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平 成 28 年 2 月 第 84 号

フォトコーナー どんたく( 写 真 提 供 : 福 岡 県 福 岡 市 ) 福 岡 市 百 道 エリア 夜 景 ( 写 真 提 供 : 福 岡 県 福 岡 市 ) とまこまいスケート 祭 り しばれ 焼 き ( 写 真 提 供 : 北 海 道 苫 小 牧 市 ) すだち( 写 真 提 供 : 徳 島 県 徳 島 市 )

ち ょ う せ い 目 次 第 84 号 平 成 28 年 2 月 フォトコーナー 年 頭 の 挨 拶 1 公 害 等 調 整 委 員 会 委 員 長 富 越 和 厚 平 成 26 年 度 公 害 苦 情 調 査 結 果 報 告 3 公 害 等 調 整 委 員 会 事 務 局 公 害 等 調 整 委 員 会 の 動 き 12 1 審 問 ( 調 停 ) 期 日 の 開 催 状 況 ( 平 成 27 年 10 月 ~12 月 ) 2 公 害 紛 争 に 関 する 受 付 終 結 事 件 の 概 要 ( 平 成 27 年 10 月 ~12 月 ) 3 土 地 利 用 調 整 に 関 する 受 付 終 結 事 件 の 概 要 ( 平 成 27 年 10 月 ~12 月 ) 公 害 等 調 整 委 員 会 事 務 局 都 道 府 県 公 害 審 査 会 の 動 き 18 受 付 終 結 事 件 の 概 要 ( 平 成 27 年 10 月 ~12 月 ) 公 害 等 調 整 委 員 会 事 務 局 シリーズ 悪 臭 に 関 わる 苦 情 への 対 応 24 - 第 2 回 悪 臭 の 測 定 方 法 - 公 益 社 団 法 人 におい かおり 環 境 協 会 会 長 岩 崎 好 陽 ネットワーク 最 前 線 紹 介 人 と 環 境 と 都 市 活 力 が 調 和 するまちふくおか 36 福 岡 県 福 岡 市 環 境 監 理 部 環 境 保 全 課 がんばってまーす 経 験 知 識 連 携 の 大 切 さを 痛 感 37 北 海 道 苫 小 牧 市 環 境 保 全 課 主 査 佐 藤 紳 市 民 目 線 の 苦 情 対 応 を 心 掛 けて 39 徳 島 県 徳 島 市 環 境 保 全 課 主 査 中 谷 敏 之 公 害 紛 争 処 理 関 係 及 び 公 害 苦 情 相 談 員 等 ブロック 会 議 の 開 催 41 公 害 等 調 整 委 員 会 事 務 局 石 川 県 金 沢 市 環 境 局 環 境 指 導 課 主 査 安 島 道 隆 北 海 道 札 幌 市 環 境 局 環 境 都 市 推 進 部 環 境 対 策 課 有 害 化 学 物 質 担 当 係 長 松 田 英 貴 表 紙 の 写 真 ハクチョウ( 写 真 提 供 : 北 海 道 苫 小 牧 市 ) 公 害 紛 争 処 理 制 度 に 関 する 相 談 窓 口 印 の 記 事 は 転 載 自 由 です ハクチョウは 苫 小 牧 市 の 市 の 鳥 です 日 本 初 の 野 生 生 物 の 聖 域 バードサンクチュアリ に 指 定 され ラムサール 条 約 登 録 湿 地 でもあるウトナイ 湖 は 日 本 で 屈 指 の 渡 り 鳥 の 中 継 地 で これまで 270 種 以 上 の 野 鳥 が 確 認 されています

年 頭 の 挨 拶 公 害 等 調 整 委 員 会 委 員 長 富 越 和 厚 1 皆 様 新 年 あけましておめでとうございます 本 年 も 皆 様 にとってよい1 年 となりますようお 祈 り 申 し 上 げます 2 昨 年 公 害 等 調 整 委 員 会 には 公 害 紛 争 事 件 については 17 件 ( 一 昨 年 21 件 )の 申 請 があり 係 属 事 件 は 66 件 ( 一 昨 年 78 件 ) 終 結 事 件 は 27 件 ( 一 昨 年 29 件 )にのぼりました 裁 定 事 件 について 言 えば 新 規 受 付 件 数 は 一 昨 年 からやや 減 少 したものの 公 害 紛 争 処 理 制 度 の 歴 史 からみれば 依 然 として 高 い 水 準 で 推 移 しています 係 属 事 件 を 公 害 の 種 類 別 でみますと 騒 音 及 び 振 動 が 27 件 大 気 汚 染 が 20 件 悪 臭 が 14 件 地 盤 沈 下 が9 件 水 質 汚 濁 が8 件 土 壌 汚 染 が4 件 となっており 騒 音 などの 比 較 的 小 規 模 な 事 件 が 委 員 会 に 係 属 することが 多 くなっています また 都 道 府 県 の 公 害 苦 情 相 談 においても 昨 年 の 調 査 で 18 年 ぶりに 騒 音 が 大 気 汚 染 を 抜 き 最 も 多 くの 苦 情 がありました 各 地 方 公 共 団 体 の 皆 様 に は 日 々 公 害 紛 争 処 理 及 び 公 害 苦 情 処 理 の 対 応 に 御 尽 力 いただき 改 めて 感 謝 申 し 上 げます 3 事 件 処 理 に 携 わる 皆 様 におかれましては 当 委 員 会 が 行 う 業 務 が 国 民 の 権 利 関 係 等 に 係 る 紛 争 についての 一 つの 救 済 制 度 であるということを 改 めて 心 に 留 め 適 正 な 事 件 処 理 を 念 頭 に 本 年 も 業 務 に 当 たっていただきたいと 思 いま す 4 一 昨 年 秋 に 立 ち 上 げた 公 害 紛 争 処 理 制 度 に 関 する 懇 談 会 は 昨 年 春 全 8 回 の 日 程 を 終 了 し 6 月 にその 議 論 をまとめた 報 告 書 を 公 表 いたしました 有 識 者 の 方 々には これまであまり 議 論 されることのなかった 公 害 紛 争 処 理 制 度 の 根 幹 に 係 る 事 項 や 情 報 通 信 技 術 の 発 達 を 踏 まえた 課 題 などについて 様 々な 御 意 見 をいただきました そして これを 受 けて 現 在 準 備 書 面 など の 一 部 の 書 類 について 当 事 者 が 電 子 的 に 提 出 することができるようにする 取 組 を 進 めております 今 年 から 試 行 をしていきますので 開 始 後 に 浮 き 彫 りと なる 改 善 点 もあるかと 思 いますが 当 事 者 にとっての 利 便 性 や 公 害 紛 争 処 理 制 度 の 趣 旨 である 迅 速 適 正 な 事 件 処 理 に 適 うよう 引 き 続 き 検 討 を 行 っ 1

てまいりたいと 思 っております この 他 10 月 には 広 島 地 方 裁 判 所 において 講 演 する 機 会 をいただき 原 因 裁 定 の 嘱 託 制 度 の 広 報 も 行 いました 23 年 度 から 毎 年 度 原 因 裁 定 嘱 託 事 件 を 受 け 付 けており 広 報 の 成 果 が 出 てきているのではないかと 思 っておりま す 今 年 も 引 き 続 き 制 度 の 周 知 に 努 めてまいりたいと 思 います 5 また 昨 年 4 月 にはタイ 最 高 行 政 裁 判 所 調 査 官 が 10 月 にはモンゴル 国 最 高 裁 判 所 裁 判 官 民 事 部 長 らが 公 害 等 調 整 委 員 会 を 来 訪 しました その 際 各 国 から 公 害 紛 争 処 理 制 度 についていくつか 質 問 をいただきましたが 他 国 からの 視 点 は 極 めて 新 鮮 で 自 国 の 制 度 を 改 めて 考 えるには 大 変 よい 機 会 となりまし た 各 国 と 情 報 交 換 を 行 ったり 互 いのよい 部 分 を 参 考 にしたりするなどし 公 害 紛 争 処 理 制 度 をよりよく 運 用 していけるよう 引 き 続 き 諸 外 国 との 交 流 を 大 切 にしてきたいと 思 います 6 以 上 のように 昨 年 は 内 外 ともに 様 々な 取 組 を 行 うことができました 今 年 も 公 害 等 調 整 委 員 会 のより 一 層 の 発 展 を 目 指 し 鋭 意 活 動 を 行 ってまいり たいと 考 えております 本 年 も 皆 様 にとって 素 晴 しい 年 となりますよう 祈 念 い たしまして 私 からの 年 頭 の 御 挨 拶 とさせていただきます 以 上 2

平 成 26 年 度 公 害 苦 情 調 査 結 果 報 告 公 害 等 調 整 委 員 会 事 務 局 公 害 等 調 整 委 員 会 では 全 国 の 地 方 公 共 団 体 の 公 害 苦 情 相 談 窓 口 に 寄 せられた 公 害 苦 情 の 受 付 状 況 や 処 理 状 況 の 実 態 を 明 らかにし 公 害 対 策 等 の 基 礎 資 料 を 提 供 するとともに 公 害 苦 情 処 理 事 務 の 円 滑 な 運 営 に 資 するため 公 害 紛 争 処 理 法 第 49 条 の2 に 基 づき 地 方 公 共 団 体 の 協 力 を 得 て 毎 年 公 害 苦 情 調 査 を 実 施 しています 公 害 紛 争 処 理 法 第 49 条 の2 中 央 委 員 会 は 地 方 公 共 団 体 の 長 に 対 し 都 道 府 県 知 事 は 市 町 村 長 ( 特 別 区 の 区 長 を 含 む )に 対 し 公 害 に 関 する 苦 情 の 処 理 状 況 について 報 告 を 求 めることができる 平 成 26 年 度 の 調 査 結 果 については 平 成 27 年 11 月 30 日 に 公 表 し 調 査 結 果 の 要 旨 を 本 誌 に 掲 載 いたしました 詳 しくは 公 害 等 調 整 委 員 会 のホームページに 掲 載 しておりますので ご 活 用 ください 公 害 等 調 整 委 員 会 ホームページ 広 報 報 告 統 計 公 害 苦 情 調 査 結 果 http://www.soumu.go.jp/kouchoi/knowledge/report/kujyou-26_index.html なお 上 記 のページのうち 11. 統 計 表 一 覧 ( 政 府 統 計 の 総 合 窓 口 ) は e-stat( 政 府 統 計 の 総 合 窓 口 : 総 務 省 統 計 局 ) にリンクしており こちらに 各 項 目 の 詳 細 データが excel 表 にて 掲 載 されておりますので 併 せてご 活 用 ください http://www.e-stat.go.jp/sg1/estat/list.do?bid=000001064898&cycode=0 < 調 査 結 果 から 見 えてくること> 調 査 結 果 をご 覧 いただく 前 に 今 回 の 調 査 結 果 の 特 徴 的 な 点 について 少 しご 紹 介 したいと 思 います まず 平 成 26 年 度 に 全 国 で 新 規 に 受 け 付 けた 典 型 7 公 害 の 公 害 苦 情 受 付 件 数 を 種 類 別 に 見 ると 騒 音 が 大 気 汚 染 を 抜 き 最 も 多 くなったことが 挙 げられます <6ページ: 図 2 参 照 > そこで 受 付 機 関 別 ( 都 道 府 県 政 令 指 定 都 市 ( 特 別 区 を 含 む) その 他 の 市 町 村 )と 典 型 7 公 害 の 公 害 苦 情 の 種 類 別 をクロスして 見 ると 大 気 汚 染 より 騒 音 が 多 くなっているのは 政 令 指 定 都 市 ( 特 別 区 を 含 む) だけで 大 気 汚 染 が 2,379 件 であったのに 対 して 騒 音 は 7,212 件 と 約 3 倍 になっています < 10 ページ: 表 2 参 照 > さらに 政 令 指 定 都 市 ( 特 別 区 を 含 む) の 騒 音 について 今 回 の 調 査 結 果 ( 7,212 件 ) と 平 成 25 年 度 の 調 査 結 果 ( 6,903 件 )を 比 較 すると 309 件 増 加 しています また その 他 の 市 の 騒 音 も 同 様 に 今 回 の 調 査 結 果 (9,316 件 )と 平 成 25 年 度 の 調 査 結 果 (9,057 件 )を 比 較 すると 259 件 増 加 し これを 合 計 した 市 部 の 騒 音 は 568 件 増 加 となっていますが 全 国 の 公 害 苦 情 受 付 件 数 が 全 体 的 に 減 少 しているなかで 極 めて 特 徴 的 なものといえるでしょう 3

表 典 型 7 公 害 の 受 付 機 関 別 公 害 苦 情 受 付 件 数 ( 合 計 騒 音 ) 典 型 7 公 害 ( 合 計 ) うち 騒 音 ( 単 位 : 件 ) ( 単 位 : 件 ) 区 分 平 成 25 年 度 平 成 26 年 度 増 減 区 分 平 成 25 年 度 平 成 26 年 度 増 減 全 国 53,039 51,912-1,127 全 国 16,611 17,202 591 都 道 府 県 2,682 2,579-103 都 道 府 県 138 141 3 市 部 47,610 46,692-918 市 部 15,960 16,528 568 政 令 指 定 都 市 13,402 13,420 18 政 令 指 定 都 市 6,903 7,212 309 ( 特 別 区 含 む) その 他 の 市 34,208 33,272-936 ( 特 別 区 含 む) その 他 の 市 9,057 9,316 259 町 村 2,747 2,641-106 町 村 513 533 20 こうした 結 果 となった 要 因 を 簡 単 に 説 明 することはできませんが 準 工 業 地 域 などにおける 事 業 所 と 住 宅 の 混 在 といった 問 題 とともに マンション 解 体 建 設 工 事 や 飲 食 店 などから 発 生 する 騒 音 問 題 など 市 部 特 有 の 問 題 が 考 えられます このように 今 回 の 調 査 結 果 のみならず 過 去 のデータと 比 較 してみると 様 々な 傾 向 が 見 るこ とができます 公 害 等 調 整 委 員 会 のホームページでは 過 去 の 調 査 結 果 をバックナンバーとして 掲 載 していま すので 今 後 の 公 害 に 関 する 苦 情 の 適 切 な 処 理 や 運 営 にご 活 用 いただければ 幸 甚 です なお 地 方 公 共 団 体 の 皆 様 には 本 調 査 の 実 施 にあたり ご 協 力 いただきましたことをこの 場 を お 借 りして 厚 く 御 礼 申 し 上 げます 引 き 続 き 本 調 査 へのご 理 解 とご 協 力 をいただきますよう よろしくお 願 い 申 し 上 げます 本 調 査 のお 問 い 合 わせ 先 は 次 のとおりです 公 害 等 調 整 委 員 会 事 務 局 総 務 課 調 査 研 究 係 TEL:03-3581-9956 4

