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枚 監 査 第 5 7 号 平 成 23 年 8 月 27 日 請 求 人 様 枚 方 市 監 査 委 員 監 査 委 員 監 査 委 員 勝 山 武 彦 岡 沢 龍 一 大 塚 光 央 枚 方 市 職 員 措 置 請 求 に 係 る 監 査 結 果 について ( 枚 方 市 在 日 外 国 人 等 高 齢 者 給 付 金 返 還 差 止 に 係 る 住 民 監 査 請 求 ) 平 成 23 年 7 月 1 日 付 け 枚 監 査 第 57 号 で 受 理 した 地 方 自 治 法 第 242 条 第 1 項 に 基 づく 住 民 監 査 請 求 の 監 査 結 果 を 同 条 第 4 項 の 規 定 により 次 のとおり 通 知 します

第 1 監 査 の 結 果 本 件 請 求 については 合 議 により 次 のように 決 定 した 本 件 請 求 には 理 由 がないと 認 める ( 棄 却 ) 第 2 監 査 の 請 求 1. 請 求 人 1 名 2. 監 査 請 求 書 の 提 出 平 成 23 年 7 月 1 日 3. 請 求 の 内 容 ( 原 文 のまま) 枚 方 市 が 行 っている 在 日 外 国 人 等 高 齢 者 給 付 金 は 在 日 外 国 人 のみを 適 用 の 対 象 と しております しかしながら 国 民 年 金 制 度 における 在 日 外 国 人 と 日 本 人 の 取 り 扱 いに 国 籍 条 項 等 の 違 いがあって それぞれ 無 年 金 者 となる 過 程 が 違 うとは 言 え 日 本 人 が 対 象 外 と なる 事 が 認 められるだけの 適 切 適 正 な 理 由 がなく 憲 法 第 14 条 に 違 反 しております まず この 制 度 の 対 象 ですが 大 正 15 年 4 月 1 日 以 前 に 生 まれた 在 日 外 国 人 にな っております この 対 象 者 は 国 民 年 金 制 度 の 国 籍 条 項 の 為 に 国 民 年 金 制 度 への 加 入 が 不 可 能 で 無 年 金 者 となって 老 齢 基 礎 年 金 を 受 給 出 来 ていません しかし 同 様 の 日 本 人 は 本 来 強 制 加 入 である 国 民 年 金 制 度 の 年 金 保 険 料 を 滞 りなく 納 付 していれば 無 年 金 者 にはならなかった と 言 う 経 緯 があります 日 本 人 の 場 合 は 自 己 責 任 であり 在 日 外 国 人 の 場 合 は 自 己 責 任 ではない との 理 由 から この 制 度 の 対 象 者 を 在 日 外 国 人 にしています ですが それだけの 理 由 で この 制 度 の 対 象 が 在 日 外 国 人 に 限 定 されるのは 明 ら かに 公 平 性 を 欠 き 憲 法 第 14 条 法 の 下 の 平 等 の 観 点 からも 認 められません 国 民 年 金 制 度 は 曰 本 国 民 であれば 強 制 加 入 で 原 則 として 20 歳 から 60 歳 までの 40 年 間 の 納 付 を 行 います そして 最 低 25 年 間 の 納 付 期 間 がなければ 老 齢 基 礎 年 - 1 -

金 の 受 給 資 格 が 貰 えません その 場 合 それまで 納 めた 保 険 料 の 返 還 もありません 年 金 制 度 が 始 まった 時 点 で 年 齢 が 20 歳 を 超 えていて 60 歳 までの 間 に 40 年 間 の 納 付 が 出 来 ない 人 も 25 年 間 の 納 付 によって 年 金 の 受 給 資 格 が 貰 えます しかし 35 歳 を 超 えていた 人 間 は 最 低 納 付 期 間 の 25 年 間 の 納 付 が 出 来 なかった ので その 人 間 の 生 年 月 日 に 応 じて それぞれ 最 低 納 付 期 間 の 短 縮 などの 措 置 が 設 け られており 明 治 44 年 4 月 2 日 以 後 大 正 15 年 4 月 1 日 までに 生 まれた 人 間 であれ ば それぞれ 必 要 な 年 数 の 納 付 を 行 う 事 で 老 齢 基 礎 年 金 の 受 給 