ISDA International Swaps and Derivatives Association, Inc. Shiroyama Trust Tower, 31 st Floor 4-3-1 Toranomon Minato-ku, Tokyo 105-6031 Japan Telephone: 81 (3) 5733-5500 Facsimile: 81 (3) 5733-5501 email: isdajp@isda.org website: www.isda.org 金 融 庁 総 務 企 画 局 市 場 課 金 融 商 品 取 引 法 令 準 備 室 御 中 平 成 18 年 8 月 29 日 金 融 商 品 取 引 法 に 関 する 依 頼 事 項 及 び 確 認 事 項 について ISDA 東 京 事 務 所 International Swaps and Derivatives Association, Inc. (ISDA) は 1985 年 にニューヨークにて 設 立 された 店 頭 デリバティブ 市 場 の 主 要 参 加 者 により 構 成 される 全 世 界 的 な 業 界 団 体 です 主 と して 金 利 スワップ 通 貨 スワップ 商 品 スワップ さらにクレジット デリバティブ 天 候 デ リバティブ 等 の 取 引 を 対 象 とした 契 約 書 の 発 展 と 維 持 取 引 の 効 率 的 締 結 のための 市 場 慣 行 の 促 進 及 び 健 全 なリスク 管 理 体 制 の 発 展 等 を 目 的 として 活 動 を 続 けております 会 員 数 は 2006 年 8 月 現 在 50 カ 国 725 社 を 超 え 本 邦 においても 38 社 が 登 録 されており その 構 成 者 は 店 頭 デ リバティブに 携 わる 各 国 の 主 要 銀 行 証 券 会 社 損 害 保 険 会 社 商 社 政 府 系 機 関 取 引 所 一 般 事 業 法 人 法 律 事 務 所 会 計 事 務 所 等 となっております ISDA は 店 頭 デリバティブに 係 る 取 引 業 者 及 びユーザーに 影 響 を 及 ぼす 重 要 な 法 律 上 規 制 上 の 諸 問 題 について 業 界 での 立 場 を 表 明 する 主 導 的 役 割 を 果 たしております その 活 動 の 一 環 と して 先 般 成 立 いたしました 金 融 商 品 取 引 法 について 作 業 部 会 を 組 成 して 検 討 を 重 ねてまいり ました 投 資 家 のニーズを 満 たすためには 本 邦 の 金 融 市 場 が 公 正 であり また 効 率 的 かつ 競 合 的 なもの でなくてはならず そのためには 店 頭 デリバティブを 含 む 金 融 商 品 に 対 する 横 断 的 な 規 制 を 目 的 として 成 立 した 本 法 の 意 味 は 大 きいと 考 えます また 本 法 は ISDA が 目 指 すところの 健 全 なデ リバティブ 市 場 の 発 展 にとって 必 要 なものですが 同 時 に 本 法 及 び 本 法 に 関 連 する 諸 規 定 が 業 態 間 国 際 間 で 平 仄 が 取 れているものであることが 大 変 重 要 です 日 本 では 数 少 ない 異 業 種 のメンバーを 抱 え 店 頭 デリバティブ 市 場 の 健 全 な 発 展 のために 活 動 する 団 体 として 今 次 改 正 が 特 定 の 業 種 に 有 利 又 は 不 利 になること これまでに 比 べて 過 度 の 負 担 増 になることがないよう ご 考 慮 頂 きたいと 考 えております また 同 様 の 観 点 から 貴 庁 の 内 部 で 各 業 種 について 立 法 企 画 を 所 管 される 局 課 と 監 督 をされる 局 課 検 査 をされる 局 課 で 一 貫 した 解 釈 運 用 がなさ れることを 望 んでおります そういった 観 点 から ISDA の 作 業 部 会 で 検 討 を 行 った 結 果 として 金 融 商 品 取 引 法 の 政 令 内 閣 府 令 委 任 事 項 に 関 する 草 案 及 び 要 望 事 項 並 びに 法 令 解 釈 に 関 して 確 認 が 必 要 な 事 項 について 別 添 の 通 りまとめましたので 宜 しくご 高 覧 ください また 今 後 引 き 続 き 本 件 について 貴 庁 と ISDA の 間 で 対 話 をさせて 頂 きたく 宜 しくご 対 応 の 程 お 願 い 申 し 上 げます NEW YORK LONDON SINGAPORE TOKYO BELGIUM WASHINGTON
