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漸 次 性 を 表 す 時 間 副 詞 に 関 する 一 考 察 台 湾 淡 江 大 学 日 本 語 文 学 科 江 雯 薫 1 はじめに 現 代 日 本 語 には, だんだん しだいに じょじょに どんどん ますます ( 以 下 で 五 語 と 称 す)のような 時 間 を 表 す 副 詞 がある これらは, 仁 田 (2002)では< 進 展 様 態 型 > に 属 する 時 間 副 詞 として 取 り 扱 われている 辞 書 類 においては,たとえば, 基 礎 日 本 語 辞 典 (1989) 1 では, 次 のように 説 明 してある だんだん : 物 事 の 状 態 が 少 しずつ 順 を 追 って 変 わっていくさま しだいに : 次 第 に も だんだん と 同 じ 意 に 使 われる 文 章 語 ゆえ,やや 固 い 表 現, 丁 寧 な 言 い 方 に 使 われる じょじょに :ゆっくりなさまを 表 すが,これは 変 化 を 前 提 とした 語 ゆっくりと 変 化 していくような 場 合 に 用 いる ますます : 増 す 上 にもさらに 増 す で, 程 度 がさらに 著 しく 高 まり 増 していくこ とを 表 す どんどん : 状 態 の 変 化 や, 動 作 動 きなどが 盛 んによく 進 むさまに 用 いる だん だん と 共 通 する 文 脈 は, 状 態 変 化 に 根 ざす 表 現 に 限 られる 以 上 の 説 明 を 見 ると,これらは,ある 出 来 事 の 状 態 や 変 化 や 動 作 が 次 から 次 へと 続 く 様 子, つまり 進 展 的 な 事 態 を 表 すという 点 で 共 通 していると 言 える このような 進 展 的 な 事 態 について, 次 のような 二 つの 側 面 を 表 すことができる (1) 病 気 がしだいによくなっていく ( 作 例 ) (2) 学 生 がどんどん 教 室 に 入 ってきた ( 作 例 ) (1)は, 病 気 の 状 態 が 程 度 的 によくなっていくことを 表 すものである (2)は, 複 数 の 学 生 が 次 々に 続 いて 教 室 に 入 ってきたことを 表 すものである 前 者 は 単 一 の 主 体 が 質 的 な 進 展 を 表 す 場 合 であるが, 後 者 は 複 数 の 主 体 が 量 的 な 進 展 を 表 す 場 合 である このように, 質 的 な 進 展 にしても, 量 的 な 進 展 にしても, 本 発 表 では 漸 次 性 を 持 つとし, だんだん しだいに じょじょに どんどん ますます を 漸 次 性 を 持 つ 副 詞 とする この 五 語 の 置 き 換 えを 手 掛 かりにしてみると, 次 の(3)(4)になる (3) 二 階 へ 上 って 行 くと,その 匂 いはますます{ だんだん/ しだいに/ じょじょ に/ どんどん}ひどくなって 来 た ( 湖 畔 ) (4) 戦 争 はすんでいるけれど, 八 津 はやっぱり 戦 争 でころされたのだ 母 がそうい ったとき, 大 吉 はきゅうには 意 味 がのみこめなかったが,だんだん{ しだいに/ じょじょに/*ますます/*どんどん}わかってきた ( 瞳 ) (3)は, 五 語 のいずれにも 置 き 換 えることができる 例 であるが,(4)は ますます どんど ん に 置 き 換 えられない 例 である このことから, ますます どんどん は だんだん 1

