平 成 26 年 度 医 療 的 ケアしおり 千 葉 県 立 柏 特 別 支 援 学 校 1
本 校 では 千 葉 県 立 特 別 支 援 学 校 における 医 療 的 ケアガイドライン に 基 づき 本 校 に 在 籍 する 医 療 的 ケア を 必 要 とする 児 童 生 徒 が 健 康 で 安 全 な 学 校 生 活 を 送 れるために 可 能 な 条 件 範 囲 中 で 医 療 的 ケアを 実 施 し ます 1 医 療 的 ケア 実 施 原 則 (1) 医 療 的 ケアが 行 われるは 疾 患 が 相 対 的 に 安 定 した 後 状 態 に 対 してであること (2) 児 童 生 徒 体 調 が 安 定 していること (3) 主 治 医 指 示 と 許 可 が 得 られること (4) 保 護 者 から 依 頼 があり 必 要 な 手 続 きがとられること (5) 看 護 師 等 医 療 資 格 者 指 導 助 言 が 随 時 受 けられる 体 制 が 整 っていること (6) 緊 急 時 対 応 搬 送 体 制 が 確 認 できること (7) 健 康 で 安 全 な 学 校 生 活 を 送 ることができる より 学 校 生 活 が 充 実 する という 観 点 で 取 り 組 める こと 2 医 療 的 ケア 内 容 と 範 囲 及 び 実 施 者 ( 別 表 1 参 照 ) (1)こ 要 綱 において 医 療 的 ケア とは 千 葉 県 千 葉 県 立 特 別 支 援 学 校 における 医 療 的 ケアガイドライ ン に 別 記 された 医 療 的 ケア 内 容 及 び 医 療 的 ケア 実 施 基 準 に 記 されたもをいう < 実 施 者 内 容 と 区 分 > 1A:( 教 員 ) ケア 安 全 性 が 高 く 校 内 に 看 護 師 がいる 状 況 下 で 教 員 が 実 施 することが 適 当 と 判 断 さ れる 行 為 2B:( 看 護 師 と 教 員 協 働 ) Aよりは 配 慮 を 要 するために 看 護 師 が 実 施 することが 望 ましいが 看 護 師 が 傍 にいる 状 況 下 で 教 員 と 看 護 師 とで 十 分 に 確 認 しながら 協 力 して 対 応 することが 可 能 と 判 断 される 行 為 3C:( 看 護 師 ) 配 慮 や 技 術 を 必 要 とするため 看 護 師 が 実 施 することが 適 当 であると 判 断 される 行 為 4D: 緊 急 時 対 応 医 療 的 ケアを 実 施 する 中 で 規 定 される 非 日 常 的 事 態 原 則 として 看 護 師 が 対 応 する (2)そ 他 別 記 医 療 的 ケア 内 容 及 び 医 療 的 ケア 実 施 基 準 に 示 されたも 以 外 医 師 指 示 で 認 められる 内 容 で 看 護 師 が 対 応 するもとする (1) 範 囲 以 外 で 学 校 内 で 人 的 物 的 資 源 を 考 慮 し ケア 安 全 性 確 保 は 可 能 であるというこ とを 検 討 委 員 会 で 検 討 し 最 終 的 に 校 長 が 認 めたもを 看 護 師 が 行 う (3)ただし 区 分 A 内 容 であっても 原 則 として 宿 泊 学 習 における 通 常 登 校 時 間 外 医 療 的 ケア 実 施 者 は 保 護 者 または 看 護 師 とする 3 医 療 的 ケア 流 れ ( 別 表 2 参 照 ) 2
4 保 護 者 役 割 以 下 ことに 関 して 御 協 力 していただきます 1 実 施 者 が 安 心 して 医 療 的 ケアを 実 施 できるまで 研 修 に 協 力 する 2 児 童 生 徒 健 康 状 態 について 健 康 チェック 医 療 的 ケア 実 施 記 録 で 学 校 に 知 らせる 医 療 的 ケア 実 施 記 録 確 認 とサインをする 3 直 接 看 護 師 と 健 康 確 認 を 必 要 とする 場 合 は 健 康 観 察 を 一 緒 に 行 う 4 医 療 的 ケアに 必 要 な 機 材 準 備 や 管 理 を 行 う 5 医 療 的 ケアに 必 要 な 予 備 備 品 物 品 を 防 災 備 蓄 品 一 部 として( 一 日 ケアに 必 