★00目次(平成28年度指針参考資料)



Similar documents
01.活性化計画(上大久保)

目 次 第 1. 土 区 画 整 理 事 業 の 名 称 等 1 (1) 土 区 画 整 理 事 業 の 名 称 1 (2) 施 行 者 の 名 称 1 第 2. 施 行 区 1 (1) 施 行 区 の 位 置 1 (2) 施 行 区 位 置 図 1 (3) 施 行 区 の 区 域 1 (4) 施

本 校 の 沿 革 昭 和 21 年 昭 和 49 年 昭 和 54 年 昭 和 60 年 平 成 9 年 平 成 11 年 平 成 18 年 北 海 道 庁 立 農 業 講 習 所 として 発 足 北 海 道 立 農 業 大 学 校 に 改 組 修 業 年 限 を1 年 制 から2 年 制 に 改

1

の と す る (1) 防 犯 カ メ ラ を 購 入 し 設 置 ( 新 設 又 は 増 設 に 限 る ) す る こ と (2) 設 置 す る 防 犯 カ メ ラ は 新 設 又 は 既 設 の 録 画 機 と 接 続 す る こ と た だ し 録 画 機 能 付 防 犯 カ メ ラ は

別紙3

想 像 思 行 ず 消 毒 擦 む 薄 血 混 じ 滲 み ぶ 痂 ぶ 取 下 薄 来 経 験 沢 山 お 思 健 常 人 間 元 々 備 能 力 中 具 的 何 起 ょ 簡 単 説 明 ず 人 間 負 部 リ ン パ 球 血 小 板 マ ク ロ フ ァ ジ 悪 食 べ 集 死 溶 食 べ 清 浄

1 総 合 設 計 一 定 規 模 以 上 の 敷 地 面 積 及 び 一 定 割 合 以 上 の 空 地 を 有 する 建 築 計 画 について 特 定 行 政 庁 の 許 可 により 容 積 率 斜 線 制 限 などの 制 限 を 緩 和 する 制 度 である 建 築 敷 地 の 共 同 化 や

<4D F736F F D F816988C431816A82BD82A294EC82F08FE38EE882C B582E682A >

Microsoft Word - jigyoukeikakusho.docx

< CF6955C976C8EAE DE82C28E73816A2E786C73>

その 他 事 業 推 進 体 制 平 成 20 年 3 月 26 日 に 石 垣 島 国 営 土 地 改 良 事 業 推 進 協 議 会 を 設 立 し 事 業 を 推 進 ( 構 成 : 石 垣 市 石 垣 市 議 会 石 垣 島 土 地 改 良 区 石 垣 市 農 業 委 員 会 沖 縄 県 農

表紙

Microsoft Word - 佐野市生活排水処理構想(案).doc

○○地域農業再生協議会水田フル活用ビジョン

大 阪 福 岡 鹿 児 島 前 頁 からの 続 き 35

32 農事組合法人法人用パンフ_24.2一部改正)

公 営 企 業 職 員 の 状 況 1 水 道 事 業 1 職 員 給 与 費 の 状 況 ア 決 算 区 分 総 費 用 純 利 益 職 員 給 与 費 総 費 用 に 占 める ( 参 考 ) 職 員 給 与 費 比 率 22 年 度 の 総 費 用 に 占 A B B/A める 職 員 給 与

能勢町市街化調整区域における地区計画のガイドライン

1 変更の許可等(都市計画法第35条の2)

<8E8E8CB18CA48B868B408AD688EA97972E786477>

Taro-08国立大学法人宮崎大学授業

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 単 位 : ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 135,6 243,7 185,8 222,9 261,9

2. 建 築 基 準 法 に 基 づく 限 着 色 項 目 の 地 区 が 尾 張 旭 市 内 にはあります 関 係 課 で 確 認 してください 項 目 所 管 課 窓 口 市 役 所 内 電 話 備 考 がけに 関 する 限 (がけ 条 例 ) 都 市 計 画 課 建 築 住 宅 係 南 庁 舎

3 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 (23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与 月 額

熊本のカンキツ栽培 のあり方について

< F2D B E9197BF817A955C8E868145>

()NZI トラップ cm NZI トラップは 国 際 昆 虫 生 理 生 態 学 センタ ーにより 考 案 されたもの ) である 変 法 マニ トバトラップと 同 様 色 の 布 を 用 いている 外 観 は 図 に 示 すとおりで 布 を 平 面 的 に 展 開 した 構 造 に 設 置 した

別 表 1 土 地 建 物 提 案 型 の 供 給 計 画 に 関 する 評 価 項 目 と 評 価 点 数 表 項 目 区 分 評 価 内 容 と 点 数 一 般 評 価 項 目 立 地 条 件 (1) 交 通 利 便 性 ( 徒 歩 =80m/1 分 ) 25 (2) 生 活 利 便

目 次 第 1 土 地 区 画 整 理 事 業 の 名 称 等 1 1. 土 地 区 画 整 理 事 業 の 名 称 1 2. 施 行 者 の 名 称 1 第 2 施 行 地 区 1 1. 施 行 地 区 の 位 置 1 2. 施 行 地 区 位 置 図 1 3. 施 行 地 区 の 区 域 1 4

スライド 1

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 23 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 単 位 : ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 8 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 161,7 222,9 261,9 289,2 32,6 366,2 41

私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

<4D F736F F D208E52979C8CA78E598BC68F5790CF91A390698F9590AC8BE08CF D6A2E646F6378>

Taro-条文.jtd

(4) ラスパイレス 指 数 の 状 況 ( 各 年 4 月 1 日 現 在 ) (H25.4.1) (H25.4.1) (H25.7.1) (H25.7.1) (H25.4.1) (H25.7.1)

Ⅰ 平成14年度の状況

Microsoft Word - 概況(確定版).doc

(5) 給 与 改 定 の 状 況 事 委 員 会 が 無 い た め 記 載 し て お り ま せ ん 1 月 例 給 事 委 員 会 の 勧 告 ( 参 考 ) 区 分 民 間 給 与 A 公 務 員 給 与 B 較 差 A - B 勧 告 ( 改 定 率 ) 給 与 改 定 率 国 の 改

(5) 農 地 法 ( 昭 和 27 年 法 律 第 229 号 )による 農 地 転 用 が 許 可 されないと 見 込 ま れる 農 用 地 (6) 森 林 法 ( 昭 和 26 年 法 律 第 249 号 ) 第 25 条 第 1 項 第 25 条 の2 第 1 項 及 び 第 41 条 第

<6D313588EF8FE991E58A778D9191E5834B C8EAE DC58F4992F18F6F816A F990B32E786C73>

<4D F736F F D F8DC4955D89BF92B28F915F8D4C93638DBB90E895942E646F63>

<6D33335F976C8EAE CF6955C A2E786C73>

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 級 の 給 料 月 額 最 高 号 級 の 給 料 月 額 1 級 ( 単 位 : ) 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 8 級 9 級 1 級 135,6 185,8 222,9 261,

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 135,600 円 185,800 円 222,900 円 261,900 円

2 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 25 年 4 月 1 日 現 在 ) 1) 一 般 行 政 職 福 島 県 国 類 似 団 体 平 均 年 齢 平

<4D F736F F D F EC8DE88E7382CC8CF092CA8E968FEE A B9836C F815B834E2E646F63>

表紙(第1巻)


26補正リース実施要領一部改正

3 ウ ワ ミ ズ ザ ク ラ 幹 の 樹 皮 に は 横 縞 の 模 様 も な く 花 も 桜 の 概 念 か ら は ほ ど 遠 い 形 を し て い る が こ れ も 桜 の 仲 間 で あ る 20 メートル に も な る 大 木 で 4 月 の 中 頃 新 葉 が ひ ら い て

Taro-学校だより学力調査号.jtd

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 ( 単 位 : ) 6 級 7 級 8 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 185,8 222,9 261,9 289,2 32,6 366,2 41

①表紙

Taro-H19退職金(修正版).jtd

(5) 給 与 改 定 の 状 況 事 委 員 会 の 設 置 なし 1 月 例 給 事 委 員 会 の 勧 告 民 間 給 与 公 務 員 給 与 較 差 勧 告 A B A-B ( 改 定 率 ) 給 与 改 定 率 ( 参 考 ) 国 の 改 定 率 24 年 度 円 円 円 円 ( ) 改

高松市緊急輸送道路沿道建築物耐震改修等事業補助金交付要綱(案)

容 積 率 制 限 の 概 要 1 容 積 率 制 限 の 目 的 地 域 で 行 われる 各 種 の 社 会 経 済 活 動 の 総 量 を 誘 導 することにより 建 築 物 と 道 路 等 の 公 共 施 設 とのバランスを 確 保 することを 目 的 として 行 われており 市 街 地 環

24kohyou

市街化区域と市街化調整区域との区分

別紙3

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

Microsoft Word - H27報告書

<4D F736F F D208FE DC926E8BE6926E8BE68C7689E681408C7689E68F912E646F63>

<4D F736F F D DB8CAF88E397C38B408AD6816A2E646F63>

(2) 都 市 計 画 区 域 市 街 化 区 域 市 街 化 調 整 区 域 の 変 遷 1 都 市 計 画 区 域 の 変 遷 2 市 街 化 区 域 及 び 市 街 化 調 整 区 域 の 変 遷 旧 石 巻 市 ( 単 位 :ha) ( 単 位 :ha) 変 更 都 市 計 画 区 域 行

3 職 員 の 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 ( ベース) 43.7 歳 32, , ,321

平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

Microsoft Word - H24様式(那珂市版).doc

為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設

国立研究開発法人土木研究所の役職員の報酬・給与等について

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 き 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている

準 工 業 工 業 環 境 の 悪 化 をもたらすおそれのない 工 業 の 利 便 の 増 進 を 図 る 工 業 の 利 便 の 増 進 を 図 る 計 画 書 ( 平 成 19 年 11 月 13 日 第 583 号 ) 種 類 面 積 建 築 物 の 容 積 率 建 築 物 の 建 ぺい 率

・モニター広告運営事業仕様書


<4D F736F F D B83578F4390B E797748CA E88E68E7792E88AEE8F805F48508C668DDA95AA816A E646F63>

( の 復 旧 ) 3. 南 相 馬 市 エリアの 避 難 指 示 解 除 準 備 区 域 及 び 居 住 制 限 区 域 内 の 路 線 数 ( ) 10 路 線 うち 被 災 した 路 線 ( 工 区 ) 数 10 路 線 52 箇 所 うち 応 急 対 策 を 実 施 した 路 線 ( 工 区

(4) ラスパイレス 指 数 の 状 況 ( 各 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 例 ) ( 例 ) 15 (H2) (H2) (H24) (H24) (H25.4.1) (H25.4.1) (H24) (H24)

技 能 労 務 職 公 務 員 民 間 参 考 区 分 平 均 年 齢 職 員 数 平 均 給 与 月 額 平 均 給 与 月 額 平 均 給 料 月 額 (A) ( 国 ベース) 平 均 年 齢 平 均 給 与 月 額 対 応 する 民 間 の 類 似 職 種 東 庄 町 51.3 歳 18 77

職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 (5 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 区 類 団 府 分 似 体 平 均 年 齢

(4) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている.

静岡市の危機管理体制(案)

経 常 収 支 差 引 額 等 の 状 況 平 成 26 年 度 予 算 早 期 集 計 平 成 25 年 度 予 算 対 前 年 度 比 較 経 常 収 支 差 引 額 3,689 億 円 4,597 億 円 908 億 円 減 少 赤 字 組 合 数 1,114 組 合 1,180 組 合 66

目 次 1.はじめに 1 2. 花 粉 発 生 源 対 策 に 関 する 基 本 方 針 (1) 花 粉 発 生 源 対 策 の 現 状 と 課 題 2 (2) 花 粉 発 生 源 対 策 に 関 する 基 本 的 な 考 え 方 6 3. 花 粉 発 生 源 対 策 区 域 (1) 花 粉 症 対

新ひだか町住宅新築リフォーム等緊急支援補助金交付要綱

<4D F736F F D F5A91EE8BC F368C8E3393FA8DC48D F C8E323893FA916493C B95AA8D CE3816A>

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 ( 単 位 : ) 6 級 7 級 8 級 135, , ,900 2

現 地 調 査 では 火 口 周 辺 の 地 形 や 噴 気 等 の 状 況 に 変 化 は 見 られませんでした また 赤 外 熱 映 像 装 置 5) による 観 測 では 2015 年 3 月 頃 から5 月 29 日 の 噴 火 前 に 温 度 上 昇 が 認 められていた 新 岳 火 口

(7) 水 道 事 業 又 は 公 共 下 水 道 の 用 に 供 するポンプ 施 設 (8) 第 一 種 電 気 通 信 事 業 の 用 に 供 する 電 気 通 信 交 換 施 設 (9) 都 市 高 速 鉄 道 の 用 に 供 する 停 車 場 開 閉 所 及 び 変 電 所 (10) 発 電

佐渡市都市計画区域の見直し

サッカーの話をしよう 旅するワールドカップ 立ち読み版

(平成13年9月25日現在)

別記

農 地 水 環 境 保 全 向 上 対 策 実 施 要 領 の 一 部 改 正 について 農 地 水 環 境 保 全 向 上 対 策 実 施 要 領 の 一 部 改 正 が 平 成 22 年 4 月 1 日 付 21 農 振 第 2495 号 によりありました その1 誘 導 部 分 農 地 水 向

(5 ) 当 該 指 定 居 宅 介 護 事 業 所 の 新 規 に 採 用 し た 全 て の 居 宅 介 護 従 業 者 に 対 し 熟 練 し た 居 宅 介 護 従 業 者 の 同 行 に よ る 研 修 を 実 施 し て い る こ と (6 ) 当 該 指 定 居 宅 介 護 事 業

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 24 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 単 位 : ) 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 1 級 135,6 243,7 2 級 185,8 37,8 3 級 4 級 222,9 354,7 ( 注 )

Taro-別紙1 パブコメ質問意見とその回答

<4D F736F F D A6D92E894C5817A30318F5A91EE838D815B839392CA926D95B62E646F6378>

機 関 名 福 島 県 農 業 総 合 センター 部 署 名 企 画 経 営 部 企 画 技 術 科 記 入 者 氏 名 遠 藤 敦 史 電 話 番 号 品 目 技 術 名 雑 穀 エ

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている 総 合 的

Transcription:

平 成 28 年 度 病 害 虫 雑 草 防 除 に 係 る 参 考 資 料 1 病 害 虫 の 要 防 除 密 度 の 目 安 P.1 2 土 壌 消 毒 P.5 3 農 薬 登 録 における 適 用 作 物 名 について P.9 4 無 人 ヘリコプター 適 用 登 録 農 薬 一 覧 P.27 5 黄 色 蛍 光 灯 等 利 用 による 害 虫 防 除 P.28 6 果 菜 類 の 接 ぎ 木 による 土 壌 病 害 虫 防 除 P.31 7 新 形 光 源 を 用 いた 紫 外 光 照 射 によるイチゴうどんこ 病 防 除 P.34 8 被 覆 資 材 の 利 用 による 害 虫 防 除 P.38 9 平 成 28 年 度 版 指 針 に 採 用 したダニ 剤 の 種 類 と 特 性 P.41 10 スクミリンゴガイの 生 態 と 防 除 対 策 P.42 11 斑 点 米 カメムシ 類 の 防 除 対 策 P.44 12 麦 類 赤 かび 病 の 生 態 と 防 除 対 策 P.46 13 鳥 獣 害 の 防 止 対 策 P.48 14 トマト 黄 化 葉 巻 病 の 特 徴 と 防 除 対 策 P.52 15 農 薬 の 毒 性 理 化 学 特 性 一 覧 表 P.57 16 農 薬 の 作 用 機 構 について P.70 17 残 留 農 薬 基 準 の 設 定 について P.82 18 農 薬 の 水 質 に 関 する 基 準 の 設 定 について P.83 19 湛 水 直 播 栽 培 における 雑 草 防 除 のポイント P.87 20 飼 料 用 稲 に 使 用 できる 農 薬 について P.91 21 ネギアザミウマの 生 態 と 防 除 対 策 について P.92 22 ナミテントウ 剤 等 の 天 敵 使 用 方 法 について P.95 資 料 中 に 記 載 された 農 薬 については 登 録 内 容 を 平 成 28 年 3 月 2 日 時 点 で 確 認 したものです 農 薬 はラベルに 記 載 されている 使 用 基 準 や 使 用 上 の 注 意 を 確 認 したうえで 使 用 して 下 さい

1 病 害 虫 の 要 防 除 密 度 の 目 安 (1) 水 稲 の 病 害 虫 病 害 虫 名 要 防 除 密 度 の 目 安 いもち 病 の 発 生 は 気 象 条 件 に 大 きく 影 響 される 発 病 に 好 適 な い も ち 病 条 件 では 短 期 間 に 激 発 することがあるので 早 期 発 見 に 努 め 適 期 防 除 を 行 う 1 育 苗 から 植 付 直 後 まで 高 温 多 雨 で 苗 に 症 状 が 認 められたら 直 ちに 防 除 する 2 本 田 で 5~6 月 の 高 温 多 雨 少 照 7 月 ~ 成 熟 期 の 低 温 多 雨 少 照 の 条 件 では 多 発 しやすい 紋 枯 病 穂 ばらみ 期 における 発 病 株 率 が20%を 超 える 場 合 は 防 除 する ト ビ イ ロ ウ ン カ 払 い 落 とし 法 または 株 元 かき 分 けによる 見 取 り 法 で 判 断 す る 少 なくともほ 場 内 3カ 所 において 払 い 落 とし 法 では 合 計 40 株 以 上 見 取 り 調 査 の 場 合 は 合 計 100 株 以 上 を 調 査 することが 望 ましい 1 収 穫 まで2カ 月 以 上 の 場 合 ( 普 通 期 栽 培 では7 月 下 旬 ~8 月 上 旬 ) 成 幼 虫 の 密 度 が100 株 当 たり20 頭 以 上 あれば 収 穫 期 まで に 坪 枯 れ が 生 じるおそれがある 2 収 穫 まで1.5カ 月 以 上 の 場 合 ( 普 通 期 栽 培 では8 月 上 ~ 中 旬 ) 短 翅 型 雌 成 虫 の 密 度 が100 株 当 たり30 頭 以 上 あれば 収 穫 期 まで に 坪 枯 れ が 生 じるおそれがある 3 収 穫 まで1カ 月 以 上 の 場 合 ( 普 通 期 栽 培 では8 月 下 旬 ~9 月 上 旬 ) 成 幼 虫 の 密 度 が 株 当 たり2 頭 以 上 であれば 収 穫 期 まで に 坪 枯 れ が 生 じるおそれがある 4 成 幼 虫 の 密 度 が 株 当 たり5 頭 以 上 であれば 1カ 月 以 内 に 坪 枯 れ が 生 じるおそれがあるので ただちに 防 除 を 行 う ( 注 ) 8 月 下 旬 ~9 月 下 旬 の 間 高 温 が 続 けば 発 生 を 助 長 する セ ジ ロ ウ ン カ 7 月 前 半 に 株 当 たり 密 度 が10 頭 以 上 の 株 がみられる 場 合 防 除 を 行 う ヒ メ ト ビ ウ ン カ イネ 縞 葉 枯 病 の 発 病 は 媒 介 虫 であるヒメトビウンカのウイル ( 稲 縞 葉 枯 病 ) ス 保 毒 率 と 発 生 量 の 双 方 が 関 係 する 対 象 地 域 (またはほ 場 )の 保 毒 虫 率 が1%であれば 16 月 上 ~ 中 旬 ( 第 1 世 代 成 虫 )が10 株 当 たり3 頭 以 上 26 月 下 旬 ~7 月 中 旬 ( 第 1 世 代 成 虫 + 第 2 世 代 幼 虫 )が10 株 当 たり30 頭 以 上 で 防 除 を 行 う 保 毒 虫 率 が10%の 場 合 は 上 記 虫 数 の10 分 の1を 目 安 とする ( 注 ) 水 稲 にウイルスを 感 染 発 病 させるヒメトビウンカは 主 に 第 1 世 代 成 虫 (6 月 上 ~ 下 旬 ) 第 2 世 代 幼 虫 (6 月 下 ~7 月 中 旬 )および 第 2 世 代 成 虫 (7 月 中 ~ 下 旬 )なので 本 田 ではこ の 世 代 を 重 点 に 防 除 を 行 う 第 1 世 代 虫 の 増 殖 源 となるムギ 類 の 防 除 (5 月 上 旬 ~)も 有 効 である 水 稲 における 経 済 的 被 害 許 容 水 準 ( 減 収 率 5%)は 出 穂 期 の 発 病 株 率 で 約 20%で ある ツマグロヨコバイ 出 穂 前 後 (8 月 下 旬 ~9 月 上 旬 )の 吸 汁 害 の 要 防 除 密 度 は 株 当 た り50 頭 以 上 捕 虫 網 10 回 振 りで 約 500 頭 である ニ カ メ イ ガ 1 第 1 世 代 の 被 害 ( 葉 鞘 変 色 ) 株 率 が10% 以 上 であれば 防 除 を 行 う (ニカメイチュウ) (6 月 下 旬 発 蛾 最 盛 期 の10~15 日 後 ) 2 第 2 世 代 の 防 除 は 第 1 世 代 の 被 害 が 多 かった 場 合 に 行 う(8 月 下 旬 発 蛾 最 盛 期 の7 日 後 ) - 1 -

