035-8900-1091-19 <TAC> 税 15 第 6 5 回 税 理 士 試 験 所 得 税 法 はじめに 第 一 問 の 理 論 については いずれも 本 年 度 の 予 想 出 題 論 点 として 注 目 され 対 策 していた 論 点 からの 出 題 であったため ある 程 度 の 解 答 を 作 成 できた 受 験 生 が 多 かったと 思 われる 第 二 問 の 計 算 については 総 合 計 算 問 題 と 個 別 計 算 問 題 が 出 題 され 問 題 資 料 のボリュームが 多 く 関 連 する 資 料 が 飛 んでいたため 解 きづらい 問 題 であったが 出 題 論 点 としては 基 本 論 点 からの 出 題 が 多 かっ たため ケアレスミスをせず どれだけ 得 点 を 積 み 上 げられたかがポイントとなるであろう Z-65-C 第 一 問 解 答 問 1 あなたは 居 住 者 Aから 今 後 不 動 産 貸 付 により 収 入 を 得 ようと 考 えている 当 面 は 事 業 と 称 する に 至 らない 規 模 での 貸 付 けとなる 見 込 みだが 行 く 行 くは 貸 付 規 模 を 拡 充 し 事 業 として 不 動 産 貸 付 を 行 う 予 定 である 事 業 と 称 するに 至 らない 業 務 から 生 ずる 所 得 の 場 合 と 事 業 から 生 ずる 所 得 とでは 不 動 産 所 得 の 所 得 金 額 を 算 出 する 上 でなんらかの 相 違 があるのか という 質 問 を 受 けた あなたは これに 対 してどう 答 えるべきか 所 得 税 における 両 者 の 相 違 点 を 説 明 しなさい (5 点 ) Ⅰ 利 子 税 の 必 要 経 費 算 入 ( 法 45)3 不 動 産 所 得 を 生 ずべき 業 務 を 事 業 と 称 するに 至 らない 業 務 として 行 う 者 が 納 付 した 利 子 税 は 必 要 経 費 に 算 入 することができないが 不 動 産 所 得 を 生 ずべき 業 務 を 事 業 として 行 う 者 が 納 付 した 利 子 税 のうち そ の 事 業 に 係 る 不 動 産 所 得 の 金 額 に 対 応 する 部 分 の 利 子 税 は 必 要 経 費 に 算 入 される Ⅱ 貸 家 の 災 害 損 失 等 ( 法 5114 7)5 不 動 産 所 得 を 生 ずべき 業 務 の 用 に 供 され 又 は 不 動 産 所 得 の 基 因 となる 資 産 について 生 じた 損 失 について は 次 による ⑴ 事 業 と 称 するに 至 らない 業 務 用 固 定 資 産 に 係 る 損 失 の 金 額 は その 損 失 の 発 生 原 因 が 災 害 盗 難 又 は 横 領 による 場 合 には その 損 失 の 金 額 が 損 失 発 生 年 分 の 雑 損 控 除 の 対 象 とされる 損 失 の 発 生 原 因 がそれ 以 外 の 場 合 には その 損 失 の 金 額 が 損 失 発 生 年 分 の 不 動 産 所 得 の 金 額 を 限 度 と して 必 要 経 費 に 算 入 される ⑵ 事 業 用 固 定 資 産 に 係 る 損 失 の 金 額 は その 損 失 の 発 生 原 因 を 問 わず その 損 失 の 金 額 が 損 失 発 生 年 分 の 必 要 経 費 に 算 入 される Ⅲ 未 収 家 賃 等 の 貸 倒 損 失 ( 法 51 641)5 ⑴ 事 業 と 称 するに 至 らない 不 動 産 所 得 に 係 る 未 収 家 賃 等 の 貸 倒 れによる 損 失 の 金 額 は その 計 上 年 分 の 不 動 産 所 得 の 金 額 の 計 算 上 なかったものとみなす ⑵ 不 動 産 所 得 を 生 ずべき 事 業 に 係 る 未 収 家 賃 等 の 貸 倒 れによる 損 失 の 金 額 は その 損 失 発 生 年 分 の 必 要 経 費 に 算 入 される Ⅳ 青 色 事 業 専 従 者 給 与 等 ( 法 57)3 不 動 産 所 得 を 生 ずべき 業 務 を 事 業 と 称 するに 至 らない 業 務 として 行 う 者 が 同 一 生 計 親 族 に 対 して 支 払 っ た 給 与 は 必 要 経 費 に 算 入 することができないが 不 動 産 所 得 を 生 ずべき 事 業 に 従 事 する 青 色 事 業 専 従 者 又 は 事 業 専 従 者 を 有 する 場 合 には 青 色 事 業 専 従 者 給 与 額 の 必 要 経 費 算 入 又 は 事 業 専 従 者 控 除 額 のみなし 必 要 経 費 の 特 例 が 認 められる - 1 -
