県 契 約 における 適 正 な 労 働 条 件 の 確 保 に 関 する 要 綱 ( 趣 旨 ) 第 1 条 この 要 綱 は 県 契 約 において 当 該 県 契 約 に 基 づく 業 務 に 関 わる 労 働 者 の 適 正 な 労 働 条 件 を 確 保 し もって 労 働 者 の 生 活 の 安 定 を 図 り 公 共 工 事 及 び 公 共 サービス の 質 の 向 上 に 資 するために 県 が 講 ずべき 措 置 について 必 要 な 事 項 を 定 める ( 定 義 ) 第 2 条 この 要 綱 において 次 の 各 号 に 掲 げる 用 語 の 意 義 は それぞれ 当 該 各 号 に 定 め るところによる (1) 県 契 約 県 が 締 結 する 工 事 又 は 製 造 その 他 についての 請 負 契 約 物 件 の 買 入 れの 契 約 その 他 の 契 約 ( 労 働 者 を 使 用 しない 業 務 の 契 約 を 除 く )をいう (2) 最 低 賃 金 額 最 低 賃 金 法 ( 昭 和 34 年 法 律 第 137 号 ) 第 3 条 に 規 定 する 最 低 賃 金 額 ( 同 法 第 7 条 の 規 定 の 適 用 を 受 ける 労 働 者 については 当 該 最 低 賃 金 額 から 同 条 の 規 定 により 減 額 した 額 )をいう (3) 契 約 担 当 者 財 務 規 則 ( 昭 和 39 年 兵 庫 県 規 則 第 31 号 ) 第 2 条 第 8 号 に 規 定 する 契 約 担 当 者 をいう (4) 下 請 負 者 下 請 再 委 託 その 他 いかなる 名 義 によるかを 問 わず 県 契 約 の 相 手 方 その 他 の 県 以 外 の 者 との 間 で 県 契 約 に 基 づく 業 務 に 関 わるために 契 約 を 締 結 した 者 をいう (5) 受 注 関 係 者 次 のいずれかに 掲 げる 者 をいう ア 下 請 負 者 イ 労 働 者 派 遣 事 業 の 適 正 な 運 営 の 確 保 及 び 派 遣 労 働 者 の 保 護 等 に 関 する 法 律 ( 昭 和 60 年 法 律 第 88 号 以 下 労 働 者 派 遣 法 という )の 規 定 により 自 己 の 雇 用 する 労 働 者 を 県 契 約 の 相 手 方 又 は 下 請 負 者 のために 県 契 約 に 基 づく 業 務 に 関 わ らせる 者 (6) 特 定 労 働 者 次 のいずれかに 掲 げる 者 をいう ア 県 契 約 の 相 手 方 又 は 下 請 負 者 ( 同 居 の 親 族 のみを 使 用 する 者 を 除 く )に 雇 用 され 県 契 約 に 基 づく 業 務 に 関 わっている 労 働 基 準 法 ( 昭 和 22 年 法 律 第 49 号 ) 第 9 条 に 規 定 する 労 働 者 ( 家 事 使 用 人 を 除 く ) イ 労 働 者 派 遣 法 の 規 定 により 県 契 約 の 相 手 方 又 は 下 請 負 者 のために 県 契 約 に 基 づく 業 務 に 関 わっている 労 働 者 ( 以 下 派 遣 労 働 者 という ) (7) 労 働 関 係 法 令 次 に 掲 げる 法 律 及 びこれらに 基 づく 命 令 をいう ア 労 働 基 準 法 イ 労 働 組 合 法 ( 昭 和 24 年 法 律 第 174 号 ) ウ 最 低 賃 金 法 エ 労 働 安 全 衛 生 法 ( 昭 和 47 年 法 律 第 57 号 ) オ 雇 用 の 分 野 における 男 女 の 均 等 な 機 会 及 び 待 遇 の 確 保 等 に 関 する 法 律 ( 昭 和 47 年 法 律 第 113 号 ) カ 労 働 者 派 遣 法 1