政 令 内 閣 府 令 案 について 前 述 の 観 点 から 金 融 商 品 取 引 法 の 主 にデリバティブ 取 引 の 政 令 内 閣 府 令 委 任 事 項 につきまし て より 具 体 的 に 協 議 させていただくため 下 記 のとおり ISDA の 作 業 部 会 で 政 令 内 閣 府 令 案 を 検 討 させていただきました この 際 1 業 者 間 ( 海 外 の 業 者 も 含 む )における 取 引 の 円 滑 化 を 確 保 すること 2 基 本 的 に 金 融 先 物 取 引 法 下 におけるデリバティブ 取 引 に 関 する 規 制 の 枠 組 みを 維 持 すること 3 新 たな 取 引 類 型 又 は 原 資 産 と 考 えられるものを 列 挙 し 金 融 商 品 取 引 業 者 が 行 うことができるデリバティブ 取 引 に 過 不 足 がないようにすること 4 銀 行 法 保 険 業 法 その 他 金 融 機 関 に 関 する 法 令 においても 従 来 のデリバティブ 取 引 の 枠 組 みを 維 持 し かつ 金 融 商 品 取 引 業 者 と 同 等 の 業 務 を 行 うことができることを 確 保 することを 念 頭 に 置 いております これ らは 規 制 の 横 断 化 とともに 柔 構 造 化 を 掲 げる 金 融 商 品 取 引 法 の 目 的 にいずれも 合 致 するものと 考 えられます また デリバティブ 取 引 に 限 った 点 ではありませんが 適 正 な 法 令 順 守 の 体 制 を 構 築 すると 共 に 早 急 なシステム 対 応 等 を 進 める 観 点 からも 本 法 第 34 条 の 契 約 の 種 類 等 につき 早 期 に 明 確 化 をしていただくことを 要 望 いたします 政 令 内 閣 府 令 案 記 I. 法 第 2 条 第 3 項 第 1 号 に 規 定 する 有 価 証 券 に 対 する 投 資 に 係 る 専 門 的 知 識 及 び 経 験 を 有 す る 者 として 内 閣 府 令 で 定 める 者 は 次 に 掲 げるものとする 1. 1 金 融 商 品 取 引 業 者 2. 以 下 省 略 現 行 証 券 取 引 法 第 二 条 に 規 定 する 定 義 に 関 する 内 閣 府 令 第 4 条 第 1 項 列 記 の 者 は 全 て 現 行 維 持 のためカバーして 頂 きたい その 上 で デリバティブ 取 引 の 定 義 拡 大 に 伴 い イ ンターバンク 市 場 の 取 引 などに 支 障 が 出 ないよう 現 行 の 第 22 号 及 び 23 号 については のうち 金 融 庁 長 官 に 届 出 を 行 った 者 を 削 除 して 頂 きたい 上 記 に 加 えて 国 家 公 務 員 共 済 組 合 法 又 は 地 方 公 務 員 等 共 済 組 合 法 に 基 づく 共 済 組 合 及 びその 連 合 会 を 追 加 して 頂 きたい II. III. 法 第 2 条 第 8 項 に 規 定 する 投 資 者 の 保 護 のため 支 障 を 生 ずることがないと 認 められるもの として 政 令 で 定 めるものは 次 に 掲 げるものとする 1. 次 に 掲 げる 者 を 相 手 方 とする 店 頭 デリバティブ 取 引 ( 有 価 証 券 関 連 デリバティブ 取 引 を 除 く ) 2 イ 適 格 機 関 投 資 家 3 ロ 外 国 の 法 令 上 イに 掲 げる 者 に 相 当 する 者 ハ 資 本 金 の 額 が 内 閣 府 令 で 定 める 金 額 以 上 の 株 式 会 社 ニ 金 融 庁 長 官 が 指 定 する 者 法 第 2 条 第 21 項 第 5 号 イ 及 び 法 第 2 条 第 22 項 第 6 号 イに 規 定 する 法 人 の 信 用 状 態 に 係 る 事 由 に 類 似 するものとして 政 令 で 定 めるものは 次 に 掲 げるものとする 1 金 融 商 品 取 引 業 者 は 行 う 業 種 にかかわらず 適 格 機 関 投 資 家 としていただくことを 要 望 いたします 2 このように 規 定 された 場 合 の 兼 業 業 務 について XII 1 ご 参 照 3 適 格 機 関 投 資 家 に 外 国 の 法 令 上 これに 相 当 する 者 が 含 まれない 場 合 の 規 定 です 以 下 同 じ 2