Ⅴ 個 別 評 価 貸 倒 引 当 金 ( 法 51)3 不 動 産 所 得 を 生 ずべき 業 務 を 事 業 と 称 するに 至 らない 業 務 として 行 う 者 は その 業 務 の 遂 行 上 生 じた 未 収 家 賃 等 の 貸 倒 による 損 失 の 見 込 額 について 貸 倒 引 当 金 の 繰 入 れは 認 められないが 不 動 産 所 得 を 生 ずべ き 事 業 を 営 むものは その 事 業 の 遂 行 上 生 じた 未 収 家 賃 等 の 貸 倒 れによる 損 失 の 見 込 額 として 一 定 の 方 法 により 計 算 した 繰 入 限 度 額 に 達 するまでの 貸 倒 引 当 金 の 繰 入 れができる Ⅵ 青 色 申 告 特 別 控 除 ( 措 法 5の)3 不 動 産 所 得 を 生 ずべき 業 務 を 事 業 と 称 するに 至 らない 業 務 として 行 う 青 色 申 告 者 の 青 色 申 告 特 別 控 除 額 は10 万 円 であるが 不 動 産 所 得 を 生 ずべき 事 業 を 営 み 取 引 の 内 容 を 詳 細 に 記 録 等 しているものの 青 色 申 告 特 別 控 除 額 は65 万 円 である Ⅶ 債 務 処 理 計 画 に 基 づき 評 価 減 された 減 価 償 却 資 産 等 ( 措 法 8のの)3 不 動 産 所 得 を 生 ずべき 業 務 を 事 業 と 称 するに 至 らない 業 務 として 行 う 者 が 有 する 減 価 償 却 資 産 等 につい て 評 価 減 されたことによる 損 失 の 金 額 は 必 要 経 費 に 算 入 することはできないが 青 色 申 告 者 が 債 務 処 理 計 画 に 基 づき 債 務 免 除 を 受 けた 場 合 において 不 動 産 所 得 を 生 ずべき 事 業 の 用 に 供 される 減 価 償 却 資 産 等 について 評 価 減 されたことによる 損 失 の 金 額 は 損 失 発 生 年 分 の 不 動 産 所 得 の 金 額 を 限 度 として 必 要 経 費 に 算 入 される - -
問 給 与 所 得 に 係 る 所 得 税 法 上 の 取 扱 いについて 説 明 しなさい ( 注 ) 給 与 所 得 控 除 額 の 計 算 方 法 については 説 明 を 要 しない (5 点 ) Ⅰ 意 義 ( 法 81 574)4 ⑴ 給 与 所 得 とは 俸 給 給 料 賃 金 歳 費 及 び 賞 与 並 びにこれらの 性 質 を 有 する 給 与 ( 以 下 給 与 等 という )に 係 る 所 得 をいう ⑵ 必 要 経 費 とみなされた 事 業 専 従 者 控 除 額 は 各 事 業 専 従 者 の 給 与 所 得 に 係 る 収 入 金 額 とみなす Ⅱ 非 課 税 とされるもの( 法 91 四 五 ) 出 張 旅 費 一 定 の 通 勤 手 当 等 に 係 る 所 得 は 所 得 税 を 課 さない Ⅲ 給 与 所 得 の 金 額 ( 法 8 36 57の)10 ⑴ 給 与 所 得 の 金 額 は その 年 中 の 給 与 等 の 収 入 金 額 から 給 与 所 得 控 除 額 を 控 除 した 残 額 とする なお その 年 中 の 特 定 支 出 の 額 の 合 計 額 が 給 与 所 得 控 除 額 の 分 の1 相 当 額 ( 収 入 金 額 が1,500 万 円 を 超 える 場 合 には 15 万 円 限 度 )を 超 えるときは その 年 分 の 給 与 所 得 の 金 額 は 申 告 を 要 件 に その 残 額 からその 超 える 部 分 の 金 額 を 控 除 した 金 額 とする ⑵ その 年 分 の 給 与 所 得 の 金 額 の 計 算 上 収 入 金 額 とすべき 金 額 は 原 則 として その 年 において 収 入 すべ き 金 額 ( 金 銭 以 外 の 物 又 は 権 利 その 他 経 済 的 利 益 をもって 収 入 する 場 合 には その 経 済 的 利 益 等 のその 享 受 等 する 時 における 価 額 )とする ⑶ 特 定 支 出 とは 次 に 掲 げる 支 出 ( 給 与 等 の 支 払 者 により 補 てんされ かつ 非 課 税 とされる 部 分 を 除 く )をいう 1 通 勤 のための 支 出 通 勤 のために 必 要 な 交 通 機 関 の 利 用 等 のための 支 出 で 通 勤 経 路 等 に 照 らして 最 も 経 済 的 かつ 合 理 的 であるもののうち 通 常 必 要 であると 認 められる 部 分 転 任 に 伴 う 転 居 費 用 転 任 に 伴 う 転 居 のために 通 常 必 要 であると 認 められる 支 出 3 職 務 の 遂 行 に 直 接 必 要 な 技 術 等 の 研 修 費 用 職 務 の 遂 行 に 直 接 必 要 な 技 術 又 は 知 識 を 習 得 することを 目 的 として 受 講 する 研 修 (4の 資 格 取 得 費 を 除 く )のための 支 出 4 資 格 取 得 のための 支 出 資 格 を 取 得 するための 支 出 で 職 務 の 遂 行 に 直 接 必 要 なもの 5 単 身 赴 任 者 の 帰 郷 等 の 旅 費 転 任 に 伴 い 生 計 を 一 にする 配 偶 者 等 との 別 居 を 常 況 とすることとなった 者 が 勤 務 場 所 等 と 配 偶 者 等 が 居 住 する 場 所 との 間 の 旅 行 に 通 常 要 する 支 出 6 書 籍 等 衣 服 の 購 入 又 は 交 際 費 等 の 支 出 書 籍 等 衣 服 の 購 入 費 用 又 は 交 際 費 等 の 支 出 で 職 務 の 遂 行 に 直 接 必 要 なもの(65 万 円 限 度 ) Ⅳ 課 税 方 法 ( 法 89)3 給 与 所 得 の 金 額 は 他 の 所 得 と 総 合 して 総 所 得 金 額 を 構 成 し 超 過 累 進 税 率 により 所 得 税 が 課 税 される なお 源 泉 徴 収 税 額 は 原 則 として 確 定 申 告 により 精 算 される Ⅴ 源 泉 徴 収 ( 法 183 185 186 190)4 1 源 泉 徴 収 居 住 者 が 給 与 等 の 支 払 を 受 ける 場 合 には 月 給 日 給 等 の 別 給 与 所 得 者 の 扶 養 控 除 等 申 告 書 の 提 出 の 有 無 その 申 告 書 に 記 載 されている 人 的 事 情 等 を 考 慮 して 別 表 第 から 第 4までの 税 額 表 等 によ - 3 -
り 求 めた 税 額 が 源 泉 徴 収 される 年 末 調 整 給 与 所 得 者 の 扶 養 控 除 等 申 告 書 を 提 出 した 居 住 者 で その 年 中 の 給 与 等 の 金 額 が,000 万 円 以 下 で あるものは その 年 中 の 源 泉 徴 収 税 額 の 合 計 額 が その 年 最 後 に 給 与 等 の 支 払 を 受 ける 時 の 現 況 により 計 算 した 年 税 額 に 比 し 過 不 足 があるときは その 過 不 足 額 は その 年 最 後 に 給 与 等 の 支 払 を 受 ける 際 に 年 末 調 整 により 精 算 される Ⅵ 確 定 申 告 との 関 係 ( 法 10 111) 居 住 者 は その 年 分 の 所 得 税 の 額 の 合 計 額 が 配 当 控 除 額 等 を 超 えるときは 確 定 申 告 義 務 があるが その 年 中 の 給 与 等 の 金 額 が,000 万 円 以 下 で 一 定 のときは その 年 分 の 課 税 退 職 所 得 金 額 以 外 の 課 税 所 得 金 額 に 係 る 所 得 税 については 確 定 申 告 を 要 しない - 4 -
