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愛 媛 県 立 医 療 技 術 大 学 紀 要 第 9 巻 第 1 号 P.23-29 2012 資 料 ( 査 読 なし) 愛 媛 県 内 における 勤 労 女 性 の 子 宮 頸 がん 検 診 受 診 の 現 状 と 課 題 岡 村 絹 代 *, 中 越 利 佳 *, 則 松 良 明 **, 山 口 利 子 * *, 大 崎 博 之 The Present Situation and a Problem, Cervical Cancer Screening of the Labor Women in Ehime. Kinuyo OKAMURA*, Rika NAKAGOSHI*, Yoshiaki NORIMATSU** Toshiko YAMAGUCHI*, Hiroyuki OHSAKI** Key Words: 子 宮 頸 がん 検 診, 勤 労 女 性 cervical cancer screening, labor women 序 文 女 性 特 有 のがん 中 で, 子 宮 頸 がんは 乳 がんに 次 いで 多 いがんであり, 我 が 国 においては, 年 間 約 8000 人 が 罹 患 し 約 2400 人 が 死 亡 している 子 宮 頸 がんの 原 因 は,ほと んどがHPV(human papillomavirus)の 持 続 感 染 であり, 性 交 経 験 がある 女 性 は 誰 でも 感 染 する 可 能 性 がある 感 染 のピークは20 歳 代 前 半 で,20~30 歳 代 の 発 症 率 と 死 亡 数 の 増 加 が 問 題 となっている 1) 子 宮 頸 がんの 早 期 発 見 早 期 治 療 のためには, 検 診 受 診 率 の 向 上 が 必 要 不 可 欠 で あるが, 我 が 国 の 検 診 受 診 率 は23.7%と 先 進 22 ヵ 国 の 中 で 最 低 レベルといわれている 2)3) このような 状 況 の 中, がん 対 策 基 本 法 (2007 年 ) では, がん 検 診 の 受 診 率 を₅ 年 以 内 に50% 以 上 とすることを 目 標 の 一 つとし, 女 性 特 有 のがん 検 診 推 進 事 業 (2009 年 ) として, 子 宮 頸 がんおよび 乳 がんの 検 診 無 料 クーポン 券 と 検 診 手 帳 を 配 布 している 4)5) 子 宮 頸 がん 検 診 の 無 料 クーポン 券 の 対 象 者 は,20,25,30,35,40 歳 の 女 性 で あるが,2009 年 度 の 利 用 率 は21.7%であり, 特 に20 歳 代 の 利 用 率 が 低 く, 若 い 世 代 の 検 診 受 診 率 は 低 調 である 6) ま た, 発 が ん 性 の ハ イ リ ス ク 型 で あ る HPV16 型, HPV18 型 への 感 染 予 防 対 策 として,2006 年 から 世 界 108カ 国 でHPVワクチンの 接 種 が 開 始 され, 初 交 前 に 接 種 した 場 合 の 感 染 予 防 の 有 効 性 が 期 待 されている 7) 我 が 国 に おいても,2009 年 から 任 意 接 種 が 開 始 され, 予 防 接 種 法 上 の 定 期 接 種 化 に 向 けて 検 討 しているところである 8) しかし,HPVワクチンは,すでに 性 交 渉 を 開 始 した 女 性 のHPV 除 去 や 前 がん 病 変,がん 細 胞 への 治 療 効 果 は なく, 一 時 的 な 予 防 とはなり 得 てもすべての 子 宮 頸 がん を 予 防 できるわけではない 7)9) ほぼ100%の 確 率 で 子 宮 頸 がんを 予 防 するためには,ワクチン 接 種 と 子 宮 頸 がん 検 診 との 組 み 合 わせが 必 要 である 子 宮 頸 がんによる 入 院 や 治 療, 経 済 的 負 担, 死 亡 は, 女 性 個 人 の 問 題 だけではなく, 少 子 化 や 労 働 力 などとの 関 連 が 深 い 深 刻 な 社 会 問 題 でもある リプロダクティブ ヘルスの 観 点 からも, 女 性 自 らが 性 やがん, 検 診 に 関 す る 正 しい 知 識 を 身 に 付 け, 健 康 を 守 るための 検 診 受 診 行 動 を, 継 続 的 に 実 践 する 持 続 可 能 な 体 制 の 整 備 が 急 務 で あるが, 未 だその 体 制 は 確 立 していない そこで 我 々は, 平 成 22 年 度 から 本 学 において 子 宮 頸 が ん 予 防 啓 発 チームを 立 ち 上 げ, 愛 媛 県 内 で 啓 発 活 動 と 子 宮 頸 がん 検 診 受 診 に 関 する 実 態 調 査 を 行 ってきた その 活 動 を 基 盤 に, 平 成 23 年 度 からは 若 年 女 性 の 子 宮 頸 がん 検 診 の 受 診 率 向 上 を 目 指 した 健 康 教 育 プログラムの 開 発 を 目 的 とした 調 査 を 実 施 しているところである 本 研 究 では, 平 成 23 年 度 の 調 査 内 容 から, 愛 媛 県 における 勤 労 女 性 の 子 宮 頸 がん 検 診 受 診 の 現 状 を 分 析 した 結 果 を 報 告 する 方 法 ₁. 