(4) 遺 体 の 収 容, 検 視, 身 元 確 認, 遺 族 対 策 ア 遺 体 の 収 容 特 別 派 遣 部 隊 の 支 援 を 受 け, 自 衛 隊, 海 上 保 安 庁, 消 防 等 との 連 携 を 図 りながら 行 方 不 明 者 の 捜 索 に 取 り 組 んだ 結 果, 地 震



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目 次 第 1 章 総 則 第 1 節 計 画 の 目 的... 1 第 1 計 画 の 目 的 1 第 2 計 画 の 策 定 1 第 3 計 画 の 構 成 2 第 4 用 語 の 意 義 2 第 2 節 計 画 の 前 提 条 件... 3 第 1 自 然 条 件 3 第 2 社 会 条 件

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参 考 改 正 災 害 対 策 基 本 法 1 ( 災 害 時 における 車 両 の 移 動 等 ) 第 七 十 六 条 の 六 道 路 管 理 者 は その 管 理 する 道 路 の 存 する 都 道 府 県 又 はこれに 隣 接 し 若 しくは 近 接 する 都 道 府 県 の 地 域 に 係

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3 避 難 状 況 避 難 指 示 避 難 勧 告 都 道 府 県 名 市 区 町 村 名 指 示 日 時 勧 告 日 時 青 森 県 岩 手 県 山 形 県 埼 玉 県 千 葉 県 東 京 都 鰺 ヶ 沢 町 月 16 日 12 時 55 分 10 月 22 日 10 時 00 分

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(1) 率 等 一 覧 ( 平 成 26 年 度 ) 目 課 客 体 及 び 納 義 務 者 課 標 準 及 び 率 法 内 に 住 所 を 有 する ( 均 等 割 所 得 割 ) 内 に 事 務 所 事 業 所 又 は 家 屋 敷 を 有 する で 内 に 住 所 を 有 し ないもの( 均 等

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4 調 査 の 対 話 内 容 (1) 調 査 対 象 財 産 の 土 地 建 物 等 を 活 用 して 展 開 できる 事 業 のアイディアをお 聞 かせく ださい 事 業 アイディアには, 次 の 可 能 性 も 含 めて 提 案 をお 願 いします ア 地 域 の 活 性 化 と 様 々な 世

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(2) 都 市 計 画 区 域 市 街 化 区 域 市 街 化 調 整 区 域 の 変 遷 1 都 市 計 画 区 域 の 変 遷 2 市 街 化 区 域 及 び 市 街 化 調 整 区 域 の 変 遷 旧 石 巻 市 ( 単 位 :ha) ( 単 位 :ha) 変 更 都 市 計 画 区 域 行

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2 関 係 機 関 の 活 動 (1) 災 害 警 備 体 制 3 月 12 日 から 警 視 庁 をはじめとする 全 国 の 警 察 による 特 別 派 遣 部 隊 が 本 県 に 入 県 し, 捜 索 救 助 活 動, 検 視 活 動, 交 通 整 理, 警 戒 パトロールなど 各 種 活 動 に 従 事 した 地 震 発 生 から6か 月 間 で 延 べ 約 27 万 4,000 人 の 支 援 を 受 けた (2) 被 災 者 の 救 出 及 び 救 護 ア 県 警 ヘリコプター 機 動 隊 レンジャー 部 隊 による 救 出 活 動 3 月 12 日 から 警 視 庁 及 び 他 県 警 から 特 別 派 遣 されたヘリコプター 部 隊 により 被 災 地 域 における 救 出 活 動 に 従 事 した その 結 果, 地 震 発 生 から 11 日 間 において, 本 県 警 機 動 隊 レンジャー 隊 員 等 がヘリコプターと 連 携 し,262 人 の 住 民 を 救 出 した イ 所 轄 警 察 署 員 による 救 出 活 動 地 震 発 生 から9 日 後 の3 月 20 日 16 時 ごろ, 石 巻 市 門 脇 町 地 内 を 捜 索 中 の 石 巻 警 察 署 員 が, 倒 壊 家 屋 で 救 助 を 求 める 少 年 を 発 見 し, 消 防 レスキュー 隊 等 と 連 携 し, 倒 壊 家 屋 内 で 救 助 を 待 っていた 祖 母 とともに 無 事 に 救 出 した (3) 行 方 不 明 者 対 策 ア 捜 索 活 動 a 現 地 統 括 官 及 び 情 報 班 による 情 報 の 一 元 化 行 方 不 明 者 の 捜 索 活 動 を 効 率 的 効 果 的 に 実 施 するため, 沿 岸 9 警 察 署 に 対 し, 現 地 警 察 署 長 を 補 佐 し,さらに 自 治 体 関 係 機 関 との 連 携 の 強 化 を 目 的 とした 現 地 統 括 官 制 度 を 発 足, 現 地 統 括 官 及 び 同 統 括 官 を 補 佐 する 情 報 班 を 派 遣 して 情 報 の 一 元 化 を 図 り, 各 捜 索 機 関 の 活 動 に 寄 与 した b 全 国 広 域 緊 急 援 助 隊 等 による 捜 索 活 動 3 月 12 日 から9 月 11 日 まで, 全 国 の 広 域 緊 急 援 助 隊, 機 動 隊 及 び 管 区 機 動 隊 の 支 援 を 受 け, 被 害 が 甚 大 な 沿 岸 地 域 を4 方 面 ( 気 仙 沼, 石 巻, 仙 塩, 仙 南 )に 分 けて, 特 別 派 遣 部 隊 を 投 入 し, 捜 索 活 動 を 行 った イ 行 方 不 明 者 情 報 の 集 約 等 把 握 した 行 方 不 明 者 に 関 する 情 報 を 警 察 本 部 で 一 括 集 約 し,データベースで 管 理 した また, 把 握 した 行 方 不 明 者 情 報 は, 遺 体 情 報 との 照 合, 同 一 人 に 対 する 情 報 の 整 理, 相 談 者 に 対 する 確 認 等 により 生 存, 死 亡, 震 災 による 行 方 不 明 者 としての 特 定 を 行 ったほか, 身 元 不 明 遺 体 の 身 元 特 定 や 捜 索 活 動 等 に 活 用 した ウ 行 方 不 明 者 に 関 する 警 察 証 明 の 発 行 東 日 本 大 震 災 により 行 方 不 明 となった 者 に 関 し, 行 方 不 明 者 の 届 出 がなされている 者 の 死 亡 届 提 出 の 手 続 を 行 うに 当 たり, 親 族 等 又 はその 委 任 を 受 けた 者 からの 申 請 に 基 づき, 届 出 受 理 及 び 未 発 見 事 実 を 証 明 する 警 察 証 明 を 発 行 することとし,6 月 11 日 から 当 該 行 方 不 明 者 が 被 災 したと 思 わ れる 地 域 を 管 轄 する 警 察 署 において 発 行 手 続 を 開 始 した 192-192-

(4) 遺 体 の 収 容, 検 視, 身 元 確 認, 遺 族 対 策 ア 遺 体 の 収 容 特 別 派 遣 部 隊 の 支 援 を 受 け, 自 衛 隊, 海 上 保 安 庁, 消 防 等 との 連 携 を 図 りながら 行 方 不 明 者 の 捜 索 に 取 り 組 んだ 結 果, 地 震 発 生 後 1か 月 で,8,015 体 の 遺 体 を 収 容 した その 後 も, 遺 体 の 発 見 状 況 や 被 災 状 況 等 を 分 析 し, 重 機 を 活 用 した 綿 密 な 捜 索 活 動 を 行 い, 地 震 発 生 後 6か 月 間 で 9,455 体 の 遺 体 を 収 容 した イ 死 者 の 検 視 県 内 に 設 置 した 26 か 所 ( 最 大 時 )の 検 視 場 所 ( 遺 体 安 置 所 )において, 特 別 派 遣 部 隊 の 支 援 を 受 け, 最 大 時 540 人 体 制 で 検 視 を 行 った ウ 身 元 確 認 収 容 された 遺 体 について, 身 体 特 徴 等 に 関 するホームページへの 掲 載, 遺 体 安 置 所 に 対 する 写 真 台 帳 の 備 え 付 け, 所 持 品 からの 追 跡 捜 査 等 の 諸 施 策 を 推 進 したほか,DNA 型 鑑 定, 歯 牙 照 合 等 に よる 身 元 確 認 捜 査 を 徹 底 した エ 遺 族 対 策 遺 族 に 対 する 支 援 業 務 を 推 進 するため, 遺 族 支 援 班 を 新 たに 編 成 し, 遺 体 の 引 渡 し, 身 元 確 認, 行 方 不 明 者 の 受 付 等 について, 被 災 者 遺 族 等 の 感 情 に 配 意 した 丁 寧 な 遺 族 支 援 活 動 を 展 開 した また, 遺 族 等 へ 的 確 な 情 報 を 提 供 するために,ホームページに 身 元 不 明 者 の 情 報 や 身 元 が 確 認 され た 犠 牲 者 の 氏 名 等 を 掲 示 するなど, 迅 速 かつ 的 確 な 情 報 提 供 を 推 進 した (5) 被 災 地 治 安 対 策 ア 安 全 安 心 対 策 津 波 で 被 災 した 金 融 機 関 コンビニエンスストア 等 のATM 対 策, 流 言 飛 語 対 策 のほか, 被 災 者 の 安 心 感 等 醸 成, 応 急 仮 設 住 宅 における 防 犯 意 識 等 向 上 を 図 るため 地 域 安 全 ニュース きずな 及 び 犯 罪 被 害 に 遭 わないための 防 犯 ガイド を 発 行 して 安 全 情 報 を 提 供 した また, 全 国 警 察 から 支 援 を 受 けて 避 難 所 を 巡 回 するとともに, 本 県 の 女 性 警 察 官, 少 年 警 察 補 導 員 による 巡 回 も 実 施 し, 被 災 者 の 安 心 感 を 醸 成 したほか, 応 急 仮 設 住 宅 の 居 住 者 を 地 域 防 犯 サポーター に 委 嘱 して 自 主 防 犯 活 動 等 の 促 進 を 図 った イ 警 戒 及 び 警 ら 活 動 全 国 から 派 遣 された 地 域 警 察 特 別 派 遣 部 隊 等 による 街 頭 パトロール 隊 を 編 成 したほか, 第 二 機 動 隊 及 び 連 合 機 動 隊 で 被 災 地 集 団 パトロール 隊 を 編 成 し, 被 災 地 における 警 戒, 警 ら 活 動 及 び 被 災 者 等 のニーズ 把 握 活 動 を 実 施 した ウ 各 種 犯 罪 の 取 締 り 等 他 県 の 特 別 機 動 捜 査 隊 の 支 援 を 受 け, 被 災 地 の 治 安 維 持 に 努 めたほか, 避 難 ( 応 急 仮 設 住 宅 ) 生 活 の 長 期 化, 失 業 者 の 増 加 等 を 背 景 とする 犯 罪 の 凶 悪 化 や 長 期 間 にわたる 災 害 復 旧 復 興 の 過 程 に おける 新 たな 形 態 の 犯 罪 の 発 生 が 懸 念 されることから, 組 織 を 挙 げて 被 災 地 の 治 安 対 策 を 強 力 に 推 進 した エ 震 災 復 旧 復 興 事 業 等 からの 暴 力 団 等 反 社 会 的 勢 力 の 排 除 発 災 の 初 期 段 階 から, 災 害 復 旧 復 興 事 業 等 に 関 わる 国, 県 の 機 関, 被 災 自 治 体, 県 内 の 建 設 業, 廃 棄 物 処 理 業, 解 体 工 事 等 の 関 係 団 体 等 に 対 して 暴 力 団 等 排 除 の 働 きかけを 実 施 し, 下 請, 孫 請 けか 192-193-

らの 暴 力 団 排 除 を 徹 底 した さらに, 震 災 に 伴 う 生 活 福 祉 資 金 特 例 貸 付 制 度 利 用 の 詐 欺 事 件 を 検 挙 し, 関 係 機 関 と 連 携 し, 償 還 請 求 を 促 すなど, 公 的 融 資 制 度 からの 暴 力 団 等 の 排 除 対 策 を 推 進 した (6) 交 通 対 策 ア 緊 急 交 通 路 の 確 保 3 月 13 日 12 時 から 常 磐 道, 三 陸 道 等 の5 路 線, 一 般 国 道 398 号 等 2 路 線 を 緊 急 交 通 路 に 指 定 し, 緊 急 物 資 輸 送 車 両 等 の 安 全 確 保 に 努 め,3 月 30 日 6 時 をもって,すべての 交 通 規 制 を 解 除 した この 間, 緊 急 交 通 車 両 標 章, 通 行 禁 止 道 路 通 行 許 可 証 等 約 5 万 2 千 枚 を 交 付 した イ 被 災 地 における 交 通 安 全 対 策 震 災 により 道 路 交 通 網 や 交 通 安 全 施 設 等 が 壊 滅 的 な 被 害 を 受 けたことから, 全 国 から 派 遣 された 交 通 部 隊 等 を 被 災 地 に 配 置 し, 滅 灯 信 号 交 差 点 での 交 通 整 理 誘 導 等 を 行 ったほか, 高 速 道 路 等 の 渋 滞 緩 和 対 策, 災 害 廃 棄 物 搬 送 車 両 や 工 事 車 両 等 の 交 通 安 全 対 策 を 推 進 し, 被 災 地 における 交 通 の 安 全 と 円 滑 を 図 った ウ 交 通 信 号 機 の 緊 急 復 旧 対 策 被 災 した 交 通 信 号 機 332 基 のうち, 停 電 以 外 で 滅 灯 した 信 号 機 は 272 基 であり,これらの 信 号 機 については, 道 路 の 復 旧 状 況 等 を 踏 まえながら, 順 次 整 備 し, 年 内 に 累 計 180 基 前 後 を 復 旧 させ, それ 以 外 の 被 災 信 号 機 については, 一 部 道 路 状 況 等 により 慎 重 に 判 断 すべき 箇 所 を 除 いて, 基 本 的 には 年 度 内 の 復 旧 を 目 標 に 取 り 組 み, 災 害 復 興 に 必 要 な 物 流 の 円 滑 化 と 被 災 地 の 交 通 環 境 の 確 保 を 図 ることとした エ 被 災 地 の 交 通 窓 口 対 策 震 災 により 膨 大 な 車 両 が 流 失 損 壊 等 したことに 伴 い, 被 災 者 の 負 担 軽 減 を 図 り, 迅 速 かつ 円 滑 に 車 両 の 取 得 ができるようにするため, 自 動 車 保 管 場 所 証 明 手 続 きの 簡 略 化 ( 証 明 書 の 即 日 交 付, 所 在 図 の 簡 略, 添 付 書 類 の 省 略 ), 申 請 手 数 料 の 免 除 等 を 行 った また, 被 災 地 の 早 期 復 旧 復 興 活 動 を 支 援 するため, 道 路 使 用 申 請 についても 緊 急 工 事 扱 いとしての 受 理 や 申 請 手 数 料 の 免 除 等 の 措 置 を 講 じた オ 被 災 者 運 転 免 許 証 の 更 新, 再 交 付 等 対 策 震 災 による 運 転 免 許 センター 等 の 被 災 により, 運 転 免 許 業 務 に 支 障 が 生 じたため, 避 難 所 や 民 間 施 設 に 免 許 窓 口 を 開 設 し, 申 請 受 理 等 を 行 ったほか, 特 例 措 置 ( 免 許 有 効 期 間 :3 月 11 日 から8 月 31 日 まで 延 長 )に 基 づいた 免 許 業 務 ( 対 象 者 : 約 15 万 人,うち 約 14 万 3 千 人 が 期 間 内 に 手 続 き 終 了 )を 推 進 した また, 震 災 で 流 出, 紛 失 した 運 転 免 許 証 の 再 交 付 手 続 に 当 たり, 被 災 者 支 援 の 一 環 とし て 手 数 料 を 免 除 するための 条 例 の 改 正 を 行 うなど, 再 交 付 事 務 を 推 進 した カ 震 災 により 低 下 した 県 民 の 規 範 意 識 の 再 構 築 震 災 後,ガソリン 不 足 等 により 自 転 車 利 用 者 が 急 増 したことに 伴 い, 自 転 車 利 用 者 の 交 通 マナー の 低 下 やルール 違 反 等 が 顕 著 となり, 事 故 も 増 加 したほか, 被 災 地 を 中 心 に 飲 酒 運 転 による 違 反 や 事 故 が 多 くなるなど, 県 民 の 規 範 意 識 の 低 下 が 懸 念 されたことから a 自 転 車 利 用 者 に 対 するルールの 周 知 と 安 全 教 育 の 推 進 自 転 車 利 用 マナーアップ 推 進 会 議 開 催 による 安 全 意 識 の 周 知 (7 月 29 日 ) 自 転 車 安 全 利 用 指 導 強 化 月 間 設 定 による 街 頭 指 導 の 強 化 (7 月,9 月 ) 193-194-

