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ナルファルト防水工法施工計画要領書 ナルシート N 複合防水露出絶縁 ( 軽歩行 ) 工法 NZ-20-TS 工法 EMS 81566 / ISO 14001:2015 ( 本社 関工場 ) FM 659551 / ISO 9001:2015 ( 本社 関工場 ) ( 防水施工業者 ) 社名を入力 本社 : 住所を入力 ( 防水材料製造業者 ) 成瀬化学株式会社 本社 工場 : 519-1107 三重県亀山市関町木崎 1703-3 東京本店 : 140-0013 東京都品川区南大井 6-17-7 名古屋営業所 : 451-0052 愛知県名古屋市西区栄生 1-35-20 大阪営業所 : 530-0047 大阪府大阪市北区西天満 4-5-5 マーキス梅田ビル 603 沖縄出張所 : 900-0015 沖縄県那覇市久茂地 1-1-1

目 次 1 ナルシートN 複合防水露出絶縁 ( 軽歩行 ) 工法 NZ-20-TS 工法 1.1 防水仕様 2 施工フローチャート 2.1 施工フローチャート 3 役物 特殊部位の納まり 3.1 側溝の納まり 3.2 脱気筒の納まり 4 事前確認 準備工事 4.1 防水層の下地確認 4.2 防水層の下地処理 5 防水施工 5.1 下地コンクリートの清掃 5.2 ナルファルトプライマー塗布 5.3 ナルファルト WP について 5.4 増し張り補強 5.5 立上り 入り隅ナルシートN( 密着 ) 増し張り 5.6 立上り入り隅から500~600mmまでナルシートN( 密着 ) 張り付け 5.7 立上り切付ナルファルトWP 及びナルファルト不織布張り付け立上りから床 200mmナルファルトWP 及び 5.8 ナルファルト不織布張り付け 5.9 床ナルシートN( 絶縁 ) 張り付け 5.10 ナルシートN ジョイントナルファルトWP 及びナルファルト不織布張り付け 5.11 立上り 床ナルファルトWP 塗布 5.12 検査 5.13 防水層の保護 5.14 防水後の工事の養生等 5.15 施工上の注意 5.16 特記事項

1 ナルシート N 複合防水露出絶縁 ( 軽歩行 ) 工法 NZ-20-TS 工法 1.1 防水仕様 防水使用材料一覧 1 2 3 4 5 6 7 8 9 項目ナルファルトプライマー立上り切付ナルシートN( 密着 ) 立上り入り隅から500~600mmナルシートN( 密着 ) ナルファルトWP 立上り切付ナルファルト不織布ナルファルトWP 立上りから床 200mmナルファルト不織布床ナルシートN( 絶縁 ) ナルファルトWP ナルシートN ジョイントナルファルト不織布立上り 床ナルファルトWP ナルファルトトップS 塗布量 (kg/ m2 ) 0.2 - - 0.8-0.8 - - 0.8-1.2 0.5 2 回 8 9 1 5 4 2 3 7 6 ナルシート N には 点付けされるナルシート N( 絶縁 ) と全面密着するナルシート N( 密着 ) の 2 つ種類がある

1 ナルシート N 複合防水露出絶縁 ( 軽歩行 ) 工法 NZ-20-TS 工法 1.2 ナルシートN 相互のジョイント処理方法 a) ナルシート N( 密着 ) は長辺 短辺とも上から 100 mm重ねとする 1 ナルシート N( 密着 ) が上側 100 mm重ねる ナルシート N( 密着 ) ナルシート N( 絶縁 ) 100 mm 1 ナルシート N( 密着 ) が上側 100 mm重ねる ナルシート N( 密着 ) ナルシート N( 密着 ) 100 mm b) ナルシート N( 絶縁 ) の長辺ジョイントナルシート N( 絶縁 ) 裏面の密着側を上から 100 mm重ね 200 mm幅のナルファルト不織布をナルファルト WP で張り付け 増し張り補強する 1 ナルシート N( 絶縁 ) 裏面の密着側を上から 100 mm重ねる 2200 mm幅のナルファルト不織布をナルファルト WP で張り付け増し張り補強する ナルシート N( 絶縁 ) ナルシート N( 絶縁 ) 200 mm c) ナルシート N( 絶縁 ) の短辺ジョイント相互に突き合わせにして上から 200 mm幅のナルシート ( 密着 ) を張り付ける 400 mm幅のナルファルト不織布をナルファルト WP で張り付け 増し張り補強する 2200 mm幅のナルシート N( 密着 ) を張り重ねる 1 ナルシート N( 絶縁 ) を隙間なく突き合わせる 3400 mm幅のナルファルト不織布をナルファルト WP で均等振分けで張り付け増し張り補強する ナルシート N( 絶縁 ) ナルシート N( 絶縁 ) 200 mm 400 mm

