特定非営利活動促進法に係る諸手続きの手引きQ&A



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資 格 給 付 関 係 ( 問 1) 外 国 人 Aさん(76 歳 )は 在 留 期 間 が3ヶ 月 であることから 長 寿 医 療 の 被 保 険 者 ではない が 在 留 資 格 の 変 更 又 は 在 留 期 間 の 伸 長 により 長 寿 医 療 の 適 用 対 象 となる 場 合 には 国

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[Q20] 扶 養 控 除 等 申 告 書 が 提 出 された 際 に その 申 告 書 に 記 載 された 国 外 居 住 親 族 に 係 る 親 族 関 係 書 類 が 提 示 されず 事 後 に 提 示 された 場 合 いつから 扶 養 控 除 等 を 適 用 して 源 泉 徴 収 税 額 を

要 な 指 示 をさせることができる ( 検 査 ) 第 8 条 甲 は 乙 の 業 務 にかかる 契 約 履 行 状 況 について 作 業 完 了 後 10 日 以 内 に 検 査 を 行 うものとする ( 発 生 した 著 作 権 等 の 帰 属 ) 第 9 条 業 務 によって 甲 が 乙 に

2. 前 項 の 規 定 にかかわらず 証 券 会 社 等 又 は 機 構 を 通 じた 届 出 の 対 象 となっていない 事 項 については 当 会 社 の 定 める 書 式 により 株 主 名 簿 管 理 人 宛 に 届 け 出 るものとす る ( 法 人 株 主 等 の 代 表 者 ) 第

を 行 うこと 又 は 必 要 な 機 能 を 追 加 することをいう ( 補 助 対 象 事 業 ) 第 3 条 補 助 金 の 交 付 対 象 となる 事 業 ( 以 下 補 助 対 象 事 業 という )は, 次 条 に 規 定 するこの 補 助 金 の 交 付 の 対 象 となる 者 ( 以

( 会 員 の 資 格 喪 失 ) 第 8 条 会 員 が 次 のいずれか に 該 当 する 場 合 には その 資 格 を 喪 失 する (1) 退 会 したとき (2) 成 年 被 後 見 人 又 は 被 保 佐 人 となったとき (3) 死 亡 し 若 しくは 失 踪 宣 告 を 受 け 又

の 基 礎 の 欄 にも 記 載 します ア 法 人 税 の 中 間 申 告 書 に 係 る 申 告 の 場 合 は 中 間 イ 法 人 税 の 確 定 申 告 書 ( 退 職 年 金 等 積 立 金 に 係 るものを 除 きます ) 又 は 連 結 確 定 申 告 書 に 係 る 申 告 の 場

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第 3 章 会 員 ( 会 員 の 資 格 ) 第 5 条 協 会 の 会 員 は 協 会 の 目 的 に 賛 同 して 入 会 した 次 の 各 号 に 掲 げる 者 とする (1) 軽 種 馬 を 生 産 する 者 (2) 軽 種 馬 を 育 成 する 者 (3) 馬 主 (4) 調 教 師 (

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は 固 定 流 動 及 び 繰 延 に 区 分 することとし 減 価 償 却 を 行 うべき 固 定 の 取 得 又 は 改 良 に 充 てるための 補 助 金 等 の 交 付 を 受 けた 場 合 にお いては その 交 付 を 受 けた 金 額 に 相 当 する 額 を 長 期 前 受 金 とし

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個 人 所 得 課 税 ~ 住 宅 ローン 控 除 等 の 適 用 期 限 の 延 長 2 4. 既 存 住 宅 に 係 る 特 定 の 改 修 工 事 をした 場 合 の 所 得 税 額 の 特 別 控 除 居 住 年 省 エネ 改 修 工 事 控 除 限 度 額 バリアフリー 改 修 工 事 平

Ⅱ 義 援 金 を 募 集 する 募 金 団 体 の 確 認 手 続 [Q7] 当 団 体 は 関 係 する 個 人 法 人 から 義 援 金 を 預 かり これを 取 りまとめた 上 で 一 括 して 地 方 公 共 団 体 に 対 して 支 払 います 預 かった 義 援 金 が 国 等 に 対

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積 み 立 てた 剰 余 金 の 配 当 に 係 る 利 益 準 備 金 の 額 は 利 益 準 備 金 1 の 増 3 に 記 載 します ⑸ 平 成 22 年 10 月 1 日 以 後 に 適 格 合 併 に 該 当 しない 合 併 により 完 全 支 配 関 係 がある 被 合 併 法 人 か

[Q1] 復 興 特 別 所 得 税 の 源 泉 徴 収 はいつから 行 う 必 要 があるのですか 平 成 25 年 1 月 1 日 から 平 成 49 年 12 月 31 日 までの 間 に 生 ずる 所 得 について 源 泉 所 得 税 を 徴 収 する 際 復 興 特 別 所 得 税 を 併

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( 補 助 金 の 額 ) 第 6 条 補 助 金 の 額 は 第 5 条 第 2 項 の 規 定 による 無 線 LAN 機 器 の 設 置 箇 所 数 に 1 万 5 千 円 を 掛 けた 金 額 と 第 5 条 第 3 項 に 規 定 する 補 助 対 象 経 費 の2 分 の1のいずれか 低

( 補 助 金 等 交 付 決 定 通 知 に 加 える 条 件 ) 第 7 条 市 長 は 交 付 規 則 第 11 条 に 規 定 するところにより 補 助 金 の 交 付 決 定 に 際 し 次 に 掲 げる 条 件 を 付 するものとする (1) 事 業 完 了 後 に 消 費 税 及 び

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(3) (1) 又 は(2)に 係 る 修 正 申 告 の 場 合 は 修 正 中 間 又 は 修 正 確 定 10 法 人 税 法 の 規 定 によ 次 に 掲 げる 法 人 税 の 申 告 書 を 提 出 する 法 人 の 区 分 ごとに それ (1) 連 結 法 人 又 は 連 結 法 って

10 期 末 現 在 の 資 本 金 等 の 額 次 に 掲 げる 法 人 の 区 分 ごとに それぞれに 定 める 金 額 を 記 載 します 連 結 申 告 法 人 以 外 の 法 人 ( に 掲 げる 法 人 を 除 きます ) 法 第 292 条 第 1 項 第 4 号 の5イに 定 める

[2] 控 除 限 度 額 繰 越 欠 損 金 を 有 する 法 人 において 欠 損 金 発 生 事 業 年 度 の 翌 事 業 年 度 以 後 の 欠 損 金 の 繰 越 控 除 にあ たっては 平 成 27 年 度 税 制 改 正 により 次 ページ 以 降 で 解 説 する の 特 例 (

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( 復 興 特 別 法 人 制 具 体 的 内 容 ) 復 興 特 別 法 人 制 具 体 的 な 内 容 は 次 とおりです 1 納 義 務 者 法 人 は 基 準 法 人 額 につき 復 興 特 別 法 人 を 納 める 義 務 があります( 復 興 財 源 確 保 法 42) なお 人 格 な

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1 ガス 供 給 業 を 行 う 法 人 の 事 業 税 の 課 税 について ガス 供 給 業 を 行 う 法 人 は 収 入 金 額 を 課 税 標 準 として 収 入 割 の 申 告 となります ( 法 72 条 の2 72 条 の 12 第 2 号 ) ガス 供 給 業 とその 他 の 事

入 札 参 加 者 は 入 札 の 執 行 完 了 に 至 るまではいつでも 入 札 を 辞 退 することができ これを 理 由 として 以 降 の 指 名 等 において 不 利 益 な 取 扱 いを 受 けることはない 12 入 札 保 証 金 免 除 13 契 約 保 証 金 免 除 14 入

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Q10 適 用 年 度 の 前 事 業 年 度 末 日 に 雇 用 者 がいない 場 合 には 雇 用 増 加 割 合 が 算 出 できないため 適 用 年 度 において 雇 用 促 進 税 制 の 適 用 を 受 けることはできな いのか Q11 新 設 法 人 や 新 たに 事 業 を 開 始

2. 会 計 規 程 の 業 務 (1) 規 程 と 実 際 の 業 務 の 調 査 規 程 や 運 用 方 針 に 規 定 されている 業 務 ( 帳 票 )が 実 際 に 行 われているか( 作 成 されている か)どうかについて 調 べてみた 以 下 の 表 は 規 程 の 条 項 とそこに

平成27年度大学改革推進等補助金(大学改革推進事業)交付申請書等作成・提出要領

若 しくは 利 益 の 配 当 又 はいわゆる 中 間 配 当 ( 資 本 剰 余 金 の 額 の 減 少 に 伴 うものを 除 きます 以 下 同 じです )を した 場 合 には その 積 立 金 の 取 崩 額 を 減 2 に 記 載 す るとともに 繰 越 損 益 金 26 の 増 3 の

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就 業 規 則 ( 福 利 厚 生 ) 第 章 福 利 厚 生 ( 死 亡 弔 慰 金 等 ) 第 条 法 人 が 群 馬 県 社 会 福 祉 協 議 会 民 間 社 会 福 祉 施 設 等 職 員 共 済 規 程 に 基 づき 群 馬 県 社 会 福 祉 協 議 会 との 間 において 締 結 す

飯塚毅育英会第2号

ていることから それに 先 行 する 形 で 下 請 業 者 についても 対 策 を 講 じることとしまし た 本 県 としましては それまでの 間 に 未 加 入 の 建 設 業 者 に 加 入 していただきますよう 28 年 4 月 から 実 施 することとしました 問 6 公 共 工 事 の

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(2) 協 会 加 入 月 の1カ 月 前 までに 様 式 1が 提 出 された 市 町 村 等 に 対 して 契 約 書 及 び 掛 金 請 求 書 を 送 付 します その 後 返 送 されてきた 様 式 2-2を 保 管 し 掛 金 の 納 入 を 確 認 します 第 2 章 契 約 更 新

 

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( 別 紙 ) 以 下 法 とあるのは 改 正 法 第 5 条 の 規 定 による 改 正 後 の 健 康 保 険 法 を 指 す ( 施 行 期 日 は 平 成 28 年 4 月 1 日 ) 1. 標 準 報 酬 月 額 の 等 級 区 分 の 追 加 について 問 1 法 改 正 により 追 加

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退職手当とは

平成21年9月29日

公営住宅法施行令の一部を改正する政令―公営住宅法施行令例規整備*

第 9 条 の 前 の 見 出 しを 削 り 同 条 に 見 出 しとして ( 部 分 休 業 の 承 認 ) を 付 し 同 条 中 1 日 を 通 じて2 時 間 ( 規 則 で 定 める 育 児 休 暇 を 承 認 されている 職 員 については 2 時 間 から 当 該 育 児 休 暇 の

係 に 提 出 する 2 財 形 担 当 係 は 前 項 の 規 定 による 財 形 貯 蓄 等 の 申 込 みがあった 場 合 には 当 該 申 込 みの 内 容 を 点 検 し 財 形 貯 蓄 等 の 契 約 の 要 件 ( 第 6 条 に 規 定 する 基 準 を 含 む )を 満 たしている

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3 地 震 保 険 の 割 引 地 震 保 険 に 加 入 されている 場 合 耐 震 改 修 後 保 険 料 の 割 引 (10%)が 受 けられる 場 合 があ ります ご 加 入 の 保 険 会 社 にお 問 合 せになり 宅 耐 震 改 修 証 明 書 の 写 し あるいは 固 定 資 産

いう )は 警 告 をしたときは 速 やかに その 内 容 及 び 日 時 を 当 該 警 告 を 求 める 旨 の 申 出 をした 者 に 通 知 しなければならないこととされ また 警 告 をし なかったときは 速 やかに その 旨 及 び 理 由 を 当 該 警 告 を 求 める 旨 の 申

2 条 ) ア 育 児 休 業 の 対 象 とならない 職 員 ( 法 第 2 条 及 び 条 例 第 2 条 関 係 ) (ア) 臨 時 的 に 任 用 される 職 員 (イ) 育 児 休 業 に 係 る 期 間 を 任 期 と 定 めて 採 用 された 職 員 (ウ) 勤 務 延 長 職 員 (

( 支 給 制 限 ) 第 4 条 市 長 は 前 条 の 規 定 にかかわらず 給 対 象 者 が 次 の 各 号 のいずれかに 該 当 するとき は 給 金 を 支 給 しないものとする (1) 年 額 405,696 円 以 上 の 公 的 年 金 等 を 受 給 しているとき (2) 生 活

競 争 参 加 資 格 審 査 等 事 務 取 扱 要 領 ( 抜 粋 ) ( 有 資 格 者 としない 者 ) 第 6 条 契 約 事 務 責 任 者 は 契 約 を 締 結 する 能 力 を 有 しない 者 破 産 者 で 復 権 を 得 ない 者 及 び 暴 力 団 等 の 反 社 会 的 勢

(12) 配当所得の収入金額の収入すべき時期

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参 考 様 式 再 就 者 から 依 頼 等 を 受 けた 場 合 の 届 出 公 平 委 員 会 委 員 長 様 年 月 日 地 方 公 務 員 法 ( 昭 和 25 年 法 律 第 261 号 ) 第 38 条 の2 第 7 項 規 定 に 基 づき 下 記 のとおり 届 出 を します この

(2) 単 身 者 向 け 以 外 の 賃 貸 共 同 住 宅 等 当 該 建 物 に 対 して 新 たに 固 定 資 産 税 等 が 課 税 される 年 から 起 算 して5 年 間 とする ( 交 付 申 請 及 び 決 定 ) 第 5 条 補 助 金 の 交 付 を 受 けようとする 者 は

Transcription:

特 定 非 営 利 活 動 促 進 法 に 係 る 諸 手 続 きの 手 引 きQ&A 第 1 章 法 律 の 概 要 ( 問 1)どのような 活 動 が20の 分 野 に 該 当 しますか また 逆 にどのような 活 動 が 該 当 し ませんか ( 問 2) 今 回 の 改 正 により 活 動 分 野 が 追 加 されましたが 改 正 法 の 施 行 日 以 前 から 今 回 追 加 された 活 動 を 行 っている 場 合 定 款 の 変 更 を 行 う 必 要 はありますか ( 問 3) 社 員 を 町 丁 目 町 地 域 在 住 者 に 限 る とすることは 不 当 な 条 件 に 当 たりますか ( 問 4) 社 員 がかなりの 人 数 (1,000 人 以 上 )いる 場 合 も 定 款 変 更 等 について 総 会 で 決 めな ければならないのですか また このような 場 合 に 毎 年 1 回 の 総 会 の 開 催 を 省 略 す ることはできないのですか ( 問 5) 政 令 市 の 区 域 内 にのみ 事 務 所 を 置 いており 県 内 全 域 で 活 動 を 行 っていますが この 場 合 所 轄 庁 はどこになりますか ( 問 6) 海 外 に 事 務 所 を 置 いて 活 動 を 行 っていますが この 場 合 設 立 認 証 の 所 轄 庁 はど こになりますか 第 2 章 NPO 法 人 の 設 立 について ( 問 7) 団 体 の 代 表 者 の 職 名 は 理 事 長 と 称 さなければならないのですか ( 問 8) 定 款 によって 代 表 権 の 制 限 をしたいのですが 定 款 上 には どのような 定 めを 置 けばよいのですか ( 問 9) 代 表 権 のない 理 事 が 法 人 の 名 で 行 った 行 為 については 法 人 は 責 任 を 負 う 必 要 があるのですか ( 問 10) 特 別 代 理 人 仮 理 事 を 選 任 しなければいけない 場 合 はどのような 時 ですか ( 問 11) 申 請 後 補 正 が 認 められる 事 項 としてはどのようなものがありますか ( 問 12) 縦 覧 の 開 始 後 1カ 月 が 経 過 した 場 合 は 一 切 の 補 正 が 認 められないのですか ( 問 13) 登 記 はいつまでに 行 わなければならないのですか 登 記 を 行 わなかった 場 合 はど うなりますか ( 問 14)どのような 事 項 を 登 記 するのですか ( 問 15) 代 表 権 を 有 していない 理 事 についても 登 記 をする 必 要 はありますか ( 問 16) 代 表 権 を 有 する 者 とは 理 事 全 員 のことですか それとも 理 事 長 等 理 事 の 代 表 者 のことですか ( 問 17) 登 記 の 申 請 書 の 記 載 事 項 と 添 付 書 類 にはどのようなものがありますか ( 問 18) 設 立 の 登 記 の 後 に 行 うべきことはありますか ( 問 19) 申 請 者 以 外 が 申 請 書 等 の 書 類 の 作 成 等 を 行 うことについて 行 政 書 士 以 外 の 者 で も 行 うことが 可 能 ですか 229

