小 ぎく J J 1. 子 ぎくの 魅 力 夏 ~ 秋 まで 長 く 出 荷 が 可 能 です 色 はバラエティに 富 み 仏 花 を 始 めとした 広 い 用 途 があります 露 地 栽 培 を 基 本 にします なお 12 月 出 しの 寒 ぎくはハウス 栽 培 となります 栽 培 に 必 要 な 施 設 機 械 (パイプハウス) 動 力 噴 霧 器 管 理 機 その 他 支 柱 ネットなど かき 芽 挿 し 夏 ぎく 収 穫 挿 し 芽 摘 心 8 月 咲 き 収 穫 定 植 9 月 咲 き 収 穫 秋 ぎく 収 穫 寒 ぎく 収 穫 湿 害 に 弱 いので 排 水 に 注 意 すること 水 田 では 高 うねにする 連 作 を 嫌 うので 露 地 ほ 場 ではローテーションを 行 う 親 株 管 理 夏 ぎく 8 月 中 旬 に 収 穫 後 の 株 を 地 際 から2~3 cm で 刈 り 取 る( 台 刈 り ) 9 月 中 旬 に 芽 が 出 たら 軽 く 土 寄 せする 10 月 上 旬 6~8 cm 程 度 になったわき 芽 を 根 がついたままかき 取 って 植 え 付 ける (かき 芽 挿 し) 8 月 咲 き 8 月 中 旬 に 収 穫 後 の 株 を 台 刈 りし 9 月 中 旬 に 芽 が 出 たら 軽 く 土 寄 せする 10 月 中 旬 にかき 芽 挿 しを 行 い 親 株 とする 必 要 な 親 株 は 植 え 付 け 予 定 株 数 の 約 1 割 ( 本 ぽ1aあたり180 株 ) 3 月 下 旬 に 挿 し 芽 を 行 う 十 分 な 挿 し 穂 が 得 られない 場 合 には4 月 中 旬 に 冬 至 芽 を 植 え 付 けても 良 い 9 月 咲 き~ 寒 ぎく 収 穫 後 すぐに 台 刈 り 土 寄 せを 行 う 2 月 頃 から 冬 至 芽 をのばすため 親 株 にトンネルを 掛 けて 保 温 する - 1 -
挿 し 芽 挿 し 芽 の3 週 間 前 に 冬 至 芽 を 摘 心 する わき 芽 が 伸 びてきたら 展 開 葉 2~3 枚 長 さ5~7 cm で 折 り 挿 し 穂 とす る 挿 し 芽 床 は 肥 料 分 のない 川 砂 やバーミキュライト パーライトなどを 用 いる 挿 し 芽 間 隔 は3 cm 程 度 とし 十 分 に 水 をやる 挿 し 芽 後 2~3 日 は 寒 冷 紗 な どで 遮 光 しておく 8 月 9 月 咲 きの 場 合 には 挿 し 芽 後 トンネルやハウスで 保 温 しておく 畝 幅 1mで 畝 立 てをします 植 え 付 け2 週 間 前 に1a 当 たり 堆 肥 100kg 苦 土 石 灰 10kg を 施 用 し 土 とよく 混 ぜ 畝 立 てします 植 え 付 け 数 日 前 に 燐 硝 安 カリ ( 窒 素 成 分 で 16% )を 夏 ぎく 8, 9 月 咲 きでは10 kg 秋 ぎく 寒 ぎくで6 kg を 施 用 し 土 と 軽 く 混 ぜます 条 間 30 ~ 40cm 株 間 10 ~ 12cm の2 条 植 えとします 植 え 付 けする 前 にフラワ ーネットをおいて マス 目 にあわせて 定 植 するとよい 夏 ぎく 以 外 は 根 が 活 着 し 苗 が 生 長 しはじめたら 本 葉 5~6 枚 を 残 して 摘 心 する 摘 心 後 伸 びてきたわき 芽 は1 本 あたり4~5 本 に 整 理 する このとき 生 育 の 良 す ぎるもの 悪 いものを 取 り 生 育 の 揃 った 芽 を 残 す ネットは 生 育 にあわせて 上 げ る 草 丈 が 20 ~ 30cm に 伸 びた 頃 追 肥 として 燐 硝 安 カリを 夏 ぎく 8,9 月 咲 きで は6 kg 秋 ぎく 寒 ぎくで10 kg を 施 用 し 土 寄 せを 行 う 夏 季 水 不 足 になると 生 育 が 遅 れたり 品 質 が 低 下 するので 必 要 に 応 じて 畝 間 にか ん 水 を 行 う 草 丈 が 40 ~ 50cm に 伸 びたとき 病 害 虫 対 策 として 地 際 から 20cm 程 度 の 下 葉 は 取 り 除 く 5 ~ 7 月 頃 キクスイカミキリが 飛 来 し 卵 を 産 み 付 け 枯 れてしまうことがありま すので ほ 場 周 辺 のヨモギなどのキク 科 雑 草 を 除 去 しておく 6 月 頃 と9 月 頃 にさび 病 が 発 生 しますので 殺 菌 剤 で 防 除 します 降 水 が 少 なく 乾 燥 した 日 が 続 くとハダニやスリップスが 発 生 しますので 殺 ダニ 剤 殺 虫 剤 で 防 除 します 殺 ダニ 剤 は 歯 の 裏 側 にも 薬 剤 がかかるよう 丁 寧 に 散 布 します ハダニは 発 生 すると 葉 がカサカサになってきます ひどいときには 葉 の 裏 がクモ の 巣 を 張 ったようになる 場 合 があります また スリップスは 開 きかけた 蕾 の 中 に 入 り 込 みます 白 い 紙 などに 花 をたたき つけると 黒 っぽい 虫 が 動 いているのがよくわかります 3~4 花 が 開 いてから 地 際 部 で 収 穫 します 収 穫 後 に 下 葉 を 取 り 除 き 出 荷 します - 2 -
アスター 1.アスターの 魅 力 露 地 栽 培 でお 盆 を 中 心 とした 出 荷 が 可 能 です 色 は 赤 色 紫 色 や 白 色 などの 系 統 があります J J 露 地 栽 培 を 基 本 にします なお 育 苗 の 一 時 期 に 保 温 が 必 要 です 栽 培 に 必 要 な 施 設 機 械 パイプハウス 動 力 噴 霧 器 管 理 機 その 他 支 柱 ネットなど 作 播 種 定 植 収 穫 型 土 壌 は 選 びませんが 連 作 すると 立 枯 病 が 発 生 しやすくなります 毎 年 新 しいほ 場 で 栽 培 するようにします 育 苗 播 種 床 に1a 当 たり 30ml をバラまきします 発 芽 適 温 は 15 ~ 20 で 発 芽 には 保 温 (ハウス 内 にトンネル 被 覆 )が 必 要 です 種 子 が 見 えなくなる 程 度 に 覆 土 をします 約 1 週 間 で 発 芽 します 発 芽 してからは 充 分 に 光 を 当 て 本 葉 がふれある 時 に 移 植 します 畝 幅 60cm 通 路 50cm の 畝 立 てをします 植 え 付 け2 週 間 前 に1a 当 たり 堆 肥 100kg 苦 土 石 灰 10kg を 施 用 し 土 とよく 混 