わずかでも 年 金 を 増 やす 方 法 会 社 員 だからできる 老 後 資 金 作 り!60 歳 以 降 の 年 金 を 増 やす 方 法 まだまだ 先 のように 思 える 老 後 のこと しかし 高 齢 者 の 貧 困 問 題 が 話 題 になっているいま 老 後 に 対 して 経 済 的 な 不 安 を 感 じる 人 は 少 なくありません そこで 考 えたいのが 老 後 の 生 活 の 支 えとなる 年 金 のこと 会 社 員 として 働 きながら 将 来 もらえる 年 金 額 をアップさせるにはどうすればいいのでしょうか 今 回 は 節 約 アドバイザーのヨースケ 城 山 さんに 年 金 を 自 分 で 増 やす 方 法 について 伺 っ てきました 早 い 段 階 から 老 後 に 向 けた 準 備 をしていきましょう 1: 攻 めの 個 人 型 確 定 拠 出 年 金 で 年 金 を 増 やす 会 社 が 企 業 年 金 を 実 施 していない 場 合 は 個 人 型 の 確 定 拠 出 年 金 に 加 入 することで 節 税 メ リットと 60 歳 以 降 の 年 金 の 増 額 を 狙 えます 会 社 員 のおよそ 2,000~2,200 万 人 が 対 象 と なり 自 営 業 の 方 も 利 用 可 能 です 個 人 型 確 定 拠 出 年 金 は 原 則 60 歳 まで 解 約 不 可 60 歳 以 降 であれば 年 金 もしくは 一 時 金 と して 受 けることができます 年 金 受 け 取 りの 場 合 は 5~20 年 で 分 割 受 け 取 り 受 け 取 りの 方 法 は 自 分 で 自 由 に 選 択 できます ただし 10 年 以 上 の 加 入 期 間 が 必 要 となるので 40 代 のうちに 加 入 しなければ 60 歳 から 支 給 されません 城 山 さんは 現 実 的 には 40 代 前 半 から 少 しだけの 掛 け 金 で 加 入 しておいて 子 どもが 独 立 したら 掛 け 金 を 多 くするという 形 が 望 ましい といいます 個 人 型 確 定 拠 出 年 金 の 最 大 のメリットは 掛 け 金 すべてが 所 得 控 除 対 象 となること そし て 個 人 年 金 をやるよりも 節 税 メリットのおかげで 元 本 割 れのリスクがほとんどないこと です また 個 人 型 確 定 拠 出 年 金 が 攻 めの 年 金 と 呼 ばれているのは 自 分 で 運 用 先 を 選 ぶことが できるから 運 用 次 第 では 高 額 のリターンも 望 めるのです 城 山 さんも ぜひ 検 討 して ほしい 年 金 です と 勧 めています 2: 守 りの 財 形 年 金 で 年 金 を 増 やす 会 社 が 財 形 制 度 を 実 施 していて 55 歳 未 満 であれば 財 形 年 金 を 利 用 できます 元 本 550 万 円 までの 範 囲 で 利 息 が 非 課 税 となります 積 立 方 法 は 毎 月 の 給 料 や 夏 冬 のボーナスからの 天 引 き 積 立 期 間 は 5 年 以 上 が 必 須 で
す たとえば 54 歳 で 加 入 し 5 年 間 積 み 立 てをして 増 やすこともできます 最 近 でこそ 低 金 利 であるため 魅 力 が 低 下 していますが 給 与 から 直 接 天 引 きされ 確 実 に 積 み 立 てられます と 城 山 さん なかなか 老 後 のための 貯 金 ができない 人 にもよさそうで す 財 形 年 金 の 受 取 期 間 は 満 60 歳 以 降 に 5 年 以 上 20 年 以 内 保 険 商 品 の 場 合 は 終 身 受 け 取 りも 可 能 です 積 み 立 て 終 了 から 年 金 受 け 取 り 開 始 まで 5 年 以 内 の 据 置 期 間 ( 積 立 てを 行 わない 期 間 )も 設 定 できます 財 形 貯 蓄 は 確 定 拠 出 年 金 