IV. 1. 当 該 法 人 に 対 する 金 銭 債 権 ( 以 下 本 条 において 原 債 権 という)に 係 る 支 払 債 務 の 不 履 行 以 外 の 事 由 による 期 限 の 利 益 の 喪 失 2. 原 債 権 の 成 立 若 しくは 存 在 の 否 認 又 は 無 効 の 主 張 3. 法 人 格 がない 債 務 者 に 関 して 発 生 した 前 記 各 号 に 類 似 した 事 由 4. その 他 内 閣 府 令 で 定 める 事 由 法 第 2 条 第 21 項 第 5 号 ロ 及 び 法 第 2 条 第 22 項 第 6 号 ロに 規 定 する 当 事 者 がその 発 生 に 影 響 を 及 ぼすことが 不 可 能 若 しくは 著 しく 困 難 な 事 由 であって 当 該 当 事 者 その 他 の 事 業 者 の 事 業 活 動 に 重 大 な 影 響 を 与 えるものとして 政 令 で 定 めるものは 次 に 掲 げるものとする 1. 債 務 の 支 払 の 猶 予 禁 止 停 止 の 宣 言 命 令 又 は 政 府 若 しくは 中 央 銀 行 の 間 での 合 意 協 定 又 は 政 府 当 局 の 権 限 ある 官 吏 が 債 務 の 全 部 又 は 一 部 の 否 認 放 棄 履 行 拒 否 若 しくは 拒 絶 し 又 はその 有 効 性 に 係 る 異 議 の 申 立 て 2. 当 事 者 が 合 意 した 債 務 の 元 本 金 額 若 しくは 予 定 利 払 金 額 の 減 額 ( 法 第 2 条 第 22 項 第 6 号 イに 掲 げるものを 除 く) 又 は 格 付 機 関 による 当 該 債 務 の 格 付 の 引 下 げ 若 しくは 格 付 の 停 止 3. 地 震 台 風 洪 水 等 の 災 害 4. 戦 争 テロリズム 暴 動 労 働 争 議 その 他 の 事 変 で 当 事 者 が 制 御 できないもの 5. その 他 内 閣 府 令 で 定 める 事 由 V. 法 第 2 条 第 22 項 に 規 定 する 公 益 又 は 投 資 者 の 保 護 のため 支 障 を 生 ずることがないと 認 め られるものとして 政 令 で 定 めるものは 預 金 保 険 法 ( 昭 和 46 年 法 律 第 34 号 ) 第 2 条 第 2 項 に 規 定 する 預 金 等 及 び 農 水 産 業 協 同 組 合 貯 金 保 険 法 ( 昭 和 48 年 法 律 第 53 号 ) 第 2 条 第 2 項 に 規 定 する 貯 金 等 の 受 入 れを 内 容 とする 取 引 に 付 随 する 法 第 2 条 第 4 項 第 3 号 (イを 除 く )に 掲 げる 取 引 ( 通 貨 の 売 買 取 引 に 係 るものに 限 る )とする VI. 法 第 2 条 第 22 項 第 1 号 に 規 定 する 政 令 で 定 める 行 為 は 金 融 商 品 市 場 及 び 外 国 金 融 商 品 市 場 によらないで 将 来 の 一 定 の 時 期 において 同 号 に 規 定 する 金 融 商 品 及 びその 対 価 の 授 受 を 約 する 売 買 に 関 し 当 該 売 買 の 当 事 者 が 当 該 売 買 契 約 を 解 除 する 行 為 とする VII. VIII. 法 第 2 条 第 24 項 第 4 号 に 規 定 する 同 一 のものが 多 数 存 在 し 価 格 の 変 動 が 著 しい 資 産 で あって 当 該 資 産 に 係 るデリバティブ 取 引 について 投 資 者 の 保 護 を 確 保 することが 必 要 と 認 められるものとして 政 令 で 定 めるものは 次 に 掲 げるものとする 1. 排 出 権 として 内 閣 府 令 で 定 めるもの 2. その 他 内 閣 府 令 で 定 めるもの 排 出 権 の 定 義 の 案 : 令 第 条 第 項 第 号 に 規 定 する 排 出 権 は 地 球 温 暖 化 対 策 の 推 進 に 関 する 法 律 ( 平 成 10 年 法 律 第 117 号 ) 第 2 条 第 6 項 に 規 定 する 算 定 割 当 量 及 びこれに 類 似 するものとして 金 融 庁 長 官 が 指 定 するもの 4 とする 法 第 2 条 第 25 項 第 3 号 でその 変 動 に 影 響 を 及 ぼすことが 不 可 能 若 しくは 著 しく 困 難 であ って 事 業 者 の 事 業 活 動 に 重 大 な 影 響 を 与 える 指 標 又 は 社 会 経 済 の 状 況 に 関 する 統 計 の 数 値 であって これらの 指 標 又 は 数 値 に 係 るデリバティブ 取 引 について 投 資 者 の 保 護 を 確 保 することが 必 要 と 認 められるものとして 政 令 で 定 めるものは 次 に 掲 げるものとする 1. 国 内 総 生 産 2. 貿 易 収 支 経 常 収 支 3. 失 業 率 4. 住 宅 着 工 件 数 4 京 都 議 定 書 に 基 づくもののみならず EU Allowanceなどを 含 む 趣 旨 です 3
