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Transcription:

2014 年 1 月 第 21 回 マンションやテラスハウスへの 火 災 保 険 等 について 公 認 不 動 産 コンサルティングマスター 矢 島 尚 司 概 要 エッセー17 18 ではマンションの 老 朽 化 と 震 災 リスクと 建 替 えについて 考 えましたが 本 レポートでは 火 災 と 火 災 保 険 と 建 替 えについて 考 えます 多 くの 所 有 者 と 共 有 していることから 戸 建 てと 異 なる 複 雑 さがあります そして エッセー20 でご 紹 介 し たテラスハウスの 場 合 には さらに 異 なる 問 題 があります これらについても 考 えます 保 険 の 基 本 事 項 区 分 所 有 と 火 災 保 険 まとめ 保 険 の 基 本 事 項 <なぜ 火 災 保 険 が 必 要 か> 日 本 では 類 焼 の 原 因 となった 家 ( 失 火 元 )に 損 害 賠 償 ( 民 法 709 条 )を 求 めることはできません 民 法 第 709 条 ( 不 法 行 為 による 損 害 賠 償 )の 規 定 は 失 火 の 場 合 にはこれを 適 用 せず 但 し 失 火 者 に 重 大 な る 過 失 ありたるときはこの 限 りにあらず ( 失 火 責 任 法 ) 日 本 では 狭 い 土 地 に 木 造 家 屋 が 密 集 しており 火 災 が 発 生 すると 広 がりやすい 自 宅 を 失 った 上 に 延 焼 させた 人 の 家 に 責 任 を 負 わせるのは 賠 償 能 力 をはるかに 超 えてしまうという 考 え 方 に 基 づきます ですから 建 物 を 持 つ 人 は 区 分 所 有 者 も 含 めて 自 らを 守 るため 火 災 保 険 契 約 を 必 ず 締 結 しなければなりま せん 延 焼 類 焼 で 建 物 が 焼 けた 際 には 失 火 者 に 賠 償 請 求 をできず 火 災 保 険 契 約 に 保 険 金 請 求 するしかな いのです ちなみに 失 火 責 任 法 の 重 大 なる 過 失 は 以 下 のようなものが 判 例 で 示 されています 1 / 1 0

天 ぷらでの 揚 げ 物 天 ぷら 油 を 入 れた 鍋 をガスコンロで 加 熱 したままその 場 を 離 れた 間 に 引 火 暖 房 器 具 ( 就 寝 中 ) 電 気 ストーブをつけて 布 団 で 横 になったところ 眠 ってしまい 布 団 に 火 が 燃 え 移 って 引 火 寝 タバコ 寝 タバコで 引 火 火 災 が 発 生 < 借 家 人 賠 償 責 任 保 険 ( 特 約 )> ここで 注 意 点 があります 賃 貸 住 宅 に 賃 借 人 として 住 んでいる 人 について 失 火 責 任 法 は 適 用 されるのでしょうか? この 条 項 の 趣 旨 は 自 宅 を 失 った 上 に 延 焼 させた 人 の 家 に 責 任 を 負 わせるのは 賠 償 能 力 をはるかに 超 えてし まう ということです でも 賃 借 人 は 自 宅 を 失 っていないので この 趣 旨 は 適 用 されません 一 方 で 賃 借 人 は 原 状 回 復 義 務 を 持 っています 賃 貸 契 約 を 終 了 して 出 て 行 く 際 に 元 通 りにして 家 主 に 戻 さなければな らないのです 失 火 した 場 合 にも 原 状 回 復 させなければ 債 務 不 履 行 ( 民 法 415 条 ) となり 賠 償 の 責 任 が 生 じます 厳 しいのは 賃 借 人 の 失 火 だけでなく 近 隣 の 延 焼 で 借 りていたマンションや 一 戸 建 てが 焼 けた 場 合 も 同 様 であることです 自 分 だけが 火 を 出 さないように 心 がけていても 不 十 分 なのです さらに 自 分 が 借 りていた 部 屋 以 外 隣 室 や 上 下 階 にも 被 害 が 及 んだ 場 