予 想 配 点 解 答 中 に 記 載 してあります なお それぞれの 設 問 ごとの 配 点 が 付 されていないため 解 答 のボリューム 等 を 考 慮 して 問 1を5 点 問 を5 点 の 配 点 としています 合 格 ライン いずれも 対 策 していた 論 点 からの 出 題 であったため どれだけ 多 くの 解 答 項 目 を 挙 げ かつ 正 確 な 記 述 が できかたどうかがポイントになるであろう 合 格 ラインは 問 1が19 点 前 後 問 が17 点 前 後 合 格 確 実 ラインは 問 1が 点 前 後 問 が0 点 前 後 と 考 えられる 解 答 への 道 問 1について 不 動 産 貸 付 に 係 る 所 得 は 事 業 と 称 するに 至 らない 業 務 から 生 ずる 所 得 であっても 事 業 から 生 ずる 所 得 で あっても 不 動 産 所 得 となるが 所 得 金 額 の 算 出 にあたって 取 扱 いが 異 なるもの( 事 業 的 規 模 の 特 例 )があるた め それらの 項 目 を 列 挙 し それぞれの 内 容 ( 相 違 点 )を 説 明 しなければならない なお 青 色 申 告 者 の 特 典 と 混 同 しないように 注 意 が 必 要 である 問 について 給 与 所 得 の 所 得 税 法 上 の 取 扱 いが 問 われているため 意 義 非 課 税 給 与 所 得 の 金 額 課 税 方 法 のみならず 源 泉 徴 収 や 確 定 申 告 との 関 係 もあわせて 解 答 しなければならない なお 解 答 範 囲 は 所 得 税 法 を 前 提 に 考 えるため 租 税 特 別 措 置 法 や 復 興 財 源 確 保 法 は 不 要 となる - 5 -
Z-65-C 第 二 問 解 答 問 1 1 各 種 所 得 の 金 額 ( 単 位 : 円 ) 利 子 所 得 配 当 所 得 事 業 所 得 0 110,000,74,541 H 銀 行 普 通 預 金 /18 1,013+194+63=1,70( 源 分 ) 8/18 718+137+45=900( 源 分 ) 合 同 運 用 信 託 178,495 0.79685=4,000( 源 分 ) 定 期 積 金 満 期 後 利 子 66+10+3=79( 源 分 ) S 株 式 会 社 配 当 金 87,538 07958=110,000 1 総 収 入 金 額 ( 合 計 33,117,048) (1) 売 上 金 額 1 3,865,580-94,600+78,400+17,80+175,60=33,04,80 1 社 内 販 売 1 46,440 70%=3,508 9,160 3 <1 Pは 給 与 課 税 4 46,440-9,160=17,80 贈 答 () 雑 収 入 49,480 70%<175,60 175,60 11,765-3,00-40,000=69,565 (3) 貸 倒 引 当 金 戻 入 額 94,600 55 =5,03 1,000 必 要 経 費 の 額 ( 合 計 9,738,195) (1) 売 上 原 価 8,736,4+17,154,618-7,757,977=18,133,063 8,465,30-1,768,356+1,061,013=7,757,977 () 販 売 費 管 理 費 等 11,073,76-70,000+17,80-76,00+5,080-97,00-540,000 +45,300+343,035=10,500,571 信 用 保 証 料 76,00 4 =5,080 60-6 -
(3) 減 価 償 却 費 ( 合 計 866,961) 1 Kワゴン 車 (,500,000+43,00) 0.167 5 =190,881 1 Fノートパソコン 37,600<300,000 37,600 3 I 内 部 造 作 8,400,000 0.9 0.058=438,480 (4) 消 費 税 37,600 3 貸 倒 引 当 金 78,400 55 =4,31 1,000 4 青 色 申 告 特 別 控 除 前 の 所 得 金 額 33,117,048-(9,738,195+4,31)=3,374,541 5 青 色 申 告 特 別 控 除 額 3,374,541 