要 な 物 品 全 て)を 預 け 不 足 があった 場 合 には 速 やかに 補 充 する 6 緊 急 連 絡 先 を 必 ず 担 任 に 知 らせ 連 絡 がとれるようにする 7 実 施 記 録 を 確 認 する 8 定 期 的 に 主 治 医 もとに 通 院 して 健 康 状 態 確 認 を 受 け 変 化 があった 場 合 は 学 校 に 伝 える 9 看 護 師 が 不 在 際 及 び 校 外 学 習 時 は 必 要 に 応 じて 医 療 的 ケアを 実 施 する 5 緊 急 時 対 応 緊 急 時 は 主 治 医 いる 医 療 機 関 または あおぞら 診 療 所 新 松 戸 または 事 前 に 保 護 者 方 と 確 認 させていただいた 近 隣 医 療 機 関 と 迅 速 に 連 絡 をとり 対 応 します 校 内 救 急 体 制 に 基 づいて 対 応 します 6 医 療 的 ケア 指 導 医 来 校 について 実 施 担 当 教 員 実 技 研 修 ため 指 導 医 は 年 6 回 程 来 校 を 予 定 しています 検 診 に 限 らず 医 療 的 ケア 実 施 児 童 生 徒 保 護 者 教 員 から 相 談 に 応 じていただけます 何 かと 心 配 なこと 相 談 がありましたら お 気 軽 に 御 相 談 ください 指 導 医 に 相 談 したいことがありましたら 担 任 や 医 ケアコーディネーターまで 事 前 にお 知 らせくだ さい 7 看 護 師 位 置 づけ 交 替 で 一 日 一 名 常 勤 しています 看 護 師 役 割 対 象 児 童 生 徒 について 実 態 把 握 健 康 相 談 医 療 的 ケア 実 施 サポート 実 技 研 修 に 関 わるオリエンテーション 実 施 校 内 巡 回 時 に 教 員 へアドバイス マニュアル 作 成 実 施 記 録 等 書 式 内 容 へアドバイス 指 導 医 へ 児 童 生 徒 健 康 状 態 実 施 状 況 報 告 相 談 校 内 研 修 会 講 師 緊 急 時 対 応 看 護 師 がやむを 得 ない 事 情 で 一 人 も 勤 務 できないときは 学 校 で 医 療 的 ケアを 実 施 することができませ ん 看 護 師 不 在 ときは 保 護 者 に 実 施 していただきます 3
8 校 外 行 事 について 校 外 で 行 われる 医 療 的 ケアは 看 護 師 または 保 護 者 方 にお 願 いしています 校 外 へ 看 護 師 が 同 行 する 場 合 または 泊 を 伴 うため 校 内 では 行 われず 家 庭 みで 行 われているケアが 必 要 な 場 合 は 保 護 者 による 別 途 手 続 きが 必 要 です < 校 内 手 続 き( 担 任 が 行 う)> 1 看 護 師 引 率 が 必 要 な 場 合 は 実 施 期 日 が 決 まり 次 第 学 部 主 事 から 医 療 的 コーディネーターに 連 絡 する 2 主 事 会 を 経 て 企 画 調 整 会 議 職 員 会 議 で 確 認 する 3 担 任 は 実 施 計 画 案 を 医 療 的 コーディネーター 看 護 師 に 提 出 する < 手 続 き( 看 護 師 同 行 場 合 : 保 護 者 方 に 協 力 していただいて 行 う> 1 実 施 依 頼 書 様 式 3-1 を 提 出 していただきます 2 校 長 コーディネーター 養 護 教 諭 看 護 師 と 面 談 し 依 頼 内 容 確 認 手 続 き 手 順 確 認 研 修 協 力 お 願 いをします 3 主 治 医 を 受 診 し 指 示 依 頼 書 3-2 を 渡 し 指 示 書 3-3 を 書 いてもらってください 4 手 順 書 作 成 に 御 協 力 ください 5 指 導 医 検 診 を 受 け 依 頼 された 医 療 的 ケア 内 容 確 認 手 順 書 内 容 すり 合 わせ 体 調 確 認 などに 御 協 力 いただきます 6 同 行 看 護 師 と 医 療 的 ケア 内 容 確 認 手 順 書 内 容 すり 合 わせ 体 調 確 認 後 手 技 確 認 を 行 い 保 護 者 による 見 極 めを 行 っていただきます 双 方 確 認 がとれましたら 