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Ⅳ-11 使 用 人 等 の 資 格 Ⅳ-12 使 用 人 等 による 領 収 書 等 の 突 合 Ⅳ-13 使 用 人 の 使 用 に 係 る 業 務 委 託 契 約 Ⅳ-14 政 治 資 金 監 査 の 実 施 に 支 障 を 来 たす 場 合 Ⅳ-15 政 治 資 金 監 査 契 約 書 のひな 形 Ⅳ-16 法 人 による 政 治 資 金 監 査 Ⅳ-17 政 治 資 金 監 査 契 約 書 への 印 紙 の 貼 付 Ⅳ-18 政 治 資 金 監 査 報 酬 からの 源 泉 徴 収 Ⅳ-19 政 治 資 金 監 査 報 酬 に 係 る 領 収 書 等 への 印 紙 の 貼 付 Ⅴ. 政 治 資 金 監 査 指 針 2 個 別 監 査 指 針 15 Ⅴ-1 明 細 書 Ⅴ-2 明 細 書 を 提 出 する 場 合 Ⅴ-3 預 金 口 座 の 確 認 Ⅴ-4 国 税 領 収 書 Ⅴ-5 自 動 車 納 税 通 知 書 兼 領 収 証 書 Ⅴ-6 公 共 料 金 等 の 請 求 書 兼 口 座 引 落 しの 案 内 Ⅴ-7 振 込 手 数 料 の 領 収 書 等 Ⅴ-8 あて 名 のないレシート Ⅴ-9 お 品 代 の 但 書 き Ⅴ-10 請 求 書 のとおり の 但 書 き Ⅴ-11 代 金 引 換 の 領 収 書 等 Ⅴ-12 発 行 者 情 報 の 無 い 領 収 書 等 Ⅴ-13 郵 便 局 の 払 込 票 兼 受 領 証 Ⅴ-14 印 字 の 読 みとれなくなったレシート Ⅴ-15 印 紙 が 貼 付 されていない 領 収 書 等 Ⅴ-16 クレジットカードの 月 次 利 用 明 細 書 Ⅴ-17 請 求 書 等 Ⅴ-18 政 治 団 体 が 作 成 した 経 費 支 出 伺 書 等 Ⅴ-19 政 治 団 体 による 支 出 証 明 書 Ⅴ-20 無 償 提 供 に 対 して 政 治 団 体 が 交 付 した 受 領 証 Ⅴ-21 支 出 の 相 手 方 から 受 領 印 を 得 た 書 面 Ⅴ-22 年 の 記 載 のない 領 収 書 等 Ⅴ-23 職 員 名 義 契 約 の 携 帯 電 話 の 使 用 料 に 係 る 領 収 書 等 Ⅴ-24 政 治 活 動 に 関 する 支 出 Ⅴ-25 支 出 の 目 的 の 追 記 Ⅴ-26 あて 名 の 追 記 Ⅴ-27 複 数 支 出 への 領 収 書 等 の 一 括 発 行 Ⅴ-28 複 数 団 体 への 領 収 書 等 の 一 括 発 行 Ⅴ-29 クーポン 等 の 切 り 離 し Ⅴ-30 インターネットバンキングにおける 振 込 明 細 書 Ⅴ-31 振 込 明 細 書 のない 場 合

Ⅴ-32 振 込 明 細 書 に 係 る 支 出 目 的 書 がない 場 合 Ⅴ-33 領 収 書 等 亡 失 等 一 覧 表 への 会 計 責 任 者 等 の 記 名 押 印 Ⅴ-34 領 収 書 等 亡 失 等 一 覧 表 に 記 載 された 支 出 に 係 る 請 求 書 等 Ⅴ-35 領 収 書 等 の 改 ざんの 形 跡 Ⅴ-36 補 助 簿 日 計 表 の 類 の 使 用 Ⅴ-37 解 散 団 体 による 政 治 資 金 監 査 報 酬 の 計 上 Ⅴ-38 お 祭 りの 屋 台 等 における 領 収 書 等 の 徴 収 Ⅵ. 政 治 資 金 監 査 指 針 3 会 計 責 任 者 等 に 対 するヒアリング 27 Ⅵ-1 ヒアリングにおける 確 認 方 法 Ⅵ-2 ヒアリング 結 果 と 監 査 調 書 Ⅵ-3 人 件 費 の 取 扱 いの 不 備 Ⅵ-4 事 務 所 の 共 同 使 用 Ⅶ. 政 治 資 金 監 査 報 告 書 29 Ⅶ-1 連 名 による 政 治 資 金 監 査 報 告 書 Ⅶ-2 収 入 支 出 の 記 載 漏 れ Ⅶ-3 指 摘 による 修 正 の 記 載 Ⅶ-4 意 見 の 記 述 Ⅶ-5 政 治 資 金 監 査 報 告 書 への 契 印 割 印 Ⅶ-6 記 載 例 以 外 の 事 項 の 記 載 Ⅶ-7 収 支 報 告 書 の 写 しの 添 付 Ⅶ-8 主 たる 事 務 所 以 外 の 実 施 場 所 の 記 載 方 法 Ⅶ-9 主 たる 事 務 所 とそれ 以 外 の 場 所 の 両 方 で 実 施 した 場 合 Ⅶ-10 政 治 資 金 監 査 報 告 書 の 内 容 変 更 Ⅶ-11 平 成 23 年 東 北 地 方 太 平 洋 沖 地 震 による 被 害 を 受 けた 国 会 議 員 関 係 政 治 団 体 に 係 る 政 治 資 金 監 査 報 告 書 の 記 載 2. 収 支 報 告 書 の 記 載 方 法 に 関 すること 35 2-1 振 込 みの 方 法 による 支 出 について 領 収 書 等 を 徴 収 した 場 合 2-2 収 納 代 行 代 金 引 換 における 支 出 を 受 けた 者 2-3 資 金 前 渡 し 及 び 立 替 払 いによる 物 品 購 入 2-4 領 収 書 等 に 住 所 の 記 載 がない 場 合 2-5 領 収 書 等 の 写 しの 提 出 方 法 参 考 資 料 39

1 政 治 資 金 監 査 に 関 すること

Ⅰ. 政 治 資 金 監 査 の 目 的 Ⅰ-1 政 治 資 金 監 査 の 範 囲 政 治 資 金 監 査 は 外 形 的 定 型 的 な 確 認 としつつも 関 係 法 令 上 の 問 題 点 等 かなり 踏 み 込 んだ 内 容 も 確 認 することとされており 政 治 資 金 監 査 においてどこまでの 確 認 が 求 められているのかがよく 分 からない 政 治 資 金 監 査 マニュアルには 会 計 責 任 者 等 に 対 するヒアリングの 際 関 係 法 令 上 の 問 題 点 等 の 確 認 を 行 うなど 踏 み 込 んだ 内 容 のものが 含 まれ ていますが これらの 事 項 は 政 治 資 金 監 査 の 信 頼 性 確 保 の 観 点 から 関 係 書 類 の 形 式 的 なチェックに 加 えて 会 計 責 任 者 側 に 確 認 を 求 めたり 注 意 喚 起 をしたりしていただくためのものです これらの 事 項 が 実 際 に 関 係 法 令 に 従 っているかどうかなど 支 出 の 妥 当 性 については あくまでも 国 会 議 員 関 係 政 治 団 体 側 の 責 任 により 判 断 するものであって 外 形 的 定 型 的 確 認 という 政 治 資 金 監 査 の 基 本 的 性 格 から 外 れるものではないも のと 考 えます Ⅰ-2 未 払 金 等 の 取 扱 い 企 業 会 計 における 未 払 金 未 払 費 用 については 政 治 資 金 監 査 上 ど のように 取 り 扱 えばよいのか 政 治 資 金 規 正 法 上 の 支 出 は 約 束 ベースのものは 除 かれており 会 計 帳 簿 や 収 支 報 告 書 に 記 載 されていない 未 払 金 未 払 費 用 については 政 治 資 金 監 査 の 対 象 とはなりません Ⅰ-3 繰 越 額 と 現 金 預 金 残 高 翌 年 への 繰 越 額 と 現 金 預 金 残 高 とが 一 致 しているかを 確 認 する 必 要 が あるか 政 治 資 金 監 査 は 支 出 のみを 対 象 としていますので 翌 年 への 繰 越 額 の 確 認 は 求 められていません - 3 -

Ⅰ-4 支 出 の 発 見 登 録 政 治 資 金 監 査 人 は 会 計 帳 簿 や 収 支 報 告 書 に 記 載 されておらず さらに 領 収 書 等 その 他 の 保 存 対 象 書 類 も 存 在 しないような 外 形 的 に 確 認 できない 支 出 についても その 支 出 を 発 見 しなければならないのか お 尋 ねの 場 合 の 支 出 は 外 形 的 に 確 認 できませんので 政 治 資 金 監 査 において 発 見 することまでは 求 められていません Ⅰ-5 使 途 の 妥 当 性 の 判 断 政 治 資 金 監 査 の 結 果 政 治 団 体 に 係 る 支 出 とは 判 断 できない 支 出 が 分 類 されている 場 合 どのように 対 処 すればよいのか 外 形 的 定 型 的 監 査 にとどまらず 使 途 の 妥 当 性 についても 登 録 政 治 資 金 監 査 人 が 判 断 す るべきではないか 政 治 資 金 監 査 は 政 治 資 金 の 使 途 の 妥 当 性 を 評 価 するものではありま せん これは 政 治 資 金 の 透 明 性 の 向 上 を 図 りつつ 同 時 に 政 治 活 動 の 自 由 の 確 保 の 要 請 にも 応 えるべく 国 会 における 議 論 の 結 果 外 形 的 定 型 的 な 監 査 とすることで 合 意 されたものです - 4 -

Ⅱ. 登 録 政 治 資 金 監 査 人 Ⅱ-1 会 計 責 任 者 の 職 務 代 行 者 であった 者 による 政 治 資 金 監 査 年 の 途 中 まで 国 会 議 員 関 係 政 治 団 体 の 会 計 責 任 者 に 事 故 があり 又 は 会 計 責 任 者 が 欠 けた 場 合 にその 職 務 を 行 うべき 者 であった 者 が 登 録 政 治 資 金 監 査 人 として 当 該 団 体 の 当 該 年 に 係 る 政 治 資 金 監 査 を 行 うこ とができるのか 政 治 資 金 監 査 は 外 部 性 を 有 する 第 三 者 により 行 われるものであり 国 会 議 員 関 係 政 治 団 体 の 会 計 責 任 者 に 事 故 があり 又 は 会 計 責 任 者 が 欠 け た 場 合 にその 職 務 を 行 うべき 者 は 当 該 国 会 議 員 関 係 政 治 団 体 について 政 治 資 金 監 査 を 行 うことができないこととされています お 尋 ねの 場 合 は 自 ら 作 成 徴 取 した 収 支 報 告 書 及 び 会 計 帳 簿 等 の 関 係 書 類 に 自 ら 政 治 資 金 監 査 を 行 うことになりかねませんので 制 度 の 趣 旨 を 踏 まえれば 適 当 ではありません Ⅱ-2 会 計 責 任 者 の 職 務 を 補 佐 していた 者 による 政 治 資 金 監 査 年 の 途 中 まで 国 会 議 員 関 係 政 治 団 体 の 役 職 員 として 会 計 帳 簿 の 記 載 に 係 る 部 分 に 限 り 会 計 責 任 者 の 職 務 を 補 佐 していた 者 は 登 録 政 治 資 金 監 査 人 として 当 該 団 体 の 当 該 年 に 係 る 政 治 資 金 監 査 を 行 うことがで きるのか お 尋 ねの 場 合 は 政 治 資 金 規 正 法 上 の 業 務 制 限 には 該 当 しませんが 政 治 資 金 監 査 報 告 書 だけではなく 会 計 帳 簿 又 は 収 支 報 告 書 に 記 載 すべ き 事 項 の 記 載 をせず 又 は 虚 偽 の 記 載 をした 場 合 にも 法 律 で 罰 せられま す また 会 計 責 任 者 の 職 務 を 補 佐 する 者 が 会 計 責 任 者 等 に 対 するヒア リングに 同 席 し 登 録 政 治 資 金 監 査 人 からの 質 問 に 回 答 することは 差 し 支 えないものであることと 政 治 資 金 監 査 マニュアルに 記 載 されておりま すが お 尋 ねの 場 合 は 同 一 人 であるため 不 適 当 です なお 政 治 資 金 監 査 を 行 った 登 録 政 治 資 金 監 査 人 の 氏 名 は 政 治 資 金 監 査 報 告 書 において 明 らかになります - 5 -

