平 成 26 年 度 埼 玉 西 部 消 防 組 合 議 会 行 政 視 察 報 告 書 1 期 日 平 成 26 年 7 月 1 日 ( 火 )~ 7 月 2 日 ( 水 ) 2 視 察 地 ⑴ 宮 城 県 仙 台 市 仙 台 市 役 所 (7 月 1 日 ) ⑵ 宮 城 県 東 松 島 市 東 松 島 市 役 所 航 空 自 衛 隊 松 島 基 地 (7 月 2 日 ) 3 視 察 者 ⑴ 埼 玉 西 部 消 防 組 合 議 会 議 長 近 藤 常 雄 副 議 長 野 田 直 人 議 員 荒 川 広 議 員 末 吉 美 帆 子 議 員 安 田 義 広 議 員 新 良 守 克 議 員 小 谷 野 剛 議 員 石 井 幸 良 議 員 齋 藤 忠 芳 議 員 浜 野 好 明 議 員 西 沢 一 郎 議 員 中 村 太 議 員 向 口 文 恵 議 員 宮 岡 治 郎 議 員 砂 長 恒 夫 ⑵ 埼 玉 西 部 消 防 組 合 消 防 長 藤 宮 直 樹 次 長 荒 幡 憲 作 ( 書 記 長 ) 副 主 幹 岸 文 隆 ( 書 記 ) 4 視 察 事 項 ⑴ 宮 城 県 仙 台 市 仙 台 市 役 所 東 日 本 大 震 災 時 における 消 防 活 動 の 概 要 ⑵ 宮 城 県 東 松 島 市 東 松 島 市 役 所 東 日 本 大 震 災 時 における 議 会 の 対 応 と 被 災 状 況 防 災 への 課 題 ⑶ 宮 城 県 東 松 島 市 航 空 自 衛 隊 松 島 基 地 松 島 基 地 の 概 要 東 日 本 大 震 災 の 被 災 状 況 1
5 視 察 報 告 7 月 1 日 ( 火 ) 宮 城 県 仙 台 市 人 口 :106 万 6,609 人 面 積 :785.85 km2 [ 気 象 地 形 ] 仙 台 市 は 北 緯 38 度 付 近 と 比 較 的 高 緯 度 に 位 置 していますが 仙 台 湾 に 面 し た 海 洋 性 気 候 のため 寒 暖 の 差 の 少 ないのが 特 徴 です 1 年 の 平 均 気 温 は 12 前 後 で 季 節 の 区 切 ははっきりしており 四 季 折 々に 彩 りを 変 える 豊 かな 自 然 は 市 民 に 潤 いを 届 けている 地 形 的 には 西 は 奥 羽 山 脈 から 東 は 太 平 洋 の 仙 台 港 までの 広 がりを 持 ち 周 囲 は 12 の 市 と 町 に 接 し 785.85 km2におよぶ 大 きさです 西 の 山 岳 地 帯 には 船 形 山 大 東 岳 泉 ヶ 岳 などが 連 なり 県 立 自 然 公 園 二 口 峡 谷 蔵 王 国 定 公 園 などととも に 緑 豊 かな 素 晴 らしい 景 観 を 形 成 している 奥 羽 山 脈 に 源 を 発 する 三 本 の 清 流 広 瀬 川 名 取 川 七 北 田 川 は いくつかの 支 流 を 集 め 丘 陵 を 下 り 大 きな 流 れとな って 東 の 太 平 洋 に 注 いでいる これらの 清 流 の 流 域 には 80 km2にもおよぶ 広 大 な 農 耕 地 が 広 がっている [ 東 日 本 大 震 災 の 概 要 ] 1 地 震 の 概 要 ( 気 象 庁 調 べ) 発 生 日 時 : 平 成 23 年 3 月 11 日 ( 金 )14:46 頃 マグニチュード 9.0 市 内 震 度 : 震 度 6 強 ( 宮 城 野 区 ) 震 度 6 弱 ( 青 葉 区 若 林 区 泉 区 ) 震 度 5 強 ( 太 白 区 ) 津 波 :3 月 11 日 14:49 太 平 洋 沿 岸 に 大 津 波 警 報 発 令 津 波 の 高 さ 仙 台 港 7.2m( 推 定 値 ) 2 人 的 被 害 : 死 者 899 名 ( 男 性 497 名 女 性 402 