合 には それについても 賃 貸 人 への 賠 償 責 任 がある という 判 例 もあります 賃 借 人 が 家 主 に 対 する 賠 償 責 任 を 担 保 する 保 険 が 借 家 人 賠 償 責 任 保 険 ( 特 約 )と か 借 家 人 賠 償 責 任 補 償 ( 特 約 )と 言 われる 保 険 です 損 害 保 険 会 社 が 提 供 しています 賃 借 人 はこのよう な 保 険 に 加 入 しておく 必 要 があるのです これはこのことは 賃 貸 人 も 仲 介 業 者 も 良 く 確 認 しておかなければ なりません < 実 損 填 補 > 火 災 保 険 契 約 があれば 大 丈 夫 か 建 替 えられるかと 言 えば そうとも 言 えません 民 間 の 損 害 保 険 会 社 が 提 供 する 火 災 保 険 商 品 は 実 損 填 補 という 方 式 を 採 っているものが 大 半 です 契 約 によって 設 定 された 保 険 金 額 を 上 限 として 実 際 の 損 害 額 が 保 険 金 として 支 払 われるという 取 り 決 めです 事 故 が 生 じると 保 険 会 社 の 求 めに 従 い 業 者 の 見 積 書 や 領 収 書 を 提 出 します これらの 資 料 に 基 づいて 支 払 額 が 計 算 されます ちなみにJAの 火 災 共 済 の 場 合 は 実 損 填 補 ではなく 比 例 填 補 という 方 式 です 何 割 が 失 われたか 事 故 査 定 され 保 険 金 額 にその 比 率 を 掛 けあわせた 金 額 が 支 払 われます 保 険 料 とのかねあいもあり 実 損 填 補 方 2 / 1 0

式 とどちらにするかは 契 約 者 の 考 え 方 によります 色 々と 保 険 用 語 が 出 てきましたので まとめておきます 保 険 金 額 契 約 者 が 保 険 代 理 店 と 協 定 して 設 定 した 金 額 火 災 保 険 の 主 契 約 の 支 払 い 上 限 となる 保 険 料 契 約 者 が 保 険 会 社 に 支 払 う 料 金 保 険 金 保 険 契 約 に 定 めた 保 険 事 故 が 生 じたことにより 保 険 会 社 が 契 約 者 に 支 払 うお 金 < 保 険 金 額 の 設 定 一 部 保 険 超 過 保 険 > 保 険 金 額 の 設 定 には 再 調 達 価 額 方 式 と 時 価 方 式 の 2 種 類 があります ほとんどの 場 合 は 再 調 達 価 額 で 設 定 します 全 焼 の 際 に 保 険 会 社 から 満 額 が 支 払 われた 場 合 新 たに 建 物 を 建 てることが 可 能 になります もうひとつは 時 価 方 式 新 しく 建 てた 建 物 も 年 を 経 ると 価 値 が 下 がってきます その 現 在 の 価 値 に 対 して 保 険 契 約 を 設 定 します 火 災 の 被 害 に 対 して 補 償 するわけで 最 低 限 の 保 険 料 で 済 みますが 保 険 金 だけでは 新 たに 建 物 を 建 てることはできません < 再 調 達 価 額 > < 時 価 > 減 価 分 建 設 直 後 築 後 25 年 保 険 会 社 ごとにやり 方 が 異 なります 主 契 約 を 時 価 で 計 算 し 新 価 特 約 再 調 達 価 額 特 約 をつける 方 式 も 見 受 けられます 実 際 の 価 額 よりも 保 険 金 額 が 過 少 の 場 合 ( 一 部 保 険 ) 全 焼 しても 保 険 金 額 の 全 額 が 支 払 われず 割 り 引 かれて しまいます 実 際 の 再 調 達 価 額 の 8 割 以 下 の 保 険 金 額 だった 場 合 に 一 部 保 険 と 見 なされるようにルール 設 定 しています 保 険 会 社 保 険 商 品 によっては 8 割 が 7 割 のこともありますので ご 確 認 ください また 実 際 の 再 調 達 価 額 よりも 保 険 金 額 が 過 大 の 場 合 ( 超 過 保 険 ) 全 焼 しても 実 際 の 価 額 までしか 支 払 われ ません それまでに 過 剰 に 払 った 保 険 料 がムダになってしまうのです 保 険 会 社 は 自 社 の 落 ち 度 であること が 明 確 な 場 合 に 遡 って 補 填 しますが 契 約 者 や 保 険 代 理 店 に 落 ち 度 がある 場 合 には 過 剰 に 払 った 保 険 料 を 返 金 してくれません 3 / 1 0