Ⅱ-3 政 治 団 体 の 会 員 による 政 治 資 金 監 査 国 会 議 員 関 係 政 治 団 体 の 会 員 が 当 該 国 会 議 員 関 係 政 治 団 体 の 政 治 資 金 監 査 を 行 うことはできるのか 単 にその 国 会 議 員 関 係 政 治 団 体 に 入 会 して 会 費 等 を 支 払 っているだけ の 会 員 や 配 偶 者 以 外 の 親 族 等 が 政 治 資 金 規 正 法 上 の 業 務 制 限 に 該 当 しな い 場 合 には 登 録 政 治 資 金 監 査 人 として 当 該 団 体 の 政 治 資 金 監 査 を 行 う ことは 差 し 支 えありません Ⅱ-4 後 援 会 役 員 による 同 一 の 代 表 者 を 持 つ 他 団 体 の 政 治 資 金 監 査 特 定 の 国 会 議 員 の 後 援 会 の 役 員 が 登 録 政 治 資 金 監 査 人 として 同 じ 国 会 議 員 が 代 表 を 務 める 政 党 支 部 の 政 治 資 金 監 査 を 行 うことはできるのか お 尋 ねの 場 合 は 政 治 資 金 規 正 法 上 の 業 務 制 限 には 該 当 しないため 政 治 資 金 監 査 を 行 うことは 差 し 支 えありません Ⅱ-5 確 定 申 告 を 受 託 している 税 理 士 による 政 治 資 金 監 査 登 録 政 治 資 金 監 査 人 が 税 理 士 業 務 として 国 会 議 員 の 所 得 税 確 定 申 告 について 受 託 している 場 合 当 該 国 会 議 員 に 係 る 国 会 議 員 関 係 政 治 団 体 の 政 治 資 金 監 査 を 行 うことは 差 し 支 えないか お 尋 ねの 場 合 は 政 治 資 金 規 正 法 上 の 業 務 制 限 に 該 当 しないため 政 治 資 金 監 査 を 行 うことは 差 し 支 えありません - 6 -

Ⅱ-6 会 計 業 務 を 受 託 している 者 による 政 治 資 金 監 査 国 会 議 員 関 係 政 治 団 体 の 会 計 帳 簿 又 は 収 支 報 告 書 の 作 成 業 務 を 受 託 し ている 者 が 登 録 政 治 資 金 監 査 人 である 場 合 この 登 録 政 治 資 金 監 査 人 は 当 該 団 体 の 政 治 資 金 監 査 を 行 うことはできるのか お 尋 ねの 場 合 は 政 治 資 金 規 正 法 上 の 業 務 制 限 には 該 当 しませんが 受 託 業 務 により 会 計 帳 簿 又 は 収 支 報 告 書 の 記 載 をした 者 は 会 計 責 任 者 の 職 務 を 補 佐 する 者 ( 政 治 資 金 規 正 法 第 9 条 第 1 項 第 12 条 第 1 項 ) に 該 当 し 政 治 資 金 監 査 報 告 書 だけではなく 会 計 帳 簿 又 は 収 支 報 告 書 に 記 載 すべき 事 項 の 記 載 をせず 又 は 虚 偽 の 記 載 をした 場 合 にも 法 律 で 罰 せられます また 会 計 責 任 者 の 職 務 を 補 佐 する 者 が 会 計 責 任 者 等 に 対 するヒア リングに 同 席 し 登 録 政 治 資 金 監 査 人 からの 質 問 に 回 答 することは 差 し 支 えないものであることと 政 治 資 金 監 査 マニュアルに 記 載 されておりま すが お 尋 ねの 場 合 は 同 一 人 であるため 不 適 当 です なお 国 会 議 員 関 係 政 治 団 体 が 本 件 業 務 の 対 価 として1 万 円 を 超 える 金 額 を 支 払 った 場 合 その 者 の 氏 名 ( 及 び 支 出 の 目 的 等 )は 収 支 報 告 書 において 明 らかとなり 政 治 資 金 監 査 を 行 った 登 録 政 治 資 金 監 査 人 の 氏 名 は 政 治 資 金 監 査 報 告 書 において 明 らかになります Ⅱ-7 公 職 選 挙 法 の 出 納 責 任 者 による 政 治 資 金 監 査 登 録 政 治 資 金 監 査 人 が 国 会 議 員 に 係 る 公 職 の 候 補 者 から 公 職 選 挙 法 第 180 条 の 出 納 責 任 者 に 選 任 されている 場 合 は 当 該 国 会 議 員 に 係 る 公 職 の 候 補 者 の 国 会 議 員 関 係 政 治 団 体 について 政 治 資 金 監 査 を 行 うことはできるのか 公 職 の 候 補 者 に 係 る 公 職 選 挙 法 第 180 条 に 規 定 する 出 納 責 任 者 であ ることは 当 該 候 補 者 に 係 る 国 会 議 員 関 係 政 治 団 体 に 対 する 政 治 資 金 規 正 法 上 の 業 務 制 限 に 該 当 しません なお 政 治 資 金 監 査 を 行 った 登 録 政 治 資 金 監 査 人 の 氏 名 は 政 治 資 金 監 査 報 告 書 において 明 らかになります - 7 -

Ⅱ-8 政 党 助 成 法 の 監 査 意 見 書 を 作 成 した 者 による 政 治 資 金 監 査 政 党 支 部 に 対 して 政 党 助 成 法 による 監 査 意 見 書 を 作 成 した 弁 護 士 公 認 会 計 士 又 は 税 理 士 が 登 録 政 治 資 金 監 査 人 として 当 該 政 党 支 部 の 政 治 資 金 監 査 を 行 うことはできるのか 政 党 助 成 法 による 監 査 意 見 書 を 作 成 した 弁 護 士 公 認 会 計 士 又 は 税 理 士 が 当 該 政 党 支 部 の 役 職 員 など 政 治 資 金 規 正 法 上 の 業 務 制 限 に 該 当 し ない 場 合 には 登 録 政 治 資 金 監 査 人 として 当 該 団 体 の 政 治 資 金 監 査 を 行 うことは 差 し 支 えありません Ⅱ-9 同 一 団 体 に 繰 り 返 し 政 治 資 金 監 査 を 行 う 場 合 登 録 政 治 資 金 監 査 人 は 同 一 の 国 会 議 員 関 係 政 治 団 体 に 係 る 政 治 資 金 監 査 を 複 数 年 度 にわたり 続 けて 行 うことができるか 登 録 政 治 資 金 監 査 人 が 同 一 の 国 会 議 員 関 係 政 治 団 体 に 係 る 政 治 資 金 監 査 を 複 数 年 度 にわたり 続 けて 行 うことについては 政 治 資 金 規 正 法 上 の 業 務 制 限 には 該 当 しません Ⅱ-10 政 治 資 金 監 査 報 告 書 の 提 出 義 務 と 登 録 政 治 資 金 監 査 人 国 会 議 員 関 係 政 治 団 体 側 の 体 制 の 不 備 等 により 政 治 資 金 監 査 が 実 施 で きなかったため 結 果 として 政 治 資 金 監 査 報 告 書 の 提 出 ができなかった 場 合 には 登 録 政 治 資 金 監 査 人 は 何 らかの 責 任 を 負 うのか 国 会 議 員 関 係 政 治 団 体 の 会 計 責 任 者 が 収 支 報 告 書 の 提 出 に 併 せて 政 治 資 金 監 査 報 告 書 の 提 出 義 務 を 負 うものであり 登 録 政 治 資 金 監 査 人 が 責 任 を 負 うものではありません - 8 -

Ⅳ. 政 治 資 金 監 査 指 針 1 一 般 監 査 指 針 Ⅳ-1 電 子 データにより 作 成 された 書 類 の 現 物 の 確 認 政 治 資 金 監 査 において 収 支 報 告 書 及 び 会 計 帳 簿 を 確 認 する 場 合 は 書 面 に 出 力 した 紙 ベースのものではなく 総 務 省 提 供 の 会 計 帳 簿 収 支 報 告 書 作 成 ソフト 等 により 電 子 データで 作 成 されているものを 確 認 して も 差 し 支 えないのか 政 治 資 金 規 正 法 上 会 計 帳 簿 明 細 書 領 収 書 等 領 収 書 等 を 徴 し 難 かった 支 出 の 明 細 書 等 及 び 振 込 明 細 書 は 電 子 データにより 保 存 するこ とは 認 められておらず 紙 ベースのものを 保 存 しなければなりません( 政 治 資 金 規 正 法 第 32 条 の3) 政 治 資 金 監 査 においては 保 存 対 象 となる 上 記 の 会 計 帳 簿 等 の 関 係 書 類 について 一 覧 表 の 作 成 を 会 計 責 任 者 に 求 め 一 覧 表 と 保 存 対 象 書 類 の 現 物 とを 照 合 することとされています したがって 紙 ベースの 現 物 を 確 認 する 必 要 があります 収 支 報 告 書 については 電 子 データによる 作 成 及 び 提 出 が 認 められて いますので 電 子 データで 作 成 されているものを 確 認 することも 差 し 支 えありません Ⅳ-2 複 数 団 体 に 対 する 政 治 資 金 監 査 と 所 属 党 派 複 数 の 国 会 議 員 関 係 政 治 団 体 について 政 治 資 金 監 査 を 行 う 場 合 それ ぞれの 国 会 議 員 関 係 政 治 団 体 に 関 係 する 国 会 議 員 に 係 る 公 職 の 候 補 者 は すべて 同 一 の 政 党 に 所 属 する 者 でなければならないのか 同 一 の 政 党 に 所 属 する 者 である 必 要 はありません Ⅳ-3 一 の 契 約 により 複 数 団 体 に 対 して 行 う 政 治 資 金 監 査 複 数 の 国 会 議 員 関 係 政 治 団 体 と 同 一 の 契 約 書 により 政 治 資 金 監 査 契 約 を 締 結 することは 差 し 支 えないか 差 し 支 えありません ただし 政 治 資 金 監 査 報 酬 については それぞれの 団 体 が 自 らの 政 治 資 金 監 査 に 要 した 額 を 会 計 帳 簿 や 収 支 報 告 書 に 記 載 する 必 要 がありま す - 9 -

Ⅳ-4 対 象 団 体 以 外 の 者 との 政 治 資 金 監 査 契 約 の 締 結 政 治 資 金 監 査 の 実 施 に 関 する 契 約 を 例 えば 政 党 の 都 道 府 県 連 など 国 会 議 員 関 係 政 治 団 体 以 外 の 者 との 間 で 締 結 することはできるか 法 令 上 政 治 資 金 監 査 に 関 する 契 約 の 形 態 や 内 容 については 特 に 定 め がありませんので 国 会 議 員 関 係 政 治 団 体 以 外 の 第 三 者 が 契 約 当 事 者 と なることも 差 し 支 えありません なお 政 治 資 金 監 査 マニュアルにおいては 国 会 議 員 関 係 政 治 団 体 が 契 約 の 当 事 者 として 想 定 されていますが 代 表 的 な 契 約 の 形 態 や 内 容 を 参 考 として 提 示 しているものであり これ 以 外 の 契 約 が 認 められないも のではありません Ⅳ-5 複 数 の 登 録 政 治 資 金 監 査 人 による 政 治 資 金 監 査 政 治 資 金 監 査 の 作 業 量 が 膨 大 になる 場 合 などに 複 数 の 登 録 政 治 資 金 監 査 人 が 連 名 で 契 約 を 締 結 し 政 治 資 金 監 査 を 行 うことはできるのか 差 し 支 えありません Ⅳ-6 政 治 資 金 監 査 の 作 業 の 分 割 登 録 政 治 資 金 監 査 人 及 び 会 計 責 任 者 の 判 断 により 四 半 期 単 位 あるい は 月 単 位 で 政 治 資 金 監 査 の 作 業 を 分 割 することは 差 し 支 えないか 政 治 資 金 監 査 の 対 象 期 間 は 年 の 途 中 での 政 治 団 体 の 設 立 や 解 散 がな い 限 り 1 月 1 日 から12 月 31 日 までであり 政 治 資 金 監 査 は 対 象 期 間 が 終 了 してから 行 うこととなります しかし 年 の 当 初 に 業 務 が 集 中 するのを 防 ぐためなどの 理 由 により 登 録 政 治 資 金 監 査 人 と 会 計 責 任 者 の 協 議 により あらかじめ 一 定 の 期 間 ごとに 会 計 帳 簿 と 領 収 書 等 を 突 合 するなど 政 治 資 金 監 査 に 向 けた 事 前 準 備 を 行 うことは 差 し 支 えあり ません Ⅳ-7 政 治 資 金 監 査 報 酬 の 指 針 政 治 資 金 監 査 報 酬 に 関 しての 指 針 は 示 されないのか 政 治 資 金 適 正 化 委 員 会 において 政 治 資 金 監 査 報 酬 の 指 針 や 基 準 等 を 示 すことはしていません - 10 -

