第 3 回 居 住 環 境 デザイン 第 2 章 - 現 代 の 建 築 - 2012/4/26 修 士 2 年 糸 長 大 佑 環 境 4 年 荻 野 克 眞 しろく ちいさい とうめいな セカイ はじめに 動 的 で 活 発 な 社 会 と 対 峙 するため 3 巨 匠 をはじ めとした 近 代 建 築 家 は 自 らの 建 築 活 動 を 通 して 自 らの 意 思 思 想 を 示 してきた しかしながら 今 の 建 築 家 が 持 つ 社 会 に 対 する 提 言 や 批 評 は 混 沌 とし たこの 世 の 中 を 一 変 するようには 到 底 思 えない 我 々は 今 の 建 築 に 何 を 求 め 建 築 家 は 建 築 によって 何 を 変 えていきたいのだろうか ここでは まず 時 代 を 三 つ 区 分 することで 近 代 から 現 代 に 至 るまでの 建 築 の 流 れを 整 理 する そし て 2000 年 以 降 驚 異 的 なスピードで 増 え 続 ける し ろく ちいさい とうめいな 建 築 に 注 目 し 情 報 化 社 会 において 我 々が 建 築 と 対 峙 する 術 はいかな るものかを 考 える 1 近 代 建 築 社 会 背 景 の 変 遷 社 会 構 造 や 生 産 技 術 の 変 化 が 近 代 独 自 の 様 々な 可 能 性 と 課 題 を 提 示 することと なる 近 代 の 3 巨 匠 (ライト ミース コルビュ ジェ)は 建 築 を 媒 介 として 批 判 や 提 言 を 行 い 社 会 と 向 き 合 ってきた 工 業 化 社 会 に 応 じた 普 遍 性 と 合 理 性 を 有 した 建 築 を 提 唱 し 現 代 建 築 の 基 礎 を 構 築 してきた 2 現 代 建 築 (1960 年 代 後 半 ~) 1960 年 代 後 半 の 生 産 情 報 技 術 の 発 展 や 経 済 社 会 の 成 熟 などにより 社 会 を 取 り 巻 く 環 境 は 多 様 化 し ていく 3 大 巨 匠 の 思 想 を 礎 とし 歴 史 主 義 構 造 主 義 合 理 主 義 など 建 築 の 思 想 が 多 岐 に 渡 る 範 囲 へと 発 散 した 3 現 代 建 築 (2000 年 代 ~) 90 年 代 後 半 から 目 覚 ましく 発 展 を 遂 げてきた 情 報 通 信 技 術 実 空 間 でのコミュニケーションだけでな く 情 報 空 間 内 でのコミュニケーション 媒 体 が 充 実 し 世 界 中 の 誰 とでも 繋 がることのできる 情 報 端 末 (SNS クラウドコンピューティング 等 )が 普 及 した モノと 情 報 に 溢 れ 多 様 化 した 世 界 の 中 で 今 の 建 築 家 もまた 新 しい 展 開 を 図 り 現 代 建 築 の 在 り 方 を 模 索 しているように 思 える しろく ちいさい とうめいな セカイ 別 紙 参 照 まとめ 社 会 という 中 間 項 を 挟 むことなく 現 実 世 界 と 繋 が ろうとする しろく ちいさい とうめいな 建 築 は 情 報 社 会 によって 希 薄 となった 人 と 人 との 繋 がりや コミュニティをどのように 繋 ぎとめているだろうか 1960 年 代 後 半 に 様 々な 側 面 から 建 築 議 論 がなされ たように 多 様 化 する 現 代 社 会 に 対 峙 する 術 を 今 の 建 築 家 は 模 索 している 最 後 に 現 代 の 多 くの 建 築 はある 特 定 の 目 的 のために 建 て られ その 内 部 と 外 部 には 明 確 な 境 界 が 指 定 されて いる 現 実 社 会 と 乖 離 し すでに 必 要 となくなった 社 会 を 媒 介 することなしにポンと 置 かれた しろく ちいさい とうめいな 建 築 は 社 会 が 背 負 う 諸 問 題 を 解 消 する 姿 勢 を 持 ち 合 わせてはいない 本 来 の 建 築 のあるべき 姿 を 今 こそ 問 うべきであると 思 う