病 害 虫 名 要 防 除 密 度 の 目 安 コ ブ ノ メ イ ガ 8 月 上 旬 の 上 位 2 葉 の 食 害 葉 率 が20% 以 上 のとき 8 月 中 下 旬 に 防 除 を 行 う フ タ オ ビ コ ヤ ガ 第 2 世 代 の 被 害 ( 食 害 ) 株 率 が50% 以 上 で かつ その 時 期 の 稲 (イネアオムシ) の 生 育 ステージが 幼 穂 形 成 期 頃 の 場 合 に 防 除 を 行 う イチモンジセセリ 1 7 月 6 半 旬 ~8 月 1 半 旬 に 株 あたり0.5 個 以 上 のツトが 見 られる (イネツトムシ) ときは 防 除 を 行 う 2 防 除 適 期 は 第 2 世 代 幼 虫 期 の7 月 下 旬 ~8 月 初 旬 である イネミズゾウムシ 越 冬 明 け 成 虫 の 移 植 後 水 田 密 度 が 株 あたり0.3 頭 以 上 または 成 虫 の 食 害 株 率 90% 以 上 で 防 除 を 行 う 食 害 調 査 は 畦 畔 から10~15 条 目 がよい(5 月 下 旬 ~6 月 上 旬 箱 施 用 していない 場 合 ) イネクビホソハムシ 1 越 冬 成 虫 数 が10 株 当 たり1 頭 卵 塊 数 が 株 当 たり1 個 程 度 また (イネドロオイムシ) は 被 害 ( 白 変 葉 )が 目 立 つときは 直 ちに 防 除 を 行 う(5 月 中 ~ 下 旬 ) 2 加 害 最 盛 期 (6 月 中 旬 )の 被 害 葉 率 が20% 以 上 で 直 ちに 防 除 す る カ メ ム シ 類 乳 熟 期 に 捕 虫 網 40 回 振 り3 頭 以 上 で 防 除 を 行 う ( 斑 点 米 ) イ ナ ゴ 類 穂 ばらみ 期 ~ 出 穂 期 捕 虫 網 20 回 振 りで100 頭 以 上 で 防 除 を 行 う スクミリンゴガイ 移 植 後 2 週 間 以 内 の1m2 当 たり 成 貝 数 ( 貝 高 2.5cm 以 上 )が1.5 個 以 上 あれば 防 除 を 行 う (2) 大 豆 病 害 虫 病 害 虫 名 要 防 除 密 度 の 目 安 子 実 吸 汁 性 カ メ ム シ 類 8 月 下 旬 ( 若 莢 期 カメムシ 類 の 圃 場 侵 入 期 )の 密 度 が 100 株 当 たりの 見 取 り 調 査 で0.3 頭 9 月 中 旬 ( 莢 伸 長 後 期 カメム シ 類 の 最 多 発 生 期 )で 100 株 当 たり 4 頭 を 超 えるときは 防 除 を 行 う (3) 花 き 病 害 虫 作 物 名 病 害 虫 名 要 防 除 の 目 安 き く ( 夏 菊 ) ハ ダ ニ 7 月 中 旬 の 寄 生 葉 率 が15% 以 上 になると 直 ちに 防 除 する ミカンキイロアザミウマ 施 設 開 口 部 付 近 に 設 置 した 青 色 またはピンク 色 の 粘 着 トラップ(300cm 2 程 度 )の 誘 殺 数 が1 週 間 当 たり18 頭 を 超 え ると 防 除 を 行 う カーネーション オオタバコガ フェロモントラップ*の 誘 殺 数 が 旬 当 たり15 頭 になると 直 ちに 防 除 する シロイチモジヨトウ フェロモントラップ*の 誘 殺 数 が 旬 当 たり200 頭 になる と 直 ちに 防 除 する ば ら ミカンキイロアザミウマ 施 設 開 口 部 付 近 に 設 置 した 青 色 またはピンク 色 の 粘 着 ( 施 設 ) トラップ(300cm 2 程 度 )の 誘 殺 数 が1 週 間 当 たり18 頭 を 超 え ると 防 除 を 行 う - 2 -

(4) 果 樹 茶 病 害 虫 作 物 名 病 害 虫 名 要 防 除 の 目 安 かんきつ チャノキイロアザミウマ 6~9 月 に 寄 生 果 率 が15%または10 果 当 たり 頭 数 が1 頭 で 防 除 する ヤノネカイガラムシ 3 月 の 越 冬 母 虫 が100 葉 当 たり2 頭 以 上 のとき 6 月 ま たは8 月 に 防 除 する ハ ダ ニ 雌 成 虫 の 寄 生 葉 率 30%または1 葉 当 たり1 頭 以 上 にな ると 防 除 する な し ハ ダ ニ 5~9 月 に 寄 生 葉 率 20% 以 上 または1 葉 当 たり1 頭 以 上 になると 防 除 する ぶ ど う チャノキイロアザミウマ 黄 色 粘 着 トラップ(20cm 20cm)の 旬 当 たり 誘 殺 虫 数 が5 月 下 旬 で20 頭 6 月 上 旬 に40 頭 になると 防 除 す る いちじく ア ザ ミ ウ マ 類 黄 色 粘 着 トラップ(20cm 20cm)の 旬 当 たり 誘 殺 虫 数 が6 月 上 旬 に300 頭 6 月 中 旬 に500 頭 になると 防 除 す る り ん ご ナ ミ ハ ダ ニ 7~9 月 に 寄 生 葉 率 30% 以 上 または1 葉 当 たり1 頭 以 上 になると 防 除 する 茶 チャノミドリヒメヨコバイ 萌 芽 期 に 黄 色 粘 着 トラップ(20cm 20cm)への 誘 殺 虫 数 が1 日 当 たり5 頭 になると 直 ちに 防 除 する (5) 野 菜 病 害 虫 作 物 名 病 害 虫 名 要 防 除 の 目 安 根 深 ねぎ ネ ギ ア ザ ミ ウ マ 収 穫 60 日 前 に 被 害 葉 率 50% 以 上 になると 防 除 する ネギハモグリバエ 収 穫 60 日 前 に 被 害 葉 率 50% 以 上 になると 防 除 する たまねぎ べ と 病 3 月 の 越 冬 り 病 株 が10a 当 たり3 株 以 上 認 められる 場 合 (0.01% 以 上 の 場 合 )は3 月 下 旬 ~4 月 上 旬 に 防 除 する ネ ギ ア ザ ミ ウ マ 株 当 たり50 頭 以 上 になると 防 除 する チンケ ンサイ コ ナ ガ 10 株 当 たり1 頭 になると 防 除 する キャベツ コ ナ ガ 結 球 前 の 幼 虫 数 が 株 当 たり1.3 頭 以 上 になると 防 除 する ト マ ト タバココナジラミ 果 実 の 着 色 異 常 は1 葉 当 たり 幼 虫 80 頭 以 上 になると 生 じる オンシツコナジラミ 1 葉 当 たり 平 均 虫 数 が60 頭 になると10%の 果 実 にす す 病 が 発 生 する 黄 色 粘 着 リボンの1 日 当 たり 捕 獲 数 が36 頭 になると 果 実 にすす 病 が 出 始 める マメハモグリバエ 1 株 当 たり 幼 虫 が30 頭 になると10%の 減 収 になる な す ハ ス モ ン ヨ ト ウ フェロモントラップの 誘 殺 数 が 旬 当 たり150 頭 にな ると 直 ちに 防 除 する ハ ダ ニ 施 設 栽 培 では1 葉 当 たり5 頭 露 地 栽 培 では1 葉 当 た り2 頭 になると 防 除 する モモアカアブラムシ 1 葉 当 たり50 頭 で 防 除 する ミナミキイロアザミウマ 10 葉 当 たり1 頭 で 直 ちに 防 除 する - 3 -

作 物 名 病 害 虫 名 要 防 除 の 目 安 ピーマン ハ ス モ ン ヨ ト ウ 3 齢 幼 虫 が10m2あたり4 頭 になると 防 除 する フェロモントラップの 誘 殺 数 が 旬 当 たり150 頭 にな ると 直 ちに 防 除 する ミナミキイロアザミウマ 10 花 当 たり1 頭 で 防 除 する ミカンキイロアザミウマ 黄 色 粘 着 トラップ(7.5 12.5cm)に1 日 10 頭 以 上 捕 獲 されると 防 除 する きゅうり ミナミキイロアザミウマ 1 葉 当 たり4 頭 で 防 除 する ワ タ ア ブ ラ ム シ 1 葉 当 たり6 頭 で 防 除 する い ち ご ハ ダ ニ 寄 生 小 葉 率 20%または1 小 葉 当 たり1 頭 になると 防 除 する ミカンキイロアザミウマ 白 色 紙 上 への 払 い 落 とし 虫 数 が 30 花 房 当 たり10 頭 で 防 除 する す い か ハ ダ ニ 着 果 期 に 寄 生 葉 率 30% または1 小 葉 当 たり2 頭 果 実 肥 大 期 に 寄 生 葉 率 64%または1 小 葉 当 たり10 頭 で 防 除 する かんしょ ハ ス モ ン ヨ ト ウ 8 月 下 旬 に 幼 虫 がm 2 当 たり10 頭 以 上 になると 防 除 す る さといも ハ ス モ ン ヨ ト ウ 株 当 たり 幼 虫 が3 頭 になると 防 除 する - 4 -

2 土 壌 消 毒 土 壌 消 毒 には 育 苗 用 土 のように 比 較 的 小 規 模 のものから 大 規 模 な 施 設 や 露 地 を 対 象 と するものがある 一 方 消 毒 法 も 規 模 装 備 の 大 小 や 目 的 によって 方 法 が 異 なるので 個 々 の 実 態 に 合 せて 最 適 な 方 法 を 用 いる (1) 太 陽 熱 利 用 による 土 壌 消 毒 法 ア 施 設 有 機 物 ( 稲 わら2トン/10a 又 はイネ 科 青 刈 作 物 )を 土 壌 に 混 和 し 小 畝 立 て 後 地 表 面 を 透 明 なビニール 又 はポリエチレンフィルムでマルチし 湛 水 ( 地 表 面 に 水 を 常 時 張 る 必 要 はないが 地 表 面 まで 濡 れていること)し ハウスを 密 閉 する 密 閉 期 間 は 夏 期 の 高 温 期 である7 月 下 旬 ~8 月 中 旬 に20 日 間 以 上 とする 本 法 は 地 温 の 上 昇 と 有 機 物 の 施 用 による 土 壌 の 還 元 状 態 による 殺 菌 効 果 を 得 るもの で 施 用 有 機 物 は 稲 わら 以 外 のものを 使 用 してもよい キュウリつる 割 病 トマト 根 腐 疫 病 黒 点 根 腐 病 ナス 半 身 萎 凋 病 ピーマン 疫 病 エンドウ 防 除 効 果 の 顕 著 な 病 害 立 枯 病 ホウレンソウ 株 腐 病 萎 凋 病 野 菜 類 菌 核 病 白 絹 病 および 灰 色 かび 病 菌 密 度 を 低 下 させ 発 病 抑 制 被 害 軽 減 効 果 が 高 い 病 害 虫 トマト 褐 色 根 腐 病 イチゴ 萎 黄 病 イチゴのす くみ 症 野 菜 類 ネコブセンチュウ ネグサレセ ンチュウ 発 病 抑 制 被 害 軽 減 効 果 は 高 いが 生 育 後 期 に 急 激 に 被 害 を 生 ずるの トマト 根 腐 萎 凋 病 で 抵 抗 性 台 木 による 接 木 栽 培 と 併 用 する 必 要 がある 病 害 十 分 な 効 果 が 期 待 できない 病 害 ナス 科 の 青 枯 病 野 菜 類 軟 腐 病 防 除 効 果 が 期 待 できない 病 害 トマトモザイク 病 (TMV) ( 注 ) 施 設 を 密 閉 する 際 施 設 (ハウス) 内 の 機 器 資 材 等 高 温 により 変 質 するものは 取 り はずし 施 設 外 に 搬 出 する イ 露 地 施 設 の 場 合 と 同 様 に 有 機 物 を 土 壌 に 混 和 し 栽 培 用 の 畝 を 立 てて 地 表 面 を 透 明 なビニ ール 又 はポリエチレンフィルムで 全 面 マルチする 特 に 湛 水 の 必 要 はない マルチは7 月 下 旬 ~8 月 中 旬 に20 日 間 以 上 行 い 消 毒 後 の 土 壌 は 反 転 しないでそのまま 作 物 を 栽 培 する 又 は 肥 料 の 全 量 を 元 肥 として 処 理 前 に 施 しておき マルチ 継 続 のまま 栽 培 して もよい ただし その 場 合 は 土 が 良 く 乾 いているので 十 分 潅 水 すること 防 除 効 果 の 高 い 病 害 充 分 な 効 果 の 期 待 できな い 病 害 虫 ハクサイ 黄 化 病 根 こぶ 病 根 くびれ 病 キャベツ 根 こ ぶ 病 レタスビッグベイン 病 ホウレンソウ 株 腐 病 ジ ャガイモそうか 病 ダイコン 萎 黄 病 野 菜 類 ネコブセンチュウ ネグサレセ ンチュウ ウ 簡 易 太 陽 熱 施 設 及 び 露 地 において 上 記 の 手 順 で 消 毒 を 行 うのが 最 も 好 ましいが 条 件 によって 不 可 能 な 場 合 がある 効 果 は 若 干 低 くなるが 一 部 の 処 理 条 件 を 省 略 しても 消 毒 は 可 能 である (ア) 湛 水 : 土 壌 が 過 乾 燥 になると 効 果 はほとんど 期 待 できなくなるが 水 分 含 量 60%( 畑 - 5 -

土 壌 水 分 ) 以 上 確 保 できれば 効 果 が 認 められる (イ) 有 機 物 : 還 元 状 態 による 殺 菌 効 果 を 得 るために 施 用 するが 施 用 しなくても 発 病 遅 延 効 果 は 認 められる (ウ) 被 覆 資 材 : 厚 手 の 透 明 ビニールやポリエチレンフィルムが 望 ましい 地 温 上 昇 効 果 は 劣 るが 赤 外 線 透 過 型 マルチや 黒 ポリエチレンフィルムでも 発 病 遅 延 効 果 は 認 められる (エ) 被 覆 時 期 期 間 :7 月 下 旬 ~8 月 中 旬 に20 日 間 以 上 あれば 高 い 効 果 が 期 待 できるが レタスビッグベイン 病 のように8 月 中 下 旬 にマルチを 被 覆 しても1 作 だけでは あるが 効 果 が 認 められる 場 合 がある 100%の 効 果 は 期 待 できないが 経 済 的 な 栽 培 に 利 用 できるよう 臨 機 応 変 に 対 応 することができるのも 太 陽 熱 利 用 土 壌 消 毒 の 特 徴 である (2) 土 壌 還 元 消 毒 ア 米 ぬかやフスマを 利 用 した 土 壌 還 元 消 毒 米 ぬかやフスマを10aあたり1t 散 布 し 直 ちに 深 さ15~20cmに 耕 起 し 潅 水 チュー ブを60cm 間 隔 で 配 置 する 古 ビニール 等 で 被 覆 後 100~150L/m2を 目 安 に 潅 水 する な お この 時 灌 水 むらができぬように 小 畝 は 作 らず 平 らにする ハウスを 密 閉 し 約 20 日 間 程 度 放 置 する 処 理 期 間 終 了 後 古 ビニールやチューブを 撤 去 し 数 日 間 開 放 する 一 般 に30 の 地 温 を20 日 間 以 上 確 保 する 必 要 があるため 平 均 気 温 がおおむね20 以 上 ある 時 期 が 有 効 である 下 層 土 壌 に 効 果 を 及 ぼすために 糖 蜜 の 希 釈 水 を 灌 水 チューブで 投 入 する 手 法 も 可 能 である 防 除 効 果 が 認 められた 病 害 イチゴ 疫 病 トマト 褐 色 根 腐 病 サツマイモネコブセン チュウ Fusarium oxysporumによる 病 害 (ネギ 根 腐 萎 凋 病 イチ ゴ 萎 黄 病 ホウレンソウ 萎 凋 病 トマト 萎 凋 病 など) ナス 半 身 萎 凋 病 効 果 の 期 待 できない 病 害 アブラナ 科 根 こぶ 病 トマトモザイク 病 (TMV) イ 低 濃 度 エタノール 土 壌 還 元 消 毒 ( 独 ) 農 業 環 境 技 術 研 究 所 HPに 技 術 の 詳 細 が 紹 介 されている http://www.niaes.affrc.go.jp/techdoc/ethanol/ (3) カラシナすき 込 みによる 土 壌 消 毒 (ホウレンソウ 萎 凋 病 防 除 技 術 ) ア 圃 場 の 整 備 圃 場 に 耕 盤 がある 場 合 垂 直 方 向 の 透 水 性 が 悪 くなるのでカラシナ 播 種 前 にサブソ イラを 施 工 する イ カラシナ 播 種 と 栽 培 カラシナの 品 種 はアリルイソチシアネート(AITC) 生 成 量 の 多 い 黄 からし 菜 を 用 いる 播 種 量 は 0.5g/m2 程 度 5 月 下 旬 ~6 月 初 旬 の 播 種 であれば その 前 に1 作 ホ ウレンソウを 栽 培 できる 4~5t/10aのカラシナを 収 穫 するためには 窒 素 成 分 は20kg 必 要 ホウレンソウ 栽 培 ハウスで 前 作 の 肥 料 が 残 っている 場 合 は 不 足 分 を 施 肥 する 生 育 の 後 期 には 生 育 が 旺 盛 になるので 水 不 足 にならないように 灌 水 する ウ カラシナのすき 込 み 地 上 部 重 が 最 大 になる 開 花 期 の7 月 中 旬 頃 ( 播 種 約 45 日 後 )にすき 込 む この 梅 雨 明 - 6 -