資 格 が 貰 えるようにな っております つまり 保 険 料 の 納 付 の 滞 納 がなければ 日 本 人 の 無 年 金 者 は 発 生 し なかったのは 事 実 です ちなみに 明 治 44 年 4 月 1 日 以 前 に 生 まれた 人 間 は 老 齢 福 祉 年 金 が 保 険 料 の 納 付 如 何 に 関 わらず 支 給 されており 1982 年 に 国 籍 条 項 が 無 くなって 在 日 外 国 人 でも 支 給 されております ここで 大 正 15 年 4 月 1 日 に 生 まれた 日 本 人 の 場 合 を 例 に 挙 げますと この 人 間 は 国 民 年 金 制 度 が 始 まった 時 点 で35 歳 となっており 60 歳 までの 間 に 保 険 料 を 納 付 出 来 る 回 数 の 上 限 は 299 回 (24 年 11 月 分 )でした この 人 間 は 国 民 年 金 の 最 低 納 付 期 間 の 25 年 間 を 納 付 出 来 ませんので 240 回 (20 年 分 )の 保 険 料 の 納 付 で 国 民 年 金 の 受 給 資 格 が 貰 えるようになっています そして この 人 間 が 239 回 の 納 付 を 行 い 何 らかの 事 情 によって 240 回 の 納 付 を 滞 納 したとします そのまま 60 歳 を 超 えるまで 240 回 目 を 納 付 しなかった 場 合 この 人 間 は 老 齢 基 礎 年 金 の 受 給 資 格 が 貰 えず 無 年 金 者 となります 当 然 納 めた 239 回 の 保 険 料 も 返 還 されません 同 じ 条 件 の 在 日 外 国 人 の 場 合 ですと そもそも 国 民 年 金 制 度 に 国 籍 条 項 がある 為 に 国 民 年 金 制 度 に 加 入 出 来 なかった 訳 ですから 保 険 料 は1 円 も 納 めていません この 日 本 人 と 在 日 外 国 人 の 二 者 の 無 年 金 者 に 対 して 後 者 の 在 日 外 国 人 だけを 対 象 にするのが 在 日 外 国 人 等 高 齢 者 給 付 金 であります ちなみに この 日 本 人 の 239 回 の 保 険 料 の 総 額 は\219,240 円 ほどになります 貨 幣 価 値 の 変 動 を 考 慮 しないと それ 程 高 額 に 見 えないかもしれませんが 同 様 の 金 額 を 郵 便 局 や 銀 行 で 貯 金 していたとすれば かなりの 高 額 になります 更 に 日 本 国 は 国 民 年 金 制 度 における 在 日 外 国 人 の 扱 いに 対 して 数 多 くの 優 遇 措 置 救 済 措 置 を 施 しております 今 回 の 請 求 に 直 接 に 関 係 のある 事 ではないのですが この 優 遇 措 置 救 済 措 置 - 2 -

に 関 して 詳 しく 記 述 した 添 付 資 料 を 添 えておきます その 救 済 から 外 れた 在 日 外 国 人 がいるのは 確 かですが この 救 済 から 外 れて 無 年 金 者 となった 在 日 外 国 人 に 対 して 日 本 国 政 府 に 何 の 責 任 もないことは 在 日 無 年 金 訴 訟 在 日 障 害 者 無 年 金 訴 訟 と 呼 ばれる 裁 判 において 最 高 裁 判 所 が 認 めております (それぞれ 平 成 21 年 2 月 3 日 と 平 成 19 年 12 月 25 日 ) 枚 方 市 が 施 行 している 当 制 度 のように 救 済 から 漏 れて 否 応 なしに 無 年 金 者 となら ざるを 得 なかった 在 日 外 国 人 の 救 済 ( 福 祉 の 増 進 )を 行 うにしても 上 記 で 説 明 した 通 り 多 額 の 保 険 料 の 納 付 を 行 ったにも 関 わらず 無 年 金 者 となった 日 本 人 もいるので すから この 日 本 人 も 同 時 に 救 済 ( 福 祉 の 増 進 )するべきであります 財 源 は 地 方 税 であり 多 額 の 保 険 料 を 納 付 した 日 本 人 の 無 年 金 者 の 納 めた 地 方 税 を 使 って 保 険 料 を 1 円 も 払 っていない 在 日 外 国 人 の 無 年 金 者 の 為 に 給 付 金 を 支 給 する 事 は 余 りにも 日 本 人 に 対 して 不 公 正 不 利 益 であり 差 別 的 扱 いであります 如 何 なる 理 由 であっても 等 しく 無 年 金 者 となった 人 間 に 対 して 国 籍 によって 処 遇 を 違 える 当 制 度 は 憲 法 第 14 条 法 の 下 の 平 等 に 反 するものであります 憲 法 第 14 条 は 以 下 の 通 り 1.