2 施工フローチャート 2.1 施工フローチャート ナルシート N 複合防水露出絶縁 ( 軽歩行 ) 工法 NZ-20-TS 工法 防水層の下地確認 防水層の下地処理 < 本工事施工 > 下地コンクリートの清掃 ナルファルトプライマー塗布 立上り切付ナルシート N( 密着 ) 増し張り 立上り入り隅から 500~600 mmまでナルシート N( 密着 ) 張り付け 立上り切付ナルファルト WP( 使用量 =0.8kg/ m2 ) ナルファルト不織布張り付け 立上りから床 200 mmまでナルファルト WP( 使用量 =0.8kg/ m2 ) ナルファルト不織布張り付け 床ナルシート N( 絶縁 ) 張り付け ナルシート N ジョイントナルファルト WP( 使用量 =0.8kg/ m2 ) ナルファルト不織布張り付け 立上り 床ナルファルト WP( 使用量 =1.2kg/ m2 ) 検査 ( 防水層のチェック ) ナルファルトトップ S ( 使用量 =0.5kg/ m2 2 回 ) 乾燥養生

3 役物 特殊部位の納まり 3.1 側溝の納まり a) 立上り際に側溝がある場合 ナルシート N( 密着 ) 端部は必ずナルファルト不織布 200 mm幅をナルファルト WP で塗って増し張り補強を行う 側溝立上り側はナルシート N( 密着 )200 mm幅を他の立上り際と同様に L 字に均等振り分けで張り付ける ナルシート N( 密着 )500 mm幅は 側溝端部から 50 mm控える 50 mm b) 側溝が立上りから 250 mm未満の場合 ナルシート N( 密着 ) 端部は ナルファルト不織布 200 mm幅をナルファルト WP で塗って必ず増し張り補強を行う 立上りはナルシート N( 密着 )20 cm幅を L 字に均等振り分けで張り付ける 250 mm未満 ナルシート N( 密着 )500 mm幅は側溝端部から 50 mm控える 50 mm

3 役物 特殊部位の納まり 3.1 側溝の納まり c) 側溝が立上りから 250 mm以上離れている場合 側溝両側は 50 mm控えまでナルシート ( 密着 ) を張る ナルシート N( 密着 ) 端部はナルファルト不織布 200 mm幅をナルファルト WP で塗って必ず増し張り補強を行う 250 mm以上 立上りはナルシート N( 密着 )20 mm幅を L 字に均等振り分けで張り付ける ナルシート N( 密着 )500 mm幅は側溝端部から 50 mm控える 50 mm 50 mm 3.2 脱気筒の納まり ナルシート N( 密着 ) 端部はナルファルト不織布 200 mm幅をナルファルト WP で塗って必ず増し張り補強を行う ナルシート N( 絶縁 ) は脱気筒ベース外縁をくり抜く ナルシート N( 密着 ) を 100 mm重ねる 100 mm 3.2.1 脱気筒は水上頂部のナルシート N( 絶縁 ) 部分が望ましい 3.2.2 先に床全体のナルシート N を張り終える 3.2.3 取り付け位置のナルシート N( 絶縁 ) をカッター等で脱気筒取り付けベースの外縁の大きさでくり抜く 3.2.4 ベースをアンカーでしっかりと固定する 3.2.5 ベース外縁より ( 直径又は正方形の一辺 )200 mm大きいナルシート N( 密着 ) を用意する 3.2.6 ナルシート N( 密着 ) の中心に脱気筒の筒先を当てがい 木槌などで静かに正確に打ち抜き筒を貫通させて被せる 3.2.7 ナルシート N( 絶縁 ) との重ね (100 mm ) 部分をしっかりと押さえて張り重ねる 3.2.8 ナルシート N( 密着 ) の端部 脱気筒足元は 200 mmのナルファルト不織布で増し張り補強を行う

