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18 国立高等専門学校機構

(3) 育 児 休 業 (この 号 の 規 定 に 該 当 したことにより 当 該 育 児 休 業 に 係 る 子 について 既 にし たものを 除 く )の 終 了 後 3 月 以 上 の 期 間 を 経 過 した 場 合 ( 当 該 育 児 休 業 をした 教 職 員 が 当 該 育 児 休 業

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Ⅰ 調 査 の 概 要 1 目 的 義 務 教 育 の 機 会 均 等 その 水 準 の 維 持 向 上 の 観 点 から 的 な 児 童 生 徒 の 学 力 や 学 習 状 況 を 把 握 分 析 し 教 育 施 策 の 成 果 課 題 を 検 証 し その 改 善 を 図 るもに 学 校 におけ

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別 紙

別紙3

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2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

とする この 場 合 育 児 休 業 中 の 期 限 付 職 員 が 雇 用 契 約 を 更 新 するに 当 たり 引 き 続 き 育 児 休 業 を 希 望 する 場 合 には 更 新 された 雇 用 契 約 期 間 の 初 日 を 育 児 休 業 開 始 予 定 日 として 育 児 休 業 申

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2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 185,8 222,9 261,9 289,2 32,6 最 高 号 給 の 給 料 月 額 243,7 37,8 35

技 能 労 務 職 平 均 年 齢 歳,7 平 均 給 料 月 額 歳 7,,8, 歳,9,57, 7,7 7,9 9,5 - (8,85) (5,) 類 似 団 体 5. 歳 9,8 9, 85, ( 注 ) 平 均 給 料 月 額 とは 平 成 5 年 月 日 現 在 における

1. 本 市 の 保 育 所 運 営 費 と 保 育 料 の 現 状 2 (1) 前 回 (5/29 5/29) 児 童 福 祉 専 門 分 科 会 資 料 国 基 準 に 対 する 本 市 の 保 育 料 階 層 区 分 別 軽 減 率 国 基 準 に 対 する 本 市 の 保 育 料 階 層 区

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(\202g22\214\366\225\\.xls)

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経 常 収 支 差 引 額 等 の 状 況 平 成 26 年 度 予 算 早 期 集 計 平 成 25 年 度 予 算 対 前 年 度 比 較 経 常 収 支 差 引 額 3,689 億 円 4,597 億 円 908 億 円 減 少 赤 字 組 合 数 1,114 組 合 1,180 組 合 66

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2 条 例 の 概 要 (1) 趣 旨 この 条 例 は 番 号 利 用 法 第 9 条 第 2 項 に 基 づく 個 人 番 号 の 利 用 に 関 し 必 要 な 事 項 を 定 めます (2) 定 義 この 条 例 で 規 定 しようとする 用 語 の 意 義 は 次 のとおりです 1 個 人

Transcription:

特 集 2 児 童 養 護 施 設 に 入 所 している 障 害 のある 子 どもに 対 する 就 労 支 援 の 実 態 施 設 職 員 へのインタビュー 調 査 から 武 庫 川 女 子 大 学 文 学 部 教 務 助 手 新 谷 知 春 1.はじめに 児 童 養 護 施 設 とは 親 の 行 方 不 明 や 死 亡 病 気 親 から 虐 待 をうけている 等 の 理 由 から 不 適 切 な 養 育 環 境 にいる 子 どもを 入 所 させ 自 立 支 援 を 目 的 とする 日 々の 多 様 な 支 援 を 行 う 施 設 である こ のような 社 会 的 養 護 下 の 子 どもには 頼 れる 親 がい ない 場 合 も 多 く 18 歳 ( 場 合 によっては 最 大 2 年 の 措 置 延 長 も 可 能 )での 施 設 退 所 は 経 済 的 に そし て 精 神 的 にも 一 般 家 庭 の 子 どもよりも 苦 しいもの であるといえよう そうした 中 で 近 年 施 設 退 所 者 の 自 立 や 自 立 支 援 が 児 童 福 祉 領 域 で 注 目 されてきている( 大 村, 2014) 1 この 自 立 自 立 背 景 と 目 的 支 援 において 施 設 に 入 所 している 子 どもの 就 労 支 援 は 重 要 な 課 題 である 文 献 も 蓄 積 されてい るところであるが その 中 でもとりわけ 障 害 のある 子 どもに 関 する 就 労 支 援 に 関 する 臨 床 像 はほとんど 明 らかになっていない そこで 本 稿 では 児 童 養 護 施 設 の 職 員 へのインタビューから 得 られた 情 報 をも とに 児 童 養 護 施 設 に 入 所 している 障 害 のある 子 どもの 就 労 に 関 するニーズや 困 難 そしてそれらに 対 する 支 援 の 実 態 を 明 らかにすることを 目 的 とす る 2. 児 童 養 護 施 設 を 退 所 した 者 の 就 労 状 況 障 害 のある 子 どもに 限 らないのであれば 平 成 23 年 8 月 に 東 京 都 福 祉 保 健 局 がまとめた 東 京 都 における 児 童 養 護 施 設 等 退 所 者 へのアンケート 調 査 報 告 書 により 児 童 養 護 施 設 を 退 所 した 者 の 就 労 状 況 が 明 らかになっている これによれば 施 設 退 所 者 で 正 規 の 雇 用 に 就 いている 人 の 割 合 は 男 性 が 約 57%で 女 性 が 約 34%であった それ に 対 して 平 成 22 年 労 働 力 調 査 年 報 によれば 全 国 の15 歳 ~ 24 歳 の 雇 用 者 のうち 正 規 の 職 員 従 業 員 の 割 合 は 男 性 74.0% 女 性 64.2%と なっており 施 設 退 所 者 の 正 規 雇 用 割 合 は 全 国 水 準 と 比 較 して 明 らかに 低 いことがわかる 2 さら に 40.6%の 施 設 退 所 者 が 退 所 後 1 年 未 満 で 離 職 していることが 明 らかになっている 3 そのため 平 成 25 年 6 月 7 日 に 厚 生 労 働 省 雇 用 均 等 児 童 家 庭 局 長 から 通 知 された 児 童 養 護 施 設 の 退 所 者 等 の 就 業 支 援 事 業 の 実 施 につい て からわかるように 児 童 養 護 施 設 等 入 所 児 童 や 里 親 委 託 児 童 について 退 所 前 委 託 解 除 前 及 び 退 所 後 委 託 解 除 後 において 就 業 支 援 を 行 う 児 童 養 護 施 設 の 退 所 者 等 の 就 業 支 援 事 業 実 施 要 綱 を 定 め 施 設 退 所 者 への 就 労 支 援 の 強 化 が 図 られているところである 4 3. 障 害 者 に 対 する 就 労 支 援 の 現 状 児 童 養 護 施 設 を 退 所 した 子 どもの 就 労 状 況 は 前 述 の 通 りであるが 障 害 のある 子 どもの 就 労 の 状 況 や 就 労 支 援 の 実 態 はどのようなものであるの か おおまかであるが 示 したい 朝 日 (2013)によれば 現 在 障 害 者 の 就 労 支 援 は 障 害 者 自 立 支 援 法 に 基 づく 就 労 移 行 支 13