ぜ 畝 立 てします 植 え 付 け 数 日 前 に 燐 硝 安 カリ( 窒 素 成 分 で 16% )6 kg を 施 用 し 土 と 軽 く 混 ぜます 本 葉 5~6 枚 の 頃 に 植 え 付 けます 条 間 は 25cm の2 条 植 え 株 間 20cm とします 植 え 付 け 時 または 草 丈 の 低 い 時 期 ( 20cm まで)に 15cm 目 のフラワーネットを 張 り 生 長 に 合 わせてネット 上 げをします 茎 が 伸 び 始 めたら 株 元 から5cmほど 残 し 先 端 をつまみ 4~5 本 仕 立 てとします 根 が 浅 く 過 乾 多 湿 に 弱 いので 稲 わらなどでマルチをします 立 枯 れ 病 は 連 作 で 発 生 しやすく エゾギクトリバ(シンクイムシ)もつぼみが 見 え かけてから 発 生 します 同 じほ 場 での 連 作 を 避 けます 3~4 花 完 全 に 開 いてから 地 際 部 で 収 穫 します また 濡 れた 状 態 で 収 穫 すると 葉 の 黄 変 することがあるので 葉 が 乾 いている 時 に 切 り 花 します - 3 -
キンギョソウ 1.キンギョソウの 魅 力 いろどりが 豊 かで 比 較 的 手 もかからない 切 り 花 として 販 売 できます J K ハウス 栽 培 を 基 本 とします 栽 培 に 必 要 な 施 設 機 械 パイプハウス 動 力 噴 霧 器 管 理 機 その 他 支 柱 ネットなど 作 自 家 育 苗 型 苗 購 入 播 種 仮 植 定 植 収 穫 摘 心 切 り 花 は 花 落 ち 防 止 のために 品 質 保 持 剤 ( STS) 処 理 をします 初 心 者 の 方 は 苗 購 入 からの 栽 培 により 育 苗 の 手 間 が 省 けます 本 ぽ 植 え 付 け 1 植 え 付 けの2 週 間 前 にハウス 当 たり 苦 土 石 灰 30kg 堆 肥 0.5t を 混 ぜ 畝 立 て( 畝 幅 100cm 通 路 60cm)します 緩 効 性 肥 料 ( 窒 素 成 分 で 10% 位 ) 45kg を 表 面 施 用 後 軽 く 混 和 します 4 条 植 え( 12 ~ 15 12 ~ 15cm)が 基 本 です 2 購 入 苗 は 本 葉 4~5 枚 仮 植 苗 の 場 合 は 摘 心 後 出 た 芽 が 本 葉 2 枚 になった 頃 に 植 え 付 けます 摘 心 栽 培 が 基 本 です 1 摘 心 は 仮 植 苗 の 場 合 : 仮 植 後 20 日 位 の 時 に 本 葉 2 節 (4 枚 )を 残 して 購 入 苗 の 場 合 : 定 植 後 本 葉 5 節 ( 10 枚 )の 時 に2 節 を 残 して 先 をつみ 取 ります 最 終 4 本 仕 立 てとします 2 生 育 にあわせて 12 ~ 15cm 目 のフラワーネットを2 段 張 り 生 育 に 応 じて 上 段 か ら 上 げていきいます 3 秋 まで 充 分 換 気 をし 軟 弱 徒 長 を 防 ぎます また 低 温 にあうと 花 飛 びが 発 生 する ことがあります 11 月 から 夜 間 はハウスを 閉 めます 4 追 肥 は 生 育 に 応 じて 燐 硝 安 カリ ( 窒 素 成 分 16% ) を 10 月 上 旬 にハウス 当 たり 5kg と 11 月 上 旬 に 2.5kg を 上 限 として 施 用 します 11 本 の 花 穂 に5 輪 程 度 咲 いたら 収 穫 します 2 花 落 ちしやすいので 必 ず 品 質 保 持 剤 ( STS 剤 )で 処 理 します - 4 -
キンセンカ J K 1.キンセンカの 魅 力 早 春 から 咲 き 始 め 春 のお 彼 岸 に 仏 花 としても 販 売 でき この 時 期 には 数 少 ない 切 り 花 です 開 花 期 間 が 長 く 切 り 花 としては 重 宝 な 花 で オレンジと 黄 色 の 品 種 があります 露 地 で 栽 培 できますが ハウス 栽 培 をおすすめします 栽 培 に 必 要 な 施 設 機 械 パイプハウス 動 力 噴 霧 器 管 理 機 その 他 支 柱 ネットなど 作 収 穫 露 地 栽 培 ( ) 播 種 定 植 摘 心 型 収 穫 ハウス 栽 培 ( ) 連 作 を 嫌 います 毎 年 ほ 場 をかえるようにします キク アスター ヒマワリ 等 を 同 じ 仲 間 です これらのあと 作 にキンセンカを 作 付 しないようにします 酸 性 土 壌 を 嫌 いますので ほ 場 にはあらかじめ 石 灰 質 肥 料 を 施 用 しておきます 育 苗 種 子 ( 30 ~ 40 粒 /ml)は1a 当 たり 0.3 リットル( 300ml)を 用 意 します 切 り 花 用 の 中 安 系 などの 品 種 を 使 います 箱 まきまたはセルトレイまきします 消 石 灰 を 混 ぜた 土 を 使 います 軽 く 覆 土 をします 7 日 位 で 発 芽 します 箱 まきの 場 合 本 葉 2~3 枚 の 時 込 み 合 ったところを 間 引 きます 本 ぽ 植 え 付 け 植 え 付 け2 週 間 位 前 に1a 当 たり 消 石 灰 8 kg 堆 肥 200kg を 施 用 し 土 とよく 混 ぜ 畝 立 て( 畝 幅 80cm 通 路 60cm)ます さらに 植 え 付 け 数 日 前 に 燐 硝 安 カ リ( 窒 素 成 分 で 16% )を1a 当 たり 15kg 施 用 し 軽 く 混 和 します 本 葉 5~6 枚 で 植 え 付 けます 2 条 植 え( 条 間 40cm 株 間 20cm)が 基 本 です 植 え 付 け 後 充 分 かん 水 し 数 日 間 日 除 けすると 活 着 が 早 まります 本 葉 10 枚 くらいの 時 に 7~8 枚 残 して 摘 心 します 最 終 6 本 程 度 に 整 理 します 草 丈 が 20cm くらいになったら 15 ~ 20cm 目 のフラワーネットを 張 ります 11 月 中 旬 に 燐 硝 安 カリを1aあたり 10kg 施 用 中 耕 土 寄 せします アブラムシ うどんこ 病 が 発 生 するので 雑 草 を 除 去 したり 風 通 しを 良 くします 冬 期 は7 分 咲 き 春 先 は5 分 咲 きで 収 穫 します 下 葉 をかき 落 とし 充 分 水 上 げをし 長 さをそろえてから 出 荷 します - 5 -