確 認 書 に 署 名 押 印 していただき 書 類 上 手 続 きは 完 了 となります 7 指 定 された 期 日 までに 必 要 物 品 用 意 をお 願 いします 8 当 日 記 録 を 取 らせていただきます < 手 続 き( 保 護 者 実 施 場 合 : 保 護 者 方 に 協 力 していただいて 行 う> 1 実 施 予 定 書 を 提 出 していただきます 2 校 長 コーディネーター 養 護 教 諭 看 護 師 と 面 談 し 依 頼 内 容 確 認 手 続 き 手 順 確 認 をしま す 3 指 導 医 検 診 を 受 け 依 頼 された 医 療 的 ケア 内 容 確 認 手 順 書 内 容 すり 合 わせ 体 調 確 認 などに 御 協 力 いただきます 4 当 日 までに 必 要 物 品 用 意 をお 願 いします 当 日 実 施 記 録 作 成 に 御 協 力 をお 願 いします 実 施 記 録 提 出 をお 願 いします ( 次 年 度 以 降 看 護 師 実 施 となった 場 合 資 料 とさせていただきま す) 9 そ 他 校 内 医 療 的 ケアにおける 個 々 配 慮 や 体 制 等 について 検 討 を 要 する 場 合 には 必 要 に 応 じて 校 内 医 療 的 ケア 検 討 委 員 会 を 開 き 全 校 的 に 検 討 して 共 通 理 解 を 図 り 進 めていきます 御 相 談 がありましたら 担 任 医 療 的 コーディネーター 等 にお 伝 えください 入 院 や 長 期 欠 席 等 後 登 校 時 における 医 療 的 ケア 実 施 について 入 院 や 2 週 間 以 上 長 期 欠 席 後 医 療 的 ケア 実 施 は 健 康 状 態 を 保 護 者 と 慎 重 に 確 認 し 合 い 学 校 も 本 人 も 保 護 者 も 安 心 して 安 全 に 医 療 的 ケアを 実 施 できるよう 進 めます そため お 子 さん 状 態 に 応 じて 御 相 談 させていただきます 場 合 によっては 校 内 待 機 をお 願 いすることがあります 新 規 医 療 的 ケア 実 施 に 関 しては 安 全 な 医 療 的 ケア 実 施 を 目 的 とした 実 態 把 握 や 経 過 観 察 為 時 間 が 必 要 である 学 校 全 体 医 療 的 ケア 安 全 な 実 施 を 図 る 以 上 ような 理 由 から ケア 内 容 や 実 施 頻 度 に 応 じて 期 間 を 区 切 らず 実 施 に 向 けて 手 続 きをすすめさ せていただきますで 御 理 解 ください 4
( 別 表 1) 医 療 的 ケア 内 容 実 施 者 B 教 師 B 看 護 医 療 的 ケア 内 容 A B C D 対 応 師 対 応 A (1) 口 腔 鼻 腔 1 咽 頭 より 手 前 吸 2 口 腔 内 持 続 吸 引 引 3 咽 頭 部 吸 引 4 喉 頭 部 吸 引 (2)エアウエイ 1エアウエイ 内 吸 引 ( 医 師 から 示 された 深 さ) 2エアウエイ 先 吸 引 呼 (3) 気 管 切 開 部 1カニューレ 内 吸 引 ( 医 師 から 示 された 深 さ) 吸 2カニューレ 先 吸 引 機 B (1) 薬 液 を 含 まない 吸 入 能 吸 (2) 定 時 薬 液 吸 入 観 察 薬 液 準 備 障 入 (3) 呼 吸 状 態 判 断 を 必 要 とする 吸 入 害 C エアウエイ (1)エアウエイ 挿 入 へ (2)エアウエイ 抜 去 D 気 管 切 開 部 管 理 (1) 周 辺 部 管 理 観 察 処 置 ケ (2) 気 管 切 開 部 包 交 ア (3) 気 管 カニューレ 再 挿 入 E 酸 素 療 法 (1) 流 量 及 作 動 確 認 インターフェイス 着 脱 確 認 対 応 確 認 (2) 酸 素 ボンベ 交 換 (3) 酸 素 流 量 変 更 F 人 工 呼 吸 器 療 法 (1) 電 源 切 り 替 え 1) 人 工 呼 吸 器 (2)アラーム 対 応 報 告 対 応 (3) 作 動 確 認 確 認 対 応 (4) 回 路 着 脱 (5) 用 手 加 圧 (アンビューバック) 2) 非 侵 襲 型 人 工 呼 