1. はじめに 私 たちは 働 くにしろ 政 治 に 参 加 するにしろ 文 字 を 使 うことも 話 すことも 知 識 を 得 ることも 必 要 であり 教 育 の 普 及 は 重 要 なことであると 考 えた 教 育 を 受 けられなけれ ば 自 らの 意 見 を 理 解 し 行 使 する 能

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(4) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている.

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 き 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている

平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

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●幼児教育振興法案

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技 能 労 務 職 公 務 員 民 間 参 考 区 分 平 均 年 齢 職 員 数 平 均 給 与 月 額 平 均 給 与 月 額 平 均 給 料 月 額 (A) ( 国 ベース) 平 均 年 齢 平 均 給 与 月 額 対 応 する 民 間 の 類 似 職 種 東 庄 町 51.3 歳 18 77

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2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36


2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1


(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている 総 合 的

m07 北見工業大学 様式①

職 員 の 初 任 給 等 の 状 況 () 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び の 状 況 ( 年 4 月 日 現 在 ) 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 ( ベース) 44. 歳 6,4, 歳,44 4,7 7,6 4. 歳 7,

2 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与

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3 職 員 の 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 ( ベース) 43.7 歳 32, , ,321

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平成16年年金制度改正 ~年金の昔・今・未来を考える~

入 札 参 加 者 は 入 札 の 執 行 完 了 に 至 るまではいつでも 入 札 を 辞 退 することができ これを 理 由 として 以 降 の 指 名 等 において 不 利 益 な 取 扱 いを 受 けることはない 12 入 札 保 証 金 免 除 13 契 約 保 証 金 免 除 14 入

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 ( 単 位 : ) 6 級 7 級 8 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 185,8 222,9 261,9 289,2 32,6 366,2 41

公表表紙

公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

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(4) ラスパイレス 指 数 の 状 況 ( 各 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 例 ) ( 例 ) 15 (H2) (H2) (H24) (H24) (H25.4.1) (H25.4.1) (H24) (H24)

別紙3

3 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与 月 額

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 2 年 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 ( 注 ) 給 料 月 額 は 給 与 抑 制 措 置 を 行 う 前 のものです ( 単 位 : ) 3 職 員 の 平 均 給 与 月

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2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 現 況 ( 平 成 22 1 号 給 の 給 料 月 額 137,9 188,9 226,7 266,4 294,3 最 高 号 給 の 給 料 月 額 247,9 314,9 362,8 399,9 415,1 ( 注 ) 給 料 月 額 は 給 与 抑 制

(5) 給 与 改 定 の 状 況 事 委 員 会 が 無 い た め 記 載 し て お り ま せ ん 1 月 例 給 事 委 員 会 の 勧 告 ( 参 考 ) 区 分 民 間 給 与 A 公 務 員 給 与 B 較 差 A - B 勧 告 ( 改 定 率 ) 給 与 改 定 率 国 の 改

3 職 員 の 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 及 び の 状 況 ( 平 成 24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 ( ベース) ,9 47,78 369,884 崎 県 , , ,

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職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 年 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 福 岡 県 技 能 労 務 職 歳 1,19,98 9,9 歳 8,

16 日本学生支援機構

3 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 (23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与 月 額

別紙3

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 23 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 単 位 : ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 8 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 161,7 222,9 261,9 289,2 32,6 366,2 41

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有 料 老 ホーム ( ) ( 主 として 要 介 護 状 態 にある を 入 居 させるも のに 限 る ) 第 29 条 ( 届 出 等 ) 第 二 十 九 条 有 料 老 ホーム( 老 を 入 居 させ 入 浴 排 せつ 若 しくは 食 事 の 介 護 食 事 の 提 供 又 はその 他 の

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2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 ( 単 位 : ) 6 級 7 級 8 級 135, , ,900 2

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 ( 単 位 : ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 135, , , , , ,600

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就 学 前 教 育 保 育 の 実 施 状 況 ( 平 成 23 年 度 ) 3 歳 以 上 児 の 多 く(4 歳 以 上 児 はほとんど)が 保 育 所 又 は 幼 稚 園 に 入 所 3 歳 未 満 児 (0~2 歳 児 )で 保 育 所 に 入 所 している 割 合 は 約 2 割 就 学

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2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 24 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 単 位 : ) 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 1 級 135,6 243,7 2 級 185,8 37,8 3 級 4 級 222,9 354,7 ( 注 )

18 国立高等専門学校機構

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 135,600 円 185,800 円 222,900 円 261,900 円

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資料2-2 定時制課程・通信制課程高等学校の現状

(4) ラスパイレス 指 数 の 状 況 H H H5.4.1 ( 参 考 値 ) 97.1 H H H H5.4.1 H H5.4.1 ( 参 考


2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 単 位 : ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 135,6 243,7 185,8 222,9 261,9

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職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 () 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 年 月 日 現 在 ) 一 般 行 政 職 平 均 給 与 月 額 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与 月 額

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一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 3 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 級 3 級 4 級 5 級 6 級 単 位 : ( ) 7 級 1 号 給 の 給 料 月 額 137, 163,7 4,9 31,4 71, 33,3 359,7 最 高 号 給 の 給 料 月 額

続 に 基 づく 一 般 競 争 ( 指 名 競 争 ) 参 加 資 格 の 再 認 定 を 受 けていること ) c) 会 社 更 生 法 に 基 づき 更 生 手 続 開 始 の 申 立 てがなされている 者 又 は 民 事 再 生 法 に 基 づき 再 生 手 続 開 始 の 申 立 てがなさ

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(4) ラスパイレス 指 数 の 状 況 (H20.4.1) 96.7 (H25.4.1) (H25.7.1) (H25.4.1), (H25.4.1) 参 考 値 98.3 (H25.7.1) (H20.4.1) (H25.4

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検 討 検 討 の 進 め 方 検 討 状 況 簡 易 収 支 の 世 帯 からサンプリング 世 帯 名 作 成 事 務 の 廃 止 4 5 必 要 な 世 帯 数 の 確 保 が 可 能 か 簡 易 収 支 を 実 施 している 民 間 事 業 者 との 連 絡 等 に 伴 う 事 務 の 複 雑

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2 特 別 給 人 事 委 員 会 の 勧 告 区 分 民 間 の 支 給 割 公 務 員 の 支 給 格 差 勧 告 年 間 支 給 数 合 A 数 B A-B ( 改 定 数 ) 年 度 ( 注 ) 民 間 の 支 給 割 合 は 民 間 事 業 所 で 支 払 われた 賞 与 等 の 特 別

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 185,8 222,9 261,9 289,2 32,6 最 高 号 給 の 給 料 月 額 243,7 37,8 35

平 成 27 年 11 月 ~ 平 成 28 年 4 月 に 公 開 の 対 象 となった 専 門 協 議 等 における 各 専 門 委 員 等 の 寄 附 金 契 約 金 等 の 受 取 状 況 審 査 ( 別 紙 ) 専 門 協 議 等 の 件 数 専 門 委 員 数 500 万 円 超 の 受

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Transcription:

ASEAN 諸 国 における 経 済 格 差 問 題 について- 教 育 の 観 点 から 見 る- 利 光 強 ゼミナール 研 究 演 習 Ⅰ ASIAN 馬 場 久 保 馬 場 部 谷 毛 利 高 田 要 旨 この 論 文 では ASEAN に 加 盟 している 10 カ 国 の 経 済 格 差 を 教 育 ( 就 学 率 )という 観 点 からその 関 係 性 を 考 察 した 各 国 の 就 学 率 と 1 人 当 たり GDP に 関 する 単 回 帰 分 析 を 行 い ほとんどの 国 において 正 の 相 関 をとることがわかった さらに 各 国 の 現 在 の 教 育 制 度 や 事 情 などにも 触 れた キーワード ASEAN 経 済 格 差 教 育 就 学 率 1 人 当 たり GDP 1