調 査 対 象 および 調 査 方 法 愛 媛 県 内 の 勤 労 女 性 で,20 歳 以 上 の 女 性 を 対 象 に, 無 記 名 による 自 記 式 質 問 紙 調 査 を 実 施 した 調 査 対 象 者 は, 愛 媛 がんサポートおれんじの 会 の 協 力 を 得 て, 愛 媛 県 内 で 女 性 従 業 員 が 多 い 企 業 の 紹 介 を 受 けた 調 査 に 協 力 が 得 られた 企 業 へ 調 査 票 を 郵 送 し, 従 業 員 への 配 布 は 企 業 の 代 表 者 に 依 頼 した 回 収 は, 調 査 対 象 者 による 個 別 郵 送 とした 調 査 期 間 は, 平 成 23 年 10 月 ~ 平 成 24 年 ₃ 月 31 日 であった * 愛 媛 県 立 医 療 技 術 大 学 保 健 科 学 部 看 護 学 科 ** 愛 媛 県 立 医 療 技 術 大 学 保 健 科 学 部 臨 床 検 査 学 科 - 23 -

₂. 調 査 内 容 及 び 分 析 方 法 調 査 票 は, 先 行 研 究 の 結 果 を 参 考 に 独 自 に 作 成 した 調 査 の 内 容 は, 基 本 属 性 ( 年 齢, 職 業, 労 働 形 態, 配 偶 者 又 はパートナーの 有 無, 婦 人 科 受 診 歴 の 有 無,がん 受 病 歴 の 有 無, 家 族 親 族 のがん 受 病 歴 とがん 死 亡 の 有 無 ), 子 宮 頸 がんに 関 する 知 識 と 検 診 受 診 に 対 する 意 識 とした 子 宮 頸 がんに 関 する 知 識 は, 病 態, 予 防, 検 査 内 容, 予 後 に 関 する 内 容 から 作 成 した11 項 目 と, 子 宮 頸 がんに 関 する10 項 目 の 情 報 源 の 質 問 で 構 成 し,それぞれ 複 数 回 答 法 とした 子 宮 頸 がん 検 診 受 診 に 対 する 意 識 は,Prochaska & Diclemente(1983)によって 提 唱 され 検 診 受 診 に 至 るまでの 準 備 性 や 行 動 の 継 続 期 間 が 考 慮 できるTrans Theoretical Model(TTM)モデルを 活 用 した 内 容 は, 今 までに 検 診 を 受 けたことがなく, 将 来 的 にも 受 ける つもりはない, 今 までにがん 検 診 を 受 けたことはない が,これから 先 ₁ 年 以 内 には 受 けようと 思 う, この₂ 年 間 にがん 検 診 を 受 けたが, 今 から₁ 年 以 内 に 受 けるつ もりはない, ₂ 年 以 上 前 にがん 検 診 を 受 けたが, 今 か ら₁ 年 以 内 に 受 けるつもりはない この₁ 年 間 に 初 め てがん 検 診 を 受 け, 今 から₂ 年 以 内 には 再 び 受 けようと 思 う, 定 期 的 にがん 検 診 を 受 けており, 今 から 先 ₂ 年 以 内 には 再 び 受 けようと 思 う の₆ 件 法 で 回 答 を 求 め た また, 検 診 機 関, 検 診 受 診 理 由, 検 診 未 受 診 理 由, 望 ましい 受 診 の 要 件 を 聞 き,それぞれ 複 数 回 答 法 とした 調 査 項 目 は 単 純 集 計 およびx 2 検 定 を 用 いて 分 析 した 解 析 は 統 計 ソフト SPSS13.0 for windowsを 使 用 し, 有 意 水 準 は₅%に 設 定 した ₃. 倫 理 的 配 慮 調 査 に 協 力 の 得 られた 企 業 の 代 表 者 に 対 しては, 文 書 と 口 頭 で 研 究 の 主 旨 を 説 明 し, 調 査 の 協 力 を 得 た 対 象 者 については, 研 究 の 趣 旨, 研 究 協 力 の 任 意 性 と 撤 回 の 自 由 および 利 益 と 不 利 益, 個 人 情 報 の 保 護, 研 究 結 果 の 公 表 方 法 について 文 書 で 説 明 し, 個 別 郵 送 による 調 査 票 の 提 出 にて 同 意 とした なお, 本 研 究 は 本 学 研 究 倫 理 委 員 会 の 承 認 を 得 て 実 施 した 結 果 ₁. 