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Transcription:

新 たな 在 留 管 理 制 度 に 関 する 提 言 の 概 要 について 資 料 7 1 在 留 管 理 制 度 見 直 しのねらい 法 務 大 臣 が 外 国 人 の 在 留 管 理 に 必 要 な 情 報 を 一 元 的, 正 確 かつ 継 続 的 に 把 握 する 制 度 を 構 築 し, 的 確 な 在 留 管 理 を 行 う一 方 で, 市 区 町 村 において 整 備 される 予 定 の適 法 な 在 留 外 国 人 の 台 帳 制 度 により, 地 域 における 外 国 人 住 民 に 対 する 各 種 行 政 サービスの 向 上 を 図 る そして,これらの 制 度 を 通 じて, 外 国 人 を 支 援 する 各 種 施 策 が 講 じられるなど, 外 国 人 が 生 活 しや すい 温 かい 環 境 が 醸 成 されていくことで, 共 生 社 会 の 実 現 を 目 指 す 2 新 たな 在 留 管 理 制 度 ( 特 別 永 住 者 等 を 除 く) 法 務 大 臣 が 外 国 人 の 在 留 状 況 をより 正 確 に 把 握 するため 下 記 制 度 を 構 築 する 1 上 陸 許 可 等 各 種 許 可 に 伴 う 在 留 カード( 仮 称 )の 交 付 2 外 国 人 から 法 務 大 臣 への 在 留 期 間 の 途 中 における 変 更 事 項 の 届 出 ( 居 住 地 は 市 区 町 村 を 経 由 した 届 出 ) 3 外 国 人 の 留 就 学 先, 研 修 先 等 から 法 務 大 臣 への 情 報 提 供 4 関 係 行 政 機 関 における 情 報 の 相 互 照 会 提 供 3 適 法 な 在 留 外 国 人 の 台 帳 制 度 の 整 備 市 区 町 村 において, 住 民 基 本 台 帳 制 度 を 参 考 とした 適 法 な 在 留 外 国 人 の 台 帳 制 度 を 整 備 する 特 別 永 住 者 も 対 象 とすべきとされている 法 務 大 臣 は, 必 要 な 情 報 を 提 供 し, 協 力 する 4 適 法 に 在 留 する 外 国 人 の 利 便 性 の 向 上 出 入 国 管 理 行 政 上,1 在 留 期 間 の 上 限 の 伸 長 (3 年 5 年 ),2 再 入 国 許 可 制 度 の 見 直 し,3 取 次 申 請 手 続 の 簡 素 化 といった 施 策 を 検 討 する そのほか, 1 適 法 な 在 留 外 国 人 の 台 帳 制 度 の 整 備 による教 育, 医 療, 福 祉 等 各 種 行 政 サービスの 円 滑 な 提 供, 2 日 本 語 教 育 の 充 実, 就 学 促 進 等 の 外 国 人 の 子 供 の 教 育 の 充 実 といった生 活 者 としての 外 国 人 を 支 援 する 各 種 施 策 の 推 進 などが 期 待 される

報 告 書 新 たな 在 留 管 理 制 度 に 関 する 提 言 平 成 20 年 3 月 第 五 次 出 入 国 管 理 政 策 懇 談 会

( 注 1) 第 3 次 答 申 を 踏 まえ, 平 成 19 年 6 月 22 日, 規 制 改 革 推 進 のための3か 年 計 画 が 閣 議 決 定 され, 在 留 外 国 人 の 入 国 後 のチェック 体 制 の 強 化 として, 外 国 人 に 係 る 情 報 の 相 互 照 会 提 供, 外 国 人 登 録 制 度 の 見 直 し, 使 用 者 等 受 入 れ 機 関 等 に 対 する 責 任 の 明 確 化 等 が 盛 り 込 ま れた また, 同 年 7 月 3 日, 犯 罪 対 策 閣 僚 会 議 に 外 国 人 の 在 留 管 理 に 関 するワーキングチー ムの 検 討 結 果 が 報 告 され, 外 国 人 の 在 留 管 理 の 在 り 方 につき, 法 務 大 臣 による 在 留 情 報 の 一 元 的 把 握, 所 属 機 関 の 協 力, 行 政 機 関 の 情 報 の 相 互 照 会 提 供, 正 確 な 在 留 情 報 に 基 づく 的 確 な 在 留 管 理 といった 方 向 性 が 示 された -1-

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( 注 2) 日 本 国 との 平 和 条 約 の 発 効 により 日 本 の 国 籍 を 離 脱 した 者 で 終 戦 前 から 引 き 続 き 日 本 に 在 留 しているもの 及 びその 子 孫 が, 日 本 に 永 住 できる 法 的 な 地 位 をいう ( 注 3) 現 在, 外 国 人 登 録 の 対 象 となっている 短 期 滞 在 者, 一 時 庇 護 上 陸 許 可 者 及 び 仮 滞 在 許 可 者 については, 適 正 な 在 留 管 理 の 観 点 から, 登 録 証 明 書 を 交 付 しないこととする ( 注 4) 外 交 及 び 公 用 の 在 留 資 格 で 在 留 する 者 は, 国 際 儀 礼 上, 配 慮 の 必 要 性 が 高 いので, 対 象 から 除 く -8-