キ 短 時 間 労 働 者 の 雇 用 管 理 の 改 善 等 に 関 する 法 律 ( 平 成 5 年 法 律 第 76 号 ) ク 労 働 契 約 法 ( 平 成 19 年 法 律 第 128 号 ) ケ 健 康 保 険 法 ( 大 正 11 年 法 律 第 70 号 ) コ 厚 生 年 金 保 険 法 ( 昭 和 29 年 法 律 第 115 号 ) サ 雇 用 保 険 法 ( 昭 和 49 年 法 律 第 116 号 ) シ 労 働 保 険 の 保 険 料 の 徴 収 等 に 関 する 法 律 ( 昭 和 44 年 法 律 第 84 号 ) ( 県 の 責 務 ) 第 3 条 県 は 県 契 約 の 相 手 方 に 対 し 労 働 関 係 法 令 を 遵 守 させるための 措 置 を 講 ずる ことにより 特 定 労 働 者 に 対 する 最 低 賃 金 額 以 上 の 賃 金 の 支 払 その 他 の 特 定 労 働 者 の 適 正 な 労 働 条 件 の 確 保 を 図 るものとする ( 県 契 約 の 相 手 方 等 の 責 務 ) 第 4 条 県 契 約 の 相 手 方 及 び 受 注 関 係 者 は 労 働 関 係 法 令 を 遵 守 すること 等 により 特 定 労 働 者 に 対 する 最 低 賃 金 額 以 上 の 賃 金 の 支 払 その 他 の 特 定 労 働 者 の 適 正 な 労 働 条 件 を 確 保 しなければならない 2 県 契 約 の 相 手 方 及 び 受 注 関 係 者 は 県 契 約 に 基 づく 業 務 の 一 部 を 他 の 者 に 行 わせ 又 は 当 該 業 務 に 派 遣 労 働 者 を 関 わらせようとする 場 合 においては その 行 わせ 又 は 関 わらせる 者 は 労 働 関 係 法 令 を 遵 守 する 旨 を 誓 約 した 者 でなければならない 3 県 契 約 の 相 手 方 は 前 項 の 受 注 関 係 者 が 労 働 関 係 法 令 を 遵 守 していないと 認 めると きは 当 該 受 注 関 係 者 に 対 し 指 導 その 他 の 特 定 労 働 者 の 適 正 な 労 働 条 件 を 確 保 する ために 必 要 な 措 置 を 講 ずるものとする ( 契 約 書 の 記 載 事 項 ) 第 5 条 契 約 担 当 者 は 財 務 規 則 第 98 条 第 1 項 第 12 号 に 規 定 する 必 要 な 事 項 として 次 に 掲 げる 事 項 をその 作 成 する 県 契 約 に 係 る 契 約 書 に 記 載 するものとする ただし 県 契 約 に 基 づく 業 務 の 一 部 を 県 契 約 の 相 手 方 以 外 の 者 に 行 わせることを 禁 止 する 場 合 にあっては 第 4 号 及 び 第 6 号 に 掲 げる 事 項 を 県 契 約 の 契 約 金 額 が200 万 円 以 下 で ある 場 合 にあっては 第 9 号 に 掲 げる 事 項 を 当 該 契 約 書 に 記 載 することを 要 しない (1) 県 契 約 の 相 手 方 は 労 働 関 係 法 令 を 遵 守 すること (2) 県 契 約 の 相 手 方 は 特 定 労 働 者 の 適 正 な 労 働 条 件 を 確 保 するための 必 要 な 措 置 を 講 ずること (3) 県 契 約 の 相 手 方 が 特 定 労 働 者 に 対 して 最 低 賃 金 額 以 上 の 賃 金 の 支 払 を 行 ってい ない 旨 の 申 出 があった 場 合 における 県 契 約 の 相 手 方 に 対 する 次 の 事 項 ア 第 8 条 第 1 項 の 規 定 による 労 働 基 準 監 督 署 への 通 報 に 必 要 な 情 報 について 報 告 を 求 めること イ 第 9 条 第 1 項 の 規 定 による 最 低 賃 金 額 以 上 の 賃 金 の 支 払 の 実 施 及 びその 報 告 を 求 めること ウ 当 該 申 出 をしたことを 理 由 とする 解 雇 その 他 の 特 定 労 働 者 に 対 する 不 利 益 な 取 扱 いをしないこと (4) 受 注 関 係 者 が 特 定 労 働 者 に 対 して 最 低 賃 金 額 以 上 の 賃 金 の 支 払 を 行 っていない 旨 の 申 出 があった 場 合 における 県 契 約 の 相 手 方 に 対 する 次 の 事 項 2
