No.5 2014 年 2 月 号 2 月 5 日 発 刊 事 務 所 通 信 確 定 申 告 にあたって のお 役 立 ち 情 報 はじめに 2 月 に 入 り いよいよ 確 定 申 告 の 時 期 が 近 づいて きました 資 料 の 整 理 や 帳 簿 の 作 成 具 合 の 進 捗 は いかがでしょうか 生 命 保 険 などの 各 種 証 明 書 は 原 本 が 必 要 になります 紛 失 などでまだ 手 許 にない 方 は 3 月 15 日 間 近 に 問 合 せすると 混 雑 して 間 に 合 わ ない 可 能 性 がありますので 早 め 早 めのご 準 備 をお 勧 めします 平 成 25 年 度 確 定 申 告 に 関 する 改 正 として 主 なもの は 復 興 特 別 所 得 税 が 新 たに 課 せられる 点 が 挙 げら れます 平 成 49 年 まで 所 得 税 額 の2.1%を 上 乗 せ して 納 めることになります 年 明 け 以 降 非 常 に 寒 い 日 が 続 きます 皆 様 どう ぞご 自 愛 ください ワンポイント 解 説 確 定 申 告 お 役 立 ち 情 報 目 前 に 控 えた 確 定 申 告 今 回 は 確 定 申 告 における 各 種 項 目 の 中 で 医 療 費 控 除 ふるさと 納 税 ご 家 族 の 方 への 給 与 ( 専 従 者 給 与 ) をピックアップして ご 説 明 いたします また よくあるご 質 問 としてその 他 の 項 目 も 挙 げておりますので 確 定 申 告 にあたっ て 参 考 にしていただければと 思 います 最 後 に 1.お 問 い 合 わせについて 2.スタッフコラム
事 務 所 通 信 ワンポイント 解 説 1. 医 療 費 控 除 について (1) 概 要 医 療 費 を 支 払 った 場 合 に 一 定 の 金 額 ( 下 記 (3) 参 照 ) を 所 得 から 控 除 することができる 制 度 (2) 範 囲 1 人 の 範 囲 本 人 分 だけではなく 配 偶 者 子 両 親 など 本 人 が 扶 養 している 親 族 にかかる 医 療 費 を 本 人 が 代 わりに 支 払 っている 場 合 は 控 除 の 対 象 に 含 まれる 2 医 療 費 の 範 囲 病 院 の 診 察 等 治 療 にかかる 費 用 薬 局 で 購 入 した かぜ 薬 などの 医 薬 品 介 護 サービス 事 業 者 等 に 対 し て 支 払 う 費 用 等 が 挙 げられます その 他 通 院 のため のタクシー 代 といった 交 通 費 も 対 象 となります 実 際 には 個 別 に 判 断 していくことになりますが イメ ージとして 治 療 のために 必 要 なもの 保 険 が 適 用 さ れるもの は 基 本 的 に 対 象 になると 思 って 頂 いて 結 構 です 3その 他 代 表 例 人 間 ドックの 費 用 については 病 気 を 発 見 しそのま ま 治 療 に 移 行 した 場 合 に 限 り 対 象 になります 人 間 ド ックにより 病 気 が 発 見 されないケースでは 病 気 の 予 防 という 位 置 付 け( 治 療 ではない)となり 医 療 費 控 除 の 対 象 とはなりません 保 険 が 適 用 されない 自 費 診 療 で 対 象 となるものの 代 表 例 として レーシックやインプラントの 費 用 も 対 象 となります (3) 対 象 となる 金 額 支 払 った 金 額 から 保 険 金 等 で 補 てんされる 金 額 を 差 引 く 必 要 がございます その 金 額 が 10 万 円 ( 総 所 得 金 額 等 が200 万 円 未 満 の 方 は 総 所 得 金 額 等 の5%)を 超 えるのであれば 医 療 費 控 除 の 対 象 となります 仮 に 15 万 円 の 支 払 いがございましたら 15 万 円 10 万 円 =5 万 円 が 所 得 から 控 除 できる 計 算 となりますので 控 除 できる 税 額 は 5 万 円 税 率 分 となります なお 収 入 が 310 万 円 前 後 でだいたい 総 所 得 金 額 等 は 200 万 円 となりますので ひとつの 目 安 としてください 従 って 収 入 が 310 万 円 未 満 の 方 は 医 療 費 が 10 万 円 に 満 たない 場 合 でも 対 象 になる 可 能 性 がございます 総 所 得 金 額 等 とは 各 種 所 得 の 合 計 額 という 位 置 付 けとなっております 細 かくなるため 詳 細 は 割 愛 させて 頂 きます 2.