1. はじめに 私 たちは 働 くにしろ 政 治 に 参 加 するにしろ 文 字 を 使 うことも 話 すことも 知 識 を 得 ることも 必 要 であり 教 育 の 普 及 は 重 要 なことであると 考 えた 教 育 を 受 けられなけれ ば 自 らの 意 見 を 理 解 し 行 使 する 能 力 は 非 常 に 限 られたものとなる ところで ASEAN は 食 料 やエネルギー 鉱 物 資 源 が 豊 かな 国 が 多 く BRICs と 同 レ ベルの 成 長 率 で 米 欧 州 中 国 日 本 に 次 ぐ 経 済 規 模 に 拡 大 していくことが 予 測 され 2030 年 には ASEAN 全 体 の GDP は 現 在 の 約 2.5 倍 の 規 模 に 成 長 する 見 込 みであると されている このように ASEAN 全 体 の 一 人 当 たり GDP は 大 きく 成 長 した 一 方 以 下 で 見 るよ うに 国 ごとの 所 得 水 準 のばらつきは 依 然 として 大 きい そこで 私 たちは ASEAN 各 国 での 教 育 の 変 化 や 現 在 の 一 人 当 たり GDP と 教 育 水 準 の 関 係 に 着 目 し 本 稿 では ASEAN 各 国 の 教 育 水 準 のメルクマールとして 就 学 率 を 利 用 した 今 回 の 研 究 では 就 学 率 と1 人 当 たり GDP の 相 関 関 係 をみてきた この 研 究 では 就 学 率 と1 人 当 たり GDP だけの 単 回 帰 であったので 就 学 率 が 直 接 1 人 当 たり GDP に 影 響 を 与 えている 要 因 の1つであるかどうかまでは 分 からなった 結 果 を 見 てみるとほと んどのグラフで 正 の 相 関 を 取 ることが 分 かった 2

2. ASEAN の 概 要 と 経 済 発 展 2.1 ASEAN の 形 成 過 程 東 南 アジア 諸 国 連 合 いわゆる ASEAN(Association of South East Asian Nations) という 組 織 が 発 足 したのはベトナム 戦 争 が 終 結 し 間 もない 1967 年 である 1967 年 8 月 インドネシア マレーシア フィリピン シンガポール タイの 5 カ 国 が 経 済 成 長 の 加 速 平 和 と 相 互 支 援 年 次 外 相 会 議 を 約 束 するバンコク 宣 言 に 署 名 し 最 初 の 加 盟 国 となった その 後 ブルネイが 1984 年 ベトナムが 95 年 97 年 にラオスとミャンマ ー そしてカンボジアが 1999 年 に 加 盟 し 今 の 10 カ 国 が 完 成 した 現 在 まで 地 域 経 済 統 合 域 内 の 平 和 と 秩 序 という 目 的 と 武 力 放 棄 紛 争 の 平 和 的 解 決 内 政 不 干 渉 コンセンサス 方 式 という 域 内 規 範 を 一 貫 することで 経 済 的 共 同 体 とし て 順 調 に 成 長 してきた 92 年 には 先 行 6 カ 国 での 2015 年 までの 域 内 関 税 撤 廃 障 壁 軽 減 を 目 的 とし 自 由 貿 易 地 域 協 定 (AFTA)を 締 結 した そして 97 年 に 起 きたアジア 通 貨 危 機 にでは 加 盟 国 非 加 盟 国 問 わずアジア 諸 国 経 済 に 甚 大 な 被 害 を 被 った 2008 年 には ASEAN 物 品 貿 易 協 定 (ATIGA)を 発 効 した ATIGA は CEPT 協 定 に 代 わるものと して 発 効 されたもので 関 税 撤 廃 スケジュールや 非 関 税 障 壁 などを 詳 しく 規 定 し また 貿 易 円 滑 化 や 税 関 検 閲 など CEPT 協 定 にない 規 定 も 追 加 された 協 定 である 翌 09 年 には 投 資 保 護 を 目 的 に 1987 年 締 結 された ASEAN 投 資 保 護 協 定 (AIGA)と 1998 年 に 2010 年 までに 域 内 投 資 の 自 由 化 を 規 定 し 締 結 された ASEAN 投 資 地 域 協 定 (AIA)の 二 つを 統 合 した ASEAN 包 括 的 投 資 協 定 (ACIA)を 締 結 した これは FTA と 遜 色 ない 広 域 的 内 容 であり 現 状 の ASEAN のビルディングブロックとなっている 2.2 一 人 当 たり GDP の 推 移 と 格 差 図 表 2は ASEAN10 ヵ 国 の1 人 あたり GDP の 推 移 を 表 したグラフである 1 高 所 得 グループ(30,000 ドル~) 2 中 所 得 グループ(5,000 ドル~10,000 ドル) 3 低 所 得 グループ(~5,000 ドル) とすると 1 シンガポール/ブルネイ 2 タイ/マレーシア 3 フィリピン/インドネシア/ベトナム/ラオス/カンボジア/ミャンマー と 区 分 することができる そして 10 ヵ 国 を 通 して 言 えるのは 10 ヵ 国 とも ASEAN 加 盟 後 は 右 肩 上 がりの 推 移 を 見 せている 1998 年 は 1997 年 に 起 こったアジア 通 貨 危 機 の 影 響 を 受 けて 落 ち 込 んでいるが の ちに 回 復 している という 点 である 3

図 表 2 1 人 あたり 名 目 GDP 推 移 ( 単 位 :2014 USドル) 60,000.00 50,000.00 40,000.00 30,000.00 20,000.00 10,000.00 0.00 シンガポール ブルネイ マレーシア タイ インドネシア フィリピン ベトナム ラオス ミャンマー カンボジア 3. 教 育 と 経 済 発 展 3.1 高 所 得 国 グループ (1) シンガポール ASEAN の1 人 当 たりの 名 目 GDP についてみると シンガポールは 2013 年 の 時 点 で 54,775,53(US ドル)と ASEAN の 国 の 中 では 最 も 高 い 数 値 である シンガポールの 経 済 的 な 成 功 は 将 来 を 担 う 有 能 な 人 材 を 積 極 的 に 発 掘 し 育 成 する その 教 育 システ ムに 負 うところが 大 きいと 言 われており シンガポールにとって 人 材 は 最 大 で 唯 一 の 資 源 であるため 政 府 は 国 の 将 来 を 担 う 有 能 な 人 材 を 積 極 的 に 発 掘 育 成 する 学 校 教 育 に 力 を 入 れている シンガポールは 都 市 国 家 であるため いわゆる 地 方 自 治 体 は 存 在 せず 教 育 省 が 教 育 行 政 全 般 を 直 接 に 管 理 管 轄 している 教 育 省 の 教 育 政 策 の 理 念 は 国 の 未 来 を 担 う 子 どもたちを 育 てることにより 国 を 形 成 することであるとしている 子 どもたちにバランスのとれた 十 分 な 教 育 の 機 会 を 提 供 し 子 どもたちの 可 能 性 を 開 発 していくこと また 子 どもたちを 家 族 社 会 及 び 国 に 対 する 責 任 を 意 識 する 国 民 に 育 てていくことを 公 教 育 の 使 命 としている シンガポールの 歳 出 予 算 に 占 める 教 育 省 所 管 の 歳 出 額 の 割 合 は 概 ね 20% 前 後 で 推 移 している 2013 年 度 には 歳 出 額 全 体 の 26.6%を 占 め / 国 防 省 が 所 管 する 歳 出 額 に 次 ぐ 規 模 となっている 4

