中 国 におけるCDM 事 業 の 推 進 CDM( 排 出 権 取 引 ) 事 業 は 先 進 国 と 発 展 途 上 国 と が 協 力 してプロジェクトを 実 施 し その 結 果 得 られた CO2 排 出 抑 制 効 果 または CO2 吸 収 増 大 効 果 に 応 じ て 発 行 されたクレジットをプロジェクト 参 加 者 間 で 分 け 合 うというものです この 制 度 によって 先 進 国 は 投 資 先 での 排 出 量 削 減 分 を 自 国 の CO2 排 出 量 削 減 目 標 の 達 成 に 利 用 することが 可 能 になります 日 揮 は 複 数 の CDM 事 業 を 中 国 で 推 進 しています 代 替 フロンガス 回 収 分 解 で 3,160 万 トンの 温 室 効 果 ガスを 削 減 日 揮 は 丸 紅 株 式 会 社 などと 共 同 で 中 国 浙 江 省 の 浙 江 巨 化 股 份 有 限 公 司 が 所 有 する 代 替 フロン 製 造 工 場 で 放 出 されていた 温 室 効 果 ガス HFC23 を 回 収 分 解 し CER(Certified Emission Reduction: CDM 事 業 による 排 出 権 )を 取 得 する 巨 化 CDM 事 業 を 実 施 中 です 本 事 業 は 日 本 - 中 国 間 で 初 の CDM 事 業 であり 7 年 間 で 4,000 万 トン(CO2 換 算 )の 温 室 効 果 ガスを 削 減 します 2006 年 8 月 初 めから 分 解 装 置 の 運 転 を 開 始 し 2012 年 5 月 まで に 約 3,160 万 トンの 削 減 を 実 現 しています がら 設 備 の 多 くが 旧 式 で 大 量 の 石 灰 石 ( 炭 酸 カ ルシウム ) を 使 用 するために 多 くの CO2 を 排 出 し ています また 生 産 に 伴 い 発 生 する 余 剰 エネルギー の 有 効 活 用 も 先 進 国 ほど 進 んでいません 日 揮 は 中 国 の 内 モンゴル 自 治 区 の 億 利 冀 東 水 泥 責 任 公 司 と 共 同 で 原 料 を 代 替 した 新 製 法 によるセ メント 生 産 CDM 事 業 を 開 始 しました 通 常 セメ ント 生 産 では 石 灰 石 を 原 料 にして 中 間 製 品 であるク リンカーを 製 造 しますが 本 事 業 では 代 替 原 料 とし て 塩 化 ビニール 製 造 工 場 などで 副 産 物 として 生 成 されるカーバイド 残 渣 ( 水 酸 化 カルシウム ) を 使 用 します カーバイド 残 渣 の 有 効 利 用 に 加 え クリン カー 製 造 にともなう 発 生 物 が CO2 から 水 蒸 気 に 変 わることから 生 産 工 程 からの CO2 排 出 量 を 80% 以 上 削 減 できます 本 事 業 では 2012 年 3 月 までに 約 42 万 トンの 排 出 権 を 取 得 しました 今 後 2017 年 まで 事 業 を 継 続 し さらに 140 万 トンの 排 出 権 を 取 得 する 予 定 です セメント 工 場 向 け 余 熱 発 電 で 5 万 トンの 排 出 権 を 取 得 当 社 として 2 例 目 となる CDM 事 業 は 中 国 安 徽 省 の 淮 北 鉱 業 集 団 公 司 と 共 同 で 同 社 のセメント 工 場 向 け 余 熱 発 電 設 備 による CDM 事 業 です 2012 年 3 月 までに 約 5 万 トンの 排 出 権 を 取 得 し 2012 年 度 中 にさらに 約 3 万 トンの 排 出 権 を 取 得 する 予 定 です セメント 原 料 の 代 替 で 42 万 トンの 排 出 権 を 取 得 エネルギー 消 費 量 世 界 第 2 位 の 中 国 は セメント 生 産 量 でも 世 界 の 40%を 占 めています しかしな 億 利 冀 東 水 泥 責 任 公 司 セメント 工 場 炭 鉱 メタン 通 気 メタンの 回 収 活 用 事 業 が 国 連 に 登 録 操 業 中 の 炭 鉱 では 安 全 確 保 のために 炭 層 中 のメ タンガスを 回 収 しています しかし 回 収 した 大 部 分 の 炭 鉱 メタン (CMM: Coal Mine Methane) が 大 気 中 に 排 出 されており また 炭 鉱 坑 道 中 の 空 気 中 31 JGC CORPORATION
