公金収納方法の多様化に関する実態調査報告書



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検 討 検 討 の 進 め 方 検 討 状 況 簡 易 収 支 の 世 帯 からサンプリング 世 帯 名 作 成 事 務 の 廃 止 4 5 必 要 な 世 帯 数 の 確 保 が 可 能 か 簡 易 収 支 を 実 施 している 民 間 事 業 者 との 連 絡 等 に 伴 う 事 務 の 複 雑

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1. 前 払 式 支 払 手 段 サーバ 型 の 前 払 式 支 払 手 段 に 関 する 利 用 者 保 護 等 発 行 者 があらかじめ 利 用 者 から 資 金 を 受 け 取 り 財 サービスを 受 ける 際 の 支 払 手 段 として 前 払 式 支 払 手 段 が 発 行 される 場 合

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損 益 計 算 書 自. 平 成 26 年 4 月 1 日 至. 平 成 27 年 3 月 31 日 科 目 内 訳 金 額 千 円 千 円 営 業 収 益 6,167,402 委 託 者 報 酬 4,328,295 運 用 受 託 報 酬 1,839,106 営 業 費 用 3,911,389 一

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平成22年度

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一般競争入札について


目 次 高 山 市 連 結 財 務 諸 表 について 1 連 結 貸 借 対 照 表 2 連 結 行 政 コスト 計 算 書 4 連 結 純 資 産 変 動 計 算 書 6 連 結 資 金 収 支 計 算 書 7

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公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

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住み慣れたこの町で最期まで 安心して暮らすために

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は 固 定 流 動 及 び 繰 延 に 区 分 することとし 減 価 償 却 を 行 うべき 固 定 の 取 得 又 は 改 良 に 充 てるための 補 助 金 等 の 交 付 を 受 けた 場 合 にお いては その 交 付 を 受 けた 金 額 に 相 当 する 額 を 長 期 前 受 金 とし

預 金 を 確 保 しつつ 資 金 調 達 手 段 も 確 保 する 収 益 性 を 示 す 指 標 として 営 業 利 益 率 を 採 用 し 営 業 利 益 率 の 目 安 となる 数 値 を 公 表 する 株 主 の 皆 様 への 還 元 については 持 続 的 な 成 長 による 配 当 可

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Transcription:

公 金 収 納 方 法 の 多 様 化 に 関 する 実 態 調 査 報 告 書 平 成 21 年 3 月 みずほ 情 報 総 研 株 式 会 社

目 次 はじめに... 1 1.アンケートの 対 象... 2 2.アンケート 調 査 結 果 の 概 要... 2 3.アンケート 調 査 の 結 果... 4 (1) 回 答 者 の 属 性... 4 (2) 公 金 収 納 に 関 する 課 題 と 収 納 方 法... 7 (3) 新 しい 公 金 収 納 方 法 の 効 果 等... 9 (4) 今 後 新 たに 採 用 することを 検 討 している 公 金 収 納 方 法... 14 (5) 新 しい 公 金 収 納 方 法 に 関 する 意 識... 15 (6) 公 金 収 納 方 法 の 多 様 化 に 関 する 意 見 等... 17 4.まとめ... 18

はじめに 地 方 自 治 体 における 公 金 収 納 は 多 額 の 資 金 と 多 数 の 納 付 者 を 抱 えながら 長 い 間 にわたって 納 付 の 方 法 が 金 融 機 関 や 自 治 体 窓 口 での 払 い 込 み 口 座 振 替 などに 限 られていた 公 金 という 地 方 自 治 体 にとってきわめて 重 要 な 財 産 を 取 り 扱 うことから その 収 納 管 理 については 地 方 自 治 法 を はじめてとした 厳 しい 制 約 が 課 されている 一 方 で 社 会 環 境 は 大 きく 変 化 している コンビニエンスストアは 全 国 で4 万 店 舗 を 超 え 24 時 間 営 業 が 主 流 となっている そこでは 物 販 に 限 らず 銀 行 ATMや 電 気 ガス 電 話 料 金 サービスの 料 金 収 納 代 行 サービスを 手 がけている コンビニ 利 用 者 にとって 商 品 を 購 入 するのと 同 時 に 公 共 料 金 等 の 支 払 いをすることに 違 和 感 はなくなっている また クレジットカードは 会 員 数 約 1 億 4 千 万 人 年 間 取 扱 高 約 25 兆 円 に 達 し 国 民 生 活 に 深 く 根 付 いたものとなっている マルチペイメントネットワークについても 収 納 事 務 の 電 子 化 を 推 進 することで 収 納 事 務 処 理 の 削 減 効 率 化 や 納 付 者 の 利 便 性 向 上 を 目 指 す 動 きが 平 成 12~13 年 頃 から 活 発 化 し 国 庫 金 電 子 収 納 に 続 き 平 成 16~17 年 頃 から 地 方 自 治 体 にも 広 がり 始 めている しかし 公 金 収 納 方 法 の 多 様 化 には 課 題 が 多 く 存 在 することも 事 実 である 公 金 収 納 方 法 を 多 様 化 するためには 納 付 データ 等 処 理 のためのシステム 投 資 やその 維 持 管 理 更 新 等 の 追 加 費 用 が 必 要 となる また クレジット 収 納 の 導 入 にあたっては 手 数 料 問 題 やカード 利 用 に 伴 うポイント の 問 題 などが 指 摘 されている 加 えて 多 様 なチャネルから 納 付 データが 送 られてくるため その データを 統 合 して 管 理 する 必 要 も 生 じることになる 公 金 収 納 方 法 の 多 様 化 に 当 たっては これら 多 様 化 のための 追 加 コストと 納 付 者 利 便 の 向 上 などといった 効 果 を 比 較 検 討 することが 必 要 にな っている 本 アンケート 調 査 は 公 金 収 納 方 法 の 多 様 化 といった 動 きが 今 後 地 方 自 治 体 に 広 まっていく のかという 問 題 意 識 のもと その 現 状 や 地 方 自 治 体 の 意 識 を 把 握 することを 目 的 に 実 施 した その 結 果 現 状 としては コンビニ 収 納 は 広 がりつつあるものの マルチペイメントネットワークやク レジットカードを 使 った 収 納 を 採 用 している 自 治 体 はまだ 少 なかった 収 納 方 法 の 多 様 化 の 必 要 性 は 認 識 しつつも システム 投 資 負 担 などから 他 の 自 治 体 の 動 向 を 見 極 めている 状 況 にあるといえる 今 後 については 20%~35%の 自 治 体 部 署 が 新 しい 収 納 方 法 の 採 用 を 検 討 しており 平 成 21 年 から 平 成 22 年 にかけて 採 用 予 定 としている また 既 に 新 しい 収 納 方 法 を 採 用 している 自 治 体 か らは 年 々 取 扱 が 増 加 している との 回 答 が 多 く 寄 せられていることから 公 金 収 納 方 法 の 多 様 化 といった 動 きは 今 後 も 広 がりを 見 せていくものと 考 えられる 1