1 全 国 の 公 害 苦 情 受 付 件 数 平 成 26 年 度 の 全 国 の 公 害 苦 情 受 付 件 数 は 74,785 件 前 年 度 に 比 べ 2,173 件 (2.8%)の 減 少 平 成 26 年 度 に 新 規 に 受 け 付 けた 公 害 苦 情 件 数 は 74,785 件 で 前 年 度 ( 平 成 25 年 度 )に 比 べ 2,173 件 ( 対 前 年 度 比 2.8%) 減 少 している 最 近 の 推 移 をみると 平 成 15 年 度 には 調 査 開 始 ( 昭 和 41 年 度 ) 以 来 初 めて 10 万 件 を 上 回 った 後 16 年 度 は 一 旦 減 少 し 17 年 度 18 年 度 と 続 けて 増 加 したが 19 年 度 以 降 は8 年 続 けて 減 少 している なお 平 成 26 年 度 の 典 型 7 公 害 の 公 害 苦 情 受 付 件 数 は 51,912 件 で 前 年 度 に 比 べ 1,127 件 (2.1%) 減 少 典 型 7 公 害 以 外 の 公 害 苦 情 受 付 件 数 は 22,873 件 で 前 年 度 に 比 べ 1,046 件 (4.4%) 減 少 している 図 1 全 国 の 公 害 苦 情 受 付 件 数 の 推 移 120,000 ( 件 ) 典 型 7 公 害 典 型 7 公 害 以 外 100,000 80,000 60,000 40,000 20,000 0 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 元 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 昭 和 平 成 年 度 5

2 典 型 7 公 害 の 種 類 別 公 害 苦 情 受 付 件 数 典 型 7 公 害 の 公 害 苦 情 受 付 件 数 のうち 大 気 汚 染 及 び 騒 音 がそれぞれ3 割 超 平 成 26 年 度 は 騒 音 が 大 気 汚 染 を 抜 き 最 も 多 くなった 典 型 7 公 害 とは 環 境 基 本 法 に 定 める 大 気 汚 染 水 質 汚 濁 土 壌 汚 染 騒 音 振 動 地 盤 沈 下 及 び 悪 臭 をいう 平 成 26 年 度 の 典 型 7 公 害 の 公 害 苦 情 受 付 件 数 (51,912 件 )を 種 類 別 にみると 騒 音 が 17,202 件 ( 典 型 7 公 害 苦 情 受 付 件 数 の 33.1%)と 最 も 多 く 次 いで 大 気 汚 染 が 15,879 件 ( 同 30.6%) 悪 臭 が 9,962 件 ( 同 19.2%) 水 質 汚 濁 が 6,839 件 ( 同 13.2%) 振 動 が 1,830 件 ( 同 3.5%) 土 壌 汚 染 が 174 件 ( 同 0.3%) 地 盤 沈 下 が 26 件 ( 同 0.1%) となっている 最 近 5 年 間 の 動 きをみると 大 気 汚 染 悪 臭 水 質 汚 濁 は 減 少 傾 向 にある 一 方 騒 音 は 増 加 傾 向 にあり 平 成 26 年 度 は 騒 音 が 大 気 汚 染 を 抜 き 最 も 多 くな っている 図 2 典 型 7 公 害 の 種 類 別 公 害 苦 情 受 付 件 数 の 推 移 35,000 ( 件 ) 30,000 25,000 騒 音 振 動 大 気 汚 染 20,000 騒 音 15,000 10,000 悪 臭 5,000 振 動 水 質 汚 濁 0 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 元 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 昭 和 平 成 年 度 注 1) 土 壌 汚 染 及 び 地 盤 沈 下 は 苦 情 件 数 が 少 ないため 表 示 していない 注 2) 騒 音 と 振 動 は 昭 和 51 年 度 以 前 の 調 査 においては 騒 音 振 動 としてとらえていた 注 3) 平 成 6 年 度 から 調 査 方 法 を 変 更 したため 件 数 は 不 連 続 となっている 注 4) 平 成 22 年 度 の 調 査 結 果 には 東 日 本 大 震 災 の 影 響 により 報 告 の 得 られなかった 地 域 ( 青 森 県 岩 手 県 宮 城 県 及 び 福 島 県 内 の 一 部 市 町 村 )の 苦 情 件 数 が 含 まれていない 6

3 典 型 7 公 害 以 外 の 種 類 別 公 害 苦 情 受 付 件 数 典 型 7 公 害 以 外 の 公 害 苦 情 受 付 件 数 の4 割 超 は 廃 棄 物 投 棄 平 成 26 年 度 の 典 型 7 公 害 以 外 の 公 害 苦 情 受 付 件 数 (22,873 件 )のうち 廃 棄 物 投 棄 は 10,367 件 ( 典 型 7 公 害 以 外 の 公 害 苦 情 受 付 件 数 の 45.3%)で 前 年 度 に 比 べ 434 件 ( 対 前 年 度 比 4.0%) 減 少 している 廃 棄 物 投 棄 の 内 訳 をみると 生 活 系 の 投 棄 が 8,450 件 ( 廃 棄 物 投 棄 の 81.5%)と 最 も 多 く 次 いで 建 設 系 の 投 棄 が 891 件 ( 同 8.6%) 産 業 系 の 投 棄 が 757 件 ( 同 7.3%) 農 業 系 の 投 棄 が 269 件 ( 同 2.6%)となっている 図 3 典 型 7 公 害 以 外 の 種 類 別 公 害 苦 情 受 付 件 数 の 割 合 の 推 移 生 活 系 農 業 系 建 設 系 産 業 系 0% 20% 40% 60% 80% 100% 平 成 16 年 度 廃 棄 物 投 棄 その 他 ( 日 照 不 足 通 風 妨 害 夜 間 照 明 など) 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 廃 棄 物 投 棄 生 活 系 農 業 系 建 設 系 産 業 系 その 他 < 参 考 > 典 型 7 公 害 以 外 の 種 類 主 に 家 庭 生 活 から 発 生 した 生 ごみ 紙 くず 新 聞 紙 等 の 燃 焼 物 空 き 缶 空 きびん 乾 電 池 等 の 燃 焼 不 適 物 家 具 電 気 製 品 ピアノ 等 の 粗 大 ごみ 等 による 一 般 廃 棄 物 の 投 棄 主 に 農 林 漁 業 から 発 生 する 畜 産 関 係 の 動 物 の 死 骸 及 びふん 尿 等 による 産 業 廃 棄 物 の 投 棄 主 に 建 設 業 から 発 生 する 建 築 廃 材 等 による 産 業 廃 棄 物 の 投 棄 主 に 産 業 の 卸 売 小 売 業 飲 食 店 宿 泊 業 等 の 業 務 から 排 出 されたごみ 製 造 及 び 処 理 工 程 で 発 生 した 紙 等 のくず 金 属 くず ガラス 燃 え 殻 ばいじん 汚 泥 廃 油 廃 酸 廃 プラスチック 類 等 による 産 業 廃 棄 物 の 投 棄 高 層 建 築 物 などによる 日 照 不 足 通 風 妨 害 深 夜 の 照 明 や 光 などに 対 する 苦 情 テレビ ラ ジオなどの 受 信 妨 害 や 違 法 電 波 などに 対 する 苦 情 など 7

4 主 な 発 生 原 因 別 公 害 苦 情 受 付 件 数 主 な 発 生 原 因 のうち 最 も 多 いのは 焼 却 ( 野 焼 き) で 全 体 の 約 2 割 平 成 26 年 度 の 公 害 苦 情 受 付 件 数 (74,785 件 )を 主 な 発 生 原 因 別 にみると 焼 却 ( 野 焼 き) が 13,970 件 ( 公 害 苦 情 受 付 件 数 の 18.7%)と 最 も 多 く 次 いで 廃 棄 物 投 棄 が 9,457 件 ( 同 12.6%) 工 事 建 設 作 業 が 9,338 件 ( 同 12.5%) 自 然 系 が 7,448 件 ( 同 10.0%) 産 業 用 機 械 作 動 が 4,887 件 ( 同 6.5%) 家 庭 生 活 が 4,161 件 ( 同 5.6%) などの 順 となっている 図 4 主 な 発 生 原 因 別 公 害 苦 情 受 付 件 数 の 割 合 不 明 5.9% (4,375 件 ) その 他 13.3% 焼 却 ( 野 焼 き) 18.7% (9,922 件 ) (13,970 件 ) 産 業 排 水 1.9% (1,405 件 ) 焼 却 ( 施 設 ) 2.0% (1,475 件 ) 移 動 発 生 源 2.9% (2,165 件 ) 公 害 苦 情 件 数 廃 棄 物 投 棄 12.6% (9,457 件 ) 飲 食 店 営 業 カラオケ 74,785 件 3.3%(2,460 件 ) 流 出 漏 洩 5.0% (3,722 件 ) 家 庭 生 活 5.6% (4,161 件 ) 産 業 用 機 械 作 動 6.5% (4,887 件 ) 自 然 系 10.0% (7,448 件 ) 工 事 建 設 作 業 12.5% (9,338 件 ) 注 1) 自 然 系 とは 自 然 に 存 在 する 動 植 物 又 は 自 然 現 象 による 原 因 であることが 判 明 している 公 害 をいう 注 2) 家 庭 生 活 は 家 庭 生 活 ( 機 器 ) 家 庭 生 活 (ペット) 家 庭 生 活 (その 他 ) の 合 計 である 注 3) 移 動 発 生 源 は 移 動 発 生 源 ( 自 動 車 運 行 ) 移 動 発 生 源 ( 鉄 道 運 行 ) 移 動 発 生 源 ( 航 空 機 運 航 ) の 合 計 である 8

5 主 な 発 生 源 別 公 害 苦 情 受 付 件 数 主 な 発 生 源 は 会 社 事 業 所 が 全 体 の 約 4 割 うち 一 番 多 いのが 建 設 業 個 人 は 全 体 の 約 3 割 平 成 26 年 度 の 公 害 苦 情 受 付 件 数 (74,785 件 )を 主 な 発 生 源 別 にみると 会 社 事 業 所 が 31,415 件 ( 公 害 苦 情 受 付 件 数 の 42.0%) 個 人 が 23,151 件 ( 同 31.0%)とな っている 会 社 事 業 所 の 中 では 建 設 業 が 10,475 件 ( 公 害 苦 情 受 付 件 数 の 14.0%)と 最 も 多 く 次 いで 製 造 業 が 6,237 件 ( 同 8.3%)となっている 表 1 主 な 発 生 源 別 公 害 苦 情 受 付 件 数 ( 単 位 : 件 ) 公 害 の 主 な 発 生 源 対 前 年 度 対 前 年 度 平 成 25 年 度 平 成 26 年 度 増 減 率 増 減 数 構 成 比 (%) (%) 合 計 76,958 74,785 100.0-2,173-2.8 会 社 事 業 所 31,951 31,415 42.0-536 -1.7 農 業 1,655 1,477 2.0-178 -10.8 林 業 122 118 0.2-4 -3.3 漁 業 74 103 0.1 29 39.2 鉱 業 241 231 0.3-10 -4.1 建 設 業 11,080 10,475 14.0-605 -5.5 製 造 業 6,456 6,237 8.3-219 -3.4 電 気 ガス 熱 供 給 水 道 業 271 282 0.4 11 4.1 情 報 通 信 業 62 43 0.1-19 -30.6 運 輸 業 1,418 1,569 2.1 151 10.6 卸 売 小 売 業 1,465 1,380 1.8-85 -5.8 金 融 保 険 業 14 25 0.0 11 78.6 不 動 産 業 515 493 0.7-22 -4.3 飲 食 店 宿 泊 業 2,548 2,599 3.5 51 2.0 医 療 福 祉 433 401 0.5-32 -7.4 教 育 学 習 支 援 業 285 279 0.4-6 -2.1 複 合 サービス 事 業 375 398 0.5 23 6.1 サービス 業 ( 他 に 分 類 されないもの) 3,060 3,253 4.3 193 6.3 公 務 ( 他 に 分 類 されないもの) 470 485 0.6 15 3.2 分 類 不 能 の 産 業 1,407 1,567 2.1 160 11.4 個 人 23,820 23,151 31.0-669 -2.8 その 他 6,820 6,429 8.6-391 -5.7 不 明 14,367 13,790 18.4-577 -4.0 注 1) 会 社 事 業 所 には 個 人 経 営 の 会 社 や 商 店 を 含 む 注 2) その 他 とは 発 生 源 が 自 然 である 場 合 など 注 3) 不 明 とは 発 生 源 が 全 く 分 からない 場 合 など 9

6 受 付 機 関 及 び 公 害 の 種 類 別 公 害 苦 情 受 付 件 数 都 道 府 県 窓 口 の 公 害 苦 情 受 付 件 数 で 最 も 多 いのは 水 質 汚 濁 一 方 市 区 町 村 窓 口 の 公 害 苦 情 受 付 件 数 は 市 部 では 騒 音 町 村 では 大 気 汚 染 が 最 も 多 い 平 成 26 年 度 の 典 型 7 公 害 の 苦 情 受 付 件 数 (51,912 件 )を 受 付 機 関 別 及 び 公 害 の 種 類 別 に みると 都 道 府 県 では 水 質 汚 濁 が 1,218 件 ( 都 道 府 県 の 公 害 苦 情 受 付 件 数 の 32.3%) が 最 も 多 い 市 部 では 騒 音 が 16,528 件 ( 市 部 の 公 害 苦 情 受 付 件 数 の 25.6%)と 最 も 多 く 次 いで 大 気 汚 染 が 14,245 件 ( 同 22.0%)となっている 町 村 では 大 気 汚 染 が 983 件 ( 町 村 の 公 害 苦 情 受 付 件 数 の 15.5%)と 最 も 多 い また 市 部 のうち 政 令 指 定 都 市 ( 特 別 区 を 含 む) では 騒 音 が 7,212 件 ( 政 令 指 定 都 市 ( 特 別 区 を 含 む)の 公 害 苦 情 受 付 件 数 の 48.9%)と 最 も 多 い なお 平 成 26 年 度 の 公 害 苦 情 受 付 件 数 (74,785 件 )に 対 し 典 型 7 公 害 以 外 の 公 害 苦 情 受 付 件 数 (22,873 件 )が 占 める 割 合 を 受 付 機 関 別 にみると 町 村 が 3,708 件 ( 町 村 の 公 害 苦 情 受 付 件 数 の 58.4%)と 約 6 割 を 占 めているのに 対 し 政 令 指 定 都 市 ( 特 別 区 を 含 む) では 1,322 件 ( 政 令 指 定 都 市 ( 特 別 区 を 含 む)の 公 害 苦 情 受 付 件 数 の 9.0%)と1 割 に 満 た ない 表 2 受 付 機 関 及 び 公 害 の 種 類 別 公 害 苦 情 受 付 件 数 ( 単 位 : 件 ) 合 計 計 大 気 汚 染 水 質 汚 濁 典 型 7 公 害 土 壌 汚 染 騒 音 振 動 地 盤 沈 下 悪 臭 典 型 7 公 害 以 外 合 計 74,785 51,912 15,879 6,839 174 17,202 1,830 26 9,962 22,873 公 害 苦 情 受 付 件 数 都 道 府 県 市 部 政 令 指 定 都 市 ( 特 別 区 を 含 む ) その 他 の 市 3,773 64,663 14,742 49,921 2,579 46,692 13,420 33,272 651 14,245 2,379 11,866 1,218 5,225 796 4,429 18 140 10 130 141 16,528 7,212 9,316 5 1,806 892 914 4 22 4 18 542 8,726 2,127 6,599 1,194 17,971 1,322 16,649 町 村 6,349 2,641 983 396 16 533 19 0 694 3,708 合 計 100.0 69.4 21.2 9.1 0.2 23.0 2.4 0.0 13.3 30.6 都 道 府 県 100.0 68.4 17.3 32.3 0.5 3.7 0.1 0.1 14.4 31.6 構 成 市 部 100.0 72.2 22.0 8.1 0.2 25.6 2.8 0.0 13.5 27.8 比 ( 政 令 指 定 都 市 100.0 91.0 16.1 5.4 0.1 48.9 6.1 0.0 14.4 9.0 ( 特 別 区 を 含 む ) %) その 他 の 市 100.0 66.6 23.8 8.9 0.3 18.7 1.8 0.0 13.2 33.4 町 村 100.0 41.6 15.5 6.2 0.3 8.4 0.3 0.0 10.9 58.4 10