650,000 650,000 6 事 業 所 得 の 金 額 3,374,541-650,000=,74,541 譲 渡 所 得 1 Gノートパソコン( 総 短 ) 0 40,000 Lワゴン 車 ( 総 長 ) 43,00-68,040=175,160 3 特 別 控 除 40,000-40,000=0( 総 短 ) 175,160-175,160=0( 総 長 ) 一 時 所 得,58,900 1 総 収 入 金 額 R 生 命 保 険 8,000,000+41,300=8,041,300 支 出 した 金 額 5,768,400-486,000=5,8,400 3 特 別 控 除 額 8,041,300-5,8,400 500,000 500,000 4 一 時 所 得 の 金 額 8,041,300-5,8,400-500,000=,58,900-7 -
雑 所 得 1,185,43 1 公 的 年 金 等 (1) 収 入 金 額,38,3 () 公 的 年 金 等 控 除 額,38,3>1,00,000 1,00,000 (3) 公 的 年 金 等 に 係 る 雑 所 得 の 金 額 (1) -()=1,18,3 その 他 の 雑 所 得 (1) 友 人 Qに 対 する 貸 付 金 の 利 息 3,00 () 定 期 積 金 の 給 付 補 填 金 676+19+4=847( 源 分 ) 合 同 運 用 信 託 の 解 約 に 関 しては 所 得 税 の 取 扱 いなし 3 雑 所 得 の 金 額 1,18,3+3,00=1,185,43 課 税 標 準 額 ( 単 位 : 円 ) 総 所 得 金 額 5,149,43 110,000+,74,541+,58,900 1 +1,185,43=5,149,43-8 -
3 所 得 控 除 額 ( 単 位 : 円 ) 所 得 控 除 額 の 合 計 額,613,780 1 医 療 費 控 除 36,000+13,860-100,000=149,860 5,149,43 5%>100,000 100,000 社 会 保 険 料 控 除 77,380+13,400+177,640=378,40 355,80 1 =177,640 4 3 生 命 保 険 料 控 除 (1) 旧 一 般 13,000+103,680=35,680>100,000 50,000 () 介 護 医 療 30,000+(7,800-40,000) 1 =38,00 4 (3) (1)+()=88,00 4 地 震 保 険 料 控 除 7,300 50,000 7,300 5 配 偶 者 控 除 0 380,000 該 当 380,000 6 扶 養 控 除 (1) 母 B 900,000-900,000=0 900,000<1,00,000 900,000 0 380,000 該 当 580,000 () 長 男 C 別 生 計 のため 非 該 当 (3) 長 女 D 0 380,000 630,000 (4) (1)+(3)=1,10,000 7 基 礎 控 除 380,000 8 所 得 控 除 額 の 合 計 額 149,860+378,40+88,00+7,300+380,000+1,10,000+380,000 =,613,780-9 -
4 課 税 総 所 得 金 額 等 ( 単 位 : 円 ) 課 税 総 所 得 金 額,535,000 5,149,43-,613,780=,535,000 ( 千 円 未 満 切 捨 ) 5 税 額 の 計 算 ( 単 位 : 円 ) 課 税 される 所 得 金 額 に 対 する 税 額 156,000,535,000 10%-97,500=156,000 配 当 控 除 11,000 110,000 10%=11,000 差 引 所 得 税 額 156,000-11,000=145,000 145,000 復 興 特 別 所 得 税 額 145,000.1%=3,045 3,045 源 泉 徴 収 税 額 110,000 0.4%+4,39=46,791 46,791 申 告 納 税 額 145,000+3,045-46,791=101,00 101,00 ( 百 円 未 満 切 捨 ) - 10 -