第 3 章 認 定 NPO 法 人 制 度 について ( 問 20) 認 定 NPO 法 人 制 度 とは どのような 制 度 でしょうか ( 問 21) 認 定 等 を 受 けたいと 考 えていますが どこに 相 談 すればよいでしょうか ( 問 22) 所 轄 庁 の 認 定 等 の 審 査 に 当 たり 申 請 法 人 の 実 態 確 認 が 行 われますか ( 問 23) 認 定 等 の 申 請 は NPO 法 人 設 立 後 いつからすることができますか ( 問 24) 設 立 から5 年 以 上 を 経 過 している 場 合 は 仮 認 定 を 受 けることができないのでし ょうか ( 問 25) 認 定 仮 認 定 の 更 新 をすることはできますか ( 問 26) 特 定 非 営 利 活 動 に 係 る 事 業 に 加 え その 他 の 事 業 を 行 っており その 他 の 事 業 を 区 分 経 理 して 活 動 計 算 書 を 複 数 作 成 していますが パブリックサポートテスト(P ST)について 相 対 値 基 準 を 採 用 する 場 合 総 収 入 金 額 には その 他 の 事 業 に 係 る 収 入 金 額 も 含 めなければならないのでしょうか ( 問 27)パブリックサポートテスト(PST)の 判 定 に 当 たって 会 費 を 寄 附 金 として 取 り 扱 うことはできるのでしょうか ( 問 28) 認 定 NPO 法 人 等 が 寄 附 者 から 古 本 を 寄 贈 ( 現 物 寄 附 )され 当 該 古 本 を 業 者 に 買 い 取 ってもらったところ5 千 円 に 換 金 できました この 場 合 当 該 古 本 ( 現 物 寄 附 ) の 換 金 額 を 寄 附 金 としてパブリック サポート テスト(PST)の 判 定 に 含 めて よろしいでしょうか ( 問 29) 寄 附 者 の 氏 名 ( 名 称 )だけ 判 明 していれば その 寄 附 金 は パブリックサポート テスト(PST)の 判 定 に 含 めてもよろしいでしょうか ( 問 30)NPO 法 人 の 設 立 に 当 たり 当 該 NPO 法 人 の 前 身 の 団 体 から 財 産 を 受 け 入 れた 場 合 に は 当 該 受 入 財 産 については 寄 附 として 総 収 入 金 額 及 び 受 入 寄 附 金 総 額 に 含 めて 計 算 してもよろしいのでしょうか ( 問 31) 国 等 からの 補 助 金 その 他 国 等 が 反 対 給 付 を 受 けないで 交 付 するものとは どうい うものをいうのですか ( 問 32) 社 会 福 祉 法 人 などの 公 益 法 人 等 から 交 付 される 助 成 金 等 はパブリックサポートテ スト(PST)の 計 算 上 国 の 補 助 金 等 として 計 算 してもよいのでしょうか ( 問 23)パブリックサポートテスト(PST)の 判 定 に 当 たって 絶 対 値 基 準 を 採 用 する 予 定 ですが 寄 附 者 数 は 具 体 的 にどのように 算 出 すればよいのでしょうか ( 問 34) 寄 附 者 名 簿 にはどのような 内 容 を 記 載 すればよいのでしょうか ( 問 35) 寄 附 者 名 簿 を 作 成 していないと 認 定 されませんか ( 問 36)パブリックサポートテスト(PST)について 絶 対 値 基 準 を 採 用 した 場 合 寄 附 者 数 に 含 めた 者 含 めなかった 者 の 区 別 を 寄 附 者 名 簿 に 記 載 する 必 要 はありますか ( 問 37) 絶 対 値 基 準 において 寄 附 者 数 を 算 出 するに 当 たり 役 員 からの 寄 附 金 かどうか 生 計 を 一 にするかどうかは いつの 時 点 で 判 断 すればよいのでしょうか ( 問 38) 寄 附 者 ( 又 は 役 員 )と 生 計 を 一 にする 者 とは 具 体 的 にどのような 者 を 指 すのでし ょうか ( 問 39) 絶 対 値 基 準 において 同 一 人 物 が 年 度 をまたいで 数 回 に 分 けて 寄 附 している 場 合 230

寄 附 者 数 はどのように 計 算 するのでしょうか ( 問 40) 近 所 にお 住 まいのご 夫 婦 から3,000 円 ( 夫 から2,000 円 妻 から1,000 円 )の 寄 附 金 を 受 領 しました この 場 合 寄 附 者 単 位 で 見 ると3,000 円 未 満 の 寄 附 となるため 絶 対 値 基 準 においては 寄 附 者 に 含 まれないのでしょうか ( 問 41) 条 例 による 個 別 指 定 とはどのようなものですか ( 問 42) 条 例 の 個 別 指 定 を 受 けたNPO 法 人 ですが 条 例 を 制 定 した 都 道 府 県 ( 又 は 市 区 町 村 ) 内 には 当 NPO 法 人 の 事 務 所 はありません この 場 合 でも パブリックサポートテスト (PST) 基 準 を 満 たすこととなりますか ( 問 43) 条 例 による 個 別 指 定 はいつの 時 点 で 受 けていればよいのですか ( 問 44) 運 営 組 織 に 関 する 要 件 のうち 配 偶 者 及 び3 親 等 以 内 の 親 族 とは 具 体 的 にど のような 範 囲 をいいますか ( 問 45) 運 営 組 織 に 関 する 基 準 のうち 特 定 の 法 人 の 役 員 又 は 使 用 人 である 者 及 びこれら の 者 と 親 族 関 係 を 有 する 者 並 びにこれらの 者 と 特 殊 の 関 係 のある 者 とは 具 体 的 にどのような 範 囲 をいいますか ( 問 46) 経 理 に 関 する 基 準 に 公 認 会 計 士 又 は 監 査 法 人 の 監 査 を 受 けていること という ものがありますが 小 さな 規 模 の 法 人 でも 必 ず 監 査 は 受 けなければならないのでし ょうか ( 問 47) 経 理 に 関 する 基 準 に 帳 簿 書 類 の 備 付 け 取 引 の 記 録 及 び 帳 簿 書 類 の 保 存 につい て 青 色 申 告 法 人 に 準 じて 行 われている こととありますが どのような 帳 簿 書 類 の 備 付 けなどが 必 要 ですか ( 問 48) 将 来 の 特 定 非 営 利 活 動 事 業 に 充 てるための 積 立 金 は 認 定 基 準 等 のうち 総 事 業 費 のうち80% 以 上 を 特 定 非 営 利 活 動 事 業 費 に 充 てること 及 び 受 入 寄 附 金 総 額 の 70% 以 上 を 特 定 非 営 利 活 動 事 業 費 に 充 てること の 両 基 準 において 特 定 非 営 利 活 動 事 業 費 に 含 めることができますか ( 問 49) 活 動 計 算 書 と 収 支 計 算 書 では 認 定 基 準 等 の 計 算 の 仕 方 は 違 うのですか ( 問 50) 役 員 が 認 定 又 は 仮 認 定 の 取 消 しを 受 けた 他 の 法 人 の 理 事 を 兼 ねていたことを 知 ら なかった 場 合 であっても その 法 人 は 欠 格 事 由 の 対 象 となるのでしょうか ( 問 51) 認 定 等 の 申 請 を 行 ったNPO 法 人 に 対 して その 申 請 に 対 する 結 果 は 通 知 されるので すか また 有 効 期 間 が 満 了 して 認 定 が 失 効 した 場 合 所 轄 庁 からNPO 法 人 に 通 知 さ れるのですか ( 問 52) 国 税 又 は 地 方 税 の 滞 納 処 分 の 執 行 がされているもの( 法 第 47 条 第 4 号 )とはどの ような 状 態 をいうのですか ( 問 53) 認 定 NPO 法 人 等 に 寄 附 をした 場 合 に 税 制 上 の 優 遇 措 置 を 受 けるためには どのよう な 手 続 きが 必 要 ですか 第 4 章 法 人 の 管 理 運 営 について ( 問 54) 定 款 等 については 毎 年 提 出 する 必 要 はないのですか ( 問 55) その 他 の 事 業 により 赤 字 が 生 じた 場 合 はどうなるのですか 231

( 問 56)その 他 の 事 業 から 生 じた 利 益 は すべて 特 定 非 営 利 活 動 に 係 る 事 業 に 繰 り 入 れな ければならないのですか ( 問 57) 今 回 の 法 改 正 により 収 支 計 算 書 が 活 動 計 算 書 に 改 められましたが どの ように 内 容 が 変 わったのですか ( 問 58) 旧 法 の 収 支 計 算 書 の 提 出 は 認 められるのですか ( 問 59) 区 分 経 理 を 行 わなければならないのはどのような 場 合 ですか ( 問 60) 活 動 予 算 書 は 毎 年 作 成 しなければならないのですか 法 人 として 成 立 後 も 所 轄 庁 に 提 出 したり 閲 覧 させたりすることがあるのですか ( 問 61) 所 轄 庁 の 変 更 を 伴 わない 場 合 の 定 款 変 更 ( 認 証 が 必 要 な 場 合 )の 手 続 と 提 出 書 類 は 何 ですか ( 問 62) 所 轄 庁 の 変 更 を 伴 う 定 款 変 更 の 場 合 の 手 続 と 提 出 書 類 はどうなっていますか ( 問 63) 定 款 変 更 に 際 して 所 轄 庁 の 認 証 が 不 要 となるのはどんな 場 合 ですか ( 問 64) 役 員 を 変 更 する 場 合 どのような 手 続 が 必 要 ですか ( 問 65) 事 業 報 告 書 活 動 計 算 書 貸 借 対 照 表 及 び 財 産 目 録 は 決 算 期 に 作 成 されるので 設 立 当 初 は 備 え 置 く 必 要 がないと 考 えてよいのですか ( 問 66) 定 款 等 については 事 務 所 に 備 え 置 く 必 要 はないのですか ( 問 67)NPO 法 人 を 設 立 した 直 後 には どのような 書 類 を 法 人 の 事 務 所 で 閲 覧 させればよい のですか ( 問 68) 法 人 の 事 務 所 における 閲 覧 について 各 書 類 については いつまでの 期 間 のもの を 閲 覧 させればよいのですか ( 問 69) 閲 覧 は すべての 事 務 所 で 行 わなければならないのですか ( 問 70) 法 人 の 事 務 所 で 閲 覧 できる 書 類 と 所 轄 庁 で 閲 覧 謄 写 できる 書 類 は 異 なること がありますか ( 問 71) 謄 写 に 当 たって 所 轄 庁 から 手 数 料 等 を 請 求 されることはありますか ( 問 72) 事 業 年 度 終 了 後 の 報 告 のほかに 認 定 NPO 法 人 等 が 所 轄 庁 に 提 出 しなければならな い 書 類 はありますか ( 問 73) 認 定 NPO 法 人 等 が 寄 附 者 に 対 して 発 行 する 領 収 書 には 形 式 の 定 めはありますか ( 問 74)どのような 場 合 に 認 定 仮 認 定 は 取 り 消 されますか ( 問 75) 認 定 基 準 等 に 適 合 しなくなった 場 合 や 認 定 法 人 等 としての 義 務 違 反 があった 場 合 勧 告 命 令 を 経 ずに 取 消 しが 行 われることはありますか ( 問 76) 事 業 年 度 の 途 中 で 役 員 の 親 族 割 合 基 準 を 満 たさなくなった 場 合 直 ちに 認 定 取 消 しとなるのでしょうか ( 問 77) 認 定 又 は 仮 認 定 の 取 消 しを 受 けたNPO 法 人 は 二 度 と 認 定 を 受 けることはできない のでしょうか ( 問 78) 認 定 が 取 り 消 された 場 合 の 取 戻 し 課 税 とはどのような 制 度 でしょうか ( 問 79) 国 税 庁 長 官 の 認 定 を 受 けた 法 人 ( 旧 認 定 法 人 )でその 認 定 の 有 効 期 間 の 終 了 する 日 が 改 正 NPO 法 施 行 日 ( 平 成 24 年 4 月 1 日 ) 以 降 に 到 来 する 法 人 が 改 正 NPO 法 施 行 後 232

その 認 定 の 有 効 期 間 内 に 所 轄 庁 の 認 定 を 受 けた( 新 認 定 法 人 ) 場 合 事 業 年 度 終 了 後 に 提 出 する 書 類 は 所 轄 庁 と 国 税 庁 の 両 方 に 提 出 する 必 要 がありますか 第 5 章 法 人 の 合 併 解 散 について ( 問 80) 合 併 の 認 証 申 請 の 際 にはどのような 書 類 を 所 轄 庁 に 提 出 する 必 要 がありますか ( 問 81) 法 第 35 条 第 1 項 の 規 定 により 作 成 する 財 産 目 録 は 合 併 前 の 各 法 人 が 作 成 するので すか また どちらの 事 務 所 に 備 え 置 くのですか その 財 産 目 録 は 申 請 時 に 提 出 する 財 産 目 録 と 異 なるものですか ( 問 82) 合 併 の 登 記 は いつまでに 行 う 必 要 がありますか また 登 記 を 行 わなかった 場 合 はどうなりますか ( 問 83) 合 併 の 際 の 公 告 はインターネットによる 方 法 が 認 められますか ( 問 84) 認 定 NPO 法 人 等 の 合 併 認 定 等 の 基 準 適 合 は どのように 判 定 するのですか 233

