報 告 第 3 号 芦 屋 市 国 民 健 康 保 険 事 業 運 営 計 画 ( 案 )について
芦 屋 市 国 民 健 康 保 険 事 業 運 営 計 画 ( 案 ) 平 成 25 年 3 月 芦 屋 市 市 民 生 活 部 保 険 医 療 助 成 課
目 次 第 1 章 計 画 策 定 の 趣 旨 1 第 2 章 国 民 健 康 保 険 事 業 運 営 の 現 状 と 課 題 2 1 国 民 健 康 保 険 事 業 運 営 の 現 状 2 2 国 民 健 康 保 険 事 業 運 営 の 課 題 8 第 3 章 事 業 運 営 の 健 全 化 に 向 けた 取 組 9 1 保 健 事 業 の 推 進 9 2 医 療 費 の 適 正 化 10 3 国 民 健 康 保 険 料 の 適 正 な 賦 課 と 収 納 率 の 向 上 11 第 4 章 平 成 25 年 度 の 重 点 取 組 12 1 保 健 事 業 の 推 進 12 2 医 療 費 の 適 正 化 12 3 国 民 健 康 保 険 料 の 適 正 な 賦 課 と 収 納 率 の 向 上 12
第 1 章 計 画 策 定 の 趣 旨 国 民 健 康 保 険 制 度 は, 国 民 誰 もが,いつでも,どこでも, 等 しく 必 要 な 医 療 を 受 け ることができる 国 民 皆 保 険 を 支 える 基 盤 となり, 医 療 のセーフティーネットとして 地 域 住 民 の 健 康 を 支 えてきました しかし, 国 民 健 康 保 険 は, 少 子 高 齢 化 や 産 業 構 造 の 変 化 の 中 で 高 齢 者 や 低 所 得 者 の 割 合 が 高 いという 制 度 の 構 造 的 な 問 題 を 抱 えるととも に, 医 療 技 術 の 高 度 化 や 疾 病 構 造 の 変 化 などに 伴 い 医 療 費 も 増 加 傾 向 となっているこ とから, 厳 しい 財 政 運 営 を 強 いられています こうした 現 状 の 中, 本 市 においても, 医 療 のセーフティーネットである 国 民 健 康 保 険 を 持 続 可 能 な 医 療 保 険 制 度 として 維 持 していく 努 力 が 求 められています 今 後 も 芦 屋 市 国 民 健 康 保 険 事 業 の 円 滑 な 運 営 を 図 るため, 歳 入 においては, 収 納 率 の 向 上 や 保 険 料 率 の 見 直 しを 行 うとともに, 歳 出 においては, 保 健 事 業 の 推 進 や 医 療 費 の 適 正 化 を 行 う 必 要 があります そのための 取 組 の 方 向 性 や 具 体 的 対 策 などを 盛 り 込 んだ 芦 屋 市 国 民 健 康 保 険 事 業 運 営 計 画 をここに 策 定 するものです 1
第 2 章 国 民 健 康 保 険 事 業 運 営 の 現 状 と 課 題 1 国 民 健 康 保 険 事 業 運 営 の 現 状 (1) 人 口 構 成 本 市 の 総 人 口 は 緩 やかに 増 加 しており, 平 成 24 年 9 月 末 現 在 で 96,613 人 となって います 年 齢 3 区 分 別 人 口 は, 年 少 人 口 (0~14 歳 ), 高 齢 者 人 口 (65 歳 以 上 )とも に 増 加 しており, 生 産 年 齢 人 口 (15~64 歳 )は 減 少 傾 向 となっています 高 齢 化 率 は 平 成 24 年 で 24.1%となっています 年 齢 3 区 分 別 人 口 の 推 移 単 位 : 人 平 成 20 年 平 成 21 年 平 成 22 年 平 成 23 年 平 成 24 年 年 少 人 口 (0~14 歳 ) 12,601 12,785 12,923 13,008 13,119 生 産 年 齢 人 口 (15~64 歳 ) 61,714 61,110 60,806 60,932 60,252 高 齢 者 人 口 (65 歳 以 上 ) 20,664 21,353 21,764 22,075 23,242 合 計 94,979 95,248 95,493 96,015 96,613 資 料 : 住 民 基 本 台 帳, 外 国 人 登 録 ( 各 年 9 月 末 現 在 ) 年 齢 3 区 分 別 人 口 割 合 の 推 移 単 位 :% 平 成 20 年 平 成 21 年 平 成 22 年 平 成 23 年 平 成 24 年 年 少 人 口 (0~14 歳 ) 13.2 13.4 13.5 13.5 13.6 生 産 年 齢 人 口 (15~64 歳 ) 65.0 64.2 63.7 63.5 62.3 高 齢 者 人 口 (65 歳 以 上 ) 21.8 22.4 22.8 23.0 24.1 資 料 : 住 民 基 本 台 帳, 外 国 人 登 録 ( 各 年 9 月 末 現 在 ) 2