1.アンケートの 対 象 本 アンケート 調 査 は 以 下 の 要 領 で 実 施 した アンケート 対 象 自 治 体 :47 都 道 府 県 東 京 23 区 人 口 20 万 人 以 上 の 市 アンケート 対 象 部 署 : 会 計 管 理 担 当 地 方 税 徴 収 担 当 国 民 健 康 保 険 料 ( 税 ) 徴 収 担 当 介 護 保 険 料 徴 収 担 当 水 道 料 金 徴 収 担 当 方 法 : 郵 送 による 配 布 回 収 期 間 : 平 成 21 年 2 月 19 日 ~ 平 成 21 年 3 月 6 日 回 収 率 :55.3%( 発 送 数 :745 件 回 収 数 :412 件 ) 2.アンケート 調 査 結 果 の 概 要 1 現 在 の 公 金 収 納 における 課 題 としては 収 納 率 の 向 上 を 指 摘 する 回 答 が 86.9%と 最 も 多 くな っている また 収 納 方 法 の 多 様 化 については 54.3%の 自 治 体 部 署 が 課 題 であると 考 え ている 2 公 金 収 納 方 法 の 多 様 化 については 9 割 が 必 要 性 を 感 じているが 一 方 で 実 際 に 採 用 している 方 法 としては コンビニエンスストア 収 納 が 50%となっているものの マルチペイメント 収 納 は 8.1% クレジットカード 収 納 は 4.2%にとどまっている 3 既 に 新 しい 公 金 収 納 方 法 を 採 用 している 自 治 体 部 署 の7 割 は 当 該 方 法 による 取 り 扱 いが 年 々 増 加 している としており 新 しい 収 納 方 法 が 住 民 に 支 持 をされてきている 姿 が 浮 か び 上 がる 4 新 しい 公 金 収 納 方 法 を 採 用 して 収 納 率 が 向 上 した とする 自 治 体 部 署 は 全 体 の 36.2%であ った 5 新 しい 公 金 収 納 方 法 の 問 題 点 としては 全 体 の 90%が 手 数 料 負 担 の 増 加 を 指 摘 している また 約 半 数 がシステムなどの 投 資 負 担 増 をあげている 6 今 後 新 たに 採 用 することを 検 討 している 公 金 収 納 方 法 としては コンビニエンスストア 収 納 が 34.5%(140 件 )と 多 く 次 いでクレジットカードが 26.1%(105 件 ) マルチペイメントネ ットワークが 20.1%(81 件 )となっている 一 方 で 現 在 採 用 を 検 討 している 新 しい 公 金 収 納 方 法 はないとする 回 答 も 38.6%(155 件 )となっている 採 用 を 予 定 している 時 期 としては 平 成 21 年 から 平 成 22 年 にかけてが 多 くなっている 7 公 金 収 納 法 の 多 様 化 の 必 要 性 を 感 じないとする 回 答 は 全 体 の 10.3%(42 件 )であった その 理 由 としては 投 資 負 担 が 大 きいとする 回 答 が 75%(30 件 ) 手 数 料 問 題 など 公 平 性 に 問 題 があ るが 57.5%(23 件 ) 収 納 率 の 向 上 には 直 接 結 び 付 かないが 47.5%(19 件 )などであった 投 2

資 負 担 については 新 しい 収 納 方 法 を 既 に 採 用 している 自 治 体 部 署 においても 約 半 数 が 問 題 と 感 じている 点 であり 今 後 システム 投 資 などのコスト 削 減 が 求 められるものと 考 えられる 3