図 表 3 義 務 教 育 制 度 が 導 入 される 以 前 から 初 等 学 校 における 授 業 料 は 無 償 であり, 保 護 者 は わずかな 諸 雑 費 を 負 担 するだけであった つまりシンガポールは 義 務 化 がされていなく とも, 誰 もが 教 育 を 受 けられる 環 境 が 整 備 されていたことになる さらに 就 学 率 識 字 率 が 90% 以 上 と 高 い 教 育 水 準 で 保 たれている 背 景 には, 国 が 教 育 を 受 ければよい 仕 事 につけるという 社 会 のシステムを 作 り 上 げていることがあげられる 小 学 校 は 2002 年 に 6 年 間 の 義 務 教 育 になり 小 学 校 6 年 間 中 学 校 4 年 間 (5 年 間 のコースもある)であり 合 計 10 年 間 の 就 学 率 は 97%である 1980 年 には 中 学 校 以 上 の 就 学 率 は 15~29 歳 の 層 の 30%であったが 2000 年 には 85.3%にも 達 した これは 世 界 の 先 進 国 と 変 わらぬ 高 い 教 育 水 準 である 図 表 4.1.1 5

図 表 4.1.2 相 関 係 数 0.968081563 図 表 4.2.1 図 表 4.2.2 相 関 係 数 0.922769762 6

図 表 4.3 相 関 係 数 0.956486141 図 表 4.4 このような 伸 びの 背 景 として シンガポールの 著 しい 経 済 発 展 と 産 業 界 における 高 学 歴 者 の 需 要 があげられる さらに 資 源 の 乏 しいシンガポールでは 人 々の 働 きによ って 何 らかの 価 値 を 作 り 出 さなければたちまち 貧 しくなってしまうという 危 機 感 が ある グローバル 化 が 進 む 中 で 全 世 界 的 に 有 力 な 企 業 の 拠 点 をシンガポール 誘 致 する というのは 非 常 に 重 要 なことになっている そのような 産 業 的 な 要 請 の 流 れの 中 で 研 究 者 の 誘 致 も 戦 略 的 に 考 えられている (2)ブルネイ 識 字 率 の 高 い 教 養 ある 社 会 に 対 する 一 般 市 民 からの 高 い 期 待 を 受 け 教 育 業 界 は 過 去 10 年 間 で 急 変 革 を 遂 げた 石 油, 天 然 ガスが 豊 富 で,お 金 持 ちの 国,イスラムの 国 とし て 有 名 である この 国 の 学 校 教 育 は,プレスクール( 就 学 前 教 育 )1 年, 初 等 教 育 6 年, 中 等 教 育 5 年 ( 日 本 の 中 学 校 及 び 高 校 2 年 までに 相 当 )に 分 かれ,その 後, 大 学 予 備 教 育 2 年 を 経 て 大 学 へ 進 学 する 場 合 と, 職 業 訓 練 校 に 進 む 場 合 などがある 政 府 による 奨 学 金 制 度 が 充 実 してい ることもあり, 英 国 やオーストラリアの 大 学 に 進 学 する 生 徒 も 多 くいる このうち, 初 等 教 育 6 年 から 中 等 教 育 3 年 までが 義 務 教 育 ブルネイ 政 府 は 経 済 発 展 を 率 いる 高 熟 練 者 を 生 み 出 すために 教 育 インフラを 常 に 開 発 向 上 させている プレスクール 初 等 教 育 中 等 教 育 以 外 に ブルネイ ダルサラー 7

ムは 技 術 職 業 教 育 ブルネイ ダルサラーム 大 学 (UBD) イスラム 教 大 学 (UNISSA) 看 護 大 学 での 高 等 教 育 もまた 提 供 している UBD は 7 つの 学 部 すなわち 人 文 社 会 学 部 経 営 経 済 政 治 学 部 イスラム 研 究 学 部 科 学 部 教 育 学 院 ブルネイ 研 究 アカデ ミー 医 学 部 があり 300 人 以 上 の 学 術 スタッフ 2800 人 の 生 徒 をかかえている UNISSA は イスラム 教 育 プログラム イスラム 金 融 経 営 管 理 法 律 情 報 通 信 技 術 (ICT)を 教 えている また 現 在 ジェルドン インターナショナル スクール(JIS)と インター ナショナル スクール ブルネイ (ISB)の 2 つのインターナショナルスクールがある ブルネイにおいても GDP と 高 等 教 育 学 校 の 関 係 は 正 の 相 関 が 得 られた 図 表 5 相 関 係 数 0.954918847 高 所 得 国 であるブルネイとシンガポールの GDP と 高 等 教 育 の 就 学 率 の 関 係 を 見 てみても 正 の 相 関 が 得 られた 教 育 水 準 が 成 長 をすると それと 連 動 する 形 で GDP も 成 長 している ということが 分 かる 図 表 6 8

3.2 中 所 得 国 グループ (1)タイの 教 育 タイの 高 等 教 育 の 歴 史 は 1917 年 に 設 置 された 最 高 学 府 チェラーロンコン 大 学 にま で 遡 ることができる その 後 は 1934 年 にタマサート 大 学 が 設 置 され 以 後 1960 年 代 まで 国 立 大 学 を 中 心 にバンコク 以 外 の 地 方 各 地 にも 設 置 されていく 多 くの 国 立 大 学 は 地 名 だけでなく 歴 代 国 王 の 名 前 も 掲 げられ 卒 業 証 書 は 国 王 をはじめとする 王 族 に 直 々に 授 与 されるなど まさに 国 家 のエリートのためのものであった しかし 1970 年 代 以 降 はオープン 大 学 が 設 置 され 高 等 教 育 人 口 が 急 速 に 増 加 して いく オープン 大 学 とは 高 卒 またはそれに 準 ずるものが 無 試 験 で 一 般 の 大 学 と 比 較 し 非 常 に 安 価 な 授 業 料 で 入 学 することが 可 能 な 大 学 である また 通 信 教 育 制 や 自 学 自 習 に よる 授 業 の 履 修 が 可 能 であり そのため 大 学 が 近 隣 に 設 置 されていない 地 方 の 学 生 や 社 会 人 などに 高 等 教 育 の 機 会 を 提 供 することが 可 能 となっている タイでは 第 1 次 長 期 高 等 教 育 計 画 (1990 年 2004 年 )を 契 機 に 本 格 的 な 高 等 教 育 国 際 化 政 策 が 打 ち 出 されることとなった その 中 で 平 等 性 効 率 性 卓 越 性 国 際 化 民 営 化 の 五 つが 打 ち 出 された 国 際 化 政 策 の 一 つとして タイ 国 内 の 高 等 教 育 機 関 にお いて 教 授 用 語 を 外 国 語 とするカリキュラムを 実 施 するコースがあり それをインターナ ショナル プログラムと 呼 ぶ また 近 隣 諸 国 からの 留 学 生 の 受 け 入 れが 課 題 となっている 2002 年 よりタイ 政 府 は 外 国 人 留 学 生 の 受 け 入 れに 関 する 統 計 を 取 り 始 めたが 2002 年 では 3339 人 に 比 べ 2010 年 は 20155 人 と 約 6 倍 の 伸 びを 示 している タイでは 国 家 戦 略 としてシンガ ポールや マレーシアと 競 い 東 南 アジアの 教 育 のハブ 化 を 狙 っている 分 野 別 で は タイ 語 経 営 経 済 に 人 気 がある また 近 隣 諸 国 の 中 では 中 国 人 に 留 学 生 が 一 番 多 く 中 国 人 留 学 生 はタイ 語 を 将 来 のビジネスと 考 える 傾 向 が 見 られる 外 国 人 留 学 生 受 け 入 れで 圧 倒 的 多 数 を 誇 るアサンプション 大 学 は タイで 最 大 規 模 の 私 立 大 学 である 日 本 を 含 めた 世 界 各 国 と 学 術 交 流 協 定 を 結 んでおり オーストラリア ドイツ イギリスといった 国 々とのダブルディグリープログラムも 設 けられている ま た タイの 最 高 学 でもあるチェラーロンコン 大 学 は ハーバード 大 学 オックスフォー ド 大 学 マサチューセッツ 工 科 大 学 といった 世 界 有 数 の 大 学 と 提 携 を 結 んでいる 2008~2022 年 の 第 2 次 15 ヵ 年 長 期 高 等 教 育 計 画 においては 2015 年 の ASEAN 共 同 体 構 築 に 向 けて EUから 学 ぶことにより ASEAN の 高 等 教 育 の 互 換 性 と 標 準 化 におい て 主 導 的 な 役 割 を 果 たす とタイの 強 い 意 気 込 みが 書 かれている (Commission on Higher Education 2008) (2)マレーシアの 教 育 マレーシアの 教 育 制 度 は 日 本 のような 単 一 国 家 とは 違 い 多 民 族 国 家 であるがゆえの 9