Ⅳ-8 無 償 による 政 治 資 金 監 査 政 治 資 金 監 査 を 無 償 で 請 け 負 うことは 可 能 か 政 治 資 金 監 査 を 無 償 で 請 け 負 うことも 可 能 ですが 本 来 支 払 うべき 報 酬 相 当 分 は 寄 附 として 会 計 帳 簿 や 収 支 報 告 書 に 記 載 する 必 要 がありま す Ⅳ-9 政 治 資 金 監 査 報 酬 の 支 払 方 法 政 治 資 金 監 査 報 酬 の 支 払 いを 振 込 みにより 受 ける 場 合 その 振 込 先 は 登 録 政 治 資 金 監 査 人 の 個 人 口 座 でなければならないのか 政 治 資 金 監 査 報 酬 の 支 払 先 に 関 する 定 めはありませんが 会 計 帳 簿 や 収 支 報 告 書 においては 政 治 資 金 監 査 報 酬 については 支 出 を 受 けた 者 として 登 録 政 治 資 金 監 査 人 が 記 載 されることとなりますので そのこと が 振 込 明 細 書 上 も 明 らかとなるよう 登 録 政 治 資 金 監 査 人 の 個 人 口 座 で 支 払 いを 受 けることが 適 当 です Ⅳ-10 会 計 責 任 者 であった 者 による 政 治 資 金 監 査 報 酬 の 支 払 い 政 治 団 体 の 解 散 後 に 会 計 責 任 者 であった 者 は 解 散 した 国 会 議 員 関 係 政 治 団 体 の 政 治 資 金 監 査 報 酬 を 支 払 うことができるのか 政 治 資 金 監 査 契 約 は 法 令 及 び 政 治 資 金 監 査 マニュアルの 規 定 に 反 し ない 限 りにおいて 政 治 資 金 監 査 の 実 施 に 必 要 な 範 囲 内 で 契 約 当 事 者 の 合 意 に 基 づき 定 めるものであることから 解 散 した 国 会 議 員 関 係 政 治 団 体 の 会 計 責 任 者 であった 者 が 政 治 資 金 監 査 報 酬 を 支 払 う 契 約 を 締 結 し ても 差 し 支 えありません したがって 政 治 団 体 の 解 散 後 に 会 計 責 任 者 であった 者 が 政 治 資 金 監 査 報 酬 を 支 払 っても 差 し 支 えありません - 11 -

Ⅳ-11 使 用 人 等 の 資 格 登 録 政 治 資 金 監 査 人 の 使 用 人 その 他 の 従 業 者 についても 登 録 政 治 資 金 監 査 人 の 資 格 を 要 するのか また 使 用 人 名 等 の 届 出 は 必 要 になるの か 使 用 人 その 他 の 従 業 者 とは 登 録 政 治 資 金 監 査 人 の 指 揮 監 督 の 下 政 治 資 金 監 査 業 務 に 従 事 する 者 をいい 雇 用 契 約 の 有 無 を 含 め そ の 他 の 特 段 の 条 件 資 格 を 要 するものではありません また 政 治 資 金 監 査 に 当 たって 使 用 人 名 等 の 届 出 は 必 要 ありませんが 政 治 資 金 監 査 契 約 書 等 において 使 用 人 等 の 氏 名 地 位 資 格 等 を 国 会 議 員 関 係 政 治 団 体 に 対 して 明 らかにしておくことが 望 ましいものと 考 えます Ⅳ-12 使 用 人 等 による 領 収 書 等 の 突 合 会 計 責 任 者 等 に 対 するヒアリングは 登 録 政 治 資 金 監 査 人 が 行 わなけ ればならないとあるが 領 収 書 等 の 突 合 作 業 は 使 用 人 等 が 行 ってもよ いのか 領 収 書 等 の 突 合 作 業 は 使 用 人 等 が 行 っても 差 し 支 えありません Ⅳ-13 使 用 人 の 使 用 に 係 る 業 務 委 託 契 約 登 録 政 治 資 金 監 査 人 が 使 用 人 等 として 税 理 士 法 人 の 社 員 を 使 用 するに 当 たり 登 録 政 治 資 金 監 査 人 が 税 理 士 法 人 と 業 務 委 託 契 約 を 締 結 するこ とは 可 能 か 税 理 士 法 人 の 社 員 を 使 用 人 等 として 使 用 するという 内 容 の 業 務 委 託 契 約 を 税 理 士 法 人 との 間 に 締 結 することは 差 し 支 えありません Ⅳ-14 政 治 資 金 監 査 の 実 施 に 支 障 を 来 たす 場 合 国 会 議 員 関 係 政 治 団 体 側 が 誠 実 に 対 応 しない 場 合 など 政 治 資 金 監 査 の 実 施 に 支 障 を 来 すような 事 態 に 直 面 した 場 合 にはどのように 対 応 すべ きか 政 治 資 金 監 査 契 約 の 締 結 に 当 たって あらかじめ 契 約 の 解 除 の 条 件 と して 合 意 しておくなどの 対 応 が 考 えられます - 12 -

Ⅳ-15 政 治 資 金 監 査 契 約 書 のひな 形 政 治 資 金 監 査 契 約 締 結 に 当 たっての 留 意 事 項 が 示 されているが 政 治 資 金 適 正 化 委 員 会 において 政 治 資 金 監 査 契 約 書 のひな 形 を 作 成 しないの か 政 治 資 金 適 正 化 委 員 会 において 政 治 資 金 監 査 契 約 書 のひな 形 を 示 す 予 定 はありません Ⅳ-16 法 人 による 政 治 資 金 監 査 個 人 ではなく 法 人 ( 弁 護 士 法 人 監 査 法 人 又 は 税 理 士 法 人 )として 政 治 資 金 監 査 を 行 うことはできるのか 登 録 政 治 資 金 監 査 人 は 個 人 としての 資 格 でなるものであり 法 人 とし て 政 治 資 金 監 査 を 行 うことはできません Ⅳ-17 政 治 資 金 監 査 契 約 書 への 印 紙 の 貼 付 政 治 資 金 監 査 契 約 書 には 収 入 印 紙 の 貼 付 が 必 要 か 政 治 資 金 監 査 契 約 書 は 請 負 に 関 する 契 約 書 であるため 印 紙 税 法 第 2 条 及 び 同 法 別 表 第 一 課 税 物 件 表 の 番 号 二 に 掲 げる 区 分 により 印 紙 税 が 課 せられることとなり 契 約 額 に 応 じた 収 入 印 紙 の 貼 付 が 必 要 です Ⅳ-18 政 治 資 金 監 査 報 酬 からの 源 泉 徴 収 政 治 団 体 が 登 録 政 治 資 金 監 査 人 に 対 して 政 治 資 金 監 査 報 酬 を 支 払 う 場 合 政 治 団 体 は 政 治 資 金 監 査 報 酬 について 所 得 税 を 源 泉 徴 収 しなけれ ばならないのか 政 治 資 金 監 査 報 酬 は 所 得 税 法 第 204 条 第 1 項 第 2 号 に 規 定 する 弁 護 士 公 認 会 計 士 税 理 士 の 業 務 に 関 する 報 酬 又 は 料 金 に 該 当 するこ とから 政 治 団 体 が 政 治 資 金 監 査 報 酬 を 支 払 う 場 合 所 得 税 を 源 泉 徴 収 しなければなりません - 13 -

Ⅳ-19 政 治 資 金 監 査 報 酬 に 係 る 領 収 書 等 への 印 紙 の 貼 付 登 録 政 治 資 金 監 査 人 が 政 治 資 金 監 査 報 酬 を 受 領 した 際 に 国 会 議 員 関 係 政 治 団 体 に 対 して 作 成 する 領 収 書 等 には 収 入 印 紙 の 貼 付 が 必 要 か 登 録 政 治 資 金 監 査 人 が 政 治 資 金 監 査 報 酬 を 受 領 した 際 に 国 会 議 員 関 係 政 治 団 体 に 対 して 作 成 する 領 収 書 等 は 営 業 に 関 しない 受 取 書 に 該 当 しますので 印 紙 税 は 課 せられず 収 入 印 紙 を 貼 付 する 必 要 はありませ ん この&については 国 税 庁 の 文 書 回 答 制 度 に 基 づく 照 会 を 行 い 回 答 を 受 けています( 照 会 及 び 回 答 については 国 税 庁 ホームページ 登 録 政 治 資 金 監 査 人 が 作 成 する 受 取 書 に 係 る 印 紙 税 法 上 の 取 扱 いにつ いて をご 参 照 ください ) - 14 -

Ⅴ. 政 治 資 金 監 査 指 針 2 個 別 監 査 指 針 Ⅴ-1 明 細 書 政 治 資 金 規 正 法 上 の 明 細 書 とは どのようなものか 明 細 書 とは 政 治 団 体 の 代 表 者 又 は 会 計 責 任 者 と 意 思 を 通 じて 当 該 政 治 団 体 のために 支 出 をした 者 が 支 出 をした 日 から7 日 以 内 に 会 計 責 任 者 に 提 出 しなければならないこととされているもので 支 出 を 受 けた 者 の 氏 名 及 び 住 所 並 びに 当 該 支 出 の 目 的 金 額 及 び 年 月 日 を 記 載 したもの をいいます 例 えば 第 三 者 が 政 治 団 体 の 代 表 者 又 は 会 計 責 任 者 と 相 談 し あるい はこの 要 請 に 応 じて 自 らの 支 弁 をもって 当 該 政 治 団 体 のために 支 出 し た 場 合 などに 明 細 書 を 提 出 することとなり この 場 合 会 計 帳 簿 の 支 出 簿 には 明 細 書 に 基 づく 記 載 がなされ 収 入 簿 には 支 出 簿 に 記 載 された 金 額 相 当 分 を 第 三 者 からの 寄 附 として 記 載 することとなります Ⅴ-2 明 細 書 を 提 出 する 場 合 政 治 資 金 規 正 法 第 10 条 第 1 項 に 基 づき 明 細 書 を 会 計 責 任 者 に 提 出 しなければならない 場 合 とは 具 体 的 にはどのような 場 合 か 具 体 的 には 例 えば B 政 治 団 体 が 政 治 団 体 から 政 治 団 体 のパン フレットの 配 布 を 依 頼 され その 費 用 ( 切 手 代 等 )を 負 担 した 場 合 に B 政 治 団 体 は 政 治 団 体 の 代 表 者 又 は 会 計 責 任 者 と 意 思 を 通 じて 当 該 政 治 団 体 のために 支 出 をした 者 に 該 当 し 当 該 費 用 についての 明 細 書 を 政 治 団 体 の 会 計 責 任 者 に 提 出 しなければならず 政 治 団 体 はB 政 治 団 体 から 提 出 された 明 細 書 に 基 づき 当 該 費 用 について 会 計 帳 簿 や 収 支 報 告 書 に 記 載 し また B 政 治 団 体 は 明 細 書 に 記 載 した 金 額 を 政 治 団 体 への 寄 附 として 記 載 することとなります - 15 -

Ⅴ-3 預 金 口 座 の 確 認 政 治 資 金 監 査 において 当 該 支 出 がどの 預 金 口 座 から 支 出 されている かまで 確 認 しなければならないか 政 治 資 金 監 査 においては 国 会 議 員 関 係 政 治 団 体 が 管 理 すべき 収 支 報 告 書 及 び 会 計 帳 簿 等 の 関 係 書 類 が 保 存 されているかどうか それらの 書 面 の 記 載 が 整 合 的 かどうかを 外 形 的 定 型 的 に 確 認 するものであるため 当 該 支 出 がどの 預 金 口 座 から 支 出 されているかまで 確 認 することは 求 め られていません Ⅴ-4 国 税 領 収 証 書 国 税 領 収 証 書 は 領 収 書 等 として 認 められるか 領 収 書 等 に 該 当 します Ⅴ-5 自 動 車 納 税 通 知 書 兼 領 収 証 書 自 動 車 税 納 税 通 知 書 兼 領 収 証 書 は 領 収 書 等 として 認 められるか 領 収 書 等 に 該 当 します なお 領 収 証 書 と 一 緒 に 交 付 される 自 動 車 検 査 用 の 自 動 車 税 納 税 証 明 書 は 支 出 の 金 額 が 記 載 されていないため 領 収 書 等 には 該 当 しませ ん Ⅴ-6 公 共 料 金 等 の 請 求 書 兼 口 座 引 落 しの 案 内 公 共 料 金 等 の 請 求 書 兼 口 座 引 落 しの 案 内 は 領 収 書 等 として 認 められ るか また パソコン 上 で 確 認 する 形 式 のものはどうか 公 共 料 金 等 で 翌 月 分 の 請 求 書 に 前 月 分 の 口 座 引 落 しの 案 内 が 添 付 され ているものについては 口 座 引 落 しの 案 内 については 領 収 書 等 に 該 当 します また パソコン 上 で 確 認 する 形 式 のものについても 出 力 した 書 面 をもって 領 収 書 等 として 取 り 扱 うことで 差 し 支 えありません Ⅴ-7 振 込 手 数 料 の 領 収 書 等 振 込 明 細 書 は 振 込 手 数 料 の 領 収 書 等 に 該 当 するのか 領 収 書 等 に 該 当 します - 16 -