しだいに じょじょに と 区 別 されており, 相 違 点 があると 言 える 本 発 表 では, 構 文 的 に 五 語 の 共 通 点 と 相 違 点 を 明 らかにすることを 目 的 とする 2 先 行 研 究 五 語 の 先 行 研 究 について, 仁 田 (2002)と 宮 城 (2008)は 構 文 的 に 述 べるものであるが, 森 田 (1989)は 五 語, 飛 田 浅 田 (1994)は どんどん 以 外 の 四 語 を, 木 島 (1999)は ますま す, 小 西 (1999)は どんどん を 意 味 的 に 述 べるものである このようにみると, 先 行 研 究 の 多 くは, 五 語 が 表 す 意 味 の 違 いを 中 心 に 記 述 したものであると 言 える 本 発 表 では, 構 文 的 な 異 同 を 補 足 するため, 以 下 からはそれに 関 する 先 行 研 究 を 取 り 上 げることにする 仁 田 (2002)はそれらを 時 間 の 展 開 に 従 って, 事 態 が 進 展 していき,その 進 展 とともに, 事 態 の 内 実 である 変 化 が 漸 次 的 に 拡 大 していくことを 表 しているものである 変 化 のあり 方 という 点 において, 様 態 の 副 詞 的 でもある また, 変 化 の 程 度 性 の 拡 大 という 点 におい て, 程 度 量 の 副 詞 的 でもある これには, 次 第 に, 次 第 次 第 に,だんだん(と), 徐 々に, おいおい(と/に), 漸 次, いよいよ,ますます,どんどん, 少 しずつ, などがあ る 前 者 は 変 化 の 進 展 性 を 表 し, 後 者 は 変 化 の 程 度 性 拡 大 に 関 わっている としている 宮 城 (2008)は, 進 展 表 現 の 分 類 と 副 詞 の 語 順 について 論 究 しており, 進 展 副 詞 の 語 順 の 傾 向 の 規 定 には, 構 文 の 構 造 の 影 響 もある とするものである また, じょじょに ど んどん は, 変 化 や 動 作 について 修 飾 する 副 詞 であるが, ますます しだいに だ んだん は 出 来 事 全 体 を 修 飾 する 副 詞 である,ということも 述 べている 本 発 表 では, 文 末 の 述 語 における 特 徴 や, 五 語 が 表 した 事 態 が 実 現 されたかどうか, 主 体 が 単 一 であるか 複 数 であるか, 変 化 は 質 的 であるか 量 的 であるかといった 観 点 からそれ ぞれの 語 が 用 いられる 文 を 考 察 する 3 文 末 の 述 語 における 特 徴 五 語 における 文 末 の 述 語 をみると, 次 のような 特 徴 がある A. 形 容 詞 ((5))や 形 容 動 詞 ((6))や 静 態 動 詞 ((7))は ますます の 文 末 にくることはで きるが, 他 の 四 語 の 文 末 にくることはできない 前 掲 の(3)( 二 階 へ 上 って 行 くと,その 匂 いはますます{ だんだん/ しだいに/ じょじょに/ どんどん}ひどくなって 来 た )のように, 時 間 的 限 定 性 を 持 つ 場 合 は, 五 語 のいずれも 用 いることができる このことから, ますます も,まず 時 間 的 限 定 性 を 持 つ 文 に 用 いられると 言 える しかし, 以 下 のように, ますます には, 他 の 四 語 と 異 なる 性 質 がある (5) 葉 は 厚 く 強 い 光 沢 があり, 太 陽 の 光 を 受 けてますます{*どんどん/*だんだん/ *じょじょに/*しだいに} 美 しい (http://www.tamagawa.jp/features/ nature/ bn200608._ html) (6) あなたはミス?それともミセス? 美 智 世 があまりにも 美 しいので 思 わず 見 とれる 2

