新 学 習 指 導 要 領 伝 統 的 な 言 語 文 化 に 即 した 入 門 期 漢 文 教 育 法 論 語 副 教 材 カルタを 用 いて 矢 羽 野 隆 男 キーワード はじめに 小 中 学 校 の 新 学 習 指 導 要 領 における 漢 文 一 小 学 校 国 語 教 科 書 における 論 語 教 材 1. 新 学 習 指 導 要 領 に 関 連 して,
国 語 五 銀 河
新 しい 国 語 六 上 みんなと 学 ぶ 小 学 校 国 語 六 年 上 ひろがる 言 葉 小 学 国 語 五 上 付 録 小 学 校 の 国 語 六 年 日 本 語
二 なぜ 論 語 か 1. 人 の 道 を 説 く 東 洋 の 古 典
2. 小 学 校 中 学 校 の 道 徳 との 関 係 3. 普 遍 性
語 論 篹 篹 語 論 篹 語 論
三 論 語 の 副 教 材 化 1. 素 読 の 伝 統 を 受 け 継 ぐ 2. 習 慣 化 3. 体 系 化 4 4
4. 付 随 的 に 5. 教 材 化 の 例
い(わ) これ 子 曰 はく 学 びて 時 に 之 を 習 (う) ま よろこ ふ 亦 た 說 ばしからずや 子 学 びて 時 に 亦 た~ずや 本 文 ( 書 き 下 し 文 ) 訓 読 文 大 意 ひとこと 語 句 説 明
学 習 の 手 順 四 論 語 カルタの 導 入 1. 各 種 の 論 語 カルタ A 百 人 一 首 式 論 語 カルタ
取 り 札 読 み 札 B 論 語 いろはカルタ 取 り 札 読 み 札 C あしかが 論 語 名 句 選 かるた 4 4
取 り 札 B 面 取 り 札 A 面 読 み 札 ウラ 面 読 み 札 オモテ 面 D 論 語 かるた
取 り 札 B 面 取 り 札 A 面 読 み 札 E 論 語 かるた 取 り 札 B 面 取 り 札 A 面 読 み 札 2. 手 作 り 論 語 カルタ 読 み 札 取 り 札 の 作 成 読 み 札
取 り 札 遊 び 方 読 み 上 げ 方 結 びにかえて
付 録 1 朗 読 のための 論 語 副 教 材 一 学 ( 學 ) 学 ぶこと い(わ) これ 1 子 曰 は く 学 びて 時 に 之 を 習 (う) ま よろこ ふ 亦 た 說 ばしからずや と 子 学 びて 時 に 亦 た~ずや 2 子 曰 (わ) われじゅうゆう ご は く 吾 十 有 五 にして 学 に 志 す 三 十 にして 立 つ し じゅう まど(わ) 四 十 にして 惑 はず 五 十 にして 天 命 を 知 る と 十 有 五 立 つ 天 命 3 子 曰 (わ) は く 学 びて 思 (わ) くら は ざれば 則 ち 罔 し 思 (い) あやふ ひて 学 ばざれば 則 ち 殆 し と 罔 し- 殆 し- 4 子 曰 (わ) おのれ ため は く 古 の 学 者 は 己 の 為 にし 今 の 学 者 は 人 の 為 にす と
学 者 人 の 為 にす 5 子 曰 (わ) これ し は く 之 を 知 る 者 は 之 を 好 む 者 に 如 かず 之 を 好 む 者 は 之 を 楽 しむ 者 に 如 かず と ~に 如 かず 二 意 志 行 動 継 続 の 大 切 さ 6 子 曰 (わ) ふる もつ し な はく 故 きを 温 めて 新 しきを 知 れば 以 て 師 と 為 るべし と 故 き 温 めて 新 しきを 知 る うら ま くん し 7 人 知 らずして 愠 まず 亦 た 君 子 ならずや 人 知 らずして 愠 む 君 子 ほとり あ 8 子 川 の 上 に 在 りて 曰 (わ) ゆ か ごと お はく 逝 く 者 は 斯 くの 如 きか 昼 夜 を 舎 かず と 川 の 上 斯 くの 如 きか
昼 夜 を 舎 かず 9 子 曰 (わ) ちゅうどう はい いまなんじ かく は く 力 足 らざる 者 は 中 道 にして 廃 す 今 女 は 画 せり と 冉 求 画 10 子 曰 (わ) たと やま つく いま いっ き な や わ は く 譬 へば 山 を 為 るが 如 し 未 だ 一 簣 を 成 さざるも 止 むは 吾 が 止 むなり と 未 だ~ざるも 一 簣 地 を 平 らかにする 一 簣 を 覆 す こう てい 三 孝 悌 身 近 な 人 々への 愛 敬 い 11 子 曰 (わ) てい し い すなわ い すなわ てい つつ しん は く 弟 子 入 りては 則 ち 孝 出 でては 則 ち 悌 謹 しみて 信 あり ひろ じん 汎 く 衆 を 愛 して 仁 に 親 しめ と 弟 子 孝 悌 信 + 汎 愛 衆 仁 に 親 しむ もう ぶ はくこう 12 孟 武 伯 孝 を 問 (う) ふ 子 曰 (わ) た そ しつ これうれ(う) はく 父 母 は 唯 だ 其 の 疾 をのみ 之 憂 ふ と