複 雑 な 制 度 となっている マレーシアの 教 育 は 各 段 階 での 成 績 評 価 試 験 の 結 果 で 進 学 先 が 決 まる 厳 しい 教 育 システムになっている 具 体 的 には 初 等 学 校 6 年 時 の UPSR 前 期 中 等 学 校 3 年 時 の PMR 後 期 中 等 学 校 2 年 時 の SPM の 三 つの 段 階 にわけられてい る 小 学 校 は 公 立 の 学 校 に 加 えて 私 立 の 学 校 やインターナショナルスクールもあり 公 立 の 学 校 は 民 族 によっても 中 華 系 やインド 系 などにわかれており 授 業 で 使 う 言 語 もマ レー 語 を 基 本 に 英 語 中 国 語 タミル 語 によって 違 いがある また 国 立 系 中 等 学 校 は 5 年 私 立 中 等 学 校 は 6 年 といったように 就 学 年 数 も 違 う 教 育 言 語 等 は 選 ぶことができ 様 々な 選 択 肢 が 市 民 に 認 められているといえるが 一 方 で 中 華 系 私 立 中 等 学 校 の 卒 業 生 が 国 内 の 大 学 4 年 生 コースに 進 学 しようとすると さらに 二 年 間 の 大 学 予 科 教 育 を 受 けなければならず さらに STPM 試 験 がマレー 語 で 実 施 さ れるために 大 きな 不 利 を 被 る このため 中 華 系 私 立 中 等 学 校 の 卒 業 生 で 国 内 の 国 立 大 学 に 進 学 する 生 徒 はほとんどいないと 言 われている しかし 大 学 進 学 の 成 績 重 視 主 義 の 採 用 や 私 立 大 学 の 増 加 により 華 人 にとっても 選 択 肢 は 拡 大 しつつある そんな 中 マレーシアの 教 育 を 考 える 上 で 無 視 できないもののひとつが ブミプト ラ 政 策 である ブミプトラ 政 策 とは 人 口 の 約 6 割 を 占 めるマレー 系 を 教 育 や 経 済 面 で 優 遇 し 民 族 間 の 経 済 格 差 を 是 正 しようとするものである マレーシアには 多 民 族 国 家 であるがゆえに 教 育 に 関 する 制 度 が 複 雑 になっていることは 明 白 である (3) 中 所 得 国 グループに 関 する 教 育 と 一 人 当 たりの 相 関 関 係 図 表 7 相 関 係 数 0.805271 中 所 得 国 中 等 教 育 120 100 80 60 40 中 所 得 国 1 人 当 たりGDPと 中 等 教 育 就 学 率 就 学 率 20 0 0 1000 2000 3000 4000 5000 6000 7000 8000 9000 中 所 得 国 1 人 当 たりGDP 10

中 所 得 国 において 中 等 教 育 の 就 学 率 は 他 の 国 々に 比 べると 高 い 数 値 にある 高 い 就 学 率 の 数 値 が 高 いと1 人 当 たり GDP も 高 い 数 値 を 示 していることが 分 かった さらに 近 似 曲 線 は 正 の 相 関 を 表 している 中 所 得 国 高 等 教 育 の 就 学 率 と 1 人 当 たり GDP の 相 関 関 係 は マレーシアの 高 等 教 育 の 就 学 率 の 数 値 を 調 べることが 出 来 なかったので この 論 文 では 中 等 教 育 に 関 して のみ 相 関 関 係 を 示 している 3.3 低 所 得 国 グループ (1)インドネシア- 教 育 制 度 とその 問 題 点 - インドネシアの 学 校 教 育 は 日 本 と 同 様 小 中 高 大 がそれぞれ 6 3 3 4 年 制 であり 中 学 校 までの 9 年 間 を 義 務 教 育 としている しかし 2010 年 時 点 での 就 学 率 はそれぞれ 98.02% 86.24% 56.01% 13.77%と なっており 義 務 教 育 の 完 全 実 施 には 至 っていない その 一 方 で 教 育 費 無 料 化 が 全 国 的 に 進 められ 一 部 の 財 政 的 に 余 裕 のある 県 市 では 高 校 教 育 の 無 料 化 を 実 現 したとこ ろがある(2001 年 から 実 施 の 地 方 分 権 化 のもとでは 高 校 までの 学 校 教 育 に 関 する 管 轄 権 限 は 県 市 にあり 大 学 教 育 については 国 が 監 督 する) 小 学 校 から 高 校 までは 各 年 の 進 級 試 験 と 最 終 年 の 卒 業 試 験 があり これに 合 格 しない と 進 級 または 卒 業 できず 留 年 となる 上 位 学 校 教 育 の 入 学 試 験 は 下 位 学 校 の 卒 業 試 験 合 格 者 のみが 受 験 できる このため 進 級 試 験 卒 業 試 験 に 合 格 できずに 中 退 する 学 生 は かなりの 数 に 上 る 中 退 者 数 が 少 ないことが 教 師 や 学 校 への 評 価 にも 影 響 するため 試 験 の 際 に 教 師 が 生 徒 に 解 答 を 教 えてしまうということは 公 然 の 秘 密 である また 進 級 合 格 させるために 生 徒 の 父 兄 が 教 師 に 手 心 を 加 えて 特 別 配 慮 をお 願 いした り 大 学 受 験 などの 際 に 知 り 合 いの 大 学 関 係 者 に 便 宜 を 図 ってもらったりすることも 同 様 である 入 学 試 験 の 際 には 官 僚 や 有 力 会 社 の 子 弟 向 けの 入 学 枠 が 学 校 内 で 密 かに 決 められ それに 入 れない 一 般 の 子 供 たちが 激 烈 な 競 争 を 強 いられるケースもある このように インドネシアの 学 校 教 育 では 学 業 成 績 や 試 験 結 果 が 必 ずしも 公 正 に 決 め られておらず 子 供 の 教 育 への 意 欲 や 学 力 にも 大 きく 影 響 を 与 えている 以 上 は 主 に 公 立 学 校 の 話 である 私 立 では へき 地 の 子 供 たちに 教 育 機 会 を 与 えるた めに 建 てられたキリスト 教 系 の 学 校 などを 除 くと 特 に 都 市 では 高 額 の 教 育 費 を 必 要 と する 設 備 の 整 った 学 校 が 大 半 を 占 める これらの 学 校 の 生 徒 は 高 所 得 層 の 子 弟 で 多 く は 海 外 留 学 を 目 指 す このため ジャカルタだけでなく 地 方 都 市 においても 有 力 な 進 学 校 の 上 位 は 私 立 学 校 (キリスト 教 系 が 多 い)で 占 められる これらの 学 校 は 非 キリス ト 教 徒 も 学 生 として 受 け 入 れ 政 官 財 界 のエリートを 輩 出 してきた しかし 中 低 所 得 層 向 けの 奨 学 金 制 度 を 持 つ 私 立 高 級 学 校 はほとんどない 11