3.アンケート 調 査 の 結 果 (1) 回 答 者 の 属 性 自 治 体 の 種 類 回 答 のあった 自 治 体 の 種 類 についてみると 中 核 市 に 属 する 部 署 からの 回 答 が 全 体 の 27.5%と 最 も 多 く 次 いで 特 例 市 (22.8%)となっており 都 道 府 県 政 令 指 定 都 市 の 市 特 別 区 に 属 する 部 署 からはそれぞれ 10% 強 の 回 答 があった 図 表 1 自 治 体 の 種 類 12.7% 11% 27.5% 22.8% 13.2% 12.7% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 都 道 府 県 政 令 指 定 都 市 中 核 市 特 例 市 の 市 特 別 区 n=408 担 当 している 公 金 の 種 類 担 当 している 公 金 の 種 類 では 自 動 車 税 軽 自 動 車 税 (35.5%)が 最 も 多 く 次 いで 介 護 保 険 (31.6%) 住 民 税 (29.2%) 国 民 健 康 保 険 税 ( 料 )(28.5%)などとなっている 水 道 下 水 道 料 金 については 広 域 で 取 り 組 んでいる 自 治 体 があることから 回 収 数 は 少 なくなっている 図 表 2 所 属 する 部 署 で 担 当 している 公 金 の 種 類 0% 10% 20% 30% 40% 50% 自 動 車 税 軽 自 動 車 税 介 護 保 険 料 住 民 税 国 民 健 康 保 険 税 ( 保 険 料 ) の 地 方 税 固 定 資 産 税 地 方 公 共 団 体 が 取 り 扱 う 公 金 全 般 下 水 道 使 用 料 水 道 料 金 35.5% 31.6% 29.2% 28.5% 26.8% 23.8% 16.3% 15.3% 13.6% 8.8% n=411 4

年 間 の 収 納 事 務 取 扱 量 及 び 取 扱 金 額 年 間 の 公 金 収 納 事 務 取 扱 件 数 は 全 体 の 35.2%が 100 万 件 ~500 万 件 としており 次 いで 50 万 件 ~100 万 件 (29.1%)となっている また 取 扱 金 額 は 概 ね 各 区 分 に 分 散 しており 5,000 億 円 以 上 とする 回 答 も 5.2%あった 公 金 収 納 事 務 取 扱 件 数 を 公 金 種 類 別 に 見 ると 住 民 税 をはじめとした 各 種 税 徴 収 では 100 万 件 ~ 500 万 件 が 多 い 一 方 介 護 保 険 料 や 国 民 健 康 保 険 税 ( 料 )は 相 対 的 に 取 扱 事 務 件 数 が 少 なくなって いる 図 表 3 公 金 収 納 事 務 の 取 扱 件 数 ( 年 間 ) 6.7% 22.2% 29.1% 35.2% 3.9% 3% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 50,000 件 未 満 50,000~100,000 件 未 満 100,000~500,000 件 未 満 500,000~1,000,000 件 未 満 1,000,000~5,000,000 件 未 満 5,000,000 件 以 上 n=406 図 表 4 公 金 収 納 の 取 扱 金 額 ( 年 間 ) 8.6% 17% 13.8% 14% 11.8% 11.6% 18% 5.2% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 10 億 円 未 満 10 億 円 以 上 ~50 億 円 未 満 50 億 円 以 上 ~100 億 円 未 満 100 億 円 以 上 ~250 億 円 未 満 250 億 円 以 上 ~500 億 円 未 満 500 億 円 以 上 ~1,000 億 円 未 満 1,000 億 円 以 上 ~5,000 億 円 未 満 5,000 億 円 以 上 n=406 5

図 表 5 公 金 種 類 別 にみた 事 務 取 扱 件 数 合 計 5 万 件 未 満 5 万 ~10 万 件 未 満 10 万 ~ 50 万 件 50 万 ~ 100 万 件 100 万 ~ 500 万 件 500 万 件 以 上 未 満 未 満 未 満 合 計 406 件 16 件 27 件 90 件 118 件 143 件 12 件 100.0% 3.9% 6.7% 22.2% 29.1% 35.2% 3.0% 住 民 税 118 件 1 件 2 件 15 件 33 件 61 件 6 件 100.0% 0.8% 1.7% 12.7% 28.0% 51.7% 5.1% 固 定 資 産 税 97 件 1 件 2 件 10 件 26 件 52 件 6 件 100.0% 1.0% 2.1% 10.3% 26.8% 53.6% 6.2% 自 動 車 税 軽 自 動 車 税 144 件 1 件 2 件 18 件 45 件 72 件 6 件 100.0% 0.7% 1.4% 12.5% 31.3% 50.0% 4.2% の 地 方 税 109 件 1 件 2 件 11 件 33 件 58 件 4 件 100.0% 0.9% 1.8% 10.1% 30.3% 53.2% 3.7% 国 民 健 康 保 険 税 ( 料 ) 115 件 1 件 2 件 27 件 31 件 48 件 6 件 100.0% 0.9% 1.7% 23.5% 27.0% 41.7% 5.2% 介 護 保 険 料 129 件 12 件 24 件 38 件 21 件 31 件 3 件 100.0% 9.3% 18.6% 29.5% 16.3% 24.0% 2.3% 水 道 料 金 56 件 - 1 件 5 件 20 件 27 件 3 件 100.0% - 1.8% 8.9% 35.7% 48.2% 5.4% 下 水 道 使 用 料 63 件 1 件 2 件 4 件 18 件 35 件 3 件 100.0% 1.6% 3.2% 6.3% 28.6% 55.6% 4.8% 公 金 全 般 67 件 1 件 1 件 4 件 12 件 47 件 2 件 100.0% 1.5% 1.5% 6.0% 17.9% 70.1% 3.0% 36 件 2 件 1 件 4 件 15 件 13 件 1 件 100.0% 5.6% 2.8% 11.1% 41.7% 36.1% 2.8% 6