4 事前確認 準備工事 ナルシートN 複合防水露出絶縁 ( 軽歩行 ) 工法 NZ-20-TS 工法上記工法を施工するにあたり 事前に使用範囲に適しているか確認検討する 4.1 4.1.1 防水層の下地は水勾配 1/20 から 1/50 とする 床コンクリートコテ仕上げとする 防水層の下地確認 4.1.2 立上りコンクリートは 打ち放し仕上げ B 種とする 4.1.3 型枠締付金物のモルタル充填はコンクリート面と同一にする 4.1.4 床入り隅 立上り入り隅は通り良く直角とし 出隅は通り良く面取りとする 4.1.5 ドレンの種類は塗膜用とする 4.1.6 改修工事の場合 ドレンは既存をそのまま使用する 改修ドレンを新たに付加しない 4.1.7 露出防水改修の場合既存防水層の次の部分は除去する 立上り部 全面撤去ドレン廻り 幅 300 mmの範囲は全面撤去する 床部 劣化の著しい部分 浮きのある部分を撤去する 部分撤去部にはナルファルト A を 0.5kg/ m2塗布し 乾燥後ナルファルト A をセメント重量比 3% 混入させたモルタルにて平滑に埋める ナルファルト A 入りモルタルは仮防水も兼ねている 笠木天端モルタルの欠損 浮きは脆弱部を取り除き ナルファルト A を 0.5kg/ m2塗布し乾燥後ナルファルト A をセメント重量比 3% 混入させたモルタルにて平滑に埋める

4 事前確認 準備工事 4.2 4.2.1 ナルファルト不織布が浮かないよう突起は取り除いて平滑にし 且つ段差 欠損 穴は 防水層の下地処理 モルタルで埋めて平滑にする 4.2.2 下地の勾配は保護仕様の場合 1/100 程度 露出仕様の場合は 1/50 程度とする 水が溜まることの無いように勾配修正することが望ましい 4.2.3 下地の表面強度が弱くチョーキングや剥がれる場合はケレンやサンダー掛けを行い 高圧水洗浄やデッキブラシで水洗い清掃する 4.2.4 旧防水層の膨れ箇所は撤去し モルタルで平滑に補修する 切開張戻しは経年で膨れが再発する恐れがあり推奨しない 4.2.5 ドレン廻りは旧防水層を撤去し 目皿との段差はモルタルで揃える 4.2.6 目皿は旧防水層を清掃除去し 清浄な金属の下地を出す 4.2.7 防水層貫通配管は塗膜トミジ管の場合は石綿部分を取り除き 清浄な配管地肌を出す 防水の塗り掛け代は 100 mm程度が望ましい 配管の目荒らしは不要 4.2.8 給湯管は断熱被覆を取り除き 直接金属下地を出す 防水の塗り掛け代は 100 mm程度が望ましい 4.2.9 構造用合板など木地やケイカル版下地の場合 突合せジョイントは動かないように木軸に両方とも釘止め固定するか 薄板 2 枚でジョイントをずらして張る 4.2.10 土間との取り合いは木軸に釘止めし 隙間は後述の特記事項に記載されたシール材を使用して穴埋めする 4.2.11 上記の処置が完了後 それぞれの下地に応じて素地調整を行う a) 陸屋根コンクリートの場合ナルファルトプライマーを 0.2kg/ m2 ナルジャスト P を 1.0kg/ m2コテ塗りする b) コンクリートブロック ALC の場合モルタルを薄塗りし平滑にする 目地は仕上がりを平滑に揃える c) デッキ床 急勾配 ドーム形状など新規の防水層に膨れ発生が予想される場合ナルファルトプライマー 0.2kg/ m2を塗布し 乾燥後 ナルブリッド B を 0.8kg/ m2コテ塗りする d) 砂付アスファルトルーフィング ( 熱工法防水 改質アスファルトシート防水など ) の場合砂粒表面を平滑にする為 ナルファルトプライマー 0.2kg/ m2塗布し ナルジャスト P を 1.0kg/ m2コテ塗りする ナルジャスト P の代わりに市販のカチオン系素地調整材を使用する場合はその指定に拠る