(2)フィリピン- 教 育 制 度 と 改 革 および 問 題 点 - フィリピンの 学 校 教 育 制 度 は, 初 等 教 育, 中 等 教 育, 高 等 教 育 から 構 成 されている なお,2002 年 から 初 等 中 等 教 育 において 新 教 育 課 程 による 授 業 が 実 施 されているが, 児 童 生 徒 は 各 教 科 の 単 位 を 修 得 し 単 位 を 満 たした 場 合 に 進 級 することができる また, 公 教 育 の 全 段 階 で 公 用 語 である 英 語 とフィリピノ 語 の2 言 語 による 教 育 が 実 施 されており, 初 等 中 等 教 育 では 主 に 英 語 と 理 数 系 の 科 目 は 英 語 で, 主 に 文 科 系 の 科 目 は フィリピノ 語 で 授 業 が 行 われている 高 等 教 育 では 主 として 英 語 で 教 育 が 行 われている さらに, 貧 困 等 の 理 由 により 学 校 教 育 を 受 けられない 人 を 対 象 としてノンフォーマル 教 育 が 実 施 されている 1 初 等 教 育 ( 日 本 での 小 学 校 ) 初 等 教 育 は 義 務 無 償 教 育 とされている 公 立 学 校 では6 歳 から6 年 間 (1 学 年 から 6 学 年 )で 行 われている 私 立 学 校 では7 年 間 で 行 われている 場 合 もある 2003 年 度 の 初 等 学 校 数 は,41,688 校 生 徒 数 は12,982,349 人 公 立 学 校 の 教 師 と 生 徒 の 割 合 は,1:36となっている 初 等 学 校 のないバランガイ(フィリピンの 最 小 行 政 単 位 )は445 存 在 する 2 中 等 教 育 ( 日 本 での 中 学 高 校 ) 中 等 教 育 ( 現 地 では High School/ 高 校 という)は,12 歳 から4 年 間 (7 学 年 から1 0 学 年 ), 中 等 学 校 で 行 われる 初 等 教 育 と 同 様 に 無 償 とされているが, 義 務 教 育 ではない 2003 年 度 の 中 等 学 校 数 は,8,091 校, 生 徒 数 は6,270,208 人 公 立 学 校 の 教 師 と 生 徒 の 割 合 は,1:42となっている 中 等 学 校 のない 町 ( 複 数 の バランガイから 成 る 地 方 自 治 体 )は6 存 在 する 3 高 等 教 育 ( 日 本 での 大 学 ) 大 学 は 一 般 に4 年 制, 工 学 部 等 は5 年 制 である 大 学 院 教 育 はその 後 の2 年 以 上 で 行 われる 高 等 教 育 機 関 数 (2004 年 度 現 在 )は1,605 校 ( 公 立 が174 校, 私 立 が1,431 校 )である 学 費 を 主 要 な 収 入 源 とする 私 立 学 校 が89% 以 上 を 占 め, 高 額 の 学 費 負 担 が 貧 困 層 の 教 育 機 会 への 障 害 となることが 問 題 として 指 摘 されていることから 奨 学 金 制 度 の 重 要 性 が 認 識 されている また, 高 等 教 育 機 関 が 一 定 地 域 に 集 中 していることも, 農 村 地 域 や 遠 隔 地 域 の 居 住 者 の 高 等 教 育 機 関 への 入 学 の 障 害 となっている 4 ノンフォーマル 教 育 等 公 立 学 校 サービスの 物 的 人 的 不 足, 貧 困 などの 厳 しい 社 会 状 況 等 のために 初 等 教 育 を 修 了 できない 者 を 救 済 する 政 策 として,ノンフォーマル 教 育 が 行 われている ノンフォ ーマル 教 育 は, 学 校 に 通 わない 全 国 の 青 少 年 及 びその 他 のフィリピン 社 会 層 に 対 し, 読 み, 書 き, 計 算 などの 基 礎 教 育 と 職 業 訓 練 などのプログラムを 提 供 することにより, 学 12

業 水 準 の 向 上 や 生 活 水 準 の 改 善 を 図 っている さて フィリピンは K-6-4-2 で 小 学 校 6 年 間 中 学 校 4 年 間 さらには 高 校 2 年 間 となる すでに 今 年 度 はキンダーガーテンを 義 務 化 した 今 後 の 計 画 は 早 くて 2012 年 度 に 小 学 校 と 高 校 に 入 学 する 生 徒 達 に 新 制 度 のカリキュラムを 適 用 し 2016 年 度 に は 中 等 教 育 5 年 目 を 翌 2017 年 度 には 同 6 年 目 を 実 施 する 予 定 だ フィリピンというのは 今 となってはアジアで 唯 一 の 中 等 教 育 が 4 年 間 しかない 国 である 初 等 教 育 ( 小 学 校 )が 6 年 間 中 等 教 育 が 4 年 間 の 6-4 制 で その 後 は 大 学 などの 高 等 教 育 になる 日 本 の 6-3-3 制 や それと 類 似 の 制 度 を 持 つ 国 々に 比 べると 基 礎 教 育 ( 初 等 中 等 教 育 )が 2 年 間 少 ない 年 齢 でいえば 高 校 卒 業 時 は 16 歳 で 4 年 制 大 学 に 進 学 したなら 大 学 卒 業 時 には 20 歳 である 実 は この 制 度 がもたらす 弊 害 が 昨 今 強 く 指 摘 されるようになってきた それは 基 礎 学 力 の 低 下 就 業 の 問 題 海 外 との 制 度 の 違 いがもたらす 不 利 益 ともい うべきか 扱 いの 差 である 例 えば 12 年 間 の 基 礎 教 育 を 条 件 とする 海 外 の 大 学 に 直 接 進 学 できない 2 年 間 国 内 の 大 学 に 在 学 するなどして 時 間 を 費 やす 必 要 がある 今 回 検 討 されている 基 礎 教 育 の 拡 大 (K-6-4-2 制 )は 理 念 としては 各 方 面 からおお むね 支 持 されている 若 者 の 知 識 ないし 基 礎 学 力 の 向 上 は 科 学 技 術 の 進 歩 がめざまし いこの 時 代 に 競 争 力 ある 人 材 を 排 出 するためにも 欠 かせないことである しかしながら フィリピンの 教 育 分 野 は 基 礎 教 育 の 年 限 問 題 とは 別 次 元 の 深 刻 な 問 題 を 抱 えている 教 室 不 足 教 師 不 足 教 科 書 不 足 という 問 題 だ 2011 年 時 点 において 全 国 で 教 室 が 約 13 万 室 足 りず 教 師 は 約 10 万 人 教 科 書 は 955 万 冊 不 足 していると いう 学 校 によっては 教 室 不 足 に 対 処 するため 1 個 の 教 室 を 半 分 に 分 けて 利 用 するこ ともあれば 午 前 組 と 午 後 組 とに 分 けて 授 業 を 実 施 しているところもある 教 師 不 足 に 関 しては 給 与 の 低 さが 一 因 で 生 活 のために 教 師 をやめて 海 外 出 稼 ぎに 出 るケースも あるという 教 科 書 不 足 も 含 めて これら 不 足 問 題 の 主 因 は いうまでもなく 教 育 予 算 の 不 足 が 問 題 である (3)ベトナム- 教 育 制 度 について- ベトナムの 学 校 制 度 は 1981 年 以 降 初 等 教 育 ( 小 学 校 )5 年 前 期 中 等 教 育 ( 中 学 校 )4 年 後 期 中 等 教 育 ( 高 等 学 校 )3 年 の 5-4-3 制 ( 中 等 教 育 まで 12 年 制 )とな った 1 初 等 教 育 初 等 教 育 の 5 年 間 が 義 務 教 育 となっている 1998 年 に 全 教 育 段 階 教 育 形 態 を 網 羅 する 体 系 的 な 教 育 法 が 制 定 され 翌 1999 年 から 施 行 されている ベトナムにおけ る 教 育 年 度 は 9 月 から 始 まり 翌 年 の 6 月 中 旬 頃 に 終 了 する ベトナムでは 2 学 期 制 を 採 用 しています 夏 休 みは 7~8 月 初 等 教 育 は 通 常 6~11 歳 の 子 どもを 対 象 に 13