保 険 金 額 の 設 定 は 保 険 会 社 や 代 理 店 の 人 と 良 く 相 談 して 行 ってください 燃 えて 初 めて 保 険 金 額 の 設 定 が 不 適 切 とわかると 泣 いても 泣 ききれません 新 価 再 調 達 価 額 物 件 を 新 たに 建 てる 場 合 の 物 件 価 格 保 険 価 額 建 てられて 年 数 を 経 た 物 件 の 時 価 一 部 保 険 保 険 金 額 が 過 小 に 設 定 されていた 場 合 超 過 保 険 保 険 金 額 が 過 大 に 設 定 されていた 場 合 < 火 災 保 険 契 約 の 質 権 設 定 > 住 宅 ローンを 抱 えている 場 合 には 火 災 保 険 契 約 に 金 融 機 関 による 質 権 設 定 がなされています 質 権 設 定 と は 聞 き 慣 れない 言 葉 かもしれませんので 簡 単 に 説 明 します 質 屋 さんを 利 用 されたことはありますか? 例 えば 時 計 ( 質 草 しちぐさ)を 預 けてお 金 を 借 ります その 全 額 を 返 済 しないと 質 草 は 返 してくれません この 時 計 の 代 わりに 火 災 保 険 契 約 が 質 草 になっているのです 火 災 が 起 きると 住 宅 ローンを 貸 し 付 けている 金 融 機 関 にとっては 担 保 設 定 をしていた 物 件 ( 建 物 )が 損 なわれて 返 済 に 不 安 を 感 じるわけです 全 額 の 返 済 を 求 めます このとき 火 災 保 険 契 約 によって 損 害 保 険 会 社 から 支 払 われる 保 険 料 はまず 貸 付 金 融 機 関 が 受 け 取 ります 金 融 機 関 がローンの 残 債 を 回 収 し 余 りがあ ったら 区 分 所 有 者 に 支 払 われます ローン 残 債 が 回 収 しきれなかった 場 合 には 区 分 所 有 者 にさらに 請 求 さ れることになります < 特 約 火 災 保 険 > マンション 管 理 組 合 の 業 務 を 住 宅 金 融 支 援 機 構 ( 旧 住 宅 金 融 公 庫 )から 融 資 を 受 けた 場 合 (いわゆる 公 庫 融 資 )には 同 機 構 が 火 災 保 険 会 社 と 設 定 した 住 宅 金 融 公 庫 融 資 特 約 火 災 保 険 と 住 宅 金 融 公 庫 融 資 特 約 地 震 保 険 という 正 式 名 称 の 保 険 商 品 ( 通 称 名 は 特 約 火 災 保 険 特 約 地 震 保 険 )に 返 済 終 了 まで 加 入 しなければなりません 公 庫 融 資 の 規 定 を 満 たした 建 物 ということで 保 険 料 は 通 常 の 火 災 保 険 の 半 額 程 度 と 安 く 設 定 されています 安 いからできるだけ 長 く 使 いたいと 思 うところですが 契 約 満 期 まではローン 完 済 後 も 継 続 できますが 満 期 になると 再 契 約 はできず 民 間 の 火 災 保 険 やJAの 火 災 共 済 などに 加 入 しなけ ればなりません 住 宅 金 融 支 援 機 構 のフラット 35 というローン 商 品 は 同 機 構 と 取 り 扱 い 金 融 機 関 との 共 同 商 品 となり 特 約 火 災 保 険 には 加 入 できません 4 / 1 0

