今 回 の 東 日 本 大 震 災 による 未 曾 有 の 大 災 害 により 被 災 された 方 会 員 関 係 者 の 皆 様 に 心 よりお 見 舞 い 申 し あげます NPO 法 人 認 知 行 動 療 法 推 進 協 会
2011 年 6 月 12 日 ウェルネス 柏 認 知 行 動 療 法 と サポーターの 役 割 NPO 法 人 認 知 行 動 療 法 推 進 協 会 千 葉 認 知 行 動 療 法 士 トレーニングコース 研 修 生 大 神 那 智 子
本 日 のテーマ 1. 自 己 紹 介 2. にんち って 何? 3. 自 分 の 考 え 方 やくせは? 4. 認 知 行 動 感 情 のつながり 5. 認 知 行 動 療 法 は? 6. 認 知 行 動 療 法 ( 認 知 行 動 療 法 セラピスト)で 行 うこと 7. 支 持 的 精 神 療 法 ( 認 知 行 動 療 法 サポーター)で 行 う こと 8. 振 り 返 りと 今 後 への 取 り 組 み
1. 自 己 紹 介
2. にんち って 何? おとなりの 人 と にんち について 話 してみよう
考 え 方 ものの 受 け 取 り 方 にんち って 何? 状 況 をどのように 捉 えるか 意 識 して 考 えているというよりも 自 然 に 浮 かぶ 考 え 方 の 癖 を 含 む ( 認 知 行 動 療 法 のすべてがわかる 本 清 水 栄 司 2010) 認 知 は 人 の 行 動 を 決 定 する 中 心 的 な 力 (Beckら 1979; Campos 2002)
次 の 事 例 について 考 えてみよう 3~4 名 で 考 えてみよう
人 から 相 談 されたり 自 分 が 悩 んだら? 事 例 )30 代 独 身 女 性 80 代 の 父 70 代 後 半 の 母 親 と3 人 家 族 両 親 とも 起 伏 が 激 しく けんかばかりしています 間 に 入 る 私 はいつも フォローしていますが 気 遣 いばかりで 胃 が 痛 くなります 両 親 とも 高 齢 のため 家 を 出 るわけにはいきません どうしたらもう 尐 し 両 親 に 穏 やかになってもらえるでしょうか また 私 が 両 親 の 挙 動 にびくつかないためにはどうしたら いいか 教 えてください H23.5.23 朝 日 新 聞 悩 みのるつぼ より
事 例 についてどう 思 いましたか? グループで5 分 程 度 話 し 合 ってください * 自 分 だったら * 相 談 されたら グループで1 人 づつ 順 番 に 自 分 の 考 えを 話 してください (1 人 1 分 づつ) メンバーは 聞 くだけにしてください メンバーへの 質 問 はOKです
人 から 相 談 されたり 自 分 が 悩 んだら? (あなたはどれに 当 てはまりますか 複 数 回 答 可 ) ( 自 分 だったら) 1 人 で 考 えるがよい 答 えがみつからないので 悶 として 過 ごす なるようになるさ しかたない と 諦 める 何 も 考 えないようにする その 他 ( 相 談 されたら) 一 緒 に 考 えたり 悩 んだりする 一 緒 に 相 談 できるところを 探 す ダメなところを 言 ってあげる こうしたほうがいいと 言 ってあげる 私 に 任 せとけ と 胸 を 叩 く その 他
3. 自 分 の 考 え 方 やくせは? 自 分 の 考 え 方 やくせを 知 る 方 法 は * 他 の 人 ( 知 り 合 い 友 人 )に 聞 く * 自 分 の 頭 の 中 で 一 生 懸 命 考 える * 専 門 家 に 相 談 する * 専 門 書 で 調 べる * 占 ってもらう * 心 理 尺 度 を 使 用 する
心 理 療 法 で 使 用 する 心 理 尺 度 と 占 いは 違 うの?