にくらべると 守 り の 年 金 増 額 になるとのこと そんなに 増 えることはありませんが しっかりと 確 実 に 積 み 立 てができるのです 3:70 歳 まで 厚 生 年 金 に 加 入 しながら 年 金 を 増 やす 70 歳 まで 厚 生 年 金 に 加 入 すると 70 歳 時 に 年 金 受 取 額 が 再 計 算 されます 65 歳 以 降 ずっ と 厚 生 年 金 に 加 入 していれば 65 歳 から 70 歳 までの 厚 生 年 金 の 期 間 を 含 めて 年 金 受 取 額 が 計 算 されるため 年 金 額 も 増 えることになります また 65 歳 以 降 途 中 から 厚 生 年 金 に 加 入 した 場 合 には その 時 から 70 歳 までの 厚 生 年 金 の 加 入 期 間 を 含 めて 年 金 受 取 額 が 計 算 されます 65 歳 以 降 70 歳 まで 厚 生 年 金 に 加 入 してい なければ 70 歳 時 の 再 計 算 はありません ただし 65 歳 未 満 で 働 くのと 65 歳 以 上 で 働 くのではいくらかの 違 いがあるそうです 城 山 さんは 一 定 の 収 入 がある 場 合 年 金 が 一 部 減 額 または 全 額 減 額 になるので どれだけ 働 くかは 注 意 が 必 要 です とおっしゃいます 基 本 的 に 年 金 は 裁 定 請 求 ( 受 け 取 る 手 続 き)してもらえるもの みなさんは 厚 生 年 金 と 厚 生 年 金 基 金 とでは 請 求 先 が 違 うことをご 存 知 ですか? 厚 生 年 金 は 国 が 運 営 する 公 的 年 金 制 度 厚 生 年 金 基 金 は 企 業 によって 実 施 される 年 金 制 度 のひとつです 城 山 さんは これを 知 らない 人 が 意 外 と 多 く 年 金 をもらい 忘 れている 人 が 多 い と 指 摘 します 厚 生 年 金 は 日 本 年 金 機 構 に 請 求 となり 厚 生 年 金 基 金 は 加 入 期 間 が 10 年 以 上 の 場 合 はその 基 金 に 10 年 未 満 の 場 合 は 企 業 年 金 連 合 会 に 請 求 を 行 います 10 年 未 満 の 場 合 は 自 動 的 に 基 金 から 連 合 会 に 移 換 されるのです しかも 厚 生 年 金 基 金 は 1 ヶ 月 以 上 の 加 入 期 間 があれば 受 給 することができます 60 歳 か らの 受 給 が 可 能 なため 自 分 の ねんきん 定 期 便 などの 加 入 記 録 の 中 で 厚 生 年 金 基 金 の 名 称 がある 場 合 は 注 意 が 必 要 だといいます 平 成 24 年 度 のデータによれば 厚 生 年 金 基 金 の 請 求 漏 れの 未 請 求 者 は 13.7 万 人 企 業 年 金 連 合 会 の 請 求 漏 れの 未 請 求 者 は 133 万 人 と 受 給 権 者 数 に 対 する 未 請 求 者 の 割 合 は 合 計 20.4%となり およそ 5 人 に 1 人 が 請 求 していないのが 現 状 だそうです
城 山 さんは 結 婚 などで 氏 名 が 変 わった 引 っ 越 しをしたという 方 は 60 歳 にもなっても 基 金 連 合 会 から 連 絡 がないので 自 分 から 請 求 をしないと 忘 れられた 年 金 となってしまう ので 注 意 して 下 さい と 話 します おぼえておきたいですね * 会 社 員 だからこそ 利 用 できる 制 度 を 使 うことで 受 け 取 れる 年 金 額 を 増 やすことができ ます 余 裕 のある 老 後 生 活 を 実 現 するためにも いまから 老 後 資 金 について 真 剣 に 考 えて いきましょう ( 文 / 椎 名 恵 麻 ) 60 歳 から 年 金 受 給 できる 手 段 も! 