美濃口紀子 坂田美智子 第9図 7 図版4 7 は中房に蓮子1 4をもつ蓮華文軒丸瓦で特異な文様である 同 文資料は見当たらない 第9図 8 図版4 8 は同文資料が見当たらない 単弁八弁蓮華文軒丸瓦 外区には唐 草文が施される 外区に唐草文がみられる特徴から 11 世紀前半の可能性あり 第9図 9 図版4 9 は 連珠文軒丸瓦である 中房に梵字1字が陽刻されているよう であるが そのほとんどを欠損しているため 文字の解読はできない 東大寺や四天王寺の瓦 に文様構成が似たものはあるが 同文資料は見当たらない このように梵字を中房部分に配し た軒丸瓦は 平安時代後期の所産と考えられる 2 軒平瓦 軒平瓦 26 点の法量 注記内容 胎土 焼成 色調 産地 調整 製作技法等については観 察所見表 第5 6表 参照 第 5 表 観察所見表 軒平瓦 1 84