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記 者 説 明 会 資 料 2007 年 11 月 9 日 独 立 行 政 法 人 国 民 生 活 センター 消 費 者 契 約 法 に 関 連 する 消 費 生 活 相 談 および 裁 判 の 概 況 消 費 者 が 商 品 やサービスを 購 入 する 際 に 事 業 者 から 不 当 な 勧 誘 を 受 けたり 不 当 な 契 約 条 項 を 押 し 付 けられることは 多 い こうした 消 費 者 と 事 業 者 との 間 で 締 結 される 契 約 ( 消 費 者 契 約 )にかかわるトラブルは 消 費 生 活 相 談 における 中 心 的 な 問 題 となっている 消 費 者 からこのような 相 談 が 寄 せられた 場 合 全 国 の 消 費 生 活 センターでは 各 種 の 法 令 を 利 用 しながら その 被 害 の 救 済 に 取 り 組 んでいる なかでも 消 費 者 契 約 法 は あらゆる 消 費 者 契 約 を 対 象 として 事 業 者 の 不 当 な 勧 誘 や 不 当 な 契 約 条 項 に よって 被 害 を 受 けた 消 費 者 の 事 後 救 済 を 可 能 とするものであり 消 費 者 契 約 にかか わるトラブルを 解 決 する 中 心 的 な 手 段 として 積 極 的 に 活 用 されている そこで 国 民 生 活 センターでは あらためて 消 費 者 契 約 法 に 関 連 する 消 費 生 活 相 談 を 整 理 し 事 業 者 の 不 当 な 勧 誘 や 不 当 な 契 約 条 項 について その 代 表 例 と 傾 向 を まとめた また 消 費 者 契 約 法 に 関 連 する 裁 判 の 概 況 についてもとりまとめた 1. 消 費 者 契 約 法 に 関 連 する 消 費 生 活 相 談 の 概 況 表 1 では 消 費 者 契 約 法 に 関 連 する 消 費 生 活 相 談 として 事 業 者 の 不 当 な 勧 誘 (4 条 関 連 ) と 不 当 な 契 約 条 項 (8~10 条 関 連 ) の 代 表 的 な 例 とその 件 数 をまとめている 不 当 な 勧 誘 (4 条 関 連 ) では 販 売 方 法 に 関 する 相 談 のうち 代 表 的 な 販 売 手 口 等 を 挙 げている このうち (1) 消 費 者 を 誤 認 させる 勧 誘 では 虚 偽 説 明 が 39,613 件 (2006 年 度 以 下 同 じ ) 説 明 不 足 が 32,713 件 サ イドビジネス 商 法 が 17,347 件 となっているが これらは 主 に 事 業 者 のセールス トークに 問 題 のあったものである また 販 売 目 的 隠 匿 が 28,569 件 無 料 商 法 が 25,707 件 身 分 詐 称 が 9,721 件 点 検 商 法 が 7,540 件 となって いるが これらは 主 に 勧 誘 の 入 り 口 の 段 階 で 消 費 者 を 誤 認 させる 手 口 である (2) 消 費 者 を 困 惑 させる 勧 誘 では 強 引 強 迫 行 為 に 関 する 相 談 件 数 が 多 く 57,898 件 であった (3) その 他 不 適 切 な 勧 誘 では 二 次 被 害 が 19,777 件 次 々 販 売 が 14,239 件 判 断 能 力 に 問 題 のある 人 の 契 約 が 7,037 件 となっている 不 当 な 契 約 条 項 (8~10 条 関 連 ) では 契 約 解 約 に 関 する 相 談 のうち 不 当 条 項 に 関 連 する 相 談 の 内 容 を 挙 げている 消 費 者 契 約 法 9 条 1 号 に 関 連 する 解 約 料 に 関 する 相 談 は 18,855 件 9 条 2 号 に 関 連 する 遅 延 金 に 関 する 相 談 は 9,294 件 10 条 に 関 連 する 保 証 金 等 の 相 談 は 22,628 件 となっている 1

表 1 消 費 者 契 約 法 に 関 連 する 消 費 生 活 相 談 * の 概 況 年 度 2001 年 度 2002 年 度 2003 年 度 2004 年 度 2005 年 度 2006 年 度 備 考 相 談 総 件 数 655,899 873,663 1,509,884 1,919,672 1,301,132 1,108,539 販 売 方 法 に 関 する 相 談 件 数 270,273 361,222 650,922 872,671 582,739 479,348 契 約 解 約 に 関 する 相 談 件 数 461,341 640,326 1,244,564 1,646,359 1,084,195 914,825 消 費 者 を 誤 認 させる 勧 誘 : 消 費 者 契 約 法 の 不 実 告 知 断 定 的 判 断 の 提 供 不 利 益 事 実 の 不 告 知 となるような 販 売 手 口 の 問 題 を 含 む 相 談 虚 偽 説 明 34,882 40,423 44,473 37,764 43,815 39,613 虚 偽 の 説 明 により 誤 認 した 相 談 など 虚 偽 の 説 明 があった 場 合 でも 他 に 具 体 的 な 手 口 がわ かっているものは 含 まれない 架 空 不 当 請 求 の 相 談 は 除 外 説 明 不 足 16,757 19,154 26,661 31,967 33,174 32,713 勧 誘 の 際 の 説 明 不 足 が 原 因 で 誤 認 した 相 談 な ど クレーム 処 理 の 際 の 説 明 不 足 も 含 む 内 職 副 業 (サイドビジネス)になる 脱 サラで サイドビジネス 22,708 25,780 22,304 17,180 16,893 17,347 きる などをセールストークにした 手 口 により 誤 商 法 認 した 相 談 など 販 売 目 的 隠 匿 28,332 31,328 30,138 26,809 30,443 28,569 販 売 目 的 を 隠 した 勧 誘 により 誤 認 した 相 談 な ど