テ ク ノ ロ ジ ー にも 0.3 ~ 0.7% 程 度 の 非 常 に 濃 度 の 薄 い 通 気 メ タン (VAM:Ventilation Air Methane) というメ タンガスが 含 まれています メタンガスは CO2 の 21 倍 の 温 暖 化 係 数 を 持 つため メタンガスを 回 収 し 有 効 利 用 することで 温 暖 化 防 止 と 省 エネルギー の 効 果 が 期 待 できます 2009 年 10 月 日 揮 と 中 国 安 徽 省 の 淮 北 集 団 公 司 が 共 同 で 実 施 する 過 気 メ タンを 回 収 する CDM 事 業 が 国 連 に 登 録 されまし た 本 事 業 により CO2 換 算 で 年 間 4.5 万 トンの 削 減 が 可 能 となります また 炭 鉱 メタンを 回 収 する CDM 事 業 (CO2 換 算 で 年 間 7.5 万 トンの 削 減 ) も 2010 年 9 月 に 国 連 に 登 録 されました これまで 世 界 中 の LNG プラントの 3 分 の 1 以 上 に 関 与 してきた 日 揮 は 自 社 に 蓄 積 した LNG プラ ントの 技 術 知 見 を 最 大 限 に 活 用 し 経 済 性 が 充 分 確 保 可 能 な 年 産 100 万 トン 規 模 の 中 小 LNG プラン ト 事 業 のコンセプトを 確 立 しました 日 揮 が 提 唱 するキーワード 低 コスト 標 準 設 計 を 利 用 し 設 計 コストを 削 減 短 納 期 発 注 機 器 の 指 定 とリピートオーダーで 建 設 納 期 を 短 縮 コンパクト プラント 設 備 をモジュール 化 し 現 地 工 事 を 最 少 化 中 小 規 模 LNG プラントの 完 成 予 想 図 炭 鉱 VAM ダクト 中 小 規 模 LNGプラント 事 業 の 推 進 世 界 的 なエネルギー 需 要 増 加 が 続 く 中 非 在 来 型 天 然 ガスであるシェールガスの 開 発 生 産 も 進 むな ど 天 然 ガスは 再 生 可 能 エネルギーとともに 低 炭 素 社 会 の 実 現 に 向 けた 最 も 現 実 的 なエネルギーの 一 翼 を 担 っていくと 言 われています そして 日 本 をは じめ 中 国 インドなどの 新 興 国 において LNG( 液 化 天 然 ガス)の 需 要 は 堅 調 に 拡 大 されると 予 想 さ れています 近 年 のベースロード LNG プラントは 投 資 効 率 面 より 巨 大 化 してきました 日 揮 はこれらの 工 夫 により 今 まで 開 発 の 進 んで いない 中 小 ガス 田 の LNG 事 業 化 に 寄 与 するととも に 従 来 の 大 型 LNG 計 画 では 6 8 年 かかる 初 期 計 画 から 生 産 開 始 までの 期 間 を 3.5 年 程 度 に 短 縮 することを 可 能 としています さらに 欧 米 を 中 心 にトラック 船 舶 などでの 内 燃 機 用 クリーン 燃 料 としての LNG 利 用 の 機 運 が 高 まっ ており パイプラインガスを 原 料 として 年 間 数 万 か ら 数 十 万 トンの LNG を 生 産 し LNG ステーション などで 販 売 する 新 たなビジネスモデルが 検 討 されて います 日 揮 は 中 小 規 模 LNG コンセプトのさらな る 展 開 により この 新 たな LNG ビジネスチェーンの 構 築 をサポートしていきます Environmental & Social Report 2012 32
