Microsoft Word - 第0章 表紙&目次2015年9月 doc

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2 希少野生生物 福岡県の希少野生生物- 福岡県レッドデータブック-2011 ( 植物群落 植物 哺乳類 鳥類 )( 福岡県 平成 23 年 11 月 ) 及び 福岡県の希少野生生物 - 福岡県レッドデータブック ( は虫類 両生類 魚類 昆虫類 貝類 甲殻類その他 クモ形類等 )( 福

以前 製造業 食料品製造業 畜産食料品製造業

製造業 食料品製造業 畜産食料品製造業

3 地域別の業種リストを確認 対象業種の判断は 日本標準産業分類のに基づいて行われます 経営力向上計画の 2 事業分野と事業分野別指針 欄の 事業分野 ( ) が 次ページ以降の7 都府県別の業種リストにおける対象業種 ( ) に該当するかどうかを確認して下さい 経営力向上計画の 事業分野 ( )

以前 製造業 食料品製造業 畜産食料品製造業

第 10 表 産業大中分類別, 性別, 常用労働者の1 人平均月間現金給与額 規模 5 人以上 TL 調査産業計 年次及び月次 平成 20 年 300, , ,080 48, , ,954 60, , ,246 32,505 平

(Microsoft Word - 21\212T\220\340)

第 10 表 産業大中分類別, 性別, 常用労働者の1 人平均月間現金給与額 規模 5 人以上 TL 調査産業計 年次及び月次 平成 17 年 313, , ,854 50, , ,534 61, , ,321 36,193 平

(Microsoft Word - 20\212T\220\340.doc)

製造業3. 東北の産業構造 ( 製造業 ) (1) 製造業 1 概況 製造品出荷額等は 16 兆 7,600 億円で前年比 6.2% の増加 平成 26 年の東北地域の製造品出荷額等は 16 兆 7,600 億円で前年比 6.2% と3 年連続の増加となった また 全国に占める割合は5.5% と前年

(Microsoft Word - \214\213\211\312\202\314\212T\220\340.doc)

中央新幹線(東京都・名古屋市間)環境影響評価書【神奈川県】

29付属統計表(全体)

30付属統計表(全体)

28付属統計表(全体)

News Release 2018 年 8 月 1 日 香川県内民間企業の 2018 年夏季ボーナス支給見込み アンケート調査結果について 百十四銀行 ( 頭取綾田裕次郎 ) では 香川県内に本社または主工場をもつ民間企業 640 社を対象として 2018 年夏季ボーナスの支給予想について アンケー

28付属統計表(全体)

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愛媛の工業 ( 速報 ) - 平成 30 年工業統計調査 ( 速報 ) 結果から - 平成 29 年の愛媛県の製造業について ( 従業者 4 人以上の事業所 ) この速報は 平成 30 年 6 月 1 日現在で実施した 平成 30 年工業統計調査 をもとに 愛媛県内の製造事業所 ( 従業者 4 人以

第3章 総務省統計局が提供する地域メッシュ統計の編成項目_2 経済センサス

News Release 2018 年 12 月 27 日 香川県内民間企業の 2018 年冬季ボーナス支給見込みアンケート調査結果について 百十四銀行 ( 頭取綾田裕次郎 ) では 香川県内に本社または主工場をもつ民間企業 630 社を対象と して 2018 年冬季ボーナスの支給予想について アン

産業廃棄物の排出 処理状況について 1. 調査方法 (1) 調査対象 1 調査対象 2 対象業種 3 対象廃棄物 47 都道府県 日本標準産業分類( 平成 19 年 11 月改訂 )/ 総務省 をもとに抽出した産業廃棄物の排出が想定される大分類 18 業種廃棄物の処理及び清掃に関する法律に規定する産

目 次 利用上の注意 調査結果の概要 1 事業所数 1 2 従業者数 1 3 製造品出荷額等 1 統計表 表 -1 産業別事業所数 従業者数表 -1 ( 従業者 4 人以上の事業所 ) 2 表 -2 産業別製造品出荷額等表 -2 ( 従業者 4 人以上の事業所 ) 3 表 -3 事業所数 従業者数

27 経済活動別県内総生産 ( 不動産業 ) 経済活動別県内総生産 ( 運輸 通信業 ) 経済活動別県内総生産 ( 運輸業 ) 経済活動別県内総生産 ( 情報通信業 ) 経済活動別県内総生産 (

産業廃棄物の排出及び処理状況等(平成20年度実績)

4 農林業 経営耕地面積割合 ( 農家数 ) ( 平成 27 年 ) 畑 63.4% (171 戸 ) 田 11.3% (53 戸 ) 樹園地 25.3% (102 戸 )

○統A 1(1-6).xls

都道府県別有効求人倍率 ( 季節調整値 ) 令和元年 5 月 広島 東京 岡山 福井 岐阜 愛知 富山 石川 香川 大阪 鳥取 群馬 三重 長野 新潟 島根 宮城 愛媛 京都 茨城 山口 熊本 福岡 大分 静岡 徳島 山形 福島 宮崎 秋田 奈良 栃木 和歌山 兵庫 岩手 山梨 千葉 鹿児島 埼玉

結  果  の  概  要

平成12年工業統計調査結果表(速報)

鎌倉市

2 業種別排出量産業廃棄物の業種別排出量を図 1-2 及び表 1-1 に示す 調査の結果 電気 ガス 熱供給 水道業 ( 下水道業を含む ) からの排出量が最も多く 約 100,543 千トン ( 全体の 25.7%) 次いで建設業が約 81,845 千トン ( 同 20.9%) 農業 林業が約 8

Microsoft Word - 0評_動物_0402(分布表記なし).docx

⑤資料4~8高卒状況の推移

事業所

平成 21 年経済センサス 基礎調査確報集計結果 (2) 産業分類別 - 従業者数 ( 単位 : 人 %) 北海道 全国 従業者数従業者数 (*2 (*2 A~S 全産業 A~R 全産業 (S 公務を除く )

宮崎労働局 宮崎労働局発表平成 26 年 8 月 29 日解禁 報道関係者各位 雇用失業情勢 ( 平成 26 年 7 月分 ) Press Release 照会先 宮崎労働局職業安定部 部 長 上村有輝 職業安定課長 森山成人 労働市場情報官 多田真理子 ( 代表電話 )0985(38)8823 平