(2) 加 入 者 の 推 移 国 民 健 康 保 険 加 入 者 は,やや 減 少 傾 向 にあるものの 平 成 20 年 度 以 降 2 万 3 千 人 程 度 で 推 移 しており, 平 成 23 年 度 では 23,523 人, 加 入 率 は 24.3%となっています 国 民 健 康 保 険 加 入 状 況 の 推 移 単 位 : 世 帯, 人 区 分 平 成 20 年 度 平 成 21 年 度 平 成 22 年 度 平 成 23 年 度 世 帯 数 被 保 険 者 数 一 般 13,373 13,480 13,470 13,403 退 職 693 672 710 782 計 14,066 14,152 14,180 14,184 一 般 22,426 22,454 22,294 22,025 退 職 1,356 1,298 1,367 1,498 計 23,782 23,752 23,661 23,523 資 料 : 事 務 報 告 (4~3 月 ベース) 国 民 健 康 保 険 加 入 率 の 推 移 単 位 : 世 帯, 人,% 区 分 平 成 20 年 度 平 成 21 年 度 平 成 22 年 度 平 成 23 年 度 世 帯 数 人 数 全 市 41,422 41,644 43,138 43,533 国 保 13,977 14,012 14,087 14,089 加 入 率 33.7 33.6 32.7 32.4 全 市 93,217 93,504 95,500 96,036 国 保 23,548 23,494 23,423 23,313 加 入 率 25.3 25.1 24.5 24.3 資 料 : 事 務 報 告 (3) 決 算 額 の 推 移 決 算 状 況 は, 平 成 20 年 度,21 年 度 は 歳 出 超 過 となっていましたが, 平 成 22 年 度 以 降 は 歳 入 超 過 に 転 じています 保 険 財 政 決 算 状 況 の 推 移 単 位 : 円 区 分 平 成 20 年 度 平 成 21 年 度 平 成 22 年 度 平 成 23 年 度 歳 入 8,211,266,760 8,538,751,122 8,860,977,305 9,201,471,666 歳 出 8,261,097,018 8,598,070,128 8,855,637,489 9,108,468,326 収 支 差 引 額 49,830,258 59,319,006 5,339,816 93,003,340 資 料 : 事 務 報 告 3
平 成 20 年 度,21 年 度 における 歳 出 超 過 額 については, 地 方 自 治 法 施 行 令 第 166 条 の 2 の 規 定 に 従 い, 翌 年 度 の 歳 入 予 算 を 繰 り 上 げて 活 用 するため, 翌 年 度 予 算 におい て 繰 上 充 用 金 を 補 正 しました (4) 医 療 費 の 推 移 医 療 給 付 の 状 況 の 推 移 をみると, 給 付 件 数, 費 用 額 ともに 増 加 を 続 けており, 平 成 23 年 度 では 408,565 件,7,694,162,951 円 となっています また, 医 療 費 の 疾 病 別 の 内 訳 をみると, 生 活 習 慣 病 に 関 連 する 疾 病 の 医 療 費 が 全 体 の 約 半 数 を 占 めており, 特 に 新 生 物 の 割 合 が 約 2 割 となっています 一 般 退 職 医 療 給 付 の 状 況 の 推 移 ( 療 養 給 付 費 + 療 養 費 等 ) 単 位 : 件, 円 区 分 平 成 20 年 度 平 成 21 年 度 平 成 