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2 診 聞 診 問 診 脈 診 腹 診 舌 診 背 候 診 切 経 ( 撮 診 )を 丁 寧 にするべきである 名 家 灸 選 聚 録 の 中 より 引 用 すれば 名 人 には 禁 穴 なし 禁 穴 に 奇 効 を 奏 することもある と 述 べてあり これか ら 特 効 穴 は あらゆる 方 面 からまとめてみたいと 思 います (b)トリガーポイントとは 何 か トリガーポイント(trigger point)は 1983 年 アメリカの Travell と Simons 氏 により 紹 介 されて 筋 肉 の 緊 張 により 筋 膜 に 痛 みが 関 連 したところに 現 れて 西 洋 医 学 では 筋 肉 反 射 のきっかけ 点 を 治 療 点 と して 使 っており このトリガーポイントは 運 動 機 能 の 低 下 を 知 る こともできるのである この 筋 膜 は 身 体 のすべて 組 織 にかかわり ホルモン 白 血 球 などの 免 疫 組 織 で 骨 に 付 着 しており 各 組 織 を 仕 切 る 壁 として 働 いているし 皮 膚 と 同 じく 再 生 を 繰 り 返 しておりま す 運 動 不 足 により 筋 膜 は 硬 化 して 筋 肉 を 収 縮 させて 骨 格 の 歪 を 起 こす 原 因 になるので 神 経 リンパ 血 管 を 圧 迫 し 老 廃 物 をためて 代 謝 性 の 悪 い 身 体 を 作 るのである そのために 治 療 点 として 使 い 免 疫 性 を 上 げる 治 療 点 として 使 うのである (c) 奇 穴 阿 是 穴 とは 何 か 奇 穴 は 正 穴 の 別 穴 とも 言 えるし 正 穴 と 組 み 合 わせたものや 奇 穴 どうしを 組 み 合 わせたものを 言 う 時 と 原 志 免 太 郎 氏 の 腰 部 八 点 灸 沢 田 健 代 田 文 誌 などの 個 人 的 な 阿 是 穴 も 個 人 的 な 取 穴 であ り 特 効 穴 として 発 展 したものである 中 国 の 原 書 や 成 書 にも 奇 穴 など 出 ておりますが 私 たち 臨 床 家 には すべて 必 要 性 があるかは 疑 問 である (d) 鼻 鍼 顔 面 鍼 耳 鍼 頭 鍼 手 鍼 高 麗 鍼 足 鍼 とは 何 か この 鼻 鍼 顔 面 鍼 耳 鍼 頭 鍼 手 鍼 ( 高 麗 鍼 ) 足 鍼 の 中 で 特 効 穴 としては 子 供 の 夜 尿 症 に 示 指 の 中 節 末 節 関 節 間 中 央 に 取 る ( 一 点 ) 示 指 の 基 節 中 節 関 節 間 の 中 央 に 取 る( 二 点 ) 太 敦 ( 三 点 ) 中 極 ( 四 点 )に 取 る 鼻 鍼 には アレルギー 性 鼻 炎 スギ 花 粉 症 副 鼻 腔 炎 蓄 膿 症 など には 迎 香 印 堂 攅 竹 その 他 全 身 に 治 るツボがありますので 顔 面 鍼 として 利 用 することです 頭 鍼 は 百 会 を 中 心 に 上 下 左 右 の