名 ) H24.11.30 現 在 ( 仙 台 市 内 ) 行 方 不 明 者 30 名 ( 男 性 17 名 女 性 13 名 ) 重 症 276 名 軽 症 1,995 名 3 建 物 被 害 : 全 壊 2 万 9,981 棟 大 規 模 半 壊 2 万 6,928 棟 半 壊 8 万 2,346 棟 一 部 損 壊 11 万 5,746 棟 H24.11.25 時 点 速 報 値 4 火 災 :39 件 (うち 4/7 の 余 震 に 起 因 した 火 災 3 件 ) 5 宅 地 被 害 :5,080 宅 地 H24.5 末 現 在 2
6ライフライン: 電 気 : 停 電 約 138 万 戸 ( 宮 城 県 ) 仙 台 市 内 5/10 に 復 旧 都 市 ガス: 全 供 給 停 止 35 万 8,781 戸 4/16 全 面 復 旧 ( 津 波 被 災 地 除 く) 水 道 : 断 水 約 23 万 戸 ( 断 水 人 口 約 50 万 人 断 水 率 50%) 3/29 全 面 復 旧 ( 津 波 被 災 地 除 く) 下 水 道 : 津 波 被 害 で 機 能 停 止 簡 易 処 理 4/18 脱 水 汚 水 処 理 の 開 始 鉄 道 : 東 北 新 幹 線 4/29 全 線 再 開 仙 台 空 港 線 10/1 全 線 再 開 仙 台 空 港 : 津 波 冠 水 9/25 全 面 再 開 仙 台 港 :6/5 全 区 間 通 常 運 航 再 開 市 営 バス:3/12 主 要 幹 線 路 線 再 開 4/18 通 常 ダイヤでの 運 航 切 替 地 下 鉄 :3/14 富 沢 台 間 運 転 再 開 4/29 全 線 運 転 再 開 7 避 難 状 況 :3/12 11:30 避 難 者 数 最 大 10 万 5,947 人 3/14 08:30 避 難 所 数 最 大 288 ヶ 所 7/31 避 難 所 は 全 て 閉 鎖 8 市 内 被 害 額 : 被 害 推 計 額 約 1 兆 3,684 億 円 H24.1.29 時 点 [ 仙 台 市 震 災 復 興 計 画 ] 東 日 本 大 震 災 からの 復 旧 復 興 に 向 けた 全 市 的 な 取 り 組 みを 進 めるため 平 成 23 年 11 月 30 日 に 議 会 の 議 決 を 経 て 策 定 された 新 次 元 の 防 災 環 境 都 市 を 掲 げ 減 災 を 基 本 とする 多 重 防 御 の 構 築 や エネルギー 対 策 など 環 境 政 策 の 新 し い 展 開 に 向 けた 取 り 組 み 等 を 総 合 的 に 推 進 している 特 に 市 民 が 一 丸 となって 復 旧 復 興 に 向 けて 取 り 組 むことができるよう シ ンボル 的 な 取 り 組 みとして 復 旧 を 先 導 し 復 興 を 牽 引 する 10 の 復 興 プロジェ クトを 100 万 人 の 復 興 プロジェクト とし 重 点 的 に 推 進 している [100 万 人 の 復 興 プロジェクト] 1 津 波 から 命 を 守 る 津 波 防 災 住 まい 再 建 プロジェクト 2 安 全 な 住 まいの 土 台 をつくる 市 街 地 宅 地 再 建 プロジェクト 3 一 人 ひとりの 暮 らしを 支 える 生 活 復 興 プロジェクト 4 力 強 く 農 業 を 再 生 する 農 と 食 のフロンティアプロジェクト 5 美 しい 海 辺 を 復 元 する 海 辺 の 交 流 再 生 プロジェクト 6 教 訓 を 未 来 に 生 かす 防 災 仙 台 モデル 構 築 プロジェクト 7 持 続 的 なエネルギー 供 給 を 可 能 にする 省 エネ 新 エネプロジェクト 8 都 市 活 力 や 暮 らしの 質 を 高 める 仙 台 経 済 発 展 プロジェクト 9 都 市 の 魅 力 と 復 興 の 姿 を 発 信 する 交 流 促 進 プロジェクト 10 震 災 の 記 憶 を 後 世 に 伝 える 震 災 メモリアルプロジェクト 3