対 象 者 の 特 徴 調 査 票 の 配 布 数 は1954 部, 回 答 数 は1014 件, 回 収 率 は 51.9%, 有 効 回 答 率 は93.4%, 分 析 対 象 者 は947 人 であっ た 調 査 対 象 者 の 特 性 は 表 ₁に 示 す 年 代 では40 歳 代 以 上 が 最 も 多 く568 人 (60.0%)で,20 歳 代 は167 人 (17.7%) と 最 も 少 なかった 職 業 は, 事 務 職 や 営 業 職 サービス 業 に 従 事 している 人 が₇ 割 以 上 であった 表 1 対 象 者 の 属 性 n=947 人 数 (%) 20 歳 代 167 (17.7) 年 代 30 歳 代 212 (22.4) 40 歳 代 以 上 568 (60.0) 医 療 関 係 90 (9.6) 教 育 関 係 28 (3.0) 事 務 経 理 257 (27.1) 職 業 営 業 218 (23.0) 公 務 員 13 (1.4) サービス 業 240 (25.3) その 他 87 (9.2) 無 回 答 14 (1.4) 常 勤 588 (62.1) 労 働 形 態 非 常 勤 パート 265 (28.0) その 他 28 (3.0) 無 回 答 66 (6.9) あり 608 (64.3) パートナー 配 偶 者 の 有 無 なし 334 (35.2) 無 回 答 5 (0.5) 子 宮 頸 がん 検 診 歴 あり 637 (67.4) なし 308 (32.6) あり 505 (53.3) 婦 人 科 受 診 歴 なし 439 (46.4) 無 回 答 3 (0.3) あり 40 (4.2) がんの 既 往 歴 なし 902 (95.2) 無 回 答 5 (0.5) あり 598 (63.1) 家 族 親 族 のがん 死 亡 の 有 無 なし 331 (35.0) 無 回 答 18 (1.9) ₂. 子 宮 頸 がんに 関 する 意 識 と 検 診 受 診 行 動 子 宮 頸 がんに 関 する 知 識 については, 約 60~70%が 子 宮 がんには 子 宮 頸 がん と 子 宮 体 がん があること, 若 い 女 性 に 子 宮 頸 がんが 増 えていること, 早 期 発 見 で 子 宮 は 取 り 除 かないでも 治 療 できることを 知 っていた し かし, 名 前 は 知 っているが 病 気 は 知 らない 人 は 約 56%で あり,HPVが 原 因 であることや 性 交 渉 で 感 染 すること は, 約 60%が 知 らなかった 中 でも20 歳 代 は,そのこと を 知 らない 人 が 最 も 多 かった 細 胞 診 検 査 の 内 容 につい ては, 約 70%が 知 らなかった( 表 ₂) 子 宮 頸 がんに 関 する 情 報 源 は,テレビやラジオが604 人 (63.8%)と 最 も 多 く, 次 いで 病 院 等 のポスターやパンフ レットで327 人 (34.5%), 友 人 知 人 関 係 の247 人 (26.1%) であった 書 籍 類 やインターネット, 子 宮 頸 がん 予 防 啓 発 講 演 会 による 情 報 は 低 率 であった( 図 ₁) 検 診 受 診 理 由 ( 図 ₂)の 上 位 は, がんの 早 期 発 見 のた め の281 人 (43.1%), 検 診 の 対 象 年 齢 の270 人 (41.4%), 婦 人 科 受 診 のついで の165 人 (25.3%)であった 無 料 クーポン 券 を 利 用 した 人 は77 人 (11.8%)と 低 率 であった 年 代 別 の 検 診 受 診 理 由 は,40 歳 代 以 上 では 検 診 の 対 象 年 齢 だから, 周 囲 の 人 が 受 診 している, がんの 早 期 発 見 のため, 子 宮 頸 がんが 検 診 の 項 目 にあった, 職 場 からの 検 診 補 助 が 多 く,30 歳 代 では 無 料 クーポン - 24 -

表2 年代別子宮頸がんに関する知識 n=947 複数回答 項 目 子宮がんには 子宮頸がん と 子宮体がん がある 子宮頸がんについて 名前も病気も 名前はが病気は 子宮頸がんの名前を初めて知った 若い女性に子宮頸がんが増えている 子宮頸がんの原因は HPVである HPVは性交渉で感染する 早期発見 治療で100 完治できる 早期発見で子宮は取り除かないでも治療できる ワクチンは HPV 感染者には無効である 細胞診検査の内容 当てはまる 当てはまらない 当てはまる 当てはまらない 20歳代 30歳代 40歳以上 75 7.9 145 15.4 432 45.9 89 9.4 67 7.1 133 14.1 23 2.4 68 7.2 244 25.8 141 14.9 144 15.2 324 34.3 123 13.0 123 13.0 281 29.7 41 4.3 89 9.4 287 30.4 1 0.1 5 0.5 6 0.6 163 17.2 