5 防水施工 5.1 下地コンクリートの清掃 防水下地のホコリ レイタンスなどを除去する 5.2 5.2.1 ナルファルトプライマー ( 使用量 =0.2kg/ m2 ) ナルファルトプライマー塗布プライマー塗布に先立ち 下地の清掃を行い乾燥させる ナルファルトプライマー (2kg 入り ) をそのまま別容器にあける 5.2.2 塗布手順 塗り付けは刷毛 ローラーで 1 回とし 塗布端末まで均一に塗り付けて乾燥させる 床 立上りともに塗布する 1 塗布量が多くなると 乾燥時間が長くなる 2 コーナー部に液溜りがある場合は刷毛で均一になるようにする 5.3 ナルファルトWPについて 使用するナルファルト WP には硬化促進させるため セメントを混入する その際のセメント重量比は夏場は 0.5% 冬場は 1% である 但し夏場の外気温が上昇して可使時間が短くなる場合は重量比 0.3% まで下げる セメントは同量の清水で溶いてノロにして混合し ハンドミキサーでよく攪拌する セメントノロを混ぜたナルファルト WP は半日程度で硬化するため使い切ること

5 防水施工 5.4 5.4.1 増し張り補強を行うのは以下の箇所である 増し張り補強 ドレン 配管 床立上り入り隅部を除く出入り隅 立上りクラック発生部 ナルシートNしわ修正箇所 5.4.2 増し張り補強にはナルファルト不織布 ( 幅 200 mm ) を使用し ナルファルト WP で張り付ける ナルファルト不織布の重ねは幅 100 mmとし 床 立上りともに増し張り補強を行う 5.4.3 ドレン 配管は事前に次の処置をする a) ワイヤーブラシまたは溶剤で防錆材 錆 油分を除去する b) 金物や衛星陶器等と防水下地の取合い部はナルストップでシールする 5.4.4 ドレン 配管は次の方法で増し張り補強を行う a) 縦引きドレン及び配管 1200 角のナルファルト不織布をナルファルト WP で均等に張り重ねる 2 ナルファルト不織布 ( 幅 1050 mm ) を下図のように金物の縁から 200 mm以上の大きさで中心を切り取り くり抜かれた縁に放射状に 20~30 mmの切れ目を入れ 重ね張りする b) 横引きドレン幅 200 mmのナルファルト不織布で増し張り補強する ナルファルト不織布は補強材である 防水シートではなく 水下 水上の順序も無い 5.5 5.5.1 立上り入り隅ナルシートN( 密着 ) 増し張り補強立上り 入り隅ナルシートN( 密着 ) a) 立上りと床切付折がね部には 幅 200mmのナルシートN( 密着 ) を増し張り L 字型均等振り分けに張り付ける b) ナルシートN( 密着 ) を切り分ける標準的な要領必要な長さ分の600mm幅 1 本と200mm幅 2 本の合計 3 本に切り分ける その他にも500mm幅 2 本に切り分ける方法や 200mm幅 6 本に切り分ける方法もある c) 200mm幅 1 本は入り隅用とし 残り1 本はナルシート ( 絶縁 ) の短辺突き合わせジョイント部の増し張り用に使用する 不足する場合は適宜補うこと d) ドレン廻り縁から200mm以内はナルシートN( 密着 ) の増し張りは行なわない e) 立上り高さが100mmに満たない場合は 幅 200mmのナルシートN( 密着 ) を 10mm程度立上りに張り上げる