IX. 5. 地 価 公 示 価 格 等 不 動 産 の 市 況 に 関 する 指 数 6. 鉱 工 業 生 産 指 数 7. 死 亡 率 平 均 寿 命 8. 消 費 者 物 価 生 産 者 物 価 卸 売 物 価 等 インフレーション 又 はデフレーションに 関 する 指 数 9. 通 貨 供 給 量 その 他 金 融 政 策 に 関 する 指 標 10. 気 象 庁 その 他 の 者 が 発 表 する 地 震 の 強 さ 等 に 関 する 指 標 または 数 値 11. 前 各 号 に 類 似 するもの 5 12. その 他 内 閣 府 令 で 定 めるもの 法 第 35 条 第 1 項 第 13 号 に 規 定 する 通 貨 その 他 デリバティブ 取 引 に 関 連 する 資 産 として 政 令 で 定 めるものは 次 に 掲 げるものとする 1. 通 貨 2. ( 排 出 権 を 金 融 商 品 として 定 めた 場 合 ) 排 出 権 X. 法 第 35 条 第 2 項 第 2 号 に 規 定 する 商 品 の 価 格 その 他 の 指 標 に 係 る 変 動 市 場 間 の 格 差 等 を 利 用 して 行 う 取 引 として 内 閣 府 令 で 定 めるものは 次 に 掲 げるものとする XI. 1. 当 事 者 が 数 量 を 定 めた 商 品 サービス 又 は 想 定 元 本 を 定 めた 商 品 指 標 について 当 該 当 事 者 間 で 取 り 決 めた 商 品 またはサービスの 相 場 に 基 づき 金 銭 の 支 払 を 相 互 に 約 する 取 引 その 他 これに 類 似 する 取 引 ( 差 金 の 授 受 によって 決 済 される 取 引 に 限 る) 2. 当 事 者 が 数 量 を 定 めたエネルギー(エネルギーの 使 用 の 合 理 化 に 関 する 法 律 ( 昭 和 54 年 法 律 第 49 号 ) 第 2 条 第 1 項 に 規 定 するエネルギー 及 び 石 油 代 替 エネルギーの 開 発 及 び 導 入 の 促 進 に 関 する 法 律 ( 昭 和 55 年 法 律 第 71 号 ) 第 2 条 に 規 定 する 石 油 代 替 エネルギー をいう ただし 前 号 の 取 引 が 対 象 とする 商 品 に 該 当 するものを 除 く )について 当 該 当 事 者 間 で 取 り 決 めた 参 照 価 格 に 基 づき 金 銭 の 支 払 いを 相 互 に 約 する 取 引 その 他 これ に 類 似 する 取 引 ( 差 金 の 授 受 によって 決 済 される 取 引 に 限 る ) ( 排 出 権 を 金 融 商 品 としない 場 合 の 条 文 として) 法 第 35 条 第 2 項 第 7 号 に 規 定 する 内 閣 府 令 で 定 めるものは 次 に 掲 げるものとする 1. 排 出 権 ( 条 項 号 で 規 定 するものをいう 以 下 第 2 号 において 同 じ )の 価 格 若 しくは 価 格 の 指 標 として 当 事 者 があらかじめ 約 定 する 数 値 に 基 づいて 算 出 される 金 銭 若 しくは 資 産 を 授 受 する 取 引 又 はこれに 類 似 する 取 引 2. 排 出 権 の 売 買 又 はその 媒 介 取 次 ぎ 若 しくは 代 理 XII. (Ⅰにあるように プロ 相 手 の 非 有 価 証 券 関 連 デリバティブ 取 引 が 金 融 商 品 取 引 業 の 対 象 とならない 場 合 ) 法 第 35 条 第 2 項 第 7 号 に 規 定 する 内 閣 府 令 で 定 めるものは 次 に 掲 げ るものとする 1. 次 に 掲 げる 者 を 相 手 方 とする 店 頭 デリバティブ 取 引 ( 有 価 証 券 関 連 デリバティブ 取 引 を 除 く ) イ 適 格 機 関 投 資 家 ロ 外 国 の 法 令 上 イに 掲 げる 者 に 相 当 する 者 ハ 資 本 金 の 額 が 内 閣 府 令 で 定 める 金 額 以 上 の 株 式 会 社 ニ 金 融 庁 長 官 が 指 定 する 者 XIII. 法 第 37 条 の 3 第 1 項 ただし 書 に 規 定 する 内 閣 府 令 で 定 める 場 合 は 次 に 掲 げる 場 合 とす る 1. 金 融 商 品 取 引 契 約 の 締 結 日 の 1 年 前 の 日 から 当 該 金 融 商 品 取 引 契 約 を 締 結 するまでの 期 間 内 に 当 該 顧 客 に 法 第 37 条 の 3 第 1 項 に 規 定 する 書 面 を 交 付 して 説 明 した 場 合 5 第 11 号 は 第 1 号 から 第 10 号 までの 指 標 に 相 当 する 外 国 の 指 標 を 含 む 趣 旨 です 4