(2) 公 金 収 納 に 関 する 課 題 と 収 納 方 法 現 状 の 課 題 現 在 公 金 収 納 に 関 して 課 題 として 認 識 していることを 聞 いたところ 収 納 率 の 向 上 とする 回 答 が 86.9%であった 総 務 省 の 調 査 によると 地 方 税 の 不 納 欠 損 処 理 額 は 年 間 約 2,100 億 円 前 後 ( 平 成 12~17 年 度 )となっており 6 年 間 の 累 計 では1 兆 2,874 億 円 に 達 している そのため 滞 納 整 理 本 部 などを 設 置 して 徴 収 を 進 めたり 滞 納 債 権 の 回 収 に 民 間 のサービサーを 活 用 したりす るなどの 動 きが 見 られる このことからも 収 納 率 の 向 上 が 自 治 体 の 重 要 な 課 題 となっている ことがうかがえる 図 表 6 公 金 収 納 に 関 する 課 題 0% 20% 40% 60% 80% 100% 収 納 率 の 向 上 86.9% 納 付 方 法 の 多 様 化 収 納 事 務 負 担 の 軽 減 46.9% 54.3% 督 促 コストの 削 減 収 納 済 みテ ータの 還 元 期 間 の 短 縮 収 納 テ ータの 安 全 で 効 率 的 な 管 理 18.8% 17% 26.7% 1.5% n=405 次 に 収 納 方 法 の 多 様 化 が 課 題 であるとした 回 答 は 54.3%であり 半 数 以 上 の 自 治 体 部 署 が 課 題 として 認 識 している 地 方 自 治 体 が 取 り 扱 う 地 方 税 は 年 間 40 兆 円 を 超 え 使 用 料 手 数 料 が2 兆 円 超 公 営 企 業 の 料 金 収 入 が 10 兆 円 弱 など 総 額 で 50 兆 円 の 規 模 となっている 特 別 徴 収 は 除 くとしても それでもかなりの 規 模 の 公 金 が 直 接 納 付 されていることになる そのための 方 法 が 金 融 機 関 や 口 座 振 替 自 治 体 の 窓 口 などに 限 られていたのでは 納 付 者 の 利 便 性 の 観 点 や 期 限 内 納 付 率 向 上 の 観 点 から 問 題 があると 考 えている 自 治 体 は 多 いと 思 われる (1) さらに 現 在 採 用 している 公 金 収 納 方 法 別 にみると クレジットカード 収 納 を 行 っている 自 治 体 部 署 において 収 納 方 法 の 多 様 化 が 課 題 であると 認 識 している 割 合 が 高 くなっている(ただし サンプル 数 が 17 件 と 少 ないため 傾 向 を 読 み 取 ることはできない ) 収 納 方 法 の 多 様 化 を 課 題 と して 認 識 した 結 果 クレジット 収 納 を 開 始 したものと 考 えられる また コンビニエンスストア 及 びマルチペイメントによる 収 納 を 行 っている 自 治 体 部 署 は 収 (1) 現 在 採 用 している 公 金 収 納 法 については 次 項 で 述 べる 7

納 事 務 負 担 の 軽 減 を 課 題 として 認 識 している 割 合 が 高 くなっている これらの 方 式 を 採 用 するこ とにより データ 管 理 面 などにおいて 事 務 負 担 が 増 加 している 可 能 性 がある 収 納 済 みデータの 還 元 期 間 の 短 縮 が 課 題 だと 認 識 している 割 合 は 現 在 採 用 している 公 金 収 納 法 に 関 わらず 20% 前 後 であり 収 納 方 法 がデータ 還 元 期 間 に 及 ぼす 影 響 は 少 ないものと 推 察 される 図 表 7 現 在 採 用 している 収 納 方 法 別 にみた 収 納 方 法 の 多 様 化 を 課 題 と 認 識 する 部 署 等 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 金 融 機 関 や 自 治 体 の 窓 口 n=401 口 座 振 替 n=399 コンヒ ニエンスストア n=202 マルチヘ イメントネットワーク n=32 クレシ ットカート n=17 n=16 54.1% 54.6% 50.5% 46.9% 43.8% 70.6% 図 表 8 現 在 採 用 している 収 納 方 法 別 にみた 課 題 合 計 収 納 率 督 促 コス 収 納 事 納 付 方 収 納 済 収 納 テ の 向 上 ト の 削 減 務 負 担 の 軽 減 法 の 多 様 化 みテ ータ の 還 元 期 間 の 短 縮 ータの 安 全 で 効 率 的 な 管 理 合 計 404 件 351 件 108 件 189 件 219 件 76 件 69 件 6 件 100.0% 86.9% 26.7% 46.8% 54.2% 18.8% 17.1% 1.5% 金 融 機 関 や 自 治 体 の 窓 口 401 件 349 件 108 件 188 件 217 件 76 件 69 件 6 件 100.0% 87.0% 26.9% 46.9% 54.1% 19.0% 17.2% 1.5% 口 座 振 替 399 件 347 件 107 件 187 件 218 件 76 件 69 件 6 件 100.0% 87.0% 26.8% 46.9% 54.6% 19.0% 17.3% 1.5% コンビニエンスストアでの 202 件 170 件 70 件 108 件 102 件 43 件 41 件 6 件 納 付 100.0% 84.2% 34.7% 53.5% 50.5% 21.3% 20.3% 3.0% マルチペイメントネットワー 32 件 24 件 10 件 17 件 15 件 5 件 7 件 1 件 クでの 納 付 100.0% 75.0% 31.3% 53.1% 46.9% 15.6% 21.9% 3.1% クレジットカードでの 納 付 17 件 11 件 4 件 11 件 12 件 2 件 3 件 1 件 100.0% 64.7% 23.5% 64.7% 70.6% 11.8% 17.6% 5.9% 16 件 16 件 3 件 8 件 7 件 3 件 2 件 - 100.0% 100.0% 18.8% 50.0% 43.8% 18.8% 12.5% - 8