問 1 各 種 所 得 の 金 額 ( 単 位 : 円 ) 給 与 所 得 6,383,544 譲 渡 所 得 分 離 長 期 譲 渡 所 得 4,938,000 1 収 入 金 額 8,46,160 給 与 所 得 控 除 額 8,46,160 10%+1,00,000=,04,616 3 給 与 所 得 の 金 額 8,46,160-,04,616=6,383,544 1 居 住 用 財 産 の3,000 万 円 特 別 控 除 及 び 税 率 の 特 例 を 選 択 した 場 合 ( 適 用 要 件 ) 譲 渡 年 1 月 1 日 における 所 有 期 間 が10 年 超 ( 税 率 の 特 例 ) ( 適 用 した 場 合 の 税 額 ) 80,000,000-(7,48,000+3,000,000+1,48,000)=39,504,000 ( 注 1) ( 注 ) 1,000,000-1,000,000 0.9 0.00 =7,48,000 ( 注 1)34 年 1.5=51 年 0.00 ( 注 )H5.1.14~H7.3.18 年 (6 月 未 満 切 捨 ) 39,504,000-30,000,000=9,504,000 9,504,000 10%=950,400 950,400 1.01=970,358 居 住 用 財 産 の 買 換 えの 特 例 を 適 用 した 場 合 ( 適 用 要 件 ) 譲 渡 年 1 月 1 日 における 所 有 期 間 が10 年 超 ( 父 の 所 有 期 間 を 引 き 継 ぐ) 居 住 期 間 10 年 以 上 譲 渡 対 価 1 億 円 以 下 買 換 資 産 ( 床 面 積 50m 以 上 面 積 500m 以 下 )を 取 得 ( 適 用 した 場 合 の 税 額 ) (1) 80,000,000-70,000,000=10,000,000 () (7,48,000+3,000,000+1,48,000) 10,000,000 =5,06,000 80,000,000 (3) (1)-()=4,938,000 (4) 4,938,000 15%=740,700 740,700 1.01=756,54-11 -
3 住 宅 借 入 金 等 特 別 税 額 控 除 を 適 用 した 場 合 ( 適 用 要 件 ) 合 計 所 得 金 額 が3,000 万 円 を 超 えるため 適 用 なし 4 が 最 も 有 利 譲 渡 所 得 の 金 額 4,938,000 課 税 標 準 額 ( 単 位 : 円 ) 総 所 得 金 額 6,383,544 分 離 長 期 譲 渡 所 得 の 金 額 4,938,000 3 所 得 控 除 額 ( 単 位 : 円 ) 所 得 控 除 額 の 合 計 額 1,537,87 4 課 税 総 所 得 金 額 等 ( 単 位 : 円 ) 課 税 総 所 得 金 額 4,845,000 分 離 課 税 の 課 税 長 期 譲 渡 所 得 の 金 額 4,938,000 6,383,544-1,537,87=4,845,000 ( 千 円 未 満 切 捨 ) - 1 -
5 税 額 の 計 算 ( 単 位 : 円 ) 課 税 総 所 得 金 額 に 対 する 税 額 541,500 4,845,000 0%-47,500=541,500 分 離 課 税 の 課 税 長 期 譲 渡 所 得 の 金 額 に 対 する 税 額 740,700 4,938,000 15%=740,700 課 税 される 所 得 金 額 に 対 する 税 額 1,8,00 541,500+740,700=1,8,00 ( 特 定 増 改 築 等 ) 住 宅 借 入 金 等 特 別 控 除 額 0 買 換 えの 特 例 の 適 用 を 受 けているため 適 用 なし 復 興 特 別 所 得 税 額 6,96 1,8,00.1%=6,96 源 泉 徴 収 税 額 55,800 申 告 納 税 額 756,300 1,8,00+6,96-55,800=756,300 ( 百 円 未 満 切 捨 ) 6 取 得 価 額 の 計 算 ( 単 位 : 円 ) 取 得 価 額 35,434,000 (7,48,000+3,000,000+1,48,000) 70,000,000 =35,434,000 80,000,000-13 -
