Similar documents
           目    次

12

Microsoft Word - 成田市給水装置工事施行基準(H27改定版)(黒)

147

我孫子市小規模水道条例

1 変更の許可等(都市計画法第35条の2)

<4D F736F F D2095CA8E A90DA91B18C9F93A289F1939A8F D8288B3816A5F E646F63>

(Microsoft Word - \220V\227v\215j\221S\225\266.DOC)

積 載 せず かつ 燃 料 冷 却 水 及 び 潤 滑 油 の 全 量 を 搭 載 し 自 動 車 製 作 者 が 定 める 工 具 及 び 付 属 品 (スペアタイヤを 含 む )を 全 て 装 備 した 状 態 をいう この 場 合 に おいて 燃 料 の 全 量 を 搭 載 するとは 燃 料

Microsoft PowerPoint 資料6 技術基準.ppt [互換モード]

(5) 特 定 施 設 の 使 用 の 方 法 (6) 色 等 の 処 理 の 方 法 (7) 排 出 水 の 色 等 の 汚 染 状 態 及 び 量 2 一 の 施 設 が 特 定 施 設 となった 際 現 にその 施 設 を 設 置 している 者 ( 設 置 の 工 事 をしている 者 を 含

<4D F736F F D C689D789B582B581698AAE90AC92CA926D816A2E646F63>

主要生活道路について

<8E7B8D738AEE8F80955C8E A0955C8E862E786C73>

Microsoft Word - h doc

第 節 ○○計画

PowerPoint プレゼンテーション

その 他 事 業 推 進 体 制 平 成 20 年 3 月 26 日 に 石 垣 島 国 営 土 地 改 良 事 業 推 進 協 議 会 を 設 立 し 事 業 を 推 進 ( 構 成 : 石 垣 市 石 垣 市 議 会 石 垣 島 土 地 改 良 区 石 垣 市 農 業 委 員 会 沖 縄 県 農

市街化区域と市街化調整区域との区分

目 改 正 項 目 軽 自 動 車 率 の 引 上 げ 〇 国 及 び 地 方 を 通 じた 自 動 車 関 連 制 の 見 直 しに 伴 い 軽 自 動 車 の 標 準 率 が 次 のとおり 引 き 上 げられます 車 種 区 分 引 上 げ 幅 50cc 以 下 1,000 円 2,000 円

<4D F736F F D D3188C091538AC7979D8B4B92F F292B98CF092CA81698A94816A2E646F63>

検 討 検 討 の 進 め 方 検 討 状 況 簡 易 収 支 の 世 帯 からサンプリング 世 帯 名 作 成 事 務 の 廃 止 4 5 必 要 な 世 帯 数 の 確 保 が 可 能 か 簡 易 収 支 を 実 施 している 民 間 事 業 者 との 連 絡 等 に 伴 う 事 務 の 複 雑

<4D F736F F D B83578F4390B E797748CA E88E68E7792E88AEE8F805F48508C668DDA95AA816A E646F63>


Microsoft Word - 資料3(用途)

能勢町市街化調整区域における地区計画のガイドライン

南青葉台道路舗装工事に伴う引込管更新業務仕様書

●電力自由化推進法案

工 業 用 水 道 更 新 耐 震 化 事 業 の 費 用 対 効 果 の 算 定 工 業 用 水 道 更 新 耐 震 化 事 業 における 費 用 対 効 果 を 工 業 用 水 道 事 業 に 係 る 政 策 評 価 実 施 要 領 ( 経 済 産 業 省 ) 及 び 費 用 対 効 果 分 析

<4D F736F F D2090BC8BBB959491BA8F5A91EE8A C52E646F63>

(3) その 他 市 長 が 必 要 と 認 める 書 類 ( 補 助 金 の 交 付 決 定 ) 第 6 条 市 長 は 前 条 の 申 請 書 を 受 理 したときは 速 やかにその 内 容 を 審 査 し 補 助 金 を 交 付 すべきものと 認 めたときは 規 則 第 7 条 に 規 定 す