第 1 章 法 律 の 概 要 ( 問 1)どのような 活 動 が 20 の 分 野 に 該 当 しますか また 逆 にどのような 活 動 が 該 当 しませんか ( 答 ) 法 律 の 別 表 には 20 の 活 動 分 野 が 列 挙 され それらの 活 動 に 該 当 しないと 特 定 非 営 利 活 動 とはみな されません その 意 味 で 20 の 活 動 分 野 は 限 定 的 に 列 挙 されています これらの 20 の 活 動 の 一 つ 一 つの 意 味 ( 定 義 )は 法 律 には 書 かれていませんので その 言 葉 を 解 釈 するためには 他 の 法 令 における 使 用 例 等 を 参 考 にしつつ 社 会 通 念 つまり 常 識 に 従 って 判 断 すること になります 一 方 活 動 分 野 については 多 様 な 特 定 非 営 利 活 動 を 含 むように 広 く 運 用 すること が 立 法 当 時 の 衆 議 院 内 閣 委 員 会 で 決 議 されていますので 社 会 通 念 の 許 す 範 囲 でできるだけ 柔 軟 な 解 釈 をとるこ とが 求 められているといえるでしょう したがって どのような 活 動 が 20 の 活 動 に 含 まれ また 逆 に 含 まれないのかについては それ ぞれの 所 轄 庁 が 他 の 法 令 における 使 用 例 社 会 通 念 等 に 従 いながら 幅 広 く 判 断 することとなります ( 問 2) 今 回 の 改 正 により 活 動 分 野 が 追 加 されましたが 改 正 法 の 施 行 日 以 前 から 今 回 追 加 された 活 動 を 行 っ ている 場 合 定 款 の 変 更 を 行 う 必 要 はありますか ( 答 ) 観 光 の 振 興 を 図 る 活 動 及 び 農 山 漁 村 及 び 中 山 間 地 域 の 振 興 を 図 る 活 動 については 観 光 の 振 興 及 び 村 おこし 等 の 活 動 が 我 が 国 にとって 重 要 な 課 題 となっていることに 鑑 み その 活 動 をより 一 層 促 進 さ せるため 特 定 非 営 利 活 動 の 類 型 の 一 つとして 明 示 することとされたものです これらの 活 動 を 行 う 法 人 のうちには まちづくりの 推 進 を 図 る 活 動 を 行 う 法 人 として 認 証 を 受 けてい るものも 多 いと 考 えられますが これらの 活 動 を まちづくりの 推 進 を 図 る 活 動 ということは 可 能 であ り 定 款 変 更 をしないとその 活 動 ができないわけではありませんが より 活 動 分 野 の 種 類 を 特 定 できるよ う 観 光 の 振 興 を 図 る 活 動 や 農 山 漁 村 及 び 中 山 間 地 域 の 振 興 を 図 る 活 動 への 変 更 を 申 請 することは 改 正 の 趣 旨 にも 合 致 するものであることから 改 正 法 の 施 行 に 伴 い 定 款 の 変 更 を 行 うことが 望 ましい ものと 考 えられます ( 問 3) 社 員 を 町 丁 目 町 地 域 在 住 者 に 限 る とすることは 不 当 な 条 件 に 当 たりま すか ( 答 ) 社 員 の 資 格 を 特 定 の 地 域 の 住 民 に 限 る 場 合 でも その 制 限 が 事 業 内 容 等 との 関 連 から 見 て 合 理 的 なものであれば 不 当 な 条 件 に 当 たらない 場 合 もあると 考 えられます どのような 制 限 であれば 不 当 な 条 件 とならないかについては 一 律 に 決 まるものではなく 地 域 の 限 定 の 仕 方 と 事 業 内 容 と の 相 関 関 係 で 判 断 することになりますが 例 えば 丁 目 の 住 民 以 外 の 者 が 社 員 として 加 入 するこ とを 一 切 拒 否 するのであれば 不 当 な 条 件 とならざるを 得 ないでしょう なお 社 員 の 資 格 の 問 題 とは 別 に その 団 体 の 主 たる 目 的 たる 活 動 である 特 定 非 営 利 活 動 は 不 特 定 かつ 多 数 のものの 利 益 の 増 進 に 寄 与 する ことでなければならないので 誰 でもが 会 員 にな れないような 条 件 を 付 した 会 員 の 互 助 的 な 活 動 は 特 定 非 営 利 活 動 に 当 たらないものであることに 留 意 する 必 要 があります ( 問 4) 社 員 がかなりの 人 数 (1,000 人 以 上 )いる 場 合 も 定 款 変 更 等 について 総 会 で 決 めなければならないの ですか また このような 場 合 に 毎 年 1 回 の 総 会 の 開 催 を 省 略 することはできないのですか ( 答 ) この 法 律 では 定 款 変 更 解 散 及 び 合 併 については 総 会 で 決 議 することが 必 要 とされています 234

ので 社 員 の 数 がいかに 多 くとも これらの 事 項 の 決 定 を 理 事 会 等 に 委 任 することはできません また NPO 法 人 は 毎 年 1 回 必 ず 通 常 総 会 を 開 催 することが 義 務 付 けられていますので 総 会 の 開 催 を 省 略 することもできません しかし 総 会 の 議 決 の 方 法 としては 書 面 による 方 法 や 代 理 人 による 方 法 さらには 書 面 による 表 決 に 代 えて 電 磁 的 方 法 も 認 められていますので 社 員 数 の 多 い 法 人 の 場 合 は これらの 方 法 を 活 用 し て 円 滑 な 運 営 を 行 うことが 期 待 されます また 総 会 の 定 足 数 は 定 款 で 自 由 に 定 めることができますので その 団 体 の 運 営 に 適 した 定 足 数 を 定 める 方 法 もあります ( 問 5) 政 令 市 の 区 域 内 にのみ 事 務 所 を 置 いており 道 内 全 域 で 活 動 を 行 っていますが この 場 合 所 轄 庁 は どこになりますか ( 答 ) 法 第 9 条 の 規 定 により 所 轄 庁 は1の 政 令 市 の 区 域 内 のみに 事 務 所 が 所 在 する 法 人 については 当 該 指 定 都 市 の 長 それ 以 外 の 法 人 については 主 たる 事 務 所 が 所 在 する 都 道 府 県 の 知 事 になります 所 轄 庁 は 主 たる 事 務 所 の 所 在 地 で 判 断 され 活 動 の 場 所 は 所 轄 庁 の 決 定 の 要 素 とはならないので この 場 合 は 政 令 市 となります ( 問 6) 海 外 に 事 務 所 を 置 いて 活 動 を 行 っていますが この 場 合 設 立 認 証 の 所 轄 庁 はどこになりますか ( 答 ) 法 第 9 条 の 規 定 により 所 轄 庁 は1の 政 令 市 の 区 域 内 のみに 事 務 所 が 所 在 する 法 人 については 当 該 指 定 都 市 の 長 それ 以 外 の 法 人 については 主 たる 事 務 所 が 所 在 する 都 道 府 県 の 知 事 になります 海 外 に 事 務 所 を 置 いている 団 体 についても 日 本 国 内 の 事 務 所 の 所 在 で 所 轄 庁 を 決 めることになりますの で 主 たる 事 務 所 の 所 在 地 で 判 断 することとなります 第 2 章 NPO 法 人 の 設 立 について ( 問 7) 団 体 の 代 表 者 の 職 名 は 理 事 長 と 称 さなければならないのですか ( 答 ) それぞれの 理 事 は 対 外 的 には 法 人 を 代 表 しますが 定 款 で 他 の 理 事 の 代 表 権 を 制 限 し 特 定 の 理 事 を 代 表 者 とすることができます( 法 第 16 条 ) その 場 合 NPO 法 人 の 代 表 者 の 職 名 は 必 ずしも 理 事 長 である 必 要 はなく 代 表 理 事 など 他 の 名 称 を 用 いることも 可 能 です いずれの 名 前 を 用 いる 場 合 でも その 者 に 団 体 を 代 表 する 権 限 を 与 え 他 の 理 事 の 権 限 を 制 限 する 場 合 には 定 款 にその 旨 を 明 記 することが 必 要 です また 登 記 において も 代 表 者 だけを 登 記 することとなります ( 問 8) 定 款 によって 代 表 権 の 制 限 をしたいのですが 定 款 上 には どのような 定 めを 置 けばよいのですか ( 答 ) 理 事 長 は この 法 人 を 代 表 し その 業 務 を 総 理 する などの 定 めが 考 えられます また 誤 解 等 を 避 けるため 理 事 長 以 外 の 理 事 は 法 人 の 業 務 についてこの 法 人 を 代 表 しない という 規 定 を 置 く ことが 望 ましいと 考 えらます ( 問 9) 代 表 権 のない 理 事 が 法 人 の 名 で 行 った 行 為 については 法 人 は 責 任 を 負 う 必 要 があるのですか ( 答 ) すべての 理 事 は それぞれ 法 人 を 代 表 する 権 限 を 有 しており 旧 法 においては その 権 限 を 定 款 で 制 限 しても その 制 限 は 代 表 権 の 制 限 を 知 らなかった 第 三 者 には 主 張 ( 対 抗 )できませんでした( 旧 235

法 162) しかし 改 正 法 において 組 合 等 登 記 令 ( 昭 和 39 年 政 令 第 29 号 )の 一 部 改 正 を 行 い 代 表 権 の 範 囲 又 は 制 限 に 関 する 定 めがあるときは その 定 め を 登 記 すべき 事 項 と 定 めた( 附 則 第 2 条 )ことによ り 第 三 者 に 主 張 できることとなりました したがって ある 理 事 が 代 表 権 の 制 限 に 反 した 行 為 をした 場 合 には 法 人 は 原 則 として その 責 任 を 負 う 必 要 はありません ( 問 10) 特 別 代 理 人 仮 理 事 を 選 任 しなければいけない 場 合 はどのような 時 ですか ( 答 ) 法 人 と 理 事 個 人 との 利 益 相 反 行 為 については 当 該 理 事 は 代 表 権 を 有 さないため 所 轄 庁 は 利 害 関 係 人 の 請 求 又 は 職 権 により 特 別 代 理 人 を 選 任 することになります 定 款 で 定 められている 任 期 が 終 了 し 後 任 の 役 員 が 選 任 されていない 場 合 民 法 第 654 条 の 規 定 に より 急 迫 な 事 情 があるときや 後 任 の 役 員 が 選 任 されるまでの 間 前 任 者 は 必 要 な 職 務 を 行 わなけ ればならないため 仮 理 事 の 選 任 は 必 ずしも 必 要 ではありません しかし 前 任 者 が 何 らかの 原 因 により 職 務 を 継 続 できない 事 情 が 生 じて 法 人 に 損 害 が 発 生 するこ とが 避 けられないような 場 合 等 所 轄 庁 は 利 害 関 係 人 の 請 求 又 は 職 権 により 仮 理 事 を 選 任 することに なります ( 問 11) 申 請 後 補 正 が 認 められる 事 項 としてはどのようなものがありますか ( 答 ) 法 第 10 条 第 3 項 の 規 定 により 申 請 者 からは 都 道 府 県 又 は 指 定 都 市 の 条 例 で 定 める 軽 微 なもの である 場 合 に 限 り 補 正 することができます 札 幌 市 では 条 例 により 軽 微 な 不 備 を 以 下 に 掲 げるも のと 規 定 しています 1 誤 字 脱 字 又 は 計 算 の 誤 りに 関 することで 内 容 の 変 更 を 伴 わないもの 2 提 出 された 書 類 相 互 の 記 載 内 容 の 不 一 致 に 関 することで 内 容 の 変 更 を 伴 わないもの 3 前 2 号 に 掲 げる 不 備 に 準 ずるものとして 市 長 が 認 めるもの ( 問 12) 縦 覧 の 開 始 後 1カ 月 が 経 過 した 場 合 は 一 切 の 補 正 が 認 められないのですか ( 答 ) 法 第 10 条 第 3 項 の 規 定 に 基 づく 申 請 者 からの 補 正 については 一 月 経 過 後 の 補 正 はいかなる 場 合 も 認 められませんが 所 轄 庁 が 行 政 手 続 法 第 7 条 に 反 しない 範 囲 で 必 要 に 応 じて 補 正 を 求 めること は 否 定 されません なお 行 政 手 続 法 上 申 請 書 に 記 載 された 事 項 のうち 明 らかな 誤 字 脱 字 等 の 軽 微 な 不 備 につい ては 所 轄 庁 において 職 権 で 補 正 することもできるとされています ( 問 13) 設 立 の 登 記 はいつまでに 行 わなければならないのですか 登 記 を 行 わなかった 場 合 はどうなります か ( 答 ) 組 合 等 登 記 令 第 2 条 第 1 項 の 規 定 により 設 立 の 認 証 の 通 知 があった 日 から2 週 間 以 内 に 主 たる 事 務 所 の 所 在 地 で 登 記 を 行 うこととなります 法 第 13 条 第 3 項 の 規 定 により 設 立 の 認 証 があった 日 か ら6 月 を 経 過 しても 登 記 をしないときには 所 轄 庁 により 設 立 の 認 証 を 取 り 消 されることがあります ( 問 14)どのような 事 項 を 登 記 するのですか ( 答 ) 登 記 する 事 項 は 次 のとおりです( 組 登 令 22) 236

1 目 的 及 び 業 務 2 名 称 3 事 務 所 の 所 在 場 所 4 代 表 権 を 有 する 者 の 氏 名 住 所 及 び 資 格 5 存 続 期 間 又 は 解 散 の 事 由 を 定 めたときは その 期 間 又 は 事 由 6 代 表 権 の 範 囲 又 は 制 限 に 関 する 定 めがあるときは その 定 め 7 資 産 の 総 額 ( 問 15) 代 表 権 を 有 していない 理 事 についても 登 記 をする 必 要 はありますか ( 答 ) 改 正 組 合 等 登 記 令 の 施 行 後 は 理 事 であっても 代 表 権 を 有 しない 者 については 登 記 を 行 う 必 要 は ありません ただし 既 に 代 表 権 を 持 つ 役 員 について 当 該 役 員 の 代 表 権 を 完 全 に 制 限 する 旨 の 定 款 変 更 を 行 った 場 合 は 代 表 権 を 完 全 に 喪 失 した 者 として 当 該 役 員 の 氏 名 及 び 住 所 を 登 記 しなければ なりません なお 改 正 NPO 法 施 行 前 から 理 事 の 代 表 権 を 制 限 している 法 人 について 改 正 NPO 法 施 行 後 6ヶ 月 以 内 に 理 事 の 抹 消 登 記 を 行 う 必 要 があります ( 問 16) 代 表 権 を 有 する 者 とは 理 事 全 員 のことですか それとも 理 事 長 等 理 事 の 代 表 者 のことですか ( 答 ) NPO 法 人 の 理 事 は 法 律 上 は それぞれ 単 独 で 法 人 を 代 表 する 権 限 を 有 することが 原 則 とされていま すので 法 人 が 定 款 において 代 表 権 を 制 限 していない 場 合 には 理 事 全 員 が 組 合 等 登 記 令 第 2 条 第 2 項 第 4 号 における 代 表 権 を 有 する 者 に 当 たります したがって 理 事 全 員 について 登 記 する 必 要 があり 理 事 長 のみを 登 記 することでは 足 りません なお 組 合 等 登 記 令 の 代 表 権 を 有 する 者 は 特 定 非 営 利 活 動 促 進 法 にいう 理 事 のほかに 法 第 17 条 の3の 仮 理 事 法 第 31 条 の5の 清 算 人 民 事 保 全 法 ( 平 成 元 年 法 律 第 91 号 ) 第 56 条 の その 職 務 を 代 行 する 者 も 含 まれます また 法 人 が 定 款 において 代 表 権 の 制 限 を 行 っていて 理 事 長 のみが 代 表 権 を 有 する 場 合 には 当 該 理 事 長 たる 理 事 のみを 理 事 として 登 記 することとなります( 問 15 を 参 照 してください) ( 問 17) 登 記 の 申 請 書 の 記 載 事 項 と 添 付 書 類 にはどのようなものがありますか ( 答 ) 登 記 申 請 書 の 具 体 的 な 記 載 事 項 は 次 の7 項 目 です( 組 合 等 登 記 令 第 25 条 において 準 用 する 商 業 登 記 法 第 17 条 ) 1 申 請 人 の 氏 名 及 び 住 所 2 代 理 人 によって 申 請 するときは その 氏 名 及 び 住 所 3 登 記 の 事 由 4 登 記 すべき 事 項 ( 登 記 所 備 え 付 けの 書 面 に 記 載 し 別 紙 として 添 付 する ) 5 所 轄 庁 の 許 可 ( 認 証 ) 書 の 到 達 した 年 月 日 6 申 請 年 月 日 7 登 記 所 の 表 示 ( 法 務 局 等 ) 申 請 の 記 載 は 横 書 きにしなくてはならず また 申 請 書 が2 枚 以 上 になる 場 合 は 申 請 人 は 各 紙 のつづり 目 に 契 印 を 押 さなければなりません( 各 種 法 人 等 登 記 規 則 ( 昭 和 39 年 法 務 省 令 第 46 号 ) 第 5 条 において 準 用 する 商 業 登 記 規 則 第 35 条 ) 申 請 書 の 記 載 方 法 は 登 記 所 の 窓 口 に 問 い 合 わせてくださ い 次 に 申 請 書 に 添 付 する 書 類 は 次 のとおりです 1 定 款 ( 組 合 等 登 記 令 第 16 条 第 2 項 ) 237

