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忘 れられたか 叱 られる 効 用 事 業 成 長 に 欠 かせない 人 材 の 自 己 革 新 従 業 員 の 成 長 なしに 事 業 の 成 長 はあり 得 ない! 本 レポートの 内 容 1 叱 れない 角 界 親 方 の 特 集 記 事 が 物 語 るもの 1ヘ ーシ 2 今 だからこそ 思 い 出 したい 叱 られる 効 用 2ヘ ーシ 3 結 局 やはり 叱 れなかった A 社 の 社 長 の 現 実 3ヘ ーシ 4 失 敗 を 恐 れる 小 賢 しさ が 新 規 に 挑 む 力 を 殺 す 4ヘ ーシ 5 人 材 の 自 己 革 新 はそのまま 事 業 チャンスの 拡 大 5ヘ ーシ 成 長 に 一 歩 踏 み 出 す 経 営 シ リ ー ズ 第 2 話 関 取 が 魅 力 的 な 相 撲 をするための 自 己 修 練 を 忘 れ れば 角 界 は 事 業 としての 成 長 力 を 失 う 同 様 に 人 材 が 自 己 革 新 を 忘 れた 組 織 では 目 先 のチャンスもものにできないだろう そんな 自 己 修 練 や 自 己 革 新 を 促 すものが 適 切 な 叱 り だった その 叱 り が 機 能 しなくなっ た 今 成 長 力 を 磨 くためにどうすべきなのか? 経 営 労 務 の 情 報 発 信 基 地 樋 口 社 会 保 険 労 務 士 事 務 所 950-1106 新 潟 市 ときめき 西 1 丁 目 10-7 ジョイフルときめき 1F TEL:025-370-7604 FAX:025-370-7605 Mail:info@sr-tokimeki.jp URL:http://www.sr-tokimeki.jp SR-MIC ヒューマン マネジメント 研 究 会 ときめきレポート37 号

1 叱 れない 角 界 親 方 の 特 集 記 事 が 物 語 るもの 1 日 本 経 済 新 聞 の 特 集 記 事 2007 年 12 月 5 日 から 日 本 経 済 新 聞 がスポーツ 面 で 国 技 揺 れる と 題 する 特 集 記 事 を 始 めました 国 技 とは もちろん 大 相 撲 のことで 揺 れる は 続 発 する 不 祥 事 を 示 します 考 えてみれば 確 かに 2007 年 の 角 界 は 八 百 長 疑 惑 から 横 綱 の 不 祥 事 あるいは 力 士 のけいこ 直 後 の 死 亡 など かなり 重 いスキャンダルがありました そのためか 11 月 の 九 州 場 所 は 特 に 前 半 閑 古 鳥 が 鳴 く 時 さえあったのだそうです しかし 八 百 長 疑 惑 も 横 綱 のスキャンダルも 今 に 始 まったこと ではありません むしろ 最 近 の 相 撲 人 気 の 凋 落 は スキャンダ ル 以 外 のところにあると 考 えるのが 自 然 でしょう そして その 相 撲 人 気 凋 落 の 中 に 事 業 成 長 を 大 きく 左 右 する 要 因 が 見 え 隠 れするのです 2 叱 れない 親 方? その 日 経 新 聞 の 国 技 揺 れる シリーズ3で 叱 れない 親 方 の 存 在 がクローズアップされていました その 理 由 は 親 方 にも 学 生 相 撲 出 身 者 が 増 え 下 積 み 経 験 が 乏 しいからとか 外 国 人 が 強 い からなど やや 強 引 な 感 じがするものですが 角 界 に 限 らず 上 が 下 を 叱 らなくなった のは 風 潮 としての 現 実 かも 知 れません そしてその 叱 れない 親 方 は 手 段 を 選 ばず 勝 とうとする 外 人 力 士 の 心 の 鍛 錬 につながらないばかりか 不 祥 事 の 際 にも 煮 え 切 らない 態 度 で 私 たちをイライラさせているわけです 3 それは 一 般 企 業 にも 言 