Ⅴ-8 あて 名 のないレシート デパートやコンビニ 等 で 発 行 されるあて 名 の 記 載 されていないレシー トは 領 収 書 等 として 認 められるか 政 治 資 金 規 正 法 上 の 領 収 書 等 とは 支 出 の 目 的 金 額 及 び 年 月 日 を 記 載 した 領 収 書 その 他 の 支 出 を 証 すべき 書 面 とされており 通 常 レシ ートにはこれらの 項 目 が 記 載 されていますので 政 治 資 金 規 正 法 上 の 領 収 書 等 に 該 当 します Ⅴ-9 お 品 代 の 但 書 き 領 収 書 等 の 但 書 きとして お 品 代 と 記 載 されている 場 合 支 出 の 目 的 が 記 載 されているといえるのか 会 計 帳 簿 に 記 載 された 支 出 の 目 的 と 領 収 書 等 の お 品 代 の 記 載 とが 整 合 性 が 取 れていると 判 断 されるものについては 支 出 の 目 的 が 記 載 さ れているものとして 取 り 扱 って 差 し 支 えありません なお 収 支 報 告 の 透 明 性 の 観 点 からは 支 出 の 目 的 はできる 限 り 分 か りやすく 具 体 的 に 記 載 されていることが 望 ましいものと 考 えます Ⅴ-10 請 求 書 のとおり の 但 書 き 領 収 書 等 の 但 書 きとして 請 求 書 のとおり と 記 載 されている 場 合 支 出 の 目 的 が 記 載 されているといえるのか 請 求 書 のとおり という 記 載 のみでは 支 出 の 目 的 が 記 載 されている とはいえませんが 請 求 書 が 領 収 書 等 と 一 体 のものとして 保 存 されてお り 支 出 の 目 的 を 請 求 書 により 確 認 することができるものであれば 支 出 の 目 的 が 記 載 されているものとして 取 り 扱 って 差 し 支 えありません Ⅴ-11 代 金 引 換 の 領 収 書 等 運 送 会 社 の 代 金 引 換 を 利 用 した 際 に 発 行 される 書 面 は 領 収 書 等 とし て 認 められるか 運 送 会 社 の 代 金 引 換 を 利 用 した 際 に 発 行 される 書 面 は 運 送 会 社 が 発 行 したものであり 財 サービス 等 の 購 入 先 が 発 行 したものではありま せんが 財 サービス 等 の 購 入 先 が 支 出 を 受 けたことを 証 すべき 書 面 と して 領 収 書 等 として 取 り 扱 って 差 し 支 えありません - 17 -

Ⅴ-12 発 行 者 情 報 の 無 い 領 収 書 等 発 行 者 情 報 が 記 載 されていない 書 面 は 領 収 書 等 として 認 められるか 支 出 を 受 けた 者 の 氏 名 住 所 連 絡 先 印 等 の 発 行 者 情 報 がない 場 合 であっても 事 実 上 又 は 社 会 通 念 上 支 出 を 受 けた 者 が 発 行 した 書 面 であ ると 客 観 的 に 判 断 される 場 合 は 領 収 書 等 に 該 当 します なお 収 支 報 告 書 と 併 せて 写 しが 提 出 される1 件 当 たりの 金 額 が1 万 円 を 超 える 支 出 ( 人 件 費 以 外 の 経 費 の 支 出 に 限 る )に 係 る 領 収 書 等 につ いては 会 計 責 任 者 等 に 対 するヒアリングにおいて あて 名 や 当 該 領 収 書 等 が 真 正 なものであることについての 確 認 を 会 計 責 任 者 等 に 求 めるこ ととなります Ⅴ-13 郵 便 局 の 払 込 票 兼 受 領 証 郵 便 局 で 支 払 いをした 場 合 の 払 込 票 兼 受 領 証 は 領 収 書 等 として 認 め られるか 払 込 票 兼 受 領 証 には 支 出 の 目 的 が 記 載 されていないため 領 収 書 等 に 該 当 せず 振 込 明 細 書 に 該 当 します Ⅴ-14 印 字 の 読 みとれなくなったレシート 印 字 が 読 み 取 れなくなってしまったレシートについては どのように 取 り 扱 ったらよいのか 印 字 が 読 み 取 れないレシートでは 支 出 の 目 的 金 額 や 年 月 日 を 確 認 す ることができませんので 領 収 書 等 亡 失 等 一 覧 表 に 記 載 する 取 扱 いとな ります Ⅴ-15 印 紙 が 貼 付 されていない 領 収 書 等 領 収 書 等 に 支 出 の 目 的 金 額 及 び 年 月 日 の3 事 項 の 記 載 があれば 印 紙 税 法 上 貼 付 が 必 要 とされる 収 入 印 紙 を 備 えていないものであっても 政 治 資 金 規 正 法 上 の 領 収 書 等 として 認 められるか 政 治 資 金 規 正 法 上 の 領 収 書 等 とは 支 出 の 目 的 金 額 及 び 年 月 日 を 記 載 した 領 収 書 その 他 の 支 出 を 証 すべき 書 面 とされており これらの 事 項 が 記 載 されていれば 政 治 資 金 規 正 法 上 の 領 収 書 等 に 該 当 します なお 収 入 印 紙 の 貼 付 漏 れを 発 見 した 場 合 には 会 計 責 任 者 等 に 対 す るヒアリングにおいて 指 摘 することも 想 定 されます - 18 -

Ⅴ-16 クレジットカードの 月 次 利 用 明 細 書 クレジットカードの 月 次 利 用 明 細 書 は 領 収 書 等 として 認 められるか クレジットカードの 月 次 利 用 明 細 書 は 口 座 振 替 予 定 額 の 通 知 であり 領 収 書 等 に 該 当 しません Ⅴ-17 請 求 書 等 見 積 書 利 用 代 金 明 細 書 請 求 書 納 品 書 等 は 領 収 書 等 として 認 め られるか いずれも 支 出 を 受 けたことを 証 する 書 面 ではなく 領 収 書 等 に 該 当 し ません ただし 支 出 の 目 的 が 記 載 されていないなど 必 要 記 載 事 項 に 欠 ける 領 収 書 等 がある 場 合 で 当 該 支 出 の 内 容 を 示 す 見 積 書 請 求 書 等 の 書 類 が 領 収 書 等 と 一 体 として 保 存 され 会 計 責 任 者 等 から 示 されたときは 領 収 書 等 の 記 載 事 項 を 補 足 するものとして 会 計 帳 簿 との 突 合 に 利 用 で きます Ⅴ-18 政 治 団 体 が 作 成 した 経 費 支 出 伺 書 等 経 費 支 出 伺 書 出 金 伝 票 精 算 伝 票 は 領 収 書 等 として 認 められるか いずれも 政 治 団 体 の 内 部 書 類 であり 支 出 を 受 けたことを 証 する 書 面 ではなく 領 収 書 等 に 該 当 しません Ⅴ-19 政 治 団 体 による 支 出 証 明 書 国 会 議 員 関 係 政 治 団 体 において 作 成 した 支 出 証 明 書 は 領 収 書 等 の 代 わりとすることができるか 国 会 議 員 関 係 政 治 団 体 において 作 成 した 支 出 証 明 書 は 支 出 を 行 った 者 が 作 成 した 書 類 であり 領 収 書 等 の 代 わりとすることはできません - 19 -

Ⅴ-20 無 償 提 供 に 対 して 政 治 団 体 が 交 付 した 受 領 証 国 会 議 員 関 係 政 治 団 体 が 物 品 の 無 償 提 供 を 受 けた 場 合 会 計 帳 簿 や 収 支 報 告 書 には 当 該 無 償 提 供 の 時 価 相 当 分 を 寄 附 として 収 入 に 計 上 し 経 理 上 の 処 理 として 同 額 を 支 出 に 計 上 することになるが 国 会 議 員 関 係 政 治 団 体 が 無 償 提 供 をした 者 に 対 して 交 付 した 受 領 証 の 控 えは 領 収 書 等 の 代 わりとすることはできるか 国 会 議 員 関 係 政 治 団 体 が 無 償 提 供 をした 者 に 対 して 交 付 した 受 領 証 の 控 えは 会 計 帳 簿 上 の 支 出 を 受 けた 者 が 作 成 した 書 類 ではなく 領 収 書 等 の 代 わりとすることはできません なお 無 償 提 供 を 受 けた 場 合 の 経 理 上 の 処 理 としての 支 出 は 金 銭 を 伴 わない 支 出 であり 領 収 書 等 を 徴 し 難 い 事 情 と 認 められます Ⅴ-21 支 出 の 相 手 方 から 受 領 印 を 得 た 書 面 政 治 団 体 が 作 成 した 以 下 の 書 面 に 支 出 の 相 手 方 の 氏 名 支 出 の 目 的 金 額 及 び 年 月 日 が 記 載 され 受 領 者 の 印 が 押 してある 場 合 政 治 資 金 規 正 法 上 の 領 収 書 等 として 認 められるか 人 件 費 の 出 金 伝 票 事 務 所 の 賃 料 にかかる 判 取 帳 ( 各 月 ごとに 支 出 の 相 手 方 の 氏 名 支 出 の 目 的 金 額 及 び 年 月 日 を 記 載 ) 判 取 帳 ( 判 取 り 帳 ): 金 品 の 受 け 渡 しの 際 にその 授 受 のあかしとして 証 印 を 受 ける 帳 面 のこと いずれの 場 合 でも 支 出 の 相 手 方 から 徴 した 書 面 と 認 められる 場 合 は 領 収 書 等 に 該 当 します なお お 尋 ねの 場 合 当 該 人 件 費 又 は 賃 料 の 受 領 者 が 受 領 した 証 とし て 印 を 押 したと 認 められるときは 当 該 支 出 の 相 手 方 から 徴 した 書 面 と して 取 り 扱 って 差 し 支 えありません - 20 -

Ⅴ-22 年 の 記 載 のない 領 収 書 等 新 聞 の 集 配 員 から 交 付 された 領 収 書 等 に 支 出 の 年 月 日 として 月 日 ( 年 については 記 載 されていない ) 支 出 の 目 的 として 平 成 年 月 分 新 聞 代 として と 記 載 されている 場 合 当 該 領 収 書 等 は 政 治 資 金 規 正 法 上 の 領 収 書 等 と 認 められるか(なお 支 出 の 金 額 は 記 載 されてい る ) 政 治 資 金 規 正 法 上 の 領 収 書 等 と 認 められない 場 合 は 政 治 資 金 監 査 上 どのように 取 扱 えばいいか 政 治 資 金 規 正 法 上 の 領 収 書 等 には 支 出 の 年 月 日 が 記 載 されている 必 要 があり 支 出 の 年 月 日 として 月 日 のみ が 記 載 されている 領 収 書 等 は 政 治 資 金 規 正 法 上 の 領 収 書 等 には 該 当 しないことから 登 録 政 治 資 金 監 査 人 は その 旨 を 会 計 責 任 者 に 指 摘 することとなります ただし お 尋 ねの 場 合 にあっては 支 出 の 目 的 に 記 載 された 内 容 から 支 出 の 年 月 日 が 確 認 できますので 領 収 書 等 亡 失 等 一 覧 表 に 記 載 する 必 要 はありません Ⅴ-23 職 員 名 義 契 約 の 携 帯 電 話 の 使 用 料 に 係 る 領 収 書 等 国 会 議 員 関 係 政 治 団 体 の 事 務 職 員 が 当 該 団 体 のために 当 該 事 務 職 員 名 義 で 携 帯 電 話 についての 契 約 を 締 結 している 場 合 であって 当 該 事 務 職 員 の 口 座 から 当 該 契 約 による 費 用 が 引 き 落 とされ その 後 当 該 団 体 のための 費 用 相 当 分 の 精 算 を 行 った 場 合 当 該 団 体 は 領 収 書 等 とし て 何 を 保 存 すべきか 政 治 団 体 の 事 務 職 員 が 当 該 団 体 のために 当 該 事 務 職 員 名 義 で 携 帯 電 話 についての 契 約 を 締 結 している 場 合 であって 当 該 事 務 職 員 の 口 座 から 当 該 契 約 による 費 用 が 引 き 落 とされ その 後 政 治 団 体 から 当 該 団 体 のための 費 用 相 当 分 の 精 算 を 受 けたときは この 精 算 は 政 治 団 体 内 部 の 事 務 処 理 として 政 治 団 体 の 事 務 職 員 に 渡 したものであると 考 えら れます したがって 当 該 事 務 職 員 が 携 帯 電 話 会 社 から 徴 した 領 収 書 等 を 国 会 議 員 関 係 政 治 団 体 の 領 収 書 等 として 保 存 すべきです なお この 場 合 当 該 契 約 に 係 る 支 出 の 領 収 書 等 のあて 名 に 国 会 議 員 関 係 政 治 団 体 の 事 務 職 員 の 氏 名 が 記 載 されていても やむを 得 ないもの と 考 えます - 21 -