ケイトウ J J 1.ケイトウの 魅 力 露 地 栽 培 でお 盆 や 秋 のお 彼 岸 を 中 心 とした 出 荷 が 可 能 です とさか 種 の 久 留 米 系 槍 咲 き 種 の 八 千 代 系 などがあり 赤 黄 の 系 統 があります お 盆 と 秋 のお 彼 岸 向 けの 露 地 栽 培 を 基 本 にします ハウスでは6 月 出 しも 可 能 です 栽 培 に 必 要 な 施 設 機 械 動 力 噴 霧 器 管 理 機 その 他 支 柱 ネットなど 作 お 盆 向 け 型 秋 のお 彼 岸 向 け 播 種 定 植 摘 心 収 穫 茎 が 太 いと 水 上 げが 悪 くなるので 肥 料 をできるだけ 控 え 摘 心 栽 培 をします 育 苗 播 種 床 または 育 苗 箱 に1a 当 たり 30ml をバラまきします 発 芽 適 温 は 25 と 高 温 なので 早 まきの 場 合 は 保 温 が 必 要 です 種 子 が 見 えなくなる 程 度 に 覆 土 をし かん 水 後 発 芽 するまで 新 聞 紙 などで 覆 ってお きます 畝 幅 80cm 通 路 60cm の 畝 立 てをします 植 え 付 け 前 に1a 当 たり 緩 行 性 肥 料 ( 窒 素 成 分 で 10% ) 10kg ケイ 酸 カリ 10kg を 施 用 し 土 と 軽 く 混 ぜます 本 葉 3~5 枚 の 頃 に 植 え 付 けます ケイトウは 直 根 性 なので 根 を 傷 めないように 浅 植 えします 条 間 は 40cm の2 条 植 え 株 間 20cm とします 本 葉 8 枚 位 になったときに4~5 枚 残 して 摘 心 し 最 終 4~5 本 に 仕 立 てます 草 丈 が 20cm くらいになったら 20cm 目 のフラワーネットを 張 り 生 長 に 合 わせて ネット 上 げします 苗 立 枯 れ 病 は 多 湿 で 発 生 しやすいので 発 芽 後 は 水 をやりすぎないようにします 花 が 完 全 に 開 き 茎 が 堅 くなってから 収 穫 します 茎 が 柔 らかいときに 収 穫 すると 水 揚 げが 悪 くなります - 6 -
スターチス シヌアータ J K 1.スターチス シヌアータの 魅 力 スターチス シヌアータは これまで 紫 系 が 主 でしたが 最 近 はピンクなどパステル 系 の 品 種 も 加 わりました 切 り 花 適 期 も 幅 があり また ドライフラワーとしても 利 用 ができます ハウス 栽 培 を 基 本 とします 栽 培 に 必 要 な 施 設 機 械 パイプハウス 動 力 噴 霧 器 管 理 機 その 他 支 柱 ネットなど 作 播 種 仮 植 定 植 収 穫 型 花 ができるのにはある 程 度 の 低 温 にあわせることが 必 要 です 育 苗 期 間 中 は 自 然 状 態 に 置 き 低 温 にあわせます 過 湿 に 弱 く 乾 燥 に 強 いので 排 水 の 良 い 場 所 で 畝 を 高 めにします 育 苗 ハウス 100 m2 当 たり 種 子 を 50ml 用 意 します 清 潔 な 砂 質 土 または 市 販 の 育 苗 土 を 使 って 平 床 またはセルトレイにまきます 軽 く 覆 土 して かん 水 後 発 芽 するまで 新 聞 紙 などでおおいます 本 葉 2~3 枚 のとき 7.5cm ポリポットに 移 植 します 根 は 直 根 性 のため できる だけ 根 を 傷 めないようにします 本 ぽ 植 え 付 けるまで 自 然 状 態 にしておきます ( 外 に 置 いておきます ) 本 ぽ 植 え 付 け 植 え 付 け2 週 間 くらい 前 にハウス 100 m2 当 たり 堆 肥 を 200kg ケイ 酸 カリ 10kg 施 用 後 よく 耕 耘 し 畝 を 立 てます ( 畝 幅 80cm 通 路 50cm) 植 え 付 け 数 日 前 に 100 m2 当 たり 燐 硝 安 カリ( 窒 素 成 分 で 16% )7 kg 施 用 し 土 と 軽 く 混 ぜます 本 葉 8~ 10 枚 の 時 に 条 間 30cm 株 間 30cm の2 条 千 鳥 で 植 えます 植 え 付 け 後 は 充 分 かん 水 して 根 の 活 着 をうながします 管 理 病 害 虫 乾 燥 に 強 いので 花 茎 が 伸 び 始 めたらかん 水 は 極 力 ひかえます 花 茎 が 出 そろった 頃 に 20cm 目 のネットを 張 ります 灰 色 かび 病 が 発 生 しやすいので 換 気 に 気 をつけ 過 湿 にならないようにします 花 が 完 全 に 咲 ききってから 収 穫 します 若 切 りすると 水 揚 げが 悪 くなります - 7 -
ストック J K 1.ストックの 魅 力 クリスマス 正 月 用 に 人 気 の 高 い 花 で 直 売 や 市 場 出 荷 で 高 収 益 が 期 待 できます ハウスがあれば 栽 培 でき 特 に 暖 房 の 必 要 はありません 栽 培 期 間 が 短 く 他 品 目 との 組 み 合 わせで 所 得 増 が 図 れます 栽 培 に 必 要 な 施 設 機 械 パイプハウス 動 力 噴 霧 器 管 理 機 その 他 支 柱 など 作 型 播 種 定 植 収 穫 早 生 品 種 の 年 内 出 荷 が 基 本 になります 夏 に 育 苗 するので なるべく 涼 しい 場 所 を 選 びます 一 重 咲 きと 八 重 咲 きがあり 苗 の 鑑 別 をして 八 重 率 を 高 めます なお 八 重 率 の 高 い 品 種 では 鑑 別 の 手 間 が 省 けます 害 虫 が 発 生 しやすいので 日 常 の 観 察 と 適 期 の 防 除 が 大 切 です また2 年 目 以 降 は 土 壌 消 毒 が 必 要 です 育 苗 セル 育 苗 が 扱 いやすいでしょう 箱 育 苗 もできます 1 100 m2に 対 し 種 子 50 ~ 60ml 用 意 します 2 育 苗 トレイに 市 販 の 育 苗 用 土 を 入 れ 水 を 含 ませた 後 1 粒 づつ 種 し 砂 などで 薄 く 覆 土 します 3 発 芽 するまでの 数 日 間 新 聞 紙 などで 日 除 けをし 涼 しい 所 におきます 八 重 鑑 別 作 業 は 熟 練 を 要 します 苗 の 半 分 以 上 は 捨 てることになります 11 回 目 : 本 葉 が2 枚 展 開 時 生 育 が 遅 く 葉 色 が 濃 い 苗 小 振 りな 苗 を 取 り 除 きます 22 回 目 : 本 葉 が4 枚 頃 の 時 葉 色 が 濃 く 丸 みがあって 