XIV. 法 第 37 条 の 4 第 1 項 ただし 書 に 規 定 する 内 閣 府 令 で 定 めるものは 次 に 掲 げるものとす る XV. 1. 契 約 するごとに 取 引 の 条 件 を 記 載 した 取 引 契 約 書 を 交 付 する 取 引 2. 金 融 先 物 取 引 法 施 行 規 則 第 20 条 第 4 項 第 2 号 規 定 の 取 引 と 同 等 のものを 規 定 いただき たい 法 第 37 条 の 6 第 1 項 に 規 定 する 政 令 で 定 めるものは 次 に 掲 げる 金 融 商 品 取 引 契 約 とす る 6 1. 法 第 2 条 第 8 項 第 11 号 に 規 定 する 投 資 顧 問 契 約 2. 法 第 2 条 第 8 項 第 12 号 ロに 規 定 する 投 資 一 任 契 約 3. 法 第 2 条 第 2 項 の 規 定 により 有 価 証 券 とみなされる 同 項 各 号 の 規 定 に 掲 げる 権 利 のうち 当 該 権 利 に 係 る 出 資 対 象 事 業 ( 同 号 に 規 定 する 出 資 対 象 事 業 をいう )が 主 として 商 品 に 対 する 投 資 を 行 う 事 業 であるものとして 内 閣 府 令 で 定 めるもの XVI. 法 第 37 条 の 6 第 1 項 に 規 定 する 内 閣 府 令 で 定 める 場 合 は 金 融 商 品 取 引 業 者 等 又 は 外 国 の 法 令 上 金 融 商 品 取 引 業 者 等 に 相 当 する 者 が 業 として 当 該 金 融 商 品 取 引 契 約 を 締 結 する 場 合 とする XVII. 法 第 38 条 ただし 書 に 規 定 する 内 閣 府 令 で 定 めるものは 第 3 号 に 掲 げる 行 為 にあって は 次 に 掲 げるものとする 1. 金 融 商 品 取 引 業 者 が 継 続 的 取 引 関 係 にある 顧 客 ( 勧 誘 の 日 前 1 年 間 に 2 以 上 の 金 融 商 品 取 引 契 約 のあった 者 及 び 勧 誘 の 日 に 未 決 済 の 金 融 商 品 取 引 の 残 高 を 有 する 者 に 限 る )に 対 して 金 融 商 品 取 引 契 約 の 締 結 を 勧 誘 する 行 為 2. 外 国 貿 易 その 他 の 外 国 為 替 取 引 に 関 する 業 務 を 行 う 法 人 に 対 する 勧 誘 であって 当 該 法 人 が 保 有 する 資 産 及 び 負 債 に 係 る 為 替 変 動 による 損 失 の 可 能 性 を 減 殺 するために 金 融 商 品 取 引 契 約 を 勧 誘 する 行 為 XVIII. 法 第 38 条 第 3 号 に 規 定 する 投 資 者 の 保 護 を 図 ることが 特 に 必 要 なものとして 政 令 で 定 め るものは 次 に 掲 げる 者 以 外 の 者 を 相 手 方 とする 店 頭 デリバティブ 取 引 等 ( 法 第 2 条 24 項 に 定 める 金 融 商 品 ( 同 項 第 2 号 及 び 同 項 第 3 号 に 掲 げるものに 限 る ) 又 は 法 第 2 条 25 項 第 1 号 に 掲 げる 金 融 指 標 ( 法 第 2 条 24 項 第 2 号 及 び 第 3 号 に 係 るものに 限 る )に 係 る 法 第 2 条 22 項 1 号 から 4 号 までに 係 るものに 限 る )を 行 うことを 内 容 とする 契 約 と する 7 イ 適 格 機 関 投 資 家 ロ 外 国 の 法 令 上 イに 掲 げる 者 に 相 当 する 者 ハ 資 本 金 の 額 が 内 閣 府 令 で 定 める 金 額 以 上 の 株 式 会 社 ニ 金 融 庁 長 官 が 指 定 する 者 XIX. 