[ 震 災 廃 棄 物 の 処 理 ] 地 震 と 津 波 により 発 生 した 震 災 廃 棄 物 ( 流 出 した 家 屋 家 財 自 動 車 倒 木 等 ) は 仙 台 市 の 一 般 廃 棄 物 処 理 量 の 約 4 年 半 分 の 135 万 トンであった このほか 石 巻 市 で 発 生 した 木 くずなどの 可 燃 物 約 5 万 トンを 受 け 入 れた 震 災 廃 棄 物 は 発 生 場 所 で 粗 分 別 し 東 部 沿 岸 地 区 に 3 ヶ 所 整 備 した 瓦 礫 搬 入 場 に 搬 入 後 徹 底 した 分 別 とリサイクルを 行 なう 方 法 により 処 理 を 進 めた 石 巻 市 からの 受 入 れ 量 が 推 計 より 半 減 したことから 当 初 の 見 込 みより 3 ヶ 月 早 い 平 成 25 年 9 月 29 日 に 焼 却 処 理 を 完 了 している 搬 入 場 は 仮 設 焼 却 炉 の 解 体 を 平 成 26 年 2 月 までに 終 了 し 現 在 は 更 地 になっており 跡 地 には 防 災 林 や 公 園 が 整 備 される 予 定 である 震 災 廃 棄 物 135 万 トン 可 燃 物 31 万 トン プラ 粗 大 木 くず 流 木 7 万 4 千 24 万 トン トン 市 処 理 103 万 トン 不 燃 物 72 万 トン 金 属 粗 大 等 コンクリート 等 1 万 9 千 3 万 4 千 60 万 8 千 トン トン トン 瓦 ボード 等 5 万 8 千 トン 自 動 車 1 万 トン 公 共 施 設 31 万 トン [ 東 日 本 大 震 災 における 消 防 活 動 : 仙 台 市 消 防 局 ] 組 織 体 制 ( 平 成 25 年 4 月 現 在 ) 署 所 等 の 配 置 :1 局 6 消 防 署 17 出 張 所 1 救 急 ステーション( 震 災 当 時 4) 車 両 等 の 配 置 : 消 防 車 両 等 221 台 ヘリコプター2 機 職 員 団 員 数 : 職 員 1,090 名 ( 毎 日 303 名 交 代 787 名 ) 団 員 2,184 名 活 動 概 要 非 常 配 備 3 月 11 日 14:46 四 次 配 備 発 令 ( 職 員 団 員 全 員 参 集 ) 5 月 9 日 17:00 一 次 配 備 に 切 り 替 え( 自 主 的 な 警 戒 配 備 ) 6 月 11 日 17:00 警 戒 態 勢 の 強 化 第 一 警 戒 態 勢 に 切 り 替 え 津 波 被 害 地 区 の 重 点 的 な 検 索 活 動 が 終 了 8 月 31 日 17:00 情 報 連 絡 体 制 の 強 化 に 切 り 替 え 平 成 25 年 3 月 31 日 仙 台 市 災 害 対 策 本 部 の 廃 止 に 伴 い 情 報 連 絡 体 制 の 強 化 を 解 除 4
参 集 状 況 :3 月 11 日 14:46 459 名 ( 発 災 時 の 勤 務 人 員 ) 3 月 11 日 17:00 799 名 (77%) 3 月 11 日 19:00 944 名 (91%) 3 月 12 日 01:00 1,025 名 (98%) 3 月 13 日 00:00 1,032 名 (99%) 消 防 団 員 3 月 12 日 00:00 1,502 名 (67%) 救 助 活 動 及 び 行 方 不 明 者 の 検 索 活 動 消 防 職 員 : 延 べ 1 万 3,431 名 消 防 団 員 : 延 べ 