援 事 業 と 就 労 継 続 支 援 事 業 の 創 設 に 代 表 される 福 祉 施 設 から 一 般 雇 用 の 場 への 移 行 が 求 められ て い る と い う 5 厚 生 労 働 省 の 調 査 によれば 平 成 23 年 度 の 障 害 者 総 数 は 約 744 万 人 であった 6 このうち 雇 用 施 策 対 象 者 (18 歳 ~ 64 歳 の 在 宅 者 の 方 )は 約 332 万 人 ( 身 体 障 害 者 124 万 人 知 的 障 害 者 27 万 人 精 神 障 害 者 181 万 人 (20 歳 ~ 64 歳 ))であった 7 このとき 特 別 支 援 学 校 に 在 籍 している 子 ども の 就 労 状 況 はどうだろうか 児 童 養 護 施 設 におけ る 障 害 のある 子 どもも 特 別 支 援 学 校 に 在 籍 してい ることから こちらの 状 況 についても 言 及 したい 特 別 支 援 学 校 から 一 般 就 労 への 就 労 は 約 24.3% 障 害 福 祉 サービスへは 64.7%である 一 方 で 障 害 福 祉 サービスから 一 般 企 業 への 就 職 は 年 間 1%から3%であった 8, 9 就 労 系 障 害 福 祉 サービスからの 一 般 就 労 への 移 行 は 年 々 増 えてき てはいるものの 特 別 支 援 学 校 を 卒 業 した 障 害 の ある 子 どもの 大 半 が 障 害 福 祉 サービスを 利 用 して いることがわかる 厚 生 労 働 省 によれば 特 別 支 援 学 校 卒 業 者 等 の 就 労 系 サービスの 利 用 の 基 本 的 な 考 え 方 について まずは 就 労 移 行 支 援 事 業 を 利 用 し 一 般 就 労 が 可 能 かどうか 見 極 める 必 要 があるとしている 10 そのうえで 困 難 と 認 められる 場 合 に 就 労 継 続 支 援 B 型 事 業 を 利 用 することを 原 則 としている 11 このように 特 別 支 援 学 校 を 卒 業 する 者 への 支 援 も 含 む 障 害 のある 者 への 就 労 支 援 を 進 めるために 実 施 している 国 の 施 策 は 表 1の 通 りである 12 また 現 在 日 本 における 障 害 者 雇 用 に 関 する 就 労 支 援 制 度 の 中 核 をなすものは 1 国 の 障 害 者 雇 用 対 策 基 本 方 針 に 基 づく 事 業 主 に 対 する 指 導 や 援 助 2 障 害 者 の 特 性 を 踏 まえた 細 やかな 職 業 リハビリテーションの 実 施 である( 相 澤 2013) 13 前 述 1の 事 業 主 への 指 導 や 援 助 につ いては 障 害 者 の 雇 用 の 促 進 等 に 関 する 法 律 に 基 づく 障 害 者 雇 用 率 制 度 と 障 害 者 雇 用 納 付 金 制 度 を 主 軸 とした 法 定 雇 用 率 達 成 のための 指 導 および 障 害 者 雇 用 納 付 金 制 度 等 による 事 業 主 負 担 の 調 整 助 成 金 の 援 助 の3 点 が 実 施 され ている 14 また 前 述 2の 職 業 リハビリテーションに ついては 公 共 職 業 安 定 所 (ハローワーク)や 障 害 者 職 業 センター 職 業 能 力 開 発 施 設 におけるき め 細 かな 支 援 の 実 施 と 地 域 における 就 労 と 生 活 の 支 援 の 一 体 化 を 推 進 するしくみに 重 点 がおか れている 15 表 1 障 害 者 総 合 支 援 法 における 就 労 障 害 福 祉 サービス 出 典 : 厚 生 労 働 省 ホームページ 障 害 者 の 就 労 支 援 対 策 の 状 況 14