法 第 38 条 第 4 号 に 規 定 する 投 資 者 の 保 護 を 図 ることが 特 に 必 要 なものとして 政 令 で 定 め るものは 法 第 2 条 第 8 項 第 3 号 に 定 める 行 為 ( 法 第 2 条 24 項 に 定 める 金 融 商 品 ( 同 項 第 2 号 及 び 第 3 号 に 掲 げるものに 限 る ) 又 は 法 第 2 条 25 項 第 1 号 に 掲 げる 金 融 指 標 ( 法 第 2 条 24 項 第 2 号 及 び 第 3 号 に 係 るものに 限 る )に 係 る 法 第 2 条 第 21 項 第 1 号 か ら 第 3 号 までの 取 引 及 び 外 国 市 場 デリバティブ 取 引 でこれに 類 似 する 取 引 に 係 るものに 限 る )を 行 うことを 内 容 とする 契 約 とする 8 6 投 資 顧 問 業 法 17 条 及 び 商 品 ファンド 法 19 条 の 範 囲 を 踏 襲 する 趣 旨 です 7 金 融 審 議 会 の 報 告 書 のとおり 店 頭 金 融 先 物 取 引 に 限 定 する 趣 旨 です 8 金 融 審 議 会 の 報 告 書 のとおり 再 勧 誘 の 禁 止 の 前 提 ということですので 取 引 所 金 融 先 物 取 引 等 に 限 定 する 趣 旨 です 5
XX. 法 第 38 条 第 5 号 に 規 定 する 投 資 者 の 保 護 を 図 ることが 特 に 必 要 なものとして 政 令 で 定 め るものは 次 に 掲 げる 金 融 商 品 取 引 契 約 とする 9 1. 法 第 2 条 第 8 項 第 3 号 に 定 める 行 為 ( 法 第 2 条 24 項 に 定 める 金 融 商 品 ( 同 項 第 2 号 及 び 第 3 号 に 掲 げるものに 限 る ) 又 は 法 第 2 条 25 項 第 1 号 に 掲 げる 金 融 指 標 ( 法 第 2 条 24 項 第 2 号 及 び 第 3 号 に 係 るものに 限 る )に 係 る 法 第 2 条 第 21 項 第 1 号 から 第 3 号 ま での 取 引 及 び 外 国 市 場 デリバティブ 取 引 でこれに 類 似 する 取 引 に 係 るものに 限 る )を 行 うことを 内 容 とする 契 約 2. 次 に 掲 げる 者 以 外 の 者 を 相 手 方 とする 店 頭 デリバティブ 取 引 等 ( 法 第 2 条 24 項 に 定 める 金 融 商 品 ( 同 項 第 2 号 及 び 同 項 第 3 号 に 掲 げるものに 限 る ) 又 は 法 第 2 条 25 項 第 1 号 に 掲 げる 金 融 指 標 ( 法 第 2 条 24 項 第 2 号 及 び 第 3 号 に 係 るものに 限 る )に 係 る 法 第 2 条 22 項 1 号 から 4 号 までに 係 るものに 限 る )を 行 うことを 内 容 とする 契 約 とする イ 適 格 機 関 投 資 家 ロ 外 国 の 法 令 上 イに 掲 げる 者 に 相 当 する 者 ハ 資 本 金 の 額 が 内 閣 府 令 で 定 める 金 額 以 上 の 株 式 会 社 ニ 金 融 庁 長 官 が 指 定 する 者 XXI. 法 第 40 条 の 2 第 1 項 に 規 定 する 政 令 で 定 めるものは 次 に 掲 げるものをいう 1. 有 価 証 券 の 売 買 等 ( 次 に 掲 げるものを 除 く ) イ 上 場 株 券 等 の 売 買 ロ 店 頭 売 買 有 価 証 券 の 売 買 ハ 取 扱 有 価 証 券 の 売 買 2. デリバティブ 取 引 XXII. 法 第 166 条 第 6 項 第 8 号 に 規 定 する 内 閣 府 令 で 定 める 場 合 は 次 に 掲 げる 場 合 とする 1. 上 場 会 社 等 の 業 務 に 関 する 重 要 事 実 を 知 る 前 に 締 結 された 当 該 上 場 会 社 等 の 特 定 有 価 証 券 等 に 係 るデリバティブ 取 引 に 関 し 書 面 による 契 約 をした 者 が 当 該 契 約 の 履 行 又 は 当 該 取 引 に 定 められた 権 利 の 行 使 の 結 果 として 当 該 書 面 に 定 められた 売 買 等 を 行 う 場 合 2. 当 該 書 面 に 定 められた 履 行 期 及 びその 10 日 前 の 期 間 において 当 該 デリバティブ 取 引 上 の 債 務 の 履 行 又 は 権 利 の 行 使 により 発 生 しうる 価 格 の 変 動 その 他 の 危 険 を 減 少 させるため に 行 う 売 買 等 を 行 う 場 合 XXIII. 金 融 商 品 取 引 業 者 が 扱 うデリバティブ 取 引 ( 金 融 商 品 取 引 業 として 扱 うもの 及 び 届 出 業 務 として 扱 うものの 両 方 )について 金 融 機 関 及 び 保 険 会 社 が 同 じく 扱 えるよう 銀 行 法 施 行 規 則 第 13 条 の 2(( 併 せて 第 13 条 の 6 の 3 の 特 定 取 引 勘 定 )や 保 険 業 法 施 行 規 則 第 52 条 の 3 等 においても 同 様 の 条 文 を 入 れて 頂 きたい ( 上 記 に 加 え)[ 銀 行 法 施 行 規 則 第 13 条 の2] 及 び 保 険 業 法 施 行 規 則 第 52 条 の3 等 に 以 下 を 追 加 : 通 貨 の 売 買 及 びその 代 理 媒 介 又 は 取 次 ぎ [ 排 出 権 を 金 融 商 品 としない 場 合 : 排 出 権 の 売 買 又 はその 媒 介 取 次 ぎ 若 しくは 代 理 10 9 現 行 法 のとおり 店 頭 金 融 先 物 及 び 取 引 所 金 融 先 物 等 に 限 定 されることを 確 認 させていただく 趣 旨 です 10 銀 行 法 又 は 保 険 業 法 上 の 根 拠 を 明 確 にする 趣 旨 です 6