3,928 名 救 助 人 員 数 :899 人 避 難 誘 導 者 数 :3,931 人 検 索 遺 体 数 :362 人 消 防 機 関 のヘリ 救 助 人 数 424 人 ( 札 幌 市 消 防 236 人 東 京 消 防 庁 20 人 仙 台 市 消 防 168 人 ) 発 災 後 1ヶ 月 間 の 救 急 出 場 件 数 と 搬 送 人 員 (3 月 11 日 ~4 月 10 日 ) 出 場 件 数 5,108 件 搬 送 人 員 :4,502 人 参 考 例 年 同 時 期 の1ヶ 月 間 平 均 は 救 急 出 場 3,450 件 搬 送 人 員 2,970 人 1 隊 で 複 数 名 の 負 傷 者 を 搬 送 した 大 渋 滞 で 救 急 車 が 現 場 に 到 着 できず 途 中 から 徒 歩 で 向 かった 津 波 の 浸 水 や 瓦 礫 により 救 急 車 が 現 場 に 近 寄 れない 病 院 引 揚 げ 途 上 路 上 に 倒 れている 傷 病 者 を 収 容 した 長 時 間 の 停 電 による 在 宅 酸 素 療 法 の 継 続 不 能 や 人 工 呼 吸 器 の 作 動 停 止 によ る 救 急 要 請 があった 停 電 により エレベーターが 停 止 した 高 層 マンションからの 徒 歩 による 搬 送 があった 119 番 受 付 状 況 3 月 11 日 1,440 件 12 日 1,566 件 13 日 1,292 件 14 日 1,016 件 参 考 例 年 同 時 期 の1 日 平 均 は 162 件 地 震 直 後 の 119 番 の 入 電 は 青 葉 区 の 中 心 部 や 泉 区 方 面 から 建 物 内 やエレ ベーターに 閉 じ 込 められたといった 通 報 やガス 漏 れによる 通 報 が 多 かった 津 波 襲 来 後 の 第 一 報 は 16 時 10 分 携 帯 電 話 から 津 波 で 2 名 が 流 された との 救 助 要 請 をはじめに 沿 岸 地 域 からの 通 報 が 殺 到 した 5
震 災 当 日 の 119 番 は 通 常 の 10 倍 程 あったので 署 隊 本 部 運 用 に 切 り 替 え 管 轄 消 防 署 へ 119 番 を 転 送 し 事 前 計 画 をもとに 各 消 防 署 で 判 断 し 災 害 へ 対 応 した 東 日 本 大 震 災 に 起 因 する 災 害 件 数 火 災 39 件 救 助 299 件 ガス 漏 れ 113 件 危 険 物 漏 洩 42 件 自 然 災 害 225 件 緊 急 消 防 援 助 隊 の 受 援 状 況 地 上 部 隊 :4 県 隊 379 隊 1,390 名 神 奈 川 県 隊 184 隊 703 名 (3 月 12 日 ~21 日 ) 三 重 県 隊 101 隊 346 名 (3 月 13 日 ~20 日 ) 島 根 県 隊 36 隊 133 名 (3 月 13 日 ~19 日 ) 熊 本 県 隊 58 隊 208 名 (3 月 16 日 ~20 日 ) 航 空 部 隊 : 札 幌 消 防 航 空 隊 東 京 消 防 庁 消 防 ヘリコプター 機 動 部 隊 新 潟 県 防 災 航 空 隊 三 重 県 防 災 航 空 隊 石 川 県 防 災 航 空 隊 京 都 市 消 防 局 航 空 隊 大 阪 市 消 防 局 航 空 隊 北 九 州 市 消 防 局 航 空 隊 他 県 からの 応 援 部 隊 への 情 報 提 供 については 県 隊 長 を 通 して 詳 細 の 管 内 地 図 や 防 火 対 象 物 の 図 面 などを 配 布 するとともに 進 入 路 などの 説 明 を 丁 寧 に 実 施 した 自 衛 隊 警 察 と 協 定 の 締 結 はなかったが 市 役 所 の 危 