(3) 新 しい 公 金 収 納 方 法 の 効 果 等 採 用 している 公 金 収 納 方 法 今 回 のアンケート 調 査 では 公 金 収 納 方 法 の 多 様 化 について9 割 が 必 要 性 を 感 じている( 後 述 ) など 自 治 体 の 関 心 の 高 さがうかがわれる 一 方 実 際 に 採 用 している 公 金 収 納 方 法 としては コ ンビニエンスストア 収 納 が 50%となっているものの マルチペイメント 収 納 は 8.1% クレジット カード 収 納 は 4.2%と 現 状 では 他 自 治 体 の 動 向 を 見 極 めている 状 況 と 考 えられる 図 表 9 現 在 採 用 している 公 金 収 納 方 法 0% 20% 40% 60% 80% 100% 金 融 機 関 や 自 治 体 の 窓 口 での 納 付 口 座 振 替 コンヒ ニエンスストアでの 納 付 50% 99.3% 98.8% マルチヘ イメントネットワークでの 納 付 クレシ ットカート での 納 付 8.1% 4.2% 3.9% n=408 9

公 金 の 種 類 別 に 見 た 公 金 収 納 方 法 公 金 種 類 別 に 現 在 採 用 している 公 金 収 納 方 法 を 見 ると コンビニ 収 納 は 介 護 保 険 を 除 く 多 くの 公 金 収 納 に 採 用 されており 特 に 上 下 水 道 料 金 の 収 納 において 広 く 普 及 している 一 方 マルチペイ メント クレジットカードはいずれの 公 金 でも 取 り 扱 いが 少 なくなっている 図 表 10 公 金 の 種 類 別 に 見 た 公 金 収 納 方 法 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 住 民 税 n=119 固 定 資 産 税 n=97 自 動 車 税 軽 自 動 車 税 n=145 9.2% 5.0% 9.3% 4.1% 13.8% 6.9% 50.4% 46.4% 57.2% の 地 方 税 n=109 8.3% 17.4% 56.0% 国 民 健 康 保 険 税 ( 料 ) n=116 7.8% 1.7% 43.1% 介 護 保 険 料 n=129 3.9% 1.6% 22.5% 水 道 料 金 n=56 1.8% 3.6% 85.7% 下 水 道 使 用 料 3.2% 3.2% 83.9% 公 金 全 般 18.8% 14.1% 59.4% 5.7% 8.6% 48.6% コンヒ ニエンスストアでの 納 付 マルチヘ イメントネットワークでの 納 付 クレシ ットカート での 納 付 10

新 しい 公 金 収 納 方 法 の 取 扱 動 向 新 しい 公 金 収 納 方 法 を 採 用 している 自 治 体 部 署 に 最 近 の 取 扱 動 向 を 聞 いたところ 72%(200 件 )が 年 々 増 加 していると 回 答 しており 新 しい 公 金 収 納 方 法 が 住 民 に 支 持 をされてきている 姿 が 浮 かび 上 がる 図 表 11 新 しい 公 金 収 納 法 の 取 扱 動 向 72% 5.5% 22% 0.5% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 年 々 増 加 している 横 ばいである 年 々 減 少 している 制 度 を 採 用 したばかりで 分 からない n=200 外 部 委 託 の 状 況 公 金 収 納 に 係 る 業 務 のうち 現 在 外 部 へ 委 託 している 業 務 と 現 在 は 委 託 していないが 将 来 的 には 外 部 へ 委 託 する 可 能 性 のある 業 務 について 聞 いた 現 状 では OCR 処 理 や 納 付 書 の 印 刷 手 書 き 納 付 済 み 通 知 書 のデータ 化 作 業 などを 外 部 に 委 託 している 割 合 が 高 くなっている 一 方 将 来 的 に 外 部 委 託 をしていきたい 業 務 としては 滞 納 者 管 理 や 催 告 の 業 務 であり 現 状 で 外 部 委 託 を 行 っている 割 合 が 27.0%であるのに 対 して 将 来 的 には 54.3%の 自 治 体 部 署 が 外 部 委 託 をしたいと 考 えている なお 将 来 的 に 外 部 委 託 したい 業 務 については 無 回 答 が 377 件 であ り 現 状 では 分 からない( 不 明 )というのが 実 態 ではないかと 考 えられる 11