7 苦 情 の 処 理 に 要 した 期 間 別 典 型 7 公 害 の 直 接 処 理 件 数 苦 情 の 約 7 割 は 1 週 間 以 内 に 処 理 平 成 26 年 度 の 典 型 7 公 害 の 直 接 処 理 件 数 (48,112 件 )について 苦 情 の 申 立 てから 処 理 ま でに 要 した 期 間 別 にみると 1 週 間 以 内 が 33,163 件 ( 典 型 7 公 害 の 直 接 処 理 件 数 の 68.9%) 1 週 間 超 ~1か 月 以 内 が 3,965 件 ( 同 8.2%) 1か 月 超 ~3か 月 以 内 が 2,591 件 ( 同 5.4%) 3か 月 超 ~6か 月 以 内 が 4,916 件 ( 同 10.2%) 6か 月 超 ~1 年 以 内 が 2,404 件 ( 同 5.0%) 1 年 超 が 1,073 件 ( 同 2.2%)となっている 図 5 苦 情 の 処 理 に 要 した 期 間 別 典 型 7 公 害 の 直 接 処 理 件 数 の 割 合 6か 月 超 ~1 年 以 内 1 年 超 5.0%(2,404 件 ) 2.2%(1,073 件 ) 3か 月 超 ~6か 月 以 内 10.2%(4,916 件 ) 1か 月 超 ~3か 月 以 内 5.4%(2,591 件 ) 1 週 間 超 ~1か 月 以 内 8.2%(3,965 件 ) 典 型 7 公 害 の 直 接 処 理 件 数 48,112 件 1 週 間 以 内 68.9%(33,163 件 ) 注 ) 直 接 処 理 とは 加 害 行 為 又 は 被 害 の 原 因 が 消 滅 した 苦 情 申 立 人 が 納 得 したなど 苦 情 が 解 消 し たと 認 められる 状 況 に 至 るまで 地 方 公 共 団 体 が 措 置 を 講 じたことをいう 11

公 害 等 調 整 委 員 会 の 動 き 公 害 等 調 整 委 員 会 事 務 局 1 審 問 ( 調 停 ) 期 日 の 開 催 状 況 ( 平 成 27 年 10 月 ~12 月 ) 平 成 27 年 10 月 ~12 月 の 審 問 ( 調 停 ) 期 日 の 開 催 状 況 は 以 下 のとおりです 月 日 期 日 開 催 地 10 月 1 日 湖 南 市 における 鉄 粉 による 大 気 汚 染 被 害 原 因 裁 定 東 京 申 請 事 件 第 1 回 審 問 期 日 10 月 2 日 鎌 倉 市 における 騒 音 等 による 健 康 被 害 等 責 任 裁 定 東 京 申 請 事 件 第 2 回 審 問 期 日 10 月 7 日 市 川 市 における 工 場 からの 騒 音 等 による 健 康 被 害 東 京 等 責 任 裁 定 申 請 事 件 第 2 回 審 問 期 日 10 月 9 日 香 南 市 における 道 路 工 事 からの 振 動 による 財 産 被 高 知 害 責 任 裁 定 申 請 事 件 第 1 回 審 問 期 日 10 月 30 日 横 浜 市 における 鉄 道 騒 音 による 財 産 被 害 責 任 裁 定 東 京 申 請 事 件 第 1 回 審 問 期 日 11 月 2 日 沼 津 市 における 工 場 からの 悪 臭 等 による 財 産 被 害 静 岡 等 責 任 裁 定 申 請 事 件 第 1 回 調 停 期 日 11 月 4 日 行 方 市 における 工 場 からの 排 水 による 水 質 汚 濁 被 東 京 害 責 任 裁 定 申 請 事 件 第 1 回 審 問 期 日 11 月 9 日 神 奈 川 県 清 川 村 における 道 路 工 事 に 伴 う 地 盤 沈 下 東 京 等 による 財 産 被 害 原 因 裁 定 嘱 託 事 件 第 2 回 審 問 期 日 11 月 18 日 江 東 区 における 建 設 工 事 からの 土 壌 汚 染 による 健 東 京 康 被 害 原 因 裁 定 申 請 事 件 第 2 回 審 問 期 日 11 月 25 日 大 崎 市 における 大 気 汚 染 等 による 健 康 被 害 等 責 任 東 京 裁 定 申 請 事 件 第 3 回 審 問 期 日 12 月 2 日 新 宿 区 における 解 体 工 事 による 騒 音 振 動 被 害 責 任 東 京 裁 定 申 請 事 件 第 1 回 審 問 期 日 12 月 3 日 横 浜 市 における 建 設 工 事 からの 騒 音 振 動 等 による 東 京 財 産 被 害 等 責 任 裁 定 申 請 事 件 第 1 回 審 問 期 日 12

月 日 期 日 開 催 地 12 月 16 日 湖 南 市 における 鉄 粉 による 大 気 汚 染 被 害 原 因 裁 定 申 請 事 件 第 2 回 審 問 期 日 東 京 2 公 害 紛 争 に 関 する 受 付 終 結 事 件 の 概 要 ( 平 成 27 年 10 月 ~12 月 ) 受 付 事 件 の 概 要 港 区 における 建 設 工 事 による 地 盤 沈 下 被 害 原 因 裁 定 申 請 事 件 ( 平 成 27 年 (ゲ) 第 5 号 事 件 ) 平 成 27 年 10 月 9 日 受 付 申 請 人 の 管 理 する 敷 地 内 通 路 の 地 盤 陥 没 被 害 は 被 申 請 人 が 行 った 建 設 工 事 における 基 礎 杭 頭 処 理 と 既 存 杭 破 砕 のための 削 岩 機 による 破 砕 工 事 によるものである との 原 因 裁 定 を 求 めるものです 船 橋 市 における 騒 音 振 動 による 財 産 被 害 等 責 任 裁 定 申 請 事 件 ( 平 成 27 年 (セ) 第 5 号 ) 平 成 27 年 10 月 20 日 受 付 被 申 請 人 らが 申 請 人 宅 と 隣 接 する 畑 において 畑 作 農 業 を 行 う 際 に 稼 働 させたトラク タの 騒 音 振 動 により 申 請 人 宅 の 住 宅 内 外 の 器 物 等 が 損 壊 し 修 理 等 を 行 ったほか 呼 吸 器 等 に 障 害 を 受 けるなど 健 康 被 害 が 生 じたとして 被 申 請 人 らに 対 し 損 害 賠 償 金 3 億 277 万 2,012 円 の 支 払 を 求 めるものです 墨 田 区 における 建 設 工 事 による 地 盤 沈 下 等 による 財 産 被 害 責 任 裁 定 申 請 事 件 ( 平 成 27 年 (セ) 第 6 号 事 件 ) 平 成 27 年 10 月 30 日 受 付 申 請 人 A 及 びBは 本 件 建 物 の2 階 に 居 住 し 申 請 人 Cとともに 本 件 建 物 の1 階 にあ る 金 属 加 工 会 社 で 金 属 加 工 業 を 営 んでいる 被 申 請 人 らが 発 注 施 工 した 既 存 ビル 解 体 工 事 の 際 に 隣 接 する 申 請 人 らの 住 所 地 との 土 地 境 界 付 近 の 土 留 め 工 事 を 行 わなかったことにより 本 件 建 物 に 不 同 沈 下 の 被 害 が 生 じ たなどとして 被 申 請 人 らに 対 し 連 帯 して 損 害 賠 償 金 の 支 払 等 を 求 めるものです 宝 塚 市 における 研 究 施 設 からの 大 気 汚 染 による 健 康 被 害 責 任 裁 定 申 請 事 件 ( 平 成 27 年 (セ) 第 7 号 事 件 ) 平 成 27 年 11 月 4 日 受 付 本 件 は 申 請 人 らが 申 請 人 ら 宅 に 近 接 している 研 究 施 設 から 排 出 される 化 学 物 質 によ り 申 請 人 Aは 鼻 目 の 痛 み 吐 き 気 等 申 請 人 Bは 鼻 目 喉 などの 痛 み 頭 痛 吐 き 気 呼 吸 困 難 等 の 健 康 被 害 が 生 じたほか 防 毒 マスクをつけて 過 ごすことを 余 儀 なく されるなどの 肉 体 的 精 神 的 苦 痛 を 受 けたと 主 張 して 研 究 施 設 を 運 営 する 被 申 請 人 ほか 1 名 に 対 し 連 帯 して 申 請 人 Aに 対 し 1,000 万 円 申 請 人 Bに 対 し 1,500 万 円 の 損 害 賠 償 金 の 支 払 を 求 めるものです 13

台 東 区 における 冷 凍 庫 からの 低 周 波 音 による 健 康 被 害 責 任 裁 定 申 請 事 件 ( 平 成 27 年 (セ) 第 8 号 事 件 ) 平 成 27 年 12 月 9 日 受 付 申 請 人 らは 被 申 請 人 らの 所 有 する 本 件 建 物 の2 階 の 一 室 を 賃 借 し 居 住 している 被 申 請 人 らが 本 件 建 物 の1 階 倉 庫 に 業 務 用 冷 凍 庫 の 設 置 工 事 を 行 った 直 後 から 機 械 の 稼 働 音 のような 重 低 音 が 申 請 人 ら 宅 内 に 響 くようになり 申 請 人 らには 不 眠 耳 鳴 り 不 安 抑 うつ 感 等 の 症 状 が 出 るなど 著 しい 精 神 的 肉 体 的 苦 痛 を 被 っているとして 被 申 請 人 らに 対 し 連 帯 して 申 請 人 各 自 に 損 害 賠 償 金 242 万 円 等 の 支 払 を 求 めるものです 大 田 区 における 食 料 品 作 業 場 からの 悪 臭 等 による 健 康 被 害 等 責 任 裁 定 申 請 事 件 ( 平 成 27 年 (セ) 第 9 号 事 件 ) 平 成 27 年 12 月 21 日 受 付 被 申 請 人 らは 申 請 人 ら 宅 に 隣 接 したコーヒーばい 煎 作 業 場 において コーヒー 豆 のか すや 油 かすなどの 粉 じんを 排 出 し 焦 げ 臭 い 悪 臭 騒 音 振 動 を 発 生 させている これに より 申 請 人 ら 宅 の 外 壁 屋 根 ベランダ 等 には 粉 じんの 飛 散 油 分 等 の 付 着 が 見 られ 粉 じんが 飛 散 しているときは 洗 濯 や 窓 を 開 けることができないなど 種 々の 生 活 被 害 を 受 けているほか 申 請 人 Bは 悪 臭 等 及 び 被 申 請 人 らとの 交 渉 による 不 安 やストレスのため 不 安 神 経 症 不 眠 症 等 を 発 症 するなど 精 神 的 肉 体 的 苦 痛 を 受 けるとともに 申 請 人 ら 宅 の 外 装 メンテナンス 工 事 費 用 等 を 支 出 したなどとして 被 申 請 人 らに 対 し 連 帯 して 申 請 人 Aに 対 し 93 万 7,750 円 申 請 人 Bに 対 し 85 万 7,076 円 の 損 害 賠 償 金 の 支 払 を 求 め るものです 知 多 市 における 工 場 からの 粉 じんによる 財 産 被 害 責 任 裁 定 申 請 事 件 ( 平 成 27 年 (セ) 第 10 号 事 件 ) 平 成 27 年 12 月 25 日 受 付 申 請 人 は その 所 有 する 車 両 を 被 申 請 人 の 事 業 所 と 隣 接 する 申 請 人 の 勤 務 地 内 にある 駐 車 場 に 駐 車 していたところ 被 申 請 人 の 事 業 所 の 操 業 によって 細 かい 白 色 の 塗 料 のような ものが 飛 散 してきて 申 請 人 の 所 有 する 車 両 に 多 数 付 着 したとして 修 理 費 用 等 63 万 7,013 円 の 損 害 賠 償 金 等 の 支 払 を 求 めるものです 終 結 事 件 の 概 要 静 岡 市 における 廃 棄 物 処 理 施 設 からの 排 出 物 質 による 健 康 被 害 原 因 裁 定 申 請 事 件 ( 平 成 25 年 (ゲ) 第 2 14 号 事 件 ) 1 事 件 の 概 要 平 成 25 年 2 月 14 日 静 岡 県 静 岡 市 の 住 民 1 人 から 静 岡 市 を 相 手 方 ( 被 申 請 人 )として 原 因 裁 定 を 求 める 申 請 がありました 申 請 の 内 容 は 以 下 のとおりです 申 請 人 が 在 住 する 町 内 の 住 民 の 発 癌 率 の 増 加 は 廃 棄 14