207 21.9 562 59.5 97 10.2 150 15.8 428 45.3 67 7.0 62 6.5 140 148 37 3.9 91 9.6 239 25.3 127 13.4 121 12.8 329 34.8 45 4.7 98 10.3 227 24.0 119 12.6 114 12.0 341 36.1 21 2.2 76 8.0 275 29.1 143 15.1 136 14.4 293 31.0 76 8.0 137 14.5 384 40.6 88 9.3 75 7.9 184 19.4 7 0.7 33 3.4 88 9.3 157 16.6 179 18.9 480 58.8 35 3.7 78 8.2 194 20.5 129 13.6 134 14.1 377 39.9 欠損値があるため n=947にならない場合がある テレビやラジオ インターネット 新聞 雑誌 書籍 テキストなど 20歳代 公的雑誌 広報誌など 30歳代 40歳以上 病院などポスターのパンフレット 子宮頸がん予防啓発講演会 クーポン券 友人 知人 家族 人 0 100 200 300 400 500 600 700 図1 年代別子宮頸がんに関する情報源 n=947 複数回答 出血などの症状があったから 検診の対象年齢だから 周囲の人が受診している がんの早期発見のため 検診の項目に子宮頸がんがあった 職場から検診費用の補助があった 職場検診に子宮頸がん検診が含まれていた 20歳代 子宮頸がん検診を進める情報を見聞きした 30歳代 検診費用が安かった 40歳代 家族や友人の勧め 無料クーポンの利用 婦人科受診のついでに 検診場所が近い 関心があるので自ら進んで その他 妊婦検診等 人 0 50 100 150 200 250 図2 年代別子宮頸がん検診受診理由 n=947 複数回答 25 300

検 診 に 行 くのが 面 倒 恥 ずかしいから 検 診 費 用 が 高 そう 検 診 に 抵 抗 がある 検 診 を 受 ける 場 所 がわからない 検 診 項 目 に 含 まれていなかった がんが 見 つかったら 不 安 時 間 がとれない 周 囲 に 子 宮 頸 がん 検 診 を 受 診 している 人 がいない 自 分 は 子 宮 頸 がんとは 関 係 がないから 異 常 がないから ( 人 ) 0 20 40 60 80 100 120 140 160 180 20 歳 代 30 歳 代 40 歳 代 図 3 年 代 別 子 宮 頸 がん 検 診 未 受 診 理 由 n=947 ( 複 数 回 答 ) 券 の 利 用, その 他 ( 妊 婦 健 診 など) が 多 かった 20 歳 代 では, 家 族 や 友 人 の 勧 め, 婦 人 科 受 診 のついで が 多 く, 職 場 からの 検 診 費 用 の 補 助 や 職 場 検 診 の 項 目 に 含 まれていた という 人 は 少 なかった 検 診 未 受 診 理 由 ( 図 ₃)の 上 位 は, 異 常 がない の 155 人 (49.5%), 時 間 がとれない の147 人 (46.7%), 検 診 に 行 くのが 面 倒 の109 人 (34.8%)であった 面 倒 だから, 恥 ずかしい, 検 診 費 用 が 高 そう, 検 診 に 抵 抗 がある, 異 常 がないから は,40%を 超 えてい た 年 代 別 の 最 も 多 い 検 診 未 受 診 理 由 は,20 歳 代 と40 歳 代 では 異 常 がないから であり,30 歳 代 では 時 間 が ないから であった 対 象 者 の 特 性 と 子 宮 頸 がん 検 診 受 診 に 対 する 意 識 との 関 連 は 表 ₃に 示 す 45 歳 以 上 では 定 期 的 にがん 検 診 を 受 けており, 今 から₂ 年 以 内 には 再 び 受 けようと 思 う と ₂ 年 以 上 前 にがん 検 診 を 受 けたが, 今 から₁ 年 以 内 に 受 けるつもりはない が 有 意 に 多 かった(p<.01) 30 ~34 歳 代 では, ₂ 年 以 上 前 にがん 検 診 を 受 けたが, 今 から₁ 年 以 内 に 受 けるつもりはない (p<.05)と, こ の₂ 年 間 にがん 検 診 を 受 けたが, 今 から₁ 年 以 内 に 受 け 表 3 対 象 者 の 特 性 と 子 宮 頸 がん 検 診 受 診 の 意 識 との 関 連 n=947 今 までに 検 診 を 受 けたことがな く 将 来 的 にも 受 けるつもりは ない 検 診 受 診 歴 なし 今 までにがん 検 診 を 受 けたこと はないが これ から 先 ₁ 年 以 内 には 受 けようと 思 う 子 宮 頸 がん 検 診 受 診 の 意 識 検 診 受 診 歴 あり この₂ 年 間 にが ん 検 診 を 受 けた が 今 から₁ 