図 表 12 現 状 で 外 部 委 託 をしている 業 務 0% 20% 40% 60% 80% 100% 収 納 済 み 通 知 書 のOCR 処 理 業 務 (テ ータ 化 ) 納 付 書 の 印 刷 業 務 手 書 き 収 納 済 み 通 知 書 のテ ータ 化 作 業 63.2% 71.4% 80.5% 収 納 テ ータの 統 計 作 業 日 計 表 の 作 成 作 業 納 付 書 の 採 番 納 付 書 の 発 行 業 務 滞 納 者 の 管 理 や 滞 納 者 に 対 する 催 告 等 の 業 務 収 納 済 み 通 知 書 の 保 管 管 理 業 務 37.3% 31.9% 28.6% 27% 13.5% 3.8% n=185 図 表 13 将 来 的 に 外 部 委 託 する 可 能 性 のある 業 務 0% 20% 40% 60% 80% 100% 滞 納 者 の 管 理 や 滞 納 者 に 対 する 催 告 等 の 業 務 54.3% 納 付 書 の 印 刷 業 務 収 納 済 み 通 知 書 の 保 管 管 理 業 務 収 納 済 み 通 知 書 のOCR 処 理 業 務 (テ ータ 化 ) 収 納 テ ータの 統 合 作 業 手 書 き 収 納 済 み 通 知 書 のテ ータ 化 作 業 納 付 書 の 採 番 納 付 書 の 発 行 業 務 日 計 表 の 作 成 作 業 25.7% 25.7% 22.9% 17.1% 14.3% 11.4% 8.6% 0% n=35 12

新 しい 公 金 収 納 を 採 用 しての 効 果 新 しい 公 金 収 納 方 法 を 採 用 しての 効 果 としては 36.2%が 収 納 率 が 向 上 した と 回 答 してい る 一 方 で 現 在 までのところ 特 に 効 果 はない と 消 極 的 な 評 価 も 全 体 の 13.6%となっている としては 市 民 の 利 便 性 の 向 上 や 納 期 内 納 付 率 の 向 上 など 指 摘 された 図 表 14 新 しい 公 金 収 納 を 採 用 しての 効 果 0% 20% 40% 60% 80% 100% 収 納 率 が 向 上 した 未 納 者 に 対 する 督 促 コストが 削 減 され た 現 在 までのところ 特 に 効 果 はない 収 納 に 係 る 事 務 コストが 削 減 された 36.2% 25.6% 13.6% 11.1% 39.2% n=199 新 しい 公 金 収 納 方 法 の 問 題 点 新 しい 公 金 収 納 方 法 の 問 題 点 としては 全 体 の 90%が 手 数 料 負 担 の 増 加 を 指 摘 している また 約 半 数 がシステムなどの 投 資 負 担 をあげている 後 で 見 るように 公 金 収 納 方 法 の 多 様 化 に 消 極 的 な 理 由 として 投 資 負 担 の 増 加 が 挙 げられている このことから システムなどの 投 資 負 担 を 軽 減 し ていくことが 今 後 の 課 題 となっている 一 方 クレジットカード 収 納 の 導 入 において 問 題 となるポ イントの 取 り 扱 いについては これを 問 題 点 として 認 識 している 自 治 体 部 署 は 8.3%にとどまっ ている 図 表 15 新 しい 公 金 収 納 方 法 の 問 題 点 0% 20% 40% 60% 80% 100% 収 納 にかかる 手 数 料 負 担 が 増 加 し た 多 様 化 のためのシステムなど 投 資 負 担 が 大 きい 収 納 情 報 の 管 理 取 りまとめなど 事 務 量 が 増 加 した カート 決 済 に 伴 うホ イントの 取 り 扱 いが 他 の 収 納 法 に 比 べて 不 公 平 である 収 納 情 報 の 受 け 渡 しに 伴 う 安 全 性 が 低 下 した 8.3% 4.4% 7.4% 25% 48.5% 90.7% 特 に 問 題 はない 3.4% n=204 13

(4) 今 後 新 たに 採 用 することを 検 討 している 公 金 収 納 方 法 今 後 新 たに 採 用 することを 検 討 している 公 金 収 納 方 法 としては コンビニエンスストア 収 納 が 34.5%(140 件 )と 多 く 次 いでクレジットカードが 26.1%(105 件 ) マルチペイメントネットワ ークが 20.1%(81 件 )などとなっている 一 方 で 現 在 採 用 を 検 討 している 新 しい 公 金 収 納 方 法 はないとする 回 答 も 38.6%(155 件 )となっている 採 用 を 検 討 している 公 金 収 納 方 法 の 採 用 予 定 時 期 としては 平 成 21 年 1 月 ~6 月 とする 回 答 が 46.4%(45 件 )と 最 も 多 く 次 いで 平 成 22 年 1 月 ~6 月 が 32%(31 件 )などとなっている 図 表 16 今 後 新 たに 採 用 することを 検 討 している 公 金 収 納 方 法 0% 10% 20% 30% 40% 50% 現 在 採 用 を 検 討 している 新 しい 公 金 収 納 方 法 はない コンヒ ニエンスストアでの 納 付 34.8% 38.6% クレシ ットカート での 納 付 マルチヘ イメントネットワークでの 納 付 20.1% 26.1% 電 子 マネーでの 納 付 2.5% n=402 図 表 17 新 しい 公 金 収 納 方 法 の 採 用 の 時 期 46.4% 7.2% 32% 10.3% 2.1% 2.1% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% ~ 平 成 21 年 (1 月 ~6 月 ) 平 成 21 年 (7 月 ~12 月 ) 平 成 22 年 (1 月 ~6 月 ) 平 成 22 年 (7 月 ~12 月 ) 平 成 23 年 (1 月 ~6 月 ) 平 成 23 年 (7 月 ~12 月 )~ n=97 14