物 処 理 業 者 が 起 こした 火 災 事 故 で 流 出 した 多 量 の 廃 油 廃 塗 料 による 地 下 水 の 汚 染 を 被 申 請 人 が 認 識 しながらもこれを 放 置 したことによるものである との 原 因 裁 定 を 求 めたも のです その 後 同 年 12 月 25 日 同 市 の 住 民 5 人 から 癌 の 発 症 が 上 記 地 下 水 の 汚 染 を 被 申 請 人 が 認 識 しながらもこれを 放 置 したことによるものである との 原 因 裁 定 を 求 める 申 請 があり( 平 成 25 年 (ゲ) 第 14 号 事 件 ) 裁 定 委 員 会 は 平 成 26 年 2 月 12 日 これを 併 合 して 手 続 を 進 めることを 決 定 しました 2 事 件 の 処 理 経 過 公 害 等 調 整 委 員 会 は 本 申 請 受 付 後 直 ちに 裁 定 委 員 会 を 設 け 1 回 の 審 問 期 日 を 開 催 するとともに 地 下 水 に 含 まれる 諸 物 質 と 申 請 人 らの 住 んでいる 地 域 におけるがんの 発 症 状 況 との 因 果 関 係 に 関 する 専 門 的 事 項 を 調 査 するために 必 要 な 専 門 委 員 1 人 を 選 任 する など 手 続 を 進 めた 結 果 平 成 27 年 10 月 27 日 本 件 申 請 を 棄 却 するとの 裁 定 を 行 い 本 事 件 は 終 結 しました 沼 津 市 における 工 場 からの 悪 臭 等 による 財 産 被 害 等 責 任 裁 定 申 請 事 件 ( 平 成 26 年 (セ) 第 7 号 ) 1 事 件 の 概 要 平 成 26 年 8 月 26 日 静 岡 県 沼 津 市 の 住 民 1 名 から 自 動 車 修 理 加 工 会 社 を 相 手 方 ( 被 申 請 人 )として 責 任 裁 定 を 求 める 申 請 がありました 申 請 の 内 容 は 以 下 のとおりです 被 申 請 人 工 場 では 洗 浄 及 び 廃 油 処 理 スペースで 洗 車 や 部 品 洗 浄 等 の 作 業 及 び 廃 油 処 理 を 行 っており 作 業 中 ディーゼルエンジンに 由 来 する 排 気 ガス 粉 じん 悪 臭 騒 音 等 が 発 生 し これにより 申 請 人 は 精 神 的 苦 痛 を 受 ける とともに 申 請 人 宅 のベランダの 屋 根 ガレージのシャッター 及 び 二 重 窓 の 設 置 や 建 物 外 観 及 び 内 部 の 清 掃 などの 対 策 費 用 を 支 出 したなどとして 被 申 請 人 に 対 し 損 害 賠 償 金 250 万 1,100 円 の 支 払 を 求 めたものです 2 事 件 の 処 理 経 過 公 害 等 調 整 委 員 会 は 本 申 請 受 付 後 直 ちに 裁 定 委 員 会 を 設 け 事 務 局 による 現 地 調 査 を 実 施 するなど 手 続 を 進 めた 結 果 本 件 については 当 事 者 間 の 合 意 による 解 決 が 相 当 で あると 判 断 し 平 成 27 年 10 月 13 日 公 害 紛 争 処 理 法 第 42 条 の 24 第 1 項 の 規 定 により 職 権 で 調 停 に 付 し( 平 成 27 年 ( 調 ) 第 5 号 事 件 ) 裁 定 委 員 会 が 自 ら 処 理 することとしま した 同 年 11 月 2 日 第 1 回 現 地 調 停 期 日 において 裁 定 委 員 会 から 調 停 案 を 提 示 したと ころ 当 事 者 双 方 はこれを 受 諾 して 調 停 が 成 立 し 責 任 裁 定 申 請 については 取 り 下 げられ たものとみなされ 本 事 件 は 終 結 しました 墨 田 区 における 建 設 工 事 による 地 盤 沈 下 等 による 財 産 被 害 責 任 裁 定 申 請 事 件 15

( 平 成 27 年 (セ) 第 6 号 事 件 ) 1 事 件 の 概 要 平 成 27 年 10 月 30 日 東 京 都 墨 田 区 の 金 属 加 工 会 社 及 び 住 民 3 人 から 素 材 加 工 会 社 建 設 会 社 及 び 建 設 解 体 会 社 を 相 手 方 ( 被 申 請 人 )として 責 任 裁 定 を 求 める 申 請 がありまし た 申 請 の 内 容 は 以 下 のとおりです 申 請 人 A 及 びBは 本 件 建 物 の2 階 に 居 住 し 申 請 人 Cとともに 本 件 建 物 の1 階 にある 金 属 加 工 会 社 で 金 属 加 工 業 を 営 んでいる 被 申 請 人 ら が 発 注 施 工 した 既 存 ビル 解 体 工 事 の 際 に 隣 接 する 申 請 人 らの 住 所 地 との 土 地 境 界 付 近 の 土 留 め 工 事 を 行 わなかったことにより 本 件 建 物 に 不 同 沈 下 の 被 害 が 生 じたなどとして 被 申 請 人 らに 対 し 連 帯 して 損 害 賠 償 金 の 支 払 等 を 求 めたものです 2 事 件 の 処 理 経 過 公 害 等 調 整 委 員 会 は 本 申 請 受 付 後 直 ちに 裁 定 委 員 会 を 設 け 手 続 を 進 めましたが 平 成 27 年 11 月 30 日 申 請 人 から 申 請 を 取 り 下 げる 旨 の 申 出 があり 本 事 件 は 終 結 しました 船 橋 市 における 騒 音 振 動 による 財 産 被 害 等 責 任 裁 定 申 請 事 件 ( 平 成 27 年 (セ) 第 5 号 ) 1 事 件 の 概 要 平 成 27 年 10 月 20 日 千 葉 県 船 橋 市 の 住 民 1 人 から 近 隣 住 民 3 人 を 相 手 方 ( 被 申 請 人 ) として 責 任 裁 定 を 求 める 申 請 がありました 申 請 の 内 容 は 以 下 のとおりです 被 申 請 人 らは 昭 和 54 年 より 申 請 人 宅 西 側 に 位 置 する 地 続 きの 畑 において トラクタを 稼 働 させ 畑 作 農 業 を 行 ったことにより 騒 音 及 び 振 動 が 発 生 し 申 請 人 宅 外 壁 並 びに 住 宅 内 外 の 器 物 及 び 建 造 物 が 損 壊 するなどしたほか 申 請 人 は 呼 吸 器 等 に 障 害 を 受 け その 後 SLE を 発 症 したとして 申 請 人 宅 の 改 造 費 用 及 び 身 体 症 状 の 回 復 費 用 として3 億 277 万 2,012 円 の 損 害 賠 償 金 を 求 めるものです 2 事 件 の 処 理 経 過 公 害 等 調 整 委 員 会 は 本 申 請 受 付 後 手 続 を 進 めた 結 果 責 任 裁 定 をすることが 相 当 で ないと 認 められることから 公 害 紛 争 処 理 法 第 42 条 の 12 第 2 項 の 規 定 により 申 請 を 受 理 しない 決 定 を 平 成 27 年 12 月 9 日 付 けで 行 い 本 事 件 は 終 結 しました 中 央 区 におけるビル 工 事 による 地 盤 沈 下 被 害 責 任 裁 定 申 請 事 件 ( 平 成 25 年 (セ) 第 24 号 事 件 ) 1 事 件 の 概 要 平 成 25 年 10 月 28 日 埼 玉 県 越 谷 市 の 不 動 産 会 社 から 建 設 会 社 及 び 不 動 産 会 社 を 相 手 方 ( 被 申 請 人 )として 責 任 裁 定 を 求 める 申 請 がありました 申 請 の 内 容 は 以 下 のとおりです 被 申 請 人 らが 施 工 した 既 存 ビルの 解 体 工 事 による 振 動 解 体 後 の 新 築 ビル 基 礎 工 事 のための 掘 削 工 事 及 びその 際 の 地 下 水 くみ 上 げにより 申 請 人 16

所 有 の 賃 貸 ビルに 沈 下 傾 斜 等 の 被 害 が 生 じたとして 被 申 請 人 らに 対 し 連 帯 して 損 害 賠 償 金 7,140 万 円 の 支 払 を 求 めたものです 2 事 件 の 処 理 経 過 公 害 等 調 整 委 員 会 は 本 申 請 受 付 後 直 ちに 裁 定 委 員 会 を 設 け 2 回 の 審 問 期 日 を 開 催 す るとともに 建 築 構 造 に 関 する 専 門 的 事 項 を 調 査 するために 必 要 な 専 門 委 員 1 人 を 選 任 した ほか 委 託 業 者 による 現 地 調 査 を 実 施 するなど 手 続 を 進 めた 結 果 平 成 27 年 12 月 16 日 本 件 申 請 を 棄 却 するとの 裁 定 を 行 い 本 事 件 は 終 結 しました 横 浜 市 における 鉄 道 騒 音 による 財 産 被 害 責 任 裁 定 申 請 事 件 ( 平 成 27 年 (セ) 第 2 号 事 件 ) 1 事 件 の 概 要 平 成 27 年 5 月 28 日 神 奈 川 県 横 浜 市 の 不 動 産 賃 貸 管 理 会 社 から 鉄 道 事 業 会 社 を 相 手 方 ( 被 申 請 人 )として 責 任 裁 定 を 求 める 申 請 がありました 申 請 の 内 容 は 以 下 のとおりです 申 請 人 は 自 ら 賃 貸 及 び 管 理 業 務 を 行 っている 店 舗 共 同 住 宅 の 居 住 者 から 被 申 請 人 が 営 業 する 鉄 道 騒 音 障 害 により 会 話 や 安 眠 等 の 日 常 生 活 が 妨 げられるとの 苦 情 を 度 々 受 け 居 住 者 との 信 頼 関 係 を 大 きく 損 なった また 近 隣 共 同 住 宅 の 家 賃 と 比 較 して 家 賃 を 安 くしても 仲 介 業 者 は 募 集 をためらい 長 期 間 未 入 居 状 態 が 続 き 申 請 人 の 財 務 状 況 は 悪 化 した このため 過 去 3 期 分 の 入 居 状 況 及 び 空 家 による 未 収 入 による 損 失 額 として 被 申 請 人 に 対 し 損 害 賠 償 金 130 万 3,000 円 の 支 払 を 求 めたも のです 2 事 件 の 処 理 経 過 公 害 等 調 整 委 員 会 は 本 申 請 受 付 後 直 ちに 裁 定 委 員 会 を 設 け 1 回 の 審 問 期 日 を 開 催 す るなど 手 続 を 進 めた 結 果 平 成 27 年 12 月 21 日 本 件 申 請 を 一 部 却 下 一 部 棄 却 するとの 裁 定 を 行 い 本 事 件 は 終 結 しました 3 土 地 利 用 調 整 に 関 する 受 付 終 結 事 件 の 概 要 ( 平 成 27 年 10 月 ~12 月 ) 受 付 事 件 の 概 要 福 岡 県 筑 紫 郡 那 珂 川 町 地 内 の 岩 石 採 取 計 画 不 認 可 処 分 に 対 する 取 消 裁 定 申 請 事 件 ( 平 成 27 年 (フ) 第 1 号 事 件 ) 平 成 27 年 11 月 24 日 受 付 申 請 人 が 福 岡 県 知 事 ( 処 分 庁 )に 対 し 同 知 事 が 行 った 福 岡 県 筑 紫 郡 那 珂 川 町 地 内 の 岩 石 採 取 計 画 不 認 可 処 分 について 取 消 を 求 めて 不 服 裁 定 を 申 請 したものです 17

都 道 府 県 公 害 審 査 会 の 動 き 公 害 等 調 整 委 員 会 事 務 局 受 付 終 結 事 件 の 概 要 ( 平 成 27 年 10 月 ~12 月 ) 1. 受 付 事 件 事 件 の 表 示 事 件 名 受 付 年 月 日 茨 城 県 平 成 27 年 ( 調 ) 第 1 号 事 件 スーパーマーケットからの 騒 音 振 動 被 害 防 止 請 求 事 件 平 成 27.8.14 栃 木 県 木 材 チップ 工 場 騒 音 被 害 防 止 請 求 事 件 平 成 27.10.21 平 成 27 年 ( 調 ) 第 1 号 事 件 群 馬 県 リサイクル 工 場 からの 悪 臭 騒 音 防 止 等 請 求 事 件 平 成 27.11.16 平 成 27 年 ( 調 ) 第 1 号 事 件 埼 玉 県 食 品 製 造 工 場 からの 粉 じん 悪 臭 防 止 等 請 求 事 件 平 成 27.11.4 平 成 27 年 ( 調 ) 第 3 号 事 件 埼 玉 県 ゴミ 焼 却 施 設 建 設 差 止 請 求 事 件 平 成 27.12.25 平 成 27 年 ( 調 ) 第 4 号 事 件 東 京 都 飲 食 店 からの 騒 音 防 止 及 び 損 害 賠 償 請 求 事 件 平 成 27.11.27 平 成 27 年 ( 調 ) 第 8 号 事 件 富 山 県 平 成 27 年 ( 調 ) 第 2 号 事 件 印 刷 工 場 からの 騒 音 悪 臭 ばいじん 等 被 害 損 害 賠 償 請 求 事 件 平 成 27.10.14 愛 知 県 工 事 による 地 盤 沈 下 のおそれ 公 害 防 止 請 求 事 件 平 成 27.11.2 平 成 27 年 ( 調 ) 第 3 号 事 件 大 阪 府 塗 装 事 業 所 からの 粉 じん 被 害 防 止 等 請 求 事 件 平 成 27.10.26 平 成 27 年 ( 調 ) 第 4 号 事 件 大 阪 府 造 成 工 事 による 振 動 被 害 現 状 回 復 等 請 求 事 件 平 成 27.11.4 平 成 27 年 ( 調 ) 第 5 号 事 件 福 岡 県 幼 稚 園 からの 騒 音 防 止 及 び 損 害 賠 償 請 求 事 件 平 成 27.12.15 平 成 27 年 ( 調 ) 第 1 号 事 件 沖 縄 県 製 糖 工 場 騒 音 振 動 等 に 関 する 被 害 防 止 請 求 事 件 平 成 27.10.27 平 成 27 年 ( 調 ) 第 1 号 事 件 18