⑤資料4~8高卒状況の推移(更新)_

波及効果の具体的計算方法 直接効果の推計 1 ( 需要増加額の推計 ) 合計額 ( 単位 : 百万円 ) 開催運営費 10.0 来場者支出額 90.0 飲食費 0.6 交通輸送費 3.0 広報関連経費 1.5 施設 機器レンタル料 1.0 アルバイト人件費 1.6 警備料 2.3 宿泊費

平成 28 年度東京都内湾水生生物調査 2 月鳥類調査速報 実施状況平成 29 年 2 月 27 日に鳥類調査を実施した この時期は越冬期にあたり 冬鳥のカモ類やカイツブリ類 カモメ類が多く確認された 天気は曇りで 気温 8.1~9.9 北寄りの風が 2.1~ 3.5m/sec であった 調査当日は

お金をめぐる最近の動き

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平成 25 年度東京都内湾水生生物調査 6 月鳥類調査速報 実施状況 平成 25 年 6 月 10 日に鳥類調査を実施した 天気は曇 気温 24.0~25.3 東南東 ~ 南南西の 風 風速 1.9~2.9m/s であった 当日は大潮で 潮位は 11 時 58 分干潮 (18cm) 18 時 26

第1部 わかやまの貴重な動植物 1 選定の考え方 (1) 対象種 県内域に生息 生育する陸産 淡水産及び汽水産の野生動植物とする ただし 海域を生息域とするウミガメ類については 産卵地が県内域で確認されている種を 選定の範疇に含めた 原則として外来種や飼育種 栽培種は除外するが これらに該当する種で

H26-5-all

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企業情報サイトマニュアル

Ⅰ 事業所に関する集計 1 概況平成 26 年 7 月 1 日現在の本道の事業所数 ( 国及び地方公共団体の事業所を含む 事業内容不詳の事業所を含む ) は 25 万 3,139 事業所 従業者数は 245 万 7,843 人となっており 全国順位は 事業所数 従業者数ともに 東京都 大阪府 愛知県

障害者雇用率発表資料

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農林水産省より 2015 年農林業センサス結果の概要 ( 確定値 ) が公表されましたので 富山県の概要について 次のとおりお知らせいたします 2015 年農林業センサス結果の概要 ( 確定値 ) について ( 農林業経営体調査 富山県分 ) - 農業経営体数が減少する一方 法人化や経営規模の拡大が


平成 22 年度エネルギー消費統計結果概要 経済産業省資源エネルギー庁平成 24 年 4 月 エネルギー種別に見ると 最終エネルギー消費総量の 37.5% が燃料 54.8% が電力 7.4% が熱となっています 調査の対象となった非製造業 製造業 ( 石油等消費動態統計対象事業所を除く ) 業務部

地球温暖化対策推進法に基づく

商業販売額の動向 平成 27 年 6 月の商業販売額は38 兆 4360 億円 前年同月比 0.9% の増加となった これを卸売業 小売業別にみると 卸売業は26 兆 9790 億円 同 0.9% の増加となった 小売業は11 兆 4570 億円 同 0.9% の増加となった なお 商業販売額の季節


14, , , , , , ,

経済センサス活動調査速報

地球温暖化対策推進法に基づく

2. 有期契約労働者を雇用しているか 設問 1 パート アルバイト 契約社員 嘱託 派遣社員などの有期契約労働者を雇用していますか 選択肢 1 雇用している 2 雇用していないが 今後雇用する予定 3 雇用していないが 以前雇用していた 4 雇用しておらず 今後も雇用しない予定 全体

地球温暖化対策推進法に基づく

指定標準 適用区域 建ぺい率 容積率 建築物の高さの最高限度 m 用途地域の変更に あたり導入を検討 すべき事項 ( 注 2) 1. 環境良好な一般的な低層住宅地として将来ともその環境を保護すべき区域 2. 農地等が多く 道路等の都市基盤が未整備な区域及び良好な樹林地等の保全を図る区域 3. 地区計

平成24年度エネルギー消費統計結果概要

経済センサス活動調査速報

労働市場月報ひょうごH25年6月内容(参照)_ xls

[ 調査の実施要領 ] 調査時点 製 造 業 鉱 業 建 設 業 運送業 ( 除水運 ) 水 運 業 倉 庫 業 情 報 通 信 業 ガ ス 供 給 業 不 動 産 業 宿泊 飲食サービス業 卸 売 業 小 売 業 サ ー ビ ス 業 2015 年 3 月中旬 調査対象当公庫 ( 中小企業事業 )


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目次 1. 奈良市域の温室効果ガス排出量 温室効果ガス排出量の推移 年度 2010 年度の温室効果ガス排出状況 部門別温室効果ガス排出状況 温室効果ガス排出量の増減要因 産業部門 民生家庭部門

資料 1 五智公園自然環境保全地域 の概要 ( 案 ) 1 自然環境保全地域の名称 五智公園自然環境保全地域 2 自然環境保全地域に含まれる土地の区域 五智公園一帯約 22 ヘクタール 3 自然環境保全地域の指定の理由 五智公園は 上越市街地の北西部に位置する日本海に近い里山を利用した公園である 公

3 騒音に関する規制 (1) 騒音規制法 ア特定工場に関する規制 ( ア ) 規制地域の種別 a 規制区域の種別 第 1 種区域第 2 種区域第 3 種区域第 4 種区域 良好な住居の環境を保全するため 特に静穏の保持を必要とする区域 住居の用に供されているため 静穏の保持を必要とする区域 住居の用

レッドリストの基本的な考え方

平成 29 年度 高校 中学新卒者のハローワーク求人に係る 求人 求職状況 取りまとめ ~ 高校生の求人倍率は 2.08 倍 求人数は前年比 15.7% 増 ~ 厚生労働省は このほど 平成 30 年 3 月に高校や中学を卒業する生徒について 平成 29 年 7 月末現在の公共職業安定所 ( ハロー

毎月勤労統計調査平成22年06月分結果確報

平成24年経済センサス-活動調査

平成17年5月30日

Microsoft PowerPoint - 【H ~】企業立地促進法優遇措置.ppt

次に 製造業における製造品出荷額の構成比について 図 および図 に示す 福島県の製造業は 情報通信機械器具製造業 の割合が高く 次いで 化学工業 電子部品デバイス電子回路製造業 の順である 特に 情報通信機械器具製造業 は全国の構成比と比較して非常に高く 全国の情報通信機械器