22 年 度 平 成 23 年 度 件 数 361,769 379,042 377,889 380,426 費 用 額 6,291,051,411 6,830,713,409 7,045,512,591 7,137,785,448 件 数 37,448 24,897 25,889 28,139 費 用 額 735,566,955 544,558,736 538,699,031 556,377,503 資 料 : 事 務 報 告 疾 病 分 類 生 活 習 慣 病 に 関 連 する 疾 病 大 分 類 別 の 医 療 費 及 びレセプト 件 数 医 療 費 ( 円 ) 医 療 費 構 成 割 合 (%) レセプト 件 数 ( 件 ) レセプト 件 数 構 成 割 合 (%) 1 件 当 たりの 医 療 費 ( 円 / 件 ) 新 生 物 100,978 18.7 1,024 4.6 98,611 内 分 泌, 栄 養 及 び 代 謝 疾 患 35,052 6.5 1,986 8.8 17,650 循 環 器 系 の 疾 患 86,589 16.1 2,911 12.9 29,745 腎 尿 路 生 殖 器 系 の 疾 患 30,958 5.7 687 3.1 45,063 その 他 285,074 52.9 15,883 70.6 17,948 疾 病 全 体 538,651 100.0 22,491 100.0 23,950 資 料 : 疾 病 分 類 統 計 兵 庫 県 国 民 健 康 保 険 団 体 連 合 会 ( 平 成 24 年 5 月 診 療 分 ) 新 生 物 : 疾 病 大 分 類 新 生 物 を 指 し この 中 に 悪 性 新 生 物 両 性 新 生 物 などが 含 まれる 4
(5) 保 険 料 率 の 推 移 保 険 料 率 の 推 移 をみると, 平 成 21 年 度 と 平 成 23 年 度 に 保 険 料 率 の 改 定 を 行 い, 負 担 額 が 増 加 しています 保 険 料 率 の 推 移 区 分 平 成 20 年 度 平 成 21 年 度 平 成 22 年 度 平 成 23 年 度 医 所 得 割 (%) 費 療 5.1 5.2 5.2 5.7 分 給 均 等 割 ( 円 ) 付 27,360 27,240 27,240 27,840 平 等 割 ( 円 ) 19,680 20,640 20,640 20,880 支 後 援 期 所 得 割 (%) 1.6 1.9 1.9 2.2 金 高 等 齢 均 等 割 ( 円 ) 8,040 9,000 9,000 9,360 分 者 平 等 割 ( 円 ) 5,760 6,720 6,720 7,080 介 護 所 得 割 (%) 1.7 1.7 1.7 2.1 分 納 付 均 等 割 ( 円 ) 8,880 9,360 9,360 9,480 金 平 等 割 ( 円 ) 4,800 4,920 4,920 5,040 資 料 : 事 務 報 告 (6) 収 納 額 ( 率 )の 推 移 保 険 料 収 納 率 の 推 移 をみると, 収 納 率 は 向 上 しており, 平 成 23 年 度 の 現 年 度 分 は 92.61%で 阪 神 7 市 でトップ, 兵 庫 県 下 (41 市 町 )で 19 位, 滞 納 繰 越 分 は 25.83% で 兵 庫 県 下 でトップです 現 年 度 分 保 険 料 収 納 率 の 推 移 単 位 : 円,% 区 分 平 成 20 年 度 平 成 21 年 度 平 成 22 年 度 平 成 23 年 度 調 定 額 (A) 2,419,607,160 2,456,024,050 2,343,404,640 2,460,763,010 収 入 済 額 (B) 2,202,181,119 2,229,539,063 2,146,170,523 2,279,108,065 還 付 未 済 額 (C) 235,220 287,500 127,110 247,710 収 納 率 ((B-C)/A) 91.00 90.77 91.58 92.61 滞 調 定 額 (A) 673,165,293 681,382,919 697,711,022 685,271,171 納 繰 収 入 済 額 (B) 140,260,077 