3 四 神 聰 穴 に 留 鍼 (10 分 間 )すると 不 眠 症 が 治 るし うつ 病 途 中 覚 醒 双 極 性 障 害 認 知 症 などに 効 果 がある アトピー 性 皮 膚 炎 の 治 療 穴 ですが 肺 虚 常 症 体 質 であり 肩 こりが ひどく 神 経 質 で 胃 腸 の 調 子 がいつも 悪 く 便 秘 と 下 痢 の 繰 り 返 しで ある アレルギー 性 鼻 炎 のどの 調 子 が 悪 い ぜんそく 偏 頭 痛 な どの 症 状 があり 脈 診 では 濇 脈 であり 治 療 穴 は 全 体 療 法 ( 本 治 法 )として 肺 経 脾 経 を 強 くしていく 治 療 点 は 太 淵 孔 最 商 丘 公 孫 三 陰 交 の 経 穴 に 優 しく 鍼 をして その 後 かゆみ 止 めの 治 療 点 に 肩 髃 治 痒 曲 池 合 谷 血 海 百 虫 窩 三 陰 交 蟸 溝 な どを 取 るのである 後 は 銅 板 針 で 患 部 と 肩 背 部 を 撫 でて 終 わりと します そこで アレルギーについて ベルリン 大 学 のコッホのもとに 留 学 していた 北 里 柴 三 郎 氏 は 1890 年 に 免 疫 機 能 の 本 体 である 抗 体 ( 抗 毒 素 )を 発 見 する 北 里 とコッホの 弟 子 であるベーリングと 協 力 し て 破 傷 風 菌 やジフテリア 菌 に 対 する 血 清 療 法 を 確 立 したのである この 二 つの 病 原 菌 は 人 間 の 体 の 中 に 毒 素 を 放 出 して 病 気 となって おり 馬 に 少 量 づつの 毒 素 を 注 射 してみると 毒 素 を 中 和 する 働 き のある 物 質 が 現 れたのが 抗 毒 素 ( 抗 体 )であり 外 部 から 侵 入 した 異 物 ( 抗 原 )と 戦 う 主 力 であるのが 抗 体 である (e) 藤 田 六 郎 氏 の 圧 痛 点 圧 診 点 丘 疹 点 とは 何 か 内 臓 疾 患 の 反 応 が 経 穴 部 に 丘 疹 紅 斑 として 現 れるものである 鍼 の 響 きがリンパ 流 の 速 度 に 近 いことから 発 生 した 活 動 電 流 が 組 織 液 に 影 響 を 与 え その 変 化 が 知 覚 神 経 に 感 知 されると 考 えたので あり 筋 運 動 主 因 性 体 液 路 系 の 学 説 と 言 えるのである (f) 小 野 寺 直 助 氏 の 圧 診 点 と 原 志 免 太 郎 氏 の 長 寿 穴 小 野 寺 直 助 氏 (1883 年 1968 年 )は 医 師 であり 消 化 器 病 の 診 断 に 臀 部 の 圧 痛 点 を 採 用 して 有 名 となる 原 志 免 太 郎 氏 (1882 年 1991 年 )は 足 の 三 里 と 腰 部 の8 点 灸 が 慢 性 病 に 聞 くと 言 われた 医 師 である 中 でも 8 点 灸 は 第 5 腰 椎 の 両 側 の 横 列 の4 点 と 第 2と 第 4 点 とを 取 り 仙 骨 部 の 第 2と 第 4の 仙 骨 孔 に 二 列 に 並 行 して 取 るのである 別 の 説 明 では 臍 の 真 裏 の 高 さよ り5cm 下 が 第 5 腰 椎 で 左 右 の 両 側 で AB 線 が 出 来 て 尾 骨 のとこ ろをCとして 三 角 形 を 作 り AB 線 上 に4 点 を 取 り あとの4 点 は 図 のごとくに 取 穴 するのである