2010 年 12 月環境経済観測調査統計表 目次 ページ 表 1(1) 主業別 資本金別対象企業数及び回答率 1 表 1(2) 主業別 資本金別回答企業数及び構成比 1 表 2-1 我が国の環境ビジネス全体の業況 資本金別 主業別 2 表 2-2 発展していると考える環境ビジネス 資本金別 主業別

PowerPoint プレゼンテーション

3. 市街化調整区域における土地利用の調整に関し必要な事項 区域毎の面積 ( 単位 : m2 ) 区域名 市街化区域 市街化調整区域 合計 ( 別紙 ) 用途区分別面積は 市町村の農業振興地域整備計画で定められている用途区分別の面積を記入すること 土地利用調整区域毎に市街化区域と市街化調整区域それぞ

Microsoft Word - 03_雇用表の概要

第 2 章 産業社会の変化と勤労者生活

Ⅱ モデル分析

過去 10 年間の業種別労働災害発生状況 ( 大垣労働基準監督署管内 ) 令和元年 4 月末現在年別 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30 H31 対前年比全産業 % (6

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目 次 本書の利用にあたって 1. 経済センサス- 活動調査について 1 2. 事業所の産業の決定方法 1 3. 集計項目等の説明 2 4. 利用上の注意 3 Ⅰ 概 要 1. 総 括 5 2. 事業所数 7 3. 従業者数 9 4. 製造品出荷額等 工業形態別構成 経営組織

H30情報表紙 (H30年度)

2 自然条件 (2) 歴史的条件

29年6月労働市場月報表紙

印刷用統計表_ xls

121022資料1さっぽろビジョン(素案)

2 2

01.ai

市街化調整区域の土地利用方針の施策体系 神奈川県 平塚市 神奈川県総合計画 神奈川県国土利用計画 平塚市総合計画 かながわ都市マスタープラン 同地域別計画 平塚市都市マスタープラン ( 都市計画に関する基本方針 ) 平塚都市計画都市計画区域の 整備 開発及び保全の方針 神奈川県土地利用方針 神奈川県

7・統計表

平成 22 年国勢調査産業等基本集計結果 ( 神奈川県の概要 ) 平成 22 年 10 月 1 日現在で実施された 平成 22 年国勢調査 ( 以下 22 年調査 という ) の産業等基本集計結果が平成 24 年 4 月 24 日に総務省統計局から公表されました 産業等基本集計は 人口の労働力状態

3-3. 個別分析の結果 (1) 産業活動と純流動量の量的変化の状況 1) 産業業種別出荷量の推移全国貨物純流動調査における年間出荷量は 90 年調査 (89 年実績 : 3,610 百万トン ) から 95 年調査 (94 年実績 :3,556 百万トン ) にかけて バブル経済の崩壊などにより個

データで見る福岡市

Transcription:

事業実施想定区域周辺の陸生植物の生育状況については 当該対象地に隣接する 新門司南地区公有水面埋立事業環境影響評価書北九州市 において平成 13~14 年に実施された現地調査の結果をまとめると 以下のとおりである 調査対象地を図 3.1-26 に示す 確認された植物は 66 科 174 属 261 種であった 主な植物群落をみると アレチハナガサ- セイタカアワダチソウ群落 チガヤ-ヤマアワ群落 クズ群落 ベニバナセンブリ-メリケンカルカヤ群落のほか 植栽による植林帯 播種によるシバ群落等が確認された 事業実施想定区域 図 3.1-26 陸生植物調査地点図 資料 :( 仮称 ) 新 新門司工場建設事業に係る環境影響評価書北九州市平成 16 年 5 月資料 : 新門司南地区公有水面埋立事業環境影響評価書北九州市平成 19 年 4 月 3-32

(b) 陸生動物 北九州市生物多様性戦略 ( 北九州市 平成 22 年 11 月 ) では 北九州市域に生育 生息情報のある生物のうち 一般に広く知られ 里地里山などの陸域 河川などの陸水域 干潟などの沿岸域の生態系の指標となる種 ( 類 ) を身近な生物としてまとめている これら市内の生息状況 ( 陸生動物 ) は表 3.1-21 に示すとおりで そのほとんどは市街地や工場地帯を除く山地や丘陵地 中山間地等に分布している 表 3.1-21 身近な生物の生息状況 ( 陸生動物 ) 分類区分 種名 北九州市内の主な生息状況 哺乳類 キツネ 若松西部や足立山山麓などの農地や樹林地の混在する地域 市街地によって分断 イノシシ 市街地や埋立地および島嶼を除くほぼ市全域 鳥類 アジサシ 若松海岸や曽根干潟周辺 ウグイス 市街地と工場地帯を除く市全域 カイツブリ 市街地と工場地帯を除く開放水面 コアジサシ 若松海岸や曽根干潟周辺や奥洞海 コサギ 山地と工場地帯を除く市全域 サシバ 皿倉山山麓などの樹林地と農地が混在する地域 企救半島 ( 渡り ) シジュウカラ 工場地帯を除く市全域 ジョウビタキ 工場地帯の一部を除く市全域 シロチドリ 曽根干潟や紫川中下流や奥洞海を含む埋立地 ミサゴ 若松北海岸などの自然海岸や埋立地や河内貯水池などの湖沼および周辺の山地 は虫類 シマヘビ 皿倉山山麓などの農地や樹林地が混在する地域 両生類 カスミサンショウウオ 若松西部などの開放水面を含む丘陵地 トノサマガエル 河内貯水池周辺などの山地と農地が混在する地域と埋立地の一部 ニホンアカガエル 若松西部や足立山山麓などの山地と農地が混在する地域 ヤマアカガエル 平尾台から若松西部にかけての山地と農地が混在する地域 昆虫類 オナガアゲハ 山地や丘陵地に点在 オニヤンマ 皿倉山山麓などの山地と農耕地が混在する地域 クモガタヒョウモン 山地や丘陵地に点在 ゲンジボタル 紫川や黒川などの河川の中流から上流 サカハチチョウ 山地や丘陵地に点在資料 : 北九州市生物多様性戦略北九州市平成 22 年 11 月 3-33