アポイントメントセールスを 含 む 無 料 商 法 10,288 16,752 31,058 28,561 28,457 25,707 無 料 サービス 無 料 招 待 無 料 体 験 など 無 料 であることを 強 調 した 手 口 により 誤 認 し た 相 談 など 不 代 点 検 に 来 た と 来 訪 し 水 質 に 問 題 がある 当 表 な 点 検 商 法 6,546 10,094 11,613 11,313 11,471 7,540 ふとんにダニがいる など 事 実 と 異 なることを 的 勧 な 言 う 手 口 により 誤 認 した 相 談 など 誘 販 ( 販 売 員 が 公 的 機 関 や 有 名 企 業 の 職 員 や 関 係 4 売 条 手 身 分 詐 称 3,546 4,780 6,296 10,748 11,273 9,721 者 であるかのように 思 わせる 手 口 により 誤 認 し 関 口 た 相 談 など 消 費 者 の 身 分 詐 称 も 含 む 連 等 ) 消 費 者 を 困 惑 させる 勧 誘 : 消 費 者 契 約 法 の 不 退 去 退 去 妨 害 となるような 販 売 手 口 の 問 題 を 含 む 相 談 強 引 強 迫 行 為 により 困 惑 した 相 談 など クレ 強 引 強 迫 52,251 63,432 65,045 60,669 63,140 57,898 ーム 処 理 の 際 の 行 為 等 や 電 話 による 勧 誘 も 含 む 架 空 不 当 請 求 の 相 談 は 除 外 長 時 間 勧 誘 8,331 9,119 7,944 6,780 7,494 7,286 長 時 間 にわたる 勧 誘 により 困 惑 した 相 談 など 電 話 による 勧 誘 も 含 む 夜 間 勧 誘 2,506 2,807 2,628 2,133 2,334 2,401 夜 間 の 勧 誘 により 困 惑 した 相 談 など 電 話 によ る 勧 誘 も 含 む その 他 不 適 切 な 勧 誘 : ただちに 現 行 の 消 費 者 契 約 法 の 対 象 とはならないが 不 適 切 な 勧 誘 として 議 論 される 販 売 方 法 の 問 題 を 含 む 相 談 二 次 被 害 19,709 20,591 33,853 27,670 23,635 19,777 一 度 被 害 にあった 人 を 再 び 勧 誘 して 二 次 的 な 被 害 を 与 える 手 口 次 々 販 売 9,583 12,524 14,153 12,843 16,458 14,239 一 人 の 者 に 次 々と 契 約 をさせるような 手 口 勧 誘 を 断 れない 消 費 者 につけ 込 んで 不 必 要 とも 思 える 商 品 を 購 入 させる 相 談 など 何 らかの 理 由 によって 十 分 な 判 断 ができない 判 断 能 力 に 問 題 3,515 4,664 6,083 5,832 8,132 7,037 者 の 契 約 であることが 問 題 となっている 相 談 のある 人 の 契 約 いわゆる 適 合 性 原 則 に 関 連 した 相 談 など 契 約 の 解 除 に 伴 う 不 当 な 損 害 賠 償 額 の 請 求 を 不 当 解 約 料 12,017 13,670 15,426 15,339 18,109 18,855 定 めた 条 項 についての 相 談 を 含 む 解 約 料 に な 関 する 相 談 全 般 契 関 約 連 金 銭 の 支 払 いが 遅 延 した 場 合 の 不 当 な 損 害 賠 償 条 す 金 を 定 めた 条 項 についての 相 談 を 含 む 債 務 の 項 る 遅 延 金 8,077 20,739 60,914 32,195 13,767 9,294 ( 相 履 行 が 遅 れたことによる 損 害 賠 償 金 ( 遅 延 金 遅 8 談 ~ の 延 損 害 金 遅 延 利 息 等 )に 関 する 相 談 全 般 1 0 内 不 動 産 賃 貸 借 で 原 状 回 復 費 用 を 不 当 に 消 費 条 容 関 者 に 負 担 させることを 定 めた 条 項 についての 相 連 保 証 金 等 13,071 16,649 19,792 22,517 23,486 22,628 談 を 含 む 債 務 者 が 契 約 時 に 予 め 債 権 者 等 に ) 対 して 預 ける 金 銭 ( 手 付 金 敷 金 礼 金 内 金 など)に 関 する 相 談 全 般 * 不 当 な 勧 誘 (4 条 関 連 )については 販 売 方 法 に 関 する 相 談 のうち その 代 表 的 な 販 売 手 口 等 を 不 当 な 契 約 条 項 (8~10 条 関 連 )については 契 約 解 約 に 関 する 相 談 のうち ( 不 当 条 項 に) 関 連 する 相 談 の 内 容 を 記 載 * 販 売 方 法 契 約 解 約 はマルチカウント また 代 表 的 な 販 売 手 口 等 と 関 連 する 相 談 の 内 容 の 各 項 目 も すべてマルチカウント * 不 当 な 勧 誘 (4 条 関 連 )および 不 当 な 契 約 条 項 (8~10 条 関 連 )の 各 項 目 は 消 費 者 契 約 法 の 対 象 となる 相 談 を 含 むものであるが すべてが 同 法 の 対 象 となる 相 談 ではない * データは 2007 年 9 月 末 日 までのPIO-NET( 全 国 消 費 生 活 情 報 ネットワーク システム) 登 録 分 2