初 等 学 校 ( 小 学 校 )で 行 われる 5 年 間 の 義 務 教 育 で 第 5 学 年 の 終 了 時 に 全 国 共 通 の 修 了 試 験 が 実 施 され これに 合 格 すると 初 等 教 育 修 了 証 が 授 与 される 2002 年 度 初 等 教 育 就 学 率 :93.9% (UNDP Vietnam) 2 前 期 中 等 教 育 ( 中 学 ) 中 等 教 育 は 前 期 4 年 後 期 3 年 で 構 成 されている 前 期 中 等 教 育 ( 前 期 中 等 学 校 ) は 基 礎 中 学 (Basic Secondary School)と 呼 ばれる 第 4 学 年 の 終 了 時 に 全 国 共 通 の 修 了 試 験 が 実 施 され これに 合 格 すると 前 期 中 等 教 育 修 了 証 が 授 与 される 2002 年 度 前 期 中 等 教 育 就 学 率 :65% ( 同 上 ) 3 後 期 中 等 教 育 ( 高 等 学 校 ) 後 期 中 等 教 育 の 機 関 としては 普 通 中 等 学 校 ( 高 等 学 校 )と 各 種 の 技 術 職 業 学 校 が ある 普 通 中 等 学 校 ( 高 等 学 校 )では 高 等 教 育 機 関 に 進 学 するための 準 備 教 育 や 職 業 教 育 が 行 われる 修 学 期 間 は 3 年 (15 歳 ~18 歳 )である 普 通 中 等 学 校 ( 高 等 学 校 ) に 入 学 するためには 基 礎 中 学 を 修 了 後 入 学 試 験 に 合 格 しなければならない 2000 年 度 後 期 中 等 教 育 就 学 率 :38% ( 同 上 ) 4 高 等 教 育 ( 大 学 ) ベトナムにおける 高 等 教 育 は 修 学 年 限 は 学 部 研 究 科 によって 異 なるが 一 般 的 に 大 学 の 学 士 課 程 は4 年 ( 工 学 部 は 5 年 医 学 部 は 6 年 ) 大 学 院 修 士 課 程 は 2 年 大 学 院 博 士 課 程 では 修 士 号 取 得 者 は 3 年 修 士 号 未 取 得 者 は 4 年 が 標 準 修 学 年 限 である 短 期 大 学 は 3 年 制 が 一 般 的 である 2002 年 度 高 等 教 育 就 学 率 :10% (UNESCO Education Statistics) 現 在 ベトナムには 2 つの 国 家 大 学 のほか 地 方 総 合 大 学 12 専 門 大 学 53 公 開 大 学 2 民 立 大 学 (People-Established University)が 18 校 あり 学 生 数 は 百 万 人 を 超 え ている 民 立 大 学 以 外 は 国 立 ( 公 開 大 学 は 準 公 立 )である 1) 国 家 大 学 ハノイとホ-チミン 市 に 国 家 大 学 が 設 置 されている ベトナムの 国 立 大 学 には 国 家 大 学 地 方 総 合 大 学 専 門 大 学 短 期 大 学 ( 短 期 高 等 教 育 機 関 カレッジ)が あるが この 二 つの 国 家 大 学 は 他 の 国 立 大 学 より 行 政 上 高 い 位 置 付 けとなっていて 研 究 費 の 配 分 や 大 学 の 自 治 権 など 多 くの 点 で 優 先 的 な 待 遇 が 与 えられている ベトナム 国 家 大 学 ハノイ(VNU Hanoi)は 1993 年 に 設 立 され ベトナム 国 家 大 学 ホーチミン 市 (VNU HCMC)は 1995 年 に 設 立 された 両 校 とも 従 来 の 専 門 大 学 が 国 家 大 学 の 傘 下 に 移 行 する 形 が 取 られた 2) 地 方 総 合 大 学 地 方 中 心 都 市 でも 国 家 大 学 と 同 様 にそれぞれの 地 域 における 総 合 大 学 を 目 指 し 1994 年 に 総 合 大 学 と 単 科 大 学 の 統 合 化 が 行 われた フエ 大 学 は 5 校 北 部 のター イグエン 大 学 は 5 校 ダナン 大 学 は 3 校 がそれぞれ 統 合 地 方 の 拠 点 大 学 として 開 14

設 した 3) 専 門 大 学 ベトナムでは 旧 ソビエトの 高 等 教 育 制 度 の 影 響 から 特 定 の 専 門 分 野 に 関 する 教 育 を 提 供 する 専 門 単 科 大 学 が 高 等 教 育 の 中 心 的 な 役 割 を 担 って 展 開 されてきた 専 門 分 野 としては 技 術 農 林 経 済 外 国 語 医 薬 およびスポ-ツ 教 員 養 成 が あり それぞれの 分 野 に 10 校 前 後 の 大 学 短 期 大 学 専 門 教 育 研 究 機 関 が 存 在 す る 4) 民 立 大 学 1988 年 に 民 立 大 学 の 1 号 としてハノイ 市 内 にタンロン 大 学 (Thang Long People-established University)が 創 設 された 2004 年 現 在 民 立 大 学 は 18 校 が 設 立 されている 学 生 数 は 12 万 人 あまりで 高 等 教 育 就 学 者 の 10%を 占 めているが 資 金 不 足 や 社 会 的 評 価 政 府 の 積 極 的 な 協 力 を 得 られないなどの 問 題 を 抱 えている 5) 公 開 大 学 (Open University) 成 人 教 育 機 関 として 1993 年 にハノイとホ-チミン 市 に 公 開 大 学 が 開 設 された こ の 大 学 は 校 舎 などは 政 府 が 準 備 し 運 営 資 金 は 民 間 でまかなうという 準 公 立 大 学 として 運 営 されている (4)カンボジア- 教 育 制 度 現 状 問 題 点 - カンボジアの 教 育 制 度 は 日 本 と 同 じく 6 3 3 制 で 最 初 の 9 年 が 義 務 教 育 となっ ている 年 々 就 学 率 は 高 くなってきているものの 中 には 働 きながら 学 校 へ 通 う 子 ども 様 々な 問 題 により 学 校 へ 通 うことのできない 子 どもがまだまだ 多 くいる 小 学 校 については 国 内 に 約 7000 校 ある しかし その 中 には 教 師 がいないために 学 校 として 機 能 していないところがたくさんあるのが 現 実 である 教 師 がいないために 学 校 が 機 能 しない 現 状 は 教 員 の 給 料 にかかわって 生 じている カンボジアでの 生 活 費 は 例 えばシェムリアップ 市 で 一 家 5 人 が 一 般 的 な 生 活 をするためには 少 なくとも 月 300 ドル 必 要 と 言 われている しかし 教 員 の 給 料 は 月 およそ 40 ドルと 非 常 に 少 ない そのため 教 員 は 生 活 のために 副 業 をしなければならない 農 村 部 の 場 合 副 業 の 職 が ないため 教 員 は 副 業 のある 都 市 部 へ 流 れていっている そのため どれだけ 政 府 や 外 国 の 援 助 によって 立 派 な 校 舎 が 建 っても そこで 教 員 の 生 活 がなりたたないことから 教 員 が 足 りなくなり 学 校 として 機 能 できない 状 況 が 生 じている 一 方 都 市 部 では 教 員 は 副 業 として 学 校 外 で 塾 を 行 っている カンボジアの 学 校 は 午 前 午 後 の 二 部 制 である カンボジアでは 教 師 も 同 様 に 2 部 制 で 働 いている つまり 午 前 だけ 働 く 教 師 と 午 後 だ け 働 く 教 師 がいる そのため 午 前 に 学 校 で 教 える 教 師 は 午 後 に 塾 を 行 い 午 後 に 学 校 で 授 業 を 行 う 教 師 は 午 前 に 塾 を 行 っている その 塾 では 自 分 が 学 校 で 受 け 持 ってい るクラス 生 徒 に 対 して 教 えており そこでは 学 校 の 勉 強 の 復 習 ではなく 学 校 の 授 業 の 続 きや 補 習 を 行 っている そのため 塾 に 行 かなければ 学 校 の 授 業 についていくことが 15

