Exp. Anim. 43(5), 645-649,1995 Morphological Studies on Preputial Gl of Mice \ 1. Light Transmission Electron Microscopic Observations of Preputial Gl in Male Mice \ AGO, Tatuo GONDA, Kohei KAWAKAMI, Hitomi SAHATA* Instiute of Experimental Animals, Shimane Medical University, 89-1 Enya-cho, Izumo-shi, Shimane 693 *Shimane Institute of Health Science, 223-7 Enya-cho, Izumo-shi, Shimane 693, Japan (Received 21 September 1993/Accepted 26 July 1994) Male BALB/c mice isolated after weaning were housed two mice per cage at the age of 10 weeks. After 1 week, each pair of mice was observed for social dominance, compared with control mice kept in isolation. The Preputial gl in the socially animal was histologically examined. The preputial gl consisted of a congregation of branched simple tubuloacinar gl typical holocrine secretion on morphological examination. Acinar cells in the animals were large, multiplicative hypertrophic compared with those of controls s. Dominant animals required copious secretion for attainment maintenance of a social position. Acinar cells of s were very small, flattened atrophied because fatty secretion particles filled the luminal duct. These accumulated secretion particles pressed the acinar cells caused degeneration. Not only luminal acinar cells but also central acinar cells some basal acinar cells were degenerated. Electron micrographs showed that basal acinar cells in animals contained many mitochondria, agranular endoplasmic reticulum free ribosomes in the cytoplasm, whereas those of s contained myelin bodies lipid droplets. Therefore, it is suggested that the synthesis of secretion particles in acinar cells of s hardly occurred. \KEY WORDS: acinar cell, mice, morphology, preputial gl, social dominance
* Table 1. Changes in body weight, preputial gl weight number of nuclei in acinar cells : mean }S.D. a: Significant difference between control at P ƒ0.01 by t-test. b: Significant difference between control at P ƒ0.01 by t-test. c: Significant difference between at P ƒ0.01 by t-test.
マ ウ ス包皮腺 の形 態観 察 I. Preputial The gl proportion 30%, of control of acinar respectively. products (a), cells in whole gl Accumulated disappeared after fatty paraffin secretion embedding in control, (c) products filled 647 BALB/c the mouse. ~40 luminal H.E. are duct 70-80, (L), 80-90. although 20those process. あ ま りみ られ ず,タ マ ネギ 状 の ミエ リ ン様 物 質 が 胞 体 し た こ の 事 よ り優 位 マ ウ ス は 順 位 を確 立,保 持 す る 内 に 多 数 み ら れ,小 た め に 多 量 の 分 泌 物 を常 に 生 産 し,放 出 して い る もの 型 の 分 泌 顆 粒 も観 察 さ れ た( 3b) と思 