解 答 への 道 問 1について 資 料 Ⅰ 1 売 掛 金 本 年 の 売 上 金 額 に 含 まれている 売 掛 金 の 回 収 額 は 売 上 金 額 から 減 額 し 本 年 末 の 売 掛 金 については 何 らの 経 理 処 理 もしていないことから 本 年 の 売 上 金 額 に 含 める なお 平 成 6 年 までに 計 上 した 売 掛 金 についての 貸 倒 引 当 金 ( 平 成 6 年 における 繰 入 額 )の 戻 入 処 理 及 び 本 年 末 の 売 掛 金 についての 貸 倒 引 当 金 の 繰 入 処 理 を 行 う シーズンセール セールによる 割 引 販 売 であるため 低 額 譲 渡 には 該 当 しない 3 従 業 員 への 低 額 譲 渡 一 定 の 要 件 ( 取 得 価 額 以 上 かつ 通 常 の 販 売 価 額 の70% 以 上 での 譲 渡 等 )を 満 たせば 経 済 的 利 益 について 従 業 員 への 給 与 所 得 は 非 課 税 とされるが 本 問 では 要 件 を 満 たさないため 給 与 所 得 として 課 税 され この 場 合 には 通 常 の 販 売 価 額 と 対 価 の 差 額 がPの 給 与 所 得 となる これに 伴 い 同 額 を 売 上 として 計 上 する 4 知 人 などへの 贈 与 棚 卸 資 産 の 贈 与 であるため 通 常 の 販 売 価 額 の70%と 取 得 価 額 のいずれか 多 い 金 額 を 総 収 入 金 額 に 算 入 する 5 Gノートパソコンの 譲 渡 購 入 年 に 中 小 企 業 者 の 特 例 の 適 用 を 受 けているため 準 棚 卸 資 産 には 該 当 せず その 譲 渡 は 譲 渡 所 得 とし て 総 合 課 税 ( 総 合 短 期 )される 6 売 上 原 価 本 年 1 月 8 日 の 在 庫 有 り 高 について 通 常 の 販 売 価 額 で 販 売 することができないもの( 陳 腐 化 したもの)が 含 まれているため 処 分 可 能 価 額 で 評 価 替 えを 行 う 7 給 料 賃 金 妻 Aは 同 一 生 計 親 族 であるが 専 従 者 ではないため 必 要 経 費 不 算 入 となる なお 長 男 は 甲 と 別 生 計 親 族 であり また パートのPさんは 親 族 ではないため その 給 料 は 必 要 経 費 に 算 入 する 8 信 用 保 証 料 前 払 費 用 に 該 当 するため 本 年 対 応 分 を 必 要 経 費 に 算 入 する 9 チラシ 作 成 代 チラシの 配 布 は 翌 年 であるため 本 年 においては 資 産 計 上 し 翌 年 において 必 要 経 費 に 算 入 する 10 損 害 保 険 料 短 期 前 払 費 用 に 該 当 するため 全 額 必 要 経 費 に 算 入 する 11 妻 Aに 対 する 地 代 同 一 生 計 親 族 が 事 業 から 受 ける 対 価 に 該 当 するため 必 要 経 費 不 算 入 となる なお 倉 庫 に 係 る 固 定 資 産 税 及 び 減 価 償 却 費 は 甲 の 必 要 経 費 となる 1 減 価 償 却 費 ⑴ Kワゴン 車 の 取 得 価 額 は Lワゴン 車 の 売 却 代 金 及 び 甲 が 支 払 った 金 額 の 合 計 額 となる なお Lワゴン 車 については 問 題 の 指 示 により 本 年 の 償 却 は 行 わず 未 償 却 残 高 を 取 得 費 として 譲 渡 所 得 の 計 算 を 行 う ⑵ Fノートパソコンは 取 得 価 額 が30 万 円 未 満 であるため 全 額 必 要 経 費 に 算 入 する - 14 -