2. 終 結 事 件 事 件 の 表 示 申 請 人 被 申 請 人 請 求 の 概 要 終 結 の 概 要 山 形 県 平 成 19 年 ( 調 ) 第 1 号 事 件 [ 養 豚 を 営 む 事 業 場 からの 悪 臭 防 止 対 策 請 求 事 件 ] 山 形 県 住 民 団 体 養 豚 業 者 平 成 19 年 1 1 月 30 日 受 付 申 請 人 をはじめ 養 豚 事 業 場 周 辺 に 居 住 する 多 数 の 住 民 は 当 該 事 業 場 からの 耐 え 難 い 悪 臭 により 操 業 開 始 以 来 長 期 間 に わたり 精 神 的 苦 痛 を 受 けてお り 通 常 の 生 活 を 送 ることがで きないほどの 影 響 を 受 けてい る よって 被 申 請 人 は 1 事 業 活 動 に 伴 う 悪 臭 物 質 の 排 出 について 申 請 人 が 不 快 感 をも よおさない 程 度 に 現 状 の 施 設 設 備 を 改 善 するなどの 対 策 を 早 急 に 講 ずること 21の 対 策 をとらない 場 合 には 1 年 間 の 猶 予 期 間 後 事 業 所 を 移 転 する こと 平 成 27 年 1 0 月 28 日 調 停 成 立 調 停 委 員 会 は 8 回 の 調 停 期 日 の 開 催 等 手 続 きを 進 めた 結 果 調 停 委 員 会 の 提 示 した 調 停 案 を 当 事 者 双 方 が 受 諾 し 本 件 は 終 結 した 群 馬 県 平 成 26 年 ( 調 ) 第 1 号 事 件 [エアコン 室 外 機 及 び 冷 凍 機 等 からの 騒 音 被 害 防 止 等 請 求 事 件 ] 群 馬 県 住 民 1 名 コンビニ エンスス トア 平 成 26 年 2 月 19 日 受 付 申 請 人 は 騒 音 により 睡 眠 障 害 頭 痛 腹 痛 等 に 苦 しめられ ている よって 被 申 請 人 は 1 可 聴 音 30.3dB を 常 時 超 えな いよう 防 音 対 策 を 講 じること 2この 騒 音 問 題 に 異 議 ある 場 合 被 申 請 人 自 身 が 夜 間 騒 音 ピ ーク 時 の 騒 音 値 を 公 正 な 方 法 で 機 械 操 作 の 上 測 定 し 因 果 関 係 なしの 証 明 をすること 3 地 域 に 密 着 し 深 夜 営 業 も 可 とし ている 以 上 地 域 との 問 題 につ いては 真 摯 に 受 け 止 め 対 応 す ること 平 成 27 年 10 月 28 日 調 停 打 切 り 調 停 委 員 会 は 3 回 の 調 停 期 日 の 開 催 等 合 意 の 形 成 等 手 続 きを 進 めたが 合 意 が 成 立 する 見 込 みが ないと 判 断 し 調 停 を 打 ち 切 り 本 件 は 終 結 した 東 京 都 平 成 27 年 ( 調 ) 第 1 号 事 件 [ 宗 教 施 設 か らの 騒 音 悪 臭 防 止 及 び 損 害 賠 償 請 求 事 件 ] 東 京 都 住 民 1 名 宗 教 法 人 平 成 27 年 1 月 14 日 受 付 被 申 請 人 は 被 申 請 人 の 宗 教 施 設 及 びその 周 辺 地 域 において 曜 日 及 び 時 間 帯 を 問 わず 恒 常 的 にアンプ スピーカーその 他 音 響 機 器 及 び 楽 器 を 用 いた 集 会 を 開 催 し 演 説 楽 器 演 奏 歌 唱 映 像 視 聴 等 を 大 音 量 で 行 っている また 多 数 の 信 徒 等 が 大 声 で 会 話 等 を 行 うことを 漫 然 と 放 置 しており 申 請 人 及 び 近 隣 住 民 は 平 穏 な 生 活 環 境 を 著 しく 侵 害 され 重 大 な 精 神 的 苦 痛 を 被 っている さらに 被 申 請 人 は 信 徒 等 の 発 する 生 平 成 27 年 10 月 30 日 調 停 成 立 調 停 委 員 会 は 3 回 の 調 停 期 日 の 開 催 等 手 続 きを 進 めた 結 果 調 停 委 員 会 の 提 示 した 調 停 案 を 当 事 者 双 方 が 受 諾 し 本 件 は 終 結 した 19

事 件 の 表 示 申 請 人 被 申 請 人 請 求 の 概 要 終 結 の 概 要 活 音 や 食 事 の 調 理 等 に 伴 うと 思 われる 悪 臭 の 発 生 廃 棄 物 の 投 棄 車 両 その 他 の 物 件 の 本 件 建 物 敷 地 外 への 放 置 等 を 繰 り 返 しており これらによる 近 隣 の 生 活 環 境 の 悪 化 も 看 過 しが たい よって 1 被 申 請 人 は その 活 動 により 都 条 例 に 定 める 規 制 基 準 を 超 える 騒 音 を 発 生 させ ないこと 2 被 申 請 人 は その 活 動 により 生 じる 騒 音 が 規 制 基 準 内 にとどまるよう 騒 音 を 発 生 させる 活 動 の 中 止 騒 音 発 生 源 の 移 動 防 音 工 事 の 実 施 信 徒 等 の 指 導 その 他 必 要 な 防 音 対 策 を 執 ること 3 被 申 請 人 は その 発 する 音 が2の 防 音 対 策 を 講 ずることにより 本 件 建 物 の 外 部 に 漏 れない 場 合 を 除 き アンプ スピーカーその 他 の 音 響 機 器 若 しくは 楽 器 を 使 用 し 若 しくは 使 用 させ 又 は 演 説 歌 唱 その 他 の 発 声 をし 若 しく はさせないこと 4 被 申 請 人 は その 活 動 により 悪 臭 の 発 生 廃 棄 物 の 投 棄 車 両 その 他 の 物 件 の 本 件 建 物 敷 地 外 への 放 置 その 他 の 近 隣 の 生 活 環 境 を 悪 化 させ 又 はそのおそれのある 行 為 をしないこと 56か 月 を 経 過 しても1から 4までのいず れかの 義 務 が 履 行 されないとき は 被 申 請 人 は ただちに 本 件 建 物 の 使 用 を 中 止 し 本 件 建 物 を 退 去 すること 6 被 申 請 人 は 申 請 人 に 対 し 過 去 及 び 将 来 の1の 騒 音 の 発 生 により 申 請 人 及 びその 家 族 の 被 った 精 神 的 苦 痛 に 対 する 慰 謝 料 とし て 相 当 額 を 支 払 うこと 神 奈 川 県 平 成 27 年 ( 調 ) 第 1 号 事 件 [ 運 送 事 業 者 駐 車 場 からの 騒 音 被 害 防 止 等 請 求 事 件 ] 神 奈 川 県 住 民 1 名 運 送 会 社 平 成 27 年 2 月 10 日 受 付 申 請 人 は 被 申 請 人 の 駐 車 場 を 入 出 庫 ないし 待 機 する 車 両 が 毎 日 深 夜 から 早 朝 にかけて 出 す 車 両 音 のために 睡 眠 不 足 や 過 度 のストレス 等 による 健 康 被 害 を 受 けている よって 被 申 請 人 は 1 駐 車 場 の 操 業 時 間 を 午 前 8 時 から 午 後 10 時 までと し 深 夜 早 朝 及 び 土 日 祝 日 の 平 成 27 年 12 月 16 日 調 停 成 立 調 停 委 員 会 は 4 回 の 調 停 期 日 の 開 催 等 手 続 きを 進 めた 結 果 調 停 委 員 会 の 提 示 した 調 停 案 を 当 事 者 双 方 が 受 諾 し 本 件 は 終 結 した 20

事 件 の 表 示 申 請 人 被 申 請 人 請 求 の 概 要 終 結 の 概 要 操 業 は 行 わないこと 2 上 記 措 置 を 講 じない 場 合 平 成 27 年 8 月 末 日 限 りで 駐 車 場 を 現 在 地 から 移 転 すること 3 申 請 人 に 対 し 慰 謝 料 として 金 300 万 円 支 払 うこと 神 奈 川 県 平 成 27 年 ( 調 ) 第 2 号 事 件 [ 道 路 建 設 工 事 及 び 道 路 供 用 開 始 後 の 地 盤 沈 下 等 によ る 生 活 環 境 被 害 防 止 請 求 事 件 ] 神 奈 川 県 住 民 5 名 高 速 道 路 管 理 会 社 国 ( 代 表 者 : 国 土 交 通 大 臣 ) 市 ( 代 表 者 : 市 長 ) 平 成 27 年 6 月 5 日 受 付 被 申 請 人 らの 計 画 する 道 路 建 設 工 事 は 市 民 住 民 の 命 と 生 活 を 脅 かす 内 容 を 包 含 している 申 請 人 は 被 申 請 人 に 対 し 危 険 回 避 を 審 議 する 協 議 会 の 設 置 を 何 回 も 要 請 したが 無 視 又 は 見 当 はずれの 回 答 を 繰 り 返 している よって 被 申 請 人 による 道 路 建 設 工 事 に 係 る 危 険 回 避 を 審 議 するた めの 事 業 者 市 専 門 家 住 民 代 表 を 入 れた 協 議 会 を 設 置 す ること 平 成 27 年 12 月 7 日 調 停 打 切 り 調 停 委 員 会 は 3 回 の 調 停 期 日 の 開 催 等 合 意 の 形 成 等 手 続 きを 進 めたが 合 意 が 成 立 する 見 込 みが ないと 判 断 し 調 停 を 打 ち 切 り 本 件 は 終 結 した 愛 知 県 平 成 27 年 ( 調 ) 第 1 号 事 件 [ 自 動 車 修 理 工 場 からの 騒 音 被 害 防 止 請 求 事 件 ] 愛 知 県 住 民 2 名 自 動 車 修 理 会 社 平 成 27 年 2 月 19 日 受 付 申 請 人 は 被 申 請 人 の 工 場 に 隣 接 した 場 所 で 仕 事 をしており 工 場 から 発 生 する 騒 音 により 集 中 力 が 保 てず 仕 事 に 支 障 を きたしたり 気 分 が 悪 くなった りすることが 頻 繁 にある また 被 申 請 人 の 工 場 は 土 曜 日 も 操 業 しており 申 請 人 の 日 常 生 活 に 多 大 なる 支 障 をきたしてい る なお 申 請 人 が 被 申 請 人 の 工 場 からの 騒 音 を 測 定 したと ころ 敷 地 境 界 で 平 均 約 70dB から 75dB という 値 であった これは 市 条 例 による 規 制 基 準 を 超 過 しており 平 穏 な 生 活 環 境 で 生 活 や 業 務 をするという 人 格 権 に 対 する 明 らかな 侵 害 で ある よって 被 申 請 人 は 1 防 音 措 置 を 講 じるなどして 被 申 請 人 の 工 場 が 発 生 させてい る 騒 音 を 低 減 すること 2 工 場 の 操 業 時 間 を 午 前 8 時 から 午 後 5 時 までとし 夜 間 及 び 土 日 祝 の 操 業 は 行 わないこと 平 成 27 年 10 月 13 日 調 停 成 立 調 停 委 員 会 は 3 回 の 調 停 期 日 の 開 催 等 手 続 きを 進 めた 結 果 調 停 委 員 会 の 提 示 した 調 停 案 を 当 事 者 双 方 が 受 諾 し 本 件 は 終 結 した 大 阪 府 平 成 26 年 ( 調 ) 第 2 号 事 件 大 阪 府 住 民 1 名 大 阪 府 ( 代 表 者 : 知 事 ) 平 成 26 年 4 月 16 日 受 付 被 申 請 人 は 申 請 人 居 住 地 前 の 平 成 27 年 10 月 6 日 調 停 取 下 げ 21

事 件 の 表 示 申 請 人 被 申 請 人 請 求 の 概 要 終 結 の 概 要 [ 道 路 標 示 に よる 騒 音 振 動 被 害 対 策 等 請 求 事 件 ] 道 路 を 含 む 府 道 等 の 補 修 管 理 を 行 っているが 数 年 前 に 申 請 人 居 住 地 前 に 道 路 標 示 を 施 工 して 以 来 走 行 車 の 騒 音 振 動 が 激 しくなった 申 請 人 は 公 共 性 を 慮 り 我 慢 してきたが 最 近 の 道 路 補 修 工 事 で 施 工 した 道 路 標 示 の 文 字 の 厚 みにより 生 じた 騒 音 振 動 は 許 容 範 囲 を 超 えるものであった そのため 申 請 人 は 平 成 26 年 3 月 に 被 申 請 人 へ 対 策 を 要 望 したが 被 申 請 人 は 道 路 標 示 と 騒 音 振 動 の 因 果 関 係 を 認 めたものの 協 力 いただきたいとの 回 答 のみで 何 の 対 策 も 行 わなかった よっ て 被 申 請 人 は 申 請 者 宅 前 の 道 路 上 の 道 路 標 示 の 抹 消 もしく は 移 転 する 等 の 騒 音 振 動 をな くすための 抜 本 的 対 策 を 講 じ ること 調 停 委 員 会 は 4 回 の 調 停 期 日 の 開 催 等 手 続 を 進 めたが 申 請 人 は 都 合 により 調 停 申 請 を 取 り 下 げたため 本 件 は 終 結 し た 大 阪 府 平 成 27 年 ( 調 ) 第 1 号 事 件 [ 幼 稚 園 建 築 工 事 による 騒 音 振 動 被 害 補 償 請 求 事 件 ] 大 阪 府 住 民 8 名 学 校 法 人 建 設 会 社 平 成 27 年 2 月 18 日 受 付 申 請 人 らは 被 申 請 人 学 校 法 人 が 運 営 する 幼 稚 園 に 隣 接 する 住 所 に 居 住 しており 被 申 請 人 らは 平 成 26 年 1 月 から 平 成 27 年 2 月 までの 工 期 で 同 幼 稚 園 の 新 築 工 事 を 行 ったが 工 事 に 伴 う 騒 音 振 動 粉 じん 等 によ り 被 害 発 生 地 住 民 らは 住 居 へ の 被 害 と 健 康 被 害 を 受 けた そ のため 申 請 人 らから 被 申 請 人 らに 対 し 再 三 にわたり 対 策 を 求 めたが 一 向 に 改 善 されず 個 別 の 補 償 にも 応 じなかった よって 被 申 請 人 は 1 申 請 人 4 世 帯 8 名 に 対 し 騒 音 振 動 公 害 の 基 本 補 償 料 慰 謝 料 として 金 320 万 円 を 支 払 うこと 2 申 請 人 4 世 帯 が 居 住 する 家 屋 に ついて 振 動 被 害 の 点 検 補 修 及 び 耐 震 検 査 を 実 施 すること なお その 際 の 費 用 はすべて 被 申 請 人 が 負 担 し 申 請 人 が 指 定 する 第 三 者 機 関 に 依 頼 するも のとする 3 申 請 人 4 世 帯 の 居 住 する 家 屋 について 住 居 全 体 の 洗 浄 を 行 うこと 平 成 27 年 11 月 17 日 調 停 成 立 調 停 委 員 会 は 5 回 の 調 停 期 日 の 開 催 等 手 続 きを 進 めた 結 果 調 停 委 員 会 の 提 示 した 調 停 案 を 当 事 者 双 方 が 受 諾 し 本 件 は 終 結 した 香 川 県 平 成 27 年 ( 調 ) 香 川 県 住 民 1 名 金 属 加 工 会 社 平 成 27 年 4 月 1 日 受 付 平 成 27 年 10 月 9 日 調 停 取 下 げ 22