ア 前 号 アに 掲 げる 事 項 イ 第 9 条 第 2 項 の 規 定 による 最 低 賃 金 額 以 上 の 賃 金 の 支 払 の 実 施 を 受 注 関 係 者 に 対 して 指 導 し 及 びその 報 告 を 求 めること ウ 受 注 関 係 者 に 対 し 当 該 申 出 をしたことを 理 由 とする 解 雇 その 他 の 特 定 労 働 者 に 対 する 不 利 益 な 取 扱 いをしないことを 求 めること (5) 県 契 約 の 相 手 方 が 労 働 基 準 監 督 署 又 は 労 働 基 準 監 督 官 から 特 定 労 働 者 に 対 する 賃 金 の 支 払 における 最 低 賃 金 法 の 違 反 について 行 政 指 導 を 受 けた 場 合 における 県 契 約 の 相 手 方 に 対 する 次 の 事 項 ア 当 該 行 政 指 導 に 対 する 方 針 について 県 への 報 告 を 求 めること イ 当 該 違 反 を 是 正 するための 措 置 について 県 への 報 告 を 求 めること (6) 受 注 関 係 者 が 労 働 基 準 監 督 署 又 は 労 働 基 準 監 督 官 から 特 定 労 働 者 に 対 する 賃 金 の 支 払 における 最 低 賃 金 法 の 違 反 について 行 政 指 導 を 受 けた 場 合 における 次 の 事 項 ア 県 契 約 の 相 手 方 が 当 該 行 政 指 導 に 対 する 方 針 について 県 へ 報 告 するため 受 注 関 係 者 に 対 して 報 告 を 求 めること イ 県 契 約 の 相 手 方 が 当 該 違 反 を 是 正 するための 措 置 について 県 へ 報 告 するため 受 注 関 係 者 に 対 して 報 告 を 求 めること (7) 前 各 号 の 規 定 により 県 が 得 た 情 報 を 労 働 基 準 監 督 署 へ 提 供 すること (8) 第 10 条 各 号 のいずれかに 該 当 し 契 約 を 解 除 する 場 合 における 次 の 事 項 ア 県 契 約 の 相 手 方 又 は 受 注 関 係 者 に 生 じた 損 害 に 対 して 県 は 賠 償 の 責 任 を 負 わ ないこと イ 県 契 約 の 相 手 方 に 対 して 違 約 金 を 請 求 すること (9) 第 4 条 第 2 項 に 規 定 する 場 合 において 県 契 約 の 相 手 方 に 対 して 全 ての 受 注 関 係 者 から 次 条 第 1 項 本 文 の 誓 約 書 を 徴 取 し 及 びその 写 しの 提 出 を 求 めること ( 誓 約 書 ) 第 6 条 契 約 担 当 者 は 県 契 約 に 基 づく 業 務 に 関 わる 労 働 者 の 適 正 な 労 働 条 件 の 確 保 を 確 実 なものとするため 県 契 約 を 締 結 する 時 までに 県 契 約 の 相 手 方 から 労 働 関 係 法 令 を 遵 守 する 旨 等 を 記 載 した 別 に 定 める 誓 約 書 を 徴 取 するものとする ただし 契 約 金 額 が200 万 円 以 下 の 県 契 約 を 締 結 する 場 合 はこの 限 りでない 2 県 契 約 の 相 手 方 は 第 4 条 第 2 項 に 規 定 する 場 合 においては 全 ての 受 注 関 係 者 か ら 前 項 本 文 の 誓 約 書 を 徴 取 し その 写 しを 契 約 担 当 者 に 提 出 するものとする ただし 契 約 金 額 ( 県 契 約 に 基 づく 業 務 の 一 部 を 他 の 者 に 行 わせ 又 は 当 該 業 務 に 派 遣 労 働 者 を 関 わらせようとするために 複 数 の 契 約 を 同 一 の 当 事 者 間 で 締 結 する 場 合 には その 合 計 金 額 )が200 万 円 以 下 の 契 約 を 締 結 する 場 合 は この 限 りでない 3 前 2 項 の 規 定 による 誓 約 書 の 徴 取 は 県 契 約 に 係 る 一 般 競 争 入 札 指 名 競 争 入 札 又 はせり 売 りに 参 加 しようとする 者 ( 随 意 契 約 の 方 法 により 県 契 約 を 締 結 しようとする 場 合 にあっては 当 該 県 契 約 を 締 結 しようとする 者 )に 対 して 入 札 公 告 入 札 通 知 書 等 により 知 らせるものとする 3