年 以 内 に 受 けるつ もりはない ₂ 年 以 上 前 にが ん 検 診 を 受 けた が 今 から₁ 年 以 内 に 受 けるつ もりはない この₁ 年 間 に 初 めてがん 検 診 を 受 け 今 から 先 ₂ 年 以 内 には 再 び 受 けようと 思 う 定 期 的 にがん 検 診 を 受 け て お り 今 から 先 ₂ 年 以 内 には 再 び 受 けようと 思 う 20~24 歳 13** 36** 5 5 11 9 25~29 歳 15** 41** 5 7 5 15 年 齢 区 分 (n=945) 30~34 歳 8 17 12* 15* 12 28 35~39 歳 4 23 12* 7 14 60** 40~44 歳 8 38 6 8 17 69 45 歳 以 上 42 64 16 54** 46 200** 常 勤 42 137 30 60 69 250 労 働 形 態 (n=879) 非 常 勤 パート 34* 63 19 27 23 102 その 他 6* 4 2 5 2 8 配 偶 者 パートナー あり 43 114 40 70 73 271** の 有 無 (n=940) なし 47** 105 17 26 31 110 婦 人 科 受 診 歴 あり 29 100 27 47 56 246** (n=942) なし 62** 117** 30 49 49 137 がんの 受 病 歴 あり 3 6 4 2 3 22 (n=940) なし 88 213 53 94 102 357 家 族 親 族 のがん あり 52 127 38 67 55 264** 死 亡 者 (n=928) なし 37 88 18 29 48* 112 注 ) 欠 損 値 があるため,n=947とならない 場 合 がある x 2 検 定 ** p<.01 * p<.05-26 -

定 期 的 なダイレクトメールなどで 案 内 があること 女 性 スタッフであること 他 の 検 診 と 同 時 に 受 けられること 検 診 の 予 約 が 取 りやすいこと 職 場 の 検 診 で 義 務 づけられること 職 場 学 校 から 検 診 費 用 の 補 助 があること 費 用 が 安 いこと 所 要 時 間 が 短 いこと 検 診 の 時 間 や 期 間 が 自 由 である 自 分 の 希 望 する 医 療 機 関 で 受 けられる 友 人 と 行 けること かかりつけ 医 で 受 けられる 職 場 の 近 くで 受 けられる 住 まいの 近 くで 受 けられる 20 歳 代 30 歳 代 40 歳 代 ( 人 ) 0 50 100 150 200 250 300 図 4 年 代 別 子 宮 頸 がん 検 診 を 受 診 する 望 ましい 要 件 n=450 ( 複 数 回 答 ) るつもりはない が 有 意 に 多 かった(p<.05) また,35 歳 ~ 39 歳 では, 定 期 的 にがん 検 診 を 受 けており 今 か ら 先 ₂ 年 以 内 には 再 び 受 けようと 思 う が 有 意 に 多 かっ た(p<.01) 20 歳 代 では, 今 までにがん 検 診 を 受 けた ことがなく, 将 来 的 にも 受 けるつもりがない と, 今 までにがん 検 診 を 受 けたことはないが,これから 先 ₁ 年 以 内 には 受 けようと 思 う が 有 意 に 多 かった(p<.01) 労 働 形 態 別 では, 今 まで 検 診 を 受 けたことがなく, 将 来 的 にも 受 けるつもりがない が, 非 常 勤 やパートに 多 かった(p<.05) 配 偶 者 (パートナー)がいる 人 は, 定 期 的 にがん 検 診 を 受 けている 人 が 多 く(p<.01), 配 偶 者 (パートナー) がいない 人 は 今 まで 検 診 を 受 けたことがなく, 将 来 的 にも 受 けるつもりがない 人 が 多 かった(p<.01) 婦 人 科 受 診 歴 の 有 無 では, 受 診 歴 のある 人 は 定 期 的 に がん 検 診 を 受 けている が 多 く(p<.01), 家 族 親 族 の がん 死 亡 者 があると 答 えた 人 は, 定 期 的 にがん 検 診 を 受 けている 人 が 多 かった(p<.01) 望 ましい 検 診 受 診 要 件 ( 図 ₄)で, 最 も 多 かったもの は 費 用 が 安 い の278 人 (61.8%)で, 次 いで 女 性 スタッ フである 224 人 (49.8%), 検 診 の 時 間 や 期 間 が 自 由 である 184 人 (40.9%)であった 40 歳 代 以 上 では 他 の 検 診 と 同 時 に 受 けられる が 他 の 年 代 より 多 く,30 歳 代 では 定 期 的 なダイレクトメールで 案 内 がある, 職 場 健 診 で 義 務 つけられている, 職 場 から 補 助 ( 費 用 ) がある, 費 用 が 安 い, 所 要 時 間 が 短 い, 検 診 の 時 間 や 期 間 が 自 由 である が 多 かった 20 歳 代 では, 女 性 スタッフである, 職 場 健 診 で 義 務 付 けられている が 多 かった 考 察 ₁. 