<8BB388F58F5A91EE82A082E895FB8AEE967B95FB906A>

Microsoft Word - 【H 現在版】■ガイドラインv8.doc

第 節 ○○計画

 三郷市市街化調整区域の整備及び保全の方針(案)

佐渡市都市計画区域の見直し

住宅改修の手引き(初版)

宿泊施設トイレ整備推進事業要綱

事務連絡

為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設


の 購 入 費 又 は 賃 借 料 (2) 専 用 ポール 等 機 器 の 設 置 工 事 費 (3) ケーブル 設 置 工 事 費 (4) 防 犯 カメラの 設 置 を 示 す 看 板 等 の 設 置 費 (5) その 他 設 置 に 必 要 な 経 費 ( 補 助 金 の 額 ) 第 6 条 補

第1章 設計マニュアル 本 編

第 2-2 表 耐 火 構 造 等 に 必 要 な 性 能 に 関 する 技 術 的 基 準 構 造 の 種 類 部 分 火 災 の 種 類 時 間 要 件 1 時 間 を 基 本 とし 建 耐 力 壁 柱 床 はり 屋 根 階 段 耐 火 構 造 ( 令 第 107 条 ) 壁 床 外 壁 屋 根

(別紙3)保険会社向けの総合的な監督指針の一部を改正する(案)

1 光 回 線 工 事 1 2 光 回 線 工 事 光 提 供 機 器 光 回 線 工 事 内 容 説 明 本 参 考 回 線 工 事 間 機 器 設 置 場 所 検 討 宅 内 配 線 端 末 機 器 等 準 備 提 携 申 込

Microsoft PowerPoint - 報告書(概要).ppt

4 参 加 資 格 要 件 本 提 案 への 参 加 予 定 者 は 以 下 の 条 件 を 全 て 満 たすこと 1 地 方 自 治 法 施 行 令 ( 昭 和 22 年 政 令 第 16 号 ) 第 167 条 の4 第 1 項 各 号 の 規 定 に 該 当 しない 者 であること 2 会 社

<4D F736F F D208F7493FA95948E738A4A94AD8E968BC682CC8EE891B18B7982D18AEE8F8082C98AD682B782E98FF097E182C98AD682B782E98F9590AC8BE093998CF D6A B315D2E B4E88C A>


平成19年9月改定

高松市緊急輸送道路沿道建築物耐震改修等事業補助金交付要綱(案)

(2) 国 道 196 号 自 転 車 走 行 空 間 社 会 実 験 ( 平 成 21 年 度 ) 概 要 松 山 市 内 の 国 道 196 号 において 自 転 車 レーンを 設 置 する 社 会 実 験 を 実 施 し 歩 行 者 と 自 転 車 の 分 離 による 走 行 空 間 の 安

<819A955D89BF92B28F BC690ED97AA8EBA81418FA48BC682CC8A8890AB89BB816A32322E786C7378>


新ひだか町住宅新築リフォーム等緊急支援補助金交付要綱

(3) 下 水 道 接 続 のみとなる 配 管 工 事 (4) 浄 化 槽 設 備 の 工 事 (5) 解 体 工 事 (6) 市 等 の 他 の 補 助 制 度 ( 国 が 実 施 するエコポイント 制 度 を 除 く )を 利 用 する 工 事 (7) 前 各 号 に 掲 げるもののほか 市 長

目 次 第 1. 土 区 画 整 理 事 業 の 名 称 等 1 (1) 土 区 画 整 理 事 業 の 名 称 1 (2) 施 行 者 の 名 称 1 第 2. 施 行 区 1 (1) 施 行 区 の 位 置 1 (2) 施 行 区 位 置 図 1 (3) 施 行 区 の 区 域 1 (4) 施