小 振 りな 苗 を 取 り 除 きます 本 葉 4~6 枚 で 定 植 します 1 植 え 付 けの 約 2 週 間 前 に1ハウスあたり 苦 土 石 灰 30 kg 完 熟 堆 肥 0.5t を 混 ぜ 幅 1m 高 さ 20 cmの 畦 を 立 てます 畦 立 後 にホウ 素 入 り 化 成 肥 料 ( 窒 素 成 分 12 ~ 16 %) 30 ~ 20kg を 表 面 に 施 用 し 軽 く 混 和 しておきます 28マス( 12 cm 角 )のフラワーネットを 畦 におき 各 マスに1 本 苗 を 植 えます 3 暑 い 時 期 なので 日 中 の 植 え 付 けを 避 け 土 壌 水 分 は 十 分 に 確 保 します 1 寒 さには 強 い 花 です 秋 が 深 まってきたらハウスを 閉 めて 保 温 をしますが 湿 度 が 高 いと 菌 核 病 や 灰 色 かび 病 が 出 やすいので 日 中 は 換 気 に 努 めます 2 花 茎 が 伸 び 出 したら 水 肥 料 とも 控 えます 3ハイマダラノメイガ コナガが 葉 や 芽 を 食 害 するので 初 期 防 除 に 努 めます 1 穂 状 に 花 が 咲 きます 6 割 程 度 咲 いた 抜 き 取 って 根 部 を 切 り 除 きます - 8 -
チューリップ 1.チューリップの 魅 力 春 の 花 としてもっともポピュラーで 人 気 が 高 い 花 色 花 型 が 非 常 に 豊 富 です 球 根 類 の 中 でも 栽 培 が 容 易 な 品 目 です J K 良 品 質 の 切 り 花 を 確 保 するため 良 質 の 球 根 を 導 入 します 作 期 分 散 や 品 質 向 上 のためハウスやトンネル 栽 培 をおすすめします 早 生 ~ 晩 生 品 種 の 組 み 合 わせにより 作 期 分 散 が 図 れます 栽 培 に 必 要 な 施 設 機 械 パイプハウス 動 力 噴 霧 器 小 型 管 理 機 その 他 販 売 用 包 み 資 材 など 半 促 成 栽 培 (トンネル) 作 収 穫 定 植 型 半 促 成 栽 培 ( 露 地 ハウスがけ) 収 穫 定 植 地 温 気 温 の 高 い 時 期 に 早 植 えすると 発 根 根 の 伸 長 が 劣 るため 植 え 付 け 時 期 を 守 ります 冬 期 は2 重 カーテンにより 保 温 します 植 え 付 け1ヶ 月 前 に 牛 糞 ( 完 熟 ) 堆 肥 を 200kg/a 施 用 します 基 肥 は 緩 効 性 肥 料 ( 窒 素 成 分 で 10 % 程 度 ) 20kg/a 苦 土 石 灰 10kg/a を 施 用 します 植 え 床 幅 は1m 畝 幅 1.5 mで 畝 立 てします 発 根 をよくするため 球 根 の 皮 を 剥 き トップジンM 水 和 剤 を 粉 衣 ( 球 根 重 量 の1 %)し 条 間 8cm 株 間 8cmに 定 植 します 覆 土 は 球 根 の 肩 が 隠 れる 程 度 とします 葉 色 をみながら 液 肥 や 速 効 性 の 化 成 肥 料 で 追 肥 をします 春 先 は 換 気 を 徹 底 し 灰 色 カビ 病 が 発 生 したらゲッター 水 和 剤 などで 防 除 をします また 過 湿 には 十 分 注 意 します 蕾 が 色 づいたら 収 穫 し 3 本 / 束 にし 出 荷 します - 9 -
トルコギキョウ K K 1.トルコギキョウの 魅 力 夏 場 の 冷 涼 感 あふれる 花 として 人 気 が 高 い 用 途 が 広 く 高 収 益 が 期 待 でき 2 番 花 や 短 いものでも 仏 花 に 利 用 できます 他 の 草 花 (キンギョソウ ストック)や 野 菜 との 組 合 わせで 所 得 増 が 図 れます ハウスが 必 要 です 加 温 すれば 早 期 出 荷 もできます 栽 培 に 必 要 な 施 設 機 械 パイプハウス 動 力 噴 霧 器 管 理 機 その 他 支 柱 ネットなど 作 秋 まき 収 穫 播 種 定 植 型 苗 購 入 種 まきと 育 苗 は 細 心 の 管 理 が 必 要 です 開 花 期 には 害 虫 が 発 生 するので 日 常 の 観 察 と 適 期 の 薬 剤 散 布 が 大 切 です また 2 年 目 以 降 は 土 壌 消 毒 をします 早 生 ~ 晩 生 まで 数 多 くの 品 種 が 発 売 されており 作 型 に 併 せた 品 種 選 定 をします 育 苗 種 子 は 極 めて 小 さく 発 芽 に 時 間 を 要 します 苗 や 加 工 種 子 もあります 1 種 子 1 ml に 対 し 育 苗 箱 10 ~ 15 箱 を 用 意 します 肥 料 入 りの 育 苗 用 土 を 入 れ 水 を 含 ませておきます 2 空 の 調 味 料 ビン 等 に 種 子 1 ml と 細 かい 砂 を 入 れて 中 蓋 をし 箱 に 均 一 に 播 きます 3 箱 の 表 面 をトイレットペーパーで 覆 い 表 土 が 乾 かない 程 度 に 時 々ジョウロで 水 を かけます 2~3 週 間 程 度 で 発 芽 します 4 本 葉 が2~3 枚 でてきたら 植 え 付 けまで 10 日 毎 に 液 肥 を 散 布 します 本 葉 4~6 枚 で 定 植 します 1 植 え 付 け2 週 間 前 に 苦 土 石 灰 10 kg /a 完 熟 堆 肥 200kg/a をよく 混 ぜ 幅 90cm 高 さ 20 cmの 畦 を 立 てます 植 え 付 け 数 日 前 に 燐 硝 安 カリ 3kg/a を 軽 く 混 ぜます 28マスのフラワーネットを 置 き 各 マスに1 本 ずつ 植 えます 苗 が 伸 びてきたらネッ トを 上 げます 栽 植 密 度 は 5,000 本 /a 苗 購 入 の 場 合 は 4,300 本 /a 3 寒 冷 期 の 植 え 付 けでは ビニールトンネルをして 保 温 します 1 温 度 は 昼 20 ~ 25 夜 10 ~ 15 が 理 想 です 特 に 苗 が 伸 長 を 始 める 春 先 からは この 温 度 範 囲 内 にになるよう こまめにハウスの 換 気 や 保 温 に 気 を 配 ります 25 月 下 旬 までは 十 分 に 水 を 与 え 生 育 後 半 は 乾 燥 気 味 に 管 理 します 1 最 初 に 咲 く 中 心 の 花 を 摘 み 取 り 次 の 蕾 2~3 輪 が 開 いてきたら 株 元 より 切 ります 2 開 花 の 見 込 めない 小 さな 蕾 は 手 ではずします - 10 -
