置 換 えによる 地 盤 改 良 の 計 算 道 路 土 工 盛 土 工 指 針 擁 壁 工 指 針 平 成 24 年 度 版 対 応 概 要 書 地 下 水 位 置 換 え 改 良 ( 有 )シビルテック 2013.05.18
置 換 えによる 地 盤 改 良 計 算 について 1. 本 計 算 ソフトの 計 算 手 法 本 計 算 ソフトは 擁 壁 などの 構 造 物 基 礎 底 面 の 地 盤 を 良 質 材 により 置 き 換 えた 場 合 の 地 盤 支 持 力 を 計 算 するものです 計 算 方 法 は 道 路 土 工 擁 壁 工 指 針 平 成 24 年 度 版 (P132~136)に 示 された 以 下 の 方 法 に 拠 りま す 1 改 良 深 さ 改 良 深 さ(Z)は 改 良 地 盤 内 での 荷 重 分 散 に 期 待 して 荷 重 強 度 が 許 容 支 持 力 度 以 下 となる 深 さまで 改 良 します 本 計 算 ソフトでは 必 要 改 良 深 さを 自 動 計 算 により 求 めることができますが 改 良 深 さを 指 定 して 計 算 することもできます 2 改 良 幅 改 良 幅 (W)は 底 版 に 作 用 する 荷 重 の 分 散 角 度 を 考 慮 し 荷 重 が 及 ぶ 範 囲 以 上 の 幅 (W=B+2Z tan)を 確 保 します 3 基 礎 底 面 の 鉛 直 地 盤 反 力 度 基 礎 底 面 での 鉛 直 地 盤 反 力 度 ()は 鉛 直 荷 重 (V)が 荷 重 有 効 載 荷 幅 (Be=B-2e)に 均 等 に 分 布 するものとして 下 記 の 式 で 求 めます = V B - 2e 4 改 良 底 面 での 鉛 直 地 盤 反 力 度 地 中 での 鉛 直 地 盤 反 力 度 は 直 線 的 な 分 散 を 仮 定 した 慣 用 計 算 法 によって 求 めます 改 良 底 面 における 鉛 直 地 盤 反 力 度 (q2)は 下 記 の 式 で 求 めます q2 = + γ Z 1+2Z tan/(b-2e) B Be=B-2e Z q2 Wd W 5 許 容 鉛 直 支 持 力 度 の 算 定 式 許 容 鉛 直 支 持 力 度 は 道 路 橋 示 方 書 同 解 説 Ⅳ 下 部 構 造 編 の 10.3.1 基 礎 底 面 地 盤 の 許 容 鉛 直 支 持 力 に 準 じて 求 めます
2. 本 計 算 ソフトの 検 討 項 目 本 計 算 ソフトでは 以 下 の3 項 目 について 安 定 照 査 を 行 ないます 1 基 礎 底 面 の 原 地 盤 における 鉛 直 支 持 力 度 ( 無 処 理 時 ) 原 地 盤 の 許 容 鉛 直 支 持 力 と 基 礎 底 面 の 鉛 直 地 盤 反 力 度 を 比 較 して 置 換 え 改 良 の 必 要 性 を 確 認 します qa 2 置 換 え 改 良 地 盤 の 下 端 における 鉛 直 支 持 力 度 置 換 え 改 良 地 盤 の 下 端 における 鉛 直 地 盤 反 力 度 が 許 容 鉛 直 支 持 力 以 下 であることを 確 認 すします Z q2 qa 3 基 礎 底 面 の 置 換 え 改 良 土 の 鉛 直 支 持 力 度 基 礎 底 面 の 鉛 直 地 盤 反 力 度 が 置 換 え 土 の 許 容 鉛 直 支 持 力 以 下 であることを 確 認 します 置 換 え 土 に 良 質 土 を 用 いる 場 合 などで 置 換 え 土 の 鉛 直 支 持 力 に 問 題 がないことが 明 らか な 場 合 は 当 検 討 項 目 は 除 外 してください qa
3. 本 計 算 ソフトの 制 限 事 項 および 注 意 点 (1) 地 層 の 入 力 に 当 たっての 注 意 事 項 地 盤 を 構 成 する 地 層 は 基 礎 底 面 を 境 にして 上 部 と 下 部 に 分 けて 入 力 します 基 礎 底 面 より 上 部 の 地 層 数 は 最 大 4 層 までとします 基 礎 底 面 より 下 部 の 地 層 数 は 最 大 8 層 までとします 地 下 水 位 がある 場 合 は 地 下 水 位 で 層 分 けして 下 さい 基 礎 底 面 より 上 の 地 盤 (4 層 まで) 基 礎 底 面 より 下 の 地 盤 (8 層 まで) A 層 B 層 C 層 D 層 第 1 層 第 2 層 第 3 層 第 4 層 第 5 層 第 6 層 第 7 層 第 8 層 基 礎 底 面 地 表 面 地 下 水 位 (2) 改 良 底 面 における 鉛 直 地 盤 反 力 度 の 算 定 に 用 いる 自 重 について 改 良 底 面 における 鉛 直 地 盤 反 力 度 は 道 路 土 工 盛 土 工 指 針 擁 壁 工 指 針 (p135) に 記 載 さ れた 下 式 により 求 めるものとします すなわち 基 礎 底 面 の 地 盤 反 力 度 の 分 散 荷 重 に 改 良 土 の 自 重 (γ Z)を 加 算 するものとしま す また 根 入 れ 部 分 (Df 部 )の 上 載 荷 重 は 無 視 するものとします q2 = 1+ 2Z tan/be + γ Z B Be=B-2e Df hw Z q2