け 頃 にすき 込 みを 行 うと その 後 の 高 温 で 地 温 が 上 昇 し 処 理 効 果 が 高 まる すき 込 み 時 のカラシナの 草 丈 は1.5m 前 後 と 高 くなるので, 刈 り 払 い 機 などで 主 茎 を30~50cm に 切 断 してから,トラクターのロータリーでできるだけ 深 くすき 込 む すき 込 み 時 に 後 に 栽 培 するホウレンソウ 用 の 施 肥 をしておく * 注 )ハンマーナイフモアを 使 うと 茎 葉 が 細 かくなりすぎてすき 込 み 作 業 中 に AITC が 揮 発 してしまい 作 業 者 の 目 にも 刺 激 が 強 いので 使 用 しないほうが 望 ましい エ 散 水 と 被 覆 散 水 チューブの 間 隔 はハウスの 傾 斜 程 度 により 変 える 平 坦 地 では50cm 傾 斜 があ る 場 合 は25cmくらいに 狭 くする 傾 斜 のあるハウスでは 時 間 当 たりの 散 水 が 多 すぎ ると 水 が 土 壌 表 面 やフィルム 裏 面 に 沿 って 横 方 向 に 流 れやすいので 水 量 を 調 節 する 傾 斜 が 急 な 場 合 ( 約 3 度 以 上 )は 普 通 の 散 水 チューブでは 水 が 土 壌 表 面 を 流 れてしま うため 散 水 量 を 均 一 に 補 正 できる 傾 斜 地 用 水 圧 補 正 点 滴 チューブを 使 用 する 被 覆 するフィルムはハウス 用 の 透 明 フィルムの 使 い 古 しでもかまわない ハウスの 周 縁 は 鉄 パイプ( 直 径 32mm 以 上 )や 水 を 入 れたダクト( 直 径 10cm)で 押 さえる 傾 斜 ハウス の 低 い 側 から 外 へ 散 水 した 水 が 流 出 する 場 合 は 畦 畔 板 ( 波 板 )などを 土 に 差 し 込 み 水 がハウス 外 へ 流 れないようにする 散 水 は 土 壌 表 面 に 水 が 少 したまるまで 行 う 水 量 としては 100~150L/m2になる 散 水 により 土 壌 水 分 が 圃 場 容 水 量 以 上 になることが 望 ましいので pf メーターで 確 認 するとよい 被 覆 して3 日 ~1 週 間 後 にフィルムをめくってドブの 臭 いのような 悪 臭 がすると 還 元 状 態 になったと 判 断 する ハウスは 閉 め 切 って できるだけ 地 温 を 上 げ るようにする 被 覆 期 間 は3 週 間 程 度 還 元 条 件 にならずに 曇 雨 天 が 続 く 場 合 は 3 日 ~1 週 間 延 長 する オ 被 覆 の 除 去 とホウレンソウ 播 種 被 覆 除 去 後,カラシナが 混 和 されていない 土 壌 の 深 い 部 分 は 殺 菌 効 果 が 低 いので ホウレンソウ 播 種 時 に 土 壌 表 面 はできるだけ 浅 く 耕 起 整 地 するにとどめる カラシ ナの 茎 は 太 いので 分 解 せずに 残 ることがあるが 播 種 に 悪 影 響 はほとんどない 被 覆 を 除 去 してすぐにホウレンソウを 播 種 すると 還 元 化 の 影 響 で 草 丈 がやや 低 く 抑 制 さ れることがあるので 被 覆 除 去 後 1 週 間 程 度 経 過 してから 播 種 する カ より 効 果 を 上 げるために カラシナのすき 込 み 量 は 5kg/m2 以 上 が 望 ましい 傾 斜 が 急 な 場 合 ( 約 3 度 以 上 )は カラシナ 播 種 時 にサブソイラと 弾 丸 暗 渠 の 施 工 をしておく 土 壌 が 還 元 条 件 にならな い 場 合 は 被 覆 期 間 の 延 長 や 二 重 被 覆 等 による 地 温 上 昇 効 果 を 併 用 する 二 重 被 覆 は 地 表 面 をフィルムで 被 覆 してからトンネル 支 柱 などを 立 てて その 上 にもフィルムを 被 覆 すると 地 下 深 くまで 地 温 が 上 昇 して 殺 菌 効 果 が 増 強 される 地 温 40 以 上 の 積 算 時 間 が 200 時 間 に 達 すると 熱 による 殺 菌 効 果 が 高 くなる また カラシナをすき 込 ん だ 直 後 に 土 壌 表 面 をローラーで 軽 く 鎮 圧 すると 還 元 状 態 になりやすくなる キ その 他 の 注 意 点 散 水 チューブを 使 わないで 散 水 する 方 法 もある カラシナすき 込 み 後 ハウスに 設 置 されているスプリンクラーで 飽 和 状 態 になるまで 数 時 間 ~ 一 晩 散 水 し その 後 被 覆 して 還 元 条 件 にした 場 合 AITC が 揮 発 して 効 果 がやや 低 下 するものの 発 病 を 無 処 理 の 4 割 に 抑 制 する カラシナすき 込 み 消 毒 の 副 次 的 な 効 果 として,イヌビユ,スベリ ヒユ,スギナの 少 発 生 条 件 ではある 程 度 の 雑 草 抑 制 作 用 もある しかし,イヌビユの 多 発 圃 場 では 無 効 である ( 夏 穫 りホウレンソウを 主 力 品 目 とした 葉 もの 野 菜 産 地 における 生 産 安 定 技 術 マニュ アルより 引 用 ) (4) 蒸 気 消 毒 土 壌 病 原 菌 のほとんどは60 30 分 間 の 蒸 気 消 毒 でほぼ 完 全 に 死 滅 する しかし TMV などのウィルスでは90 10 分 間 を 要 し 雑 草 種 子 は80 10 分 間 で 死 滅 する 土 壌 には 病 原 - 7 -

菌 以 外 にアンモニア 化 成 菌 や 硝 化 細 菌 など 有 用 微 生 物 も 多 く 存 在 しており 過 度 の 消 毒 を すると 作 物 の 生 育 障 害 を 起 こす 消 毒 温 度 は60 30 分 間 ないし75 30 分 間 で 実 施 し 消 毒 後 は 早 く 地 温 を 下 げるのがよい 蒸 気 消 毒 には 蒸 気 の 発 生 量 の 多 いボイラーが 適 し 暖 房 用 の 耐 圧 ボイラーも 水 位 を 下 げて 利 用 できる 消 毒 方 法 には ホジソンパイプ 法 ( 穴 あきパイプを 土 中 に 埋 めて 蒸 気 を 噴 出 ) キャンパスホース 法 ( 土 壌 表 面 に 布 ホースをおき シートで 覆 い 蒸 気 を 通 す)が 適 する 土 壌 消 毒 後 は 肥 効 が 高 くなるので 施 肥 量 は 少 な 目 の 方 が 安 全 である また 砂 質 土 壌 で 腐 植 含 量 が 高 い 場 合 土 壌 が 乾 燥 した 状 態 で 蒸 気 消 毒 等 熱 消 毒 を 行 うと 土 壌 が 水 をはじき 発 芽 や 生 育 を 阻 害 する 場 合 がある( 撥 水 現 象 ) このような 土 壌 条 件 では 熱 消 毒 時 に 土 壌 の 含 水 率 を 半 湿 ( 土 を 強 く 握 ると 手 は 濡 れないが 明 らか な 水 分 を 感 じる 程 度 )に 維 持 することで 消 毒 後 の 撥 水 現 象 が 緩 和 される (5) 熱 水 土 壌 消 毒 蒸 気 消 毒 と 異 なり 直 接 熱 水 をほ 場 に 注 入 し 熱 で 病 害 虫 を 死 滅 させる 物 理 的 防 除 法 の 一 つである 蒸 気 消 毒 と 比 較 して 熱 の 拡 散 性 に 優 れ 自 活 性 線 虫 や 根 粒 菌 などの 土 壌 中 の 生 物 相 に 与 える 影 響 が 小 さい また 塩 類 集 積 土 壌 の 除 塩 効 果 や 雑 草 抑 制 効 果 も 期 待 で きる 消 毒 にあたっては 熱 水 注 入 前 にほ 場 はできるだけ 深 耕 均 平 化 したのち 散 水 管 を 土 壌 の 表 面 に 敷 設 し ポリエチレンフィルムで 覆 い 熱 水 を 散 水 (120~150L/m2)する 保 温 のためにポリエチレンフィルムは1~2 日 間 被 覆 したままとする 処 理 時 間 は 使 用 す る 消 毒 機 によって 異 なるが 熱 出 力 400,000kcal/hの 消 毒 機 を 用 いた 場 合 3.3 時 間 /100 m2( 出 湯 量 70L/ 分 )である < 熱 水 消 毒 で 効 果 が 報 告 されている 病 害 虫 > ホウレンソウ 萎 凋 病 トマト 萎 凋 病 褐 色 根 腐 病 ダイズ 黒 根 腐 病 白 絹 病 ウリ 類 黒 点 根 腐 病 ハクサイ 根 こぶ 病 コムギ 立 枯 病 黒 穂 病 ヨトウムシ 類 サツマイモ ネコブセンチュウ キタネグサレセンチュウ ダイズシストセンチュウ (6) 薬 剤 による 防 除 ( 土 壌 くん 蒸 ) 土 壌 中 に 生 息 する 病 原 菌 有 害 センチュウ 類 土 壌 害 虫 雑 草 種 子 などの 殺 滅 のため にくん 蒸 剤 が 使 用 される 土 壌 くん 蒸 剤 を 使 用 するときは 以 下 のことに 注 意 する ア くん 蒸 する 前 には 薬 剤 のラベルに 書 いてある 使 用 方 法 注 意 事 項 をよく 読 んでから 行 う イ 土 壌 水 分 が 乾 き 過 ぎ 湿 り 過 ぎないような 状 態 で 処 理 する ウ ガス 剤 処 理 は いずれも 裸 地 状 態 で 使 用 する エ 有 機 物 を 施 用 する 場 合 は 土 壌 くん 蒸 処 理 後 に 行 う オ 薬 剤 処 理 後 は 薬 剤 の 種 類 時 期 作 物 にもよるが ガス 抜 きのため 土 壌 を1~2 回 耕 うんする カ 人 畜 に 対 する 毒 性 周 辺 作 物 に 対 する 薬 害 など 安 全 使 用 に 留 意 する - 8 -

3 農 薬 登 録 における 適 用 作 物 名 について ( 平 成 23 年 4 月 1 日 最 終 改 正 ) 申 請 に 用 いる 作 物 名 は 原 則 として 農 薬 の 登 録 申 請 に 係 る 試 験 成 績 について ( 平 成 12 年 11 月 24 日 付 け12 農 産 第 8147 号 農 林 水 産 省 農 産 園 芸 局 長 通 知 )の 運 用 について( 平 成 13 年 10 月 10 日 付 け13 生 産 第 3986 号 農 林 水 産 省 生 産 局 生 産 資 材 課 長 通 知 )の 別 表 1-1,1-2に 掲 げる 名 称 を 用 いるものとされていま す 表 の 使 用 に 際 しては 以 下 の 事 項 に 留 意 してください 注 1 掲 載 されている 作 物 名 の 中 には 現 在 農 薬 の 適 用 作 物 には 含 まれてない 作 物 を 含 みます なお 適 用 作 物 に 含 まれていない 作 物 については 農 薬 登 録 時 にその 名 称 が 変 更 される 場 合 があります 注 2 品 種 名 及 び 栽 培 条 件 ( 施 設 栽 培 等 ) 等 については 省 略 している 場 合 がありますが 農 薬 登 録 時 に 品 種 名 又 は 栽 培 条 件 等 の 指 定 がある 場 合 は 当 該 品 種 又 は 栽 培 条 件 等 にのみ 使 用 できるものです 注 3 そらまめ については 種 実 を 採 取 する 場 合 にも 未 成 熟 そらまめを 採 取 する 場 合 にも 使 用 できる という 運 用 が 適 用 されてきましたが 未 成 熟 そらまめ での 農 薬 登 録 がすすめられてきたことにより 平 成 22 年 6 月 18 日 をもってこの 運 用 は 終 了 しましたので 注 意 願 います ( 別 表 1-1) 適 用 農 作 物 ( 食 品 の 用 に 供 される 農 作 物 ( 特 用 作 物 及 び 家 畜 の 飼 料 の 用 に 供 さる 農 作 物 を 含 む ): 作 物 残 留 試 験 成 績 を 必 要 とするもの) 大 グルー プ 名 中 グループ 名 作 物 名 作 物 名 に 含 まれる 別 名 地 方 名 品 種 名 等 の 例 米 稲 水 稲 ( 移 植 直 播 ) 陸 稲 種 子 を 収 穫 するもの 備 考 麦 類 えんばく 大 麦 小 麦 オートムギ エン 麦 カラスムギ 二 条 種 六 条 種 はだか 麦 雑 穀 類 いね 科 細 粒 雑 穀 類 とうもろこし ライ 麦 あわ きび ひえ とうもろこし( 子 実 ) 未 成 熟 とうもろこし スィートコーン 種 子 (ある 程 度 成 熟 した 雌 穂 )を 収 穫 するもの アマランサス( 種 子 ) キノア ヒモゲイトウ センニンコク スギモリケイトウ フジゲイトウ 繁 穂 ヒユ 種 粒 ヒユ 種 子 を 収 穫 するもの 食 用 ソルガム そば もろこし たかきび こうりゃん だったんそば 果 樹 類 かんきつ はとむぎ 天 草 アンコール 伊 予 柑 大 紅 みかん 果 実 を 収 穫 するもの オレンジ スイートオレンジ バレンシアオレンジ カーブチー かぼす カラ カラマンダリン 河 内 晩 柑 清 見 きんかん ニンポウキンカン マルキンカン - 9 -

大 グルー プ 名 中 グループ 名 作 物 名 作 物 名 に 含 まれる 別 名 地 方 名 品 種 名 等 の 例 備 考 果 樹 類 かんきつ グレープフルーツ 果 実 を 収 穫 するもの サガマンダリン サマーフレッシュ シークヮーサー じゃばら 不 知 火 デコポン すだち せとか セミノール タロガヨ たんかん 長 門 ユズキチ なつみかん ネーブル 甘 夏 なつだいだい ワシントンネーブル はっさく はるか はるみ はれひめ 日 向 夏 ぶんたん ざぼん ぼんたん 晩 白 柚 うちむらさき 平 兵 衛 酢 ぽんかん マーコット みかん 温 州 みかん ゆず ライム レモン 小 粒 核 果 類 あんず アプリコット 果 実 を 収 穫 するもの うめ すもも プラム プルーン ベリー 類 アロニア チョコベリー 果 実 を 収 穫 するもの 食 用 桑 ( 果 実 ) シーベリー すぐり ハスカップ ふさすぐり カラグワ ヤマグワ サジー サージ スナヂグミ グースベリー クロミノウグイスカグラ カーランツ カラント カランツ アカフサスグリ ク ロフサスグリ カシス ブラックベリー ブルーベリー ラズベリー あけび( 果 実 ) 果 実 を 収 穫 するもの アセロラ アテモヤ アボカド いちじく いちょう( 種 子 ) ギンナン 種 子 を 収 穫 するもの おうとう さくらんぼ 果 実 を 収 穫 するもの オリーブ - 10 -

大 グルー プ 名 中 グループ 名 作 物 名 作 物 名 に 含 まれる 別 名 地 方 名 品 種 名 等 の 例 備 考 果 樹 類 かき 果 実 を 収 穫 するもの カニステル がまずみ かりん キウイフルーツ グアバ( 果 実 ) くさぼけ くり くるみ ゴレンシ ざくろ サポジラ さるなし さんざし( 果 実 ) さんしょう( 果 実 ) ジャボチカバ 食 用 つばき( 種 子 ) ストロベリーグアバ チェリモヤ なし なつめ ネクタリン パイナップル パッションフルーツ バナナ はまなす( 果 実 ) パパイヤ バンレイシ ピタヤ ピタンガ びわ フェイジョア ぶどう エッグフルーツ クダモノタマゴ ジョミ バンジロウ バンザクロ スドメ シドミ スターフルーツ こくわ 香 粋 オオサンザシ オオミサンザシ 日 本 なし 西 洋 なし 中 国 なし アブラモモ ズバイモモ くだものとけいそう シャカトウ アテス シュガーアップル ホワイトピタヤ レッドピタヤ ゴールデンピタヤ ド ラゴンフルーツ タチバナアデク スリナムチェリー ブラジルチェ リー パイナップルグアバ 小 粒 種 ぶどう(デラウェア シラガブドウ やまぶど う) 大 粒 種 ぶどう( 巨 峰 系 4 倍 体 品 種 2 倍 体 米 国 系 品 種 2 倍 体 欧 州 系 品 種 3 倍 体 品 種 他 ) 注 1) 種 子 を 収 穫 するもの 果 実 を 収 穫 するもの 種 子 を 収 穫 するもの 果 実 を 収 穫 するもの ペカン ペピーノ ポポー ホワイトサポテ マルメロ マンゴー ミラクルフルーツ むべ もも やまもも リュウガン りんご レイシ レンブ アケビガキ ロンガン 竜 眼 ライチ ジャワフトモモ 種 子 を 収 穫 するもの 果 実 を 収 穫 するもの - 11 -

大 グルー プ 名 中 グループ 名 作 物 名 作 物 名 に 含 まれる 別 名 地 方 名 品 種 名 等 の 例 備 考 野 菜 類 うり 類 ( 漬 物 用 ) 赤 毛 ウリ 食 用 ひょうたん モーウィ 果 実 を 収 穫 するもの 食 用 へちま しろうり あおうり カリモリ はぐらうり 青 しまうり くろうり 桂 うり 漬 物 用 すいか 源 吾 兵 衛 西 瓜 未 成 熟 な 果 実 を 収 穫 するもの 漬 物 用 まくわうり ぺっちんうり 漬 物 用 メロン とうがん かもうり 冬 瓜 果 実 を 収 穫 するもの はやとうり ゆうがお かんぴょう とうがらし 類 甘 長 とうがらし 伏 見 とうがらし 万 願 寺 とうがらし 三 宝 とうがらし 果 実 を 収 穫 するもの 未 成 熟 の 状 態 で 利 用 する 甘 味 種 かぐらなんばん 果 実 を 収 穫 するもの きだちとうがらし ししとう ししとうがらし 獅 子 唐 葵 ししとう とうがらし 鷹 の 爪 八 房 日 光 とうがらし 札 幌 大 長 とうがら し 果 実 を 収 穫 するもの 未 成 熟 の 状 態 で あるいは 完 熟 させて 利 用 する 辛 味 種 ハバネロ 果 実 を 収 穫 するもの なばな 類 ピカンテ あさまこな 朝 熊 小 菜 茎 葉 及 び 花 蕾 を 収 穫 するもの あすっこ アレッタ おおさきな 太 田 かぶ オータムポエム 大 崎 菜 やる 菜 アスパラ 菜 大 野 菜 かいらん かきな 勝 山 水 菜 くきたちな こうさいたい さいしん かき 菜 宮 内 菜 宮 崎 菜 CO 菜 平 泉 寺 水 菜 郡 水 菜 さんまい 水 菜 北 市 水 菜 会 津 茎 立 菜 カブレ 菜 縮 緬 茎 立 菜 紅 菜 苔 菜 芯 油 菜 芯 三 景 雪 菜 四 川 児 菜 子 持 たかな チンゲンサイ(なばな 的 栽 培 ) 摘 菜 花 つぼみな なばな のらぼうな つぼみ 菜 三 陸 つぼみ 菜 あでやかつぼみ 菜 なのはな はなな のらぼう 菜 博 多 蕾 菜 はたけな(なばな 的 栽 培 ) 畑 菜 (なばな 的 栽 培 ) はなっこりー 非 結 球 あぶら な 科 葉 菜 類 みずかけな めいけな あざみな あじみな 海 野 ( 茎 葉 ) 大 山 そだち カーボロネロ かほくな 水 掛 菜 女 池 菜 新 潟 なばな チリメンカラシ ハゴロモカラシナ 味 美 菜 黒 キャベツ 河 北 菜 茎 葉 ( 花 茎 がのびだす 前 のもの)を 収 穫 するもの - 12 -