Ⅴ-24 政 治 活 動 に 関 する 支 出 領 収 書 等 を 確 認 した 結 果 政 治 活 動 に 関 係 する 支 出 とは 判 断 できない 場 合 どのように 対 処 すればよいのか 政 治 資 金 監 査 は 外 形 的 定 型 的 な 監 査 であり 政 治 資 金 の 使 途 の 妥 当 性 を 評 価 するものではありません 政 治 活 動 に 関 係 する 支 出 であるか 否 かについては 国 会 議 員 関 係 政 治 団 体 が 判 断 することが 基 本 です なお 収 支 報 告 書 と 併 せて 写 しが 提 出 される1 件 当 たりの 金 額 が1 万 円 を 超 える 支 出 ( 人 件 費 以 外 の 経 費 の 支 出 に 限 る )に 係 る 領 収 書 等 につ いては 会 計 責 任 者 等 に 対 するヒアリングにおいて あて 名 や 当 該 領 収 書 等 が 真 正 なものであることについての 確 認 を 会 計 責 任 者 等 に 求 めるこ ととなります Ⅴ-25 支 出 の 目 的 の 追 記 領 収 書 等 に 支 出 の 目 的 が 記 載 されていない 場 合 国 会 議 員 関 係 政 治 団 体 側 で 追 記 してもよいのか 領 収 書 等 は 支 出 を 受 けた 者 が 発 行 するものであり 支 出 の 目 的 につい ても 発 行 者 において 記 載 すべきであり 国 会 議 員 関 係 政 治 団 体 側 で 追 記 することは 適 当 ではありません したがって 会 計 責 任 者 等 において 発 行 者 に 対 し 記 載 の 追 加 や 再 発 行 を 要 請 することが 適 当 です Ⅴ-26 あて 名 の 追 記 領 収 書 等 にあて 名 が 記 載 されていない 場 合 国 会 議 員 関 係 政 治 団 体 側 で 追 記 してもよいのか 領 収 書 等 は 支 出 を 受 けた 者 が 発 行 するものであり あて 名 についても 発 行 者 において 記 載 すべきであることから 発 行 者 から 追 記 の 要 請 があ る 場 合 を 除 き 国 会 議 員 関 係 政 治 団 体 側 で 追 記 することは 適 当 ではあり ません したがって 今 後 当 該 国 会 議 員 関 係 政 治 団 体 の 正 式 名 称 を 発 行 者 において 記 載 してもらうよう 助 言 することが 適 当 です - 22 -

Ⅴ-27 複 数 支 出 への 領 収 書 等 の 一 括 発 行 1 枚 の 領 収 書 等 が 支 出 の 目 的 が 異 なる 複 数 の 支 出 に 対 して 一 括 して 発 行 されたものである 場 合 どのように 取 り 扱 えばよいのか 1 枚 の 領 収 書 等 に 係 る 支 出 であっても それが 支 出 の 目 的 が 異 なる 複 数 の 支 出 から 構 成 されているのであれば 支 出 の 目 的 ごとに 分 類 して 会 計 帳 簿 や 収 支 報 告 書 に 記 載 する 必 要 があります この 場 合 領 収 書 等 に 記 載 された 金 額 と 会 計 帳 簿 や 収 支 報 告 書 に 記 載 された 金 額 とが 一 致 しませんので 例 えば 支 出 の 目 的 ごとの 内 訳 を 領 収 書 等 に 付 記 するなどし 必 要 枚 数 複 写 しておくなどの 対 応 が 考 えられ ます Ⅴ-28 複 数 団 体 への 領 収 書 等 の 一 括 発 行 1 枚 の 領 収 書 等 が 国 会 議 員 関 係 政 治 団 体 に 係 る 支 出 とそうでない 支 出 に 対 して 一 括 して 発 行 されたものである 場 合 どのように 取 り 扱 えば よいのか 1 枚 の 領 収 書 等 に 係 る 支 出 であっても それが 国 会 議 員 関 係 政 治 団 体 に 係 る 支 出 とそうでない 支 出 とから 構 成 されているのであれば 国 会 議 員 関 係 政 治 団 体 に 係 る 支 出 を 抽 出 して 会 計 帳 簿 や 収 支 報 告 書 に 記 載 する 必 要 があります この 場 合 領 収 書 等 に 記 載 された 金 額 と 会 計 帳 簿 や 収 支 報 告 書 に 記 載 された 金 額 とが 一 致 しませんので 例 えば 国 会 議 員 関 係 政 治 団 体 に 係 る 支 出 の 内 訳 を 領 収 書 等 に 付 記 しておくなどの 対 応 が 考 えられます Ⅴ-29 クーポン 等 の 切 り 離 し レシートの 下 部 に 印 刷 されている 商 品 の 宣 伝 や 割 引 クーポンは 切 り 離 されていても 政 治 資 金 監 査 上 差 し 支 えないか レシートの 下 部 に 印 刷 されている 商 品 の 宣 伝 や 割 引 クーポンは 支 出 の 内 容 に 関 係 のない 部 分 であり 支 出 を 証 すべき 書 面 であるレシート 本 体 から 切 り 離 されていても 政 治 資 金 監 査 上 差 し 支 えありません - 23 -

Ⅴ-30 インターネットバンキングにおける 振 込 明 細 書 インターネットバンキングを 利 用 して 振 込 みをした 場 合 振 込 み 依 頼 を 受 け 付 けた 旨 を 表 示 する 画 面 を 出 力 した 書 面 は 振 込 明 細 書 と 認 め られるのか お 尋 ねの 書 面 に 当 該 書 面 を 作 成 した 金 融 機 関 名 支 出 の 金 額 及 び 年 月 日 が 記 載 されている 場 合 振 込 明 細 書 に 該 当 します ただし 受 付 日 と 口 座 引 落 し 日 が 異 なるいわゆる 指 定 日 振 込 みについ ては 確 かに 口 座 引 落 しされたかどうか 明 らかではないため 振 込 明 細 書 には 該 当 しません Ⅴ-31 振 込 明 細 書 のない 場 合 振 込 みの 方 法 により 支 出 をした 場 合 に 当 該 支 出 に 係 る 振 込 明 細 書 が ない 場 合 政 治 資 金 監 査 上 このことを 指 摘 する 必 要 があるのか 振 込 みの 方 法 により 支 出 をした 場 合 であって 振 込 明 細 書 がなく 領 収 書 等 も 発 行 されないときは 領 収 書 等 を 徴 し 難 かった 支 出 の 明 細 書 を 作 成 し 領 収 書 等 に 代 えることができます したがって お 尋 ねの 場 合 についても 領 収 書 等 を 徴 し 難 かった 支 出 の 明 細 書 を 作 成 しているときは 振 込 明 細 書 がないことを 指 摘 する 必 要 はありません Ⅴ-32 振 込 明 細 書 に 係 る 支 出 目 的 書 がない 場 合 振 込 明 細 書 がある 場 合 には 振 込 明 細 書 に 係 る 支 出 目 的 書 により 支 出 の 目 的 を 確 認 することとされているが 請 求 書 や 契 約 書 等 により 支 出 の 目 的 を 確 認 することとしても 差 し 支 えないか 政 治 資 金 規 正 法 上 振 込 明 細 書 がある 場 合 には 当 該 振 込 明 細 書 に 係 る 支 出 の 目 的 を 明 らかにするため 振 込 明 細 書 に 係 る 支 出 目 的 書 を 作 成 することとされています したがって 振 込 明 細 書 に 係 る 支 出 目 的 書 がない 場 合 は 政 治 資 金 規 正 法 の 規 定 に 従 い 当 該 書 面 の 作 成 を 求 めた 上 で 当 該 書 面 により 支 出 の 目 的 を 確 認 する 必 要 があり 請 求 書 や 契 約 書 等 により 支 出 の 目 的 が 確 認 できれば 足 りるというものではありません - 24 -

Ⅴ-33 領 収 書 等 亡 失 等 一 覧 表 への 会 計 責 任 者 等 の 記 名 押 印 領 収 書 等 亡 失 等 一 覧 表 には 会 計 責 任 者 等 の 記 名 や 押 印 は 必 要 か 領 収 書 等 亡 失 等 一 覧 表 は 国 会 議 員 関 係 政 治 団 体 において 作 成 され 登 録 政 治 資 金 監 査 人 に 対 して 提 出 されたものであるとされており 国 会 議 員 関 係 政 治 団 体 の 会 計 責 任 者 等 の 記 名 や 押 印 は 求 められていません Ⅴ-34 領 収 書 等 亡 失 等 一 覧 表 に 記 載 された 支 出 に 係 る 請 求 書 等 領 収 書 等 亡 失 等 一 覧 表 に 記 載 された 支 出 については 会 計 責 任 者 等 に 対 するヒアリングにおいて 当 該 経 費 が 支 出 されたことの 確 認 を 会 計 責 任 者 等 に 求 めることとされているが さらに 請 求 書 や 契 約 書 等 により 確 認 することはできるのか 領 収 書 等 亡 失 等 一 覧 表 は 領 収 書 等 を 亡 失 等 した 支 出 を 明 らかにする ためのものであるため 領 収 書 等 を 亡 失 等 した 支 出 であれば 請 求 書 や 契 約 書 等 により 確 認 できたかどうかにかかわらず 領 収 書 等 亡 失 等 一 覧 表 に 記 載 されることとなりますので 政 治 資 金 監 査 においては 請 求 書 や 契 約 書 等 により 確 認 することまでは 求 められていません Ⅴ-35 領 収 書 等 の 改 ざんの 形 跡 明 らかに 記 載 が 訂 正 又 は 消 去 された 痕 跡 のある 領 収 書 等 がある 場 合 は 政 治 資 金 監 査 上 どのように 取 り 扱 えばよいのか 政 治 資 金 監 査 は 外 形 的 定 型 的 に 行 われるものであり 登 録 政 治 資 金 監 査 人 は 第 三 者 に 対 する 調 査 や 資 料 要 求 を 行 う 権 限 を 付 与 されてい ません そのような 中 で 明 らかに 記 載 が 訂 正 又 は 消 去 された 痕 跡 のあ る 領 収 書 等 がある 場 合 は 政 治 資 金 監 査 の 信 頼 性 を 確 保 する 観 点 から 当 該 領 収 書 等 が 真 正 なものであることを 会 計 責 任 者 等 に 確 認 することと なります - 25 -