心 理 尺 度 は 心 理 尺 度 とは? うつや 不 安 そのほかの 気 分 のレベルを 数 字 で 評 価 するもの 気 分 の 評 価 によって 進 展 の 具 合 を 有 効 に 推 定 できる 一 貫 性 のある 構 造 化 の 要 素 が 治 療 に 加 わる
占 いと 心 理 尺 度 とは 何 が 違 う? * 占 い * 心 理 尺 度 血 液 型 占 い GAD-7( 不 安 ) 手 相 PHQ-9( 抑 うつ) 水 晶 BDI(うつ) 星 SPIN( 社 交 不 安 ) 生 年 月 日 OCI( 強 迫 性 障 害 )
占 いと 心 理 尺 度 の 比 較 占 い 心 理 尺 度 テーマ 広 い 狭 い 質 問 項 目 尐 ない 多 い 安 定 性 変 動 一 貫 フィードバック 大 きい 小 さい 作 成 手 続 き すぐに 使 用 できる 検 証 するまで 使 用 不 可
4. 認 知 行 動 感 情 のつながり ( 考 え 方 の 基 本 の 型 :バランス 良 く 関 連 しているか) 認 知 感 情 相 互 に 影 響 し 合 う 行 動
認 知 と 行 動 と 感 情 をとらえると ( 考 え 方 の 基 本 の 型 :バランス 良 く 関 連 しているか) 認 知 :わかりやす くできるか 皆 寝 てしまわないか 心 配 感 情 : ドキドキ 不 安 相 互 に 影 響 し 合 う 行 動 :トイ レに 何 回 も 行 く
認 知 行 動 療 法 で うつの 悪 循 環 を 断 ち 切 ろう (コンピューターCBTサポーター 養 成 講 座 H22.8: 清 水 栄 司 ) うつ 病 に 至 るパターン ストレスなどの 出 来 事 心 の 健 康 が 保 てるパターン ストレスなどの 出 来 事 気 分 感 情 憂 うつだ 私 では だめだ 考 え( 認 知 ) 非 機 能 的 な 悪 循 環 行 動 人 に 会 うのは やめよう どんどん 気 持 ちが 萎 縮 して 落 ち 込 んでいく 私 で 何 とかできる 考 え( 認 知 ) 機 能 的 な 良 い 循 環 気 分 感 情 行 動 適 度 な 緊 張 が ともかくまず 人 楽 しい に 会 ってみよう 充 実 した 毎 日
不 安 の 循 環 を 断 ち 切 る こころの 健 康 が 保 てないパターン ストレスなどの 出 来 事 出 来 事 認 知 行 動 療 法 について プレゼンする ことになった 心 の 健 康 が 保 てるパターン ストレスなどの 出 来 事 うまくいかない 考 え( 認 知 ) 私 らしく 何 とかやってみ る 考 え( 認 知 ) 非 機 能 的 な 悪 循 環 機 能 的 な 良 い 循 環 気 分 感 情 行 動 気 分 感 情 行 動 不 安 心 配 その 場 から 逃 げる 適 度 な 緊 張 が 楽 しい ともかくまず やってみる どんどん 気 持 ちが 萎 縮 して 落 ち 込 んでいく 充 実 した 毎 日
5. 認 知 行 動 療 法 は 目 標 がわかりやすい 例 )こころの 健 康 が 保 てるためにどうなりたいか 治 療 の 指 示 がわかりやすい 例 ) 絵 や 図 を 使 用 し 表 現 できるのでわかりやすい 効 果 がわかりやすい 例 ) 行 動 で 表 せたり 点 数 で 評 価 できる 自 分 が 考 えていることについて 考 える ことを 教 えていく
認 知 行 動 療 法 の 科 学 と 実 践 1. 認 知 と 顕 在 行 動 の 修 正 に 焦 点 を 置 く 現 在 と 未 来 を 視 野 に 置 いた 能 動 的 支 持 的 時 間 限 定 的 構 造 的 な 精 神 療 法 2. 精 神 障 害 の 問 題 行 動 が 維 持 される 認 知 的 行 動 的 因 子 の 詳 細 な 病 因 モデルを 基 盤 として 治 療 法 が 工 夫 さ れる 3. 対 照 比 較 試 験 によって 治 療 法 の 有 効 性 を 証 明 し その モデルの 妥 当 性 を 科 学 的 に 検 証 する 認 知 行 動 療 法 の 科 学 と 実 践 より David M. Clark & Christopher G. Fairburn( 伊 豫 雅 臣 監 訳 )
認 知 行 動 療 法 をやってみて 別 の 見 方 が 探 せると 気 分 が 楽 になる 考 え 方 の 癖 が 分 かると 別 の 見 方 を 探 しやす い 別 の 見 方 をさがすのは 決 して 簡 単 ではない ため 見 つからなくてもがっかりしない
ここで 頭 の 体 操 1!!! 人 間 に 必 要 なのは と です さて この と は 何 でしょうか? ヒント: の 中 に 何 か 入 るとは 限 りません
金 なし 仕 事 なし 考 えなし 嫁 なし 友 なし 恐 妻 家 毛 なし 頭 の 体 操 2!!! 次 の7 人 の 集 まり これは 何 のあつまり?