事業実施想定区域周辺の動物の生息状況については 平成 13~15 年に北九州市が実施した 新門司南地区公有水面埋立事業環境影響評価書 の現地調査結果をもとにまとめた 調査対象地域を図 3.1-27 に示す 確認されたのは 哺乳類はカヤネズミ ハツカネズミの 2 種 鳥類は 7 目 16 科 50 種 爬虫類はカナヘビ 1 種 両生類はアマガエル ヌマガエル ウシガエルの 3 種 昆虫類は 8 目 51 科 101 種であった 凡例鳥類, 哺乳類, 爬虫類, 両生類, 昆虫類の踏査範囲鳥類昆虫類 事業実施想定区域 図 3.1-27 陸生動物調査地点 資料 : 新門司南地区公有水面埋立事業環境影響評価書北九州市平成 19 年 4 月 3-34

(2) 海生生物 (a) 海生植物事業実施想定区域周辺の海生植物の生育状況については 平成 14~15 年に北九州市が実施した 新門司南地区公有水面埋立事業環境影響評価書 の現地調査結果をもとにまとめた 植物プランクトン及び潮間帯付着植物の調査地点を図 3.1-28 に示す 植物プランクトンの確認種数は 47~67 種 平均細胞数は 49,808~2,367,148 細胞 /L の範囲にあり 種数は高水温期の夏季に最も多い結果であった 分類群別にみると 主な出現種は 珪藻綱 渦鞭毛藻綱に属する種であった 潮間帯付着植物の確認種数は 3~19 種の範囲にあり 冬 ~ 春季に数種 春季に種数が増加する傾向がみられた 分類群別にみると 全体的に紅藻綱に属する種が最も多く 次いで 褐藻綱が多い傾向にあった 代表的な出現種は 緑藻綱のアナアオサ 紅藻綱のマクサ イソダンツウ等であり いずれも瀬戸内海でみられる一般的な海藻類であった 凡例植物プランクトン 事業実施想定区域 潮間帯付着植物 図 3.1-28 海生植物調査地点 資料 : 新門司南地区公有水面埋立事業環境影響評価書北九州市平成 19 年 4 月 3-35

(b) 海生動物事業実施想定区域周辺の海生動物の生息状況については 平成 14 年 ~15 年に北九州市が実施した 新門司南地区公有水面埋立事業環境影響評価書平成 19 年 4 月 の現地調査結果をもとに整理した なお 当該資料にて現地調査対象外の魚類 甲殻類については 北九州市が実施した 曽根干潟環境調査 ( 平成 7 年度 ~17 年度 ) 結果平成 18 年 3 月 を参照した 海生動物 ( 動物プランクトン 魚卵 稚仔魚 潮間帯付着動物 底生動物 ) の調査地点は図 3.1-29 に示すとおりである 動物プランクトンの確認種数は 21~29 種 個体数は 46,325~134,238 個体 /m 3 の範囲にあり 種数は秋季 個体数は夏季に多い傾向がみられた 代表的な出現種は 節足動物門のパラカラヌス科のコペポダイト期幼生 アカルチア属のコペポダイト期幼生 原索動物門のワカレオタマボヤ 多毛類や貝類の幼生等であり 様々な分類群の幼生が多く確認された 魚卵の確認種数は 0~9 種 個体数は 0~3,180 個体 / 曳網の範囲にあり 春季 ~ 夏季にかけて種数 個体数ともに増加傾向がみられた 代表的な出現種は サッパ カタクチイワシ ネズッポ科等であった 稚仔魚の確認種数は 1~10 種 個体数は 1~177 個体 / 曳網の範囲にあり 魚卵と同様に春季 ~ 夏季にかけて種数 個体数が増加する傾向にあった 代表的な出現種はサッパ カタクチイワシ ハゼ科 イソギンポ等であり 当該海域においてよくみられる種であった 底生動物の確認種数は 46~62 種 個体数は 655~1,798 個体 /m 2 の範囲にあり 種数は冬季 個体数は春季に最も多い結果であった 分類群別にみると 全体的に環形動物門の占める割合が高く 次いで 軟体動物門が高い傾向がみられた 代表的な出現種は 環形動物門の Pseudopolydra 属 ヨツバネスピオ B 型 シズクガイ等であり 内湾の砂泥 ~ 泥底に生息する種が多くみられた付着動物の確認種数は 70~108 種 平均出現個体数は 24,978~51,632 個体 /m 2 の範囲にあり 種数 個体数とも秋季に多い傾向がみられた 代表的な出現種は 環形動物門のシロマダラシリス ヒゲブトゴカイ 軟体動物門のタマキビ イボニシ マガキ 節足動物門のイワフジツボ等であった 魚類 甲殻類の確認種数は 1 種 ~17 種の範囲にあり 夏季 秋季に多く 冬季に少ない傾向がみられた 代表的な出現種は 魚類のヒイラギ サッパ スズキ ボラ 甲殻類のシャコ等であった この他 動物の重要な種 の分布 生息の状況および生息環境の状況において 脊椎動物門のスナメリ 節足動物門のカブトガニ等が確認された 3-36

凡例 動物プランクトン魚卵 稚仔魚 事業実施想定区域 底生動物 潮間帯付着動物 図 3.1-29 海生動物調査地点 資料 : 新門司南地区公有水面埋立事業環境影響評価書北九州市平成 19 年 4 月 3-37

(3) 重要な野生生物の生育 生息状況北九州市域及び前述の (1) 陸生生物 及び (2) 海生生物 (3-32~3-37 ページ ) において事業実施想定区域周辺で実施された調査結果により確認された種を対象として 下記 1 ~4の指定状況について以下にまとめる 1 文化財保護法及び条例による天然記念物の指定種 2 福岡県の希少野生生物 - 福岡県レッドデータブック-の掲載種 3 環境省レッドリストの掲載種 4 絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律 ( 種の保存法 ) の希少動植物種 (a) 天然記念物指定種 北九州市における天然記念物の指定は表 3.1-22 のとおりで 事業実施想定区域周辺には天然記念物は存在しない 表 3.1-22 北九州市における天然記念物 指定区分名称所在地 国指定天然記念物県指定天然記念物市指定天然記念物 千仏鍾乳洞平尾台夜宮の大珪化木梅花石岩層附梅花石大形置物 1 個大山祗神社の公孫樹 1 本三岳のチシャノキ 1 本白野江のサトザクラ 1 本 - 小倉南区大字新道寺 2764 番地ほか小倉南区大字新道寺 2940 番地ほか戸畑区夜宮二丁目 1 番内門司区大字白野江 514 番地ほか小倉南区大字呼野 872 番地小倉南区大字辻三 466 番地門司区白野江二丁目 7 番内 - 資料 : 北九州市のホームページ 3-38