主 婦 が 年 金 を 増 やす 3 つの 方 法 2016.06.14 shutterstock 2016 年 2017 年 と 主 婦 の 年 金 に 関 する 法 律 が 改 正 されることをご 存 知 ですか? たとえば 条 件 によってはこれまで 130 万 円 の 壁 といわれていたものが 106 万 円 に 引 き 下 げられることになっています 不 利 であるように 思 われるかもしれませんが これは 主 婦 が 将 来 もらえる 年 金 を 増 やすチ ャンスでもあるのです 1:パート 勤 務 でも OK な 厚 生 年 金 に 加 入 する 2016 年 10 月 から 一 定 条 件 で 働 くパートタイム 労 働 者 でも 厚 生 年 金 に 加 入 できるように なるというものです 以 下 の 3 つの 条 件 にすべて 当 てはまる 人 なら 大 丈 夫 ですので チェ ックしてみましょう (1)1 週 間 の 労 働 時 間 が 20 時 間 以 上 (2) 月 収 88,000 円 ( 年 収 1,060,000 円 ) 以 上 (3)1 年 以 上 勤 務 見 込 みである ( 平 成 28 年 10 月 から 適 用 の 厚 生 年 金 保 険 法 第 12 条 による) 今 回 の 法 律 では 従 業 員 が 501 人 以 上 の 企 業 に 勤 めている 人 のみが 対 象 になっていますが これらを 満 たしていれば パート 勤 務 の 人 でも 厚 生 年 金 に 加 入 できるようになります その 場 合 毎 月 の 給 与 から 厚 生 年 金 が 天 引 きされることになりますが そのまま 定 年 まで 働 けば 将 来 は 正 社 員 と 同 じく 厚 生 年 金 + 国 民 年 金 を 受 け 取 ることができます ただし 第 3 号 被 保 険 者 から 第 2 号 被 保 険 者 への 変 更 となるため 夫 の 保 険 料 だけだった
これまでとは 違 い 妻 も 社 会 保 険 料 を 支 払 わなければいけません ですから 目 先 の 手 取 りを 優 先 するなら 106 万 円 の 壁 を 超 えないように 年 収 を 調 整 す るほうがよいでしょう しかし 生 涯 での 総 支 払 額 と 受 取 額 の 収 支 を 考 えれば 厚 生 年 金 に 加 入 しておくほうが 有 利 になる 可 能 性 も 高 いので 検 討 の 余 地 はあります 2: 繰 り 下 げ 受 給 を 使 って 年 金 の 受 取 額 アップする 本 来 65 歳 から 支 給 される 年 金 は 66 歳 以 降 に 繰 り 下 げて 受 給 することで 1 ヶ 月 につき 0.7% 増 額 されます この 制 度 を 上 手 に 使 えば 年 金 は 増 やすことが 可 能 です 繰 り 下 げができる 最 大 月 数 は 60 ヶ 月 (5 年 )となっており 0.7% 60 ヶ 月 で 最 大 42%の 増 額 が 可 能 ただし 12 ヶ 月 経 過 しないと 繰 り 下 げの 受 給 権 は 発 生 しませんので 66 歳 以 降 に 受 給 することが 繰 り 下 げの 条 件 になります この 制 度 では 万 が 一 繰 り 下 げている 期 間 中 に 年 金 が 必 要 になった 場 合 途 中 で 65 歳 にさ かのぼって 受 給 することも 可 能 その 際 は 繰 り 下 げの 金 額 は 適 応 されませんが 急 にまとまったお 金 が 必 要 になったときや 大 病 を 患 ってしまったときなど 申 請 すれば 一 時 金 として 受 け 取 ることができるのです また 老 齢 基 礎 年 金 と 老 齢 厚 生 年 金 の 2 つがある 人 の 場 合 は 個 別 に 繰 下 げをすることもで きるので 自 分 の 経 済 状 況 に 合 わせて 検 討 してみましょう もし 65 歳 になる 時 点 で 迷 っている 場 合 は とりあえず 繰 