区 分 所 有 と 火 災 保 険 <スケルトンとインフィル> ここまでは 戸 建 住 宅 を 含 めた 一 般 の 建 物 に 共 通 のことですが ここからはマンションや 分 譲 テラスハウスな ど 区 分 所 有 物 件 の 話 に 移 っていきます 鉄 筋 コンクリート( 以 下 RC )のマンションの 場 合 は 躯 体 (スケルトン)と 居 室 (インフィル)に 分 けることができます 躯 体 には 居 室 と 居 室 を 隔 てる 壁 があり その 中 を 電 線 パイプや 上 下 水 道 の 配 管 が 通 っ ていることもあります 区 分 所 有 法 において 内 法 (うちのり) すなわち 壁 の 内 側 の 面 積 で 表 示 するという のは 感 覚 と 合 います 区 分 所 有 における 共 有 部 分 は 建 物 の 駆 体 エレベーター ピロティや 植 栽 など 共 有 施 設 となり 区 分 所 有 者 がその 持 ち 分 に 応 じて 所 有 します 間 違 えやすいのは ベランダの 扱 いです ベラ ンダは 共 有 部 分 だと 聞 くと え! と 思 われるかもしれません ベランダは 緊 急 時 以 外 は 他 人 が 入 ってくる とか 使 用 することはないので 専 有 部 分 だと 考 えてしまいますが 共 有 部 分 を(その 区 分 所 有 者 が) 専 用 使 用 する というのが 正 しいとらえ 方 なのです 201 号 室 202 号 室 203 号 室 204 号 室 201 202 203 204 号 室 号 室 号 室 号 室 専 有 部 分 共 有 部 分 共 有 部 分 のうち 各 戸 の 専 用 使 用 部 分 5 / 1 0

これら 共 有 部 分 に 対 しての 火 災 保 険 は 管 理 組 合 が 契 約 者 となって 加 入 します 保 険 料 は 管 理 組 合 が 管 理 費 の 中 から 支 払 います 居 室 部 分 は 区 分 所 有 者 が 契 約 者 となって 保 険 加 入 し 保 険 料 を 支 払 います <テラスハウスの 場 合 > エッセー20 で 説 明 したツーバイフォー 工 法 ( 以 下 2 4 )の 木 造 建 築 の 場 合 壁 自 体 が 2 階 と 屋 根 を 支 え ます 1cm(7.5mm 以 上 )の 合 板 2 枚 と それに 挟 まれる 石 膏 ボード(12mm 以 上 ) 程 度 と 薄 いもので 躯 体 と 居 室 を 構 造 的 に 区 分 するのが 難 しくなります RCであれば 躯 体 への 保 険 居 室 部 分 への 保 険 というように 保 険 の 対 象 を 物 として 明 確 に 区 分 できま す ところが 2 4 のテラスハウスの 場 合 には 居 室 の 壁 は 隣 家 の 壁 でもあります 区 分 所 有 の 分 譲 テラス ハウスの 場 合 保 険 の 対 象 が 物 として 区 分 できないわけです このような 場 合 には 共 有 部 分 と 専 有 部 分 を 部 位 で 分 けるのではなく 金 額 を 何 らかの 比 率 で 分 けるという 方 式 を 採 らざるを 得 ません 比 率 は 登 記 簿 を 良 く 読 み 込 んで 何 らかの 比 率 を 採 用 するか 管 理 規 定 の 中 で 設 定 しておきます テラスハウスで 火 災 が 起 きて 壁 が 燃 えたとすると 壁 の 修 復 再 建 費 用 を 共 有 部 分 の 保 険 契 約 と 専 用 部 分 の 保 険 契 約 が 分 担 して 支 払 うことになります 保 険 会 社 同 士 が 協 議 して 金 額 分 担 額 を 決 めます 専 用 部 分 の 火 災 保 険 が 未 加 入 だと 費 用 分 担 について 保 険 会 社 と 協 議 しなければなりません 相 手 はプロで すから 素 人 が 相 手 するのは 少 し 手 強 いかもしれません 専 有 部 分 の 保 険 契 約 が 質 権 設 定 されている 場 合 に 保 険 会 社 から 支 払 われた 保 険 金 が 区 分 所 有 者 に 支 払 われ るかどうかはケースバイケースとなります <テラスハウスにおける 特 約 火 災 保 険 の 問 題 > テラスハウスの 管 理 組 合 の 方 から こんな 話 を 伺 ったことがあります 数 名 の 区 分 所 有 者 が 意 見 を 述 べました 公 庫 ローン( 当 時 )は 201 号 室 特 約 火 災 保 険 の 加 入 が 前 提 このとき 専 有 共 有 の 区 別 なく 両 方 に 対 して 保 険 を 掛 ける 共 有 部 分 を 管 理 組 合 が 保 険 契 約 するのな ら 私 の 持 ち 分 については 共 有 部 分 に 二 重 に 保 険 を 掛 けることにな ってしまう これを 避 けて 共 有 部 分 の 保 険 契 約 について 私 の 共 有 部 分 を 除 外 ( 減 額 )し その 分 を 私 の 管 理 費 から 引 き 算 して 欲 しい という 要 求 です 特 約 火 災 保 険 の 付 保 範 囲 6 / 1 0 管 理 組 合 と 二 重 に 付 保 される 部 分

生 命 保 険 の 場 合 は 1,000 万 円 ずつ 5 社 の 生 保 会 社 の 契 約 を 締 結 すれば 死 亡 時 に 遺 族 は 合 計 5,000 万 円 の 死 亡 保 険 金 が 支 払 われることになります でも 民 間 の 損 害 保 険 会 社 の 火 災 保 険 は 実 損 填 補 となります 実 際 の 損 害 額 が 見 積 もられ これに 対 して 支 払 われます 5,000 万 円 の 物 件 で 2,000 万 円 の 損 害 査 定 であれば 2,000 万 円 が 支 払 われます 5 社 の 損 害 保 険 会 社 に 火 災 保 険 契 約 を 持 っていたとしたら 1 億 円 支 払 われるのでしょ うか? もちろん そんなことはなく 5 社 から 約 400 万 円 ずつしか 支 払 われず 何 社 と 契 約 し 何 倍 もの 保 険 料 を 支 払 ったとしても 事 故 の 際 の 保 険 会 社 の 支 払 額 の 合 計 は 実 損 失 分 なのです 焼 け 太 り にならないようにな っています ということは 重 複 して 掛 けても 保 険 料 がムダになるだけでメリットはないのです ですから この 区 分 所 有 者 たちの 意 見 は 筋 が 通 っているのです この 管 理 組 合 では 共 有 部 分 への 火 災 保 険 金 額 を 特 約 火 災 保 険 との 重 複 部 分 を 減 額 し 特 約 火 災 保 険 加 入 者 の 管 理 費 をその 分 安 くすることで 調 整 することになったそうです ただし この 場 合 共 有 部 分 について 保 険 会 社 から 支 払 われる 金 額 が 管 理 組 合 に 入 らず 公 庫 ローンの 返 済 に 使 われてしまうという 問 題 があることを 私 の 方 から 指 摘 しました 管 理 組 合 の 火 災 保 険 金 額 は 減 額 せず 区 分 所 有 者 として その 保 険 金 額 は 管 理 組 合 が 付 保 する( 保 険 をかける)ことになりますので その 分 を 減 額 させてほしい と 公 庫 に 交 渉 し それが 受 け 入 れられない 場 合 は 超 過 保 険 と 割 り 切 って 余 分 な 保 険 料 を 払 ってもらう 方 が 良 いと 考 えます < 地 震 保 険 > 火 災 保 険 は 基 本 的 には 地 震 による 火 災 を 免 責 としています これでは 震 災 の 際 に 困 るので 地 震 保 険 という 制 度 ( 地 震 保 険 法 に 基 づく)があります これは 地 震 によ る 滅 失 でも 物 件 の 時 価 ( 再 調 達 価 額 ではない)の 半 額 を 限 度 として 支 払 われるという 仕 組 みです この 地 震 保 険 は 政 府 が 行 う 保 険 です 損 害 保 険 会 社 はその 販 売 代 理 店 という 役 割 です このことで 大 震 災 が 起 きて 巨 