ベトナムにおける 税 務 Q&A 2014 年 3 月 独 立 行 政 法 人 日 本 貿 易 振 興 機 構 (ジェトロ) ハノイ 事 務 所 進 出 企 業 支 援 知 的 財 産 部 進 出 企 業 支 援 課
本 報 告 書 の 利 用 についての 注 意 免 責 事 項 本 報 告 書 は 日 本 貿 易 振 興 機 構 (ジェトロ)ハノイ 事 務 所 がリテイン 契 約 に 基 づき 現 地 税 務 コン サルティング 事 務 所 Fair Consulting Vietnam JSCに 作 成 委 託 し 2014 年 1 月 に 入 手 した 情 報 に 基 づくものであり その 後 の 法 律 改 正 などによって 変 わる 場 合 があります 掲 載 した 情 報 コメント は 作 成 委 託 先 の 判 断 によるものですが 一 般 的 な 情 報 解 釈 がこのとおりであることを 保 証 するも のではありません また 本 稿 はあくまでも 参 考 情 報 の 提 供 を 目 的 としており 法 的 助 言 を 構 成 す るものではなく 法 的 助 言 として 依 拠 すべきものではありません 本 稿 にてご 提 供 する 情 報 に 基 づ いて 行 為 をされる 場 合 には 必 ず 個 別 の 事 案 に 沿 った 具 体 的 な 法 的 助 言 を 別 途 お 求 め 下 さい ジェトロおよびFair Consulting Vietnam JSCは 本 報 告 書 の 記 載 内 容 に 関 して 生 じた 直 接 的 間 接 的 派 生 的 特 別 の 付 随 的 あるいは 懲 罰 的 損 害 および 利 益 の 喪 失 については それが 契 約 不 法 行 為 無 過 失 責 任 あるいはその 他 の 原 因 に 基 づき 生 じたか 否 かにかかわらず 一 切 の 責 任 を 負 いません これは たとえジェトロおよびFair Consulting Vietnam JSCがかかる 損 害 の 可 能 性 を 知 らされていても 同 様 とします 本 報 告 書 にかかる 問 い 合 わせ 先 : 独 立 行 政 法 人 日 本 貿 易 振 興 機 構 (ジェトロ) 進 出 企 業 支 援 知 的 財 産 部 進 出 企 業 支 援 課 E-mail: OBA@jetro.go.jp ジェトロ ハノイ 事 務 所 E-mail : VHA@jetro.go.jp 本 報 告 書 作 成 委 託 先 : Fair Consulting Vietnam JSC 3F, Sentinel Place,41A Ly Thai To St Hoan Kiem Dist., Hanoi Vietnam Tel: +84-4-3974-9137 Fax: +84-4-3974-4840 E-Mail: sh.sanuki@faircongrp.com
目 次 第 1 章 : 税 金 に 関 する 法 律 制 度 の 仕 組 み... 1 質 問 1 ベトナムの 税 金 に 関 する 法 律 制 度 の 仕 組 みを 教 えてください... 1 質 問 2 ベトナムには どのような 税 金 制 度 がありますか... 2 第 2 章 : 法 人 所 得 税 (CIT)... 3 質 問 3 ベトナムの CIT は 誰 が 納 税 しなければならないのですか... 4 質 問 4 CIT の 基 本 的 な 計 算 方 法 を 教 えてください... 5 質 問 5 CIT における 課 税 所 得 とは 何 ですか... 6 質 問 6 CIT の 非 課 税 所 得 にはどのようなものがありますか... 8 質 問 7 CIT の 計 算 上 損 失 を 翌 年 度 以 降 に 繰 越 すことは 認 められますか... 8 質 問 8 CIT の 優 遇 税 制 について 教 えてください... 9 質 問 9 CIT の 申 告 と 納 付 手 続 について 教 えてください... 12 質 問 10 ベトナムの 移 転 価 格 税 制 について 教 えてください... 13 質 問 11 移 転 価 格 税 制 の 対 象 となる 法 人 を 教 えてください... 14 質 問 12 移 転 価 格 税 制 上 順 守 すべき 取 引 価 格 の 算 定 方 法 はどのようなものですか... 14 質 問 13 移 転 価 格 税 制 上 法 人 が 順 守 すべき 行 政 手 続 を 教 えてください... 15 第 3 章 : 付 加 価 値 税 (VAT)... 17 質 問 14 ベトナムの VAT とは どのような 税 金 ですか... 18 質 問 15 VAT の 納 税 義 務 者 は 誰 ですか... 18 質 問 16 VAT はどのように 計 算 するのですか... 19 質 問 17 VAT の 税 率 について 教 えてください... 20 質 問 18 VAT が 課 税 されない 財 サービスにはどのようなものがありますか... 21 質 問 19 VAT の 0% 課 税 取 引 と 非 課 税 取 引 の 違 いを 教 えてください... 22 質 問 20 VAT はいつ 申 告 納 付 するのですか (PIT 申 告 についても 解 説 あり)... 23 質 問 21 還 付 が 認 められるのはどのような 場 合 ですか... 24 質 問 22 インボイス 方 式 に 基 づき 還 付 を 受 けるために 必 要 な 手 続 を 教 えてください... 25 質 問 23 還 付 が 認 められない 仕 入 VAT(Input VAT)はありますか... 25 第 4 章 : 個 人 所 得 税 (PIT)... 27 質 問 24 ベトナムにおける PIT の 納 税 義 務 者 と 課 税 される 所 得 の 範 囲 を 教 えてください... 28 質 問 25 日 本 とベトナムの 両 国 において 居 住 者 に 該 当 する 場 合 居 住 形 態 の 判 定 方 法 について 教 えてください... 29 質 問 26 ベトナムに 短 期 出 張 する 日 本 人 に 対 する PIT の 課 税 の 取 扱 いを 教 えてください... 29 質 問 27 ベトナムと 他 国 との 間 の 租 税 条 約 に 基 づいて PIT の 短 期 滞 在 者 免 税 を 受 ける 場 合 の 手 続 について 教 えてください... 30 質 問 28 PIT の 課 税 所 得 にはどのようなものがありますか... 30 質 問 29 PIT の 非 課 税 所 得 にはどのようなものがありますか... 31 質 問 30 給 与 所 得 に 対 する PIT の 計 算 方 法 と 税 率 を 教 えてください... 32
目 次 質 問 31 給 与 所 得 に 対 する PIT の 計 算 を 行 う 場 合 ネット 所 得 とグロス 所 得 のそれぞれの 場 合 について PIT の 計 算 方 法 を 教 えてください... 34 質 問 32 給 与 所 得 以 外 の 所 得 に 対 する PIT の 税 率 を 教 えてください... 35 質 問 33 ベトナムではどのような 所 得 が 源 泉 徴 収 の 対 象 となるのでしょうか また これらの 所 得 の PIT の 申 告 納 税 期 限 と 申 告 様 式 を 教 えてください... 36 質 問 34 ベトナムではどのような 所 得 が 源 泉 徴 収 の 対 象 とならず 確 定 申 告 ( 月 次 申 告 年 次 申 告 ) をしなければならないのでしょうか... 37 質 問 35 PIT の 確 定 申 告 ( 月 次 申 告 年 次 申 告 )の 申 告 納 付 期 限 及 び 申 告 様 式 を 教 えてください... 38 質 問 36 新 規 赴 任 者 の 課 税 期 間 と 外 国 税 額 控 除 について 教 えてください... 40 第 5 章 : 外 国 契 約 者 税 (FCT)... 41 質 問 37 FCT とはどのような 税 金 をいうのですか... 42 質 問 38 FCT の 納 税 義 務 者 と 申 告 納 税 の 方 法 を 教 えてください... 43 質 問 39 FCT の 申 告 納 税 に 関 する3 方 式 (VAS 方 式 ハイブリッド 方 式 源 泉 徴 収 方 式 )の 納 税 義 務 者 登 録 手 続 申 告 納 税 期 限 税 率 を 教 えてください... 44 質 問 40 FCT の 申 告 納 税 の 一 つである 源 泉 徴 収 方 式 の 計 算 方 法 を 教 えてください... 45
第 1 章 : 税 金 に 関 する 法 律 制 度 の 仕 組 み 質 問 1: ベトナムの 法 律 制 度 の 仕 組 みを 教 えてください ベトナムにおいては すべての 法 律 が 憲 法 (Constitution) に 基 づいて 公 布 される 必 要 があります 国 会 は 法 律 (Law) を 内 閣 はこの 法 律 の 具 体 的 な 実 施 方 法 を 定 めるために 政 令 (Decree) を 発 行 し ます 内 閣 の 指 示 を 受 けた 省 庁 は 法 律 や 政 令 を 実 施 するための 行 政 手 続 や 内 部 指 針 を 詳 細 に 示 す 省 令 *(Circular) を 定 めます これらの 法 令 等 の 実 施 に 当 たって 特 定 の 事 象 について 更 に 具 体 的 な 指 針 を 得 るための 質 問 を 国 民 から 政 府 機 関 に 提 出 した 場 合 にその 政 府 から 書 面 による 公 式 回 答 を 得 られる 場 合 がありますが これを オ フィシャルレター(Official Letter) といいます * 省 令 は 通 達 とも 訳 されます Constitution 憲 法 Law 法 律 Decree 政 令 Circular 省 令 Official Letter オフィシャルレター 1
質 問 2: ベトナムには どのような 税 金 制 度 がありますか ベトナムにおける 主 な 税 金 として (1) 法 人 所 得 税 (Corporate income tax 以 下 CIT といいます) (2) 付 加 価 値 税 (Value added tax 以 下 VAT といいます) (3) 個 人 所 得 税 (Personal Income Tax 以 下 PIT といいます) (4) 外 国 契 約 者 税 (Foreign Contractor Tax 以 下 FCT といいます) があります これらの 税 金 の 詳 細 は 第 2 章 ~ 第 5 章 で 説 明 します その 他 の 税 金 としては 次 のようなものがありますが これらはすべて 国 税 であり 地 方 税 ではありませ ん (1) 特 別 消 費 税 (Special consumption tax) たばこ スピリッツ ワイン ビール 24 席 以 下 の 自 動 車 航 空 機 ヨット ガソリン 等 を 生 産 ま たは 輸 入 している 企 業 等 もしくはダンスホール マッサージ カラオケ カジノ 賭 博 ゴルフ 宝 くじ 等 のサービスを 提 供 している 企 業 等 に 対 しては 特 別 消 費 税 が 課 されます 特 別 消 費 税 の 課 税 対 象 とされる 商 品 またはサービスは 付 加 価 値 税 の 課 税 対 象 にもなります (2) 天 然 資 源 税 (Natural resources tax) 石 油 鉱 物 林 産 物 海 産 物 天 然 水 等 のベトナムの 天 然 資 源 を 開 発 する 企 業 等 には 天 然 資 源 税 が 課 されます (3) 非 農 地 使 用 税 (Non-agricultural land use tax) 都 市 等 の 宅 地 工 業 団 地 用 土 地 生 産 経 営 用 土 地 鉱 物 開 拓 用 土 地 等 を 使 用 する 権 利 を 持 つ 企 業 等 に 対 しては 非 農 地 使 用 税 が 課 されます (4) 環 境 保 護 税 (Environmental protection tax) 石 油 ガソリン グリース 石 炭 ナイロン 袋 を 含 む 特 定 の 商 品 を 生 産 及 び 輸 入 している 企 業 等 に 対 しては 環 境 保 護 税 が 課 されます (5) 輸 出 入 関 税 (Import and Export duties) 輸 入 を 行 う 企 業 等 に 対 しては 輸 入 関 税 が 課 されます 特 別 優 遇 税 率 は ベトナムとの 間 で 日 本 アセアン 諸 国 中 国 インドをはじめとする 特 別 優 遇 協 定 を 結 んでいる 国 からの 輸 入 品 に 対 して 優 遇 税 率 はベトナムとの 間 で 最 恵 国 待 遇 (MFN)を 結 んでいる 国 からの 輸 入 品 に 対 して 適 用 されます 輸 出 関 税 は 主 に 砂 チョーク 大 理 石 原 油 林 産 物 等 の 天 然 資 源 に 課 せられます 2
第 2 章 : 法 人 所 得 税 (CIT) CIT 関 連 法 令 一 覧 法 令 法 令 番 号 内 容 No. 14/2008/QH12 dated 03/06/2008 法 人 所 得 税 法 法 律 No. 32/2013/QH13 法 人 所 得 税 法 の 一 部 条 項 の 改 正 及 び 補 足 政 令 No. 78/2006/QH11 dated 29/11/2006 No. 124/2008/ND-CP dated 11/12/2008 No. 122/2011/ND-CP dated 27/12/2011 No. 218/2013/ND-CP dated 18/12/2011 No. 66/2010/TT-BTC dated 22/04/2010 税 務 管 理 に 関 する 法 律 法 人 所 得 税 法 の 詳 細 及 び 施 行 ガイドライン (2014 年 2 月 14 日 まで 有 効 ) 政 令 No. 124/2008/ND-CP の 一 部 条 項 の 改 正 及 び 補 足 (2014 年 2 月 14 日 まで 有 効 ) 法 人 所 得 税 法 の 詳 細 及 び 施 行 ガイドライン (2014 年 2 月 15 日 から 有 効 ) 移 転 価 格 税 制 に 関 するガイドライン 省 令 ( 通 達 ) No. 28/2011/TT-BTC dated 28/02/2011 No. 80/2012/TT-BTC dated 22/05/2012 No. 123/2012/TT-BTC dated 27/07/2012 税 務 管 理 法 の 一 部 条 項 の 施 行 ガイドライン 税 務 コード 登 録 に 関 する 税 務 管 理 法 のガイド ライン 法 人 所 得 税 法 の 一 部 条 項 及 び 政 令 の 施 行 ガイ ドライン その 他 上 記 法 令 に 関 連 するオフィシャルレターがあります 税 務 上 の 取 扱 については 上 記 のほかベトナムが 締 結 した 他 国 との 租 税 条 約 も 影 響 を 及 ぼします 3