ふるさと 納 税 について (1) 概 要 お 聞 きになったことがある 方 も 多 いと 思 います ふる さと 納 税 という 名 称 になっていますが 制 度 としては 特 定 の 県 や 市 に 対 してお 金 を 寄 付 するというものです この 寄 付 した 金 額 が 所 得 税 住 民 税 から 一 部 控 除 さ れますので 結 果 的 に 住 んでいる 所 以 外 の 特 定 の 県 市 に 納 税 しているのと 同 じ 効 果 となります なお 故 郷 に 限 らず 好 きな 県 や 市 ( 複 数 も 可 )に 寄 付 しても OK です 例 として 大 阪 市 に 10 万 円 の 住 民 税 を 納 付 する 方 がい らっしゃるとします 鳥 取 市 に 2 万 円 寄 付 すれば 大 阪 市 に 納 める 住 民 税 は 10 万 円 2 万 円 =8 万 円 となりま - 2 -
事 務 所 通 信 す つまり 総 額 10 万 円 の 住 民 税 を 大 阪 市 8 万 円 鳥 取 市 2 万 円 という 形 で 分 けることができます 各 地 方 自 治 体 にすれば 寄 付 を 受 けることにより 財 源 が 潤 うので 一 定 額 を 寄 付 した 方 には 特 産 品 をプレゼン トするなど 寄 付 獲 得 のために 様 々な 特 典 を 用 意 してい るようです (2) 申 込 み 手 続 き 各 自 治 体 HP から 申 し 込 むことができます また 各 自 治 体 の 特 典 をまとめた ふるさとチョイス という HP もご ざいます 申 込 みをして 寄 付 を 行 えば 後 日 控 除 証 明 書 が 送 付 されますので 確 定 申 告 まで 保 管 しておいてくだ さい 確 定 申 告 時 に 控 除 証 明 書 を 添 付 して 確 定 申 告 書 を 提 出 します なお 年 末 調 整 では 対 応 できませんのでご 注 意 ください (3) 税 金 関 係 の 影 響 確 定 申 告 書 を 提 出 することによる 税 金 の 取 扱 いは 下 記 のようになります 所 得 税 : ( 寄 付 金 額 2,000 円 ) 所 得 税 率 5%~40% で 計 算 された 金 額 が 還 付 されます 住 民 税 : ( 寄 付 金 額 2,000 円 ) 既 に 還 付 を 受 けた 所 得 税 で 計 算 された 金 額 が 住 民 税 から 控 除 されます 例 えば 2 万 円 寄 付 をしたケースでは 税 金 から 控 除 さ れる 金 額 は 18,000 円 本 人 負 担 額 は 2,000 円 となります ただし 税 金 から 控 除 できる 限 度 額 は 住 民 税 額 10%となりますので 注 意 が 必 要 です 仮 に 給 与 500 万 円 で 夫 婦 + 子 供 1 人 であれば 控 除 限 度 額 は 2 万 円 が 目 安 となります (4) 最 後 に 年 末 にはふるさと 納 税 がよく 取 り 上 げられておりまし た 控 除 限 度 額 にさえ 注 意 すれば 2,000 円 の 自 己 負 担 で 特 定 の 県 や 市 を 応 援 することができ さらに 2,000 円 以 上 の 価 値 がある 特 産 品 をもらえる!ということで 主 婦 の 方 に 人 気 があるようです(5,000 円 以 上 の 一 定 の 寄 付 金 額 が 必 要 など 条 件 はあります なお 金 額 は 各 市 町 村 単 位 で 違 います) また 税 金 の 使 い 道 を 指 定 することもできますので 自 身 の 考 えにあった 取 組 みをしている 県 や 市 を 応 援 す るのも 良 いと 思 います 今 から 寄 付 をした 場 合 は 今 回 の 確 定 申 告 ではなく 次 回 の 確 定 申 告 の 対 象 となります 今 回 の 確 定 申 告 で は 利 用 できませんが 自 身 の 出 身 地 がどういった 特 色 を 出 しているか 見 てみるのもおもしろいかも 知 れません なお 武 原 出 身 の 大 阪 市 では 10 万 円 以 上 の 寄 付 で 橋 下 市 長 の 感 謝 状 中 前 出 身 の 奈 良 県 では 5 万 円 以 上 の 寄 付 で 三 輪 そうめん 1,600gがもらえるようです 3.ご 家 族 に 対 する 給 与 について 一 緒 に 暮 らしているご 家 族 ( 生 計 一 の 親 族 )に 対 する 給 与 は 基 本 的 に 経 費 として 認 められませんが 青 色 申 告 の 方 は 青 色 事 業 専 従 者 給 与 白 色 申 告 の 方 は 白 色 事 業 専 従 者 控 除 という 特 別 な 制 度 により 経 費 とする ことが 可 能 です 具 体 的 な 要 件 金 額 について 次 ページ でまとめます - 3 -