2 代 表 権 を 有 する 者 の 資 格 を 証 する 書 面 ( 組 合 等 登 記 令 第 16 条 第 2 項 ) 具 体 的 には 定 款 と 各 理 事 の 就 任 承 諾 書 が 該 当 します 3 資 産 の 総 額 を 証 する 書 面 ( 組 合 等 登 記 令 第 16 条 第 3 項 ) 具 体 的 には 財 産 目 録 が 該 当 します 4 設 立 認 証 の 謄 本 ( 組 合 等 登 記 令 第 25 条 において 準 用 される 商 業 登 記 法 第 19 条 ) 具 体 的 には 設 立 認 証 書 の 写 しが 該 当 します なお 登 記 の 申 請 書 に 押 印 すべき 者 ( 成 立 時 の 法 人 の 代 表 者 一 般 的 には 理 事 長 )は あらかじめ その 印 鑑 を 登 記 所 に 提 出 しなくてはなりません( 組 合 等 登 記 令 第 25 条 において 準 用 される 商 業 登 記 法 第 20 条 ) ( 問 18) 設 立 の 登 記 の 後 に 行 うべきことはありますか ( 答 ) 設 立 の 登 記 によって 法 人 として 成 立 したことになりますが これだけで 設 立 の 手 続 は 終 わりではあ りません まず 登 記 をしたことを 証 する 登 記 簿 謄 本 及 び 設 立 当 初 の 財 産 目 録 を 添 えて 所 轄 庁 に 届 け 出 る 必 要 があります( 法 第 13 条 第 2 項 ) また NPO 法 人 は 設 立 の 登 記 をした 後 2 週 間 以 内 に 従 たる 事 務 所 の 所 在 地 においても 登 記 をし なければなりません 従 たる 事 務 所 が 複 数 ある 場 合 は そのすべての 事 務 所 の 所 在 地 で 登 記 する 必 要 が あります( 組 合 等 登 記 令 第 11 条 第 1 項 ) ( 問 19) 申 請 者 以 外 が 申 請 書 等 の 書 類 の 作 成 等 を 行 うことについて 行 政 書 士 以 外 の 者 でも 行 うことが 可 能 ですか ( 答 ) 他 人 の 依 頼 を 受 け 報 酬 を 得 て 官 公 署 に 提 出 する 申 請 書 等 の 書 類 ( 電 磁 的 記 録 を 含 みます )を 作 成 する ことができるのは 行 政 書 士 に 限 られます ( 行 政 書 士 法 第 1 条 の2 第 2 条 ) ただし 申 請 書 等 の 書 類 の 提 出 手 続 きの 代 理 や 申 請 書 等 の 作 成 につき 相 談 に 応 じることは 行 政 書 士 以 外 の 者 でも 可 能 です 第 3 章 認 定 NPO 法 人 制 度 について ( 問 20) 認 定 NPO 法 人 制 度 とは どのような 制 度 でしょうか ( 答 ) NPO 法 人 のうち 一 定 の 基 準 等 に 適 合 するものとして 所 轄 庁 の 認 定 又 は 仮 認 定 を 受 けた 法 人 ( 以 下 認 定 NPO 法 人 等 といいます )に 対 して 支 出 した 寄 附 について 次 のような 税 制 上 の 優 遇 措 置 が 講 じられています 1 個 人 が 認 定 NPO 法 人 等 に 対 し その 認 定 NPO 法 人 等 の 行 う 特 定 非 営 利 活 動 に 係 る 事 業 に 関 連 する 寄 附 (その 寄 附 をした 者 に 特 別 の 利 益 が 及 ぶと 認 められるものを 除 きます )をした 場 合 は 次 の いずれかの 控 除 を 選 択 適 用 できます イ その 寄 附 に 係 る 支 出 金 を 特 定 寄 附 金 とみなして 寄 附 金 控 除 ( 所 得 控 除 )の 適 用 ( 措 法 41 の 18 の21) ロ その 寄 附 に 係 る 支 出 金 について 認 定 NPO 法 人 等 寄 附 金 特 別 控 除 ( 税 額 控 除 )の 適 用 ( 措 法 41 の18 の22) 2 法 人 が 認 定 NPO 法 人 等 に 対 し その 認 定 NPO 法 人 等 の 行 う 特 定 非 営 利 活 動 に 係 る 事 業 に 関 連 する 寄 附 をした 場 合 は 一 般 寄 附 金 の 損 金 算 入 限 度 額 とは 別 に 損 金 算 入 限 度 額 が 設 けられています 認 定 NPO 法 人 等 に 対 する 上 記 の 寄 附 金 の 額 については 特 定 公 益 増 進 法 人 に 対 する 一 定 の 寄 附 の 238

金 額 と 合 わせて 特 定 公 益 増 進 法 人 に 対 する 寄 附 金 の 特 別 損 金 算 入 限 度 額 ( 以 下 特 別 損 金 算 入 限 度 額 といいます )の 範 囲 内 で 損 金 算 入 が 認 められます なお これらの 合 計 額 が 特 別 損 金 算 入 限 度 額 を 超 える 場 合 には その 超 える 部 分 の 金 額 は 一 般 寄 附 金 の 額 と 合 わせて 一 般 寄 附 金 の 損 金 算 入 限 度 額 の 範 囲 内 で 損 金 算 入 が 認 められます( 法 人 法 374 措 法 66 の 11 の22) 3 相 続 又 は 遺 贈 により 財 産 を 取 得 した 者 が その 取 得 した 財 産 を 相 続 税 の 申 告 期 限 までに 認 定 NPO 法 人 ( 仮 認 定 NPO 法 人 は 対 象 となりません )に 対 し その 認 定 NPO 法 人 の 行 う 特 定 非 営 利 活 動 に 係 る 事 業 に 関 連 する 寄 附 をした 場 合 は その 寄 附 をした 者 又 はその 親 族 等 の 相 続 税 又 は 贈 与 税 の 負 担 を 不 当 に 減 少 する 結 果 となる 場 合 を 除 き その 寄 附 をした 財 産 の 価 額 は 相 続 又 は 遺 贈 に 係 る 相 続 税 の 課 税 価 格 の 計 算 の 基 礎 に 算 入 されません( 措 法 70110) ただし その 寄 附 を 受 けた 認 定 NPO 法 人 が 寄 附 のあった 日 から2 年 を 経 過 した 日 までに 認 定 NPO 法 人 に 該 当 しないこととなった 場 合 又 はその 寄 附 により 取 得 した 財 産 を 同 日 においてなお 特 定 非 営 利 活 動 に 係 る 事 業 の 用 に 供 していない 場 合 には 適 用 されません( 措 法 70210) 4 認 定 NPO 法 人 ( 仮 認 定 NPO 法 人 は 対 象 となりません )の 収 益 事 業 に 属 する 資 産 のうちからその 収 益 事 業 以 外 の 事 業 で 特 定 非 営 利 活 動 に 係 る 事 業 に 該 当 するもののために 支 出 した 金 額 をその 収 益 事 業 に 係 る 寄 附 金 の 額 とみなすとともに(みなし 寄 附 金 ) 寄 附 金 の 損 金 算 入 限 度 額 は 所 得 金 額 の 50% 又 は 200 万 円 のいずれか 多 い 額 までとなります( 法 人 法 375 法 令 731 法 規 22 の5 措 法 66 の11 の21) ( 問 21) 認 定 等 を 受 けたいと 考 えていますが どこに 相 談 すればよいでしょうか ( 答 ) 認 定 又 は 仮 認 定 ( 以 下 認 定 等 といいます )の 手 続 が 円 滑 に 進 められるよう 各 所 轄 庁 におい て 申 請 に 関 する 相 談 等 を 行 っていますので 所 轄 庁 となっている 各 都 道 府 県 又 は 指 定 都 市 にご 相 談 ください 事 前 相 談 は 任 意 の 手 続 ですが 認 定 等 の 申 請 を 行 う 皆 様 と 各 所 轄 庁 の 双 方 が 認 定 基 準 等 について の 理 解 を 共 有 するためのものであり この 事 前 相 談 を 行 うことにより 認 定 等 の 申 請 を 行 う 皆 様 にと っては 申 請 時 に 必 要 な 資 料 作 成 事 務 を 効 率 的 に 行 うことができ また 各 所 轄 庁 における 申 請 後 の 審 査 の 円 滑 化 迅 速 化 の 効 果 が 期 待 できるため 事 前 相 談 を 積 極 的 にご 活 用 されることをお 勧 めしま す なお 事 前 相 談 は 原 則 として 予 約 制 としておりますので 相 談 を 希 望 される 方 は 所 轄 庁 ( 札 幌 市 のみに 事 務 所 がある NPO 法 人 については 札 幌 市 市 民 活 動 促 進 担 当 課 が 所 轄 庁 となります )に 事 前 に 電 話 で 相 談 の 日 時 等 を 予 約 ください ( 問 22) 所 轄 庁 の 認 定 等 の 審 査 に 当 たり 申 請 法 人 の 実 態 確 認 が 行 われますか ( 答 ) NPO 法 人 から 認 定 等 の 申 請 書 が 提 出 されると 所 轄 庁 の 職 員 が 当 該 申 請 書 の 内 容 等 を 確 認 するために 申 請 法 人 に 臨 場 し 実 態 確 認 を 行 う 場 合 があります 実 態 確 認 においては 認 定 基 準 等 の 適 合 性 や 申 請 書 類 の 記 載 内 容 を 確 認 するための 参 考 資 料 として 以 下 のような 書 類 の 提 示 ( 又 は 提 出 )をお 願 いする 可 能 性 があります 1 確 認 させていただく 書 類 の 例 NPO 法 人 の 事 業 活 動 内 容 がわかる 資 料 (パンフレット 会 報 誌 マスコミで 紹 介 されている 239 ( 参 考 ) 確 認 する 主 な 認 定 基 準 パブリック サポート テストに 関 する 基 準 活 動 の 対 象 に 関 する 基 準

記 事 事 業 所 一 覧 等 ) 2 NPO 法 人 の 職 員 一 覧 給 与 台 帳 3 4 5 6 総 勘 定 元 帳 など 作 成 している 帳 簿 や 取 引 記 録 ( 会 計 について 公 認 会 計 士 又 は 監 査 法 人 の 監 査 を 受 けている 場 合 の 監 査 証 明 書 を 含 みます ) 申 請 書 に 記 載 された 数 字 の 計 算 根 拠 となる 資 料 ( 例 ) 事 業 費 と 管 理 費 の 区 分 基 準 役 員 の 総 数 に 占 める 一 定 のグループの 人 数 割 合 事 業 費 の 内 容 がわかる 資 料 ( 事 業 活 動 の 対 象 イベント 等 の 実 績 ( 開 催 回 数 募 集 内 容 等 ) 支 出 先 など) 寄 附 金 会 費 の 内 容 がわかる 資 料 ( 現 物 寄 附 の 評 価 額 寄 附 金 会 費 に 係 る 特 典 等 ) 事 業 活 動 に 関 する 基 準 不 正 行 為 等 に 関 する 基 準 運 営 組 織 及 び 経 理 に 関 する 基 準 事 業 活 動 に 関 する 基 準 不 正 行 為 等 に 関 する 基 準 パブリック サポート テストに 関 する 基 準 活 動 の 対 象 に 関 する 基 準 運 営 組 織 及 び 経 理 に 関 する 基 準 事 業 活 動 に 関 する 基 準 不 正 行 為 等 に 関 する 基 準 パブリック サポート テストに 関 する 基 準 活 動 の 対 象 に 関 する 基 準 運 営 組 織 及 び 経 理 に 関 する 基 準 事 業 活 動 に 関 する 基 準 活 動 の 対 象 に 関 する 基 準 運 営 組 織 及 び 経 理 に 関 する 基 準 事 業 活 動 に 関 する 基 準 パブリック サポート テストに 関 する 基 準 活 動 の 対 象 に 関 する 基 準 事 業 活 動 に 関 する 基 準 7 絶 対 値 基 準 ( 寄 附 金 額 の 合 計 額 が 年 3,000 円 以 上 の 者 の 人 数 が 年 平 均 100 人 以 上 )の 算 出 方 法 がわかる パブリック サポート テストに 関 する 基 準 資 料 8 条 例 により 個 別 に 指 定 を 受 けていることがわかる 資 料 パブリック サポート テストに 関 する 基 準 9 助 成 金 補 助 金 を 受 けている 場 合 その 募 集 要 項 申 請 書 及 び 報 告 書 等 パブリック サポート テストに 関 する 基 準 10 閲 覧 に 関 する 細 則 ( 社 内 規 則 ) 情 報 公 開 に 関 する 基 準 11 NPO 法 人 が 特 定 の 第 三 者 を 通 じて 活 動 を 行 っている 場 合 特 定 の 第 三 者 の 活 動 内 容 及 び NPO 法 人 と 特 定 の 第 三 者 との 関 係 がわかる 資 料 活 動 の 対 象 に 関 する 基 準 事 業 活 動 に 関 する 基 準 不 正 行 為 等 に 関 する 基 準 ( 注 ) 上 記 は 確 認 させていただく 資 料 の 一 例 であり 認 定 審 査 等 の 過 程 において 必 要 に 応 じて これら 以 外 の 資 料 を 確 認 させていただく 場 合 があります また これらの 資 料 は 事 前 相 談 の 際 にも 確 認 させていただく 場 合 があり ます ( 問 23) 認 定 等 の 申 請 は NPO 法 人 設 立 後 いつからすることができますか ( 答 ) 認 定 又 は 仮 認 定 を 受 けるためには 申 請 書 を 提 出 した 日 を 含 む 事 業 年 度 の 初 日 において その 設 立 の 日 以 後 1 年 を 超 える 期 間 が 経 過 していることが 基 準 とされています( 法 451 八 591 一 ) したがって 設 立 の 日 から1 年 を 超 える 期 間 が 経 過 していれば 認 定 又 は 仮 認 定 の 申 請 をすること ができます 例 えば 事 業 年 度 の 期 間 が1 年 である 法 人 について その 設 立 初 年 度 が1 年 に 満 たない 期 間 となっ ている 場 合 には 事 業 年 度 の 期 間 が1 年 である 第 2 期 が 終 了 し 設 立 後 の 第 1 期 及 び 第 2 期 の 事 業 年 度 報 告 書 等 を 作 成 し 所 轄 庁 に 提 出 していれば 設 立 の 日 以 後 1 年 を 超 える 期 間 が 経 過 していること 240