光 太 ミスです 美 智 世 が 笑 う そいつはますます{*どんどん/*だんだん/ *じょじょに/*しだいに} 素 敵 だ ( 女 ざかり) (5)の 美 しい と(6)の 素 敵 だ は 特 性 を 表 すものである これらは, ますます とは 共 起 できるが, 他 の 四 語 とは 共 起 できない また, (7) 情 勢 を 見 る 目 がますます{*どんどん/*だんだん/*じょじょに/*しだいに} いる (http://plaza.rakuten.co.jp/amandoslog/diary/?ctgy=1) (7)の いる は 必 要 性 を 表 し, 工 藤 (1995)で 言 えば,いわゆる 動 作 変 化 を 持 たない 静 態 動 詞 である このような 動 詞 を 用 いると, 時 間 から 解 放 されており, 時 間 的 限 定 性 を 持 たない 文 となる このような 場 合 は, ますます しか 用 いられない 以 上 から, ますます は 時 間 的 限 定 性 を 持 たない 場 合 にも 使 われることで どんどん だんだん しだいに じょじょに と 区 別 されていると 言 える B. 述 語 が 状 態 性 を 持 つ 場 合 は, ますます としか 共 起 できない (8) タイムライン( 年 月 日 時 等 による 時 系 列 表 )は,ユーザインタフェイスと して 最 近 ますます{*どんどん/*だんだん/*じょじょに/*しだいに} 人 気 が ある (http://tech.newzia.jp/keyword/google%20labs) (9) 私 達 の 作 品 がフィジカルで 知 的 に 適 切 なポジション 取 りするように 私 達 に 再 び 強 制 するような 状 況 に, 私 達 はますます{*どんどん/*だんだん/*じょじょに/ *しだいに}いる (http://orange.ap. teacup.com/kenjiido/495.html) ある いる は 存 在 を 表 す 静 態 動 詞 であるが,(8)では 人 気 がある は 人 気 が 出 て きた,(9)では 私 達 はいる は 私 達 は 再 び 強 制 するような 状 況 に 置 かれている と 解 釈 できる この 場 合 の, ある いる は, ますます としか 共 起 できない このように 見 ると, ますます には, 文 末 の 述 語 が 運 動 性 を 持 つものでなければな らない,という 特 徴 はないが,それ 以 外 の 四 語 にはあると 言 える C. 述 語 が 運 動 性 を 持 つ 場 合 は, 五 語 のいずれも 変 化 を 表 すものが 来 ることが 多 い (10) 私 はだんだん 取 り 乱 して, 涙 まじりの 金 切 り 声 を 張 りあげ 始 めてしまいました あなたの 沈 黙 が,ますます 私 を 逆 上 させていったのでした ( 錦 繍 ) (11) ( 前 略 ), 女 のアパートで 同 棲 したが, 女 がときたま 外 泊 するので,それが 原 因 で 二 人 はだんだん 疎 遠 になった ( 冬 の 旅 ) (10)の 取 り 乱 す は 動 作 を,(11)の なる は 変 化 を 表 す 動 詞 である これらのように 運 動 性 を 持 つ 動 詞 が 五 語 の 文 末 に 来 ることができる それぞれの 使 用 頻 度 をみると, 次 の 表 1 のようになる 述 語 動 作 性 変 化 性 合 計 副 詞 だんだん 32 例 ( 全 体 の 13.50%) 205 例 ( 全 体 の 86.50%) 237 例 じょじょに 76 例 ( 全 体 の 35.35%) 139 例 ( 全 体 の 64.65%) 215 例 しだいに 76 例 ( 全 体 の 27.05%) 205 例 ( 全 体 の 72.95%) 281 例 ますます 58 例 ( 全 体 の 24.37%) 180 例 ( 全 体 の 75.63%) 238 例 どんどん 82 例 ( 全 体 の 33.06%) 166 例 ( 全 体 の 66.94%) 248 例 3