ここまで 障 害 者 の 就 労 支 援 に 関 する 大 筋 を 述 べてきたが これらの 就 労 支 援 は 特 別 支 援 学 校 の 卒 業 生 等 障 害 を 持 つ 人 全 体 を 包 括 した 支 援 で ある これは 児 童 養 護 施 設 に 入 所 している 障 害 のある 子 どもに 対 しても 当 然 適 用 される 就 労 支 援 である しかしながら 前 述 の 通 り 児 童 養 護 施 設 に 入 所 している 障 害 のある 子 どもの 就 労 支 援 に 対 する 臨 床 像 はほとんど 明 らかにされていない その ため 現 在 日 本 において 行 われている 障 害 者 に 対 する 就 労 支 援 と 児 童 養 護 施 設 を 退 所 する 子 どもたちが 必 要 としている 就 労 支 援 が 適 切 にかみ 合 っているのかどうか 甚 だ 疑 問 である そこで 本 稿 では 児 童 養 護 施 設 の 職 員 へのイン タビュー 調 査 の 結 果 から 明 らかとなった 障 害 のあ る 子 どもへの 就 労 支 援 に 焦 点 をあて 具 体 的 な ニーズや 課 題 を 示 す 本 稿 で 使 用 するインタビューデータは 科 研 基 盤 研 究 (B) 課 題 番 号 23330186(2011 年 度 ~ 2013 年 度 ) 貧 困 に 対 する 子 どものコンピテンシーをはぐ くむ 福 祉 教 育 プログラム 開 発 にて 実 施 された 児 童 養 護 施 設 退 所 者 の 生 活 の 順 調 / 非 順 調 に 影 響 をおよぼす 要 因 を 調 査 するために 行 われ た 児 童 養 護 施 設 職 員 へのインタビュー 調 査 データ であり 本 稿 ではその 調 査 結 果 より 抽 出 した 該 当 事 項 部 分 を 使 用 した そのため 得 られたそれぞ れのデータが 独 立 しており 単 純 に 各 施 設 のインタ ビュー 内 容 を 比 較 することができない したがって 今 回 は 施 設 職 員 へのインタビューデータから 明 らか になった 臨 床 像 を 示 すにとどまることとする 4. 研 究 方 法 本 稿 で 用 いるデータは 前 述 した 科 学 研 究 費 補 助 金 による 研 究 の 一 環 としておこなわれた 児 童 養 護 施 設 職 員 へのインタビュー 調 査 データに 基 づい ている その 中 で 障 害 のある 子 どもに 対 する 就 労 支 援 に 関 して 語 られた 部 分 を 抽 出 し 整 理 した そ の 際 対 象 施 設 や 調 査 協 力 者 対 象 事 例 に 対 し て 匿 名 性 を 守 るなどの 倫 理 的 な 配 慮 をし とりまと めを 行 った 5. 結 果 施 設 職 員 へのインタビュー 全 16 施 設 の 中 から 障 害 のある 子 どもの 就 労 支 援 に 関 する 記 述 を 抽 出 し 研 究 の 対 象 とした 各 施 設 職 員 へのインタ ビューから 示 された 実 態 を 障 害 のある 子 どもが 施 設 から1 退 所 する 前 2 退 所 時 3 退 所 した 後 4その 他 の4つの 観 点 から 分 類 し 提 示 することとし た その 際 施 設 6および11 12 16に 関 しては 障 害 のある 子 どもの 支 援 に 関 するデータが 無 かっ たため 本 稿 の 研 究 対 象 外 とした 5-1. 児 童 養 護 施 設 退 所 前 の 就 労 支 援 に 関 して 児 童 養 護 施 設 退 所 前 の 就 労 支 援 に 関 して 抽 出 した 語 りの 部 分 は 表 2の 通 りである 抽 出 した 各 語 りの 後 に どの 施 設 の 職 員 による 語 りなのかが わかるよう 記 載 した 表 2 退 所 前 児 童 養 護 施 設 退 所 前 の 就 労 支 援 に 関 して 語 られたこと 次 の 施 設 等 次 の 支 援 につなげることが 大 切 ( 施 設 1) 退 所 後 にどの 機 関 に 子 どもたちをつなげるのか 大 きな 課 題 である( 施 設 1) 特 別 支 援 学 校 に 行 けば その 後 は 大 丈 夫 レール に 従 うまで( 施 設 3 10) 障 害 のある 子 どもの 方 が( 健 常 児 に 比 べて) 就 職 に 対 する 支 援 が 厚 い( 施 設 2) 退 所 支 援 事 業 として 通 勤 寮 とグループホームの 外 部 機 関 との 連 携 している( 施 設 2) 障 害 者 の 就 労 支 援 センター 等 との 連 携 はまだして いない( 施 設 3) 障 害 をもっている 子 は 自 立 に 向 けたアドバイスやメッ セージが 伝 わりにくい ( 施 設 1 3 ) 通 勤 寮 が 閉 鎖 されてきているため 早 い 者 勝 ちのよ うになっている( 施 設 10) 退 所 後 の 手 続 きに 関 して 早 めに 動 く 必 要 がある( 施 設 10 13 14) 特 別 支 援 学 校 に 行 っている 子 の 行 き 場 に 困 ってい る 関 連 機 関 と 連 携 をしているが 施 設 に 空 きがない ため 居 場 所 をみつけるのが 大 変 である( 施 設 13) 外 部 機 関 との 連 携 が 重 要 この 連 携 がうまくいけば 退 所 後 の 生 活 もうまくいく( 施 設 14) 15