すべて 国 民 は 法 の 下 に 平 等 であつて 人 種 信 条 性 別 社 会 的 身 分 又 は 門 地 により 政 治 的 経 済 的 又 は 社 会 的 関 係 において 差 別 されない 2. 華 族 その 他 の 貴 族 の 制 度 は これを 認 めない 3. 栄 誉 勲 章 その 他 の 栄 典 の 授 与 は いかなる 特 権 も 伴 はない 栄 典 の 授 与 は 現 にこれを 有 し 又 は 将 来 これを 受 ける 者 の 一 代 に 限 り その 効 力 を 有 する 現 在 日 本 国 内 において 自 国 民 である 日 本 人 が 生 活 苦 を 原 因 に 年 間 に1 万 人 が 自 殺 をしている 現 状 において 在 日 外 国 人 のみを 適 用 の 範 囲 とした 社 会 保 障 制 度 について は 過 去 に 示 された 最 高 裁 判 所 の 判 決 判 断 に 鑑 みても 適 切 適 当 ではありません 過 去 の 最 高 裁 の 判 例 からも 以 下 の 2 つが 示 されております 外 国 人 の 社 会 保 障 を 第 一 義 的 に 責 任 を 負 うのは その 者 の 所 属 する 国 家 である 福 祉 の 財 源 が 限 られた 中 で 外 国 人 よりも 自 国 民 を 優 先 して 救 済 することは 認 め られる ( 在 日 無 年 金 訴 訟 京 都 地 裁 原 審 判 決 文 ならびに 塩 見 訴 訟 平 成 元 年 3 月 2 日 ) - 3 -

自 国 民 の 救 済 すら 困 難 になっている 昨 今 又 東 日 本 大 震 災 という 未 曾 有 の 大 災 害 が 起 き(これは 平 成 22 年 度 の 出 来 事 ではありませんが) 今 後 更 に 生 活 に 困 窮 する 日 本 国 民 の 増 加 が 予 想 される 中 で 最 高 裁 の 判 例 判 断 に 背 いてまで 在 日 外 国 人 のみ を 適 用 の 範 囲 とする 社 会 保 障 制 度 を 継 続 するのは 認 められません 尚 在 日 韓 国 人 の 協 定 永 住 資 格 者 ( 現 在 はその 殆 どが 特 別 永 住 資 格 者 になってます) に 対 する 社 会 保 障 については 日 韓 法 的 地 位 協 定 というものがあり その 一 部 は 以 下 の 通 り 第 四 条 社 会 保 障 等 への 考 慮 日 本 国 政 府 は 次 に 掲 げる 事 項 について 妥 当 な 考 慮 を 払 うものとする (a) 第 一 条 の 規 定 に 従 い 日 本 国 で 永 住 することを 許 可 されている 大 韓 民 国 国 民 に 対 する 日 本 国 における 教 育 生 活 保 護 及 び 国 民 健 康 保 険 に 関 する 事 項 在 日 韓 国 人 ( 協 定 永 住 者 )の 社 会 保 障 等 について 妥 当 な 考 慮 を 行 う 必 要 はありま すが 必 ずしも 自 国 民 である 日 本 国 民 と 同 様 の 社 会 保 障 を 与 えなければならない 訳 で はありません 以 上 の 理 由 憲 法 第 14 条 違 反 最 高 裁 判 決 判 断 の 主 旨 に 反 する によって 在 日 外 国 人 等 高 齢 者 給 付 金 制 度 は 認 める 事 が 出 来 ない よって 必 要 な 措 置 を 求 めて 請 求 を 行 います 今 回 の 請 求 ではないが 仮 に 存 続 させるならば 国 籍 条 項 を 撤 廃 する 必 要 がある 4. 事 実 証 明 書 (1) 枚 方 市 高 齢 社 会 室 課 長 からの 回 答 書 (2) 枚 方 市 在 日 外 国 人 等 高 齢 者 給 付 金 支 給 要 綱 事 実 証 明 書 の 本 報 告 書 への 掲 載 は 省 略 する - 4 -