機 管 理 部 門 に 関 係 機 関 の 職 員 が 派 遣 されていたので その 方 をパイプ 役 として 連 絡 調 整 を 行 った 震 災 前 の 自 衛 隊 との 合 同 訓 練 は 年 に 1 回 程 度 であったが 震 災 後 は 連 携 強 化 を 深 めるため 月 に 一 度 程 度 の 図 上 訓 練 などを 実 施 している なお 航 空 自 衛 隊 松 島 基 地 は 地 元 自 治 体 への 様 々な 支 援 活 動 を 行 っている 教 訓 を 踏 まえた 今 後 の 課 題 仙 台 市 消 防 局 では 震 災 対 応 後 地 震 災 害 対 策 推 進 検 討 委 員 会 を 設 置 し 大 規 模 地 震 災 害 の 経 験 を 踏 まえた 地 震 災 害 対 策 の 検 討 を 行 い 今 後 必 要 な 対 応 の 方 針 について 検 証 を 行 なった 早 急 に 対 応 すべき 事 項 と 今 後 計 画 的 に 対 応 すべき 事 項 に 分 けて 取 りまとめた 早 急 に 対 応 すべき 事 項 ( 抜 粋 ) 消 防 団 員 の 参 集 体 制 の 確 立 と 情 報 連 絡 体 制 の 強 化 職 員 家 族 の 安 否 確 認 の 確 立 について 消 防 航 空 隊 活 動 拠 点 の 整 備 及 び 通 信 手 段 の 確 保 について 6
石 油 コンビナート 地 区 特 定 事 業 所 等 との 連 絡 体 制 の 確 保 について 津 波 災 害 時 の 検 索 救 助 活 動 要 領 の 策 定 並 びに 広 報 避 難 誘 導 方 法 の 確 立 津 波 災 害 対 応 資 機 材 の 整 備 緊 急 消 防 援 助 隊 の 情 報 連 絡 体 制 の 強 化 並 びに 受 援 応 援 計 画 の 見 直 し 大 規 模 災 害 時 の 記 録 収 集 近 藤 議 長 あいさつ 消 防 活 動 の 概 要 説 明 7 月 2 日 ( 水 ) 宮 城 県 東 松 島 市 人 口 :4 万 0,049 人 面 積 :101.86 km2 [ 位 置 と 気 候 ] 東 松 島 市 は 宮 城 県 の 県 都 仙 台 市 の 北 東 にあり 広 域 石 巻 圏 の 西 端 に 位 置 するこ とから 広 域 仙 台 都 市 圏 とも 隣 接 し 東 は 石 巻 市 南 は 太 平 洋 に 面 しています 気 候 は 年 間 平 均 気 温 や 降 水 量 からみても 東 北 としては 比 較 的 暖 かく 風 雨 の 少 ない 地 域 となっている [ 位 置 と 気 候 ] 市 の 中 心 には 四 方 を 一 望 できる 桜 の 名 所 滝 山 があり そこから 西 北 部 に 丘 陵 地 が 連 なり 南 には 特 別 名 勝 松 島 の 一 角 を 占 めるなど 風 光 明 媚 な 景 観 を 楽 しみに 多 くの 家 族 連 れや 観 光 客 などが 訪 れている [ 東 松 島 市 の 被 害 状 況 ] 1 人 的 被 害 : 遺 体 収 容 者 1,067 人 H26.6.1 現 在 死 者 ( 東 松 島 市 民 )1,109 人 ( 全 住 民 の 約 3%) 行 方 不 明 者 25 人 7