児 童 養 護 施 設 の 退 所 前 に 関 しては 外 部 機 関 との 連 携 を 実 践 している 施 設 や 現 在 出 来 てはい ないが 外 部 機 関 との 連 携 が 重 要 であるとの 考 えを もっている 施 設 が 多 い 一 方 で 特 別 支 援 学 校 に 入 ればそのやり 方 に 従 うまでであり その 後 は 心 配 ないという 施 設 もあった しかしながら 特 別 支 援 学 校 によって 就 労 に 関 する 考 え 方 や 取 り 組 みに 違 いがあり 就 労 先 がなかなか 決 まらない 例 もある ことが 明 らかになった また 施 設 退 所 前 の 外 部 機 関 との 連 携 等 の 適 切 な 支 援 は 退 所 後 の 生 活 に も 影 響 するということがわ かった 5-2. 児 童 養 護 施 設 退 所 時 の 就 労 支 援 に 関 して 児 童 養 護 施 設 退 所 時 の 就 労 支 援 に 関 して 抽 出 した 語 りの 部 分 は 表 3の 通 りである 表 3 退 所 時 児 童 養 護 施 設 退 所 時 の 就 労 支 援 に 関 して 語 られたこと 引 っ 越 しの 手 伝 いくらいで 特 に 挨 拶 等 は 無 し 職 場 訪 問 も 自 立 支 援 ホームへも 行 っていない 現 在 障 害 のある 子 どもたちは 順 調 に 生 活 を 送 っている ( 施 設 7) 児 童 養 護 施 設 を 退 所 した 後 の 新 たな 施 設 で 順 調 に 生 活 を 送 っている 例 ももちろんある しかしなが ら 就 労 や 新 たな 施 設 等 無 事 に 退 所 後 の 生 活 の 場 を 手 に 入 れることのできた 障 害 のある 子 どもで あっても 変 化 した 環 境 に 戸 惑 うことがあることが 明 らかになった また そのフォローをするのは 当 然 で あるが 子 どもたちが 行 く 施 設 を 決 定 する 際 に 最 大 限 の 配 慮 をする 必 要 性 を 感 じている 児 童 養 護 施 設 があることも 示 された 5-4.その 他 児 童 養 護 施 設 退 所 に 関 して 抽 出 したその 他 の 語 りの 部 分 は 表 5の 通 りである 障 害 を 持 つ 子 はもちろんであるが グレーゾーン の 子 どもたちへの 自 立 就 労 支 援 の 必 要 性 を 感 じ ている 児 童 養 護 施 設 が 多 数 みられた 療 育 手 帳 のあるなしで 子 どもたちのその 後 処 遇 に 違 いがある と 感 じている 施 設 があり 障 害 のある 子 どもたちの 支 援 の 網 からとりこぼされていくグレーゾーンの 子 どもたちの 行 き 先 を 危 惧 している 事 が 明 らかとなった 児 童 養 護 施 設 を 退 所 する 際 の 支 援 に 関 して は 障 害 の ある 子 どもの 引 っ 越 し に つ い て 行 くくら いだと 答 えた 施 設 が1 件 あったのみであり 退 所 の 際 の 困 難 さやニーズに 関 しては その 他 の 施 設 は 言 及 していなかった このことから 障 害 のある 子 ど もに 対 する 就 労 支 援 は 退 所 前 と 退 所 後 に 重 点 的 に 行 われていると 考 えることができる 5-3. 児 童 養 護 施 設 退 所 後 の 就 労 支 援 に 関 して 児 童 養 護 施 設 退 所 後 の 就 労 支 援 に 関 して 抽 出 した 語 りの 部 分 は 表 4の 通 りである 表 4 児 童 養 護 施 設 退 所 後 の 就 労 支 援 に 関 して 語 られたこと 表 5 そ の 他 児 童 養 護 施 設 退 所 に 関 して 語 られたその 他 のこと 障 害 を 持 つ 子 の 退 所 時 のケアのネットワークがここ5 年 ほどで 急 速 に 広 まっている おそらく 皆 さんが 困 っ ていると 思 う( 施 設 1) ボーダー (グレーゾーン)の 子 どもの 就 労 ( 自 立 退 所 してから)が 大 変 厳 しい( 施 設 2 5 8 9 10) 療 育 手 帳 があるかないかで 違 う( 施 設 1 10) 退 所 後 障 害 を 持 った 子 と 新 しい 施 設 とのミスマッチがある 大 人 として 接 せられ 今 までとの 違 いに 戸 惑 い フォローが 必 要 ( 施 設 1 5) 障 害 児 は 就 労 をしてもうまくいかなくて 退 所 が 伸 び たり 措 置 延 長 する 子 もいる 普 通 学 級 の 子 よりも 難 しい( 施 設 2 5) 知 的 障 害 でどこかの 関 係 機 関 とうまくいかなかった 子 どもたちが 一 番 大 変 ( 施 設 4) 特 別 支 援 学 校 によって 就 職 に 対 する 考 え 方 や 取 り 組 み 方 が 違 うため 職 が 決 まらず かといって 親 元 へもかえせず 社 会 に 放 りだせず という 子 どもが 一 番 難 しい( 施 設 15) 行 った 先 によっても 受 けるケアが 違 う きっちりつな がるように 職 員 にできることをする ( 施 設 10) 16