4 (g) 中 谷 義 雄 氏 の 良 導 点 と 石 川 太 刀 雄 氏 の 皮 電 点 中 谷 義 雄 氏 は 疾 患 による 皮 膚 の 通 電 抵 抗 の 低 下 点 を 良 導 点 として 21Vの 電 圧 ( 直 流 )のノイロメーターを 使 用 して 検 知 するのであ る 反 応 良 導 点 は 12Vに 落 として 身 体 の 異 常 や 刺 激 に 反 応 して 出 現 する 場 所 を 探 して 反 応 良 導 点 としたのである 石 川 太 刀 雄 氏 は 疾 患 による 皮 膚 の 通 電 抵 抗 の 減 弱 点 を 皮 電 計 で 検 知 したのである 皮 電 点 とは 内 臓 体 壁 反 射 の 一 つとして 石 川 らが 命 名 したのであり 内 臓 に 病 変 があると そこからの 刺 激 は 内 臓 求 心 性 知 覚 二 重 支 配 則 により その 一 つは 交 感 神 経 を 介 して 臓 器 所 属 の 脊 髄 分 節 に 他 の 一 つは 副 交 感 神 経 を 介 して 反 射 性 に 末 梢 器 官 に 投 影 される 体 表 は 脊 髄 分 節 に 対 応 する 交 換 神 経 性 皮 膚 分 節 デルマ トームで そこに 装 置 された 体 壁 筋 肉 汗 腺 血 管 知 覚 神 経 終 末 その 他 の 反 射 の 投 影 をする 効 果 器 官 となる これによって 内 臓 疾 患 に 原 因 するコリ 冷 え 汗 痛 み やつれ などの 反 射 症 状 が あるのである (h) 平 田 反 応 点 とヘッド 氏 帯 と 高 木 健 太 郎 氏 の 圧 反 射 平 田 氏 は 体 幹 を 十 二 分 節 に 区 分 して 内 臓 が 悪 いところに 反 応 が 出 るという 説 であり ヘッド 氏 帯 は 病 変 部 位 が 脊 髄 節 の 皮 膚 に 近 く 過 敏 として 表 れる 内 臓 皮 膚 反 射 である 高 木 健 太 郎 氏 は 圧 を 加 えることにより 発 汗 反 射 が 起 こり 治 療 点 の 部 位 と 考 えたのである (i) 経 絡 的 治 療 ( 本 治 法 と 標 治 法 )と 対 症 療 法 これは 柳 谷 素 霊 井 上 恵 理 岡 部 素 道 の 先 生 らにより 提 唱 された 経 絡 的 治 療 は 診 察 ( 望 聞 問 切 )して 経 絡 の 働 きが 低 下 した り 亢 進 したりした 時 に health line に 戻 してやると 健 康 になり 経 絡 を 整 えるというし 対 症 療 法 は 局 所 の 病 気 で 腰 痛 坐 骨 神 経 痛 ひじ 痛 手 根 管 症 候 群 肩 凝 り 膝 関 節 炎 を 治 すことができ る そこで 経 絡 治 療 をどうしてもしないといけない 病 気 があり 白 内 障 緑 内 障 複 視 突 発 性 難 聴 耳 鳴 り アトピー 性 皮 膚 炎 ぜんそく リュウマチ 糖 尿 病 風 邪 ひき うつ 病 不 眠 症 認 知 症 本 態 性 高 血 圧 三 叉 神 経 痛 顎 関 節 症 小 児 慢 性 中 耳 炎 小 児 の 水 いぼ 夜 尿 症 などがある

5 Ⅱ 考 察 鍼 灸 治 療 により 即 効 果 を 出 せるものは 特 効 穴 と 言 えるかもしれ ないが 病 気 により 徐 々に 効 果 を 出 るものも 特 効 穴 と 言 えると 思 います 目 の 病 気 では 肝 経 が 関 係 しておるのですから 百 会 魚 腰 太 陽 攅 竹 四 白 必 須 穴 で 1 週 間 に 治 療 続 けさせてのち 眼 科 に 行 かせて 診 察 をしていただくとよくなっているのがわかるの である 耳 鳴 り 突 発 性 難 聴 は 本 人 が 自 覚 するから 自 然 と 続 け てくるのである アトピー 性 皮 膚 炎 やぜんそく スギ 花 粉 症 アレルギー 性 鼻 炎 過 敏 性 大 腸 炎 は 腹 