ナデシコ(ダイアンサス) 1.ナデシコの 魅 力 春 先 の 花 として 赤 色 系 から 白 色 系 の 中 間 色 の ほのかに 香 るかわいらしい 花 が 咲 きます 作 り 方 も 容 易 で また 花 持 ちも 良 く 直 売 向 きといえます J K ハウス 栽 培 すると 春 の 彼 岸 出 しが 可 能 です 耐 寒 性 があり 露 地 栽 培 もできます 栽 培 に 必 要 な 施 設 機 械 パイプハウス 動 力 噴 霧 器 管 理 機 その 他 支 柱 ネットなど 作 収 穫 露 地 栽 培 型 収 穫 ハウス 栽 培 播 種 定 植 日 当 たりと 風 通 しの 良 い 場 所 を 好 みます 土 壌 は 特 に 選 びませんが 比 較 的 肥 沃 な 土 地 がよいでしょう 育 苗 種 子 は 一 代 交 配 種 ( F1 種 ) 系 なら 40ml/a 固 定 種 系 なら 10ml/a 程 度 用 意 します 箱 まきまたはセルトレイまきとします 軽 く 覆 土 して かん 水 後 発 芽 するまで 新 聞 紙 などでおおいます 約 1 週 間 で 発 芽 します 箱 まきの 場 合 本 葉 2 枚 くらいの 時 に4~5 cm 間 隔 に 間 引 きします 本 ぽ 植 え 付 け 植 付 け2 週 間 前 に 堆 肥 200kg/a 苦 土 石 灰 10kg/a を 施 用 し 畝 立 てをします ( 畝 幅 100cm 通 路 50cm) 植 え 付 け 数 日 前 に 緩 効 性 肥 料 ( 窒 素 成 分 で 10% )を 15kg/a 施 用 し 軽 く 混 ぜます 本 葉 6~8 枚 の 時 条 間 25cm 株 間 20cm の3 条 植 えで 定 植 します 植 え 付 け 後 たっぷりかん 水 します(1a 当 たり 約 1,000 本 植 え ) 管 理 病 害 虫 草 丈 が 30cm くらいになったら 20cm 目 4マスのフラワーネットを 張 ります ハウス 栽 培 の 場 合 霜 が 降 りるまでは 昼 夜 ともサイド 解 放 としておき その 後 保 温 に 努 めます 日 中 25 以 上 にならないよう 換 気 に 気 を 付 けます 仕 立 て 本 数 は 株 当 たり6 本 前 後 とします 連 作 すると 立 枯 れ 病 などの 障 害 がでるので 連 作 はできるだけ 避 けます 頂 花 が2~3 輪 咲 けば 収 穫 できます 充 分 水 揚 げをして 出 荷 します - 11 -
ハボタン J J 1.ハボタンの 魅 力 冬 の 花 の 少 ない 時 期 に 貴 重 な 存 在 です 労 力 はあまり 要 しません 丸 葉 系 チリメン 系 ミニ 葉 ボタンなどがあり 需 要 に 合 わせて 生 産 できます 需 要 に 合 わせて 品 種 や 色 の 組 み 合 わせを 考 えましょう 需 要 期 の 正 月 前 に 出 荷 できるようにすることと 販 売 先 を 決 めておく 方 がよい 砂 地 などの 排 水 が 良 好 で あまり 肥 沃 でない 土 壌 のほうがよい 栽 培 に 必 要 な 施 設 機 械 など 動 力 噴 霧 器 10 万 円 小 型 管 理 機 散 水 ホース 等 作 ~ 収 穫 型 播 種 仮 植 定 植 必 要 以 上 に 肥 料 を 施 用 すると 葉 色 の 出 かたが 悪 くなります 播 種 時 期 が 最 重 要 ポイントです 固 定 種 は7 月 下 旬 一 代 交 配 種 (F1)は8 月 1 日 から5 日 に 切 れ 葉 系 は8 月 3 日 から7 日 頃 が 切 り 花 用 のものは 茎 部 を 長 くす るため 7 月 10 日 から 中 旬 が 播 き 時 です 3~5 日 で 発 芽 します 育 苗 花 壇 鉢 物 用 : 200 穴 のプラグに 播 きます(8~ 10ml/a の 種 子 が 必 要 ) 覆 土 をし て 発 芽 まで 土 を 乾 かさないこと 本 葉 2~3 枚 で 2~3 号 ポットに 上 げ 5 日 間 くらいは 日 よけをします 移 植 2~3 週 間 後 に5~6 号 ポットに 植 え 替 えます 苦 土 石 灰 10kg/a 燐 硝 安 カリ 10kg/a を 施 用 し 耕 起 します 畝 幅 は 100cm 通 路 は 50 ~ 60 cmとします 花 壇 鉢 物 用 は 条 間 60cm の2 条 植 え 株 間 は 40cm とし 切 り 花 用 は 条 間 15cm の6 条 植 え 株 間 は 15cm とします 追 肥 は 10 月 上 旬 までに 燐 硝 安 カリ2~3kgを 施 用 します 切 り 花 種 は ネットを 張 り 下 葉 を 落 とし 風 通 しを 良 くします 立 枯 病 : 連 作 を 避 け 過 湿 にならないようにします 被 害 株 は 早 期 に 除 去 します アブラムシ アオムシ コナガ ヨトウムシ: 周 辺 雑 草 を 除 去 しましょう 花 壇 鉢 物 用 :ビニルポットごと 掘 り 上 げ 下 葉 を 取 ります 切 り 花 用 : 地 際 部 で 切 り 取 り 十 分 に 水 揚 げを 行 います - 12 -
ヒマワリ 1.ヒマワリの 魅 力 需 要 は 初 夏 から 秋 まであります 用 途 もけいこ 材 料 や 洋 風 の 装 飾 などと 広 くなっています J J 露 地 でも 品 質 の 良 い 切 り 花 が 得 られます 播 種 後 2ケ 月 で 開 花 し 労 力 がかからないので 短 期 のほ 場 の 補 完 作 物 になります 高 温 強 光 下 でよく 生 育 しますが 冬 季 でも 最 低 5 以 上 あれば 開 花 します あらゆる 土 地 で 育 ちますが 草 丈 は 70 ~ 80cm 花 の 径 は 10 ~ 15cm 程 度 栽 培 に 必 要 な 施 設 機 械 など パイプハウス 動 力 噴 霧 器 小 型 管 理 機 支 柱 ネット 散 水 ホース 作 型 順 次 ずらし 播 種 定 植 播 種 定 植 収 穫 品 種 は サンリッチ 系 サンビーム ムーンライトなど 栽 培 期 間 を 通 じて 最 低 気 温 7~8 以 上 が 必 要 播 種 後 約 60 日 程 度 で 開 花 します 育 苗 定 植 200 穴 セルトレイに1 粒 ずつ 播 き 播 種 14 日 後 に 定 植 します 発 芽 適 温 は 25 で す 80cm の 床 に 条 間 10cm 