質 問 3: ベトナムの CIT は 誰 が 納 税 しなければならないのですか ベトナムでは ベトナム 法 人 であるか 外 国 法 人 ( 国 内 に PE を 有 する 法 人 )であるか または 法 人 であ るか 支 店 であるか 否 かに 関 わらず 事 業 活 動 から 生 じた 所 得 について 法 人 所 得 税 が 課 されます ベトナ ムにおいて 法 人 所 得 税 を 納 税 しなければならない 法 人 としては 次 のとおり 内 国 法 人 と 外 国 法 人 の 2 種 類 に 大 別 されます 尚 非 居 住 者 に 関 しては 後 述 する 外 国 契 約 者 税 の 一 部 として 法 人 所 得 税 が 課 せられます 内 国 法 人 外 国 法 人 ベトナムの 企 業 法 国 営 企 業 法 投 資 法 保 険 業 法 金 融 機 関 法 等 により 設 立 された 企 業 ベトナム 職 業 専 門 家 協 会 その 他 の 民 間 団 体 ベトナム 協 同 事 業 体 法 に 基 づき 組 織 さ れた 各 種 法 人 ベトナム 国 外 の 会 社 法 に 基 づき 設 立 され た 法 人 であるが ベトナム 国 内 に 恒 久 的 施 設 ( )を 有 する 外 国 法 人 ベトナム 国 内 を 源 泉 とする 所 得 を 稼 得 し た 外 国 法 人 その 他 の 団 体 * ベトナム 国 内 において 次 のような 事 業 を 行 う 一 定 の 場 所 を 恒 久 的 施 設 (Permanent Establishment 以 下 PE といいます)といい PE を 有 する 場 合 には 外 国 法 人 であっても CIT が 課 税 されます 支 店 管 理 事 務 所 工 場 作 業 場 交 通 機 関 鉱 山 石 油 等 のベトナムで の 天 然 資 源 の 開 拓 場 所 外 国 企 業 の 代 理 人 建 設 建 設 工 事 据 付 組 立 作 業 を 行 う 場 所 外 国 企 業 の 代 理 で 契 約 を 締 結 する 権 限 を 有 する 代 表 者 または 権 限 は 有 さないが 通 常 ベトナムで 商 品 サ ービスの 提 供 をする 代 表 者 単 一 の 事 業 または 複 数 の 関 連 事 業 において 12 ヵ 月 の 間 に 合 計 6 ヵ 月 を 超 える 使 用 人 やその 他 の 職 員 を 通 じた 役 務 の 提 供 (コン サルタントによる 役 務 の 提 供 を 含 む ) 4
質 問 4: CIT の 基 本 的 な 計 算 方 法 を 教 えてください 課 税 対 象 期 間 における 法 人 所 得 税 の 額 は 納 税 者 の 課 税 所 得 に 税 率 を 乗 じて 計 算 します 課 税 対 象 期 間 は 暦 年 が 採 用 されますが 企 業 がグレゴリオ 暦 年 (1 月 ~12 月 ) 以 外 の 会 計 年 度 ( * 1) を 適 用 した 場 合 そ の 会 計 年 度 ( 当 事 業 年 度 )が 課 税 対 象 期 間 ( * 2) となります (*1) 3 月 6 月 9 月 12 月 末 から 選 択 可 能 (*2) 新 規 設 立 企 業 の 初 年 度 清 算 企 業 の 精 算 年 度 は 15 ヶ 月 まで 算 入 可 能 CIT = 当 事 業 年 度 内 の 課 税 所 得 または 税 率 課 税 所 得 - 研 究 開 発 積 立 金 積 立 額 課 税 所 得 とは 質 問 5 を 参 照 して 下 さい 法 人 所 得 税 率 とは CIT の 標 準 的 な 法 人 所 得 税 率 は 22%と 定 められています (2016 年 1 月 より 20%) ただし 年 間 の 売 上 金 額 が 200 億 VND を 超 えない 会 社 は 法 人 所 得 税 20%が 適 用 されます ( 法 人 所 得 税 20%の 対 象 を 判 定 する 売 上 は 前 年 の 総 売 上 金 額 です) このほか 地 域 に 応 じて 32%~50%の 法 人 所 得 税 率 が ベトナムでの 希 少 で 重 要 な 資 源 の 探 鉱 探 査 及 び 開 発 活 動 の 所 得 に 対 して 適 用 されます なお 他 のアジア 諸 国 と 比 較 してベトナムの 標 準 税 率 は 平 均 的 水 準 にあります (2014 年 現 在 ) 国 名 ベトナム タイ フィリピン 香 港 中 国 マレーシア 法 人 所 得 税 率 22% 20% 30% 16.5% 25% 25% 研 究 開 発 積 立 金 積 立 額 とは ベトナムの 法 律 に 基 づいて 設 立 され 運 営 されている 企 業 は 研 究 開 発 積 立 金 として 課 税 所 得 の 10% を CIT 計 算 前 に 控 除 することができます ただし その 積 立 金 の 70% 以 上 が 5 年 以 内 に 利 用 されず または 不 正 あるいは 研 究 開 発 活 動 のため に 使 用 されなかった 場 合 その 法 人 はその 不 正 使 用 等 された 金 額 に 対 応 する CIT 及 び 延 滞 税 を 納 付 しなければなりません 5
質 問 5: CIT における 課 税 所 得 とは 何 ですか CIT の 課 税 所 得 は 次 の 計 算 式 で 求 められます 課 税 所 得 = 総 所 得 - 非 課 税 所 得 繰 越 欠 損 金 + { 益 金 (1) - 損 金 (2)} + その 他 所 得 (3) (1) 益 金 益 金 とは すべての 財 貨 の 販 売 またはサービスの 提 供 から 生 じた 収 入 から 売 上 割 引 割 戻 し 等 を 控 除 した 金 額 をいい その 対 価 が 現 金 か 否 かを 問 いません 益 金 の 計 上 ( 確 定 ) 時 期 は その 事 業 の 種 類 に 応 じて 次 のとおりとなります 事 業 活 動 の 種 類 販 売 サービス その 他 のケース 益 金 の 計 上 ( 確 定 ) 時 期 商 品 の 所 有 権 または 使 用 権 が 買 手 に 移 転 した 時 点 サービスの 提 供 が 完 了 した 時 点 またはインボイス 作 成 の 時 点 法 律 により 個 別 に 規 定 (2) 損 金 損 金 とは 損 金 不 算 入 項 目 に 該 当 せず かつ 次 の 3 つの 条 件 を 満 たすものをいいます 1 営 業 活 動 に 関 連 して 実 際 に 発 生 した 費 用 であること 2 法 定 の 要 件 を 満 たしている 付 加 価 値 税 (VAT)の 公 式 インボイス その 他 の 証 憑 により 証 明 でき る 費 用 であること 3 2,000 万 VND 以 上 の 取 引 に 関 して 銀 行 送 金 の 証 明 がある 費 用 であること 主 な 損 金 不 算 入 項 目 は 次 のとおりです 1 期 限 切 れまたは 自 然 損 耗 による 破 損 品 の 費 用 2 現 行 の 法 令 上 認 められない/ 規 定 を 超 えている/ 事 業 に 関 連 がない/ 償 却 済 み 等 の 固 定 資 産 の 減 価 償 却 費 3 公 式 インボイスのない 商 品 サービスの 購 入 費 4 賃 貸 物 件 の 電 気 水 道 代 ( 条 件 付 ) 5 雇 用 契 約 や 就 業 規 則 で 規 定 されていない/ 未 支 払 いである/ 事 業 に 直 接 関 連 のない 所 有 者 株 主 に 支 払 う/ 女 性 従 業 員 に 対 して 支 払 われるものの 一 部 等 の 給 与 賞 与 手 当 6 失 業 手 当 引 当 金 ( 失 業 保 険 の 拠 出 義 務 がない 従 業 員 10 人 未 満 の 会 社 を 除 く) 7 広 告 宣 伝 費 販 売 促 進 費 会 議 費 等 で 現 行 法 令 に 従 って 損 金 算 入 が 認 められた 部 分 ( 費 用 の 15%) を 超 過 する 費 用 ( 商 社 の 場 合 仕 入 れ 費 用 は 損 金 に 含 まれない メーカーの 場 合 は 損 金 に 含 む ) 8 商 品 サービスの 生 産 及 び 取 引 のため 金 融 機 関 または 経 済 団 体 以 外 の 企 業 から 借 り 入 れた 借 入 金 利 息 の 支 払 いで 借 入 日 にベトナム 中 央 銀 行 が 発 表 した 基 本 金 利 の 150%を 超 過 している 6
部 分 9 未 払 いの 定 款 資 本 またはそれ 相 当 の 借 入 金 に 対 する 利 子 10 年 度 末 の 再 評 価 時 に 発 生 する または 拠 点 設 立 期 間 に 発 生 する 為 替 差 損 11 規 定 外 または 所 定 の 書 類 が 揃 わない 支 援 金 ( 教 育 基 金 医 療 基 金 災 害 復 興 貧 困 者 のための 住 宅 基 金 ) 12 従 業 員 に 対 する 生 命 保 険 料 ( 条 件 付 ) 13 外 国 法 人 の 経 営 管 理 費 用 のうち 法 令 に 従 って 恒 久 的 施 設 に 配 賦 されていない 費 用 14 行 政 処 分 時 の 罰 金 15 固 定 資 産 を 形 成 する 資 本 的 支 出 地 方 支 援 金 ゴルフ 会 員 権 購 入 費 ゴルフプレー 代 合 理 的 な 範 囲 の 消 耗 率 ( 製 造 企 業 は 消 耗 率 を 税 務 署 に 登 録 する 義 務 がある)を 超 えて 使 用 され た 原 材 料 燃 料 製 品 原 価 この 要 件 は 2014 年 1 月 以 降 なくなります (3) その 他 所 得 その 他 所 得 に 該 当 するものは 次 のとおりです 資 本 有 価 証 券 譲 渡 からの 所 得 不 動 産 譲 渡 所 得 資 本 所 有 権 使 用 権 からの 所 得 資 産 の 譲 渡 1 清 算 からの 所 得 2 資 産 所 有 権 著 作 権 使 用 権 知 的 財 産 権 からの 所 得 3 預 金 貸 付 金 の 利 子 信 用 機 関 への 預 金 利 子 等 4 在 庫 減 耗 損 投 資 債 権 貸 倒 損 失 引 当 金 を 除 く 引 当 金 の 戻 入 益 5 資 本 再 評 価 による 再 評 価 益 6 外 貨 建 ての 未 払 金 の 再 評 価 による 為 替 差 異 7 現 金 物 品 での 贈 与 マーケティング 援 助 値 引 き 販 売 促 進 等 からの 所 得 収 入 に 算 入 されない 商 品 販 売 及 びサービス 提 供 による 所 得 (レストランのサービスに 対 するチッ 8 プ 等 ) 9 回 収 処 理 の 費 用 を 差 し 引 いた 廃 棄 物 処 理 による 所 得 10 外 国 での 商 品 の 生 産 及 びサービスの 提 供 による 所 得 その 他 所 得 は CIT 優 遇 措 置 ( 免 税 減 税 および 優 遇 税 率 )の 対 象 外 となります 7
質 問 6: CIT の 非 課 税 所 得 にはどのようなものがありますか CIT の 非 課 税 所 得 は 主 に 次 のものがあります 1 農 水 産 物 畜 産 物 及 びそれらに 関 連 する 事 業 からの 所 得 2 科 学 研 究 技 術 開 発 契 約 書 の 実 施 から 生 じた 所 得 ただし 試 作 期 間 中 にベトナムでの 新 技 術 に より 生 産 された 商 品 の 販 売 収 益 については これらの 活 動 開 始 日 より 1 年 を 超 えないこと 3 社 員 数 が 年 間 平 均 20 人 以 上 であり この 内 30% 以 上 の 社 員 が 身 体 障 害 者 麻 薬 中 毒 者 HIV 感 染 者 である 企 業 の 生 産 事 業 活 動 からの 所 得 4 国 内 法 人 からの 配 当 所 得 5 各 種 寄 付 金 の 受 け 入 れ 6 教 育 訓 練 医 療 分 野 とその 他 の 社 会 化 分 野 における 社 会 化 を 実 施 する 企 業 の 非 配 当 所 得 が 事 業 の 発 展 再 投 資 に 使 用 された 分 7 優 遇 分 野 における 技 術 を 社 会 経 済 的 に 特 別 に 困 難 な 地 域 にある 企 業 又 は 個 人 に 移 転 した 上 発 生 した 所 得 質 問 7: CIT の 計 算 上 損 失 を 翌 年 度 以 降 に 繰 越 すことは 認 められますか 欠 損 金 の 繰 越 は 発 生 した 事 業 年 度 の 翌 年 以 降 連 続 して 最 長 5 年 間 まで 認 められます 前 年 度 の 赤 字 は 翌 四 半 期 法 人 所 得 税 申 告 書 を 作 成 する 際 に 四 半 期 ごとの 課 税 所 得 の 計 算 上 繰 越 控 除 で き 年 度 末 の 最 終 確 定 申 告 書 を 作 成 する 際 に 正 規 に 繰 越 控 除 することができます ただし 最 長 5 年 間 で 相 殺 しきれなかった 損 失 は その 翌 年 に 繰 越 すことはできません < 繰 越 欠 損 金 の 計 算 例 > 課 税 所 得 10 20 30 50 70 欠 損 金 欠 損 金 繰 越 繰 越 170 繰 越 140 繰 越 90 20 事 業 年 度 200 初 年 度 190 翌 1 年 目 2 年 目 3 年 目 4 年 目 5 年 目 上 記 の 発 生 事 業 年 度 後 5 年 が 経 過 した 繰 越 欠 損 金 残 高 20 を その 翌 年 に 繰 越 すことはできません 8