Ⅴ-36 補 助 簿 日 計 表 の 類 の 使 用 会 計 帳 簿 の 記 載 に 当 たって 補 助 簿 日 計 表 の 類 を 使 用 する 場 合 には 個 々の 支 出 の 内 訳 については 補 助 簿 や 日 計 表 のみに 記 載 することとし て 差 し 支 えないか 会 計 帳 簿 については 補 助 簿 日 計 表 の 類 を 使 用 することも 認 められ ており この 場 合 これら 会 計 帳 簿 として 作 成 した 書 類 を 通 じて すべ ての 支 出 について 会 計 帳 簿 の 必 要 記 載 事 項 ( 支 出 を 受 けた 者 の 氏 名 及 び 住 所 ( 支 出 を 受 けた 者 が 団 体 である 場 合 には その 名 称 及 び 主 たる 事 務 所 の 所 在 地 ) 並 びにその 支 出 の 目 的 金 額 及 び 年 月 日 )が 記 載 されて いれば 差 し 支 えありません なお この 場 合 国 会 議 員 関 係 政 治 団 体 の 会 計 責 任 者 が 作 成 する 保 存 対 象 書 類 の 一 覧 表 に 補 助 簿 日 計 表 の 類 も 記 載 することになります Ⅴ-37 解 散 団 体 による 政 治 資 金 監 査 報 酬 の 計 上 解 散 した 国 会 議 員 関 係 政 治 団 体 の 収 支 報 告 書 に 政 治 資 金 監 査 報 酬 が 記 載 されている 必 要 があるか 解 散 した 国 会 議 員 関 係 政 治 団 体 が 政 治 資 金 監 査 報 酬 を 解 散 前 に 前 払 い した 場 合 は 当 該 報 酬 が 収 支 報 告 書 に 記 載 されますが 報 酬 を 政 治 団 体 の 解 散 後 に 支 払 う 場 合 は 解 散 した 日 現 在 の 収 支 が 記 載 される 収 支 報 告 書 には 記 載 されません したがって 解 散 した 国 会 議 員 関 係 政 治 団 体 の 収 支 報 告 書 に 必 ずし も 政 治 資 金 監 査 報 酬 が 記 載 されている 必 要 はありません Ⅴ-38 お 祭 りの 屋 台 等 における 領 収 書 等 の 徴 収 お 祭 りの 屋 台 や 移 動 型 の 軽 食 店 など 定 型 の 領 収 書 等 の 用 紙 を 備 えてい ないお 店 から 物 品 を 購 入 した 場 合 当 該 支 出 については 領 収 書 等 を 徴 し 難 い 事 情 があると 認 められるのか 購 入 店 に 定 型 の 領 収 書 等 の 用 紙 を 備 えていない 場 合 でも 購 入 店 にお いて 任 意 の 用 紙 に 領 収 書 等 の3 事 項 ( 支 出 の 目 的 金 額 年 月 日 ) 等 の 記 載 を 求 めるなどの 方 法 により 領 収 書 等 を 徴 することができます し たがって 購 入 店 に 定 型 の 領 収 書 等 の 用 紙 を 備 えていないことのみをも って 領 収 書 等 を 徴 し 難 い 事 情 があるとは 認 められません - 26 -

Ⅵ. 政 治 資 金 監 査 指 針 3 会 計 責 任 者 等 に 対 するヒアリング Ⅵ-1 ヒアリングにおける 確 認 方 法 会 計 責 任 者 等 に 対 するヒアリングにおいて 確 認 を 求 める 場 合 必 ず 書 面 で 行 わなければならないのか また 確 認 にあたり 証 拠 書 類 を 提 出 させる 必 要 があるのか 会 計 責 任 者 等 に 対 するヒアリングにおいて 確 認 を 求 める 場 合 口 頭 による 確 認 でも 差 し 支 えありません また 登 録 政 治 資 金 監 査 人 は 第 三 者 に 対 する 調 査 や 資 料 要 求 を 行 う 権 限 を 付 与 されていないことから もっぱら 会 計 責 任 者 の 責 任 において 作 成 提 出 された 資 料 及 び 会 計 責 任 者 等 の 説 明 に 基 づき 支 出 の 状 況 を 確 認 するため ヒアリングの 確 認 において 証 拠 書 類 を 提 出 させること までは 求 められていません Ⅵ-2 ヒアリング 結 果 と 監 査 調 書 会 計 責 任 者 等 に 対 するヒアリングの 結 果 を 監 査 調 書 に 残 す 必 要 はない のか また 監 査 調 書 はどのように 作 成 してもよいのか 監 査 調 書 の 様 式 等 についての 検 討 予 定 はあるか 政 治 資 金 監 査 マニュアルにおいては 監 査 調 書 の 作 成 は 求 めていませ ん なお 必 要 に 応 じて 作 成 することは 差 し 支 えありません Ⅵ-3 人 件 費 の 取 扱 いの 不 備 政 治 団 体 の 人 件 費 について 所 得 税 や 社 会 保 険 料 等 の 徴 収 納 付 手 続 等 がなされていない 場 合 は 登 録 政 治 資 金 監 査 人 は 指 摘 しなければなら ないのか 所 得 税 や 社 会 保 険 料 等 の 徴 収 納 付 手 続 等 のような 政 治 資 金 規 正 法 と は 別 の 法 令 により 義 務 付 けられた 手 続 については 政 治 資 金 規 正 法 上 の 監 査 事 項 とはされておらず 政 治 資 金 監 査 において 必 ず 確 認 しなければ ならない 事 項 ではありません なお このような 関 係 法 令 上 の 問 題 点 等 を 発 見 した 場 合 に ヒアリングにおいて 政 治 団 体 に 対 して 指 摘 すること は 差 し 支 えありません - 27 -

Ⅵ-4 事 務 所 の 共 同 使 用 政 治 団 体 とB 政 治 団 体 が 事 務 所 ( 家 主 C)を 共 同 で 使 用 しており 政 治 団 体 がB 政 治 団 体 の 負 担 額 も 併 せて 家 主 Cに 支 出 し B 政 治 団 体 はその 負 担 額 を 政 治 団 体 に 支 出 することで 家 主 Cに 支 払 う 事 務 所 の 共 同 使 用 に 係 る 経 常 経 費 をあん 分 して 負 担 している このような 場 合 に おいては 政 治 資 金 監 査 上 どのような 点 に 留 意 すべきか 経 常 経 費 をあん 分 した 場 合 に どのような 支 出 手 続 によるかは 政 治 団 体 が 判 断 するものであり 政 治 資 金 監 査 は その 記 載 が 支 出 手 続 に 応 じたものとなっているかについて 外 形 的 定 型 的 に 行 うことで 足 りるも のです したがって この 場 合 であれば 政 治 団 体 の 支 出 を 受 けた 者 は 家 主 Cと 記 載 され B 政 治 団 体 の 支 出 を 受 けた 者 は 政 治 団 体 と 記 載 される こととなり 当 該 支 出 に 係 る 領 収 書 等 により 支 出 を 受 けた 者 の 確 認 を 行 うこととなります - 28 -

Ⅶ. 政 治 資 金 監 査 報 告 書 Ⅶ-1 連 名 による 政 治 資 金 監 査 報 告 書 複 数 の 登 録 政 治 資 金 監 査 人 で 政 治 資 金 監 査 を 行 った 場 合 は 連 名 で 政 治 資 金 監 査 報 告 書 を 作 成 することはできるのか 差 し 支 えありません Ⅶ-2 収 入 支 出 の 記 載 漏 れ 会 計 責 任 者 等 に 対 するヒアリングの 過 程 で 収 入 の 記 載 漏 れが 発 見 さ れ その 収 入 に 対 する 支 出 についても 記 載 漏 れがあり 会 計 責 任 者 は 収 支 報 告 書 を 訂 正 しなかった 場 合 政 治 資 金 監 査 報 告 書 ではどのように 記 載 すべきか 収 支 報 告 書 に 支 出 の 記 載 漏 れがあり 会 計 責 任 者 に 指 摘 したにもかか わらず 収 支 報 告 書 を 訂 正 しなかった 場 合 政 治 資 金 監 査 マニュアルの Ⅶ. 政 治 資 金 監 査 報 告 書 2. 政 治 資 金 監 査 報 告 書 記 載 例 (3) の 2 監 査 の 結 果 と 同 様 に 法 定 の 監 査 事 項 を 確 認 できなかったものとして 別 記 にその 旨 を 記 載 することが 考 えられます なお 政 治 資 金 監 査 は 支 出 のみを 対 象 とし 収 入 はその 対 象 とはして いません Ⅶ-3 指 摘 による 修 正 の 記 載 収 支 報 告 書 又 は 会 計 帳 簿 等 の 関 係 書 類 に 記 載 不 備 があったものの 政 治 資 金 監 査 の 過 程 で 登 録 政 治 資 金 監 査 人 の 指 摘 等 により 修 正 されたとき は 記 載 不 備 があったものの 修 正 された 旨 を 政 治 資 金 監 査 報 告 書 に 記 載 する 必 要 はあるのか 収 支 報 告 書 又 は 会 計 帳 簿 等 の 関 係 書 類 に 記 載 不 備 があったとしても 政 治 資 金 監 査 の 過 程 で 国 会 議 員 関 係 政 治 団 体 側 の 判 断 において 修 正 され れば 当 初 から 記 載 不 備 がなかったものとして 取 り 扱 って 差 し 支 えあり ません したがって 記 載 不 備 があったものの 修 正 された 旨 を 政 治 資 金 監 査 報 告 書 に 記 載 する 必 要 はありません - 29 -

Ⅶ-4 意 見 の 記 述 政 治 資 金 監 査 報 告 書 には 登 録 政 治 資 金 監 査 人 としての 意 見 を 記 述 して もよいのか 政 治 資 金 監 査 は 外 形 的 定 型 的 な 監 査 であり 政 治 資 金 の 使 途 の 妥 当 性 を 評 価 するものではありません したがって 政 治 資 金 監 査 報 告 書 に は 政 治 資 金 監 査 において 確 認 した 事 実 を 記 載 することが 基 本 です 登 録 政 治 資 金 監 査 人 において 特 に 記 載 する 必 要 があると 判 断 した 事 項 がある 場 合 には 政 治 資 金 適 正 化 委 員 会 に 照 会 してください Ⅶ-5 政 治 資 金 監 査 報 告 書 への 契 印 割 印 政 治 資 金 監 査 報 告 書 が 複 数 枚 になる 場 合 1つの 文 書 であることを 証 明 するために 契 印 又 は 割 印 を 押 す 必 要 はあるか 政 治 資 金 監 査 報 告 書 には 契 印 又 は 割 印 を 押 さなくても 差 し 支 えあり ません Ⅶ-6 記 載 例 以 外 の 事 項 の 記 載 政 治 資 金 監 査 報 告 書 の 作 成 に 当 たって 記 載 例 以 外 の 事 項 を 記 載 する ことはできるのか 政 治 資 金 監 査 報 告 書 は 政 治 資 金 監 査 マニュアルに 基 づき 書 面 監 査 及 び 会 計 責 任 者 等 に 対 するヒアリングを 実 施 した 結 果 を 記 載 するもので す 記 載 例 に 加 え 特 に 記 載 する 必 要 があると 判 断 した 事 項 がある 場 合 は 政 治 資 金 適 正 化 委 員 会 に 照 会 の 上 政 治 資 金 監 査 の 結 果 に 該 当 すると 委 員 会 で 判 断 された 事 項 については 記 載 することとして 差 し 支 えありま せん - 30 -

Ⅶ-7 収 支 報 告 書 の 写 しの 添 付 政 治 資 金 監 査 報 告 書 を 作 成 するに 当 たっては 政 治 資 金 監 査 において 確 認 した 収 支 報 告 書 の 内 容 が 明 らかとなるように その 写 しとともに 冊 子 として 綴 じる 等 の 措 置 を 講 じても 差 し 支 えないか 政 治 資 金 監 査 報 告 書 と 政 治 資 金 監 査 の 対 象 となった 収 支 報 告 書 の 対 応 関 係 を 明 らかにするため 登 録 政 治 資 金 監 査 人 が 政 治 資 金 監 査 報 告 書 の 一 部 を 構 成 するものとして 政 治 資 金 監 査 で 確 認 した 収 支 報 告 書 の 写 し ( 支 出 に 限 る )を 添 付 することとしても 差 し 支 えありません なお 当 該 収 支 報 告 書 の 写 しは 政 治 資 金 監 査 報 告 書 の 一 部 を 構 成 す るものとして 閲 覧 又 は 写 しの 交 付 の 対 象 となることになります Ⅶ-8 主 たる 事 務 所 以 外 の 実 施 場 所 の 記 載 方 法 国 会 議 員 関 係 政 治 団 体 の 主 たる 事 務 所 で 政 治 資 金 監 査 を 行 わなかった 場 合 政 治 資 金 監 査 マニュアルにおいて その 理 由 を 明 らかにした 上 で 政 治 資 金 監 査 の 実 施 場 所 を 特 定 すること とされており 政 治 資 金 監 査 報 告 書 にはその 実 施 場 所 を 記 載 することとされているが どこまで 詳 細 に 記 載 すればよいのか お 尋 ねの 場 合 必 ずしも 住 所 の 記 載 は 必 要 ではなく 政 治 団 体 の 主 た る 事 務 所 で 政 治 資 金 監 査 を 行 わなかった 理 由 を 明 らかにした 上 で 例 え ば ホテル 会 議 室 等 政 治 資 金 監 査 の 実 施 場 所 が 社 会 通 念 上 特 定 される 記 載 であれば 差 し 支 えありません なお 登 録 政 治 資 金 監 査 人 の 判 断 によって 住 所 を 記 載 することを 妨 げ るものではありません Ⅶ-9 主 たる 事 務 所 とそれ 以 外 の 場 所 の 両 方 で 実 施 した 場 合 政 治 資 金 監 査 を 国 会 議 員 関 係 政 治 団 体 の 主 たる 事 務 所 と 主 たる 事 務 所 以 外 の 場 所 で 実 施 した 場 合 政 治 資 金 監 査 報 告 書 の 1 監 査 の 概 要 (4) 政 治 資 金 監 査 の 実 施 場 所 については どのように 記 載 すべきか お 尋 ねの 場 合 国 会 議 員 関 係 政 治 団 体 の 主 たる 事 務 所 においても 政 治 資 金 監 査 を 実 施 しており 当 該 政 治 資 金 監 査 は 国 会 議 員 関 係 政 治 団 体 の 活 動 実 体 を 踏 まえて 経 常 経 費 を 確 認 すること という 原 則 を 担 保 して おります したがって 政 治 資 金 監 査 報 告 書 記 載 例 のとおり 記 載 すれば 差 し 支 え なく 主 たる 事 務 所 以 外 の 実 施 場 所 についてまで 政 治 資 金 監 査 報 告 書 に 記 載 する 必 要 はありません - 31 -