大 グルー プ 名 中 グループ 名 作 物 名 作 物 名 に 含 まれる 別 名 地 方 名 品 種 名 等 の 例 備 考 野 菜 類 非 結 球 あぶら な 科 葉 菜 類 からしな 木 曽 菜 ケール こまつな さがみグリーン さぬきな さんとうさい 四 川 搾 菜 ( 茎 葉 ) しろな 仙 台 芭 蕉 菜 仙 台 雪 菜 千 宝 菜 1 号 千 宝 菜 2 号 タアサイ たいさい たかな 食 べて 菜 チンゲンサイ てごろ 菜 長 崎 はくさい なかじまな のざわな 博 多 白 菜 パクチョイ はたけな ひこしまはるな ビタミン 菜 姫 路 若 菜 ひろしまな べんり 菜 みずな みぶな 山 形 みどりな やまとまな ルッコラ 黄 からしな 葉 からしな やましおな レッドアジアン マスタード グリーンマスタード セリフォン ハゴロモカンラン リョクヨウカンラン 小 松 菜 山 東 菜 べかな 非 結 球 はくさい 半 結 球 はくさ い いがむらさき たけのこたかな 大 阪 しろな なにわ 菜 京 の 里 しろな いなみ 菜 せんぽうさい1 号 せんぽうさい2 号 ターサイ ターツァイ 如 月 菜 きさらぎな 瓢 菜 ひさごな 縮 み 菜 ちぢみな 体 菜 たいな 雪 白 体 菜 二 貫 目 体 菜 しゃくし 菜 長 岡 菜 高 菜 かつおな せいさい 山 形 青 菜 三 池 たか な 青 梗 菜 長 崎 白 菜 唐 人 菜 唐 菜 中 島 菜 野 沢 菜 畑 菜 彦 島 春 菜 広 島 菜 京 菜 水 菜 京 水 菜 壬 生 菜 大 和 真 菜 ロケット セルバチコ ガルギール エルーカ 茎 葉 ( 花 茎 がのびだす 前 のもの)を 収 穫 するもの 非 結 球 レタス わさびな かきちしゃ サンチュ チマサンチュ 葉 を 収 穫 するもの サラダ 菜 バターヘッド 型 レタス バターヘッド 型 たまぢしゃ 茎 葉 を 収 穫 するもの 立 ちちしゃ ロメインレタス コスレタス 美 味 タス ビミタス リーフレタス 葉 ちしゃ チリメンチシャ サニーレタス シルクレ タス フリルレタス 豆 類 ( 未 成 熟 ) えだまめ さやいんげん ヒラザヤインゲン モロッコインゲン 未 成 熟 なさや 付 き 豆 を 収 穫 するもの さやえんどう きぬさやえんどう スナックえんどう 砂 糖 えんど う スナップエンドウ - 13 -

大 グルー プ 名 中 グループ 名 作 物 名 作 物 名 に 含 まれる 別 名 地 方 名 品 種 名 等 の 例 備 考 野 菜 類 豆 類 ( 未 成 熟 ) 実 えんどう うすいえんどう グリーンピース 未 成 熟 な 種 子 (さや 付 で 収 穫 されるものを 含 む)を 収 穫 するもの 未 成 熟 ささげ 十 六 ささげ あきしまささげ 未 成 熟 なさや 付 き 豆 を 収 穫 するもの 未 成 熟 しかくまめ ウリズン トウサイ 未 成 熟 そらまめ 未 成 熟 な 種 子 (さや 付 で 収 穫 されるものを 含 む)を 収 穫 するもの 未 成 熟 なたまめ 未 成 熟 なさや 付 き 豆 を 収 穫 するもの 未 成 熟 ふじまめ 未 成 熟 千 石 豆 未 成 熟 カガツルマメ 未 成 熟 ツル マメ しそ 科 葉 菜 類 えごま( 葉 ) 茎 葉 を 収 穫 するもの オレガノ しそ セージ ハナハッカ ワイルドマジョラム おおば コモンセージ パイナップルセージ チェリーセー ジ レッドセージ タイム バジル はっか レモンバーム ローズマリー せり 科 葉 菜 類 きんさい コリアンダー( 葉 ) コモンタイム クリーピングタイム レモンタイム カ ピタートゥス(ペルシアン ヒソップ) オレンジタイ ム ジギス(ソースタイム) スイートバジル ダークオパールバジル メボウキ ミント スペアミント ペパーミント アップルミント セイヨウヤマハッカ マンネンロウ スープセルリー シャンサイ 中 国 ゼリ キンツァイ 茎 葉 を 収 穫 するもの 香 菜 シャンツァイ パクチー コエンドロ せり セルリー チャービル ウイキョウゼリ セルフィーユ ディル( 葉 ) イノンド 時 蘿 にんじん( 葉 ) 葉 にんじん 比 較 的 若 い 葉 を 根 とともに 収 穫 するもの パセリ モスカールドパセリ イタリアンパセリ 茎 葉 を 収 穫 するもの フェンネル( 葉 ) ういきょう みつば 青 みつば 切 りみつば 根 みつば アーティチョーク ちょうせんあざみ 花 蕾 を 収 穫 するもの アイスプラント 茎 葉 を 収 穫 するもの あけび( 茎 葉 ) キノメ 茎 葉 ( 若 芽 )を 収 穫 するもの あさつき イトネギ センボンワケギ 葉 及 び 鱗 茎 を 収 穫 するもの あしたば 茎 葉 を 収 穫 するもの アスパラガス 新 芽 を 収 穫 するもの あまちゃ アマランサス( 茎 葉 ) ハゲイトウ アオビユ ホナガイヌビユ ひゆな 茎 葉 を 収 穫 するもの いちご オランダイチゴ 果 実 を 収 穫 するもの いちょう( 葉 ) 葉 を 収 穫 するもの うこぎ ウコギ(ヤマウコギ) ヒメウコギ 茎 葉 を 収 穫 するもの うこん 秋 ウコン キョウオウ 春 ウコン 根 茎 を 収 穫 するもの うすばさいしん 根 茎 及 び 根 を 収 穫 するもの うど 若 い 茎 葉 部 を 収 穫 するもの えびすぐさ( 茎 葉 ) ロッカクソウ 地 上 部 の 全 草 を 収 穫 するもの エンサイ エンツァイ あさがおな 空 心 菜 通 菜 ヨウサイ 茎 葉 を 収 穫 するもの エンダイブ ニガヂシャ キクヂシャ おうぎ キバナオウギ ナイモウオウギ 根 を 収 穫 するもの おうれん 根 茎 を 収 穫 するもの おかのり 茎 葉 を 収 穫 するもの おかひじき クサヒジキ オカミル ミルナ - 14 -

大 グルー プ 名 中 グループ 名 作 物 名 作 物 名 に 含 まれる 別 名 地 方 名 品 種 名 等 の 例 備 考 野 菜 類 オクラ 果 実 を 収 穫 するもの おけら オオバナオケラ ホソバオケラ 根 茎 を 収 穫 するもの おらんだわれもこう サラダバーネット 葉 を 収 穫 するもの オリーブ( 葉 ) かえんさい かき( 葉 ) デトロイトダークレッド レッドビート ガーデンビー ト 根 を 収 穫 するもの 葉 を 収 穫 するもの かのこそう ハルオミナエシ 根 茎 及 び 根 を 収 穫 するもの かぶ 赤 かぶ 赤 菜 温 海 かぶ 稲 核 菜 大 かぶ 鬼 首 菜 源 助 カブナ こかぶ 小 牛 田 菜 聖 護 院 か ぶ 酢 茎 菜 (すぐきな) 長 禅 寺 菜 津 田 かぶ 天 王 寺 かぶ 鳴 沢 菜 羽 広 菜 ひのなかぶ( 日 野 菜 ) 福 島 菜 紅 かぶ ゆるぎかぶ( 万 木 かぶ) 茎 葉 及 び 根 を 収 穫 するもの かぼちゃ 日 本 かぼちゃ 西 洋 かぼちゃ ぺぽかぼちゃ (ズッキーニを 除 く) 果 実 を 収 穫 するもの カモミール カモマイル カミツレ ジャーマンカモミール ロー マンカモミール 花 を 収 穫 するもの カリフラワー はなやさい さんごしょう ロマネスコ 花 蕾 及 び 花 茎 を 収 穫 するもの カレープラント かわらけつめい かんしょ( 茎 葉 ) かんぞう( 花 ) 茎 葉 を 収 穫 するもの 地 上 部 全 草 ( 茎 葉 及 び 豆 果 )を 収 穫 するもの 茎 葉 を 収 穫 するもの 蕾 を 収 穫 するもの きく( 葉 ) きく 葉 葉 を 収 穫 するもの ぎぼうし うるい 茎 葉 を 収 穫 するもの キャベツ チリメンキャベツ サボイキャベツ 結 球 した 茎 葉 を 収 穫 するもの キャラウエイ( 葉 ) ヒメウイキョウ 茎 葉 を 収 穫 するもの きゅうり 果 実 を 収 穫 するもの きゅうり( 花 ) 花 丸 きゅうり きゅうりの 雌 花 を 収 穫 するもの きゅうり( 葉 ) ぎょうじゃにんにく グアバ( 葉 ) きゅうりの 葉 を 収 穫 するもの 葉 及 び 鱗 茎 を 収 穫 するもの 葉 を 収 穫 するもの くきちしゃ やまくらげ トムシャ ステムレタス 茎 及 び 上 部 の 若 い 葉 を 併 せて 収 穫 するもの 茎 ブロッコリー スティックセニョール 花 蕾 及 び 花 茎 を 収 穫 するもの くこ( 果 実 ) 枸 杞 子 (クコシ) 果 実 を 収 穫 するもの くこ( 葉 ) 枸 杞 葉 (クコヨウシ) 葉 を 収 穫 するもの くさそてつ こごみ ガンソク コゴメ クグミ ニワソテツ クレソン ウォータークレス 茎 葉 を 収 穫 するもの くわい げんのしょうこ こおにたびらこ 塊 茎 を 収 穫 するもの 全 草 を 収 穫 するもの 茎 葉 を 収 穫 するもの 春 の 七 草 では ほとけのざといわれているもの コールラビ 球 茎 カンラン 蕪 キャベツ 肥 大 した 茎 を 収 穫 するもの こがねばな ごぼう 根 を 収 穫 するもの コンフリー シンフィツム ヒレハリソウ 葉 を 収 穫 するもの ザーサイ 茎 タカナ 海 野 ( 肥 大 茎 ) 四 川 搾 菜 ( 肥 大 茎 ) 肥 大 した 茎 を 収 穫 するもの さといも( 葉 柄 ) ずいき だついも 葉 柄 を 収 穫 するもの サフラン シナカンゾウ ノカンゾウ ヤブカンゾウ 黄 花 菜 金 針 菜 めしべを 収 穫 するもの さわあざみ まあざみ 葉 を 収 穫 するもの さんしょう( 葉 ) じおう しそ( 花 穂 ) しゃくやく( 薬 用 ) 木 の 芽 根 茎 を 収 穫 するもの 花 穂 を 収 穫 するもの 根 を 収 穫 するもの - 15 -

大 グルー プ 名 中 グループ 名 作 物 名 作 物 名 に 含 まれる 別 名 地 方 名 品 種 名 等 の 例 備 考 野 菜 類 しゅんぎく 菊 菜 茎 葉 を 収 穫 するもの じゅんさい しょうが 根 しょうが 根 茎 を 収 穫 するもの 食 用 アジアンタム 葉 を 収 穫 するもの 食 用 アスター えぞぎく 花 を 収 穫 するもの 食 用 あまどころ 根 茎 を 収 穫 するもの 食 用 アロエ キュラソーアロエ ケープアロエ 葉 を 収 穫 するもの 食 用 インパチェンス アフリカホウセンカ ニューギニア インパチェンス 花 を 収 穫 するもの 食 用 カーネーション 食 用 かえで( 葉 ) 食 用 ぎく 葉 を 収 穫 するもの 花 を 収 穫 するもの 食 用 金 魚 草 食 用 きんせんか 食 用 桑 ( 葉 ) スナップドラゴン カレンジュラ 葉 を 収 穫 するもの 食 用 月 桂 樹 ローリエ 食 用 コスモス 花 を 収 穫 するもの 食 用 さくら( 葉 ) さくら 葉 葉 を 収 穫 するもの 食 用 シネラリア フウキギク サイネリア 花 を 収 穫 するもの 食 用 すいば ソレル オゼイユ 葉 を 収 穫 するもの 食 用 ストック 花 を 収 穫 するもの 食 用 すべりひゆ 茎 葉 を 収 穫 するもの 食 用 西 洋 たんぽぽ 食 用 タンポポ ダンデライオン 葉 を 収 穫 するもの 食 用 せんにちこう 千 日 紅 花 を 収 穫 するもの 食 用 トレニア 食 用 ナスタチウム ノウゼンハレン キンレンカ 食 用 なでしこ 食 用 パンジー 食 用 プリムラ 食 用 さくらそう 食 用 ペチュニア 食 用 べにばな( 花 ) しょくようほおずき ゴールデンベリー トマティロ グランドチェリー 果 実 を 収 穫 するもの 食 用 ミニバラ 花 を 収 穫 するもの 食 用 やぐるまぎく 花 を 収 穫 するもの ( 山 野 草 のやぐるまそうとは 別 種 ) 食 用 ゆり ゆりね 鱗 茎 を 収 穫 するもの 食 用 ラベンダー イングリッシュ ラベンダー 茎 葉 及 び 花 を 収 穫 するもの 食 用 ルドベキア オオハンゴンソウ 花 を 収 穫 するもの すいか 成 熟 した 果 実 を 収 穫 するもの すいぜんじな 金 時 草 ハンダマ 茎 葉 を 収 穫 するもの ズッキーニ 果 実 を 収 穫 するもの ズッキーニ( 花 ) 花 ズッキーニ 花 を 収 穫 するもの 西 洋 ごぼう サルシファイ バラモンジン サルシフィー 根 を 収 穫 するもの セネガ ヒロハセネガ 根 を 収 穫 するもの セルリアック 根 セロリ 根 セルリ せんきゅう 根 茎 を 収 穫 するもの せんぶり 全 草 を 収 穫 するもの ぜんまい 葉 を 収 穫 するもの だいおう 信 州 大 黄 根 茎 を 収 穫 するもの だいこん 葉 だいこん だいこんな 茎 葉 及 び 根 を 収 穫 するもの たけのこ マダケ モウソウチク ハチク 若 い 桿 を 収 穫 するもの たまねぎ 鱗 茎 を 収 穫 するもの タラゴン エストラゴン フレンチタラゴン ロシアンタラゴン 茎 葉 を 収 穫 するもの - 16 -

大 グルー プ 名 中 グループ 名 作 物 名 作 物 名 に 含 まれる 別 名 地 方 名 品 種 名 等 の 例 備 考 野 菜 類 たらのき たらのめ 新 芽 を 収 穫 するもの チコリ キクニガナ 茎 葉 ( 軟 化 させた 芽 )を 収 穫 するもの チコリ( 根 株 ) キクニガナ 根 を 収 穫 するもの チャイブ エゾネギ セイヨウアサツキ シブレット 葉 を 収 穫 するもの ちょろぎ 塊 茎 を 収 穫 するもの つるな はまな はまぢしゃ 茎 葉 を 収 穫 するもの つるむらさき つわぶき とうがらし( 葉 ) とうき シンツルムラサキ 葉 柄 を 収 穫 するもの 葉 を 収 穫 するもの 根 茎 を 収 穫 するもの とうすけぼうふう 根 を 収 穫 するもの どくだみ とちゅう( 葉 ) トマト とりかぶと( 薬 用 ) 地 上 部 全 草 を 収 穫 するもの 葉 を 収 穫 するもの 果 実 を 収 穫 するもの 直 径 3cm 以 下 のものは 含 まない 塊 根 を 収 穫 するもの トレビス トレビツ 結 球 した 茎 葉 を 収 穫 するもの なす なずな なんてん( 葉 ) 果 実 を 収 穫 するもの 茎 葉 を 収 穫 するもの 春 の 七 草 の 一 種 葉 を 収 穫 するもの にがうり つるれいし 果 実 を 収 穫 するもの にら 黄 にら 葉 を 収 穫 するもの にら( 花 茎 ) 花 にら 花 蕾 及 び 花 茎 を 収 穫 するもの にんじん 金 時 にんじん 西 洋 にんじん 島 にんじん 根 を 収 穫 するもの にんにく ジャンボニンニク エレファントガーリック グレート ヘッドガーリック 鱗 茎 を 収 穫 するもの にんにく( 花 茎 ) ねぎ 九 条 ねぎ 加 賀 太 ねぎ 千 住 ねぎ やぐらねぎ 下 仁 田 ねぎ リーキ 花 茎 を 収 穫 するもの 茎 葉 を 収 穫 するもの のびる はくさい 葉 及 び 鱗 茎 を 収 穫 するもの 結 球 した 茎 葉 を 収 穫 するもの はこべ こはこべ みどりはこべ 茎 葉 を 収 穫 するもの 葉 ごぼう 比 較 的 若 い 葉 を 根 とともに 収 穫 するもの 葉 しょうが やなかしょうが はじかみしょうが 筆 ショウガ 生 葉 のついたままの 若 い 根 茎 を 収 穫 するもの はすいも( 葉 柄 ) 葉 たまねぎ 葉 玉 葱 葉 柄 を 収 穫 するもの 畑 わさび おかわさび 葉 花 茎 根 茎 及 び 根 を 収 穫 するもの 畑 地 で 栽 培 されるもの 畑 わさび( 葉 ) 葉 わさび 葉 を 収 穫 するもの 畑 地 で 栽 培 されるもの はつかだいこん 廿 日 大 根 ラディッシュ 二 十 日 大 根 茎 葉 及 び 根 を 収 穫 するもの 花 オクラ 花 を 収 穫 するもの バニラ 葉 にんにく 果 実 を 収 穫 するもの ははこぐさ ごぎょう おぎょう 茎 葉 を 収 穫 するもの 春 の 七 草 の 一 種 はぶそう( 茎 葉 ) はまぼうふう( 葉 ) ピーマン 大 獅 子 カリフォルニアワンダー カラーピーマ ン オランダパプリカ たまねぎの 比 較 的 若 い 段 階 ( 鱗 茎 が 太 り 始 める 頃 ) の 葉 及 び 鱗 茎 を 収 穫 するもの にんにくの 比 較 的 若 い 段 階 の 葉 及 び 鱗 茎 を 収 穫 するもの 地 上 部 全 草 を 収 穫 するもの 葉 を 収 穫 するもの 果 実 を 収 穫 するもの - 17 -

