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の差については確認できないが 一般的に定温で流通している弁当の管理方法等についてアンケートにより調査した その結果 大部分の事業者が管理温度の設定理由として JAS 規格と同様に食味等の品質の低下及び微生物の繁殖を抑えることを挙げ 許容差は JAS 規格と同様に ±2 としていた また 温度の測定方

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使用した装置と試料 装置 : 位相差測定装置 KOBA-W 使用ソフト : 位相差測定 Eソフト 専用治具 : 試料引張治具 試料 : 表 1の各フィルムを測定 ( 測定は室温 3 ) 表 1 実験に用いた試料 記号 材質 厚さ (μm) 光軸角 Ω( ) 備考 pc4 ポリカーボネート 6 87.

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スティック状口紅における感触の数値化 株式会社コーセー 生産部 生産技術課 津原 一寛 塗布抵抗F [gf] スティック状口紅の使用方法は 化粧品の中でも特殊な塗 布行為を行なうアイテムといえる それは 固形状の口紅に 応力を加え液状の化粧膜へと状態の変化をさせる必要があ るためである スティック状口紅を口唇へ塗布する際の感触は 配合する 油剤の粘度等により左右されるものの 上述した状態変化も 大きな割合を占めている 口唇は人の様々な部位の中でも敏 感な感覚を持つ部位であり スティック状口紅塗布時の感触 は 口紅の持つ硬さに加え 形状を保持する目的で配合を行 Fig.1 テクスチャーアナライザ TA なっているワックスの結晶構造の崩壊をも感じとっている および口紅用治具 と考えられている つまりスティック状口紅の感触は 様々 な要素が複合したものと言える しかし このようなスティック状口紅の感触について 様々な 手法を用いた研究が行なわれてきたが 使用者が自らの手で往復塗布する運動を再現する評価法 の開発までには至っていなかった そこで今回我々は 食品の歯ごたえや毛髪の櫛通り感等の定量化等で使用されているテクスチ ャーアナライザ 以下 TA を用いて スティック状口紅使用時の感触を数値化できるのではな いかと考えた TA は サンプルの応力特性をロードセルにて検知する汎用機器であり サンプ ルを固定し測定を行なう仕様である このため 口紅の塗布動作を再現するための治具条件とし て 口紅の減りに追随しながら一定荷重をかける機能が必要であり 要求機能を満たすスティッ ク用把持治具の独自開発を行なった Fig.1 TA 及び開発した治具にて測定を行なった結果と 使用性に関する官能評価を行なった結果の 間に相関を確認し 次いで 再塗布までの時間間隔を変え塗布時の抵抗を測定することにより 使用後の持続感を数値化することを試みた 測定 において塗布膜の増粘が顕著に見られるものが 5 あったため 化粧膜のクリープ緩和現象により塗 α 4 布抵抗が時間変化する増粘モデルを仮定し メカ ニズムの考察を行ないその妥当性を検証した そ 3 τ 6 3 % 回復 の結果 使用感 γ に加え使用後の定着感 α 2 γ との整合性を見出し本評価方法の有効性が確認 F = α (1 - exp(exp(- t/ τ )) + γ 1 できた Fig.2 5 1 15 2 再塗布までの時間 [ sec] 25 3 Fig.2 塗布抵抗の経時変化 -1-

-2-

運 動 パフォーマンス 向 上 ギア GENOME 1) 2) -3-

1) 2) -4-

-5-1) 1) 25% 硬 度 硬 度 保 持 率 (% ) 1 8 6 4 2 ブレスエアー 密 度 35kg/m ³ 発 泡 ウレタン 密 度 35kg/m ³ 硬 ワタ 密 度 33kg/m ³