表 1 で 示 されているように, 五 語 は 何 れも 変 化 を 表 す 動 詞 が 文 末 に 来 ることが 多 い ことから, 五 語 によって 表 される 進 展 的 な 事 態 の 多 くは 変 化 性 をもつものであると 言 える D. 五 語 は ていく てくる ている つつある のような 変 化 の 進 展 を 表 すアスペ クト 形 式 と 共 起 しやすい 五 語 は ていく てくる ている つつある といったアスペクト 形 式 と 共 起 する 頻 度 をみると, 次 の 表 2 になる アスペクト 形 式 ている ていく てくる つつある 合 計 副 詞 だんだん 5 例 ( 全 体 の 33 例 ( 全 体 の 111 例 ( 全 体 1 例 ( 全 体 の 150 例 3.33%) 22%) の 74%) 0.67%) じょじょに 22 例 ( 全 体 の 35 例 ( 全 体 の 33 例 ( 全 体 の 5 例 ( 全 体 の 95 例 23.16%) 36.84%) 34.74%) 5.26%) しだいに 12 例 ( 全 体 の 57 例 ( 全 体 の 53 例 ( 全 体 の 4 例 ( 全 体 の 126 例 9.52%) 45.24%) 42.06%) 3.17%) ますます 20 例 ( 全 体 の 13 例 ( 全 体 の 28 例 ( 全 体 の 2 例 ( 全 体 の 63 例 31.75%) 20.63%) 44.44%) 3.18%) どんどん 31 例 ( 全 体 の 104 例 ( 全 体 23 例 ( 全 体 の 0 例 ( 全 体 の 158 例 19.62%) の 65.82%) 14.56%) 0%) 表 2 から, 共 起 できるアスペクト 形 式 の 中 で, つつある は 他 の 形 式 より 共 起 しに くいと 見 られる それは, 徐 々に 状 況 が 変 化 することを 表 す つつある には, 文 体 的 に かたく, 書 き 言 葉 的 であるという 特 徴 があるからである また, だんだん では てくる との 共 起 が, どんどん では ていく との 共 起 が, 他 の 形 式 より 多 く 使 用 されているということも 見 られる てくる ていく のどちらを 選 ぶかは,どの 時 点 に 視 点 を 置 くかによって 決 まる 変 化 した 後 に 視 点 を 置 く 場 合 は て くる, 変 化 する 前 に 視 点 を 置 く 場 合 は ていく を 用 いる このことから, だんだん の 多 くは 変 化 した 後 に 視 点 を 置 くことを 表 すが, どんどん の 多 くは 変 化 する 前 に 視 点 を 置 くことを 表 す,ということが 言 える 4 五 語 が 表 した 事 態 が 実 現 されたかどうかといった 観 点 から 五 語 の 文 末 には 意 志, 勧 誘, 命 令 といったモダリティ 表 現 が 来 ることができる (12) { だんだん/ じょじょに/ しだいに/ どんどん/ ますます} 成 績 を 上 げよう ( 作 例 ) (13) 事 業 拡 張 のため,{ だんだん/ じょじょに/ しだいに/ どんどん/ ま すます} 仕 事 を 一 緒 に 増 やしていこう ( 作 例 ) (14) { だんだん/ じょじょに/ しだいに/ どんどん/ ますます} 動 きなさ い ( 作 例 ) (12)~(14)では, 意 志, 勧 誘, 命 令 といった 表 現 は 実 現 していない 事 態 を 表 すことで 共 通 している これらが 五 語 の 文 末 にくると, 非 文 とならない このことから, 五 語 は 未 実 現 な 事 態 を 表 すことができると 言 える ただ,そのような 未 実 現 な 事 態 は, 発 話 時 より 前 に 既 に 起 こって,これからも 続 いていく,という 意 味 を 表 す つまり,その 実 現 はすでに 予 4