b 飲 酒 運 転 根 絶 対 策 タクシー 運 転 者 を 飲 酒 運 転 監 視 員 に 委 嘱 して 飲 酒 運 転 根 絶 飲 酒 運 転 根 絶 推 進 委 員 協 議 会 員 による 飲 食 店 等 への 広 報 啓 発 活 動 飲 酒 運 転 等 悪 質 危 険 違 反 の 交 通 指 導 取 締 りの 強 化 (6 月 ) など, 各 種 交 通 安 全 対 策 を 積 極 的 に 推 進 した (7) 広 報 活 動 ア 報 道 機 関 への 情 報 提 供 地 震 発 生 後 から 確 定 情 報 は お 知 らせ, 不 確 定 情 報 は 参 考 情 報 として 積 極 的 な 情 報 発 信 を 行 った 定 時 の 震 災 関 連 の 情 報 提 供 としては, 遺 体 の 検 視 作 業 の 現 状 及 び 新 たに 身 元 が 確 認 された 犠 牲 者 を 毎 日 発 出 した イ 震 災 関 連 情 報 のホームページへの 掲 載 震 災 関 連 情 報 について, 宮 城 県 警 察 ホームページのトップページに 震 災 情 報 関 連 サイト を 設 置 して, 震 災 関 連 警 察 相 談 ダイヤル について 犠 牲 者 の 所 持 品 等 から 推 察 される 氏 名 等 事 項 一 覧 氏 名 の 推 測 ができない( 身 元 不 明 ) 犠 牲 者 の 方 々 氏 名 の 推 察 ができない( 身 元 不 明 ) 犠 牲 者 の 方 々の 御 遺 体 の 身 体 特 徴 等 が 分 かる 写 真 の 閲 覧 に ついて DNA 型 資 料 の 提 供 依 頼 について 犠 牲 者 が 所 持 していた 携 帯 電 話 の 情 報 一 覧 身 元 が 確 認 された 犠 牲 者 の 方 々 ご 遺 体 安 置 場 所 一 覧 震 災 により 被 災 された 方 への 各 種 手 数 料 の 減 免 について 東 日 本 大 震 災 による 行 方 不 明 者 に 係 る 警 察 証 明 の 発 行 手 続 について 宮 城 県 警 察 本 部 長 から 皆 様 へ 行 方 不 明 者 対 策 部 からのお 知 らせ( 被 災 地 における 捜 索 活 動 状 況 を 掲 載 ) 運 転 免 許 関 連 情 報 防 犯 情 報 交 通 情 報 などを 積 極 的 に 情 報 提 供 した (8) 遺 失, 拾 得 膨 大 な 量 の 拾 得 物 件 を 適 正 に 処 理 するため, 平 成 23 年 4 月 11 日 から 臨 時 職 員 を 16 人 雇 用 し, 被 災 9 警 察 署 に 配 置 した また,5 月 13 日 付 けで 本 部 会 計 課 に 震 災 支 援 係 を 新 設 し, 被 災 警 察 署 の 拾 得 業 務 支 援 を 行 った 194-195-

(1) 陸 上 部 隊 地 元 消 防 本 部, 消 防 団, 県 内 広 域 消 防 応 援 隊 及 び 緊 急 消 防 援 助 隊 では 発 災 から5 月 31 日 までの 間 に 延 べ 294,252 人 の 隊 員 が 出 動 し,4,998 人 を 救 助 した このうち, 沿 岸 部 における 救 助 者 数 が 4,960 人 となっており, 津 波 被 害 による 救 助 事 案 が 多 数 に 上 った また, 月 日 別 の 救 助 者 数 は 発 災 後 2 日 目 の3 月 12 日 が 2,850 人 で 最 多 となった ア 各 消 防 機 関 の 活 動 概 要 地 元 消 防 本 部 及 び 消 防 団 発 災 から5 月 31 日 までの 間 に, 沿 岸 部 を 管 轄 する7 消 防 本 部 では 延 べ 108,281 人, 内 陸 部 を 管 轄 する5 消 防 本 部 では 延 べ 24,219 人, 合 計 132,500 人 の 隊 員 が 活 動 した 沿 岸 部 の 消 防 本 部 では, 各 種 災 害 活 動 に 加 えて 人 命 検 索 活 動 が 継 続 して 実 施 されており, 内 陸 部 の 消 防 本 部 では 消 防 隊 の 増 強 や 沿 岸 部 への 県 内 広 域 消 防 応 援 部 隊 の 派 遣 が 実 施 された また, 県 内 の 各 消 防 団 においては 発 災 から5 月 31 日 までの 間 に, 沿 岸 部 延 べ 75,937 人, 内 陸 部 33,804 人, 合 計 109,741 人 が 出 動 しており, 沿 岸 部 では 人 命 検 索, 被 害 状 況 調 査, 巡 回 警 戒, 物 資 搬 送 及 び 給 水 活 動 等 が 行 われ, 内 陸 部 においては 巡 回 警 戒, 避 難 所 運 営 支 援, 被 害 状 況 調 査 及 び 給 水 活 動 等 が 実 施 された 県 内 広 域 消 防 応 援 隊 大 崎 ブロックでは 大 崎 地 域 広 域 行 政 事 務 組 合 消 防 本 部, 栗 原 市 消 防 本 部 及 び 登 米 市 消 防 本 部 か ら 気 仙 沼 本 吉 地 域 広 域 行 政 事 務 組 合 消 防 本 部 に 対 し, 仙 南 ブロックでは 仙 南 地 域 広 域 行 政 事 務 組 合 消 防 本 部 から 名 取 市 消 防 本 部, 岩 沼 市 消 防 本 部 及 び 亘 理 地 区 行 政 事 務 組 合 消 防 本 部 に 対 して 県 内 広 域 消 防 応 援 隊 を 編 成 及 び 被 災 地 へ 派 遣 を 行 い, 主 に 救 助 活 動 及 び 人 命 検 索 活 動 を 実 施 した 5 月 10 日, 緊 急 消 防 援 助 隊 陸 上 部 隊 が 宮 城 県 から 引 揚 げて 以 降,5 月 31 日 までの 間 は, 仙 台 市 消 防 局, 大 崎 地 域 広 域 行 政 事 務 組 合 消 防 本 部, 栗 原 市 消 防 本 部, 登 米 市 消 防 本 部 及 び 黒 川 地 域 行 政 事 務 組 合 消 防 本 部 から 石 巻 地 区 広 域 行 政 事 務 組 合 消 防 本 部 に 対 し 消 防 応 援 活 動 が 実 施 された 発 災 から5 月 31 日 までの 間 に, 県 内 広 域 消 防 応 援 部 隊 として 延 べ 1,129 人 の 隊 員 が 出 動 し, 火 災 出 動, 救 助 出 動, 救 急 出 動 及 び 人 命 検 索 等 において 活 動 している また, 利 府 町 の 宮 城 県 総 合 運 動 公 園 グランディ 21 に 設 置 された, 航 空 機 の 前 進 基 地 (フォワードベース)に 対 し, 塩 釜 地 区 消 防 事 務 組 合 消 防 本 部 及 び 黒 川 地 域 行 政 事 務 組 合 消 防 本 部 から 後 方 支 援 隊 が 派 遣 された 緊 急 消 防 援 助 隊 発 災 から5 月 31 日 までの 間 に, 沿 岸 部 を 管 轄 する7 消 防 本 部 の 管 内 において1 都 1 道 1 府 22 県 の 緊 急 消 防 援 助 隊, 延 べ 13,193 隊,50,882 人 が 出 動 し, 火 災 出 動, 救 急 出 動, 救 助 出 動 及 び 人 命 検 索 等 が 実 施 された なお, 緊 急 消 防 援 助 隊 の 活 動 内 容 については, 東 日 本 大 震 災 に 伴 う 緊 急 消 防 援 助 隊 北 海 道 東 北 ブロック 活 動 検 証 会 議 等 においても 検 証 作 業 が 進 められている イ 検 証 評 価 できる 対 応 地 元 消 防 本 部 関 係 事 前 に 他 団 体 と 応 援 協 定 を 締 結 していたことで, 災 害 廃 棄 物 等 の 撤 去 及 び 人 命 検 索 活 動 を 効 果 195-196-

的 に 行 うことができた 多 元 的 な 水 利 の 確 保 に 努 めていたことで, 消 火 栓 以 外 の 水 利 を 使 用 し 効 果 的 な 火 災 防 ぎょ 活 動 を 行 うことができた 実 践 的 な 震 災 対 応 訓 練 を 実 施 していたことで, 災 害 情 報 の 管 理, 活 動 中 の 安 全 管 理, 他 団 体 と 連 携 した 活 動 等 を 行 うことができた 災 害 拠 点 病 院 に 救 急 救 命 士 を 派 遣 し 病 院 との 調 整 を 行 い, 円 滑 な 救 急 活 動 が 行 えた 衛 星 電 話 及 び 災 害 用 無 線 機 を 利 用 し, 関 係 機 関 との 情 報 連 絡 を 行 うことができた 市 町 村 の 災 害 対 策 本 部 に 職 員 を 派 遣 し, 連 携 を 図 った 消 防 団 関 係 被 害 状 況 把 握, 道 路 の 障 害 物 除 去 及 び 捜 索 活 動 時 の 災 害 廃 棄 物 撤 去 等 の 初 動 対 応 に 大 いに 貢 献 した 地 域 の 状 況 を 熟 知 した 消 防 団 員 ならではの 捜 索 活 動 により, 効 率 的 に 救 助 捜 索 活 動 ができた 消 防 団 無 線 を 活 用 し, 避 難 所 からの 救 急 要 請, 孤 立 地 域 で 早 期 の 情 報 収 集 等 を 行 うことができ た 遺 体 捜 索 時, 地 元 消 防 団 が 身 元 確 認 を 行 うことにより, 遺 族 の 確 認 作 業 を 早 く 行 えた 緊 急 消 防 援 助 隊 関 係 受 援 側 消 防 本 部 の 指 令 センター 内 に 指 揮 支 援 隊 が 入 ったことにより,スムーズに 緊 急 消 防 援 助 隊 の 活 動 調 整 を 行 えた 長 期 間 に 及 ぶ 受 援 となったが, 規 模 の 小 さい 消 防 本 部 としては, 消 防 力 の 大 きな 支 えとなった 被 災 地 管 内 の 野 営 場 所 候 補 地 が, 避 難 場 所 等 となったため, 部 隊 誘 導 を 含 め 隣 接 消 防 本 部 に 対 応 いただいた 活 動 後 期 において, 野 営 場 所 を 消 防 本 部 庁 舎 としたことにより, 隊 員 相 互 の 情 報 共 有 が 図 られ, 隊 員 の 士 気 の 向 上 にもつながった 緊 急 消 防 援 助 隊 の 受 援 は 行 わなかったが, 被 災 地 への 進 出 拠 点 となる 消 防 本 部 として, 事 前 計 画 に 基 づき 受 援 体 制 を 整 えた 見 直 しを 要 する 点 又 は 課 題 全 般 事 項 燃 料 の 確 保 が 困 難 となった 燃 料 補 給 体 制 を 確 立 する 必 要 がある 食 糧 の 確 保 が 困 難 であった 被 災 地 における 活 動 隊 用 の 仮 設 トイレの 設 置 が 必 要 消 防, 警 察, 自 衛 隊 等 の 各 防 災 機 関 が 救 助 捜 索 活 動 を 実 施 したが,マーキングの 方 法 が 統 一 されていないため 活 動 が 重 複 した 場 所 があった ふくそう 消 防 無 線 電 話 は 有 効 であったが, 携 帯 電 話 及 び 衛 星 携 帯 電 話 が 長 期 間 にわたり 不 通 又 は 輻 輳 に よりつながりにくい 状 況 となり, 現 場 活 動 及 び 情 報 の 共 有 化 に 支 障 をきたした 飲 料 水 食 料 防 寒 対 策 等 をサポートすることにより, 隊 員 が 消 防 活 動 に 専 念 できる 体 制 作 り が 必 要 津 波 被 害 に 対 する 対 応 として, 活 動 要 領, 自 衛 隊 や 警 察 等 各 防 災 機 関 との 調 整, 長 期 化 する 災 害 対 応 に 係 る 職 員 の 心 身 のケア 等 が 必 要 196-197-

消 防 団 関 係 保 有 する 水 防 用 及 び 検 索 用 資 機 材 では 不 十 分 であった 被 災 者 でありながら, 消 防 団 活 動 に 従 事 しなければならない 状 況 が 続 いた 消 防 団 員 自 身 がり 災 したことにより, 長 期 にわたる 活 動 が 制 限 された 遺 体 搬 送 活 動 等 により, 消 防 団 員 の 精 神 的 負 担 が 増 加 した 車 両, 資 機 材 及 び 被 服 等 が 流 出 したため 活 動 に 支 障 が 生 じた 隣 接 市 町 村 への 応 援 体 制 の 構 築 が 必 要 緊 急 消 防 援 助 隊 関 係 緊 急 消 防 援 助 隊 の 受 援 のあり 方 について, 野 営 場 所 の 見 直 し, 情 報 共 有 連 絡 体 制 の 整 備 が 必 要 緊 急 消 防 援 助 隊 の 受 援 期 間 について 判 断 が 困 難 であった 緊 急 消 防 援 助 隊 の 活 動 隊 ごとの 活 動 記 録 の 取 りまとめ 方 法 について 検 討 を 要 する 緊 急 消 防 援 助 隊 による 救 急 活 動 の 際, 活 動 後 の 事 務 処 理 を 考 慮 し, 受 援 側 消 防 本 部 における 救 急 活 動 記 録 票 の 使 用 又 は 統 一 した 様 式 を 作 成 する 必 要 がある 緊 急 消 防 援 助 隊 において, 検 索 活 動 を 実 施 していただいたが, 活 動 期 間 の 考 え 方 については 根 本 的 な 議 論 が 必 要 調 整 本 部 から, 毎 日 緊 急 消 防 援 助 隊 の 活 動 状 況 の 照 会 があり, 受 援 側 の 消 防 本 部 に 大 きな 負 担 となった ウ 発 災 後 6か 月 間 の 動 き 5 月 10 日 12 時 00 分 新 潟 県 隊 引 揚 げ( 緊 急 消 防 援 助 隊 陸 上 部 隊 全 体 引 揚 げ) 指 揮 支 援 部 隊 ( 札 幌 市 消 防 局 ) 引 揚 げ 5 月 31 日 08 時 30 分 宮 城 県 広 域 消 防 相 互 応 援 活 動 終 了 表 1 発 災 から 5 月 31 日 までの 各 消 防 機 関 の 活 動 状 況 ( 緊 急 消 防 援 助 隊 調 整 グループ 調 べ) 出 動 人 員 ( 人 ) 火 災 出 動 件 数 ( 件 ) 救 急 搬 送 人 員 ( 人 ) 地 元 消 防 本 部 消 防 団 県 内 広 域 沿 岸 内 陸 沿 岸 内 陸 消 防 応 援 隊 132,500 109,741 108,281 24,219 75,937 33,804 459 299 160 22,570 15,948 6,622 緊 急 消 防 援 助 隊 合 計 1,129 50,882 294,252 11 55 525 139 3,343 26,052 197-198-