6.ま と め と 考 察 前 述 の 通 り 障 害 のある 子 どもの 就 労 支 援 は 退 所 前 と 退 所 後 に 課 題 があることが 児 童 養 護 施 設 職 員 へのインタビュー 調 査 から 明 らかとなった 児 童 養 護 施 設 に 入 所 している 障 害 のある 子 どもに 対 する 施 設 職 員 による 就 労 支 援 の 実 態 としては 1 外 部 機 関 との 連 携 の 重 要 性 2 特 別 支 援 学 校 への 期 待 の 大 きさ 3 早 い 時 期 からの 対 応 の 必 要 性 4 障 害 のある 子 ども 自 身 への 自 立 支 援 説 明 の 困 難 さ 5 就 労 や 新 たな 施 設 の 決 定 で 完 結 させない 退 所 後 のフォローの 必 要 性 の5つが 明 らかになった これらと 同 時 に 障 害 のある 子 どもの 就 労 支 援 について 語 る 数 々の 施 設 職 員 から 6グ レーゾーンの 子 どもの 就 労 支 援 の 厳 しさ について も 語 られた 退 所 前 の 就 労 支 援 である 1 外 部 機 関 との 連 携 の 重 要 性 は その 連 携 に 関 して 施 設 によっ てばらつきがあった 外 部 機 関 との 連 携 を 積 極 的 に 進 めている 施 設 がある 一 方 で その 体 制 が 未 だ 確 立 されていない 施 設 がある 現 状 が 明 白 となっ た 施 設 職 員 へのインタビュー 調 査 結 果 からもわか るように そのような 施 設 も 連 携 の 必 要 性 を 感 じて いることから 児 童 養 護 施 設 だけで 完 結 させない 就 労 支 援 が 今 後 も 実 践 されていくことが 望 まれる と 考 える 2 特 別 支 援 学 校 への 期 待 の 大 きさ に 関 して は 本 稿 3. 障 害 者 に 対 する 就 労 支 援 の 現 状 に おいても 触 れたように 日 本 における 特 別 支 援 学 校 からの 就 労 なり 次 の 施 設 なりの 道 筋 が 明 確 にさ れているが 故 の 結 果 と 考 えられる その 一 方 で 特 別 支 援 学 校 によって 就 労 に 対 する 取 り 組 みや 考 え 方 に 違 いがあるために 退 所 後 の 処 遇 に 苦 労 した というインタビュー 調 査 結 果 もあり ここに 特 別 支 援 学 校 における 就 労 支 援 の 危 うさがみてとれる このことから 施 設 職 員 は 特 別 支 援 学 校 との 連 携 を 前 提 に 障 害 のある 子 ども 自 身 の 特 性 や 能 力 を 的 確 に 捉 え 就 学 の 時 点 から 退 所 を 見 越 した 支 援 を 考 えていく 必 要 があると 推 察 する 3 早 い 時 期 からの 対 応 の 必 要 性 は 障 害 者 福 祉 施 設 等 の 減 少 またはこれらの 施 設 定 員 の 過 充 足 によるものであることがインタビュー 調 査 結 果 から 明 らかとなった 施 設 職 員 へのインタビュー 調 査 