第 3. 監 査 の 実 施 1. 要 件 審 査 及 び 請 求 の 受 理 本 件 請 求 書 は 平 成 23 年 7 月 1 日 に 提 出 され 受 付 けを 行 った 請 求 のあった 平 成 22 年 度 分 の 枚 方 市 在 日 外 国 人 等 高 齢 者 給 付 金 ( 以 下 本 給 付 金 という )の 支 出 については 当 該 行 為 のあった 日 から1 年 以 内 に 請 求 されたもので あることを 確 認 した その 後 本 件 請 求 は その 他 の 所 定 の 要 件 についても 具 備 しているものと 認 め 平 成 23 年 7 月 11 日 に 提 出 日 に 遡 り 受 理 することを 決 定 した 2. 監 査 委 員 の 除 斥 本 件 請 求 の 監 査 にあたって 地 方 自 治 法 第 199 条 の2の 規 定 により 久 野 邦 広 監 査 委 員 は 本 件 の 利 害 関 係 者 と 認 められるため 除 斥 とした 3. 請 求 人 の 陳 述 及 び 新 たな 証 拠 の 提 出 地 方 自 治 法 第 242 条 第 6 項 の 規 定 に 基 づき 平 成 23 年 7 月 28 日 に 陳 述 の 機 会 を 設 けた この 陳 述 の 機 会 に 請 求 人 から 新 たな 証 拠 の 提 出 はなかった 4. 監 査 対 象 事 項 本 件 請 求 の 内 容 は 次 のとおりと 認 められる 本 給 付 金 は 在 日 外 国 人 等 を 適 用 の 対 象 としており 日 本 人 が 対 象 外 となる 事 が 認 められるだけの 適 切 適 正 な 理 由 がなく 憲 法 第 14 条 に 違 反 している また 過 去 の 在 日 無 年 金 訴 訟 や 塩 見 訴 訟 での 最 高 裁 の 判 例 ( 外 国 人 の 社 会 保 障 を 第 一 義 的 に 責 任 を 負 うのは その 者 の 所 属 する 国 家 である 福 祉 の 財 源 が 限 ら - 5 -

れた 中 で 外 国 人 よりも 自 国 民 を 優 先 して 救 済 することは 認 められる )に 背 いてま で 在 日 外 国 人 等 を 適 用 の 範 囲 とする 社 会 保 障 制 度 を 継 続 することは 認 められない したがって 憲 法 第 14 条 違 反 最 高 裁 判 決 判 断 の 主 旨 に 反 する ことから 本 給 付 金 の 支 給 は 認 める 事 が 出 来 ず 平 成 22 年 度 に 本 市 において 支 給 した600,000 円 の 返 還 と 今 後 本 給 付 金 の 支 給 を 行 わない 事 を 市 長 に 勧 告 するよう 求 めている 以 上 であるが 請 求 にある 憲 法 違 反 の 判 断 等 については 司 法 に 委 ねられている ものである 住 民 監 査 請 求 における 監 査 委 員 の 職 務 は 地 方 自 治 法 第 242 条 に 定 める 財 務 会 計 上 の 行 為 の 違 法 性 不 当 性 を 判 断 し その 是 正 を 目 的 とすることから 次 の 点 につい て 監 査 を 行 うこととした 違 法 又 は 不 当 な 公 金 の 支 出 はあるか 5. 監 査 の 対 象 部 課 健 康 部 高 齢 社 会 室 第 4 監 査 対 象 部 課 の 説 明 1. 関 係 職 員 からの 事 情 聴 取 平 成 23 年 8 月 8 日 に 関 係 職 員 から 事 情 聴 取 を 行 った 2. 事 情 を 聴 取 した 者 健 康 部 長 高 齢 社 会 室 長 高 齢 社 会 室 課 長 高 齢 社 会 室 課 長 代 理 - 6 -