出 来 なくなり 塾 に 通 うお 金 のない 子 供 たちは 授 業 についていけずに 進 級 することが むずかしくなる 教 員 の 生 活 が 十 分 に 保 障 されていないことが 子 供 たちが 平 等 に 教 育 を 受 ける 機 会 をも 奪 っている また 教 員 の 給 料 の 問 題 は 教 員 の 教 育 活 動 への 意 識 の 低 さを 生 み それが 教 育 の 質 の 低 下 までも 引 き 起 こしている (5)ミャンマー 現 在 のミャンマー 学 校 教 育 制 度 は 基 礎 教 育 と 高 等 教 育 からなっている 基 礎 教 育 機 関 には 小 学 校 5 年 間 中 学 校 4 年 間 高 等 学 校 2 年 間 および 各 種 職 業 学 校 がある 高 等 教 育 機 関 には 短 期 大 学 大 学 がある 各 学 校 は 政 府 の 統 括 下 にあり 教 育 方 針 や 教 育 課 程 などは 教 育 省 が 管 轄 している なお, 基 礎 教 育 において21の Private School ( 日 本 では 塾 と 類 似 している)が 認 められている 政 府 は 1980 年 代 から 初 等 教 育 の 充 実 に 力 を 入 れており 開 設 した 小 学 校 の 数 は 31,496(1989 年 )から 36,129(2010 年 )まで 増 加 し また 小 学 校 の 就 学 率 は 91%(1999-2000)から 98.47%(2011-2012)に 改 善 している 2001 年 度 からは 1 年 生 から 11 年 生 までの 進 級 および 11 年 生 修 了 について 各 教 科 修 了 テスト 及 び 学 年 末 試 験 により 児 童 生 徒 の 学 力 を 評 価 する 学 力 継 続 評 価 制 度 を 実 施 している 留 年 者 を 多 く 出 していた 学 年 末 試 験 による 進 級 制 度 は 1997 年 度 までに 廃 止 された 大 学 入 学 試 験 については 11 年 生 卒 業 と 大 学 入 試 を 兼 ねた ミャンマ- 試 験 委 員 会 による 全 国 共 通 試 験 が 実 施 されている ミャンマーは 仏 教 国 でもあることから 一 般 的 に 親 は 教 師 に 協 力 的 であり 親 子 とも 教 師 に 対 し 尊 敬 の 念 を 持 って 接 している また 教 育 省 に 承 認 された 宗 教 省 の 僧 院 教 育 も 存 在 しており 僧 院 長 たる 僧 侶 が 寄 付 金 等 で 経 営 をする 僧 院 付 属 小 学 校 中 学 校 高 等 学 校 がある これらの 学 校 は 生 活 に 困 窮 している 子 供 たちの 就 学 を 目 的 としており 学 費 は 無 料 となっている 僧 院 付 属 学 校 数 はミャンマー 全 国 で 1429 校 (2010-2011) ある なお 就 学 率 については 以 下 のとおりである 小 学 校 :5 歳 ~9 歳 1 年 生 ~5 年 生 就 学 率 96.56% 中 学 校 :10 歳 ~13 歳 6 年 生 ~9 年 生 就 学 率 42.2% 高 等 学 校 :14 歳 ~15 歳 10 年 生 ~11 年 生 就 学 率 32.6% また 義 務 教 育 段 階 の 学 費 も 異 なっており 小 学 校 は 無 償 中 高 等 学 校 では 学 年 が 上 がるにつれて 学 費 も 上 がる( 毎 月 の 学 費 は 6 年 生 は 500 チャット( 約 58 円 ) 7 年 生 は 600 チャット 8 年 生 は 700 チャット 9 年 生 は 800 チャット(90 円 ) 10 年 生 は 900 チャット 11 年 生 は 1,000 チャット) {1 円 =8.59 チャット} 16

(6)ラオス ラオスの 教 育 制 度 は 就 学 前 教 育 一 般 教 育 教 員 養 成 を 含 む 技 術 職 業 教 育 練 高 等 教 育 の 4 つの 教 育 段 階 から 構 成 される 就 学 前 教 育 には 保 育 所 と 幼 稚 園 が 含 まれ 一 般 教 育 には 初 等 教 育 (1 年 生 から 5 年 生 )5 年 間 前 期 中 等 教 育 (6 年 生 から 8 年 生 ) 3 年 間 後 期 中 等 教 育 (9 年 生 から 11 年 生 )3 年 間 の 合 計 11 年 が 含 まれる この 4 つの 教 育 段 階 のほかにノンフォーマル 教 育 が 正 規 教 育 の 代 替 教 育 もしくは 成 人 教 育 と して 提 供 されている 就 学 前 教 育 就 学 前 の 教 育 は 保 育 所 0~2 歳 と 幼 稚 園 3~5 歳 を 含 むが 近 年 では 生 徒 の 大 半 は 幼 稚 園 に 在 籍 している 園 児 である 特 に 私 立 学 校 の 成 長 は 著 しく 全 ての 地 方 に 広 がった 2008 年 の 私 立 学 校 が 占 める 割 合 は 1999 年 に 比 べて 10.9%から 19.6% に 上 昇 し 生 徒 数 が 占 める 割 合 も 16.6%から 25.1%に 上 昇 した 一 般 教 育 初 等 教 育 5 年 間 の 義 務 化 無 償 化 は 憲 法 19 条 (1991 年 制 定 )に 基 づき 発 令 さ られた 5 年 間 の 初 等 教 育 を 平 等 に 受 けるべきである 身 体 的 精 神 的 な 問 題 がある 生 徒 を 除 き 14 歳 までは 学 校 教 育 を 続 けるべきである と 示 され 初 等 教 育 の 義 務 化 に 加 えて 前 期 中 等 教 育 の 重 要 性 についても 明 示 されている また 公 立 校 の 授 業 料 は 一 部 を 除 き 中 等 教 育 も 高 等 教 育 もすべて 無 償 である 1 初 等 教 育 初 等 教 育 は 1996 年 から 2008 年 にかけて 学 校 クラス 教 師 生 徒 数 は 緩 や かに 増 加 し 続 けてきた また 初 等 教 育 は 就 学 前 教 育 と 比 べると 私 立 学 校 が 非 常 に 少 なくなっている さらに 就 学 率 を 見 てみると 2008 年 には 92%まで 上 昇 しているが 義 務 教 育 で あるはずなのに 純 就 学 率 100%を 達 成 できていない これを 改 善 していくためには 学 校 設 備 の 増 資 が 今 後 の 鍵 となってくる 2 前 期 中 等 教 育 後 期 中 等 教 育 中 等 教 育 も 同 様 に 私 立 学 校 の 数 が 非 常 に 少 ない 1996 年 から 2008 年 にかけ て 学 校 クラス 教 師 生 徒 数 は 比 較 的 大 きく 前 進 してきた 中 等 教 育 は 全 体 の 教 育 システム 整 備 の 中 でも 高 等 教 育 と 並 び 飛 躍 的 に 成 長 してきたといえよう な お 2008 年 の 中 等 教 育 の 内 訳 として 前 期 中 等 教 育 722 校 後 期 中 等 教 育 35 校 完 全 中 等 学 校 368 校 私 立 学 校 は 1125 校 のうち わずか 56 校 であった 3 専 門 および 高 等 教 育 17