5 防水施工 5.6 立上り入り隅から 500~600mmまでナルシートN( 密着 ) 張り付け 5.6.1 床ナルシート N 張り付け 5.6.1.1 ナルシート N の割付 a) 規格では露出絶縁仕様の場合 立上り際 500 mmは密着させると規定されている ナルシート N 複合工法の場合 立上り際 500~600 mm幅はナルシート N( 密着 ) を張る その他の床はナルシート N( 絶縁 ) を張る (500~600 mm幅はシートの切り方に拠る b) ナルシート N の張り付けは水下から水上にシートの長さ方向に張り上げることを基本とする c) 立上り入り隅から 500~600 mm幅の床はナルシート N( 密着 ) を張る その際立上りコーナー部は突き付けとする d) ドレン廻りは ドレンの縁から 200 mm離す e) ナルシート N の重ねは幅 100 mmとする f) シートの無駄の無いよう 事前に割付を計画する 5.6.1.2 張り付け a) ( 密着 ) か ( 絶縁 ) か 張る場所を確認しながら張り付ける b) ナルシート N を仮敷きし 張り付け位置を決める c) 長辺方向のナルシート N を半分に巻き戻し裏面の養生紙を剥がしながらナルシート N を張る その際は紙管を利用する また 半分は動かさない d) ナルシート N の表面を両手で左右に押さえながら張り付ける 引っ張りを与えて気泡が入ったり しわが生じないように十分注意する e) 立上り切付は 500~600 mm幅のナルシート N( 密着 ) を使用する 切付けを起点に入り隅に隙間の無い様に張る f) ナルシート N( 密着 ) の接合は 長辺 短辺ともに幅 100 mmの重ねとする g) ナルシート N( 絶縁 ) の接合は 長辺は幅 100 mmとして短辺は突き付ける その上に 200 mm幅にカットしたナルシート N( 密着 ) を張り付け 400 mm幅のナルファルト不織布をナルファルト WP で増し張り補強する h) 張り付け後ローラー等で押えて密着させる 特に接合部は丁寧に行う i) しわが生じた場合は修正する 修正できない場合は切除してしわを取り除き 幅 200 mmのナルファルト不織布をナルファルト WP で張り付けて増し張り補強を行なう j) ナルシート N は柔らかく 施工時に折り曲げるとしわが残り易くなるため注意する 5.6.1.3 ドレン廻りの処理ドレンの縁から 200 mm以内はナルファルト WP で防水するため ナルシートは使用しない ナルシート N の張り付け後 ローラー等で軽く押さえる 特に接合部は丁寧に行う 1ドレン端部幅 200mmナルファルト不織布増し 4 塗膜シート防水 ( 立上りからナルシートN 端部の周囲 150mmま 3ナルシート端部幅 200mmナルファルト不織布増し 2ナルシートN 張り付け 200 150 ナルシート N はドレン縁から 200 mm控