3. 説 明 の 概 要 (1) 本 給 付 金 制 度 がはじまった 経 過 及 び 概 要 について 平 成 4 年 に 在 日 本 朝 鮮 人 総 連 合 会 大 阪 府 河 北 東 支 部 から 平 成 5 年 には 在 日 本 大 韓 民 国 居 留 民 団 大 阪 府 枚 方 支 部 から それぞれ 要 望 があった 大 阪 府 内 では 平 成 7 年 度 には 6 市 平 成 8 年 度 には 24 市 11 町 村 が 制 度 化 ま たは 制 度 化 を 予 定 していたため 大 阪 府 市 長 会 において 統 一 的 対 応 が 望 ましいと された 大 阪 府 市 長 会 保 健 福 祉 部 会 及 び 大 阪 府 町 村 長 会 環 境 厚 生 部 会 の 各 福 祉 主 担 者 会 議 及 び 北 河 内 ブロック 福 祉 事 務 所 長 会 議 での 議 論 を 経 て 平 成 8 年 2 月 の 市 議 会 経 済 委 員 協 議 会 へ 報 告 の 上 枚 方 市 在 日 外 国 人 等 高 齢 者 給 付 金 支 給 要 綱 ( 以 下 本 要 綱 という )を 制 定 し 制 度 実 施 した 本 給 付 金 制 度 は 国 民 年 金 法 の 国 籍 条 項 の 撤 廃 に 当 たって 経 過 措 置 がとられ ず 老 齢 年 金 等 の 支 給 が 受 けられなかった 在 日 外 国 人 等 に 対 し 給 付 金 を 支 給 し 福 祉 の 増 進 を 図 ることを 目 的 としたものである 受 給 資 格 者 は 本 市 に 在 住 する 大 正 15 年 4 月 1 日 以 前 生 まれの 者 で 外 国 人 に も 国 民 年 金 の 加 入 が 認 められるようになった 昭 和 57 年 1 月 1 日 以 前 から 引 き 続 き 外 国 人 登 録 されている 者 または 同 日 以 降 に 帰 化 し 住 民 基 本 台 帳 に 記 載 されてい る 者 のうち 生 活 保 護 や 年 額 12 万 円 以 上 の 公 的 年 金 受 給 者 等 を 除 いた 者 である 給 付 金 の 額 は 月 額 1 万 円 で 年 額 12 万 円 未 満 の 公 的 年 金 を 受 給 している 者 には 給 付 金 の 額 との 差 額 を 支 給 する (2) 大 阪 府 下 における 平 成 22 年 度 の 本 給 付 金 支 給 状 況 について 申 請 者 がいないため 給 付 実 績 がない 自 治 体 もあるが 本 市 を 除 く42 市 町 村 中 31 自 治 体 で 概 ね 本 市 と 同 様 の 制 度 に 基 づいて 給 付 金 の 支 給 が 行 われている 支 給 金 額 は いずれの 自 治 体 においても 月 1 万 円 である - 7 -

(3) 本 給 付 金 制 度 の 実 施 手 続 き( 開 始 された 当 初 の 手 続 き)について 本 市 では 給 付 金 補 助 金 等 の 多 くは 要 綱 において 給 付 等 の 目 的 受 給 資 格 者 支 給 手 続 き 等 を 定 め 支 払 いを 行 っている 本 市 における 本 給 付 金 制 度 も (1)の 経 過 を 経 て 制 度 施 行 することとなった 制 度 施 行 前 の 平 成 8 年 2 月 に 市 議 会 経 済 委 員 協 議 会 へ 制 度 実 施 の 報 告 を 行 い 平 成 8 年 度 予 算 に 計 上 し 予 算 成 立 後 に 本 要 綱 を 制 定 し 平 成 8 年 4 月 1 日 から 制 度 を 開 始 した (4) 本 給 付 金 受 給 資 格 者 の 収 入 について 受 給 資 格 者 であっても 一 定 額 以 上 の 所 得 がある 場 合 は 支 給 対 象 外 とする 障 害 基 礎 年 金 の 支 給 停 止 基 準 である 国 民 年 金 法 施 行 令 第 5 条 の 4 の 規 定 に 準 じた 所 得 基 準 についても 本 要 綱 において 定 めている (5) 平 成 22 年 度 に 係 る 本 給 付 金 の 支 出 手 続 きについて 本 要 綱 第 5 条 に 基 づく 申 請 について 同 第 6 条 に 基 づき 内 容 審 査 と 受 給 資 格 認 定 通 知 を 行 っている 内 容 審 査 は 本 要 綱 第 3 条 に 規 定 する 受 給 資 格 者 であるか 否 かの 確 認 である 具 体 的 な 受 給 資 格 者 の 確 認 方 法 としては 登 録 済 証 明 書 等 による 本 要 