2. 消 費 者 契 約 法 に 関 連 する 裁 判 の 概 況 国 民 生 活 センターで 収 集 した 消 費 者 契 約 法 に 関 連 した 訴 訟 のうち があった ものは 平 成 19 年 9 月 30 日 現 在 で 127 件 となっている( 注 1) 表 2 では 平 成 18 年 10 月 6 日 に 公 表 した 消 費 者 契 約 法 に 関 連 する 消 費 生 活 相 談 件 数 と 裁 判 の 概 況 ~ 法 施 行 後 5 年 ~ 以 降 に 把 握 した 20 件 の を 掲 載 した 収 集 した では 不 当 な 契 約 条 項 (8~10 条 )に 関 連 するものが 14 件 あった 内 容 別 には 学 納 金 返 還 訴 訟 が 8 件 と 最 多 であった この 点 については 11 月 27 日 に 最 高 裁 が 下 され 学 納 金 問 題 について 実 務 的 には 一 応 の 決 着 が 着 いたといえよう 次 いで 敷 金 返 還 請 求 に 関 する が 4 件 あった 原 状 回 復 に 関 する 特 約 や 敷 引 特 約 を 消 費 者 契 約 法 10 条 により 無 効 とする であり 敷 金 の 返 還 が 認 められる 傾 向 にある また 不 当 な 勧 誘 (4 条 ) 関 連 の は 6 件 であった なお 今 後 は 不 当 な 勧 誘 不 当 な 契 約 条 項 に 関 する 消 費 者 団 体 訴 訟 に 関 する 等 が 下 されると 思 われ る ( 注 1) 消 費 者 契 約 法 に 関 連 する 消 費 生 活 相 談 件 数 と 裁 判 の 概 況 ~ 法 施 行 後 5 年 ~ までは の 数 え 方 を 1 事 件 1 件 とカウントしていたが(1 審 2 審 と が 下 されても 1 件 としてカウント) 今 回 は 裁 判 所 ごとに 下 された の 数 を 上 げた(1 審 で 1 カウント 2 審 で 2 カウント) 3

表 2 消 費 者 契 約 法 に 関 連 する 裁 判 の 概 況 Ⅰ. 不 当 な 勧 誘 (4 条 ) 関 連 原 告 の 主 張 の 内 容 1 千 葉 地 裁 平 成 15 年 10 月 29 日 ( 消 費 者 法 ニュー ス65 号 32 頁 ) 貸 金 業 者 である 原 告 ( 控 訴 人 ) が 保 証 人 に 対 して 保 証 債 務 履 行 請 求 をした それに 対 して 保 証 人 は 抗 弁 と して 保 証 契 約 を 締 結 させた 貸 金 業 者 の 行 為 は 消 費 者 契 約 法 4 条 1 項 1 号 の 不 実 告 知 にあたると して 保 証 契 約 について 取 消 し を 主 張 した 1 本 件 連 帯 保 証 契 約 における 主 債 務 者 及 びその 支 払 能 力 融 資 金 の 使 用 目 的 及 び 弁 済 金 の 支 払 方 法 は 消 費 者 契 約 法 4 条 1 項 1 号 の 重 要 事 項 にあたる 2これらについて 主 債 務 者 から 虚 偽 の 説 明 を 受 け 保 証 人 が 誤 信 し ていることを 知 りながら あえて 沈 黙 して 保 証 契 約 を 締 結 させた 貸 金 業 者 の 行 為 は 不 実 告 知 に 当 たる として 消 費 者 契 約 法 4 条 1 項 1 号 による 取 消 しを 認 め 貸 金 業 者 の 請 求 を 棄 却 した 2 東 京 高 裁 平 成 16 年 2 月 26 日 ( 消 費 者 法 ニュー ス65 号 35 頁 ) 上 記 千 葉 地 裁 平 成 15 年 10 月 29 日 ( 原 審 )と 同 旨 上 記 千 葉 地 裁 平 成 15 年 10 月 29 日 ( 原 審 )と 同 旨 3 東 京 地 裁 平 成 17 年 11 月 8 日 ( 判 例 タ イムズ 1224 号 259 頁 ) パチンコ 攻 略 情 報 を 販 売 して いる 事 業 者 から だれにでもで きる 簡 単 な 手 順 100 パー セント 絶 対 に 勝 てる 等 の 勧 誘 を 受 け 攻 略 情 報 を 購 入 し 手 順 通 り 何 度 も 試 みたものの 成 功 せず 多 くの 金 銭 を 費 消 したた め 事 業 者 の 勧 誘 方 法 は 不 実 の 告 知 ( 消 費 者 契 約 法 4 条 1 項 1 号 ) 及 び 断 定 的 判 断 の 提 供 にあ たるとして 契 約 を 取 り 消 し 代 金 の 返 還 を 求 めた だれにでもできる 簡 単 な 手 順 70 歳 のおばあちゃんでもできる ほど 簡 単 なもの 100 パーセント 絶 対 に 勝 てるし 稼 げる 月 収 100 万 円 以 上 も 夢 ではない 情 報 代 金 は 数 日 あれば 全 額 回 収 できる 等 の 将 来 の 出 球 による 利 益 が 確 実 であるという 趣 旨 の 言 葉 を 用 いての 勧 誘 は 本 来 予 測 することができないパチンコで 獲 得 す る 出 球 の 数 について 断 定 的 判 断 を 提 供 したといえるので 契 約 の 取 り 消 しを 認 め 代 金 の 返 還 を 認 めた なお 自 ら 射 幸 的 目 的 をもって 連 絡 するなどギャンブルとしての 利 益 を 求 めて 行 動 したとしても 行 為 の 違 法 性 の 強 度 支 払 われた 金 額 等 を 勘 案 すると 契 約 の 取 消 しを 認 め 代 金 の 返 還 を 命 じること が 本 来 の 消 費 者 保 護 の 精 神 から 逸 脱 するとはいえないとした 4 福 岡 地 裁 2 月 2 日 ( 判 例 タ イムズ 1224 号 255 頁 ) 本 訴 原 告 (マンション 販 売 業 者 )が 被 告 ( 消 費 者 )にマン ションを 売 り 渡 す 契 約 をした が 被 告 が 代 金 の 支 払 をしない として 違 約 金 の 支 払 を 求 めた ところ 被 告 は 反 訴 として 原 告 がマンションの 眺 望 につい て 事 実 と 異 なる 説 明 をしたなど として 消 費 者 契 約 法 4 条 1 項 1 号 または 同 条 2 項 による 取 消 し 債 務 不 履 行 による 契 約 解 除 損 害 賠 償 不 法 行 為 による 損 害 賠 償 を 主 張 して 手 付 金 の 返 還 オプション 工 事 代 金 慰 謝 料 の 請 求 をした 消 費 者 契 約 法 4 条 1 項 1 号 は 重 要 事 項 について 事 実 と 異 なる こと を 告 げたことにより 誤 認 して 契 約 の 申 込 みをしたときは 取 消 をすることができる ここにいう 事 実 と 異 なること とは 主 観 的 評 価 を 含 まない 客 観 的 な 事 実 と 異 なることをいうと 解 すべきであ り 眺 望 については 主 観 的 な 評 価 を 含 むものであるから ここでい う 事 実 に 該 当 しない また 同 条 2 項 は 不 利 益 事 実 を 故 意 に 告 げないことが 要 求 されているが 本 件 では 故 意 を 認 めること はできないとして 消 費 者 契 約 法 による 取 消 は 認 めなかった しかし 債 務 不 履 行 による 解 除 は 認 め 債 務 不 履 行 による 財 産 的 損 害 の 賠 償 を 超 えて 慰 謝 料 請 求 権 の 発 生 を 是 認 し 得 る 違 法 行 為 と 評 価 すべき 特 段 の 事 情 を 認 めることはできないとして 慰 謝 料 の 請 求 は 否 定 した 4