質 問 8: CIT の 優 遇 税 制 について 教 えてください CIT の 優 遇 税 制 は 現 行 の 関 連 法 令 の 規 定 に 基 づき 会 計 制 度 を 導 入 して 会 計 帳 簿 を 作 成 し 法 人 所 得 税 の 申 告 納 付 を 行 う 法 人 に 対 して 与 えられます ただし この 優 遇 税 制 は 一 定 の 業 種 や 地 域 などに 限 り 与 えられるもので 具 体 的 な 優 遇 税 制 の 内 容 は 次 のとおりです 新 規 投 資 企 業 に 対 する 税 率 一 覧 ( 天 然 資 源 の 採 取 事 業 を 除 く) 税 率 条 件 適 用 期 間 免 税 22% 減 税 (50%) 下 記 以 外 の 全 ての 企 業 - - 2015 年 12 月 迄 (2016 年 1 月 1 日 利 便 性 の 高 い 経 済 社 会 条 件 を 持 つ 地 域 に 属 する 場 以 降 20%) 合 を 除 く 工 業 団 地 での 新 規 投 資 プロジェクト (*) 2 年 間 4 年 間 20% 困 難 な 経 済 社 会 条 件 を 持 つ 地 域 での 新 規 投 資 プロ ジェクト 及 び 事 業 拡 大 投 資 プロジェクト (*) 高 級 鋼 省 エネ 商 品 の 生 産 農 業 林 業 漁 業 塩 の 生 産 ための 機 械 設 備 製 造 灌 漑 設 備 の 製 造 家 畜 家 禽 水 産 物 用 飼 料 の 生 産 伝 統 産 業 の 開 発 15 年 間 (2016 年 1 月 1 日 以 降 17%) 2 年 間 4 年 間 人 民 信 用 基 金 マイクロファイナンス 機 関 全 期 間 (2016 年 1 月 1 日 以 降 17%) - - 特 別 に 困 難 な 経 済 社 会 条 件 を 持 つ 地 域 経 済 区 ハ イテク 区 での 新 規 投 資 プロジェクト 及 び 事 業 拡 大 投 資 プロジェクト (*) 技 術 開 発 科 学 研 究 ハイテク 法 に 規 定 され 投 資 が 優 先 されるハイテク 応 用 ソフトウェア 開 発 ハイテク 養 成 複 合 材 料 軽 量 建 材 希 少 材 料 の 生 産 再 生 可 能 エネルギー クリーンエネルギー 等 の 生 産 バイオテ クノロジー 開 発 環 境 保 護 等 に 関 する 新 規 投 資 プロ ジェクト 及 び 事 業 拡 大 投 資 プロジェクト (*) 10% ハイテク 法 に 基 づくハイテク 企 業 ハイテク 農 業 企 業 特 別 消 費 税 の 課 税 対 象 の 製 品 生 産 と 鉱 物 抽 出 プロジ ェクトを 除 き 生 産 分 野 における 次 の 2 つ 条 件 のうち いずれかを 満 たす 新 規 投 資 プロジェクト 及 び 事 業 拡 大 投 資 プロジェクト (*) 1 資 本 規 模 が 最 低 6 兆 VNDで 投 資 許 可 書 が 発 行 されてから3 年 以 内 に 資 本 金 の 出 資 を 完 了 し 売 上 が 発 生 してから3 年 後 の 年 間 売 上 が 最 低 10 兆 VNDになるプロジェクト 2 資 本 規 模 が 最 低 6 兆 VNDで 投 資 許 可 書 が 発 行 されてから3 年 以 内 に 資 本 金 の 出 資 を 完 了 し 労 働 者 が3,000 人 以 上 のプロジェクト 15 年 間 4 年 間 9 年 間 9
税 率 条 件 適 用 期 間 免 税 10% 教 育 訓 練 職 業 訓 練 医 療 文 化 スポーツの 分 野 に おける 社 会 化 活 動 を 実 施 している 企 業 住 宅 法 の 第 53 条 で 規 定 されている 対 象 向 けの 社 会 住 宅 投 資 プロジェクト プレス 機 関 の 新 聞 発 行 による 所 得 出 版 機 関 の 出 版 活 動 による 所 得 森 林 の 植 栽 保 護 社 会 経 済 的 に 困 難 な 地 域 での 農 業 林 業 水 産 業 塩 の 生 産 精 製 農 産 物 水 産 物 食 品 の 保 管 等 農 業 共 同 組 合 共 済 組 合 全 期 間 減 税 (50%) 4 年 間 9 年 間 - - 特 別 に 投 資 を 誘 致 する 大 規 模 及 びハイテクプロジェクトに 対 しては 優 遇 税 制 の 適 用 期 間 が 延 長 さ れる 可 能 性 があるが 最 大 延 長 期 間 は 15 年 間 となる 優 遇 税 制 の 適 用 期 間 に 関 しては 売 上 が 発 生 した 年 から 開 始 される ハイテク 企 業 ハイテク 農 業 企 業 に 対 してはハイテク 企 業 ハイテク 農 業 企 業 である 証 明 書 が 発 行 された 年 から 開 始 される ハイテク 応 用 プロジェクトに 対 しては ハイテク 応 用 プロジェクトである 証 明 書 が 発 行 された 年 から 開 始 される 免 税 減 税 期 間 に 関 しては 売 上 発 生 後 3 年 間 課 税 所 得 がない 場 合 は 4 年 目 から 自 動 的 に 開 始 さ れる (*) 新 規 投 資 プロジェクトと 事 業 拡 大 投 資 プロジェクトについて 1. 新 規 投 資 プロジェクトとは 下 記 以 外 のもので 当 初 のプロジェクトとして 実 施 される また は 実 施 しているプロジェクトとは 別 のプロジェクトを 指 します a) 法 律 に 従 い 企 業 の 分 割 合 併 統 合 及 び 企 業 形 態 の 変 更 により 設 立 されたプロジェクト b) 株 主 が 変 更 されたプロジェクト( 以 前 の 株 主 企 業 の 資 産 場 所 業 務 内 容 を 利 用 して 事 業 を 継 続 する 新 規 投 資 プロジェクトも 含 む) 2. 拡 大 投 資 プロジェクトとは 優 遇 税 制 を 享 受 できる 地 域 分 野 で 事 業 を 実 施 している 投 資 プロ ジェクトの 生 産 規 模 を 拡 大 する 生 産 能 力 を 増 加 させる 生 産 技 術 を 向 上 させる 投 資 プロジェ クトを 指 します ( 合 併 買 収 による 事 業 拡 大 を 除 く) また その 上 で 次 の 3 条 件 のいずれかを 満 たした 場 合 は 現 行 のプロジェクトの 優 遇 税 制 の 残 存 期 間 (あれば)で 優 遇 税 制 を 享 受 または 拡 大 投 資 プロジェクトにより 増 えた 所 得 に 対 す る 免 税 減 税 のどちらかを 享 受 することを 選 択 することが 出 来 ます 拡 大 投 資 プロジェクトにより 増 えた 所 得 に 対 する 免 税 減 税 を 適 用 する 期 間 は 同 じ 地 域 分 野 にある 新 規 投 資 プロジェクトで 企 業 が 受 ける 優 遇 税 制 の 期 間 と 同 様 です 1) 拡 大 投 資 プロジェクトの 投 資 が 完 了 し 生 産 活 動 を 開 始 する 際 に 法 人 所 得 税 の 優 遇 税 制 を 受 ける 分 野 である 拡 大 投 資 プロジェクトに 対 し 追 加 の 固 定 資 産 取 得 原 価 が 200 億 VND 以 上 となること 経 済 的 に 困 難 な 地 域 社 会 条 件 を 持 つ 地 域 または 経 済 的 に 特 別 に 困 難 な 地 域 社 会 条 件 を 持 つ 地 域 で 実 施 する 拡 大 投 資 プロジェクトに 対 しては 追 加 の 固 定 資 産 取 得 原 価 が 100 億 VND 以 上 となること 2) 追 加 の 固 定 資 産 取 得 原 価 が 投 資 前 の 固 定 資 産 取 得 原 価 の 合 計 金 額 の 20% 以 上 に 達 するこ と 3) 投 資 前 に 比 べ 生 産 能 力 が 20% 以 上 向 上 していること 上 記 のいずれの 条 件 も 満 たさない 場 合 は 現 行 のプロジェクトの 優 遇 税 制 の 残 存 期 間 (あ 10
れば)で 優 遇 税 制 を 受 けることができます 拡 大 投 資 した 分 に 対 して 優 遇 税 制 を 受 けることを 選 択 する 場 合 は 拡 大 投 資 プロジェクト により 増 えた 所 得 を 別 に 記 録 する 必 要 があります それぞれ 分 けて 計 上 することが 出 来 な い 場 合 は 拡 大 投 資 により 増 えた 所 得 は 現 状 の 固 定 資 産 取 得 原 価 の 合 計 金 額 と 新 規 投 資 した 固 定 資 産 取 得 原 価 の 比 率 によって 判 定 されることになります <ベトナム 優 遇 税 制 の 適 用 年 度 の 計 算 例 > 前 提 1 首 相 が 決 定 したハイテク 地 域 に 投 資 する 事 業 である 前 提 2 進 出 3 年 目 に 売 上 が 発 生 したが 課 税 所 得 はマイナスである 前 提 3 進 出 6 年 目 に 課 税 所 得 がプラスとなった 首 相 が 決 定 したハイテク 地 域 へ 投 資 する 新 規 設 立 企 業 に 対 しては 以 下 の 優 遇 措 置 が 与 えられます - 売 上 が 発 生 した 進 出 3 年 目 から 10%の 優 遇 税 率 が 15 年 間 適 用 - 課 税 所 得 を 計 上 した 進 出 6 年 目 から 4 年 間 の 免 税 が 適 用 - その 後 50%の 減 税 が 9 年 間 適 用 この 結 果 優 遇 税 率 に 対 応 する 減 税 期 間 として 10 年 ~17 年 の 間 は 5%(10% 50%) 標 準 税 率 に 対 す る 減 税 期 間 として 18 年 目 は 11%(22% 50%)が 適 用 される - 19 年 目 からは 標 準 税 率 22%が 適 用 1 年 目 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 優 遇 税 率 (10%) 適 用 期 間 免 税 適 用 期 間 優 遇 税 率 の 減 税 (5%) 適 用 期 間 標 準 税 率 の 減 税 (11%) 適 用 期 間 22 % 22 % 11
質 問 9: CIT の 申 告 と 納 付 手 続 について 教 えてください CIT の 申 告 は 四 半 期 ごとの 予 定 申 告 と 年 度 末 の 最 終 確 定 申 告 ( 以 下 年 次 申 告 といいます)を 行 う 必 要 があります このほか 事 業 活 動 や 契 約 の 終 了 法 人 持 分 の 移 転 組 織 再 編 などによっても 申 告 をしな ければならない 場 合 があります CIT の 申 告 及 び 納 付 は 予 定 申 告 については 四 半 期 終 了 後 30 日 以 内 に 年 次 申 告 については 会 計 年 度 末 ( 期 末 決 算 日 )より 90 日 以 内 に 行 わなければなりません ( 例 ) 12 月 末 決 算 の 企 業 の 場 合 の 申 告 納 付 期 限 予 定 申 告 納 税 期 限 年 次 申 告 納 税 期 限 30 日 以 内 30 日 以 内 30 日 以 内 90 日 以 内 30 日 以 内 2014 年 1 月 1 日 3 月 末 6 月 末 9 月 末 12 月 末 2015 年 1 月 1 日 3 月 末 なお 予 定 申 告 の 際 の 課 税 所 得 の 計 算 方 法 としては a) 実 際 に 生 じた 四 半 期 の 益 金 と 損 金 を 基 礎 として 算 出 する 方 法 b) 実 際 の 四 半 期 の 益 金 に 前 年 度 の 益 金 に 対 する 課 税 所 得 比 率 を 乗 じて 算 出 する 方 法 のいずれかを 選 択 できます 申 告 期 間 後 納 税 者 が 税 務 当 局 に 提 出 した 申 告 書 における 納 付 すべき 税 額 の 誤 りを 発 見 した 場 合 税 務 当 局 が 税 務 調 査 査 察 を 通 知 する 前 に 税 務 申 告 書 類 の 修 正 申 告 書 の 提 出 を 行 うことができます 修 正 申 告 は 営 業 日 であればいつでも 提 出 可 能 です 修 正 申 告 が 納 付 税 額 の 増 加 または 還 付 税 額 の 減 少 につながる 場 合 納 税 者 は 罰 金 額 を 納 税 しなければい けません 12
質 問 10: ベトナムの 移 転 価 格 税 制 について 教 えてください 移 転 価 格 税 制 とは 同 じ 企 業 グループなどの 関 連 者 間 での 取 引 価 格 ( 移 転 価 格 )が 非 関 連 者 との 取 引 価 格 ( 独 立 企 業 間 価 格 )と 異 なる 場 合 独 立 企 業 間 価 格 に 基 づいて 所 得 金 額 を 算 出 課 税 することによ って 所 得 の 国 外 への 移 転 を 防 ぐ 制 度 です ベトナム 財 務 省 は 2005 年 に 公 布 された 移 転 価 格 税 制 に 関 する 法 令 の 改 訂 版 として 2010 年 に Circular66/2010/TT-BTC を 発 行 しました Circular66 のポイントは 次 のとおりです 移 転 価 格 とは 関 連 者 間 で 行 われる 取 引 の 価 格 をいいます 関 連 者 の 説 明 は 質 問 11 をご 参 照 ください 移 転 価 格 の 検 証 は 国 外 関 連 取 引 の 価 格 を 独 立 した 第 三 者 間 との 取 引 価 格 と 比 較 して 行 われます 追 徴 課 税 されるケースは 販 売 価 格 が 独 立 企 業 間 価 格 を 下 回 っている 場 合 または 購 入 価 格 が 独 立 企 業 間 価 格 を 上 回 っている 場 合 関 連 当 事 者 は 過 少 申 告 を 行 っているとみなされます 課 税 額 の 決 定 は 法 人 が 国 外 関 連 者 と 行 う 取 引 の 価 格 が 独 立 企 業 間 価 格 と 異 なる 場 合 税 務 総 局 は 適 切 な 価 格 調 整 及 び 関 連 当 事 者 に 対 して 課 税 額 を 決 定 する 権 利 があります < 国 外 関 連 取 引 のイメージ> 購 入 価 格 が 独 立 企 業 間 価 格 を 上 回 っている 場 合 販 売 価 格 が 独 立 企 業 間 価 格 を 下 回 っている 場 合 国 外 ベトナム 国 外 A 社 の 関 連 者 200 250 A 社 の 関 連 者 A 社 独 立 企 業 ( 市 場 価 格 ) 150 320 独 立 企 業 ( 市 場 価 格 ) 独 立 企 業 間 価 格 ( 市 場 価 格 ) と 比 較 し 50 の 所 得 が 国 外 へ 移 転 している 独 立 企 業 間 価 格 ( 市 場 価 格 ) と 比 較 し 70 の 所 得 が 国 外 へ 移 転 している 13