(b) 希少野生生物 福岡県の希少野生生物- 福岡県レッドデータブック-2014 ( 福岡県 平成 26 年 8 月 ) 及び 福岡県の希少野生生物 - 福岡県レッドデータブック-2011 ( 福岡県 平成 23 年 11 月 ) によると 北九州市に関連する希少な野生生物 ( 植物群落を含む ) は表 3.1-23 に示すように 526 種であった 福岡県レッドデータブック記載種のうち 北九州市の種数は県域の約 31% である 表 3.1-23 地区別の福岡県レッドデータブック記載種 1) 分類区分北九州市福岡県 植物群落 25 89 植物 維管束植物 105 606 その他 - 39 哺乳類 9 24 鳥類 59 90 は虫類 6 7 両生類 10 11 魚類 55 82 昆虫類 141 417 貝類 96 278 甲殻類その他 17 45 クモ形類等 3 12 合計 526 1700 1) 福岡県内に生育 生息する野生の動植物のうち 植物群落 植物 哺乳類及び鳥類の 4 分類群は福岡県レッドデータブック 2011( 福岡県 平成 23 年 11 月 ) を 残りの分類群は福岡県レッドデータブック 2014( 福岡県 平成 26 年 8 月 ) を参照した 資料 : 福岡県レッドデータブック 2014 及び 2011 3-39

(c) 分布の状況 ( ア ) 陸生生物事業実施想定区域周辺における陸域の重要種の分布状況については 北九州市が平成 13~15 年に実施した現地調査結果をまとめると 表 3.1-24 に示すとおりである 植物については 水生植物のタヌキモが 1 種確認された 動物については 哺乳類 1 種 鳥類 13 種 昆虫類 3 種の重要種が確認された 哺乳類の重要種は 草地や河川敷などにみられる小型のネズミ類のカヤネズミであった 鳥類の主な重要種は ミサゴ オオタカ ハヤブサ等の猛禽類 ハマシギ ダイシャクシギ ホウロクシギといった干潟で底生生物を捕食するシギ類 カンムリカイツブリ ズグロカモメといった沿岸海域で越冬する海鳥類等であり いずれも対象地周辺環境が反映された種であった 対象地南西側に位置する曽根干潟は ズグロカモメの国内最大の越冬地である 昆虫類の重要種は 水生甲虫類のケシゲンゴロウ コガムシ チョウ類のヤネホソバであった なお 事業実施想定区域内では確認されなかった 表 3.1-24 重要種の出現状況 ( 陸生生物 ) 番号分類区分種名種の保存法 1) 1) 絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律 ( 法律第 75 号平成 5 年 4 月 ) 国内 : 国内希少野生動植物種国際 : 国際希少野生動植物種 2) 環境省報道発表資料第 4 次レッドリストの公表について ( 平成 24 年 8 月, 平成 25 年 2 月 ) EX: 絶滅 CR: 絶滅危惧 ⅠA 類 EN: 絶滅危惧 ⅠB 類 CR+EN: 絶滅危惧 Ⅰ 類 VU: 絶滅危惧類 NT: 準絶滅危惧 DD: 情報不足 LP: 絶滅のおそれのある地域個体群 3) 福岡県の希少野生生物 - 福岡県レッドデータブック 2014( 福岡県 : 平成 26 年 8 月 ) EX: 絶滅 CR: 絶滅危惧 ⅠA 類 EN: 絶滅危惧 ⅠB 類 CR+EN: 絶滅危惧 Ⅰ 類 VU: 絶滅危惧 Ⅱ 類 NT: 準絶滅危惧 DD: 情報不足 LP: 絶滅のおそれのある地域個体群 3-40 環境省 RL 2) 福岡県 RDB 3) 1 植物タヌキモ NT EN 2 哺乳類カヤネズミ VU 3 鳥類カンムリカイツブリ NT 4 ササゴイ NT 5 クロサギ NT 6 ホオジロガモ VU 7 ミサゴ NT 8 オオタカ国内 NT NT 9 ハイイロチュウヒ NT 10 ハヤブサ国内 VU VU 11 ハマシギ NT NT 12 オオソリハシシギ VU NT 13 ダイシャクシギ VU 14 ホウロクシギ VU VU 15 ズグロカモメ VU VU 16 昆虫類ケシゲンゴロウ NT NT 17 コガムシ DD VU 18 ヤネホソバ NT 計 2 種 11 種 16 種

( イ ) 海生生物事業実施想定区域周辺における海域の重要種の分布状況については 北九州市が平成 13~15 年に実施した海生生物の現地調査結果及び曽根干潟環境調査 ( 平成 7 年度 ~17 年度 ) 結果をまとめると 表 3.1-25 に示すとおりである 植物については 重要種の生育は確認されなかった 動物については 哺乳類 1 種 魚類 3 種 軟体動物 5 種 節足動物 2 種 星口動物 1 種の重要種が確認された 哺乳類の重要種は 周辺の周防灘海域に広く分布している小型鯨類のスナメリであった 魚類の重要種は 現在 周防灘海域にのみ生息が確認されるアオギス 干潟や塩生植物帯にみられるトビハゼ 内湾の干潟や河口域にみられるタビラクチの 3 種であった 軟体動物の重要種は いずれも沿岸の砂泥質干潟でみられる貝類であった 節足動物の重要種は 周防灘海域に分布するカブトガニ 砂泥質 ~ 泥質の干潟でみられるヒメムツアシガニであった 星口動物の重要種は 砂泥質 ~ 泥質の干潟でよくみられるアンチラサメハダホシムシであった 海生生物の重要種は 主に貝類 カニ類といった沿岸の干潟でよくみられる底生生物であった 表 3.1-25 重要種の出現状況 ( 海生生物 ) 番号 分類区分種名種の保存法 1) 環境省 RL 2) 福岡県 RDB 3) 1 哺乳類スナメリ国際 NT 2 魚類アオギス CR EN 3 トビハゼ NT VU 4 タビラクチ VU VU 5 軟体動物カミスジカイコガイダマシ VU VU 6 ヒナノズキン CR+EN EN 7 ウズザクラ DD 8 サクラガイ NT NT 9 タガソデモドキ NT DD 10 節足動物カブトガニ CR+EN CR 11 ヒメムツアシガニ NT 12 星口動物アンチラサメハダホシムシ DD 計 1 種 8 種 12 種 1) 絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律 ( 法律第 75 号平成 5 年 4 月 ) 国内 : 国内希少野生動植物種国際 : 国際希少野生動植物種 2) 環境省報道発表資料第 4 次レッドリストの公表について ( 平成 24 年 8 月, 平成 25 年 2 月 ) EX: 絶滅 CR: 絶滅危惧 ⅠA 類 EN: 絶滅危惧 ⅠB 類 CR+EN: 絶滅危惧 Ⅰ 類 VU: 絶滅危惧 Ⅱ 類 NT: 準絶滅危惧 DD: 情報不足 LP: 絶滅のおそれのある地域個体群 3) 福岡県の希少野生生物 - 福岡県レッドデータブック 2014( 福岡県 : 平成 26 年 8 月 ) EX: 絶滅 CR: 絶滅危惧 ⅠA 類 EN: 絶滅危惧 ⅠB 類 CR+EN: 絶滅危惧 Ⅰ 類 VU: 絶滅危惧 Ⅱ 類 NT: 準絶滅危惧 DD: 情報不足 LP: 絶滅のおそれのある地域個体群 3-41