5 防水施工 5.7 5.7.1 立上り切付立上り切付ナルファルトWP( 使用量 =0.8kg/ m2 ) 及びナルファルト不織布張り付けナルファルトWP 及びナルファルト不織布 5.7.1.1 塗布工張り付け a) ナルファルトWPは一液タイプなので 開封後直ぐ施工できる b) ナルファルトWPをコテ ローラー等を使用して平坦に塗布する c) 出隅 入り隅等のコーナー部についてはゴム製ヘラを使用し 表面を均すように刷く ( コーナー部は 材料を多く塗布してしまう可能性が高いので注意する ) d) 硬化促進させる場合 必ずセメントを混入すること その際のセメント重量比は夏場は0.5% 冬場は1% である 但し夏場の外気温が上昇して可使時間が短くなる場合は重量比 0.3% まで下げる セメントは同量の清水で溶いてノロにして混合し ハンドミキサーでよく攪拌する 5.7.1.2 ナルファルト不織布の張り付け a) 床 立上りともにナルファルト不織布の重ねは 100 mmとし 間にナルファルト WP を塗布して密着させる b) ナルファルト不織布の張り付けはナルシート N 端部から立上り高さ 100 mmまでとする c) 浮き しわ たるみの無いように張り付けし 強く張って浮かせてはならない d) ゴムコテやローラーで下地のナルファルト WP が十分含侵するように抑える e) 立上りや段差の入り隅は幅 10 cm程度のゴム製ヘラで押さえ 浮きの無いように下地になじませる 5.8 5.8.1 立上りから床 200mmまで立上りから床 200mmナルファルトWP( 使用量 =0.8kg/ m2 ) 及びナルファルト不織布張り付けナルファルトWP 及びナルファルト不織布 5.8.1.1 塗布工張り付け a) ナルファルト不織布の上から ナルファルトWPを指定使用量に則してコテ ローラー等を使用して塗布する b) 硬化促進させる場合 必ずセメントを混入すること その際のセメント重量比は夏場は0.5% 冬場は1% である 但し夏場の外気温が上昇して可使時間が短くなる場合は重量比 0.3% まで下げる セメントは同量の清水で溶いてノロにして混合し ハンドミキサーでよく攪拌する 5.8.1.2 ナルファルト不織布の張り付け a) 床 立上りともにナルファルト不織布の重ねは 100 mmとし 間にナルファルト WP を塗布して密着させる b) ナルファルト不織布の張り付けはナルシート N 端部から立上り高さ 100 mmまでとする c) 浮き しわ たるみの無いように張り付けし 強く張って浮かせてはならない d) ゴムコテやローラーで下地のナルファルト WP が十分含侵するように抑える e) 立上りや段差の入り隅は幅 10 cm程度のゴム製ヘラで押さえ 浮きの無いように下地になじませる 5.8.1.3 乾燥養生ナルファルト不織布貼り付け終了後 通気乾燥を十分に行う 5.9 5.9.1 立上り 床ナルシートN( 絶縁 ) の張り付け立上り 床 a) ナルシートN( 密着 ) の接合は 長辺 短辺ともに幅 100mmの重ねとする ナルシートN( 絶縁 ) b) ナルシートN( 絶縁 ) の接合は 長辺は幅 100mmとして短辺は突き付ける 張り付けその上に200mm幅にカットしたナルシートN( 密着 ) を張り付け 400mm幅のナルファルト不織布をナルファルトWPで増し張り補強する c) 張り付け後ローラー等で押えて密着させる 特に接合部は丁寧に行う d) しわが生じた場合は修正する 修正できない場合は切除してしわを取り除き 幅 200mmのナルファルト不織布をナルファルトWPで張り付けて増し張り補強を行なう e) ナルシートNは柔らかく 施工時に折り曲げるとしわが残り易くなるため注意する

5 防水施工 5.10 5.10.1 ナルシートN ジョイントナルシートN ジョインナルファルトWP( 使用量 =0.8kg/ m2 ) 及びナルファルト不織布張り付けトナルファルトWP 及び 5.10.1.1 塗布工ナルファルト不織布 a) ナルファルト不織布の上から ナルファルトWPを指定使用量に則して張り付けコテ ローラー等を使用して塗布する b) 硬化促進させる場合 必ずセメントを混入すること その際のセメント重量比は夏場は0.5% 冬場は1% である 但し夏場の外気温が上昇して可使時間が短くなる場合は重量比 0.3% まで下げる セメントは同量の清水で溶いてノロにして混合し ハンドミキサーでよく攪拌する 5.10.1.2 ナルファルト不織布の張り付け a) 床 立上りともにナルファルト不織布の重ねは 100 mmとし 間にナルファルト WP を塗布して密着させる b) ナルファルト不織布の張り付けはナルシート N 端部から立上り高さ 100 mmまでとする c) 浮き しわ たるみの無いように張り付けし 強く張って浮かせてはならない d) ゴムコテやローラーで下地のナルファルト WP が十分含侵するように抑える e) 立上りや段差の入り隅は幅 10 cm程度のゴム製ヘラで押さえ 浮きの無いように下地になじませる 5.10.1.3 乾燥養生ナルファルト不織布貼り付け終了後 通気乾燥を十分に行う 5.11 5.11.1 立上り 床ナルファルトWP( 使用量 =1.2kg/ m2 ) 立上り 床ナルファルトWP 塗布 5.11.1.1 塗布工 a) ナルファルトWPを指定使用量に則してコテ ローラー等を使用して塗布する b) 硬化促進させる場合 必ずセメントを混入すること その際のセメント重量比は夏場は0.5% 冬場は1% である 但し夏場の外気温が上昇して可使時間が短くなる場合は重量比 0.3% まで下げる セメントは同量の清水で溶いてノロにして混合し ハンドミキサーでよく攪拌する ナルファルト指定量が1 工程で塗布できない場合は 2~3 工程に分けて指定量を塗布する 5.11.1.2 乾燥養生ナルファルト不織布貼り付け終了後 通気乾燥を十分に行う