2 家 屋 被 害 : 全 壊 世 帯 5,499 棟 (うち 流 出 1,266 棟 ) 大 規 模 半 壊 3,054 棟 半 壊 世 帯 2,501 棟 計 1 万 1,054 棟 ( 全 世 帯 の 約 73.3%) 一 部 損 壊 3,510 棟 計 1 万 4,564 棟 ( 全 世 帯 の 96.6%) 3 流 出 水 没 車 両 : 約 1 万 1,000 台 4 避 難 者 ( 最 大 ): 約 1 万 5,000 人 他 に 自 宅 避 難 者 約 5,000 人 5 避 難 所 ( 最 大 ): 約 100 ヶ 所 [ 災 害 対 策 本 部 の 運 営 ( 情 報 共 有 と 決 断 指 示 責 任 )] 1 本 部 長 ( 市 長 )としての 行 動 災 害 対 策 本 部 を 離 れない 被 害 全 体 像 の 把 握 自 ら 防 災 無 線 で 市 民 へ 呼 びかけと 激 励 (1 日 3 回 ) 想 像 を 絶 するご 遺 体 の 対 応 ( 土 葬 の 決 断 ) 国 への 毎 日 の 情 報 提 供 と 各 制 度 の 柔 軟 な 対 応 の 要 請 2 関 係 機 関 が 一 堂 に 会 し 災 害 対 策 本 部 において 全 ての 情 報 共 有 と 連 携 課 題 を 翌 日 に 持 ち 越 さない 素 早 い 対 応 が 求 められた 何 よりも 情 報 の 共 有 と 関 係 機 関 が 一 丸 とならなければ 対 応 が 不 可 能 である 3 毎 月 の 行 政 組 織 再 編 と 人 事 異 動 災 害 対 応 の 大 きさ 進 捗 度 合 各 種 制 度 の 運 用 に 合 わせた 組 織 の 再 編 と 人 事 異 動 が 必 要 となった 被 害 状 況 等 の 説 明 震 災 後 の 早 い 段 階 で 防 災 無 線 を 活 用 し 情 報 提 供 したが 使 用 できた 防 災 無 線 は 7 割 程 度 で 電 気 の 復 旧 にも 2 週 間 位 かかった その 間 は 避 難 所 などを 個 別 に 回 り 情 報 提 供 した 医 療 機 関 の 状 況 については 石 巻 市 の 赤 十 字 病 院 が 津 波 の 被 害 を 受 けなか ったので 重 症 者 の 受 入 れを 行 った 震 災 前 に 協 定 を 締 結 していた 病 院 には 発 電 機 が 備 えてあったので 軽 症 者 の 受 入 れを 行 えたが 沿 岸 部 では 救 急 8
ヘリや 自 衛 隊 が 来 るのに 時 間 が 必 要 なので 応 急 手 当 などの 訓 練 が 大 事 だ と 感 じた [ 東 松 島 市 震 災 復 興 都 市 再 生 ビジョン] 今 回 の 大 震 災 は 予 測 をはるかに 越 える 自 然 の 破 壊 力 の 大 きさと その 中 で 命 を 守 り 育 むことの 重 要 性 を 確 認 させられることになった このことからこの 都 市 再 生 ビジョンは 何 よりも 命 を 守 り 育 む 都 市 づくり 人 間 中 心 の 都 市 づく り を 進 めることを 基 本 理 念 としなければならない この 基 本 理 念 を 生 かした 復 興 都 市 づくりを 推 進 するため 以 下 に4つの 重 点 目 標 を 掲 げた 1 防 災 自 立 都 市 を 目 指 した 災 害 に 強 いまちづくり 2 生 活 者 視 点 に 立 った 復 興 まちづくり 3 市 民 主 導 と 市 民 協 働 による 安 心 して 暮 らせるまちづくり 4 持 続 可 能 な 地 域 経 済 地 域 産 業 の 形 成 [ 東 日 本 大 震 災 時 における 議 会 の 対 応 について] 1 東 日 本 大 震 災 被 災 直 後 の 議 会 議 員 の 対 応 東 日 本 大 震 災 発 生 直 後 議 会 として 何 らかの 対 応 をとるべきであるという 思 い もあり まずは 災 害 対 策 を 調 査 するための 災 害 対 策 特 別 委 員 会 を 設 置 した 2 市 災 害 対 策 本 部 への 議 会 議 員 の 関 わり 方 東 日 本 大 震 災 発 生 直 後 東 松 島 市 の 執 行 部 は 災 害 対 策 本 部 を 設 置 