表 2 発 災 から 5 月 31 日 までの 救 助 者 数 ( 緊 急 消 防 援 助 隊 調 整 グループ 調 べ) 3 月 11 日 3 月 12 日 3 月 13 日 3 月 14 日 3 月 15 日 3 月 16 日 3 月 17 日 全 期 間 合 計 沿 岸 部 ( 人 ) 1,233 2,850 563 148 31 31 0 4,960 内 陸 部 ( 人 ) 11 0 0 0 0 1 0 38 計 ( 人 ) 1,244 2,850 563 148 31 32 0 4,998 (2) 航 空 部 隊 ア 緊 急 消 防 援 助 隊 航 空 部 隊 の 活 動 概 要 宮 城 県 内 で 応 援 活 動 を 行 った 緊 急 消 防 援 助 隊 航 空 部 隊 は 地 震 発 生 から5 月 31 日 までに 24 機 関 29 機 であった 延 べ 活 動 機 数 にあっては 519 機, 延 べ 活 動 人 員 は 3,352 人 となり,165 件 の 事 案 で 1,042 人 を 救 出 した( 表 1 参 照 ) 救 出 者 が 最 も 多 かったのは 12 日 の 650 人,ヘリコプターによる 救 助 活 動 のほとんどは3 月 17 日 までとなり,その 後 の 活 動 は 孤 立 地 域 や 医 療 機 関 からの 救 急 搬 送 や 物 資 搬 送 にシフトしていき, 期 間 中 の 救 急 搬 送 については 173 件 396 人 となっている( 表 2 参 照 ) ヘリコプターの 運 用 調 整 県 内 市 町 村, 消 防 本 部 等 からのヘリコプター 要 請 を 受 け, 重 複 する 情 報 等 を 整 理 するとともに, 航 空 部 隊 への 任 務 付 与 を 行 った ヘリベースとフォワードベース 航 空 部 隊 のヘリベースにあっては 隣 県 の 山 形 空 港 と 県 内 の 霞 目 駐 屯 地 の2か 所 とし, ヘリコプターの 駐 機, 情 報 及 び 指 揮 命 令 の 発 信 基 地 として 機 能 した フォワードベースは 利 府 町 の グランディ 21 第 7 駐 車 場 とし, 宮 城 県 内 における 前 進 基 地 及 びドラム 燃 料 を 配 置 することによる 航 空 燃 料 の 補 給 基 地 として 運 用 され,6 月 13 日 までに 138,000 リットルが 消 費 された( 表 3 参 照 ) 災 害 対 応 ヘリコプターによる 救 助 要 請 が 集 中 した 時 期 である 発 災 から4 日 間 はおおむね 天 候 が 安 定 して おり, 航 空 部 隊 のすべての 活 動 が 有 効 に 実 施 された イ 検 証 評 価 できる 対 応 ヘリコプターの 運 用 調 整 通 信 機 能 が 壊 滅 し, 沿 岸 部 の 被 害 状 況 が 極 端 に 不 足 していたため,ヘリコプターによる 積 極 的 な 情 報 収 集 を 指 示 するとともに, 早 期 に 衛 星 携 帯 電 話 を 所 持 した 航 空 隊 員 を 被 災 地 の 拠 点 となる 場 所 に 派 遣 し, 現 地 との 調 整 を 実 施 した 前 日 のヘリコプターによる 情 報 収 集 結 果 ( 最 新 情 報 )を 基 に, 次 の 日 の 活 動 計 画 を 作 成, 飛 行 前 ( 日 の 出 前 )に 各 隊 に 周 知 した ヘリベースとフォワードベース ヘリベースを 山 形 空 港 としたことにより,その 業 務 すべてを 山 形 県 防 災 航 空 隊 に 委 託 することとなり, 宮 城 県 の 運 用 調 整 に 関 する 負 担 は 非 常 に 軽 減 された また, 宮 城 県 内 には 食 料 198-199-

及 び 燃 料, 宿 泊 施 設 等 が 無 く, 山 形 県 内 での 手 配 が 有 効 であった 県 内 ヘリベースの 霞 目 駐 屯 地 には 常 時, 仙 台 消 防 航 空 隊 と 応 援 航 空 部 隊 数 機 が 待 機 し, 震 災 に 関 する 活 動 に 加 え, 林 野 火 災 等, 県 内 緊 急 事 案 の 対 応 に 当 たった フォワードベースには 総 務 省 消 防 庁 の 手 配 による 航 空 燃 料 が 13 日 には 到 着 し,その 後, 不 足 することなく 搬 送 された フォワードベースの 活 動 においては,3 月 14 日 から4 月 24 日 まで 黒 川 地 域 行 政 事 務 組 合 消 防 本 部,4 月 25 日 から5 月 9 日 まで 塩 釜 地 区 消 防 事 務 組 合 消 防 本 部 から 宮 城 県 防 災 航 空 隊 活 動 支 援 員 として 職 員 が 派 遣 され, 安 全 管 理 及 び 燃 料 補 給 において 献 身 的 な 応 援 活 動 が 行 われた 災 害 対 応 陸 上 の 支 援 部 隊 ( 車 両 で 参 集 )と 共 に 参 集 した 航 空 部 隊 ( 新 潟 県 )は, 宿 泊 先 への 移 動, 食 糧 の 手 配, 隊 員 の 交 代 等, 非 常 に 有 効 な 活 動 を 実 施 していた 4 月 5 日 より 川 崎 重 工 よりヘリコプターが 無 償 貸 与 され 運 用 を 開 始 した 見 直 しを 要 する 点 又 は 課 題 ヘリコプターの 運 用 調 整 宮 城 県 ヘリコプター 運 用 調 整 班 から 山 形 ヘリベース への 運 航 依 頼 や 災 害 情 報 の 伝 達 が 電 話 とファックスのみであり, 各 航 空 隊 に 詳 細 に 伝 わらないことがあった ヘリベースとフォワードベース 山 形 ヘリベース から 県 内 に 進 出 する 際 に 奥 羽 山 脈 を 越 えることになり, 当 日 の 気 象 状 態 に よっては 進 出 できない 日 も 発 生 した( 進 出 不 能 日 は 霞 目 駐 屯 地 に 駐 機 していた 航 空 部 隊 にて 対 応 ) フォワードベースにおいては, 潤 沢 な 航 空 燃 料 (ドラム 缶 )が 配 送 されたが, 保 管 方 法 や 取 扱 い 方 法 に 関 して 消 防 庁 から 柔 軟 な 運 用 との 通 達 が 出 されていたものの 安 全 面 に 課 題 が 残 った フォワードベースには 待 機 する 建 物 等 が 一 切 無 く, 気 候 の 厳 しい 中, 連 日, 屋 外 での 長 時 間 に 亘 る 災 害 待 機 は 身 体 的 に 大 きな 負 担 となった 災 害 対 応 応 援 航 空 部 隊 は 当 初, 救 助 仕 様 の 装 備 で 参 集 してきたため, 救 急 搬 送 や 空 中 消 火 要 請 への 対 応 が 出 来 なかった ウ 期 間 中 の 動 き 3 月 12 日 石 巻 赤 十 字 病 院 及 び 県 南 中 核 病 院 へのヘリコプター 受 入 対 応 のため 航 空 隊 員 派 遣 3 月 13 日 航 空 燃 料 の 配 置 完 了 に 伴 い,フォワードベース(グランディ 21)の 運 用 開 始 3 月 14 日 宮 城 県 防 災 航 空 隊 活 動 支 援 として 黒 川 消 防 本 部 より 職 員 派 遣 13 日 から 14 日 にかけ, 期 間 中 の 最 大 応 援 機 数 18 機 により 活 動 3 月 16 日 気 仙 沼 市 災 害 対 策 本 部 対 応 のため, 航 空 隊 員 派 遣 4 月 5 日 川 崎 重 工 よりリースによるヘリコプター 借 用 し 運 航 開 始 4 月 25 日 黒 川 消 防 本 部 に 代 わり, 塩 釜 消 防 本 部 より 活 動 支 援 員 派 遣 開 始 5 月 31 日 緊 急 消 防 援 助 隊 航 空 部 隊 全 隊 任 務 解 除 199-200-

表 1 初 動 期 から5 月 31 日 までにおける 宮 城 県 応 援 航 空 部 隊 航 空 部 隊 出 動 人 員 札 幌 市 (2 機 ) 青 森 県 山 形 県 栃 木 県 群 馬 県 東 京 都 (5 機 ) 石 川 県 山 梨 県 長 野 県 愛 知 県 名 古 屋 市 三 重 県 京 都 市 大 阪 市 和 歌 山 県 鳥 取 県 岡 山 県 岡 山 市 広 島 県 山 口 県 徳 島 県 北 九 州 市 熊 本 県 延 べ 519 機 延 べ 3,352 人 表 2 緊 急 消 防 援 助 隊 航 空 部 隊 の 活 動 実 績 火 災 救 急 救 助 捜 索 警 戒 調 査 人 員 物 資 計 件 数 17 件 173 件 165 件 94 件 5 件 78 件 81 件 43 件 592 件 出 動 人 員 救 出 搬 送 98 人 566 人 1001 人 566 人 25 人 425 人 444 人 227 人 3352 人 396 人 1042 人 5 人 41 人 345 人 1681 人 仙 台 市 消 防 航 空 隊 の 活 動 を 含 む 表 3 フォワードベース 使 用 状 況 延 べ 着 陸 機 数 給 油 回 数 給 油 量 ドラム 数 3 月 312 機 176 回 69,800l 349 本 4 月 157 機 124 回 42,000l 210 本 5 月 59 機 55 回 20,600l 103 本 6 月 7 機 7 回 5,600l 28 本 計 535 機 362 回 138,000l 690 本 200-201-

自 衛 隊 は,3 月 11 日 18 時 00 分, 大 規 模 震 災 災 害 派 遣 命 令 に 基 づき, 陸 海 空 自 衛 隊 協 同 による 災 害 派 遣 活 動 を 開 始 3 月 14 日 14 時 00 分 ごろ, 東 北 方 面 総 監 を 指 揮 官 とする 災 統 合 任 務 部 隊 を 編 成 し, 陸 海 空 自 衛 隊 統 合 による 災 害 派 遣 活 動 を 開 始 した (1) 活 動 経 過 月 日 活 動 の 概 要 3 月 14 日 災 統 合 任 務 部 隊 編 成 3 月 16 日 日 米 調 整 所 設 置 即 応 予 備 自 衛 官 災 害 等 招 集 活 動 開 始 3 月 17 日 宮 城 県 庁 へ 方 面 連 絡 調 整 所 を 設 置 3 月 18 日 活 動 の 主 体 を 人 命 救 助 活 動 から 生 活 支 援 及 び 復 旧 活 動 へ 移 行 3 月 27 日 石 巻 市 へ 方 面 連 絡 調 整 所 を 設 置 4 月 1 日 第 1 回 集 中 捜 索 (1 日 目 ) 4 月 2 日 第 1 回 集 中 捜 索 (2 日 目 ) 4 月 3 日 第 1 回 集 中 捜 索 (3 日 目 ) 総 理 大 臣 JTF TH 視 察 4 月 10 日 第 2 回 集 中 捜 索 福 島 第 一 原 発 30 キロ 圏 内 行 方 不 明 者 捜 索 開 始 4 月 18 日 17 時 00 分 ごろ, 青 森 県 災 害 派 遣 撤 収 要 請 4 月 25 日 第 3 回 集 中 捜 索 (1 日 目 ) 4 月 26 日 第 3 回 集 中 捜 索 (2 日 目 ) 4 月 29 日 福 島 県 庁 へ 方 面 連 絡 調 整 所 設 置 6 月 22 日 予 備 自 衛 官 による 災 害 派 遣 活 動 終 了 7 月 1 日 災 統 合 任 務 部 隊 編 成 解 組 7 月 6 日 宮 城 県 との 連 絡 調 整 責 任 者 を 第 6 師 団 長 に 変 更 7 月 15 日 福 島 県 との 連 絡 調 整 責 任 者 を 第 6 師 団 長 に 変 更 岩 手 県 知 事 より 東 北 地 方 太 平 洋 沖 地 震 災 害 派 遣 撤 収 要 請 7 月 26 日 岩 手 県 における 災 害 派 遣 を 終 了 宮 城 県 知 事 より 東 北 地 方 太 平 洋 沖 地 震 災 害 派 遣 撤 収 要 請 8 月 1 日 宮 城 県 における 災 害 派 遣 を 終 了 8 月 31 日 大 規 模 震 災 災 害 派 遣 終 了 9 月 9 日 福 島 県 における 東 北 地 方 太 平 洋 沖 地 震 にかかわる 災 害 派 遣 終 了 (2) 災 害 派 遣 実 績 (3 月 11 日 から7 月 31 日 まで) ア 派 遣 人 員 ( 延 べ 数 ) 約 1,058 万 人 201-202-