大 グルー プ 名 中 グループ 名 作 物 名 作 物 名 に 含 まれる 別 名 地 方 名 品 種 名 等 の 例 備 考 野 菜 類 ひきおこし 地 上 部 全 草 を 収 穫 するもの 非 結 球 メキャベツ プチヴェール ミニベール 茎 葉 及 び 脇 芽 を 収 穫 するもの びわ( 葉 ) ふき 葉 を 収 穫 するもの 葉 柄 を 収 穫 するもの ふき(ふきのとう) ふきのとう ふきのとうを 収 穫 するもの ふだんそう フローレンスフェンネル ブロッコリー 葉 を 収 穫 するもの 葉 柄 の 基 部 の 肥 大 した 部 分 を 収 穫 するもの 花 蕾 及 び 花 茎 を 収 穫 するもの ほうきぎ とんぶり ほうきぐさ 胞 果 を 収 穫 するもの ほうれんそう ベトラーブ あかふだんそう スイスチャード デト ロイト 茎 葉 を 収 穫 するもの ほそばわだん にがな ンジャナ ぼたんぼうふう 長 命 草 サクナ チョーミーグサ ボリジ ルリジサ 茎 葉 及 び 花 を 収 穫 するもの マーシュ コーンサラダ マーシュレタス 茎 葉 を 収 穫 するもの まくわうり まこもたけ まこも 成 熟 した 果 実 を 収 穫 するもの マコモクロホ 菌 の 寄 生 により 肥 大 したまこもの 茎 を 収 穫 するもの マジョラム スイートマージョラム ポットマジョラム ゴールデ ンマジョラム マヨラナ 茎 葉 を 収 穫 するもの みしまさいこ 根 茎 を 収 穫 するもの みずいも( 葉 柄 ) タイモ 葉 柄 を 収 穫 するもの ミニトマト 果 実 を 収 穫 するもの 直 径 3cm 以 下 のもの みょうが( 茎 葉 ) みょうがたけ 軟 化 させた 茎 葉 を 収 穫 するもの みょうが( 花 穂 ) はなみょうが 花 穂 を 収 穫 するもの 紫 うこん ガジュツ 根 茎 を 収 穫 するもの メキャベツ 芽 キャベツ こもちかんらん 結 球 した 腋 芽 ( 脇 芽 )を 収 穫 するもの メロン 成 熟 した 果 実 を 収 穫 するもの もみじがさ しどけ モミジクサ タイコウナ トウキチナ 茎 葉 を 収 穫 するもの もりあざみ やまごぼう ごぼうあざみ 根 を 収 穫 するもの モロヘイヤ タイワンツナソ シマツナソ 茎 葉 を 収 穫 するもの 薬 用 にんじん アールスメロン アムスメロン アンデンスメロン エリザベスメロン キンショウメロン キンショーメロ ン クインシーメロン タカミメロン ハニーデューメ ロン パパイヤメロン プリンスメロン ハミウリ おたねにんじん チョウセンニンジン コウライニン ジン 根 を 収 穫 するもの ヤーコン( 茎 葉 ) やなぎたで やまのいも(むかご) アユタデ ほんたで マタデ ナガイモのむかご ヤマノイモ(ジネンジョ)のむか ご 茎 葉 を 収 穫 するもの むかご( 肉 芽 )を 収 穫 するもの ヤングコーン ベビーコーン トウモロコシの 幼 果 ( 雌 穂 )を 収 穫 するもの ゆきのした 葉 を 収 穫 するもの よぶすまそう ぼんな ホンナ 茎 葉 を 収 穫 するもの よめな よもぎ らっきょう はぎな らっきょう(エシャレット 栽 培 ) らっきょう(エシャ ロット 栽 培 ) 鱗 茎 を 収 穫 するもの ルバーブ ショクヨウダイオウ 葉 柄 を 収 穫 するもの レタス クリスプヘッド 型 たまちしゃ 結 球 した 茎 葉 を 収 穫 するもの レモングラス メリッサグラス レモンガヤ レモンソウ フィー バーグラス 茎 葉 を 収 穫 するもの レモンバーベナ コウスイボク 茎 葉 を 収 穫 するもの れんこん はす 根 茎 を 収 穫 するもの - 18 -

大 グルー プ 名 中 グループ 名 作 物 名 作 物 名 に 含 まれる 別 名 地 方 名 品 種 名 等 の 例 備 考 野 菜 類 わけぎ 葉 及 び 鱗 茎 を 収 穫 するもの わさび みずわさび 葉 花 茎 根 茎 及 び 根 を 収 穫 するもの 水 系 で 栽 培 されるもの わさびだいこん ホースラディッシュ 西 洋 わさび 根 を 収 穫 するもの わらび 葉 を 収 穫 するもの きのこ 類 えのきたけ 子 実 体 (きのこ)を 収 穫 するもの エリンギ カオリヒラタケ しいたけ なめこ ひらたけ ぶなしめじ まいたけ マッシュルーム ツクリタケ いも 類 アメリカホドイモ アピオス 塊 根 を 収 穫 するもの かんしょ さつまいも シモンいも きくいも ブタイモ 塊 茎 を 収 穫 するもの こんにゃく さといも えびいも たけのこいも やつがしら はすいも( 塊 茎 ) ばれいしょ じゃがいも みずいも 田 いも ヤーコン 塊 根 を 収 穫 するもの やまのいも やまといも 自 然 薯 丸 いも ながいも とっくりい も いせいも いちょういも つくねいも だいじょ 塊 茎 を 収 穫 するもの 豆 類 ( 種 実 ) あずき いんげんまめ 大 納 言 いんげん きんときまめ とらまめ うずらまめ 成 熟 した 種 子 を 収 穫 するもの えんどうまめ ささげ そらまめ だいず なたまめ ふじまめ 千 石 豆 カガツルマメ ツルマメ べにばないんげん はなまめ らっかせい なんきんまめ ピーナッツ えごま( 種 子 ) 種 子 を 収 穫 するもの えびすぐさ( 種 子 ) ロッカクソウ キャラウエイ( 果 実 ) ヒメウイキョウ 果 実 を 収 穫 するもの からしな( 種 子 ) ごま コリアンダー( 果 実 ) コエンドロ 種 子 を 収 穫 するもの 果 実 を 収 穫 するもの さとうきび 茎 を 採 糖 目 的 に 収 穫 するもの しそ( 種 子 ) 食 用 亜 麻 食 用 べにばな( 種 子 ) 茶 種 子 を 収 穫 するもの 新 芽 を 収 穫 するもの ディル( 種 子 ) 種 子 を 収 穫 するもの てんさい サトウダイコン 根 を 採 糖 目 的 に 収 穫 するもの なたね 種 子 を 収 穫 するもの はぶそう( 種 子 ) ひし ひまわり( 種 子 ) フェンネル( 種 子 ) ういきょう( 種 子 ) - 19 -

大 グルー プ 名 中 グループ 名 ホップ セイヨウカラハナソウ 雌 花 穂 を 収 穫 するもの 飼 料 作 物 牧 草 いね 科 牧 草 オーチャードグラス チモシー イタリアンライグラ 家 畜 飼 料 用 に 茎 葉 を 収 穫 するもの ス トールフェスク ペレニアルライグラス バヒア グラス まめ 科 牧 草 飼 料 用 えんばく 作 物 名 飼 料 用 とうもろこし 作 物 名 に 含 まれる 別 名 地 方 名 品 種 名 等 の 例 赤 クローバー 白 クローバー アルファルファ 備 考 家 畜 飼 料 用 に 茎 葉 及 び 雌 穂 を 収 穫 するもの ソルガム スーダングラス 家 畜 飼 料 用 に 茎 葉 を 収 穫 するもの 注 1) 巨 峰 系 4 倍 体 品 種 ぶどう 巨 峰 ピオーネ 安 芸 クイーン 藤 稔 サニールージュ 翠 峰 黒 王 ゴルビー 紫 玉 シナノスマイル 高 妻 多 摩 ゆたか 白 峰 紅 義 伊 豆 錦 出 雲 クイーン イ チキマール ウエハラ540 号 オーロラブラック オリンピア さがみ ジャスミン ダークリッジ 高 墨 ハイベリー ハニーブラック ハニービーナス ブラックオーパ ス ブラックオリンピア 紅 伊 豆 紅 瑞 宝 紅 富 士 紅 やまびこ 竜 宝 レッドクイーン ロードベリー 黄 玉 天 秀 等 2 倍 体 米 国 系 品 種 ぶどう アジロンダック マスカットベリーA バッファロー(アーリースチューベン) ナイヤガラマラベルファ ウルバナ キャンベル キャンベルアーリー スチューベン セイ ベル9110 セネカ 大 玉 露 タノレッド 旅 路 ナイアガラ 紅 金 沢 紅 塩 谷 紅 南 陽 ポートランド レッドポート ピアレス ニューヨークマスカット ノースブラック ノースレッド バイオレットウエハラ フレドニア ヒムロッドシードレス 等 2 倍 体 欧 州 系 品 種 ぶどう 瀬 戸 ジャイアンツ ロザキ マリオ ロザリオビアンコ ルビーオクヤマ マスカットオブアレキサンドリア シャインマスカット CG88435 アルフォンスラバレー イタリ ア 甲 斐 乙 女 甲 斐 路 カッタクルガン カベルネソービニオン グリーンサマー クルガンローズ ケニギンデルワインガルデン 甲 州 甲 州 三 尺 ゴールド ゴール ドフィンガー ザバルカンスキー シトロンネル シャルドネ 赤 嶺 セシリア 乍 那 チェリー 京 早 晶 ニューナイ ネオマート ネオマスカット ネヘレスコール バラ ディ ビーナス ピッテロビアンコ ブラックスワン ブラック 三 尺 フレームトーケー 貝 甲 干 紅 アレキ 紅 三 尺 紅 環 ベニピッテロ 馬 乃 子 マスカット 甲 府 マス カットデュークアモーレ マスカットハンブルグ マスカットビオレ マニキュアフィンガー モルゲンシェーン ヤトミローザ ユニコーン リザマート リッシバーバ 竜 眼 涼 玉 ルーベルマスカット ルビー 大 久 保 レッドグローブ レッドネヘレスコール ローヤル ロザリオロッソ アリサ 黄 華 紫 苑 ヒロハンブルグ 等 3 倍 体 品 種 ぶどう キングデラ サマーブラック 甲 斐 美 嶺 ナガノパープル 安 芸 シードレス 美 嶺 等 注 2) 大 グループまたはいね 科 細 粒 雑 穀 類 小 粒 核 果 類 ベリー 類 うり 類 ( 漬 物 用 ) なばな 類 非 結 球 あぶらな 科 葉 菜 類 非 結 球 レタス しそ 科 葉 菜 類 及 びせり 科 葉 菜 類 以 外 の 中 グループについては これら 作 物 群 に 含 まれるものとして 作 物 名 欄 に 標 記 されている 作 物 以 外 のもので これら 作 物 群 に 含 まれる 作 物 も 含 まれる ( 別 表 1-2) 適 用 農 作 物 ( 食 品 の 用 に 供 される 農 作 物 ( 特 用 作 物 及 び 家 畜 の 飼 料 の 用 に 供 される 農 作 物 を 含 む ) 以 外 の 農 作 物 : 作 物 残 留 性 試 験 成 績 を 必 要 としないもの) 大 グルー プ 名 中 グループ 名 作 物 名 作 物 名 に 含 まれる 別 名 地 方 名 品 種 名 等 の 例 備 考 花 き 類 観 葉 植 物 アイスランドポピー アイビーゼラニウム アイリス アガパンサス アゲラタム あさがお あざみ アジアンタム アジュガ アスター アスチルベ アッツザクラ アナナス アネモネ アマゾンリリー アマドコロ アメリカンブルー アリウム アルストロメリア - 20 -

大 グルー プ 名 中 グループ 名 作 物 名 作 物 名 に 含 まれる 別 名 地 方 名 品 種 名 等 の 例 備 考 花 き 類 観 葉 植 物 アロエ アンスリウム インパチェンス うつぼかずら エキザカム エレムルス おかめざさ オドントグロッサム おみなえし おもと オンシジウム カーネーション ガーベラ ガザニア かすみそう カトレア カラー カラジウム カランコエ カルセオラリア かわらけつめい カンガルーポー 観 賞 用 アスパラガス 観 賞 用 ナス 観 賞 用 もうそうちく カンパニュラ ききょう きく 金 魚 草 きんせんか グラジオラス クリサンセマム クリスマスローズ クルクマ クレマチス グロキシニア クロッカス グロリオサ けいとう げっとう ゴールデンクラッカー コスモス こちょうらん ゴデチア コリウス コレオプシス さくらそう サポナリア サルビア さわぎきょう サンセベリア サンダーソニア - 21 -

大 グルー プ 名 中 グループ 名 作 物 名 作 物 名 に 含 まれる 別 名 地 方 名 品 種 名 等 の 例 備 考 花 き 類 観 葉 植 物 シーマニア シクラメン シネラリア しばざくら しゃくやく しゅうめいぎく 宿 根 アスター 宿 根 かすみそう 宿 根 スターチス シンビジウム すいせん スイトピー スターチス ストック ストレプトカーパス ストレリチア すなごけ スパティフィラム スピードリオン すみれ ゼラニウム セントポーリア せんにちこう ソリダゴ ソリダスター たにわたり ダリア だいもんじそう チューベローズ チューリップ つる 日 々 草 ディサ ディフェンバキア ディモルホセカ デージー デルフィニウム デンドロビウム デンマークカクタス とりかぶと トルコギキョウ トレニア ナスタチウム なでしこ ニーレンベルギア ニゲラ 日 々 草 ネモフィラ ノラナ バーベナ はげいとう バコパ はなしょうぶ - 22 -

大 グルー プ 名 中 グループ 名 作 物 名 作 物 名 に 含 まれる 別 名 地 方 名 品 種 名 等 の 例 備 考 花 き 類 観 葉 植 物 はなとりかぶと 花 はす はなびしそう はぼたん ばら パンジー バンダ ひおうぎ ヒポエステス ひまわり ひめのぼたん ひめひまわり 百 日 草 ヒヤシンス フィカス プミラ 斑 入 りアマドコロ フィロデンドロン ブータンルリマツリ ブプレウラム ブライダルベール ブラキカム フリージア プリムラ ブルーサルビア ブルースター ブルーデージー ブルーレースフラワー フロックス ブロワリア ベゴニア ペチュニア ヘデラ べにばな ベビーローズ ペラルゴニウム ヘリクリサム ヘルコニア ベロニカ ほうせんか ほおずき ポーチュラカ ぼたん ポトス ホワイトレースフラワー マーガレット まつばぼたん マトリカリア マリーゴールド ミムラス みやこわすれ ミルトニア ムスカリ - 23 -

大 グルー プ 名 中 グループ 名 作 物 名 作 物 名 に 含 まれる 別 名 地 方 名 品 種 名 等 の 例 備 考 花 き 類 観 葉 植 物 モンステラ やぐるまぎく ゆうぜんぎく ユーフォルビア フルゲンス ゆり ユリオプスデージー ラークスパー ライスフラワー ラナンキュラス ラバテラ ラベンダー リアトリス リシマキア リムナンテス りんどう ルドベキア ルピナス レザーファン レッドジンジャー れんげ ローレンティア ロケア ロベリア わすれなぐさ われもこう 樹 木 類 つつじ 類 アザレア おおむらさき くるめつつじ さつき つばき 類 しゃくなげ さざんか とうつばき やぶつばき ゆきつばき アカシア あじさい アッサムニオイザクラ アフェランドラ あらかし アラレア アレカヤシ いぬまき うばめがし うめもどき エリカ おうごんくじゃくひば かくれみの ガジュマル かなめもち カロライナジャスミン かんのんちく きづた - 24 -

大 グルー プ 名 中 グループ 名 作 物 名 作 物 名 に 含 まれる 別 名 地 方 名 品 種 名 等 の 例 備 考 樹 木 類 きんぽうじゅ くちなし クロサンドラ クロトン げっきつ けやき ケンチャヤシ こうやまき ゴールドクレスト こでまり コトネアスター ゴムノキ コルディリネ コンロンカ さかき さくら さるすべり さんごじゅ さんごみずき さんざし さんしゅゆ さんたんか シェフレラ しきみ ジャカランダ ジャスミナム ポリアンサ しゃりんばい しらかし じんちょうげ すぎ せいよういわなんてん せいようばくちのき せんりょう ちょうせんまき つげ テーブルヤシ デュランタ とっくりらん とべら ドラセナ ななかまど なんてん にしきぎ のうぜんかずら のぼたん ハイビスカス はいびゃくしん パキラ はなみずき ひいらぎなんてん ひさかき ひのき - 25 -

大 グルー プ 名 中 グループ 名 作 物 名 作 物 名 に 含 まれる 別 名 地 方 名 品 種 名 等 の 例 備 考 樹 木 類 ヒペリカム ブーゲンビリア ふっきそう ブバルディア ベンジャミン ポインセチア ホクシャ ポリシャス ボロニア まさき まんさく マンデビラ みずき もくせい もくれん もっこく やなぎ やぶさんざし ユーカリ ゆきやなぎ ユッカ ランタナ ルリマツリ れんぎょう いぐさ しちとうい たばこ 芝 西 洋 芝 あま 西 洋 芝 (オーチャードグラス) 西 洋 芝 (ケンタッキーブルーグラス) 西 洋 芝 (ティフトン) 西 洋 芝 (バーミューダグラス) 西 洋 芝 (フェスク) 西 洋 芝 (ブルーグラス) 西 洋 芝 (ペレニアルライグラス) 西 洋 芝 (ベントグラス) 日 本 芝 西 洋 芝 (ライグラス) 日 本 芝 (こうらいしば) 日 本 芝 (ひめこうらいしば) 日 本 芝 (のしば) 桑 注 1) 大 グループまたは 中 グループについては これら 作 物 群 に 含 まれるものとして 作 物 名 欄 に 標 記 されている 作 物 以 外 のもので これら 作 物 群 に 含 まれる 作 物 も 含 まれ る - 26 -

4 無 人 ヘリコプター 適 用 登 録 農 薬 一 覧 無 人 ヘリコプター 用 農 薬 については 平 成 18 年 5 月 のポジティブリストの 導 入 以 降 に 登 録 数 が 大 きく 増 加 しています また また 登 録 内 容 の 変 更 が 多 い ことから 随 時 更 新 される 下 記 の 一 般 社 団 法 人 農 林 水 産 航 空 協 会 提 供 の 無 人 ヘ リコプター 用 農 薬 のホームページで 確 認 してください URL:http://mujin-heri.jp/index_top.html - 27 -