森林 草5 平尾台 貫山 5 河内貯水池 道原貯水池 畑貯水池 里地里山(4) 重要な生息 生育環境 北九州市生物多様性戦略 ( 北九州市 平成 22 年 11 月 ) では 既存資料などによる森林 草地 里地里山 陸水域 沿岸域の重要な生息 生育環境及び市民有識者によるアンケート結果と北九州市都市計画などから 図 3.1-30 に示す地点を北九州市の重要な生息 生育環境として抽出している 事業実施想定区域及びその周辺地域では重要な生息 生育環境は認められない 事業実施想定区域 1 福知山地の森林と草地 1 若松西部のため池群 2 皿倉山陸2 大積海岸の流入河川 3 風師山周辺水3 曽根干潟の流入河川原4 足立山周辺域4 紫川の中上流 1 若松西部の丘陵 昭和池 瀬板貯水池及び流出河川 2 石峰山周辺 6 朽網のため池群 3 皿倉山の山麓 1 大積海岸 4 山田緑地周辺 2 柄杓田海岸 5 合馬 新道寺周辺沿3 曽根干潟と後背地 6 金剛山の山麓岸4 紫川河口部 7 朽網周辺域5 藍島 馬島 白島 8 足立山周辺 6 奥洞海 9 企救半島の東部 7 若松北海岸 10 弘善寺 ( 八幡西区穴生 ) の社寺林 8 部崎 和布刈 11 到津の森公園周辺 図 3.1-30 北九州市の重要な生息 生育環境 資料 : 北九州市生物多様性戦略北九州市平成 22 年 11 月 3-42

3.1.6 景観及び人と自然との触れ合いの活動の状況 (1) 景観事業実施想定区域周辺の景観資源等の位置は図 3.1-31 に示すとおりで 最も近いもので津村島が事業実施想定区域の北側約 3km の距離に位置している なお 自然公園等の特に優れた自然景観資源としては 北九州市の東北端に瀬戸内海国立公園が 西北端に玄海国定公園が 市内陸部に北九州国定公園等が指定されている ( 図 3.3-3(3-61 ページ ) 参照 ) 事業実施想定区域の北西約 5km に企救自然道 ( 北九州国定公園域内 ) が位置する 企救自然道 津村島 凡例 景観資源 眺望点 事業実施想定区域 曽根干潟 間島 図 3.1-31 主な景観資源 眺望点の位置 資料 : 北九州市自然百選北九州市環境局及び北九州市ホームページをもとに作成 3-43

(2) 人と自然との触れ合い活動の場事業実施想定区域周辺の公園等の位置を図 3.1-32 に示す 事業実施想定区域は都市計画用途地域上の工業地域 工業専用地域内にあり 野外レクリエーション及び地域住民等の日常的な自然との触れ合い活動の場所や施設の指定は少ない 事業実施想定区域の南西約 4km に位置する曽根干潟には 秋 冬を中心にカモ類 シギ類 カモメ類などの野鳥が飛来し これらの観察場所として知られている 新門司東緑地 高蔵山森林公園 新門司公園 事業実施想定区域 凡例 公園 レクリエーション地 曽根干潟 ( 野鳥観察 ) 図 3.1-32 主な公園 レクリエーション地の位置 資料 : 北九州市自然百選北九州市環境局及び北九州市のホームページをもとに作成 3-44

3.2 社会的状況 3.2.1 人口及び産業の状況 (1) 人口門司区及び北九州市全体の人口 世帯数 1 世帯当たりの人数 面積及び人口密度の推移は表 3.2-1 に示すとおりであり このうち人口の推移を図 3.2-1 に示した 門司区の人口は平成 7 年から平成 27 年にかけて 約 21,000 人減少し 世帯数も約 1,600 世帯減少している 北九州市全体の人口も同様に約 60,000 人減少しているが 世帯数は約 41,000 世帯増加している なお 門司区の人口が北九州市全体に占める割合は平成 27 年 5 月 1 日現在で約 10% である 表 3.2-1 人口等の推移 行政区域項目平成 7 年平成 12 年平成 17 年平成 22 年平成 27 年 門司区 北九州市 人口 120,890 114,750 108,677 104,469 99,704 世帯数 45,188 45,776 44,364 44,232 43,607 人 / 世帯 2.7 2.5 2.4 2.4 2.3 面積 (km 2 ) 72.60 73.37 73.37 73.37 73.67 人口密度 ( 人 /km 2 ) 1,665 1,564 1,481 1,424 1,353 人口 1,019,598 1,011,471 993,525 976,846 959,325 世帯数 388,741 408,080 413,510 420,702 429,942 人 / 世帯 2.6 2.5 2.4 2.3 2.2 面積 (km 2 ) 482.95 484.25 487.66 487.89 491.95 人口密度 ( 人 /km 2 ) 2,111 2,089 2,037 2,002 1,950 注 ) 平成 27 年の人口は 5 月 1 日現在の推計人口 資料 : 北九州市統計年鑑平成 26 年版及び北九州市のホームページ 1,050,000 200,000 1,019,598 1,011,471 北九州市 門司区 1,000,000 993,525 160,000 北九州市 ( 人 ) 950,000 120,890 114,750 108,677 976,846 104,469 959,325 99,704 120,000 門司区 ( 人 ) 900,000 平成 7 年平成 12 年平成 17 年平成 22 年平成 27 年 80,000 注 ) 平成 27 年は 5 月 1 日現在の推計人口 図 3.2-1 人口の推移 資料 : 北九州市統計年鑑平成 26 年版及び北九州市のホームページ 3-45