り 下 げ 受 給 を 選 択 するというのも ひとつの 手 といえます ただし 条 件 によっては 配 偶 者 加 給 年 金 などの 支 給 がなくなることもあるので 注 意 してく ださい 3: 個 人 型 確 定 拠 出 年 金 で 60 歳 から 年 金 を 受 給 する 2017 年 1 月 1 日 からスタートする 個 人 型 の 確 定 拠 出 年 金 は これまで 加 入 できなかった 主 婦 や 公 務 員 にも 対 象 が 広 がることになります この 確 定 拠 出 年 金 は 主 婦 こそ 加 入 すべき です 確 定 拠 出 年 金 とは 公 的 年 金 に 上 乗 せする 手 段 となるもの 主 婦 が 確 定 拠 出 年 金 に 加 入 す る 場 合 は 個 人 型 となります 第 3 号 被 保 険 者 である 主 婦 の 人 は 公 的 年 金 については 世 帯 主 の 拠 出 だけですが 確 定 拠 出 年 金 は 自 身 で 掛 け 金 ( 限 度 額 月 額 23,000 円 )を 支 払 う 必 要 があります あまりうまみがないように 感 じられるかもしれませんが おすすめできる 理 由 は この 確
定 拠 出 年 金 は 持 ち 運 びができるという 点 です いまは 働 いていない もしくは 扶 養 内 で 働 いているパートタイムの 主 婦 も 今 後 は 扶 養 を 外 れて 働 く 可 能 性 があります その 際 個 人 型 に 加 入 していれば 企 業 型 の 確 定 拠 出 年 金 に 移 換 できるのです 反 対 に 企 業 型 の 確 定 拠 出 年 金 を 行 う 会 社 に 勤 めていた 妻 が 出 産 や 子 育 てを 機 に 退 職 した 際 は 個 人 型 に 移 換 することもできます つまり 若 いころから 年 金 支 給 開 始 日 まで 継 続 して 積 み 立 てることができるシステムなので す これは 途 切 れないことが 大 切 です また もうひとつの 大 事 な 理 由 は 支 給 開 始 年 齢 が 60 歳 から 選 べること 何 歳 になっても 働 けるまで 働 こうと 思 っている 方 は 多 いと 思 いますが 60 歳 を 過 ぎると 給 料 はやはり 現 役 とくらべると 下 がるのが 普 通 です そんなとき 少 額 でも 60 歳 から 年 金 が 入 ると 心 の 余 裕 が 違 います 確 定 拠 出 年 金 は 5 年 10 年 などの 有 期 年 金 もありますので 5 年 有 期 で 考 えて 公 的 年 金 の 支 給 開 始 年 齢 までつなぐ ということもできます * 年 金 については 旦 那 さん 任 せという 人 もいるかもしれませんが 実 は 主 婦 でも 年 金 を 増 やす 方 法 はあるんですね 新 しい 制 度 を 知 って いまのうちにしっかり 備 えておきましょ う ( 文 / 平 野 鞠 ) 貯 金 額 が 2000 万 円 でも 不 安 な 時 代 に 公 務 員 が 年 金 を 増 やす 方 法 1: 新 たな 制 度 年 金 払 い 退 職 給 付 で 年 金 を 増 やす 平 成 27 年 10 月 職 域 加 算 が 廃 止 され 共 済 年 金 が 厚 生 年 金 に 統 合 されました 職 域 加 算 とは 公 務 員 の 年 金 の 3 階 に 当 たる 部 分 すべてが 終 身 年 金 でその 分 の 保 険 料 ( 掛 け 金 )はなし という 魅 力 的 なものです しかし それゆえに 官 民 格 差 を 指 摘 する 声 も 多 く 今 回 の 廃 止 に 至 りました これから 受 給 できるのは 統 合 前 の 期 間 ( 平 成 27 年 9 月 まで)をもとに 算 出 された 分 のみ 27 年 10 月 以 降 に 公 務 員 になった 人 は 受 け 取 ることができません えっ! 急 に 3 階 が 2 階 になってしまうの? と 驚 いた 公 務 員 の 方 もいるかもしれませ ん じつは そのかわりに 新 設 された 制 度 があります 年 金 払 い 退 職 給 付 です