事 務 所 通 信 基 本 的 な 考 え 要 件 : 届 出 要 件 : 勤 務 効 果 : 金 額 注 意 : 扶 養 注 意 : 赤 字 注 意 : 支 払 い 青 色 事 業 専 従 者 給 与 従 業 員 と 同 じ 給 与 という 位 置 付 け 3 月 15 日 までに 氏 名 職 務 の 内 容 給 与 の 金 額 支 給 時 期 等 を 記 載 した 届 出 書 の 提 出 が 必 要 白 色 専 従 者 控 除 給 与 に 相 当 するものとして 特 別 に 認 められた 一 定 の 控 除 額 不 要 一 年 を 通 じて6か 月 を 超 える 期 間 勤 務 していることが 要 件 この 仕 事 で 食 べていってるという 位 置 付 けであるため 他 にメインとなる 収 入 がある 場 合 は 適 用 できない 実 際 に 支 払 った 金 額 ( 届 出 書 に 記 載 した 金 額 の 範 囲 内 ) 例 : 月 10 万 円 で 年 間 120 万 円 など 従 業 員 と 同 じ 勤 務 形 態 であれば 従 業 員 と 同 水 準 の 金 額 でもOK 1と2のいずれか 低 い 金 額 150 万 円 ( 配 偶 者 は86 万 円 ) 2 事 業 にかかる 所 得 ( 専 従 者 +1) で 算 出 した 金 額 扶 養 控 除 ( 配 偶 者 控 除 含 む)は 適 用 できない 従 って 扶 養 控 除 38 万 円 が 適 用 できない 代 わりに 経 費 として 上 記 一 定 額 が 認 められることとなる 赤 字 でも 計 上 できる ( 給 与 として 適 正 な 金 額 の 範 囲 内 ) 給 与 であるため 実 際 に 支 払 わないと 経 費 にならない 計 上 できない ( 一 定 額 を 控 除 する 制 度 であるため) 給 与 に 相 当 するものであるため 支 払 わなくてもOK 4.よくあるご 質 問 Q: 子 供 の 国 民 年 金 を 口 座 引 き 落 としで 支 払 っていま す この 支 払 額 は 親 である 私 の 社 会 保 険 料 控 除 に 含 めてよろしいでしょうか? A: 上 記 にある 医 療 費 控 除 も 含 め 各 種 控 除 について は 支 払 っている 方 の 控 除 とすることができます 今 回 のご 質 問 については 扶 養 者 である 親 が 子 供 の 年 金 を 支 払 っておりますので 控 除 の 対 象 となりう ると 考 えられます ただし 口 座 引 き 落 としのケースでは 注 意 が 必 要 です 口 座 名 義 が 親 又 は 子 共 いずれかで 取 扱 い が 変 わります 親 名 義 であれば 控 除 可 能 子 供 名 義 であれば 子 供 が 支 払 っているため 親 の 控 除 とする ことができません 口 座 振 替 ではなく 現 金 で 親 が 支 払 っている 場 合 は 親 の 控 除 に 含 めることができます - 4 -
事 務 所 通 信 Q: 確 定 申 告 にあたって 源 泉 徴 収 票 や 生 命 保 険 料 控 除 の 証 明 書 など 各 種 証 明 書 が 必 要 と 聞 きました 証 明 書 を 紛 失 したのですがなんとかなりませんか?ま た 証 明 書 がなくても 支 払 額 がわかれば 良 いのでは ないですか? A: 各 種 控 除 にかかる 証 明 書 は 原 本 が 必 要 です 原 本 を 提 出 することにより 控 除 が 認 められ 税 金 が 安 くなり ます ただし e-tax( 電 子 申 告 )で 提 出 すれば 原 本 の 提 出 を 省 略 することができます 省 略 はできますが 後 日 いつでも 書 類 を 提 示 できるようにしっかりと 保 存 す る 必 要 がございます また e-tax で 申 告 すれば 原 本 を 手 元 に 残 しておくこ とができますので 弊 所 では 基 本 的 に e-tax での 申 告 を 推 奨 しております Q: e-tax( 電 子 申 告 )ってどういう 制 度 ですか? 