<4D F736F F D F5A91EE8BC F368C8E3393FA8DC48D F C8E323893FA916493C B95AA8D CE3816A>

桜井市外国人高齢者及び外国人重度心身障害者特別給付金支給要綱

1 狭 あい 道 路 等 整 備 事 業 について 1-1 はじめに 私 たちが 安 心 して 安 全 に 暮 らしていくうえで, 道 は 重 要 な 役 割 を 担 っています しかし, 道 が 狭 いと, 日 照 通 風 等 の 確 保 が 難 しいといった 住 環 境 の 面 だけでなく, 災

Microsoft Word - 都市計画法第34条第11号及び第12号

(2) 広 島 国 際 学 院 大 学 ( 以 下 大 学 という ) (3) 広 島 国 際 学 院 大 学 自 動 車 短 期 大 学 部 ( 以 下 短 大 という ) (4) 広 島 国 際 学 院 高 等 学 校 ( 以 下 高 校 という ) ( 学 納 金 の 種 類 ) 第 3 条

1. 簡 易 専 用 水 道 とは 水 道 事 業 者 から 供 給 を 受 ける 水 のみが 水 源 であり マンションや 大 型 店 舗 など 受 水 槽 を 経 由 して 建 物 に 水 道 水 を 供 給 する 施 設 ( 貯 水 槽 水 道 )のうち 受 水 槽 の 有 効 容 量 の 合

十 日 町 市 上 水 道 耐 震 化 計 画 の 概 要 平 成 18 年 10 月 十 日 町 市 上 水 道 耐 震 化 計 画 は 平 成 16 年 6 月 から 調 査 を 開 始 しましたが 同 年 10 月 23 日 に 発 生 した 新 潟 県 中 越 地 震 のため 一 時 中 断

第8章 消防施設に関する事項

(5) 事 業 者 等 自 転 車 及 び 自 動 車 の 製 造 輸 入 販 売 又 は 修 理 を 業 として 行 っている 者 及 びそ れらの 者 の 団 体 並 びにその 他 の 事 業 者 をいう (6) 所 有 者 等 自 動 車 の 所 有 権 占 有 権 若 しくは 使 用 権 を

東京事務所BCP【実施要領】溶け込み版

1. 前 払 式 支 払 手 段 サーバ 型 の 前 払 式 支 払 手 段 に 関 する 利 用 者 保 護 等 発 行 者 があらかじめ 利 用 者 から 資 金 を 受 け 取 り 財 サービスを 受 ける 際 の 支 払 手 段 として 前 払 式 支 払 手 段 が 発 行 される 場 合

一宮市町内会に対する防犯カメラ設置補助金交付要綱

事 業 概 要 利 用 時 間 休 館 日 使 用 方 法 使 用 料 施 設 を 取 り 巻 く 状 況 や 課 題 < 松 山 駅 前 駐 輪 場 > JR 松 山 駅 を 利 用 する 人 の 自 転 車 原 付 を 収 容 する 施 設 として 設 置 され 有 料 駐 輪 場 の 利 用

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

< F2D926E88E6895E977089DB81608E528CFB8CA78C788E4082CC8D71>

「設備機器の保守・点検のポイント」

第 1 章 総 括 事 項 第 1 節 一 般 事 項 1 仕 様 書 の 適 用 この 仕 様 書 は 山 形 県 企 業 局 酒 田 水 道 事 務 所 発 注 の 平 成 28 年 度 平 田 浄 水 場 及 び 酒 田 工 業 用 水 道 天 日 乾 燥 床 管 理 業 務 委 託 に 適

平成23年度事例集06

Microsoft Word - 佐野市生活排水処理構想(案).doc

Microsoft Word - H25普通会計決算状況 .docx

岡山県警察用航空機の運用等に関する訓令

Taro-H19退職金(修正版).jtd

<4D F736F F D208E52979C8CA78E598BC68F5790CF91A390698F9590AC8BE08CF D6A2E646F6378>

(3) 善 通 寺 市 の 状 況 善 通 寺 市 においては 固 定 資 産 税 の 納 期 前 前 納 に 対 する 報 奨 金 について 善 通 寺 市 税 条 例 の 規 定 ( 交 付 率 :0.1% 限 度 額 :2 万 円 )に 基 づき 交 付 を 行 っています 参 考 善 通 寺