5 黄 色 蛍 光 灯 等 の 利 用 による 害 虫 防 除 黄 色 蛍 光 灯 を 利 用 した 害 虫 防 除 技 術 は 果 樹 の 吸 蛾 類 成 虫 に 対 する 有 効 な 手 段 として1970 年 代 に 確 立 された 1990 年 代 以 降 には 野 菜 花 き 類 など 他 作 物 他 害 虫 での 利 用 が 試 みら れ 成 果 を 上 げている( 表 1) 黄 色 蛍 光 灯 は580nm(ナノメータ) 付 近 に 主 波 長 を 持 つ 光 を 発 し 他 の 光 源 よりヤガ 類 に 対 する 被 害 防 止 効 果 が 優 れている その 作 用 は ヤガ 類 の 成 虫 が 照 明 を 避 けようとする 忌 避 効 果 と 明 るい 環 境 では 交 尾 産 卵 をしない 行 動 抑 制 効 果 であり 幼 虫 に 対 する 直 接 の 作 用 はない また 効 果 を 得 るための 明 るさは 最 大 照 度 (ある 地 点 におけるあらゆる 方 向 の 照 度 値 の 最 大 値 )で1 2.5ルクス 以 上 である 以 下 いくつかの 作 物 を 例 にして 黄 色 蛍 光 灯 の 基 本 的 な 利 用 方 法 と 注 意 事 項 を 述 べる (1) なし 対 象 害 虫 :アケビコノハ アカエグリバなど 吸 蛾 類 とシンクイムシ 類 やチャバネアオカ メムシ 10a 当 たり40Wの 黄 色 蛍 光 灯 を 棚 下 5 灯 棚 上 2 灯 の 計 7 灯 設 置 すれば 園 内 ほぼ 全 域 で 1ルクス 以 上 の 明 るさが 得 られる 棚 下 灯 は 器 具 上 端 の 高 さを 地 上 1.8mでナシ 棚 線 に 吊 り 下 げ 風 圧 で 横 揺 れしないように 蛍 光 灯 下 部 をアンカーによって 地 面 に 固 定 する 棚 上 灯 は 吊 柱 に 専 用 の 固 定 金 具 を 付 け 地 上 5mに 取 り 付 ける 棚 下 灯 は 全 園 にまんべんなく 取 り 付 け 棚 上 灯 は 外 周 にやや 高 密 度 に 配 置 する( 図 1) 特 に 一 方 が 山 林 となっていて 吸 蛾 類 の 発 生 源 と 考 えられる 方 向 では 灯 数 を 密 にする 設 置 間 隔 の 目 安 は 棚 上 灯 が35m 棚 下 灯 が16mである 棚 上 灯 は40a 以 上 の 面 積 では 基 準 灯 数 (2 灯 /10a)の 約 80%に 減 らす ことができる 点 灯 面 積 が 大 きいほど 棚 上 灯 は 削 減 でき 1haで3 灯 5haで16 灯 10ha で32 灯 を 減 らすことができる 点 灯 時 間 は 吸 蛾 類 の 日 周 行 動 から 判 断 して 日 没 30 分 後 か ら 夜 明 けまでの 終 夜 連 続 点 灯 とする 実 施 期 間 は7 月 下 旬 から 収 穫 終 了 時 までとする (2) カーネーション 対 象 害 虫 :オオタバコガ ハスモンヨトウ シロイチモジヨトウ 一 般 的 なビニール 施 設 の 場 合 40Wの 黄 色 蛍 光 灯 を10a 当 たり12~15 灯 設 置 すれば 施 設 内 はほぼ1ルクス 以 上 の 明 るさを 得 る( 図 2) ヨトウムシ 類 の 行 動 特 性 から 日 没 直 前 から 日 の 出 前 までの 終 夜 連 続 点 灯 する 必 要 がある 実 施 期 間 は6 7 月 の 定 植 時 から 夜 間 ( 保 温 のために) 施 設 サイドを 閉 める11 12 月 頃 までとする (3) トマト 対 象 害 虫 :オオタバコガ ハスモンヨトウ 基 本 的 な 設 置 灯 数 はカーネーションと 同 じだが トマトは 作 物 の 丈 が 高 く 施 設 の 幅 が 10m 前 後 と 広 いことが 多 いので 図 3のように 蛍 光 灯 を2 列 にして 配 置 した 方 が 光 の 到 達 性 がよくなる 黄 色 灯 の 夜 間 点 灯 による 授 粉 用 マルハナバチの 活 動 への 影 響 は 認 められてい ない (4) キャベツ 対 象 害 虫 :ハイマダラノメイガ ハスモンヨトウ ハイマダラノメイガに 対 しては2ルクス 以 上 の 照 度 が 必 要 である 40Wの 直 管 型 黄 色 蛍 光 灯 2 本 を 一 組 にして 光 源 の 中 央 部 が 地 上 1.5mになるように 縦 位 置 で 取 り 付 ける( 図 4) と 1 2ルクス 以 上 になる 範 囲 が 半 径 10 14mになるので 10aあたりの 必 要 灯 数 は4 6 本 になる 露 地 栽 培 では 電 源 の 確 保 が 難 しいが 家 屋 近 くで 栽 培 管 理 することが 多 い 育 苗 - 28 -

期 間 では 比 較 的 利 用 しやすい 電 源 があれば 本 圃 でも 利 用 できる (5) きく 対 象 害 虫 :オオタバコガ ハスモンヨトウ シロイチモジヨトウ 短 日 植 物 であるきくに 対 して 黄 色 の 光 は 長 日 化 による 不 開 花 や 開 花 遅 延 などを 引 き 起 こ すが そのような 場 合 は 黄 色 よりも 短 い 波 長 の 緑 色 光 を 用 いることによりこれらの 問 題 点 を 回 避 できる また オオタバコガに 対 する 防 除 効 果 も0.2~6.4lxの 範 囲 で 認 められ 実 用 性 に 問 題 は 無 い (6) 利 用 上 の 注 意 点 黄 色 蛍 光 灯 が 作 物 の 生 育 に 及 ぼす 影 響 は 作 物 あるいは 品 種 によって 異 なるので 十 分 に 注 意 すること あらかじめ 小 面 積 で 試 した 上 で 本 格 的 な 利 用 が 望 ましい 周 辺 作 物 の 生 育 への 影 響 や 周 辺 の 住 宅 環 境 に 対 する 配 慮 をしておく 必 要 もある とくに 水 稲 きく ほうれんそう いちごなど 感 光 性 が 高 い 作 物 がある 場 合 は 注 意 すること また 露 地 施 設 に 関 係 なく 雨 結 露 農 薬 散 布 による 漏 電 トラブルを 避 けるため 耐 侯 性 のある 器 具 を 使 用 すること ナトリウムランプ 水 銀 灯 などを 光 源 とした 製 品 も 市 販 されており 照 明 配 置 のための 照 度 設 定 は 蛍 光 灯 の 場 合 に 準 ずる 黄 色 蛍 光 灯 は 決 して 魔 法 の 光 ではない 過 度 の 信 頼 は 禁 物 である 黄 色 蛍 光 灯 の 設 置 後 も 害 虫 の 発 生 を 絶 えず 観 察 しながら 薬 剤 等 他 の 防 除 手 段 も 併 用 して 適 切 な 防 除 を 心 がける 表 1 黄 色 灯 の 適 用 作 物 と 害 虫 作 物 なし もも りんご 害 虫 吸 蛾 類 (アケビコノハ,アカエグリバなど), シンクイムシ 類, 一 部 のカメムシ 類 作 物 で の 評 価 作 物 に 対 する 評 価 : 栽 培 上 好 ましい : 影 響 がない : 影 響 が 大 きい 害 虫 に 対 する 評 価 : 効 果 あり : 効 果 は 認 められるがやや 不 安 定 害 虫 に 対 する 評 価 おおば(しそ) ハスモンヨトウ 花 芽 抑 制 スイートコーン アワノメイガ カーネーション オオタバコガ,ハスモンヨトウ,シロイチモジヨトウ ばら ハスモンヨトウ きく オオタバコガ,ハスモンヨトウ,シロイチモジヨトウ 開 花 遅 延 トマト オオタバコガ いちご ハスモンヨトウ 開 花 抑 制, 徒 長 なす オオタバコガ,ハスモンヨトウ トルコギキョウ オオタバコガ,ハスモンヨトウ,シロイチモジヨトウ キャベツ ハイマダラノメイガ,ハスモンヨトウ,ウワバ 類 レタス オオタバコガ,ハスモンヨトウ,シロイチモジヨト ウ,ウワバ 類 ほうれんそう ハスモンヨトウ,シロイチモジヨトウ - 抽 だい 備 考 - 29 -

吊 柱 棚 上 灯 5m 専 用 金 具 ( 棚 上 灯 用 ) 1.8m 棚 下 灯 キャプタイヤ ケーブル アンカー ( 内 田 正 人 ら 1983) 図 1 なし 園 における 黄 色 蛍 光 灯 の 設 置 方 法 6.25 1 2.5 1 2.5 1 2.5 6.2 5 黄 色 蛍 光 灯 6.0 2.8 5 0.0 : 黄 色 蛍 光 灯 : う ね 図 2 カーネーション 施 設 における 設 置 例 ( 単 位 :m) 3.5 7.0 2.0 黄 色 蛍 光 灯 1 0.0 6.0 3.5 1. 5 5 6.0 : 黄 色 蛍 光 灯 :う ね 図 3 トマト 施 設 における 設 置 例 ( 単 位 :m) 黄 色 蛍 光 灯 1.5m 図 4 露 地 野 菜 ほ 場 における 設 置 例 - 30 -

6 果 菜 類 の 接 ぎ 木 による 土 壌 病 害 虫 防 除 (1) トマト 最 近 の 栽 培 品 種 は 複 数 の 病 害 虫 抵 抗 性 を 有 しているが 連 作 などにより 菌 密 度 が 高 くなると 発 病 を 招 く 青 枯 病 褐 色 根 腐 病 根 腐 萎 凋 病 などに 対 しては より 強 度 な 抵 抗 性 を 有 する 台 木 を 利 用 した 接 ぎ 木 栽 培 が 一 般 に 行 われている 作 期 により 発 病 す る 土 壌 病 害 が 異 なっており これまでは 高 温 期 には 青 枯 病 に 抵 抗 性 のある 品 種 低 温 期 には 根 腐 萎 凋 病 に 抵 抗 性 のある 品 種 を 選 んでいたが 最 近 は 年 間 を 通 して 利 用 可 能 な 複 合 抵 抗 性 を 有 する 台 木 品 種 が 利 用 されるようになった なお 接 ぎ 木 する 場 合 台 木 と 穂 木 のTMVに 対 する 抵 抗 性 因 子 型 を 適 合 させる 必 要 がある TMVり 病 性 品 種 やTm 型 因 子 のみを 持 つ 穂 木 品 種 には Tm 型 因 子 を 持 つ 台 木 品 種 ( 表 1)を 使 用 する また Tm2 型 やTm2 a 型 の 因 子 を 保 有 する 穂 木 には Tm 2 型 またはTm2 a 型 因 子 の 台 木 ( 表 2)を 用 いる 表 2の 台 木 にTMVり 病 性 やTm 因 子 の みの 穂 木 を 接 ぎ 木 すると TMVの 感 染 により 萎 ちょう 枯 死 が 生 じる 表 1 トマトの 台 木 品 種 と 病 害 虫 抵 抗 性 (TMVり 病 性 品 種 またはTm 因 子 のみをもつ 穂 木 品 種 用 ) 台 木 品 種 青 枯 病 萎 凋 病 根 腐 半 身 褐 色 ネコフ TMV Ⅰ Ⅱ Ⅲ 萎 凋 病 萎 凋 病 根 腐 病 センチュウ Tm 因 子 LS-89 Tm デュエットO ~ Tm PFN2 号 ~ Tm ヘルパーM ~ Tm アキレスM ~ Tm マイティ Tm リリーフエース Tm 耐 病 新 交 1 号 Tm 表 2 トマトの 台 木 品 種 と 病 害 虫 抵 抗 性 (Tm2またはTm2 a 因 子 を 持 つ 穂 木 品 種 用 ) 台 木 品 種 青 枯 病 萎 凋 病 根 腐 半 身 褐 色 ネコフ TMV Ⅰ Ⅱ Ⅲ 萎 凋 病 萎 凋 病 根 腐 病 センチュウ Tm 因 子 ブロック Tm2 a フレンドシップ Tm2 a ボランチ Tm2 a サポート Tm2 a Bバリア Tm2 a がんばる 根 Tm2 a がんばる 根 トリハ ー Tm2 a 台 本 命 Tm2 a ガードナー ~ Tm2 a 助 人 ~ Tm2 a 影 武 者 ~ Tm2 a ベスパ ~ Tm2 a 足 じまん ~ Tm2 スーパー 良 縁 ~ ~ Tm2 a アンカーT ~ Tm2 a 良 縁 ~ Tm2 a プロテクト3 Tm2 a グリーンガード Tm2 a マグネット Tm2 a がんばる 根 3 号 Tm2 a カップルT Tm2 ジョイント Tm2 a あおおに Tm2 a ドクターK Tm2 a バスター Tm2 バルカン Tm2 a スパイク Tm2 a スパイク23 Tm2 a - 31 -

(2) なす なすでは 実 用 的 形 質 を 備 えた 抵 抗 性 品 種 がないため 抵 抗 性 台 木 品 種 の 利 用 が 必 要 になる 販 売 用 に 栽 培 されるなすのほとんどは 表 3に 載 せたいずれかの 台 木 品 種 を 利 用 した 接 ぎ 木 栽 培 である なすの 重 要 な 土 壌 病 害 虫 としては 青 枯 病 半 枯 病 半 身 萎 凋 病 褐 色 腐 敗 病 ネコブセンチュウがあげられる 青 枯 病 は 抵 抗 性 台 木 の 連 用 によ り 菌 の 変 異 を 招 いて 抵 抗 性 の 崩 壊 現 象 が 繰 り 返 されてきており 現 在 5つの 菌 群 に 分 けられている 菌 群 の 判 定 には 栽 培 品 種 (り 病 性 )と ツノナス 赤 ナス トルバム ビガー の3 種 類 の 異 なる 抵 抗 性 台 木 品 種 を 植 えて 発 病 状 況 を 調 べるこ とにより 類 推 することが 可 能 である なお トルバム ビガー は 種 子 に 休 眠 があ り 発 芽 揃 いも 悪 いためプライミング 処 理 などが 必 要 で 発 芽 後 も 生 育 が 緩 慢 で 接 ぎ 木 までに 日 数 がかかる しかし 草 勢 が 強 いため 施 肥 量 を 減 らすことが 可 能 で 基 肥 の2~3 割 減 肥 で 十 分 栽 培 ができる 表 3 なすの 台 木 品 種 と 病 害 虫 抵 抗 性 その 他 台 木 品 種 半 枯 病 青 枯 病 半 身 萎 凋 褐 色 ネコブ 草 勢 低 温 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅴ 病 腐 敗 病 センチュウ 伸 長 性 トルバム ビガー ~ 極 強 中 トナシム ~ - 強 中 トレロ ~ - - 強 中 茄 の 力 - - - - 強 良 カレヘン - ~ - - 中 中 ミート - ~ 中 良 赤 ナス(ヒラナス) 中 良 ツノナス 中 中 台 三 郎 - - - - - 強 中 台 太 郎 - - - - - 中 中 アシスト 強 良 耐 病 VF 強 良 緋 脚 - - 中 特 良 赤 虎 - - 強 特 良 (3) ピーマン ピーマンは 主 要 な 土 壌 病 害 である 疫 病 と 青 枯 病 により 生 産 が 著 しく 不 安 定 になる 果 実 生 産 用 品 種 の 中 で 疫 病 とTMV( 普 通 系 トマト 系 )に 対 して 複 合 抵 抗 性 を 有 する ベルホマレ や 疫 病 TMV 抵 抗 性 の 他 に 中 程 度 の 青 枯 病 抵 抗 性 と 強 度 なPMMoV (ペッパーマイルドモットルウィルス) 抵 抗 性 がある ベルマサリ などを 台 木 とし て 接 ぎ 木 栽 培 が 行 われている 台 木 専 用 品 種 として TMVと 疫 病 に 対 する 複 合 耐 病 性 を 持 つ 肩 車 疫 病 抵 抗 性 の スケットS 青 枯 病 抵 抗 性 の スケットK 疫 病 に 抵 抗 性 で 青 枯 病 にも 強 い スケットC などが 販 売 されている また 疫 病 と 青 枯 病 に 強 度 の 抵 抗 性 を 持 つ 台 パワー PB-23 が 育 成 された TMVやPMMoV に 抵 抗 性 の 台 木 には 同 じウイルスに 抵 抗 性 を 持 つ 穂 木 を 接 ぐことが 望 ましく 特 に PMMoV 抵 抗 性 の 台 木 にり 病 性 の 穂 木 を 接 ぐと 急 性 萎 ちょうや 枯 死 を 起 こすことがあ る (4) きゅうり きゅうりつる 割 病 に 対 しては 各 種 かぼちゃ 台 木 に 接 ぎ 木 することにより 回 避 でき るが 低 温 伸 長 性 を 備 え きゅうりとの 親 和 性 も 高 い 台 木 として 黒 ダネ や 新 土 佐 系 のかぼちゃが 一 般 に 使 われている 現 在 は 外 観 からみた 品 質 面 特 に 果 実 表 面 に 光 沢 のあるものが 市 場 評 価 が 高 いために ブルーム(きゅうりの 果 実 面 に 白 い 粉 がふく 現 象 )を 防 止 するかぼちゃ 台 であるブルームレス 台 木 が 主 流 になっている ブ ルームレス 台 木 は 一 般 に 樹 勢 が 弱 く うどんこ 病 などに 弱 いといった 欠 点 が 指 摘 され ているが 品 種 改 良 により 従 来 のかぼちゃ 台 とほぼ 同 様 の 管 理 が 可 能 になってきてい - 32 -

る 主 要 品 種 として 昇 竜 エイブル シェルパ ビッグベン 輝 虎 キング 輝 虎 バトラー ひかりパワー などがある また うどんこ 病 が 出 にくいブルームレス 台 木 として ときわパワーZ2 胡 座 などが 育 成 されてい る 樹 勢 の 強 いブルームレス 台 木 品 種 は 生 育 が 良 好 で 収 量 が 安 定 するものの ブルー ムのある 果 実 ができる 頻 度 が 高 くなるため 樹 を 作 りすぎないよう 留 意 する 必 要 があ る (5) すいか すいかは 連 作 により すいかつる 割 病 が 問 題 となり 接 ぎ 木 栽 培 が 盛 んに 行 われて いる ゆうがお 台 木 は すいかつる 割 病 に 抵 抗 性 があり 比 較 的 生 育 収 量 品 質 が 安 定 しており 低 温 伸 長 性 も 優 れている ただ ゆうがおつる 割 病 に 対 しては 抵 抗 性 が 十 分 でなく しばしば 急 性 萎 凋 症 状 を 起 こすことがあり ゆうがおつる 割 病 の 汚 染 地 域 では 使 用 を 控 える かちどき2 号 鉄 壁 パワーサンタ トップガン れんし FRきずな ドン K FR 長 寿 タフガイ など 数 多 くの 品 種 がある かぼちゃ 台 木 は つる 割 病 には 安 定 した 抵 抗 性 を 示 し 低 温 伸 長 性 も 優 れている しかし 初 期 生 育 が 旺 盛 で 着 果 不 良 となったり 果 皮 が 厚 く 黄 帯 が 強 く 出 たり 果 肉 が 堅 く 糖 度 が 低 くなるなど 品 質 面 での 問 題 が 生 じやすい このため やせ 地 や 強 度 の 連 作 地 での 使 用 に 限 られるが 視 点 を 変 えれば2~3 割 の 減 肥 栽 培 が 可 能 である 新 土 佐 No.8 べんけい ジャスト 新 交 などの 品 種 がある とうがん 台 木 はすいかつる 割 病 に 抵 抗 性 があるが 草 勢 が 弱 く 低 温 伸 長 性 や 耐 湿 性 は 劣 っている ライオン ベスト アトム などがあるが いずれもゆ うがお 台 木 に 比 べて5~7 日 早 播 きして 胚 軸 を 太 くしておく 必 要 がある すいかの 共 台 は 品 質 面 では 最 も 安 定 しているが つる 割 病 の 抵 抗 性 にはやや 不 安 定 な 面 がある 低 温 伸 長 性 はゆうがお 台 木 以 上 に 優 れたものから とうがん 台 木 程 度 しかな いものまである ゆうがお 台 木 より4~5 日 早 く 播 き 発 芽 後 生 長 点 をつぶして 胚 軸 を 太 くしておく 必 要 がある 鬼 台 強 剛 友 宝 健 康 などがある (6) メロン ウリ 科 野 菜 の 中 では 接 ぎ 木 による 不 親 和 の 問 題 が 一 番 起 こりやすい 他 のウリ 科 に 比 べて 反 応 が 過 敏 で 同 一 のかぼちゃ 台 木 品 種 を 用 いても 系 統 の 違 いや 採 取 場 所 栽 培 条 件 により 親 和 性 に 差 がでることがある そのため 親 和 性 の 確 実 な 品 種 や 系 統 を 選 ぶことが 重 要 で 品 質 面 からみてもメロンの 共 台 が 勝 っている 主 要 品 種 として は ダブルガード なかよし バーネット ともちから ワンツー シャット などが 挙 げられる - 33 -