測 されていることである このようにみると, 五 語 によって 表 されている 事 態 は, 未 来 の 時 点 において 実 現 することであるが,その 実 現 は 発 話 時 点 においては 既 に 起 こっていると 話 し 手 が 認 識 していると 言 える 5 主 体 は 単 一 であるか 複 数 であるかといった 観 点 から 主 体 から 見 ると, 単 一 の 場 合 ((15))もあれば, 複 数 の 場 合 ((16))もある (15) では, 家 まで 送 るよ いや,ひとりで 帰 る 理 一 はにべもない 返 事 をした そして 彼 はどんどん 歩 いた ( 冬 の 旅 ) (16) 二 作 目, 三 作 目 って 書 き 進 めて 行 く 内 に,どんどん, 素 敵 な 読 者 がついてくれて, 受 賞 した 瞬 間 以 上 にそのことが 嬉 しかったね ( 足 ) (15)では, 歩 く という 動 作 が 単 一 の 主 体 である 彼 によって, 繰 り 返 して 行 われる それに 対 して,(16)では, ついてくれた は 複 数 の 主 体 である 素 敵 な 読 者 によって 行 われる 進 展 的 な 事 態 の 主 体 は 単 一 であるかどうかをみると, 次 の 表 3 になる 主 語 単 一 の 主 体 複 数 の 主 体 合 計 副 詞 だんだん 191 例 ( 全 体 の 80.59%) 46 例 ( 全 体 の 19.41%) 237 例 じょじょに 165 例 ( 全 体 の 76.74%) 50 例 ( 全 体 の 23.26%) 215 例 しだいに 229 例 ( 全 体 の 81.49%) 52 例 ( 全 体 の 18.51%) 281 例 ますます 228 例 ( 全 体 の 95.80%) 10 例 ( 全 体 の 4.20%) 238 例 どんどん 163 例 ( 全 体 の 65.73%) 85 例 ( 全 体 の 34.27%) 248 例 表 3 から, 五 語 のいずれも 単 一 の 主 体 の 場 合 が 多 く 用 いられていると 見 られる また, 複 数 の 主 体 の 場 合 は,それぞれの 使 用 頻 度 を 見 ると, ますます は 単 一 の 場 合 が 目 立 つが, どんどん は 他 の 四 語 より 多 く 用 いられることが 言 える 6 変 化 は, 量 的 であるか, 質 的 であるかといった 観 点 から 進 展 的 な 事 態 は,どのような 側 面 で 進 展 するのかといった 観 点 からみると, 量 的 に 捉 え られる 場 合 ((17))もあれば, 質 的 に 捉 えられる 場 合 ((18))もある (17) 二 度 目 の 春 校 庭 の 木 には, 緑 色 の 柔 らかな 葉 っぱが,どんどん 生 まれていた 花 壇 の 花 も, 咲 くのに 大 忙 しだった ( 窓 ぎわ) (18) 街 はどんどん 老 朽 化 していく 修 復 しても 次 から 次 に 壊 れていく ( 冷 静 ) (17)の 葉 っぱが 生 まれていた は 量 的 な 変 化 として 捉 えた 事 態 であるが,(18)の 街 は 老 朽 化 していく は 質 的 な 変 化 として 捉 えた 事 態 であると 思 われる その 変 化 は 量 的 であ るか, 質 的 であるかは 程 度 副 詞 の 非 常 に と 共 起 できるかどうかによって 判 断 するので ある それは, 程 度 性 を 持 つ 情 態 性 を 修 飾 する 非 常 に が 質 的 な 変 化 の 表 現 にのみ 生 起 することができるからである よって, 文 脈 を 考 慮 して 五 語 と ていく てくる などの 文 末 アスペクト 形 式 を 除 いた 動 詞 句 に 非 常 に が 生 起 することができるか 否 かで 質 的 な 変 化 として 捉 えられた 表 現 であるか 否 かを 判 定 することができる その 基 準 で 五 語 の 表 す 進 展 的 な 事 態 をみると, 次 の 表 4 になる 5