事 件 の 表 示 申 請 人 被 申 請 人 請 求 の 概 要 終 結 の 概 要 第 1 号 事 件 [ 工 場 からの 騒 音 被 害 防 止 等 請 求 事 件 ] 被 申 請 人 が 工 場 を 増 築 した 後 工 場 からの 騒 音 が 大 きくなり さらに 被 申 請 人 は 工 場 を 新 築 したが 新 築 工 場 の 屋 外 に 設 置 された 冷 却 機 及 びダクトから 夜 中 にも 騒 音 が 発 生 している ま た 申 請 人 が 騒 音 測 定 を 行 った ところ 昼 はたびたび 夜 も 大 きく 規 制 基 準 を 超 過 しており 申 請 人 は 就 寝 起 床 の 時 間 が 定 まらず 耳 鳴 り 眠 気 憂 鬱 の 日 が 続 き 精 神 的 肉 体 的 被 害 を 受 けているため よって 被 申 請 人 は 1 昼 間 の 工 場 内 の 騒 音 を 規 制 基 準 値 以 下 にする こと 2 騒 音 を 発 生 させている 冷 却 機 及 びダクトを 移 設 し 規 制 基 準 値 以 下 にすること 3 夜 間 に 申 請 人 宅 内 に 被 申 請 人 工 場 からの 光 が 入 らないようにす ること 調 停 委 員 会 は 2 回 の 調 停 期 日 の 開 催 等 手 続 を 進 めたが 申 請 人 は 都 合 により 調 停 申 請 を 取 り 下 げたため 本 件 は 終 結 し た ( 注 ) 上 記 の 表 は 原 則 として 平 成 27 年 10 月 1 日 から 平 成 27 年 12 月 31 日 までに 各 都 道 府 県 公 害 審 査 会 等 か ら 当 委 員 会 に 報 告 があったものを 掲 載 しています 23

シリーズ 悪 臭 に 関 わる 苦 情 への 対 応 - 第 2 回 悪 臭 の 測 定 方 法 - 公 益 社 団 法 人 におい かおり 環 境 協 会 会 長 岩 崎 好 陽 1.はじめに においを 客 観 的 に 評 価 しようとするとき においの 強 さ( 大 きさ)を 数 値 で 表 す すなわ ち 数 量 化 しなくてはならないが においを 数 量 化 するということは 非 常 に 難 しい 低 濃 度 多 成 分 の 混 合 体 であるにおいを たった 一 つの 数 値 ( 評 価 尺 度 ) で 表 すことは 非 常 に 難 しいことであ り どのような 評 価 尺 度 を 用 いても それぞれに 一 長 一 短 があることは 避 けられない そのため それ ぞれの 評 価 尺 度 の 特 徴 を 十 分 に 認 識 し 数 値 化 の 目 的 に 合 った 評 価 尺 度 により 測 定 を 行 うことが 必 要 で ある においの 測 定 方 法 は その 目 的 によりいろいろな 方 法 がある ここでは 一 般 的 に 環 境 の 分 野 で 使 われ るにおいの 測 定 方 法 について 述 べたい 環 境 の 分 野 では 次 のような 場 合 においの 測 定 が 必 要 になる 一 つは 煙 突 から 排 出 される 臭 気 を どの 程 度 の 数 値 以 下 にするかという 規 制 基 準 を 設 定 する 際 には に おいの 測 定 が 必 要 になる また 脱 臭 装 置 の 脱 臭 効 率 を 算 出 する 際 にも においの 測 定 は 必 要 になる においの 測 定 方 法 は 図 -1に 示 すように 大 きくは2つの 方 法 に 分 けられる 1つはそのにおいを 構 成 している 化 学 物 質 に 着 目 し 分 析 機 器 でその 化 学 物 質 の 濃 度 (ppm)を 測 定 し 表 示 する 成 分 濃 度 表 示 法 である もう1つは 人 間 の 嗅 覚 すなわち 鼻 を 用 いて においを 数 値 化 する 嗅 覚 測 定 法 である 人 間 の 鼻 を 用 いるため 一 般 的 には 不 信 感 を 持 つ 人 も 多 いかもしれないが 世 界 的 にはこの 嗅 覚 測 定 法 が 広 く 用 いら れている すなわち においは 一 般 的 に 固 有 のにおいを 持 つ 化 学 物 質 が 集 まった 多 成 分 の 混 合 体 であるので 分 析 機 器 を 用 いた 測 定 では 実 際 の 感 じ 方 とは 異 なった 結 果 になってしまうため 悪 臭 の 規 制 指 導 に は 日 本 はもとより 世 界 の 多 くの 国 々においては 人 間 の 鼻 を 用 いる 嗅 覚 測 定 法 が 広 く 使 われている 単 一 成 分 濃 度 表 示 アンモニア 硫 化 水 素 トルエンなど 成 分 濃 度 THC TRS など においの 表 示 法 複 合 成 分 濃 度 表 示 においセンサー 法 測 定 方 法 臭 気 強 度 表 示 法 6 段 階 臭 気 強 度 表 示 法 など 嗅 覚 測 定 法 快 不 快 度 表 示 法 9 段 階 快 不 快 度 表 示 法 など オルファクトメーター 法 セントメーター 法 臭 気 濃 度 表 示 法 注 射 器 法 三 点 比 較 式 臭 袋 法 など 図 -1 においの 測 定 方 法 の 一 覧 24

2 嗅 覚 測 定 法 前 章 に 示 した 通 り においの 測 定 にはいろいろな 方 法 がある この 中 で 世 界 的 に 最 も 信 頼 されている 方 法 は 嗅 覚 測 定 法 である 嗅 覚 測 定 法 とは 官 能 試 験 法 とも 呼 ばれ 人 間 の 鼻 ( 嗅 覚 )を 用 いて 臭 気 を 測 定 する 方 法 である 日 本 が 悪 臭 防 止 法 を 制 定 した 昭 和 46 年 当 時 は 信 頼 できる 嗅 覚 測 定 法 が 世 界 的 にも 存 在 していなかったため アンモニアなど 悪 臭 物 質 の 濃 度 (ppm)を 測 定 する 成 分 濃 度 表 示 法 を 採 用 したが 平 成 7 年 に 嗅 覚 測 定 法 である 三 点 比 較 式 臭 袋 法 を 悪 臭 防 止 法 に 追 加 した すなわち 現 在 の 悪 臭 防 止 法 1) では アンモニアなどの 悪 臭 物 質 の 濃 度 で 規 制 する 方 法 と 嗅 覚 測 定 法 である 三 点 比 較 式 臭 袋 法 の 両 方 が 測 定 方 法 として 記 載 されている また 人 間 (パネル)の 鼻 を 用 いて 臭 気 数 量 化 する 方 法 にも いくつかの 方 法 がある ここでは 具 体 的 に 臭 気 対 策 という 観 点 から 使 われる 臭 気 の 数 値 化 の 方 法 について 説 明 する 具 体 的 には においの 強 度 に 着 目 した 臭 気 強 度 表 示 法 においの 快 不 快 度 に 着 目 した 快 不 快 度 表 示 法 無 臭 になるま での 希 釈 倍 数 を 測 定 する 臭 気 濃 度 表 示 法 について 記 載 したい 2-1 においの 強 さを 測 定 する 方 法 ( 臭 気 強 度 表 示 法 )... まず 臭 気 強 度 表 示 法 は 臭 気 の 強 さに 着 目 して 数 値 化 する 方 法 である 日 本 では 現 在 まで 表 -1に 示 す6 段 階 臭 気 強 度 表 示 法 が 広 く 使 われている このほか4 段 階 あるいは5 段 階 臭 気 強 度 表 示 法 などもあ る パネル(においを 嗅 ぐ 人 )は においを 嗅 いで そのときに 感 じた 強 さの 程 度 を 下 に 記 載 したカテ ゴリーを 基 に 数 字 で 答 える 具 体 的 には 強 く 感 じたら 4 と 答 え 弱 く 感 じるようであれば 2 と 答 える この 方 法 は においを 嗅 いで すぐその 場 で 数 値 化 できる 利 点 は 大 きいが 測 定 レンジの 幅 が 狭 いと いう 欠 点 がある また この 尺 度 は においの 強 さの 程 度 を 測 定 するために パネルによるばらつ きが 大 きく 同 じにおいを 嗅 いでも 人 により 4 と 回 答 する 人 もあれば 1 と 回 答 する 人 もいる 表 -1 6 段 階 臭 気 強 度 表 示 法 5: 強 烈 なにおい 4: 強 いにおい 3: 楽 に 感 知 できるにおい 2: 何 のにおいであるかがわかる 弱 いにおい( 認 知 閾 値 濃 度 ) 1:やっと 感 知 できるにおい( 検 知 閾 値 濃 度 ) 0: 無 臭 このような 臭 気 強 度 のばらつきを 低 減 するために 臭 気 強 度 の 標 準 物 質 を 用 意 し においを 嗅 ぐ 人 に その 標 準 物 質 の 濃 度 を 嗅 がせ その 濃 度 と 比 較 して 回 答 する 方 法 が 提 案 されている ヨーロッパでは 臭 気 強 度 に 対 応 する 標 準 試 料 として 濃 度 の 異 なるn-ブタノール 溶 液 を 瓶 に 入 れ 標 準 化 を 図 ってい る この 方 法 をブタノール 法 という パネルはこの 標 準 物 質 の 濃 度 を 参 考 に 回 答 することにより 人 に よるばらつきを 少 なくしている しかし 標 準 物 質 はあるものの 1 種 類 のにおい 質 だけであり 測 定 レンジも 狭 い 欠 点 もあり 悪 臭 防 止 法 には 採 用 されていないが 簡 易 な 測 定 法 としては 使 われている 25

2-2 においの 快 不 快 度 を 測 定 する 方 法 ( 快 不 快 度 表 示 法 ) 環 境 問 題 においては においの 強 さより においの 不 快 性 の 方 が 重 要 な 尺 度 になるという 意 見 もある... このような 観 点 から 使 われているのが 快 不 快 度 表 示 法 である この 尺 度 は においの 快 不 快 度 に 着 目 して 数 値 化 する 方 法 であり 認 容 性 表 示 法 または 嫌 悪 性 表 示 法 ともいわれる 日 本 においては 表 -2に 示 す9 段 階 快 不 快 度 表 示 法 が 一 部 使 われている 環 境 問 題 におけるにおいの 数 値 化 の 方 法 とし ては 被 害 の 実 態 を 比 較 的 表 しやすいという 点 で 重 要 な 評 価 尺 度 である 表 -2 9 段 階 快 不 快 度 表 示 法 +4: 極 端 に 快 +3: 非 常 に 快 +2: 快 +1:やや 快 ±0: 快 でも 不 快 でもない -1:やや 不 快 -2: 不 快 -3: 非 常 に 不 快 -4: 極 端 に 不 快 しかし この 快 不 快 度 表 示 法 は においを 嗅 いでいる 時 間 の 長 さに 測 定 結 果 が 大 きく 影 響 を 受 ける ため 客 観 性 のある 評 価 が 難 しい 面 がある すなわち 臭 気 の 種 類 によっては 短 時 間 嗅 いだときには 快 いにおいであっても 長 時 間 嗅 がされると 不 快 になることがある 例 えば 行 政 に 届 けられる 現 実 の 悪 臭 の 苦 情 の 中 には コーヒーの 焙 煎 製 パン 関 係 等 一 見 快 い 臭 気 が 原 因 と 思 われるものも 少 なからず 含 まれている このことが においの 問 題 を 複 雑 で 何 か 取 り 扱 いにくい 問 題 にしており この 快 不 快 度 表 示 法 も 悪 臭 防 止 法 には 採 用 されていない 2-3 無 臭 に 至 るまでの 希 釈 倍 数 を 測 定 する 方 法 ( 臭 気 濃 度 表 示 法 ) 次 に 人 間 の 鼻 を 用 いる 測 定 尺 度 として 使 われているのが 臭 気 濃 度 尺 度 である この 臭 気 濃 度 とは その 臭 気 ( 原 臭 )を 無 臭 の 清 浄 な 空 気 で 何 倍 に 希 釈 したら におわなくなるかを 求 めるものであり 丁 度 無 臭 になったときまでに 要 した 希 釈 の 倍 数 の 数 値 が 臭 気 濃 度 である すなわち 臭 気 濃 度 とは 単 なる 臭 気 の 濃 度 という 意 味 ではなく 1つの 単 位 を 表 す また 臭 気 濃 度 はその 定 義 から 臭 質 に 関 係 な く 周 辺 への 臭 気 の 到 達 距 離 に 関 係 する 尺 度 になるため 広 範 性 表 示 ともいわれている 具 体 的 には 臭 気 濃 度 3,000 の 臭 気 とは 丁 度 その 臭 気 を 清 浄 な 無 臭 の 空 気 で 3,000 倍 に 希 釈 したときに 始 めてにおい が 消 える 臭 気 のことである また この 臭 気 濃 度 を 下 記 のように 対 数 変 換 したものが 臭 気 指 数 であり 臭 気 濃 度 に 比 べ 人 間 の 感 覚 に 近 い 対 応 を 示 す 尺 度 となっている すなわち 騒 音 におけるデシベル 表 示 と 同 様 の 関 係 であるといえる Y( 臭 気 指 数 )=10 LogX( 臭 気 濃 度 ) 悪 臭 の 規 制 または 指 導 においては この 臭 気 濃 度 ( 臭 気 指 数 ) 表 示 法 が 日 本 においても 諸 外 国 におい ても 採 用 され 世 界 的 に 広 く 使 われている 尺 度 である 臭 気 強 度 及 び 快 不 快 度 表 示 法 がにおいの 程 度 を 判 断 するのに 対 し この 臭 気 濃 度 尺 度 はにおいの 有 無 を 判 断 する においの 有 無 を 判 断 する 方 が 生 活 歴 などに 影 響 されにくいため 人 によるばらつ 26