部 に 知 熱 灸 をすえてやり かゆみを 止 めることで 患 者 さんは 信 用 してくれるのである かゆみはヒスタミンが 影 響 しているけれど 抗 ヒスタミンも 出 ており 恒 常 性 保 持 機 能 が 働 い てかゆみが 止 まり 皮 膚 の 再 生 能 力 が 働 いてきれいになるのである リュウマチは 自 己 免 疫 疾 患 であるので 腎 虚 の 常 症 体 質 ですから 刺 激 過 剰 がいけないので 復 溜 に 女 性 ですと 右 側 に 鍼 をやさしく 補 鍼 をして 手 足 膝 が 豊 水 状 に 腫 れている 関 節 には 補 的 な 散 鍼 が 即 痛 みが 取 れますので 刺 激 過 剰 になることは 疲 れるので 注 意 してくだ さい 帰 ってから 2~3 日 して 楽 になると 言 われます リュウマチは ウイルスが 体 内 に 侵 入 して 炎 症 を 引 き 起 こすとき 免 疫 の 働 きが 自 己 の 体 に 対 して 攻 撃 するようになった 時 起 こるの であり 生 体 を 守 る 免 疫 が 内 乱 を 起 こして 人 間 を 苦 しめるので 自 己 免 疫 疾 患 である Ⅲ まとめ 特 効 穴 は 病 気 の 症 候 群 に 会 えば すぐ 効 果 を 出 すことができます が 藤 本 蓮 風 氏 では 1 穴 手 技 が 多 いので 顎 関 節 症 で 左 の 額 の 痛 みを 右 天 枢 の 置 鍼 で 即 取 れていました 今 後 は 少 数 穴 で 痛 みなど の 症 状 が 取 れるように 会 員 の 先 生 方 のご 意 見 をも 拝 聴 したいので メールをしてください (ikedakeij522@yahoo.co.jp) ( 文 責 池 田 啓 二 ) Ⅳ 参 考 文 献 ➀ 石 丸 昌 彦 精 神 医 学 特 論 放 送 大 学 教 育 振 興 会 2012 年 1 月 2 河 原 和 夫 感 染 症 と 生 体 防 御 放 送 大 学 教 育 振 興 会 2011 年 2 月

6 3 山 本 敏 男 鍼 灸 特 効 穴 一 発 療 法 源 草 社 1999 年 5 月 4 藤 本 蓮 風 胃 の 気 の 脈 診 ( 学 法 ) 森 ノ 宮 医 療 学 園 平 成 14 年 9 月 5 藤 本 蓮 風 経 穴 解 説 メディカルユーコン 2007 年 12 月 6 長 野 潔 鍼 灸 臨 床 新 治 療 法 の 探 求 医 道 の 日 本 社 1998 年 4 月 7 野 口 晴 哉 整 体 入 門 講 談 社 1976 年 7 月 8 代 田 文 誌 鍼 灸 臨 床 ノート 医 道 の 日 本 社 1972 年 5 月 9 間 中 喜 雄 奇 穴 図 譜 医 道 の 日 本 社 1972 年 9 月 10 藤 田 六 朗 圧 診 点 と 丘 診 点 医 道 の 日 本 社 1960 年 11 月 11 郡 山 七 二 現 代 鍼 灸 治 法 録 天 平 出 販 社 1973 年 9 月 12 山 下 良 平 経 外 奇 穴 考 長 生 出 版 1970 年 4 月 13 丹 波 靭 負 アトピーがよくなる 本 日 本 テレビ 2007 年 12 月 14 福 岡 伸 一 動 的 平 衡 株 式 会 社 木 楽 舎 2009 年 4 月 15 田 城 孝 雄 健 康 科 学 放 送 大 学 教 育 振 興 会 2015 年 3 月 16 鈴 木 秀 郎 慢 性 関 節 リュウマチのすべて 南 江 堂 1975 年 6 月