綱 第 2 条 に 定 義 する 在 日 外 国 人 等 高 齢 者 であるかの 確 認 と 生 活 保 護 受 給 の 有 無 等 の 確 認 である 受 給 資 格 を 認 定 した 者 は 給 付 金 支 給 台 帳 に 登 載 し 本 要 綱 第 8 条 の 規 定 によ る 現 況 届 の 提 出 を 求 めている 提 出 された 現 況 届 の 内 容 を 審 査 の 上 当 該 受 給 者 に 通 知 書 を 送 付 し 銀 行 振 込 によって 給 付 金 を 支 給 している 支 出 に 当 たっては 本 市 の 会 計 規 則 のほか 事 務 決 裁 規 程 等 の 規 定 に 従 い 適 切 に 処 理 している - 8 -

(6) 現 況 届 及 び 内 容 審 査 について 本 要 綱 第 8 条 第 1 項 に 定 める 現 況 届 に 同 第 8 条 第 2 項 に 定 める 所 得 証 明 書 が 添 付 されて 提 出 されている 提 出 された 現 況 届 と 所 得 証 明 書 により 本 要 綱 第 3 条 に 規 定 する 在 日 外 国 人 等 高 齢 者 であること 及 び 除 外 規 定 に 該 当 しないことを 確 認 している 生 活 保 護 枚 方 市 在 日 外 国 人 障 害 給 付 金 の 受 給 及 び 養 護 老 人 ホーム 入 所 の 有 無 については 各 担 当 課 から 情 報 を 求 め 確 認 を 行 っている (7) 本 給 付 金 制 度 と 請 求 人 が 主 張 する 最 高 裁 判 例 及 び 憲 法 14 条 との 関 係 について 本 給 付 金 の 支 出 については 所 定 の 手 続 きに 基 づき 制 定 された 本 要 綱 の 各 規 定 に 基 づき 適 切 に 執 行 していると 認 識 しており 特 に 問 題 はないと 考 えている 第 5 監 査 委 員 の 判 断 1. 確 認 できた 事 実 関 係 (1) 制 度 の 目 的 昭 和 57 年 1 月 1 日 の 国 民 年 金 法 ( 昭 和 34 年 法 律 第 141 号 )の 国 籍 条 項 の 撤 廃 に 当 たって 経 過 措 置 がとられず 同 法 の 老 齢 基 礎 年 金 等 の 支 給 を 受 けることができ なかった 在 日 外 国 人 等 に 対 し 本 給 付 金 を 支 給 することにより 福 祉 の 増 進 を 図 る ことを 目 的 としているものである (2) 支 出 の 根 拠 支 出 の 根 拠 となる 本 要 綱 については 本 市 事 務 決 裁 規 程 に 基 づき 枚 方 市 在 日 外 国 人 等 高 齢 者 給 付 金 交 付 要 綱 の 制 定 について の 回 議 書 において 平 成 18 年 3 月 16 日 付 けで 適 正 に 決 裁 され 平 成 18 年 4 月 1 日 から 施 行 されている - 9 -

(3) 受 給 資 格 者 次 のいずれかに 該 当 し 申 請 のあった 者 で 受 給 資 格 を 認 定 した 者 1 大 正 15 年 4 月 1 日 以 前 に 生 まれた 者 で 昭 和 57 年 1 月 1 日 以 前 から 引 き 続 き 外 国 人 登 録 原 票 に 登 録 されているもの 2 大 正 15 年 4 月 1 日 以 前 に 生 まれた 者 で 昭 和 57 年 1 月 1 日 前 に 外 国 人 原 票 に 登 録 されていた 者 で 同 日 以 後 に 帰 化 して 住 民 基 本 台 帳 に 記 載 されている もの ただし 次 のいずれかに 該 当 する 者 を 除 く ( 除 外 規 定 ) 1 生 活 保 護 を 受 けている 者 2 公 的 年 金 の 受 給 者 であって その 受 給 額 が 年 額 120,000 円 以 上 のもの 3 枚 方 市 在 日 外 国 人 障 害 給 付 金 の 支 給 を 受 けている 者 4 老 人 福 祉 法 ( 昭 和 38 年 法 律 第 133 号 ) 第 20 条 の4に 規 定 する 養 護 老 人 ホー ムに 入 所 している 者 5 前 年 中 の 所 得 が その 者 の 扶 養 親 族 等 の 