質 問 11: 移 転 価 格 税 制 の 対 象 となる 法 人 を 教 えてください 移 転 価 格 税 制 は ベトナム 国 内 間 あるいはベトナム 国 内 と 国 外 との 間 で 親 子 会 社 あるいは 兄 弟 会 社 間 取 引 等 を 行 う 関 連 者 に 対 して 課 税 されます ここで 関 連 者 とは 具 体 的 には 次 の 関 係 にあるベトナム 法 人 をいいます 一 方 の 当 事 者 が 他 方 の 当 事 者 の 20% 以 上 の 持 分 を 直 接 又 は 間 接 に 保 有 する 関 係 共 通 の 第 三 者 によって その 持 分 の 20% 以 上 を 直 接 又 は 間 接 に 保 有 される 関 係 双 方 が 第 三 者 の 持 分 の 20% 以 上 を 直 接 又 は 間 接 に 保 有 する 関 係 一 方 の 当 事 者 が 他 方 の 当 事 者 の 最 大 株 主 で 他 方 の 当 事 者 の 10% 以 上 の 持 分 又 は 資 産 を 保 有 してい る 関 係 資 本 の 20% 以 上 または 中 長 期 債 務 の 50% 以 上 を 貸 付 または 債 務 保 証 している 関 係 過 半 数 の 取 締 役 または 監 査 役 の 派 遣 または 財 務 経 営 について 意 思 決 定 権 を 有 する 者 を 派 遣 して いる 関 係 過 半 数 の 取 締 役 の 派 遣 または 財 務 経 営 について 意 思 決 定 権 を 有 する 者 が 兼 務 する 関 係 同 族 関 係 者 によって 人 事 財 務 経 営 が 支 配 されている 関 係 親 会 社 とその 恒 久 的 施 設 又 は 国 外 に 共 通 の 組 織 又 は 個 人 を 有 する 恒 久 的 施 設 である 関 係 製 品 原 価 の 50% 以 上 を 無 形 財 産 や 知 的 財 産 権 の 使 用 料 として 支 払 っている 関 係 50% 以 上 の 仕 入 先 又 は 販 売 先 である 関 係 業 務 提 携 契 約 を 締 結 している 関 係 質 問 12: 移 転 価 格 税 制 上 順 守 すべき 取 引 価 格 の 算 定 方 法 は どのようなものですか ベトナムでは 経 済 協 力 開 発 機 構 (OECD)が 定 めた 移 転 価 格 ガイドラインを 尊 重 する 方 針 を 示 しており この OECD は 国 際 的 に 認 められた 算 定 方 法 として 独 立 企 業 間 価 格 (arm s length price) を 定 めていま す 独 立 企 業 間 価 格 としては 具 体 的 には 次 のものがあります 1 独 立 価 格 比 準 法 (Comparable Uncontrolled Price method) 関 連 者 間 取 引 と 比 較 可 能 な 非 関 連 者 間 取 引 で 用 いる 価 格 を 独 立 企 業 間 価 格 とする 方 法 2 再 販 売 価 格 基 準 法 (Resale Price Method) 関 連 者 からの 製 品 購 入 価 格 を 決 定 する 際 第 三 者 に 対 する 販 売 価 格 によって 独 立 企 業 間 価 格 を 決 定 する 方 法 3 原 価 基 準 法 (Cost Plus Method) 第 三 者 から 購 入 した 製 品 の 原 価 によって 独 立 企 業 間 価 格 を 決 定 する 方 法 4 利 益 比 較 法 (Comparable Profits Method) 取 引 条 件 が 非 関 連 者 間 取 引 と 比 較 可 能 な 場 合 その 取 引 に 関 する 利 益 率 を 用 いて 関 連 者 間 取 引 の 利 益 率 を 確 定 し 独 立 企 業 間 価 格 を 算 出 する 方 法 5 利 益 分 割 法 (Profit Split Method) 国 外 関 連 者 間 取 引 で 生 じた 利 益 を 類 似 の 非 関 連 者 間 の 利 益 配 分 割 合 に 基 づいて 分 割 し 独 立 企 業 間 価 格 を 算 出 する 方 法 14
質 問 13: 移 転 価 格 税 制 上 法 人 が 順 守 すべき 行 政 手 続 を 教 えてください 移 転 価 格 税 制 上 関 連 者 間 取 引 を 行 う 法 人 は 定 められた 様 式 (Form GCN 01/QLT)を 年 次 申 告 書 に 添 付 して 申 告 書 提 出 期 限 までにその 詳 細 な 情 報 をベトナム 税 務 当 局 へ 報 告 する 必 要 があります また 同 様 にこの 法 人 は 取 引 価 格 の 算 定 根 拠 を 証 明 する 書 類 を 整 備 し ベトナム 税 務 総 局 から 要 求 を 受 けた 場 合 には その 時 点 から 30 日 以 内 にベトナム 税 務 当 局 にそれらの 書 類 を 提 示 することが 求 められ ています ( 合 理 的 な 理 由 がある 場 合 には さらに 30 日 の 猶 予 が 認 められています ) これらの 書 類 には 次 のような 情 報 をベトナム 語 で 記 載 していなければなりません 1 法 人 と 関 連 者 に 関 する 概 略 情 報 法 人 と 関 連 者 の 関 係 についての 説 明 関 連 者 間 での 成 長 戦 略 や 管 理 支 配 に 関 する 最 新 情 報 成 長 計 画 事 業 戦 略 投 資 販 売 生 産 計 画 に 関 する 情 報 組 織 図 企 業 及 び 関 連 者 の 果 たす 機 能 に 関 する 説 明 2 法 人 の 取 引 情 報 取 引 チャートや 取 引 の 説 明 製 品 の 特 性 や 仕 様 に 関 する 説 明 関 連 者 取 引 の 契 約 交 渉 から 締 結 までの 一 連 の 経 緯 説 明 関 連 者 間 取 引 が 行 われた 際 の 経 済 状 況 に 関 する 説 明 3 市 場 価 格 の 算 定 方 法 に 関 する 情 報 価 格 決 定 方 針 価 格 の 管 理 承 認 過 程 製 品 別 価 格 表 関 連 者 間 取 引 において 法 人 が 最 適 な 価 格 算 定 方 法 を 選 択 適 用 していることの 説 明 価 格 算 定 方 法 の 選 択 適 用 に 関 するその 他 説 明 15
16
第 3 章 : 付 加 価 値 税 (VAT) VAT 関 連 法 令 一 覧 法 令 法 令 番 号 内 容 No. 13/2008/QH12 dated 03/06/2008 付 加 価 値 税 法 法 律 No. 31/2013/QH13 dated 19/06/2013 付 加 価 値 税 法 の 一 部 条 項 の 改 正 及 び 補 足 No. 78/2006/QH11 dated 29/11/2006 税 務 管 理 を 定 めた 法 律 政 令 No. 209/2013/ND-CP dated 18/12/2013 付 加 価 値 税 法 の 詳 細 及 び 施 行 ガイドライン 省 令 ( 通 達 ) No. 06/2012/TT-BTC dated 11/01/2012 No. 28/2011/TT-BTC dated 28/02/2011 No. 80/2012/TT-BTC dated 22/05/2012 政 令 の 施 行 ガイドライン 税 務 管 理 法 の 一 部 条 項 の 施 行 ガイドライン 税 務 コード 登 録 に 関 する 税 務 管 理 法 のガイド ライン その 他 上 記 法 令 に 関 連 するオフィシャルレターがあります 17
質 問 14: ベトナムの VAT とは どのような 税 金 ですか VAT は 消 費 に 至 るまでの 商 品 サービスの 提 供 販 売 段 階 で 生 じる 付 加 価 値 に 対 して 課 される 税 金 です 質 問 15: VAT の 納 税 義 務 者 は 誰 ですか VAT の 納 税 義 務 者 は 次 の 者 です 事 業 法 人 営 利 事 業 を 営 む 各 種 団 体 ベトナム 国 内 で 事 業 を 営 む 外 国 人 外 国 法 人 個 人 事 業 主 外 国 法 人 からサービスを 購 入 するベトナム 国 内 の 個 人 法 人 団 体 取 引 の 流 れ(VAT = 10%の 場 合 ) 港 VAT の 計 算 方 法 納 税 額 輸 入 会 社 輸 入 通 関 輸 入 原 価 500 利 益 100 販 売 価 格 600 仕 入 VAT 50 売 上 VAT 60 50 + 10 工 場 仕 入 原 価 600 利 益 200 販 売 価 格 800 仕 入 VAT 60 売 上 VAT 80 + 20 卸 売 販 売 販 売 会 社 仕 入 原 価 800 利 益 200 販 売 価 格 1000 仕 入 VAT 80 売 上 VAT 100 + 20 小 売 販 売 消 費 者 販 売 価 格 1000 消 費 者 の 負 担 する VAT は 100 18
質 問 16: VAT はどのように 計 算 するのですか VAT は 課 税 標 準 に 税 率 を 乗 じて 計 算 します 課 税 標 準 とは 通 常 販 売 価 格 から VAT を 控 除 した 金 額 をいい 具 体 的 には 次 のとおりです 物 品 サービス 販 売 の 課 税 標 準 物 品 の 輸 入 の 場 合 の 課 税 標 準 交 換 自 家 消 費 贈 与 寄 付 の 場 合 の 課 税 標 準 = 物 品 サービスの 販 売 価 額 (VAT を 除 いた 額 ) (+) 特 別 売 上 税 手 数 料 その 他 の 請 求 額 (+) 環 境 保 護 税 ( 該 当 する 場 合 ) = 輸 入 価 格 (+) 輸 入 税 ( 該 当 する 場 合 ) (+) 特 別 消 費 税 ( 該 当 する 場 合 ) (+) 環 境 保 護 税 ( 該 当 する 場 合 ) = 物 品 サービスの 時 価 リース 契 約 の 課 税 標 準 = リース 料 (VAT を 除 いた 額 ) 割 賦 契 約 の 課 税 標 準 = 賦 払 金 額 (-) 利 子 相 当 額 法 律 上 認 められる VAT の 申 告 納 付 方 式 には 次 の 2 種 類 があります 控 除 方 式 (インボイス 方 式 ) 帳 簿 方 式 納 付 税 額 = 売 上 VAT - 仕 入 VAT ( 控 除 可 能 なもの) 納 付 税 額 = 付 加 価 値 額 税 率 付 加 価 値 額 とは 物 品 サービス 販 売 価 額 - 関 連 する 物 品 サー ビス 購 入 価 額 または みなし 付 加 価 値 率 (1) 控 除 方 式 ( 以 下 インボイス 方 式 といいます) インボイス 方 式 は 現 行 の 会 計 インボイス 及 び 証 憑 書 類 に 関 する 法 令 に 従 って 帳 簿 書 類 を 作 成 し 納 付 することができる 体 制 を 備 えた 法 人 が 適 用 できる 方 式 です (2) 帳 簿 方 式 帳 簿 方 式 が 認 められる 場 合 は 次 のとおりです (a) 現 行 の 会 計 公 式 インボイス 及 び 証 憑 書 類 に 関 する 法 令 に 従 って 帳 簿 書 類 を 作 成 し 納 付 する ための 居 住 施 設 をベトナムに 持 たない 外 国 法 人 や 個 人 などが 適 用 できる 方 式 (b) 金 銀 宝 石 などの 売 買 事 業 者 19
質 問 17: VAT の 税 率 について 教 えてください VAT の 税 率 は 次 の 表 のとおりです 適 用 取 引 品 目 輸 出 品 ( 非 関 税 区 域 への 販 売 免 税 店 への 販 売 を 含 む) 輸 出 サービス( 非 関 税 区 域 への 提 供 を 含 む) その 他 の 物 品 およびサービス( 国 際 輸 送 輸 出 加 工 企 業 に 対 する 建 設 据 付 サービス 航 空 海 運 関 連 サービス 等 ) 例 外 海 外 の 再 保 険 海 外 への 技 術 移 転 知 的 財 産 権 の 譲 渡 資 本 譲 渡 証 券 投 資 金 融 派 生 商 品 (デリバティブ) 海 外 ( 非 関 税 区 域 含 む)への 郵 便 通 信 サービス 未 加 工 の 天 然 鉱 山 資 源 の 輸 出 非 関 税 区 域 へのガソリン 車 両 の 販 売 住 居 等 のリース 労 働 者 の 送 迎 サービスなど 税 率 0% 水 (ミネラルウォーターは 除 く) 肥 料 家 畜 用 飼 料 農 業 用 水 路 等 の 造 成 に 関 するサービス 未 加 工 または 半 加 工 の 農 水 産 品 一 次 処 理 済 みのゴム 樹 脂 漁 網 用 材 料 生 鮮 食 品 砂 糖 竹 葉 藁 等 で 作 られた 手 芸 品 農 業 用 機 械 医 療 用 器 具 補 助 教 材 芸 術 文 化 スポーツ 活 動 幼 児 用 玩 具 科 学 技 術 知 的 所 有 権 に 関 するサービス 社 会 住 宅 の 販 売 リース 購 入 選 択 権 付 リ ース 5% 非 課 税 0%または 5%の 課 税 対 象 と 規 定 されていない その 他 の 物 品 及 びサービス 10% 異 なる VAT 率 の 対 象 となる 商 品 またはサービスを 提 供 する 企 業 は 各 商 品 またはサービスに 対 して 適 用 される VAT 率 を 別 々に 申 告 する 必 要 があります 個 々の 適 用 税 率 を 決 定 することができ ない 場 合 は 商 品 またはサービスに 対 する 最 も 高 い 税 率 を 適 用 します リサイクル 再 利 用 のために 回 収 する 過 程 で 発 生 した スクラップの 販 売 及 び 廃 棄 された 製 品 に 対 して 適 用 される VAT は その 製 品 に 適 用 される VAT 率 と 同 様 です 20