株 間 10cm に 定 植 します 種 子 は 約 400ml/a 必 要 です 播 種 7 日 後 と 14 日 後 を 目 安 にBナインの 500 倍 液 を 散 布 し 矮 化 処 理 を 行 います 施 肥 は 基 肥 としてケイ 酸 カリを1a 当 たり 4.5kg 施 用 するのみとします 窒 素 分 が 多 くなると 大 きくなりすぎて 商 品 価 値 がなくなる 場 合 があります 追 肥 は 通 常 は 施 用 しませんが 生 育 不 良 の 場 合 のみ8 6 8を3 kg/a 施 用 しま す つぼみが 見 えてからの 追 肥 はしません 潅 水 は 適 時 行 いますが 発 蕾 後 は 控 えめにし 茎 をひきしめます ネットはマス 目 10cm の6マスネットを1 段 張 り 支 柱 は2 m 間 隔 に 立 てます 菌 核 病 灰 色 かび 病 : 過 湿 にならないようにします また 被 害 株 は 早 期 に 除 去 し ます アブラムシ スリップス: 周 辺 雑 草 を 除 去 しましょう 花 弁 の 色 が 見 え 立 ち 始 めた 頃 が 切 り 花 適 期 です 出 荷 前 日 の 夕 方 収 穫 し 十 分 水 揚 げします 葉 は 上 から3から4 枚 付 け あとは 取 り 除 きます - 13 -
ヒャクニチソウ(ジニア) 1.ヒャクニチソウの 魅 力 - 14 - J J 以 前 は 家 庭 花 壇 用 で 仏 花 の 用 途 が 主 でしたが 品 種 改 良 され 夏 花 壇 用 の 矮 性 種 から 切 り 花 用 の 高 性 種 まであります 暑 い 夏 にも 適 応 でき 栽 培 適 地 も 広 くつくりやすい 草 花 です 労 力 はあまり 要 しません ハウス 栽 培 では 品 質 が 良 く 開 花 時 期 をずらせるので 商 品 価 値 が 高 まります 栽 培 に 必 要 な 施 設 機 械 など パイプハウス 動 力 噴 霧 器 小 型 管 理 機 支 柱 ネット 散 水 ホース 等 作 ハウス 栽 培 ~ 型 露 地 栽 培 ~ 播 種 定 植 収 穫 発 芽 適 温 生 育 適 温 は 25 ~ 30 と 高 温 で 強 光 を 好 みます 早 春 の 播 種 では 播 種 床 を 電 熱 線 などで 加 温 する 必 要 があります また 初 秋 まで 栽 培 する 場 合 は 保 温 し ます 夕 方 に 潅 水 すると 灰 色 かび 病 を 誘 発 します 潅 水 は 晴 天 日 の 午 前 中 にしましょう 育 苗 播 種 は 床 播 きまたは 箱 播 きにします 大 輪 種 では 2,800 本 /a 中 大 輪 種 では 1,100 本 /a 程 度 必 要 です 本 ぽ1aでは 播 種 床 は5m2 程 度 必 要 です 播 種 後 は5~6 mm 覆 土 し 十 分 潅 水 します 1 週 間 で 発 芽 3 週 間 で 定 植 します 基 肥 として IB 化 成 15kg/a を 施 用 します 栽 植 間 隔 は 大 輪 種 では 12 12 ~ 15cm 中 大 輪 種 では 25 30cm 程 度 にします 定 植 2ケ 月 後 に 基 肥 の 半 分 を 追 肥 します 様 子 を 見 ながら 必 要 に 応 じてもう 一 度 追 肥 します 肥 料 不 足 は 病 気 を 誘 発 し 花 の 品 質 低 下 になります 高 温 乾 燥 期 には 十 分 潅 水 します 敷 きワラやマルチをするのも 有 効 です うどんこ 病, 灰 色 かび 病 : 過 湿 にならないようにします また 被 害 株 は 早 期 に 除 去 しましょう アブラムシ: 周 辺 雑 草 を 除 去 しましょう 花 首 が 固 くなった 満 開 時 が 切 り 花 適 期 です 早 切 りは 花 首 が 中 空 で 折 れやすいうえ 花 持 ちも 悪 くなります
ホオズキ 1.ホオズキの 魅 力 お 盆 の 仏 花 として 安 定 した 需 要 があります 露 地 栽 培 でも 良 品 栽 培 が 可 能 で 施 設 がなくても 取 り 組 めます 日 持 ちが 悪 いので 近 くに 販 売 先 を 確 保 し 鮮 度 を 大 切 にしなければなりません 連 作 障 害 を 避 けるため ほ 場 は 毎 作 別 の 場 所 に 設 けることが 必 要 です 栽 培 に 必 要 な 施 設 機 械 など 動 力 噴 霧 器 小 型 管 理 機 支 柱 ネット(20~25cm 角 4~3マス) 散 水 ホース 等 作 芽 の 整 理 側 枝 の 整 理 摘 心 収 穫 型 ネット ホルモン 処 理 育 苗 11 月 下 旬 から 12 月 上 旬 に 地 下 茎 ( 根 株 )を 掘 り 起 こします 本 ぽ 1a につき 0.2a の 親 株 床 が 必 要 です 根 株 は 水 洗 後 殺 菌 剤 に 浸 漬 します 病 気 のない 充 実 した 親 株 を 約 50cm ずつに 切 って 植 付 け 株 とします 植 付 け 1 週 間 前 に 苦 土 石 灰 を 6kg/a 堆 肥 400kg/a をすき 込 みます 基 肥 はIB 化 成 を4 kg/a 施 用 します うね 幅 は 80 cm うねに 30cm の 幅 で 深 さ 10cm 位 の 溝 を 2 条 掘 ります 溝 に 根 株 を 縦 に 1 列 ずつならべて 土 をかぶせます 追 肥 は 3 月 中 ~ 下 旬 にIB 化 成 を7 kg/a 5 月 下 旬 ~ 6 月 上 旬 に3 kg/a 施 用 します 4 月 に 全 体 として 株 間 15cm になるよう 間 引 きをします 約 1,000 本 /a 立 てます 除 草 は 3 月 始 め 頃 のラウンドアップ 処 理 が 有 効 です 切 りわらマルチも 効 果 的 です 10 個 程 度 果 実 ( 苞 )ができたころ 頂 芽 を 摘 心 します 苞 をより 多 く また 赤 く 着 色 させるために エスレル 10 の 1,000 倍 液 を 収 穫 15 ~ 20 日 前 に 苞 にたっぷり 散 布 します 黒 斑 病 : 過 湿 にならないようにします また 被 害 株 や 被 害 葉 は 早 期 に 除 去 しましょ う 敷 きワラやマルチで 床 土 の 跳 ね 上 がりを 防 止 しましょう テントウムシダマシ ハスモンヨトウ 周 辺 雑 草 を 除 去 しましょう オオタバコガ アブラムシ 幼 虫 の 捕 殺 に 努 めましょう 着 色 した 苞 が7 割 以 上 で 地 際 から 切 り 上 葉 は5 枚 程 度 残 して 下 葉 を 取 ります 収 穫 後 水 あげし 長 さ( 10cm 位 ) 太 さ 苞 の 大 きさなどで 選 別 し 結 束 します - 15 - J J ~ 定 植 乾 燥 に 比 較 的 強 く 有 機 質 に 富 む 壌 土 から 砂 壌 土 が 適 します 主 要 品 種 は 名 古 屋 大 実 ホオズキ(フクカエン ): 実 は 丸 形 で 大 実 根 株 で 入 手 丹 波 ほおずき(タキイ 種 苗 ): 鉢 植 えにも 利 用 できる 種 子 で 入 手