子 宮 頸 がんに 関 する 知 識 と 意 識 どの 年 代 でも 子 宮 頸 がんに 関 する 知 識 は 低 く, 特 に 子 宮 頸 がんの 原 因, 予 防 とワクチンの 有 効 性, 治 療 に 関 す る 知 識 の 積 み 重 ねが 必 要 である 中 でも20 歳 代 の 知 識 は どの 項 目 も 低 く, 情 報 源 がテレビやラジオなどからの 能 動 的 なメディアが 主 体 であることから, 子 宮 頸 がんにつ いて 充 分 理 解 できていないことも 考 えられる HPV 感 染 の 機 会 が 若 年 化 している 10) にもかかわらず,わが 国 で は 学 校 教 育 の 中 で,がんや 検 診,ワクチンに 関 して 触 れ ることは 皆 無 に 等 しい 上 に, 女 性 自 らが 新 聞 や 雑 誌 を 読 み, 講 演 会 に 参 加 するなどの 主 体 的 な 情 報 収 集 行 動 が 少 なく, 正 しい 知 識 の 積 み 重 ねができていないこの 状 況 が 続 けば, 若 年 女 性 の 子 宮 頸 がん 検 診 受 診 率 の 向 上 は 期 待 できないであろう 検 診 受 診 理 由 の 上 位 は, がんの 早 期 発 見 のため や 検 診 の 対 象 年 齢 である ことから, 検 診 受 診 者 の 一 次 予 防 の 意 識 は 高 いといえる しかし,そのほとんどが40 歳 代 以 上 であり, 加 齢 に 伴 う 自 らの 健 康 管 理 意 識 の 向 上 が, 職 場 における 検 診 受 診 環 境 を 有 効 に 活 用 し, 主 体 的 な 検 診 受 診 行 動 を 起 こしているのではないかと 考 えられた 20 歳 代 では, 家 族 や 友 人 の 勧 め や 婦 人 科 受 診 のつ いで に 受 診 していることから, 受 動 的 な 検 診 受 診 行 動 であるといえる 30 歳 代 では, 婦 人 科 受 診 や 妊 婦 健 診 時 にクーポン 券 を 利 用 しており, 効 率 的 能 動 的 な 検 診 受 診 行 動 であるといえる しかし, 過 去 ₂ 年 前 後 に 検 診 を 受 診 した 人 でも, 今 後 ₁ 年 以 内 に 検 診 を 受 診 しようとい う 意 思 がないことは, 検 診 を 受 診 したことで 子 宮 頸 がん ではなかったことの 安 心 感 をもたらし, 次 回 の 検 診 受 診 - 27 -

意 識 の 低 下 を 招 く 恐 れがあることが 考 えられた 一 方, 検 診 未 受 診 理 由 の 上 位 には, 異 常 がない, 時 間 が 取 れない, 面 倒, 検 診 費 用 が 高 そう, 抵 抗 が 11)~14) ある, 検 診 場 所 が 不 明 などがあり, 先 行 研 究 とも 一 致 していた 特 に20 歳 代 の, 子 宮 頸 がん 検 診 受 診 経 験 者 は37.1%と 低 く, 異 常 がない ことが 最 も 多 い 未 受 診 理 由 であることから, 身 体 の 異 常 を 自 覚 しその 治 療 の 必 要 を 感 じなければ, 検 診 受 診 行 動 に 結 びつかない ことが, 子 宮 頸 がんの 早 期 発 見 を 遅 らせる 大 きな 要 因 に なると 推 測 された ₂. 望 ましい 検 診 受 診 環 境 の 整 備 望 ましい 検 診 受 診 時 の 要 件 は, 検 診 費 用 が 安 いこと や 女 性 スタッフによる 対 応 が 上 位 にあった 検 診 費 用 が 無 料 となるのは,クーポン 券 が 配 布 される20,25, 30,35,40 歳 の₅ 年 ごとである しかし, 子 宮 頸 がん は, 初 期 の 軽 度 異 形 成 からがんに 進 行 するまでには 約 ₆ ~ 10 年 かかるといわれていることから, 少 なくとも ₂ 年 に₁ 度, 定 期 的 に 子 宮 頸 がん 検 診 を 受 診 し, 異 形 成 の 初 期 段 階 で 発 見 することで, 結 果 的 に 子 宮 頸 がんの 予 防 となる 1) ₅ 年 ごとのクーポン 券 を 利 用 した₂ 年 に₁ 度 の 検 診 では, 最 低 ₃ 回 の 検 診 機 会 が 訪 れる その 内 ₂ 回 はクーポン 券 の 利 用 により 無 料 となり, 経 済 的 かつ 効 率 的 である しかしながら,2009 年 度 のクーポン 券 利 用 率 は21.7%と 低 く, 