質 問 18: VAT が 課 税 されない 財 サービスにはどのようなものがありますか VAT が 課 されない(これを 以 下 非 課 税 といいます) 財 サービスには 次 のものがあります 1 未 加 工 または 半 加 工 の 農 林 水 産 物 等 ( 違 う 形 態 に 加 工 される 前 のもの) 2 国 内 動 植 物 生 産 用 のひな 卵 種 子 等 3 上 下 水 道 農 業 用 水 路 等 4 塩 化 ナトリウム(NaCl)を 主 原 料 とする 天 然 海 塩 岩 塩 食 塩 等 5 国 が 所 有 する 現 在 の 借 家 人 へ 売 却 される 住 宅 6 土 地 使 用 権 譲 渡 7 8 生 命 保 険 損 害 保 険 その 他 人 に 関 わる 保 険 農 業 関 連 保 険 水 産 物 収 穫 用 に 直 接 使 用 される 設 備 や 船 関 連 の 保 険 再 保 険 各 種 クレジットサービス(クレジットカード 発 行 含 む) 証 券 取 引 外 国 為 替 取 引 投 資 ファン ド 等 9 医 療 獣 医 サービス 10 国 の 郵 政 通 信 事 業 インターネットサービス 11 公 衆 衛 生 及 び 公 共 交 通 等 の 公 的 サービス 12 寄 付 金 等 による 公 的 サービス 文 化 芸 術 的 な 施 設 の 維 持 修 理 建 設 13 法 により 規 定 される 職 業 訓 練 サービス 14 国 営 ラジオ テレビ 放 送 15 教 科 書 新 聞 雑 誌 等 の 出 版 輸 入 発 行 一 部 書 籍 ビデオ 等 の 製 作 販 売 16 公 共 交 通 機 関 17 国 内 で 生 産 することのできない 輸 入 品 18 武 器 軍 事 機 材 ( 設 備 部 品 等 含 む) 19 人 道 支 援 目 的 の 輸 入 品 20 再 輸 出 される 一 時 的 輸 入 品 再 輸 入 される 一 時 輸 出 品 外 国 との 委 託 加 工 契 約 に 基 づく 輸 入 原 料 外 国 と 非 関 税 区 域 間 での 売 買 非 関 税 区 域 内 での 売 買 非 関 税 区 域 : 輸 出 加 工 区 輸 出 加 工 企 業 (EPE) 保 税 倉 庫 保 税 区 経 済 特 区 等 21 技 術 移 転 知 的 財 産 権 の 譲 渡 ソフトウェア 22 未 加 工 の 金 23 輸 出 される 未 加 工 天 然 鉱 産 資 源 24 身 体 補 助 器 具 ( 義 手 義 足 等 ) 車 いす 等 障 害 者 用 の 製 品 25 年 間 の 売 上 高 が 1 億 VND 以 下 の 個 人 事 業 主 が 販 売 する 物 サービス 26 政 府 規 定 の 免 税 店 で 販 売 される 免 税 品 国 の 管 理 機 関 が 販 売 する 国 家 備 蓄 品 国 家 による 費 用 徴 収 業 務 国 家 による 地 雷 撤 去 作 業 21
質 問 19: VAT の0% 課 税 取 引 と 非 課 税 取 引 の 違 いを 教 えてください 商 品 の 生 産 またはサービスの 提 供 に 課 せられる VAT の 0% 取 引 は 仕 入 VAT を 相 殺 することができます 一 方 非 課 税 取 引 は VAT の 課 税 対 象 外 となりますので 仕 入 VAT を 相 殺 することはできません 例 0% 課 税 取 引 ベトナム 国 内 企 業 110 ( 原 価 100+ 仕 入 VAT 10) 10%VAT ベトナム 国 内 企 業 120 ( 原 価 100+ 利 益 20) 0%VAT 国 外 企 業 EPE 企 業 仕 入 VAT(10)が 還 付 されます 例 非 課 税 取 引 ベトナム 国 内 企 業 110 ( 原 価 100+ 仕 入 VAT 10) 10%VAT EPE 企 業 120 ( 原 価 110+ 利 益 10) 非 課 税 売 上 国 外 企 業 本 来 なら 0%VAT が 適 用 されるが 10%VAT 込 で 購 入 してしまった 場 合 質 問 18 に 記 載 された 免 税 取 引 を 行 う 企 業 商 品 が 課 税 対 象 外 となるため 仕 入 VAT は 控 除 還 付 できません 22
質 問 20: VAT はいつ 申 告 納 付 するのですか ( 便 宜 上 PIT 申 告 についても 解 説 あり) VAT PIT 月 次 申 告 設 立 後 12 ヵ 月 未 満 の 企 業 源 泉 徴 収 額 5,000 万 VND 以 上 / 月 源 泉 徴 収 額 5,000 万 VND 未 満 / 月 駐 在 員 の 個 人 での 申 告 (Form 07) 月 次 申 告 四 半 期 申 告 四 半 期 申 告 設 立 後 12 ヵ 月 以 上 の 企 業 前 年 の 売 上 が 200 億 VND 以 上 月 次 申 告 前 年 の 売 上 が 200 億 VND 以 上 月 次 申 告 or 四 半 期 前 年 の 売 上 が 200 億 VND 未 満 四 半 期 申 告 前 年 の 売 上 が 200 億 VND 未 満 四 半 期 申 告 VAT 申 告 納 税 1. 設 立 後 12 ヵ 月 経 過 していない 企 業 に 対 しての 取 扱 いは 次 の 通 りです 申 告 は 毎 月 行 う 必 要 があります ( 月 次 申 告 ) 2. 設 立 後 12 ヵ 月 以 上 経 過 した 企 業 に 対 しての 取 扱 いは 次 の 通 りです 1) 前 年 の 商 品 販 売 サービス 提 供 からの 売 上 金 額 が 200 億 VND 以 上 であれば 月 次 申 告 2) 前 年 の 商 品 販 売 サービス 提 供 からの 売 上 金 額 が 200 億 VND 未 満 であれば 四 半 期 申 告 2)の 前 年 の 売 上 金 額 に 従 い 売 上 金 額 が 200 億 VND 未 満 で 四 半 期 毎 に VAT 申 告 を 行 う 企 業 は 7 月 分 以 降 月 次 申 告 する 必 要 がなく 第 3 四 半 期 の 申 告 を 2013 年 10 月 30 日 までに 行 います ここで 言 う 前 年 の 売 上 金 額 とは 暦 年 での VAT 申 告 書 上 の 売 上 総 額 であり VAT 課 税 売 上 金 額 と VAT 非 課 税 金 額 も 含 めています PIT 申 告 納 税 ( 質 問 33 ご 参 照 ) 3. 設 立 後 12 ヵ 月 経 過 していない 企 業 に 対 しての 取 扱 いは 次 の 通 りです 1) 月 次 での 源 泉 徴 収 額 が 5,000 万 VND 以 上 であれば 月 次 申 告 2) 月 次 での 源 泉 徴 収 額 が 5,000 万 VND 未 満 であれば 四 半 期 毎 申 告 3) Form07 で 申 告 している 駐 在 員 の 方 は 四 半 期 毎 申 告 4. 設 立 後 12 ヵ 月 以 上 経 過 した 企 業 に 対 しての 取 扱 いは 次 の 通 りです 1) 前 年 の 商 品 販 売 サービス 提 供 からの 売 上 金 額 が 200 億 VND 以 上 あれば 次 のうちいず れかになります a) 月 次 での 源 泉 徴 収 額 が 5,000 万 VND 以 上 であれば 月 次 申 告 b) 月 次 での 源 泉 徴 収 額 が 5,000 万 VND 未 満 であれば 四 半 期 毎 申 告 2) 前 年 の 商 品 販 売 サービス 提 供 からの 売 上 金 額 が 200 億 VND 未 満 であれば 四 半 期 申 告 23
質 問 21: 還 付 が 認 められるのはどのような 場 合 ですか VAT の 制 度 上 売 上 VAT(Output VAT)は 請 求 金 額 に 付 加 して 顧 客 から 回 収 します これに 対 して 仕 入 VAT(Input VAT)は 仕 入 先 から 購 入 する 時 に 付 加 して 支 払 います 通 常 は 売 上 VAT と 仕 入 VAT が 相 殺 されますが 支 払 回 収 時 期 のズレや VAT0% 課 税 取 引 によっ て 生 じる 差 額 を 還 付 請 求 できる 場 合 があります 次 のいずれか 一 つの 条 件 を 満 たす 場 合 には VAT の 還 付 が 認 められます (1) インボイス 方 式 を 採 用 する 場 合 で 連 続 する 12 ヶ 月 間 の 仕 入 VAT > 売 上 VAT の 月 次 申 告 の 場 合 又 は 連 続 4 四 半 期 間 の 仕 入 VAT > 売 上 VAT の 四 半 期 申 告 の 場 合 申 告 月 仕 入 VAT 売 上 VAT 売 上 VAT- 仕 入 VAT VAT 納 付 額 控 除 可 能 な 仕 入 VAT の 繰 越 額 2012 年 3 月 250 100 150 0 150 2012 年 4 月 300 350 50 0 100 2012 年 5 月 300 200 100 0 200 12 ヶ 月 合 計 850 650 200 0 還 付 申 請 (2) 新 設 法 人 開 業 準 備 法 人 のうち 次 のいずれかの 場 合 開 業 から 生 産 開 始 までの 準 備 期 間 が 1 年 超 の 場 合 年 度 ごとに 仕 入 VAT の 累 計 額 を 還 付 申 請 できる 控 除 可 能 な 仕 入 VAT の 累 計 が 3 億 VND を 超 えた 場 合 (3) 輸 出 法 人 のうち 次 の 場 合 原 則 として 将 来 の 売 上 VAT から 控 除 するが 1 ヶ 月 間 に 控 除 可 能 な 仕 入 VAT の 額 が 3 億 VND を 超 え た 場 合 (4) 外 国 人 外 国 で 居 住 しているベトナム 人 のうち 次 の 場 合 外 国 の 管 轄 機 関 により 発 行 されたパスポート 又 は 入 国 書 類 を 持 つ 外 国 人 又 は 外 国 で 居 住 しているベ トナム 人 が ベトナムで 購 入 し 持 参 している 商 品 にかかる VAT の 還 付 ( 出 国 時 ) (5)ODA を 利 用 しているプロジェクトのうち 次 の 場 合 ベトナムで 購 入 し プロジェクトに 使 用 されている 商 品 サービスにかかる VAT の 還 付 24
質 問 22: インボイス 方 式 に 基 づき 還 付 を 受 けるために 必 要 な 手 続 を 教 えてください インボイス 方 式 のもとでは 次 の 条 件 を 満 たす 仕 入 VAT(Input VAT)についてのみ 還 付 を 受 けることがで きます 1 適 切 な 公 式 VATインボイスの 入 手 または 外 国 契 約 者 にかわって 納 税 したことを 証 明 できる 2 2,000 万 VNDを 超 える 場 合 は 銀 行 送 金 により 支 払 ったことを 証 明 できる( 現 金 支 払 は 原 則 認 められません) 3 輸 出 の 場 合 は 上 記 2 要 件 以 外 に 契 約 書 通 関 証 明 および 銀 行 送 金 により 支 払 ったこ とを 証 明 できる 質 問 23: 還 付 が 認 められない 仕 入 VAT(Input VAT)はありますか 次 の 仕 入 VAT は 還 付 対 象 とはなりません ( 通 達 06/2012/TT-BTC 号 より 代 表 的 なものを 抜 粋 ) 非 課 税 取 引 に 用 いられる 物 品 サービスに 係 る VAT 輸 送 石 油 のポンピング 等 の 過 程 で 発 生 する 損 失 の 超 過 額 に 課 される VAT 武 器 及 び 国 家 安 全 保 障 防 衛 のための 通 信 機 器 を 製 造 するために 購 入 した 固 定 資 産 の VAT 金 融 機 関 再 保 険 事 業 を 営 んでいる 企 業 が 購 入 した 機 械 設 備 の VAT 9 人 乗 り 以 下 の 乗 用 車 の 購 入 に 関 する 16 億 VND を 超 える 部 分 の VAT ( 貨 物 または 旅 客 の 運 送 用 の 車 を 除 く) 非 営 利 会 社 組 織 または 病 院 介 護 施 設 研 究 所 職 業 学 校 等 の 国 営 組 織 が 経 営 のために 購 入 した 商 品 サービスの VAT 発 生 から 6 ヶ 月 を 超 えて 申 告 された VAT 関 連 法 令 により 還 付 が 認 められないこととされているその 他 の VAT 2,000 万 VND 以 上 の 取 引 に 関 して 銀 行 送 金 の 証 明 がない 取 引 にかかる VAT 法 令 に 従 って 発 行 されていない( 例 えば 名 称 住 所 納 税 者 番 号 や 金 額 に 誤 りがある)インボイ スの VAT 25
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第 4 章 : 個 人 所 得 税 (PIT) PIT 関 連 法 令 一 覧 法 令 法 令 番 号 内 容 No. 26/2012/QH13 dated 22/11/2012 個 人 所 得 税 法 の 一 部 条 項 の 改 正 及 び 補 足 法 律 No. 04/2007/QH12 dated 21/11/2007 No. 78/2006/QH11 dated 29/11/2006 個 人 所 得 税 法 税 務 管 理 に 関 する 法 律 No. 21/2012/QH13 dated 税 務 管 理 に 関 する 法 律 の 改 正 法 政 令 省 令 ( 通 達 ) No. 65/2013/ND-CP dated 27/06/2013 No. 83/2013/ND-CP dated 27/07/2013 No. 111/2013/TT-BTC dated 15/08/2013 No. 156/2013/TT-BTC dated 06/11/2013 No. 80/2012/TT-BTC dated 22/05/2012 個 人 所 得 税 法 の 詳 細 を 規 定 した 政 令 税 務 管 理 に 関 する 法 律 と 改 正 法 の 詳 細 を 規 定 した 政 令 個 人 所 得 税 法 改 正 法 及 び 政 令 No. 65/2013/ND-CP の 施 行 ガイドライン. 税 務 管 理 法 の 一 部 条 項 の 施 行 ガイドライン 税 務 コード 登 録 に 関 する 税 務 管 理 法 のガイ ドライン その 他 上 記 法 令 に 関 連 するオフィシャルレターがあります 税 務 上 の 取 扱 については 上 記 のほかベトナムが 締 結 した 他 国 との 租 税 条 約 も 影 響 を 及 ぼします 27