(5) 新 しい 公 金 収 納 方 法 に 関 する 意 識 公 金 収 納 方 法 の 多 様 化 を 進 めることに 対 する 意 識 としては 必 要 性 を 強 く 感 じる とする 回 答 が 18.4%(75 件 ) ある 程 度 必 要 性 を 感 じる が 70.3%(286 件 )と 全 体 の9 割 が 必 要 性 を 認 識 している 一 方 公 金 収 納 方 法 の 多 様 化 について 必 要 性 を 感 じていない( 特 に 必 要 性 をかん じない と 不 要 の 合 計 )とする 自 治 体 部 署 は 10.3%(42 件 )であった 図 表 18 公 金 収 納 方 法 の 多 様 化 に 関 する 意 識 18.4% 70.3% 9.6% 0.7% 1% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 必 要 性 を 強 く 感 じる 特 に 必 要 性 を 感 じない わからない ある 程 度 必 要 性 を 感 じる 不 要 である n=407 公 金 収 納 方 法 の 多 様 化 が 必 要 だと 考 える 理 由 としては 住 民 の 利 便 性 向 上 を 指 摘 する 回 答 が 89.5%(323 件 )と 多 くなっているが 実 際 に 住 民 からの 要 望 が 多 いという 回 答 も 24.9%(90 件 ) となっている 図 表 19 公 金 収 納 方 法 の 多 様 化 が 必 要 と 考 える 理 由 0% 20% 40% 60% 80% 100% 住 民 の 利 便 性 が 向 上 すると 考 えるため 89.5% 利 便 性 向 上 により 収 納 率 が 向 上 するた め 住 民 からの 要 望 が 多 いため 30.7% 24.9% 3.6% n=361 一 方 公 金 収 納 方 法 の 多 様 化 が 必 要 でないと 考 える 理 由 としては 投 資 負 担 が 大 きいとする 回 答 が 75%(30 件 ) 手 数 料 問 題 など 公 平 性 に 問 題 があるが 57.5%(23 件 ) 収 納 率 の 向 上 には 直 接 結 び 付 かないが 47.5%(19 件 )などであった 多 様 化 の 必 要 性 を 感 じていないとする 回 答 が 42 件 と 15

少 ない 中 での 分 析 であるが 投 資 負 担 については 新 しい 公 金 収 納 方 法 を 既 に 採 用 している 自 治 体 部 署 にとっても 約 半 数 が 問 題 と 感 じている 点 である また 公 金 収 納 方 法 の 多 様 化 に 向 けては 今 後 システム 投 資 などのコスト 削 減 が 求 められるものと 考 えられる 図 表 20 公 金 収 納 方 法 の 多 様 化 が 必 要 ないと 考 える 理 由 0% 20% 40% 60% 80% 100% 収 納 方 法 の 多 様 化 に 伴 う 投 資 負 担 が 大 きいと 考 えるため 75% 手 数 料 問 題 など 公 平 性 に 問 題 があると 考 えるため 収 納 方 法 の 多 様 化 は 収 納 率 の 向 上 に 直 接 的 には 結 びつかないと 考 えるた め 収 納 事 務 の 負 担 が 増 加 するため 37.5% 47.5% 57.5% 住 民 からの 要 望 がないため 20% 個 人 情 報 や 納 付 情 報 などの 情 報 管 理 に 不 安 があるため 地 域 性 などから 収 納 方 法 の 多 様 化 で は 住 民 の 利 便 性 は 向 上 しないと 考 える ため 15% 12.5% 20% n=40 16

(6) 公 金 収 納 方 法 の 多 様 化 に 関 する 意 見 等 自 由 意 見 欄 には 収 納 方 法 の 多 様 化 を 認 識 しつつも 投 資 負 担 やその 後 の 維 持 費 用 負 担 を 懸 念 する 意 見 が 寄 せられた 主 な 意 見 は 下 記 の 通 り 図 表 21 公 金 収 納 方 法 の 多 様 化 に 関 する 意 見 公 金 収 納 方 法 の 多 様 化 は 住 民 の 利 便 性 の 向 上 から 必 要 と 感 じるが 初 期 開 発 費 用 と 維 持 費 用 住 民 の 利 便 性 の 向 上 と 事 務 負 担 の 軽 減 の 費 用 対 効 果 の 検 討 が 必 要 公 金 収 納 方 法 の 多 様 化 を 進 めることの 必 要 性 は 感 じているが システム 改 修 や 収 納 に かかる 手 数 料 負 担 が 大 きく また 多 様 化 が 収 納 率 向 上 に 必 ずしも 結 びついてはいな いということも 聞 いています このようなことから 財 政 状 況 の 厳 しい 自 治 体 では 実 施 が 難 しいというのが 現 状 です 収 納 方 法 の 多 様 化 は 必 要 ですが 導 入 に 必 要 な 経 費 や 収 納 手 数 料 に 見 合 う 収 納 率 向 上 につながらず 未 納 金 回 収 までの 期 間 が 長 くなることによる 対 応 の 遅 れによるコスト 増 加 も 懸 念 される 収 納 方 法 の 多 様 化 については 利 用 者 の 利 便 性 の 向 上 につながるが 収 納 コストの 増 大 を 伴 うため 積 極 的 な 推 進 は 考 えていないが 周 辺 自 治 体 の 動 向 を 考 慮 しながら 利 用 者 の 理 解 を 得 られるよう 努 めたい 本 市 においても 金 融 機 関 の 再 編 統 廃 合 が 行 なわれた 結 果 地 域 の 収 納 窓 口 は 大 幅 に 減 少 することとなった そのため 公 金 収 納 窓 口 の 確 保 は 必 須 であり その 役 割 を 郵 便 局 とコンビニ 収 納 で 対 応 するよう 準 備 している 17