イ 航 空 機 ( 延 べ 数 ) 約 5 万 機 ウ 艦 艇 ( 延 べ 数 ) 約 4,900 隻 (3) 活 動 実 績 (7 月 31 日 現 在 ) ア 人 命 救 助 者 数 1 万 9,286 人 ( 全 体 の 約 7 割 ) イ ご 遺 体 収 容 ( 全 体 の 約 6 割 ) 9,505 体 (4) 派 遣 規 模 ア 陸 上 自 衛 隊 ( 最 大 時 ) 県 派 遣 部 隊 岩 手 県 第 2 師 団, 第 9 師 団,2コ 生 活 支 援 隊 ( 北 部 方 面 隊 ) 第 4 師 団, 第 6 師 団, 第 10 師 団, 第 5 旅 団, 第 14 旅 団 宮 城 県 3コ 生 活 支 援 隊 ( 北 部 中 部 西 部 方 面 隊 ) 福 島 県 第 12 旅 団, 第 13 旅 団, 第 1 空 挺 団,1コ 生 活 支 援 隊 ( 東 部 方 面 隊 ) 全 般 北 部 方 面 施 設 隊, 第 2 施 設 団, 第 4 施 設 団, 第 5 施 設 団 等 施 設 部 隊 イ 海 上 自 衛 隊 ( 最 大 時 ) 県 派 遣 艦 艇 航 空 機 岩 手 県 沿 岸 北 部 以 北 岩 手 県 沿 岸 南 部 宮 城 県 沿 岸 北 部 宮 城 県 石 巻 沖 福 島 県 沿 岸 補 給 艦 等 14 隻 15 隻 5 隻 18 隻 7 隻 約 100 機 ウ 航 空 自 衛 隊 a 航 空 機 ( 最 大 時 ) 区 分 派 遣 機 数 ( 被 災 地 内 ) 待 機 機 数 ( 被 災 地 外 ) 合 計 機 数 103 機 104 機 207 機 202-203-

b 地 上 部 隊 ( 最 大 時 ) 区 分 山 田 分 屯 基 地 松 島 基 地 派 遣 人 員 約 1,100 人 約 230 人 (5) 集 中 捜 索 実 績 区 分 時 期 行 方 不 明 者 発 見 数 第 1 回 集 中 捜 索 4 月 1 日 から4 月 3 日 70 第 2 回 集 中 捜 索 4 月 10 日 99 第 3 回 集 中 捜 索 4 月 25 日 から4 月 26 日 120 (6) 自 衛 隊 による 生 活 支 援 応 急 復 旧 活 動 実 績 ( 陸 海 空 自 衛 隊 合 計 ) ア 給 水 支 援 約 33,000 トン イ 給 食 支 援 約 500 万 食 ウ 入 浴 支 援 約 109 万 3 千 人 エ 道 路 啓 開 ( 捜 索 活 動 の 道 路 啓 開 を 除 く ) 約 529,649m オ 瓦 礫 の 除 去 約 1,402,570 m3 カ 医 療 支 援 約 2 万 3,500 人 キ 防 疫 支 援 (7 月 16 日 から7 月 26 日 ) 約 37ha a 宮 城 県 9 市 町 b 岩 手 県 3 市 町 ク 音 楽 演 奏 412 回 ( 陸 海 空 自 衛 隊 合 計 ) (7) 米 軍 の 災 害 派 遣 活 動 (トモダチ 作 戦 ) ア 派 遣 規 模 ( 最 大 時 ) a 派 遣 人 員 : 約 2 万 4 千 人 b 艦 艇 :24 隻 c 航 空 機 : 約 189 機 在 日 米 軍 司 令 部 発 表 203-204-

イ 活 動 経 過 の 概 要 3 月 12 日, 在 日 米 軍 を 統 合 任 務 部 隊 に 指 定 3 月 13 日, 災 害 派 遣 調 査 チーム 仙 台 駐 屯 地 到 着 3 月 15 日, 日 米 調 整 所 開 設 (3 月 15 日 から4 月 30 日 まで) 4 月 7 日, 第 3 海 兵 師 団 から 在 日 米 陸 軍 へ 任 務 の 引 継 ぎ 4 月 30 日, 現 地 における 活 動 を 終 了 [ 入 浴 器 材 (1コセット) 支 援 は9 月 30 日 まで 継 続 ] ウ 主 な 活 動 行 方 不 明 者 捜 索 (3 月 13 日 から) 人 員 物 資 輸 送 (3 月 14 日 から4 月 8 日 まで) 仙 台 空 港 整 備 (3 月 18 日 から3 月 31 日 まで) シャワー 支 援 (3 月 27 日 から4 月 29 日 まで) 大 島 復 旧 活 動 (4 月 1 日 から4 月 6 日 まで) 学 校 復 旧 活 動 (3 月 30 日 から4 月 18 日 まで) 音 楽 演 奏 活 動 (3 月 30 日 から4 月 24 日 まで) 鉄 道 復 旧 活 動 (4 月 21 日 から4 月 25 日 まで) 文 化 交 流 活 動 (4 月 26 日 から4 月 28 日 まで) (8) 教 訓 事 項 [ 関 係 機 関 との 検 討 会 の 総 括 (11 月 9 日 実 施 )] ア 全 般 a 被 害 情 報 の 収 集 共 有 に 関 する 事 項 ⅰ 状 況 被 害 が 甚 大 かつ 広 域 に 及 ぶ 中,また, 通 信 インフラ 機 能 の 低 下, 自 治 体 の 被 害 により, 発 災 当 初 の 被 害 状 況 の 把 握 が 容 易 でなく, 自 治 体 を 含 む 関 係 機 関 との 情 報 共 有 も 十 分 ではなか った 応 急 復 旧, 生 活 支 援 ニーズについて, 県 と 市 町 村, 避 難 所 の 認 識 が 異 なり, 一 部 救 援 物 資 の 差 し 戻 し 等 の 齟 齬 を 生 じた ⅱ 教 訓 被 害 が 甚 大 かつ 広 域 にわたる 場 合, 自 治 体, 防 災 関 係 機 関 個 々の 情 報 収 集 に 限 界 がある 一 方, 自 衛 隊, 警 察, 消 防 等 の 増 援 部 隊 の 運 用 を 決 定 するためには, 被 害 の 全 般 状 況 をより 早 く 把 握 することが 必 要 であり, 自 治 体, 関 係 機 関 の 収 集 した 情 報 を 県 災 害 対 策 本 部 に 集 約 し, 全 般 状 況 の 把 握 を 容 易 にすることが 求 められる 応 急 復 旧, 生 活 支 援 ニーズの 情 報 収 集 要 領 について,あらかじめ 県, 市 町 村 及 び 関 係 機 関 が 相 互 に 認 識 を 統 一 する 必 要 がある ⅲ じ 後 への 反 映 自 治 体, 関 係 機 関 等 が 収 集 した 情 報 の 集 約 共 有 のための 通 信 インフラの 強 化, 捜 索 救 助, 生 活 支 援, 物 資 輸 送 配 分, 応 急 復 旧 等 機 能 毎 に 関 係 機 関 相 互 の 情 報 共 有 の 場 を 設 定 する 等 の 態 勢 整 備 に 努 めることが 必 要 である b 自 治 体, 関 係 機 関 等 との 連 絡 調 整 ⅰ 状 況 204-205-

自 衛 隊 は, 同 一 県 内 に 複 数 の 部 隊 が 活 動 することから, 岩 手 宮 城 福 島 県 との 調 整 責 任 者 を 指 定 するとともに, 調 整 所 等 を 設 置 し 一 元 的 に 県 庁 との 連 絡 調 整 を 実 施 した 自 治 体 との 調 整 は, 複 数 の 部 署 にまたがる 場 合 が 多 く,また, 休 日, 時 間 外 は 担 当 者 が 不 在 の 時 も 多 くあり, 機 微 な 調 整 が 困 難 であった 県 庁 との 連 絡 調 整 は, 自 衛 隊 スペースの 確 保, 通 信 インフラ 等 の 活 動 基 盤 を 整 備 するとと もに, 訓 練 及 び 災 害 派 遣 において 実 績 を 積 み 重 ねていたことから, 発 災 後 速 やかに 連 絡 調 整 態 勢 を 確 立 し, 県 庁 との 調 整 を 実 施 することができた 一 方,これまでの 訓 練, 災 害 派 遣 に おいて, 県 庁 災 害 対 策 本 部 での 活 動 実 績 がない 関 係 機 関 等 との 連 絡 調 整 は 十 分 ではなかった ⅱ 教 訓 本 震 災 対 応 では, 生 活 支 援, 物 資 輸 送 配 分, 瓦 礫 の 撤 去, 道 路 啓 開,ご 遺 体 搬 送, 燃 料 支 援, 港 湾 空 港 整 備 及 び 使 用,ボランティア 団 体 との 連 携 等 と 幅 広 い 調 整 が 必 要 であったこと から,これら 活 動 に 関 係 する 機 関 等 との 連 携 強 化, 訓 練 の 実 施 が 必 要 である ⅲ じ 後 への 反 映 人 命 救 助, 生 活 支 援, 応 急 復 旧 に 係 わる 関 係 機 関 との 捜 索 救 助, 陸 上 航 空 輸 送, 物 資 配 分, 給 食 給 水, 瓦 礫 の 撤 去, 道 路 啓 開, 物 資 調 達 等 の 諸 調 整 を 一 元 的 に 実 施 できる 危 機 管 理 態 勢 の 整 備 が 必 要 である 特 に, 発 災 当 初,あるいは 活 動 が 落 ち 着 くまでの 間 は, 調 整 が 深 夜 に 及 ぶことが 多 く,また, 機 微 な 調 整 が 必 要 なことからが 多 く,24 時 間 態 勢 での 調 整 が 必 要 で ある イ 捜 索 救 助 活 動 a 状 況 ⅰ 災 害 対 策 本 部 において 情 報 共 有, 活 動 の 調 整 を 実 施 したが, 被 害 が 甚 大 かつ 広 地 域 であった こと, 人 的 時 間 的 制 約, 市 町 村 の 行 政 機 能 が 被 害 を 受 け, 現 場 レベルの 調 整 が 困 難 であった ことから, 捜 索 地 域 の 重 複, 救 助 者 の 受 け 渡 し 等 について 一 部 齟 齬 を 生 じた ⅱ 医 療 機 関 との 連 携 は, 平 素 から 連 携 要 領 の 検 討, 訓 練 を 積 み 重 ねており, 整 斉 と 実 施 できた b 教 訓 捜 索 救 助 に 関 する 警 察 消 防 等 との 連 携 要 領 について 検 討 具 体 化 する 必 要 がある 特 に, 各 機 関 の 増 援 部 隊 に 対 する 周 知 徹 底 が 必 要 である c 今 後 への 反 映 警 察, 消 防 との 捜 索 救 助 要 領 の 検 討 具 体 化, 認 識 の 共 有 が 必 要 である ウ 生 活 支 援 応 急 復 旧 活 動 に 関 する 事 項 a 状 況 ⅰ 支 援 物 資 の 輸 送 配 分 政 府 各 機 関 他 県 からの 大 量 の 支 援 物 資, 人 員 の 不 足, 被 災 者 ニーズとのミスマッチにより 支 援 物 資 の 滞 留, 賞 味 期 限 切 れの 物 資 の 配 分, 被 災 市 町 村 被 災 者 間 の 格 差 等 の 問 題 が 生 起 し た 自 衛 隊 は, 登 米 市 に 輸 送 調 整 所 を 設 置 して 支 援 物 資 の 輸 送 配 分 を 実 施 したほか, 民 生 支 援 専 門 の 組 織 ( 民 生 支 援 セル), 輸 送 調 整 専 門 の 組 織 ( 統 合 輸 送 調 整 所 ) 等 により, 被 災 者 ニー ズへの 把 握, 支 援 物 資 の 仕 分 け, 在 宅 避 難 者 のためのカタログの 作 成, 支 援 物 資 の 配 分 会 等 を 実 施 した 205-206-

ⅱ 瓦 礫 の 撤 去 捜 索 救 助 に 伴 う 瓦 礫 の 撤 去 のほか, 応 急 復 旧 活 動 として 瓦 礫 の 撤 去 を 実 施 した この 際, 自 治 体 からグラップルの 提 供 を 受 けたが, 自 治 体 により 提 供 されるグラップルの 台 数 が 異 なり, また, 提 供 を 受 けたグラップルは 他 の 市 町 村 で 使 用 できないため, 効 果 的 な 作 業 に 支 障 があっ た b 教 訓 政 府, 各 省 庁, 自 治 体 等 からの 膨 大 かつ 多 様 な 支 援 物 資 を 自 治 体 のみで 輸 送 配 分 すること は 困 難 であり, 各 関 係 機 関 の 連 携 協 力 が 必 要 である 市 町 村 が 混 乱 した 状 況 において, 被 災 者 ニーズに 合 った 支 援 は 困 難 であり,また, 各 市 町 村 及 び 地 域 ごと 被 災 状 況 は 異 なり 支 援 の 格 差 が 生 じる 被 災 者 ニーズは 時 間 経 過 とともに 変 化 するため, 先 行 的 にニーズを 把 握 し 物 資 を 調 達 するこ とが 必 要 である c じ 後 への 反 映 ⅰ 物 資 の 調 達 輸 送 配 分 スキームの 確 立 政 府 県 市 町 村 の 一 貫 したシステム 及 び 県 を 中 心 とした 地 方 レベル( 地 方 行 政 機 関, 地 方 公 共 団 体 等 )でのシステムの 確 立 ⅱ 自 治 体 によるニーズの 把 握 体 制 の 強 化 ⅲ ボランティア 団 体 と, 自 衛 隊, 関 係 機 関 等 との 活 動 の 効 果 的 な 運 用 エ 航 空 安 全 の 確 保 に 関 する 事 項 a 状 況 震 災 対 応 では, 沿 岸 部 を 中 心 として 各 機 関 の 多 数 の 航 空 機 が 運 用 されたが, 航 空 機 事 故 はなか った これは, 岩 手 宮 城 内 陸 地 震 の 教 訓 に 基 づき, 関 係 者 が 航 空 機 の 安 全 運 行 についての 検 討, 訓 練 を 積 み 重 ねて 来 た 成 果 であると 思 料 する 一 方, 集 中 捜 索 時, 岩 手 県 防 災 ヘリコプター が 航 空 情 報 (ノータム)により, 航 空 自 衛 隊 の 三 沢 基 地 管 制 との 通 信 を 設 定 したところ, 他 の 航 空 機 との 通 話 が 多 く, 機 内 通 話 ができない 状 況 が 生 起 する 等 の 課 題 も 残 った b 教 訓 航 空 機 の 運 用 機 数 機 種 に 応 じた 航 空 情 報 の 提 供 要 領 の 検 討 が 必 要 である 関 係 行 政 機 関, 指 定 公 共 機 関 及 び 民 間 航 空 機 の 運 行 統 制 の 検 討 が 必 要 である c じ 後 への 反 映 捜 索 救 助 活 動 にあたる 航 空 機 の 安 全 確 保 の 充 実 を 図 るとともに, 各 機 関 の 航 空 機 の 運 行 統 制 を 行 うことが 必 要 である 206-207-

(1) 巡 視 船 艇 航 空 機 による 捜 索 状 況 発 災 後, 全 管 区 から 巡 視 船 艇 航 空 機, 潜 水 士 等 の 派 遣 を 受 け, 巡 視 船 艇 2,269 隻, 航 空 機 2,640 機, 潜 水 士 及 び 特 殊 救 難 隊 1,110 人 (いずれも 延 べ 数 )を 投 入 し, 要 救 助 者 の 救 助 及 び 行 方 不 明 者 の 捜 索 を 実 施 した( 発 災 から9 月 11 日 までの 月 別 勢 力 は 下 表 のとおり) 巡 視 船 艇 ( 隻 ) 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 271 463 437 326 324 306 142 航 空 機 ( 機 ) 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 396 570 589 441 308 248 88 潜 水 士 及 び 特 殊 救 難 隊 ( 人 ) 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 92 342 209 196 117 123 31 (2) 人 命 救 助 3 月 13 日 以 降, 以 下 のとおり 宮 城 県 内 において 26 人 を 救 助 した 3 月 13 日 石 巻 市 沿 岸 部 における 孤 立 者 13 人,ヘリコプター によりつり 上 げ 救 助 3 月 13 日 石 巻 市 内 の 負 傷 者 1 人,ヘリコプターによりつり 上 げ 救 助 3 月 13 日 石 巻 健 康 センター 孤 立 者 1 人,ヘリコプターによりつり 上 げ 救 助 3 月 13 日 志 津 川 湾 で 漂 流 漁 船 から1 人 をヘリコプターによりつり 上 げ 救 助 3 月 14 日 石 巻 市 南 中 里 リコー 営 業 所 孤 立 者 9 人,ヘリコプターによりつり 上 げ 救 助 3 月 16 日 石 巻 市 尾 崎 宮 下 孤 立 者 1 人,ヘリコプターによりつり 上 げ 救 助 (3) 行 方 不 明 者 の 捜 索 巡 視 船 艇 及 び 航 空 機 並 びに 潜 水 士 等 により, 以 下 のとおり 行 方 不 明 者 を 発 見 収 容 した 発 見 月 別 発 見 揚 収 数 場 所 収 容 数 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 気 仙 沼 沿 岸 域 とその 沖 合 ( 広 田 湾, 気 仙 沼 湾, 小 泉 湾 を 含 む) 南 三 陸 沿 岸 域 とその 沖 合 ( 志 津 川 湾 を 含 む) 石 巻 ( 北 上 雄 勝 地 区 ) 沿 岸 域 とそ の 沖 合 ( 追 波 湾, 雄 勝 湾 を 含 む) 女 川 沿 岸 域 とその 沖 合 ( 女 川 湾 を 含 む) 49 6 15 10 5 6 5 2 13 5 3 1 0 1 3 0 27 12 3 3 2 2 5 0 64 5 9 2 6 19 13 10 207-208-