質 問 24: ベトナムにおける 個 人 所 得 税 ( 以 下 PIT といいます)の 納 税 義 務 者 と 課 税 される 所 得 の 範 囲 を 教 えてください 次 のいずれかに 該 当 する 場 合 には 所 得 の 支 払 地 に 関 わらず ベトナムで PIT を 納 税 しなければなりま せん 居 住 者 の 課 税 対 象 : 全 世 界 所 得 ( 支 払 地 不 問 ) 非 居 住 者 の 課 税 対 象 : ベトナムを 源 泉 とする 所 得 ( 支 払 地 不 問 ) (1) ベトナム 国 内 及 び 国 外 で 生 じる 課 税 所 得 を 有 する 個 人 居 住 者 居 住 者 とは 以 下 のいずれかの 条 件 を 満 たす 個 人 をいいます 暦 年 またはベトナムに 入 国 した 日 から 連 続 する 12 カ 月 の 期 間 のうちベトナムに 滞 在 する 期 間 が 183 日 以 上 であること なお 滞 在 日 数 の 計 算 上 出 入 国 の 日 はそれぞれ1 日 とされます ベトナムに 恒 久 的 居 所 ( )を 有 すること ( ) 恒 久 的 居 所 を 有 する とは 以 下 のいずれかの 場 合 をいいます ベトナムにおける 居 住 関 連 の 法 律 に 基 づき 登 録 されている 恒 久 的 居 所 を 有 する 例 え ば 外 国 人 の 場 合 には 公 安 省 管 轄 の 権 限 ある 当 局 によって 発 行 された 一 時 居 住 者 カー ド または 永 住 居 住 者 カードに 登 録 されている 居 住 物 件 を 所 有 している 課 税 年 度 内 に 合 計 日 数 が 183 日 以 上 の 一 つ 又 は 複 数 の 借 家 契 約 を 締 結 している この 場 合 の 借 家 にはホテル ゲストハウス 旅 館 勤 務 する 事 務 所 等 を 含 む 居 住 者 に 対 しては 全 世 界 所 得 が 個 人 所 得 税 の 課 税 対 象 となります ここでいう 全 世 界 所 得 と は 支 払 地 を 問 わずに ベトナム 国 内 外 で 得 た 全 ての 所 得 をいいます (2) ベトナム 国 内 で 生 じる 課 税 所 得 を 有 する 個 人 非 居 住 者 ベトナム 居 住 者 以 外 の 個 人 を ベトナム 非 居 住 者 といいます 非 居 住 者 に 対 しては 支 払 地 を 問 わずに ベトナムを 源 泉 とする 所 得 のみが 課 税 対 象 になります 28
質問 25: 日本とベトナムの両国において居住者に該当する場合 居住形態の判定方法 について教えてください 日越租税条約第 4 条第 2 項に基づき どちらの国の居住者に該当するかを 下記のフローチャートの順 序で決定することができます 日本または 居住場所を有する国 該当する国の居住者 ベトナム 日本とベトナムのどちらでもない ベトナムと日本 重要な利害関係がある国 (人的及び経済的関係が密接な国) 日本とベトナムのどちらでもない 日本または 該当する国の居住者 ベトナム ベトナムと日本 日本または 常用の住居を有する国 ベトナム 日本とベトナムのどちらでもない 該当する国の居住者 ベトナムと日本 日本または ベトナム 保有する国籍 日本とベトナムのどちらでもない 該当する国の居住者 ベトナムと日本 日本とベトナムの税務当局の合意に基づき解決する 質問 26: ベトナムに短期出張する日本人に対する PIT の課税の取扱いを教えてくださ い 日越租税条約第 15 条第 2 項によれば 日本からベトナムへの短期出張者が次の条件を全て満たした場 合 その出張者の給与所得に係る PIT はベトナムにおいて免除されることとされています ① 暦年の総滞在日数が 183 日を超えないこと ② 給与等を日本法人が支払っていること ③ 給与等をベトナム法人 又は恒久的施設 が費用負担していないこと 29 Copyright(c)2014 JETRO& Fair Consulting Vietnam JSC All rights reserved.無断転載禁止
質 問 27: ベトナムと 他 国 との 間 の 租 税 条 約 に 基 づいて PIT の 短 期 滞 在 者 免 税 を 受 け る 場 合 の 手 続 について 教 えてください ベトナムが 日 本 を 含 む 諸 外 国 との 間 で 締 結 している 租 税 条 約 に 基 づいて PIT の 短 期 滞 在 者 免 税 を 受 け る 場 合 の 手 続 は 次 のとおりです ただし 運 動 家 や 芸 術 家 に 対 しては 他 の 取 扱 が 必 要 となります ベトナム 以 外 の 国 の 個 人 居 住 者 である 短 期 滞 在 者 No. 01/HTQT 様 式 による 短 期 滞 在 者 免 税 が 適 用 可 能 であることのベトナム 税 務 当 局 への 申 出 居 住 地 国 の 税 務 当 局 が 発 行 する 租 税 条 約 上 の 短 期 滞 在 者 免 税 を 適 用 しようとする 年 度 の 前 年 度 の 居 住 者 証 明 書 原 本 居 住 地 国 の 雇 用 者 との 間 で 締 結 されている 雇 用 契 約 書 ベトナム 国 との 間 で 締 結 されている 雇 用 契 約 書 ベトナム 入 国 に 使 用 したパスポート 写 しなど 上 記 手 続 書 類 は 契 約 履 行 前 15 日 前 までに ベトナムにおける 契 約 の 相 手 方 あるいは 対 価 の 支 払 い 者 に 対 し て 全 ての 書 類 を 提 出 しなければなりません 質 問 28: PIT の 課 税 所 得 にはどのようなものがありますか PIT の 課 税 所 得 には 次 のものがあります 雇 用 者 から 支 払 われる 次 の 現 金 収 入 及 び 現 物 給 料 賃 金 及 びこれに 類 する 報 酬 雇 用 者 から 支 払 われる 生 活 手 当 等 ( 食 事 手 当 通 勤 手 当 等 ) 科 学 技 術 の 計 画 研 究 に 従 事 したことにより 支 払 われる 報 酬 書 籍 または 新 聞 の 原 稿 料 各 種 仲 介 料 等 給 与 所 得 専 門 家 団 体 や 業 界 団 体 からの 報 酬 取 締 役 報 酬 監 査 役 報 酬 プロジェクト 管 理 委 員 会 その 他 の 委 員 会 の 委 員 を 務 めたことにより 支 払 われる 報 酬 雇 用 者 が 供 与 する 家 賃 ( 上 限 率 あり) 光 熱 費 及 び 法 定 外 の 保 険 料 などの 給 料 以 外 の 手 当 現 物 賞 与 ( 証 券 等 現 物 で 支 払 われる 場 合 を 含 みます) 給 与 以 外 の 所 得 事 業 所 得 資 本 投 資 所 得 ( 利 子 配 当 など) 資 本 譲 渡 所 得 ( 株 式 譲 渡 所 得 など) 不 動 産 譲 渡 所 得 賞 金 等 の 一 時 所 得 (1,000 万 VND 以 上 が 課 税 対 象 ) ロイヤルティ フランチャイズから 得 る 所 得 (1,000 万 VND 以 上 が 課 税 対 象 ) 相 続 贈 与 所 得 (1,000 万 VND 以 上 が 課 税 対 象 ) 30
質 問 29: PIT の 非 課 税 所 得 にはどのようなものがありますか 非 課 税 所 得 は 次 の 15 種 類 の 所 得 です (1) 労 働 者 本 人 又 は 親 戚 ( 夫 婦 間 親 子 間 ( 養 親 子 を 含 む))の 不 治 の 病 の 治 療 に 対 する 雇 用 者 からの 援 助 ( 保 険 機 関 から 支 払 われた 金 額 を 控 除 した 金 額 を 上 限 とする) (2) 夫 婦 間 親 子 間 ( 養 親 子 を 含 む) 祖 父 母 と 孫 との 間 兄 弟 姉 妹 間 の 不 動 産 の 譲 渡 による 所 得 (3) 個 人 がベトナムで 唯 一 所 有 する 住 宅 又 は 居 住 用 の 土 地 使 用 権 (その 土 地 に 付 属 する 資 産 を 含 む) を 譲 渡 した 場 合 のその 譲 渡 所 得 (4) 法 律 に 基 づき 国 から 使 用 料 を 無 償 又 は 減 額 されている 土 地 使 用 権 から 生 じる 個 人 の 所 得 (5) 夫 婦 間 親 子 間 ( 養 親 子 を 含 む) 祖 父 母 と 孫 との 間 兄 弟 姉 妹 間 の 不 動 産 の 相 続 または 贈 与 によ る 所 得 (6) 個 人 や 家 計 ( * ) が 国 から 割 り 当 てられた 農 地 を 合 理 化 するための 土 地 使 用 権 の 交 換 による 差 益 (7) 零 細 の 個 人 や 家 計 が 農 林 漁 業 等 の 事 業 から 得 る 所 得 ( 二 次 産 品 に 係 るものを 除 く) (8) 銀 行 預 金 等 の 利 子 所 得 生 命 保 険 契 約 に 基 づく 利 子 所 得 (9) ベトナム 系 外 国 人 外 国 在 住 のベトナム 人 等 からの 送 金 (10) 残 業 代 及 び 夜 勤 する 者 の 賃 金 について 労 働 法 に 定 めた 昼 間 勤 務 又 は 通 常 勤 務 時 間 の 賃 金 に 対 す る 割 増 部 分 (11) 社 会 保 険 法 に 基 づき 社 会 保 険 基 金 により 支 給 される 年 金 (12) 奨 学 金 (13) 生 命 保 険 契 約 損 害 保 険 契 約 により 支 払 われる 保 険 金 労 災 による 法 律 に 基 づき 支 給 される 補 償 金 その 他 の 賠 償 金 (14) 慈 善 目 的 人 道 目 的 修 学 促 進 目 的 など 非 営 利 目 的 で 運 営 される 慈 善 基 金 で 所 管 する 国 家 機 関 から 設 立 認 可 されたものからの 給 付 (15) 政 府 非 政 府 組 織 の 国 外 の 支 援 機 構 で 所 管 する 国 家 機 関 から 認 可 されたものから 慈 善 人 道 を 目 的 に 支 給 される 義 援 金 (*) 家 計 : 家 族 でビジネスを 行 い 資 本 や 資 産 を 出 資 しているベトナムにおける 経 済 組 織 のこと その 他 省 令 等 により 条 件 付 きで 非 課 税 と 認 められるものには 次 のようなものがあります 項 目 課 税 非 課 税 a) 業 務 に 関 連 する 交 通 費 通 勤 手 当 通 勤 用 の 車 両 費 用 業 務 上 必 要 な 車 両 費 用 b) 会 社 名 義 のゴルフ 会 員 権 個 人 名 義 の 会 員 権 会 社 名 義 の 会 員 権 c) 全 従 業 員 に 対 して 行 われる 税 務 申 告 の 手 数 料 d) 年 1 回 の 帰 国 時 の 往 復 航 空 券 代 ( 本 人 のみ) 私 的 な 渡 航 に 出 張 は 含 まれな い( 出 張 用 は 非 課 税 ) e) 大 学 を 除 く 幼 稚 園 ~ 高 校 までの 子 供 の 教 育 費 f) 赴 任 時 の 引 越 費 用 g) 残 業 代 休 日 出 勤 手 当 ( 通 常 の 時 給 の 超 過 分 ) 対 象 が 日 本 人 駐 在 員 のみな ど 特 定 の 個 人 分 に 限 定 した 代 行 手 数 料 家 族 の 航 空 券 本 人 の 2 回 目 以 降 ( 年 当 たり)の 私 的 な 渡 航 用 航 空 券 適 切 な 支 給 方 法 及 び 必 要 書 類 を 伴 わない 場 合 h) 会 社 が 直 接 負 担 する 住 宅 手 当 ( 計 算 方 法 については 質 問 31 をご 参 照 ください) i) 文 房 具 代 制 服 代 出 張 手 当 食 事 手 当 ( 上 限 あり) 対 象 が 全 社 員 となる 代 行 手 数 料 年 1 回 の 本 人 の 私 的 な 渡 航 用 航 空 券 適 切 な 支 給 方 法 及 び 必 要 書 類 を 伴 う 場 合 31
質 問 30: 給 与 所 得 に 対 する PIT の 計 算 方 法 と 税 率 を 教 えてください 給 与 所 得 に 対 する PIT の 計 算 方 法 は 次 の 図 のとおりとなります 課 税 所 得 税 率 個 人 所 得 税 税 額 控 除 後 の 税 額 給 与 所 得 所 得 控 除 税 額 控 除 1) 所 得 控 除 個 人 居 住 者 の 事 業 所 得 給 与 所 得 に 係 る 納 税 額 の 計 算 上 課 税 対 象 となる 所 得 金 額 から 控 除 されます 控 除 額 は 次 のとおりです ( 非 居 住 者 は 控 除 不 可 ) 1 社 会 保 険 料 控 除 : 法 律 で 規 定 された 強 制 加 入 保 険 料 ( 健 康 保 険 社 会 保 険 失 業 保 険 )の 支 払 額 2 任 意 年 金 基 金 への 掛 金 ( 実 際 に 発 生 した 金 額 を 控 除 するが 100 万 ドン/ 月 または 1,200 万 ドン/ 年 を 上 限 とする ) 3 基 礎 控 除 : 月 額 900 万 VND ( 年 額 1 億 800 万 VND) 4 扶 養 控 除 : 扶 養 の 事 実 が 発 生 した 月 から 一 人 当 たり 月 額 320 万 VND 4 寄 付 金 控 除 : 慈 善 基 金 人 道 的 基 金 学 習 促 進 基 金 への 寄 付 金 支 払 額 扶 養 控 除 の 対 象 となる 扶 養 者 とは 次 の 条 件 を 満 たす 者 です 子 ( 養 子 非 摘 出 子 を 含 む) 以 下 のいずれかの 条 件 をみたすこと 1) 18 歳 未 満 であること 2) 18 歳 以 上 かつ 身 体 に 障 害 があり 勤 務 不 可 能 であること 3) 無 所 得 か あるいは 全 ての 所 得 の 合 計 額 が 月 額 100 万 VND 以 下 の 学 生 ( 大 学 高 等 学 校 専 門 学 校 の 学 生 )であること 父 母 無 所 得 か あるいは 全 ての 所 得 の 合 計 が 月 額 100 万 VND 以 下 であり かつ 下 記 のいずれか の 条 件 を 満 たすこと 1) 労 働 年 齢 *を 超 えていること 2) 労 働 年 齢 *であるが 身 体 に 障 害 があり 勤 務 が 不 可 能 であること * 労 働 年 齢 :18 歳 ~55 歳 配 偶 者 無 所 得 か あるいは 全 ての 所 得 の 合 計 が 月 額 100 万 VND 以 下 であり かつ 下 記 のいずれか の 条 件 を 満 たすこと 1) 労 働 年 齢 *を 超 えていること 2) 労 働 年 齢 *であるが 身 体 に 障 害 があり 勤 務 が 不 可 能 であること 祖 父 母 ( 義 祖 父 母 含 む) 兄 弟 姉 妹 など 無 所 得 か あるいは 全 ての 所 得 の 合 計 が 月 額 100 万 VND 以 下 であり 当 該 納 税 者 と 生 計 を 一 にし かつ 下 記 のいずれかの 条 件 を 満 たすこ と( 上 記 1 から 3 に 掲 げる 者 が 扶 養 できる 場 合 を 除 く) 1) 労 働 年 齢 *を 超 えていること 2) 労 働 年 齢 *であるが 身 体 に 障 害 があり 勤 務 が 不 可 能 であること 32