(3) 根 入 れ 効 果 を 考 慮 する 場 合 支 持 力 公 式 において 改 良 底 面 から 上 にある 地 盤 については 上 載 荷 重 として 扱 われてお り 下 図 斜 線 部 の 三 角 形 領 域 の 荷 重 およびせん 断 抵 抗 は 無 視 されています この 部 分 のせん 断 抵 抗 を 見 込 むことができる 場 合 は 次 式 の 割 り 増 し 係 数 を 用 いて 支 持 力 の 割 増 を 行 なうこ とができます κ= 1 +0.3 Df' /Be ここに Df : 根 入 れ 効 果 を 考 慮 する 層 への 根 入 れ 深 さ 改 良 範 囲 Df q=γ Df せん 断 抵 抗 無 視 すべり 面 根 入 れ 効 果 による 割 増 しを 行 なう 場 合 は 根 入 れ 効 果 を 考 慮 する 層 上 端 の 地 表 からの 深 度 (Dr)を 入 力 して 下 さい 根 入 れ 効 果 を 考 慮 する 層 への 根 入 れ(Df )は 内 部 で 自 動 計 算 します 根 入 れ 効 果 を 見 込 まない 層 改 良 範 囲 Dr Df' 根 入 れ 効 果 を 考 慮 する 層 Dr : 根 入 れ 効 果 を 考 慮 する 層 上 端 の 地 表 からの 深 度 ( 入 力 値 ) Df': 根 入 れ 効 果 を 考 慮 する 層 への 根 入 れした 深 さ( 自 動 計 算 )
(4) 改 良 深 さの 計 算 結 果 について(その1) 改 良 体 の 厚 さが 自 動 計 算 で 決 定 されても その 直 下 に 弱 層 ( 粘 性 土 層 )が 存 在 する 場 合 そ の 弱 層 に 対 しても 検 討 を 加 える 必 要 があります ( 弱 層 の 地 盤 支 持 力 度 が 不 足 している 恐 れが ある) この 場 合 は 改 良 体 の 厚 さを 直 接 入 力 するか 改 良 最 小 厚 さを 増 やして 再 計 算 して 下 さい 砂 質 土 層 に 対 する 改 良 範 囲 砂 質 土 Z1 Z2 粘 性 土 粘 性 土 層 に 対 する 改 良 範 囲 (5) 改 良 深 さの 計 算 結 果 について(その2) 改 良 体 の 厚 さが 自 動 計 算 で 決 定 されても その 直 下 に 良 質 な 層 ( 砂 礫 層 等 )が 存 在 する 場 合 その 良 質 層 を 定 着 層 とした 方 が 好 ましい 場 合 があります そのような 場 合 は 計 算 結 果 にこだわらず 良 質 層 までを 改 良 して 下 さい 良 質 層 における 許 容 支 持 力 度 の 計 算 は 改 良 体 の 厚 さを 直 接 入 力 して 計 算 することができま す 計 算 で 求 まった 必 要 改 良 範 囲 粘 性 土 良 質 層 ( 砂 質 土 ) 良 質 層 に 定 着 させた 場 合
(6) 改 良 深 さの 計 算 結 果 について(その3) 許 容 鉛 直 支 持 力 の 計 算 は 底 面 位 置 における 土 質 定 数 を 用 いて 行 ないます 底 面 下 方 に 異 なる 層 があっても 計 算 には 考 慮 されません 図 -Aの 場 合 すべり 面 は( 層 -2)を 通 過 しますが 支 持 力 計 算 では 改 良 底 面 位 置 が 属 する( 層 - 1)の 土 質 定 数 を 用 いて 計 算 します すなわち 図 -Bの 状 態 で 計 算 します ( 層 -1)に 対 する 改 良 範 囲 ( 層 -1) ( 層 -2) すべり 面 ( 層 -1)に 対 する 改 良 範 囲 ( 層 -1) すべり 面 (7) 支 持 力 係 数 の 算 定 法 地 盤 の 極 限 支 持 力 算 定 に 用 いる 支 持 力 係 数 (Nc,Nq,Nr)は 道 路 橋 示 方 書 同 解 説 Ⅳ 下 部 構 造 編 の 図 表 (P302,P303)を 用 いで 内 部 で 自 動 計 算 します (8)その 他 地 盤 改 良 が 必 要 でない 場 合 ( 無 処 理 で 地 耐 力 が 確 保 されている 場 合 )も 改 良 最 小 厚 さ( 入 力 値 )で 改 良 時 の 計 算 を 実 行 します