スライド 1

国 家 公 務 員 の 年 金 払 い 退 職 給 付 の 創 設 について 検 討 を 進 めるものとする 平 成 19 年 法 案 をベースに 一 元 化 の 具 体 的 内 容 について 検 討 する 関 係 省 庁 間 で 調 整 の 上 平 成 24 年 通 常 国 会 への 法 案 提

1 P4-297

場 日 に 開 場 し 又 は 開 場 日 に 休 場 することができる (コース 管 理 ) 4. 芝 の 育 成 管 理 については 次 の 条 件 により 転 圧 施 肥 芽 土 散 布 薬 品 散 布 散 水 刈 込 み 等 必 要 な 処 置 を 施 し 良 好 なコース 状 態 を 維

京都市危険物事務処理規程

1号店舗運用基準

目 次 第 1 章 総 則 第 1 節 計 画 の 目 的... 1 第 1 計 画 の 目 的 1 第 2 計 画 の 策 定 1 第 3 計 画 の 構 成 2 第 4 用 語 の 意 義 2 第 2 節 計 画 の 前 提 条 件... 3 第 1 自 然 条 件 3 第 2 社 会 条 件

第三十六号の三様式(第六条関係)(A4)

っては いずれか 一 方 の 事 業 を 補 助 金 の 交 付 の 対 象 とする 3 第 1 項 各 号 に 掲 げる 事 業 において 国 県 若 しくは 本 市 からの 補 償 金 の 交 付 又 は 損 害 保 険 契 約 によ る 損 害 てん 補 その 他 これに 類 するものを 受

Microsoft Word - 【参考資料】トラック輸送状況の実態調査結果概要

Taro-契約条項(全部)

市街化調整区域における地区計画の

Microsoft Word - h4ki26.htm

総合評価点算定基準(簡易型建築・電気・管工事)

< F31332D8DE08C E8EE688B58B4B91A52E6A7464>

<4D F736F F D208D4C93878CA793AE95A888A48CEC835A E815B8CA C8FF7936E977697CC2E646F63>

南伊豆町空き家バンクリフォーム等補助金交付要綱

損 益 計 算 書 自. 平 成 26 年 4 月 1 日 至. 平 成 27 年 3 月 31 日 科 目 内 訳 金 額 千 円 千 円 営 業 収 益 6,167,402 委 託 者 報 酬 4,328,295 運 用 受 託 報 酬 1,839,106 営 業 費 用 3,911,389 一

Transcription:

第 五 章 給 水 装 置 の 維 持 管 理

第 五 章 給 水 装 置 の 維 持 管 理 給 水 装 置 は 年 月 の 経 過 に 伴 う 材 質 の 劣 化 等 により 故 障 漏 水 等 の 事 故 が 発 生 することがある 事 故 を 未 然 に 防 止 するため 又 は 最 小 限 に 抑 えるためには 維 持 管 理 を 的 確 に 行 うことが 重 要 である また 給 水 装 置 は 水 道 使 用 者 等 が 善 良 な 管 理 者 としての 注 意 をもって 管 理 すべきものであり 維 持 管 理 についての 使 用 者 等 に 対 する 適 切 な 指 導 が 大 切 である 1 漏 水 の 点 検 給 水 管 からの 漏 水 器 具 の 故 障 の 有 無 について 随 時 又 は 定 期 的 に 点 検 を 行 う 表 -1 点 検 箇 所 漏 水 の 状 況 予 防 発 見 方 法 全 て 蛇 口 を 閉 め 使 用 していな メ ー タ いのに パイロットが 動 いて いる 定 期 的 にメータを 見 る 蛇 水 洗 トイレ 受 水 タンク 壁 ( 配 管 部 分 ) 地 ( 配 管 部 分 ) 蛇 口 漏 水 は ポタポタから 始 口 まる 使 用 していないのに 水 が 流 れている 使 用 していないのに ポンプ のモーターがたびたび 動 く タンクの 水 があふれている 常 時 受 水 タンクに 供 給 して いる 音 がする 配 管 してある 壁 や 羽 目 板 が 濡 れている 表 配 管 してある 付 近 の 地 面 が 濡 れている 蛇 口 が 締 まりにくいときは 無 理 に 締 めずにすぐ 修 理 する 使 用 前 に 水 が 流 れていないか 調 べる 受 水 タンク 以 下 の 給 水 設 備 に 漏 水 がないか 点 検 する 警 報 機 を 取 り 付 ける タンクにひび 割 れ 亀 裂 がな いかときどき 点 検 する 家 の 外 側 を 時 々 見 回 る 給 水 管 ( 地 下 30cm 程 度 )の 布 設 されているところには 物 を 置 かない 下 水 の マンホールの 中 に いつも マンホール きれいな 水 が 流 れている マンホールの 蓋 をときどきあ けて 点 検 する 5-1