原 告 の 主 張 の 内 容 5 神 戸 地 裁 姫 路 支 部 12 月 28 日 太 陽 光 発 電 システム 及 び これに 付 随 するオール 電 化 光 熱 機 器 類 の 売 買 及 び 工 事 契 約 を 締 結 した 原 告 ( 事 業 者 )が 買 主 である 被 告 ( 消 費 者 )に 対 して 代 金 の 支 払 いを 求 めた これに 対 して 被 告 は 反 訴 として 本 件 契 約 は 消 費 者 契 約 法 4 条 1 項 同 2 項 による 取 消 を 主 張 し 機 器 類 等 の 撤 去 工 事 もしくは 同 撤 去 工 事 費 用 相 当 額 の 工 事 代 金 の 支 払 い を 求 めた 本 件 工 事 代 金 について 月 3 万 円 以 上 のクレジットとしてこれを 15 年 間 に 亘 って 支 払 うという 高 額 な 商 品 ないし 役 務 提 供 であることを 大 前 提 として 被 告 がどの 程 度 経 済 的 にメリットがあるかに 関 心 を 持 ち 続 けていたことが 優 に 認 められ そうするとこのような 関 心 にかかる 事 実 は 消 費 者 契 約 法 所 定 の 誤 認 対 象 事 実 と 認 めるべきものである 原 告 の 勧 誘 文 言 上 本 件 について 重 要 事 実 を 告 げなかったことは 明 らかで ある 本 件 契 約 には 消 費 者 契 約 法 4 条 1 項 同 2 項 特 定 商 取 引 に 関 する 法 律 9 条 の 2 に 各 所 定 の 取 消 事 由 があるとし 原 告 の 請 求 を 棄 却 し 裁 判 所 は 原 告 に 対 して 撤 去 工 事 を 命 じた 6 名 古 屋 地 裁 平 成 19 年 1 月 29 日 被 告 は 原 告 に 対 してパ パチスロは 射 幸 性 の 高 い 遊 戯 具 であり 利 益 を 上 げるかことがで チスロ 攻 略 情 報 販 売 の 勧 誘 きるか 否 かは 不 確 実 な 事 項 である それにもかかわらず 被 告 は 原 告 の 際 に 大 勝 利 間 違 いなし に 対 して 会 員 になれば 必 ず 勝 つことができるパチスロの 攻 略 情 報 等 と 消 費 者 契 約 法 4 条 1 項 2 が 購 入 できる 言 葉 巧 みに VIP 会 員 になれば 簡 単 でしかも 確 実 号 に 規 定 する 断 定 的 判 断 の に 当 たる 攻 略 情 報 を 教 える お 金 がないならサラ 金 から 借 りて 払 提 供 をしたとして 契 約 の えばいい パチスロで 幾 らでも 稼 ぐことができるのですぐに 返 すこと 取 消 をし 登 録 料 情 報 料 ができる 等 の 勧 誘 をし 確 実 に 利 益 を 上 げることができるとの 断 定 の 返 還 を 求 めた また こ 的 判 断 を 提 供 し 原 告 は 当 該 内 容 が 真 実 であると 誤 認 している した のような 行 為 により 受 けた がって 消 費 者 契 約 法 4 条 1 項 2 号 に 基 づき 本 件 契 約 を 取 り 消 すことが 精 神 的 苦 痛 として 慰 謝 料 請 できるので 被 告 は 登 録 料 情 報 料 を 不 当 利 得 として 返 還 する 義 務 を 求 を 併 せて 行 った 負 う 5

Ⅱ. 不 当 な 契 約 条 項 (8~10 条 ) 関 連 原 告 の 主 張 の 内 容 1 東 京 地 裁 平 成 16 年 7 月 23 日 原 告 は 平 成 15 年 3 月 27 日 に 被 告 大 学 に 電 話 にて 入 学 辞 退 の 意 思 表 示 をし 後 日 入 学 辞 退 をする 旨 の 書 面 ( 平 成 15 年 4 月 20 日 付 ) を 提 出 した 本 件 授 業 料 不 返 還 約 款 は 入 学 金 を 返 還 しないこ と 及 び 平 成 15 年 3 月 26 日 以 後 に 入 学 辞 退 の 意 思 表 示 をした 場 合 には 授 業 料 等 を 返 還 しないことを 意 味 する 限 りにおいて 暴 利 行 為 に 当 たり 民 法 90 条 に 違 反 する とともに 消 費 者 契 約 法 10 条 9 条 1 号 に 該 当 するから 無 効 であるとして 入 学 金 授 業 料 等 の 返 還 を 求 めた 2 東 京 高 裁 上 記 東 京 地 裁 平 成 16 年 7 平 成 16 年 月 23 日 と 同 旨 12 月 21 日 3 東 京 簡 裁 原 告 は 約 1 年 後 に 行 われ 平 成 17 年 る 結 婚 式 披 露 宴 の 開 催 運 1 月 14 日 営 を 被 告 に 申 込 み 申 込 金 として 10 万 円 を 支 払 った 申 込 から 約 1 週 間 後 に 被 告 に 対 して 上 記 の 申 込 を 撤 回 し 申 込 金 の 返 還 を 申 し 入 れたが 挙 式 披 露 宴 の 90 日 前 までに 申 込 みを 取 り 消 す 場 合 には 取 消 料 として 申 込 金 10 万 円 及 び 実 費 総 額 を 申 し 受 けます という 取 消 料 支 払 約 束 文 言 がなされ ていることを 理 由 に 原 告 の 申 込 金 の 返 還 に 被 告 が 応 じ なかったため 取 消 料 支 