4. 計 算 に 当 っての 注 意 事 項 ( 重 要 ) 入 力 データを 修 正 した 場 合 必 ず[ 計 算 実 行 ]ボタンを 押 して 再 計 算 を 行 って 下 さい 数 値 を 修 正 しただけでは 計 算 は 行 われません 5. 本 ソフト 作 成 に 当 たって 参 考 とした 文 献 道 路 土 工 擁 壁 工 指 針 平 成 24 年 度 版 (P132~136) ( 社 ) 日 本 道 路 協 会 道 路 橋 示 方 書 同 解 説 Ⅳ 下 部 構 造 編 (P297~305) ( 社 ) 日 本 道 路 協 会 誰 も 教 えてくれなかった 疑 問 に 答 える 擁 壁 設 計 Q&A 選 集 (P127~128) 理 工 図 書 その 他 6. 本 ソフトのサポートについて 不 具 合 報 告 要 望 等 はメールにて 受 け 付 けます サポート 期 間 は 購 入 後 3 年 間 とします サポート 期 間 中 のバージョンアップは 無 償 とします バージョンアップの 有 無 はホームページで 御 確 認 ください 道 路 土 工 盛 土 工 指 針 擁 壁 工 指 針 平 成 24 年 度 版 が 出 版 された 以 降 (H24 年 7 月 以 降 )に 購 入 さ れた 旧 ユーザー 様 には 最 新 版 (Ver3)を 無 償 にて 提 供 します 必 要 な 方 はメールにてお 申 し 込 み 下 さい E-Mail : soft@civiltec.co.jp 公 開 サイト: http://www.civiltec.co.jp/product/okikae.html
置 換 え 改 良 計 算 制 限 解 除 法 について シェアウェア 当 ソフトはシェアウェアとなっており 使 用 制 限 として 基 礎 底 面 幅 が 変 更 できないようになって います ( 他 の 値 は 変 更 可 能 です) 制 限 を 解 除 するにはユーザー 登 録 が 必 要 となります ユーザー 登 録 の 方 法 手 順 -1. 銀 行 振 込 みを 利 用 して 送 金 手 続 きを 取 って 下 さい 振 込 金 額 (シェアウエア 金 額 : 消 費 税 込 み) 5,000 振 込 先 銀 行 名 : ジャパンネット 銀 行 ( 銀 行 番 号 0033) 支 店 名 : 本 店 営 業 部 ( 支 店 番 号 001) 口 座 番 号 : 6791950 ( 普 通 口 座 ) 口 座 名 義 : 有 限 会 社 シビルテック 手 順 -2. 送 金 の 後 以 下 の 内 容 をメールで 連 絡 ください (1) 申 し 込 みソフト 名 ( 置 換 え 改 良 計 算 ) (2)ご 利 用 者 の 氏 名 ( 法 人 の 場 合 法 人 名 と 担 当 者 名 ) (3)ご 利 用 者 の メールアドレス (4) 振 込 日 (5)その 他 ( 必 要 に 応 じて 住 所 TEL 等 ) 制 限 解 除 の 方 法 入 金 確 認 後 電 子 メールで 入 力 制 限 解 除 版 のソフトを 送 付 致 します サポート 不 具 合 報 告 要 望 等 はメールにて 受 け 付 けます サポート 期 間 は 購 入 後 3 年 間 とします サポート 期 間 中 のバージョンアップは 無 償 とします バージョンアップ 等 はホームページで 行 います 著 作 権 について 本 ソフトウェア(EXCELファイル)は 著 作 物 であり 著 作 権 は( 有 )シビルテックが 保 有 しています このファイルをそのまま 配 布 することや 成 果 品 として 提 出 することは 禁 止 します 報 告 書 として 提 出 する 場 合 は PDFやDocuWorks 等 の 電 子 文 書 化 して 納 品 下 さい 免 責 特 約 の 明 示 本 ソフトを 使 用 したことにより 生 じたいかなる 損 害 に 対 して 作 成 者 および 掲 載 者 は 一 切 の 責 任 を 負 いません あらゆる 損 害 の 免 責 をご 承 諾 いただくことを 使 用 条 件 とします 連 絡 先 有 限 会 社 シビルテック 横 田 洋 文 E-mail : soft@civiltec.co.jp FAX : 092-861-8820 ホームページ:http://www.civiltec.co.jp/