石 巻 ( 牡 鹿 石 巻 地 区 ) 沿 岸 域 とそ の 沖 合 ( 牡 鹿 半 島 周 辺, 石 巻 湾 を 含 む) 東 松 島 市, 松 島 町, 利 府 町, 塩 釜 市, 七 ヶ 浜 町 沿 岸 域 とその 沖 合 ( 松 島 湾 を 含 む) 仙 台 市, 名 取 市, 岩 沼 市, 亘 理 町, 山 元 町 沿 岸 域 とその 沖 合 ( 仙 台 湾 を 含 む) 28 11 6 4 1 2 3 1 20 2 11 1 1 5 0 0 7 2 2 1 1 0 1 0 発 災 から 平 成 23 年 9 月 11 日 までの 実 績 (4) 防 災 関 係 仙 台 塩 釜 港 仙 台 区 全 農 エネルギー 仙 台 石 油 基 地 内 タンク 配 管 からガソリンが 漏 油 した 事 案 に 対 し, 巡 視 艇 により 海 上 のガス 検 知 を 実 施 するとともに, 仙 台 市 消 防 局 と 協 力 し 二 次 災 害 防 止 及 び 安 全 確 認 を 行 なった JX 日 鉱 日 石 エネルギー 株 式 会 社 仙 台 製 油 所 構 内 における 火 災 及 びアスファルト 漏 洩 事 案 に 対 し, 防 除 指 導 等 をした 仙 台 塩 釜 港 仙 台 区 JFE 条 鋼 岸 壁 におけるグロービスマーキュリー 号 乗 揚 げ 事 案 に 対 し, 燃 料 油 流 出 防 止 等 の 指 導 をした (5) 離 島 からの 救 急 搬 送 気 仙 沼 本 吉 広 域 消 防 本 部 消 防 艇 が 被 災 したことから, 気 仙 沼 本 吉 広 域 消 防 本 部 からの 要 請 を 受 け, 気 仙 沼 海 上 保 安 署 所 属 艇 により,51 件 58 人 の 救 急 患 者 を 大 島 から 気 仙 沼 まで 救 急 搬 送 した( 発 災 か ら9 月 11 日 までの 実 績,なお 本 救 急 搬 送 は 11 月 30 日 まで 実 施 した ) (6) 被 災 者 自 治 体 等 に 対 する 支 援 活 動 3 月 13 日 から3 月 28 日 まで 気 仙 沼 市 大 島 から 気 仙 沼 港 まで, 巡 視 艇 等 により 自 衛 官, 消 防 士, 島 民 等 延 べ 319 人 の 搬 送 及 び 救 援 物 資 の 輸 送 を 実 施 した 3 月 15 日, 江 島 ( 宮 城 県 牡 鹿 半 島 沖 )の 孤 立 者 5 人 に 対 し,ヘリにより 飲 料 水 (500ml 384 本 ) を 提 供 した 3 月 19 日, 宮 城 県 に 対 する 救 援 物 資 ( 補 給 水 タンク2 個,リヤカー20 台, 簡 易 ベッド 50 台, 移 動 式 発 電 機 5 台, 軽 油 20 リットル 5 缶,ガソリン 20 リットル 5 缶, 毛 布 300 枚 )を 巡 視 船 により 輸 送 した 3 月 20 日, 雄 勝 町 及 び 南 三 陸 町 に 対 する 救 援 物 資 を 巡 視 船 及 びヘリにより 輸 送 した 4 月 6 日, 宮 城 県 に 対 する 救 援 物 資 (サーマルバッグ 900 枚 等 )を 航 空 機 により 輸 送 した 4 月 8 日, 宮 城 県 知 事 及 び 宮 城 県 職 員 の 羽 田 空 港 から 仙 台 空 港 までの 移 動 に 航 空 機 により 協 力 した 4 月 14 日, 宮 城 県 に 対 する 救 援 物 資 ( 身 体 保 護 緊 急 搬 送 用 マット 600 枚 )を 巡 視 船 により 輸 送 した (7) 航 路 啓 開 発 災 後, 陸 上 の 道 路 鉄 道 インフラが 壊 滅 的 ダメージを 受 けている 状 況 において, 海 上 ルートから の 救 援 物 資 の 供 給 が 急 務 との 認 識 のもと, 国 土 交 通 省 港 湾 局 が 実 施 する 啓 開 作 業 に, 測 量 船 による 測 208-209-

量 成 果 図 の 提 供 巡 視 艇 による 作 業 船 の 誘 導 警 戒 等 を 行 って 協 力 した (8) 漂 流 船 舶 の 所 有 者 への 引 渡 し 津 波 により 漂 流 している 船 舶 47 隻 を 巡 視 船 により 曳 航 し 所 有 者 に 引 き 渡 した 引 渡 し 場 所 ( 曳 航 先 ) 及 び 隻 数 は 下 表 のとおり 曳 航 先 ( 港 名 ) 作 業 船 台 船 等 漁 船 プレジャーボート その 他 気 仙 沼 港 1 1 鮪 立 漁 港 1 志 津 川 港 1 女 川 港 1 鮎 川 港 1 石 巻 港 14 25 8 (9) 港 湾 の 水 路 測 量 海 図 更 新 震 災 により, 水 深 や 海 底 の 状 況 等 が 変 化 した 可 能 性 があることから, 海 上 保 安 庁 海 洋 情 報 部 測 量 船 により 以 下 のとおり 水 路 測 量 を 実 施 し, 海 図 仙 台 塩 釜 港 塩 釜 仙 台 塩 釜 港 仙 台 を 改 版 し,9 月 9 日 に 発 行 した 仙 台 塩 釜 港 塩 釜 港 区 (3 月 16 日 から7 月 6 日 ) 仙 台 塩 釜 港 仙 台 港 区 (3 月 15 日 から5 月 17 日 ) 石 巻 港 (3 月 23 日 から6 月 22 日 ) 気 仙 沼 港 (3 月 22 日 から3 月 24 日 ) また,6 月 11 日 から6 月 15 日 までの 間, 仙 台 市 から 南 の 宮 城 県 沿 岸 を 航 空 機 に 搭 載 している 航 空 レーザー 測 深 機 を 使 用 して 水 深 の 測 量 を 実 施 した (10) 航 路 標 識 の 復 旧 宮 城 県 内 に 所 在 する 灯 台 などの 航 路 標 識 102 基 のうち 64 基 が 防 波 堤 ごと 倒 壊 する 等 の 被 害 を 受 け たため, 代 替 の 標 識 を 設 置 する 等 して 復 旧 した 9 月 11 日 現 在 の 復 旧 状 況 は 以 下 のとおり 県 内 総 数 被 害 基 数 復 旧 状 況 102 基 64 基 本 復 旧 基 数 仮 復 旧 基 数 応 急 復 旧 基 数 未 復 旧 41 基 6 基 14 基 3 基 本 復 旧 被 災 前 の 状 態 に 復 旧 したもの 仮 復 旧 標 識 が 設 置 されていた 防 波 堤 等 が 倒 壊 し 未 だ 復 旧 していないため 代 替 の 標 識 を 設 置 したもの 応 急 復 旧 応 急 的 な 標 識 を 設 置 したもの (11) 漂 流 物 回 収 作 業 への 協 力 4 月 23 日 から6 月 21 日 の 間, 国 土 交 通 省 東 北 地 方 整 備 局 が 実 施 した 宮 城 県 沖 合 の 漂 流 物 の 回 収 作 業 に 際 し, 巡 視 船 艇 航 空 機 による 漂 流 物 の 発 見, 位 置 情 報 の 提 供, 巡 視 艇 による 漂 流 位 置 への 誘 導 等 を 行 って 協 力 した 209-210-

(1) 非 常 災 害 対 策 本 部 の 応 急 復 旧 対 策 ア 応 援 隊 の 受 入 れ 東 北 電 力 株 式 会 社 宮 城 支 店 ( 以 下, 当 支 店 という)には, 他 電 力 会 社 4 社 から 約 460 人 の 復 旧 応 援 隊 が 派 遣 され,3 月 13 日 から 復 旧 作 業 にあたった 他 電 力 応 援 隊 の 受 入 れ 営 業 所 より, 集 合 場 所 として 国 立 みちのく 湖 畔 公 園 の 借 用 依 頼 があり, 宮 城 県 災 害 対 策 本 部 ( 以 下, 県 災 害 対 策 本 部 という)にて 国 土 交 通 省 東 北 地 方 整 備 局 の 調 整 班 に 相 談, 要 請 したところ, 同 省 東 北 地 方 整 備 局 での 協 議 を 経 て, 公 園 管 理 者 との 調 整 を 終 えた 状 況 で 借 用 許 可 を 得 た これまで 東 北 電 力 株 式 会 社 ( 以 下, 当 社 という)では, 自 治 体 との 災 害 復 旧 に 関 する 協 定 を 結 び, 災 害 発 生 時 の 相 互 協 力 について 定 め, 災 害 復 旧 応 援 隊 の 受 入 れ 候 補 地 の 選 定 等, 応 援 隊 受 入 体 制 の 整 備 等 に 取 り 組 んできた 平 成 23 年 12 月 1 日 現 在 の 当 支 店 内 での 協 定 締 結 状 況 は,13 市 21 町 1 村 中,11 市 15 町 となっており, 各 営 業 所 が 管 轄 エリアの 状 況 等 を 踏 まえ 実 施 している 今 回, 災 害 復 旧 に 関 する 協 定 に 基 づき, 各 自 治 体 の 協 力 を 得 ることができた 県 内 の 主 な 施 設 は, 仙 台 市 新 田 東 総 合 運 動 公 園, 石 巻 市 総 合 運 動 公 園, 東 松 島 市 ショッピングセンター 隣 接 地, 多 賀 城 市 中 央 公 園, 仙 台 新 港 輸 入 木 材 置 場 等 であった イ 内 陸 地 域 の 復 旧 県 内 全 域 にわたる 広 域 停 電 は 日 々の 復 旧 作 業 により 停 電 戸 数 は 減 少 し, 特 に 内 陸 部 では 設 備 被 害 が 相 当 発 生 していたものの 津 波 による 被 害 がないため, 順 調 に 復 旧 が 進 み, 管 轄 エリアに 沿 岸 部 を 持 たない5 営 業 所 ( 栗 原 登 米, 古 川, 仙 台 北, 仙 台, 白 石 営 業 所 )では,3 月 19 日 までに 停 電 を 解 消 することができた この 間, 県 災 害 対 策 本 部 では 当 社 の 連 絡 員 への, 復 旧 見 込 みの 問 合 せや 応 急 用 電 源 車 による 送 電 要 請 等 が 次 々と 寄 せられ, 当 支 店 の 非 常 災 害 対 策 本 部 では 要 請 内 容 を 検 討 し 速 やかな 回 答 に 努 めた 連 絡 員 は, 各 方 面 からの 要 請 や 問 合 せ 対 応 等 の 任 務 を 的 確 に 遂 行 し, 速 やかな 災 害 復 旧 対 応 のため に 重 要 な 役 割 を 果 たした ウ 沿 岸 地 域 の 復 旧 状 況 3 月 11 日 の 地 震 発 生 以 降, 沿 岸 地 域 の 復 旧 作 業 は3か 月 余 にわたった 当 社 として 復 旧 作 業 に 着 手 可 能 な 地 域 の 停 電 がすべて 復 旧 したのは, 女 川 町 で 継 続 していた 停 電 に 関 する 配 電 設 備 の 改 修 作 業 が 完 了 した,6 月 18 日 の 11 時 03 分 であった < 停 電 復 旧 に 関 する 参 考 事 項 > 当 社 の 電 力 設 備 は 復 旧 したものの,お 客 さまの 立 会 いによる 屋 内 配 線 の 安 全 性 が 確 認 できず, 送 電 を 留 保 しているお 客 さま(6 月 17 日 16 時 現 在, 宮 城 県 内 4,189 戸 )には, 当 社 から 各 戸 に 不 在 連 絡 票 を 配 付 し,お 客 さまと 連 絡 が 取 れ 次 第,お 客 さま 立 会 いのもと 屋 内 配 線 の 健 全 性 を 確 認 し 送 電 している また, 津 波 等 で 公 共 的 なインフラ, 家 屋 等 が 流 失 してしまった 地 域 のお 客 さま(6 月 17 日 16 時 現 在, 宮 城 県 内 49,110 戸 )には, 自 治 体 等 と 連 携 しながら,インフラの 復 旧 により 設 備 の 改 修 工 事 が 着 手 可 能 となった 段 階 で, 順 次, 復 旧 作 業 を 実 施 し 送 電 することとした 一 方, 津 波 で 家 屋 等 が 流 失 してしまったお 客 さま については,お 客 さまによる 家 屋 等 の 新 築 ま たは 改 修 ( 屋 内 配 線 の 改 修 )の 際 に, 電 気 工 事 店 を 通 じて 電 気 使 用 の 申 込 みをいただき,その 後, 211-211-