えること? そもそも 相 撲 は その 心 技 一 体 性 といい 鍛 え 上 げられた 姿 勢 といい 一 瞬 で 決 まる 勝 負 といい すべて スカッ とするもの です それが 失 われれば 単 なる 格 闘 技 になってしまうと 言 えるの かも 知 れません そして 単 なる 格 闘 技 としてなら 流 血 もなく 物 足 りない 相 撲 が 徐 々に 人 気 をなくすのは 当 然 でしょう しかし 同 じような 理 由 で 一 般 の 企 業 でも 成 長 エネルギー を 見 失 っていると 言 えるとしたら これは 大 きな 問 題 です 忘 れられたか 叱 られる 効 用 事 業 成 長 に 欠 かせない 人 材 の 自 己 革 新 :1 ヘ ーシ

2 今 だからこそ 思 い 出 したい 叱 られる 効 用 1 幼 い 頃 の 叱 られた 効 用 形 は 違 うでしょうが 私 たちには 幼 いころ 親 に 叱 られた 経 験 があるでしょう それも 悪 いことをしたような 時 ではなく たとえば 滑 り 台 の 上 で 滑 るのを 躊 躇 したような 時 あるい は 大 切 なお 人 形 を 友 達 に 奪 われて 何 も 言 えないような 時 しっかりしろ! と 叱 られることがあったのではないかと 言 うことです 雷 のような 親 の 声 に 幼 い 子 供 は ピックン と まず 身 体 が 反 応 します そしてその 後 勇 気 が 湧 いて 来 て 勢 いよく 滑 り 台 を 滑 り 人 形 を 取 り 戻 すのです その 実 践 行 動 は 子 供 に 新 たな 世 界 を 経 験 させます 勇 気 を 持 って 取 り 組 んだ 行 為 は その 子 自 身 の 体 験 となって いつの 間 にか 親 の 雷 なしにも 実 行 できる 能 力 に 変 わるわけです 2 その 効 用 がないまま 大 人 になる そうした 実 体 験 を 積 んだ 子 は 自 然 に 成 長 を 重 ね どんど んと できる 子 になります しかし 叱 られる 経 験 に 乏 しい 子 は いつまでも 滑 り 台 の 上 に 留 まり 自 分 の 人 形 を 返 してもらえ ないまま 言 い 訳 ばかりを 探 しているかも 知 れません そんな 状 況 のまま 大 人 になった 人 材 は 今 決 して 少 ないとは 言 えません 叱 られることで 自 分 にはない 勇 気 を 持 て それ で 自 分 の 殻 を 破 った 体 験 がないためか 新 しいことにチャレンジできないし 叱 られるのも 嫌 だ という 人 材 が 増 えているのではないかということです 3 A 社 のアナログ 従 業 員 自 然 食 品 を 製 造 販 売 するA 社 で 通 信 販 売 に 取 り 組 むことにな りました 独 自 の 販 売 ルートで 新 たな 収 益 源 を 開 拓 する 同 業 者 が 増 えたからです 同 じような 商 品 を 取 り 扱 っているわけで すから 自 社 にできないはずはありません しかし その 目 論 見 は 最 初 の 一 歩 からつまずきます まず イ ンターネット 上 にホームページを 開 こうとした 際 従 業 員 の 中 で 最 も 商 品 知 識 がある 従 業 員 が 僕 は アナログ 人 間 なんです! としり 込 みをしたからです 忘 れられたか 叱 られる 効 用 事 業 成 長 に 欠 かせない 人 材 の 自 己 革 新 :2 ヘ ーシ