( 注 5) 在 日 親 族 及 び 同 居 者 の 氏 名 等 については, 現 在, 在 留 期 間 の 更 新 等 の 審 査 時 に 把 握 している また, 外 国 人 登 録 制 度 において, 同 一 人 性 確 認 のため, 在 日 父 母 及 び 配 偶 者 の 氏 名 等 が 登 録 事 項 となっている ( 注 6) 現 行 外 国 人 登 録 法 上, 永 住 者 については, 職 業, 勤 務 先 は 登 録 事 項 となっていない が, 不 法 滞 在 者 等 が 永 住 者 を 偽 装 し 不 法 就 労 に 従 事 することを 防 止 する 等 適 切 に 在 留 管 理 を 行 う 観 点 から, 永 住 者 であっても, 勤 務 先 等 について 把 握 する 必 要 があると 思 わ れる なお, 平 成 19 年 10 月 から 施 行 されている 改 正 雇 用 対 策 法 の 外 国 人 雇 用 状 況 の 届 出 においては, 事 業 主 が 新 たに 外 国 人 ( 永 住 者 を 含 む )を 雇 用 したときに 厚 生 労 働 大 臣 に 届 け 出 る 事 項 として, 勤 務 先, 賃 金 が 含 まれている -9-

( 注 7) 出 入 国 管 理 業 務 の 業 務 システムの 最 適 化 計 画 ( 改 定 ) 在 留 申 請 手 続 の 電 子 化 インターネットを 利 用 した 申 請 手 続 平 成 21 年 度 までに 実 施 外 国 人 登 録 証 明 書 を 持 つ 外 国 人 及 び 事 前 登 録 済 みの 申 請 者 ( 申 請 取 次 者 や 受 入 機 関 等 の 頻 繁 に 申 請 する 利 用 者 )に 対 して,インターネットを 利 用 した 申 請 書 作 成 及 び 郵 送 による 申 請 を 可 能 とし, 申 請 者 の 窓 口 出 頭 の 手 間 を 省 くとともに, 申 請 受 理 に 係 る 業 務 の 合 理 化 を 図 る ( 注 8) 届 出 を 市 区 町 村 の 長 を 経 由 することとしたのは, 市 区 町 村 の 住 民 行 政 における 外 国 人 の 居 住 情 報 の 把 握 の 必 要 性 や 全 国 各 地 に 居 住 することとなる 外 国 人 の 利 便 等 を 考 慮 すると, 地 方 入 国 管 理 局 ではなく, 居 住 地 の 市 区 町 村 の 窓 口 に 届 け 出 ることが 適 当 であるからである ( 注 9) 居 住 地 の 届 出 は, 在 留 管 理 の 観 点 からだけでなく, 市 区 町 村 が 自 らの 区 域 内 に 住 む 住 民 を 把 握 するという 観 点 からも, 非 常 に 重 要 である そこで, 新 たな 在 留 管 理 制 度 においては, 後 述 のような, 届 出 の 履 行 確 保 のための 措 置 を 講 じることとした さら に, 在 留 カードが, 我 が 国 における 在 留 外 国 人 の 重 要 な 身 分 証 明 書 として, 高 い 信 用 性 を 有 するようになるので, 預 貯 金 口 座 の 開 設, 携 帯 電 話 の 契 約 等 の 社 会 生 活 上 の 様 々な 場 面 で 本 人 確 認 のためその 提 示 が 要 求 されるようになることが 予 想 される そ の 場 合, 提 示 を 求 められるのは, 居 住 地 が 記 載 された 在 留 カードになると 思 われるた め( 金 融 機 関 等 による 顧 客 等 の 本 人 確 認 等 及 び 預 金 口 座 等 の 不 正 な 利 用 の 防 止 に 関 する 法 律, 携 帯 音 声 通 信 事 業 者 による 契 約 者 等 の 本 人 確 認 等 及 び 携 帯 音 声 通 信 役 務 の 不 正 な 利 用 の 防 止 に 関 する 法 律 参 照 ), 外 国 人 にとっても, 在 留 カードに 最 新 の 居 住 地 情 報 を 反 映 させる 必 要 性 が 高 まり,それに 伴 って, 居 住 地 の 届 出 が 確 実 に 履 行 されることも 期 待 できる -10-