130,770,879 162,190,098 177,328,650 越 分 還 付 未 済 額 (C) 17,730 48,040 228,420 315,090 収 納 率 ((B-C)/A) 20.83 19.18 23.21 25.83 調 定 額 (A) 3,092,772,453 3,137,406,969 3,041,115,662 3,146,034,181 合 計 収 入 済 額 (B) 2,342,441,196 2,360,309,942 2,308,360,621 2,456,436,715 還 付 未 済 額 (C) 252,950 335,540 355,530 562,800 収 納 率 ((B-C)/A) 75.73 75.22 75.89 78.06 資 料 : 事 務 報 告 5
(7)レセプト 点 検 の 状 況 レセプト( 診 療 報 酬 明 細 書 )の 点 検 状 況 をみると, 点 検 効 果 額 では 平 成 23 年 度 は 前 年 比 120%の 効 果 がありました 診 療 報 酬 明 細 書 点 検 の 状 況 診 療 報 酬 明 細 書 点 検 効 果 額 被 保 険 者 1 人 当 たり 財 政 効 果 額 財 政 効 果 割 合 年 度 過 誤 調 整 分 返 納 金 等 合 計 過 誤 調 整 分 返 納 金 等 合 計 % 千 円 調 定 額 千 円 千 円 円 調 定 額 円 円 22 32,903 3,928 36,831 1,390 166 1,556 0.67 23 35,988 8,196 44,184 1,529 348 1,878 0.76 資 料 : 事 務 報 告 (8)ジェネリック 医 薬 品 利 用 促 進 通 知 と 効 果 額 の 推 移 ジェネリック 医 薬 品 ( 後 発 医 薬 品 )は, 先 発 医 薬 品 の 特 許 満 了 後 に, 同 じ 有 効 成 分 で, 効 き 目 ( 効 能 )や 安 全 性 が 同 等 と 認 められた 医 薬 品 で, 先 発 医 薬 品 よりも 安 価 で 販 売 されています 薬 剤 費 は 医 療 費 の 約 2 割 を 占 めているといわれていることから, 安 価 な 薬 剤 の 使 用 が 拡 大 していくことは, 医 療 費 の 節 約 につながります 本 市 では, 平 成 22 年 度 からジェネリック 医 薬 品 の 普 及 促 進 のため, ジェネリック 医 薬 品 の 希 望 カード の 配 布, 及 びジェネリック 医 薬 品 に 変 更 した 場 合 の 薬 価 差 額 を 通 知 する 事 業 ジェネリック 医 薬 品 利 用 促 進 通 知 を 開 始 しました 平 成 23 年 度 のジェネリック 医 薬 品 利 用 促 進 通 知 状 況 をみると, 平 成 24 年 2 月 では 1,350 件 の 通 知 に 対 し 367 人 の 切 替 があり,451,770 円 の 削 減 効 果 がありました ジェネリック 医 薬 品 利 用 促 進 通 知 状 況 通 知 年 月 通 知 数 通 知 対 象 者 軽 減 効 果 額 効 果 測 定 診 療 月 ジェネリック 切 替 数 削 減 効 果 額 23 年 10 月 1,407 件 100 円 以 上 23 年 11 月 410 人 429,858 円 24 年 2 月 1,350 件 100 円 以 上 24 年 2 月 367 人 451,770 円 資 料 : 事 務 報 告 (9) 特 定 健 診 特 定 保 健 指 導 実 施 者 数 の 推 移 特 定 健 診 の 受 診 率 の 推 移 をみると, 増 加 傾 向 にあり, 平 成 23 年 度 では, 受 診 者 数 が 5,976 人, 受 診 率 は 35.0%となっています 特 定 保 健 指 導 においては, 平 成 23 年 度 の 対 象 者 数 の 減 少 に 伴 い, 相 対 的 に 実 施 率 が 増 加 しており,27.6%となっています 6