2 器 具 の 故 障 と 修 理 一 般 的 に 使 用 されている 器 具 の 故 障 と 修 理 方 法 は 次 のとおりである (1) 給 水 栓 の 故 障 と 対 策 表 -2 故 障 原 因 修 理 1 こま パッキンの 摩 耗 損 傷 こま パッキンを 取 り 替 える 漏 ウォータ ハンマ 水 2 弁 座 の 摩 耗 損 傷 軽 度 の 摩 耗 損 傷 ならば パッキンを 取 り 替 える その 他 の 場 合 は 水 栓 を 取 り 替 える 1 こまとパッキンの 外 径 の 不 揃 い 正 規 のものに 取 り 替 える (ゴムが 摩 耗 して 拡 がった 場 合 など) 2 こまの 裏 側 (パッキンとの 接 触 面 ) こまを 取 り 替 える の 仕 上 げ 不 良 3 パッキンの 硬 度 が 軟 かすぎるとき 適 当 な 硬 度 のパッキンに 取 り 替 える 4 水 圧 が 異 常 に 高 いとき 止 水 栓 で 適 当 な 水 圧 に 調 節 する 不 快 音 グランド から 漏 水 スピンドルの 穴 とこまの 外 径 が 合 わなく がたつきがあるとき グランドパッキンの 摩 耗 損 傷 摩 耗 したこまを 取 り 替 える グランドパッキンを 取 り 替 える スピンドル のがたつき 水 の 出 が 悪 スピンドルのねじ 山 の 摩 耗 給 水 栓 のストレーナにゴミがつまった 場 い 合 水 栓 を 取 り 替 える 蛇 口 を 取 り 外 し ストレーナのゴミを 除 去 する 本 体 ハンドル キャップナット スピンドル こま 弁 座 図 -l 一 般 的 な 給 水 栓 の 構 造 5-2

(2)こまの 取 替 要 領 及 びこまの 種 類 ア こまの 取 替 要 領 (ア) 水 道 の 止 水 栓 を 右 にまわして 水 を 止 める (イ) 給 水 栓 のハンドルを 全 開 にし スパナ 等 でハンドルの 下 にあるキャップナット を 外 し ハンドルを 左 に 数 回 まわしてスピンドルを 抜 き 取 る 混 合 水 栓 の 場 合 は ドライバー a 等 でキャップを 外 す b ビスを 外 す ハンドルを c 引 き 抜 く キャップナットを d 外 してスピンドルを 抜 く 混 合 水 栓 キャップ ビス ハンドル 5-3