( 注 10) 居 住 地 情 報 に 関 しては, 市 区 町 村 の 長 の 調 査 権 限 を 設 けるべきかどうかの 論 点 があ る この 点 に 関 しては, 適 法 な 在 留 外 国 人 の 台 帳 制 度 ( 下 記 5(2) 参 照 )において, 住 民 基 本 台 帳 制 度 を 参 考 に, 市 区 町 村 の 長 の 調 査 権 限 が 適 切 に 整 備 されることとなれ ば, 当 該 制 度 との 連 携 をも 視 野 に 入 れつつ 検 討 を 進 めていくのが 望 ましい -11-

( 注 11) 規 制 改 革 推 進 のための 第 2 次 答 申 ( 平 成 19 年 12 月 25 日 規 制 改 革 会 議 決 定 )にお いて, 遅 くとも 平 成 21 年 通 常 国 会 までに 関 係 法 案 提 出 とされた 措 置 に 向 け 内 閣 官 房 の 調 整 の 下 総 務 省 及 び 法 務 省 が 当 該 台 帳 制 度 の 基 本 構 想 を 作 成 し 公 表 すべ きである 平 成 19 年 度 措 置 その 上 で 両 省 は 地 方 公 共 団 体 の 意 見 を 十 分 に 考 慮 し つつ 適 切 かつ 着 実 に 当 該 台 帳 制 度 を 整 備 すべきである 遅 くとも 平 成 21 年 通 常 国 会 までに 関 係 法 案 提 出 とされた -12-

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( 注 12) 規 制 改 革 推 進 のための3か 年 計 画 ( 平 成 19 年 6 月 22 日 閣 議 決 定 )において 使 用 者 以 外 の 受 入 れ 機 関 等 に 対 する 責 任 の 明 確 化 として 入 国 在 留 審 査 要 領 ( 平 成 17 年 7 月 26 日 法 務 省 管 在 第 3260 号 通 達 )において 就 学 生 や 留 学 生 が 学 ぶ 教 育 機 関 に 対 して その 在 籍 状 況 を 地 方 入 国 管 理 局 向 けに 定 期 的 に 報 告 すること を 任 意 で 求 めている 取 扱 いを 出 入 国 管 理 及 び 難 民 認 定 法 の 関 連 法 令 へと 格 上 げ を 図 り 実 効 性 を 高 めるべきである とある ( 注 13) 規 制 改 革 推 進 のための3か 年 計 画 ( 平 成 19 年 6 月 22 日 閣 議 決 定 )において, 使 用 者 以 外 の 受 入 れ 機 関 等 に 対 する 責 任 の 明 確 化 として ( 出 入 国 管 理 及 び 難 民 認 定 法 の 関 連 法 令 への) 格 上 げに 当 たっては 先 述 (1)3イの 外 国 人 雇 用 状 況 報 告 の 対 象 と ならない 雇 用 関 係 のない 者 ( 研 修 生 等 )も 含 むべきであり 不 適 正 な 事 案 が 判 明 した 場 合 の 対 処 資 格 ごとに 異 なると 考 えられる 徴 求 事 項 への 対 応 を 可 能 とする 随 時 照 会 回 答 といった 手 法 についても 規 定 すべきである とある -16-

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( 注 14) 基 本 的 身 分 事 項, 在 留 資 格, 在 留 期 間, 居 住 地 については, 在 留 カードにより 証 明 することが 可 能 である 一 方, 世 帯 単 位 で 居 住 関 係 を 明 らかにしたい 場 合 は, 適 法 な 在 留 外 国 人 の 台 帳 制 度 において 証 明 書 交 付 の 規 定 が 整 備 されれば, 市 区 町 村 の 長 に 対 し, 当 該 証 明 書 の 交 付 を 請 求 することになろう -18-

管 理 行 政 における 利 便 性 の 向 上 ( 注 15) 規 制 改 革 推 進 のための3か 年 計 画 ( 平 成 19 年 6 月 22 日 閣 議 決 定 )において, 不 法 残 留 者 等 の 不 法 滞 在 者 のみならず 正 規 の 在 留 資 格 を 有 しながら 本 来 の 目 的 と 異 なる 活 動 を 行 う 偽 装 滞 在 者 が 社 会 問 題 化 し 厳 格 な 対 応 が 求 められている 点 について 在 留 資 格 取 消 し 制 度 の 運 用 状 況 が 安 定 し 実 態 調 査 体 制 の 整 備 状 況 も 目 途 が 立 ちつつ あることを 勘 案 し 専 門 的 技 術 的 分 野 の 外 国 人 労 働 者 については 外 国 人 の 勤 務 先 に 一 定 の 要 件 を 設 けるなどの 措 置 も 講 じた 上 で 在 留 期 間 の 上 限 を5 年 程 度 に 引 き 上 げるべきである とある -19-

その 他 の 利 便 性 の 向 上 ( 注 16) 生 活 者 としての 外 国 人 に 関 する 総 合 的 対 応 策 ( 平 成 18 年 12 月 25 日, 外 国 人 労 働 者 問 題 関 係 省 庁 連 絡 会 議 決 定 ) -20-

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