( 労 働 関 係 法 令 違 反 の 申 出 の 記 録 等 ) 第 7 条 契 約 担 当 者 は 県 契 約 の 相 手 方 又 は 受 注 関 係 者 が 労 働 関 係 法 令 を 遵 守 していな い 旨 の 申 出 があった 場 合 においては その 内 容 を 記 録 するとともに 当 該 申 出 をした 者 に 対 して 関 係 行 政 機 関 への 通 報 を 促 すものとする ( 労 働 基 準 監 督 署 への 通 報 等 ) 第 8 条 契 約 担 当 者 は 前 条 の 申 出 が 特 定 労 働 者 に 対 して 最 低 賃 金 額 以 上 の 賃 金 の 支 払 が 行 われていない 旨 のものであるときは 当 該 申 出 の 内 容 を 労 働 基 準 監 督 署 に 通 報 す るものとする 2 前 項 の 場 合 において 契 約 担 当 者 は 県 契 約 の 相 手 方 に 対 する 指 導 その 他 の 特 定 労 働 者 の 適 正 な 労 働 条 件 を 確 保 するために 必 要 な 措 置 について 労 働 基 準 監 督 署 に 意 見 を 聴 くものとする ( 最 低 賃 金 額 以 上 の 賃 金 の 支 払 の 求 め) 第 9 条 契 約 担 当 者 は 労 働 基 準 監 督 署 から 県 契 約 の 相 手 方 に 雇 用 されている 特 定 労 働 者 の 賃 金 が 最 低 賃 金 額 に 達 しない 旨 の 意 見 を 受 けたときは 県 契 約 の 相 手 方 に 対 し 当 該 特 定 労 働 者 に 最 低 賃 金 額 以 上 の 賃 金 の 支 払 を 行 うこと 及 び 当 該 支 払 の 状 況 を 報 告 することを 求 めるものとする 2 契 約 担 当 者 は 労 働 基 準 監 督 署 から 受 注 関 係 者 に 雇 用 されている 特 定 労 働 者 の 賃 金 が 最 低 賃 金 額 に 達 しない 旨 の 意 見 を 受 けたときは 県 契 約 の 相 手 方 に 対 し 当 該 特 定 労 働 者 に 最 低 賃 金 額 以 上 の 賃 金 の 支 払 を 行 う 旨 の 指 導 を 当 該 受 注 関 係 者 に 行 うこと 及 び 当 該 支 払 の 状 況 を 報 告 することを 求 めるものとする ( 県 契 約 の 解 除 ) 第 10 条 契 約 担 当 者 は 次 の 各 号 のいずれかに 該 当 するときは 県 契 約 を 解 除 すること ができるものとする (1) 県 契 約 の 相 手 方 が 県 に 対 し この 要 綱 に 規 定 する 報 告 をせず 又 は 虚 偽 の 報 告 をしたとき( 県 契 約 の 相 手 方 が 受 注 関 係 者 に 対 してこの 要 綱 に 基 づき 必 要 な 措 置 を 講 じたにもかかわらず 受 注 関 係 者 が 県 契 約 の 相 手 方 に 対 して 当 該 報 告 をせず 又 は 虚 偽 の 報 告 をしたときを 除 く ) (2) 特 定 労 働 者 に 対 する 賃 金 の 支 払 について 県 契 約 の 相 手 方 又 は 受 注 関 係 者 が 最 低 賃 金 法 第 4 条 第 1 項 の 規 定 に 違 反 したとして 検 察 官 に 送 致 されたとき ( 県 契 約 の 相 手 方 への 要 求 ) 第 11 条 契 約 担 当 者 は 受 注 関 係 者 が 次 の 各 号 のいずれかに 該 当 するときは 県 契 約 の 相 手 方 に 対 して 当 該 受 注 関 係 者 と 締 結 している 契 約 を 解 除 するよう 求 めるものとす る (1) 県 契 約 の 相 手 方 に 対 し この 要 綱 に 規 定 する 報 告 をせず 又 は 虚 偽 の 報 告 をした とき (2) 特 定 労 働 者 に 対 する 賃 金 の 支 払 について 最 低 賃 金 法 第 4 条 第 1 項 の 規 定 に 違 反 したとして 検 察 官 に 送 致 されたとき ( 関 係 行 政 機 関 との 連 携 ) 第 12 条 この 要 綱 に 定 めるもののほか 契 約 担 当 者 は 特 定 労 働 者 の 適 正 な 労 働 条 件 の 4
確 保 のために 必 要 な 措 置 を 講 ずるに 当 たっては 労 働 基 準 監 督 署 その 他 の 関 係 行 政 機 関 との 連 携 を 緊 密 に 図 るものとする 附 則 ( 施 行 期 日 ) 1 この 要 綱 は 平 成 28 年 4 月 1 日 から 施 行 する ( 経 過 措 置 ) 2 この 要 綱 の 規 定 は この 要 綱 の 施 行 の 日 以 後 に 行 われる 公 告 その 他 の 契 約 の 申 込 み の 誘 引 に 係 る 契 約 について 適 用 する 5