近 年 の 高 等 教 育 は 目 覚 しい 発 展 を 遂 げ 教 育 機 関 および 入 学 者 数 は 増 大 し 続 ける と 同 時 に 分 野 も 多 様 化 してきた 高 等 教 育 制 度 は 年 々 変 化 しており 一 概 にはい えないが 公 私 立 ともに 高 等 教 育 コースと 大 学 教 育 コースに 分 けられている 1996 年 にはその 年 に 誕 生 した 国 立 大 学 (8 学 部 ) 一 校 だけであったが 2005 年 には3つの 国 立 大 学 に 加 え 7つの 私 立 学 院 が 高 等 コースを 提 供 した このように ラオス 高 等 教 育 は 大 きく 進 展 している (6) 低 所 得 国 グループに 関 する 教 育 と 一 人 当 たりの 相 関 関 係 図 表 8 中 等 教 育 (5 カ 国 ) 相 関 係 数 0.751477 低 所 得 国 中 等 教 育 就 学 率 と1 人 当 たりGDP 低 所 得 国 中 等 教 育 就 学 率 80 70 60 50 40 30 20 10 0 0 500 1000 1500 2000 2500 低 所 得 国 1 人 当 たりGDP 図 表 9 高 等 教 育 (4 カ 国 ) 相 関 係 数 0.441723 低 所 得 国 高 等 教 育 就 学 率 と1 人 当 たりGDP 低 所 得 国 高 等 教 育 就 学 率 70 60 50 40 30 20 10 0 0 500 1000 1500 2000 2500 低 所 得 国 1 人 当 たりGDP 18

上 図 は 低 所 得 国 の1 人 あたり GDP と 低 所 得 国 中 等 教 育 5か 国 高 等 教 育 4か 国 就 学 率 の 相 関 関 係 を 表 している まず 全 体 でみると 近 似 曲 線 は 右 上 がりになってい る そして 個 別 に 見 てみると 必 ずしも 就 学 率 が 高 いから1 人 当 たり GDP も 高 い 数 値 をしているとは 限 らない だが 就 学 率 は 1 人 当 たり GDP の 増 減 に 関 わる 一 部 に なっていることは 間 違 いないことが 分 かった 高 等 教 育 については まだまだ 教 育 制 度 が 整 っていない 国 が 多 いので 教 育 の 制 度 の 整 備 が 進 むと 就 学 率 は 上 昇 していくことに なるだろう 4. 所 得 グループ 間 の 比 較 ここでは 所 得 グループ 間 での 1 人 当 たり GDP 水 準 の 比 率 と 就 学 率 の 比 率 について 検 証 を 試 みた 低 所 得 国 グループをベースにして 高 所 得 国 グループ そして 中 所 得 国 グループとの 関 係 に 関 して 次 のような 結 果 を 得 た なお データとの 関 係 で 就 学 率 に 関 して 高 所 得 グループとの 比 較 では 高 等 教 育 を そして 中 所 得 国 グループに 関 して は 中 等 教 育 をそれぞれ 利 用 した 図 表 10 相 関 係 数 -0.21071 高 所 得 / 低 所 得 高 等 教 育 の 相 関 関 数 高 所 得 / 低 所 得 就 学 率 60 50 40 30 20 10 0 0 1 2 3 4 5 6 7 高 所 得 / 低 所 得 1 人 当 たりGDP 19

図 表 11 相 関 係 数 -0.35636 中 所 得 / 低 所 得 中 等 教 育 の 相 関 関 数 中 所 得 / 低 所 得 就 学 率 100 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0 0 1 2 3 4 5 6 7 中 所 得 / 低 所 得 1 人 当 たりGDP 結 果 として 高 所 得 国 グループおよび 中 所 得 国 グループとの 比 較 では ともに 負 の 相 関 関 係 が 見 られた すなわち 相 対 的 に 所 得 格 差 が 大 きくなっていくにつれて 就 学 率 の 格 差 はむしろ 逆 に 縮 まる 傾 向 にあることを 示 しているように 考 えられる このように 示 される 理 由 としては 各 国 に 所 得 の 有 無 に 関 係 なく 入 学 でき 入 学 してからもちゃん と 学 校 に 通 い 続 けることができるような 制 度 が 整 っている また 所 得 の 高 低 によって 行 くことができる 学 校 が 分 かれており 所 得 の 低 い 生 徒 でも 通 うことが 出 来 る 環 境 が 整 っているからでなはいかと 考 えられる 5. 結 論 今 回 の 研 究 では 研 究 を 行 う 範 囲 を 広 げ 今 までは 国 ごとに 研 究 を 行 ってきたが そ の 国 を1 人 あたりGDPの 金 額 でグループ 化 を 行 って 研 究 を 進 めた その 中 で 就 学 率 と 1 人 あたりGDPの 関 係 性 を 見 て 就 学 率 が 大 きな 影 響 を 与 えているのかを 調 べること にした その 研 究 の 中 で 就 学 率 が 伸 びると GDP も 上 昇 していることがわかった ASEAN の 国 々の 就 学 率 1 人 当 たり GDP ともに 上 昇 しているので 相 関 関 数 を 正 の 相 関 になると 予 想 していた 結 果 的 には 今 回 は 単 回 帰 であったので 全 てのグループで 相 関 係 数 は 正 となった 今 後 の 課 題 としては 発 展 途 上 国 を 調 べるにあたって できるだけ 情 報 の 多 い 項 目 を 選 ぶべきであった 就 学 率 は 少 し 特 殊 な 項 目 であったため 先 進 国 でもデータが 少 なか 20

った ASEAN の 国 の 中 でもほとんどデータを 見 つけられなかった 国 もあったので 何 個 か 項 目 を 立 てる 必 要 があると 思 った また 単 回 帰 分 析 から 重 回 帰 分 析 への 拡 張 も 今 後 必 要 である 今 回 の 研 究 では 単 回 帰 での 研 究 であったために 就 学 率 が 直 接 1 人 当 たり GDP に 関 係 しているかを 調 査 することが 出 来 なかった したがって 説 明 変 数 に 教 育 関 係 を 含 めた 複 数 ( 例. 教 育 投 資 比 率 海 外 援 助 直 接 投 資 等 )に 増 やし 様 々な 観 点 から 考 察 することが 重 要 になってくると 思 われる 参 考 文 献 ASEAN 発 展 の 歴 史 http://www.asean.or.jp/ja/invest/about/eventreports/2014/2013-06.html/aseanhisto ry20130729/at_download/file ASEAN 市 場 攻 略 の 要 諦 http://mag.executive.itmedia.co.jp/executive/articles/1401/27/news007.html IDE-JETRO 基 礎 教 育 を 6-4 制 から K-6-4-2 制 へ 鈴 木 有 里 佳 著 JETRO- 日 本 貿 易 振 興 機 構 - インドネシア BOP 層 実 態 調 査 レポート 案 浦 崇 編 著 シンガポールの 経 済 発 展 と 人 的 資 本 論 (2001 年 学 文 社 ) 外 務 省 HP http://www.mofa.go.jp/mofaj/kids/kuni/0411brunei.html 教 育 政 策 アドバイザー 津 曲 真 樹 著 カンボジアにおけるノンフォーマル 教 育 工 藤 年 博 編 ミャンマー 軍 事 政 権 の 行 方 調 査 研 究 報 告 書 アジア 経 済 研 究 所 ラオス 教 育 セクター 概 説 2012 年 10 月 経 産 省 HP- http://www.meti.go.jp/statistics/ 国 際 機 関 日 本 アセアンセンター ASEAN 情 報 マップ 世 界 経 済 のネタ 帳 :http://ecodb.net/country/sg/imf_gdp2.html ベトナムの 教 育 制 度 http://www.jasso.go.jp/study_a/documents/vietnam3.pdf 穂 積 佑 香 著 第 3 章 フィリピン 教 育 セクターの 現 状 と 主 要 課 題 http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/shiryo/hyouka/kunibetu/gai/philippines/pdfs/ sect05_01_03.pdf 本 台 進 新 谷 正 彦 教 育 と 所 得 格 差 インドネシアにおける 貧 困 削 減 に 向 けて (2008 年 日 本 評 論 社 ) 米 村 明 夫 編 著 世 界 の 教 育 開 発 : 教 育 発 展 の 社 会 科 学 的 研 究 (2003 年 明 石 書 店 ) ユニセフ 世 界 子 供 白 書 2001~2013 ワールドデータアトラス:http://jp.knoema.com/atlas/ 21