年 金 払 い 退 職 給 付 はすべての 公 務 員 に 適 用 されます 半 分 が 終 身 年 金 で もう 半 分 は 支 給 期 間 が 10 年 または 20 年 ( 一 時 金 に 変 更 することも 可 能 )の 有 期 ほかの 年 金 と 同 じよう に 自 分 の 保 険 料 を 積 み 立 てて 退 職 後 に 受 け 取 る 積 み 立 て 方 式 となります すべての 公 務 員 に 適 用 されるので 増 やす という 観 点 からは 外 れますが 半 分 が 有 期 で あるということも 併 せて よく 頭 に 入 れておくことをお 勧 めします 2: 公 務 員 も OK になった 個 人 型 確 定 拠 出 年 金 で 年 金 を 増 やす もうひとつ 公 務 員 の 年 金 に 関 する 大 きな 制 度 改 革 があります 平 成 29 年 1 月 から 実 施 される 年 金 制 度 改 正 で 企 業 年 金 加 入 者 ( 一 定 の 条 件 あり)や 公 務 員 第 3 号 被 保 険 者 ( 専 業 主 婦 等 )も 確 定 拠 出 年 金 ( 個 人 型 ) に 加 入 できるようになる のです といっても 専 業 主 婦 ( 主 夫 )の 場 合 は 所 得 控 除 できるほどの 所 得 がない 方 がほとんどで あまりメリットは 大 きくありません この 制 度 改 正 でメリットを 得 るのは 企 業 年 金 加 入 の 会 社 員 そして 公 務 員 です 公 務 員 の 場 合 は 年 額 14.4 万 円 まで 確 定 拠 出 年 金 ( 個 人 型 )に 拠 出 できるようになります 少 額 ですが これにも 加 入 するとしないでは 大 違 いです 職 域 加 算 が 廃 止 となり 年 金 払 い 退 職 給 付 の 半 分 が 有 期 年 金 となったからこそ 自 分 で 年 金 を 作 るという 発 想 が 必 要 とな ってきます と 城 山 さん 確 定 拠 出 年 金 は 60 歳 から 受 け 取 れるため 60 歳 で 退 職 した 後 の 収 入 源 にできるのも 魅 力 で す 3: 会 社 員 以 外 でも 加 入 できる 財 形 年 金 貯 蓄 で 年 金 を 増 やす 財 形 貯 蓄 は 給 与 からの 天 引 き( 賃 金 控 除 )で 行 う 貯 蓄 制 度 一 般 財 形 貯 蓄 財 形 年 金 貯 蓄 財 形 住 宅 貯 蓄 の 3 つがあり 会 社 が 社 員 の 給 与 から 毎 月 一 定 額 を 天 引 きし これ を 財 形 貯 蓄 取 扱 金 融 機 関 に 払 い 込 むものです 財 形 年 金 貯 蓄 と 財 形 住 宅 貯 蓄 合 わせて 元 利 合 計 550 万 円 までが 非 課 税 となるなど 税 制 上 のメリットも 見 逃 せない 財 形 貯 蓄 ですが じつは 公 務 員 も 利 用 できるのです 財 形 貯 蓄 が 適 用 される 勤 労 者 の 条 件 は 勤 労 者 = 事 業 主 に 雇 用 される 方 すべて 労 働 基 準 法 が 適 用 されない 国 家 公 務 員 地 方 公 務 員 船 員 の 方 も 含 まれます 55 歳 未 満 であれば 利 用 可 能 で 毎 月 の 給 料 や 夏 冬 のボーナスから 天 引 きで 5 年 以 上 の 積 み 立 てが 条 件 受 け 取 り 期 間 は 満 60 歳 以 降 5 年 以 上 20 年 以 内 です( 保 険 商 品 の 場 合 終 身 受 け 取 りもできます) 積 み 立 て 終 了 から 年 金 受 け 取 り 開 始 まで 5 年 以 内 の 据 え 置 き 期 間 を 設 定 することも 可 能