Ⅶ-10 政 治 資 金 監 査 報 告 書 の 内 容 変 更 領 収 書 等 亡 失 等 一 覧 表 に 記 載 していた 支 出 に 係 る 領 収 書 が 再 発 行 され た 等 収 支 報 告 書 を 提 出 した 後 の 事 情 変 更 によって 当 該 収 支 報 告 書 自 体 には 変 更 はないものの 支 出 の 内 容 を 証 する 書 面 に 変 更 が 生 じる 場 合 政 治 資 金 監 査 報 告 書 の 内 容 を 変 更 するにはどうしたらよいか お 尋 ねの 場 合 は 政 治 資 金 監 査 時 点 の 政 治 資 金 監 査 の 対 象 となった 事 実 に 変 更 はないので 政 治 資 金 監 査 報 告 書 を 訂 正 することはできません が 政 治 資 金 監 査 を 受 けた 収 支 報 告 書 の 訂 正 の 場 合 に 準 じて 登 録 政 治 資 金 監 査 人 の 確 認 を 受 け 確 認 を 受 けたことを 証 する 書 面 を 提 出 するこ とは 差 し 支 えありません なお 当 該 確 認 は 事 情 変 更 後 の 支 出 全 体 の 状 況 について 登 録 政 治 資 金 監 査 人 が 通 常 の 政 治 資 金 監 査 に 準 じた 方 法 により 行 い その 結 果 については その 確 認 した 日 付 で 政 治 資 金 監 査 マニュアルの 記 載 例 に 準 じて 表 題 を 訂 正 後 の 支 出 状 況 に 係 る 政 治 資 金 監 査 報 告 書 とした 書 面 を 作 成 し 国 会 議 員 関 係 政 治 団 体 に 報 告 する ことが 適 当 です また この 訂 正 後 の 支 出 状 況 に 係 る 政 治 資 金 監 査 報 告 書 は 既 に 提 出 された 政 治 資 金 監 査 報 告 書 とともに 収 支 報 告 書 と 併 せて 閲 覧 又 は 写 しの 交 付 の 対 象 となります Ⅶ-11 平 成 23 年 東 北 地 方 太 平 洋 沖 地 震 による 被 害 を 受 けた 国 会 議 員 関 係 政 治 団 体 に 係 る 政 治 資 金 監 査 報 告 書 の 記 載 方 法 平 成 23 年 東 北 地 方 太 平 洋 沖 地 震 による 災 害 により 政 治 団 体 が 会 計 帳 簿 明 細 書 領 収 書 等 領 収 書 等 を 徴 し 難 かった 支 出 の 明 細 書 等 又 は 振 込 明 細 書 のうち その 一 部 を 滅 失 し 収 支 報 告 書 には 会 計 責 任 者 が 事 実 を 確 認 できる 支 出 のみが 記 載 され 収 支 報 告 書 に 記 載 されていない 支 出 がある 場 合 政 治 資 金 監 査 報 告 書 ではどのように 記 載 すべきか 平 成 23 年 東 北 地 方 太 平 洋 沖 地 震 による 災 害 により 政 治 団 体 が 会 計 帳 簿 等 関 係 書 類 の 全 部 又 は 一 部 を 滅 失 又 は 紛 失 等 した 場 合 の 収 支 報 告 書 の 提 出 については 事 実 を 確 認 できる 支 出 についてのみ 記 載 することと する この 場 合 において いわゆる 罹 災 証 明 の 添 付 等 を 求 める 必 要 はな いが 完 全 に 記 載 できない 理 由 を 宣 誓 書 に 記 載 する 取 扱 いとすることが 適 当 であること という 通 知 が 政 治 資 金 課 から 出 されたところである 国 会 議 員 関 係 政 治 団 体 の 支 出 のうち 平 成 23 年 東 北 地 方 太 平 洋 沖 地 震 による 災 害 により 会 計 責 任 者 においてその 事 実 を 確 認 することができ ず 収 支 報 告 書 に 記 載 されていない 支 出 がある 場 合 には 政 治 資 金 監 査 報 告 書 において Ⅶ. 政 治 資 金 監 査 報 告 書 2. 政 治 資 金 監 査 報 告 書 記 載 例 (3) の 別 記 に 記 載 することが 適 当 です - 32 -

なお 別 記 の 記 載 例 は 下 記 のとおりです ( 別 記 ) 会 計 責 任 者 が 収 支 報 告 書 に 記 載 されていないとしている 支 出 - 33 -

2 収 支 報 告 書 の 記 載 方 法 に 関 すること

2-1 振 込 みの 方 法 による 支 出 について 領 収 書 等 を 徴 収 した 場 合 政 治 団 体 が 振 込 みの 方 法 により 支 払 い 銀 行 からの 振 込 明 細 書 とは 別 に 支 出 の 相 手 方 から 領 収 書 等 を 徴 収 した 場 合 で 振 込 明 細 書 に 記 載 され た 支 出 の 年 月 日 ( 振 込 み 時 点 )と 支 出 の 相 手 方 が 発 行 した 領 収 書 等 に 記 載 された 支 出 の 年 月 日 ( 受 領 時 点 )とが 異 なるときは 会 計 帳 簿 や 収 支 報 告 書 には 支 出 の 年 月 日 としていずれの 時 点 が 記 載 されているべきか 支 出 の 相 手 方 から 領 収 書 等 を 徴 収 した 場 合 には 領 収 書 等 を 徴 し 難 い 事 情 があったときには 該 当 しないため 振 込 明 細 書 ではなく 領 収 書 等 に 記 載 された 日 付 を 会 計 帳 簿 や 収 支 報 告 書 における 支 出 の 年 月 日 として 記 載 することとなります 2-2 収 納 代 行 代 金 引 換 における 支 出 を 受 けた 者 コンビニエンスストアの 収 納 代 行 や 運 送 会 社 の 代 金 引 換 の 場 合 支 出 を 受 けた 者 はどのようになるのか 支 出 を 受 けた 者 としては 決 済 を 仲 介 しているコンビニエンスストア や 運 送 会 社 ではなく 支 出 に 係 る 物 品 やサービスを 購 入 した 相 手 方 を 記 載 することとなります 2-3 資 金 前 渡 し 及 び 立 替 払 いによる 物 品 購 入 政 治 団 体 の 事 務 職 員 に 物 品 を 購 入 する 目 的 で 資 金 前 渡 しを 行 い その 後 事 務 職 員 が 物 品 を 購 入 した 場 合 や 事 務 職 員 が 立 替 払 いで 物 品 を 購 入 し その 後 政 治 団 体 から 物 品 購 入 相 当 分 の 精 算 を 受 けた 場 合 は 支 出 の 年 月 日 及 び 支 出 を 受 けた 者 はどのように 記 載 することになるのか お 尋 ねの 場 合 は 資 金 前 渡 し 及 び 物 品 購 入 相 当 分 の 精 算 のいずれも 政 治 団 体 内 部 の 事 務 処 理 として 政 治 団 体 の 事 務 職 員 に 渡 したものであ ると 考 えられます したがって 支 出 を 受 けた 者 は 事 務 職 員 ではなく 物 品 を 購 入 した 相 手 方 を 記 載 し また 支 出 の 年 月 日 は 物 品 購 入 時 点 を 記 載 することと なります - 37 -

2-4 領 収 書 等 に 住 所 の 記 載 がない 場 合 町 内 会 の 会 費 を 支 払 った 際 に 徴 した 領 収 書 等 に 当 該 町 内 会 の 住 所 が 記 載 されていない 場 合 会 計 帳 簿 の 備 考 欄 や 収 支 報 告 書 の 支 出 を 受 け た 者 の 住 所 欄 は どのように 記 載 することになるのか お 尋 ねの 場 合 町 内 会 の 役 員 に 尋 ねたり その 規 約 を 確 認 するなど 可 能 な 範 囲 で 調 査 の 上 会 計 帳 簿 や 収 支 報 告 書 への 住 所 の 記 載 に 努 める ことが 求 められます 2-5 領 収 書 等 の 写 しの 提 出 方 法 収 支 報 告 書 に 併 せて 提 出 すべき 領 収 書 等 の 写 しの 提 出 方 法 について 1 枚 の 紙 に 複 数 の 領 収 書 等 の 写 しを 複 写 し 提 出 することとしても 差 し 支 えないか 差 し 支 えありません なお 収 支 報 告 書 に 併 せて 提 出 すべき 領 収 書 等 の 写 しについては 政 治 資 金 規 正 法 施 行 規 則 第 10 条 第 1 項 の 規 定 により 収 支 報 告 書 の 支 出 の 項 目 ごとに 分 類 して 提 出 しなければならないとされています - 38 -

参 考 資 料

国 会 議 員 関 係 政 治 団 体 の 収 支 報 告 の 手 引 ( 平 成 22 年 度 版 )( 抜 粋 ) よくあるご 質 問 前 払 式 電 子 マネーを 利 用 した 場 合 1 前 払 式 電 子 マネーを 利 用 した 場 合 会 計 帳 簿 や 収 支 報 告 書 にはどのよう に 記 載 すればよいですか 1 収 入 及 び 支 出 に 関 する 事 実 関 係 に 即 して 収 支 報 告 していただく 観 点 から 以 下 のような 記 載 方 法 をお 示 ししています 1 まず 電 子 マネーに 現 金 をチャージした 時 点 で その 分 を 支 出 に 計 上 して 下 さい 2 その 後 電 子 マネーを 利 用 した 場 合 には 当 該 支 出 相 当 分 を 支 出 に 計 上 するとともに 同 額 を 収 入 (その 他 の 収 入 )に 金 銭 以 外 のものによる 支 出 相 当 分 と して 計 上 して 下 さい なお このような 記 載 の 理 由 を 明 らかにするために 当 該 支 出 の 内 訳 の 記 載 にあたっては 備 考 欄 に 電 子 マネーによる 購 入 である 旨 を 記 載 するこ とが 望 ましいと 考 えられます 2 なぜ 1のような 複 雑 な 記 載 になるのですか Suica などでも 同 じ ですか 2 政 治 資 金 規 正 法 の 会 計 帳 簿 や 収 支 報 告 書 が 基 本 的 に 現 金 の 流 れを 記 載 しつつ 政 治 資 金 の 収 支 の 状 況 を 明 らかにする という2つ 目 的 を 有 しているためです 具 体 的 に 言 えば 11の 時 点 では 現 金 が 支 出 されていますが 一 方 で この11の 時 点 のみでは 支 出 の 相 手 方 が 前 払 式 電 子 マネーの 運 営 会 社 で あるため 最 終 的 に 政 治 資 金 が 何 に 使 われたのか 分 からず 収 支 の 公 開 の 観 点 が 弱 まるおそれがあります そのため 12の 時 点 でも 支 出 として 記 載 することとなりますが この 場 合 支 出 の 相 手 方 に 財 産 上 の 利 益 は 発 生 するものの 現 金 による 支 出 ではな いことから 経 理 上 の 処 理 として 同 額 の 収 入 を 計 上 し 金 額 としては 相 殺 す るという 取 扱 いが 必 要 となります なお 以 下 のホームページから 無 料 でダウンロードできる 会 計 帳 簿 作 成 ソ フトには 収 入 支 出 同 額 計 上 機 能 ( 下 記 載 例 参 照 )があり 簡 便 に 会 計 - 41 -