孟 武 伯 唯 ~を のみ 13 子 曰 (わ) これ よ やしな(う) い(う) けん ば いた みな は く 今 の 孝 は 是 能 く 養 ふを 謂 ふ 犬 馬 に 至 るまで 皆 能 く 養 (う) ふ こと 有 り けい なに もつ わか 敬 せずんば 何 を 以 て 別 たんや と 能 く 養 ふ ~ずんば 何 を 以 て~や 14 子 曰 (わ) いま ほう は く 父 母 在 せば 遠 く 遊 ばず 遊 ぶに 必 ず 方 有 り と 在 す 遊 ぶ 方 15 子 曰 (わ) いつ すなわ もつ おそ は く 父 母 の 年 は 知 らざるべからず 一 には 則 ち 以 て 喜 び 一 には 則 ち 以 て 懼 る と 知 らざるべからず 四 朋 友 友 だちとともに とも あ ま 16 朋 有 り 遠 方 より 来 たる 亦 た 楽 しからずや
朋 そう し 17 曽 子 曰 (わ) われ わ さんせい ため はか ちゅう は く 吾 日 に 吾 が 身 を 三 省 す 人 の 為 に 謀 りて 忠 ならざるか まじ(わ) しん 朋 友 と 交 はりて 信 ならざるか 習 (わ) はざるを 伝 (え) へしか と 曽 子 三 省 謀 忠 ならざ るか し ろ 18 子 路 曰 (わ) ねが(わ) し こころざし は く 願 はくは 子 の 志 を 聞 かん と 子 曰 (わ) ろうしゃ これ やす しょうしゃ なつ はく 老 者 は 之 を 安 んじ 朋 友 は 之 を 信 じ 少 者 は 之 を 懐 けん と 子 路 19 曽 子 曰 (わ) ぶん もつ とも かい たす は く 君 子 は 文 を 以 て 友 を 会 し 友 を 以 て 仁 を 輔 く と 曽 子 文 を 以 て 仁 を 輔 く
えきしゃ さんゆう そんしゃ なお とも りょう 20 孔 子 曰 はく 益 者 三 友 損 者 三 友 直 きを 友 とし 諒 を 友 とし た ぶん 多 聞 を 友 とするは 益 なり と 益 者 三 友 損 者 三 友 諒 じん 五 仁 他 人 や 人 類 全 体 への 思 いやり 愛 情 について 21 子 曰 (わ) じょ おのれ ほっ ほどこ な は く 其 れ 恕 か 己 の 欲 せざる 所 人 に 施 すこと 勿 かれ と 子 貢 恕 己 の 欲 せざる 所 人 に 施 すこと 勿 れ 22 子 曰 (わ) われ ここ いた は く 仁 は 遠 からんや 我 仁 を 欲 すれば 斯 に 仁 至 る と からんや 23 顏 淵 仁 を 問 (う) ふ 子 曰 (わ) こっ き ふくれい な おのれ よ しか は く 克 己 復 礼 を 仁 と 為 す 仁 を 為 すは 己 に 由 る 而 して 人 に 由 らんや と
顔 淵 克 己 復 礼 人 に 由 らんや 24 子 曰 (わ) こうげんれいしょく すくな ごう き ぼくとつ は く 巧 言 令 色 鮮 し 仁 / 剛 毅 木 訥 仁 に 近 し と 巧 言 令 色 剛 毅 木 訥 25 子 曰 (わ) ち しゃ まど(わ) じんしゃ うれ(え) ゆうしゃ おそ は く 知 者 は 惑 はず 仁 者 は 憂 へず 勇 者 は 懼 れず と 仁 者 は 憂 へず 六 君 子 すぐれた 人 とは 26 子 曰 (わ) わ どう しょうじん は く 君 子 は 和 して 同 ぜず 小 人 は 同 じて 和 せず と 君 子
和 して 同 ぜず 27 子 曰 (わ) び な あく これ はく 君 子 は 人 の 美 を 成 し 人 の 悪 を 成 さず 小 人 は 是 に 反 す と 28 子 曰 (わ) これ おのれ はく 君 子 は 諸 を 己 に 求 め 小 人 は 諸 を 人 に 求 む と 29 子 曰 (わ) さと さと はく 君 子 は 義 に 喻 り 小 人 は 利 に 喻 る と 喻 喻 義 喩 る 30 子 貢 曰 (わ) あやま じつげつ しょく は く 君 子 の 過 つや 日 月 の 食 するが 如 あやま みなこれ あらた あお 過 つや 人 皆 之 を 見 更 むるや 人 皆 之 を 仰 ぐ と ごと し 子 貢 日 月 の 食 するが 如 し
付 録 2 各 種 論 語 カルタ 所 収 章 句 一 覧 百 人 一 首 式 論 語 カルタ ( 論 語 いろはカルタ あしかが 論 語 名 句 選 かるた 論 語 かるた 論 語 かるた 各 社 小 学 校 国 語 教 科 書 および 世 田 谷 区 教 育 委 員 会 編 日 本 語 各 社 中 学 校 国 語 教 科 書 光 村 東 書 教 出 三 省 学 図