効 率 的 なCO2の 分 離 回 収 技 術 の 開 発 日 揮 は ドイツBASF 社 と 共 同 で 新 しいCO2 分 離 回 収 技 術 HiPACT(High Pressure Acid-gas Capture Technology)プロセスを 開 発 しました HiPACT は 天 然 ガスや 合 成 ガス 中 の CO2 を 高 圧 で 回 収 する 技 術 で CO2 を 地 中 に 貯 留 する 際 のエネル ギーとコストの 大 幅 な 低 減 を 図 ることができ CCS (CO2 回 収 貯 留 :Carbon Dioxide Capture and Storage)の 広 範 な 展 開 への 活 用 が 可 能 です 日 揮 技 術 研 究 所 でのパイロット 試 験 による 基 本 技 術 の 開 発 後 2010 年 に 新 潟 県 長 岡 市 の 国 際 石 油 開 発 帝 石 株 式 会 社 越 路 原 プラントの 炭 酸 ガス 除 去 設 備 において 実 際 の 天 然 ガスを 用 いた CO2 回 収 ( 年 間 4 万 トン 規 模 ) の 実 証 試 験 を 実 施 しました こ の 実 証 試 験 を 通 じ 目 標 のエネルギー 削 減 が 達 成 で きることを 確 認 し 現 在 は 商 業 適 用 が 可 能 となっ ています CCS は CO2 排 出 量 の 大 規 模 な 削 減 を 実 現 する 技 術 として 世 界 中 で 期 待 されています HiPACT はコストおよび 運 転 エネルギーを 削 減 する ことで CCS の 早 期 普 及 に 大 きく 貢 献 できます 日 揮 はこのような 取 り 組 みを 通 じて 地 球 温 暖 化 防 止 に 貢 献 していきます 温 室 効 果 ガスの 削 減 へ 向 けた バイオマス 発 電 プロジェクトを 開 始 日 本 は 2020 年 までに 温 室 効 果 ガスを 1990 年 比 で 25% 削 減 する 目 標 を 掲 げています 東 日 本 大 震 災 以 降 特 に 再 生 可 能 エネルギーを 用 いた 分 散 型 のエネルギーが 注 目 されていますが 森 林 大 国 の 日 本 では これまでも 木 質 バイオマスの 有 効 利 用 が 随 所 で 検 討 されてきました しかし 広 く 薄 く 分 散 す る 木 質 バイオマスは 効 率 的 な 収 集 や 必 要 量 の 確 保 に 課 題 があることから 事 業 化 に 至 る 事 例 は 限 られ ていました このような 背 景 から 森 林 バイオマス を 利 用 した 事 業 も 含 めた 新 エネルギー 事 業 の 普 及 拡 大 を 目 的 に 環 境 省 において チャレンジ 25 地 域 づ くり 事 業 の 公 募 が 行 われ 日 揮 グループの 日 本 エ ヌ ユー エスは 山 形 県 庄 内 地 方 における 木 質 バ イオマスガス 化 コージェネレーションシステム を 利 用 した 実 証 事 業 を 提 案 し 採 択 されました このシステムでは 山 林 から 発 生 する 除 間 伐 材 に 加 えて 果 樹 剪 定 枝 や 流 木 なども 使 用 することで 原 料 の 木 質 バイオマスの 効 率 的 な 収 集 や 必 要 量 の 確 保 を 図 っています これらの 木 質 材 料 をチップ 化 した ものを 原 料 として 実 証 事 業 設 備 から 近 接 する 農 業 用 ビニールハウスに 電 力 および 熱 供 給 さらに 福 祉 施 設 などへの 温 熱 供 給 と 電 力 を 供 給 することで 高 い 事 業 性 採 算 性 を 目 指 しています 1 年 目 の 2011 年 度 に 設 備 設 置 と 試 運 転 を 完 了 し 2 年 目 以 降 に システムを 本 格 稼 動 させて 木 質 材 料 の 安 定 確 保 CO2 削 減 効 果 事 業 性 採 算 性 を 検 証 していきます 国 際 石 油 開 発 帝 石 株 式 会 社 越 路 原 プラント 33 JGC CORPORATION