になりますので 認 定 又 は 仮 認 定 の 申 請 をすることができます ( 問 24) 設 立 から5 年 以 上 を 経 過 している 場 合 は 仮 認 定 を 受 けることができないのでしょうか ( 答 ) 仮 認 定 は 申 請 書 を 提 出 した 日 の 前 日 において その 設 立 の 日 から5 年 を 経 過 しない NPO 法 人 であ ることが 基 準 の1つとなっています( 法 591 二 ) ただし 改 正 NPO 法 施 行 日 ( 平 成 24 年 4 月 1 日 )から 起 算 して3 年 を 経 過 する 日 までの 間 に 仮 認 定 の 申 請 を 行 おうとする NPO 法 人 については 法 人 の 設 立 の 日 から5 年 を 経 過 した 法 人 であっても 仮 認 定 の 申 請 を 行 うことができます( 法 附 則 7) ( 問 25) 認 定 仮 認 定 の 更 新 をすることはできますか ( 答 ) 認 定 の 有 効 期 間 は 所 轄 庁 による 認 定 の 日 から 起 算 して5 年 となっており 認 定 の 有 効 期 間 の 満 了 後 引 き 続 き 認 定 NPO 法 人 として 活 動 を 行 おうとする 認 定 NPO 法 人 は 有 効 期 間 の 満 了 の 日 の6 月 前 から3 月 前 までの 間 に 所 轄 庁 の 条 例 で 定 めるところにより 有 効 期 間 の 更 新 の 申 請 書 を 提 出 し 有 効 期 間 の 更 新 を 受 けることができます( 法 51235) また 仮 認 定 の 有 効 期 間 は 所 轄 庁 による 仮 認 定 の 日 から 起 算 して3 年 となり 仮 認 定 の 有 効 期 間 が 経 過 したときは 仮 認 定 は 失 効 します( 更 新 はできません)ので 仮 認 定 の 有 効 期 間 中 又 は 有 効 期 間 経 過 後 に 認 定 NPO 法 人 として 認 定 を 受 けたい 場 合 は 認 定 の 申 請 を 行 う 必 要 があります なお 仮 認 定 NPO 法 人 が 認 定 NPO 法 人 として 認 定 を 受 けたときは 仮 認 定 の 効 力 を 失 います( 法 61) なお 認 定 の 有 効 期 間 の 更 新 の 申 請 があった 場 合 において 従 前 の 認 定 期 間 の 満 了 の 日 までに 当 該 更 新 申 請 に 対 する 処 分 がされないときは 従 前 の 認 定 は 従 前 の 認 定 の 有 効 期 間 の 満 了 後 も 処 分 がな されるまでの 間 は なお 効 力 を 有 することとなります( 法 514) ( 問 26) 特 定 非 営 利 活 動 に 係 る 事 業 に 加 え その 他 の 事 業 を 行 っており その 他 の 事 業 を 区 分 経 理 して 活 動 計 算 書 を 作 成 していますが パブリックサポートテスト(PST)について 相 対 値 基 準 を 採 用 する 場 合 総 収 入 金 額 には その 他 の 事 業 に 係 る 収 益 も 含 めなければならないのでしょうか ( 答 ) パブリックサポートテスト(PST)について 相 対 値 基 準 を 採 用 する 場 合 その 他 の 事 業 を 区 分 経 理 して 活 動 計 算 書 を 作 成 している 場 合 であっても その 他 の 事 業 を 含 むすべての 収 益 の 部 の 合 計 額 が 総 収 入 金 額 となります 参 考 前 期 繰 越 正 味 財 産 額 等 の 取 扱 い パブリックサポートテスト(PST)の 計 算 においては 活 動 計 算 書 において 一 般 的 に 経 常 収 益 に 含 まれてい ない 固 定 資 産 売 却 益 経 理 区 分 振 替 額 (その 他 の 事 業 を 実 施 している 場 合 の 事 業 間 振 替 額 ) 前 期 繰 越 正 味 財 産 額 等 については 総 収 入 金 額 から 控 除 することとなります ( 問 27)パブリックサポートテスト(PST)の 判 定 に 当 たって 会 費 を 寄 附 金 として 取 り 扱 うことはでき るのでしょうか ( 答 ) 寄 附 金 とは 支 出 する 側 に 任 意 性 があり 直 接 の 反 対 給 付 がない 経 済 的 利 益 の 供 与 と 考 えられ ます 一 方 会 費 とは サービス 利 用 の 対 価 又 は 会 員 たる 地 位 にあるものが 会 を 成 り 立 たせるため に 負 担 すべきものであって 寄 附 金 と 異 なり 対 価 性 を 有 するものと 考 えられます したがって 会 員 から 受 領 する 会 費 については 一 般 的 には パブリックサポートテスト(P ST)の 判 定 上 寄 附 金 の 額 として 取 り 扱 うことはできません 241

ただし 会 費 という 名 目 であっても 定 款 や 規 約 等 から 実 質 的 に 判 断 して 明 らかに 贈 与 と 認 めら ( 注 れる 会 費 (すなわち 対 価 性 が 認 められない 会 費 ) いわゆる 賛 助 会 費 がこれに 該 当 する 場 合 が 多 いと 思 われます )については その 名 称 にかかわらず パブリックサポートテスト(PST)の 判 定 上 寄 附 金 として 取 り 扱 って 差 し 支 えないこととしております なお 絶 対 値 基 準 においても 同 様 に 定 款 や 規 約 等 から 実 質 的 に 判 断 して 明 らかに 贈 与 と 認 めら れる 会 費 については その 名 称 にかかわらず パブリックサポートテスト(PST)の 判 定 上 寄 附 金 として 取 り 扱 って 差 し 支 えないこととしております ( 注 ) 対 価 性 の 有 無 の 判 断 に 当 たっては 例 えば 不 特 定 多 数 の 者 に 対 して 無 償 で 配 布 される 機 関 誌 等 を 会 員 が 受 け 取 っている 程 度 であれば 対 価 性 がないものとして 取 り 扱 われます ( 問 28)NPO 法 人 が 寄 附 者 から 古 本 を 寄 贈 ( 現 物 寄 附 )され 当 該 古 本 を 業 者 に 買 い 取 ってもらったとこ ろ 5 千 円 に 換 金 できました この 場 合 当 該 古 本 ( 現 物 寄 附 )の 換 金 額 を 寄 附 金 としてパブリックサポ ートテスト(PST)の 判 定 に 含 めてよろしいでしょうか 答 ) NPO 法 人 が 寄 附 者 からの 現 物 寄 附 を 受 け 入 れた 場 合 には 当 該 現 物 寄 附 が 経 済 的 価 値 のある 場 合 に は 受 入 時 の 時 価 で 適 正 に 評 価 し パブリックサポートテスト(PST)の 判 定 上 寄 附 金 の 額 に 含 め ることができます したがって お 尋 ねのような 古 本 を 寄 附 として 受 領 した 場 合 当 該 NPO 法 人 は 当 該 古 本 を 業 者 に よる 換 金 により 時 価 で 適 正 に 評 価 されたものとして 活 動 計 算 書 において 受 取 寄 附 金 勘 定 中 の 資 産 受 贈 益 ( 例 えば 古 本 受 贈 益 )として 当 該 金 額 を 計 上 することにより パブリックサポートテスト(PS T)の 相 対 値 基 準 又 は 絶 対 値 基 準 のいずれにおいても 寄 附 金 の 額 に 含 めて 計 算 することができます なお 現 物 寄 附 を 受 けた 法 人 が 認 定 NPO 法 人 等 である 場 合 には 当 該 認 定 NPO 法 人 等 が 寄 附 者 に 領 収 書 を 発 行 することにより 寄 附 者 は 税 制 上 の 優 遇 措 置 を 受 けることができます( 問 53 問 73 参 照 ) ( 注 ) NPO 法 人 が 受 領 した 現 物 寄 附 が 例 えば 不 要 となった 子 どもの 洋 服 ( 古 着 )など 経 済 的 価 値 がない 場 合 には 時 価 ゼロ 若 しくは 備 忘 価 額 1 円 として 評 価 することとなります ( 問 29) 寄 附 者 の 氏 名 ( 名 称 )だけ 判 明 していれば その 寄 附 金 は パブリックサポートテスト(PST) の 判 定 に 含 めてもよろしいでしょうか ( 答 ) パブリックサポートテスト(PST)の 判 定 上 寄 附 金 として 取 り 扱 わないこととされている 寄 附 者 の 氏 名 ( 法 人 団 体 にあっては その 名 称 ) 及 びその 住 所 が 明 らかな 寄 附 金 以 外 の 寄 附 金 とは 寄 附 者 の 確 認 ( 寄 附 者 の 特 定 )ができない 寄 附 金 のことを 指 しますので パブリックサポートテスト (PST) 上 の 寄 附 金 として 取 り 扱 うためには 寄 附 者 が 確 認 ( 特 定 )できること つまり 氏 名 ( 名 称 )のみならずその 住 所 又 は 主 たる 事 務 所 の 所 在 地 も 明 確 になっている 必 要 があります したがって お 尋 ねのような 氏 名 ( 名 称 ) 以 外 分 からない 寄 附 金 については パブリックサポー トテスト(PST)の 判 定 上 の 寄 附 金 として 取 り 扱 うことはできません ( 注 ) 例 えば 口 座 振 込 による 寄 附 金 で 氏 名 以 外 分 からない 場 合 には 寄 附 者 が 特 定 されているとはいえ ず 寄 附 者 の 氏 名 又 は 名 称 及 びその 住 所 又 は 主 たる 事 務 所 の 所 在 地 が 明 らかな 寄 附 金 以 外 の 寄 附 金 に 該 当 し パブリックサポートテスト(PST)の 判 定 上 寄 附 金 として 取 り 扱 わないこととなりま す ( 注 ) 相 対 値 基 準 で 小 規 模 特 例 の 適 用 を 受 ける 場 合 には 寄 附 金 として 取 り 扱 うことができます 242

( 問 30)NPO 法 人 の 設 立 に 当 たり 当 該 NPO 法 人 の 前 身 の 団 体 から 財 産 を 受 け 入 れた 場 合 には 当 該 受 入 財 産 については 寄 附 として 総 収 入 金 額 及 び 受 入 寄 附 金 総 額 に 含 めて 計 算 してもよろしいのでしょう か ( 答 ) 新 たに NPO 法 人 を 設 立 し その 前 身 の 団 体 が 有 していた 財 産 をそのまま 無 償 で 引 き 継 いだ 場 合 には 新 しく 設 立 された NPO 法 人 と 前 身 の 団 体 とは 法 律 上 は 別 組 織 と 考 えられますので 前 身 の 団 体 からの 寄 附 として 取 り 扱 うことになります したがって 当 該 受 入 財 産 については 寄 附 金 ( 受 入 時 の 時 価 )として 総 収 入 金 額 及 び 受 入 寄 附 金 総 額 に 含 めて 計 算 することになります なお 前 身 の 団 体 が 単 なる 個 人 の 集 合 体 である 場 合 には NPO 法 人 に 寄 附 した 財 産 はそれぞれの 財 産 所 有 者 である 個 人 からの 寄 附 となりますので それぞれの 金 額 の 計 算 を 行 う 際 には 注 意 が 必 要 です ( 問 31) 国 等 からの 補 助 金 その 他 国 等 が 反 対 給 付 を 受 けないで 交 付 するものとは どういうものをいうので すか ( 答 ) 国 等 からの 補 助 金 その 他 国 等 が 反 対 給 付 を 受 けないで 交 付 するものとは 補 助 金 その 他 名 称 のいか んにかかわらず 反 対 給 付 を 受 けないで 国 等 が 直 接 NPO 法 人 に 対 して 交 付 するものをいいます したがって 国 等 以 外 の 団 体 ( 例 えば 社 会 福 祉 法 人 等 )が 反 対 給 付 を 求 めないで NPO 法 人 に 対 し て 交 付 するもの( 助 成 金 等 )については この 要 件 には 該 当 せず 寄 附 金 と 同 様 に 取 り 扱 うことにな ります ( 注 ) 国 等 とは 国 地 方 公 共 団 体 一 定 の 独 立 行 政 法 人 地 方 独 立 行 政 法 人 国 立 大 学 法 人 大 学 共 同 利 用 機 関 法 人 及 び 我 が 国 が 加 盟 している 国 際 機 関 をいいます ( 問 32) 社 会 福 祉 法 人 などの 公 益 法 人 等 から 交 付 される 助 成 金 等 はパブリックサポートテスト(PST)の 計 算 上 国 の 補 助 金 等 として 計 算 してもよいのでしょうか ( 答 ) 国 の 補 助 金 等 とは 国 地 方 公 共 団 体 一 定 の 独 立 行 政 法 人 地 方 独 立 行 政 法 人 国 立 大 学 法 人 大 学 共 同 利 用 機 関 法 人 及 び 我 が 国 が 加 盟 している 国 際 機 関 から 直 接 交 付 されるものであり 社 会 福 祉 法 人 などの 公 益 法 人 等 から 交 付 される 助 成 金 等 は 国 の 補 助 金 等 には 該 当 しないため 受 入 寄 附 金 総 額 及 び 総 収 入 金 額 に 含 めて 計 算 することになります( 法 規 51 一 ) なお 受 入 寄 附 金 総 額 に 含 めて 計 算 することができる 助 成 金 等 は 対 価 性 がないものに 限 られます ( 問 33)パブリックサポートテスト(PST)の 判 定 に 当 たって 絶 対 値 基 準 を 採 用 する 予 定 ですが 寄 附 者 数 は 具 体 的 にどのように 算 出 すればよいのでしょうか ( 答 ) 絶 対 値 の 具 体 的 な 水 準 は 実 績 判 定 期 間 内 の 各 事 業 年 度 中 の 寄 附 金 の 額 の 総 額 が 3,000 円 以 上 であ る 寄 附 者 の 数 の 合 計 数 が 年 平 均 100 人 以 上 であることとされています したがって 実 績 判 定 期 間 内 においてこの 水 準 を 満 たすかどうかは 次 の 算 式 に 当 てはめて 判 定 す ることとなります 実 績 判 定 期 間 内 の 各 事 業 年 度 中 の 寄 附 金 の 額 12 の 総 額 が 3,000 円 以 上 の 寄 附 者 の 合 計 人 数 合 計 人 数 100 人 実 績 判 定 期 間 の 月 数 月 数 は 暦 に 従 って 計 算 し 一 月 に 満 たない 端 数 は 切 り 上 げて 一 月 としてください なお 寄 附 者 数 のカウントに 当 たっては 次 の 点 に 注 意 してください 1 氏 名 又 は 名 称 及 び 住 所 又 は 主 たる 事 務 所 の 所 在 地 が 明 らかな 寄 附 者 のみを 数 えます 243

2 寄 附 者 本 人 と 生 計 を 一 にする 者 も 含 めて 一 人 として 数 えます 3 寄 附 者 が そのNPO 法 人 の 役 員 及 び 役 員 と 生 計 を 一 にする 者 である 場 合 は これらの 者 は 寄 附 者 数 に 含 めません ( 問 34) 寄 附 者 名 簿 にはどのような 内 容 を 記 載 すればよいのでしょうか ( 答 ) 寄 附 者 名 簿 には 原 則 として 寄 附 者 全 員 の 氏 名 ( 法 人 にあっては その 名 称 ) 及 び 住 所 並 びに その 寄 附 金 の 額 及 び 受 け 入 れた 年 月 日 を 記 載 する 必 要 があります ただし 匿 名 で 行 われた 寄 附 や1,000 円 に 満 たない 少 額 の 寄 附 については 例 えば 匿 名 寄 附 口 計 円 少 額 寄 附 口 計 円 というように 省 略 して 記 載 しても 差 し 支 えあ りません ( 問 35) 寄 附 者 名 簿 を 作 成 していないと 認 定 されませんか ( 答 ) 法 令 上 相 対 値 基 準 又 は 絶 対 値 基 準 による 申 請 の 場 合 実 績 判 定 期 間 内 の 日 を 含 む 各 事 業 年 度 の 寄 附 者 名 簿 については 初 回 の 認 定 申 請 書 に 添 付 しなければならないこととされているため 寄 附 者 名 簿 を 作 成 していなければ 認 定 基 準 を 満 たさないこととなります( 法 442 一 ) また 認 定 又 は 仮 認 定 後 においても 毎 事 業 年 度 初 めの 三 月 以 内 に 条 例 で 定 めるところにより 前 事 業 年 度 の 寄 附 者 名 簿 を 作 成 し その 作 成 の 日 から 起 算 して5 年 間 ( 仮 認 定 の 場 合 は3 年 間 )その 事 務 所 に 備 え 置 く 必 要 があります( 法 542 62) したがって 認 定 仮 認 定 を 受 けることをお 考 えの 方 は 寄 附 者 名 簿 を 確 実 に 作 成 保 管 しておく 必 要 があります ( 問 36)パブリックサポートテスト(PST)について 絶 対 値 基 準 を 採 用 した 場 合 寄 附 者 数 に 含 めた 者 含 めなかった 者 の 区 別 を 寄 附 者 名 簿 に 記 載 する 必 要 はありますか ( 答 ) 絶 対 値 基 準 による 場 合 であっても 法 令 上 寄 附 者 名 簿 への 明 記 は 特 に 必 要 とされていません し かしながら 寄 附 者 数 のカウントに 当 たっては 1 寄 附 者 の 氏 名 ( 法 人 団 体 にあっては その 名 称 ) 及 びその 住 所 の 明 らかな 寄 附 者 のみを 数 える 2 寄 附 者 の 数 は 寄 附 者 本 人 と 生 計 を 一 にする 者 を 含 めて 一 人 とする 3 認 定 申 請 を 行 う NPO 法 人 の 役 員 又 は 役 員 と 生 計 を 一 にする 者 が 寄 附 者 である 場 合 には その 者 を 寄 附 者 の 数 に 含 めない といった 点 に 注 意 していただく 必 要 があり 認 定 審 査 に 当 たって 所 轄 庁 から 寄 附 者 数 の 算 出 方 法 等 について 確 認 させていただく 場 合 があります そのため 寄 附 者 数 の 算 出 方 法 等 が 分 かる 何 らかの 資 料 の 作 成 保 管 ( 寄 附 者 名 簿 に 明 記 していた だく 方 法 でも 構 いません )をお 願 いいたします ( 問 37) 絶 対 値 基 準 において 寄 附 者 数 を 算 出 するに 当 たり 役 員 からの 寄 附 金 かどうか 生 計 を 一 にするか どうかは いつの 時 点 で 判 断 すればよいのでしょうか ( 答 ) 寄 附 をしたときの 現 況 で 判 断 することになります したがって 事 業 年 度 末 において 役 員 であったとしても 寄 附 をしたときに 役 員 でなければ 絶 対 値 基 準 の 計 算 上 は 寄 附 者 数 に 含 めて 差 し 支 えありません また 生 計 を 一 にするかどうかについては 原 則 として 寄 附 をしたときの 現 況 で 判 断 していただ 244