した 議 会 は 本 部 員 として 組 織 には 組 み 込 まれていなかったが 当 時 の 議 長 は 朝 晩 の 会 議 に 100 日 程 度 毎 日 出 席 することによって 情 報 の 共 有 を 続 けた 3 災 害 対 策 特 別 委 員 会 復 興 まちづくり 計 画 に 関 する 調 査 特 別 委 員 会 の 取 り 組 み 災 害 対 策 特 別 委 員 会 を 設 置 し 紳 士 的 な 会 話 の 中 で 市 長 の 専 決 処 分 を 承 認 する という 意 思 決 定 だけでも 行 うということで 執 行 部 抜 きで 臨 時 議 会 を 招 集 した 4 今 後 の 課 題 について 今 回 の 大 震 災 では 被 災 地 域 の 市 民 が 分 散 してしまっているため 被 災 地 域 選 出 の 議 員 が 被 災 地 域 の 民 意 を 吸 い 上 げることが 難 しくなった 被 災 している 市 民 の 意 見 を どのようにして 議 会 に 反 映 していくかということが 課 題 となって いる 9
[ 東 松 島 市 の 基 地 対 策 について] 1 市 の 組 織 体 制 について 基 地 対 策 所 掌 ( 復 興 政 策 部 復 興 政 策 課 地 域 振 興 課 ) 防 衛 施 設 周 辺 の 生 活 環 境 の 整 備 等 に 関 する 法 律 に 基 づく 施 策 の 計 画 立 案 基 地 対 策 事 業 に 係 る 国 ( 防 衛 省 ) 松 島 基 地 との 連 絡 調 整 航 空 機 騒 音 の 苦 情 及 び 住 宅 防 音 工 事 及 び 移 転 に 関 する 相 談 その 他 基 地 が 所 在 することにより 生 じる 障 害 諸 問 題 等 の 相 談 等 騒 音 対 策 所 掌 ( 市 民 生 活 部 環 境 課 環 境 班 ) 航 空 機 騒 音 に 係 る 環 境 基 準 の 監 視 及 び 騒 音 測 定 2 周 辺 市 町 村 との 組 織 体 制 について 松 島 飛 行 場 航 空 機 騒 音 対 策 会 議 ( 年 1 回 開 催 ) 3 航 空 機 事 故 等 発 生 時 における 松 島 基 地 との 連 絡 体 制 について T4(ブルーインパルス) 練 習 機 接 触 事 故 発 生 時 における 連 絡 体 制 及 び 対 応 H26.1.29 11:20 松 島 基 地 南 東 約 45km 付 近 洋 上 で 事 故 発 生 11:58 松 島 基 地 より 事 故 第 一 報 ( 電 話 にて その 後 FAX) 松 島 基 地 副 司 令 渉 外 室 長 が 来 庁 し 事 故 概 要 の 説 明 H26.1.30 市 長 議 長 連 名 による 事 故 原 因 究 明 と 再 発 防 止 策 の 要 望 書 を 提 出 H26.3. 5 松 島 基 地 司 令 から 市 議 会 市 執 行 部 に 対 して 事 故 調 査 の 中 間 報 告 及 び 段 階 的 な 飛 行 訓 練 再 開 の 説 明 H26.3. 7 市 長 議 長 連 名 による 飛 行 訓 練 再 開 に 係 る 要 望 書 を 防 衛 大 臣 航 空 幕 僚 長 松 島 基 地 司 令 へ 提 出 H26.3.12 飛 行 訓 練 の 段 階 的 再 開 H26.4. 2 通 常 編 隊 飛 行 訓 練 の 再 開 H26.4.23 松 島 基 地 副 司 令 防 衛 部 長 から 市 議 会 市 執 行 部 に 対 して 事 故 調 査 の 最 終 報 告 10