セラピスト と サポーター 認 知 行 動 療 法 で 行 うこと ( 認 知 行 動 療 法 セラピストによる) 医 療 用 セラピストのみが 行 える 精 神 心 理 療 法 支 持 的 精 神 療 法 で 行 うこと ( 認 知 行 動 療 法 サポーターによる) 支 持 的 精 神 療 法 (セルフヘルプを 勧 める 技 術 )
6. 認 知 行 動 療 法 で 行 うこと ( 認 知 行 動 療 法 セラピストによる) 傾 聴 受 容 共 感 と 同 時 に 考 え 方 ( 認 知 )や 行 動 の 病 気 に なりやすいパターンを 同 定 して 変 化 を 目 指 す 高 度 に 熟 練 し た 医 療 用 セラピストのみが 行 える 精 神 心 理 療 法 医 療 現 場 での 厳 格 なトレーニング 適 切 なスーパーバイ ザーのもとにおこなわれる 必 要 がある 医 療 行 為 (スーパーバイザーはスーパーバイジーの 技 能 の 向 上 臨 床 的 態 度 の 習 得 臨 床 的 行 為 を 行 うための 精 神 的 安 定 の 確 保 のため 指 導 監 督 をする) ( 医 療 ) 他 人 に 行 う 専 門 医 療 技 術 )
7. 支 持 的 精 神 療 法 で 行 うこと ( 認 知 行 動 療 法 サポーターによる) 支 持 的 精 神 療 法 とは? ( 倒 れかかる 相 手 のこころや 身 体 をささえるように 傾 聴 受 容 共 感 などの 働 きかけにより 症 状 を 良 くしようとす る 方 法 ) 自 分 で 行 う(セルフヘルプ)ことを 勧 める 技 術 患 者 さんの 相 手 の 立 場 に 立 って 患 者 さんを 相 手 を 受 容 しながら 患 者 さんと 相 手 と 一 緒 に 症 状 の 変 化 を 目 指 していきます
認 知 行 動 療 法 サポーターの 認 定 A: 年 間 3 回 の 講 座 への 参 加 講 座 の3つのポイント (1) 支 持 的 精 神 療 法 ができる (2) 認 知 行 動 療 法 で 自 分 のこころの 健 康 づくりが でき 他 人 に 推 奨 できる (3) 連 携 ができること B: 翌 年 以 降 毎 年 1 回 の 講 座 への 参 加 で 更 新 連 携 できることを 特 に 重 視 しているため
目 的 対 象 : 一 般 市 民 およびこころの 保 健 福 祉 に 従 事 する 人 事 業 : 認 知 行 動 療 法 を 広 く 普 及 し 社 会 に 定 着 させていくための 教 育 研 修 を 行 う :メンタルヘルスに 関 する 相 談 : 健 全 でこころ 豊 かな 社 会 の 創 造 に 寄 与 する
8. 振 り 返 りと 今 後 への 取 り 組 み H22 第 1 回 6.15 認 知 行 動 療 法 サポーターとは? 自 分 でやってみよう! 抑 うつの 認 知 行 動 療 法 第 2 回 9.13 傾 聴 受 容 共 感 スキル 人 生 いろいろ 社 員 もいろいろ 休 み 方 いろいろ 第 3 回 12.13 ガイドブックを 用 いた 認 知 行 動 療 法 自 殺 のリスクマネジメント H23.3.13 千 葉 大 学 予 防 医 学 センター/ 当 NPO 主 催 後 援 : 柏 市 メンタルヘルスと 医 療 制 度 を 考 える の 開 催 は 中 止
第 3 回 後 のアンケート 結 果 *コメントより 前 回 と 間 が 空 いてしまうので 2カ 月 に1 回 位 にしてほしい 回 数 が 十 分 ではない スキルを 向 上 させ 医 療 現 場 に 関 われる 仕 組 みを 考 えてほしい 自 殺 予 防 の 話 をもう 尐 し 聞 きたい できれば 臨 床 の 映 像 を 見 せて 頂 きたい お 菓 子 やお 茶 は 不 要 話 し 手 の 声 が 小 さいのでもう 尐 し 大 きい 声 で 興 味 のある 話 身 近 で 使 えるセラピーだと 思 う 初 めてだったので 次 回 から 続 けて 参 加 したい 清 水 先 生 と 小 堀 先 生 の 話 が 分 かりやすく 楽 しく 面 白 かった 参 加 して 仕 事 に 活 かせた
サポーターの 認 定 証 の 発 行 1. 過 去 3 回 のサポータ- 養 成 講 座 に 全 出 席 ている( 更 新 は1 回 ) 2.NPOの 正 会 員 である 6 月 9 月 12 月 の 講 座 の3 回 が 対 象
今 後 の 予 定 第 2 回 : 9 月 11 日 午 後 1 時 ~4 時 第 3 回 : 12 月 11 日 場 所 : ウェルネス 柏 当 会 議 室
ご 清 聴 ありがとう ございました ご 質 問 等 ありましたら 15 時 からの 交 流 会 で お 待 ちしております