くこととなりますが 生 計 を 一 にするかどうかは 寄 附 をした 時 点 の 現 況 だけで 判 断 することが 難 し い 場 合 もありますので 前 後 の 生 活 状 況 等 を 踏 まえた 上 で 判 断 していただいて 差 し 支 えありません ( 注 ) 寄 附 者 名 簿 など 外 形 的 な 情 報 に 基 づき 寄 附 者 数 をカウントする 場 合 生 計 を 一 にするかどうかの 一 義 的 な 判 断 は 姓 及 び 住 所 が 同 一 かどうかで 判 断 して 差 し 支 えありません ( 問 38) 寄 附 者 ( 又 は 役 員 )と 生 計 を 一 にする 者 とは 具 体 的 にどのような 者 を 指 すのでしょうか ( 答 ) 寄 附 者 ( 又 は 役 員 )と 生 計 を 一 にする 者 とは 寄 附 者 ( 又 は 役 員 )と 日 常 生 活 の 資 を 共 通 にしてい る 者 をいいます したがって 同 居 していなくても 仕 送 り 等 により 日 常 生 活 の 資 を 共 通 にしている 場 合 には その 者 は 生 計 を 一 にする 者 となります ( 注 ) 生 計 を 一 にする とは 必 ずしも 同 一 の 家 屋 に 起 居 していることをいうものではありませんので 次 のよ うな 場 合 には それぞれ 次 によります ⑴ 勤 務 修 学 療 養 等 の 都 合 上 他 の 親 族 と 日 常 の 起 居 を 共 にしていない 親 族 がいる 場 合 であっても 次 に 掲 げる 場 合 に 該 当 するときは これらの 親 族 は 生 計 を 一 にするものとされます イ 当 該 他 の 親 族 と 日 常 の 起 居 を 共 にしていない 親 族 が 勤 務 修 学 等 の 余 暇 には 当 該 他 の 親 族 のもとで 起 居 を 共 にすることを 常 例 としている 場 合 ロ これらの 親 族 間 において 常 に 生 活 費 学 資 金 療 養 費 等 の 送 金 が 行 われている 場 合 ⑵ 親 族 が 同 一 の 家 屋 に 起 居 している 場 合 には 明 らかに 互 いに 独 立 した 生 活 を 営 んでいると 認 められる 場 合 を 除 き これらの 親 族 は 生 計 を 一 にするものとされます ( 問 39) 絶 対 値 基 準 において 同 一 人 物 が 年 度 をまたいで 数 回 に 分 けて 寄 附 している 場 合 寄 附 者 数 はどの ように 計 算 するのでしょうか ( 答 ) 寄 附 金 の 額 が 3,000 円 以 上 かどうかは 実 績 判 定 期 間 内 の 各 事 業 年 度 ごとの 合 計 額 で 判 定 すること となります したがって 例 えば 3 月 決 算 ( 実 績 判 定 期 間 が 平 成 23 年 3 月 期 平 成 24 年 3 月 期 の2 事 業 年 度 とします)の 法 人 が 寄 附 者 Aさんから 以 下 のように5 回 に 分 けて 合 計 10,000 円 の 寄 附 を 受 けた 場 合 平 成 23 年 3 月 期 は 合 計 8,000 円 の 寄 附 金 となりますので 寄 附 者 数 に 含 めますが 平 成 24 年 3 月 期 は 合 計 2,000 円 の 寄 附 金 となりますので 寄 附 者 数 に 含 めないこととなります 寄 附 者 Aさんからの 寄 附 内 訳 事 業 年 度 寄 附 年 月 寄 附 金 額 備 考 平 成 22 年 5 月 2,000 円 平 成 23 年 3 月 期 平 成 22 年 8 月 2,000 円 合 計 8,000 円 3,000 円 平 成 22 年 10 月 2,000 円 1 人 としてカウント 平 成 23 年 2 月 2,000 円 平 成 24 年 3 月 期 平 成 23 年 5 月 2,000 円 合 計 2,000 円 <3,000 円 1 人 としてカウントしない ( 問 40) 近 所 にお 住 まいのご 夫 婦 から 3,000 円 ( 夫 から 2,000 円 妻 から1,000 円 )の 寄 附 金 を 受 領 しまし た この 場 合 寄 附 者 単 位 で 見 ると 3,000 円 未 満 の 寄 附 となるため 絶 対 値 基 準 においては 寄 附 者 に 含 まれないのでしょうか ( 答 ) 絶 対 値 基 準 における 寄 附 者 数 の 算 出 に 当 たっては 寄 附 者 本 人 と 生 計 を 一 にする 者 を 含 めて 一 人 と 245

して 数 えることとなります また その 場 合 年 3,000 円 以 上 の 寄 附 金 額 かどうかについては 合 計 金 額 で 判 断 することとなります したがって お 尋 ねの 場 合 ご 夫 婦 で 合 計 3,000 円 の 寄 附 を 行 っていますので ご 夫 婦 を 絶 対 値 基 準 における 寄 附 者 に 含 めることができますが 寄 附 者 の 数 については 一 人 として 数 えることにな ります ( 問 41) 条 例 による 個 別 指 定 とはどのようなものですか ( 答 ) 条 例 による 個 別 指 定 とは 個 人 住 民 税 の 寄 附 金 税 額 控 除 の 対 象 となる 寄 附 金 を 受 け 入 れるNPO 法 人 として これらの 寄 附 金 を 定 める 条 例 により 定 められている 場 合 認 定 に 係 るPST 基 準 を 満 たすものとして 認 められる というものです なお 条 例 による 個 別 指 定 については 寄 附 金 税 額 控 除 の 対 象 となる 寄 附 金 を 受 け 入 れる NPO 法 人 の 名 称 及 び 主 たる 事 務 所 の 所 在 地 が 条 例 で 明 らかにされていることが 必 要 です ( 問 42) 条 例 の 個 別 指 定 を 受 けた NPO 法 人 ですが 条 例 を 制 定 した 都 道 府 県 ( 又 は 市 区 町 村 ) 内 には 当 NPO 法 人 の 事 務 所 はありません この 場 合 でも パブリックサポートテスト(PST) 基 準 を 満 たすことと なりますか ( 答 ) 条 例 個 別 指 定 を 受 けたことによりパブリックサポートテスト(PST)を 満 たすこととなる NPO 法 ( 注 人 は 条 例 を 制 定 した 都 道 府 県 ( 又 は 市 区 町 村 )の 区 域 内 に 事 務 所 ) を 有 する NPO 法 人 に 限 られます したがって 条 例 を 制 定 した 都 道 府 県 ( 又 は 市 区 町 村 )の 区 域 内 に 事 務 所 を 有 さない 場 合 には 他 のパブリックサポートテスト(PST)( 相 対 値 基 準 又 は 絶 対 値 基 準 )を 満 たす 必 要 があります ( 注 ) 定 款 において 定 められた 事 務 所 ( 主 たる 事 務 所 か 従 たる 事 務 所 かは 問 いません )をいいます ( 問 43) 条 例 による 個 別 指 定 はいつの 時 点 で 受 けていればよいのですか ( 答 ) 認 定 申 請 書 を 提 出 する 日 の 前 日 において 個 人 住 民 税 の 寄 附 金 税 額 控 除 の 対 象 として 都 道 府 県 又 は 市 区 町 村 の 条 例 で 定 められており かつ その 条 例 の 効 力 が 生 じている ( 注 ) 必 要 があります ( 注 ) その 条 例 が 地 方 自 治 法 第 16 条 条 例 及 び 規 則 の 公 告 式 に 基 づき 公 布 され かつ 施 行 されているこ とをいいます ( 問 44) 運 営 組 織 に 関 する 要 件 のうち 配 偶 者 及 び3 親 等 以 内 の 親 族 とは 具 体 的 にどのような 範 囲 をい いますか ( 答 ) 例 えば NPO 法 人 の 役 員 が8 名 いるとして その 中 にYさんの 夫 であるAさんと Yさんのいとこの Bさん Bさんの 長 男 のCさんがいます なお Yさんは 当 該 NPO 法 人 の 役 員 とはなっていません このような 役 員 構 成 の 場 合 には BさんとCさんは 親 族 となります(1 親 等 の 血 族 )が Aさんは Bさん 及 びCさんと 親 族 関 係 はありません(4 親 等 及 び5 親 等 の 姻 族 となります ) したがって 配 偶 者 及 び3 親 等 以 内 の 親 族 に 該 当 する 人 数 は2 人 となります( 法 451 三 イ(1)) ( 注 ) 77 頁 の 3 親 等 以 内 の 親 族 図 を 参 照 ください ( 問 45) 運 営 組 織 に 関 する 基 準 のうち 特 定 の 法 人 の 役 員 又 は 使 用 人 である 者 及 びこれらの 者 と 親 族 関 係 を 有 する 者 並 びにこれらの 者 と 特 殊 の 関 係 のある 者 とは 具 体 的 にどのような 範 囲 をいいますか 246

( 答 ) 例 えば NPO 法 人 の 役 員 が 10 名 いるとして その 中 に 株 式 会 社 Xの 役 員 であるAさんとBさん 及 び Aさんの 長 男 であるCさんがいます このような 場 合 には 株 式 会 社 Xを 特 定 の 法 人 とみると Aさん 及 びBさんは 株 式 会 社 Xの 役 員 であることから その 法 人 の 役 員 又 は 使 用 人 である 者 に 該 当 し CさんはAさんの 長 男 であるこ とから これらの 者 と 親 族 関 係 を 有 する 者 に 該 当 することになります したがって 特 定 の 法 人 の 役 員 又 は 使 用 人 である 者 及 びこれらの 者 と 親 族 関 係 を 有 する 者 並 びにこ れらの 者 と 特 殊 の 関 係 のある 者 に 該 当 する 人 数 は3 人 となります( 法 451 三 イ(2)) ( 注 ) 特 定 の 法 人 には 地 方 公 共 団 体 も 含 まれます ( 問 46) 経 理 に 関 する 基 準 に 公 認 会 計 士 又 は 監 査 法 人 の 監 査 を 受 けていること というものがありますが 小 さな 規 模 の 法 人 でも 必 ず 監 査 は 受 けなければならないのでしょうか ( 答 ) 会 計 については 公 認 会 計 士 若 しくは 監 査 法 人 の 監 査 を 受 けていること 又 は 青 色 申 告 法 人 と 同 等 の 帳 簿 書 類 を 備 え 付 けてこれに 取 引 を 記 録 し 当 該 帳 簿 書 類 を 保 存 していることが 認 定 基 準 ですので 後 者 の 認 定 基 準 を 満 たしていれば 必 ずしも 公 認 会 計 士 等 の 監 査 を 必 要 とするものではありません( 法 451 三 ハ 法 規 20) ( 問 47) 経 理 に 関 する 基 準 に 帳 簿 書 類 の 備 付 け 取 引 の 記 録 及 び 帳 簿 書 類 の 保 存 について 青 色 申 告 法 人 に 準 じて 行 われている こととありますが どのような 帳 簿 書 類 の 備 付 けなどが 必 要 ですか ( 答 ) 青 色 申 告 法 人 の 帳 簿 書 類 の 備 付 け 取 引 の 記 録 及 び 帳 簿 書 類 の 保 存 について その 具 体 的 な 内 容 は 以 下 のとおりです 1 資 産 負 債 及 び 資 本 に 影 響 を 及 ぼす 一 切 の 取 引 を 複 式 簿 記 の 原 則 に 従 って 整 然 と かつ 明 り ょうに 記 録 し その 記 録 に 基 づいて 決 算 を 行 うこと( 法 人 規 53) 2 仕 訳 帳 総 勘 定 元 帳 その 他 必 要 な 帳 簿 を 備 え 取 引 に 関 する 一 定 事 項 を 記 載 すること( 法 人 規 54 同 別 表 二 十 ) 3 仕 訳 帳 には 取 引 の 発 生 順 に 取 引 の 年 月 日 内 容 勘 定 科 目 及 び 金 額 を 記 載 し 総 勘 定 元 帳 に は その 勘 定 ごとに 記 載 の 年 月 日 相 手 方 勘 定 科 目 及 び 金 額 を 記 載 すること( 法 人 規 55) 4 たな 卸 表 を 作 成 すること( 法 人 規 56) 5 一 定 の 科 目 をもって 貸 借 対 照 表 及 び 損 益 計 算 書 を 作 成 すること( 法 人 規 57 同 別 表 二 十 一 ) 6 帳 簿 書 類 を7 年 間 整 理 保 存 すること( 法 人 規 59) ( 注 ) NPO 法 上 の 活 動 計 算 書 を 作 成 していれば 5の 損 益 計 算 書 を 作 成 していることとして 取 り 扱 っても 差 し 支 えあ りません ( 問 48) 将 来 の 特 定 非 営 利 活 動 事 業 に 充 てるための 積 立 金 は 認 定 基 準 等 のうち 総 事 業 費 のうち 80% 以 上 を 特 定 非 営 利 活 動 事 業 費 に 充 てること 及 び 受 入 寄 附 金 総 額 の 70% 以 上 を 特 定 非 営 利 活 動 事 業 費 に 充 てること の 両 基 準 において 特 定 非 営 利 活 動 事 業 費 に 含 めることができますか ( 答 ) NPO 法 人 の 特 定 非 営 利 活 動 において その 法 人 の 将 来 の 特 定 非 営 利 活 動 事 業 に 充 てるために 集 めた 寄 附 金 の 一 部 を 一 定 期 間 法 人 内 部 に 積 み 立 てる 場 合 も 考 えられます このような 場 合 当 該 積 立 金 相 当 額 は 活 動 計 算 書 上 費 用 とはなりませんが 積 立 金 の 使 用 目 的 (そ の 法 人 の 今 後 の 特 定 非 営 利 活 動 事 業 に 充 当 するために 法 人 の 内 部 に 積 み 立 てるものであること)や 事 業 計 画 目 的 外 取 り 崩 しの 禁 止 等 について 理 事 会 又 は 社 員 総 会 で 議 決 するなど 適 正 な 手 続 きを 踏 んで 積 み 立 て 貸 借 対 照 表 に 例 えば 特 定 資 産 として 計 上 するなどしているものであれば いわゆる 総 事 業 費 の 80% 基 準 や 受 入 寄 附 金 の70% 基 準 の 判 定 において 特 定 非 営 利 活 動 事 業 費 及 び 総 事 業 費 に 含 めて 差 し 支 えありま せん 247