3 結 局 やはり 叱 れなかった A 社 の 社 長 の 現 実 1 叱 らない 経 営 者 お 前 はアナログですらない! と 心 の 中 で 思 いながらも 経 営 者 は 彼 を 叱 りませんでした そして 彼 をなだめながら 知 人 の 旅 館 の 女 将 に 頼 み 少 し ネットを 活 用 した 商 売 がどういうもの か 教 育 してもらうことにしたのです システム 専 門 家 では 距 離 がありますが ブログで 客 を 集 めている 女 将 なら 親 切 に 教 えて くれると 思 ったのでしょう 社 長 は わが 社 の 発 展 のためだ 君 ならできる 期 待 している よ と 送 り 出 したのだそうです しかし 彼 は 半 日 で 会 社 に 戻 っ て 来 ました 2 お 宅 も 大 変 ねえ! 彼 が 戻 って 来 ると 同 時 に 女 将 から 電 話 が 入 りました その 声 は 笑 っていましたが どことなく 冷 酷 で さん 態 度 悪 いから あんたやる 気 あるの とちょっと 強 く 言 ったら それで 逃 げて 帰 っちゃった お 宅 も 大 変 ねえ! と 言 い 放 たれたのだそうです 昔 の 頑 固 オヤジなら バカ 野 郎 今 すぐ 女 将 に 謝 って 来 い 石 にかじりついても 教 えてもらえ と 怒 鳴 るところですが 社 長 は 何 も 言 わず そのままその 人 材 を 放 置 した のだそうです 角 界 の 親 方 にも 似 たような 人 がいました 3 叱 られる 効 用 の 再 確 認 と 叱 れない 理 由 その 後 人 材 指 導 の 相 談 に 来 られた 社 長 は 3 時 間 近 くも そ の 従 業 員 を ののしり 続 け ました 本 当 のところは よほど 腹 が 立 ったのでしょう 特 に 最 後 はその 人 材 の 僕 って 褒 めら れて 伸 びる 方 なんです という 言 葉 に 切 れ たそうです しかし ご 本 人 に 叱 りましたか? と 聞 くと 答 えは いいえ なのです 叱 れていないわけです そればかりか 他 社 の 従 業 員 を 叱 ってくれた 女 将 に 感 謝 の 気 持 ちを 伝 えてもいません これ では 社 長 は 対 外 的 にも 対 内 的 にも 孤 立 を 深 め 人 材 の 成 長 指 導 どころではなくなってしまうでしょう この 問 題 から 2つのテーマを 考 えてみたいのです 1つは 叱 られる 効 用 の 再 確 認 と もう1つは 叱 れない 理 由 です 忘 れられたか 叱 られる 効 用 事 業 成 長 に 欠 かせない 人 材 の 自 己 革 新 :3 ヘ ーシ

4 失 敗 を 恐 れる 小 賢 しさ が 新 規 に 挑 む 力 を 殺 す 1 形 を 変 えて 残 ってしまった 社 長 の 悩 み その 事 件 から2 年 半 が 経 過 しますが A 社 からは 褒 められて 成 長 する 男 はいなくなっています 新 しい 人 材 が 今 ホームペ ージとダイレクトメールで 営 業 活 動 に 取 り 組 んでいるからです 自 称 アナログ 人 間 は 市 場 の 変 化 事 業 の 変 化 仕 事 の 変 化 に ついて 行 けず 居 場 所 をなくしたのでしょう 今 となっては 確 かに 叱 ってでも 取 り 組 ませるべきだった と 社 長 は 言 われます 技 術 を 身 に 付 けなければ 今 の 時 代 世 の 中 の 変 化 について 行 けません 一 方 新 しい 人 材 は インターネットには 積 極 的 ですが 商 品 知 識 が 乏 しいため その 教 育 に つきっきり になってしまい 結 局 儲 かってんだか 損 をしてるんだか 分 からない と 社 長 は 嘆 きます 悩 みは 結 局 尽 きないようです 2 自 己 革 新 の 背 中 を 押 す! 