60 歳 以 降 に 少 しでも 生 活 費 が 欲 しいという 方 は 検 討 しておいた 方 がいいでしょう 年 金 が 支 給 されない 60 歳 から 65 歳 までの 期 間 の 自 分 への 仕 送 り と 考 えれば 加 入 するメリ ットはあります 月 1 万 円 でも 働 いて 収 入 がある 今 と 退 職 して 収 入 源 がなくなってからでは その 価 値 は 大 きく 変 わってきます 老 後 に 使 えるお 金 を 少 しでも 増 やすために いま 行 動 を 起 こすことが 大 切 です ( 文 /よりみちこ) 国 民 年 金 の 第 1 号 被 保 険 者 が 年 金 を 増 やす 方 法 会 社 員 にくらべて 仕 事 のペースや 幅 に 自 由 度 のある 自 営 業 思 い 切 って 独 立 したい! 脱 サラしてカフェをはじめたい! というような 働 き 方 にあ こがれる 人 が 多 い 一 方 厚 生 年 金 にくらべて 年 金 が 少 ないし 退 職 金 もないし と 二 の 足 を 踏 んでいる 方 も 少 なくないはず でも 本 当 にそうでしょうか? じつは 自 営 業 者 をはじめとした 国 民 年 金 の 第 1 号 被 保 険 者 こそ 工 夫 しだいで 年 金 を 増 やすことが 可 能 なのです! 自 営 業 者 の 老 後 資 金 づくりは 以 下 のとおり 1: 攻 めの 個 人 型 確 定 拠 出 年 金 で 年 金 を 増 やす 確 定 拠 出 年 金 は 自 分 で 増 やして 公 的 年 金 に 上 乗 せできる 制 度 です 特 徴 は 自 らの 責 任 のなかで 金 融 商 品 を 選 び 運 用 する 点 運 用 次 第 で 受 け 取 れる 年 金 額 が 決 まる 資 産 形 成 と 掛 け 金 が 控 除 対 象 になる 公 的 制 度 の 側 面 を 併 せ 持 っています 最 大 のメリットはやはり 毎 月 の 掛 け 金 ( 保 険 料 ) 全 額 が 所 得 控 除 の 対 象 になる 点 保 険 料 として 支 払 っている 金 額 税 率 分 が 戻 ってくることになります 自 営 業 者 など 国 民 年 金 第 1 号 被 保 険 者 の 場 合 掛 け 金 は 月 5,000 円 ~68,000 円 の 間 で 自 由 に 決 めることができます 最 大 で 年 81 万 6,000 円 までが 所 得 控 除 の 対 象 になるのです なお 受 給 は 原 則 60 歳 から つまり 60 歳 までは 引 き 出 せないのですが 60 歳 時 点 で 通 算 加 入 期 間 が 10 年 に 満 たない 場 合 は 支 給 開 始 年 齢 がさらに 繰 り 上 がります 60 歳 から 受 け 取 りたい 場 合 は 50 歳 までの 加 入 が 必 須 です
2: 国 民 年 金 基 金 で 守 りを 固 める もうひとつ 自 営 業 者 など 第 1 号 被 保 険 者 の 老 後 の 所 得 保 障 のためにつくられた 公 的 年 金 制 度 が 国 民 年 金 基 金 です これにより 自 営 業 者 も 国 民 年 金 ( 老 齢 基 礎 年 金 ) と 国 民 年 金 基 金 の 2 階 建 てにす ることができます 掛 金 の 上 限 は 月 額 6 万 8,000 円 ( 個 人 型 確 定 拠 出 年 金 の 掛 金 との 合 計 ) 加 入 は 口 数 制 で 何 口 何 型 を 選 ぶかによって 将 来 受 け 取 る 年 金 が 決 まります 終 身 年 金 の A 型 B 型 15 年 間 10 年 間 など 支 給 期 間 に 年 限 のあるⅠ 型 Ⅱ 型 Ⅲ 型 Ⅳ 型 Ⅴ 型 の 7 種 類 の 組 み 合 わせで 年 金 額 や 年 金 支 給 期 間 開 始 年 齢 などが 幅 広 く 選 べ るようになっています こちらも 掛 金 の 全 