法 令 解 釈 の 明 確 化 追 加 確 認 が 必 要 な 事 項 テーマ 関 連 部 分 説 明 1 本 法 の 適 用 を 受 け るデリバティブ 取 引 の 範 囲 第 2 条 21 22 項 - バリアンス スワップ( 分 散 =ボラティリティの 2 乗 のスワップ 取 引 )について 同 条 項 に 含 まれるか 否 かの 定 義 根 拠 を 確 認 したい バリアンス は 第 22 項 第 5 項 の 変 化 率 そのものではないために 確 認 をお 願 いするもの - 同 条 項 にリカバリー ロック スワップ(あらかじ め 決 めた 回 収 率 と 実 際 の 回 収 率 の 差 額 を 決 済 する 取 引 ) が 含 まれるかの 定 義 根 拠 を 確 認 したい 因 みに 当 該 商 品 はクレジット デリバティブ( 第 2 条 第 22 項 第 6 号 )ではなく 第 2 号 若 しくは 第 5 号 で 読 むことになる と 思 われるが 仮 に 利 率 等 に 回 収 率 を 含 めることが 出 来 たとして 回 収 率 を 参 照 組 織 発 行 の 有 価 証 券 に 関 して 数 社 にクォートを 求 めて それを 基 に 決 めるのであれば 金 融 商 品 の 価 格 を 元 に 算 出 した 数 値 ( 第 25 項 第 4 号 )の 約 定 数 値 と 現 実 数 値 の 差 として 考 えられるので 第 22 項 第 2 号 にあたるとも 考 えられるが そういう 解 釈 が 成 り 立 つか - 通 貨 スワップは 第 2 条 第 21 項 第 4 号 及 び 第 2 条 第 22 項 第 5 号 に 該 当 することを 確 認 したい - 銀 行 が 付 随 業 務 として 取 扱 う 邦 貨 と 外 貨 との 両 替 等 取 引 ( 直 物 外 国 為 替 取 引 先 物 外 国 為 替 取 引 為 替 スワッ プ 取 引 ( 銀 行 法 施 行 規 則 第 13 条 の 2 第 1 項 第 2 号 及 び 保 険 業 法 施 行 規 則 第 52 条 の 3 第 1 項 第 2 号 参 照 )が 本 法 の 適 用 を 受 けるデリバティブ 取 引 に 該 当 しないこと について 確 認 したい 2 金 融 指 標 第 25 項 - 同 項 第 2 号 の 観 測 者 には 外 国 の 観 測 機 構 や 民 間 の 事 業 者 が 含 まれることを 確 認 したい 3 外 国 法 人 との 金 融 商 品 取 引 第 34 条 ~ 第 40 条 の 3 等 本 法 施 行 に 際 し 本 邦 に 支 店 のない 外 国 法 人 とのデリバ ティブ 取 引 にどの 様 な 影 響 が 生 じるのか 確 認 したい 本 法 第 58 条 の 2 以 外 の 場 合 について 本 邦 に 支 店 及 び 現 地 法 人 がない 外 国 法 人 が 国 内 法 人 とデリバティブ 取 引 を 締 結 する 場 合 金 融 商 品 取 引 業 者 が 媒 介 等 を 行 えば 当 該 外 国 法 人 について 金 融 商 品 取 引 業 の 登 録 が 必 要 ではない ことを 確 認 したい 4 アマ 区 分 顧 客 に 係 る 一 部 取 扱 い 免 除 第 34 条 の 2 アマ 区 分 の 顧 客 が 金 融 商 品 取 引 業 者 等 に 対 しアマ 区 分 の 取 り 扱 いの 内 の 一 部 事 項 の 免 除 (e.g. 書 面 の 交 付 義 務 等 )が 顧 客 同 意 に 基 づき 省 略 できる 様 な 政 令 府 令 の 規 定 が 設 けられるべきものと 考 える ( 顧 客 自 らが 不 要 と 認 める 手 続 きを 金 融 商 品 取 引 業 者 等 が 行 うべきとする のは 取 引 コストを 増 加 させる 懸 念 があるため) 7