(2) 産業門司区及び北九州市全体の産業大分類別就業者数 ( 平成 22 年国勢調査 ) は表 3.2-2 に示すとおりで 門司区の就業者数は北九州市全体に対し約 11% を占めている また 門司区ではサービス業及び卸売 小売業等の第三次産業就業者が全体の約 74% で比率が高く 農業等の第一次産業就業者は 1% 程度と少ない 北九州市全体も同様の傾向を示し サービス業及び卸売 小売業を主とした第三次産業就業者の比率が高く 第一次産業就業者は少ない 表 3.2-2 産業大分類別就業者 産業大分類 門司区 北九州市 就業者 ( 人 ) 構成比 (%) 就業者 ( 人 ) 構成比 (%) 農業 198 0.4 2,684 0.6 林業 5 0.0 61 0.0 漁業 103 0.2 507 0.1 第一次産業小計 306 0.7 3,252 0.8 鉱業 67 0.1 234 0.1 建設業 3,444 7.7 38,148 9.0 製造業 5,876 13.1 61,928 14.6 第二次産業小計 9,387 21.0 100,310 23.6 電気 ガス 熱供給 水道業 134 0.3 1,974 0.5 情報通信 運輸 郵便業 5,842 13.1 35,588 8.4 卸売 小売業 8,170 18.3 75,225 17.7 金融, 保険業 924 2.1 9,387 2.2 不動産, 物品賃貸業 588 1.3 7,571 1.8 サービス業 16,189 36.2 156,918 36.9 公務 1,272 2.8 12,638 3.0 第三次産業小計 33,119 74.1 299,301 70.4 分類不能の産業 1,873 4.2 22,506 5.3 合計 44,685 100.0 425,369 100.0 注 ) 小数点以下の四捨五入の関係で合計が 100% にならない場合がある資料 : 平成 22 年国勢調査総務省統計局 3-46

(a) 農業 門司区及び北九州市全体の農家戸数及び経営耕地面積を表 3.2-3 に 農産物の作付 ( 栽培 ) 面積を表 3.2-4 に示す ( ともに 2010 年農林業センサス ) 門司区の農家戸数及び経営耕地面積はそれぞれ北九州市全体の約 10% 約 7% を占めている 作付 ( 栽培 ) 面積では稲が北九州市全体の約 8% 野菜類が約 2% を占めている 表 3.2-3 農家戸数及び経営耕地面積 項目門司区北九州市 農家戸数 ( 戸 ) 経営耕地面積 (ha) 専業農家 52 513 兼業農家 110 1,164 合計 162 1,677 田 113.0 1,367.0 畑 7.1 297.5 樹園地 2.1 105.7 合計 122.2 1,770.3 資料 : 北九州市統計年鑑平成 26 年版 表 3.2-4 農産物の作付 ( 栽培 ) 面積 単位 :ha 農産物の種類 門司区 北九州市 稲 77.0 907.8 麦類 0.0 11.5 雑穀 0.0 0.3 いも類 0.3 7.3 豆類 0.1 2.3 工芸農作物 0.0 0.0 野菜類 7.4 372.8 花き類 花木 0.0 15.5 その他の作物 0.1 1.6 合計 84.9 1,318.9 資料 : 北九州市統計年鑑平成 26 年版 3-47

(b) 林業 門司区及び北九州市全体の保有山林の状況 (2010 年農林業センサス ) は表 3.2-5 に示すとおりで 門司区では 5 経営体あるが面積については公開されていない 表 3.2-5 保有山林 行政区域 経営体数 保有山林 面積 (ha) 門司区 5 X 北九州市 92 2,760.1 注 ) X は該当数字が発表されていないもの 資料 : 北九州市統計年鑑平成 26 年版 (c) 漁業 門司区が面する海域は筑前海区及び豊前海区に属している 門司区及び北九州市全体の漁業における経営体数及び個人経営体数 ( 平成 20 年第 12 次漁業センサス ) は表 3.2-6 に示すとおりで 門司区の漁業経営体数は北九州市全体の約 33% を占め その多くが個人経営体で このうち約 64% が専業者である 門司区及び北九州市全体の漁業種類別延べ経営体数 ( 平成 20 年第 12 次漁業センサス ) は表 3.2-7(3-49 ページ ) に示すとおりで 門司区ではその他の漁業 釣り 刺網が多く かき類養殖も行われている 表 3.2-6 経営体数及び個人経営体数 漁業海域総数会社 漁業共同組合 共同経営 総数 専業 個人兼業総数漁業が主漁業が従 門司区 ( 筑前海区 152 - - 8 144 92 52 26 26 及び豊前海区 ) 北九州市 ( 筑前海区及び豊前海区 ) 464 X X X X X X X X 注 ) - は該当数字なし X は該当数字が発表されていないもの 資料 : 北九州市統計年鑑平成 26 年版 3-48

表 3.2-7 漁業種類別延べ経営体数 経営体項目門司区北九州市 実経営体数 152 464 遠洋底びき網 - X 底びき網 以西底びき網 - X 沖合底びき網 - X 小型底びき網 - X 船びき網 - - まき網 大中型まき網 - X 中小型まき網 - X 刺網 67 X 小型定置網 3 X その他の網漁業 6 X はえ縄 6 X 釣り 71 X 潜水器漁業 - X 採貝 採藻 2 X その他の漁業 74 X 魚類養殖 - X かき類養殖 39 X 海面養殖 わかめ類養殖 1 X のり類養殖 - X その他の養殖 - X 注 ) - は該当数字なし X は該当数字が発表されていないもの 資料 : 北九州市統計年鑑平成 26 年版 3-49