特 定 健 診 受 診 者 数 と 受 診 率 の 推 移 単 位 : 人,% 区 分 平 成 20 年 度 平 成 21 年 度 平 成 22 年 度 平 成 23 年 度 対 象 者 数 16,060 16,861 16,952 17,056 受 診 者 数 4,856 5,413 6,048 5,976 受 診 率 30.2 32.1 35.7 35.0 資 料 : 事 務 報 告 支 援 特 定 保 健 指 導 実 施 状 況 の 推 移 単 位 : 人,% 区 分 平 成 20 年 度 平 成 21 年 度 平 成 22 年 度 平 成 23 年 度 動 対 象 者 数 機 492 481 551 300 付 保 健 指 導 実 施 者 け 146 103 127 90 実 施 率 29.7 21.4 23.0 30.0 積 極 的 支 援 合 計 対 象 者 数 121 152 164 95 保 健 指 導 実 施 者 25 21 24 19 実 施 率 20.7 13.8 14.6 20.0 対 象 者 数 613 633 715 395 保 健 指 導 実 施 者 171 124 151 109 実 施 率 27.9 19.6 21.1 27.6 資 料 : 事 務 報 告 ( 保 健 指 導 実 施 者 は 各 年 度 の 保 健 指 導 開 始 者 を 計 上 ) 7
2 国 民 健 康 保 険 事 業 運 営 の 課 題 本 市 の 国 民 健 康 保 険 被 保 険 者 数 は, 平 成 20 年 度 以 降 2 万 3 千 人 程 度 で 推 移 してい るものの, 医 療 給 付 の 状 況 の 推 移 をみると, 給 付 件 数, 費 用 額 ともに 増 加 を 続 けてお り, 保 険 料 の 負 担 も 増 しています 今 後 の 少 子 高 齢 化 や 高 齢 化 の 進 行, 社 会 情 勢 の 変 化 による 課 税 所 得 の 減 少 により, 収 納 強 化 を 行 っても 保 険 給 付 費 の 伸 びに 見 合 う 財 源 を 確 保 できない 状 況 に 陥 ることが 危 惧 されます このような 国 民 健 康 保 険 事 業 運 営 にかかる 構 造 的 な 課 題 の 解 決 に 向 けて, 効 果 的 か つ 効 率 的 に 事 業 を 推 進 し, 事 業 運 営 の 健 全 化 を 図 ることが 重 要 となります 医 療 費 の 状 況 は, 新 生 物 や 循 環 器 系 の 疾 患 など 生 活 習 慣 病 関 連 の 疾 患 が 医 療 費 全 体 の 半 数 近 くを 占 めており, 医 療 費 増 加 の 主 な 要 因 となっています さらに, 高 度 医 療 の 発 展 や 高 齢 化 の 進 行 が 医 療 費 の 増 加 に 及 ぼす 影 響 は 大 きく, 今 後 も 医 療 費 は 増 加 し ていくものと 考 えられます 生 活 習 慣 病 については, 予 防 可 能 な 疾 病 であり, 医 療 費 の 適 正 化 に 向 けた 重 要 な 課 題 の 一 つと 言 えます このため, 特 定 健 診 や 人 間 ドックを 活 用 した 疾 病 の 早 期 発 見 と 重 症 化 予 防, 保 健 指 導 による 被 保 険 者 の 生 活 習 慣 の 改 善 に 努 めることが 必 要 です 高 齢 者 人 口 の 増 加 高 度 医 療 の 発 展 生 活 習 慣 病 関 連 疾 患 歳 出 国 民 健 康 保 険 事 業 運 営 の 健 全 化 少 子 高 齢 化 生 産 人 口 の 減 少 社 会 情 勢 の 変 化 歳 入 収 納 強 化 だけでは 保 険 給 付 の 伸 びに 対 応 できない 保 健 指 導 の 推 進 医 療 費 の 適 正 化 8