テ ク ノ ロ ジ ー 環 境 省 実 施 の 家 庭 エコ 診 断 実 施 事 業 者 としての 取 り 組 み 日 揮 グループの 日 揮 情 報 システムは 家 庭 からの CO2 排 出 量 の 見 える 化 や 削 減 のための 取 り 組 みとし て 2011 年 度 に 環 境 省 が 実 施 した 家 庭 エコ 診 断 事 業 の 実 施 事 業 者 のひとつに 選 定 されました 150 人 の 家 庭 モニターを 対 象 に 調 査 期 間 中 における 1 時 間 ごとの 電 力 消 費 量 のデータ 測 定 と 家 庭 での 水 道 光 熱 利 用 のデータ 収 集 省 エネコンサルタントによ る 家 庭 からの CO2 排 出 削 減 のためのさまざまなア ドバイスの 実 施 といった 活 動 を 実 施 しました 各 家 庭 からは 電 力 消 費 に 対 する 新 たな 気 づきを 得 られたといった 声 や 節 電 コンサルタントからの 客 観 的 なアドバイスにより CO2 削 減 への 意 識 が 向 上 したとの 声 が 寄 せられました また モニター 期 間 中 に 集 められたデータや 各 家 庭 での 節 電 への 取 り 組 み 工 夫 といった 参 考 情 報 は 地 域 情 報 サイト 上 で 共 有 し 誰 でも 閲 覧 できるようにしました 他 の 家 庭 の 電 力 利 用 状 況 と 比 較 することによって 新 しい エコへの 気 づきを 生 む 一 助 となりました ギー マネジメント システム(Building Energy Management System:BEMS)を 導 入 しています さらにこの BEMS を 用 いて 実 証 設 備 を 稼 働 制 御 す る 実 証 事 業 を 行 っています また エネルギー 利 用 においては 施 設 利 用 者 の 行 動 も 重 要 な 要 素 となるため 利 用 者 の 自 発 的 な 省 エネルギー 行 動 を 誘 導 する 人 とエネルギーの 調 和 システム について 筑 波 大 学 と 共 同 研 究 を 行 ってい ます この 研 究 では " 電 気 自 動 車 の 充 電 行 動 " を 人 とエネルギーの 調 和 システム の 対 象 シーンとして モデル 化 した 充 電 行 動 と 商 用 施 設 の 電 力 余 剰 逼 迫 予 測 を 基 に 最 適 な 充 電 時 刻 を BEMS が 利 用 者 に 提 示 し 行 動 を 促 すことで 利 用 者 の 利 便 性 を 維 持 しつ つ 電 力 負 荷 の 平 準 化 を 実 証 することを 目 指 してい ます 日 揮 情 報 システムでは これらの 実 証 結 果 を 活 か しながら 低 炭 素 社 会 の 実 現 に 貢 献 する 事 業 を 日 揮 グループの 一 員 として 取 り 組 んでいきます 次 世 代 エネルギー 社 会 システム 実 証 事 業 BEMS 概 要 図 経 済 産 業 省 の 次 世 代 エネルギー 社 会 システム 実 証 事 業 への 取 り 組 み 近 年 持 続 可 能 な 社 会 の 構 築 を 目 指 し 再 生 可 能 エ ネルギーやスマートグリッドの 導 入 による 実 証 実 験 が 世 界 各 地 で 行 われています その 一 環 として 日 揮 および 日 揮 情 報 システムは 現 在 横 浜 市 において 経 済 産 業 省 の 次 世 代 エネルギー 社 会 システム 実 証 事 業 に 取 り 組 んでいます 本 実 証 事 業 では 商 用 施 設 を 地 域 におけるエネ ルギー 利 用 の 核 と 位 置 付 け 施 設 に 設 置 した 低 炭 素 技 術 製 品 を 複 合 化 させた 実 証 設 備 ( 太 陽 光 発 電 蓄 電 池 電 気 自 動 車 など)を 有 効 活 用 しエネル ギー 効 率 を 最 大 化 するため ビルディング エネル Environmental & Social Report 2012 34