結 果 の 早 い 者 勝 ち という 言 葉 からもわかる ように 障 害 のある 子 どもたちの 居 場 所 探 しが 困 難 を 極 める 現 状 があることが 明 らかとなった これは 障 害 者 福 祉 施 設 等 に 入 所 している 障 害 者 の 今 後 に 関 する 議 論 にも 発 展 することであるが 障 害 のある 子 どもの 行 き 場 の 確 保 が 早 急 に 望 まれるところである 4 障 害 のある 子 ども 自 身 への 自 立 支 援 説 明 の 困 難 さ は 子 どもに 知 的 な 障 害 等 がある 場 合 当 然 起 こり 得 ると 推 察 できる それは 障 害 のある 子 ども 自 身 への 説 明 責 任 を 果 たそうとするからこそ である しかしながら 今 回 の 全 16 施 設 職 員 へのイ ンタビュー 調 査 結 果 の 中 から 明 らかとなった 当 該 事 例 施 設 は1 件 であった このことから 本 稿 にお いて 2 特 別 支 援 学 校 の 就 労 支 援 に 対 する 期 待 の 大 きさ が 明 らかになったことも 考 えると 特 別 支 援 学 校 へ 就 労 支 援 の 大 半 をお 任 せしている 施 設 があるのではないかとも 考 えられる 上 述 したよ うに 特 別 支 援 学 校 によって 就 労 に 対 する 取 り 組 みや 考 え 方 に 違 から 退 所 後 の 子 どもの 処 遇 に 苦 労 したというインタビュー 調 査 結 果 や 5 就 労 や 新 たな 施 設 の 決 定 で 完 結 させない 退 所 後 のフォ ローの 必 要 性 から 特 別 支 援 学 校 への 障 害 のあ る 子 どもに 対 する 就 労 支 援 の 過 度 な 期 待 は 避 け るべきであると 考 える 5 就 労 や 新 たな 施 設 の 決 定 で 完 結 させない 退 所 後 のフォローの 必 要 性 は 児 童 養 護 施 設 か ら 他 の 施 設 に 移 る 等 新 たな 環 境 に 適 応 していく 子 どもにとって 重 要 であると 考 える これは 障 害 を 持 っていない 子 どもにも 共 通 する 事 柄 であろう 一 方 施 設 職 員 へのインタビューの 結 果 で 障 害 のあ る 子 どもが 就 職 した 職 場 訪 問 も 自 立 支 援 ホームへ の 挨 拶 も 行 っていないが 現 在 順 調 に 生 活 を 送 っていると 回 答 した 事 例 が1 件 あった 外 部 機 関 との 連 携 がうまくいけば 退 所 後 の 生 活 もうまくいく という 回 答 があったことを 鑑 みれば これは 退 所 前 からの 外 部 機 関 との 連 携 がうまくいった 事 例 では ないかと 推 察 できる 6グレーゾーンの 子 どもの 就 労 支 援 の 厳 しさ に 関 しては インタビューの 中 で 障 害 のある 子 ども への 就 労 支 援 と 平 行 して 多 く 語 られていた 特 別 支 援 学 校 に 入 れば 出 口 の 時 点 で 福 祉 的 サポート 17