(ウ)スピンドルを 抜 いた 本 体 の 中 にこまが (エ)こまの 摩 耗 やごみなどの 付 着 を 点 検 し 入 っているので これをピンセットなど 摩 耗 しているものは 新 しいものと 交 換 す で 取 り 出 す る (オ) 逆 の 順 序 で 組 立 てを 行 い 元 栓 又 は 止 水 栓 を 左 に 回 して 開 ける イ こ ま の 種 類 こまには 節 水 こまと 普 通 こまがある 普 通 こまは 水 栓 ハンドルを 開 くにつれて 吐 水 量 は 急 に 増 加 するが 節 水 こまは 水 栓 ハンドルを 約 半 回 転 ( 開 き 度 150 ) 位 までは 吐 水 量 の 増 加 が 比 較 的 少 なく それ 以 上 から 急 に 増 加 する 都 では 都 型 節 水 こまを 推 奨 している 節 水 こま( 都 型 ) 普 通 のこま この 部 分 の 大 きさが 違 う 図 -2 5-4

(3)ロータンクの 故 障 と 対 策 表 -3 故 障 原 因 修 鎖 のからまり フロート 弁 の 摩 耗 損 傷 のため すき 間 から 水 が 流 れ 込 んでいる 鎖 が2 環 くらいたるむようにセッ トする 新 しいフロート 弁 に 交 換 する 水 がとまらない 弁 座 に 異 物 がかんでいる 分 解 して 異 物 を 取 り 除 く ボールタップの 止 水 位 調 整 不 良 の 場 合 は 水 位 調 整 弁 で 調 整 す る オーバーフロー 管 から 水 があふれ ボールタップのごみ 噛 みの 場 合 ている は パッキンに 噛 み 込 んだごみ を 取 り 除 き パッキンに 傷 があ る 場 合 は 新 しいものと 交 換 する 水 が 出 な い ストレーナーに 異 物 がつまってい る 主 弁 のスピンドルの 折 損 分 解 して 清 掃 する ボールタップを 交 換 する 手 洗 管 主 弁 浮 玉 ストレーナ ボールタップ パッキン 連 結 棒 浮 玉 鎖 オーバフロー 管 ハンドル スピンドル フロート 弁 止 水 栓 図 -3 5-5

(4) 副 弁 付 定 水 位 弁 の 故 障 と 対 策 表 -4 故 障 原 因 修 理 水 が 止 まら ない 1 副 弁 の 故 障 一 般 形 ボールタップの 修 理 と 同 じ 2 主 弁 座 に 異 物 をかんでいる シリンダを 外 し 弁 座 を 清 掃 する 3 主 弁 座 パッキンの 摩 耗 新 品 と 取 り 替 える 1 ストレーナーに 異 物 のつまり 分 解 して 清 掃 する 水 が 出 ない 2 ピストンのOリングが 摩 耗 して 作 動 しない Oリングを 取 り 替 える 副 弁 ピストン シリンダ ピストン 用 O リング 主 弁 ストレーナ 副 弁 主 弁 座 パッキン 図 4 5-6