当 社 にて 電 気 を 送 電 する 工 事 を 実 施 している エ 沿 岸 地 域 の 復 旧 作 業 沿 岸 地 域 の 停 電 復 旧 には, 津 波 により 壊 滅 的 な 被 害 を 受 けた 変 電 所, 送 電 線, 配 電 線 の 各 設 備 を 復 旧 することが 必 要 であり, 各 設 備 部 門 が 連 携 して 同 時 進 行 で 復 旧 作 業 を 進 めた 被 害 設 備 の 復 旧 は, 大 量 の 瓦 礫 の 除 去 と 被 害 設 備 を 撤 去 した 上 で, 各 設 備 の 新 設 や 仮 設 備 を 設 置 する 困 難 な 作 業 であった また, 同 一 場 所 に 設 備 を 設 置 できない 場 合 もあり, 関 係 自 治 体 の 協 力 も 得 て 新 たな 用 地 を 確 保 し 設 置 した 現 地 の 復 旧 作 業 を 阻 む 変 電 所 構 内 や 道 路 脇 の 電 柱 付 近 に 堆 積 した 大 量 の 瓦 礫 は, 県 災 害 対 策 本 部 に 要 請 し, 自 衛 隊 に 除 去 していただき, 復 旧 作 業 を 円 滑 に 進 めることができた 県 内 沿 岸 部 全 域 にわたる 広 い 地 域 での 設 備 復 旧 を 同 時 に 進 めるために, 膨 大 な 資 機 材, 復 旧 要 員, 復 旧 車 両 が 必 要 であったが, 日 本 海 側 の 各 支 店, 関 係 会 社 及 び 協 力 会 社 並 びに 他 電 力 会 社 の 応 援 と 資 機 材 メーカー 等 の 協 力 により 対 応 することができた また, 各 方 面 からの 復 旧 要 請 等 に 関 しては, 各 設 備 部 門 をはじめ 社 内 関 係 部 門 が 綿 密 に 連 携 し 迅 速 に 対 応 した オ 宮 城 県 等 からの 要 請 事 項 への 対 応 a 自 治 体 庁 舎 等 の 復 旧 要 請 震 災 発 生 初 期 は, 非 常 用 電 源 を 備 えていない 自 治 体 庁 舎 の 電 源 確 保 や 自 治 体 庁 舎 の 発 電 機 燃 料 切 れへの 対 応 として, 応 急 用 電 源 車 での 送 電 要 請 が 寄 せられたため, 各 自 治 体 災 害 対 策 本 部 の 機 能 が 維 持 できるよう, 応 急 用 電 源 車 による 送 電 準 備 と 優 先 した 復 旧 作 業 を 並 行 して 行 い, 早 期 復 旧 に 努 めた 県 災 害 対 策 本 部 から 応 急 用 電 源 車 対 応 または 早 期 復 旧 の 要 請 があった 自 治 体 等 は, 宮 城 県, 仙 台 市, 気 仙 沼 市, 女 川 町, 美 里 町, 仙 台 市 秋 保 総 合 支 所 等 であった コールセンターや 各 事 業 所 への 問 合 せ 等 については, 各 事 業 所 が 対 応 している b 医 療 機 関 の 復 旧 要 請 3 月 14 日 ごろから, 県 内 全 域 で 燃 料 不 足 が 深 刻 な 状 況 となり, 医 療 機 関 では 発 電 機 の 燃 料 切 れ が 懸 念 されはじめた 各 自 治 体 の 災 害 対 策 本 部 等 を 通 じて, 災 害 時 医 療 機 関 等 の 復 旧 見 通 しに 関 する 問 合 せや 早 期 復 旧 または 応 急 用 電 源 車 による 送 電 要 請 が 寄 せられた 要 請 された 災 害 時 医 療 機 関 等 については, 応 急 用 電 源 車 による 送 電 も 視 野 に 優 先 した 復 旧 に 努 めた なお, 要 請 があった 主 な 医 療 機 関 は, 宮 城 県 社 会 福 祉 病 院, 宮 城 県 立 がんセンター, 宮 城 県 立 精 神 医 療 センター, 宮 城 県 立 循 環 器 呼 吸 器 病 センター, 災 害 時 医 療 病 院 等 であり,コールセン ターや 各 事 業 所 等 への 問 合 せも 多 数 あったが 各 事 業 所 等 で 対 応 している この 他, 民 間 の 医 療 機 関 や 医 師 会 からの 問 合 せも 寄 せられたが,お 客 さま 設 備 の 電 気 主 任 技 術 者 による 点 検 が 必 要 な 建 物 の 停 電 や, 復 旧 した 地 域 に 隣 接 する 医 療 機 関 からの 問 合 せ 等 であった c 民 間 企 業 の 復 旧 要 請 3 月 14 日 には, 災 害 対 応 に 必 要 な 民 間 企 業 施 設 の 復 旧 要 請 があり 対 応 した 依 頼 内 容 は, 物 流 センターのシャッターを 開 けるため 送 電 して 欲 しいとの 内 容 であった 民 間 企 業 側 に 確 認 するも シャッター 設 備 の 状 況 や 規 模 が 分 からず, 対 応 が 困 難 であったため, 双 方 協 議 の 結 果,シャッタ ー 施 工 業 者 に 対 応 を 依 頼 することにした d 臨 空 工 業 団 地 の 復 旧 対 応 212-212-

3 月 30 日 に 当 社 岩 沼 営 業 所 は, 岩 沼 市 役 所 からの 要 請 で 臨 空 工 業 団 地 の 復 旧 状 況 等 の 説 明 を 行 った その 際, 臨 空 工 業 団 地 協 議 会 に 対 する 説 明 要 請 があったため, 翌 31 日 に, 岩 沼 市 の 立 会 いを 得 て 臨 空 工 業 団 地 協 議 会 に 復 旧 方 針 等 を 説 明 し 理 解 いただいた その 中 で 当 社 より, 配 電 設 備 の 復 旧 工 事 に 障 害 となる 瓦 礫 の 撤 去 を 岩 沼 市 と 臨 空 工 業 団 地 協 議 会 が 協 力 して 実 施 することと, 基 本 的 に 流 失 した 電 柱 があった 場 所 に 建 柱 するものの, 必 要 に 応 じて 民 地 に 建 柱 することについて 協 力 を 依 頼 した あわせて 当 社 は 臨 空 工 業 団 地 の 災 害 対 策 本 部 に 対 して, 工 事 の 進 捗 状 況 と 送 電 の 見 通 しをお 知 らせし, 同 協 議 会 は, 各 会 員 にその 内 容 を 周 知 することとした 当 社 では 停 電 の 早 期 復 旧 に 向 けて 設 備 の 改 修 を 進 め,お 客 さま 設 備 の 改 修 状 況 と 改 修 スケジュ ールを 確 認 しながら,お 客 さまの 希 望 に 沿 うよう 送 電 することとした また, 津 波 で 設 備 が 流 出 したエリアは, 瓦 礫 の 撤 去 が 済 み 次 第,お 客 さま 設 備 の 復 旧 状 況 や 復 旧 スケジュールを 確 認 しな がら, 当 社 設 備 の 復 旧 工 事 を 行 い,お 客 さまの 希 望 に 沿 うよう 送 電 することとした 4 月 1 日 に 県 災 害 対 策 本 部 にて 経 済 産 業 省 東 北 経 済 産 業 局 長 より, 岩 沼 の 臨 空 工 業 団 地 の 復 旧 見 通 しと 対 応 状 況 についての 問 合 せがあり, 上 記 内 容 を 説 明 している その 後,4 月 5 日 に 同 省 東 北 経 済 産 業 局 の 資 源 エネルギー 環 境 部 より, 岩 沼 の 臨 空 工 業 団 地 の 復 旧 について 対 応 要 請 があり, 一 部 業 界 から 首 相 宛 に 要 望 書 が 出 されたとのことであった 当 社 では 岩 沼 営 業 所 が 臨 空 工 業 団 地 協 議 会 と 協 議 しながら 復 旧 工 事 を 進 め, 当 社 としての 復 旧 工 事 は 前 日 の 夜 間 に 完 了 し, 臨 空 工 業 団 地 協 議 会 に 連 絡 済 みであることを 回 答 し, 要 望 書 発 出 元 のお 客 さまへの 確 認 をお 願 いした e 下 水 道 施 設 の 復 旧 対 応 県 内 の 沿 岸 部 では 下 水 道 施 設 が 津 波 被 害 により 機 能 が 停 止 しており, 水 道 復 旧 に 伴 う 下 水 処 理 施 設 への 汚 水 流 入 により, 各 浄 化 センターやポンプ 場 等 への 送 電 要 請 が 寄 せられた 沿 岸 部 の 下 水 道 施 設 へ 電 力 を 供 給 する 配 電 線 は 津 波 により 流 失 し 壊 滅 的 な 状 況 であり, 復 旧 に は 新 設 同 様 の 工 事 が 必 要 であった また, 下 水 道 施 設 側 でも, 津 波 の 被 害 を 受 けており, 受 電 設 備 等 の 復 旧 が 必 要 な 状 況 であった 各 下 水 道 施 設 の 早 期 復 旧 のため, 管 轄 営 業 所 では 現 地 調 査 結 果 を 踏 まえ, 各 施 設 の 担 当 者 と 復 旧 に 関 する 協 議 を 行 い 受 電 可 能 な 施 設 への 送 電 に 努 めた 対 応 した 主 な 下 水 道 施 設 は, 石 巻 東 部 浄 化 センター, 仙 塩 浄 化 センター, 南 蒲 生 浄 化 センター, 仙 南 浄 化 センター 及 び 各 ポンプ 場 等 であった f 瓦 礫 置 場 の 土 地 提 供 依 頼 県 災 害 対 策 本 部 より 新 仙 台 火 力 発 電 所 の 元 灰 捨 て 場 を 墓 地 用 地 としての 提 供 要 請 があったが, 七 ヶ 浜 町 の 震 災 廃 棄 物 の 一 時 保 管 所 として 貸 し 出 している 等 から 対 応 できなかった カ 東 北 電 力 からの 協 力 依 頼 について a 復 旧 車 両 及 び 応 急 用 電 源 車 への 燃 料 供 給 災 害 発 生 初 期 からの 燃 料 不 足 により, 当 社 と 契 約 している 各 ガソリンスタンドには 復 旧 車 両 へ の 優 先 給 油 を 要 請 し 協 力 を 得 たが,スタンドで 保 有 している 燃 料 が 底 をつき 調 達 が 困 難 となった ため, 県 災 害 対 策 本 部 を 通 じて 要 請 し, 自 衛 隊 駐 屯 地 での 燃 料 補 給 が 受 けられることになった 213-213-

その 後 も 各 方 面 に 協 力 をお 願 いし 燃 料 調 達 に 努 めていたが,しばらくして, 宮 城 県 内 での 燃 料 供 給 が 再 開 し, 一 般 ガソリンスタンドにおける 当 社 復 旧 車 両 への 優 先 給 油 の 協 力 も 得 られる 状 況 になり, 燃 料 不 足 の 時 期 を 凌 ぎ 復 旧 作 業 を 継 続 することができた 当 社 では, 新 潟 支 店 の 応 援 隊 が 燃 料 不 足 に 備 え, 新 潟 県 内 で 調 達 した 燃 料 をタンクローリー 車 で 持 参 した 他 にも 北 海 道 電 力 の 関 係 会 社 や 県 内 の 企 業 が 保 有 しているタンクローリーを 借 用 し, 応 急 用 電 源 車 等 への 燃 料 供 給 を 行 った b 変 電 所 構 内 ならびに 電 柱 建 柱 位 置 の 瓦 礫 除 去 仙 台 港 変 電 所 の 構 内 に 流 入 した 大 量 の 車 両 が 復 旧 作 業 の 支 障 になったため, 県 災 害 対 策 本 部 へ 相 談 し, 自 衛 隊 の 協 力 を 得 て 構 内 空 地 への 撤 去 が 行 われた また, 津 波 で 流 失 した 配 電 設 備 復 旧 のため, 道 路 脇 の 電 柱 付 近 に 堆 積 する 瓦 礫 の 撤 去 についても, 県 災 害 対 策 本 部 を 通 じ 自 衛 隊 の 協 力 を 得 た c 離 島 への 電 源 車 搬 送 大 島 ( 気 仙 沼 市 )の 停 電 復 旧 においては, 島 内 へ 電 力 を 供 給 する 配 電 設 備 の 被 害 が 大 きく 復 旧 に 時 間 を 要 することが 想 定 されたことから, 応 急 用 電 源 車 での 送 電 を 計 画 したが, 気 仙 沼 港 の 岸 壁 は 地 震 の 影 響 で 地 盤 が 沈 下 し 損 傷 も 激 しく, 一 般 船 舶 の 着 岸 ができず, 搬 送 に 使 える 船 舶 の 手 配 も 困 難 であった このため, 県 災 害 対 策 本 部 を 通 じて 自 衛 隊 に 応 急 用 電 源 車 の 搬 送 を 依 頼 し, 自 衛 隊 での 調 整 に より 米 国 艦 船 で 応 急 用 電 源 車 を 搬 送 し 復 旧 作 業 を 行 った d 停 電 復 旧 のための 道 路 復 旧 沿 岸 地 域 の 配 電 設 備 復 旧 のために, 塩 釜 多 賀 城 地 区 の 国 道 45 号 と 南 三 陸 町 の 国 道 398 号 から 国 道 45 号 のベイサイドアリーナまでの 区 間 について, 県 災 害 対 策 本 部 に 優 先 した 道 路 復 旧 を 要 請 した また, 浦 戸 諸 島 の 停 電 復 旧 には, 電 源 側 となる 東 松 島 市 野 蒜 地 区 の 配 電 設 備 復 旧 が 必 要 であったが, 津 波 で 浸 水 した 海 岸 地 域 の 仮 設 の 道 路 脇 に 建 柱 場 所 が 確 保 できない 状 況 であったた め, 県 災 害 対 策 本 部 を 通 じて 関 係 者 での 調 整 を 行 い, 道 路 拡 幅 により 作 業 スペースと 電 柱 用 地 を 確 保 することができた キ 被 災 自 治 体 への 物 資 支 援 と 女 川 原 子 力 発 電 所 での 避 難 者 受 入 れについて a 被 災 自 治 体 への 物 資 支 援 当 社 では, 各 自 治 体 の 要 望 要 請 等 に 基 づき, 懐 中 電 灯, 携 帯 カイロ 等 の 支 援 物 資 を 調 達, 配 送 した 沿 岸 地 域 の 避 難 所 に 対 しては, 毛 布,オムツ, 暖 房 機, 発 電 機,バルーン 照 明, 電 工 ド ラム 等 の 物 資 支 援 も 行 った b 東 北 電 力 女 川 原 子 力 発 電 所 における 避 難 者 受 入 れ 女 川 原 子 力 発 電 所 ( 以 下, 発 電 所 という)では, 震 災 発 生 直 後 から 避 難 されてきた 近 隣 のお 客 さま 等 を 発 電 所 構 内 の 体 育 館 に 受 け 入 れた 避 難 されてきたお 客 さまは, 巨 大 津 波 による 住 宅 損 壊 等 の 被 災 と 周 辺 道 路 の 寸 断 により 避 難 先 への 移 動 手 段 を 失 い, 発 電 所 に 避 難 先 を 求 めてこられた 発 電 所 では,3 月 11 日 から6 月 6 日 ま での 期 間, 避 難 者 の 受 入 れを 続 け, 最 大 受 入 れ 人 数 は,3 月 14 日 の 364 人 であった 主 に 避 難 されてきた 方 は, 女 川 町 塚 浜, 小 屋 取, 飯 子 浜 ならびに 石 巻 市 前 網, 鮫 浦 地 区 のお 客 さまであったが, 他 の 地 域 から 牡 鹿 半 島 に 訪 れていた 方 もおられた 214-214-