額 の 保 険 金 支 払 いにより 損 害 保 険 会 社 が 倒 産 し 契 約 者 が 困 ってしまうという 状 況 を 避 けること ができます 現 在 1 回 の 地 震 に 対 する 限 度 額 は 6 兆 2,000 億 円 東 日 本 大 震 災 においては 1 兆 2,000 億 円 以 上 支 払 われ ました 管 理 組 合 におかれては 共 有 部 分 には 必 ず 地 震 保 険 をかけてください そして 区 分 所 有 者 におかれては 専 有 部 分 にも 必 ずかけてください ちなみに 地 震 保 険 の 契 約 は 居 住 用 の 建 物 および 家 財 に 限 られ 契 約 金 額 も 火 災 保 険 金 額 の 30~50%の 範 囲 かつ 建 物 5,000 万 円 家 財 1,000 万 円 が 上 限 となっています 火 災 保 険 に 加 入 せず 地 震 保 険 だけに 加 入 する 7 / 1 0

ことはできません 事 業 用 のビルや 倉 庫 などは 本 制 度 に 基 づく 地 震 保 険 はかけられません 保 険 会 社 にご 相 談 ください < 施 設 賠 償 保 険 > マンションに 住 んでいると 色 々なことが 起 きます 専 有 部 分 の 給 水 管 や 排 水 管 の 漏 れや 部 屋 を 水 浸 しにし てしまった 際 に 下 の 階 に 水 が 流 れ 込 んでしまうことがあり 得 ます 失 火 と 違 い この 場 合 には 下 の 階 の 区 分 所 有 者 住 人 に 対 して 賃 借 人 が 賠 償 責 任 を 負 います 原 状 回 復 に 何 百 万 円 も 要 することもあります 区 分 所 有 者 が 専 有 部 分 にかけている 火 災 保 険 契 約 や 施 設 賠 償 保 険 は 使 えず 賃 借 人 が 施 設 賠 償 責 任 保 険 に 加 入 して おかなければなりません 前 述 の 借 家 人 賠 償 責 任 保 険 は 家 主 ( 賃 貸 人 )への 賠 償 責 任 のための 保 険 ですが 施 設 賠 償 保 険 は 第 三 者 への 賠 償 責 任 のための 保 険 です < 賃 貸 させている 場 合 の 火 災 保 険 > 区 分 所 有 者 が 物 件 に 居 住 せず 賃 貸 に 出 す 場 合 には 保 険 契 約 が 三 層 構 造 となります 管 理 組 合 が 契 約 者 となって 共 有 部 分 に 火 災 保 険 をかける 区 分 所 有 者 が 契 約 者 となって 専 有 部 分 に 火 災 保 険 をかける 賃 借 人 が 契 約 者 となって 家 財 への 火 災 保 険 + 借 家 人 賠 償 責 任 保 険 ( 前 述 )+ 施 設 賠 償 責 任 保 険 ( 前 述 ) をかける ボヤでも 消 防 車 による 放 水 があると 家 財 は 損 なわれます 少 しずつ 買 い 貯 めてきた 家 財 を 一 気 にそろえ ようとすると 意 外 な 高 額 を 支 払 わなければなりません 家 財 の 保 険 は 必 須 です 三 層 とも 正 しく 保 険 をかけておかないと 万 が 一 の 際 に 大 変 です 賃 貸 仲 介 会 社 が 家 財 への 保 険 + 借 家 人 賠 償 責 任 保 険 + 施 設 賠 償 責 任 保 険 に 加 入 させていることが 多 いと 思 い ます 忘 れがちなのは 専 有 部 分 の 契 約 自 分 が 住 んでいないだけにうっかりしてしまう 方 がおられます 管 理 組 合 として 専 有 部 分 への 火 災 保 険 を 強 制 することはできません 区 分 所 有 者 がきちんと 行 うしかないのです <テラスハウスで 火 災 が 生 じたらどうなるのか> 実 際 に 火 災 が 発 生 したらどうなるのでしょうか? テラスハウスの 管 理 組 合 役 員 ( 前 述 )の 方 は 損 害 保 険 会 社 の 本 社 に 出 向 き 実 際 に 火 災 が 起 きたら