を 受 けることができる しかし 療 育 手 帳 を 持 ってお らず 特 別 支 援 学 校 にも 入 ることができなかったグ レーゾーンの 子 どもに 対 する 就 労 支 援 が 現 在 十 分 できていない 実 態 がある 今 後 グレーゾーンの 子 どもをとりこぼすことのない 包 括 的 な 就 労 支 援 が 望 まれると 考 える 7.お わりに 本 稿 の 結 果 は 今 後 の 児 童 養 護 施 設 に 入 所 し ている 障 害 のある 子 どもの 就 労 支 援 を 考 えるうえ で 有 効 なデータとなり 得 るが その 一 般 性 について は 検 討 が 必 要 である 前 述 の 通 り 研 究 に 用 いた 施 設 職 員 へのインタビューデータは 本 来 児 童 養 護 施 設 退 所 者 の 生 活 の 順 調 / 非 順 調 に 影 響 をおよぼす 要 因 を 調 査 するために 行 われたもので あり その 中 で 語 られた 障 害 のある 子 どもの 姿 を 抽 出 したものである そのため 各 施 設 の 比 較 や 数 量 的 な 検 討 はできていない 今 後 さらなるデータ 収 集 と 考 察 を 積 み 重 ねていきたい 参 考 文 献 伊 藤 嘉 余 子 児 童 養 護 施 設 退 所 者 のアフターケ アに 関 する 一 考 察 18 歳 で 措 置 解 除 となる ケースに 焦 点 をあてて 埼 玉 大 学 紀 要 教 育 学 部 61(1), 2012, pp.149-155 西 川 清 之 わが 国 の 障 害 者 雇 用 の 現 状 と 課 題 精 神 障 害 者 の 雇 用 義 務 化 に 焦 点 をあてて 龍 谷 大 学 経 営 学 論 集 53(4), 2014, pp.20-35 横 谷 祐 輔 田 部 絢 子 内 藤 千 尋 高 橋 智 児 童 養 護 施 設 における 発 達 障 害 児 の 実 態 と 支 援 に 関 する 調 査 研 究 児 童 養 護 施 設 の 職 員 調 査 か ら 東 京 学 芸 大 学 紀 要 総 合 教 育 科 学 系 63(2), 2012, pp.1-2 1 大 村 海 太 児 童 養 護 施 設 退 所 者 の 自 立 に 関 する 一 考 察 駒 沢 女 子 短 期 大 学 研 究 紀 要 47, pp. 49-60, 2014 注 2 3keysホームページ 参 照 児 童 養 護 施 設 からの 進 学 就 職 自 立 http://3keys.jp/activity/after/( 最 終 アクセス 日 :2014 年 10 月 29 日 ) 3 東 京 都 ホームページ 東 京 都 における 児 童 養 護 施 設 等 退 所 者 へのアンケート 調 査 報 告 書 http://www.metro.tokyo.jp/inet/ CHOUSA/2011/08/DATA/60l8u200.pdf( 最 終 アクセス 日 :2014 年 10 月 29 日 ) 4 詳 細 は 厚 生 労 働 省 ホームページ 児 童 養 護 施 設 の 退 所 者 等 の 就 業 支 援 事 業 の 実 施 について http://www.mhlw.go.jp/ bunya/kodomo/pdf/tuuchi-94.pdf( 最 終 アクセス 日 :2014 年 11 月 4 日 )を 参 照 のこと 5 朝 日 雅 也 布 川 日 佐 史 編 著 MINERVA 社 会 福 祉 士 養 成 テキストブック16 就 労 支 援 第 2 版 ミネルヴァ 書 房, pp. 4-5, 2013 6 厚 生 労 働 省 ホームページ 障 害 者 の 就 労 支 援 対 策 の 状 況 http://www.mhlw.go.jp/bunya/shougaihoken/service/shurou.html( 最 終 アクセス 日 2014 年 11 月 4 日 ) 7 同 上 8 同 上 9 この 障 害 福 祉 サービスには 1 就 労 移 行 支 援 2 就 労 継 続 支 援 A 型 福 祉 工 場 3 就 労 継 続 支 援 B 型 旧 法 授 産 施 設 4 小 規 模 作 業 所 5 地 域 活 動 センターの5つが 包 括 されている 10 厚 生 労 働 省 社 会 援 護 局 障 害 保 健 福 祉 部 障 害 福 祉 課 平 成 25 年 度 以 降 の 就 労 系 障 害 福 祉 サービスの 利 用 に 係 るアセスメントの 取 扱 い 及 び 就 労 継 続 支 援 B 型 事 業 の 利 用 に 係 る 経 過 措 置 等 について http://www.city.shizuoka.jp/000165641.pdf 最 終 ア クセス 日 2014 年 11 月 4 日 ) 11 同 上 12 厚 生 労 働 省 ホームページ 障 害 者 の 就 労 支 援 対 策 の 状 況 http://www.mhlw.go.jp/bunya/shougaihoken/service/shurou.html( 最 終 アクセス 日 2014 年 11 月 4 日 ) 13 朝 日 雅 也 布 川 日 佐 史 編 著 MINERVA 社 会 福 祉 士 養 成 テキストブック16 就 労 支 援 第 2 版 ミネルヴァ 書 房, p. 66, 2013 14 同 上 15 同 上 18