払 約 束 文 言 は 消 費 者 契 約 法 10 条 により 無 効 であるとし て 申 込 金 の 返 還 を 求 めた 本 件 授 業 料 等 不 返 還 約 款 によると 同 年 3 月 25 日 ( 必 着 )までに 本 件 募 集 要 項 に 添 付 された 入 学 学 費 等 返 還 申 請 書 に 必 要 事 項 を 記 入 捺 印 のうえ 提 出 しなければならないとされており 入 学 辞 退 の 意 思 表 示 が 入 学 希 望 者 及 び 被 告 大 学 にとって 極 めて 重 要 なものであって 明 確 でなければならないことからすると 入 学 辞 退 の 意 思 表 示 をするに ついて 一 定 の 書 面 を 求 めることは 合 理 的 であるから この 点 は 有 効 で ある したがって 電 話 で 入 学 辞 退 の 意 思 表 示 をしたとしても 入 学 辞 退 の 意 思 表 示 とみることはできない そうすると 平 成 15 年 4 月 20 日 付 けの 書 面 をもって 入 学 辞 退 の 意 思 表 示 をしたといえる 入 学 金 の 性 質 に 照 らして 入 学 を 辞 退 したからといって 入 学 金 の 返 還 を 求 めることができないことは 当 然 であり これをもって 暴 利 行 為 ということはできない また 入 学 金 を 返 還 しないことは 消 費 者 契 約 法 10 条 に 該 当 するともいえない 入 学 金 を 返 還 しないことは 損 害 賠 償 額 の 予 定 の 問 題 ではないので 消 費 者 契 約 法 9 条 1 号 の 適 用 を 論 ずる 余 地 はない したがって 授 業 料 等 についてみると 本 件 授 業 料 等 不 返 還 約 款 は 少 なくとも 学 生 が 入 学 時 期 である 4 月 1 日 を 過 ぎて 在 学 契 約 の 解 除 を した 場 合 には 授 業 料 等 を 返 還 しないという 限 度 においては 有 効 であ る 授 業 料 等 を 返 還 しないことは 暴 利 行 為 であるとはいえず 公 序 良 俗 に 反 して 無 効 とはいえない また 消 費 者 契 約 法 10 条 の 要 件 もみたさ ない さらに 消 費 者 契 約 法 9 条 1 号 により 無 効 であるとはいえず 原 告 の 請 求 は 理 由 がない 上 記 東 京 地 裁 平 成 16 年 7 月 23 日 と 同 旨 取 消 料 支 払 約 束 文 言 は 民 法 557 条 1 項 における 手 付 放 棄 における 解 除 と 同 様 の 趣 旨 を 含 んでおり 申 込 日 から 挙 式 の 90 日 前 までの 間 につ いて 申 込 者 に 申 込 金 放 棄 による 解 除 権 を 与 えるものといえる(ただ し 実 費 の 支 出 がなかった 場 合 ) 本 件 における 取 消 料 支 払 約 束 文 言 は 必 ずしも 民 法 商 法 その 他 の 法 律 の 公 の 秩 序 に 関 しない 規 定 の 適 用 による 場 合 に 比 し 消 費 者 の 権 利 を 制 限 し 又 は 消 費 者 の 義 務 を 加 重 する ( 消 費 者 契 約 法 10 条 )ものとは 認 められない また 申 込 金 が 支 払 われたことによって 被 告 は 少 なくとも 申 込 者 の 申 込 日 から 挙 式 の 90 日 前 までの 間 は 第 三 者 から 同 一 日 時 同 一 場 所 での 結 婚 式 や 披 露 宴 の 申 込 みがあっても それを 応 諾 してはならな いという 義 務 を 負 担 することになるものと 認 められ その 結 果 申 込 者 は 開 催 予 定 日 時 での 結 婚 式 場 や 披 露 宴 会 場 を 優 先 的 に 利 用 しうる 地 位 を 取 得 したことになる すなわち 申 込 金 は 結 婚 式 や 披 露 宴 の 出 席 者 に 提 供 されるサービスの 対 価 についての 一 部 前 払 いとしての 性 格 のほか 式 場 等 を 優 先 的 に 利 用 しうる 地 位 の 対 価 としての 性 格 をも 有 する 原 告 は 式 場 等 を 優 先 的 に 利 用 しうる 地 位 を 取 得 し そのよ うなメリットをいったん 享 受 したわけであり しかも 10 万 円 という 金 額 が 相 当 性 を 欠 くほどに 高 額 すぎるとの 証 明 もないのであるから 10 万 円 が 取 消 料 にあてられ 返 還 されなくても 必 ずしも 信 義 則 に 反 し 消 費 者 の 利 益 を 一 方 的 に 害 する ( 消 費 者 契 約 法 10 条 )ことにはなら ない したがって 原 告 の 請 求 には 理 由 がない 6

原 告 の 主 張 の 内 容 4 佐 野 簡 裁 平 成 17 年 3 月 25 日 賃 貸 借 契 約 終 了 に 伴 い 賃 借 人 が 賃 貸 人 に 対 して 敷 金 の 返 還 を 求 めたところ 賃 貸 人 が 自 然 損 耗 分 の 修 繕 費 を 負 うという 特 約 を 根 拠 に 返 還 を 拒 んだため 敷 金 全 額 の 返 還 を 求 めた 5 盛 岡 地 裁 被 告 との 間 で 継 続 的 な 遠 野 支 部 金 銭 消 費 貸 借 契 約 を 行 って 平 成 17 年 いた 原 告 が 過 払 金 の 返 還 6 月 24 日 を 求 めて 提 訴 した あわ 決 定 せて 専 属 的 管 轄 合 意 の 契 約 条 項 は 消 費 者 契 約 法 10 条 により 無 効 であると 主 張 し た 6 東 京 地 裁 受 験 して 合 格 した 大 学 に 平 成 17 年 対 して 在 学 契 約 を 締 結 し 7 月 21 日 入 学 金 及 び 前 納 授 業 料 等 を 納 めた 後 に 在 学 契 約 を 解 除 し 入 学 金 及 び 授 業 料 等 の 不 返 還 を 定 める 特 約 は 消 費 者 契 約 法 9 条 1 号 10 条 に あたる または 民 法 651 条 2 項 但 書 民 法 90 条 に 違 