第 3 章 事 業 運 営 の 健 全 化 に 向 けた 取 組 1 保 健 事 業 の 推 進 (1) 特 定 健 康 診 査 特 定 保 健 指 導 の 充 実 平 成 25 年 度 からスタートする 第 二 期 芦 屋 市 特 定 健 康 診 査 特 定 保 健 指 導 実 施 計 画 に 基 づき, 特 定 健 康 診 査 特 定 保 健 指 導 の 受 診 率 実 施 率 の 向 上 を 図 り, 被 保 険 者 の 生 活 習 慣 改 善 や 疾 病 の 早 期 発 見 に 努 めます (2) 人 間 ドック 事 業 の 推 進 本 市 では, 疾 病 の 予 防, 早 期 発 見 を 通 じて 加 入 者 の 健 康 増 進 に 役 立 てていただくた め, 市 立 芦 屋 病 院 の 人 間 ドック1 日 コースの 検 査 料 の 一 部 (25,000 円 )を 助 成 してい ます この 人 間 ドック 1 日 コースは 特 定 健 診 の 必 要 項 目 も 満 たしていることから, 特 定 健 診 の 受 診 率 向 上 にもつながるため, 引 き 続 き 事 業 を 継 続 するとともに, 定 員 枠 の 拡 充 など 実 施 体 制 の 強 化 を 必 要 に 応 じて 検 討 します また, 人 間 ドック 検 診 結 果 で 要 医 療 となった 方 に 対 し, 速 やかに 保 健 指 導 事 業 を 実 施 し, 生 活 習 慣 の 改 善 指 導 や 適 切 な 医 療 の 受 診 を 指 導 することにより 医 療 費 の 抑 制 に つながると 考 えます このため, 特 定 保 健 指 導 事 業 又 は 保 健 指 導 事 業 もしくは 要 精 密 検 査 となった 方 の 受 診 フォロー 等 の 支 援 を 検 討 します (3) 国 保 保 健 指 導 事 業 の 推 進 レセプトから 抽 出 した 重 複 頻 回 受 診 者 や 特 定 保 健 指 導 対 象 外 で 要 指 導 と 認 められ た 方 への 保 健 指 導 ( 訪 問 指 導 等 )を 実 施 し, 生 活 習 慣 病 予 防 の 改 善 行 動 や 適 正 な 医 療 の 受 診 行 動 を 図 ります 特 定 健 診 の 受 診 結 果 で,メタボリックシンドローム 該 当 者 又 は 予 備 群 と 判 定 されな かった 方 の 中 には, 血 圧 が 高 いなどの 将 来 的 なリスクを 持 っている 方 もおられ,この ような 方 を 対 象 に, 保 健 師 による 保 健 指 導 ( 訪 問 指 導 等 )を 実 施 します 実 施 にあた っては, 対 象 者 のリスクの 状 況 を 考 慮 しながら 対 象 者 を 抽 出 し, 保 健 センターが 実 施 している 保 健 指 導 事 業 との 連 携 を 図 るとともに, 国 保 部 門 による 保 健 指 導 体 制 の 充 実 を 検 討 します 9
また, 介 護 予 防 事 業 を 行 う 高 年 福 祉 課 介 護 保 険 担 当 や 地 域 福 祉 課 トータルサポート 担 当 保 健 師 とも 連 携 し, 医 療 とともに 必 要 な 生 活 支 援 につなげることで 被 保 険 者 の 健 康 増 進 を 図 ります 2 医 療 費 の 適 正 化 (1)レセプト 点 検 等 調 査 の 充 実 レセプト( 診 療 報 酬 明 細 書 ) 点 検 等 の 実 施 は, 直 接 的 な 財 政 効 果 をもたらすばかり でなく, 医 療 機 関 等 からの 適 正 な 請 求 に 資 するものであるため, 今 後 もレセプト 点 検 の 強 化 に 取 り 組 みます また,レセプト 電 子 化 により,さらなる 医 療 費 適 正 化 に 向 け,より 効 率 的 なレセプ ト 分 析 を 実 施 し, 情 報 を 活 用 していきます さらに, 重 複 頻 回 受 診 者 の 訪 問 指 導 への 活 用 や 第 三 者 行 為 による 保 険 給 付 費 の 把 握 に 努 め, 求 償 事 務 を 着 実 に 推 進 していきます (2)ジェネリック 医 薬 品 に 関 する 情 報 提 供 レセプトを 分 析 しながら,ジェネリック 医 薬 品 利 用 促 進 通 知 の 最 も 効 果 的 な 実 施 回 数, 抽 出 方 法 を 検 討 していきます また, 引 き 続 き 被 保 険 者 に 対 するジェネリック 医 薬 品 の 周 知 を 行 います (3) 重 複 頻 回 受 診 者 への 訪 問 指 導 重 複 受 診 者 や 頻 回 受 診 者 への 訪 問 指 導 が 医 療 費 適 正 化 への 有 効 な 手 段 となることか ら,レセプト 分 析 の 結 果 から 重 複 頻 回 受 診 者 リストを 抽 出 し, 保 健 師 による 訪 問 指 導 を 実 施 します 10