きが 少 ないといわれているが 臭 気 濃 度 の 測 定 は 臭 気 強 度 測 定 や 快 不 快 度 測 定 と 比 較 して 測 定 時 間 が 長 く(30 分 程 度 必 要 ) 多 少 手 間 が 掛 かる しかし 悪 臭 防 止 法 など 測 定 結 果 が 重 要 な 意 味 を 持 つ 測 定 には この 臭 気 濃 度 ( 臭 気 指 数 ) 測 定 がな される 後 述 する 三 点 比 較 式 臭 袋 法 オルファクトメーター 法 注 射 器 法 セントメーター 法 等 は この 臭 気 濃 度 を 求 めるための 方 法 である 2-3-1 三 点 比 較 式 臭 袋 法 三 点 比 較 式 臭 袋 法 は 昭 和 47 年 に 岩 崎 ら 2) 3) により 開 発 された 臭 気 濃 度 の 測 定 方 法 である( 図 -3 を 参 照 ) 従 来 日 本 で 広 く 使 われていた 注 射 器 法 (2-3-3 参 照 )の 欠 点 である 1 容 量 不 足 2 吸 着 損 失 3 準 備 の 手 間 4 客 観 性 の 不 足 等 の 欠 点 を 除 いた 方 法 として 考 え 出 された 注 射 器 法 における 注 射 器 の 代 わりに 容 積 3リットルのバッグ(におい 袋 )を 用 い 上 記 の 欠 点 を 補 っている また 今 ま での 注 射 器 法 は 1つの 検 体 をパネルが 嗅 ぎ においの 有 無 を 判 定 していたが 三 点 比 較 式 臭 袋 法 は 三 点 比 較 法 を 採 用 している すなわち 3 個 の 袋 のうち 2 個 の 袋 には 無 臭 の 空 気 を 入 れ 残 りの1 個 の 袋 に 所 定 の 希 釈 倍 数 に 希 釈 した 試 料 を 入 れる パネルはこれら3 個 の 袋 の 中 のにおいを 嗅 ぎ においが あると 思 われる 袋 の 番 号 を 回 答 する 回 答 が 正 解 の 場 合 には 更 に 希 釈 倍 数 を 約 3 倍 ずつ 大 きくし( 薄 くし) 同 様 の 試 験 を 実 施 する この 判 定 試 験 をパネルの 回 答 が 不 正 解 になるまで 実 施 する 希 釈 倍 数 が 上 がり 試 料 を 入 れた 袋 のにおいが 薄 くなると 無 臭 の 袋 と 区 別 がつきにくくなり 正 解 率 は 下 がる このように 改 良 することにより 測 定 結 果 の 精 度 及 び 客 観 性 が 高 くなっている 図 2 三 点 比 較 式 臭 袋 法 の 試 料 調 整 図 -3 三 点 比 較 式 臭 袋 法 27

この 三 点 比 較 式 臭 袋 法 は 昭 和 47 年 に 初 めて 発 表 されてから 主 に 地 方 自 治 体 の 条 例 ないし 指 導 要 綱 に 採 用 され 全 国 の 地 方 自 治 体 で 広 く 悪 臭 の 規 制 指 導 に 用 いられた 平 成 7 年 に 悪 臭 防 止 法 にも 採 用 され 現 在 国 内 で 1 年 間 に 1 万 を 超 す 試 料 の 測 定 に 用 いられている また 国 内 だけでなく 韓 国 中 国 などアジア 諸 国 でも 使 われ 始 めている それでは 簡 単 にこの 測 定 法 の 手 順 について 説 明 しよう 三 点 比 較 式 臭 袋 法 には 排 出 口 における 測 定 法 と 環 境 臭 気 の 測 定 法 の2つがある 前 者 は 比 較 的 臭 気 濃 度 が 高 い 場 合 の 測 定 法 であり 後 者 は 逆 に 低 濃 度 ( 臭 気 濃 度 100 以 下 程 度 )に 適 した 方 法 である ど ちらの 方 法 も6 名 以 上 のパネル(においを 嗅 ぐ 人 )で 測 定 するのが 原 則 である 排 出 口 から 排 出 される 臭 気 については 3 倍 系 列 の 下 降 法 により 実 施 される 例 えば 希 釈 倍 数 は 30 倍 からテストを 開 始 し この 濃 度 で 正 解 の 場 合 には 更 に 100 倍 300 倍 1,000 倍 と 順 次 同 様 のテス トを 繰 り 返 す パネルが 不 正 解 になるまで 続 けられる 各 パネルごとに 正 解 である 最 も 高 い 希 釈 倍 数 と 不 正 解 のときの 希 釈 倍 数 との 幾 何 平 均 値 が 各 パネル の 嗅 覚 閾 値 となる パネル 全 員 についてこの 値 を 求 め そのうちの 上 下 2つの 値 をカットし 残 りを 平 均 し 閾 値 となる 希 釈 倍 数 を 算 出 する この 値 から 臭 気 指 数 を 算 出 する 具 体 的 な 測 定 の 計 算 事 例 を 示 そう 判 定 試 験 の 結 果 表 3のようになったとする すなわちパネルA からFまでの6 名 で 実 施 し 最 初 の 希 釈 倍 数 は 100 倍 希 釈 から 実 施 した 100 倍 希 釈 とは におい 袋 の 容 積 が3リットルであるから 無 臭 空 気 を 入 れた 袋 に 試 料 を 30ml 注 入 したことになる このように 操 作 を すると におい 袋 の 中 に 100 倍 希 釈 の 試 料 が 作 製 される パネルAの 場 合 100 倍 希 釈 では 3 番 のにお い 袋 に 試 料 を 注 入 し 残 りの1 番 及 び2 番 の 袋 には 無 臭 空 気 のみを 入 れ 計 3 個 の 袋 の 中 の 空 気 を 嗅 い で 3 番 がにおったと 回 答 したということになる そのため 回 答 は 正 解 であるので 次 の 希 釈 倍 数 に 進 む 300 倍 希 釈 1,000 倍 希 釈 でも 正 解 の 回 答 であったが 3,000 倍 希 釈 では 試 料 を3 番 の 袋 に 入 れた が 回 答 は1 番 であったので 不 正 解 になり パネルは 試 料 を 3,000 倍 に 希 釈 すると 無 臭 の 空 気 と 区 別 ができなかったことになる パネルAはこの 試 験 を 終 了 する このパネルAの 場 合 3,000 倍 で 初 めて 不 正 解 になっているので 1,000 倍 と 3,000 倍 の 中 間 に 閾 値 があると 判 定 し 希 釈 倍 数 の 対 数 値 の 中 間 値 が 個 人 閾 値 になる すなわち パネルAの 個 人 閾 値 は (3.00+3.48)/2=3.24 が 個 人 閾 値 となる パネル6 名 について 同 様 の 試 験 を 実 施 し 個 人 閾 値 を 計 算 すると 3.24 3.24 3.74 3.74 2.74 3.24 の6 個 の 値 が 得 られる この 中 で 最 も 大 きな 値 1 個 (3.74)と 最 も 小 さな 値 1 個 (2.74)とを カットし 残 りの4 個 の 値 の 平 均 を 計 算 する すなわち (3.24 +3.24 +3.74 +3.24 )/4 = 3.37 この 結 果 最 終 的 な 臭 気 指 数 は 上 記 の 3.37 を 10 倍 し 臭 気 指 数 =34 となる また 臭 気 濃 度 は 臭 気 濃 度 =10 34/10 = 2,500 と 計 算 される すなわち この 臭 気 は 2,500 倍 に 無 臭 空 気 で 希 釈 して 丁 度 においが 消 える 程 度 の 臭 気 で あることがわかる 28

表 -3 三 点 比 較 式 臭 袋 法 による 集 計 用 紙 の 一 例 パネル A B C D E F 回 数 1 2 3 4 5 6 7 希 釈 倍 数 30 100 300 1000 3000 10000 30000 対 数 値 1.48 2.00 2.48 3.00 3.48 4.00 4.48 付 臭 番 号 3 3 2 3 回 答 番 号 3 3 2 1 臭 気 強 度 3 2 1 1 判 定 付 臭 番 号 2 1 3 2 回 答 番 号 2 1 3 3 臭 気 強 度 3 1 1 1 判 定 付 臭 番 号 1 1 2 1 3 回 答 番 号 1 1 2 1 2 臭 気 強 度 3 2 2 1 1 判 定 付 臭 番 号 1 2 3 3 1 回 答 番 号 1 2 3 3 2 臭 気 強 度 3 3 2 1 1 判 定 付 臭 番 号 3 3 1 回 答 番 号 3 3 2 臭 気 強 度 2 1 1 判 定 付 臭 番 号 2 2 3 1 回 答 番 号 2 2 3 3 臭 気 強 度 3 2 1 1 判 定 パネル 個 人 閾 値 3.24 3.24 3.74 (カット) 3.74 2.74 (カット) 3.24 2-3-2 オルファクトメーター 法 次 に 三 点 比 較 式 臭 袋 法 と 同 じく 臭 気 濃 度 を 測 定 するオルファクトメーター 法 について 説 明 しよう 臭 気 濃 度 は 実 際 の 試 料 を 希 釈 してパネルに 嗅 いでもらうが この 希 釈 作 業 を 自 動 化 したのがオルファ クトメーター 法 である 測 定 の 対 象 となる 臭 気 の 希 釈 を 電 磁 弁 キャピラリー ニードルバルブなど により 自 動 的 に 行 う パソコンを 用 い 一 定 の 希 釈 倍 数 に 調 整 されたサンプルが 供 給 できる 仕 組 みにな っているものもある パネルは 器 械 で 希 釈 された 吐 出 するサンプルを 嗅 ぎ においの 有 無 を 判 定 する このオルファクトメーター 法 の 装 置 は 世 界 的 には 1960 年 代 からにおいの 研 究 者 によって 作 られ 始 めた 日 本 でも 1970 年 代 に 近 江 オドエアーサービス 社 により 市 販 されたが 現 在 は 市 販 されてはいない このオルファクトメーター 法 は ヨーロッパを 中 心 にアメリカでも 使 われている 欧 米 では 最 も 広 く 使 われている 臭 気 濃 度 測 定 方 法 である 環 境 省 は 平 成 12 年 に ヨーロッパ 規 格 に 適 合 したオルファクト メーターをオランダから1 台 購 入 し 東 京 都 環 境 科 学 研 究 所 において 数 年 にわたり 三 点 比 較 式 臭 袋 法 との 比 較 データを 取 った 比 較 データとは 両 方 法 の 希 釈 精 度 再 現 性 パネル 選 定 試 験 の 問 題 点 などで ある オルファクトメーターの 長 所 短 所 について 述 べると ま ず 長 所 についてはオペレータの 手 間 が 省 けること 更 にに おい 袋 などの 消 耗 品 の 節 約 があげられる これに 対 して 短 所 としては 臭 気 の 配 管 内 での 吸 着 のため 高 倍 率 希 釈 の 希 釈 精 度 が 多 少 問 題 になること 及 び 装 置 が 高 価 なことな どの 問 題 である また この 方 法 においては 希 釈 倍 数 は 標 準 ガスを 用 いて 確 認 しなくてはならない 低 希 釈 倍 数 か ら 高 希 釈 倍 数 まで 希 釈 精 度 を 合 わせることは 難 しい 希 釈 倍 数 の 校 正 用 の 標 準 ガスとしては 主 に 一 酸 化 炭 素 などが 用 いられる その 結 果 測 定 結 果 はほぼ 同 様 の 値 が 図 -4 オルファクトメーター 法 29

とられていることが 分 かった 図 -4に 測 定 に 用 いたオルファクトメーター 法 の 装 置 を 示 した ヨーロ ッパの 臭 気 測 定 の 流 れについては Harreveld 4) が 詳 細 に 記 載 しているので 参 照 されたい 2-3-3 その 他 の 臭 気 濃 度 測 定 方 法 現 在 はほとんど 使 われていないが 過 去 に 使 われていた 方 法 について 簡 単 に 記 載 しておこう [ 注 射 器 法 ] 注 射 器 法 は 1957 年 にフォックス(Fox)ら 5) により 発 表 された 臭 気 濃 度 の 測 定 方 法 である 昭 和 40 年 代 まで 臭 気 濃 度 測 定 方 法 として 日 本 で 最 も 多 く 使 われていた 方 法 である 容 積 100ml のガラス 製 の 注 射 器 を 用 い その 中 で 臭 気 をある 一 定 の 倍 率 に 希 釈 する 例 えば 試 料 臭 気 を 注 射 器 の 中 に 10ml 吸 引 し さらに 残 りの 90ml は 清 浄 な 無 臭 の 空 気 を 吸 引 すると 注 射 筒 の 中 で 10 倍 に 希 釈 されたサンプルが 作 成 される 具 体 的 には 図 -5に 示 すように A:まず 臭 気 濃 度 を 測 ろうとする 試 料 を 注 射 器 に 一 定 量 採 取 する( 通 常 の 採 取 量 は 10ml が 多 い) B:つぎに 無 臭 で 清 浄 な 空 気 の 場 所 でこの 注 射 器 をいっぱいに 引 き 試 料 を 希 釈 する( 通 常 は 100ml まで 引 き 10 倍 希 釈 を 作 成 する) この 希 釈 された 臭 気 をパネルが 嗅 ぎ においの 有 無 を 判 定 する においが 感 じられる 場 合 には つぎに 示 すようにさらに 希 釈 倍 数 を 上 げて 同 じテストを 行 う C:さらに 高 倍 率 のサンプルを 作 成 するためには もう 一 本 の 注 射 器 を 図 のように 接 続 する D:そしてサンプルの 入 った 左 側 の 注 射 器 を 押 し 出 して 一 定 量 のサンプルを 右 側 の 注 射 器 に 移 す( 通 常 は 10ml) E: 接 続 器 具 を 外 し また 無 臭 で 清 浄 な 空 気 の 場 所 でこの 注 射 器 をいっぱいに 引 き 試 料 を 希 釈 する( 通 常 は 100ml まで 引 き 再 度 100 倍 希 釈 を 作 成 する) A B C D E 図 -5 注 射 器 法 における 希 釈 方 法 この 希 釈 された 臭 気 ( 通 算 100 倍 希 釈 )をパネルが 嗅 ぎ においの 有 無 を 判 定 する 更 に においが 感 じられる 場 合 には 上 記 Cからの 操 作 を 繰 り 返 す パネルはこのように 調 整 された 注 射 筒 の 先 端 を 自 分 の 鼻 孔 に 入 れ 自 分 の 手 で 臭 気 を 押 し 出 し においを 嗅 ぎ( 図 -6 参 照 ) においの 有 無 を 判 定 する この 試 験 をにおいが 感 じられなくなるまで 続 ける この 方 法 は 測 定 に 要 する 経 費 も 比 較 的 少 なく 手 軽 に 測 定 できるメリ ットはあるが 注 射 器 のスリ 合 わせの 固 有 臭 容 量 不 足 客 観 性 の 不 足 30 図 -6 注 射 器 法