(5) 大 便 器 洗 浄 弁 表 -5 故 障 原 因 修 理 常 に 少 量 の 水 が 流 出 し ている 1 ピストンバルブと 弁 座 の 間 に 異 物 が かんでいる 2 弁 座 又 は 弁 座 パッキンの 傷 ピストンバルブを 取 り 外 し 異 物 を 除 く 損 傷 部 分 を 取 り 替 える 常 に 大 量 の 水 が 流 出 し ている 瞬 間 流 量 が 少 ない 瞬 間 流 量 が 多 い 吐 水 時 間 が 短 い 吐 水 時 間 が 長 い ウォータハ ンマが 生 じる 1 ピストンバルブの 小 孔 のつまり 2 ピストンバルブのストレーナーの 異 物 のつまり 3 押 棒 と 逃 し 弁 との 間 にすき 間 がな く 常 に 押 棒 が 逃 し 弁 を 押 している 4 逃 し 弁 のゴムパッキンがいたんで いる 1 水 量 調 節 ねじをねじ 込 みすぎている 2 ピストンバルブのUパッキンが 摩 耗 している 水 量 調 節 ねじがあきすぎている 1 開 閉 ねじがあきすぎている 2 ピストンゴムパッキンがめくれた り 摩 耗 している 1 開 閉 ねじを 締 めすぎている 2 小 孔 にゴミがつまり 圧 力 室 に 少 量 しか 水 が 入 ってこない 1 ピストンゴムパッキンを 押 している ビスがゆるんでいる 2 非 常 に 水 圧 が 高 くかつ 開 閉 ねじが あきすぎている ピストンバルブを 取 り 出 し 小 孔 を 掃 除 する ピストンバルブを 取 り 出 し ブラシな どで 軽 く 清 掃 する ハンドルを 取 り 替 えたような 場 合 すき 間 がなくなることがある ヤスリなど で 押 棒 の 先 端 をけずり1.5 mm 位 のすき 間 になるようにする ピストンバルブを 取 り 出 し パッキン を 取 り 替 える 水 量 調 節 ねじをドライバーで 左 に 回 し て 上 げる ピストンバルブを 取 り 出 しUパッキン を 取 り 替 える 水 量 調 節 ねじを 右 に 回 して 下 げる ドライバーで 開 閉 ねじを 右 に 回 して 下 げ る ピストンバルブを 取 り 出 しピストンゴ ムパッキンをよく 広 げるか または 取 り 替 える 開 閉 ねじを 左 に 回 して 上 げる ピストンバルブを 取 り 出 して 掃 除 す る ビスがゆるんだ 場 合 圧 力 室 に 多 量 の 水 が 流 入 してピストンバルブが 急 閉 止 し て 音 を 発 する ビスの 締 め 直 しをする 開 閉 ねじをねじ 込 み 水 の 水 路 を 絞 る 3 ピストンゴムパッキンの 変 形 (ピストンバルブが 急 閉 止 する) ピストンバルブを 取 り 出 してよく 広 げるか または 取 り 替 える ハンドルか ら 漏 水 する ハンドル 部 のOリングのいたみ Oリングを 取 り 替 える 5-7

. 止 水 栓 カバー 開 閉 ねじ 水 量 調 節 ねじ インデックス 本 体 カバー ピストンバルブ 小 孔 ストレーナ 止 水 栓 逃 し 弁 ハンドル バキュームブレーカ 5-8

(6) 小 便 器 洗 浄 弁 表 -6 故 障 原 因 修 理 流 量 が 少 な い ピストン 弁 のリフトが 小 さいので 弁 の 開 口 面 積 が 少 ない 1 カバーを 外 して 調 節 ねじを 左 に 回 す 2 調 節 後 ナットを 十 分 締 める 流 量 が 多 い ピストン 弁 のリフトが 大 きすぎて 弁 の 開 口 面 積 が 多 すぎる 1 調 節 ねじを 左 に 回 す 2 調 節 後 ナットを 十 分 締 める 吐 水 時 間 が 短 い 吐 水 時 間 が 長 い 洗 浄 弁 にかかる 水 圧 が 高 すぎる 開 閉 ねじを 右 に 回 す 洗 浄 弁 にかかる 水 圧 が 低 くすぎる 開 閉 ねじを 左 に 回 す 調 節 ねじ 開 閉 ねじ ピストンバルブ 小 孔 ストレーナ 押 し 棒 押 しボタン 図 -6 5-9