反 するとして 入 学 金 及 び 前 納 授 業 料 の 返 還 を 求 めた 7 京 都 地 裁 控 訴 人 ( 不 動 産 会 社 )は 敷 引 特 約 が 消 費 者 契 約 法 10 11 月 8 日 条 により 無 効 であるとされ た 原 審 を 不 服 として 控 訴 し た 自 然 損 耗 分 の 修 繕 まで 賃 借 人 の 負 担 とするためには 契 約 締 結 にあ たりその 義 務 内 容 について 賃 借 人 に 十 分 な 説 明 がなされ その 内 容 を 認 識 して 承 諾 し 義 務 負 担 の 意 思 表 示 をしたことが 必 要 であり その ような 特 別 な 事 情 がなければ 修 繕 特 約 は 通 常 は 賃 貸 人 の 修 繕 義 務 を 免 除 したに 止 まる 本 件 では 賃 借 人 が 特 別 な 義 務 を 負 担 するとの 部 分 は 賃 借 人 の 意 思 を 欠 き 無 効 である また 賃 借 人 側 の 故 意 または 過 失 に 基 づく 汚 損 や 損 耗 に 止 まらず 通 常 の 使 用 による 損 耗 や 経 年 変 化 による 劣 化 汚 損 損 耗 等 の 自 然 損 耗 についても 賃 借 人 に 原 状 回 復 義 務 を 負 担 させる 本 件 修 繕 特 約 は 民 法 規 定 の 適 用 の 場 合 に 比 し 消 費 者 である 賃 借 人 の 義 務 を 加 重 する 消 費 者 契 約 の 条 項 であって これら 民 法 で 認 められている 範 囲 を 超 えて 賃 借 人 に 原 状 回 復 義 務 を 課 す 条 項 部 分 は これを 正 当 化 ならしめる 特 段 の 事 情 が 認 められない 限 り 民 法 1 条 2 項 に 規 定 する 信 義 誠 実 の 原 則 に 反 して 消 費 者 の 利 益 を 一 方 的 に 害 する 条 項 であり 消 費 者 契 約 法 10 条 により 無 効 であるとした 専 属 的 管 轄 の 合 意 は 消 費 者 契 約 法 10 条 により 無 効 と 解 されるとし た 入 学 金 は 大 学 に 入 学 し 得 る 地 位 を 獲 得 するための 対 価 としての 性 格 を 有 している また 入 学 金 は 大 学 が 入 学 予 定 者 を 受 入 れるために 必 要 な 入 学 準 備 行 為 の 対 価 としての 性 格 をも 併 有 している 入 学 金 の 返 還 を 要 しないのは 入 学 金 の 性 格 から 認 められるものであって 入 学 金 の 返 還 をしない 旨 の 条 項 は 当 然 のことを 規 定 したものであって 消 費 者 契 約 法 9 条 1 号 の 適 用 の 余 地 はない 授 業 料 等 を 返 還 しないという 特 約 は その 全 額 が 平 均 的 損 害 を 超 える ものと 認 められるから 当 該 部 分 は 消 費 者 契 約 法 9 条 1 号 により 全 部 無 効 であるとして その 余 の 主 張 について 判 断 するまでもなく 授 業 料 等 の 返 還 請 求 ができるとした 敷 金 について 賃 借 人 の 債 務 の 有 無 その 額 にかかわらず その 一 部 をあらかじめ 返 還 しないことを 約 することは 敷 金 授 受 の 目 的 を 超 えるものであり 本 件 敷 引 特 約 は 民 法 上 の 任 意 規 定 に 比 して 賃 借 人 の 義 務 を 加 重 する 条 項 である そこで 本 件 敷 引 特 約 が 賃 借 人 の 利 益 を 一 方 的 に 害 するものか 否 か を 検 討 すると 敷 金 の 一 部 を 賃 貸 人 が 当 然 に 取 得 することは それ 自 体 賃 借 人 の 利 益 を 一 方 的 に 害 するようにも 見 える しかし 敷 引 特 約 は 敷 引 の 目 的 敷 引 金 の 性 質 敷 引 率 が 合 理 的 なものであり かつ 賃 借 人 がこれを 十 分 に 理 解 認 識 した 上 で 敷 引 特 約 に 合 意 をした 場 合 は 賃 借 人 の 利 益 を 一 方 的 に 害 するということはできない しかし 賃 貸 人 の1 賃 料 の 一 部 前 払 い 2 契 約 更 新 時 の 更 新 料 免 除 の 対 価 3 賃 貸 借 契 約 成 立 の 謝 礼 というは 主 張 には 合 理 的 な 理 由 がない 以 上 に 加 えて 敷 引 率 が 約 85.7%ということを 考 慮 すれば 本 件 敷 引 特 約 は 合 理 性 を 欠 くものであって 消 費 者 契 約 法 10 条 により 無 効 であるとして 本 件 控 訴 は 理 由 がないとした 7

原 告 の 主 張 の 内 容 8 最 高 裁 11 月 27 日 ( 平 成 17 年 (オ) 第 886 号 不 当 利 得 返 還 請 求 事 件 ) 大 学 の 入 学 試 験 に 合 格 し 学 納 金 を 納 付 した 後 に 入 学 を 辞 退 し 民 法 または 消 費 者 契 約 法 第 9 条 1 号 第 10 条 により 学 納 金 不 返 還 特 約 は 無 効 であるとして 学 納 金 の 返 還 を 求 め 消 費 者 契 約 法 が 違 憲 であると 主 張 した 消 費 者 契 約 法 9 条 1 号 は 憲 法 29 条 に 違 反 するものではない 9 最 高 裁 11 月 27 日 ( 平 成 17 年 ( 受 ) 第 1158 号 不 当 利 得 返 還 請 求 事 件 ) 大 学 の 入 学 試 験 に 合 格 し 学 納 金 を 納 付 した 後 に 入 学 を 辞 退 し 民 法 または 消 費 者 契 約 法 第 9 条 1 号 第 10 条 により 学 納 金 不 返 還 特 約 は 無 効 であるとして 学 納 金 の 返 還 を 求 めた 入 学 金 はその 額 が 不 相 当 に 高 額 であるなど 特 段 の 事 情 のない 限 り 合 格 者 が 当 該 大 学 に 入 学 し 得 る 地 位 を 取 得 するための 対 価 であるた め 同 契 約 