等 に 問 題 があり 得 られる 測 定 値 のばらつきは 大 きい 現 在 は 世 界 的 にもほとんど 使 われていない [セントメーター 法 ] セントメーター 法 は 1960 年 にホイ(Huey)ら 6) により 提 案 された 臭 気 濃 度 の 測 定 方 法 である セントメ ーターは 図 -7に 示 すように 大 きさは5 6 2.5 インチの 箱 型 であり 上 部 と 下 部 に 1/2 インチの 丸 い 穴 が 開 けられている そこから 入 った 臭 気 は 活 性 炭 槽 を 通 って 無 臭 になり 中 心 部 に 導 かれる ( 希 釈 用 の 無 臭 の 空 気 となる ) 一 方 図 -7の 左 右 側 の 部 分 にオリフィス(1/2 1/4 3/16 1/8 1/16 1/32 インチ 径 の 丸 穴 )が 開 けられており そこから 入 った 臭 気 はセントメーターの 上 部 および 下 部 より 入 った 無 臭 化 された 空 気 によって 希 釈 される そのオリフィスの 径 を 適 当 に 選 ぶことにより 適 切 な 希 釈 倍 数 を 選 ぶことができる なお オリフィスの 径 の 数 はセントメーターの 種 類 により 異 なっている パネルは においがする 場 所 において 図 -7の 右 側 に 取 り 付 けられた 鼻 あてに 鼻 孔 を 押 し 付 け 自 分 の 力 で 吸 い 込 み においの 有 無 を 判 断 する パネルがこのセントメーターを 使 用 している 状 態 を 図 - 8に 示 した 図 -7 セントメーターの 概 略 図 この 方 法 は 非 常 に 手 軽 な 方 法 であり 濃 度 が 薄 い 環 境 臭 気 測 定 に 適 し 図 -8 セントメーター 法 た 方 法 であるが 希 釈 精 度 及 び 回 答 の 客 観 性 などに 問 題 を 残 している また この 方 法 はアメリカのコロラド 州 イリノイ 州 等 で 悪 臭 の 規 制 指 導 に 採 用 されていた 器 材 は Barnebey-Cheney 社 により 販 売 されている 昭 和 40 年 代 までは 日 本 では 使 われていなかったため 私 達 は 昭 和 50 年 代 に 商 社 を 通 してアメリカか ら 数 台 取 り 寄 せ その 性 能 について 調 べてみた 結 果 希 釈 精 度 に 問 題 があり 信 頼 できる 測 定 結 果 は 得 られなかった 2-4 水 中 の 臭 気 官 能 試 験 法 悪 臭 防 止 法 では 事 業 所 敷 地 境 界 における 規 制 ( 第 1 号 規 制 ) 排 出 口 からの 臭 気 に 対 する 規 制 ( 第 2 号 規 制 ) 事 業 所 排 水 に 対 する 規 制 ( 第 3 号 規 制 )の3か 所 に 対 する 規 制 で 成 り 立 っている ここでは 第 3 号 規 制 にあたる 事 業 所 排 水 の 臭 気 測 定 方 法 を 記 載 する 水 中 の 臭 気 についてはかなり 重 要 な 問 題 で 私 たちの 身 の 回 りにおいてもいろいろな 問 題 が 発 生 して いる 例 えば 最 近 では 比 較 的 改 善 されてきているが 河 川 における 臭 気 の 問 題 都 市 部 のビル 街 に 発 生 しているビルピット( 地 下 排 水 槽 )からの 臭 気 問 題 工 場 排 水 の 臭 気 などが 挙 げられる すなわち 31

においの 原 因 が 排 水 など 水 系 によるものを ここでは 対 象 としている 悪 臭 防 止 法 では 嗅 覚 測 定 法 による 第 3 号 規 制 でこの 三 点 比 較 式 フラスコ 法 が 採 用 されている 三 点 比 較 式 フラスコ 法 とは 器 材 としては 300ml の 暗 褐 色 の 共 通 摺 り 合 わせ 三 角 フラスコを 用 いる 測 ろう とする 試 料 水 を 一 定 の 希 釈 倍 数 になるように 無 臭 水 で 希 釈 して 100ml 注 入 する 試 料 水 及 び 無 臭 水 は 25 に 保 たれる この 希 釈 試 料 を 入 れたフラスコ1 個 と 無 臭 水 のみを 入 れたフラスコ2 個 計 3 個 の フラスコをパネルに 渡 す パネルはフラスコを 軽 く 振 り 栓 をはずし フラスコ 内 のにおいを 嗅 ぎ に おいがあると 思 われるフラスコの 番 号 を 回 答 する この 回 答 が 正 解 である 場 合 には 三 点 比 較 式 臭 袋 法 と 同 様 に 更 に 約 3 倍 希 釈 倍 数 を 上 げ 不 正 解 になる 図 -9 三 点 比 較 式 フラスコ 法 まで 同 様 の 試 験 を 継 続 する ガス 状 臭 気 の 測 定 方 法 である 三 点 比 較 式 臭 袋 法 とは 測 定 する 器 材 が におい 袋 から 三 角 フラスコに 変 わった 以 外 はほとんど 同 じ 実 施 方 法 になっており パネル 人 数 も6 名 以 上 で 実 施 される また 各 パネルの 個 人 閾 値 の 中 で 上 下 カットをし 2 名 少 ないパネルの 個 人 閾 値 を 幾 何 平 均 して 最 終 的 な 臭 気 濃 度 を 計 算 する 三 点 比 較 式 フラスコ 法 を 実 施 している 風 景 を 図 -9に 示 した 3 成 分 濃 度 表 示 法 成 分 濃 度 表 示 法 は 測 定 のための 機 器 として ガスクロマトグラフィ 分 光 光 度 計 などの 分 析 機 器 を 用 いるため 一 般 的 には 広 く 機 器 測 定 法 といわれている この 成 分 濃 度 表 示 法 には 大 きく2つの 方 法 があり 1つは 単 一 の 成 分 ( 化 学 物 質 )の 濃 度 で 表 示 するいわゆる 単 一 成 分 濃 度 表 示 法 であり もう1 つは 類 似 の 成 分 をグループとして 捉 え グループ 全 体 の 濃 度 で 表 す 複 合 成 分 濃 度 表 示 法 である この 表 示 法 は 悪 臭 防 止 対 策 を 検 討 する 場 合 すなわち 工 場 が 悪 臭 対 策 で 脱 臭 装 置 を 選 ぶ 場 合 などに は 必 ず 測 定 しておかなくてはならない 項 目 である また 何 種 類 かの 悪 臭 発 生 源 が 近 くにあり 環 境 においてその 臭 気 がどこの 工 場 から 排 出 されているのかを 判 断 する 場 合 には 成 分 濃 度 を 把 握 しておく ことは 特 に 有 効 な 方 法 になる しかし ほとんどのにおいは 数 十 数 百 以 上 の 成 分 が 含 まれていることから そのうちの 一 部 の 成 分 の 濃 度 (ppm)では におい 全 体 の 評 価 にならないという 大 きな 欠 点 があることから 悪 臭 規 制 指 導 の 指 標 にはならないという 欠 点 がある 3-1 単 一 成 分 濃 度 表 示 法 単 一 成 分 濃 度 表 示 法 は 特 に 臭 気 の 原 因 物 質 として 考 えられる 成 分 の 濃 度 で 数 値 化 する 方 法 である 昭 和 46 年 に 制 定 された 悪 臭 防 止 法 1) では この 表 示 法 が 採 用 され 現 在 アンモニア 硫 化 水 素 ト リメチルアミン 等 表 -4に 示 す 22 種 類 の 特 定 悪 臭 物 質 ( 成 分 )が 指 定 されている 32

表 -4 特 定 悪 臭 物 質 の 測 定 方 法 特 定 悪 臭 物 質 敷 地 境 界 線 排 出 口 試 料 採 取 方 法 分 析 方 法 試 料 採 取 方 法 分 析 方 法 アンモニア 吸 収 瓶 による 捕 分 光 光 度 計 での JIS K0099 による 集 (5 分 間 ) 吸 光 度 測 定 メチルメルカフ タン ハ ック サンフ リンク カ スクロマトク ラフ 規 制 対 象 外 硫 化 水 素 (6~30 秒 ) ( 検 出 器 FPD) ハ ック サンフ リンク GC-FP D 硫 化 メチル 二 硫 化 メチル 規 制 対 象 外 規 制 対 象 外 トリメチルアミン 吸 収 瓶 による 捕 カ スクロマトク ラフ 吸 収 瓶 による カ スクロマトク ラフ 集 (5 分 間 ) ( 検 出 器 FID) 捕 集 (5 分 間 ) ( 検 出 器 FID) アセトアルテ ヒト ハ ック サンフ リンク カ スクロマトク ラフ 規 制 対 象 外 フ ロヒ オンアルテ ヒト n-フ チルアルテ ヒト イソフ チルアルテ ヒト n-ハ レルアルテ ヒト イソハ レルアルテ ヒト (6~30 秒 ) ( 検 出 器 FTD) カ スクロマトク ラフ - 質 量 分 析 法 ハ ック サンフ リンク カ スクロマトク ラフ ( 検 出 器 FTD) カ スクロマトク ラフ- 質 量 分 析 法 イソブタノール ハ ック サンフ リンク カ スクロマトク ラフ ハ ック サンフ リンク カ スクロマトク ラフ (6~30 秒 ) ( 検 出 器 FID) ( 検 出 器 FID) 酢 酸 エチル ハ ック サンフ リンク カ スクロマトク ラフ ハ ック サンフ リンク カ スクロマトク ラフ メチルイソフ チルケトン (6~30 秒 ) ( 検 出 器 FID) ( 検 出 器 FID) トルエン ハ ック サンフ リンク カ スクロマトク ラフ ハ ック サンフ リンク カ スクロマトク ラフ キシレン (6~30 秒 ) ( 検 出 器 FID) ( 検 出 器 FID) スチレン 規 制 対 象 外 プロピオン 酸 試 料 捕 集 管 カ スクロマトク ラフ 規 制 対 象 外 ノルマル 酪 酸 ノルマル 吉 草 酸 イソ 吉 草 酸 (5 分 間 採 取 ) ( 検 出 器 FID) 規 制 対 象 外 規 制 対 象 外 規 制 対 象 外 3-2 複 合 成 分 濃 度 表 示 法 これに 対 し 複 合 成 分 濃 度 表 示 法 は1 つ の 臭 気 が 多 成 分 で 構 成 される 場 合 単 一 成 分 ではなくその 中 に 含 まれるにおい 物 質 のグループの 濃 度 で 捉 えようとするものである 例 えば 硫 化 水 素 メチルメル カプタン 等 の 硫 黄 (S) 化 合 物 を 総 還 元 性 硫 黄 (TRS) と して 表 示 する 方 法 がある また 塗 装 印 刷 関 係 などの 有 機 溶 剤 関 係 に 対 して 全 炭 化 水 素 の 濃 度 表 示 法 (THC)が 使 われることがある また これらの 悪 臭 成 分 を 複 数 測 定 できるセンサーを 用 いた ニオイセンサーが 市 販 されている こ の 方 法 も 大 きくは 上 に 示 した 複 合 成 分 濃 度 表 示 法 に 含 まれる センサーの 測 定 原 理 は 各 種 の 方 法 がある が 2 種 類 のものが 広 く 市 販 されている 一 つは 半 導 体 を 用 い 素 子 抵 抗 の 変 化 を 利 用 したセンサーであ り もう 一 つは 脂 質 膜 への 付 着 から 周 波 数 の 変 化 を 取 り 出 す 方 法 である 33

これらのニオイセンサーはどれも その 場 で 指 示 値 がメータに 表 示 され 連 続 測 定 も 可 能 であることが 特 徴 である しかし どのセンサーも 人 間 の 感 覚 と 類 似 の 応 答 をするわけではないので 注 意 を 要 する しかし 類 似 の 成 分 構 成 のにおいに 対 しては 相 対 的 な 強 度 を 表 示 することは 可 能 であり 有 用 である 臭 質 が 異 なるときは 人 間 の 感 覚 と 合 わない 場 合 もある これらの 問 題 を 解 決 するために 近 年 異 なる センサーを 10 種 類 くらい 保 有 し 各 線 センサーからの 出 力 を 解 析 して 表 示 するにおい 識 別 装 置 が 開 発 さ れ 市 販 されている においセンサーは その 特 徴 を 十 分 に 理 解 して 使 用 する 必 要 がある 図 -10 ににおい 識 別 装 置 図 -11 にニオイセンサーの 一 例 を 示 した 図 -10 におい 識 別 装 置 の 一 例 図 -11 ニオイセンサーの 一 例 4 においの 測 定 方 法 の 歴 史 的 流 れ においの 測 定 の 歴 史 はそんなには 古 くない そもそも においを 数 量 化 しようなどという 観 念 は 20 世 紀 の 中 頃 まではなかったといえる 最 初 に においを 測 定 する 必 要 が 生 じたのは 1950 年 代 である 悪 臭 公 害 が 世 界 的 にも 問 題 になり 悪 臭 の 測 定 方 法 を 確 立 する 必 要 性 が 生 じてきた 煙 突 から 排 出 され る 悪 臭 をどの 程 度 のレベルで 規 制 すべきか を 検 討 するときには 当 然 悪 臭 の 測 定 方 法 を 固 める 必 要 が あった また 脱 臭 装 置 を 生 産 する 企 業 にとっては 販 売 している 脱 臭 装 置 がどの 程 度 の 脱 臭 効 率 をも っているのかを 出 さなくてはならなかったのである 1957 年 に 発 表 されたのが 注 射 器 法 である この 注 射 器 法 は 臭 気 濃 度 を 求 める 方 法 であり ガラス 製 注 射 器 ( 主 に 容 積 100 ml)を 用 い 臭 気 を 希 釈 する パネルは 注 射 器 の 先 端 を 鼻 孔 に 入 れ 中 の 臭 気 を 追 い 出 し においを 嗅 ぎ 希 釈 された 臭 気 の 有 無 を 判 断 する 詳 しくは2-3-3[ 注 射 器 法 ]を 参 照 さ れたい この 方 法 は 日 本 においても 1970 年 前 後 に この 方 法 を 用 いて 多 くの 測 定 がなされた 次 に 臭 気 濃 度 測 定 法 として 用 いられたのが 1960 年 に 発 表 されたセントメーター 法 である 詳 しい 内 容 は2-3-3[セントメーター 法 ]に 記 した このセントメーターは 現 場 の 環 境 臭 気 の 臭 気 濃 度 を そ の 場 ですぐに 求 めることができるメリットがあり 特 に 発 生 源 における 臭 気 ではなく 一 般 環 境 の 臭 気 測 定 用 として 開 発 されたものである 臭 気 濃 度 測 定 を 含 め 各 種 の 臭 気 官 能 試 験 の 方 法 として 無 臭 室 法 も 広 く 使 われてきた この 方 法 はできるだけ 自 然 に 近 い 形 で 官 能 試 験 を 行 えるメリットがあり 主 に 臭 34