3 国 民 健 康 保 険 料 の 適 正 な 賦 課 と 収 納 率 の 向 上 (1) 国 民 健 康 保 険 料 率 の 見 直 し 国 民 健 康 保 険 の 適 正 賦 課 が 重 要 であり, 保 険 料 率 の 算 定 にあたっては 保 険 給 付 費 等 の 動 向 把 握 が 重 要 となります 健 全 な 財 政 運 営 を 行 うため, 保 険 給 付 費 等 の 推 計 に 基 づき, 保 険 料 率 の 見 直 しを 定 期 的 に 行 います A (2) 国 民 健 康 保 険 料 の 収 納 率 の 向 上 国 民 健 康 保 険 における 保 険 料 負 担 の 公 平 性 確 保 の 観 点 から, 今 後 も 引 き 続 き 収 納 率 向 上 に 努 めます 滞 納 額 が 増 えないよう 現 年 度 賦 課 分 の 徴 収 に 力 を 入 れ, 確 実 な 収 納 確 保 のため 口 座 振 替 を 積 極 的 に 推 進 するとともに, 納 付 者 の 利 便 性 を 向 上 と 収 納 手 段 拡 大 のため, コンビニエンス ストア 収 納 やマルチペイメント 収 納 の 導 入 に 取 り 組 みます また, 短 期 被 保 険 者 証 の 更 新 時 期 に 合 わせて, 休 日 に 納 付 相 談 日 を 設 けて 納 付 の 相 談 を 行 い, 滞 納 整 理 では, 納 付 資 力 を 見 極 めるために, 滞 納 者 の 所 得 等 を 正 確 に 把 握 し, 個 別 に 方 針 を 決 定 するなどのきめ 細 かい 対 応 により, 収 納 率 の 向 上 をめざします 11
第 4 章 平 成 25 年 度 の 重 点 取 組 1 保 健 事 業 の 推 進 (1) 特 定 健 康 診 査 特 定 保 健 指 導 の 充 実 第 二 期 芦 屋 市 特 定 健 康 診 査 特 定 保 健 指 導 実 施 計 画 に 基 づき, 特 定 健 康 診 査 特 定 保 健 指 導 の 受 診 率 実 施 率 の 向 上 を 図 ります 未 受 診 者 対 策 として,レセプトデータと 特 定 健 康 診 査 受 診 データを 突 合 させ, 年 齢 や 性 別 等 の 個 別 の 状 況 に 即 した 受 診 勧 奨 を 行 います また, 特 定 保 健 指 導 の 対 象 とな らないものの, 保 健 指 導 が 必 要 と 考 えられる 人 に 対 しても 早 期 に 対 応 してまいります 2 医 療 費 の 適 正 化 (1)レセプト 点 検 等 調 査 の 充 実 診 療 報 酬 点 数 表 やレセプトとの 突 合 点 検 縦 覧 点 検 請 求 誤 りの 多 い 事 項 等 の 点 検 の 強 化 に 加 え, 介 護 保 険 との 給 付 調 整 に 係 る 点 検 を 実 施 します (2)ジェネリック 医 薬 品 に 関 する 情 報 提 供 ジェネリック 医 薬 品 利 用 促 進 通 知 では, 対 象 月 をこれまで2ヶ 月 分 に 限 定 していま したが,12ヶ 月 分 に 拡 大 して 通 知 し,1 年 間 の 総 合 的 な 効 果 測 定 を 行 います (3) 重 複 頻 回 受 診 者 への 訪 問 指 導 レセプトから 重 複 頻 回 受 診 者 を 抽 出 し, 保 健 師 による 訪 問 指 導 に 向 けた 準 備 を 開 始 します 3 国 民 健 康 保 険 料 の 適 正 な 賦 課 と 収 納 率 の 向 上 (1) 保 険 給 付 費 等 の 推 計 に 基 づく 保 険 料 率 の 見 直 し 保 険 給 付 費 等 の 推 計 に 基 づき 保 険 料 率 の 見 直 しを 行 い, 財 源 の 確 保 に 努 めます (2) 収 納 率 の 向 上 収 納 率 向 上 に 向 けた 取 組 を 行 い, 前 年 度 を 上 回 る 収 納 率 を 目 指 します 平 成 26 年 度 からのコンビニエンス ストア 収 納 マルチペイメント 収 納 導 入 を 目 指 し 準 備 を 開 始 します 12