今 後 クーポン 券 を 利 用 した 検 診 のメ リットを 周 知 する 啓 発 活 動 が 必 要 であると 考 えられる クーポン 券 とクーポン 券 の 間 の 検 診 においては, 全 額 自 己 負 担 の 個 人 的 な 検 診 受 診 や, 職 場 健 診 の 利 用 とな る 本 調 査 での 30 歳 代 の 検 診 未 受 診 理 由 に, 検 査 項 目 に 含 まれていなかった が 多 いことから, 雇 用 側 の 検 診 受 診 環 境 に 一 貫 性 がなく,そのことが 検 診 受 診 行 動 に 影 響 していると 考 えられた 職 場 健 診 での 子 宮 頸 がん 検 診 の 多 くは ₁ 年 に₁ 回 であること,20 歳 代 から 子 宮 頸 がん 検 診 を 含 んでいる 健 保 組 合 は31.1%と 少 ないこと, 子 宮 頸 がん 検 診 は 健 診 のオプションであり, 受 診 するか 否 かの 選 択 は 本 人 に 任 されていること, 検 診 対 象 年 齢 が 健 保 組 合 によって 異 なり, 検 診 受 診 者 本 人 の 費 用 負 担 が あることも 報 告 されている 12) また, 常 勤 者 よりも 非 常 勤 やパート 勤 務 者 の 方 が, 検 診 受 診 意 識 や 受 診 率 が 低 い ことから, がん 検 診 指 針 に 沿 って, 20 歳 以 上 の 勤 労 女 性 全 員 への 子 宮 頸 がん 検 診 の 実 施 と 案 内 の 徹 底 が 必 要 である 健 保 組 合 や 共 済 組 合 に 対 しても,20 歳 以 上 の 被 保 険 者 本 人 と 被 扶 養 者 も 対 象 に, 子 宮 頸 がん 検 診 の 機 会 を 提 供 すべきではないかと 考 える 検 診 対 象 者 にとっては, 全 員 が 対 象 であることを 強 く 通 知 されな ければ, 受 診 しなくてもかまわない と 錯 誤 してしま う 懸 念 もあり, 知 識 や 意 識 の 積 み 重 ねと 共 に, 検 診 費 用 の 負 担 を 考 慮 した 検 診 受 診 環 境 の 整 備 が 必 要 である 女 性 スタッフによる 対 応 の 希 望 はどの 年 代 でも 多 く, 他 のがん 検 診 とは 異 なる 子 宮 頸 がん 検 診 の 特 徴 的 な 状 況 である 我 が 国 での 検 診 は, 婦 人 科 の 分 娩 台 を 使 い, 男 性 の 婦 人 科 医 師 の 手 で 細 胞 採 取 されることが 少 なくな い このような 現 状 は, 若 年 女 性 に 限 らず, 検 診 受 診 を ためらう 大 きな 要 因 でもある 英 国 では,スメアテイカー と 呼 ばれる 看 護 師 や 助 産 師 による 細 胞 採 取 が 行 われ, 検 診 受 診 率 の 向 上 に 貢 献 している 1)13) ように, 我 が 国 でも 女 性 有 資 格 者 による 細 胞 採 取 体 制 の 検 討 が 必 要 だろう また, 早 急 にその 体 制 が 整 備 されなくても, 定 期 検 診 受 診 者 の 約 半 数 以 上 が, 受 診 後 に 検 診 は 簡 単 で, 短 時 間 だった と 答 えている 12) ことから, 子 宮 頸 がん 検 診 の 実 際 を 伝 えて 検 診 のイメージの 向 上 化 を 図 ることや, 自 治 体 の 柔 軟 な 対 応 や 工 夫 により, 検 診 受 診 率 の 向 上 が 見 込 める 余 地 がある 結 論 愛 媛 県 内 における 勤 労 女 性 の 子 宮 頸 がん 検 診 受 診 率 は, 全 体 的 にはがん 対 策 基 本 法 の 目 標 値 を 上 回 っていた が,どの 年 代 でも 正 しい 知 識 の 習 得 と 活 用 が 不 十 分 で あった 特 に,20 歳 代 の 検 診 受 診 率 は 低 く, 他 の 年 代 よ りも 知 識 が 低 い 現 状 を 踏 まえ, 一 貫 性 のある 教 育 や 啓 発 活 動 及 び, 子 宮 頸 がん 検 診 を 受 ける 女 性 の 心 理 や, 労 働 形 態 に 応 じた 柔 軟 な 検 診 受 診 環 境 の 構 築 を 検 討 していく 必 要 がある 引 用 文 献 ₁) 国 立 がん 研 究 センターがん 対 策 情 報 センター(2012.8.15): http://ganjoho.jp/public/index.html. ₂)SoerenMattke, Edward Kelley, Peter Scherer, et, 2006(2012.8.30):HEALTH CAREQUALITY IN DICATORSPROJECTINITIALINDICATORS REPORT.DELSA/HEA/WD/HWP(2006)2,p6. http://www.oecd.org/health/healthpoliciesanddata/ 36262514.pdf. ₃) 今 野 良 (2010): HPVワクチンとは- 子 宮 頸 がんの 予 防 効 果. 