5 防水施工 5.12 5.12.1 指触診断 検査 ナルファルトWPの乾燥を確認する際は指触診断を行う a) 指に水を付けナルファルト WP 防水層表面を擦り ナルファルト WP が茶色に戻り指につかないことを確認する b) 入り隅や配管廻りなどナルファルト WP が厚付けされて乾燥の遅い箇所は入念に確認する 5.12.2 水張り検査仕上げを施工する前に水張り検査を実施する場合は以下の手順 要領で行う a) 給水の方法 検査水位 検査時間 排水の方法を協議する b) 検査直前に防水層にノロ掛けを実施する ノロ掛けの範囲は水張り検査によって水に浸かる部位の床全面と立上り及び配管の検査水位までとする バケツにナルファルトプライマー ( 又はナルファルト WP を清水で 15 倍に希釈したもの ) を入れ 3~5% 重量の普通セメントをハンドミキサーで十分に混ぜて作る 例 :10L(10kg) の水に 300~500g のセメント粉を混ぜる ノロ掛けは ブラシ等でムラ無く塗布する 1 回目を塗布して乾燥後 2 回目を塗布し乾燥させる 入り隅や配管廻りなどナルファルト WP が厚付けされて乾燥の遅い箇所は入念に塗布する 塗布量は 0.2~0.4kg/ m2程度にする c) ドレンは 止水用の風船等で閉塞する d) 給水は静かに行い 水流が防水層に当たらないよう注意する e) 下階天井や隣接部への漏水が無いことを目視で確認する 5.13 防水層の保護露出保護材 ( トップ仕上げ ) ナルファルトトップ S を開封し ハンドミキサーでよく撹拌する ナルファルトトップ S を刷毛 ローラー等でムラ無く均一に 0.5kg/ m2を塗布する 乾燥後 同様に 2 回目を 0.5kg/ m2塗布する 5.14 防水後の工事の養生等 防水完了後の設備施工等は原則的に行われないよう 防水工程を調整する やむなく防水完了後 設備工事を行う場合は防水仕上がり上面に対して細心の注意を払い完全かつ十分な養生を行う 養生は次の 3 層敷きで行う 1 養生シート ( 端部の金具は取り除く ) 2 厚さ 20 mm以上のスチレンフォーム ( 緩衝のため ) 3 厚さ 10 mm以上のベニヤ ( 防水上面に直接ベニヤ敷きは行ってはならない ) 歩行に関してはゴム底靴等とする