なお この 場 合 当 該 積 立 金 相 当 額 は 既 に 総 事 業 費 の80% 基 準 等 の 判 定 において 特 定 非 営 利 活 動 事 業 費 及 び 総 事 業 費 として 含 めておりますので 事 後 に 当 該 積 立 金 を 取 り 崩 して 費 消 ( 資 産 の 取 得 等 を 含 み ます )し かつ 活 動 計 算 書 において 費 用 ( 取 得 資 産 に 係 る 減 価 償 却 費 を 含 みます )として 計 上 されてい る 場 合 には 当 該 費 用 を 特 定 非 営 利 活 動 事 業 費 及 び 総 事 業 費 から 除 いたところで 総 事 業 費 の 80% 基 準 等 の 判 定 をする 必 要 があります ( 問 49) 活 動 計 算 書 と 収 支 計 算 書 では 認 定 基 準 等 の 計 算 の 仕 方 は 違 うのですか ( 答 ) 認 定 等 の 審 査 は 提 出 されている 活 動 計 算 書 又 は 収 支 計 算 書 に 基 づいて 行 われるものであり 書 類 の 違 いに より 認 定 等 の 基 準 が 変 わることはありません ( 問 50) 役 員 が 認 定 又 は 仮 認 定 の 取 消 しを 受 けた 他 の 法 人 の 理 事 を 兼 ねていたことを 知 らなかった 場 合 であ っても その 法 人 は 欠 格 事 由 の 対 象 となるのでしょうか ( 答 ) 他 の 認 定 NPO 法 人 等 が 認 定 等 を 取 り 消 された 場 合 において 当 該 認 定 等 の 取 消 しの 原 因 となった 事 実 があった 日 以 前 1 年 内 に 当 該 他 の 認 定 NPO 法 人 等 のその 業 務 を 行 う 理 事 であった 者 でその 取 消 しの 日 から5 年 を 経 過 しないものが 役 員 にいる 認 定 NPO 法 人 等 は 義 務 的 取 消 しの 対 象 となります( 法 47 一 イ 671 一 ) しかしながら 義 務 的 取 消 しであっても 欠 格 事 由 に 該 当 する 疑 いがあれば 即 座 に 取 り 消 されるわけ ではなく 義 務 的 取 消 しという 不 利 益 処 分 については 原 則 として 所 轄 庁 は 聴 聞 による 事 実 確 認 を 行 うことが 必 要 であり 欠 格 事 由 に 該 当 するかは 聴 聞 を 踏 まえて 判 断 されることとなります ( 問 51) 認 定 等 の 申 請 を 行 ったNPO 法 人 に 対 して その 申 請 に 対 する 結 果 は 通 知 されるのですか また 有 効 期 間 が 満 了 して 認 定 が 失 効 した 場 合 所 轄 庁 から NPO 法 人 に 通 知 されるのですか ( 答 ) 所 轄 庁 は 認 定 等 をしたときはその 旨 を 認 定 等 をしないことを 決 定 したときはその 旨 及 びその 理 由 を 認 定 等 の 申 請 を 行 ったNPO 法 人 に 対 して 速 やかに 書 面 により 通 知 しなければならないこととさ れています( 法 491 法 62) また 所 轄 庁 は 認 定 又 は 仮 認 定 をしたときは インターネットその 他 の 適 切 な 方 法 により 次 の 事 項 を 公 示 しなければならないこととなっています( 法 492 62) 1 当 該 認 定 NPO 法 人 等 の 名 称 2 代 表 者 の 氏 名 3 主 たる 事 務 所 及 びその 他 の 事 務 所 の 所 在 地 4 当 該 認 定 の 有 効 期 間 5 その 他 都 道 府 県 又 は 指 定 都 市 の 条 例 で 定 める 事 項 なお 有 効 期 間 の 満 了 等 により 認 定 又 は 仮 認 定 の 効 力 を 失 った 場 合 には 所 轄 庁 から NPO 法 人 に 対 する 通 知 はされませんが 所 轄 庁 は インターネットの 利 用 その 他 の 適 切 な 方 法 により その 旨 を 公 示 しなければならないこととされています( 法 572 62) ( 問 52) 国 税 又 は 地 方 税 の 滞 納 処 分 の 執 行 がされているもの( 法 第 47 条 第 4 号 )とはどのような 状 態 をいう のですか ( 答 ) 法 第 47 条 第 4 号 でいう 国 税 又 は 地 方 税 の 滞 納 処 分 が 執 行 されているものとは その 法 人 が 国 税 又 は 地 方 税 を 完 納 しない 場 合 に 租 税 債 権 の 強 制 的 実 現 を 図 るため 各 行 政 機 関 が 財 産 の 差 押 え 交 付 要 求 ( 参 加 差 押 えを 含 みます ) 換 価 配 当 等 の 行 政 処 分 を 執 行 している 状 態 をいいます 248

( 問 53) 認 定 NPO 法 人 等 に 寄 附 をした 場 合 に 税 制 上 の 優 遇 措 置 を 受 けるためには どのような 手 続 きが 必 要 ですか ( 答 ) 寄 附 金 を 支 出 した 者 等 の 所 得 税 法 人 税 相 続 税 及 び 個 人 住 民 税 の 確 定 申 告 等 において 次 の 手 続 を 行 う 必 要 があります イ 所 得 税 ( 所 得 控 除 又 は 税 額 控 除 ) 寄 附 をした 日 を 含 む 年 分 の 確 定 申 告 書 の 提 出 の 際 に 確 定 申 告 書 に 記 載 した 特 定 寄 附 金 の 明 細 書 と1 特 定 寄 附 金 を 受 領 した 旨 (その 特 定 寄 附 金 が 認 定 NPO 法 人 等 の 行 う 特 定 非 営 利 活 動 に 係 る 事 業 に 関 連 する 寄 附 金 である 旨 を 含 みます ) 2その 金 額 及 び 受 領 年 月 日 を 認 定 NPO 法 人 等 が 証 した 書 類 を 添 付 又 は 提 示 する 必 要 があります( 所 令 2621 所 規 47 の23) 税 額 控 除 の 適 用 を 受 けるためには 寄 附 金 の 税 額 控 除 額 の 計 算 明 細 書 と 上 記 1 及 び2の 書 類 ( 寄 附 者 の 氏 名 と 住 所 が 記 載 されたもの)を 確 定 申 告 書 に 添 付 する 必 要 があります( 措 法 41 の 18 の2 3 措 規 19 の10 の3) ロ 法 人 税 寄 附 金 の 支 出 をした 日 を 含 む 事 業 年 度 の 確 定 申 告 書 に 特 別 損 金 算 入 限 度 超 過 額 の 計 算 上 寄 附 金 の 額 の 合 計 額 に 算 入 されない 金 額 ( 特 定 公 益 増 進 法 人 又 は 認 定 NPO 法 人 等 に 対 する 寄 附 金 の 額 の 合 計 額 のうち 特 別 損 金 算 入 限 度 額 を 超 える 金 額 をいいます )を 記 載 し その 寄 附 金 の 明 細 を 添 付 し なければなりません また 認 定 NPO 法 人 等 が 発 行 するその 寄 附 金 が 特 定 非 営 利 活 動 に 係 る 事 業 に 関 連 する 寄 附 金 である 旨 等 を 記 載 した 証 明 書 を 保 存 しておく 必 要 があります( 法 人 法 379 措 規 22 の12 39) ハ 相 続 税 相 続 税 の 申 告 書 に 特 例 措 置 の 適 用 を 受 けようとする 旨 等 を 記 載 するとともに その 財 産 の 寄 附 を 受 けた 認 定 NPO 法 人 ( 仮 認 定 NPO 法 人 は 対 象 となりません )が 1その 寄 附 が 特 定 非 営 利 活 動 に 係 る 事 業 に 関 連 する 寄 附 である 旨 2その 寄 附 を 受 けた 年 月 日 及 びその 財 産 の 明 細 3その 財 産 の 使 用 目 的 を 記 載 した 書 類 を 添 付 する 必 要 があります( 措 法 70510 措 規 23 の5) ニ 個 人 住 民 税 自 治 体 ( 都 道 府 県 市 区 町 村 )によっては 所 得 税 の 確 定 申 告 を 行 うことにより 個 人 住 民 税 控 除 の 適 用 も 受 けることができます( 所 得 税 の 確 定 申 告 を 行 う 方 は 住 民 税 の 申 告 は 不 要 です ) ただ し 控 除 対 象 となるかどうかは 自 治 体 によって 異 なりますので お 住 まいのと 同 県 市 区 町 村 にお 問 い 合 わせください 個 人 住 民 税 控 除 の 適 用 が 受 けられる 時 は 寄 附 先 の 法 人 から 受 け 取 った 領 収 書 などを 申 告 書 に 添 付 することが 必 要 です 個 人 住 民 税 の 寄 附 金 控 除 だけを 受 けようとする 場 合 には 所 得 税 の 確 定 申 告 の 代 わりに 住 所 地 の 市 区 町 村 に 申 告 を 行 うこととなります(この 場 合 所 得 税 の 控 除 は 受 けられません ) ( 注 ) 条 例 で 個 別 に 指 定 された 認 定 NPO 法 人 等 以 外 のNPO 法 人 への 寄 附 金 は 個 人 住 民 税 の 控 除 の 対 象 となります が 所 得 税 の 控 除 対 象 となっていないため 控 除 を 受 ける 場 合 は 確 定 申 告 とは 別 に 市 区 町 村 への 申 告 が 必 要 となります 第 4 章 法 人 の 管 理 運 営 について ( 問 54) 定 款 等 については 毎 年 提 出 する 必 要 はないのですか ( 答 ) 法 第 29 条 で NPO 法 人 に 所 轄 庁 に 対 する 提 出 義 務 が 課 されている 書 類 は 法 第 28 条 第 1 項 で 規 定 され ている 事 業 報 告 書 等 ですので 定 款 等 については 毎 年 提 出 する 義 務 はありません 249

( 問 55) その 他 の 事 業 により 赤 字 が 生 じた 場 合 はどうなるのですか ( 答 ) 法 第 5 条 第 1 項 において その 他 の 事 業 は 特 定 非 営 利 活 動 に 係 る 事 業 に 支 障 がない 範 囲 で 行 うこ とができると 規 定 されています それゆえ 必 ずしもその 他 の 事 業 の 開 始 の 初 年 度 から 黒 字 が 見 込 め るとは 限 りませんが 2 事 業 年 度 継 続 して 多 額 の 赤 字 が 生 じるような 場 合 は 所 轄 庁 による 報 告 徴 収 立 入 検 査 の 対 象 となる 可 能 性 があります ( 問 56)その 他 の 事 業 から 生 じた 利 益 は すべて 特 定 非 営 利 活 動 に 係 る 事 業 に 繰 り 入 れなければならないの ですか ( 答 ) 法 第 5 条 第 1 項 で その 他 の 事 業 において 利 益 を 生 じたときは 特 定 非 営 利 活 動 に 係 る 事 業 のため に 使 用 しなければならないと 規 定 されていることから その 利 益 は 特 定 非 営 利 活 動 に 係 る 事 業 に 繰 り 入 れなければなりません ( 問 57) 今 回 の 法 改 正 により 収 支 計 算 書 が 活 動 計 算 書 に 改 められましたが どのように 内 容 が 変 わ ったのですか ( 答 ) 収 支 計 算 書 は NPO 法 人 の 会 計 方 針 で 定 められた 資 金 の 範 囲 に 含 まれる 部 分 の 動 きを 表 すものです これとは 異 なり 活 動 計 算 書 は NPO 法 人 の 当 期 の 正 味 財 産 の 増 減 原 因 を 示 すものであることから 法 人 の 財 務 的 生 存 力 を 把 握 する 上 で 重 要 な 書 類 の 一 つであるといえます 当 期 の 正 味 財 産 の 動 きを 表 す 活 動 計 算 書 においては 収 支 計 算 書 における 資 金 の 範 囲 という 概 念 は 不 要 となり 貸 借 対 照 表 との 整 合 性 を 簡 単 に 確 認 することができます また 固 定 資 産 の 取 得 時 において 収 支 計 算 書 にはその 購 入 時 の 支 出 額 を 計 上 しますが 活 動 計 算 書 には 支 出 額 ではなく 取 得 した 資 産 の 減 価 償 却 費 を 計 上 する 等 の 相 違 点 も 挙 げられます ( 問 58) 旧 法 の 収 支 計 算 書 の 提 出 は 認 められるのですか ( 答 ) 改 正 法 の 附 則 第 6 条 第 2 項 では 当 分 の 間 活 動 予 算 書 活 動 計 算 書 に 代 えて 従 来 の 収 支 予 算 書 収 支 計 算 書 を 作 成 提 出 することを 認 めています このため 当 分 の 間 は 従 来 の NPO 法 人 の 会 計 処 理 によって 収 支 予 算 書 収 支 計 算 書 の 提 出 が 認 められます しかし 活 動 計 算 書 ( 予 算 書 )を 作 成 する 法 人 と 収 支 計 算 書 ( 予 算 書 )を 作 成 する 法 人 が 混 在 するこ とは 法 人 間 の 比 較 を 困 難 にし 外 部 の 利 用 者 に 混 乱 を 与 えるため できる 限 り 速 やかに 活 動 計 算 書 ( 予 算 書 )に 移 行 することが 望 まれます ( 問 59) 区 分 経 理 を 行 わなければならないのはどのような 場 合 ですか ( 答 ) NPO 法 人 は 一 定 の 要 件 のもとで 特 定 非 営 利 活 動 に 係 る 事 業 ( 本 来 事 業 ) 以 外 の 事 業 (その 他 の 事 業 ) を 行 うことが 認 められています( 法 51)が その 他 の 事 業 を 行 う 場 合 には その 他 の 事 業 に 関 する 会 計 を 本 来 事 業 に 関 する 会 計 から 区 分 し 特 別 の 会 計 として 経 理 しなければなりません( 法 52) これは 1その 他 の 事 業 によって 得 られた 収 益 が 本 来 事 業 に 充 てられたこと また 2その 他 の 事 業 が 本 来 事 業 に 支 障 がないこと という 法 律 上 のその 他 の 事 業 についての 要 件 を 確 認 できるように 定 めら れたものです ただし 従 来 のように 計 算 書 類 等 を 別 葉 表 示 するのではなく 活 動 計 算 書 ( 予 算 書 )において 別 欄 表 示 することとします また その 他 の 事 業 に 固 有 の 資 産 ( 在 庫 品 としての 棚 卸 資 産 等 )で 重 要 なものがある 場 合 や 按 分 を 要 する 本 来 事 業 とその 他 の 事 業 に 共 通 な 資 産 で 重 要 性 が 高 いと 判 断 される 資 産 について は 計 算 書 類 の 注 記 にその 内 訳 を 記 載 します 250