または 予 約 が 解 除 され または 失 効 したとしても 入 学 金 を 返 還 する 義 務 を 負 わない 大 学 と 在 学 契 約 または 予 約 を 締 結 した 者 は 原 則 として 任 意 に 契 約 または 予 約 を 将 来 に 向 かって 解 除 できる 解 除 の 意 思 表 示 は 口 頭 によるものであっても 原 則 として 有 効 な 解 除 の 意 思 表 示 であり 入 試 要 項 等 において 書 面 で 申 し 出 る 旨 を 定 めている 場 合 で あっても 解 除 の 効 力 は 妨 げられない 不 返 還 特 約 のうち 授 業 料 等 に 関 する 部 分 は 在 学 契 約 の 解 除 に 伴 う 損 害 賠 償 額 の 予 定 又 は 違 約 金 の 定 めの 性 質 を 有 するものである 不 返 還 特 約 は 公 序 良 俗 に 反 しない 消 費 者 契 約 法 9 条 1 号 の 平 均 的 な 損 害 及 びこれを 超 える 部 分 につい ては 事 実 上 の 推 定 が 働 く 余 地 があるとしても 基 本 的 には 不 返 還 特 約 の 全 部 又 は 一 部 が 平 均 的 な 損 害 を 超 えて 無 効 であると 主 張 する 学 生 において 主 張 立 証 責 任 を 負 う 在 学 契 約 の 解 除 の 意 思 表 示 が3 月 31 日 までにされた 場 合 には 原 則 と して 大 学 に 生 ずべき 平 均 的 な 損 害 は 存 しないものであって 不 返 還 特 約 はすべて 無 効 となり 在 学 契 約 の 解 除 の 意 思 表 示 が 同 日 よりも 後 に された 場 合 には 原 則 として 不 返 還 特 約 はすべて 有 効 となる 以 上 のように 判 示 し 入 学 金 の 返 還 は 認 めなかったが 授 業 料 等 の 返 還 は 認 めた 10 最 高 裁 11 月 27 日 ( 平 成 17 年 ( 受 ) 第 1437 号 学 納 金 返 還 請 求 事 件 ) 同 上 入 試 要 項 等 に 入 学 式 を 無 断 欠 席 した 場 合 には 入 学 を 辞 退 したもの とみなす 入 学 式 を 無 断 欠 席 した 場 合 には 入 学 を 取 り 消 す など と 記 載 されている 場 合 には 当 該 大 学 は 学 生 の 入 学 の 意 思 の 有 無 を 入 学 式 の 出 欠 により 最 終 的 に 確 認 し 入 学 式 を 無 断 で 欠 席 した 学 生 につ いては 入 学 しなかったものとして 取 り 扱 うこととしており 学 生 もこ のような 前 提 の 下 に 行 動 しているということができるから 入 学 式 の 日 までに 在 学 契 約 が 解 除 されることや 入 学 式 を 無 断 で 欠 席 すること により 学 生 によって 在 学 契 約 が 黙 示 に 解 除 されることがあることは 当 該 大 学 の 予 測 の 範 囲 内 であり 入 学 式 の 日 の 翌 日 に 学 生 が 当 該 大 学 に 入 学 することが 客 観 的 にも 高 い 蓋 然 性 をもって 予 測 されること になるものというべきであるから 入 学 式 の 日 までに 学 生 が 明 示 的 又 は 黙 示 に 在 学 契 約 を 解 除 しても 原 則 として 当 該 大 学 に 生 ずべき 平 均 的 な 損 害 は 存 しないものというべきである 8

原 告 の 主 張 の 内 容 11 最 高 裁 11 月 27 日 ( 平 成 18 年 ( 受 ) 第 1130 号 不 当 利 得 返 還 請 求 事 件 ) 同 上 入 学 金 は 学 生 が 大 学 に 入 学 し 得 る 地 位 を 取 得 する 対 価 の 性 質 を 有 するので その 納 付 をもって 学 生 は 上 記 地 位 を 取 得 するものであるか ら その 後 に 在 学 契 約 等 が 解 除 失 効 しても 大 学 はその 返 還 義 務 を 負 う 理 由 はない 不 返 還 特 約 のうち 入 学 金 に 関 する 部 分 は 注 意 的 な 定 め にすぎない 不 返 還 特 約 のうち 授 業 料 等 に 関 する 部 分 は 在 学 契 約 の 解 除 に 伴 う 損 害 賠 償 の 予 定 又 は 違 約 金 の 定 めの 性 質 を 有 する 不 返 還 特 約 は 公 序 良 俗 に 反 するものとはいえない 基 本 的 には 違 約 金 等 条 項 である 不 返 還 特 約 の 全 部 又 は 一 部 が 消 費 者 契 約 法 9 条 1 号 の 平 均 的 な 損 害 を 超 えて 無 効 であると 主 張 する 学 生 において 主 張 立 証 責 任 を 負 う 不 返 還 特 約 のうち 平 均 的 な 損 害 を 超 える 部 分 に 限 って 消 費 者 契 約 法 9 条 1 号 によって 無 効 とされるのであり 同 号 によって 無 効 とならない 部 分 が 同 法 10 条 に 該 当 しないことは 明 らかである 入 学 金 の 納 付 の 定 めは 同 条 適 用 の 要 件 を 欠 くものというべきである 被 上 告 人 大 学 の 職 員 は 授 業 料 の 返 還 を 受 けるための 入 学 辞 退 届 は 3 月 25 日 必 着 で 提 出 しなければならない 旨 及 び 入 学 式 に 出 席 しなければ 入 学 辞 退 として 取 り 扱 う 旨 述 べ 上 告 人 は 4 月 2 日 の 被 上 告 人 大 学 の 入 学 式 に 欠 席 することによって 本 件 在 学 契 約 を 解 除 する 旨 の 意 思 表 示 をしたといえる 上 告 人 は 既 に 入 学 辞 退 を 決 めていたのに その 手 続 を3 月 31 日 まで 執 らず 4 月 2 日 の 入 学 式 に 欠 席 することにより 済 まそ うと 推 認 され 結 果 的 に 上 告 人 において3 月 31 日 までに 在 学 契 約 を 解 除 する 機 会 を 失 わせたというべきであるから 被 上 