7 月 2 日 ( 水 ) 航 空 自 衛 隊 松 島 基 地 面 積 : 約 3,630 km2 [ 基 地 の 沿 革 ] 昭 和 17 年 旧 海 軍 航 空 基 地 ( 一 式 陸 攻 銀 河 月 光 ) 昭 和 20 年 米 軍 駐 留 昭 和 29 年 保 安 隊 臨 時 松 島 派 遣 隊 新 設 航 空 自 衛 隊 臨 時 松 島 派 遣 隊 新 設 昭 和 30 年 日 本 政 府 へ 返 還 松 島 基 地 発 足, 第 2 操 縦 学 校 に 改 編 昭 和 33 年 第 4 航 空 団 が 新 編 (F-86F) 昭 和 34 年 松 島 管 制 隊 松 島 気 象 隊 新 設 昭 和 35 年 中 部 航 空 方 面 隊 に 編 合 昭 和 39 年 松 島 救 難 隊 新 設 昭 和 48 年 飛 行 教 育 集 団 隷 下 (F-86F) 昭 和 50 年 機 種 更 新 (T-2) 昭 和 57 年 飛 行 群 第 21 飛 行 隊 に 戦 技 研 究 班 新 設 (T-2) 平 成 元 年 航 空 教 育 集 団 編 合 平 成 6 年 第 402 基 地 防 空 隊 新 設 平 成 7 年 第 11 飛 行 隊 新 設 (T-4ブルーインパルス) 平 成 13 年 第 22 飛 行 隊 整 理 平 成 15 年 第 402 基 地 防 空 隊 整 理 第 4 基 地 防 空 隊 新 編 平 成 16 年 第 21 飛 行 隊 改 編 (T-2からF-2へ) 平 成 23 年 3.11 東 日 本 大 震 災 平 成 24 年 4.19 F-2 飛 行 訓 練 再 開 平 成 24 年 8.30 T-4 飛 行 訓 練 再 開 平 成 25 年 3.31 ブルーインパルス 松 島 基 地 帰 還 [ 基 地 の 任 務 ] パイロット 養 成 部 隊 として F-2 戦 闘 機 による 操 縦 教 育 及 びブルーインパルスに よる 展 示 飛 行 を 行 っている このほか 民 間 航 空 機 や 船 舶 ( 漁 船 など)の 遭 難 事 故 が あったときの 捜 索 や 救 助 更 には 風 水 害 による 災 害 を 受 けた 地 域 への 救 援 に 出 動 し 患 者 や 物 資 の 空 中 輸 送 などの 支 援 を 行 っている 飛 行 群 F-2 による 教 育 訓 練 を 行 い 操 縦 技 術 の 基 礎 を 習 得 させるとともに ブルー インパルスによる 展 示 を 行 っている 11
整 備 補 給 群 航 空 機 車 両 等 さらに 諸 器 材 の 点 検 整 備 燃 料 被 服 等 物 資 の 保 管 や 補 給 等 飛 行 訓 練 の 直 接 支 援 という 大 事 な 任 務 を 持 っている 基 地 業 務 群 庁 舎 格 納 庫 滑 走 路 等 施 設 全 般 の 維 持 管 理 防 空 通 信 輸 送 給 食 衛 生 など 後 方 支 援 の 業 務 が 昼 夜 を 分 かたず 行 われている 松 島 救 難 隊 航 空 機 乗 員 の 救 助 海 や 山 での 遭 難 者 の 救 助 急 病 人 の 輸 送 などに 生 命 をか けて 活 動 する 部 隊 である 松 島 管 制 隊 基 地 周 辺 の 航 空 交 通 管 制 飛 行 場 地 区 の 航 空 機 及 び 車 両 等 の 運 航 統 制 レー ダーによる 着 陸 誘 導 などを 行 う 部 隊 である 松 島 気 象 隊 飛 行 に 必 要 な 気 象 予 報 及 び 気 象 状 況 を 把 握 し 飛 行 機 の 安 全 に 欠 かせない 各 種 の 最 新 気 象 情 報 を 飛 行 運 用 者 に 対 して 24 時 間 態 勢 で 提 供 している 松 島 地 方 警 務 隊 主 任 務 としての 司 法 警 察 業 務 の 他 部 隊 長 等 が 行 う 規 律 違 反 の 防 止 等 への 協 力 を 行 っている 12