4.まとめ アンケートの 実 施 概 要 及 び 回 答 者 の 属 性 本 アンケート 調 査 は 47 都 道 府 県 東 京 23 区 人 口 20 万 人 以 上 の 市 の5 部 署 ( 会 計 管 理 担 当 地 方 税 徴 収 担 当 国 民 健 康 保 険 料 ( 税 ) 徴 収 担 当 介 護 保 険 料 徴 収 担 当 水 道 料 金 徴 収 担 当 )に 対 して 平 成 21 年 2 月 19 日 ~ 平 成 21 年 3 月 6 日 の 期 間 に 実 施 した 回 収 数 は 412 件 回 収 率 は 55.3% であった 回 答 のあった 自 治 体 では 中 核 市 が 多 く 次 いで 特 例 市 が 多 くなっている 担 当 する 公 金 の 種 類 と しては 自 動 車 税 軽 自 動 車 税 を 担 当 する 部 署 (35.5%)からの 回 答 が 最 も 多 く 次 いで 介 護 保 険 (31.6%) 住 民 税 (29.2%) 国 民 健 康 保 険 税 ( 料 )(28.5%)などとなっている また 公 金 収 納 事 務 取 扱 件 数 としては 全 体 の 35.2%が 100 万 件 ~500 万 件 としており 次 いで 50 万 件 ~100 万 件 (29.1%)となっている 公 金 収 納 方 法 の 多 様 化 に 関 する 現 状 と 意 識 現 在 の 公 金 収 納 では 収 納 率 の 向 上 が 課 題 として 強 く 認 識 されており 収 納 方 法 の 多 様 化 を 検 討 する 際 にも 収 納 率 は 向 上 するか が 一 つの 重 要 なポイントになるものと 考 えられる このよ うな 中 で 新 しい 公 金 収 納 方 法 を 採 用 しての 効 果 として 収 納 率 が 向 上 した とする 自 治 体 部 署 は 全 体 の 36.2%であった また 今 後 外 部 に 委 託 していきたい 業 務 としては 滞 納 者 管 理 や 催 告 の 業 務 を 指 摘 する 回 答 が 多 く 収 納 方 法 の 多 様 化 に 加 え 民 間 のノウハウを 活 用 した 回 収 業 務 を 外 部 委 託 していく 自 治 体 も 増 えてくるものと 考 えられる 収 納 方 法 の 多 様 化 については 54.3%の 自 治 体 部 署 が 課 題 であると 考 えている また 9 割 の 自 治 体 部 署 が 多 様 化 の 必 要 性 を 感 じている しかし 実 際 に 採 用 されている 割 合 は 低 く(コ ンビニエンスストア 収 納 が 50%となっているものの マルチペイメント 収 納 は 8.1% クレジット カード 収 納 は 4.2%にとどまっている ) 現 状 は 他 の 自 治 体 の 動 向 を 見 極 めている 状 況 にあると いえる 今 後 については 2~3 割 の 自 治 体 部 署 で 新 しい 公 金 収 納 方 法 の 採 用 を 検 討 するとしており 採 用 の 時 期 としては 平 成 21 年 から 22 年 にかけてが 多 くなっている また 既 に 新 しい 公 金 収 納 方 法 を 採 用 している 自 治 体 部 署 の7 割 は 当 該 方 法 による 取 り 扱 いが 年 々 増 加 している と しており 今 後 さらに 新 しい 収 納 方 法 が 普 及 していくものと 考 えられる 収 納 方 法 の 多 様 化 が 抱 える 問 題 点 としては 手 数 料 負 担 の 増 加 やシステム 投 資 負 担 の 増 加 などを 指 摘 する 意 見 が 多 い 公 金 収 納 法 の 多 様 化 の 必 要 性 を 感 じないとする 理 由 としても 投 資 負 担 や 手 数 料 の 問 題 を 指 摘 する 意 見 が 多 く 導 入 及 び 運 営 のコストが 多 様 化 に 向 けての 障 壁 の 一 つとなって いる 収 納 方 法 の 多 様 化 によって 住 民 の 利 便 性 が 向 上 することは 確 かであるが そのためのコスト 負 担 が 許 容 される 範 囲 であるのか そしてさらに 多 様 化 が 収 納 率 の 向 上 に 結 びつくことが 収 納 方 法 の 多 様 化 を 推 進 するか 否 かの 重 要 な 判 断 要 素 になっている 18