2) 税 率 年 間 課 税 所 得 額 ( 百 万 VND) 月 額 課 税 所 得 額 ( 百 万 VND) 月 額 USD 換 算 (1$=21,000VND として) 60 以 下 5 以 下 238 以 下 5% 60 超 120 以 下 5 超 10 以 下 238 超 476 以 下 10% 税 率 居 住 者 120 超 216 以 下 10 超 18 以 下 476 超 857 以 下 15% 216 超 384 以 下 18 超 32 以 下 857 超 1,524 以 下 20% 384 超 624 以 下 32 超 52 以 下 1,524 超 2,476 以 下 25% 624 超 960 以 下 52 超 80 以 下 2,476 超 3,810 以 下 30% 960 超 80 超 3,810 超 35% 非 居 住 者 に 対 しては 一 律 20% 3) 税 額 控 除 自 然 災 害 火 災 事 故 難 病 等 の 原 因 で 納 税 能 力 が 低 下 した 納 税 者 は 納 税 額 を 超 えない 範 囲 で 損 害 額 に 相 当 する 税 額 控 除 が 適 用 できます 33
質 問 31: 給 与 所 得 に 対 する PIT の 計 算 を 行 う 場 合 ネット 所 得 とグロス 所 得 のそれぞ れの 場 合 について PIT の 計 算 方 法 を 教 えてください 給 与 支 給 方 法 について 個 人 所 得 税 や 社 会 保 険 料 を 個 人 が 負 担 する 場 合 を グロス 会 社 が 負 担 する 場 合 を ネット と 一 般 的 に 呼 称 します 2010 年 9 月 14 日 付 税 務 総 局 発 行 オフィシャル レター No. 3565 によれば ネット 所 得 とグロス 所 得 の 計 算 方 法 は 次 の 例 のように 計 算 することとしています 計 算 例 の 前 提 条 件 ネット 給 与 額 は 50,000,000VND/ 月 所 得 控 除 は 基 礎 控 除 (9,000,000VND/ 月 )のみで 扶 養 者 はいない 社 会 保 険 料 等 は 便 宜 上 ないものとします 手 当 は 家 賃 手 当 の 10,000,000VND/ 月 のみとします < 計 算 式 > 1 ネット 課 税 所 得 額 :50,000,000(ネット 給 与 額 ) - 9,000,000( 基 礎 控 除 )=41,000,000 2 ネットからグロスアップ 課 税 所 得 額 への 変 換 :(グロスアップ 変 換 表 参 照 ) (41,000,000-3,250,000) / 0.75 = 50,333,333 3 家 賃 手 当 課 税 額 : 家 賃 手 当 の 課 税 額 の 算 出 は 家 賃 の 実 費 額 か 課 税 所 得 の 15% のいずれか 低 い 金 額 が 課 税 額 となりま す ただし 15%で 計 算 する 場 合 にはインボイスの 整 備 などが 求 められます (50,333,333+9,000,000( 基 礎 控 除 )) 15%( 家 賃 手 当 課 税 上 限 率 ) = 8,900,000 <10,000,000 4 家 賃 手 当 課 税 額 を 算 入 したネット 課 税 所 得 額 :50,000,000(ネット 給 与 額 ) +8,900,000( 家 賃 手 当 課 税 額 )- 9,000,000( 基 礎 控 除 )= 49,900,000 5 グロス 課 税 所 得 額 :(49,900,000-5,850,000) 70%= 62,928,571 6 納 付 税 額 :62,928,571 0.3-5,850,000=13,028,571 (グロス 課 税 速 算 表 参 照 ) グロスアップ 変 換 表 ( 月 次 ベース) ネット 課 税 所 得 額 (VND) 税 率 ネットからグロスへの 変 換 式 4,750,000 以 下 5% 総 所 得 額 95% 4,750,000 超 9,250,000 以 下 10% ( 総 所 得 額 -250,000 VND) 90% 9,250,000 超 16,050,000 以 下 15% ( 総 所 得 額 -750,000 VND) 85% 16,050,000 超 27,250,000 以 下 20% ( 総 所 得 額 -1,650,000 VND) 80% 27,250,000 超 42,250,000 以 下 25% ( 総 所 得 額 -3,250,000 VND) 75% 42,250,000 超 61,850,000 以 下 30% ( 総 所 得 額 -5,850,000 VND) 70% 61,850,000 超 35% ( 総 所 得 額 -9,850,000 VND) 65% 2009 年 4 月 28 日 付 オフィシャルレターNo. 1578/TCT-TNCN グロス 課 税 速 算 表 ( 月 次 ベース) 総 課 税 所 得 (VND) 税 率 所 得 税 額 (VND) 5,000,000 以 下 5% 総 課 税 所 得 0.05 5,000,000 超 10,000,000 以 下 10% 総 課 税 所 得 0.10-250,000 10,000,000 超 18,000,000 以 下 15% 総 課 税 所 得 0.15-750,000 18,000,000 超 32,000,000 以 下 20% 総 課 税 所 得 0.20-1,650,000 32,000,000 超 52,000,000 以 下 25% 総 課 税 所 得 0.25-3,250,000 34
52,000,000 超 80,000,000 以 下 30% 総 課 税 所 得 0.30-5,850,000 80,000,000 超 35% 総 課 税 所 得 0.35-9,850,000 質 問 32: 給 与 所 得 以 外 の 所 得 に 対 する PIT の 税 率 を 教 えてください 給 与 以 外 の 所 得 に 対 する PIT の 税 率 の 概 要 は 次 のとおりです 給 与 以 外 の 所 得 居 住 者 PIT の 計 算 方 法 非 居 住 者 資 本 譲 渡 所 得 事 業 所 得 出 資 金 譲 渡 所 得 ( 1) 証 券 譲 渡 所 得 ( 2) 不 動 産 譲 渡 所 得 { 事 業 所 得 ( 収 入 - 経 費 + 給 与 所 得 }- 社 会 保 険 料 控 除 - 人 的 控 除 - 寄 付 金 控 除 に 累 進 税 率 を 適 用 する 譲 渡 所 得 金 額 の 20% 譲 渡 所 得 金 額 の 20% または 譲 渡 価 額 の 0.1% 譲 渡 所 得 金 額 の 25% または 譲 渡 価 額 の 2% 事 業 の 種 類 税 率 商 品 販 売 支 払 対 価 の 1% サービス 支 払 対 価 の 5% 製 造 建 設 輸 送 など 支 払 対 価 の 2% 譲 渡 価 額 の 0.1% 譲 渡 価 額 の 2% 賞 金 等 の 一 時 所 得 1,000 万 ドンを 超 える 部 分 の 金 額 の 10% ロイヤルティ 1,000 万 ドンを 超 える 部 分 の 金 額 の 5% フランチャイズから 得 る 所 得 1,000 万 ドンを 超 える 部 分 の 金 額 の 5% 相 続 所 得 1,000 万 ドンを 超 える 部 分 の 金 額 の 10% 贈 与 所 得 1,000 万 ドンを 超 える 部 分 の 金 額 の 10% ( 1) 出 資 金 譲 渡 所 得 とは 有 限 会 社 パートナーシップ 事 業 協 力 契 約 (Business co-operation Contract) 等 への 出 資 金 の 譲 渡 から 得 る 所 得 です ( 2) 証 券 譲 渡 所 得 とは 株 式 社 債 投 資 信 託 の 受 益 権 等 のような 証 券 の 譲 渡 から 得 る 所 得 です 35
質 問 33: ベトナムではどのような 所 得 が 源 泉 徴 収 の 対 象 となるのでしょうか また これらの 所 得 の PIT の 申 告 納 税 期 限 と 申 告 様 式 を 教 えてください べトナムでは 一 定 の 所 得 について その 支 払 いの 際 に 支 払 者 が 源 泉 徴 収 を 行 うこととされており 源 泉 徴 収 を 要 する 場 合 は 次 のとおりです 所 得 の 受 領 者 居 住 者 非 居 住 者 源 泉 徴 収 の 対 象 となる 所 得 賃 金 および 給 料 資 本 投 資 所 得 証 券 譲 渡 所 得 賞 金 等 の 所 得 使 用 料 所 得 フランチャイズから 得 る 所 得 ベトナム 国 内 に 源 泉 があるすべての 所 得 以 上 に 基 づき 支 払 者 による 月 次 及 び 年 次 申 告 書 の 提 出 期 限 及 び 申 告 様 式 をまとめると 次 のとおりと なります 月 次 申 告 年 次 申 告 期 限 申 告 書 様 式 期 限 申 告 書 様 式 05/KK-TNCN 給 与 所 得 投 資 所 得 投 資 証 券 譲 渡 所 得 ロイヤリティ フラ ンチャイズ 所 得 賞 金 等 所 得 VAT 申 告 期 限 により 四 半 期 申 告 又 は 月 次 申 告 * 02/KK-TNCN 03/KK-TNCN 暦 年 末 日 後 90 日 以 内 源 泉 徴 収 集 計 表 ( 雇 用 契 約 あり) 05-1/BK-TNCN 労 働 契 約 を 締 結 していない 又 は 労 働 期 間 が 3 か 月 未 満 の 個 人 及 び 非 居 住 者 05-2/BK-TNCN 06/KK-TNCN (ただし 証 券 譲 渡 所 得 による 場 合 に は 06/BK-TNCN を 追 加 添 付 する 必 要 あり) PIT 申 告 の 詳 細 は 質 問 20 をご 参 照 ください 36
質 問 34: ベトナムではどのような 所 得 が 源 泉 徴 収 の 対 象 とならず 確 定 申 告 ( 月 次 申 告 年 次 申 告 )をしなければならないのでしょうか 次 の 所 得 はベトナムで 源 泉 徴 収 の 対 象 にはなりませんので 個 人 がベトナム 税 務 署 に 月 次 または 四 半 期 申 告 をしなければなりません 給 与 所 得 を 得 る 個 人 居 住 者 で 次 の 場 合 1 国 外 から 支 払 われる 給 与 があるとき 2 ベトナムに 所 在 する 国 際 機 関 大 使 館 領 事 館 により 支 給 される 給 与 所 得 を 得 るベトナム 人 居 住 者 の 国 外 源 泉 所 得 居 住 者 の 事 業 所 得 居 住 者 の 不 動 産 譲 渡 所 得 居 住 者 が 配 当 金 の 代 わりに 交 付 を 受 ける 株 式 居 住 者 の 資 本 譲 渡 所 得 居 住 者 の 相 続 所 得 居 住 者 の 贈 与 所 得 さらには 次 に 掲 げる 所 得 を 有 する 個 人 居 住 者 は 年 次 申 告 をしなければなりません 1. 給 与 所 得 がある 個 人 居 住 者 次 のいずれかに 該 当 する 場 合 課 税 年 度 中 に 源 泉 徴 収 により 一 時 的 に 納 付 された 税 額 の 合 計 額 が その 課 税 年 度 の 個 人 所 得 税 として 納 付 すべき 税 額 に 満 たない 課 税 年 度 中 に 源 泉 徴 収 等 された 税 額 のうち 過 納 額 につき 還 付 又 は 翌 年 度 の 税 額 に 充 当 する ベトナムでの 雇 用 契 約 が 終 了 したことにより 外 国 人 居 住 者 がベトナムを 出 国 する 2. 給 与 所 得 と 事 業 所 得 がある 個 人 居 住 者 次 のいずれかに 該 当 する 場 合 課 税 年 度 の 平 均 月 額 課 税 売 上 が 400 万 VND 超 である 課 税 年 度 中 に 源 泉 徴 収 等 された 税 額 のうち 過 納 額 につき 還 付 又 は 翌 年 度 の 税 額 に 充 当 する ベトナムでの 雇 用 契 約 が 終 了 したことにより 外 国 人 居 住 者 がベトナムを 出 国 する 3. 証 券 譲 渡 所 得 がある 個 人 居 住 者 所 轄 税 務 署 に 証 券 譲 渡 の 取 引 に 対 して 一 律 20%の 税 率 が 適 用 される 方 法 を 申 請 した 個 人 居 住 者 で 次 のいずれかに 該 当 する 場 合 当 該 課 税 年 度 の 全 ての 証 券 譲 渡 所 得 に 対 して 課 税 年 度 中 に 0.1%の 税 率 で 源 泉 徴 収 された 税 額 の 合 計 額 が 20%の 税 率 を 適 用 して 計 算 した 金 額 に 満 たない 課 税 年 度 中 に 源 泉 徴 収 等 された 税 額 のうち 過 納 額 につき 還 付 又 は 翌 年 度 の 税 額 に 充 当 する 37