7 新 形 光 源 を 用 いた 紫 外 光 照 射 によるイチゴうどんこ 病 防 除 平 成 21 年 度 病 害 虫 雑 草 防 除 指 導 指 針 より 参 考 資 料 として 光 質 利 用 によ るイチゴうどんこ 病 防 除 について 掲 載 してきたが 今 般 新 たに 低 価 格 長 寿 命 の UV-B 電 球 形 蛍 光 灯 がパナソニックライティングデバイス 株 式 会 社 から 製 品 化 された 従 来 の タフナレイ が 平 成 27 年 4 月 末 をもって 販 売 中 止 になったことから UV-B 電 球 形 蛍 光 灯 が 主 力 になる そこで 新 形 光 源 を 用 いた 紫 外 光 照 射 によるイチゴうどんこ 病 防 除 について 紹 介 する 特 長 1 紫 外 線 (UV-B)による 植 物 病 害 防 除 2 農 薬 散 布 回 数 削 減 で 安 心 安 全 3 コンパクト 取 付 け 簡 単 長 寿 命 ( 約 4,500 時 間 ) 4 光 源 とイチゴの 距 離 により 反 射 傘 を 選 ぶことができる SPWFD24UB1PA SPWFD24UB1PB 電 球 形 蛍 光 灯 設 置 例 - 34 -

UV-B 照 射 による 植 物 病 害 防 除 (イチゴうどんこ 病 ) イチゴへの 適 度 なUV-B 照 射 により 免 疫 機 能 を 活 性 化 させることで うどんこ 病 の 発 生 を 抑 える 農 薬 散 布 回 数 削 減 で 安 心 安 全 農 薬 散 布 回 数 削 減 で 安 心 安 全 UV-B 照 射 による 発 病 抑 制 効 果 分 の 農 薬 の 使 用 量 を 減 らせるので 散 布 の 手 間 人 体 への 影 響 を 抑 え られ 同 時 に 安 全 性 の 高 い 減 農 薬 作 物 を 生 産 できる [ 未 照 射 ] [ 照 射 ] コンパクト 取 付 け 簡 単 長 寿 命 ( 約 4,500 時 間 ) 電 球 形 蛍 光 灯 と 同 じコンパクトな 形 状 のため 取 付 けはE26 口 金 に 取 付 けるだけである また UV-B 照 射 効 果 の 持 続 時 間 は 約 4,500 時 間 と 従 来 のタフナレイの1.5 倍 の 長 寿 命 となっている 夜 間 3 時 間 で 年 間 8ヶ 月 点 灯 の 場 合 約 6 年 間 に 相 当 する - 35 -

注 意 事 項 照 射 光 は 紫 外 線 なので 一 般 照 明 などの 用 途 には 絶 対 に 使 用 しないこと 眼 に 障 害 のおそれがあるため ランプを 直 視 しないこと 皮 膚 に 障 害 のおそれがあるため 光 を 皮 膚 にさらさないこと - 36 -

参 考 UV-B 電 球 形 蛍 光 灯 反 射 傘 セット UV-B 電 球 形 蛍 光 灯 + 反 射 傘 :6セット 入 (1キット) 詳 細 はパナソニックライティングデバイス 社 ホームページ http://panasonic.co.jp/es/pesld/products/pdf/leaflets_uv-b.pdf - 37 -

8 被 覆 資 材 の 利 用 による 害 虫 防 除 (1) 技 術 の 概 要 被 覆 資 材 や 防 虫 袋 を 利 用 して 害 虫 の 侵 入 を 防 ぎ 被 害 を 防 止 する 野 菜 の 各 種 害 虫 果 樹 のカメムシ 類 吸 蛾 類 等 の 防 除 に 利 用 できる 確 実 に 設 置 すれば 効 果 は 高 く 農 薬 使 用 を 削 減 できる 被 覆 資 材 には 多 くの 種 類 があり 通 気 性 耐 久 性 価 格 などにそれぞ れ 一 長 一 短 があるので 対 象 作 物 対 象 害 虫 使 用 時 期 など 適 したものを 選 ぶようにす る 野 菜 では 作 物 を 直 接 覆 うじか 掛 け(べた 掛 け)やトンネル 掛 け(うき 掛 け) 施 設 の 側 面 をネットで 覆 うハウスのサイド 張 りや 施 設 全 体 をネットで 覆 うネットハウス 露 地 圃 場 周 辺 を 囲 む 開 放 系 障 壁 が 利 用 されている( 図 1,2,3,4) 資 材 支 柱 資 材 資 材 ビニール 資 材 支 柱 図 1じか 掛 け 図 2トンネル 掛 け 図 3ハウスのサイド 張 り 図 4 開 放 系 障 壁 果 樹 では 果 実 吸 蛾 類 カメムシ 類 シンクイムシ 類 などを 対 象 に 園 全 体 を 寒 冷 紗 ラッセル 網 などで 覆 う 防 虫 ネット( 網 )と 果 実 を 直 接 覆 う 防 虫 袋 がある 網 掛 けのた めの 棚 は 既 存 の 果 樹 棚 とは 別 に 設 ける 方 法 が 多 いが 新 植 園 では 最 初 から 果 樹 棚 と 網 掛 け 棚 を 兼 用 で 工 事 すると 経 費 が 割 安 となる 網 棚 の 高 さは なし 園 の 場 合 3.5m とし 周 囲 柱 は5m 間 隔 に 設 ける 網 は 天 井 面 側 面 妻 面 を 別 々に 設 け それぞれのつなぎ はしっかり 固 定 する (2) 被 覆 資 材 の 種 類 ア 野 菜 表 1 主 な 資 材 の 種 類 と 特 性 * 使 用 場 所 時 期 環 境 などによって 耐 用 年 数 は 変 化 する 分 類 商 品 名 素 材 品 番 長 繊 維 不 織 布 割 繊 維 不 織 布 寒 冷 紗 ネット 類 パオパオ パスライト 日 石 ワリフ 白 銀 黒 クレモナ 寒 冷 紗 テトロン 寒 冷 紗 タ イオサンシャイン サンサンネット ライトロンネット すくすくネット 目 合 い mm 透 光 率 (%) ホ リフ ロヒ レン ホ リエステル ハ オハ オ 90 ハ スライト 90 90 ホ リエチレン 95 55~60 50~55 ヒ ニロン 系 テトロン 系 ホ リエチレン ホ リエチレン ホ リフ ロヒ レン ホ リエステル #300 F-1200 T-600( 黒 ) T-200( 白 ) S-2000 N-3330 NST-5500 EX-2000 SL-2700 SL-3200 SL5500 SL6500 T-3020 T-3025 1.04 0.95 1.0 0.6 0.3 1.0 0.8 0.6 0.3 0.4 0.2 0.4 1.0 0.8 0.4 0.2 78 89 48 82 90 86 83 90 90 87 75 70 96 92 63 強 度 やや 弱 やや 弱 やや 弱 やや 弱 やや 弱 強 強 強 強 強 強 強 強 強 強 強 強 強 強 中 通 気 性 中 良 やや 良 やや 良 やや 劣 る やや 良 中 劣 る 劣 る やや 劣 る 耐 用 年 数 の 目 安 * 1~2 1~2 2~3 2~4 2~5 5~7 5~7 5~7 5~7 3~5 3~5 2~3 2~3 2~3 2~3 2~3 2~3 2~3 2~3 3 (ア) 主 な 資 材 の 種 類 を 表 1に 示 す パオパオ パスライト 等 の 長 繊 維 不 織 布 は 保 温 効 果 が 高 く 透 光 率 はやや 低 いが 低 温 時 や 育 苗 期 の 使 用 に 適 している 一 般 的 にワリフ( 白 ) 等 の 割 繊 維 不 織 布 は 透 光 率 が 高 く 丈 夫 で 破 れにくい 寒 冷 紗 やネット 類 は 耐 久 性 が - 38 -

あり 雨 よけハウスのサイド 張 りや 開 口 部 に 適 しているが 縮 みやすいのでじか 掛 け や トンネル 掛 けとしては 使 いにくい 近 年 アザミウマ 類 の 侵 入 防 止 に 対 する 赤 色 ネットの 有 効 性 が 示 唆 され ハウスのサイド 張 りやトンネル 掛 けなどで 利 用 され 始 め ている (イ) 寒 冷 紗 ネット 類 では 各 種 目 合 いがあり 小 さくなるほど 透 光 率 および 通 気 性 が 低 下 する イ 果 樹 網 の 素 材 はポリエチレン ナイロン ビニロン テトロン 木 綿 麻 などであり 長 くて5 年 短 いものでは1~2 年 の 耐 用 年 数 である 網 の 色 は 白 または 青 色 のもの を 用 いる 黒 色 は 透 光 率 が 低 下 し 樹 体 に 良 くないので 避 ける (3) 利 用 上 の 留 意 点 ア 野 菜 (ア) じか 掛 けあるいはトンネル 掛 けして 効 果 のある 害 虫 は 表 2に 示 すとおりである 害 虫 の 種 類 に 応 じた 目 合 いの 資 材 を 選 ぶ 必 要 があり 大 型 害 虫 には 4~6mm 小 型 害 虫 には 1~1.5mm ハモグリバエ 類 やキスジノミハムシなどの 微 小 害 虫 では 0.8mm ある いは 1mm 位 の 毛 羽 だった 資 材 コナジラミ 類 を 対 象 とする 場 合 は 0.4mm 目 を 用 いる アブラムシ 類 (ウイルス 病 )を 対 象 とする 場 合 は 0.6mm 以 下 の 目 合 いを 用 いる 育 苗 時 のトンネル 被 覆 は 効 果 が 高 いが 播 種 時 から 被 覆 を 始 める 必 要 がある 表 2 被 覆 による 防 除 の 適 用 害 虫 作 物 名 使 用 場 所 対 象 害 虫 非 結 球 あぶらな 科 葉 菜 類 (チンゲンサイ こまつな しろな 等 ) 苗 床 本 圃 ヨトウムシ ハスモンヨトウ アオムシ コナガ ハイマダラノメイガ アブラムシ 類 (ウイルス 病 ) ハモグリバエ 類 キスジノミハムシ ほうれんそう ヨトウムシ ハスモンヨトウ シロイチモジヨトウ シロオビノメイガ 本 圃 アブラムシ 類 しゅんぎく 本 圃 アブラムシ 類 ハモグリバエ 類 レタス アブラムシ 類 ヨトウムシ ハスモンヨトウ 苗 床 本 圃 シロイチモジヨトウ オオタバコガ ウワバ 類 ナモグリバエ ねぎ 苗 床 本 圃 シロイチモジヨトウ ネギコガ アブラムシ 類 ネギハモグリバエ はくさい キャベツ ブロッコリー なす トマト 苗 床 本 圃 苗 床 アオムシ コナガ カブラハバチ キスジノミハムシ アブラムシ 類 ハイマダラノメイガ ヨトウムシ ハスモンヨトウ タマナギンウワバ アブラムシ 類 コナジラミ 類 ハモグリバエ 類 ハスモンヨトウ オオタバコガ きゅうり すいか メロン 苗 床 ウリハムシ コナジラミ 類 アブラムシ 類 (イ) すでに 侵 入 している 害 虫 に 対 しては 効 果 がないので 被 覆 前 に 太 陽 熱 消 毒 や 土 壌 消 毒 薬 剤 防 除 などで 圃 場 や 施 設 内 部 の 害 虫 の 発 生 を 抑 えておく (ウ) 施 設 の 害 虫 発 生 は 出 入 り 口 から 始 まることが 多 く 出 入 り 口 の 完 璧 な 被 覆 が 望 まし い (エ) 裾 部 分 は 害 虫 が 侵 入 しないようにしっかり 留 める いったん 侵 入 すると 逆 に 被 害 が 増 幅 しやすいので 害 虫 の 発 生 には 十 分 注 意 をはらう (オ) じか 掛 けはトンネル 掛 けに 比 べて 張 る 手 間 がかからないが 資 材 と 葉 が 接 した 部 分 にコナガなど 害 虫 の 卵 が 産 み 付 けられ ふ 化 幼 虫 が 内 部 に 侵 入 して 加 害 するので 注 意 する (カ) じか 掛 けの 場 合 強 く 張 りすぎると 作 物 の 生 育 に 影 響 したり 裾 が 持 ち 上 がったり 資 材 が 破 れたりすることがあるので 生 育 に 合 わせて 時 々ゆるめてやる (キ) 春 期 (4~5 月 )の 被 覆 では 内 部 の 温 度 が 高 くなるため 土 壌 中 から 発 生 する 害 虫 - 39 -

(ハモグリバエ 類 キスジノミハムシなど)の 発 生 時 期 が 早 くなったり 発 生 量 が 多 くなったりすることがある (ク) 葉 物 野 菜 で 生 育 全 期 間 に 被 覆 すると 葉 色 が 淡 くなったり 収 穫 後 の 日 もちが 悪 くな るなど 品 質 が 低 下 するため ウイルス 病 を 対 象 とした 場 合 (アブラムシ 類 )は 収 穫 2 週 間 前 その 他 害 虫 では 収 穫 1 週 間 前 に 被 覆 資 材 を 外 して 緑 化 硬 化 させる イ 果 樹 (ア) 防 虫 ネットの 目 合 いによって 防 除 できる 害 虫 が 異 なる シンクイムシ 類 には2mm 小 型 チョウ 目 カメムシ 類 には5mm 大 型 チョウ 目 には 12mm の 目 合 いを 基 準 とす る (イ) 防 虫 袋 を 用 いると 吸 蛾 類 カメムシ 類 シンクイムシ 類 ハマキムシ 類 クワコ ナカイガラムシなどの 被 害 を 軽 減 できるが 完 全 ではない (ウ) 目 合 い 1.25mm の 白 色 寒 冷 紗 の 透 光 率 は 新 品 時 には 87%であるが 使 用 3 年 目 には 汚 れで 75% 程 度 にまで 落 ちる 樹 体 への 影 響 は 80% 以 上 の 透 光 率 であれば 問 題 ないと されており 透 光 率 を 考 慮 して 資 材 の 種 類 目 合 い 使 用 年 数 を 決 める (エ) 網 掛 けの 規 模 は 概 ね 20a が 限 度 であり 経 費 は 10a 当 たり 100 万 円 ほどかかる - 40 -

9 平 成 28 年 度 指 針 に 採 用 したダニ 剤 の 種 類 と 特 性 同 一 系 統 の 連 用 は 薬 剤 抵 抗 性 ダニを 発 現 させるので IRAC 番 号 を 参 考 に 薬 剤 のローテーション 使 用 することが 望 ましい IRAC 番 号 ハダニ サビ ダニ 注 1: 農 薬 商 品 名 の 末 尾 の 記 号 e; 乳 剤, f;フロアフ ル, g; 粒 剤 ( 細 粒 剤, 微 粒 剤 ), w; 水 和 剤 注 2: 対 象 ダニ 類 は 登 録 のあるダニの 種 類 を 示 しており 指 針 採 用 の 対 象 とは 異 なる 注 3: 卵 および 成 虫 に 対 する 効 果 : 有 効 である : 効 果 が 低 い : 効 果 がない 注 4: 他 剤 と 混 用 する 場 合 には 薬 害 等 について 注 意 が 必 要 である * :ダニ 細 胞 内 の 呼 吸 系 を 阻 害 し 死 亡 させる これらの 剤 は 作 用 機 作 がよく 似 ているため ローテーション に 組 込 む 場 合 は 同 じ 系 統 の 剤 として 扱 うこと ** : 殺 幼 虫 ( 若 虫 ) 効 果 に 優 れる また 産 下 された 卵 の 孵 化 率 は 低 くなる ホコリ ダニ その 他 1A カーバメート 系 フェノチオカルフ パノコン e 普 1B ヒ リミホスメチル アクテリック e 普 ネダニ DMTP スプラサイドe40 劇 ネダニ MEP スミチオン e 普 ムギダニ コナダニ フ ロチオホス トクチオン g 普 ネダニ PAP エルサン e 劇 コナダニ 2A 有 機 塩 素 系 シ エノクロル ペンタック w 普 3A 3A+10B 6 オキサソ リン+ヒ レスロイト フェンフ ロハ トリン ロディー e 劇 フルハ リネート マブリック w20 劇 エトキサソ ール +フェンフ ロハ トリン ビルク w 劇 コロマイト w,e 普 ミルベノック e 普 エマメクチン 安 息 香 酸 塩 アファーム e 普 コナダニ レヒ メクチン アニキ e 普 10A チアゾリン ヘキシチアソ クス ニッソラン w 普 10B オキサゾリン 系 エトキサソ ール バロック f 普 12C スルホン 酸 系 BPPS オマイト w 普 13 ピロール 系 クロルフェナヒ ル コテツ f 劇 ハクサイ ダニ * フルフェノクスロン カスケード e 普 コナダニ ** ルフェヌロン マッチ e 普 19 メチルアミン 系 アミトラス ダニカットe20 普 20B ナフトキノン アセキノシル カネマイト f 普 *,ハウスミカン 薬 害 注 意 21A ピラゾール 系 フェンヒ ロキシメート ダニトロン f 普 * 21A 23 有 機 リン 系 15 尿 素 系 (IGR) 25A テフ フェンヒ ラト ピラニカ EW,W 劇 * トルフェンヒ ラト ハチハチ e,f 劇 * ヒ リタ ヘ ン サンマイト f,w 劇 * スヒ ロシ クロフェン ダニエモン f 普 皮 膚 かぶれに 注 意 ダニゲッターf 普 クリアザール f 普 ヘ ンソ イルアセトニトリル 系 シフルメトフェン ダニサラバ f 普 シエノピラフェン 系 シエノヒ ラフェン スターマイトf 普 25B カルボキサニリド 系 ヒ フルフ ミト ダニコング f 普 - 不 明 有 効 成 分 の 分 類 一 般 名 商 品 名 ピレスロイド 系 マクロライド 系 ピリダジン 系 環 状 ケトエノール 系 還 元 澱 粉 糖 化 物 還 元 澱 粉 糖 化 物 エコピタ 液 普 テ カノイルオクタノイルク リセロール 脂 肪 酸 グリセリド サンクリスタルe 普 無 機 硫 黄 ミルヘ メクチン スヒ ロメシフェン 対 象 ダ ニ 類 水 和 硫 黄 剤 イオウ f 普 石 灰 硫 黄 合 剤 石 灰 硫 黄 合 剤 普 一 部 メーカーはハタ ニのみ 石 油 系 炭 化 水 素 マシン 油 乳 剤 (95%,97%,98% 剤 ) 普 97%の 一 部,98% 剤 は ハタ ニのみ ヒドラジン ヒ フェナセ ート マイトコーネ f 普 *, 皮 膚 かぶれ 注 意 キノキサリン 系 ( 菌 ) キノメチオネート モレスタン w 普 毒 性 - 41 - 殺 卵 殺 成 虫 備 考 成 虫 には 遅 効 的 一 部 メーカーはハタ ニ,ホコ リタ ニのみ