いく ら 支 払 われますか? と 質 問 しました 火 災 保 険 は 実 損 填 補 (てんぽ) 方 式 です 実 際 にどのような 被 害 が 生 じたかによって 支 払 額 が 決 まります では 例 として このように 燃 えて このように 費 用 がかかって と 言 い 始 めると 担 当 者 は それにはお 答 えできません を 連 呼 とすることになってしまいました 金 融 機 関 の 人 は 慎 重 です 揚 げ 足 を 取 られること 後 で 問 題 になるようなことは 絶 対 言 いません 役 員 の 方 は 困 ってしまいました 8 / 1 0

専 有 部 分 に 火 災 保 険 を 持 たない 区 分 所 有 者 がいた 場 合 には 建 物 の 再 建 が 暗 礁 に 乗 り 上 げることになります テラスハウスの 再 建 を 行 うための 資 金 は = 管 理 組 合 の 修 繕 積 立 金 (の 該 当 部 分 )+ 共 有 部 分 への 火 災 保 険 金 + 区 分 所 有 者 の 拠 出 金 ここで 区 分 所 有 者 が 拠 出 するための 蓄 えがなければ 専 有 部 分 の 火 災 保 険 金 を 期 待 したいところですが 実 際 に 支 払 われるのは ローン 残 債 を 返 済 した 残 りになるのです 購 入 後 年 数 がたっておらず 返 済 が 進 ん でいないときには 火 災 保 険 金 でも 残 債 が 返 済 できず 区 分 所 有 者 にはお 金 が 支 払 われなくてさらに 残 債 が 消 えず 請 求 されることすらあります 支 払 い 能 力 を 失 った 区 分 所 有 者 を 抱 えると 管 理 組 合 としては 困 っ てしまうことになりますね 残 債 額 これは 火 災 が 実 際 に 生 じた 際 には 思 わぬ 伏 兵 となります しかし 管 理 組 合 から お 宅 のローン 残 債 はいくらありますか? と 問 い 合 わせるわけにもいきません この 管 理 組 合 の 役 員 の 方 は 悩 んだ 末 防 火 訓 練 を 行 って 火 災 リスクを 減 らそうと 活 動 されています まとめ 火 災 保 険 について 良 く 理 解 した 上 で 加 入 しましょう 地 震 保 険 にも 加 入 しておきましょう 区 分 所 有 では 特 別 なことがあります 良 く 理 解 しておきましょう テラスハウスはさらに 複 雑 な 問 題 があります 火 災 保 険 契 約 の 漏 れ が 生 じないように 気 をつけましょう 実 際 に 火 事 になった 場 合 どうなるかを 家 族 内 管 理 組 合 内 コミュニティで 話 し 合 い 考 えられる 事 前 対 策 をできる 限 り 実 行 しておきましょう (ご 注 意!) 本 レポートは 情 報 提 供 を 目 的 としたもので 平 成 25 年 11 月 時 点 の 制 度 に 基 づいて 記 述 されています 実 際 にアクションを 取 られる 際 には 専 門 家 の 協 力 を 得 て 自 己 責 任 で 行 ってください 本 稿 によって 生 じたいかなる 損 害 も 著 者 および 当 社 は 免 責 され 何 らの 責 任 を 負 いません 9 / 1 0

矢 島 尚 司 / Shoji Yajima 所 属 略 歴 公 認 不 動 産 コンサルティングマスター ファイナンシャルプランナー(AFP) 1946 年 生 まれ 大 手 マンション 建 設 会 社 の 開 発 営 業 を 経 て 現 在 大 手 賃 貸 仲 介 会 社 の 嘱 託 勤 務 過 去 35 年 間 の< 転 勤 / 転 職 > 時 にファミリー 中 古 マンションを 賃 借 購 入 賃 貸 をのべ 8 回 繰 り 返 し 失 敗 成 功 の 体 験 談 にも 基 づいて 都 心 マンションの 選 び 方 を 学 ぶ 現 住 居 は 昭 和 45 年 建 設 ( 築 後 43 年 の 中 古 マンション) 1 0 / 1 0