ヤグルマソウ J J 1.ヤグルマソウの 魅 力 土 質 はあまり 選 ばず やせ 地 でも 良 く 育 ちます 施 設 栽 培 すれば 早 春 に 順 次 開 花 するので 労 力 の 分 散 が 図 れます 切 り 花 用 花 壇 用 の 品 種 があり 広 い 用 途 があり 需 要 が 期 待 できます 露 地 またはハウス 栽 培 しますが 切 り 花 として 早 春 から 出 荷 するには 品 種 の 選 択 とハウス 栽 培 が 必 要 です 丈 夫 な 草 花 なので 広 く 栽 培 できます 日 当 たりと 風 通 しが 良 いところが 適 地 です また 土 は 中 性 から 弱 アルカリ 性 で 水 はけのよいところを 好 みます 露 地 栽 培 では 雨 に 弱 く 菌 核 病 が 発 生 しやすくなります 栽 培 に 必 要 な 施 設 機 械 など パイプハウス 動 力 噴 霧 器 小 型 管 理 機 支 柱 ネット 散 水 ホース 等 作 露 地 栽 培 ( 季 咲 ) ~ ~ ハウス 栽 培 ( 春 出 し) 型 出 荷 播 種 仮 植 定 植 切 花 用 には 平 山 寒 咲 き 八 重 青 輝 桃 輝 ハウス 栽 培 にはエロー サルタン スイ ート サルタンがあります 育 苗 50 ~ 60ml/a の 種 子 が 必 要 です 用 土 は 赤 玉 土 6 ピートモス4の 割 合 で 混 合 した ものにすじ 播 きし 播 種 後 30 ~ 40 日 後 に 移 植 します 夏 季 の 高 温 期 の 播 種 では 催 芽 ( 水 に 浸 漬 した 種 子 を 布 などにくるみ 冷 涼 なとこ ろに 一 昼 夜 ほど 吊 す )してから 播 きます 施 肥 はIB 化 成 を 基 肥 に 0.7 ~ 0.8kg/a 追 肥 に 0.3 ~ 0.4kg/a 施 用 します 畝 幅 は 80 ~ 120cm の2 条 植 えで 株 間 は 20cm 通 路 は 50 ~ 60cm とします 本 葉 5~6 枚 の 頃 が 定 植 適 期 です 定 植 後 2 週 間 目 くらいに 摘 心 すれば 側 枝 の 生 育 が 揃 い 良 い 切 り 花 が 得 られます 立 枯 病, 菌 核 病 :ほ 場 は 連 作 を 避 け 過 湿 にならないようにします また 被 害 株 は 早 期 に 除 去 しましょう シンクイムシ,アブラムシ: 周 辺 雑 草 を 除 去 しましょう 切 り 前 は 冬 季 は7~8 分 咲 き 春 咲 きは2~3 分 咲 きにします 無 摘 心 栽 培 では 後 から 出 てくる 側 枝 を 残 して 収 穫 し 十 分 に 水 揚 げを 行 います - 16 -
ラッパスイセン 1.ラッパスイセンの 魅 力 春 先 の 花 としてもっともポピュラー 球 根 類 の 中 でも 栽 培 が 容 易 な 品 目 です 日 本 スイセンと 異 なり 色 彩 が 豊 富 です J K 良 品 質 の 切 り 花 を 確 保 するため 良 質 の 球 根 を 導 入 します 作 期 分 散 や 品 質 向 上 のためハウスやトンネル 栽 培 がおすすめ 栽 培 に 必 要 な 施 設 機 械 など パイプハウス 動 力 噴 霧 器 小 型 管 理 機 その 他 販 売 用 包 み 資 材 など 作 露 地 栽 培 ( 季 咲 き) 半 促 成 栽 培 (2 重 トンネル) 型 半 促 成 栽 培 ( 露 地 ハウスがけ) 定 植 収 穫 地 温 気 温 の 高 い 時 期 に 早 植 えすると 発 根 根 の 伸 長 が 劣 るため 植 え 付 け 時 期 を 守 ります スイセンは 低 温 に 強 く2 重 被 覆 ( トンネル 被 覆 ) でも 厳 寒 期 の 促 成 栽 培 ができます ほ 場 は 排 水 を 図 り よく 乾 かしておきます 植 え 付 け1ヶ 月 前 に 完 熟 牛 糞 を 200kg/a 1 週 間 前 に 苦 土 石 灰 は 10kg/a 程 度 施 し 土 とよく 混 ぜます 基 肥 には IB 化 成 12kg/a を 施 用 します 植 え 床 幅 は 1.2 m 畝 幅 1.5 m( 通 路 の 中 心 から 通 路 の 中 心 )で 畝 立 てします 条 間 30cm 株 間 12cm の4 条 植 えとし 7cm 程 度 覆 土 します 葉 色 が 薄 い 場 合 は 低 度 化 成 ( 窒 素 成 分 8 %)や 液 肥 で 追 肥 します 球 根 は 球 根 腐 敗 病 やネダニ 対 策 のため 球 根 掘 り 採 り 直 後 と 植 え 付 け 前 に 殺 菌 剤 や 殺 虫 剤 に 浸 漬 し 乾 かしてから 定 植 します 蕾 が 色 づいたら 収 穫 し 5 本 / 束 にし 出 荷 します - 17 -
ルリタマアザミ(エキノフ ス) 1.ルリタマアザミの 魅 力 宿 根 草 のため 毎 年 開 花 します 切 り 花 やドライフラワー 等 に 大 変 人 気 の 高 い 花 です 栽 培 にほとんど 手 が 掛 かりません J J 株 で 導 入 し 翌 年 は 株 の 養 成 をします 株 は4~5 年 据 え 置 けます 夏 の 暑 さ 湿 気 が 苦 手 なため 排 水 がよく 風 通 しのよいほ 場 を 選 びます 栽 培 に 必 要 な 施 設 機 械 など 動 力 噴 霧 器 小 型 管 理 機 その 他 遮 光 資 材 販 売 用 包 み 資 材 など 1 年 目 2 年 目 3 ~5 年 目 6 年 目 7 年 目 定 植 株 分 け 夏 の 暑 さ 湿 気 が 苦 手 なため 排 水 がよく 風 通 し 水 はけのよいほ 場 を 選 びます 平 坦 地 等 では 夏 寒 冷 紗 等 で 遮 光 をします 牛 糞 堆 肥 を 200kg/a 施 用 します 苦 土 石 灰 は 10kg/a を 基 準 に 施 用 します 肥 料 は 有 機 質 肥 料 や 緩 効 性 肥 料 を 中 心 に 施 用 します IB 化 成 を3 月 下 旬 に 10kg/a 施 用 し 7 月 下 旬 にお 礼 肥 として5 kg/a 施 用 します 植 え 床 幅 は 60cm 畝 幅 1m( 通 路 の 中 心 から 通 路 の 中 心 )で 畝 立 てします 条 間 40cm 株 間 40cm の 千 鳥 植 えとします 肥 料 は 油 粕 や 緩 効 性 肥 料 を 中 心 に 施 用 します 病 害 虫 の 発 生 は 多 い 特 に 炭 素 病 アブラムシがつきやすい 蕾 が 色 づいたら 収 穫 し 5 本 / 束 にし 出 荷 します 切 り 遅 れると 色 あせするため 適 期 に 収 穫 します - 18 -