(7) 湯 沸 器 湯 沸 器 にはいろいろな 種 類 があり その 構 造 も 複 雑 であるので 故 障 が 発 生 した 場 合 使 用 者 等 が 修 理 することは 困 難 かつ 危 険 であるので 製 造 メーカーに 修 理 を 依 頼 する 3 異 常 現 象 と 対 策 (1) 水 質 の 異 状 ア 異 常 な 臭 味 水 道 水 は 消 毒 のため 塩 素 を 混 入 しているので 消 毒 臭 ( 塩 素 臭 )がある この 消 毒 臭 は 残 留 塩 素 の 酸 化 作 用 による 殺 菌 効 果 があることを 意 味 し 水 道 水 の 安 全 性 を 示 す 一 つの 証 である なお 塩 素 以 外 の 臭 味 が 感 じられたときは 水 質 検 査 を 依 頼 する イ 異 常 な 色 (ア) 水 道 水 が 白 濁 色 に 見 え 数 分 間 で 清 澄 化 する 場 合 は 空 気 の 混 入 によるもので 一 般 に 問 題 はないが 疑 いのある 場 合 は 水 質 検 査 を 依 頼 する (イ) 水 道 水 が 赤 色 又 は 黒 色 になる 場 合 は 鋳 鉄 管 鋼 管 のさびが 流 速 の 変 化 流 水 の 方 向 変 化 などにより 流 出 したもので 一 定 時 間 排 水 すれば 回 復 する なお 水 質 に 疑 いのある 場 合 は 水 質 検 査 を 依 頼 する ア 及 びイの 水 質 検 査 の 依 頼 は 給 水 装 置 工 事 様 式 一 覧 記 入 例 ( 様 式 12)による (2) 出 水 不 良 近 くに 配 水 小 管 がなく 長 距 離 連 合 給 水 管 により 給 水 を 受 けている 給 水 装 置 が 管 の 老 朽 や 支 分 栓 の 増 加 等 により 水 の 出 が 悪 くなるなど 出 水 不 良 の 原 因 は 種 々あるが そのような 場 合 は 次 により 処 理 する ア 配 水 小 管 の 水 圧 が 低 い 場 合 周 囲 のほとんどが 水 の 出 が 悪 くなったような 場 合 は 配 水 小 管 の 水 圧 低 下 が 考 えられるの で その 旨 所 管 の 取 扱 事 業 所 へ 連 絡 する イ 給 水 管 径 が 小 さい 場 合 当 初 の 使 用 予 定 を 上 回 って 既 設 給 水 管 から 多 数 の 支 分 引 用 を 行 うと 必 要 水 量 に 比 し 給 水 管 径 が 小 さくなり 出 水 不 良 をきたす このような 場 合 には 適 正 な 口 径 に 改 造 する 必 要 がある ウ 管 内 にスケールが 付 着 した 場 合 亜 鉛 めっき 鋼 管 などは 内 部 にスケール( 赤 さび)が 発 生 しやすく 年 月 を 経 るとともに 実 内 径 が 小 さくなるので 出 水 不 良 をきたす このような 場 合 には 管 の 布 設 替 えが 必 要 である エ 配 水 小 管 の 工 事 等 により 断 水 したりすると 通 水 時 の 水 圧 によりスケール 等 がメータ のストレーナに 付 着 し 出 水 不 良 となることがある このような 場 合 はストレーナを 清 掃 する オ 給 水 管 が 途 中 でつぶれたり 地 下 漏 水 をしていることによる 出 水 不 良 あるいは 各 種 器 具 の 故 障 などによる 出 水 不 良 もあるが これらに 対 しては 現 場 調 査 を 綿 密 に 行 って 原 因 を 発 見 し その 原 因 を 除 去 する 5-10

(3)ウォータハンマ ウォータハンマが 発 生 している 場 合 は その 原 因 を 十 分 調 査 し 原 因 となる 器 具 の 取 替 えや 給 水 装 置 の 改 造 により 発 生 を 防 止 する 給 水 装 置 内 に 発 生 原 因 がなく 外 部 からの 原 因 によりウォータハンマが 発 生 している 場 合 も あるので 注 意 する (4) 異 常 音 給 水 装 置 が 異 常 音 を 発 する 場 合 は その 原 因 を 調 査 し 発 生 源 を 排 除 する ア 水 栓 のこまパッキンが 摩 耗 しているため こまが 振 動 して 異 常 音 を 発 する 場 合 は こまパ ッキンを 取 り 替 える イ 水 栓 を 開 閉 する 際 立 上 り 管 等 が 振 動 して 異 常 音 を 発 する 場 合 は 立 上 り 管 等 を 固 定 させ て 管 の 振 動 を 防 止 する ウ ア 及 びイ 以 外 の 原 因 で 異 常 音 を 発 する 場 合 は ウォータハンマに 起 因 することが 多 い 5-11

5-12