⑶ 賃 借 建 物 の 内 部 造 作 に 係 る 減 価 償 却 費 は 造 作 の 種 類 用 途 等 を 総 合 的 に 勘 案 して 合 理 的 に 見 積 もった 耐 用 年 数 により 計 算 する 13 消 費 税 甲 は 税 込 経 理 方 式 を 選 択 しており 毎 年 末 に 未 払 金 経 理 を 行 っているため 本 年 の 取 引 に 係 る 消 費 税 等 は 本 年 の 必 要 経 費 に 算 入 する 資 料 Ⅱ 1 合 同 運 用 信 託 の 収 益 の 分 配 は 利 子 所 得 で 源 泉 分 離 課 税 となる なお 手 取 額 であるため 持 ち 戻 しの 計 算 を 行 う 合 同 運 用 信 託 の 解 約 金 は 単 なる 元 本 の 払 戻 金 であり その 際 に 生 じた 損 失 は 何 ら 考 慮 されない 3 S 株 式 会 社 の 配 当 金 は 非 上 場 会 社 の 配 当 金 であり その 金 額 が 税 込 金 額 ベースで10 万 円 を 超 えるため 申 告 不 要 はとれず 総 合 課 税 となる 資 料 Ⅲ 甲 が 契 約 者 被 保 険 者 保 険 料 の 負 担 者 となっている 生 命 保 険 の 満 期 一 時 金 は 一 時 所 得 となる なお 保 険 金 支 払 日 前 の 剰 余 金 は 払 込 保 険 料 から 控 除 し 保 険 金 と 併 せて 支 払 われた 剰 余 金 は 保 険 金 受 取 額 と 共 に 総 収 入 金 額 に 算 入 する 資 料 Ⅳ 定 期 積 金 の 給 付 補 填 金 は 雑 所 得 で 源 泉 分 離 課 税 となり 満 期 後 の 期 間 に 係 る 利 息 は 利 子 所 得 で 源 泉 分 離 課 税 と なる 資 料 Ⅴ 甲 が 支 払 を 受 けた 老 齢 年 金 は 雑 所 得 ( 公 的 年 金 等 )で 課 税 される なお その 際 に 控 除 される 社 会 保 険 料 は 甲 の 社 会 保 険 料 控 除 の 対 象 となる 資 料 Ⅵ 1 国 民 年 金 保 険 料 は 平 成 6 年 において 年 分 を 前 納 しているため 本 年 における 支 払 額 はゼロであるが 各 年 において 分 割 控 除 する 旨 の 指 示 があるため 按 分 した 金 額 を 本 年 の 控 除 対 象 額 とする 生 命 保 険 料 控 除 は 旧 一 般 分 介 護 医 療 分 のそれぞれに 区 分 して 控 除 額 を 計 算 し 合 計 する なお 旧 個 人 年 金 保 険 料 は 受 取 人 が 甲 の 長 女 Dであるため 旧 一 般 分 となる 3 甲 の 母 Bの 老 齢 年 金 から 差 し 引 かれた 介 護 保 険 料 は 母 Bの 社 会 保 険 料 控 除 の 対 象 となるため 甲 の 社 会 保 険 料 控 除 とすることはできない 4 通 院 のために 要 した 交 通 費 も 医 療 費 控 除 の 対 象 となる - 15 -
問 について 居 住 用 財 産 を 譲 渡 して 譲 渡 益 が 生 じており かつ 新 たに 住 宅 ローンで 居 住 用 財 産 を 取 得 して 居 住 の 用 に 供 し ているが 居 住 用 財 産 の 譲 渡 益 の 特 例 と 住 宅 借 入 金 等 特 別 税 額 控 除 は 併 用 できないため 次 の3つのケースが 考 えられる ⑴ 買 換 えの 場 合 の 特 例 に 通 常 の 課 税 長 期 譲 渡 所 得 の 税 率 (15%)を 適 用 するケース ⑵ 3,000 万 円 特 別 控 除 に 居 住 用 財 産 の 軽 減 税 率 (6,000 万 円 まで10%)を 併 用 するケース ⑶ 上 記 ⑴ 及 び⑵を 適 用 しないで 住 宅 借 入 金 等 特 別 税 額 控 除 のみを 適 用 するケース 本 問 では ⑴を 適 用 しない 限 り 合 計 所 得 金 額 は3,000 万 円 を 超 えるため ⑶のケースは 適 用 することができず ⑴ 及 び⑵のケースを 計 算 した 結 果 上 記 ⑴のケースが 有 利 となる おわりに 合 格 ボーダーラインは 第 一 問 が36 点 前 後 第 二 問 が30 点 前 後 合 計 66 点 前 後 と 考 えられる 合 格 確 実 ラインは 第 一 問 が41 点 前 後 第 二 問 が40 点 前 後 合 計 81 点 前 後 と 考 えられる - 16 -