有 無 及 び 数 に 応 じて 国 民 年 金 法 施 行 令 ( 昭 和 34 年 政 令 第 184 号 ) 第 5 条 の4に 規 定 する 額 を 超 える 者 6 他 の 市 町 村 が 実 施 する 同 様 の 給 付 金 制 度 の 受 給 対 象 者 となっている 者 受 給 資 格 者 から 提 出 された 現 況 届 と 添 付 の 所 得 証 明 書 により 上 記 の 受 給 資 格 に 該 当 すること 及 び 除 外 規 定 の2 5 6に 該 当 しないことを 確 認 している また 除 外 規 定 の1( 担 当 課 : 保 護 課 現 : 生 活 福 祉 室 ) 3( 担 当 課 : 障 害 福 祉 室 ) 4( 担 当 課 : 高 齢 社 会 室 )のそれぞれの 受 給 または 措 置 の 有 無 につい ては 担 当 課 から 情 報 を 得 て 確 認 している 請 求 のあった 平 成 22 年 度 については 受 給 者 は5 人 である (4) 支 給 金 額 月 額 10,000 円 ( 年 額 120,000 円 ) ただし 公 的 年 金 を 受 給 している 者 に 対 する 本 給 付 金 の 月 額 は 120,000 円 か ら 当 該 公 的 年 金 の 年 額 を 控 除 した 額 を12で 除 して 得 た 額 請 求 のあった 平 成 22 年 度 分 については 総 額 で600,000 円 ( 年 額 )が 支 給 され ている - 10 -

(5) 支 給 日 毎 年 3 月 及 び9 月 に それぞれの 当 該 月 までの 分 が 支 払 われる 請 求 のあった 平 成 22 年 度 分 については 平 成 22 年 9 月 30 日 と 平 成 23 年 3 月 31 日 に 支 給 されている (6) 現 況 届 等 ( 審 査 認 定 ) 現 況 届 及 び 所 得 証 明 書 による 内 容 審 査 を 実 施 し 当 該 受 給 者 に 対 し 平 成 22 年 7 月 26 日 付 けで 受 給 資 格 認 定 通 知 書 が 送 付 されている (7) 支 出 請 求 のあった 平 成 22 年 度 分 については 平 成 22 年 度 予 算 ( 款 : 民 生 費 項 : 社 会 福 祉 費 目 : 老 人 福 祉 費 節 : 扶 助 費 細 節 : 法 外 援 護 費 説 明 : 在 日 外 国 人 等 高 齢 者 給 付 金 )において 平 成 22 年 9 月 2 日 及 び 平 成 23 年 3 月 2 日 を 決 裁 日 とする 支 出 負 担 行 為 決 議 書 並 びに 平 成 22 年 9 月 8 日 及 び 平 成 23 年 3 月 4 日 を 決 裁 日 とする 支 出 命 令 書 により 支 出 手 続 き( 口 座 振 込 み)が 行 われている 2. 結 論 第 3. 監 査 の 実 施 の 4. 監 査 対 象 事 項 で 明 らかにしたように 請 求 にある 憲 法 違 反 の 判 断 等 については 司 法 に 委 ねられているものである 住 民 監 査 請 求 における 監 査 委 員 の 職 務 は 地 方 自 治 法 第 242 条 に 定 める 財 務 会 計 上 の 行 為 の 違 法 性 不 当 性 を 判 断 し その 是 正 を 目 的 とすることから 違 法 又 は 不 当 な 公 金 の 支 出 はあるか という 点 について 次 のとおり 判 断 を 行 った 請 求 の 対 象 である 平 成 22 年 度 に 支 出 された 本 給 付 金 は 平 成 18 年 4 月 1 日 に 施 行 した 本 要 綱 に 基 づく 適 正 な 公 金 支 出 手 続 きによって 執 行 され また 一 定 の 要 件 に 該 当 する 者 に 対 する 福 祉 の 増 進 を 図 る 目 的 で 行 われている 事 業 であり 違 法 不 当 な 公 金 の 支 出 は 認 められない 以 上 のとおり, 本 件 請 求 に 係 る 公 金 の 支 出 については 何 ら 違 法 性 不 当 性 は 認 められないことから 請 求 人 の 主 張 には 理 由 がないものである - 11 -