質 問 35: PIT の 確 定 申 告 ( 月 次 申 告 年 次 申 告 )の 申 告 納 付 期 限 及 び 申 告 様 式 を 教 え てください 確 定 申 告 ( 月 次 申 告 年 次 申 告 )による 申 告 納 付 期 限 及 び 申 告 様 式 は 次 の 通 りです 個 人 が 得 る 所 得 の 種 類 事 業 所 得 会 計 帳 簿 を 記 帳 す る 者 費 用 が 計 算 でき ず 売 上 のみ 計 算 できる 者 税 額 定 額 法 により 納 付 する 者 事 業 所 得 と 給 与 所 得 を 同 時 に 得 る 者 ( 外 国 法 人 等 からの) 給 与 所 得 不 動 産 譲 渡 所 得 資 本 譲 渡 所 得 証 券 譲 渡 所 得 相 続 贈 与 所 得 翌 四 半 期 30 日 以 内 月 次 申 告 年 次 申 告 期 限 申 告 書 様 式 期 限 申 告 書 様 式 前 年 の 12 月 15 日 まで 翌 四 半 期 30 日 以 内 08/KK-TNCN 08A/KK-TNCN 01/THKH 01-1/THKH 07/KK-TNCN 08/KK-TNCN 08A/KK-TNCN 翌 四 半 期 30 日 以 内 07/KK-TNCN 同 上 不 動 産 所 有 使 用 権 譲 渡 申 請 書 類 と 同 時 に 提 出 資 本 譲 渡 契 約 書 の 有 効 日 より 10 日 以 内 証 券 譲 渡 契 約 書 の 有 効 日 より 10 日 以 内 不 動 産 の 場 合 は 不 動 産 所 有 使 用 権 相 続 贈 与 申 請 書 類 と 同 時 に 提 出 資 本 証 券 の 場 合 は 相 続 贈 与 契 約 書 の 有 効 日 登 録 手 数 料 申 告 書 類 の 提 出 前 に 提 出 暦 年 末 日 後 90 日 以 内 暦 年 末 日 後 90 日 以 内 09/KK-TNCN 09-2/PL-TNCN 09-3/PL-TNCN 外 国 の 法 律 によ り 外 国 の 税 務 当 局 が 納 税 証 明 書 を 発 行 しない 場 合 08B/KK-TNCN 所 得 が 一 か 所 の みである 場 合 申 告 書 は 提 出 不 要 09/KK-TNCN 09-1/PL-TNCN 09-2/PL-TNCN 09-3/PL-TNCN 外 国 の 法 律 によ り 外 国 税 務 当 局 が 納 税 証 明 書 を 発 行 しない 場 合 08B/KK-TNCN 09/KK-TNCN 09-1/PL-TNCN 09-3/PL-TNCN 20/TXN-TNCN 11/KK-TNCN 12/KK-TNCN 12/KK-TNCN 暦 年 末 日 後 90 日 以 内 13/KK-TNCN, 13-1/BK-TNCN 14/KK-TNCN 38
個 人 が 得 る 所 得 の 種 類 居 住 者 の 国 外 所 得 給 与 所 得 翌 四 半 期 30 日 以 内 月 次 申 告 年 次 申 告 期 限 申 告 書 様 式 期 限 申 告 書 様 式 07/KK-TNCN 暦 年 末 日 後 90 日 以 内 09/KK-TNCN 09-1/PL-TNCN 09-3/PL-TNCN 事 業 所 得 翌 四 半 期 30 日 以 内 08/KK-TNCN 不 動 産 譲 渡 所 得 11/KK-TNCN 所 得 の 発 生 日 より 10 日 証 券 譲 渡 所 得 12/KK-TNCN 以 内 またはベトナム 入 相 続 贈 与 所 得 国 日 より 10 日 以 内 14/KK-TNCN その 他 の 所 得 19/KK-TCNCN ベトナムで 発 生 し 外 国 で 受 け 取 った 非 居 住 者 の 所 得 資 本 の 再 投 資 より 出 資 金 又 は 株 式 の 譲 渡 益 を 受 けた 場 合 所 得 の 発 生 日 より 10 日 以 内 またはベトナム 入 国 日 より 10 日 以 内 所 得 の 発 生 日 より 10 日 以 内 19/KK-TCNCN 24/KK-TNCN 39
質 問 36: 新 規 赴 任 者 の 課 税 期 間 と 外 国 税 額 控 除 について 教 えてください 新 規 赴 任 者 への 課 税 期 間 は 関 連 法 令 オフィシャルレターにより 現 状 次 のようになっています 暦 年 での 滞 在 日 数 が 183 日 未 満 の 場 合 1) 第 一 課 税 期 間 : 入 国 日 からの 1 年 間 2) 第 二 課 税 期 間 : 入 国 日 の 翌 暦 年 重 複 する 税 額 は 第 二 課 税 期 間 の 税 額 から 控 除 することができます 2013 年 入 国 日 2014 年 1/1 9/1 12/31 9/1 12/31 第 一 課 税 期 間 第 二 課 税 期 間 重 複 分 は 控 除 暦 年 での 滞 在 日 数 が 183 日 以 上 の 場 合 3) 第 一 課 税 期 間 : 入 国 日 の 暦 年 ( 当 該 暦 年 の 1 月 1 日 から 課 税 期 間 となる) 4) 第 二 課 税 期 間 : 入 国 日 の 翌 暦 年 ベトナム 入 国 以 前 に 他 国 で 支 払 った 税 額 は 第 一 課 税 期 間 の 税 額 から 控 除 することができます ( 外 国 税 額 控 除 ) 2013 年 入 国 日 2014 年 1/1 4/1 12/31 12/31 第 一 課 税 期 間 第 二 課 税 期 間 外 国 税 額 控 除 外 国 税 額 控 除 について 外 国 で 発 生 した 所 得 のうち 二 重 課 税 となる 部 分 に 対 して 当 該 国 で 納 税 した 税 額 を 控 除 することができ ます( 限 度 額 あり) 外 国 税 額 控 除 には 日 本 での 納 税 証 明 書 が 必 要 となります 計 算 例 は 次 のとおりです 1) 外 国 税 額 控 除 の 限 度 額 累 進 課 税 の 方 法 により 計 算 し たベトナムの 個 人 所 得 税 額 課 税 売 上 全 額 に 占 めるベトナム 国 外 で 発 生 した 課 税 売 上 の 割 合 280.8 百 万 ドン 360 百 万 ドン( 日 本 本 社 からの 給 料 ) 1,188 百 万 ドン 360 百 万 ドン( 日 本 本 社 からの 給 料 ) +828 百 万 ドン(ベトナム 子 会 社 からの 給 料 ) = 85.09 百 万 ドン 2) 外 国 で 納 税 した 税 額 72 百 万 ドン( 日 本 本 社 からの 給 料 ) 3) 上 記 1)と 2)のいずれか 少 ない 金 額 72 百 万 ドン 85.09 百 万 ドン 72 百 万 ドン 40
第 5 章 : 外 国 契 約 者 税 (FCT) FCT 関 連 法 令 一 覧 法 令 法 令 番 号 内 容 省 令 ( 通 達 ) No.60/2012/TT-BTC dated 12/04/2012 No. 80/2012/TT-BTC dated 22/05/2012 外 国 契 約 者 税 の 施 行 ガイドライン 税 務 コード 登 録 に 関 する 税 務 管 理 法 の ガイドライン その 他 上 記 法 令 に 関 連 する CIT 法 VAT 法 及 び PIT 法 のガイドライン 及 びオフィシャルレターをご 参 照 ください 税 務 上 の 取 扱 については 上 記 のほかベトナムが 締 結 した 他 国 との 租 税 条 約 も 影 響 を 及 ぼします 41
質 問 37: FCT とはどのような 税 金 をいうのですか FCT は 外 国 法 人 または 個 人 ( 以 下 外 国 契 約 者 といいます)が ベトナム 国 内 法 人 または 個 人 に 対 し てベトナム 国 内 でサービスを 提 供 し 対 価 を 得 る 際 に 発 生 した 所 得 に 対 して 課 税 されます FCT は 主 に VAT 部 分 及 び CIT (PIT) 部 分 から 構 成 されています 1) 外 国 契 約 者 は 発 生 した 付 加 価 値 や 所 得 に 対 して FCT を 課 されます 2) 外 国 契 約 者 は その 他 税 金 手 数 料 等 を 現 行 規 定 により 支 払 う 必 要 があります FCT を 構 成 する 税 金 外 国 契 約 者 税 (FCT) 法 人 所 得 税 (CIT) 付 加 価 値 税 = 個 人 所 得 税 (PIT) + (VAT) + 手 数 料 等 課 税 対 象 となる 取 引 は 以 下 のとおりです 1) ベトナム 国 内 でサービスが 提 供 される または 物 品 を 伴 うサービスが 提 供 される 場 合 2) 商 品 の 引 き 渡 し 地 点 がベトナム 領 土 内 である 場 合 据 付 試 験 保 証 メンテナンス 交 換 等 の 商 品 に 付 随 するサービスがベトナム 国 内 で 提 供 される 場 合 ( 無 償 サービスも 含 む) DDP/DAT/DAP の 貿 易 取 引 条 件 による 取 引 On-the-spot export/import(みなし 輸 出 入 ) 取 引 も 課 税 対 象 3) 知 的 所 有 権 資 産 使 用 権 の 譲 渡 版 権 使 用 料 技 術 移 転 料 等 のロイヤリティ 資 産 譲 渡 精 算 有 価 証 券 譲 渡 利 息 契 約 相 手 からの 違 約 金 等 外 国 契 約 者 がベトナムの 居 住 者 非 居 住 者 を 問 わず またベトナムに 恒 久 的 施 設 (PE)を 有 するか 否 か に 関 わらず FCT が 課 されます 課 税 取 引 の 種 類 とみなし 税 率 みなし 税 率 は 源 泉 徴 収 方 式 ハイブリッド 方 式 の 計 算 に 使 用 されます ( 質 問 39 質 問 40 ご 参 照 ) みなし 税 率 No. 課 税 取 引 の 種 類 VAT CIT 1 サービスの 付 随 した 物 品 販 売 - On-the-spot export/import 取 引 ( 外 国 からの 委 託 加 工 を 除 く) 1% 輸 入 時 に 支 払 DDP/DAT/DAP 条 件 下 の 取 引 を 含 む 2 サービス 一 般 機 械 設 備 のリース 保 険 サービス 5% 5% 3 石 油 掘 削 サービス 7% 5% 4 レストラン ホテル カジノの 管 理 サービス 5% 10% 5 航 空 機 航 空 機 のエンジン 航 空 機 の 部 品 船 舶 のリース 5% 2% 6 建 設 据 付 ( 資 材 機 械 設 備 の 供 給 を 伴 うもの) 3% 2% 7 建 設 据 付 ( 資 材 機 械 設 備 の 供 給 を 伴 わないもの) 5% 2% 8 輸 送 製 造 およびその 他 事 業 ( 海 上 航 空 輸 送 を 含 む) 3% 2% 9 有 価 証 券 譲 渡 海 外 への 再 保 険 再 保 険 譲 渡 からのコミッション - 0.1% 10 デリバティブ 取 引 - 2% 11 利 息 収 入 - 5% 12 ロイヤリティ - 10% 42
質 問 38: FCT の 納 税 義 務 者 と 申 告 納 税 の 方 法 を 教 えてください FCT の 規 定 に 基 づき 負 担 者 が 誰 であるかについては 外 国 契 約 者 の 条 件 によって 異 なります ベトナムに 恒 久 的 施 設 (PE)を 有 している 又 はベトナムの 居 住 者 である いいえ はい 外 国 契 約 者 としての 期 間 が 183 日 以 上 である いいえ はい 会 計 処 理 方 法 は?(1~3から 任 意 に 選 択 ) 1 ベトナム 会 計 システ ムを 採 用 している 2 財 務 省 のガイドライ ン 及 び 会 計 に 関 す る 規 定 に 基 づい て 会 計 処 理 を 行 う 3 左 記 1 2 以 外 の 会 計 処 理 を 行 う VAS 方 式 ハイブリッド 方 式 源 泉 徴 収 方 式 43
質 問 39: FCT の 申 告 納 税 に 関 する3 方 式 (VAS 方 式 ハイブリッド 方 式 源 泉 徴 収 方 式 )の 納 税 義 務 者 登 録 手 続 申 告 納 税 期 限 税 率 を 教 えてください FCT の 納 税 義 務 者 登 録 手 続 申 告 納 税 期 限 及 び 税 率 は 次 のとおりです 項 目 納 税 義 務 者 税 務 コード の 登 録 義 務 者 及 び 手 続 VAS 方 式 ( 外 国 契 約 者 が 自 己 申 告 する 方 法 ) 外 国 契 約 者 外 国 契 約 者 源 泉 徴 収 方 式 (ベトナム 国 内 企 業 が 源 泉 徴 収 する 方 法 ) ベトナム 国 内 企 業 ( 源 泉 徴 収 義 務 者 ) ベトナム 国 内 企 業 ハイブリッド 方 式 ( 左 2 種 類 の 折 衷 方 法 ) 外 国 契 約 者 ベトナム 国 内 企 業 または 外 国 契 約 者 税 コードは 事 業 登 記 書 または 設 立 許 可 書 投 資 許 可 書 の 発 効 日 から 10 日 以 内 に 登 録 す る 必 要 があります 月 次 申 告 翌 月 20 日 までに 申 告 納 税 VAT 発 生 の 都 度 発 生 後 10 日 以 内 に 申 告 納 税 契 約 満 了 時 契 約 終 了 後 45 日 以 内 に 申 告 納 税 月 次 申 告 翌 月 20 日 までに 申 告 納 税 申 告 納 税 期 限 四 半 期 申 告 各 四 半 期 末 の 翌 月 30 日 ま でに 申 告 納 税 年 次 申 告 年 度 末 終 了 後 90 日 以 内 に 申 告 納 税 契 約 満 了 時 契 約 終 了 後 45 日 以 内 に 申 告 納 税 VAT と 同 様 CIT 発 生 の 都 度 発 生 後 10 日 以 内 に 申 告 納 税 契 約 満 了 時 契 約 終 了 後 45 日 以 内 に 申 告 納 税 税 率 VAT:0% 5% 10% CIT: 標 準 税 率 25% VAT: 質 問 40 をご 参 照 CIT: VAT:0% 5% 10% CIT: 質 問 40 をご 参 照 44