(d) 工業門司区及び北九州市全体の工業の状況 ( 平成 25 年工業統計調査 ) は表 3.2-8 に示すとおりで 門司区は北九州市全体に対し 事業所数で約 14% 従業者数で約 10% 製造品出荷額等で約 7% を占めている 北九州市全体の事業所数では 金属製品は約 16%( 構成比 以下同じ ) 食料品は約 13% の順に上位を占め 従業者数では 鉄鋼は約 17% 金属製品は約 14% の順に 製造品出荷額等では 鉄鋼は約 37% 化学は約 12% の順に上位を占めている 門司区の事業所数では 食料品は約 12% はん用機械器具は約 11% 印刷 同関連は約 11% の順に上位を占め 従業者数では 印刷 同関連は約 23% はん用機械器具は約 12% の順に 製造品出荷額等では 飲料 たばこ 飼料は約 22% 印刷 同関連は約 14% の順に上位を占めている 産業中分類 表 3.2-8 工業の概況 門司区製造品出荷額等事業所数従業者数 ( 万円 ) 事業所数 北九州市製造品出荷額等従業者数 ( 万円 ) 食料品 18 548 1,166,551 134 4,399 7,639,991 飲料 たばこ 飼料 8 234 2,964,172 16 400 3,166,683 繊維 3 46 41,759 39 370 250,535 木材 木製品 ( 家具を除く ) 3 29 11,379 12 201 655,093 家具 装備品 2 31 X 30 333 844,089 パルプ 紙 紙加工品 4 63 81,961 27 629 1,741,370 印刷 同関連 16 1,134 1,905,411 70 2,635 4,367,116 化学 7 148 X 55 3,467 24,083,038 石油製品 石炭製品 1 11 X 11 591 6,151,639 プラスチック製品 6 310 703,064 36 1,107 2,092,217 ゴム製品 3 36 42,123 10 706 5,486,824 なめし革 同製品 毛皮 - - - - - - 窯業 土石製品 12 166 717,713 71 6,287 16,340,006 鉄鋼 1 4 X 74 8,458 72,825,514 非鉄金属 5 545 1,373,068 20 1,376 5,482,822 金属製品 13 242 410,311 172 7,050 17,564,574 はん用機械器具 17 588 1,628,140 52 1,619 3,635,706 生産用機械器具 14 305 528,422 89 3,916 10,761,387 業務用機械器具 2 35 X 19 657 1,542,566 電子部品 デバイス 電子回路 1 10 X 8 286 X 電気機械器具 6 328 677,038 64 2,127 3,656,027 情報通信機械器具 1 45 X 2 52 X 輸送用機械器具 5 41 34,002 19 1,597 6,970,576 その他 2 55 X 38 481 2,334,004 合計 150 4,954 13,533,524 1,068 48,684 198,142,261 注 ) 数値は従業者 4 人以上の事業所 - は該当数字なし X は該当数字が発表されていないもの 資料 : 北九州市統計年鑑平成 26 年版 3-50

(e) 商業門司区及び北九州市全体の商業の状況 ( 平成 19 年商業統計調査 ) は表 3.2-9 に示すとおりである 門司区は北九州市全体に対し 事業所数で約 11% 従業者数で約 9% 年間商品販売額では約 8% を占めている 事業所数と従業者数については 飲食料品小売業が門司区及び北九州市全体とも 3 割前後から 4 割を占めており全体に対する割合は大きい しかし 年間商品販売額については 門司区及び北九州市全体ともに卸売業が 6 割から 7 割を占めている 産業分類 表 3.2-9 商業の概況 事業所数 門司区 従業 年間商品販売 者数 額 ( 万円 ) 事業所数 北九州市 従業 年間商品販売 者数 額 ( 万円 ) 各種商品卸売業 3 30 97,811 16 157 1,329,218 織物 衣服等卸売業 7 23 26,634 98 738 2,002,349 飲食料品卸売業 57 514 4,316,048 522 6,696 48,130,646 建築材料, 鉱物 金属材料等卸売業 75 574 5,822,487 738 6,080 65,106,056 機械器具卸売業 50 335 1,819,118 696 6,144 40,890,411 その他の卸売業 43 303 5,714,288 582 5,853 40,407,584 卸売業計 235 1,779 17,796,456 2,652 25,668 197,866,264 各種商品小売業 3 147 X 51 5,641 18,029,841 織物 衣服 身の回り品小売業 138 588 X 1,592 6,193 7,366,203 飲食料品小売業 557 2,990 3,345,342 4,068 26,219 31,256,609 自動車 自転車小売業 59 305 689,052 582 4,190 12,039,305 家具 じゅう器 機械器具小売業 95 477 949,967 825 4,879 11,701,707 その他の小売業 387 1,812 2,125,728 3,578 18,671 28,645,285 小売業計 1,239 6,319 7,725,199 10,696 65,793 109,038,950 合計 1,474 8,098 25,521,655 13,348 91,461 306,905,214 注 ) 飲食店を除く X は該当数字が発表されていないもの 資料 : 北九州市統計年鑑平成 26 年版 3-51

3.2.2 土地利用の状況 (1) 土地利用の現況門司区及び北九州市の地目別課税地面積は表 3.2-10 に示すとおりで 門司区の総面積は北九州市面積の約 11% を占めている 表 3.2-10 地目別課税地面積 ( 平成 26 年 1 月 1 日現在 ) 単位 :ha 総面積 宅地農地総数商業地工業地住宅地その他田畑 山林 原野 池沼雑種地 門司区 2,475 1,243 52 404 673 115 290 95 541 94 2 212 北九州市 22,674 11,763 580 3,841 6,783 560 2,138 938 4,137 1,577 80 2,042 構成比 1) (%) 11 11 9 11 10 20 14 10 13 6 2 10 1) 北九州市面積に対する門司区面積の構成比 資料 : 北九州市統計年鑑平成 26 年版 (2) 用途地域都市計画法に基づく北九州市域の用途地域の面積区分は表 3.2-11 に示すとおりで 事業実施想定区域は図 3.2-2(3-53 ページ ) に示すとおり工業専用地域となっている 表 3.2-11 都市計画 地域別面積 区域地域区分面積 (ha) 都街市化計区画域区域市第 1 種低層住居専用地域 3,464 第 2 種低層住居専用地域 303 第 1 種中高層住居専用地域 2,961 第 2 種中高層住居専用地域 2 第 1 種住居地域 4,535 第 2 種住居地域 724 準住居地域 25 近隣商業地域 787 商業地域 1,179 準工業地域 1,995 工業地域 569 工業専用地域 3,891 20,435 市街化調整区域 28,430 48,865 市域 1) 48,788 1) 国土地理院平成 20 年 10 月 1 日現在速報値 都市計画区域が市域面積より大きいのは 埋立竣功前の公有水面を都市計画区域に入れているため 資料 : 北九州市のホームページ ( 基準日 : 平成 22 年 10 月 18 日 ) 3-52

事業実施想定区域 0 0.5 1 km 図 3.2-2 事業実施想定区域周辺の都市計画区域 資料 : 北九州都市計画総括図北九州市平成 27 年 4 月 3-53