質 的 変 化 量 的 変 化 合 計 だんだん 147 例 ( 全 体 の 62.03%) 90 例 ( 全 体 の 37.97%) 237 例 じょじょに 89 例 ( 全 体 の 41.40%) 126 例 ( 全 体 の 58.60%) 215 例 しだいに 213 例 ( 全 体 の 75.80%) 68 例 ( 全 体 の 24.20%) 281 例 ますます 158 例 ( 全 体 の 66.39%) 80 例 ( 全 体 の 33.61%) 238 例 どんどん 91 例 ( 全 体 の 36.69%) 157 例 ( 全 体 の 63.31%) 248 例 表 4 から, 量 的 変 化 の 場 合 は どんどん じょじょに の 使 用 頻 度 は 他 のより 高 いが, 質 的 変 化 の 場 合 は しだいに だんだん ますます は 他 のより 高 いと 言 える 7.まとめ これまでの 考 察 により, 五 語 は, 時 間 的 限 定 性 を 持 つ 文 に 用 いられること, 変 化 性 を 持 つ 進 展 的 な 事 態 が 多 く 用 いられること, ていく てくる ている つつある のよう な 変 化 の 進 展 を 表 すアスペクト 形 式 と 共 起 しやすいこと, 実 現 された 事 態 を 表 すこと, 単 一 の 主 体 の 場 合 が 多 いことで 共 通 している それに 対 して, ますます は, 時 間 的 限 定 性 を 持 たない 文 にも 用 いられること, 状 態 性 を 持 つ 述 語 も 文 末 に 置 かれることで 他 の 四 語 と 異 なっている また, どんどん は, 複 数 の 主 体 の 場 合 と, 事 態 が 量 的 変 化 を 表 す 場 合 は, 他 の 四 語 のより 多 く 用 いられる このようにみると, ますます どんどん は 構 文 的 に 他 の 三 語 と 大 きく 異 なっていると 言 える 以 上 を 元 にして, 更 に 意 味 的 な 違 いを 明 確 にする 必 要 があるので, 今 後 の 課 題 とする 参 考 文 献 木 島 雅 夫 (1999) ますます と いっそう についての 一 考 察, 日 本 語 教 育 論 集 8, 姫 路 独 協 大 学 工 藤 真 由 美 (1995) アスペクト テンス 体 系 とテクスト,ひつじ 書 房 (2002) 現 象 と 本 質 方 言 の 文 法 と 標 準 語 の 文 法, 日 本 語 文 法 2 巻 2 号,く ろしお 出 版 小 西 正 人 (1999) 変 化 述 語 をもつ どんどん 文 の 意 味 からわかる 動 詞 固 有 の 意 味 と 文 の 意 味,そしてその 関 係 について, 言 語 学 研 究 17 18 号, 京 都 大 学 言 語 学 研 究 会 仁 田 義 雄 (2002) 新 日 本 語 文 法 選 書 3 副 詞 的 表 現 の 諸 相,くろしお 出 版 飛 田 良 文 浅 田 秀 子 (1994) 現 代 副 詞 用 法 辞 典, 東 京 堂 出 版 宮 城 信 (2008) 進 展 表 現 の 分 類 と 副 詞 の 語 順, 日 本 語 文 法 8 巻 2 号, 日 本 語 文 法 学 会, くろしお 出 版 森 田 良 行 (1989) 基 礎 日 本 語 辞 典, 角 川 書 店 使 用 テキスト( 例 文 の 文 末 には, 実 例 の 場 合 は 出 典 を 記 し, 作 例 の 場 合 は 作 例 と 表 記 し,インターネットで 調 べた 例 の 場 合 はそのホームページアドレスを 書 く ) 足 = 山 田 詠 美 ひざまずいて 足 をお 舐 め 新 潮 社 (1992), 女 ざかり= 森 瑤 子 女 ざかり 角 川 書 店 (1994), 湖 畔 = 赤 川 次 郎 幽 霊 湖 畔 文 藝 春 秋 (1991), 差 し 指 = 向 田 邦 子 女 の 人 差 し 指 文 藝 春 秋 (1985), 瞳 = 壺 井 栄 二 十 四 の 瞳 (CD-ROM 版 新 潮 文 庫 の 100 冊 ) 新 潮 社 (1995), 窓 ぎわ= 黒 柳 徹 子 窓 ぎわのトットちゃん 講 談 社 (1994), 冬 の 旅 = 立 原 正 秋 冬 の 旅 (CD-ROM 版 新 潮 文 庫 の 100 冊 ) 新 潮 社 (1995), 冷 静 = 江 国 香 織 冷 静 と 情 熱 のあ いだ 角 川 書 店 (2001) 6