当 社 では, 避 難 者 に 対 する 食 糧 等 の 生 活 物 資 を 調 達 し, 発 電 所 員 等 が 配 給 等 の 対 応 を 行 った ク 応 急 仮 設 住 宅 への 電 力 供 給 について 当 支 店 では3 月 24 日 の 宮 城 県 との 打 合 せで, 県 内 に 建 設 する 応 急 仮 設 住 宅 への 電 気 の 供 給 に 関 す る 事 前 確 認 をおこない, 宮 城 県 より 提 供 された 資 料 等 を 管 内 の 各 営 業 所 等 に 送 付 し, 電 気 使 用 申 込 書 が 円 滑 に 処 理 できるよう 周 知 した また, 応 急 仮 設 住 宅 に 電 気 を 供 給 するための 電 柱 や 電 線 の 工 事 が 必 要 な 場 合 には, 現 地 調 査, 設 計, 施 工 等 のため, 通 常 でも 最 低 1か 月 程 度 の 期 間 が 必 要 であ り, 沿 岸 地 域 の 停 電 復 旧 に 総 力 を 傾 注 しており 万 全 な 体 制 での 対 応 が 困 難 な 時 期 ではあったが, 応 急 仮 設 住 宅 における 電 気 使 用 開 始 の 希 望 日 に 沿 えるよう, 短 期 間 での 電 力 供 給 に 最 大 限 の 対 応 を 行 った なお, 宮 城 県 との 打 合 せにおいて, 応 急 仮 設 住 宅 は, 全 体 で2 万 戸 を 想 定 し, 第 1 期 として3 月 28 日 に1 万 戸 を 着 工 予 定, 着 工 後 3 週 間 から1か 月 後 の 受 電 を 計 画 している 旨 が 伝 えられた 契 約 容 量 は 単 相 3 線 式 30Aで,30A 6 戸 または 30A 10 戸 の 長 屋 タイプを 予 定 し, 工 事 用 仮 設 電 源 の 引 き 込 みが 難 しい 場 合 には 発 電 機 の 使 用 を 検 討 するとのことであった 電 柱 の 建 柱 場 所 は 県 で 建 設 用 地 を 確 保 することとし, 現 地 調 査 の 結 果, 必 要 な 場 合 には 県 で 対 応 することとした なお, 第 2 期 以 降 の 着 工 は,1 週 間 後 を 目 安 に 順 次 実 施 する 予 定 であり, 応 急 仮 設 住 宅 は, 法 的 な 貸 与 期 間 が2 年 間 とのことであった ケ 復 興 に 向 けた 被 災 設 備 の 本 格 復 旧 への 取 り 組 みについて 被 害 設 備 は, 応 急 復 旧 や 仮 設 備 復 旧 により 停 電 の 早 期 復 旧 に 努 めた 今 後, 津 波 対 策 等 を 含 めた 本 復 旧 等 が 必 要 であり, 自 治 体 の 復 興 計 画 に 基 づき, 具 体 的 な 検 討 を 行 う (2) 発 変 電 部 門 の 応 急 復 旧 対 策 宮 城 県 内 の 水 力 発 電 所 に 被 害 はなかったが,7か 所 の 変 電 所 において 津 波 被 害 が 発 生 した( 気 仙 沼 市, 南 三 陸 町, 石 巻 市, 仙 台 市, 山 元 町 ) これにより 配 電 線 への 供 給 が 停 止 したことから, 道 路 や 変 電 所 構 内 の 瓦 礫 を 自 衛 隊 の 協 力 を 得 なが ら 撤 去 を 行 い, 管 内 各 県 に 配 備 されている 災 害 時 対 応 用 の 設 備 を 被 災 変 電 所 各 所 に 設 置 を 行 い,4 月 上 旬 ごろから 順 次, 応 急 復 旧 を 行 った 災 害 時 対 応 設 備 は 大 型 かつ 重 量 物 が 主 であるため, 運 搬 に 当 たり 事 前 の 道 路 調 査 を 行 い, 瓦 礫 等 に より 通 行 不 可 能 な 地 区 は 地 元 行 政, 自 衛 隊 の 撤 去 協 力 により 運 搬 することができた また, 地 振 動 に より 被 害 を 受 けた 機 器 は 予 備 品 や 貯 蔵 品 等 を 活 用 し 部 品 交 換 による 応 急 復 旧 を 行 った (3) 送 電 部 門 の 応 急 復 旧 対 策 送 電 設 備 の 状 況 確 認 は3 月 14 日 で 終 了 し, 並 行 して 電 力 供 給 を 最 優 先 とした 設 備 の 復 旧 を 進 めた 復 旧 は 各 行 政 機 関 の 指 導, 協 力 を 得 て 進 め, 気 仙 沼 湾 に 落 下 した 電 線 の 処 理 では 宮 城 県 農 林 水 産 部 及 び 気 仙 沼 地 方 振 興 事 務 所 の 協 力 を 得 た 主 な 設 備 復 旧 としては, 県 北 部 では3 月 23 日 には 気 仙 沼 地 区 で,4 月 14 日 には 南 三 陸 町 で 損 壊 し た 鉄 塔 を 仮 ルートで 復 旧 し 順 次 送 電 を 開 始 した 仙 台 港 地 区 では,7 月 に 損 壊 した 鉄 塔 を 本 格 復 旧 し 送 電 を 開 始 した 地 震 後 1 週 間 程 度 が 過 ぎ, 送 電 線 付 近 で 重 機 を 使 用 した 土 木 工 事 などが 行 われるようになり, 送 電 線 下 での 公 衆 安 全 を 確 保 するため, 県 災 害 対 策 本 部 会 議 の 場 で 送 電 線 配 電 線 付 近 の 土 木 工 事 現 場 215-215-

等 における 危 険 防 止 のお 願 い をさせていただき 感 電 による 公 衆 災 害 ゼロで 復 旧 を 進 めていただいた (4) 配 電 部 門 の 応 急 復 旧 対 策 ア 停 電 解 消 の 状 況 地 震 発 生 直 後 に 県 内 の 全 てのお 客 さま( 約 1,424 千 戸 )が 停 止 したが, 他 電 力 及 び 他 県 からの 応 援 を 受 け,3 月 19 日 20 時 には 栗 原 登 米 古 川 仙 台 北 仙 台 及 び 白 石 営 業 所 の 停 電 が 解 消 した(こ の 時 点 で 停 電 戸 数 は 177 千 戸 となった) 6 月 18 日 には 沿 岸 部 の 気 仙 沼 石 巻 塩 釜 仙 台 南 及 び 岩 沼 営 業 所 についても 当 社 として 復 旧 作 業 に 着 手 できる 地 域 について 停 電 を 解 消 した 停 電 戸 数 の 推 移 を 図 2に 示 す この 間, 復 旧 計 画 に 基 づき 工 事 を 実 施 した 特 に 設 備 被 害 が 大 きく 配 電 線 の 復 旧 に 時 間 を 要 する と 判 断 されたお 客 さまや 離 島 へは 応 急 用 電 源 車 により 供 給 した また, 膨 大 な 設 備 復 旧 用 資 材 に 対 応 するため 仮 置 き 場 を 確 保 した なお, 県 災 害 対 策 本 部 会 議 に 当 社 が 出 席 したことで 病 院 など 重 要 施 設 からの 電 源 確 保 の 要 請 につ いて 連 携 のうえ 対 応 できた また, 瓦 礫 撤 去 の 進 捗 状 況 に 関 する 情 報 や 県 民 生 活 に 必 要 な 施 設 の 情 報 提 供 を 受 けたことで 復 旧 人 員 を 効 果 的 に 配 置 でき, 早 期 の 復 旧 が 図 られた 停 電 戸 数 ( 千 戸 ) 1,600 1,400 1,200 1,000 800 600 400 3 月 11 日 14 50 1,424 千 戸 停 3 月 1 日 20 5 停 電 177 千 戸 4 月 7 日 23 32 8 千 戸 6 月 18 日 11 03 停 電 200 図 2 宮 城 県 内 の 停 電 戸 数 の 推 移 0 3 月 11 日 3 月 25 日 4 月 8 日 4 月 22 日 5 月 6 日 5 月 20 日 6 月 3 日 6 月 17 日 216-216-

イ 応 援 隊 の 稼 働 状 況 発 災 から 約 6か 月 (9 月 末 )の 応 援 隊 の 稼 動 状 況 を 表 1に 示 す 個 所 区 分 人 数 [ 人 日 ] 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 計 他 電 力 社 員 2,612 124 2,736 工 事 会 社 1,331 109 1,440 他 県 社 員 5,654 3,734 1,506 948 143 946 662 13,593 工 事 会 社 8,737 9,711 8,121 3,205 1,865 1,890 3,270 36,799 宮 城 県 内 社 員 758 1,391 868 576 492 144 84 4,313 工 事 会 社 1,115 4,095 3,515 1,170 500 495 1,350 12,240 社 員 9,024 5,249 2,374 1,524 635 1,090 746 20,642 計 工 事 会 社 11,183 13,915 11,636 4,375 2,365 2,385 4,620 50,479 地 元 営 業 所 の 稼 動 人 員 は 除 く 表 1 配 電 設 備 の 復 旧 における 他 電 力 他 県 宮 城 県 内 の 応 援 隊 人 員 数 ( 地 震 発 生 から9 月 末 ) 平 成 23 年 12 月 現 在 も 他 県 及 び 県 内 の 応 援 を 継 続 し, 沿 岸 部 営 業 所 の 復 興 作 業, 業 務 の 支 援 を 行 っている ウ 設 備 被 害 の 状 況 発 災 からこれまでに 把 握 した 配 電 設 備 の 被 害 状 況 を 表 2に 示 す 設 備 と 被 害 状 況 被 害 数 量 折 損 4,983 支 持 物 [[ 本 基 ]] 倒 壊 11 傾 斜 5,319 流 失 滅 失 18,782 電 線 [ [ 条 径 間 ]] 高 圧 線 断 線 混 線 低 圧 線 断 線 混 線 55,525 7,660 引 込 線 [ 口 ] 開 閉 器 [ヵ [ 台 所 ]] 変 圧 器 [ヵ [ 台 所 ] ] 開 閉 器 塔 変 圧 器 塔 [ヵ [ 台 所 ]] 断 混 線 54,710 損 傷 1,287 損 傷 10,142 損 傷 105 表 2 配 電 設 備 の 被 害 状 況 ( 平 成 23 年 11 月 末 ) 216-217-

東 日 本 大 震 災 に 伴 う 当 社 設 備 の 被 害 状 況 ( 参 考 ) 原 子 力 発 電 所 発 電 所 被 害 状 況 全 号 機 において 設 計 どおり 原 子 炉 が 自 動 停 止 観 測 した 地 震 加 速 度 は567.5ガル 敷 地 境 界 の 放 射 線 量 を 測 定 しているモニタリングポストの 値 が 東 京 電 力 福 島 第 1 原 子 力 発 電 所 事 故 の 影 響 により 一 時 的 に 最 大 21マイクロシーベルト/ 時 を 観 測 その 後 指 示 値 は 下 降 女 川 原 子 力 発 電 所 1 号 機 重 油 貯 蔵 タンクが 津 波 の 影 響 により 倒 壊 当 該 タンクは 撤 去 済 み 発 電 所 構 内 の 高 台 への 設 置 を 検 討 中 高 圧 電 源 盤 の 火 災 タービン 建 屋 地 下 1 階 において 発 煙 を 確 認 原 因 は 高 圧 電 源 盤 の 吊 り 下 げ 設 置 型 遮 断 器 が 地 震 の 振 動 で 大 きく 揺 れ 破 損 し 短 絡 等 が 生 じ これに 伴 い 発 生 した 火 花 によりケーブルの 絶 縁 被 覆 が 溶 け 発 煙 に 至 ったものと 推 定 高 圧 電 源 盤 は 今 後 横 置 き 型 で 耐 震 性 が 高 い 構 造 の 遮 断 器 を 使 用 している 設 備 に 更 新 予 定 2 号 機 原 子 炉 補 機 冷 却 水 系 (B) 系 統 の 機 能 喪 失 原 子 炉 建 屋 地 下 3 階 非 管 理 区 域 にある 補 機 冷 却 水 系 熱 交 換 室 に 海 水 が 流 入 この 影 響 により 同 室 内 に 設 置 している 非 常 用 ディーゼル 発 電 機 等 の 冷 却 をおこな うための 水 を 循 環 させるポンプモーター 等 が 浸 水 し 非 常 用 ディーゼル 発 電 機 (B) 高 圧 炉 心 スプレイ 系 ディーゼル 発 電 機 が 停 止 同 室 内 の 海 水 を 排 水 後 これ らのポンプモーター 等 の 点 検 をおこない 非 常 用 ディーゼル 発 電 機 (B) 高 圧 炉 心 スプレイ 系 ディーゼル 発 電 機 は 使 用 可 能 な 状 態 に 復 旧 済 また, 海 水 の 流 入 経 路 には 流 入 防 止 3 号 機 法 令 や 安 全 協 定 に 基 づく 報 告 が 必 要 な 被 害 なし 東 通 原 子 力 発 電 所 地 震 発 生 時 定 期 検 査 のため 停 止 中 観 測 した 地 震 加 速 度 は17ガル 地 震 発 生 による 設 備 への 被 害 なし 火 力 発 電 所 発 電 所 八 戸 火 力 発 電 所 能 代 火 力 発 電 所 秋 田 火 力 発 電 所 仙 台 火 力 発 電 所 新 仙 台 火 力 発 電 所 原 町 火 力 発 電 所 被 害 状 況 3 号 機 自 動 停 止 ( ) 後 3 月 20 日 に 再 起 動 タービン 本 館 1 階 浸 水 循 環 ポンプピット 一 部 冠 水, 重 油 受 入 設 備 基 礎 陥 没 1 号 機 自 動 停 止 ( ) 後 3 月 13 日 に 再 起 動 2 号 機 自 動 停 止 ( ) 後 3 月 14 日 に 再 起 動 2 号 機 自 動 停 止 ( ) 後 3 月 12 日 に 再 起 動 3 号 機 自 動 停 止 ( ) 後 3 月 12 日 に 再 起 動 4 号 機 自 動 停 止 ( ) 後 3 月 12 日 に 再 起 動 4 号 機 自 動 停 止 平 成 24 年 2 月 8 日 営 業 運 転 再 開 屋 外 設 備 タービン 本 館 1 階 浸 水 屋 外 設 備 ( 燃 料 設 備 など)の 冠 水 1 号 機 地 震 発 生 時 需 給 停 止 中 12 月 27 日 営 業 運 転 再 開 2 号 機 手 動 停 止 ( 新 仙 台 火 力 リプレース 計 画 に 伴 い10 月 31 日 廃 止 ) タービン 本 館 ボイラー 事 務 本 館 の1 階 浸 水 屋 外 設 備 ( 変 圧 器 開 閉 所 など) 冠 水 構 内 地 面 一 部 陥 没 1 号 機 手 動 停 止 平 成 24 年 度 中 に 復 旧 見 込 み 2 号 機 地 震 発 生 時 ボイラー 点 検 のため 停 止 中 平 成 24 年 度 中 に 復 旧 見 込 み 事 務 本 館 3 階 まで 冠 水 制 御 ケーブル 一 部 焼 損 屋 外 設 備 では 揚 炭 機 4 台 倒 壊 重 軽 油 タンク 損 壊 変 圧 器 全 冠 水 タービン 本 館 1 階 の 電 気 機 械 設 備 が 冠 水 屋 外 建 屋 (タービン 本 館 事 務 本 館 除 く)は 津 波 で 損 傷 流 出 送 電 線 起 因 による 停 止 217-218-