10 スクミリンゴガイの 生 態 と 防 除 対 策 (1) 来 歴 中 南 米 原 産 の 貝 で 昭 和 46 年 に 台 湾 から 食 用 として 導 入 された その 後 全 国 で 養 殖 が 試 みられたが 成 功 せず 逃 亡 したり 放 棄 されたりした その 結 果 貝 が 野 生 化 し 用 排 水 路 や 水 田 で 繁 殖 して 水 稲 れんこん などを 加 害 するようになったものである (2) 形 態 ア 成 貝 殻 高 約 3~8cm 螺 層 は5 層 右 巻 き4~5 層 に かけて 大 きくふくらむ 殻 色 は 黄 褐 色 ~ 黒 褐 色 で 10~15 本 の 縞 がある 1 対 の 長 い 触 覚 を 持 つ 外 観 的 に 雌 雄 の 判 別 はできない イ 卵 直 径 約 2mm の 球 形 でピンク 色 をしており 50~700 粒 の 卵 塊 として 産 み 付 けられ る ふ 化 直 前 は 黒 赤 色 ふ 化 後 は 白 色 となる ウ 幼 貝 ふ 化 直 後 は2mm 程 度 で 成 貝 と 似 る 12~15 日 で 殻 高 約 1cm 30~35 日 で2cm 50~60 日 で3cm 以 上 ( 成 貝 )となる (3) 生 態 寿 命 は2~3 年 といわれ 雌 成 貝 は 年 間 20~30 回 産 卵 する ア 産 卵 4 月 から 始 まり 5 月 下 旬 から9 月 上 旬 までが 最 も 多 い 卵 塊 をイネの 茎 葉 鞘 畦 畔 雑 草 畦 畔 水 路 壁 などに 産 み 付 け 1 頭 当 たりの 年 間 産 卵 総 数 は 約 4,000 卵 に もなる イ ふ 化 卵 期 間 は5 月 で 約 20 日 6 月 で 約 15 日 8 月 で 約 9~10 日 間 である ふ 化 率 は 70~80% ふ 化 2~3 日 前 になると 黒 っぽい 色 となる ウ 発 育 ふ 化 した 稚 貝 は 水 中 に 落 下 し ウキクサ 藻 などを 食 べる 12~15 日 で 殻 高 約 1cm 30~35 日 で2cm 50~60 日 で3cm 以 上 ( 成 貝 )となる エ 越 冬 水 田 用 排 水 路 等 で 土 中 に 潜 って 越 冬 する 耐 寒 性 は 中 貝 ( 殻 高 約 10~30mm)が 強 く 小 貝 ( 殻 高 約 10mm 以 下 ) 大 貝 ( 殻 高 約 30mm 以 上 )は 比 較 的 弱 い オ 食 性 主 として 水 生 植 物 を 摂 食 し 特 にやわらかいものを 好 む 好 適 な 食 物 がない 場 合 には 死 魚 なども 摂 食 する 水 の 中 にあるものしか 食 べることはできない (4) 耕 種 的 防 除 対 策 ア 浅 水 管 理 本 貝 は 水 中 でないと 摂 食 できない 習 性 を 持 っているため 水 田 を 浅 水 ( 水 深 1cm 以 下 )に 保 つと 確 実 に 被 害 を 防 止 できる 耕 種 的 防 除 法 としては 最 も 効 果 が 高 いが 凹 凸 のあるほ 場 では 深 い 場 所 に 貝 が 集 まるため その 部 分 の 水 稲 が 集 中 的 に 食 害 されることがある イ 成 苗 の 移 植 稚 苗 ほど 被 害 を 受 けやすいので 中 ~ 成 苗 を 植 え 付 ける - 42 -

(5) 物 理 的 防 除 対 策 ア 殺 卵 1 週 間 に1 度 水 田 用 排 水 路 を 見 回 り 卵 塊 を 押 しつぶす なお ピンク 色 の 卵 塊 は 水 中 に 落 とすだけでも 殺 卵 できるが 黒 っぽい 卵 塊 はふ 化 直 前 のため 水 中 に 落 としても 全 く 死 なないので 押 しつぶす 必 要 がある イ 貝 の 捕 殺 苗 の 食 害 を 防 ぐため 苗 の 移 植 前 ~ 直 後 に 貝 を 捕 殺 する 落 水 期 になると 水 の 残 っているところに 集 まってくるので 捕 殺 しやすくなる また じゃがいも なす キャベツなどを 水 中 に 置 くと 貝 が 集 まってきて 食 害 するので 効 率 的 に 捕 殺 すること が 可 能 である 本 貝 は 体 内 に 広 東 住 血 線 虫 を 持 っている 可 能 性 があるため 触 れる 時 にはゴム 手 袋 を 着 用 する 広 東 住 血 線 虫 は 経 口 感 染 し スクミリンゴガイから 検 出 された 事 例 は 現 在 のところ 沖 縄 だけである ウ 網 の 設 置 取 水 口 に9mm 目 合 いの 網 ( 直 播 用 には6mm 程 度 )を 設 置 し 用 排 水 路 からの 貝 の 流 入 を 防 止 する なお 網 はU 字 状 に 設 置 するとゴミによる 目 詰 まりが 軽 減 され 貝 を 貯 留 処 分 することができる エ 冬 期 耕 耘 発 生 水 田 では 冬 期 に 耕 耘 して 貝 をつぶすか 土 中 に 埋 没 させる ロータリーの 回 転 は 高 速 がよい (6) 薬 剤 防 除 対 策 ア 本 田 施 用 適 用 のある 薬 剤 の 有 効 成 分 ( 主 な 商 品 )は メタアルデヒド(スクミノン ジャ ンボたにしくん メタレックスRG 粒 剤 等 ) チオシクラム(スクミハンター) 燐 酸 第 二 鉄 (スクミンベイト3) IBP(キタジンP 粒 剤 ) カルタップ(パダ ン 粒 剤 4 パダンバッサ 粒 剤 等 ) ベンスルタップ(ルーバン 粒 剤 )である この うち メタアルデヒド チオシクラム 燐 酸 第 二 鉄 IBPには 殺 貝 効 果 が カル タップ ベンスルタップには 食 害 防 止 効 果 が 認 められる いずれも 湛 水 状 態 で 散 布 し 3~4 日 間 は 落 水 やかけ 流 しはしない また 漏 水 田 での 使 用 はさける なお キタジンPの 殺 貝 効 果 は 散 布 約 3 日 後 から 認 められるようになるが 大 きい 貝 に 対 する 効 果 は 劣 る イ 植 代 前 本 田 施 用 粒 状 石 灰 窒 素 荒 起 こし 後 取 水 し 3~4 日 間 3~4cmの 湛 水 状 態 を 保 って 貝 を 活 動 状 態 にさせ る その 後 粒 状 石 灰 窒 素 を 施 用 し 3~4 日 間 湛 水 状 態 を 保 って 貝 を 致 死 させる 漏 水 を 防 止 すること なお 水 稲 に 対 し 薬 害 のおそれがあるため 施 用 から 代 かきまで は 7 日 間 あけるとともに 周 囲 の 移 植 が 済 んだほ 場 に 流 入 しないように 注 意 する また 石 灰 窒 素 を 施 用 したほ 場 では 元 肥 の 窒 素 施 用 量 を 調 整 する 必 要 がある なお コシヒカリでは 倒 伏 のおそれがあるので 本 法 の 実 施 は 避 ける ウ 刈 取 後 本 田 施 用 粒 状 石 灰 窒 素 1~4 日 間 3~4cmの 湛 水 状 態 を 保 ち 貝 を 活 動 状 態 にさせる その 後 粒 状 石 灰 窒 素 を 施 用 して3~4 日 間 湛 水 状 態 を 保 ち 貝 を 致 死 させる 漏 水 を 防 止 するこ と (7) 注 意 事 項 薬 剤 防 除 に 当 たっては 必 ず 登 録 薬 剤 を 使 用 し 使 用 時 期 使 用 方 法 使 用 量 などの 適 用 条 件 を 守 ること - 43 -

11 斑 点 米 カメムシ 類 の 防 除 対 策 (1) 斑 点 米 玄 米 の 頂 部 側 部 中 央 部 に 直 径 1~5mmの 不 正 円 形 の 斑 紋 が 見 られる 米 を 斑 点 米 という これらの 被 害 を 起 こすカメムシを 総 称 して 斑 点 米 カメムシ 類 と 呼 んでいる 本 県 における 主 要 な 斑 点 米 カメムシ 類 は クモヘリカメムシ アカスジカスミカメ アカヒゲホソミドリカスミカメの3 種 で その 他 ホソハリカメムシ トゲシラホ シカメムシ シラホシカメムシ 等 が 認 められている (2) 主 要 種 について ア クモヘリカメムシ 卵 から 成 虫 までの 有 効 積 算 温 度 は 約 510 日 で 県 下 では1 年 2 世 代 である 但 馬 丹 波 地 域 では イタリアンライグラスなどのイネ 科 植 物 において 6 月 中 旬 頃 より 越 冬 成 虫 が 多 く 確 認 されるようになる 7 月 に 入 り イネ 科 植 物 で 産 卵 増 殖 し 水 稲 の 出 穂 期 に 新 成 虫 が 生 息 地 周 辺 の 水 稲 圃 場 へ 移 動 し 加 害 する 幼 虫 の 発 育 零 点 は10.1 で 雑 草 の 地 際 部 で 成 虫 越 冬 していると 思 われる イ アカスジカスミカメ アカヒゲホソミドリカスミカメ イタリアンライグラスなどの 葉 のすき 間 などに 産 み 込 まれた 卵 で 越 冬 し 4 月 末 に 幼 虫 が 発 生 する 5 月 上 旬 頃 より 成 虫 が 出 現 し イネ 科 雑 草 で2 世 代 程 度 を 経 過 し 増 殖 した 後 成 虫 が 水 稲 へ 移 動 して 加 害 する (3) 防 除 対 策 ア 畦 畔 などのイネ 科 雑 草 の 除 草 イネ 科 雑 草 は 斑 点 米 カメムシ 類 の 好 適 な 餌 である 除 草 してカメムシ 類 の 生 息 地 をなくすようにする ただし 水 稲 の 出 穂 期 近 くになってからの 除 草 は 雑 草 に 生 息 しているカメムシ 類 を 水 田 に 追 いやる 結 果 となるので 除 草 は 出 穂 2 週 間 前 までに 終 える 表 水 田 作 物 畑 作 物 ( 休 耕 田 )[ 適 用 場 所 :ヨシ オギ ススキ セイタカアワダチソウ 等 の 多 年 生 雑 草 が 優 占 している 休 耕 田 ]に 適 用 のある 薬 剤 薬 剤 名 薬 剤 名 薬 剤 名 スミチオン 乳 剤 スミチオン 粉 剤 2DL 3DL トレボンEW トレボン 乳 剤 トレボン 粉 剤 DL トレボンMC バイジット 乳 剤 MR.ジョーカー 粉 剤 DL MR.ジョーカーEW ダントツ 水 溶 剤 ダントツ 粉 剤 DL ダントツH 粉 剤 DL スタークル アルハ リン 顆 粒 水 溶 剤 スタークル アルハ リン 粉 剤 DL スタークル 液 剤 10 スタークルメイト 液 剤 10 キラップ 粉 剤 DL キラップフロアブル メーカーによって 適 用 の 無 いものがあるので 要 確 認 イ ヒエとクモヘリカメムシ ヒエの 生 えている 圃 場 は 生 えていない 圃 場 と 比 べて クモヘリカメムシの 生 息 数 が 多 い( 図 ) ヒエが 生 えて いると 早 い 時 期 からクモヘ リカメムシが 飛 来 する また 薬 剤 散 布 を 実 施 しても カメ ムシの 密 度 の 回 復 が 早 く 被 害 が 大 きくなるため ヒエの 除 草 は 確 実 に 行 う クモヘリカメムシの 頭 数 ( 頭 /10 回 ) 80 70 Y = 0.118x 2-0.512x + 2.035 60 R 2 = 0.901 50 40 30 20 10 0 0 5 10 15 20 25 30 イヌビエ 類 の 本 数 ( 本 /m2) 図 水 田 におけるイヌビエ 類 密 度 とクモヘリカメムシの 生 息 数 (1998 年.1999 年 県 北 部 8 月 中 旬 調 査 結 果 より) - 44 -

ウ 加 害 種 剤 型 によって 防 除 適 期 は 異 なる コシヒカリ 栽 培 圃 場 では クモヘリカメムシは7 月 下 旬 の 出 穂 直 後 から 徐 々に 水 田 に 侵 入 し 密 度 があがる アカスジカスミカメ 成 虫 は 出 穂 直 後 に 多 い これら の 発 生 消 長 とコシヒカリの 生 育 過 程 から 粉 剤 による 防 除 を 実 施 する 場 合 クモ ヘリカメムシに 対 しては 出 穂 2 週 間 後 アカスジカスミカメに 対 しては 出 穂 1 週 間 後 が 防 除 の 適 期 である 粒 剤 による 防 除 を 実 施 する 場 合 粉 剤 の 散 布 適 期 では 遅 く 出 穂 期 頃 に 数 日 間 湛 水 して 処 理 すると 効 果 が 高 い カメムシ 類 は 地 域 内 の 雑 草 地 や 水 田 を 移 動 するため 防 除 はできるだけ 広 範 囲 かつ 一 斉 に 行 うことが 望 ましい エ イタリアンライグラス 隣 接 圃 場 は 注 意 が 必 要 イタリアンライグラス 圃 場 は アカスジカスミカメとクモヘリカメムシが 大 量 に 発 生 することが 多 い あわせてイタリアンライグラスの 刈 り 取 りや 夏 枯 れをき っかけに 大 挙 して 隣 接 水 田 に 移 動 することがある したがって イタリアンラ イグラス 隣 接 水 稲 圃 場 では 斑 点 米 カメムシ 類 の 移 動 に 十 分 注 意 し 飛 び 込 みが 多 いと 思 われる 場 合 は 防 除 を 実 施 する - 45 -

12 麦 類 赤 かび 病 の 生 態 と 防 除 1 病 原 菌 病 原 菌 は7 種 が 知 られているが 発 生 が 多 いのはFusarium graminearumとf. nivaleである このうち 西 日 本 では 前 者 が 後 者 は 麦 類 紅 色 雪 腐 病 菌 でもあり 寒 冷 地 帯 に 広 く 分 布 する いずれも 寄 生 する 範 囲 が 広 く いね 科 植 物 の 他 にも そらまめ カーネーション ストックなどに 寄 生 すると 共 に 腐 生 性 が 強 く 稲 わら 稲 の 刈 り 株 などでも 増 殖 する 2 発 生 生 態 第 一 次 伝 染 源 はいね 科 植 物 の 被 害 種 子 や 被 害 残 渣 上 に 形 成 された 分 生 子 厚 膜 胞 子 子 のう 胞 子 及 び 子 のう 殻 である 特 に 分 生 子 子 のう 胞 子 が 重 要 で 降 雨 後 の 曇 雨 天 時 に 飛 散 する 濡 れ 時 間 と 感 染 の 関 係 が 深 く ことに 開 花 期 か ら 乳 熟 期 にかけて 降 雨 が 多 いことが 最 大 の 要 因 で 発 生 の 多 少 はまったくこれ に 左 右 される また 気 温 が20~27 のときに 特 に 感 染 しやすい 本 病 に 感 染 する 最 大 の 危 険 期 は 開 花 からほぼ10 日 間 である 子 のう 胞 子 は 夜 間 に 飛 散 が 多 く 飛 散 量 は 降 雨 と 気 温 の 影 響 を 強 く 受 ける これまでの 調 査 から 被 害 率 ( 減 収 率 )が5% 以 上 になる 気 象 条 件 は 4/ 下 ~5/ 上 : 降 水 日 数 が 10 日 降 水 量 が120mm 以 上 又 は 5/ 上 : 降 水 日 数 が7 日 降 水 量 が 50mm 以 上 とされている 秋 播 種 後 の 幼 苗 に 種 子 伝 染 または 土 壌 伝 染 により 発 病 することがある 幼 苗 期 に 発 病 すると 発 芽 障 害 などを 起 こし 葉 身 に 中 央 部 灰 褐 色 周 縁 部 褐 色 の 斑 点 を 形 成 する 出 穂 期 になると 葉 身 葉 鞘 葉 節 部 に 黄 褐 色 ~ 灰 褐 色 紡 錘 形 ~ 不 定 形 の 大 きな 斑 紋 を 生 じる 穂 では 穎 の 合 わせ 目 を 中 心 に 病 名 の 由 来 であ る 鮭 肉 食 の 分 生 子 塊 (スポロドキア)を 形 成 する 3 被 害 穂 軸 が 侵 されると 上 部 組 織 は 枯 死 し 罹 病 穂 の 子 実 は 子 実 重 千 粒 重 が 減 少 すると 共 に 褐 変 粒 しわ 粒 くず 粒 が 多 くなって 減 収 する 赤 かび 病 菌 は 数 種 のかび 毒 (マイコトキシン)を 産 生 することが 知 られてい る この 中 でニバレノール(NIV) デオキシニバレノール(DON)が 問 題 とされ デオキシニバレノールの 残 留 基 準 ( 暫 定 )が 設 定 されている これらかび 毒 に よる 中 毒 症 状 としては 皮 膚 炎 症 下 痢 嘔 吐 白 血 球 減 少 造 血 機 能 臓 器 障 害 が 起 こるとされている 本 県 の 赤 かび 病 菌 は いずれかもしくは 両 方 のかび 毒 を 産 生 する 菌 株 が 分 布 する 4 防 除 有 力 な 抵 抗 性 品 種 は 見 つかっていない 種 子 伝 染 があり 本 田 発 病 との 関 係 は 明 らかでないものの 多 発 生 ほ 場 から 採 種 しないことが 求 められる 第 一 次 伝 染 源 である 子 のう 胞 子 が 形 成 される 子 のう 殻 は 罹 病 残 渣 上 に 作 られるが 土 壌 中 では 作 れないため 罹 病 組 織 のすき 込 みが 有 効 である 発 生 量 の 予 測 は 難 しく 開 花 期 の 気 象 条 件 ( 降 雨 の 有 無 )による 発 生 の 有 無 を 予 測 する 程 度 しか 予 察 できないのが 現 状 である 出 穂 期 以 降 の 薬 剤 散 布 効 果 が 高 く 特 に 開 花 期 の 散 布 効 果 が 高 い 小 麦 では - 46 -

開 花 盛 期 二 条 大 麦 では 穂 揃 い 期 が 防 除 適 期 である 薬 剤 の 治 療 効 果 はほとん ど 見 込 めないので 発 病 前 の 予 防 散 布 が 必 要 である また 薬 剤 の 残 効 期 間 もそ れほど 長 くはないため 開 花 期 に 曇 雨 天 が 続 く 年 には 複 数 回 の 薬 剤 散 布 が 必 要 になる 薬 剤 の 防 除 効 果 は 粉 剤 に 比 べて 液 剤 の 効 果 が 高 く 耐 雨 性 にも 優 れる また かび 毒 抑 制 効 果 も 高 い 罹 病 粒 は 粒 厚 が 薄 くなるため 比 重 選 を 利 用 し た 選 別 を 厳 格 にすることで 罹 病 粒 をある 程 度 排 除 することができる 5 赤 かび 粒 とよく 間 違 うアントシアン 粒 の 見 分 け 方 気 象 条 件 によって 粒 基 部 に 赤 色 色 素 が 蓄 積 することがある この 場 合 多 くは 粒 自 体 に 光 沢 があり 表 面 がつるつるとしている 食 しても 問 題 は 無 いが 赤 かび 粒 とアントシアン 粒 は 見 た 目 にわからない 場 合 がある ほ 場 巡 回 中 で 赤 かび 病 が 見 られず 荷 受 時 などで 赤 色 粒 が 見 られたら 赤 かび 粒 の 可 能 性 は 低 くアントシアン 粒 の 可 能 性 が 高 いが 判 断 が 困 難 な 場 合 簡 易 検 査 を 実 施 し 赤 かび 粒 であるかどうか を 判 定 する 検 定 方 法 参 考 赤 かび 粒 の 検 定 方 法 被 害 粒 を 選 別 7 0 % エ タ ノ ー ル に 2 ~ 5 秒 間 浸 漬 し 表 面 殺 菌 を 行 う 殺 菌 水 ( 水 道 水 で も 良 い ) 中 で 洗 浄 し ア ル コ ー ル 分 を 洗 い 流 す 被 害 粒 を 殺 菌 水 ( 水 道 水 で も 良 い ) を 含 ま せ た ろ 紙 上 に 起 く 湿 室 状 態 2 5 2 ~ 3 日 培 養 す る 粒 の カビ の 形 成 状 況 及 顕 微 鏡 下 で の 胞 子 の 確 認 を 行 う 70%エタノール 殺 菌 水 シャーレ 内 で 湿 室 状 態 で 培 養 ( 倍 率 :150~200 倍 ) 大 型 分 生 子 - 47 -