わ れ る こ れ ら の 事 は 今 回,包 皮 腺 を形 態 学 的 に つ ぎ に 包 皮 腺 重 量 と腺 細 胞 の 大 き さ と の 関 係 をみ る た め,中 間 部 か ら基 底 部 に お け る 一 定 面 積 内(125 125μm2)の 群 の73で 群,優 位 群 で は 基 底 部 層,中 腺 細 胞 の 核 数 を検 索 した そ の 結 果,優 位 群 の 核 数 は51で 最 も少 な い値 を 示 し,次 観 察 す る 事 で 証 明 で き た 光 顕 観 察 に よ る と,対 照 間 部 層 お よ び腺 空 面 の細 胞 層 は 明 確 に 分 か れ て い た 優 位 群 の 基 底 部 層,中 間 いで 対照 部 層 の 腺 細 胞 は 脂 肪 性 分 泌 顆 粒 を含 む 成 熟 細 胞 が 劣 位 あ っ た 劣 位 群 は102で 優 位 群,対 照 群 に比 群 に 比 べ き わ め て 多 く,対 照 群 よ りや や 多 く,胞 体 も べ 有 意 に 多 い 値 を示 した(Table1) 大 き か っ た 特 に 中 間 部 の腺 細 胞 は15 17層 に もな り腺 分 泌 の 亢 進 が うか が わ れ た 一 定 面 積 内 の 腺 細 胞 考 察 の 核 数 が 優 位 群 で は最 も 少 なか っ た事 は腺 細 胞 の 著 明 な 肥 大 と,劣 位 群 で は 最 も多 い 値 を示 した 事 は 腺 細 胞 包 皮 腺 の 導 管 が 陰 茎 の 包 皮 に 開 口 して い る こ とか ら の 萎 縮 が 裏 づ け ら れ た 対 照 群,優 位 群 の 基 底 部 の 腺 包 皮 腺 分 泌 物 は お そ ら く尿 に 混 入 して 排 出 され る と考 細 胞 の 透 過 電 顕 像 で は ミ トコ ン ド リ ア,滑 面 小 胞 体 お え ら れ る 順 位 の 高 い 雄 ほ ど排 尿 に よ るMarking回 数 よ び 多 数 の フ リ ー リボ ゾ ー ム が み ら れ,基 底 細 胞 の 活 が 多 い 行 動[2]は 包 皮 腺 分 泌 物 の 排 出 と 関 係 が あ る も 性 化 像 が み ら れ た こ れ らの 結 果 よ り腺 分 泌 が 盛 ん に の と 思 わ れ る Hayashiは 未 知 雄 間の社 会的順 位 は出 行 わ れ て い た も の と 思 わ れ る 特 に優 位 群 で は 優 位 の 会 っ た 時 点 で 包 皮 腺 の 重 い 方 が 優 位 に な り,順 位 確 立 確 立 と保 持 の た め 分 泌 物 の 排 出 が 最 も多 く,腺 細 胞 が 期 の 間 に 更 に 重 くな っ て い る そ して 順 位 安 定 期 に は 増 生,肥 大 し た も の と 思 わ れ る 劣 位 群 の 腺 細 胞 は 萎 包 皮 腺 重 量 は優 劣 の 差 を 残 した ま ま軽 くな る[3]と 報 縮 し て い た が,こ れ は お そ ら く腺 腔 に 貯 溜 した 分 泌 物 告 して い る 今 回 の 結 果 で も,同 居1週 間 後 の 体 重, が 排 出 さ れ な い 状 態 が 続 き,し か も新 しい 分 泌 物 は ほ 包 皮 腺 重 量 は優 位 群 が 劣 位 群 に比 べ 有 意 に重 い 値 を 示 と ん ど生 産 さ れ な い 状 態 が 続 い て い た もの と思 わ れ
648 吾 郷 昭 夫 権 田 辰 夫 川 上 浩 平 2. Higher magnification of preputial gl in (a) 他 mouse. ~400 H.E. (a): Acinar cells of the mouse consist of 3 layers, basal acinar cells (A), intermediate acinar cells (B), luminal acinar cells (C). Intermediate acinar cells are large, multiplicative hypertrophic compared with the control. : Acinar cells of the mouse do not show 3 distinct layers, acinar cells are small, flattened atrophid. る 基 底 部 の 腺 細 胞 の 透 過 電 顕 像 で も対 照 群,優 位 群 た 腺 腔 面 の 腺 細 胞 は 核 が 融 解 消 失 し,分 泌 顆 粒 を 充 に み ら れ た ミ トコ ン ドリ ア や フ リー リボ ゾ ー ム は劣 位 満 した 細 胞 が み ら れ,典 型 的 な 全 分 泌 腺 の 特 徴 が み ら 群 に は あ ま りみ られ ず,胞 体 内 に は ミエ リ ン様 物 質 が れ た 透 過 電 顕 像 で は 基 底 部 の 腺 細 胞 の 細 胞 質 内 に は 多 数 存 在 した 事 か ら,排 出 さ れ な か っ た 分 泌 物 が 腺 腔 ミ トコ ン ド リ ア,滑 面 小 胞 体 や 多 数 の リ ボ ゾ ー ム が み 内 に貯 溜 し,腺 細 胞 は 分 泌 物 に よ っ て 圧 迫 され,細 胞 ら れ,中 間 部 の 腺 細 胞 で は 細 胞 質 内 に 多 数 の 分 泌 顆 粒 の 変 性 が 基 底 部 に ま で 及 ん だ も の と思 わ れ る 今 後 さ や 少 数 の ミ トコ ン ド リ ア お よ び リ ボ ゾ ー ム が み ら れ ら に腺 細 胞 の 微 細 形 態 学 的 観 察 を 