地 熱 発 電 所 発 電 所 葛 根 田 地 熱 発 電 所 被 害 状 況 1 号 機 自 動 停 止 ( ) 後 3 月 14 日 再 起 動 2 号 機 自 動 停 止 ( ) 後 3 月 13 日 再 起 動 澄 川 地 熱 発 電 所 1 号 機 手 動 停 止 後 3 月 12 日 再 起 動 上 の 岱 地 熱 発 電 所 1 号 機 地 震 発 生 時 停 止 中 6 月 23 日 再 起 動 水 力 発 電 所 設 備 被 害 21ヵ 所 うち 復 旧 完 了 発 電 再 開 11ヵ 所 送 電 線 起 因 による 停 止 設 備 被 害 状 況 送 電 設 備 設 備 被 害 132 線 路 ( 鉄 塔 被 害 46 基 など) 変 電 設 備 設 備 被 害 75ヵ 所 変 圧 器 損 傷 90 台 遮 断 器 損 傷 177 台 断 路 器 損 傷 403 台 配 電 設 備 支 持 物 折 損 傾 斜 など36,048 基 高 圧 電 線 断 線 など92,370 条 間 変 圧 器 開 閉 器 損 傷 など20,293ヵ 所 他 東 北 電 力 NOW CSR Report2011 東 日 本 大 震 災 特 別 版 より 抜 粋 218-219-

(1) 東 日 本 電 信 電 話 株 式 会 社 宮 城 支 店 ア 自 前 電 源 と 燃 料 補 給 による 重 要 機 関 通 信 の 拠 点 ビルでのサービス 継 続 宮 城 県 全 域 にわたる 広 域 停 電 は 長 時 間 継 続 し,また, 深 刻 な 燃 料 不 足 が 発 生 した 発 災 直 後 から, 通 信 ビルに 設 置 しているバッテリーや 自 家 発 電 装 置, 移 動 電 源 車 による 給 電,タンクローリーによ る 給 油 等 自 前 電 源 の 供 給 により, 最 大 限, 電 気 通 信 サービスの 継 続 に 努 めたものの, 時 間 の 経 過 と ともにバッテリーの 枯 渇 や 発 電 用 燃 料 の 不 足 からサービス 中 断 が 拡 大 した 津 波 による 設 備 被 災 と 宮 城 県 全 域 での 長 時 間 停 電 継 続 のため, 発 災 後, 約 2 日 間 を 経 過 した3 月 13 日 に 電 気 通 信 サービスへの 影 響 が 最 大 となったが, 全 国 から 調 達 した 燃 料 の 補 給 により 自 家 発 電 を 継 続 し, 宮 城 県 や 仙 台 市 等 の 自 治 体, 放 送 機 関, 自 衛 隊 等 の 重 要 通 信 が 集 中 する 仙 台 市 中 心 部 の 重 要 拠 点 ビルで 電 気 通 信 サービスを 提 供 し 続 けた 一 方, 宮 城 県 全 体 では,164 ビル 中 153 ビルで サービス 中 断 となり, 固 定 電 話 ひかり 電 話 を 合 わせて 約 76 万 回 線 に 影 響 が 及 んだ イ 被 災 状 況 の 現 場 調 査 とサービス 復 旧 (3 月 21 日 時 点 で 95%のサービス 回 復 ) こうした 中, 津 波 で 被 災 した 沿 岸 部 の 被 災 状 況 を 陸 路 で 現 地 調 査 するとともに,チャーターした ヘリコプターにより 上 空 からの 空 撮 調 査 を 行 い, 道 路 寸 断 等 のため 陸 路 での 現 地 確 認 ができなか った 通 信 ビル 中 継 伝 送 路 の 被 災 状 況 等 を 確 認 した 電 気 通 信 設 備 への 被 害 は, 通 信 ビルで 全 壊 11 ビル 浸 水 4ビル, 中 継 伝 送 路 の 切 断 箇 所 46 ルート, 沿 岸 部 の 電 柱 倒 壊 折 損 が 約 1.6 万 本, 電 柱 に 架 渉 している 通 信 ケーブルと 地 下 に 埋 設 している 通 信 ケーブルの 流 失 等 が 約 1,600kmにも 及 ぶ 過 去 に 例 を 見 ない 甚 大 な 被 害 であった 長 期 化 する 広 域 停 電 に 対 しては,NTT 西 日 本 からの 支 援 を 含 め 最 大 45 台 の 移 動 電 源 車 を 配 備 するとともに, 県 外 からタンクローリーによる 発 電 用 燃 料 の 輸 送 を 行 うことにより, 通 信 用 電 力 の 確 保 に 努 めた このような 通 信 用 電 力 の 確 保 の 取 り 組 みと 商 用 電 源 の 復 電 に 合 わせ, 順 次, 通 信 装 置 の 再 起 動 作 業 等 を 実 施 し, 停 止 した 通 信 ビルの 復 旧 を 進 め,3 月 21 日 には 津 波 により 通 信 ビル や 中 継 伝 送 路 に 甚 大 な 被 害 が 生 じた 沿 岸 部 島 嶼 部 5%の 回 線 を 除 き, 全 体 の 95%の 回 線 で 電 気 通 信 サービスをおおむね 回 復 した 3 月 末 時 点 で, 電 気 通 信 サービスの 停 止 している 通 信 ビルは 津 波 被 害 が 甚 大 であった 沿 岸 部 島 嶼 部 の 23 ビルとなった ウ 津 波 による 沿 岸 部, 島 嶼 部 のサービス 復 旧 (4 月 末 に2 島 を 除 きサービス 全 回 復 ) 津 波 被 害 が 甚 大 であった 沿 岸 部 島 嶼 部 についても, 全 壊 流 出 した 通 信 ビルの 代 替 として 全 国 から 更 改 新 設 予 定 であった 物 品 を 急 遽 転 用 し, 屋 外 設 置 型 の 他 ビルからの 張 り 出 し 装 置 や 非 常 用 可 搬 型 交 換 機 等 を 設 置 するとともに, 中 継 光 ケーブル 加 入 ケーブルを 応 急 敷 設 し, 入 島 が 危 険 で 自 治 体 による 渡 航 自 粛 が 要 請 されていた 女 川 町 の 島 嶼 部 ( 出 島, 江 島 )を 除 き,4 月 末 までに 宮 城 県 内 の 全 通 信 ビルのサービスを 回 復 した なお,サービス 回 復 した 通 信 ビルでも 商 用 電 源 の 復 電 していない 一 部 の 通 信 ビルにおいては, 移 動 電 源 車 可 搬 型 発 電 機 での 給 電,タンクローリーでの 定 期 的 な 給 油 を 継 続 した 石 巻 エリアをカバーする 中 核 ビルである 石 巻 門 脇 ビルでは, 津 波 により 建 物 1 階 が 水 没 して 受 電 設 備 が 被 災 し,サービス 中 断 となったが,3 月 18 日 に 敷 地 内 の 瓦 礫 を 撤 去, 翌 3 月 19 日 には 緊 急 調 達 した 受 電 設 備 を3 階 に 新 設 し, 同 日 午 後 には 移 動 電 源 車 からの 給 電 により, 電 気 通 信 サービス を 回 復 した 219-220-

なお, 商 用 電 源 が 回 復 する4 月 24 日 までの1か 月 超 の 期 間, 複 数 台 の 移 動 電 源 車 のローテーシ ョン 運 転, 定 期 的 なタンクローリーでの 給 油 を 継 続 し, 回 復 した 電 気 通 信 サービスの 提 供 を 維 持 し た その 後,7 月 26 日 に 出 島 エリアで 定 期 船 再 開 に 伴 う 住 民 の 帰 島 に 合 わせてサービス 回 復 し,ま た,9 月 26 日 には 江 島 エリアで 電 気 等 ライフラインの 復 旧 に 合 わせてサービス 回 復 を 行 い(11 月 7 日 全 島 避 難 解 除 ), 宮 城 県 全 域 で 電 気 通 信 サービスを 回 復 した 電 通 信 ビ の 電 通 信 ビ の 宅 内 設 備 アクセス 回 線 通 信 ビル 中 継 伝 送 路 設 備 イメージ 電 柱 架 空 ケーブル 地 下 ケーブル 気 仙 沼 電 力 装 置 電 力 装 置 管 路 マンホール 中 継 伝 送 路 主 な 被 害 - 津 波 による 電 柱 の 傾 斜 / 倒 壊 架 空 ケーブル 切 断 石 巻 津 波 による 浸 水 / 流 失 津 波 による 中 継 ルートの 寸 断 被 害 規 模 ( 宮 城 県 ) - 仙 台 電 柱 : 約 16,000 本 東 日 本 全 体 の 約 57% 架 空 ケーブル: 約 1,600km 東 日 本 全 体 の 約 59% 全 壊 :11ビル 浸 水 : 4ビル 東 日 本 全 体 の 約 54% 停 電 : 最 大 164ビル 切 断 : 約 46ルート 東 日 本 全 体 の 約 51% 参 考 ) 被 害 規 模 ( 東 日 本 ) - : 津 波 による 通 信 ビルの 全 壊 浸 水 15ビル 電 柱 : 約 28,000 本 架 空 ケーブル: 約 2,700km 全 壊 :16ビル 浸 水 :12ビル 停 電 : 最 大 990ビル : 津 波 による 中 継 伝 送 路 の 切 断 流 出 27ビル 切 断 : 約 90ルート : 長 時 間 の 広 域 停 電 による 電 源 枯 渇 111ビル 220-221-

電 通 信 サービスの 回 復 ビ ル 数 固 定 電 話 ひかり 電 話 のサービス 中 断 東 日 本 : 約 150 万 回 線 ( 宮 城 : 約 76 万 回 線 ) 通 信 ビルの 機 能 停 止 東 日 本 :385ビル( 宮 城 :153ビル) 5 5 : 宮 城 県 のみのビル 数 機 能 停 止 ビル 数 通 信 サービス 復 旧 数 50 お 客 様 家 屋 等 が 甚 大 な 被 害 を 受 けたエリア 通 信 サ ー ビ ス 契 約 数 2 55 2 4 0 0 5 2 5 2 22 2 4 2 4 0 原 発 エリア(3ビル) : 原 発 の 警 戒 区 域 島 嶼 部 (2ビル) : 島 外 避 難 地 域 リ のサービス 回 復 ビル(3 月 19 日 ) 受 電 設 備 新 設, 自 前 電 源 供 給 によるサービス 回 復 水 没 した1Fに 設 置 してあった 受 電 設 備 を3 階 に 新 設 移 動 電 源 車 による 給 電 により 3 月 19 日 にサービス 回 復 以 降 4 月 24 日 の 商 用 復 電 までの 自 前 電 源 定 期 的 な 給 油 によりサービス 提 供 を 維 持 給 油 用 タンクローリー 移 動 電 源 車 221-222-

第3章 災害応急 復旧対策 地震発生後 6 か月間の対応 サービス回復 高台に屋外型交換機と発動発電機を設置しサービス回復 サービス回復 通信用BOXを設置しサービス回復 222 223

エ 被 災 自 治 体 への 通 信 手 段 の 提 供 電 気 通 信 サービスの 回 復 を 進 める 一 方, 被 災 自 治 体 の 通 信 の 確 保 支 援 に 最 優 先 に 取 り 組 んだ 女 川 町 ( 女 川 第 二 小 学 校 )や 南 三 陸 町 (ベイサイドアリーナ)をはじめとする 被 災 自 治 体 の 災 害 対 策 本 部 へ, 自 治 体 機 能 の 維 持 に 資 するため,3 月 12 日 より 順 次, 衛 星 携 帯 電 話 の 提 供 やポータブ ル 衛 星 装 置 等 による 電 話 インターネットサービスの 提 供,LAN 設 備, 複 合 機,パソコン 等 IC T 環 境 の 提 供 を 行 った 次 いで, 他 ビルからの 張 り 出 し 装 置 等 の 設 置 により,4 月 1 日 には 女 川 町, 南 三 陸 町 の 仮 庁 舎 及 び 周 辺 エリアへの 電 気 通 信 サービスを 復 旧 した オ 避 難 者 への 支 援 被 災 自 治 体 の 通 信 確 保 に 合 わせて, 避 難 所 等 への 特 設 公 衆 電 話 の 設 置 を 実 施 した 有 線 による 設 置 が 困 難 な 地 域 では, 衛 星 携 帯 電 話 やポータブル 衛 星 装 置 も 活 用 して 特 設 公 衆 電 話 を 設 置 し,いず れも 無 料 でサービスを 提 供 した 宮 城 県 内 の 避 難 所 等 の, 延 べ 421 箇 所 (1,958 台 )に 特 設 公 衆 電 話 を 設 置 した 合 わせて, 安 否 情 報 の 確 認 や 被 災 情 報, 生 活 関 連 情 報 の 収 集 を 支 援 するため, 無 料 インターネット 環 境 の 構 築,Wi-Fiによる 無 線 通 信 環 境 の 構 築 を 行 った その 他, 被 災 者 支 援 として, 宮 城 県 内 の 仮 設 住 宅 等 への 電 話 機 約 7,300 台 の 無 償 提 供, 津 波 被 災 エリアでの 電 話 がご 利 用 できない 期 間 における 基 本 料 金 の 減 免 等 の 実 施, 電 話 サービスに 関 する 特 設 相 談 窓 口 の 避 難 所 等 への 臨 時 設 置 (17 市 町 村 において, 延 べ 177 回 開 設 ) 等 の 取 組 みを 実 施 した なお, 電 気 通 信 サービスの 応 急 復 旧, 被 災 者 支 援 等 には,NTTグループ, 通 信 建 設 会 社 等 の 総 力 をあげて 取 り 組 み, 全 国 からの 支 援 を 含 め, 東 北 被 災 3 県 を 中 心 に1 日 あたり 最 大 6,500 人 が 復 旧 活 動 や 支 援 活 動 に 従 事 した < 被 災 者 支 援 の 取 り 組 み> 公 衆 電 話 の 無 料 化 取 組 内 容 特 設 公 衆 電 話 の 設 置 ( 無 料 化 ) 詳 細 東 北 6 県 : 発 災 直 後 ~ 4 月 15 日 午 前 0 時 上 記 以 外 の 東 日 本 全 エリア:~3 月 19 日 午 前 0 時 宮 城 : 延 べ 421 箇 所 (1,958 台 ) 東 日 本 エリア:1,076 箇 所 (3,600 台 ) 衛 星 携 帯 電 話 の 貸 与 宮 城 :115 台 東 日 本 エリア: 約 900 台 無 料 インターネット 環 境 の 提 供 宮 城 :81 箇 所 東 日 本 エリア:336 箇 所 仮 設 住 宅 等 への 電 話 機 無 償 提 供 宮 城 : 約 7,300 台 東 日 本 エリア: 約 30,000 台 電 話 料 金 の 減 免 等 の 実 施 特 設 相 談 窓 口 の 開 設 社 員 用 社 宅 の 提 供 避 難 所 へのTV, 多 チャンネル 映 像 の 提 供 津 波 による 被 災 により 電 話 等 がご 利 用 できない 状 態 にあったと 当 社 が 判 断 した 地 域 のお 客 様 ( 手 続 不 要 ) 延 べ 開 設 回 数 :177 回 提 供 可 能 社 宅 個 数 ( 東 日 本 エリア): 約 3,000 戸 避 難 所 への 大 型 テレビ 設 置 :21 箇 所 被 災 地 域 における 契 約 社 員 の 募 集 募 集 人 員 :110 名 程 度 ( 宮 城, 岩 手, 福 島, 茨 城 ) 遠 隔 健 康 相 談 の 実 施 宮 城 県 栗 原 市, 岩 手 県 遠 野 市 にて 実 施 避 難 所 の 患 者 の 診 断 被 災 地 への 医 療 スタッフの 派 遣 ( 医 師 看 護 師 助 産 師 ) 223-224-