額 が 所 得 控 除 の 対 象 一 般 の 個 人 年 金 が 最 大 で 年 額 4 万 円 ( 平 成 24 年 1 月 以 降 に 契 約 した 個 人 年 金 の 場 合 )までしか 所 得 控 除 されないのにくらべ 断 然 お 得 です しかし 若 いときから 加 入 しているほど 掛 け 金 は 安 く 50 代 になってから 加 入 すると 高 く なるということは 覚 えておいた 方 がいいでしょう 3: 付 加 年 金 でコツコツと 年 金 を 増 やす 付 加 年 金 は 国 民 年 金 の 第 1 号 被 保 険 者 だけが 掛 けられる 年 金 です ただし 国 民 年 金 基 金 に 加 入 されている 方 は 対 象 外 国 民 年 金 基 金 には 加 入 する 余 裕 がない という 方 におすす めできる 制 度 です 付 加 年 金 の 魅 力 は 気 軽 に 始 められる 金 額 設 定 保 険 料 ( 掛 け 金 )は 1 か 月 400 円 です そして 65 歳 からは 付 加 年 金 を 納 めた 月 数 200 円 が 年 金 でもらえます 仮 に 1 年 間 (12 ヶ 月 )だけ 付 加 保 険 料 を 払 った 場 合 12 ヶ 月 400 円 =4,800 円 となり 65 歳 から 毎 年 12 ヶ 月 200 円 =2,400 円 が 年 金 に 上 乗 せされます つまり わずか 2 年 で 元 が 取 れる 計 算 です 40 年 付 加 年 金 に 入 っていれば 65 歳 から 毎 年 (40 年 12 か 月 200 円 で)96,000 円 が 受 け 取 れます 4: 未 払 いでも 間 に 合 う 年 金 に 加 入 する (1)70 歳 まで 任 意 で 加 入 できる 特 例 も 国 民 年 金 ( 老 齢 基 礎 年 金 )は 40 年 間 所 定 の 保 険 料 をすべて 支 払 った 場 合 に 満 額 が 支 給 さ れます つまり そうでない 人 は 満 額 を 受 け 取 れないということ それでは 困 る という 人 のためにあるのが 任 意 加 入 の 特 例
昭 和 40 年 4 月 1 日 以 前 生 まれの 人 に 限 り 年 金 の 受 給 が 始 まる 65 歳 まで 加 入 期 間 40 年 を めざして 加 入 を 続 けることができます また 60 歳 を 過 ぎて 加 入 期 間 が 25 年 に 満 たない 場 合 は 最 大 70 歳 まで 加 入 期 間 を 延 ばす ことができます( 受 給 資 格 を 満 たすまでは 年 金 は 支 給 されません) (2) 公 的 年 金 の 受 給 資 格 が 10 年 に 短 縮 年 金 を 受 け 取 るために 必 要 な 公 的 年 金 の 受 給 資 格 期 間 は 25 年 でした しかし 今 後 これが 半 分 以 下 の 10 年 に 短 縮 されます いまのところ 平 成 29 年 4 月 から 実 施 予 定 です これまでは 加 入 期 間 が 25 年 に 満 たず もう 無 理 だ とあきらめて 年 金 を 未 納 にしていた ケースも 少 なくなかったそう 10 年 に 短 縮 されることで 加 入 のチャンスが 格 段 に 広 がります 年 金 がまったくもらえないのと 少 額 でも 年 金 が 受 け 取 れるのでは 老 後 の 生 活 は 大 き く 変 わります これまで 未 納 だった 場 合 でも まだ 遅 くはありません と 城 山 さん 将 来 のため 少 しでも 年 金 を 受 け 取 れる 準 備 をしたいものです * 自 営 業 = 年 金 は 期 待 できない とあきらめていてはもったいない! 一 度 きりの 人 生 工 夫 次 第 で 大 きく 広 がる 国 民 年 金 制 度 を 賢 く 利 用 して やりたいこと を 追 求 してみませ んか? ( 文 /よりみちこ)