脱 硝 触 媒 の 海 外 市 場 への 展 開 日 揮 グループの 日 揮 触 媒 化 成 は 1970 年 代 初 頭 から 発 電 所 などの 排 煙 脱 硝 装 置 向 け 触 媒 の 開 発 を 進 め 1976 年 にハニカム 型 脱 硝 触 媒 (NOx 除 去 触 媒 ) を 世 界 に 先 駆 けて 日 本 市 場 向 けに 販 売 しました その 後 は 各 国 の NOx 規 制 強 化 に 伴 い EU 米 国 韓 国 向 けに 脱 硝 触 媒 の 製 造 技 術 ライセンスを 提 供 し ています ハニカム 型 脱 硝 触 媒 によって 光 化 学 ス モッグ 酸 性 雨 の 原 因 となる 窒 素 酸 化 物 (NOx)を 約 80% 以 上 脱 硝 し 生 態 系 の 安 全 維 持 に 寄 与 してい ます 中 国 においても 環 境 規 制 の 強 化 に 伴 い 脱 硝 触 媒 の 需 要 が 急 増 することを 見 越 し 中 国 メーカー 向 け に 脱 硝 触 媒 の 製 造 技 術 ライセンスの 提 供 を 行 ってい ます さらに 脱 硝 触 媒 の 原 料 についても 中 国 に 製 造 技 術 ライセンスの 提 供 を 行 い この 原 料 販 売 を 目 的 に 中 国 北 京 に 販 売 会 社 を 2010 年 に 設 立 して 販 売 を 開 始 しています 今 後 は 日 揮 触 媒 化 成 の 技 術 ライセンスを 通 じて 製 造 された 脱 硝 触 媒 が 中 国 のスタンダードとして 発 電 所 に 幅 広 く 活 用 され 中 国 の NOx 排 出 の 抑 制 に 大 きく 貢 献 することを 目 指 しています 色 素 増 感 型 太 陽 電 池 用 チタニア ペーストの 商 業 化 に 向 けた 取 り 組 み 代 太 陽 電 池 として 期 待 されています この 太 陽 電 池 は 以 下 の 特 徴 を 持 っています 人 工 光 などの 比 較 的 微 弱 な 光 エネルギーの 光 反 応 性 の 良 さ 拡 散 光 に 対 しても 高 い 光 電 変 換 効 率 を 示 す 高 真 空 条 件 の 製 造 プロセスを 必 要 としないため 製 造 設 備 費 が 安 価 多 彩 な 色 調 加 工 しやすさ 色 素 増 感 型 太 陽 電 池 の 光 変 換 効 率 は セルだけで なくサブモジュールにおいて 現 在 広 く 利 用 され ているシリコンアモルファス 太 陽 電 池 の 光 変 換 効 率 を 凌 ぐことが 国 際 的 認 定 機 関 (NREL:National Renewable Energy Laboratory)で 確 認 されてい ます また 耐 久 性 においても 85 湿 度 85%の 高 温 高 湿 下 でも 実 用 レベルでの 耐 久 性 が 確 認 される など 今 後 の 拡 がりが 期 待 できます 色 素 増 感 型 太 陽 電 池 の 性 能 を 左 右 するのは 光 を 多 重 散 乱 させるナノサイズ 粒 子 チタニアをその 最 適 値 0.4 μm(マイクロメートル)に 制 御 するナノ 粒 子 調 製 技 術 とチタニア 粒 子 で 構 成 される 均 一 薄 膜 を 形 成 するペースト 化 です 日 揮 グループの 日 揮 触 媒 化 成 は 最 適 粒 子 サイズによるペースト 化 技 術 に 取 り 組 んでおり これらのキーテクノロジーを 既 に 工 業 化 レベルにまで 高 めています 引 き 続 き 商 業 化 に 向 けた 技 術 の 改 善 に 取 り 組 んでいます 太 陽 エネルギーを 電 力 に 変 換 する 太 陽 電 池 は 石 油 石 炭 天 然 ガスなどの 化 石 燃 料 を 必 要 としない 発 電 装 置 として エネルギー 問 題 や 地 球 環 境 保 全 の 観 点 から 近 年 ますます 注 目 を 浴 び そして 広 がり をみせています 太 陽 電 池 を 構 成 する 光 電 変 換 材 料 には いくつも の 種 類 がありますが ナノ 粒 子 チタニアで 構 成 され る 多 孔 質 膜 の 表 面 に ある 種 の 色 素 を 吸 着 させた 光 電 変 換 材 料 を 用 いた 色 素 増 感 型 太 陽 電 池 が 次 世 35 JGC CORPORATION