帳 簿 を 作 成 することが 可 能 です さらに このソフトで 会 計 帳 簿 を 作 成 し た 場 合 収 支 報 告 書 もほぼ 自 動 で 作 成 されます 政 治 資 金 関 係 申 請 届 出 オンラインシステム https://kyoudou.soumu.go.jp Suica などについては 次 の3をご 覧 下 さい 前 払 式 電 子 マネーによる 支 払 いにおける 記 載 例 ( 会 計 帳 簿 : 一 部 記 載 省 略 ) 支 出 簿 支 出 の 目 的 金 額 年 月 日 支 出 を 受 けた 者 項 目 摘 要 の 氏 名 2 政 治 活 動 費 (6)その 他 の 経 費 電 子 マネーの 10,000 H.1.10 電 子 マネー チャージ 運 営 会 社 合 計 10,000 2 政 治 活 動 費 (1) 組 織 活 動 費 乗 車 券 茶 菓 300 200 H.1.20 H.1.30 備 考 旅 客 鉄 道 電 子 マネーによる 購 入 株 式 会 社 (コンビニ) 電 子 マネーによる 購 入 (4) 調 査 研 究 費 乗 車 券 500 ( 略 ) 合 計 10,000 支 出 の 総 額 20,000 ( 便 宜 上 日 付 順 で 記 載 しています ) H.2.10 旅 客 鉄 道 株 式 会 社 電 子 マネーによる 購 入 会 計 計 帳 簿 作 成 ソフト の 収 入 支 出 同 額 計 上 ボタン をクリック 収 入 簿 項 目 摘 要 金 額 年 月 日 備 考 6その 他 の 収 入 金 銭 以 外 のものに よる 支 出 相 当 分 金 銭 以 外 のものに よる 支 出 相 当 分 300 200 H.1.20 H.1.30 自 動 的 に 青 字 部 分 を 挿 入 金 銭 以 外 のものに よる 支 出 相 当 分 ( 略 ) 合 計 500 10,000 H.2.10 収 入 の 総 額 10,000 差 し 引 き 10,000 の 支 出 会 計 帳 簿 作 成 ソフトを 使 用 した 場 合 赤 字 部 分 自 ら 記 入 青 字 部 分 ワンクリックで 挿 入 緑 字 部 分 自 動 計 算 - 42 -

よくあるご 質 問 前 払 式 電 子 マネーを 利 用 した 場 合 3 Suica などを 利 用 した 場 合 に 簡 便 な 記 載 はできないですか 3 収 支 報 告 書 の 記 載 の 基 本 的 な 方 針 を 定 めることを 所 掌 している 政 治 資 金 適 正 化 委 員 会 の 見 解 として Suica など 交 通 事 業 者 系 の 前 払 式 電 子 マネーに 現 金 でチャージし 電 車 の 利 用 など 交 通 費 に 限 定 して 使 用 するという 場 合 は 1 回 の 支 出 金 額 が 少 額 であること 利 用 目 的 が 限 定 され 支 出 の 目 的 が 明 確 であることから 現 金 をチャージした 時 点 1で 言 えば 1の 時 点 のみの 記 載 でも 差 し 支 えないとされています( 下 記 載 例 参 照 ) いずれにしても 基 本 的 に 現 金 の 流 れを 記 載 しつつ 政 治 資 金 の 収 支 の 状 況 を 明 らかにする という2つの 目 的 が 達 成 可 能 であるのであれば 他 の 記 載 方 法 も 取 り 得 るも のと 思 われます Suica などの 利 用 における 簡 便 な 記 載 例 ( 会 計 帳 簿 : 一 部 記 載 省 略 ) 支 出 の 目 的 金 額 年 月 日 支 出 を 受 けた 者 項 目 摘 要 の 氏 名 2 政 治 活 動 費 (6)その 他 の 経 費 Suicaチャージ 10,000 H.1.10 東 日 本 旅 客 鉄 道 株 式 会 社 合 計 10,000 支 出 の 総 額 10,000 備 考 会 計 帳 簿 作 成 ソフトを 使 用 した 場 合 赤 字 部 分 自 ら 記 入 緑 字 部 分 自 動 計 算 - 43 -

よくあるご 質 問 クレジットカードを 利 用 した 場 合 1 クレジットカードの 利 用 により 物 品 を 購 入 した 場 合 会 計 帳 簿 や 収 支 報 告 書 にはどのように 記 載 すればよいですか 1 収 入 及 び 支 出 に 関 する 事 実 関 係 に 即 して 収 支 報 告 していただく 観 点 から 以 下 のような 記 載 方 法 をお 示 ししています 1 まず 物 品 を 購 入 した 時 点 で 当 該 支 出 相 当 分 を 支 出 に 計 上 するとともに 同 額 を 収 入 (その 他 の 収 入 )に 金 銭 以 外 のものによる 支 出 相 当 分 と して 計 上 して 下 さい 2 その 後 カード 会 社 に 支 払 った 時 点 で その 分 を 支 出 に 計 上 して 下 さい なお このような 記 載 の 理 由 を 明 らかにするために 当 該 支 出 の 内 訳 の 記 載 にあたっては 備 考 欄 に クレジットカードによる 購 入 である 旨 を 記 載 することが 望 ましいと 考 えられます 2 なぜ 1のような 複 雑 な 記 載 になるのですか もっと 簡 易 な 記 載 はで きないですか 2 政 治 資 金 規 正 法 の 会 計 帳 簿 や 収 支 報 告 書 が 基 本 的 に 現 金 の 流 れを 記 載 しつつ 政 治 資 金 の 収 支 の 状 況 を 明 らかにする という2つ 目 的 を 有 しているためです 具 体 的 に 言 えば 12の 時 点 で 現 金 が 支 出 されていますが 一 方 で この12の 時 点 のみでは 支 出 の 相 手 方 がカード 会 社 であるため 最 終 的 に 政 治 資 金 が 何 に 使 われたのか 分 からず 収 支 の 公 開 の 観 点 が 弱 まるおそれ があります そのため 11の 時 点 でも 支 出 として 記 載 することとなりますが この 場 合 現 金 による 支 出 ではないことから 経 理 上 の 処 理 として 同 額 の 収 入 を 計 上 し 金 額 としては 相 殺 するという 取 扱 いが 必 要 となります なお 総 務 省 のホームページから 無 料 でダウンロードできる 会 計 帳 簿 作 成 ソフトには 収 入 支 出 同 額 計 上 機 能 (136ページ 参 照 )があり 簡 易 に 会 計 帳 簿 を 作 成 することが 可 能 です さらに このソフトで 会 計 帳 簿 を - 44 -

作 成 した 場 合 収 支 報 告 書 もほぼ 自 動 で 作 成 されます なお 一 定 の 要 件 を 満 たした 場 合 には 簡 易 な 記 載 方 法 でも 差 し 支 えない と 考 えられますので 詳 しくは 次 の3 4をご 覧 下 さい クレジットカードによる 支 払 いにおける 記 載 例 ( 会 計 帳 簿 : 一 部 記 載 省 略 ) 支 出 簿 項 目 2 政 治 活 動 費 (1) 組 織 活 動 費 (3) 機 関 紙 誌 の 発 行 その 他 の 事 業 費 支 出 の 目 的 金 額 年 月 日 支 出 を 受 けた 摘 要 者 の 氏 名 打 ち 合 わせ 食 事 代 打 ち 合 わせ 用 会 議 室 借 上 費 合 計 2 政 治 活 動 費 (6)その 他 の 経 費 クレジットカード 代 金 支 払 い 合 計 50,000 30,000 80,000 80,000 80,000 支 出 の 総 額 160,000 H.1.20 H.1.25 ( 飲 食 店 ) ホテル H.3.10 カード 備 考 クレジットカードによる 購 入 クレジットカードによる 購 入 収 入 簿 会 計 計 帳 簿 作 成 ソフトの 収 入 支 出 同 額 計 上 ボタン をクリック 自 動 的 に 青 字 部 分 を 挿 入 項 目 摘 要 金 額 年 月 日 備 考 6その 他 の 収 入 金 銭 以 外 のものによる 支 出 相 当 分 50,000 H.1.20 金 銭 以 外 のものによる 支 出 相 当 分 30,000 H.1.25 合 計 80,000 収 入 の 総 額 80,000 差 し 引 き 80,000 の 支 出 会 計 帳 簿 作 成 ソフトを 使 用 した 場 合 赤 字 部 分 自 ら 記 入 青 字 部 分 ワンクリックで 挿 入 緑 字 部 分 自 動 計 算 - 45 -

よくあるご 質 問 クレジットカードを 利 用 した 場 合 3 ETCカードを 利 用 した 場 合 に 簡 易 な 記 載 はできないですか 3 収 支 報 告 書 の 記 載 の 基 本 的 な 方 針 を 定 めることを 所 掌 している 政 治 資 金 適 正 化 委 員 会 の 見 解 として ETCカード の 利 用 の 場 合 は 利 用 目 的 が 限 定 されていることから カード 会 社 に 支 出 した 時 点 の 記 載 でも 差 し 支 えな いとされています( 下 記 載 例 参 照 ) ETCカードによる 支 払 いにおける 記 載 例 ( 会 計 帳 簿 : 一 部 記 載 省 略 ) 支 出 簿 項 目 2 政 治 活 動 費 (6)その 他 の 経 費 支 出 の 目 的 金 額 年 月 日 支 出 を 受 け 摘 要 た 者 の 氏 名 ETCカード 代 金 支 払 い 合 計 80,000 80,000 H.3.10 カード 備 考 よくあるご 質 問 クレジットカードを 利 用 した 場 合 4 ETCカード 以 外 のクレジットカードを 利 用 した 場 合 に 簡 易 な 記 載 はで きないですか 4 収 支 報 告 書 の 記 載 の 基 本 的 な 方 針 を 定 めることを 所 掌 している 政 治 資 金 適 正 化 委 員 会 の 意 見 ( 次 ページ 参 照 )を 踏 まえ 一 括 払 い の 場 合 には 現 金 と 同 等 に 広 く 利 用 されていること クレジットカードの 利 用 から 支 払 いまでの 期 間 が 短 期 間 であること から クレジットカードにより 物 品 やサービス 等 を 購 入 した 時 点 で 支 出 の 目 的 ごとに 支 出 額 を 計 上 するだけで 差 し 支 えないと 考 えられます なお クレジットカードを 利 用 した 際 に 発 行 される 書 面 ( 支 出 の 目 的 金 額 及 び 年 月 日 が 記 載 されたもの)を 領 収 書 等 として 取 り 扱 うこととしても 差 し 支 えないものと 考 えられます - 46 -

平 成 21 年 度 第 1 回 政 治 資 金 適 正 化 委 員 会 資 料 ( 平 成 21 年 4 月 14 日 ) 収 支 報 告 書 等 の 記 載 方 法 について(クレジットカードを 利 用 した 場 合 ) 昨 年 10 月 収 支 報 告 書 等 の 記 載 等 に 関 し 政 治 団 体 から 問 い 合 わせが 多 く 寄 せられた 事 例 のうち 交 通 事 業 者 が 運 営 する 電 子 マネー 及 びETCカー ドについては 簡 易 な 記 載 方 法 を 認 めることが 適 当 である 旨 の 見 解 を 当 委 員 会 として 示 したところである 当 委 員 会 では 政 治 団 体 からの 意 見 等 も 踏 まえ クレジットカードを 利 用 した 場 合 の 記 載 方 法 の 簡 略 化 についてさらなる 検 討 を 行 った 結 果 クレジッ トカードが 現 金 と 同 等 に 広 く 利 用 され 支 払 いまでの 期 間 が 比 較 的 短 期 であ ること また クレジットカードを 利 用 した 際 に 発 行 される 書 面 が 領 収 書 と して 一 般 に 認 知 されていること 等 を 踏 まえ 以 下 のとおり 簡 易 な 記 載 方 法 を 認 めることが 適 当 であると 考 えるので 所 管 庁 においては その 取 扱 いを 検 討 されたい クレジットカードにより 物 品 やサービス 等 を 購 入 した 時 点 で 支 出 の 目 的 ごとに 支 出 額 を 計 上 する 実 際 の 現 金 の 流 れを 補 足 するため 備 考 欄 にクレジットカード 支 払 で ある 旨 口 座 振 替 時 点 等 の 情 報 を 記 載 するのが 望 ましい なお 口 座 振 替 の 利 用 は 領 収 書 等 を 徴 し 難 い 事 情 に 該 当 するものであ るが この 場 合 領 収 書 等 を 徴 し 難 かった 支 出 の 明 細 書 に 記 載 する 扱 いとはせずに クレジットカードを 利 用 した 際 に 発 行 される 書 面 を 領 収 書 等 として 取 り 扱 うこととしても 差 し 支 えないものと 考 える 支 出 簿 項 目 2 政 治 活 動 費 (1) 組 織 活 動 費 (3) 機 関 紙 誌 の 発 行 その 他 の 事 業 費 支 出 の 目 的 金 額 年 月 日 支 出 を 受 け 摘 要 た 者 の 氏 名 打 ち 合 わせ 食 事 代 50,000 打 ち 合 わせ 用 会 議 室 借 上 費 30,000 合 計 80,000 H21.1.20 店 H21.1.25 ホテル 備 考 クレジットカードによる 支 払 H21.3.10 カード クレジットカードによる 支 払 H21.3.10 カード - 47 -

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