5 損 失 補 てんの 禁 止 第 39 条 デリバティブ 取 引 において 禁 止 される 損 失 補 てんの 具 体 的 な 基 準 行 為 について 確 認 したい 6 分 別 管 理 について 第 43 条 の 2 第 43 条 の 3 ISDA Credit Support Annex(CSA)といった 消 費 貸 借 型 の 担 保 の 受 渡 が 分 別 管 理 義 務 に 抵 触 しないことを 確 認 した い 第 43 条 の2 第 1 項 第 二 号 及 び 第 2 項 第 二 号 から は 店 頭 デリバティブ 取 引 に 係 るものは 除 外 されてお り また 第 43 条 の3 第 1 項 においても 第 百 十 九 条 の 規 定 により とあることから 市 場 デリバティブを 指 すものと 考 えられるが 前 述 の CSA に 基 づく 担 保 の 授 受 が 同 条 の 射 程 外 であると 考 えてよいか 7 自 主 規 制 団 体 のあ り 方 8 不 公 正 取 引 の 禁 止 規 定 の 適 用 第 67 条 第 78 条 等 第 157 条 159 条 認 可 金 融 商 品 取 引 業 協 会 (eg. 日 本 証 券 業 協 会 )と 公 益 法 人 金 融 商 品 取 引 業 協 会 (eg. 金 融 先 物 取 引 業 協 会 )の 複 数 協 会 による 自 主 規 制 の 店 頭 デリバティブ 取 引 への 同 時 適 用 という 問 題 が 改 善 されないのか 問 題 意 識 の 共 有 と 確 認 が 必 要 デリバティブ 取 引 において 適 用 される 風 説 の 流 布 相 場 操 縦 行 為 等 の 禁 止 についての 具 体 的 な 判 断 基 準 を 確 認 したい(また 第 159 条 の 対 象 店 頭 デリバティブ 取 引 としては 有 価 証 券 関 連 のもので 取 引 所 取 引 + 取 引 所 取 引 を 参 照 するもの に 限 定 されることを 確 認 したい ) 9 会 社 関 係 者 の 禁 止 行 為 について 第 166 条 第 1 項 本 条 項 の 対 象 となる 取 引 として 当 該 上 場 会 社 等 の 特 定 有 価 証 券 等 に 係 る 売 買 その 他 の 譲 渡 若 しくは 譲 渡 受 け 又 はデリバティブ 取 引 と 定 められている 旧 法 では 有 価 証 券 関 連 のデリバティブ 取 引 だけが 対 象 であったことから ここで 定 められているデリバ ティブ 取 引 は 当 該 上 場 会 社 等 の 特 定 有 価 証 券 等 に 係 る もの( 従 って 有 価 証 券 関 連 デリバティブ 取 引 および クレジットデリバティブ 取 引 )に 限 定 される ことを 確 認 したい クレジットデリバティブ 取 引 のうち 非 上 場 会 社 の 債 務 を 参 照 債 務 とするもの ( 社 債 ではな く)ローンのみを 参 照 債 務 とするもの は 本 法 適 用 外 と 考 えてよいか またクレジットデリバティブ 取 引 についての 重 要 情 報 は 社 債 と 同 様 ( 現 取 引 規 制 府 令 第 5 条 )と 考 えてよいか 確 認 したい 10 デリバティブ 内 在 型 ローンの 位 置 付 け デリバティブ 内 在 型 ローンに 対 しては 本 法 の 適 用 ( 特 に ローンに 組 み 込 まれているデリバティブ 取 引 に 係 るも の)が 無 いことについて 確 認 したい 8
11 本 法 の 域 外 ( 日 本 以 外 の 法 域 ) 適 用 本 法 の 域 外 適 用 の 有 無 について 確 認 したい 具 体 例 としては 日 本 の 銀 行 または 証 券 会 社 の 海 外 支 店 が 他 の 邦 銀 海 外 支 店 を 相 手 方 として 行 う 取 引 について 本 法 の 適 用 がないと 考 えてよいか 公 募 私 募 の 人 数 の カウントに 海 外 の 者 を 含 むのかを 確 認 したい 12 銀 行 法 保 険 業 法 等 上 のデリバティ ブ 取 引 本 法 第 33 条 の 2 第 3 号 において 他 の 法 律 の 定 めると ころにより 投 資 の 目 的 をもって と 規 定 されているが 銀 行 法 では 有 価 証 券 関 連 以 外 のものについて 同 法 第 10 条 第 2 項 第 2 号 のように 投 資 の 目 的 をもってするも のが 規 定 されていないと 思 われる 銀 行 等 の 金 融 機 関 が 投 資 の 目 的 をもってデリバティブ 取 引 を 行 うことが 銀 行 法 等 において 認 められることを 確 認 したい 以 上 9