ヒサカキ( びしゃこ) 1.ヒサカキの 魅 力 関 東 以 北 では 神 事 に 使 うサカキの 代 用 として 栽 培 されるが 関 西 ではビシャコなどとよばれ 仏 花 に 利 用 される 周 年 で 需 要 があり 栽 培 は 容 易 J J 開 けた 山 林 などに 自 生 しており 日 当 たりが 良 すぎると 節 がつまり 日 当 たりが 悪 いと 徒 長 するので 日 照 時 間 が 短 い 山 間 部 に 適 する 作 型 定 植 挿 し 木 育 苗 11 ~ 12 月 頃 に 黒 い 実 をつけるので 実 生 栽 培 も 可 能 ですが 品 質 の 揃 った 株 を 作 る 場 合 には 挿 し 木 で 育 苗 します 育 苗 4 月 上 ~ 下 旬 頃 に 行 う 前 年 伸 びた 枝 を15 cm 程 度 に 揃 え 下 葉 1/3を 取 り 除 いて 半 日 程 度 水 揚 げを 行 う 水 揚 げ 後 に 発 根 促 進 剤 (オキシベロン ルートン 等 ) を 処 理 する 挿 し 木 床 は 山 土 と 鹿 沼 土 を 等 量 混 ぜたものを 使 用 します 間 隔 は8 cm 程 度 とし 挿 し 木 後 に 十 分 にかん 水 してビニールをかけ 寒 冷 紗 等 で 遮 光 する 実 生 の 場 合 12 月 頃 に 実 を 採 取 し 果 肉 を 洗 い 落 として 湿 った 砂 と 一 緒 にビニー ル 袋 に 入 れて 土 中 で 保 管 する 3 月 中 旬 頃 に 播 種 し 播 種 後 は 細 かく 切 った 稲 わら をかけて 寒 冷 紗 で 遮 光 する 育 苗 期 間 は2 年 定 植 時 期 は 3 月 頃 定 植 1ヶ 月 前 に 堆 肥 100kg/a 鶏 糞 20kg/a を 施 用 しておく 定 植 間 隔 は 120 75cm 地 上 から 30cm で 剪 定 し 3 本 の 枝 を 立 てる さらに 地 上 から 70cm で 剪 定 し そ こから 伸 びた 枝 を 収 穫 する 褐 斑 病 が 発 生 しやすいので 5 月 頃 に 病 気 で 落 葉 した 葉 は 焼 却 する - 19 -
やなぎ 類 1.やなぎの 魅 力 露 地 栽 培 で 生 け 花 稽 古 用 などに 利 用 されます 種 類 が 多 様 で 湿 田 や 畦 畔 などでも 十 分 に 生 育 します 獣 害 の 多 い 地 域 ではシカによる 食 害 に 注 意 が 必 要 です 種 類 により 出 荷 時 に 葉 かき 作 業 が 必 要 になります J J 3. 主 な 種 類 アカメヤナギ 秋 になると 大 きく 赤 い 芽 が 多 数 つきます 石 化 ヤナギ 多 肥 栽 培 により 枝 が 帯 化 ( 石 化 )し 石 化 枝 を 出 荷 します ウンリュウヤナギ 枝 が 曲 がりくねるのが 特 徴 コオリヤナギ 以 前 はやなぎ 行 李 用 に 利 用 されていた 小 枝 が 多 く 春 先 の 花 も のとしても 活 用 できる 4. 栽 培 の 手 順 挿 し 木 育 苗 を 行 わず 直 接 本 ぽに 挿 し 木 します 挿 し 木 の 時 期 は11~3 月 挿 し 穂 は 小 指 程 度 の 太 さ 野 茂 のを 15 ~ 20cm に 切 って 挿 します 挿 し 木 を 行 う 前 に 基 肥 として 堆 肥 400kg/10a と 緩 効 性 の 化 成 肥 料 を 窒 素 成 分 で 0.5kg/a(IB 化 成 なら 5kg/a)をまいて 耕 耘 し 畦 立 てを 行 います うね 幅 はアカ メヤナギの 場 合 90cm それ 以 外 のやなぎであれば 120cm とします 植 え 付 け 間 隔 はアカメヤナギでは 60cm それ 以 外 のやなぎでは 90cm とします 傾 斜 したほ 場 ののり 面 などに 土 留 めとして 植 えてもよい その 場 合 畦 立 て 等 はせ ず 株 もとに 化 成 肥 料 をまくだけでかまいません 2 年 目 以 降 石 化 ヤナギの 場 合 は6 月 に 化 成 肥 料 を 窒 素 成 分 で 1kg/a(IB 化 成 な ら 10kg/a) それ 以 外 では 春 に 窒 素 成 分 で 0.3kg/a(IB 化 成 なら 3kg/a)を 施 肥 し ます 剪 定 は 毎 年 春 先 に 地 上 から 5cm 程 度 で 刈 り 取 る また 5 月 頃 に 商 品 価 値 の 劣 る 太 い 枝 を 間 引 いておく 株 が 古 くなってきて 枝 が 混 み 合 ってくるとさび 病 が 発 生 します 葉 の 裏 に 赤 茶 色 の 斑 点 が 発 生 したら 薬 剤 防 除 を 行 います 高 温 期 にはあまり 発 生 しません 春 先 ~ 夏 にヤナギルリハムシなどのハムシ 類 が 発 生 します ヤナギルリハムシは 光 沢 のある 青 紫 色 の 羽 を 持 った5ミリ 程 度 の 虫 です 見 つけたらすぐに 薬 剤 で 防 除 し てください ( 枝 の 表 面 や 新 芽 部 分 に 食 痕 が 残 り 商 品 価 値 が 下 がります ) 出 荷 時 期 は 秋 ~ 冬 です アカメヤナギの 場 合 には 出 荷 する2 週 間 前 に 先 端 のは5 枚 を 残 し 全 ての 葉 をかき 取 ります それ 以 外 のやなぎでは 切 り 取 った 後 に 葉 をむしり 取 るか あるいは 束 ねた 枝 に 水 を 打 ち ムシロなどにくるんで 蒸 し 込 むと 落 葉 しま す アカメヤナギやコオリヤナギなどでは 春 の 花 ものとしても 出 荷 できます - 20 -