何 か 事 前 に 用 意 すべきなのでしょうか? A: e-tax( 電 子 申 告 )とは 書 面 での 申 告 書 提 出 ではなく インターネットを 通 じて 電 子 データで 申 告 書 の 提 出 を 行 う 制 度 です 納 税 者 自 身 が 申 告 書 を 提 出 するケースでは 住 民 基 本 台 帳 カード IC カードリーダライタをご 準 備 頂 き 電 子 申 告 の 開 始 届 の 提 出 を 提 出 する 必 要 がござ います 弊 所 にご 依 頼 頂 き 税 理 士 が 代 理 で 申 告 書 を 提 出 するケースでは 特 に 準 備 頂 くものはございません 代 理 で 電 子 申 告 の 開 始 届 を 提 出 させて 頂 きます 特 に 負 担 は 生 じず 原 本 もお 手 元 に 残 せるので 非 常 に 便 利 だと 考 えます Q: 税 務 署 から 確 定 申 告 書 が 届 かないのですが 待 っ ていれば 良 いのですか? A: e-tax で 申 告 を 行 った 場 合 翌 年 度 から 確 定 申 告 書 は 送 付 されません なお 納 付 書 は 送 付 されることと なっております 5. 確 定 申 告 にあたって いよいよ 2 月 16 日 ( 日 )から 確 定 申 告 期 間 に 突 入 しま す 本 年 度 の 所 得 税 の 申 告 期 限 は3 月 17 日 ( 月 )まで 消 費 税 の 申 告 期 限 は 3 月 31 日 ( 月 )までとなっております 確 定 申 告 時 期 は 税 理 士 にとって 一 番 社 会 貢 献 できる 時 期 でもございます 日 頃 の 感 謝 の 気 持 ちを 少 しでも 恩 返 しできればという 気 持 ちで 取 り 組 んでまいります! また 弊 所 では 確 定 申 告 のキャンペーンを 行 っており ます お 知 り 合 いの 方 でお 困 りの 方 がいらっしゃいまし たら 是 非 お 声 掛 けください! 簡 単 な 内 容 で 少 しだけ 話 を 聞 きたいというレベルでございましたら 無 料 で 対 応 させ て 頂 きますので 気 軽 におっしゃってください - 5 -
事 務 所 通 信 最 後 に 最 後 までお 読 み 頂 きありがとうございます 今 月 の 事 務 所 通 信 はいかがでしたか 記 事 についてのご 意 見 ご 質 問 がございましたら お 気 軽 にお 問 い 合 わせください また 今 後 の 取 り 上 げて 欲 しいテーマなどございましたら ご 連 絡 ください 次 号 に 掲 載 できるかは 状 況 によりますが 極 力 ご 要 望 に 添 えるようにします 当 事 務 所 としても 皆 様 が 必 要 としている 情 報 を 発 信 していきたいと 思 いますので テーマのご 要 望 は 大 歓 迎 です 事 務 所 名 所 在 地 541-0046 大 阪 市 中 央 区 平 野 町 1 丁 目 8 番 13 号 平 野 町 八 千 代 ビル 8 階 電 話 06-4963-3670 FAX 06-4963-3793 E-Mail takehara@zeirisi-takehara.com URL 所 属 団 体 等 http://www.zeirisi-takehara.com 近 畿 財 務 局 近 畿 経 済 産 業 局 認 定 経 営 革 新 等 支 援 機 関 公 益 財 団 法 人 ひょうご 活 性 化 センター 登 録 専 門 家 公 益 社 団 法 人 東 納 税 協 会 記 帳 指 導 員 スタッフコラム 毎 年 恒 例 となったえべっさん 参 りにいってきました 今 宮 戎 に1 月 9 日 にお 参 りしました 宵 えびすの 日 中 ということで 比 較 的 すいていて 福 娘 二 人 が かりで 吉 兆 をつけてくれました それと 帰 ってきてから 知 ったのですが えべっさんは 耳 が 遠 いので お 参 りのあとお 社 の 裏 側 を 叩 いて 再 度 お 願 いすると 良 いそうですね 神 様 のお 住 まいをばんばん 叩 く とは 他 の 宗 教 にはなさそうな 風 習 です - 6 -