私 たちは 誰 でも 新 しいこと や 未 経 験 分 野 を 怖 がる 傾 向 があります 特 に 小 賢 しい 人 ほど 失 敗 がイメージできるためか 恐 れて 尻 ごみするケースが 多 いのです しかも 小 賢 しい 人 は 言 い 訳 も 上 手 です そんな 時 背 中 を 強 く 押 すものが 叱 られる という 体 験 なのではないでしょうか もちろん 叱 られるのが 嫌 だから 前 に 進 むのではありません 自 分 でも 取 り 組 むべきだ と 思 ってい るのに 取 り 組 む 勇 気 が 湧 かない 時 その 取 り 組 むべきだ という 思 いにエネルギーを 送 る のが 雷 だからです その 時 従 業 員 も 子 供 のように 心 が ピ ックン と 反 応 するのかも 知 れません 3 適 正 に 叱 る それが 難 しい! ただし 当 然 むやみやたらと 叱 ればよいというものではないで しょう 特 に 感 情 的 に 怒 りをぶつけるだけに 終 わると 従 業 員 は 叱 られた と 感 じるより また 社 長 がわめいている とい う 程 度 にしか 受 け 止 めなくなり 効 用 は 期 待 できないからです そこで 適 正 に 叱 るベースとして 今 なぜ 叱 りにくい のか を 考 えておく 必 要 があるようなのです 忘 れられたか 叱 られる 効 用 事 業 成 長 に 欠 かせない 人 材 の 自 己 革 新 :4 ヘ ーシ

5 人 材 の 自 己 革 新 はそのまま 事 業 チャンスの 拡 大 1 その 要 因 は 文 化 の 違 い? では なぜ 叱 れないのでしょうか それは 国 技 揺 れる にも 外 国 人 力 士 を 叱 れない 親 方 としてとり 上 げられたように 叱 る 側 と 叱 られる 側 の 文 化 ( 考 え 方 や 感 じ 方 )が 違 う からです 叱 るべき 世 代 と 叱 られるべき 世 代 の 文 化 の 違 いは その 子 供 時 代 の 環 境 の 差 にあるのかも 知 れません 今 の 若 手 の 多 くは 同 年 代 の 子 供 ではなく 大 人 との 関 係 の 中 で 育 っている からです 本 能 的 に 大 人 の 心 を 見 抜 く 子 供 たちは 大 人 との 関 係 の 中 で 大 人 への 対 処 法 を 自 然 に 身 に 付 けて 行 きます 彼 ら に 大 人 を 怖 がる 気 持 ちはありません 2 異 文 化 人 材 は 叱 りにくい 一 方 経 営 者 が 子 供 同 士 の 関 係 の 中 で 育 った 世 代 なら あるい はそうでなくても 大 人 の 中 で 育 った 従 業 員 と 同 世 代 なら 従 業 員 がまるで 外 国 人 力 士 のように 扱 いにくい のは 当 然 かも 知 れません 叱 れないのは 気 が 弱 くなったせいではなく 状 況 を 把 握 できて いないからだけかも 知 れません そして どんどん 叱 れる 経 営 者 の 方 でも 叱 ることがただ 怒 ることに 留 まって 従 業 員 の 自 己 革 新 効 果 をなかなか 生 まないとしたら 異 文 化 に 届 かない 叱 り 方 をしていると 疑 う 必 要 がありそうなのです 3 自 己 革 新 を 求 める 指 導 法 は 次 回 のテーマに 新 しい 文 化 には 新 しい 方 法 が 必 要 です しかし その 方 法 を 考 える 前 に 叱 ることの 本 当 の 効 用 を 確 認 させていただいたのは ただ 単 に 叱 るべきだ と 主 張 する 復 古 的 な 風 潮 には 流 されな い 方 がよいと 感 じるからです 従 業 員 が 自 己 革 新 に 取 り 組 む 組 織 には 申 し 上 げるまでもなく 新 たな チャンス が 次 々に 訪 れます 世 の 中 の 変 化 が そうい う 組 織 には 成 長 を 促 すきっかけになっているわけです しか し 自 己 革 新 を 求 める 指 導 のポイントは 時 代 とともに 変 わって います そのことをご 確 認 させていただいた 上 で 叱 り に 代 わる 指 導 法 を 次 回 ご 一 緒 に 考 えましょう 以 上 忘 れられたか 叱 られる 効 用 事 業 成 長 に 欠 かせない 人 材 の 自 己 革 新 :5 ヘ ーシ