( 問 60) 事 業 計 画 書 及 び 活 動 予 算 書 は 毎 年 作 成 しなければならないのですか 法 人 として 成 立 後 も 所 轄 庁 に 提 出 したり 閲 覧 させたりすることがあるのですか ( 答 ) 事 業 計 画 書 及 び 活 動 予 算 書 については 法 人 の 設 立 申 請 時 及 び 定 款 変 更 時 に 所 轄 庁 へ 提 出 する 必 要 があ りますが 毎 年 所 轄 庁 に 提 出 したり 閲 覧 させたりする 義 務 はありません しかし NPO 法 人 自 身 が 当 該 事 業 年 度 の 正 味 財 産 の 増 減 原 因 等 を 事 前 に 把 握 し 適 切 に 法 人 運 営 を 行 うに 当 たって 実 務 上 有 用 な 書 類 であるといえるため 経 常 的 に 作 成 することを 妨 げるものではありません ( 問 61) 所 轄 庁 の 変 更 を 伴 わない 場 合 の 定 款 変 更 ( 認 証 を 要 する 事 項 の 場 合 )の 手 続 と 提 出 書 類 は 何 ですか ( 答 ) 所 轄 庁 の 変 更 を 伴 わない 場 合 には 社 員 総 会 で 議 決 した 後 所 轄 庁 に 定 款 変 更 の 認 証 申 請 書 を 提 出 します 提 出 する 書 類 は 次 のとおりです( 法 第 25 条 第 4 項 ) 1 定 款 変 更 認 証 申 請 書 2 定 款 の 変 更 を 議 決 した 社 員 総 会 の 議 事 録 の 謄 本 3 変 更 後 の 定 款 申 請 を 受 理 した 所 轄 庁 は 設 立 認 証 と 同 様 に 申 請 があったこと 等 を 公 告 し 定 款 等 を 受 理 した 日 か ら 2 カ 月 間 縦 覧 に 供 し 縦 覧 期 間 経 過 後 2 カ 月 以 内 (つまり 申 請 受 理 後 4 カ 月 以 内 )に 認 証 又 は 不 認 証 の 決 定 を 行 う 必 要 があります( 法 第 25 条 第 5 項 ) 定 款 変 更 については 認 証 を 受 けた 段 階 で 効 力 を 有 することとなります ただし 変 更 された 事 項 に 登 記 事 項 が 含 まれている 場 合 事 務 所 の 所 在 地 の 変 更 などは 登 記 を 変 更 することが 必 要 となります 登 記 しないと それを 第 三 者 に 主 張 ( 法 令 用 語 では 対 抗 )することができません 変 更 の 登 記 は 主 たる 事 務 所 の 所 在 地 においては 定 款 変 更 の 認 証 を 受 けてから 2 週 間 以 内 に 従 たる 事 務 所 の 所 在 地 に おいては 3 週 間 以 内 に 行 う 必 要 があります( 組 等 令 3 第 1 113) ( 問 62) 所 轄 庁 の 変 更 を 伴 う 定 款 変 更 の 場 合 の 手 続 と 提 出 書 類 はどうなっていますか ( 答 ) 所 轄 庁 の 変 更 を 伴 う 場 合 とは 例 えば ある 指 定 都 市 にのみ 事 務 所 を 有 する 法 人 ( 所 轄 庁 は 当 該 指 定 都 市 の 長 )が 当 該 指 定 都 市 外 に 事 務 所 を 増 設 した 場 合 ( 所 轄 庁 は 当 該 指 定 都 市 が 所 在 する 道 府 県 知 事 に 変 更 されます)や 東 京 都 にのみ 事 務 所 を 有 する 法 人 が 神 奈 川 県 に 事 務 所 を 移 設 した 場 合 ( 所 轄 庁 は 神 奈 川 県 知 事 )ですが このような 場 合 には 法 人 は 変 更 前 の 所 轄 庁 を 経 由 して 変 更 後 の 所 轄 庁 に 認 証 申 請 書 を 提 出 します( 法 第 26 条 第 1 項 ) 定 款 変 更 の 認 証 を 行 うのは 変 更 後 の 所 轄 庁 ですので 申 請 書 の 様 式 や 部 数 などについては 変 更 後 の 所 轄 庁 の 定 めに 従 う 必 要 があります 提 出 する 書 類 は 次 のとおりです( 法 第 25 条 第 4 項 第 26 条 第 2 項 ) 1 定 款 変 更 認 証 申 請 書 2 定 款 の 変 更 を 議 決 した 社 員 総 会 の 議 事 録 の 謄 本 3 変 更 後 の 定 款 4 役 員 名 簿 ( 最 新 のもの) 5 次 の 事 項 に 関 する 確 認 書 ア 法 人 の 活 動 が 宗 教 活 動 を 主 たる 目 的 とするものでないこと( 法 第 2 条 第 2 項 第 2 号 イ) イ 法 人 の 活 動 が 政 治 上 の 主 義 の 推 進 等 を 主 たる 目 的 とするものでないこと( 法 第 2 条 第 2 項 第 2 号 ロ) ウ 法 人 の 活 動 が 公 職 の 候 補 者 等 の 推 薦 等 を 目 的 とするものでないこと( 法 第 2 条 第 2 項 第 2 号 ハ) エ 法 人 が 暴 力 団 そのものでなく また 暴 力 団 等 の 統 制 下 にないこと( 法 第 12 条 第 1 項 第 3 号 ) 251

6 直 近 の 事 業 報 告 書 7 直 近 の 活 動 計 算 書 8 直 近 の 貸 借 対 照 表 (1 部 ) 9 直 近 の 財 産 目 録 10 年 間 役 員 名 簿 11 直 近 の 事 業 年 度 末 実 における 社 員 のうち10 人 以 上 の 者 の 氏 名 及 び 住 所 又 は 居 所 を 記 載 した 書 面 なお 7 8 及 び9については 設 立 又 は 合 併 の 直 後 で 事 業 報 告 書 等 を 作 成 するまでの 間 に 合 併 す る 場 合 は 設 立 当 初 又 は 合 併 時 及 び 翌 事 業 年 度 の 事 業 計 画 書 及 び 活 動 予 算 書 設 立 当 初 又 は 合 併 時 の 財 産 目 録 で 代 替 することが 可 能 とされています 認 証 後 の 手 続 は 所 轄 庁 の 変 更 を 伴 わない 場 合 と 同 様 です ( 問 63) 定 款 変 更 に 際 して 所 轄 庁 の 認 証 が 不 要 となるのはどんな 場 合 ですか ( 答 ) 定 款 を 変 更 するためには 所 轄 庁 の 認 証 を 受 けなければなりませんが 次 のような 事 項 については 社 員 総 会 での 議 決 後 所 轄 庁 にその 内 容 を 届 け 出 るだけでよく 所 轄 庁 の 認 証 は 必 要 ありません( 法 253) 1 所 轄 庁 の 変 更 を 伴 わない 事 務 所 の 所 在 地 の 変 更 所 轄 庁 の 変 更 を 伴 わない 事 務 所 の 所 在 地 の 変 更 とは 例 えば 千 葉 市 内 にしか 事 務 所 を 持 たない 法 人 ( 所 轄 庁 は 千 葉 市 長 )が 同 じ 市 内 に 事 務 所 を 増 設 した 場 合 や 神 奈 川 県 に 主 たる 事 務 所 を 有 する 法 人 ( 所 轄 庁 は 神 奈 川 県 知 事 )が 埼 玉 県 に 事 務 所 を 増 設 した 場 合 などです 2 役 員 の 定 数 に 関 する 事 項 3 資 産 に 関 する 事 項 4 会 計 に 関 する 事 項 5 事 業 年 度 6 残 余 財 産 の 帰 属 すべき 者 に 係 るものを 除 く 解 散 に 関 する 事 項 7 公 告 の 方 法 に 関 する 事 項 これらの 届 出 だけで 変 更 できる 事 項 に 関 しては 定 款 の 変 更 を 決 定 した 時 点 で 効 力 が 発 生 します ただ し 登 記 事 項 に 該 当 する 事 項 ( 具 体 的 には 事 務 所 の 所 在 地 の 変 更 )については 登 記 の 変 更 をしなくて はなりませんので 注 意 が 必 要 です ( 問 64) 役 員 を 変 更 する 場 合 どのような 手 続 が 必 要 ですか ( 答 ) 役 員 は 氏 名 又 は 住 所 若 しくは 居 所 に 変 更 があった 場 合 などは 所 轄 庁 に 届 出 をする 義 務 がありま すが ここで 役 員 の 変 更 としては 次 のような 場 合 が 考 えられます 1 再 任 2 任 期 満 了 3 死 亡 4 辞 任 5 解 任 6 氏 名 住 所 又 は 居 所 の 変 更 ( 人 としての 同 一 性 が 保 たれている 場 合 です 新 任 は7ですのでこ こには 含 まれません ) 7 新 任 このうち 1の 再 任 5の 解 任 及 び7の 新 任 については 総 会 における 議 決 など 定 款 に 定 められた 手 続 に 従 って 決 定 される 必 要 がありますが それ 以 外 の 変 更 については 総 会 での 決 議 などは 必 要 あ りません 252

これらの 変 更 があった 場 合 は NPO 法 人 はその 旨 を 所 轄 庁 に 届 け 出 ることになります また こ れらの 場 合 のうち 7の 新 任 の 場 合 には その 届 出 書 に 就 任 承 諾 書 住 所 又 は 居 所 を 証 する 書 面 と して 条 例 で 定 める 書 面 ( 法 101 二 ロ)と 役 員 の 宣 誓 書 ( 法 101 二 ハ)を 添 付 することが 必 要 です( 法 23) なお 理 事 の 氏 名 住 所 資 格 は 登 記 事 項 ですので これらに 変 更 があった 場 合 は 変 更 の 登 記 を しなくてはなりません( 組 等 令 3) ( 問 65) 事 業 報 告 書 活 動 計 算 書 貸 借 対 照 表 及 び 財 産 目 録 は 決 算 期 に 作 成 されるので 設 立 当 初 は 備 え 置 く 必 要 がないと 考 えてよいのですか ( 答 ) 事 業 報 告 書 活 動 計 算 書 及 び 貸 借 対 照 表 は 設 立 後 最 初 の 決 算 が 行 われるまでは 作 成 されませんの で 備 え 置 く 必 要 はありません しかし 財 産 目 録 については 設 立 の 時 に 作 成 して 備 え 置 くことが 義 務 付 けられています( 法 14) ( 問 66) 定 款 等 については 事 務 所 に 備 え 置 く 必 要 はないのですか ( 答 ) 定 款 並 びに 認 証 及 び 登 記 に 関 する 書 類 の 写 しについては 法 第 28 条 第 2 項 の 規 定 により 事 務 所 に 備 え 置 くことが 義 務 付 けられています ( 問 67)NPO 法 人 を 設 立 した 直 後 には どのような 書 類 を 法 人 の 事 務 所 で 閲 覧 させればよいのですか ( 答 ) NPO 法 人 が 設 立 された 直 後 で 事 業 報 告 書 等 が 作 成 されるまでの 間 には 次 の 書 類 を 利 害 関 係 人 に 対 して 閲 覧 させることになります( 法 283) 1 設 立 当 初 及 び 翌 事 業 年 度 の 事 業 計 画 書 2 設 立 当 初 及 び 翌 事 業 年 度 の 活 動 予 算 書 3 設 立 当 初 の 財 産 目 録 4 役 員 名 簿 5 定 款 6 認 証 に 関 する 書 類 の 写 し 7 登 記 に 関 する 書 類 の 写 し ( 問 68) 法 人 の 事 務 所 における 閲 覧 について 各 書 類 については いつまでの 期 間 のものを 閲 覧 させればよ いのですか ( 答 ) 法 第 28 条 第 3 項 の 規 定 に 基 づき その 時 点 において 事 業 報 告 書 等 役 員 名 簿 定 款 等 として 有 効 なもの すなわち 最 新 のものを 閲 覧 させることとなります ( 問 69) 閲 覧 は すべての 事 務 所 で 行 わなければならないのですか ( 答 ) 法 第 28 条 第 1 項 第 2 項 の 規 定 により すべての 事 務 所 において 事 業 報 告 書 等 の 備 置 きが 義 務 付 け られたことから 閲 覧 の 請 求 があった 場 合 には 法 第 28 条 第 3 項 の 規 定 によりすべての 事 務 所 で 閲 覧 の 義 務 が 発 生 するものと 考 えられます ( 問 70) 法 人 の 事 務 所 で 閲 覧 できる 書 類 と 所 轄 庁 で 閲 覧 謄 写 できる 書 類 は 異 なることがありますか ( 答 ) NPO 法 人 の 事 務 所 で 閲 覧 できる 書 類 と 所 轄 庁 で 閲 覧 謄 写 できる 書 類 は 基 本 的 には 同 じです ただし 所 轄 庁 で 閲 覧 謄 写 できる 書 類 は 所 轄 庁 が NPO 法 人 から 提 出 を 受 けた 事 業 報 告 書 等 役 員 名 簿 ( 法 30)ですので これらの 書 類 が 作 成 後 所 轄 庁 へ 提 出 されるまでの 間 については 事 務 所 253

でのみ 閲 覧 が 可 能 になります なお 所 轄 庁 に 対 する 閲 覧 謄 写 請 求 の 場 合 は 誰 でも 閲 覧 謄 写 が 可 能 ですが 法 人 が 事 務 所 にお いて 閲 覧 をさせる 義 務 を 有 するのは 社 員 その 他 の 利 害 関 係 人 に 限 られます ( 問 71) 謄 写 に 当 たって 所 轄 庁 から 手 数 料 等 を 請 求 されることはありますか ( 答 ) 開 示 書 類 の 謄 写 については 請 求 者 本 人 が 行 うこととされているので 情 報 公 開 制 度 のように 行 政 機 関 が 写 しを 交 付 する 仕 組 みとは 異 なります したがって 所 轄 庁 が 自 ら 謄 写 行 為 を 行 うこととし て 当 該 行 為 に 係 る 手 数 料 を 取 ることは 不 適 当 だと 考 えられますが 閲 覧 謄 写 が 行 われる 場 所 にコ ピー 機 等 を 設 置 し 実 費 (コピー 代 及 び 紙 代 等 )を 徴 収 することは 当 事 者 間 の 合 意 に 委 ねられるこ ととなります ( 問 72) 事 業 年 度 終 了 後 の 報 告 のほかに 認 定 NPO 法 人 等 が 所 轄 庁 に 提 出 しなければならない 書 類 はありま すか ( 答 ) 次 のような 場 合 に それぞれ 次 に 掲 げる 書 類 を 条 例 で 定 めるところにより 作 成 し その 写 しを 所 轄 庁 へ 提 出 する 必 要 があります( 法 552 62) 提 出 時 期 提 出 書 類 助 成 金 の 支 給 を 行 事 後 遅 滞 なく 助 成 の 実 績 を 記 載 した 書 類 った 場 合 海 外 への 送 金 又 は 事 前 金 額 及 び 使 途 並 びにその 予 定 日 を 記 載 した 書 類 金 銭 の 持 出 し(そ の 金 額 が200 万 円 ( 注 ) 災 害 に 対 する 援 助 その 他 緊 急 を 要 する 場 合 で 事 前 の 提 出 が 困 難 な 以 下 のものを 除 き 場 合 は 事 後 遅 滞 なく 金 額 及 び 使 途 並 びに 実 施 日 を 記 載 した 書 類 ます )を 行 う 場 合 そのほか 名 称 変 更 した 場 合 など 一 定 の 場 合 ( 問 64 を 参 照 してください )に 該 当 するときは 所 轄 庁 等 に 届 出 をする 必 要 があります ( 問 73) 認 定 NPO 法 人 等 が 寄 附 者 に 対 して 発 行 する 領 収 書 には 形 式 の 定 めはありますか ( 答 ) 認 定 NPO 法 人 等 が 発 行 する 領 収 書 は 特 に 形 式 は 問 いませんが 措 規 上 認 定 特 定 非 営 利 活 動 法 人 等 の 行 う 措 法 第 66 条 11 の2 第 2 項 に 規 定 する 特 定 非 営 利 活 動 に 係 る 事 業 に 関 連 する 寄 附 金 である 旨 の 当 該 認 定 特 定 非 営 利 活 動 法 人 等 が 証 する 書 類 とされていることから 認 定 NPO 法 人 等 の 名 称 所 在 地 所 轄 庁 からの 認 定 等 通 知 書 に 記 載 された 番 号 認 定 年 月 日 受 領 した 寄 附 金 の 額 及 び 受 領 年 月 日 並 びにどのような 特 定 非 営 利 活 動 に 係 る 事 業 に 関 連 する 寄 附 金 であるのかが 記 載 されている 必 要 があ ります また 認 定 NPO 法 人 等 寄 附 金 控 除 ( 税 額 控 除 )の 適 用 を 受 けるためには 領 収 書 に 寄 附 者 の 氏 名 と 住 所 も 記 載 する 必 要 があります( 措 規 22 の12) 個 人 住 民 税 の 寄 附 金 控 除 だけを 受 けようとする 場 合 には 所 得 税 の 確 定 申 告 の 代 わりに 住 所 地 の 市 区 町 村 に 申 告 を 行 うこととなりますが その 場 合 の 記 載 事 項 については 住 所 地 の 市 区 町 村 にお 問 い 合 わせください ( 問 74)どのような 場 合 に 認 定 仮 認 定 は 取 り 消 されますか ( 答 ) 1 次 の 場 合 には 認 定 又 は 仮 認 定 が 取 り 消 されることとなります( 法 671) イ 欠 格 事 由 ( 認 定 等 を 取 り 消 され その 取 消 しの 日 から5 年 を 経 過 しないものを 除 きます )の 254