告 人 大 学 において 4 月 1 日 以 降 に 解 除 されたことを 理 由 に 授 業 料 の 返 還 を 拒 むことは 許 さ れない 以 上 のように 判 示 し 入 学 金 の 返 還 は 認 めなかったが 授 業 料 の 返 還 は 認 めた 12 最 高 裁 12 月 22 日 いわゆる 鍼 灸 学 校 の 入 学 試 験 に 合 格 し 入 学 手 続 をし たが 入 学 を 辞 退 し 在 学 契 約 を 解 除 したとして 入 学 金 授 業 料 等 の 返 還 を 求 め た ( 最 高 裁 11 月 27 日 を 引 用 しつつ) 鍼 灸 学 校 等 の 入 学 試 験 に 関 する 実 情 が 大 学 のそれと 格 段 に 異 なるというべき 事 情 までは 見 いだし 難 い また 鍼 灸 学 校 等 が 大 学 の 場 合 と 比 較 して より 早 期 に 入 学 者 を 確 定 しなければならない 特 段 の 事 情 があることもうかがわ れない 大 学 の 場 合 と 同 じく 入 学 すべき 年 の3 月 31 日 までは 在 学 契 約 を 締 結 した 学 生 が 入 学 することが 客 観 的 にも 高 い 蓋 然 性 をもって 予 測 されるような 状 況 にはなく 同 日 までの 在 学 契 約 の 解 除 について 学 校 に 生 ずべき 平 均 的 な 損 害 は 存 しないとして 入 学 金 の 返 還 は 認 めな かったが 授 業 料 の 返 還 は 認 めた 13 西 宮 簡 裁 平 成 19 年 2 月 9 日 ( 消 費 者 法 ニュー ス72 号 211 頁 ) 賃 貸 借 契 約 にある 敷 引 特 約 は 消 費 者 契 約 法 10 条 に より 無 効 であるとして 敷 金 の 返 還 を 求 めた 敷 引 特 約 は その 有 無 性 質 内 容 が 様 々であって 関 西 地 方 におい て 慣 習 法 化 されていると 認 めるに 足 りる 状 況 ではない 原 状 回 復 費 と して 認 められない 経 年 変 化 による 通 常 損 耗 部 分 の 補 修 費 等 は 原 則 と して 賃 貸 人 の 負 担 すべきものであって 賃 借 人 が 当 然 に 負 担 すべき 性 質 のものとは 考 えられない 本 件 敷 引 特 約 は 賃 貸 借 の 対 価 として 賃 料 を 支 払 っているにもかか わらず 敷 引 金 が 敷 金 の 約 62.5% 毎 月 の 賃 料 の 約 3.7 倍 であること 賃 貸 借 期 間 の 長 短 や 契 約 終 了 事 由 にかかわらず また 損 害 の 有 無 に かかわらず 無 条 件 で 当 然 に 差 し 引 かれる したがって 本 件 敷 引 特 約 は 消 費 者 契 約 法 10 条 により 無 効 であると 判 断 した 9

原 告 の 主 張 の 内 容 14 京 都 地 裁 平 成 19 年 4 月 20 日 賃 借 人 が 賃 貸 人 との 間 で 締 結 した 賃 貸 借 契 約 に い わゆる 敷 引 特 約 が 付 されて おり 敷 金 35 万 円 のうち 5 万 円 しか 返 還 されなかった ことから 上 記 敷 引 特 約 は 消 費 者 契 約 法 10 条 により 無 効 であるとして 賃 貸 人 に 対 して 敷 金 残 金 の 返 還 を 求 めた 本 件 敷 引 特 約 が 消 費 者 契 約 法 10 条 により 無 効 となるのは 1 本 件 敷 引 特 約 が 民 法 商 法 その 他 の 法 律 の 公 の 秩 序 に 関 しない 規 定 の 適 用 による 場 合 に 比 し 消 費 者 の 権 利 を 制 限 し 又 は 消 費 者 の 義 務 を 加 重 するものであること 及 び2 民 法 1 条 2 項 に 規 定 する 基 本 原 理 である 信 義 則 に 反 して 消 費 者 の 利 益 を 一 方 的 に 害 するものであることが 必 要 で ある 賃 貸 借 契 約 は 目 的 物 を 使 用 収 益 させる 義 務 と 賃 料 支 払 義 務 が 対 価 関 係 に 立 つものであり 賃 借 人 に 債 務 不 履 行 があるような 場 合 を 除 き 賃 料 以 外 の 金 銭 の 支 払 を 負 担 することは 法 律 上 予 定 されていない ま た 関 西 地 方 において 敷 引 特 約 が 事 実 たる 慣 習 として 成 立 していると 認 めるに 足 りる 証 拠 はない そうすると 本 件 敷 引 特 約 は 民 法 の 公 の 秩 序 に 関 しない 規 定 の 適 用 による 場 合 に 比 し 消 費 者 である 賃 借 人 の 権 利 を 制 限 するものといえる 賃 借 人 が 賃 料 には 自 然 損 耗 についての 必 要 経 費 等 を 算 入 せず 低 額 に 抑 えた 上 で 自 然 損 耗 についての 必 要 費 を 敷 引 金 という 名 目 によ って 回 収 したとしても 信 義 則 に 反 して 賃 借 人 の 利 益 を 一 方 的 に 害 す るとはいえない しかし このようなことを 認 めるに 足 りる 証 拠 はな い また 賃 借 人 が 交 渉 により 敷 引 特 約 を 排 除 することは 困 難 であって 敷 引 特 約 がなされない 賃 貸 物 件 を 選 択 すればよいとは 当 然 にはいえな い これに 本 件 敷 引 特 約 は 敷 金 の 85%を 超 える 金 額 を 控 除 するもの で 大 きな 負 担 を 強 いるものであることを 総 合 すると 本 件 敷 引 特 約 は 信 義 則 に 反 して 消 費 者 の 権 利 を 一 方 的 に 害 するものである 以 上 によれば 本 件 敷 引 特 約 は 消 費 者 契 約 法 10 条 により 特 約 全 体 が 無 効 であると 認 められ これを 棄 却 した 原 を 取 り 消 し 敷 金 の 返 還 を 認 めた <title> 消 費 者 契 約 法 に 関 連 する 消 費 生 活 相 談 および 裁 判 の 概 況 </title> 10