思 春 期 学 vol.28,p127-134. ₄) 厚 生 労 働 省 (2012.8.11):がん 検 診 推 進 事 業 について http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/gan11. ₅) 厚 生 労 働 省 (2012.9.1): 女 性 特 有 のがん 検 診 推 進 事 業 について, http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/gan10. ₆) 厚 生 労 働 省 (2012.9.1): 第 14 回 がん 対 策 推 進 協 議 会 資 料 http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/ 2r9852000000tmu7.html. - 28 -

₇) 今 野 良 (2011): 子 宮 頸 がん:HPVワクチンとがん 検 診 による 予 防,がん 看 護 16 巻 ₅ 号 p543-546, 南 江 堂 ₈) 厚 生 労 働 省 健 康 局 ホームページ: 平 成 23 年 度 予 算 概 算 要 求 の 概 要, http://www.mhlw.go.jp/wp/yosan/yosan/ 11gaisan/dl/kenkou.2012.9.10 ₉)Garland S:The Need for public education on HPV and cervical cancer prevention in Asia Vaccine26. p5435-5440. 2008. 10) 荒 川 一 郎, 新 野 由 子 (2009): 若 年 女 性 の 健 康 を 考 える 子 宮 頸 がん 予 防 ワクン 接 種 の 意 義 と 課 題. 厚 生 の 指 標, 第 56 巻 第 10 号,p1-6. 11) 兼 任 千 恵, 豊 川 智 之, 三 好 祐 司 ら(2010): 女 性 労 働 者 の 子 宮 頸 がん 検 診 受 診 行 動 に 関 わる 要 因. 厚 生 の 指 標 第 57 巻 13 号,p1-7. 12) 子 宮 頸 がん 検 診 に 関 する 調 査 報 告 書 (2008): 子 宮 頸 がんから 女 性 を 守 るための 研 究 会, http://www.cczeropro.jp/kenshin/img/result/ result.pdf. 13) 公 益 財 団 法 人 日 本 対 がん 協 会 (2012): 対 癌 協 会 報 第 566 号, http://www.jcancer.jp/archive/document/ 2010kyoukaihou1202.pdf. 本 研 究 は 平 成 24 年 度 ~ 28 年 度 科 学 研 究 助 成 費 基 盤 研 究 C24593454の 助 成 を 受 け 実 施 した 要 旨 本 研 究 は, 若 年 女 性 の 子 宮 頸 がん 検 診 の 受 診 率 向 上 を 目 指 した 健 康 教 育 プログラムの 開 発 を 最 終 目 的 とし, 平 成 23 年 度 の 調 査 内 容 から, 愛 媛 県 内 における 勤 労 女 性 の 子 宮 頸 がん 検 診 受 診 の 現 状 を 分 析 した その 結 果, 勤 労 女 性 の 子 宮 頸 がん 検 診 受 診 率 は 高 いとはいえず, 子 宮 頸 がんに 関 する 知 識 も 低 く, 適 切 な 認 識 を 持 っているとは いえなかった 特 に,20 歳 代 の 知 識 は 他 の 年 代 よりも 低 く, 学 校 教 育 の 段 階 から 現 在 に 至 るまで, 継 続 した 正 し い 知 識 の 普 及 や 検 診 受 診 環 境 の 整 備 が 進 んでいないこと もその 要 因 であると 考 えられた 今 後 はそれぞれの 年 代 の 特 徴 や 学 生 の 現 状 も 分 析 し, 子 宮 頸 がんに 関 する 正 し い 知 識 の 習 得 と 検 診 受 診 率 の 向 上 を 目 的 に, 各 年 代 に 即 した 適 切 で 効 果 的 な 啓 発 活 動 と, 柔 軟 な 健 診 受 診 環 境 に ついて 検 討 することにより, 女 性 が 自 身 の 健 康 管 理 とし て 積 極 的 に 検 診 受 診 できる 体 制 を 整 備 していく 必 要 が ある 謝 辞 本 調 査 に 快 くご 協 力 頂 きました 皆 様 に 感 謝 致 します - 29 -