 のボリュームベースのストレージリポジトリに 仮 想 マシンを 移 行 すると ストレージ 容 量 を 節 約 できます NFS などのファイルベースのストレージリポジトリでは XenServer に 実 装 されているシンプロビジョニング 機 能 が 使 用 されるため スナップショットによるストレー ジ 消 費 量 については ファイルベース 方 式 が 最 適 です 最 大 限 のパフォーマンスを 得 る 必 要 がある 場 合 は NetApp などのベンダーから 提 供 されている 最 適 化 さ れた NFS システムを 使 用 することをお 勧 めします 21 ページ
付 録 A:5.0 から 5.5 にアップグレードしたボリュームベースのストレージリポジトリでの 動 作 以 下 の 図 では 右 のイラストを 使 用 します VM の 作 成 後 VM は 5GB の 1 つの VDI を 保 持 します この VDI で はシックプロビジョニングが 使 用 され UUID が 割 り 当 てられます スナップショットを 作 成 すると 次 の 処 理 が 行 われます VDI A には スナップショット 作 成 時 点 までのデータが 格 納 されま す このストレージリポジトリは 5.0 から 5.5 にアップグレードされた ものであるため raw LVM 形 式 のままであり サイズ 縮 小 を 行 うこ とができません そのため この VDI では 5 GB の 容 量 が 必 要 とな ります VDI A から VDI B への UUID の 再 マッピングが 行 われ VDI B が アクティブノードになります VDI C には (VHD ヘッダー 情 報 を 除 く)データが 格 納 されていま せん スナップショットを 削 除 すると 次 の 処 理 が 行 われます VDI C が 削 除 されます VDI A は 変 更 されず 引 き 続 きスナップショット 作 成 時 点 までのデ ータを 保 持 します(スナップショットが 実 際 に 削 除 されてもデータが 保 持 されます) VDI B は 引 き 続 き 書 き 込 みに 使 用 され 消 費 量 は 次 第 に 大 きくなり ます 22 ページ
Citrix 社 について Citrix Systems, Inc.(NASDAQ:CTXS)は 仮 想 化 技 術 ネットワーキング 技 術 SaaS(Software as a Service) 技 術 を 世 界 各 地 の 230,000 以 上 の 組 織 に 提 供 しているリーダー 企 業 です Citrix の Citrix Delivery Center Citrix Cloud Center(C3) Citrix Online Services 製 品 ファミリは 数 百 万 規 模 のユーザーのコ ンピュータ 利 用 環 境 を 劇 的 に 簡 素 化 し アプリケーションをオンデマンドサービスとして あらゆる 場 所 の あらゆるデバイス 上 の あらゆるユーザーに 提 供 します 世 界 最 大 級 のインターネット 企 業 Fortune Global 500 企 業 の 99% 世 界 各 地 の 数 十 万 の 中 小 企 業 とプロシューマが Citrix 製 品 を 使 用 しています Citrix は 100 か 国 以 上 にわたる 世 界 各 地 の 企 業 10,000 社 以 上 と パートナー 契 約 を 結 んでいます 1989 に 設 立 され 2008 年 の 年 間 総 収 益 は 16 億 ドルでした 2009 Citrix Systems, Inc. All rights reserved.citrix Access Gateway Branch Repeater Citrix Repeater HDX XenServer XenApp XenDesktop および Citrix Delivery Center は Citrix Systems, Inc.および/またはその 関 連 子 会 社 の 商 標 または 米 国 特 許 商 標 局 およびその 他 の 国 にお ける 登 録 商 標 です その 他 のすべての 商 標 および 登 録 商 標 は 該 当 する 各 社 が 所 有 権 を 保 有 します 23 ページ