5 防水施工 5.15 5.15.1 ナルファルトWPは気温 5 以上で保管 施工を行う 施工上の注意 水性のため低温での保管 施工は凍結による機能低下 品質不良を招く恐れがある 5.15.2 施工に際しては標準施工要領書を理解した上で施工する 5.15.3 配管廻り 入り隅部は余分に厚塗りしないように注意する 5.15.4 ナルファルト WP の主成分であるアスファルトは可塑剤に触れると反応して硬化不良を起こすため シール材に可塑剤が含まれていないことを必ず確認する ( 後述 特記事項参照 ) ノンブリード型といわれるシール材には微弱の可塑剤を含む商品がある ナルファルト WP の塗膜にシールを打つ場合も同様に注意する 5.15.5 屋内 地下外壁 水槽 ピットなど乾燥に時間がかかる場所にナルファルト WP を使用する場合は必ずセメントを混入する その際のセメント重量比は夏場は 0.5% 冬場は 1% である 但し夏場の外気温が上昇して可使時間が短くなる場合は重量比 0.3% まで下げる セメントは同量の清水で溶いてノロにして混合し ハンドミキサーでよく攪拌する セメントノロを混入したナルファルト WP は乾燥 硬化が速まる為 1 時間以内に使い切る 5.15.6 水希釈 ( 水で薄める ) は一切行わない 水希釈すると機能低下 品質不良 ( 接着力の低下 伸び弾性の低下 乾燥硬化の著しい遅延 膨れの発生 乾燥硬化後の再溶解など ) が生じる 5.15.7 屋外施工は天候の良い日を選び 塗布後に降雨 降雪 結露 凍結の恐れのある場合は施工を避ける 5.15.8 翌日に降雨 降雪 凍結の恐れのある場合は夕方近くの施工は避ける 翌朝に十分な乾燥が得られず流出 凍結する恐れがある 5.15.9 日照の得られない北面や通風の無い個所で乾燥の遅延が予想される場合は 前日の内に施工見合わせを検討する 5.15.10 塗布量が少ないと十分な性能が得られないため 標準塗布量を厳守する 5.15.11 塗布用具は塗布後直ちに水につけて乾燥硬化を防ぐ 用具の洗浄は水で行い 使用する際は十分に水を切って使用する 5.15.12 水張り検査や保護トップ材を塗布する前にナルファルト WP が十分乾燥硬化したかどうか確認する 指触診断法 ( 指に水滴をつけてナルファルト WP 表面を擦り 再溶解しないことで判定 ) 推奨 5.15.13 乾燥したナルファルト WP の表面に乗る場合は 靴底にナルファルト WP が付着していない靴を履く ナルファルト WP 同士が接着して塗布した表面を損傷する恐れがある 5.15.14 予期せぬ降雨等によってナルファルト WP が再溶解した場合は 雨上がり後そのまま放置して乾燥硬化を待つ 溶解 ( 黒色から茶色にもどる ) したナルファルト WP に乗ると 損傷が拡がる 十分乾燥硬化した後に 不良箇所に再塗布する手直しを行う 5.15.15 取扱いにあたっては製品安全データシート (MSDS/SDS) を参照する

5 防水施工 5.16 特記事項 ナルファルト WP とシールの相性についてナルファルト WP は シール材に含まれる可塑材によって反応を起こす場合がある 防水下地及び防水後の取合いのシールは以下の材料を使用する ナルファルト WP と反応しないシール材 ( 可塑材を含まない ) 製品 1 成分型弾性エポキシ系シール材横浜ゴム製エポソフト N コニシ製エフレックス 1 成分型ポリウレタンシール材オート化学工業製オートンシーラー 101NB オート化学工業製オートンノンブリード Q ィック 2 成分型ポリウレタンシール材サンスター製ペンギンシール PU9000 タイフ NB 露出仕上げ上に基礎 設備配管の足等を設ける場合トップ仕上げ面の上に機械基礎を設ける場合は 上載荷重の上限を 1t/ m2未満とする 基礎を載せる防水面はナルシート N を 1 層捨て張りする 捨て張りのナルシート N は 1 mm以上重ねる 重ね分に水の浸入が無いよう ナルファルト WP を塗布して重ねる 基礎の下面の周辺端部は 20 mm以上の面取りする 設備配管のサポート足等を設ける場合 上載荷重は上限を 1t/ m2換算にて計算する 防水への接触面は端部に集中荷重が架からないよう 均等な荷重が掛けられるユニバーサルジョイト等を設けた足を使用する また 設置の際は仮設足にも十分配慮する ( 本設がユニバーサルでも 仮設が集中荷重を掛ける場合が有る ) S 造で床 立上りが一体打設のコンクリートでない場合の注意点 S 造構造で立上りが外壁 ALC の場合は 床切付け部に風や周囲の振動 地震等により著しい挙動のズレが生じる 標準施工要領ではこの挙動に対応できない場合があるため 切り付け部の絶縁を行う その要領は下記に拠る 床取り付け部の補強処理 W400 のナルファルト不織布を用い 切付けに接する均等割付の中央部 200 mm幅に対してナルファルト WP を下地に塗布しないことで絶縁とする 幅 100 mmナルファルト WP 接着 幅 100 mmナルファルト WP 塗布せずに絶縁 床切付け 幅 100 mmナルファルト WP 塗布せずに絶縁 幅 100 mmナルファルト WP 接着 床切付け L 型に 200 mm幅はナルファルト WP を下地に塗布しない絶縁範囲とする