進 め,腺 分 泌 に作 用 た 優 位 群 の 腺 細 胞 は 対 照 群,劣 位 群 よ り腺 細 胞 が 増 す る ホ ル モ ン,自 律 神 経 と の 関 連 も検 討 し て み た い 生,肥 大 して い た 劣 位 群 の 腺 腔 に は 脂 肪 性 の 分 泌 物 が 貯 溜 し,腺 細 胞 は 圧 迫 され 変 性 萎 縮 して い た 変 性 要 約 細 胞 は 中 間 部 ま で お よ び 基 底 部 の 細 胞 も 萎 縮 して い た 基 底 部 の 腺 細 胞 の 透 過 電 顕 像 で は 優 位 群 に 見 られ 単独 飼 育 を続 け た雄マ ウ スの 包皮腺 を光顕,電 顕 的 に観 察 し,合 わせ て2匹 同居飼 育 した優 位,劣 位 マ ウ スの 包 皮腺 細胞 の違 い につ い て も観 察 した 包皮腺 の て い た ミ トコ ン ド リア や フ リー リ ボ ゾ ー ム は 劣 位 群 に 形 態 学 的分 類 は分枝 単 一管状 胞状 腺 で,基 底部 の腺 細 で は排 出 され な い 分 泌 物 が 腺 腔 内 に 貯 溜 した た め 腺 細 胞 は楕 円 形の核 とエ オ ジ ン好性 の細 胞質 を含 む未 成熟 胞 の 圧 迫 変 性 が 基 底 部 まで 及 び,新 しい 分 泌 物 は ほ と 細 胞 で あ った 中 間部の 腺細 胞 は円 形の 核 と多数 の脂 ん ど生 産 さ れ な い 状 態 が 続 い た も の と 思 わ れ る 肪性 分 泌 顆 粒 を含 む細 胞 質 を有 した 成熟 細 胞 で あ っ は あ ま り見 ら れ ず,胞 体 内 に は ミエ リ ン様 物 質 や 小 型 の 分 泌 顆 粒 が 観 察 され た こ れ ら の 結 果 よ り,劣 位 群
マ ウス包皮腺 の形態観 察 3. Electron micrographs of basal acinar cells of (a) 649 mouse. ~3,000 (a): The cytoplasm of basal acinar cells of the mouse contains many mitochondria Nerve fibers (arrow) are observed beneath the basal acinar cell. : The cytoplasm of the mouse exhibits degenerative changes, droplets (D), but scarcely contains mitochondria free ribosomes. Science, 文 献 of the male mouse: Attractant function. J. Reprod. Fert., 25,279-282. [2] Desjardins, C., Marunisk, J.A., Bronson, F.H. (1973). Social rank in house mice: Differentiation by ultraviolet visualization of urinary marking patterns. Science, 182, 939-941. [3] Hayashi, S. (1979). A role of female preputial gls in social behavior of mice. Physiol. Behav., 23. 967-969. [4] Hayashi, S. (1987). The effects of preputialectomy on aggression in male mice. Zoological Science. 4. 551555. [5] Hayashi, S. (1990). Social condition influences sexual attractiveness of male mice. Zoological directed contains myelin body (M) lipid 7. 889-894. [6] Homady, marking [1] Bronson, F.H. Caroom. D. (1971). Preputial gl (m) free ribosomes (R). M.H. Brain, P.F. (1982). Effects of with peputial gl material on the attack towards long-term castrates by isolated males. Aggres. Behav., 8, 137-140. [7] Mckinney, T.D. Christian, J.J. (1970). Effect of preputiallectomy on fighting behavior Soc. Exp. Biol. Med., 134, 291-293. [8] Ninomiya, K.. Nohara, I., in mice. Proc. Yoyoda. T., Kimura, T. (1993). The pattern volatile compounds in incubated fresh preputial fluid of male mice. Zoological Science, 10,537-542. [91 Spener, F., Mangold, H.K., Sansone. G., Hamilton, J.G. (1969). Long-chain alkyl acetates in the preputial gl of the mouse. Biochim. Biophys. Acta, 192, 516521.