吸 (1)マスク 着 脱 (2) 作 動 確 認 確 認 対 応 (3)アラーム 対 応 報 告 対 応 摂 食 嚥 下 障 害 ケ ア 排 泄 機 能 障 害 へ ケ ア そ 他 A 経 管 栄 養 (1)チューブ 先 端 位 置 確 認 気 泡 音 確 認 判 断 (2) 留 置 チューブから 注 入 経 鼻 チューブ 胃 瘻 又 は 腸 瘻 (3) 口 腔 ネラトン 挿 入 と 抜 去 (4)チューブ 抜 去 チューブ 移 動 B 胃 瘻 腸 瘻 部 管 理 (1) 瘻 孔 部 観 察 観 察 対 応 (2) 瘻 孔 部 包 交 (3) 胃 瘻 チューブ(ボタン) 再 挿 入 A 排 尿 介 助 (1) 導 尿 (2) 用 手 圧 迫 排 尿 B 排 便 管 理 (1) 摘 便 (2) 肛 門 からガス 抜 き C 人 工 肛 門 膀 胱 瘻 管 理 (1) 膀 胱 瘻 管 理 包 交 観 察 処 置 (2)ストマパウチやウロバック 交 換 A 中 心 静 脈 栄 養 管 理 (1) 中 心 静 脈 刺 入 部 包 交 B 糖 尿 病 管 理 (1) 血 糖 測 定 (2)インスリン 注 射 5
安 全 かつ 教 育 的 意 義 ある 医 療 的 ケアために( 別 表 2) 1 安 全 な 取 り 組 みために < 病 院 > < 学 校 > 指 示 書 医 師 看 護 師 変 化 医 師 から 指 示 がなければ 看 護 師 でもケアを 行 うこ とはできません 病 院 では 医 師 が 常 に 患 者 状 態 に 応 じ て 看 護 師 に 指 示 が 出 せる 状 態 にあります 学 校 ではそような 状 況 にはなく 主 治 医 から 指 示 書 に 基 づいてケアが 行 われています したがって 児 童 生 徒 状 態 変 化 に 応 じて 即 時 に 指 示 が 出 されて いるわけではありません (ただし 緊 急 時 対 応 につ いては 指 示 書 に 含 まれています ) 保 護 者 依 頼 医 師 指 示 書 指 示 書 つまり 児 童 生 徒 状 態 が 安 定 しているこ 看 護 師 担 任 患 者 と が 大 変 重 要 です ケア 児 童 生 徒 新 たに 医 療 的 ケア 依 頼 があったとき または すでに 医 療 的 ケアを 受 けているも 長 期 体 調 不 良 や 入 院 後 であるときなどは 安 定 した 状 態 かどうか 経 過 を 観 察 する 期 間 が 必 要 になります ここ とを 担 任 だけでなく 保 護 者 方 にも 御 理 解 いただくことが 重 要 です 2 教 育 的 意 義 ある 医 療 的 ケアために 1 学 校 生 活 中 でどようにケアに 取 り 組 んでいくかという 日 常 的 な 流 れを 考 えながら 医 ケアを 行 えるよ うにする 学 習 流 れを 考 える 際 に ケアをどうすればよいかも 考 え 合 わせ 見 通 しをもてるようにする 2 児 童 生 徒 とコミュニケーションをとりながらケアを 行 い 児 童 生 徒 が 教 師 と 信 頼 関 係 を 深 め 自 発 的 な 意 思 表 示 が 生 まれるような 関 係 づくりをする 3 あらかじめ 体 調 など 状 況 に 応 じたケアしやすい 環 境 を 整 えておくなど 授 業 に 集 中 できるよう ケア による 授 業 中 断 を 少 なくするように 配 慮 する 4 児 童 生 徒 が 自 分 身 体 に 対 し 肯 定 的 な 自 己 像 をもてるように 援 助 する これらことが 実 現 できるように 対 象 児 童 生 徒 将 来 望 ましい 姿 も 含 めて 医 療 的 ケア 実 施 に 関 して 保 護 者 と 面 談 を 行 うことが 大 切 と 考 えています また 校 内 においては 体 制 面 としては 看 護 師 を 配 置 し 実 施 にあたっては 研 修 を 組 む 等 個 々へ 配 慮 等 について 学 級 学 年 学 部 全 校 ( 必 要 に 応 じて 医 療 的 ケア 検 討 委 員 会 を 開 く)で 検 討 し 共 通 理 解 を 図 りながら 進 めていくことが 重 要 と 考 え 取 り 組 んでいます 6